特許第6356836号(P6356836)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6356836ヘッドルーム制御を利用したシーケンシャルリニアLEDドライバ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6356836
(24)【登録日】2018年6月22日
(45)【発行日】2018年7月11日
(54)【発明の名称】ヘッドルーム制御を利用したシーケンシャルリニアLEDドライバ
(51)【国際特許分類】
   H01L 33/00 20100101AFI20180702BHJP
   H05B 37/02 20060101ALI20180702BHJP
【FI】
   H01L33/00 J
   H05B37/02 J
【請求項の数】8
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2016-573064(P2016-573064)
(86)(22)【出願日】2015年6月24日
(65)【公表番号】特表2017-525143(P2017-525143A)
(43)【公表日】2017年8月31日
(86)【国際出願番号】US2015037381
(87)【国際公開番号】WO2015200461
(87)【国際公開日】20151230
【審査請求日】2016年12月14日
(31)【優先権主張番号】14/748,118
(32)【優先日】2015年6月23日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/018,532
(32)【優先日】2014年6月28日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】397050741
【氏名又は名称】マイクロチップ テクノロジー インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】MICROCHIP TECHNOLOGY INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100176418
【弁理士】
【氏名又は名称】工藤 嘉晃
(72)【発明者】
【氏名】リンチ スコット
(72)【発明者】
【氏名】チョイ ベネディクト
【審査官】 吉野 三寛
(56)【参考文献】
【文献】 特表2012−529124(JP,A)
【文献】 特開2013−239711(JP,A)
【文献】 特開2007−123562(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0176826(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 33/00−33/64
H05B 37/00−39/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光ダイオード(LED)システムであって、
交流電圧から直流電圧を生成するためのブリッジ整流器と、
ブリッジ整流器と連結されている複数のLEDストリングであって、前記複数のLEDストリングのそれぞれが数のLEDを備える、複数のLEDストリングと、
第1の接続点と第2の接続点とを含み、前記第1の接続点が接地されている、抵抗器と、
複数の電流調整器であって、前記複数の電流調整器のそれぞれが前記複数のLEDストリングのうちの1つに連結されてそのLEDストリングの中を通過する電流を制御し、前記複数の電流調整器のそれぞれが前記抵抗器の前記第2の接続点に連結されている、複数の電流調整器と、
前記複数の電流調整器と連結されているヘッドルーム制御回路であって、
複数のLEDセットであって、前記複数のLEDストリングにおける少なくとも1つのLEDストリングは、前記複数のLEDセットにおけるそれぞれのLEDセットよりも多い数のLEDを含み、前記複数のLEDセットの各々は、前記複数のLEDセットにおける他のセットの各々とは異なる数のLEDからなる、複数のLEDセットと、
複数のスイッチであって、各スイッチが前記複数のLEDセットのうちの1つと並列に連結され、各スイッチの第1の端子はLEDセットの第1の終端に直接接続され、前記スイッチの第2の端子は前記LEDセットの第2の終端に直接接続されている、複数のスイッチと、
前記複数のスイッチを制御するためのコントローラと、を備える、ヘッドルーム制御回路と、を備え、
前記直流電圧が前記複数のLEDストリングのうちの1つ又は複数を発光させるほど十分に高くなる前に、前記コントローラが、前記複数のスイッチのうちの1つ又は複数を開いて1つ又は複数の前記複数のLEDセットを発光させるように構成されている、システム。
【請求項2】
前記複数のLEDセットが、1個のLEDを備えている第1のセット及び2個のLEDを備えている第2のセットを含む、請求項に記載のシステム。
【請求項3】
前記複数のLEDセットが、4個のLEDを備えている第3のセットを更に含む、請求項に記載のシステム。
【請求項4】
前記コントローラが、前記直流電圧を受け取り、複数のビットを出力するためのアナログデジタル変換器を備え、前記複数のビットのそれぞれが、前記複数のスイッチのうちの1つを制御するために使用される、請求項に記載のシステム。
【請求項5】
発光ダイオード(LED)システムであって、
交流電圧から直流電圧を生成するためのブリッジ整流器と、
ブリッジ整流器と連結されている複数のLEDストリングであって、前記複数のLEDストリングのそれぞれが1つ又は複数のLEDを備える、複数のLEDストリングと、
複数のメインスイッチであって、前記複数のメインスイッチのそれぞれが前記複数のLEDストリングのうちの1つと連結されている、複数のメインスイッチと、
第1の接続点と第2の接続点とを含む電流調整器であって、前記第1の接続点が接地されている、電流調整器と、
前記ブリッジ整流器ではなく前記電流調整器の前記第2の接続点と連結されているヘッドルーム制御回路であって、
複数のLEDセットであって、前記複数のLEDストリングにおける少なくとも1つのLEDストリングは、前記複数のLEDセットにおけるそれぞれのLEDセットよりも多い数のLEDを含み、前記複数のLEDセットの各々は、前記複数のLEDセットにおける他のセットの各々とは異なる数のLEDからなる、複数のLEDセットと、
複数のヘッドルームスイッチであって、各ヘッドルームスイッチが前記複数のLEDセットのうちの1つと並列に連結され、各スイッチの第1の端子はLEDセットの第1の終端に直接接続され、前記スイッチの第2の端子は前記LEDセットの第2の終端に直接接続されている、複数のヘッドルームスイッチと、
前記複数のヘッドルームスイッチを制御するためのコントローラと、を備える、ヘッドルーム制御回路と、を備え、
前記直流電圧が前記複数のLEDストリングのうちの1つ又は複数を発光させるほど十分に高くなる前に、前記コントローラが、前記複数のヘッドルームスイッチのうちの1つ又は複数を開いて1つ又は複数の前記複数のLEDセットを発光させるように構成されている、システム。
【請求項6】
前記複数のLEDセットが、1個のLEDを備えている第1のセット及び2個のLEDを備えている第2のセットを含む、請求項に記載のシステム。
【請求項7】
前記複数のLEDセットが、4個のLEDを備えている第3のセットを更に含む、請求項に記載のシステム。
【請求項8】
前記コントローラが、前記直流電圧を受け取り、複数のビットを出力するためのアナログデジタル変換器を備え、前記複数のビットのそれぞれが、前記複数のヘッドルームスイッチのうちの1つを制御するために使用される、請求項に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願の相互参照〕
本出願は、参照により全体が本明細書に組み込まれる、2014年6月28日出願の米国仮出願第62/018,532号、表題「Sequential Linear LED Driver Utilizing Headroom Control」の優先権を主張するものである。
【0002】
ヘッドルーム制御手法を利用したシーケンシャルリニア発光ダイオード(LED)ドライバを開示する。
【背景技術】
【0003】
図1を参照すると、先行技術のLEDシステム100が示されている。LEDシステム100は、複数のLEDストリングを備える。この例では、LEDシステム100は、LEDストリング110、LEDストリング120、LEDストリング130、LEDストリング140、LEDストリング150、及びLEDストリング160を備え、これらのそれぞれは複数のLEDを備える。より少数のLEDストリングが使用され得ることも、より多数のLEDストリングが使用され得ることも理解されたい。LEDシステム100はブリッジ整流器105を備え、これはAC信号をDC信号に変換する。各LEDストリングは、電流調整器と関連付けられる。この例では、電流調整器は、電流調整器115、電流調整器125、電流調整器135、電流調整器145、電流調整器155、及び電流調整器165を含む。
【0004】
ACサイクルの開始時、ブリッジ整流器105によって出力されるDC電圧は0Vである。電流調整器115、125、135、145、155、及び165はそれぞれ、閉(導通)位置に置かれる。初期には、入力電圧の高さが不十分でどのLEDも順方向バイアスされないため、LEDストリング110、120、130、140、及び150の中のどのLEDも発光していない。AC周期が進むにつれ、ブリッジ整流器105によって出力される入力電圧が上昇し、LEDは順方向バイアスされた状態になる。LEDストリング110の中のLEDが順方向バイアスされるほど入力電圧が十分に大きくなると、LEDストリング110は発光する。LEDストリング110及びLEDストリング120の中の全てのLEDが順方向バイアスされるほど入力電圧が十分に大きくなると、LEDストリング110とLEDストリング120の両方が発光する。そのとき、電流調整器125によって電流調整器115は開になり(導通を停止し)、LEDストリング110及びLEDストリング120を通して引き込まれた全ての電流が電流調整器125を流れるようになる。同様に、LEDストリング130の中の全てのLEDが順方向バイアスされ、発光すると、電流調整器135によって電流調整器125は開になり、LEDストリング140の中の全てのLEDが順方向バイアスされ、発光すると、電流調整器145によって電流調整器135は開になり、LEDストリング150の中の全てのLEDが順方向バイアスされ、発光すると、電流調整器155によって電流調整器145は開になり、LEDストリング160の中の全てのLEDが順方向バイアスされ、発光すると、電流調整器165によって電流調整器155は開になる。
【0005】
図1の先行技術のLEDシステム100の上方に図示されているグラフを参照すると、ブリッジ整流器105からの入力電圧が上昇するに従い、各電流調整器によって引き込まれる電流の量は、その電流調整器が次の電流調整器によって開になるまで線形に増加する。したがって、LEDストリング110が最初に発光すると、電流調整器115の中を通過する電流が、それが遮断されるまで増加する。次いで、電流調整器125の中を通過する電流が、それが遮断されるまで増加し、その後も同様に続く。図1を見てもわかるように、相当量の電力が各電流調整器の中を通過して消散される。結局、電流調整器によって生じる熱の増加で終わり、LEDによって生じる光にはならないので、これは無駄な電力である。
【0006】
必要とされているのは、より電力効率が高く、電流調整器の中を通過して消散される電力の量を低減する、改良されたLEDシステムである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、ヘッドルーム制御手法を用いることによって、電流調整器の中を通過して消散される電力の量が先行技術と比べて減少するシーケンシャルリニアLEDドライバを構成する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】先行技術のシーケンシャルリニアLEDドライバ及び関連する電力損失特性を示す。
図2】ヘッドルーム制御手法を利用したシーケンシャルリニアLEDドライバの実施形態及び関連する電力損失特性を示す。
図3図1の先行技術のシステムの電力損失特性を示す。
図4図2のシステムの電力損失特性を示す。
図5図2及び6〜9のヘッドルーム制御サブシステムの制御システムを示す。
図6】ヘッドルーム制御手法を利用したシーケンシャルリニアLEDドライバの別の実施形態及び関連する電力損失特性を示す。
図7】ヘッドルーム制御手法を利用したシーケンシャルリニアLEDドライバの別の実施形態及び関連する電力損失特性を示す。
図8】ヘッドルーム制御手法を利用したシーケンシャルリニアLEDドライバの別の実施形態及び関連する電力損失特性を示す。
図9】ヘッドルーム制御手法を利用したシーケンシャルリニアLEDドライバの別の実施形態及び関連する電力損失特性を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図2を参照すると、LEDシステム200が示されている。先行技術のLEDシステム100と同様に、LEDシステム200は、ブリッジ整流器105、LEDストリング110、120、130、140、及び150、並びに電流調整器115、125、135、145、及び155を備える。LEDストリング110、120、130、140、及び150のそれぞれは、1個のLED又は直列、並列、若しくはそれらの任意の組み合わせで接続されている複数のLEDをそれぞれ備え得る。より少数のLEDストリングが使用され得ることも、より多数のLEDストリングが使用され得ることも理解されたい。電流調整器115、125、135、145、及び155は、抵抗器160と連結され、次に接地される。したがって、電流調整器115、125、135、145、及び155は接地まで共通の経路を共有する。
【0010】
LEDシステム200はまた、ヘッドルーム制御LEDセグメント210及び電流調整器215も備える。この例では、ヘッドルーム制御LEDセグメントは、1−LEDセグメント211、2−LEDセグメント212、及び4−LEDセグメント213を備える。ただし、それぞれ他の数のLEDを備える他の数のセグメント(例えば、1−LED、2−LED、3−LEDなど)もまた使用され得ることを理解されたい。スイッチ221は1−LEDセグメント211と並列に接続され、スイッチ222は2−LEDセグメント212と並列に接続され、スイッチ223は4−LEDセグメント213と並列に接続される。
【0011】
動作中、LEDストリング110、120、130、140、及び150のそれぞれがオンになる前に、ヘッドルーム制御LEDセグメント210内のセグメントの様々な組み合わせがオンになる。
【0012】
例えば、ACサイクルの開始時において、ブリッジ整流器105からの入力電圧は0Vで始まる。スイッチ221、222、及び223は、初期には閉じられている。ACサイクルが始まると、スイッチ221が開かれ、1−LEDセグメント211がオンになり、その結果、1個のLEDが発光する。サイクルが進むと、スイッチ221が再び閉じられ、スイッチ222が開かれ、その結果、2−LEDセグメント212が発光する。次いで、スイッチ221が開かれ、スイッチ222は開いた状態を維持し、スイッチ223は閉じた状態を維持し、その結果、1−LEDセグメント221及び2−LEDセグメント222が発光する(3個のLEDが発光している)。次いで、スイッチ223が開かれ、スイッチ221及び222が閉じられ、その結果、4−LEDセグメント223が発光する。このように、ヘッドルーム制御セグメント210を使用して1〜7個のLEDが点灯され得る。
【0013】
LEDストリング110がオンになるほど入力電圧が十分高くなると、スイッチ221、222、及び223は閉じられる。その後、LEDストリング110はオンの状態を維持し、LEDストリング120がオンになるまで上述の同じシーケンス(例えば、1−LEDセグメント221がオンにされ、次いで2−LEDセグメント222がオンにされるなど)が繰り返され、その後も同様に続く。LEDストリング120がオンになると、電流調整器115が閉鎖されて電力を節約し、その後に電流調整器125がLEDストリング110及び120を駆動する。同様に、LEDストリング130がオンになると、電流調整器125が閉鎖され、LEDストリング140がオンになると、電流調整器135が閉鎖され、LEDストリング150がオンになると、電流調整器145が閉鎖される。
【0014】
LEDシステム200の上方に図示されているグラフは、電流調整器115、125、135、145、155、及び215による電力損失を示す。先行技術のLEDシステム100と比べて、著しく小さい量の電力が電流調整器によって消散される。厳密に言えば、ヘッドルーム制御セグメント210の使用により、先行技術のLEDシステム100におけるよりも多くの電力がLEDによって消散される(光になる)。
【0015】
図3を参照すると、グラフ310及び320は、先行技術のLEDシステム100の場合であり、LEDによって消散される電力の量(矩形領域)及び電流調整器によって消散される電力の量(矩形領域と正弦波との間の領域)を示す。
【0016】
これに対し、図4を参照すると、グラフ410、420、及び430は、LEDシステム200の場合であり、LEDによって消散される電力の量(矩形領域)及び電流調整器によって消散される電力の量(矩形領域と正弦波との間の領域)を示す。見てもわかるように、LEDシステム200は、先行技術のLEDシステム100よりはるかに電力効率が高い。
【0017】
図5を参照すると、ヘッドルーム制御セグメント210の制御回路500の実施形態が示されている。コントローラ530は、電流調整器520によって引き込まれる電流を制御し、それにより、ノード540での電圧に影響を及ぼす。ノード540での電圧は、スイッチ231、232、及び233を制御するために使用される。ノード540での電圧は、アナログデジタル変換器510に入力され、この変換器は、アナログ電圧を、スイッチ231、232、及び233を制御するために使用されるデジタル信号に変換する。この例では、A/D変換器510は、3つのビットを出力する。第1のビット(最上位のビット)はスイッチ233を制御し、第2のビットはスイッチ232を制御し、第3のビット(最下位のビット)はスイッチ231を制御し、それぞれ「1」のときにスイッチが開いた状態になる。540での電圧が0Vから上昇するに従い、ビット値もまた増加し、その結果、上述の開いた状態のスイッチの組み合わせが変化することは理解されよう。ヘッドルーム制御セグメント210に他の制御メカニズムが使用されてもよいことは理解されるであろう。
【0018】
図6を参照すると、LEDシステム600が示されている。LEDシステム600は、AC電源601、ブリッジ整流器602、LEDストリング611、612、613、及び614、並びに電流調整器604を備える。LEDストリング611、612、613、及び614のそれぞれは、1個のLED又は直列、並列、若しくはそれらの任意の組み合わせで接続されている複数のLEDをそれぞれ備え得る。より少数のLEDストリングが使用され得ることも、より多数のLEDストリングが使用され得ることも理解されたい。
【0019】
LEDシステム600はまた、ヘッドルーム制御LEDセグメント603も備える。この例では、ヘッドルーム制御LEDセグメント603は、1−LEDセグメント643、2−LEDセグメント642、及び4−LEDセグメント641を備える。ただし、それぞれ他の数のLEDを備える他の数のセグメント(例えば、1−LED、2−LED、3−LEDなど)もまた使用され得ることを理解されたい。スイッチ633は1−LEDセグメント643と並列に接続され、スイッチ632は2−LEDセグメント642と並列に接続され、スイッチ631は4−LEDセグメント641と並列に接続される。
【0020】
動作中、LEDストリング611、612、613、及び614のそれぞれがオンになる前に、ヘッドルーム制御LEDセグメント603内のセグメントの様々な組み合わせがオンになる。例えば、ACサイクルの開始時において、ブリッジ整流器602からの入力電圧は0Vで始まる。スイッチ633、632、及び631は、初期には閉じられている。ACサイクルが始まると、スイッチ633が開かれ、1−LEDセグメント643がオンになり、その結果、1個のLEDが発光する。サイクルが進むと、スイッチ633が再び閉じられ、スイッチ632が開かれ、その結果、2−LEDセグメント642が発光する。次いで、スイッチ633が開かれ、スイッチ632は開いた状態を維持し、スイッチ631は閉じた状態を維持し、その結果、1−LEDセグメント643及び2−LEDセグメント642が発光する(3個のLEDが発光している)。次いで、スイッチ631が開かれ、スイッチ633及び632が閉じられ、その結果、4−LEDセグメント641が発光する。スイッチ633及び631を開き、かつスイッチ632を閉じると、5個のLEDが点灯し、スイッチ633及び632を開くと、6個のLEDが点灯し、スイッチ633、632、及び631を開くと、7個のLEDが点灯する。したがって、ヘッドルーム制御セグメント603を使用して1〜7個のLEDが点灯され得る。
【0021】
LEDストリング611がオンになるほど入力電圧が十分高くなると、スイッチ633、632、及び631は閉じられる。その後、LEDストリング611はオンの状態を維持し、LEDストリング612がオンになるまで上述の同じシーケンス(例えば、1−LEDセグメント633がオンにされ、次いで2−LEDセグメント632がオンにされるなど)が繰り返され、その後も同様に続く。
【0022】
任意追加的に、図5の制御回路500は、ヘッドルーム制御セグメント603と共に使用することができる。
【0023】
図7を参照すると、LEDシステム700が示されている。LEDシステム700は、AC電源701、ブリッジ整流器702、LEDストリング711、712、713、及び714、並びに電流調整器721、722、723、及び724を備える。LEDストリング711、712、713、及び714のそれぞれは、1個のLED又は直列、並列、若しくはそれらの任意の組み合わせで接続されている複数のLEDをそれぞれ備え得る。より少数のLEDストリングが使用され得ることも、より多数のLEDストリングが使用され得ることも理解されたい。
【0024】
LEDシステム700はまた、ヘッドルーム制御LEDセグメント703も備える。この例では、ヘッドルーム制御LEDセグメント703は、1−LEDセグメント743、2−LEDセグメント742、及び4−LEDセグメント741を備える。ただし、それぞれ他の数のLEDを備える他の数のセグメント(例えば、1−LED、2−LED、3−LEDなど)もまた使用され得ることを理解されたい。スイッチ733は1−LEDセグメント743と並列に接続され、スイッチ732は2−LEDセグメント742と並列に接続され、スイッチ731は4−LEDセグメント741と並列に接続される。
【0025】
動作中、LEDストリング711、712、713、及び714のそれぞれがオンになる前に、ヘッドルーム制御LEDセグメント703内のセグメントの様々な組み合わせがオンになる。
【0026】
例えば、ACサイクルの開始時において、ブリッジ整流器702からの入力電圧は0Vで始まる。スイッチ733、732、及び731は、初期には閉じられている。ACサイクルが始まると、スイッチ733が開かれ、1−LEDセグメント743がオンになり、その結果、1個のLEDが発光する。サイクルが進むと、スイッチ733が再び閉じられ、スイッチ732が開かれ、その結果、2−LEDセグメント742が発光する。次いで、スイッチ733が開かれ、スイッチ732は開いた状態を維持し、スイッチ731は閉じた状態を維持し、その結果、1−LEDセグメント743及び2−LEDセグメント742が発光する(3個のLEDが発光している)。次いで、スイッチ731が開かれ、スイッチ733及び732が閉じられ、その結果、4−LEDセグメント741が発光する。スイッチ733及び731を開き、かつスイッチ732を閉じると、5個のLEDが点灯し、スイッチ733及び732を開くと、6個のLEDが点灯し、スイッチ733、732、及び731を開くと、7個のLEDが点灯する。したがって、ヘッドルーム制御セグメント703を使用して1〜7個のLEDが点灯され得る。
【0027】
LEDストリング711がオンになるほど入力電圧が十分高くなると、スイッチ733、732、及び731は閉じられる。その後、LEDストリング711はオンの状態を維持し、LEDストリング712がオンになるまで上述の同じシーケンス(例えば、1−LEDセグメント733がオンにされ、次いで2−LEDセグメント732がオンにされるなど)が繰り返され、その後も同様に続く。LEDストリング712がオンになると、電流調整器721が閉鎖されて電力を節約し、その後に電流調整器722がLEDストリング711及び712を駆動する。同様に、LEDストリング713がオンになると、電流調整器722が閉鎖され、LEDストリング714がオンになると、電流調整器723が閉鎖される。
【0028】
任意追加的に、図5の制御回路500は、ヘッドルーム制御セグメント703と共に使用することができる。
【0029】
図8を参照すると、LEDシステム800が示されている。LEDシステム800は、AC電源801、ブリッジ整流器802、LEDストリング811、812、813、及び814、並びに電流調整器821、822、823、及び824を備える。LEDストリング811、812、813、及び814のそれぞれは、1個のLED又は直列、並列、若しくはそれらの任意の組み合わせで接続されている複数のLEDをそれぞれ備え得る。より少数のLEDストリングが使用され得ることも、より多数のLEDストリングが使用され得ることも理解されたい。
【0030】
LEDシステム800はまた、ヘッドルーム制御LEDセグメント803も備える。この例では、ヘッドルーム制御LEDセグメント803は、1−LEDセグメント843、2−LEDセグメント842、及び4−LEDセグメント841を備える。ただし、それぞれ他の数のLEDを備える他の数のセグメント(例えば、1−LED、2−LED、3−LEDなど)もまた使用され得ることを理解されたい。スイッチ833は1−LEDセグメント843と並列に接続され、スイッチ832は2−LEDセグメント842と並列に接続され、スイッチ831は4−LEDセグメント841と並列に接続される。
【0031】
動作中、LEDストリング811、812、813、及び814のそれぞれがオンになる前に、ヘッドルーム制御LEDセグメント803内のセグメントの様々な組み合わせがオンになる。
【0032】
例えば、ACサイクルの開始時において、ブリッジ整流器802からの入力電圧は0Vで始まる。スイッチ833、832、及び831は、初期には閉じられている。ACサイクルが始まり、電流が電流調整器821を貫流すると、スイッチ833が開かれ、1−LEDセグメント843がオンになり、その結果、1個のLEDが発光する。サイクルが進むと、スイッチ833が再び閉じられ、スイッチ832が開かれ、その結果、2−LEDセグメント842が発光する。次いで、スイッチ833が開かれ、スイッチ832は開いた状態を維持し、スイッチ831は閉じた状態を維持し、その結果、1−LEDセグメント843及び2−LEDセグメント842が発光する(3個のLEDが発光している)。次いで、スイッチ831が開かれ、スイッチ833及び832が閉じられ、その結果、4−LEDセグメント841が発光する。スイッチ833及び831を開き、かつスイッチ832を閉じると、5個のLEDが点灯し、スイッチ833及び832を開くと、6個のLEDが点灯し、スイッチ833、832、及び831を開くと、7個のLEDが点灯する。したがって、ヘッドルーム制御セグメント803を使用して1〜7個のLEDが点灯され得る。
【0033】
LEDストリング811がオンになるほど入力電圧が十分高くなると、スイッチ833、832、及び831は閉じられる。その後、LEDストリング811はオンの状態を維持し、LEDストリング812がオンになるまで上述の同じシーケンス(例えば、1−LEDセグメント833がオンにされ、次いで2−LEDセグメント832がオンにされるなど)が繰り返され、その後も同様に続く。LEDストリング812がオンになると、電流調整器821が閉鎖されて電力を節約し、その後に電流調整器822がLEDストリング811及び812を駆動する。同様に、LEDストリング813がオンになると、電流調整器822が閉鎖され、LEDストリング814がオンになると、電流調整器823が閉鎖される。
【0034】
任意追加的に、図5の制御回路500は、ヘッドルーム制御セグメント803と共に使用することができる。
【0035】
図9を参照すると、LEDシステム900が示されている。LEDシステム900は、AC電源901、ブリッジ整流器902、LEDストリング911、912、913、及び914、スイッチ921、922、923、及び924、並びに電流調整器904を備える。LEDストリング911、912、913、及び914のそれぞれは、1個のLED又は直列、並列、若しくはそれらの任意の組み合わせで接続されている複数のLEDをそれぞれ備え得る。より少数のLEDストリングが使用され得ることも、より多数のLEDストリングが使用され得ることも理解されたい。
【0036】
LEDシステム900はまた、ヘッドルーム制御LEDセグメント903も備える。この例では、ヘッドルーム制御LEDセグメント903は、1−LEDセグメント943、2−LEDセグメント942、及び4−LEDセグメント941を備える。ただし、それぞれ他の数のLEDを備える他の数のセグメント(例えば、1−LED、2−LED、3−LEDなど)もまた使用され得ることを理解されたい。スイッチ933は1−LEDセグメント943と並列に接続され、スイッチ932は2−LEDセグメント942と並列に接続され、スイッチ931は4−LEDセグメント941と並列に接続される。
【0037】
動作中、LEDストリング911、912、913、及び914のそれぞれがオンになる前に、ヘッドルーム制御LEDセグメント903内のセグメントの様々な組み合わせがオンになる。
【0038】
例えば、ACサイクルの開始時において、ブリッジ整流器902からの入力電圧は0Vで始まる。スイッチ933、932、及び931は、初期には閉じられている。ACサイクルが始まり、電流が電流調整器921を貫流すると、スイッチ933が開かれ、1−LEDセグメント943がオンになり、その結果、1個のLEDが発光する。サイクルが進むと、スイッチ933が再び閉じられ、スイッチ932が開かれ、その結果、2−LEDセグメント942が発光する。次いで、スイッチ933が開かれ、スイッチ932は開いた状態を維持し、スイッチ931は閉じた状態を維持し、その結果、1−LEDセグメント943及び2−LEDセグメント942が発光する(3個のLEDが発光している)。次いで、スイッチ931が開かれ、スイッチ933及び932が閉じられ、その結果、4−LEDセグメント941が発光する。スイッチ933及び931を開き、かつスイッチ932を閉じると、5個のLEDが点灯し、スイッチ933及び932を開くと、6個のLEDが点灯し、スイッチ933、932、及び931を開くと、7個のLEDが点灯する。したがって、ヘッドルーム制御セグメント903を使用して1〜7個のLEDが点灯され得る。
【0039】
スイッチ921、922、923、及び924は、初期には閉じられている。LEDストリング911がオンになるほど入力電圧が十分高くなると、スイッチ933、932、及び931は閉じられる。その後、LEDストリング911はオンの状態を維持し、LEDストリング912がオンになるまで上述の同じシーケンス(例えば、1−LEDセグメント933がオンにされ、次いで2−LEDセグメント932がオンにされるなど)が繰り返され、その後も同様に続く。LEDストリング912がオンになると、スイッチ921が開かれる。同様に、LEDストリング913がオンになると、スイッチ922が開かれ、LEDストリング914がオンになると、スイッチ923が開かれる。
【0040】
任意追加的に、図5の制御回路500は、ヘッドルーム制御セグメント903と共に使用することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9