(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6357007
(24)【登録日】2018年6月22日
(45)【発行日】2018年7月11日
(54)【発明の名称】毛髪化粧料
(51)【国際特許分類】
A61K 8/81 20060101AFI20180702BHJP
A61K 8/41 20060101ALI20180702BHJP
A61Q 5/00 20060101ALI20180702BHJP
A61Q 5/12 20060101ALI20180702BHJP
【FI】
A61K8/81
A61K8/41
A61Q5/00
A61Q5/12
【請求項の数】3
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2014-91538(P2014-91538)
(22)【出願日】2014年4月25日
(65)【公開番号】特開2015-209392(P2015-209392A)
(43)【公開日】2015年11月24日
【審査請求日】2016年11月25日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 電気通信回線を通じて発表した 掲載年月日 2013年12月18日 掲載アドレス http://www.kracie.co.jp/release/10094731_3833.html
(73)【特許権者】
【識別番号】306018365
【氏名又は名称】クラシエホームプロダクツ株式会社
(72)【発明者】
【氏名】入江 大輔
【審査官】
松元 麻紀子
(56)【参考文献】
【文献】
特開2014−043419(JP,A)
【文献】
特開2013−018749(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/81
A61K 8/41
A61Q 5/00
A61Q 5/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記成分(A)及び(B)を含有することを特徴とする毛髪化粧料。
(A)ポリクオタニウム−107 毛髪化粧料総量に対して0.0005〜0.1質量%(B)下記一般式(2)で表される脂肪酸アミン
毛髪化粧料総量に対して0.1〜10.0質量%
【化2】
(上記式(2)中、R
7は直鎖又は分岐した炭素数12〜24の飽和又は不飽和アルキル
基を表し、R
8及びR
9はC
2H
4Oで表されるヒドロキシエチル基又はC
3H
6Oで表
されるヒドロキシプロピル基を表し、a、bは0〜3の整数を表す。)
【請求項2】
下記成分(A)及び(B)を含有することを特徴とするうねり抑制
用毛髪化粧料。
(A)ポリクオタニウム−107 毛髪化粧料総量に対して0.0005〜0.1質量%(B)下記一般式(2)で表される脂肪酸アミン
毛髪化粧料総量に対して0.1〜10.0質量%
【化2】
(上記式(2)中、R
7は直鎖又は分岐した炭素数12〜24の飽和又は不飽和アルキル
基を表し、R
8及びR
9はC
2H
4Oで表されるヒドロキシエチル基又はC
3H
6Oで表
されるヒドロキシプロピル基を表し、a、bは0〜3の整数を表す。)
【請求項3】
(B)脂肪酸アミンが、PPG−1/PEG−1ステアラミンである請求項1又は2記載の毛髪化粧料。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、毛髪化粧料に関し、詳細には、毛髪のうねりを改善しつつ、程良いハリコシのある仕上がり感を付与できる毛髪化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
毛髪は、染毛や縮毛などによる化学的なダメージにより様々な変化を遂げる。また、加齢によって髪質そのものの変化が生じる。これらの変化の結果、様々な髪悩みが発生するため、これを解決するための毛髪化粧料の開発が望まれている。髪悩みの中でも、特に加齢に伴って、うねった形状の毛髪(うねり毛)が増加する結果、髪のまとまりや、髪全体の艶が悪化することが知られている。また、毛髪に対する染色や脱色などの化学的なダメージや、熱や摩擦などによる物理的なダメージなどによっても、うねり毛が増加することが知られている。そのため、うねり毛を改善する製剤の開発が広く求められている。一方、毛髪のハリコシも加齢やダメージの蓄積によって低下する傾向にあることが知られている。
【0003】
このような状況の中で、シャンプー、ヘアリンス、ヘアトリートメント等の毛髪化粧料においては、カチオン性ポリマーやシリコーン等を配合し、毛髪の硬さや重さを出すことによってうねりを改善し、ハリコシのある仕上がり感を与えることが試みられている。特にカチオン性ポリマーは、指通りやすすぎ時の滑り性改善を目的として、数多くの成分が開発されている(例えば、特許文献1参照。)が、これらの技術では、毛髪のハリコシ感を向上させる面では有効である一方で、うねり毛の矯正には効果が薄く、更に、ごわつきや毛髪を乾燥させる途中での指通りの悪化などが生じる傾向にある。すなわち通常のシャンプーやヘアリンス等の技術だけでは、これらのニーズを満足させることは困難であり、うねり毛を改善する効果とハリコシ感とを両立することが課題であった。
【0004】
このような課題を解決する方法として、例えばユーカリ属植物の抽出物を有効成分とする毛髪うねり改善剤(例えば、特許文献2参照。)や、特定のアンモニウム塩と直接染料を併用することで、毛髪のうねりを緩和させる毛髪処理剤(例えば、特許文献3参照。)などが開示されている。また、アニオン性界面活性剤を含有する毛髪洗浄剤において、複数の有機酸を組み合わせて用いることで、顕著なちぢれ毛矯正効果、毛髪のうねり矯正効果を得ることができる技術(例えば、特許文献4参照。)も知られている。また、ユーカリエキスと血行促進剤と抗炎症剤と特定の増粘剤とエタノールを組み合わせることにより、発毛あるいは伸長してくる毛髪のハリコシやツヤを改善できる水性頭皮外用剤(例えば、特許文献5参照。)や、第4級アンモニウム基を持つ少なくとも一のシリコーンと樹脂とが配合されてなり、pHが5〜9、好ましくは6〜8であることを特徴とするシャンプー組成物である。特定のシリコーンとシリル化ウレタン系樹脂を組み合わせることでハリコシを付与するシャンプー組成物(例えば、特許文献6参照。)などが開示されている。このように、毛髪のうねりを改善したり、ハリコシ感を向上させたりする技術は年々進歩しているものの、消費者の要求も拡大し続けており、これらを両立させつつ更に効果実感の高い製剤の開発が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2013−018749号公報
【特許文献2】特開2008−184422号公報
【特許文献3】特開2008−115097号公報
【特許文献4】特開2008−208071号公報
【特許文献5】特開2012−214508号公報
【特許文献6】特開2012−232953号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
すなわち本発明の目的は、毛髪のうねりを改善しつつ、程良いハリコシのある仕上がり感を付与できる毛髪化粧料を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、このような状況に鑑み、鋭意研究した結果、ホスホリルコリン基を含有する重合体と特定の脂肪酸アミンを組み合わせた毛髪化粧料が、上記課題を解決することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明の毛髪化粧料は、下記成分(A)及び(B)を含有することを特徴としている。
(A)下記一般式(1)で表されるホスホリルコリン基を含有する重合体
【化1】
(上記式(1)中、R1は水素原子又はメチル基を表し、n1は他の構成単位とのモル比を表す。)
(B)下記一般式(2)で表される脂肪酸アミン
【化2】
(上記式(2)中、R
7は直鎖又は分岐した炭素数12〜24の飽和又は不飽和アルキル基を表し、R
8及びR
9はC
2H
4Oで表されるヒドロキシエチル基又はC
3H
6Oで表されるヒドロキシプロピル基を表し、a、bは0〜3の整数を表す。)
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、毛髪のうねりを改善しつつ、程良いハリコシのある仕上がり感を付与できる毛髪化粧料を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の毛髪化粧料に使用する成分(A)ホスホリルコリン基を含有する重合体は、下記
一般式(1)で表されるホスホリルコリン基を含有する重合体である。このホスホリルコリン基としては、2‐メタクリロイルオキシエチレンホスホリルコリンであることが好ましい。このホスホリルコリン基を含有する重合体は、必要に応じて2種以上のホスホリルコリン基が組み合わされて含有するものでも良い。
【化3】
(上記式(1)中、R1は水素原子又はメチル基を表し、n1は他の構成単位とのモル比を表す。)
【0012】
また、上記ホスホリルコリン基を含有する重合体には、下記一般式(3)で表されるカチオン性基や、下記一般式(4)で表される疎水性基を含有することが好ましい。
【化4】
【化5】
(上記式(3)及び(4)中、R2及びR5は、それぞれ独立に水素原子又はメチル基を表し、R3及びR4はそれぞれ独立にメチル基又はエチル基を表し、R6は炭素数12〜24の一価の炭化水素基を表し、mは1〜3の整数を表し、n2及びn3は他の構成単位とのモル比を表す。)
【0013】
なお、上記ホスホリルコリン基を含有する重合体において、一般式(1)で表されるホスホリルコリン基とともに、一般式(3)で表されるカチオン性基及び一般式(4)で表される疎水性基を含有する場合の各構成単位とのモル比は、n1:n2:n3=100:1
〜400:1〜50が好ましい。
【0014】
上記ホスホリルコリン基を含有する重合体は、様々な方法で作成することができる。例えば、一般式(1)で表される単量体を初めとする組成物を、ラジカル重合開始剤の存在下、窒素、二酸化炭素、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガスで置換または雰囲気においてラジカル重合、例えば、塊状重合、懸濁重合、乳化重合、溶液重合等の公知の方法により行うことができる。精製等の観点から好ましくは溶液重合が挙げられる。ホスホリルコリン基を含有する重合体の精製は、再沈殿法、透析法、限外濾過法など一般的な精製方法により行うことができる。また、これらを含有する重合体が市販されており、それらを用いても良い。特に一般式(1)、(3)及び(4)の単量体を含む組成物が、ポリクオタニウム−107として販売されており、これを用いることが好ましい。
【0015】
成分(A)ホスホリルコリン基を含有する重合体の配合量は、毛髪へのハリコシ感、ボリュームアップ、すすぎ時の指通り、乾燥後のしっとり感、重さの観点から、本発明の毛髪化粧料に対して0.001〜5.0質量%(以下、特に記載のあるもの以外は、質量%を単に「%」で示す。)が好ましく、更には0.005〜2%、特には0.01〜1%が好ましい。0.001%以下では、毛髪のすべり感、ハリコシ感、ボリュームアップなどの効果が充分に発揮されない場合があり、5%を超えると乾燥後に硬さが生じる可能性があり、好ましくない。
【0016】
本発明の毛髪化粧料に使用する成分(B)脂肪酸アミンは、下記一般式(2)で表されるものである。
【化6】
(上記式(2)中、R
7は直鎖又は分岐した炭素数12〜24の飽和又は不飽和アルキル基を表し、R
8及びR
9はC
2H
4Oで表されるヒドロキシエチル基又はC
3H
6Oで表されるヒドロキシプロピル基を表し、a、bは0〜3の整数を表す。)
【0017】
脂肪酸アミンを具体的に示すと、PPG−1/PEG−1ラウラミン、PPG−1/PEG−1ミリスタミン、PPG−1/PEG−1セタミン、PPG−1/PEG−1ステアラミン、PPG−1/PEG−1アラカミン、PPG−1/PEG−1ベヘナミン、PPG−1/PEG−1カルナバミン、PPG−1/PEG−1オレアミン、PPG−1/PEG−1エライザミン、PPG−1/PEG−1リノラミン、PPG−1/PEG−1リノレナル、PPG−1/PEG−2ラウラミン、PPG−1/PEG−2ラウラミン、PPG−1/PEG−2ミリスタミン、PPG−1/PEG−2セタミン、PPG−1/PEG−2ステアラミン、PPG−1/PEG−2アラカミン、PPG−1/PEG−2ベヘナミン、PPG−1/PEG−2カルナバミン、PPG−1/PEG−2オレアミン、PPG−1/PEG−2エライザミン、PPG−1/PEG−2リノラミン、PPG−1/PEG−2リノレナル、PPG−1/PEG−3ラウラミン、PPG−1/PEG−3ラウラミン、PPG−1/PEG−3ミリスタミン、PPG−1/PEG−3セタミン、PPG−1/PEG−3ステアラミン、PPG−1/PEG−3アラカミン、PPG−1/PEG−3ベヘナミン、PPG−1/PEG−3カルナバミン、PPG−1/PEG−3オレアミン、PPG−1/PEG−3エライザミン、PPG−1/PEG−3リノラミン、PPG−1/PEG−3リノレナル、PPG−2/PEG−1ラウラミン、PPG−2/PEG−1ミリスタミン、PPG−2/PEG−1セタミン、PPG−2/PEG−1ステアラミン、PPG−2/PEG−1アラカミン、PPG−2/PEG−1ベヘナミ
ン、PPG−2/PEG−1カルナバミン、PPG−2/PEG−1オレアミン、PPG−2/PEG−1エライザミン、PPG−2/PEG−1リノラミン、PPG−2/PEG−1リノレナル、PPG−2/PEG−2ラウラミン、PPG−2/PEG−2ミリスタミン、PPG−2/PEG−2セタミン、PPG−2/PEG−2ステアラミン、PPG−2/PEG−2アラカミン、PPG−2/PEG−2ベヘナミン、PPG−2/PEG−2カルナバミン、PPG−2/PEG−2オレアミン、PPG−2/PEG−2エライザミン、PPG−2/PEG−2リノラミン、PPG−2/PEG−2リノレナル、PPG−2/PEG−3ラウラミン、PPG−2/PEG−3ミリスタミン、PPG−2/PEG−3セタミン、PPG−2/PEG−3ステアラミン、PPG−2/PEG−3アラカミン、PPG−2/PEG−3ベヘナミン、PPG−2/PEG−3カルナバミン、PPG−2/PEG−3オレアミン、PPG−2/PEG−3エライザミン、PPG−2/PEG−3リノラミン、PPG−2/PEG−3リノレナル、PPG−3/PEG−1ラウラミン、PPG−3/PEG−1ミリスタミン、PPG−3/PEG−1セタミン、PPG−3/PEG−1ステアラミン、PPG−3/PEG−1アラカミン、PPG−3/PEG−1ベヘナミン、PPG−3/PEG−1カルナバミン、PPG−3/PEG−1オレアミン、PPG−3/PEG−1エライザミン、PPG−3/PEG−1リノラミン、PPG−3/PEG−1リノレナル、PPG−3/PEG−2ラウラミン、PPG−3/PEG−2ミリスタミン、PPG−3/PEG−2セタミン、PPG−3/PEG−2ステアラミン、PPG−3/PEG−2アラカミン、PPG−3/PEG−2ベヘナミン、PPG−3/PEG−2カルナバミン、PPG−3/PEG−2オレアミン、PPG−3/PEG−2エライザミン、PPG−3/PEG−2リノラミン、PPG−3/PEG−2リノレナル、PPG−3/PEG−3ラウラミン、PPG−3/PEG−3ミリスタミン、PPG−3/PEG−3セタミン、PPG−3/PEG−3ステアラミン、PPG−3/PEG−3アラカミン、PPG−3/PEG−3ベヘナミン、PPG−3/PEG−3カルナバミン、PPG−3/PEG−3オレアミン、PPG−3/PEG−3エライザミン、PPG−3/PEG−3リノラミン、PPG−3/PEG−3リノレナル、PPG−1ラウラミン、PPG−1ミリスタミン、PPG−1セタミン、PPG−1ステアラミン、PPG−1アラカミン、PPG−1ベヘナミン、PPG−1カルナバミン、PPG−1オレアミン、PPG−1エライザミン、PPG−1リノラミン、PPG−1リノレナル、PPG−2ラウラミン、PPG−2ミリスタミン、PPG−2セタミン、PPG−2ステアラミン、PPG−2アラカミン、PPG−2ベヘナミン、PPG−2カルナバミン、PPG−2オレアミン、PPG−2エライザミン、PPG−2リノラミン、PPG−2リノレナル、PPG−3ラウラミン、PPG−3ミリスタミン、PPG−3セタミン、PPG−3ステアラミン、PPG−3アラカミン、PPG−3ベヘナミン、PPG−3カルナバミン、PPG−3オレアミン、PPG−3エライザミン、PPG−3リノラミン、PPG−3リノレナル、PEG−1ラウラミン、PEG−1ミリスタミン、PEG−1セタミン、PEG−1ステアラミン、PEG−1アラカミン、PEG−1ベヘナミン、PEG−1カルナバミン、PEG−1オレアミン、PEG−1エライザミン、PEG−1リノラミン、PEG−1リノレナル、PEG−2ラウラミン、PEG−2ミリスタミン、PEG−2セタミン、PEG−2ステアラミン、PEG−2アラカミン、PEG−2ベヘナミン、PEG−2カルナバミン、PEG−2オレアミン、PEG−2エライザミン、PEG−2リノラミン、PEG−2リノレナル、PEG−3ラウラミン、PEG−3ミリスタミン、PEG−3セタミン、PEG−3ステアラミン、PEG−3アラカミン、PEG−3ベヘナミン、PEG−3カルナバミン、PEG−3オレアミン、PEG−3エライザミン、PEG−3リノラミン、PEG−3リノレナル、ラウラミン、ミリスタミン、セタミン、ステアラミン、アラカミン、ベヘナミン、カルナバミン、オレアミン、エライザミン、リノラミン、リノレナル等が挙げられる。これらの中でも、m≠0、n≠0のものが好ましく、特にR
1が炭素数18のステアリル基、m=1、n=1である、PPG−1/PEG−1ステアラミンと、R
1が炭素数22のベヘニル基、m=1、n=1である、PPG−1/PEG−1ベヘナミンが特に好ましい。本発明では、これらの脂肪酸アミンの中か
ら1種単独又は2種以上を任意に組み合わせて用いることができ、その配合量は、好ましくは0.1〜10%(、更に好ましくは、0.5〜5%の範囲である。この配合量の範囲であれば、濯ぎ時に指通りよくやわらかで、かつ毛髪にべたつきをあたえることなく、やわらかでしっとりとまとまる仕上がり感を与えることができるため好ましい。これら2成分を組み合わせることにより、毛髪のうねりを改善し、程良いハリコシ感は維持しつつ、柔らかでなめらかな手触りを生み出すことができる。
【0018】
本発明の毛髪化粧料は、シャンプー、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント、ヘアパック、ヘアクリーム、リーブオントリートメント等に用いることが出来る。また、本発明の毛髪化粧料は、常法により製造することができる。
【0019】
本発明の毛髪化粧料は、上記のホスホリルコリン基含有重合体と脂肪酸アミンを必須成分とし、これらを水又は水に適宜な溶剤などを加えた液に含有させることによって調製されるが、これらの必須成分以外にも、本発明の効果を損なわない範囲で通常毛髪化粧料に一般的に配合される他の成分を目的に応じて配合することができる。
【0020】
そのような成分としては、例えば、ラウリル硫酸塩、ポリオキシエチレンラウリルーテル硫酸塩、ラウリルベンゼンスルホン酸塩、ラウロイルメチ−β−アラニンナトリウム等のアニオン性界面活性剤;2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾニウムベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油アルキルN−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム等の両性界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤;カチオン化セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリ(塩化ジアリルジメチルアンモニウム)、高重合ポリエチレングリコール等の高分子化合物;グリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール等の湿潤剤;ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸;ミリスチン酸イソプロピル等のエステル油;流動イソパラフィン、ワセリン、スクワラン等の炭化水素;ジメチルポリシロキサン、高重合シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン等のシリコーン類;ジンクピリチオン、塩化ベンザルコニウム等の抗フケ成分;エタノール、メタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール;L−アスパラギン酸、L−アスパラギン酸ナトリウム、DL−アラニン、L−アルギニン、グリシン、L−グルタミン酸、L−システイン、Lスレオニン等のアミノ酸;その他紫外線吸収剤、防腐剤、糖類、香料、色剤、金属イオン封鎖剤、酸化防止剤、各種薬剤等が挙げられる。
【実施例】
【0021】
次に本発明の毛髪化粧料について実施例及び比較例を例示することにより具体的に説明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではない。まず、各実施例で採用した試験法、評価法を説明する。
【0022】
(1)感触試験法
5名の訓練された評価者が本発明の実施例及び比較例の試料を使用し、その感触の評価について「良い」を5点、「普通」を3点、「悪い」を1点の5段階で判定し、判定結果を平均化したものを、以下のように分類・記号化して表記した。
◎:大変優れている・・・4.5点以上
○:優れている・・・・・3点以上、4.5点未満
△:劣っている・・・・・1.5点以上、3点未満
×:大変劣っている・・・1.5点未満
【0023】
実施例1〜3、実施例5〜10、実施例13、および実施例16〜19及び比較例1〜9(ヘアリンス)
表1及び表2に記載の配合組成によるヘアリンスを調整し、すすぎ時の指通り、乾燥後のうねり改善効果、使用後のハリコシ感、使用後の柔らかさについて調べ、その結果も表1及び表2に示した。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
表1及び表2から明らかなように、本発明の成分を用いた実施例1〜19のヘアリンスは、比較例1〜9の組成物に比べていずれも優れた性能を見出した。
【0027】
以下、本発明の毛髪化粧料のその他の処方例を実施例20〜22として挙げる。なお、これらの実施例の毛髪化粧料についても、上記のすすぎ時の指通り、乾燥後のうねり改善効果、使用後のハリコシ感、使用後の柔らかさの各項目を検討したところ、いずれの実施例においても優れた特性を有しており良好であった。
【0028】
実施例20 ヘアコンディショナー
配合量(%)
(1)PPG−1/PEG−1ステアラミン 2.0
(2)ステアリルPGトリモニウムクロリド 0.5
(3)ステアロキシプロピルトリモニウムクロリド 1.0
(4)ラノリン脂肪酸 1.0
(クロダシッド18−MEA、クローダジャパン社製)
(5)セトステアリルアルコール 6.5
(6)ベヘニルアルコール 0.5
(7)コメヌカ油脂肪酸フィトステリル 2.0
(8)セラミド2 0.1
(9)トウモロコシ由来スフィンゴ脂質 0.1
(10)メチルポリシロキサン(300cs) 0.5
(11)高重合メチルポリシロキサン(10万cs) 1.0
(12)パラフィン 1.0
(13)プロピレングリコール 0.5
(14)ソルビトール 3.0
(15)グリセリン 0.5
(16)オリーブ油 1.0
(17)ヒドロキシエチルセルロース 0.4
(18)高重合ジメチコノールエマルジョン 2.0
(XS65−C2173、モメンティブ社製)
(19)ポリクオタニウム−107 0.05
(20)フェノキシエタノール 0.2
(21)香料 0.5
(22)精製水 全量を100とする
【0029】
(製法)(1)〜(16)を80℃にて均一に混合溶解し、80℃に加温した(22)に(17)を分散したものをプロペラで攪拌しながらを加え、乳化を行う。徐々に冷却を行い、60℃にて(18)〜(21)を添加し、室温まで冷却して、ヘアコンディショナーを調製した。
【0030】
実施例21 ヘアトリートメント
配合量(%)
(1)PPG−1/PEG−1ステアラミン 3.0
(2)ステアロキシプロピルトリモニウムクロリド 1.0
(3)ラノリン脂肪酸 0.5
(クロダシッド18−MEA、クローダジャパン社製)
(4)16−メチルオクタデカン酸 0.5
(5)セトステアリルアルコール 6.0
(6)ベヘニルアルコール 3.0
(7)オレイン酸フィトステリル 0.5
(8)ヒドロキシステアリン酸コレステリル 0.5
(9)セレブロシド 0.01
(10)メチルポリシロキサン(100cs) 2.0
(11)高重合メチルポリシロキサン(100万cs) 1.0
(12)セリシン 0.5
(13)パラフィン 2.0
(14)1,3−ブチレングリコール 3.0
(15)ひまわり油 1.0
(16)ヒオウギエキス 0.5
(17)加水分解コムギ末 1.0
(18)LIPIDURE−C(日本油脂社製) 1.0
(19)ポリクオタニウム−107 0.001
(20)高重合ジメチコノールエマルジョン 2.0
(XS65−C2173、モメンティブ社製)
(21)防腐剤(ケーソンCG) 0.1
(22)香料 0.5
(23)精製水 全量を100とする
【0031】
(製法)(1)〜(15)を70℃にて均一に混合溶解し油相とする。(16)〜(19)及び(23)を60℃にて均一に混合攪拌し水相とする。水相に油相を加えて乳化したのち、(20)〜(22)加えて、ホモミキサーを用いて均一に混合する。混合しながら徐々に冷却を行い、室温まで冷却してヘアトリートメントを調製した。
【0032】
実施例22 アウトバストリートメント
配合量(%)
(1)PPG−1/PEG−1ステアラミン 0.5
(2)ステアロキシプロピルトリモニウムクロリド 0.5
(3)ラノリン脂肪酸 0.3
(クロダシッド18−MEA、クローダジャパン社製)
(4)16−メチルヘプタデカン酸 0.2
(5)セチルアルコール 3.0
(6)ナタネ油 2.0
(7)シリコーン水性エマルジョン 2.0
(XS65−B7116、GE東芝シリコン社製)
(8)高重合ジメチコノールエマルジョン 1.0
(XS65−C2173、モメンティブ社製)
(9)コメヌカ油脂肪酸フィトステリル 3.0
(10)オレイン酸コレステリル 1.0
(11)1,3−ブチレングリコール 2.0
(12)セバシン酸ジエチル 3.0
(13)海苔タンパク質加水分解物 2.0
(ピュアポルフィラPE、株式会社白子社製)
(14)ポリクオタニウム−107 0.1
(15)グリコール酸 0.2
(16)フェノキシエタノール 0.2
(17)香料 微 量
(18)精製水 全量を100とする
【0033】
(製法)(1)〜(6)及び(9)〜(11)を80℃にて均一に混合溶解させ、(12)〜(16)及び(18)を70℃にて混合したものを加えて乳化し、ホモミキサーで混合分散を行いながら、60℃にて(7)〜(8)及び(17)を加え、室温まで冷却して、アウトバストリートメントを調製した。