特許第6357056号(P6357056)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6357056販売情報登録処理装置及び販売情報登録処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6357056
(24)【登録日】2018年6月22日
(45)【発行日】2018年7月11日
(54)【発明の名称】販売情報登録処理装置及び販売情報登録処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/12 20060101AFI20180702BHJP
   G06Q 30/02 20120101ALI20180702BHJP
【FI】
   G07G1/12 321P
   G07G1/12 321L
   G06Q30/02 354
【請求項の数】3
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2014-177166(P2014-177166)
(22)【出願日】2014年9月1日
(65)【公開番号】特開2016-51380(P2016-51380A)
(43)【公開日】2016年4月11日
【審査請求日】2017年4月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000235
【氏名又は名称】特許業務法人 天城国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】島田 裕史
【審査官】 渡邉 洋
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−257111(JP,A)
【文献】 特開2009−157474(JP,A)
【文献】 特開2007−122334(JP,A)
【文献】 特開2014−089673(JP,A)
【文献】 特開2008−077556(JP,A)
【文献】 特開2013−105486(JP,A)
【文献】 特開2009−295091(JP,A)
【文献】 特開2002−288288(JP,A)
【文献】 特開2004−151911(JP,A)
【文献】 特開2003−308571(JP,A)
【文献】 特表2015−529925(JP,A)
【文献】 国際公開第2014/042365(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07G 1/00− 1/14
G06Q30/00−30/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品に固有に割り当てられる商品コードごとに商品情報を格納する商品マスタと、
一取引の内容を格納するトランザクションファイルと、
交通系カードのIDと、会員に付与される会員カードから顧客に固有に割り当てられる会員IDと、を読み取り可能な、前記交通系カードの無線タグを読み書きするリーダライタと、
前記交通系カードに公共交通機関の利用履歴が格納されていると判定した場合、前記リーダライタに前記会員カードから前記会員IDを読み取らせ、サーバが有し、前記会員IDごとに前記交通系カードのIDと、現在ポイントと、を対応付けたデータを格納するポイントファイルから、前記リーダライタに読み取られた前記会員IDと前記リーダライタに読み取られた前記交通系カードのIDとに対応付けられたデータを抽出して前記現在のポイントを取得し、公共交通機関を利用した前記顧客が購入した商品の売上金額に応じて前記ポイントファイルの前記現在のポイントにポイントを加算する制御部と、
を備える販売情報登録処理装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記交通系カードの無線タグに前記ポイントを格納させる請求項1記載の販売情報登録処理装置。
【請求項3】
商品に固有に割り当てられる商品コードごとに商品情報を格納する商品マスタと、
一取引の内容を格納するトランザクションファイルと、
交通系カードのIDと、会員に付与される会員カードから顧客に固有に割り当てられる会員IDと、を読み取り可能な、前記交通系カードの無線タグを読み書きするリーダライタと、
を備える販売情報登録処理装置を、
前記交通系カードに公共交通機関の利用履歴が格納されていると判定した場合、前記リーダライタに前記会員カードから前記会員IDを読み取らせ、サーバが有し、前記会員IDごとに前記交通系カードのIDと、現在ポイントと、を対応付けたデータを格納するポイントファイルから、前記リーダライタに読み取られた前記会員IDと前記リーダライタに読み取られた前記交通系カードのIDとに対応付けられたデータを抽出して前記現在のポイントを取得し、公共交通機関を利用した前記顧客が購入した商品の売上金額に応じて前記ポイントファイルの前記現在のポイントにポイントを加算するポイント付与手段として機能させるための販売情報登録処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、販売情報登録処理装置及び販売情報登録処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年の省エネルギーに対する意識の高まりによりマイカーより公共交通機関の利用を促す試みが各界において行われている。
【0003】
流通業界においても顧客にマイカーではなく公共交通機関の利用を促す種々の試みがなされている。
【0004】
例えば、店舗と公共交通機関との両方において利用できる共通ポイントデータエリアを交通系電子マネーカードの記憶部に設け、店舗において付与されたポイントを公共交通機関において使用できるとする技術が提案されている。
【0005】
しかし、この技術はすでに発行済みの交通系電子マネーカードを新たに再発行する必要があり、鉄道会社などの公共交通機関にとってもユーザにとっても負担が大きい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−252803号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従って、公共交通機関にとってもユーザにとっても負担が少なく、かつ公共交通機関の利用を促すことが可能な販売情報登録処理装置及び販売情報登録処理プログラムが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明の一実施形態は、商品に固有に割り当てられる商品コードごとに商品情報を格納する商品マスタと、一取引の内容を格納するトランザクションファイルと、交通系カードのIDと、会員に付与される会員カードから顧客に固有に割り当てられる会員IDと、を読み取り可能な、交通系カードの無線タグを読み書きするリーダライタと、交通系カードに公共交通機関の利用履歴が格納されていると判定した場合、リーダライタに会員カードから会員IDを読み取らせ、サーバが有し、会員IDごとに交通系カードのIDと、現在ポイントと、を対応付けたデータを格納するポイントファイルから、リーダライタに読み取られた会員IDとリーダライタに読み取られた交通系カードのIDとに対応付けられたデータを抽出して現在のポイントを取得し、公共交通機関を利用した顧客が購入した商品の売上金額に応じてポイントファイルの現在のポイントにポイントを加算する制御部と、を備える販売情報登録処理装置を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】第1の実施形態に係る販売情報登録処理装置の構成を示すブロック図である。
図2】ID履歴ファイルのデータ構造を示す図である。
図3】会員ID記憶部のデータ構造を示す図である。
図4】第1の実施形態に係るポイントファイルのデータ構造を示す図である。
図5】第1の実施形態に係る販売情報登録処理装置の制御部による動作を示すフローチャートである。
図6】第2の実施形態に係る販売情報登録処理装置の構成を示すブロック図である。
図7】第2の実施形態に係るポイントファイルのデータ構造を示す図である。
図8】第2の実施形態に係る販売情報登録処理装置の制御部による動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、販売情報登録処理装置及び販売情報登録処理プログラムの一実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
【0011】
本実施形態の販売情報登録処理装置は、商品に固有に割り当てられる商品コードごとに商品情報を格納する商品マスタと、一取引の内容を格納するトランザクションファイルと、交通系カードの無線タグを読み書きするリーダライタと、交通系カードに公共交通機関の利用履歴が格納されていると判定した場合、売上金額に応じてポイントを付与する制御部と、を備える。
【0012】
(第1の実施形態)
図1は、販売情報登録処理装置(以下、登録処理装置という)3の構成を示すブロック図である。図1に示すように、情報処理端末1が公共交通機関の施設、例えば鉄道の駅、バスの車内などに設置され、登録処理装置3が店舗に設置され、サーバ5が本部に設置される。また、顧客は交通系電子マネーカード(以下、交通系カード2という)と、必要に応じて店舗の会員カード4を所有する。
【0013】
情報処理端末1は、該当設置型の汎用情報処理端末である、いわゆるキオスク端末であっても切符や定期券の自動販売機であっても、バスの料金精算機であってもよい。
【0014】
情報処理端末1は、演算装置であるCPU(central processing unit)を含む制御部101と、メモリ、ハードディスクドライブなどの記憶装置を含む記憶部102と、交通系カード2が内蔵する無線タグを読み書きするリーダライタ103と、を備える。
【0015】
交通系カード2は、無線タグを内蔵する。この無線タグは、電磁波を送受信するアンテナ、アンテナによって受信した電磁波から電力を生成する電源部、送受信信号を増幅する増幅器、送信信号を変調する変調器、及び変調信号を復調する復調器を備える通信部203を備える。
【0016】
また、無線タグは、交通系カード2に固有に割り当てられる識別子であるID、このIDごとにポイント、及び利用履歴を格納するID履歴ファイル202Aを格納する記憶部202と、記憶部202及び通信部203を制御する制御部201と、を備える。
【0017】
登録処理装置3は、演算装置であるCPUを含む制御部301と、メモリ、ハードディスクドライブなどの記憶装置を含む記憶部302と、ディスプレイ、タッチパネル、キーボードなどの情報を入出力する機器を含む入出力部303と、通信を行う通信部304と、会員カード4を読み取るカードリーダ305と、交通系カード2の無線タグを読み書きするリーダライタ306と、を備える。
【0018】
記憶部302は、商品ごとに固有に割り当てられる商品コードごとに単価、商品名などの商品情報を格納する商品マスタと、一取引の内容を格納するトランザクションファイルと、を格納する。
【0019】
記憶部302は、さらに販売情報登録処理プログラムを格納し、制御部301は記憶部302から販売情報登録処理プログラムを順次読み出して実行する。
【0020】
会員カード4は、顧客に固有に割り当てられる識別子である会員IDを格納する磁気ストライプなどの会員ID記憶部401を備える。
【0021】
サーバ5は、演算装置であるCPUを含む制御部501と、メモリ、ハードディスクドライブなどの記憶装置を含む記憶部502と、通信を行う通信部503と、を備える。
【0022】
記憶部502は、顧客に固有に割り当てられる会員IDごとに現在のポイント残高である現在ポイントを格納するポイントファイル502Aを格納する。
【0023】
図2は、ID履歴ファイル202Aのデータ構造を示す図である。図2に示すように、ID履歴ファイル202Aは、交通系カード2に固有に割り当てられる識別子である「ID」と、現在のポイントを示す「ポイント」と、交通機関の利用履歴である「利用履歴」とを格納する。
【0024】
「利用履歴」は、例えば利用した日時を示す「年月日時間」、ポイント又は定期の別を示す「区分」、利用した「乗車区間」及び「降車区間」、利用した金額を示す「金額」を含むことができる。
【0025】
各データの例は、IDが「123456」、ポイントが「5000」、年月日時間が「20140503123625」、区分が「ポイント使用」、乗車区間が「A駅」、降車区間が「B駅」、金額が「250」である。
【0026】
図3は、会員ID記憶部401のデータ構造を示す図である。図3に示すように、会員DI記憶部401は、顧客に固有に割り当てられる識別子である「会員ID」を格納する。
【0027】
会員IDのデータの例は「456789」である。
【0028】
図4は、ポイントファイル502Aのデータ構造を示す図である。図4に示すように、ポイントファイル502Aは、「会員ID」と、「ID」と、顧客の「氏名」と、顧客の「電話番号」と、現在のポイント残高を示す「現在ポイント」と、を格納する。
【0029】
各データの例は、会員IDが「456789」、IDが「123456」、氏名が「○山△男」、電話番号が「1234567」、現在ポイントが「4000」である。
【0030】
図5は、登録処理装置3の制御部301による動作を示すフローチャートである。図5に示すように、ステップ601において、情報処理端末1は顧客が公共交通機関を利用した場合、交通系カード2のID履歴ファイル202Aに利用履歴を格納する。
【0031】
その後、顧客は店舗にて商品の購入を行う。この際、登録処理装置3は以下の動作を行う。
【0032】
ステップ602において、登録処理装置3は顧客が購入する商品を登録する。すなわち、登録処理装置3は入力された商品コードに基づいて商品マスタから商品情報を読み出し、数量とともにトランザクションファイルに格納する。
【0033】
ステップ603において、登録処理装置3は小計キーが押下されたかを判定する。登録処理装置3は、小計キーが押下されたと判定した場合、ステップ604に進み、押下されていないと判定した場合、ステップ602に戻る。
【0034】
ステップ604において、登録処理装置3は小計を計算する。
【0035】
ステップ605において、登録処理装置3は顧客の交通系カード2から利用履歴を読込む。
【0036】
ステップ606において、登録処理装置3は公共交通機関の利用があったかを判定する。登録処理装置3は公共交通機関の利用があったと判定した場合、ステップ607に進み、公共交通機関の利用があったと判定しない場合、ステップ615に進む。
【0037】
ここで、登録処理装置3は、利用履歴を参照して会計処理を行っている日に最寄りの駅の降車利用があった場合に公共交通機関の利用があったと判定することができる。
【0038】
ステップ607において、登録処理装置3は会員カード4から会員IDを読込む。
【0039】
ステップ608において、登録処理装置3はサーバ5に会員IDを送信して現在ポイントを問い合わせる。
【0040】
ステップ609において、サーバ5は、会員IDと現在ポイント問い合わせとを登録処理装置3から受信すると、会員IDに基づいてポイントファイル502Aを検索し、該当する現在ポイントを読み出す。
【0041】
ステップ610において、サーバ5は登録処理装置3に現在ポイントを送信する。
【0042】
ステップ611において、登録処理装置3はサーバ5から現在ポイントを受信する。
【0043】
ステップ612において、登録処理装置3は小計金額に応じてポイントを付与する。この際、登録処理装置3は、乗車区間が所定区間より遠い場合、より多くのポイントを付与するように構成することもできる。
【0044】
ステップ613において、登録処理装置3は、受信した現在ポイントに付与したポイントを加算して現在ポイントとし、この現在ポイント及び会員IDをサーバ5に送信する。
【0045】
ステップ614において、サーバ5は受信した会員IDの現在ポイントに受信した現在ポイントを格納する。
【0046】
ステップ615において、登録処理装置3は顧客から預かった現金に基づいてつり銭を計算し、一取引を終了する。
【0047】
(第1の変形例)
上記の第1の実施形態においては、付与したポイントをサーバ5のポイントファイル502Aに格納した。
【0048】
これに対し、サーバ5を用いずに、付与したポイントを交通系カード2のID履歴ファイルのポイントに加算し、ID履歴ファイルのポイントに格納することもできる。
【0049】
(第2の変形例)
上述の第1の実施形態においては、サーバ5はポイントファイル502Aに会員IDごとに現在ポイントを格納した。
【0050】
これに対し、交通系カード2のIDごとに現在ポイントを格納するように構成してもよい。
【0051】
この場合、会員カードは用いなくても済む。
【0052】
(第1の実施形態の効果)
以上述べたように、本実施形態の登録処理装置3は、商品に固有に割り当てられる商品コードごとに商品情報を格納する商品マスタと、一取引の内容を格納するトランザクションファイルと、交通系カード2の無線タグを読み書きするリーダライタ306と、交通系カード2に公共交通機関の利用履歴が格納されていると判定した場合、売上金額に応じてポイントを付与する制御部301と、を備える。
【0053】
従って、公共交通機関にとってもユーザにとっても負担が少なく、かつ公共交通機関の利用を促すことが可能となるという効果がある。
【0054】
(第2の実施形態)
図6は、登録処理装置3の構成を示すブロック図である。図6に示すように、情報処理端末1が公共交通機関の施設、例えば鉄道の駅、バスの車内などに設置され、登録処理装置3が店舗に設置され、サーバ5が本部に設置される。また、顧客は店舗の会員カード4を所有する。
【0055】
情報処理端末1は、該当設置型の汎用情報処理端末である、いわゆるキオスク端末であっても切符や定期券の自動販売機であっても、バスの料金精算機であってもよい。
【0056】
情報処理端末1は、演算装置であるCPUを含む制御部101と、メモリ、ハードディスクドライブなどの記憶装置を含む記憶部102と、会員カード4を読み取るカードリーダ104と、通信を行う通信部105と、を備える。
【0057】
登録処理装置3は、演算装置であるCPUを含む制御部301と、メモリ、ハードディスクドライブなどの記憶装置を含む記憶部302と、ディスプレイ、タッチパネル、キーボードなどの情報を入出力する機器を含む入出力部303と、通信を行う通信部304と、会員カード4を読み取るカードリーダ305と、を備える。
【0058】
記憶部302は、商品ごとに固有に割り当てられる商品コードごとに単価、商品名などの商品情報を格納する商品マスタと、一取引の内容を格納するトランザクションファイルと、を格納する。
【0059】
記憶部302は、さらに販売情報登録処理プログラムを格納し、制御部301は記憶部302から販売情報登録処理プログラムを順次読み出して実行する。
【0060】
会員カード4は、顧客に固有に割り当てられる識別子である会員IDを格納する磁気ストライプなどの会員ID記憶部401を備える。
【0061】
サーバ5は、演算装置であるCPUを含む制御部501と、メモリ、ハードディスクドライブなどの記憶装置を含む記憶部502と、通信を行う通信部503と、を備える。
【0062】
記憶部502は、顧客に固有に割り当てられる会員IDごとに現在のポイント残高である現在ポイントを格納するポイントファイル502Aを格納する。
【0063】
会員ID記憶部401のデータ構造は図3に示したものと同様である。
【0064】
図3は、会員ID記憶部401のデータ構造を示す図である。図3に示すように、会員DI記憶部401は、顧客に固有に割り当てられる識別子である「会員ID」を格納する。
【0065】
会員IDのデータの例は「456789」である。
【0066】
図7は、ポイントファイル502Aのデータ構造を示す図である。図4に示すように、ポイントファイル502Aは、「会員ID」と、公共交通機関を利用した日時を示す「履歴」と、顧客の「氏名」と、顧客の「電話番号」と、現在のポイント残高を示す「現在ポイント」と、を格納する。
【0067】
各データの例は、会員IDが「456789」、履歴が「20140503」、氏名が「○山△男」、電話番号が「1234567」、現在ポイントが「4000」である。
【0068】
図8は、登録処理装置3の制御部301による動作を示すフローチャートである。図8に示すように、ステップ801において、情報処理端末1は顧客が公共交通機関を利用した場合、サーバ5のポイントファイル502Aの履歴に利用日を格納する。
【0069】
その後、顧客は店舗にて商品の購入を行う。この際、登録処理装置3は以下の動作を行う。
【0070】
ステップ802において、登録処理装置3は顧客が購入する商品を登録する。すなわち、登録処理装置3は入力された商品コードに基づいて商品マスタから商品情報を読み出し、数量とともにトランザクションファイルに格納する。
【0071】
ステップ803において、登録処理装置3は小計キーが押下されたかを判定する。登録処理装置3は、小計キーが押下されたと判定した場合、ステップ804に進み、押下されていないと判定した場合、ステップ802に戻る。
【0072】
ステップ804において、登録処理装置3は小計を計算する。
【0073】
ステップ805において、登録処理装置3は会員カード4から会員IDを読込む。
【0074】
ステップ806において、登録処理装置3はサーバ5に会員IDを送信して履歴を問い合わせる。サーバ5は受信した会員IDに基づいてポイントファイル502Aを検索し、履歴を読み出して登録処理装置3に送信する。登録処理装置3は受信した履歴を読込む。
【0075】
ステップ807において、登録処理装置3は公共交通機関の利用があったかを判定する。登録処理装置3は公共交通機関の利用があったと判定した場合、ステップ808に進み、公共交通機関の利用があったと判定しない場合、ステップ815に進む。
【0076】
ここで、登録処理装置3は、利用履歴を参照して会計処理を行っている日と履歴に格納された日が一致する場合、公共交通機関の利用があったと判定することができる。
【0077】
ステップ808において、登録処理装置3はサーバ5に会員IDを送信して現在ポイントを問い合わせる。
【0078】
ステップ809において、サーバ5は、会員IDと現在ポイント問い合わせとを登録処理装置3から受信すると、会員IDに基づいてポイントファイル502Aを検索し、該当する現在ポイントを読み出す。
【0079】
ステップ810において、サーバ5は登録処理装置3に現在ポイントを送信する。
【0080】
ステップ811において、登録処理装置3はサーバ5から現在ポイントを受信する。
【0081】
ステップ812において、登録処理装置3は小計金額に応じてポイントを付与する。
【0082】
ステップ813において、登録処理装置3は、受信した現在ポイントに付与したポイントを加算して現在ポイントとし、この現在ポイント及び会員IDをサーバ5に送信する。
【0083】
ステップ814において、サーバ5は受信した会員IDの現在ポイントに受信した現在ポイントを格納する。
【0084】
ステップ815において、登録処理装置3は顧客から預かった現金に基づいてつり銭を計算し、一取引を終了する。
【0085】
(第2の実施形態の効果)
以上述べたように、本実施形態の登録処理装置3は、商品に固有に割り当てられる商品コードごとに商品情報を格納する商品マスタと、一取引の内容を格納するトランザクションファイルと、会員カード4を読み取るカードリーダ305と、サーバ5が会員IDごとに公共交通機関の利用の履歴及びポイントを格納するポイントファイル502Aに公共交通機関の利用の履歴が格納されていると判定した場合、売上金額に応じてポイントを付与する制御部301と、を備える。
【0086】
従って、公共交通機関にとってもユーザにとっても負担がさらに少なく、かつ公共交通機関の利用を促すことが可能となるという効果がある。
【0087】
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0088】
1:情報処理端末
2:交通系カード
3:登録処理装置
4:会員カード
5:サーバ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8