(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6357166
(24)【登録日】2018年6月22日
(45)【発行日】2018年7月11日
(54)【発明の名称】キッチン用品を洗浄するための自動機械
(51)【国際特許分類】
A47L 15/30 20060101AFI20180702BHJP
【FI】
A47L15/30
【請求項の数】13
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2015-543456(P2015-543456)
(86)(22)【出願日】2013年11月25日
(65)【公表番号】特表2015-535455(P2015-535455A)
(43)【公表日】2015年12月14日
(86)【国際出願番号】EP2013074640
(87)【国際公開番号】WO2014082972
(87)【国際公開日】20140605
【審査請求日】2016年11月22日
(31)【優先権主張番号】AN2012A000157
(32)【優先日】2012年11月28日
(33)【優先権主張国】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】515134391
【氏名又は名称】ブラセッティ,ジャムバティスタ
(74)【代理人】
【識別番号】100180781
【弁理士】
【氏名又は名称】安達 友和
(74)【代理人】
【識別番号】100181582
【弁理士】
【氏名又は名称】和田 直斗
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ブラセッティ,ジャムバティスタ
【審査官】
大光 太朗
(56)【参考文献】
【文献】
仏国特許発明第926315(FR,A)
【文献】
特開2010−207722(JP,A)
【文献】
実公昭49−030704(JP,Y1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47L 15/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
キッチン用物品(11、12、13)を洗浄するための自動機械(1)であって、
−剛性支持フレーム(2);
−前記剛性支持フレーム(2)に固定された1つ又は複数のカバーパネル;
−前記カバーパネルによって画定された区室(V);
−前記区室(V)の内部に配設され、洗浄水を出口に向けて流すために水平軸に対して3°よりも大きい角度(α)傾けられた底壁(32)を設けられた洗浄室(3);
−前記洗浄室(3)の内部に配設され、回転軸(Y)を設けられた回転ドラム(7)であって、装填位置にあるときに前記キッチン用物品(11、12、13)が前記回転軸(Y)よりも下に位置される回転ドラム(7);及び
−前記洗浄室(3)の内部に配設された少なくとも1つのディスペンサ点(81)を設けられた少なくとも1つのノズル(8);
を備え、
−前記回転ドラム(7)の回転回数(N)を計数するためのエンコーダ(E)、
−前記エンコーダによって検出された前記回転回数(N)を所定の回転回数(Np)と比較するように適合された制御ユニット(CPU)、
−水を排出するために前記キッチン用物品が前記ドラムの前記回転軸(Y)よりも上に位置されるように、前記エンコーダによって検出された回転回数(N)が前記所定の回転回数(Np)から半回転を引いた値に等しい(N=Np−1/2)ときに、前記ドラムの回転を自動的に停止させる停止デバイス(B);及び
−所定の時間間隔にわたって前記ドラムの回転を一時的に停止させ、その後、前記ドラムの回転を停止解除して最後の半回転を行い、前記キッチン用物品を前記装填位置に戻すタイマ(T)
を備え、
前記回転ドラム(7)が、前記回転ドラム(7)の内部に装填された前記キッチン用物品(11、12、13)が回転中に移動しないように適合されたロック手段(74)を設けたことを特徴とする自動機械(1)。
【請求項2】
前記エンコーダ(E)が、前記ドラムに接続されたドライブシャフト(90)を設けられたギアモータ(9)内に設置され、前記エンコーダ(E)が、前記ドライブシャフト(90)の回転回数(N)を計数する請求項1に記載の自動機械(1)。
【請求項3】
前記タイマ(T)が、2〜4秒の範囲内の所定の時間間隔にわたって前記ドラムの回転を一時的に停止させるように適合された請求項1又は2に記載の自動機械(1)。
【請求項4】
前記回転ドラム内の前記キッチン用物品(12)の位置を検出するための検出手段(R)をさらに備え、前記検出手段(R)が、前記キッチン用物品の前記位置に従って洗浄サイクルを監視するために前記制御ユニット(CPU)に動作可能に接続された請求項1から3のいずれか一項に記載の自動機械(1)。
【請求項5】
前記検出手段(R)が、前記キッチン用物品の凹部の向きを検出するために前記洗浄室(3)に取り付けられた位置センサを備える請求項4に記載の自動機械(1)。
【請求項6】
前記洗浄室の前記底壁(32)と水平軸が成す前記角度(α)が5°である請求項1から5のいずれか一項に記載の自動機械(1)。
【請求項7】
前記洗浄室(3)が円錐台形状を有する請求項1から6のいずれか一項に記載の自動機械(1)。
【請求項8】
前記洗浄室(3)が円筒形状を有し、前記回転ドラム(7)の前記回転軸(Y)が水平軸に対して傾けられた請求項1から6のいずれか一項に記載の自動機械(1)。
【請求項9】
前記少なくとも1つのノズル(8)が、前記回転ドラム(7)の前記回転軸(Y)に対して垂直方向又は半径方向に沿って蒸気を噴射するように配設された請求項1から8のいずれか一項に記載の自動機械(1)。
【請求項10】
前記少なくとも1つのノズル(8)が、前記回転ドラム(7)の前記回転軸(Y)の下方に配設された請求項9に記載の自動機械(1)。
【請求項11】
前記回転ドラム(7)が、平行な位置に配設された連なる複数の円を形成するように湾曲された複数の円形区域(70)、及び前記円形区域(70)に交差する複数の直線状の長手方向区域(71)から形成されるケージを備える請求項1から10のいずれか一項に記載の自動機械(1)。
【請求項12】
前記回転ドラム(7)が、前記円形区域(70)よりも小さい直径を有する1つ又は複数の円形区域(72)、及びより大きい直径を有する前記円形区域(70)をより小さい直径を有する前記円形区域(72)と接続する複数の放射状区域(73)を備える底部を設けられる請求項11に記載の自動機械(1)。
【請求項13】
前記ロック手段(74)が、2つの端部(74a、74b)を有する可撓性ロッド(74)を備える挿入体(74)であり、前記端部(74a、74b)がそれぞれ、前記円形区域(70)又は前記直線状の長手方向区域(71)と接合される請求項11又は12に記載の自動機械(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、皿、カップ、グラス、及び他のキッチンツールを自動的に洗浄するために使用される家庭用電化製品の分野におけるものである。特に、産業上の発明に関する本特許出願は、キッチン用品、特にコーヒーカップ、さらに特定的には1組又は数組のコーヒーカップを洗浄するために使用される自動機械に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術による食器洗浄機は、ドラムを含む洗浄室を備え、ドラムは、物品の装填を行いやすいように洗浄室から引き出すことができ、食器洗浄機内での洗浄サイクルの開始前に洗浄室内に再び押し入れることができる。
【0003】
洗浄室はノズルを設けられ、ノズルは、設定可能な圧力値及び温度値で水蒸気を送給し、水蒸気は、ドラムに配置された物品を横切る。
【0004】
現在市販されている食器洗浄機は、引出しドラムの動作に応じて2つの異なるタイプに分類することができる:第1のタイプによれば、引出しドラムは回転ドラムであり、第2のタイプによれば、引出しドラムは固定ドラムである。
【0005】
回転ドラムであれ固定ドラムであれ、ドラムのタイプに関係なく、食器洗浄機及び/又は関連のドラムは、食器洗浄機への容易な出し入れを保証する手段を備える。
【0006】
回転ドラムを備える食器洗浄機に関して、ドラムは、食器洗浄機が動作位置にあるとき、ドラムの支持面に垂直なドラム軸の周りで回転する。そのような場合、固定ノズルによってキッチン用物品に水が噴射され、これらのノズルは、ノズルから出る噴水流が回転ドラム内に装填されたキッチン用物品の全ての表面に達して完璧に洗浄するように適切に配設される。その結果、食器洗浄機内に提供されたディスペンサに向けて水を押し出すために油圧ポンプを作動させることに加えて、この食器洗浄機の電気モータは、ドラムの回転運動を作動させる。この回転運動は、ドラム内に含まれるキッチン用物品の破損を避けるために比較的低速である。
【0007】
特に、非回転式の引出しドラムを備える食器洗浄機に関して、ドラムは、食器洗浄機が洗浄サイクルを行うときに洗浄室内部で固定されている。そのような場合には、ノズルは、有利には水圧によって回転される回転アームに配設される。ドラムの内部に装填された物品の適切な洗浄及びすすぎを可能にするために、食器洗浄機は2つのノズル列を備え、第1のノズル列は、ドラムの支持面の上方に配設され、第2のノズル列は、ドラムの支持面の下方に配設される。上記のことに鑑みて、カップ、グラス、ポットなど中空容器の凹部は、水を排出し、水の停留を防止するために下に向けられなければならない。
【0008】
しかし、主要な凹部に加えて、通常はゴブレットとして定義される幾つかのタイプのグラスには凹型の底が設けられており、この底は、上向きのとき、洗浄サイクル中に使用される流体が停留する凹部となることに留意しなければならない。この欠点は、下底部を設けられ、下底部から環状支持要素が突出する大半のマグカップやカップに当てはまり、環状支持要素が下底部に達した流体を留めて、望ましくない水の停留を生じる。
【0009】
さらに、現在市販されている食器洗浄機は、ポット、蓋、サービングディッシュなど大きな物品を含め、いかなるタイプのキッチンツールでも収容できるように設計されることに留意しなければならない。すなわち、洗浄室は、マグカップ、カップ、及びガラスよりもはるかに大きい物品を収容するのに適した高さを有さなければならない。上記のことに鑑みて、大きな物品が存在しないとき、従来の食器洗浄機の洗浄室の体積全体を使用することは実質的に不可能である。有利には、調理活動後にのみ、洗浄室の体積全体を使用することができる。すなわち、現在市販されている食器洗浄機の構造的構成は、限られた数のグラス及び/又はマグカップやカップへの食器洗浄機の使用の際に欠点がある。
【0010】
仏国特許第926315号は、傾いた底壁及びノズルを備える円錐台形状の洗浄室内に挿入される回転ドラムであって、ノズルが、ドラムの回転軸に対して垂直方向又は半径方向に沿って噴射するように回転ドラムの上方に配設された回転ドラムを開示している。ドラムは、円形区域及び長手方向区域を有するケージ形の構造を有する。
【0011】
仏国特許第480252号は、円筒室内に挿入された固定ドラム、及び固定ドラムの下方に配設されたノズルを備える食器洗浄機を開示している。
【0012】
従来の文献には、キッチン用物品に水が残らないようにするためにドラムの姿勢を検出するために使用されるシステムが開示されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】仏国特許第926315号明細書
【特許文献2】仏国特許第480252号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明の主な目的は、1列のみのノズルを備えて、ドラム内に装填されたいかなる物品も完全に洗浄し、ドラム内に装填された物品の幾何形状に関係なく望ましくない停留が生じないことを保証する食器洗浄機を開発することによって、前述した欠点を修正することである。
【0015】
本発明の別の目的は、前述した目的を達成することに加えて、カップ、マグカップ、グラス、ゴブレット、ソーサー、及びプレートなど小さな物品があるときに空間を最適に使用することを可能にする構造的構成を設けられたドラムを有する食器洗浄機を開発することである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
キッチン用品を洗浄するために使用される本発明による自動機械は、剛性支持フレーム、上記剛性支持フレームに固定された1つ又は複数のカバーパネル、及び上記カバーパネルによって画定された区室を備える。
【0017】
さらに、本発明による自動機械は、上記区室の内部に配設され、回転ドラムを収容する洗浄室を備える。
【0018】
具体的には、上記洗浄室は、水平軸に対して3°よりも大きい角度傾けられた底壁を有する。
【0019】
最後に、本発明による自動機械は、少なくとも1つのノズルを備え、ノズルのディスペンサ点が、洗浄室内部に配設される。
【0020】
本発明による機械は:
−回転ドラムの回転回数を計数するためのエンコーダ、
−エンコーダによって計数された回転回数を所定の回転回数と比較するように適合された制御ユニット、
−水を排出するためにキッチン用物品がドラムの回転軸よりも上に位置されるように、エンコーダによって検出された回転回数が所定の回転回数から半回転を引いた値に等しいときに、ドラムの回転を一時的に停止させる停止デバイス(B);及び
−所定の時間間隔にわたってドラムの回転を一時的に停止させ、その後、ドラムの回転を停止解除して最後の半回転を行い、洗浄サイクルを完成させ、キッチン用物品を装填位置に戻すタイマ
を備える。
【0021】
そのような構成要素の提供により、本発明による自動機械は、洗浄サイクルの最後に、ドラム内に装填されたキッチン用物品の凹部内部での望ましくない停留をなくすことを保証する。
【0022】
実際には、エンコーダが、食器洗浄機が行った回転の回数を計数し、制御ユニットは、そのような回転回数を、完全な洗浄サイクルに相当する所定の回転回数と比較する。
【0023】
キッチン用物品が凹部を上向きにして装填された場合、制御ユニットは、エンコーダによって計数された回転回数が所定の回転回数から半回転を引いた値に等しいことを検出すると、停止デバイスを作動させ、それにより、キッチン用物品は凹部を下向きにして数秒間停止され、凹部から水を排出することができる。
【0024】
したがって、回転ドラムの最後の回転は、所定の時間間隔後に完了され、その時間間隔中には、キッチン用物品の凹部が下向きであり、そのような凹部に溜まった残留液体が排出される。
【0025】
以下、説明のために、添付図面を参照しながら本発明による自動機械を述べる。添付図面は例示にすぎず、限定の意味はない。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】カバーパネルを取り除いた本発明による自動機械の斜視図である。
【
図2】カバーパネルを取り除いた
図1の本発明による自動機械の側面図である。
【
図3】キッチン用物品を含まない本発明による自動機械の回転ドラムの斜視図である。
【
図4】キッチン用物品を含む
図3の回転ドラムの斜視図である。
【
図5】ロック手段によってカップが支持された状態での
図3の回転ドラムの斜視図である。
【
図6】本発明による自動機械の一部中断された概略軸方向断面図である。
【
図7】本発明による自動機械の動作を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図1を参照すると、本発明の自動機械が、全体を参照番号(1)で示されている。
【0028】
図1及び
図2に示される自動機械(1)は、機械内に含まれる全ての部品を示すために、側面カバーパネル及び上面パネルを取り除いた状態で示されている。
【0029】
いずれにせよ、この自動機械(1)は剛性フレーム(2)を備え、剛性フレーム(2)は、添付図面には示さない一連のカバーパネル、すなわち前面パネル、背面パネル、上面パネル、底面パネル、及び1対の側面パネルを支持する。
【0030】
これらのカバーパネルは、機械の部品を収容するように適合された区室(V)を画定する。
【0031】
自動機械(1)は、この区室(V)内に配設された洗浄室(3)、清浄水タンク(4)、ボイラ(5)(
図2)、及び排水タンク(6)を備える。
【0032】
図2を参照すると、洗浄室(3)は、有利には円錐台形状を有する。この洗浄室(3)は、水平軸に対して3°よりも大きい角度(α)傾けられた底壁(32)を有する。有利には、この角度(α)は、5°である。
【0033】
水平方向が本発明による自動機械の支持面に平行であることに留意すべきである。
【0034】
添付図面には示さない一実施形態によれば、本発明による自動機械は、円筒形の洗浄室を設けられる。
【0035】
図1を参照すると、洗浄室(3)は、洗浄室と同軸位置にある回転ドラム(7)、及び回転ドラム(7)の下方に配設された一連のノズル(8)を収容し、自動機械(1)の洗浄サイクル中、ノズル(8)から蒸気噴流が吐出される。
【0036】
さらに、洗浄室(3)は、自動機械(1)の前面パネルに設けられたドア(31)を備え、ドア(31)を開いて回転ドラム(7)内に手を差し入れることができる。
【0037】
図2を参照すると、回転ドラム(7)は、基本的には水平な回転軸(Y)を設けられる。
【0038】
洗浄室(3)が円筒形状を有する場合、回転ドラム(7)の回転軸(Y)は、洗浄室がドラムに対して同軸であるため洗浄室(3)内部に溜まる可能性がある汚れた水の排出を助けるために、有利には、水平軸に対して傾けられることに留意すべきである。
【0039】
逆に、添付図面に示されるように洗浄室(3)が円錐台形状を有する場合、洗浄室の底壁(32)の傾斜により円錐台形状が排水を保証するので、回転ドラム(7)の回転軸(Y)を傾ける必要はない。
【0040】
ノズル(8)は、好ましくは、ドラムの上記回転軸(Y)に対して垂直方向及び/又は半径方向に沿って蒸気を噴射するように配設される。
【0041】
図3を参照すると、回転ドラム(7)は、同じ直径を有して平行な位置に配設された連なる複数の円を形成するように湾曲された複数の円形区域(70)、及び円形区域(70)に交差する複数の直線状の長手方向区域(71)から形成されたケージを備える。
【0042】
回転ドラム(7)は底部を設けられ、底部は、上記円形区域(72)よりも小さい直径を有する1つ又は複数の円形区域(72)、及びより大きい直径を有する円形区域(70)をより小さい直径を有する円形区域(72)と接続する複数の放射状区域(73)を備える。
【0043】
添付図面には示されていない1つの代替実施形態によれば、上記回転ドラム(7)は、ノズルから出た流体が回転ドラム内部に装填されたキッチン用物品に到達できるように複数の穴を設けられたシート鋼から形成することができる。
【0044】
回転ドラム(7)は、自動機械(1)の内部に提供された電気ギアモータ(9)のドライブシャフト(90)に接続され、それにより、この回転ドラム(7)は、電気ギアモータ(9)が作動されるや否や回転駆動される。
【0045】
特に、電気ギアモータ(9)は、自動機械(1)の剛性フレーム(2)によって支持され、このギアモータ(9)のドライブシャフト(90)は、回転ドラム(7)を支持し、洗浄室(3)内に突出する。より正確には、ドライブシャフト(90)は、洗浄室(3)を通って延び、回転ドラム(7)の底部と結合される。
【0046】
図5を参照すると、回転ドラム(7)の底部は、可動プリズム結合によって上記電気ギアモータ(9)のドライブシャフト(90)に挿入され、それにより、有利には、回転ドラム(7)は、キッチン用物品を装填するため又は本発明による自動機械の部品のメンテナンス操作を行うために洗浄室(3)に出し入れされる。
【0047】
添付図面には示されていない本発明による自動機械の代替実施形態によれば、上記の回転ドラム(7)は、自動機械の上面パネル、洗浄室(3)、及び回転ドラム(7)にそれぞれ設けられた3つの開口によって、上からキッチン用物品を装填することができる。機械が停止されているとき、使用者が手動で開口を開くことができる。
【0048】
図4を参照すると、回転ドラム(7)は、ソーサー(11)、コーヒーカップ(12)、及びティースプーン(13)を含む1組の食卓用物品(11、12、13)を収容している。特に、コーヒーカップ(12)は、中に含まれる液体が滴り落ちるのを防止するために、有利には、凹部を上向きにして回転ドラム(7)の内部にセットされる。
【0049】
回転ドラム(7)にはロック手段(74)が設けられ、ロック手段(74)は、回転ドラム(7)の内部に装填されたキッチン用物品(11、12、13)が回転中に移動しないように適合される。特に、ロック手段(74)は、有利には、耐高温性を有するステンレス鋼又は熱成形材料からなる挿入体(74)である。特に、挿入体(74)は、2つの端部(74a、74b)を有する可撓性ロッド(74)を備え、各端部(74a、74b)が、上記の円形区域(70)又は上記の直線状の長手方向区域(71)と接合される。
【0050】
図4を参照すると、回転ドラム(7)の内部に装填された各キッチン用物品(11、12、13)の表面は、対応する挿入体(74)と、その挿入体の特定の支持位置(P)で接触する。各挿入体(74)が、キッチン用物品のセットを可能にして補助するようにわずかに弾性を有することに留意すべきである。このようにすると、各挿入体(74)は、支持位置(P)で変形されてキッチン用物品(11、12、13)の形状に適合されると共に、洗浄サイクル中にキッチン用物品(11、12、13)を固定位置で保持する。
【0051】
自動機械(1)の各洗浄サイクル中に物品を完全に洗浄できることを保証するために、各挿入体(74)は、キッチン用物品(11、12、13)と接する支持位置(P)の数を最小限にするように形成される。
【0052】
図6及び
図7を参照すると、本発明によれば、電気ギアモータ(9)がエンコーダ(E)を備え、エンコーダ(E)は、ドライブシャフト(90)の回転回数(N)、したがってドライブシャフト(90)に接続されたドラム(7)の回転回数を計数する。エンコーダ(E)は、制御ユニット(CPU)に接続され、制御ユニット(CPU)は、ギアモータ(9)の回転を停止させるように適合された停止デバイス(B)を制御する。また、自動機械は、停止デバイス(B)を解除するために制御ユニット(CPU)に接続されたタイマ(T)も備える。
【0053】
任意選択で、自動機械は、ドラム(7)内のキッチン用物品(12)の位置を検出するために、例えば位置センサなどの検出手段(R)を備える。特に、検出手段(R)は、物品(12)が上向きの凹部を有するかどうかを検出する。検出手段(R)は、洗浄室(3)に固定され、制御ユニット(CPU)に電気的に接続される。
【0054】
本発明による自動機械の動作をより良く理解できるように、続いて、洗浄サイクルについて説明する。
【0055】
キッチン用物品(11、12、13)は、使用者によって、洗浄室(3)のドア(31)の開口を通して回転ドラム(7)内部に手動で装填され、ノズル(8)から出る洗浄流体が上記物品(11、12、13)の全ての表面に達するように回転ドラム(7)の内部に配置される。
【0056】
回転ドラム(7)の内部に物品(11、12、13)をセットした後、使用者は、洗浄室(3)のドア(31)を閉じてからボタンを押すことによって、自動機械(1)の洗浄サイクルを開始する。
【0057】
洗浄サイクル中、電気ギアモータ(9)に接続された回転ドラム(7)は、その回転軸(Y)の周りで所定の回転回数だけ回転し、ノズル(8)から出た高温の蒸気噴流が物品(11、12、13)に達する。具体的には、自動機械(1)の区室(V)内に収容された清浄水タンク(4)が清浄水を含み、この清浄水は、ボイラ(5)によって予め加熱されて蒸気に変換されており、この蒸気が各ノズル(8)から出る。
【0058】
特に、
図2を参照すると、各ノズル(8)は、ディスペンサ点(81)を設けられ、回転ドラム(7)の回転軸(Y)の下方に配設され、ディスペンサ点(81)は、洗浄サイクル中に洗浄室内に一時的に溜まることがある汚れた水の最高点よりも高い位置まで洗浄室(3)の内部に突出する。上記のことに鑑みて、各ノズル(8)のディスペンサ点(81)から出る蒸気噴流は、汚れた流体には達しない。
【0059】
洗浄サイクルの最後に、蒸気は液体状態に戻り、排水タンク(6)内に搬送される。排水タンク(6)は、好ましくは、望ましくない固形物の通過を防止するためにフィルタを設けられる。
【0060】
洗浄サイクルの最後に、回転ドラム(7)の内部に装填されたキッチン用物品(11、12、13)、特にカップ(12)の凹部を下に向け、中に水が停留するのを防止しなければならない。
【0061】
本発明による機械は、凹部を上向きにしてキッチン用物品を装填し、キッチン用物品が回転ドラム(7)の回転軸(Y)よりも上に位置されたとき、すなわち凹部を下向きにして位置されたときに、洗浄サイクルを停止させ、それによりキッチン用物品の凹部から水を排出することを可能にする。次いで、機械は、ドラムを半回転させることによって位置復帰サイクルを行い、キッチン用物品を装填位置に戻す。キッチン用物品が装填位置にあるとき、洗浄室のドア(31)を開いて物品を取り出すことができる。
【0062】
したがって、本発明による自動機械の動作サイクルは、洗浄サイクル、及びドラムが半回転する位置復帰サイクルを含む。
【0063】
このために、回転ドラム(7)の回転は、エンコーダ(E)及び制御ユニット(CPU)によって制御される。自動機械(1)の始動時から、エンコーダ(E)は、回転ドラム(7)が行った回転の回数(N)を計数し、制御ユニット(CPU)は、エンコーダによって計数された回転回数(N)と所定の回転回数(Np)とを比較する。
【0064】
エンコーダによって計数された回転回数(N)が、所定の回転回数(Np)から半回転を引いた値に等しいとき(N=Np−1/2)、洗浄サイクルが終了し、制御ユニット(CPU)は、制御信号(S1)を停止デバイス(B)に送信し、停止デバイス(B)がギアモータ(9)の回転を停止させる。それと同時に、制御ユニット(CPU)は、制御信号(S2)をタイマ(T)に送信し、タイマ(T)は、キッチン用物品の凹部から液体を排出するための所定の時間間隔(例えば2〜4秒の一時停止期間)を測り始める。所定の時間間隔が経過すると、タイマ(T)は、制御信号(S3)を停止デバイス(B)に送信して、ギアモータ(9)を停止解除し、位置復帰サイクルを開始させる。位置復帰サイクルにおいて、ドラム(7)は、最後の半回転を行って装填位置に戻る。
【0065】
ドラムの構造は、凹部を上向きにしてカップをセットすべきであることを示唆するが、使用者が誤って凹部を下向きにしてカップを装填することがあり得る。そのような場合には、位置復帰サイクルは必要なくなる。そのために、検出手段(R)が任意選択で作動される。
【0066】
キッチン用物品(12)が正確にセットされていない、すなわち凹部を下向きにしてセットされていることを検出手段(R)が検出すると、制御ユニットは位置復帰サイクルを行わず、洗浄サイクルがそのまま終了し、ドラムは装填位置に来る。
【0067】
検出手段(R)の提供により、凹部を下向きにしてカップがドラム内に装填されたとき、そのような場合にはカップの凹部から水を排出する必要がないので、洗浄サイクルの一時的な中断をなくすことができる。しかし、検出手段(R)は任意選択でよい。
【0068】
添付図面には示されていない本発明による自動機械(1)の代替実施形態は、固定ドラム及び一連の回転ノズルを提供する。
【0069】
そのような場合には、キッチン用物品は、洗浄サイクル全体を通じて装填位置にあり、したがって、汚れた水が溜まらないようにドラム内に適切にセットしなければならない。