特許第6357169号(P6357169)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6357169尿管ステントの改善および泌尿器系の問題を処理する方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6357169
(24)【登録日】2018年6月22日
(45)【発行日】2018年7月11日
(54)【発明の名称】尿管ステントの改善および泌尿器系の問題を処理する方法
(51)【国際特許分類】
   A61F 2/82 20130101AFI20180702BHJP
【FI】
   A61F2/82
【請求項の数】10
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2015-548597(P2015-548597)
(86)(22)【出願日】2013年12月19日
(65)【公表番号】特表2016-500328(P2016-500328A)
(43)【公表日】2016年1月12日
(86)【国際出願番号】EP2013077506
(87)【国際公開番号】WO2014096264
(87)【国際公開日】20140626
【審査請求日】2016年12月15日
(31)【優先権主張番号】1352061
(32)【優先日】2013年3月7日
(33)【優先権主張国】FR
(31)【優先権主張番号】1262293
(32)【優先日】2012年12月19日
(33)【優先権主張国】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】515166842
【氏名又は名称】ヴォグテ,ベノア
(73)【特許権者】
【識別番号】515166853
【氏名又は名称】デスフェメス,フランソワーズ−ノエル
(73)【特許権者】
【識別番号】515166864
【氏名又は名称】デスジェリペス,アルナウド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】ヴォグテ,ベノア
(72)【発明者】
【氏名】デスフェメス,フランソワーズ−ノエル
(72)【発明者】
【氏名】デスジェリペス,アルナウド
【審査官】 和田 将彦
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2012/0221117(US,A1)
【文献】 特表2000−500669(JP,A)
【文献】 米国特許第05599291(US,A)
【文献】 特表平11−514538(JP,A)
【文献】 特表2006−504487(JP,A)
【文献】 特表2007−512899(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 2/82
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
腎臓端部および膀胱端部を備える尿管内ステントであって、
前記腎臓端部は管状であり、かつ湾曲し、
前記膀胱端部は少なくとも1つの管状でないスレッドを有し、
前記尿管内ステントは更に管状の中間部を備え、前記中間部は前記腎臓端部と前記膀胱端部との間に延在し、前記中間部の外径は前記膀胱端部に向かって小さくなり、前記中間部の直径は、前記中間部の全長にわたって一様に小さくなり、前記膀胱端部の前記スレッドとの接続部における前記中間部の最小外径は前記スレッドの直径と実質的に等しく、前記中間部の長さは0.5cmから12cmであり、
前記スレッドは円形断面を有し、前記スレッドの直径は0.15mm未満である
尿管内ステント。
【請求項2】
前記膀胱端部は単一のスレッドを有する、
請求項に記載の尿管内ステント。
【請求項3】
前記中間部の長さは3cmである、
請求項1または2に記載の尿管内ステント。
【請求項4】
前記中間部は面取りされている
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の尿管内ステント。
【請求項5】
面取りされた前記中間部は、管状部と、非管状であり前記中間部の末端となる中実部とを有し、
前記膀胱端部は、前記中実部と前記管状部の両方の壁部を通る、または前記腎臓端部を通るスレッドを有する、
請求項に記載の尿管内ステント。
【請求項6】
前記中間部は、管状部と、非管状であり前記膀胱端部によって延長される中実部とを有し、
前記膀胱端部のスレッドは、前記中間部の壁部と一体に形成される、
請求項2乃至4のいずれか一項に記載の尿管内ステント。
【請求項7】
前記膀胱端部の長さは2cm以上であり、好ましくは5〜30cmである、
請求項1乃至のいずれか一項に記載の尿管内ステント。
【請求項8】
前記腎臓端部および前記中間部は、それぞれ複数の貫通穿孔を有する、
請求項1乃至のいずれか一項に記載の尿管内ステント。
【請求項9】
前記腎臓端部と前記中間部との間に配置される管状の尿管部を更に備え、
前記尿管部は、前記腎臓端部の外径と等しい外径を有し、穿孔を有さない、
請求項1乃至のいずれか一項に記載の尿管内ステント。
【請求項10】
前記尿管部の長さは10〜25cmである、
請求項に記載の尿管内ステント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の分野は、尿管内の尿流の維持に用いられる尿管内ステントの分野である。
【背景技術】
【0002】
図1を参照する。尿管Uは、腎臓Rを膀胱Vに接続する水路であり、障害物がない限り尿がよどみなく流れる。
【0003】
状況によっては、尿管が閉塞する場合がある。例えば、腎結石Cがある場合、腎盂尿管移行部の症候群、悪性または良性の後腹膜線維症による外部からの圧迫の場合、尿管または腎盂の腫瘍の場合、或いは虚血性または放射線照射後の尿管狭窄の場合である。
【0004】
尿管が閉塞すると、尿はもはやどうしても膀胱まで流れられず、腎臓が拡張する。そして、腎疝痛の発作が生じる。
【0005】
このような閉塞を治療するために、管状の尿管内ステント1を使用することが知られている。尿管内ステント1は、尿管内に設置される中間部10を有し、この部分は2つの端部12,14の間に延在する。
【0006】
第1の端部12は腎臓内で開口し、第2の端部14は膀胱内で開口する。これら2つの端部は、ステントが適所に保持されるように湾曲している。これらの端部がJ字状に湾曲しているので、このようなステントは一般に“JJステント”と呼ばれる。
【0007】
JJステントは、一般にポリウレタン製、シリコーン製または金属製であり、平均直径は6フレンチまたは7フレンチ、すなわち2mmまたは2.3mmである。設置期間は6〜12ヶ月である。
【0008】
ステント1はその全長にわたって複数の貫通孔16を有し、これにより、ステントの内部チャネルとステントが設置される環境との間で、液体(この場合は尿)のやりとりが可能となる。
【0009】
このように、ステントの設置後、ステント1および貫通孔16を介して、尿が再び腎臓と膀胱との間をよどみなく流れるようになる。尿は、尿管内の障害の性質および位置によって、ステントの内部チャネルを通るか、或いはステントの壁部と尿管との間でのみ、流れることができる。
【0010】
JJステントは非常に有用であることが既に証明されているが、それでもなお、いくつかの欠点がある。
【0011】
第一に、ステントにより、通常は尿が膀胱から腎臓に逆流するのを防ぐ解剖学的システムが開放される。よって、このステントが設置されると、尿が腎臓から膀胱によどみなく流れることができるだけでなく、膀胱から腎臓の逆方向にも流れることができる。
【0012】
このように異常な尿の腎臓への逆流は、不快であり痛みを伴う。
【0013】
更に、その直径のせいでステントが膀胱内部や尿管に対してこすれる場合があり、男性でも女性でも、刺激、浮腫、腎盤のうっ血、或いは耐え難い排尿欲求が生じる。
【0014】
これらの理由から、約80%の患者がステントを許容できない。
【0015】
このような不快症状を解消するために、欧州特許公報第2308527号明細書において低産されている尿管内ステントでは、膀胱側のJ字状部分が少なくとも2つのスレッドに置換される。少なくとも2つのスレッドは、スレッドのループを形成するようにその端部で接続される。各スレッドの直径は、2つの湾曲したスレッドにより、尿を良好に排水するのに十分な大きさの部分が得られるように、0.5フレンチすなわち0.16mmより大きく、好ましくは2〜4フレンチすなわち0.66〜1.3mmである。また、ロッドは、形状記憶を保持するために一般に剛性であると記載されている。
【0016】
この理由は、尿が排水されずに閉塞性腎盂腎炎或いは医原性敗血性ショックを引き起こしてしまう危険性を回避するために、尿を排水するのに十分な太さのスレッドを保つ必要があると考えられるからである。
【0017】
これらの理由から、欧州特許公報第2308527号明細書に提案されるステントは依然として刺激を生じるので、上記の問題を解決しない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
本発明の目的は、上記の問題を軽減することである。具体的には、本発明の目的は、患者において刺激または逆流を生じることなく腎臓から膀胱への尿の排出を可能にする尿管内ステントを提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0019】
この点について、本発明の主題は、腎臓端部および膀胱端部を備える尿管内ステントであって、腎臓端部は管状であり、かつ湾曲し、
‐膀胱端部は少なくとも1つのスレッドを有し、ステントは更に管状の中間部を備え、中間部は腎臓端部と膀胱端部との間に延在し、中間部の外径は膀胱端部に向かって小さくなり、膀胱端部との接続部における管状の中間部の最小外径は膀胱端部のスレッドの直径に等しく、中間部の長さは0.5cmから12cmである。
【0020】
有利には、しかし任意に、本発明に係るステントは更に、以下の特徴すなわち、
‐スレッドは円形断面を有し、各スレッドの直径は0.15mm未満であること、
‐膀胱端部は単一のスレッドを有すること、
‐中間部の長さは3cmであること、
‐中間部の直径は、中間部の全長にわたって一様に小さくなること、
‐中間部は面取りされること、
‐面取りされた中間部は、管状部と、中間部の末端となる中実部とを有し、膀胱端部は、中実部の壁部と管状部または腎臓端部の壁部とを通るスレッドを有すること、
‐中間部は、管状部と、膀胱端部によって延長される中実部とを有し、膀胱端部のスレッドは中間部の壁部と一体に形成され、膀胱端部の長さは2cm以上であり、好ましくは5〜30cmであること、
‐腎臓端部および中間部は、それぞれ複数の貫通穿孔を有すること、
‐ステントは更に、腎臓端部と中間部との間に配置される管状の尿管部を備え、尿管部は、腎臓端部の外径と等しい外径を有し、穿孔を有さないこと、
‐管状の尿管部の長さは10〜25cmであること、
のうち少なくとも1つを備えることができる。
【0021】
本発明の別の対象は、尿管内ステントを設置することにより泌尿器系障害を治療する方法であって、該方法は、
‐対象の尿管内に尿管内ステントを設置するステップであって、尿管内ステントは、腎臓端部と、膀胱端部と、腎臓端部と膀胱端部との間に延在する中間部とを備え、中間部の外径は膀胱端部に向かって小さくなり、膀胱端部は、中間部から延在する少なくとも1つのスレッドを有する、ステップと、
‐尿管内ステントを用いて尿管を拡張することにより、泌尿器系障害を治療するステップと、
を有する。
【0022】
特定の実施形態において、泌尿器系の問題を処理する該方法は更に、以下の特徴すなわち、
‐設置するステップは、少なくとも1つのスレッドが尿管の拡張を引き起こすように、腎臓端部を対象の腎臓内に配置し、少なくとも1つのスレッドを尿管内に配置するステップを有すること、
‐設置するステップは、少なくとも1つのスレッドが尿管から膀胱内に延びるように、腎臓端部を腎臓内に配置し、中間部を尿管内に配置するステップを有すること、
‐設置するステップは、少なくとも1つのスレッドが腎臓から尿管に延びるように、中間部を腎臓内に配置するステップを有すること、
‐泌尿器系障害は腎臓または尿管の結石を含み、拡張するステップは、少なくとも1つのスレッドを用いて、結石またはその断片が排尿中に自然に排出される直径まで尿管を拡張するステップを有すること、
‐泌尿器系障害は、腎結石、尿管結石、腎盂尿管移行部の閉塞症候群、外因性腫瘍尿管狭窄、悪性後腹膜線維症、良性後腹膜線維症、虚血性尿管狭窄、放射線照射後尿管狭窄、内因性腫瘍尿管狭窄および内因性腫瘍腎盂狭窄のうち1つを含むこと、
のうち少なくとも1つを備えることができる。
【0023】
本発明の別の対象は、尿管内ステントを設置することにより泌尿器系障害を治療する方法であって、該方法は、
‐対象の尿管内に尿管内ステントを設置するステップであって、尿管内ステントは、尿管を拡張するような寸法をもつスレッド部を有する、ステップと、
‐尿管内ステントのスレッド部を用いて尿管を拡張することにより、泌尿器系障害を治療するステップと、
を有する。
【0024】
特定の実施形態において、該治療方法は更に、以下の特徴すなわち、
‐スレッド部は、直径0.15mm未満の円形断面を有すること、
‐尿管内ステントは更に管状部を備え、管状部の直径は第1の端部に向かってスレッド部の直径まで小さくなり、スレッド部は管状部の第1の端部から延在し、設置するステップは、管状部を対象の腎臓内に配置し、スレッド部を尿管内に配置するステップを有すること、
‐管状部は、第1の端部の反対側の端部に湾曲部を有し、湾曲部および第1の端部は穴を有し、湾曲部と第1の端部との間に延在する尿管部は穴を有さず、設置するステップは、尿管部およびスレッド部を尿管内に配置するステップを有すること、
‐泌尿器系障害は腎結石または尿管結石を含み、治療するステップは、尿管内ステントが尿管に設置されている間に、結石またはその断片を腎臓または尿管から排出するステップを有すること、
‐泌尿器系障害は、腎結石、尿管結石および腎盂尿管移行部の閉塞症候群のうち1つを含み、設置するステップは、尿管内ステントの管状部を対象の腎臓に配置し、スレッド部を尿管に配置するステップを有すること、
‐泌尿器系障害は、外因性腫瘍尿管狭窄、悪性後腹膜線維症、良性後腹膜線維症、虚血性尿管狭窄、放射線照射後尿管狭窄、内因性腫瘍尿管狭窄および内因性腫瘍腎盂狭窄のうち1つを含むこと、
のうち少なくとも1つを備える。
【0025】
驚くべきことに、当業者の間で定着した先入観とは逆に、膀胱端部の直径が小さくても十分に尿を膀胱に排水することができる。また、この部分は、ステントが設置された患者において刺激や不快症状をほとんど或いは全く引き起こさない。
【0026】
更に驚くべきことに、かかるステントを設置すると、膀胱端部のスレッドにより、尿道および尿管の拡張が生じることが見出された。このように尿道が拡張すると、剛性の尿管鏡(直径約4〜5mm)または軟性の尿管鏡シース(直径約3〜4mm)を尿管に容易に導入することができる。
【0027】
更に、腎疝痛を生じることなく、結石断片はスレッドおよび腎臓端部を避けて排出される。この現象は、尿管の拡張により断片の排出が促進され、スレッドにより突然の閉塞が防止されるという事実によって説明される。
【0028】
最後に、中間部の直径は2つの端部の間で一様に小さくなる。これにより、ステントが尿管の一部に当たることによって浮腫が生じる危険性が低減される。
【図面の簡単な説明】
【0029】
本発明の他の特徴、目的および効果は、以下の説明(例示に過ぎず、限定ではない)を読むことで明らかになるであろう。以下の説明は、添付の図面を参照して読まれるべきである。
図1】腎結石をもつ尿管における従来のステントの設置を示す概略図である。
図2a】本発明の実施形態に係る尿管内ステントの概略図である。
図2b】尿管結石をもつ尿管における図2aに示すステントの設置を示す概略図である。
図2c図2aのステントの変形を示す図である。
図2d図2aのステントの変形を示す図である。
図3a】本発明の第2の実施形態に係る尿管内ステントの概略図である。
図3b図3aに示すステントの尿管内の設置を示す概略図である。
図4a】ステントが設置された患者に実施されたスキャンであり、ステント設置後の尿管の拡張を示す。
図4b】ステントが設置された状態の尿管内部の写真であり、尿管の拡張も示す。
図5a】ステント設置後の結石の自然排出を示すX線写真である。
図5b】ステント設置後の結石の自然排出を示すX線写真である。
図5c】ステント設置後の結石の自然排出を示すX線写真である。
図6a】ステントの中間部の縦断面図である。
図6b】ステントの中間部の縦断面図である。
図7a】呼吸時のステントの動きを示す概略図である。
図7b】呼吸時のステントの動きを示す概略図である。
図7c】呼吸時のステントの動きを示す概略図である。
図8a図2aの実施形態の変形実施形態に係る尿管内ステントの概略図である。
図8b図8aに示すステントの、外因性腫瘍に圧迫された尿管内の設置を示す概略図である。
図9a】ステントを用いて採用される治療処置のステップの概略図である。
図9b】ステントを用いて採用される治療処置のステップの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
図2aを参照すると、尿管内ステントの実施形態が示される。
【0031】
ステント2は第1の腎臓端部200を有する。この部分は管状であり、すなわち、液体が流れることのできる内部チャネル202の範囲を定める円筒壁201を有する。円筒壁201には複数の貫通孔203が配置され、これにより、液体は円筒壁201を介して内部チャネル202に流入し、或いは内部チャネル202から流出することができる。
【0032】
腎臓端部200はJ字状に湾曲した形状であり、すなわち半円形またはループ状(すなわちリング形状)の端部を有し、これにより、腎臓端部200はステントが設置されると腎臓R内に保持される。
【0033】
或いは、この部分は、断面が切形または鋭利にならないようにするために、丸みを帯びた屈曲によって接続される1以上のセグメントを有してよい。
【0034】
図2bを参照すると、腎臓端部200は、ステントが設置されると腎臓に入り、患者の腎臓Rから尿管Uに延在するように構成される。この点について、腎臓端部200の長さは、丸められた状態で6〜20cmであり、好ましくは8〜10cmであり、有利には9cmである。これに対応する腎臓端部200を真っ直ぐにしたときの全長は、12〜26cmであり、好ましくは14〜16cmであり、有利には約15cmである。このような長さの違いは、尿管内の障害の位置に依存する。なぜなら、具体的には、腎臓端部200は有利には障害物を“迂回する”、すなわち腎臓端部200はより多くの障害物をもつ尿管で終結するからである。
【0035】
図3aおよび図3bに示される変形実施形態では、腎臓端部は“J”字型のループ、すなわち、単一の管状リングに限定される。管状リングの直径は、湾曲した状態で直径約22mm(真っ直ぐな状態での長さ約7cmに相当する)であり、より一般に直径10〜25mmである。最小直径は、ループが湾曲した状態で尿管に入るのを防ぐのに役立ち、最大直径は、痛みや不快症状を発生させないように限定される。
【0036】
図2aの実施形態に戻り、腎臓端部200は一定外径D201を有し、一定外径D201は2〜3.4mm(すなわち6〜10フレンチ)であり、好ましくは2〜2.4mm(すなわち6〜7フレンチ)であり、非常に有利には約2.4mm(すなわち7フレンチ)である。一方、図3aおよび図3bの実施形態において、腎臓端部200の好ましい一定外径は1〜3mmであり、好ましくは約2mm(すなわち6フレンチ)または1.6mm(すなわち4.8フレンチ)である。この部分が短いほど、抜去時に開くための柔軟性が高くなる。
【0037】
図2a,2bと図3a,3bに示す2つの実施形態において、ステント2は更に第2の端部210を有する。第2の端部210は、膀胱Vに貫入し、尿管Uから膀胱V内に延在するように構成される。この部分は少なくとも1つのスレッドを有し、好ましくは単一のスレッドを有してよい。スレッドは自由であってよく、或いは図2cに示すように折り曲げられてループを形成してよく、或いは図2dに示すように2本のスレッドであってよい。好ましくは中実であり、すなわち円形断面を有し内部チャネルがない。内部チャネルがないので、尿が腎臓に逆流する危険性が排除される。
【0038】
図2bを参照して、各スレッドは一定外径D210を有し、一定外径D210は0.15mm未満(すなわち0.45フレンチ)、好ましくは0.05〜0.15mmであり、更に有利には0.1〜0.15mm(すなわち0.3〜0.45フレンチ)であり、好ましくは0.1mm(すなわち0.3フレンチ)に等しい。いずれの場合でも、スレッドまたは複数のスレッドの累積断面の直径は、0.3mmを超えてはならない。
【0039】
尿の排水には単一のスレッドを用いれば十分であるが、スレッドのループを用いれば、2つのうち一方が破損した場合に安心である。
【0040】
また、2つのスレッドに分けることにより、単一の太いワイヤの剛性を回避することができる。
【0041】
発明者の発見によれば、驚くべきことに、当該技術分野に蔓延している偏見に反して、直径の小さな単一のスレッドを用いることにより、尿を尿管から膀胱へ排水することができる。
【0042】
実際、驚くべきことに、提案のステント(特に小径のスレッド)により、ステントの設置後2週間〜10日以内に尿管の拡張が生じる。
【0043】
更に驚くべきことに、ステント、特に図3aおよび図3bの実施形態に係るステント(すなわち、ステントの腎臓端部が腎臓内に配置されるループに限定される)を設置すると、約50%の例において、腎腔(腎盂および腎杯)の拡張が生じる。このような拡張は痛みを伴わない。
【0044】
尿管の拡張は図4aに見ることができる。図4は、右尿管にステントが設置され他方の尿管にはステントがない患者のスキャンである。右尿管U(図面左側)は、特に左尿管Ug(図面右側)と比較すると、非常に拡張されていることが分かる。
【0045】
尿管の拡張は図4bにも見ることができる。図4bは、内視鏡検査中に撮影された尿管内部の写真である。ステントのスレッド210に注目されたい。
【0046】
ステントが1つだけ設置された患者に対して、尿管の拡張の統計的測定を実施し、ステント有りの尿管および腎盤の直径を、ステントなしの尿管および腎盤の直径と比較した。
【0047】
ステントS1は図2aおよび図2bの実施形態に係るステントであり、ステントS2は図3aおよび図3bの実施形態に係るステントである。腎臓部分が短く、中間部220も腎臓内にある。
【0048】
表1に、直径測定の結果を示す。
【0049】
【表1】
かかる拡張は、別の予期せぬ効果、すなわち腎臓内または尿管内に存在する結石断片の自然排出をもたらす。
【0050】
これは、結石の断片(または結石全体)が浮腫を生じずに健康な尿管に滑り込む場合にも当てはまる。
【0051】
結果として、腎結石を治療する方法が提案される。第1のステップは、尿管および腎臓にステントを設置するステップを含む。結石が存在するが尿管の閉塞を引き起こしていない場合、障害物を迂回してステント内部を通して尿を排出する必要があるので、使用されるステントは好ましくは図3aおよび図3b実施形態に従う。
【0052】
或いは、尿管に障害物がある場合、図2aおよび図2bの実施形態に係る、中間部が尿管内に配置されるステントを使用して、障害物を越えるように尿をステント内部を通して排出することができる。
【0053】
ステントの設置後、尿管はその全長にわたって拡張される。更に、ステントのスレッドは尿管に負担をかけない程度に細いので、アドホックツール(例えばファイバーレーザー)に関連付けられた尿道鏡を挿入して、局所的に結石を治療することができる。したがって、JJステントの配置後に行われていた従来の処置とは対照的に、結石を治療するためにJJステントを抜去しその後戻すという必要がない。これにより、操作数と処置のコストが低減される。
【0054】
ステントの設置後の処置は、除去すべき結石の大きさによって異なる。小さな結石(約10mm未満の大きさ)の場合、このような結石は、尿管への尿流により、自然に尿管から膀胱に排出され、その後排尿により、膀胱から外部に排出される。
【0055】
結石が大きい(例えば10mmを超える)場合、第2のステップは結石の断片化である。
【0056】
このステップは、尿管が十分に拡張されるように、ステントの設置後に複数回実行されることが好ましい。よって、ステントの設置後好ましくは10日間待機し、好ましくは約2週間から3週間待機して、結石を断片化する。
【0057】
この断片化は、体外結石破砕によって、或いは尿管鏡(衝撃波またはレーザー)によって、或いは経皮的腎ろう造設術(衝撃波またはレーザー)によって、既知の方法により実施されてよい。
【0058】
結石または断片は腎臓から尿管に流れ落ち、その後尿管から膀胱に流れ落ち、最終的に痛みを生じることなく膀胱から排出される。
【0059】
図5a〜5cは、異なる腎結石断片の排出段階にある患者のX線写真である。図5aのX線写真が撮影された日、図3aおよび図3bの実施形態に係るステント2は15日前に尿管に配置されていた。結石は断片Fに分割された。
【0060】
図5bのX線写真は、ステント設置後30日に撮影された。断片Fの移動を観察することができる。
【0061】
図5cのX線写真は、ステント設置後42日に撮影された。全ての断片が排出されていることが認められた。
【0062】
発明者の報告によれば、観察された拡張はステント抜去後に消失する。
【0063】
更に、限定された直径により、スレッドは非常に軟性が高く刺激を引き起こさない。結果として患者は安心して健康の改善を感じることができる。
【0064】
そして、本発明の発明者の発見によれば、驚くべきことに、体系的に石灰化する従来のステントとは違い、少なくともステント設置後6ヶ月までは、スレッド210に石灰化が見られない。
【0065】
患者群において、ステント設置後の不快症状の軽減を定量化した。このような変化は膀胱の寛容度(寛容度)に関し、確実にスレッド210が非常に細いことによるものである。
【0066】
表2に、寛容度の低いJJステントをステントS1(図2aおよび図2b)で置換した患者が経験した泌尿症状をまとめる。スレッド210の寛容度を、JJステントの膀胱部の寛容度と比較して、アンケートによって評価した。
【0067】
各質問につき5通りの回答があり、1〜5の点数を割り当てた。不快症状なしに対応する回答に1を割り当て、最も不快に対応する回答に5を割り当てた。
【0068】
例えば、尿漏れ頻度に関する質問では、回答「なし」に1点、回答「めったにない」に2点、「時々ある」に3点、「ほとんど常に」に4点、「常に」に5点が割り当てられた。
【0069】
表2に、患者が経験した症状の平均点を示す。
【0070】
【表2】
図2aに戻り、膀胱端部210の長さは2cm以上であり、好ましくは5〜30cmであり、好ましくは20〜28cmである。
【0071】
この点について、膀胱端部のスレッドが折り畳まれて(例えば真ん中で折り畳まれて)2重のスレッドを形成する場合、使用されるスレッドは膀胱端部の2倍の長さであり、すなわち少なくとも4cm、好ましくは10〜60cmである。
【0072】
ステント2の設置後にスレッドの膀胱V内に入る部分は、膀胱内で制限を受けないので、適宜切除することができる。
【0073】
スレッドが尿流によって引っ張られる場合、括約筋の上の部分は臨床測定を必要としない。具体的には、失禁が起こらない。
【0074】
更に、発明者の所見によれば、ステントの直径が急激に変化して尿管Uのカーブに引っ掛かることを防ぐために、腎臓端部200と膀胱端部210との移行部は段階的である必要がある。
【0075】
この点について、ステントは更に、腎臓端部200と膀胱端部210との間に延在する中間部220を備える。
【0076】
第1の実施形態によれば、図2a〜2dならびに図8aおよび8bにおいて、この中間部は、ステント2が設置されたときに尿管U内に配置されるように構成される。
【0077】
図3aおよび図3bに示される代替の実施形態によれば、中間部は、ステント2が設置されたときに腎臓R内に配置されるように構成され、よって、1本または2本のスレッドのみが尿管内に存在する。
【0078】
この中間部220は管状であり、すなわち、環状断面の壁部221を備える。中間部220は更に内部チャネル222を備える。内部チャネル222には、ステントを導入するためのガイドを滑り込ませることができる。また、ステントが設置されると、液体が内部チャネル222内を流れることができる。
【0079】
内部チャネル222は、2つの流体連通を可能にするように、腎臓端部の内部チャネル202の延長に位置する。
【0080】
図2aおよび図2bに関して、中間部220は可変直径D220を有する。可変直径D220は膀胱端部210に向かって小さくなり、スレッドとの接続部における中間部220の最小外径は、膀胱端部210のスレッドの直径D210に実質的に等しい。“実質的に”という表現は、中間部220の最小直径がスレッド(スレッドが複数ある場合は、それらの累積断面)の直径の2倍を超えてはならないことを意味する。いずれの場合でも、中間部220の最小直径は厳密には1mm未満でなくてはならず、好ましくは0.5mm未満である。中間部とスレッドとの接続部は、鋸歯状の凹凸が痛みを発生させるのを防ぐために、可能な限り平坦である(例えば、面取りされる)。このようにすると、ステントの両端の直径の変移がスムーズかつ平坦になり、ステントの柔軟性が向上し、ステントが尿管のカーブに適応できるようになる。これにより、ステントの存在に関連する痛みが軽減され、抜去が容易になる。
【0081】
具体的には、図7a〜7cに、ステントが設置された人の呼吸時の尿管のステントの動きを示す。以下の3つの場合が確認される。
【0082】
図7aにおいて、JJ型ステントはすっぱりと切られた切り口を有し、2つの端部の移行部となる中間部220がない。ステントが尿管のカーブから離れていれば、このステントの動きが痛みを発生させることはない。
【0083】
一方、図7bを参照すると、このステントが尿管内で動いてカーブに達すると、このステントが呼吸と共に尿管内で動くことで、ステントの切形で剛性の端部が尿管壁部に対して挿入されるので、痛みが発生する。
【0084】
図7cを参照すると、スレッドと腎臓端部との移行部となる中間部の存在により、ステントの柔軟性が向上し、呼吸時の尿管のカーブにおける痛みが軽減されることが分かる。
【0085】
同じように、中間部によりステントの柔軟性が向上するので、ステントの抜去が容易になる。よって、尿管をブロックすることなく、抜去中に尿管内でステントを誘導することができる。
【0086】
中間部220の最大外径は、腎臓端部の最大外径に等しい。
【0087】
よって、非限定的な例として、中間部の直径は、直径約2.4mmから直径約0.15mmまで一様に減少する。
【0088】
ステント2の管状部、すなわちステントの内部チャネルを含む部分は、中間部220の末端で終結する。
【0089】
この点について、中間部220の内部チャネル222は、膀胱端部のスレッド210との接続部分に近接する壁部221に形成される孔(図示なし)を介して、尿管内に開口する。
【0090】
図6aおよび図6bに示される好ましい実施形態によれば、ステントの中間部220は面取りされ、結果として中間部は、第1の管状部224と、中間部220の末端となる第2の部分225とを有する。第2の部分225は側方に開口し、これにより内部チャネル222が尿管に開口する。第2の部分は中実すなわち非管状であり、膀胱端部210によって延長される。この実施形態は、ベベル形状にはステントが尿管内で引っ掛からないようにすることができるような連続性があるという点で、効果的である。
【0091】
更に、第2の部分225はベベルにより非常に軟性が高いので、引っ掛かりの危険性を低減し、また、呼吸動作中に尿管内部でステントを誘導する。
【0092】
スレッド210は、中間部220の壁部と一体的に形成されてよい。或いは、スレッド210は中間部220の壁部に取り付けられてよく(例えば、壁部に接着または固定されてよい)、或いは穴223に結び付けられてよい。
【0093】
有利には、スレッド210は、中間部220の内部チャネル222から出る。すなわち、スレッド210は、図2aに概略的に示されるように、壁部221の外面に突起を形成しないように円筒壁221の内壁に固定される。
【0094】
図3aおよび図3bの実施形態において、スレッドは好ましくは中間部220に取り付けられ、(好ましくは真ん中で)2つに折り畳まれて2重のスレッドを得る。この構成は、しかしながら、図2aおよび図2bの実施形態にも適用可能である。
【0095】
図3aに示されるように、スレッドは中間部220の面取りされた先端225の壁部の第1の穴を通り、更に中間部220と腎臓端部210との接続部分付近のステントの壁部を通る。すなわち、管状部224と腎臓端部210の端部とを通る。
【0096】
このような構成により、中間部に対する膀胱端部の取付けの強度が増大する。なぜなら、特にステントの抜去時に、ステントのベベル端の部分は脆弱であり、破損するおそれがあるからである。
【0097】
また、このような構成により、痛みを発生することなくステントを抜去することができる。なぜなら、スレッドを腎臓端部または腎臓端部と中間部との接続部分のみに取り付けた場合、ステントの抜去時にベベル端が曲がり、尿管または腎臓を刺激して痛みを発生するおそれがあるからである。
【0098】
最後に、有利には、スレッドは適所に保持されるためにベベル端225の壁部の両側に結び付けられる。
【0099】
或いは、好ましくは、図2aの図示と同様に、少なくとも1つのスレッド210は中間部220の壁部と一体的に形成されてよく、或いは中間部220の壁部に取り付けられてよい(例えば、接着または固定されてよい)。また、少なくとも1つのスレッド210は、中間部220の(面取りされた先端225の)内部チャネル222から出る。この構成により、ステントの異なる部分の連続性が維持され、患者の不快症状の発生が防止される。
【0100】
一般に、尿管の刺激や患者の不快症状を回避するために、ステントの壁部は可能な限り平坦で、凹凸(切断面の角度の急激な変化、ざらつき等)のない状態である必要がある。
【0101】
図2bにおいて、スレッド210のみが尿道を通り膀胱Vに入るように、中間部220と膀胱端部210との接続部分は、ステント2が適所にあるときに尿管の尿道Mから、すなわち膀胱に開口する尿管の穴から離れていることが非常に好ましい。
【0102】
この点について、中間部220の長さは、尿管の閉塞の位置によって0.5〜12cmである。そして、中間部220の断面は、好ましくは約3cmである中間部220の全長にわたって、一様に小さくなる。この長さにより、ステントの2つの端部間の移行がスムーズになる。
【0103】
スレッドの寄与と、スレッドと腎臓端部200とのスムーズな移行の寄与とが組み合わさることにより、患者の快適さを著しく改善することができる。
【0104】
図3aおよび図3bに示す実施形態において、中間部の長さは好ましくは約1cmであり、よって、1本または2本のスレッドのみが尿管に入り、そして尿道Mを通って膀胱に入ることができる。
【0105】
したがって、ステント2が適所にあれば、尿は腎臓端部222および中間部220の内部チャネル202を通って、或いはそれらの部分の壁部に沿って、そしてスレッド210に沿って流れることにより、腎臓から膀胱へ排出される。
【0106】
図8aおよび図8bに示される特定の実施形態によれば、ステントは上述の特徴を全て含み、更に、腎臓端部200と中間部220との間に延在する尿管部240を備える。
【0107】
この尿管部は管状であり、したがって内部チャネル242を画定する円筒壁241を有する。内部チャネル242は、一端において腎臓端部200の内部チャネル202と連通し、他端において中間部220の内部チャネル222と連通して、ステント全体の流体連通を提供する。
【0108】
尿管部240の外径D240は腎臓端部200の外径に等しく、また、長さは10〜25cmであり、好ましくは約20cmである。
【0109】
一方、尿管部240は強化され、具体的には貫通孔を有さないので、流体が内部チャネル242内のみを流れることができる。
【0110】
ステントが適所にあれば尿管部は尿管にあるので、尿管に強い外圧が加わる場合に、尿は内部チャネル242を通って流れることができる。このような状況は、一般に腫瘍Tが尿管に隣接するか尿管を取り囲む場合に発生する。貫通孔がないので、腫瘍Tが内部チャネル242を塞いでしまうことを回避することができる。
【0111】
ステント2は、好ましくはポリマー材料からなり、好ましくはポリウレタンまたはシリコーンからなる。膀胱端部のスレッドは、そのような材料またはポリプロピレンからなる。
【0112】
このように、提案されたステントは患者体内で刺激や逆流を引き起こすことがなく、また、懸念に反して、尿を膀胱に排水することができる。
【0113】
かかるステントの設置を行って、尿の尿管への排出を回復または改善することができる。例えば、腎臓または尿管の閉塞性結石および腎盂尿管移行部の閉塞症候群には図2aおよび図2bに係るステントの設置、軟性または剛性の尿管鏡シースの設置を目的とした尿管の準備または結石の処置(体外結石破砕、尿管鏡による処置、腎盂尿管鏡による処置)前の非閉塞性腎結石には図3aおよび図3bに係るステントの設置、外因性腫瘍尿管狭窄、悪性もしくは良性の後腹膜線維症、虚血性尿管狭窄、放射線照射後尿管狭窄、内因性腫瘍尿管狭窄または内因性腫瘍腎盂狭窄には図8aおよび図8bに係るステントの設置が行われる。
【0114】
処置は、全身麻酔下または局所麻酔下で行われる。ステントの腎臓端部200は、内視鏡および画像増強器を用いて腎臓に配置される。腎臓端部を腎臓内に押し込むには、約50cmのプランジャーが必要である。従来JJステント(本発明のステント2の管状部が短くなったようなもの)を押し込むに用いられた長いプランジャーがないことを克服するために、例えば、5F(すなわち1.67mm)/70cmのオープンエンドFlexi-Tip(登録商標)尿管カテーテル(Open-End Flexi-Tip Ureteral Catheter;Cook Medical社製)のような尿管カテーテルを用いることができる。
【0115】
膀胱端部のスレッドは、ステントのその他の部分でスレッドを尿管に押し込まないように注意しながら、膀胱内に配置される。
【0116】
抜去に関して、ステントは、局所麻酔下でファイバースコープと鉗子を用いて、スレッドを引っ張ることにより抜去することができる。ステントの抜去時にスレッドが破損することはないが、適切な保持器具がない場合は抜去が難しくなる場合がある。例えば、有利には、Karl Storz‐Endoskope社の生検鉗子(ダブル・アクション・ジョー、7F(すなわち2.33mm)、長さ40cm、27175A)のような生検鉗子を用いることができる。
図1
図2a
図2b
図2c
図2d
図3a
図3b
図4a
図4b
図5a
図5b
図5c
図6a
図6b
図7a
図7b
図7c
図8a
図8b
図9a
図9b