【実施例1】
【0028】
本実施例は、ネットワークを介して録画サーバで監視用カメラを作動させて、録画サーバが動画及び静止画のカメラ画像を撮影・収集し、また、ネットワークを介して録画サーバに接続された計測デバイスから計測データを収集・保存し、撮影したカメラ画像に、計測データから得られる計測情報やグラフ画像や他のカメラ画像を合成して編集した合成画像を作成して保存し、録画サーバがユーザの端末に端末からの要求に応じてネットワークを介してモニターする画像を送信するもので、過去の合成画像の再生・巻戻し・早送りもライブ合成画像の再生・巻戻し・早送りもリライブ再生も行うものである。本実施例では、さらに、計測デバイスで特定の値を記録した時点の画像を呼び出して再生・巻戻し・早送りも行うものである。したがって、本実施例では、画像を元にしたプラットフォームを作ることを実現できる。例えば、ある作業室において、計測データの一つである湿度が急に10%に落ちてしまった際に、従来は、計測したデータを後から分析して発生時刻を調べ、その時刻の画像を別途抽出して再生が可能となるため、時間がかかり、さらに、その後の状況だけでなくその原因を知るにはさらなる解析が必要であった。しかし、本実施例によれば、湿度が10%に落ちてしまったときに即時にその時点の画像をメール等で送信することができ、さらにその後の再生だけでなく巻戻しもできるので、どういう作業で湿度が10%に落ちてしまったかをすぐに知ることができる。したがって、本実施例によれば、これまで瞬時に活用することが難しかったビッグデータを、瞬時に業務へ活用することを促進できる。
【0029】
{構成}
図1は、本発明の監視カメラシステムの実施例1のネットワーク構成の一例を示す図である。LANやインターネット、Wi−Fi回線、3G/LTE回線、専用線等の通信網の組み合わせから構成されるネットワーク500上には、(1)画像を撮影するカメラとして、複数台の監視用カメラ400A〜D、(2)ネットワーク500を介して監視用カメラ400と接続され、カメラで撮影した画像データを取得し蓄積し端末に送信する録画サーバとして、録画サーバ100、(3)ネットワーク500を介して録画サーバ100と接続され、録画サーバ100からの画像データを受信して表示する端末として、スマートフォンなどのモバイル端末200A、Bや、デスクトップPC(パーソナルコンピュータ)やノートPCなどの閲覧PC300A〜C、(4)ネットワーク500を介して録画サーバ100とHTTP接続されたHTTP接続計測デバイス700A〜Cや、ネットワーク500を介して録画サーバ100とFTP接続されたFTP接続計測デバイス800A〜Cや、専用線で録画サーバ100とシリアル接続されたシリアル接続計測デバイス900が接続されている。各計測デバイスから録画サーバ100に送信されるデータは録画サーバ100のデバイス計測情報データベースに格納される。
図1中では、FTP接続計測デバイス800で計測されたデータが録画サーバ100で収集されデバイス計測情報データベースの中のFTP転送先フォルダに格納されることを点線矢印で図示している。なお、以下、モバイル端末と閲覧PCとをまとめるときは、「端末」又は「Viewer」という。
【0030】
録画サーバ100は、動画を撮影する監視用カメラ400と同じLAN内に存在するが、静止画を撮影する監視用カメラ400が同じLAN内に存在する場合に限らず、インターネットやLAN等、複数のネットワークを介して接続されていてもよい。また、同じネットワーク上に複数の録画サーバがあってもよい。本実施例では、監視用カメラ400と録画サーバ100との通信がTCP/IP方式で、静止画を撮影する監視用カメラ400では、同じLAN内にカメラと録画サーバが存在しなくても、確実に画像データの送受信ができ、信頼性が高い。監視用カメラ400は、本実施例ではIPカメラであるが、静止画を撮影する監視用カメラについてはアナログカメラでもよい。画像表示用の端末である閲覧PC300も、録画サーバ100と同じLAN内に存在する場合に限らず、インターネットやLANやWi-Fi回線等、複数のネットワークを介して接続されていてもよい。画像表示用の端末であるモバイル端末200についても、LAN、インターネット、携帯電話用ネットワーク(Wi−Fi回線や3G/LTE回線等)等、複数のネットワークを介して接続されていてもよい。HTTP接続計測デバイス700も、録画サーバ100と同じLAN内に存在する場合に限らず、インターネットやLAN等、複数のネットワークを介して接続されていてもよい。FTP接続計測デバイス700も、録画サーバ100と同じLAN内に存在する場合に限らず、インターネットやLANや3G/LTE回線等、複数のネットワークを介して接続されていてもよい。なお、LANとインターネット間やHTTP接続計測デバイスとインターネット間や静止画を撮影する監視用カメラとインターネット間はルータ600を介する。計測デバイス群は、数値データを取得するものの他、例えば、二酸化炭素濃度が所定以上で信号を取得するような、センサ等であってもよい。本実施例では、計測デバイス群は、1台のシリアル接続計測デバイス及び複数台のHTTP接続計測デバイス及び複数台のFTP接続計測デバイスであるが、計測デバイスの台数はこれに限らず、また3種類すべての計測デバイスを含まなくてもよく、シリアル接続計測デバイス及びHTTP接続計測デバイス及びFTP接続計測デバイスのうち1又は複数種類であってもよい。録画サーバと計測デバイスとの接続方法については、上述した3種類のいずれかあるいはそれらの組合せが好ましいが、他の方法でもよい。
【0031】
1台の録画サーバ100は、複数台の計測デバイス700、800、900から計測データを取得することができ、複数台の監視カメラ400から画像を取得することができる。従来のIPカメラシステムでは、1つの同容量の録画サーバで管理できるカメラの台数はIPカメラで20台程度であるが、本実施例では、静止画を撮影する監視カメラだけであれば、1秒に1回録画する場合でも、同一ネットワーク環境において、100台のIPカメラの接続が可能である。したがって、コスト削減と大規模監視を同時に可能とする。また、録画サーバ側がネットワークトラフィックを自動的に分散させるので、ネットワーク設計が不要で、カメラをポートに繋ぐだけで済むため、作業が非常に簡便となる。
【0032】
図2は、本発明の監視カメラシステムの実施例1の録画サーバの構成図である。録画サーバ100は、キャッシュメモリであるメモリ102を伴うCPU101やデバイスドライバ等を有する制御・演算装置と、DRAM等の主記憶装置やハードディスク等の補助記憶装置を有する記憶装置110と、ネットワークインターフェース104等の通信制御装置や表示装置としてのディスプレイ103、キーボード105、マウス106、シリアル接続計測デバイス900とシリアル接続するためのRS232C/RS485シリアルデバイス107等で構成される入出力装置とを備えている。記憶装置110には、一次画像フォルダ111と二次映像フォルダ112とデバイス計測情報データベース115と撮影・収集・編集・送信プログラム113と認証用データベースと環境設定フォルダ等の他、オペレーティングシステム114が格納されている。撮影・収集・編集・送信プログラム113は、通常、記憶装置110の補助記憶装置に格納されており、実行時には主記憶装置にロードされる。一次画像フォルダ111には、カメラ画像に計測データに基づく計測情報やグラフ画像や他のカメラ画像を合成して圧縮したファイルを一次データとして蓄積し、二次映像フォルダ112には、一次画像フォルダ111内に蓄積された一定時間分の一次データを動画圧縮変換して二次データとして蓄積する。認証用データベースには、ID、パスワード、各監視用カメラ400やモバイル端末200や閲覧PC300やHTTP計測デバイス700やFTP計測デバイス800やシリアル計測デバイス900のポート番号とIPアドレス、IPアドレスのない端末では個体識別情報(UID)が蓄積されている。本実施例では、録画サーバ100は、録画サーバと端末が一体となっており、自ら画像を表示する端末の役割も果たすため、また、メンテナンスや管理のため、ディスプレイ103、また入力手段としてのキーボード105やマウス106を有している。録画サーバでカメラ画像の再生を要しない場合は、画像表示装置としての端末機能はなくてもよい。環境設定フォルダには、各監視用カメラの画像取得タイミング、計測データ取得タイミング、カメラ画像に計測データに基づく計測情報やグラフ画像や他のカメラ画像を合成するレイアウト等の条件、一次画像データや二次画像データの作成間隔、圧縮条件等が蓄積されている。録画サーバ100は、設置型のサーバであるが、クラウドサーバであってもよい。
【0033】
録画サーバ100は、CPU101が、撮影・収集・編集・送信プログラム113をメモリ102にロードして実行することにより本発明のカメラ画像取得、計測データ取得、カメラ画像と計測情報等との合成編集保存及び端末への画像送出処理が可能なコンピュータの機能を実現する。CPU101は、通常のコンピュータに搭載する演算処理装置であり、各種プログラムを実行し、各種制御等を行う。
【0034】
録画サーバ100は、1台のサーバとする他、複数のサーバからなるサーバ群であってもよい。例えば、二次映像フォルダについて、一定期間(例えば24時間)経過後の二次データについては、保存先を、カメラ画像を取得する録画サーバと別の録画サーバに設けた二次映像フォルダとしてもよい。頻繁には再生しない過去の保存データを別にすることで、さらに多くの台数のカメラを同一ネットワーク上で監視可能となる。
【0035】
撮影・収集・編集・送信プログラムは、コンピュータに、監視用カメラとの接続を行うカメラ接続機能、計測デバイスとの接続を行う計測デバイス接続機能、端末との接続を行う端末接続機能、一定時間(例えば1秒)毎に、接続した静止画撮影用の監視用カメラに静止画を撮影させ撮影したカメラ画像を録画サーバに入力させる静止画のカメラ画像取得機能、一定時間(例えば10秒)ずつ、接続した動画撮影用の監視用カメラに動画を連続撮影させ撮影したカメラ画像を録画サーバに入力させる動画のカメラ画像取得機能、計測デバイスから計測データを取得する計測データ取得機能、取得した計測データを保存する計測データ保存機能、取得したカメラ画像に計測データに基づく計測情報やグラフ画像や他のカメラ画像を合成して圧縮して一次データを作成し蓄積する一次データ作成機能を実現させるためのプログラムである。一次データ作成機能は、詳細には、取得したカメラ画像から抽出した同時刻の第1の画像をメモリ102上に展開し、数値情報やグラフ画像を合成する場合にはデータベースに保存された計測データから合成する数値情報やグラフを形成して数値情報やグラフ画像を同じくメモリ102上に展開し、他のカメラ画像を合成する場合には合成するカメラ画像を抽出して同じくメモリ102上に展開し、それらを合成して合成画像を作成してメモリ102上に展開し、圧縮して一次データとして記憶装置110の一次画像フォルダ111に蓄積する機能である。
【0036】
本実施例では、撮影・収集・編集・送信プログラムは、より好ましい態様として、さらに、コンピュータに、端末にカメラ一覧を表示して端末からのカメラの選択を受け付ける画像選択受付機能、選択されたカメラについて一次データの画像をライブ合成画像として端末に送信するライブ合成画像送信機能、端末よりライブ合成画像からの巻戻し要求を受け付けるライブ合成画像巻戻し受付機能、巻戻し要求毎に、端末に前回送信した画像より一定時間分(例えば1秒分)過去の時点の一次データを抽出して巻戻しライブ合成画像として端末に送信する巻戻しライブ合成画像送信機能、端末より巻戻しライブ合成画像からの早送り要求を受け付ける巻戻しライブ合成画像早送り受付機能、早送り要求毎に、現時点の画像に達するまでは、端末に前回送信した画像より一定時間分(例えば1秒分)未来の時点の一次データを抽出して早送りライブ合成画像として端末に送信する早送りライブ合成画像送信機能をも実現させるためのプログラムである。「現時点の画像」とは、監視用カメラから取得した最新の画像を意味する。したがって、現時点の画像は、カメラ画像が録画サーバに入力される度に、新しい画像に変わる。
【0037】
本実施例では、撮影・収集・編集・送信プログラムは、より好ましい態様として、さらに、コンピュータに、含まれる計測情報に基づいて一次データから合成された計測情報が所定の値の範囲である画像を抽出する画像抽出機能、抽出された画像について、連続時間毎にスポット画像として一覧を作成してデータベースに蓄積する一覧データ保存機能、端末に一覧データを表示して表示するスポット画像の選択を受け付ける選択機能、選択された画像についてスポット画像として端末に送信するスポット画像送信機能をも実現させるためのプログラムである。
【0038】
本実施例では、撮影・収集・編集・送信プログラムは、より好ましい態様として、さらに、コンピュータに、端末よりスポット画像からの巻戻し要求を受け付けるスポット画像巻戻し受付機能、巻戻し要求毎に、端末に前回送信した画像より一定時間分(例えば1秒分)過去の時点の一次データを抽出して巻戻しスポット画像として端末に送信する巻戻しスポット画像送信機能、端末より巻戻しスポット画像からの早送り要求を受け付ける巻戻しスポット画像早送り受付機能、早送り要求毎に、現時点の画像に達するまでは、端末に前回送信した画像より一定時間分(例えば1秒分)未来の時点の一次データを抽出して早送りスポット画像として端末に送信する早送りスポット画像送信機能をも実現させるためのプログラムである。
【0039】
本実施例では、撮影・収集・編集・送信プログラムは、より好ましい態様として、さらに、コンピュータに、一次データを、一定時間分(例えば10分分)毎に結合させタイムスタンプを付して動画形式で圧縮した二次データに変換する二次データ作成機能をも実現させるためのプログラムである。
【0040】
本実施例では、撮影・収集・編集・送信プログラムは、より好ましい態様として、さらに、コンピュータに、端末より巻戻しライブ合成画像からのリライブ合成画像要求を受け付けるリライブ画像受付機能、リライブ画像要求毎に、端末に前回送信した画像より一定時間分、詳細には、カメラでの設定監視用カメラ400から録画サーバ100へのカメラ画像取得間隔分、未来の時点の一次データを抽出して早送りライブ合成画像として端末に送信するリライブ合成画像送信機能をも実現させるためのプログラムである。なお、ここで「リライブ合成画像」は、ライブ合成画像から過去へ巻き戻しての再生画像を指す。
【0041】
本実施例では、監視カメラと録画サーバとの接続はTCP/IP方式で行い、監視カメラを特定するため、録画サーバ側で設定したユーザIDとパスワードで認証を行ってからカメラ画像の撮影等の要求を行う。端末と録画サーバとの接続もTCP/IP方式で行い、ユーザIDとパスワードで認証を行って、端末が録画サーバに登録してある端末であることを確認してから画像送信を行う。認証は、録画サーバ上の認証用データベースによる認証が好ましい。
【0042】
計測デバイスと録画サーバとの接続は、計測デバイスの接続形式に応じて行う。
【0043】
端末やカメラやHTTP接続計測デバイスやFTP接続計測デバイスが同じLAN上になくてもルータを介してネットワークで繋がっていれば、接続するルータのIPアドレスとそれぞれに割り振られたポート番号で行う。インターネットで接続されているときは、両者の間のルータのポート番号を「有効」にする。IPアドレスのないモバイル端末ではUIDを利用する。
【0044】
図3は、本発明の監視カメラシステムの実施例1の端末(モバイル)の構成図である。モバイル端末200は、メモリ202を伴うCPU201やデバイスドライバ等を有する制御・演算装置と、記憶装置210、データの送受信等を行う通信制御装置、表示装置としてのディスプレイ204、操作ボタンあるいはタッチパネル等の入出力装置を備えている。記憶装置210には、画像表示プログラム213やオペレーティングシステム214が格納されている。モバイル端末200は、例えばスマートフォン等の携帯電話等であり、CPU201が画像表示プログラム213をメモリ202にロードして実行することにより本発明の画像表示が可能なコンピュータの機能を実現する。CPU201は、通常のモバイル端末に搭載する演算処理装置であり、各種プログラムを実行し、各種制御等を行う。
【0045】
図4は、本発明の監視カメラシステムの実施例1の端末(PC)の構成図である。閲覧PC300は、メモリ302を伴うCPU301やデバイスドライバ等を有する制御・演算装置と、DRAM等の主記憶装置やハードディスク等の補助記憶装置を有する記憶装置310と、ネットワークインターフェース304等の通信制御装置や表示装置としてのディスプレイ303、キーボード305、マウス306等で構成される入出力装置とを備えている。記憶装置310には、画像表示プログラム313やオペレーティングシステム314が格納されている。閲覧PC300は、例えばデスクトップPCやノートPC、タブレット端末等であり、CPU301が画像表示プログラム313をメモリ302にロードして実行することにより本発明の画像表示が可能なコンピュータの機能を実現する。CPU301は、通常のPCに搭載する演算処理装置であり、各種プログラムを実行し、各種制御等を行う。
【0046】
画像表示プログラムは、コンピュータに、録画サーバとの接続を行う端末接続機能、録画サーバから送信された画像を表示する画像表示機能を実現させるためのプログラムである。
【0047】
本実施例では、画像表示プログラムは、より好ましい態様として、さらに、コンピュータに、ライブ合成画像表示中に、監視用カメラから録画サーバへのカメラ画像取得間隔毎に、ライブ合成画像を録画サーバに要求するライブ合成画像要求機能、ライブ合成表示中に、巻戻し要求の入力を受け付け、巻戻しライブ合成画像を録画サーバに要求する巻戻し開始要求機能、巻戻しライブ合成画像表示中に、ライブ合成画像の要求間隔より短い一定時間(例えば0.2秒)毎に、巻戻しライブ合成画像を録画サーバに要求する巻戻し継続要求機能、巻戻しライブ合成画像表示中に、ユーザからの早送り要求の入力を受け付け、早送りライブ合成画像を録画サーバに要求する巻戻しライブ合成画像早送り開始要求機能、早送りライブ合成画像表示中に、ライブ合成画像の要求間隔より短い一定時間(例えば0.2秒)毎に、早送りライブ合成画像を録画サーバに要求する巻戻しライブ合成画像早送り継続要求機能をも実現させるためのプログラムである。
【0048】
本実施例では、画像表示プログラムは、より好ましい態様として、さらに、コンピュータに、録画サーバから送信されたスポット画像を表示するスポット画像表示機能、をも実現させるためのプログラムである。
【0049】
本実施例では、画像表示プログラムは、より好ましい態様として、さらに、コンピュータにスポット画像表示中に、巻戻し要求の入力を受け付け、スポット画像を録画サーバに要求する巻戻し開始要求機能、巻戻しスポット画像表示中に、スポット画像の要求間隔より短い一定時間毎に、巻戻しスポット成画像を録画サーバに要求する巻戻し継続要求機能、巻戻しスポット画像表示中に、早送り要求の入力を受け付け、早送りスポット画像を録画サーバに要求する巻戻しスポット画像早送り開始要求機能、早送りスポット画像表示中に、スポット画像の要求間隔より短い一定時間毎に、早送りスポット画像を録画サーバに要求する巻戻しスポット画像早送り継続要求機能をも実現させるためのプログラムである。
【0050】
本実施例では、画像表示プログラムは、より好ましい態様として、さらに、コンピュータに、巻戻しライブ合成画像表示中に、リライブ合成画像要求の入力を受け付け、リライブ合成画像を録画サーバに要求するリライブ合成画像開始要求機能、リライブ合成画像表示中に、カメラから録画サーバへのカメラ画像取得間隔毎に、リライブ合成画像を録画サーバに要求するリライブ合成画像継続要求機能をも実現させるためのプログラムである。
【0051】
計測デバイス群700、800、900は、各種データ、例えば、温度、湿度、二酸化炭素等の気体濃度、水中の特定イオン濃度、振動・騒音値等を計測して計測データとして取得する。計測データは、数値情報の他、環境値等が一定値以上または一定値以下でON、OFFの信号が切り替わるセンサ等によるON/OFF情報等であってもよい。
【0052】
図5は、本発明の監視カメラシステムの実施例1の計測デバイス(HTTP接続)の構成図である。HTTP接続計測デバイス700は、メモリ702を伴うCPU701やデバイスドライバ等を有する制御・演算装置と、DRAM等の主記憶装置やハードディスク等の補助記憶装置を有する記憶装置710と、ネットワークインターフェース704等の通信制御装置や表示装置としてのディスプレイ703等で構成される出力装置とを備えている。記憶装置710には、データ収集プログラム713やHTTPサービスプログラムや717やアナログ/デジタル変換718やオペレーティングシステム714が格納されている。HTTP接続計測デバイス700は、例えば、市販のHTTP接続タイプの計測デバイスでもよい。CPU701は、通常の計測デバイスに搭載する演算処理装置であり、各種プログラムを実行し、各種制御等を行う。アナログで計測を行う場合、アナログ計測機716に記憶装置710に格納されているアナログ/デジタル718に接続して、デジタルデータに変換してデータ収集を行う。
【0053】
図6は、本発明の監視カメラシステムの実施例1の計測デバイス(HTTP接続)から録画サーバへのデータ送信のイメージ図である。アナログデータからデジタルデータに変換した計測データ又はデジタルデータで収集された計測データは、録画サーバ100からのHTTPリクエストすなわち計測情報の要求により、ネットワークインターフェース704から録画サーバ100へのHTTPレスポンスすなわち計測情報の応答の形で送信され、録画サーバ内のデバイス計測情報データベース115に蓄積される。
【0054】
図7は、本発明の監視カメラシステムの実施例1の計測デバイス(FTP接続)の構成図である。FTP接続計測デバイス800は、メモリ802を伴うCPU801やデバイスドライバ等を有する制御・演算装置と、DRAM等の主記憶装置やハードディスク等の補助記憶装置を有する記憶装置810と、ネットワークインターフェース804等の通信制御装置や表示装置としてのディスプレイ803等で構成される出力装置とを備えている。記憶装置810には、データ収集プログラム813やFTPサービスプログラムや817やアナログ/デジタル変換818やオペレーティングシステム814が格納されている。FTP接続計測デバイス800は、例えば、市販のFTP接続タイプの計測デバイスでもよい。CPU801は、通常の計測デバイスに搭載する演算処理装置であり、各種プログラムを実行し、各種制御等を行う。アナログで計測を行う場合、アナログ計測機816に記憶装置810に格納されているアナログ/デジタル818に接続して、デジタルデータに変換してデータ収集を行う。
【0055】
図8は、本発明の監視カメラシステムの実施例1の計測デバイス(FTP接続)から録画サーバへのデータ送信のイメージ図である。デジタルデータに変換した計測データ又はデジタルデータで収集された計測データは、ネットワークインターフェース704から録画サーバ100へ、IPアドレス入力等で録画サーバ100とのTCPコネクションを確立し、CSV形式等のファイル転送すなわちアップロードの形で送信され、録画サーバ内のデバイス計測情報データベース115に蓄積される。
【0056】
図9は、本発明の監視カメラシステムの実施例1の計測デバイス(シリアル接続)の構成図である。シリアル接続計測デバイス900は、メモリ902を伴うCPU901やデバイスドライバ等を有する制御・演算装置と、DRAM等の主記憶装置やハードディスク等の補助記憶装置を有する記憶装置910と、ネットワークインターフェース904等の通信制御装置や表示装置としてのディスプレイ903等で構成される出力装置とを備えている。記憶装置910には、データ収集プログラム913やシリアル転送プログラムや917やアナログ/デジタル変換919やオペレーティングシステム914が格納されている。FTP接続計測デバイス900は、例えば、市販のFTP接続タイプの計測デバイスでもよい。CPU901は、通常の計測デバイスに搭載する演算処理装置であり、各種プログラムを実行し、各種制御等を行う。アナログで計測を行う場合、アナログ計測機916に記憶装置910に格納されているアナログ/デジタル918に接続して、デジタルデータに変換してデータ収集を行う。HTTP接続計測デバイス700やFTP接続計測デバイス800ではネットワークインターフェースにはNIC(ネットワークインターフェースカード)を用いるが、シリアル接続計測デバイス900では、RS232C/RS485シリアルデバイスを用いる。
【0057】
録画サーバ100は、接続開始時毎に、監視用カメラや端末やHTTP接続計測デバイスやFTP接続計測デバイスのIPアドレス及びポート番号、UIDを調べ、またIPアドレス及びポート番号やUIDを用いた接続によって接続相手を特定でき、ユーザIDとパスワードで認証する。ルータのポート番号を「有効」にしてあれば、端末側のルータの設定を録画サーバ100から行うことができ、グローバルIPアドレスやプライベートIPアドレスの割当設定をすることができる。したがって、LAN内のPCのアドレスが変換されてしまった場合でも、監視用カメラの認識をするので、カメラ画像の取得が可能である。監視用カメラ側でグローバルIPアドレス、プライベートIPアドレスの割当設定等を行う必要がなく、ブロードバンドルータなどを利用していてLAN内のPCのアドレスが変換されてしまう場合でもカメラ画像の送受信が可能であり、また、ユーザのPC操作能力が、様々な設定を行うことができないレベルであっても画像表示が可能である。監視用カメラと録画サーバとが同じLAN内に限定されるときは、ローカルIPアドレスとポート番号で認識を行ってもよい。
【0058】
本実施例においては、録画サーバ100と閲覧PC300とは、ともにパーソナルコンピュータとして構成され、通常のパーソナルコンピュータが有するクロック機能等を備えている。モバイル端末200も計測デバイス700、800、900もクロック機能等を備えている。
【0059】
本実施例では、計測デバイス群(HTTP接続計測デバイス700やFTP接続計測デバイス800やシリアル接続計測デバイス900)と画像を撮影する監視用カメラ400(静止画撮影用カメラや動画撮影用カメラ)とにネットワーク500を介して接続された録画サーバ100と、録画サーバ100にネットワーク500を介して接続され画像を表示する端末(モバイル端末200や閲覧PC300)とを具備しており、録画サーバ100には、(1)監視用カメラ400に静止画や動画の画像を撮影させ撮影したカメラ画像を録画サーバ100に入力させるカメラ画像取得手段、(2)計測デバイス群700、800、900にそれぞれ所定の計測をさせて計測データを録画サーバ100に入力させる計測データ取得手段、(3)録画サーバ100に入力させた計測データをデバイス計測情報データベース115に蓄積する計測データ保存手段、(4)蓄積した計測データに基づいて、画像に合成する計測情報及び/又はグラフ画像を形成して、入力させたカメラ画像から計測情報及び/又はグラフ画像を合成するためのカメラ画像を抽出し、抽出したカメラ画像に計測情報及び/又はグラフ画像を合成して、一次データとしてデータベース(一次画像フォルダ111)に蓄積する一次データ作成手段を設けてある。一次データ作成手段は、詳細には、取得したカメラ画像から抽出した同時刻の第1の画像をメモリ102上に展開し、数値情報やグラフ画像を合成する場合にはデータベースに保存された計測データから合成する数値情報やグラフを形成して数値情報やグラフ画像を同じくメモリ102上に展開し、他のカメラ画像を合成する場合には合成するカメラ画像を抽出して同じくメモリ102上に展開し、それらを合成して合成画像を作成してメモリ102上に展開し、圧縮して一次データとして記憶装置110の一次画像フォルダ111に蓄積する手段である。
【0060】
本実施例では、より好ましい態様として、さらに、録画サーバ100には、(5)端末200、300から、ライブ合成画像を表示する監視用カメラ400の選択を受け付けるライブ合成画像選択受付手段、(6)ライブ合成画像選択受付手段で選択された監視用カメラ400について一次データの画像をライブ合成画像として端末200、300に送信するライブ合成画像送信手段、(7)端末200、300から、ライブ合成画像からの巻戻し要求を受け付けるライブ合成画像巻戻し受付手段、(8)巻戻し要求毎に、端末200、300に前回送信した画像より一定時間分過去の時点の一次データを抽出して巻戻しライブ合成画像として端末200、300に送信する巻戻しライブ合成画像送信手段、(9)端末200、300から、巻戻しライブ合成画像からの早送り要求を受け付ける巻戻しライブ合成画像早送り受付手段、(10)早送り要求毎に、現時点の画像に達するまでは、端末200、300に前回送信した画像より一定時間分未来の時点の一次データを抽出して早送りライブ合成画像として端末200、300に送信する早送りライブ画像送信手段をも設けてある。
【0061】
本実施例では、より好ましい態様として、さらに、録画サーバ100には、(11)一次データから、合成された計測情報が所定の値の範囲である画像を抽出する画像抽出手段、(12)画像抽出手段で抽出された画像について、連続時間毎にスポット画像として一覧を作成して記憶装置110内のデータベースに蓄積する一覧データ保存手段、(13)端末200、300に一覧データを表示して端末200、300から表示するスポット画像の選択を受け付けるスポット画像選択受付手段、(14)一次データから、選択されたスポット画像の画像を検索し、検索された画像をスポット画像として前記端末に送信するスポット画像送信手段をも設けてある。画像抽出手段は、例えば、計測データが温度とpH値であって、カメラ画像に合成されている数値情報が温度とpH値である場合に、一次画像フォルダ内の一次データから、温度が20℃を下回った画像をスポット画像として抽出し、一覧データ保存手段は、例えば、温度が20℃を下回った画像の開始時刻等をインデックス情報とした一覧データを作成してデータベースに蓄積する。また、さらに、合成された計測情報が所定の値の範囲である画像が抽出された際には、端末にメールで警告等の情報を送信するものであってもよい。また、スポット画像送信手段は、スポット画像選択受付手段によって選択された開始時刻と同時刻の画像を一次画像フォルダ内の一次データから検索して、スポット画像として端末に送信する。なお、画像抽出手段は、本実施例では、一次画像フォルダ内の一次データを検索して抽出するが、他の方法で画像を抽出するものであってもよく、例えば、計測データが温度とpH値であって、カメラ画像に合成されている数値情報が温度とpH値である場合に、デバイス計測情報データベース115に蓄積された計測データから、温度が20℃を下回った計測データを抽出し、その計測データが測定された時刻と同時刻の画像を、一次画像フォルダ内の一次データから検索して、スポット画像として抽出するものであってもよい。
【0062】
本実施例では、より好ましい態様として、さらに、録画サーバ100には、(15)端末200、300から、スポット画像からの巻戻し要求を受け付けるスポット画像巻戻し受付手段、(16)巻戻し要求毎に、端末200、300に前回送信した画像より一定時間分過去の時点の一次データを抽出して巻戻しスポット画像として端末200、300に送信する巻戻しスポット画像送信手段、(17)端末200、300から、巻戻しスポット画像からの早送り要求を受け付ける巻戻しスポット画像早送り受付手段、(18)早送り要求毎に、現時点の画像に達するまでは、端末200、300に前回送信した画像より一定時間分未来の時点の一次データを抽出して早送りスポット画像として端末200、300に送信する早送りスポット画像送信手段をも設けてある。
【0063】
本実施例では、より好ましい態様として、さらに、録画サーバ100には、(19)端末200、300から、巻戻しライブ画像からのリライブ合成画像要求を受け付けるリライブ合成画像受付手段、(20)リライブ合成画像要求毎に、端末200、300に前回送信した画像より一定時間分未来の時点の一次データを抽出してリライブ合成画像として端末200、300に送信するリライブ合成画像送信手段をも設けてある。
【0064】
本実施例では、録画サーバ100は、前述のハードウェア構成と撮影・収集・編集・送信プログラム113によって、(1)〜(20)の手段として機能する。
【0065】
また、端末(モバイル端末200及び閲覧PC300)に、(1)録画サーバ100から送信された画像を表示する画像表示手段を設けてある。
【0066】
本実施例では、より好ましい態様として、さらに、端末(モバイル端末200及び閲覧PC300)に、(2)ライブ合成画像表示中に、カメラから録画サーバ100へのカメラ画像取得間隔毎に、ライブ合成画像を録画サーバ100に要求するライブ合成画像要求手段、(3)ライブ合成画像表示中に、巻戻し要求の入力を受け付け、巻戻しライブ合成画像を録画サーバ100に要求する巻戻し開始要求手段、(4)巻戻しライブ合成画像表示中に、ライブ合成画像の要求間隔より短い一定時間毎に、巻戻しライブ合成画像を録画サーバ100に要求する巻戻し継続要求手段、(5)巻戻しライブ合成画像表示中に、早送り要求の入力を受け付け、早送りライブ合成画像を録画サーバ100に要求する巻戻しライブ合成画像早送り開始要求手段、(6)早送りライブ合成画像表示中に、ライブ合成画像の要求間隔より短い一定時間毎に、早送りライブ合成画像を録画サーバ100に要求する巻戻しライブ合成画像早送り継続要求手段をも設けてある。
【0067】
本実施例では、より好ましい態様として、さらに、端末(モバイル端末200及び閲覧PC300)に、(7)録画サーバ100から送信されたスポット画像を表示するスポット画像表示手段、(8)スポット画像表示中に、巻戻し要求の入力を受け付け、スポット画像を録画サーバ100に要求する巻戻し開始要求手段、(9)巻戻しスポット画像表示中に、スポット画像の要求間隔より短い一定時間毎に、巻戻しスポット成画像を録画サーバ100に要求する巻戻し継続要求手段、(10)巻戻しスポット画像表示中に、早送り要求の入力を受け付け、早送りスポット画像を録画サーバ100に要求する巻戻しスポット画像早送り開始要求手段、(11)早送りスポット画像表示中に、スポット画像の要求間隔より短い一定時間毎に、早送りスポット画像を録画サーバ100に要求する巻戻しスポット画像早送り継続要求手段をも設けてある。
【0068】
本実施例では、より好ましい態様として、さらに、端末(モバイル端末200及び閲覧PC300)に、(12)巻戻しライブ合成画像表示中に、リライブ合成画像要求の入力を受け付け、リライブ合成画像を録画サーバに要求するリライブ合成画像開始要求手段、(13)リライブ合成画像表示中に、カメラから録画サーバへのカメラ画像取得間隔毎に、リライブ合成画像を録画サーバに要求するリライブ合成画像継続要求手段をも設けてある。
【0069】
本実施例では、端末200、300は、前述のハードウェア構成と画像表示プログラム213、313によって、(1)〜(13)の手段として機能する。なお、本実施例では、カメラ画像データを圧縮して作成された一次データは、一定時間毎に録画サーバで二次データに変換されているので、端末は、ライブ画像の巻戻しや巻戻し後の早送り以外に、従来の録画再生装置で可能な、過去のカメラ画像の再生や巻戻し、早送りも可能である。例えば、録画翌日等に再生を行うとき、何日の何時の録画について再生をしたいかを選択し、10分分ずつ2次データに変換されたファイルを呼び出して、再生を行う。再生中の巻戻しや早送りも可能である。ライブ合成画像は、カメラから入力されたカメラ画像に計測情報やグラフ画像や他のカメラ画像を合成して編集し圧縮せず使用するため高画質でありながらデータ量が小さく、巻戻しライブ合成画像や早送りライブ合成画像は、一次的な保存用に圧縮した一次データを使用するため、高画質ながらデータ量が小さい。頻繁には使用しない、二次データ作成単位以上に過去分の再生や早送り巻戻しは、圧縮変換した動画ファイルである二次データを使用するため、動画ながら保存に要するデータ量が小さくて済む。また、本実施例の構成により、ライブ合成画像の巻戻し後の再生が可能となる。
【0070】
本実施例の監視カメラシステムは、計測デバイス群と静止画又は動画を撮影するカメラ群とにネットワークを介して接続された録画サーバが、一定時間毎に、前記カメラ群からTCP/IP方式で、カメラ画像を静止画又は動画で取得し、計測デバイス群から計測データを取得しデータベースに保存し、取得したカメラ画像に計測データに基づく計測情報やグラフ画像や他のカメラ画像を合成して圧縮して一次データを作成して、一定期間内は一次データのまま保存し、一定期間経過後に、例えば、静止画で取得したカメラ画像であれば、動画ファイルへの圧縮形式、例えば現時点で高圧縮であるH.264形式で高圧縮動画ファイルに変換して保存し直す。本実施例では、H.264形式で圧縮して動画ファイルに変換する。TCP/IP方式の通信にてサーバ主導型によりカメラ群に静止画又は動画のデータを要求することにより、通信上におけるデータの欠損がなく、データの高い保全性を実現できる。
【0071】
本実施例の監視カメラシステムは、撮影した画像と、計測データ類から得られる情報及び/又は他の画像を連動させた状態で、ほぼリアルタイムでの再生や巻き戻しや早送りができ、かつデータ量が小さく低コスト化を可能とする。ネットワーク上に同時に流れるデータ量が少なくないので、一般のインターネット回線などにも、ネットワークカメラ情報を流すことができる。さらに、インターネット回線(WAN)越しのクラウドサーバでのデータ蓄積を可能にする。本実施例では、画像データ収集時の画像データに計測データに基づく計測情報やグラフ画像や他の画像を合成したうえで、一次データ、すなわち、高解像度の一時保存データ(頻繁に見る可能性があるデータ)、として保存して、一定期間を経過すると、二次データ、すなわち、解像度を低くしたり画質を軽量化したりするなどして一時保存データ(長期保存データ)、に変換することで、保存期間のさらなる延長が可能となるだけでなく、一次データの段階で計測データの値から画像検索して高画質で再生でき、さらに早送り巻戻しもできる。本実施例では、例えば、静止画で取得したカメラ画像であれば、一次データから二次データへの変換については、画像とタイムスタンプ情報を付加しながら、二次データへの変換を行い、例えば1秒間に1フレーム(1fps)の設定であれば、600枚の画像とタイムスタンプを二次データに格納し、何らかの異常で画像が欠落している場合は、一つ前の画像と同じ画像を再度使って、時間軸を調整する。
【0072】
{手順}
本発明の監視カメラシステムの実施例1の監視手順について次に説明する。本手順では、上述した監視カメラシステムを使用する。
【0073】
本実施例の監視方法では、(1)計測デバイス群と画像を撮影するカメラ群とにネットワークを介して接続された録画サーバが、カメラ群に画像を撮影させ撮影したカメラ画像を録画サーバに入力させるカメラ画像取得ステップ、(2)計測デバイス群にそれぞれ所定の計測をさせて計測データを録画サーバに入力させる計測データ取得ステップ、(3)入力させた計測データをデータベースに蓄積する計測データ保存ステップ(4)蓄積した計測データに基づいて、画像に合成する計測情報及び/又はグラフ画像を形成して、入力させたカメラ画像から計測情報及び/又はグラフ画像を合成するためのカメラ画像を抽出し、抽出したカメラ画像に計測情報及び/又はグラフ画像を合成して、一次データとしてデータベースに蓄積する一次データ作成ステップを含む。
【0074】
本実施例の監視方法では、より好ましい態様として、さらに、上述した一次データ作成ステップにおいて、入力させた複数のカメラ画像から、上述した計測情報やグラフ画像を合成させるカメラ画像(第1のカメラ画像とする)を抽出するとともに、第1のカメラ画像以外のカメラ画像から第1のカメラ画像に合成させる1又は複数の合成用カメラ画像を抽出し、抽出した第1のカメラ画像に、計測情報やグラフ画像とともにあるいはこれらに代えて合成用カメラ画像を合成して、一次データとしてデータベースに蓄積するものである。
【0075】
本実施例の監視方法では、一次データ作成ステップは、詳細には、取得したカメラ画像から抽出した同時刻の第1の画像を録画サーバのメモリ上に展開し、数値情報やグラフ画像を合成する場合には録画サーバのデータベースに保存された計測データから合成する数値情報やグラフを形成して数値情報やグラフ画像を同じくメモリ上に展開し、他のカメラ画像を合成する場合には合成するカメラ画像を抽出して同じくメモリ上に展開し、それらを合成して合成画像を作成してメモリ上に展開し、圧縮して一次データとして記憶装置の一次画像フォルダに蓄積するものである。
【0076】
本実施例の監視方法では、より好ましい態様として、さらに、(4)録画サーバにネットワークを介して接続され画像を表示する端末が、ライブ合成画像を表示するカメラの選択をするカメラ選択ステップ、(5)録画サーバが、選択されたカメラについて、一次データの画像をライブ合成画像として、カメラを選択した端末に送信するライブ合成画像送信ステップ、(6)端末が、録画サーバから送信されたライブ合成画像を表示するライブ合成画像表示ステップ、(7)端末が、ライブ合成画像表示中に、巻戻し要求の入力を受け付け、巻戻しライブ合成画像を録画サーバに要求する巻戻し開始要求ステップ、(8)録画サーバが、端末に前回送信した画像より一定時間分過去の時点の一次データを抽出して巻戻しライブ画像として端末に送信する巻戻しライブ合成画像送信ステップ、(9)端末が、録画サーバから送信された巻戻しライブ合成画像を表示する巻戻しライブ合成画像表示ステップ、(10)端末が、巻戻しライブ合成画像表示中に、ライブ合成画像の要求間隔より短い一定時間毎に、巻戻しライブ合成画像を録画サーバに要求する巻戻し継続要求ステップ、(11)録画サーバが、巻戻し要求毎に、上述した巻戻しライブ合成画像送信ステップ及び上述した巻戻しライブ合成画像表示ステップを繰り返し、(12)端末が、巻戻しライブ合成画像表示中に、早送り要求の入力を受け付け、早送りライブ合成画像を録画サーバに要求する早送り開始要求ステップ、(14)録画サーバが、端末に前回送信した画像より一定時間分未来の時点の一次データを抽出して早送りライブ合成画像として端末に送信する早送りライブ合成画像送信ステップ、(15)端末が、録画サーバから送信された早送りライブ合成画像を表示する早送りライブ合成画像表示ステップ、(16)端末が、早送りライブ合成画像表示中に、ライブ画像の要求間隔より短い一定時間毎に、早送りライブ合成画像を録画サーバに要求する早送り継続要求ステップ、(17)録画サーバが、現時点の画像に達するまでは、早送りライブ合成画像要求毎に、上述した早送りライブ合成画像送信ステップ及び早送りライブ合成画像表示ステップを繰り返し、(19)一次データを、一定時間分毎に結合させタイムスタンプを付して動画形式で圧縮した二次データに変換する二次データ作成ステップを含む。
【0077】
本実施例の監視方法では、より好ましい態様として、さらに、(20)録画サーバが、合成された計測情報が所定の値の範囲である画像を抽出する画像抽出ステップ、(21)録画サーバが、抽出された画像について、連続時間毎にスポット画像として一覧を作成して記憶装置内のデータベースに蓄積する一覧データ保存ステップ、(22)録画サーバが、端末に一覧データを送信して表示して端末から表示するスポット画像の選択を受け付けるスポット画像選択受付ステップ、(23)端末が、一覧データを受信し表示して、表示するスポット画像の選択をするスポット画像選択ステップ、(24)録画サーバが、一次データから、選択されたスポット画像の画像を検索し、検索された画像をスポット画像として端末に送信するスポット画像送信ステップ、(25)端末が、録画サーバから送信されたスポット画像を表示するスポット画像表示ステップを含む。
【0078】
本実施例の監視方法では、より好ましい態様として、さらに、(26)端末が、スポット画像表示中に、スポット画像からの巻戻し要求の入力を受け付け、巻戻しスポット画像を録画サーバに要求する巻戻し要求ステップ、(27)録画サーバが、端末に前回送信した画像より一定時間分過去の時点の一次データを抽出して巻戻しスポット画像として端末に送信する巻戻しスポット合成画像送信ステップ、(28)端末が、録画サーバから送信された巻戻しスポット合成画像を表示する巻戻しスポット合成画像表示ステップ、(29)端末が、巻戻しスポット合成画像表示中に、スポット合成画像の要求間隔より短い一定時間毎に、巻戻しスポット合成画像を録画サーバに要求する巻戻し継続要求ステップ、(30)録画サーバが、巻戻し要求毎に、上述した巻戻しスポット合成画像送信ステップ及び上述した巻戻しスポット合成画像表示ステップを繰り返し、(31)端末が、巻戻しスポット合成画像表示中に、早送り要求の入力を受け付け、早送りスポット合成画像を録画サーバに要求する早送り開始要求ステップ、(32)録画サーバが、端末に前回送信した画像より一定時間分未来の時点の一次データを抽出して早送りスポット合成画像として端末に送信する早送りスポット合成画像送信ステップ、(33)端末が、録画サーバから送信された早送りスポット合成画像を表示する早送りスポット合成画像表示ステップ、(34)端末が、早送りスポット合成画像表示中に、スポット画像の要求間隔より短い一定時間毎に、早送りスポット合成画像を録画サーバに要求する早送り継続要求ステップ、(35)録画サーバが、現時点の画像に達するまでは、早送りスポット合成画像要求毎に、上述した早送りスポット合成画像送信ステップ及び早送りスポット合成画像表示ステップを繰り返すことを含む。
【0079】
本実施例の監視方法では、より好ましい態様として、さらに、(36)端末が、巻戻しライブ合成画像からのリライブ合成画像要求を受け付け、リライブ合成画像を録画サーバに要求するリライブ合成画像開始要求ステップ、(37)録画サーバが、端末からの、巻戻しライブ合成画像からのリライブ合成画像要求を受け付けるリライブ合成画像受付ステップ、(38)端末が、リライブ合成画像表示中に、カメラから録画サーバへのカメラ画像取得間隔毎に、リライブ画像を録画サーバに要求するリライブ合成画像継続要求ステップ、(39)録画サーバが、リライブ画像要求毎に、端末に前回送信した画像より一定時間分未来の時点の一次データを抽出してリライブ合成画像として端末に送信するリライブ合成画像送信ステップを含む。
【0080】
撮影・収集・編集・送信プログラムと画像表示プログラムとを有する監視カメラシステムのプログラムは、これらのステップをコンピュータに実行させるものである。カメラ画像取得ステップと計測データ取得ステップと一次データ作成ステップについて、図を用いて、さらに具体的に説明する。
【0081】
(カメラ画像取得ステップ(静止画))
図10は、本発明の監視カメラシステムの実施例1におけるカメラ(静止画撮影)と録画サーバとの接続から画像編集までの手順概要を示すフロー図である。先ず、録画サーバは、カメラにTCP/IP方式で、接続を要求する。カメラは1又は複数台で構成され、各カメラと録画サーバはユーザID及びパスワードで認証を行う。録画サーバの認証用データベースを参照して認証に成功すると、接続状態となる。録画サーバからカメラに、静止画を撮影し撮影したカメラ画像をJPEG形式で録画サーバに送信することを要求する。カメラは、画像要求を受けてスナップショット(静止画)を撮影して、撮影して得られた静止画をJPEG形式でカメラ画像としてTCP/IP方式で録画サーバに送信する。本実施例では、録画サーバ側で一定時間毎に二次データに動画圧縮変換するため、静止画を撮影するカメラに動画フォーマットの機能が備わっている必要がない。したがって、カメラは、IPカメラのほか、アナログカメラでもよく、古いカメラも利用でき、コストが削減できる。
【0082】
録画サーバは、静止画のカメラ画像を受信すると、カメラ画像をメモリに展開する。その後、後述するように、合成ステップを含む一次データ作成ステップへと進み、一次データ作成ステップでは、合成後、画像を圧縮して、静止画の一次データを作成することになる。
【0083】
録画サーバは、カメラ画像受信後、一定時間スリープして、接続状態のカメラに、また、静止画を撮影し撮影したカメラ画像を録画サーバに送信することを要求する。スリープする時間は、10分の1秒、1秒、3秒あるいは60秒等、予め任意で設定する。本実施例では1秒とする。すなわち、録画サーバはカメラとTCP/IP方式でコネクションを張り、コネクションができたら、一定時間(本実施例では1秒)毎にカメラから静止画像のカメラ画像を取得する。取得ができなかった場合は再度コネクションを張る。取得ができた場合は、カメラ画像をファイルへ保存する。終了信号があるまでカメラ画像の取得を行う。
【0084】
(カメラ画像取得ステップ(動画))
図11は、本発明の監視カメラシステムの実施例1におけるカメラ(動画撮影)と録画サーバとの接続から画像編集までの手順概要を示すフロー図である。先ず、録画サーバは、カメラにTCP/IP方式で、接続を要求する。カメラは1又は複数台で構成され、各カメラと録画サーバはユーザID及びパスワードで認証を行う。なお、本実施例では、静止画撮影用のカメラと動画撮影用のカメラの両方を用いるが、いずれかのみであってもよい。録画サーバの認証用データベースを参照して認証に成功すると、接続状態となる。録画サーバからカメラに、一定時間(本実施例では10秒)連続して動画を撮影し撮影したカメラ画像をH.264形式で録画サーバに送信することを要求する。動画形式は、Motion JPEGやMPEG−4等でもよいが、圧縮効率と画質の点からH.264が好ましい。カメラは、画像要求を受けて動画を連続撮影して、撮影して得られた動画をH.264形式でカメラ画像としてTCP/IP方式で録画サーバに送信する。
【0085】
録画サーバは動画のカメラ画像を受信すると、カメラ画像をメモリに展開する。その後、後述するように、合成ステップを含む一次データ作成ステップへと進み、一次データ作成ステップでは、合成後、画像を圧縮して、動画の一次データを作成することになる。
【0086】
録画サーバは、カメラ画像受信後、一定時間スリープして、接続状態のカメラに、また、動画を撮影し撮影したカメラ画像を録画サーバに送信することを要求する。スリープする時間は、10秒、20秒あるいは60秒等、予め任意で設定する。本実施例では10秒とする。スリープ時間が経過していない場合でも、接続状態のカメラとのセッションが切断されたときは再度カメラに動画を要求する。すなわち、録画サーバはカメラとTCP/IP方式でコネクションを張り、コネクションができたら、一定時間(本実施例では10秒)毎にカメラから動画のカメラ画像を取得する。取得ができなかった場合は再度コネクションを張る。取得ができた場合は、カメラ画像をファイルへ保存する。終了信号があるまで一定時間毎にカメラ画像の取得を行う。
【0087】
(計測データ取得ステップ(HTTP接続))
図12は、本発明の監視カメラシステムの実施例1における計測デバイス(HTTP接続)と録画サーバとの接続からデータ保存までの手順概要を示すフロー図である。先ず、録画サーバは、HTTP接続計測デバイスにHTTP通信で接続を要求する。HTTP接続計測デバイスは1又は複数台で構成され、それぞれ、録画サーバとはユーザID及びパスワードで認証を行う。なお、本実施例では、HTTP接続計測デバイスと、FTP接続計測デバイスと、シリアル接続計測デバイスを用いるが、そのうちの2種類又は1種類のみであってもよい。録画サーバの認証用データベースを参照して認証に成功すると、接続状態となる。HTTP接続計測デバイスは一定間隔で計測を行い計測データを収集する。録画サーバからHTTP接続計測デバイスに、計測データを録画サーバに送信することをHTTPリクエストとして要求する。HTTP接続計測デバイスは、データ要求を受けて計測データをHTTPレスポンスの形で録画サーバに送信する。
【0088】
録画サーバは、HTTP接続計測デバイスからの計測データを受信すると、デバイス計測情報データベースに保存する。計測データ受信後、一定時間スリープして、接続状態の計測デバイスに、また、計測データを録画サーバに送信することを要求する。スリープする時間は、10秒、20秒あるいは60秒等、予め任意で設定する。
【0089】
(計測データ取得ステップ(FTP接続))
図13は、本発明の監視カメラシステムの実施例1における計測デバイス(FTP接続)と録画サーバとの接続からデータ保存までの手順概要を示すフロー図である。先ず、録画サーバは、FTP接続計測デバイスにFTP通信で接続を要求する。FTP接続計測デバイスは1又は複数台で構成され、それぞれ、録画サーバとはユーザID及びパスワードで認証を行う。録画サーバの認証用データベースを参照して認証に成功すると、接続状態となる。FTP接続計測デバイスは一定間隔で計測を行い計測データを収集する。FTP接続計測デバイスは、計測データをCSV形式等で録画サーバにファイル転送することを一定のスリープ時間を挟んで繰り返す。スリープする時間は、10秒、20秒あるいは60秒等、予め任意で設定する。
【0090】
録画サーバは、FTP接続計測デバイスからの計測データを受信すると、共有フォルダに一旦格納され、格納された計測データを録画サーバが読み込んで、デバイス計測情報データベースに保存する。
【0091】
(計測データ取得ステップ(シリアル接続))
図14は、本発明の監視カメラシステムの実施例1における計測デバイス(シリアル接続)と録画サーバとの接続からデータ保存までの手順概要を示すフロー図である。先ず、録画サーバは、シリアル接続計測デバイスにシリアル通信で接続を要求する。シリアル接続計測デバイスは1又は複数台で構成され、それぞれ、録画サーバにACK送信して接続を確立する。シリアル接続計測デバイスは一定間隔で計測を行い計測データを収集する。接続状態が確立されると、録画サーバからシリアル接続計測デバイスに、計測データを録画サーバに送信することを要求する。シリアル接続計測デバイスは、データ要求を受けて計測データを録画サーバに送信する。
【0092】
録画サーバは、シリアル接続計測デバイスからの計測データを受信すると、デバイス計測情報データベースに保存する。計測データ受信後、一定時間スリープして、接続状態の計測デバイスに、また、計測データを録画サーバに送信することを要求する。スリープする時間は、10秒、20秒あるいは60秒等、予め任意で設定する。
【0093】
(一次データ作成ステップ(計測情報))
図15は、本発明の監視カメラシステムの実施例1におけるカメラ画像に計測情報を合成する合成ステップを示すフロー図である。デバイス計測情報データベースに保存された1又は複数の計測データから、合成する計測情報を計測した計測デバイスの情報を取得し、各計測デバイスで計測した数値の計測情報、例えば、図中では、温度の計測情報「27℃」と湿度の計測情報「80%」を合わせ、カメラ画像に合成するレイアウト情報も含めた数値情報を、メモリに展開する。計測情報は、気体濃度、騒音値等、様々な数値情報の他、所定の条件を満たすか否か等の情報でもよい。次に、メモリに展開された、静止画又は動画のカメラ画像から抽出された画像を取得し、メモリに展開された計測情報を合成して画像として合成する。合成した画像、すなわち、カメラ合成画像を、圧縮して、一次データを作成し、一次データフォルダに書き込んで保存する。かかる一次データ作成ステップは、計測データ取得中、所定のスリープ時間を挟んで繰り返す。
【0094】
(一次データ作成ステップ(グラフ画像))
図16は、本発明の監視カメラシステムの実施例1におけるカメラ画像にグラフ画像を合成する合成ステップを示すフロー図である。デバイス計測情報データベースに保存された1又は複数の計測データから、合成するグラフを形成する情報を計測した計測デバイスの情報を取得し、各計測デバイスで計測した値からグラフを生成する。グラフは、例えば、図中では、現在を含む当日の計測値の時間推移に前日の時間推移を重ね合わせて現在時刻の計測値を示すグラフであって、カメラ画像に合成するレイアウト情報も含めたグラフ画像を、メモリに展開する。次に、メモリに展開された、静止画又は動画のカメラ画像から抽出された画像を取得し、メモリに展開されたグラフ画像を合成して画像として合成する。合成した画像、すなわち、カメラ合成画像を圧縮して、一次データを作成し、一次画像フォルダに書き込んで保存する。かかる一次データ作成ステップは、計測データ取得中、所定のスリープ時間を挟んで繰り返す。計測情報とグラフ画像はどちらかのみカメラ画像に合成してもよいし、計測情報とグラフ画像の両方ともカメラ画像に合成してもよい。
【0095】
(一次データ作成ステップ(カメラ画像))
図17は、本発明の監視カメラシステムの実施例1におけるカメラ画像に他のカメラ画像を合成する合成ステップを示すフロー図である。メモリに展開された複数のカメラ画像から、第1のカメラ画像として、他のカメラ画像や上述した計測情報やグラフ画像などを合成させるカメラ画像を抽出し、また、合成用カメラ画像として、第1のカメラ画像以外のカメラ画像であって第1のカメラ画像に合成する1又は複数のカメラ画像を抽出し、抽出した第1のカメラ画像に、計測情報やグラフ画像とともにあるいはこれらに代えて合成用カメラ画像を合成して画像として合成する。合成した画像、すなわち、カメラ合成画像を、圧縮して、一次データを作成し、一次画像フォルダに書き込んで保存する。かかる一次データ作成ステップは、カメラ画像取得中、所定のスリープ時間を挟んで繰り返す。
【0096】
{効果}
本実施例によれば、撮影した画像と、計測データ類から得られる情報及び/又は他の画像を連動させた状態で、ほぼリアルタイムでの再生や巻き戻しや早送りができ、かつデータ量が小さく低コスト化を可能とする。
【0097】
より詳細には、本実施例によれば、カメラ画像に計測データに基づく計測情報やグラフ画像や他のカメラ画像を合成したうえで一次データが作成されるため、撮影した画像と計測データ類から得られる情報あるいは他のカメラ画像を連動させた状態で、ほぼリアルタイムでの再生ができ、かつデータ量が小さく低コスト化を可能とする。また、一次データの画像に予め計測情報やグラフ画像や他のカメラ画像が合成されているため、計測情報やグラフ情報や他のカメラ画像を合成した状態で、巻き戻しや早送りができる。さらに、再生・巻戻し・早送りといった操作に対し、レスポンスを素早くすることができる。また、録画サーバからの指示でカメラからのデータ取得を行うので、サーバ側から撮影から送信まで全てコントロールでき、カメラ側にサーバ機能を持たせる必要がなく、ネットワーク上に同時に流れるデータ量が少なく、多台数のカメラを同一ネットワーク上に設置することが可能となる。また、データ転送量が少ないために、画像のクオリティを高く保つことができ、またインターネット回線等を経由してクラウドサーバでのデータ蓄積も可能となる。また、ほぼリアルタイムで画像を見ているときでも、見落とし等気付いたとき、そのまま巻き戻して見直すことで、さかのぼって確認でき、また、過去から現時点までの画像を早送りで確認しながら行うことができる。
【0098】
また、カメラ画像に、予め、計測データに基づく計測情報やグラフ画像を合成した一次データを送信するため、送信するデータ量が少なくて済み、したがって、撮影した画像と、計測データ類から得られる情報及び/又は他の画像を連動させた状態で、端末において、ほぼリアルタイムでの再生や巻き戻しや早送りができる。また可能な機能の多さや利便性に比して低コストを実現できる。
【0099】
さらに、撮影した画像と、計測データ類から得られる情報及び/又は他の画像を連動させた状態で、ほぼリアルタイムでの再生や巻き戻しや早送りができ、かつデータ量が小さく低コスト化を可能とするのみならず、さらに、特定のデータ値を記録した時点の画像からの再生や巻き戻しや早送りも手軽にできる。
【0100】
なお、本実施例によれば、画像を再生する端末側は、持ち運びできて、計測したデータに基づいた情報が合成された状態で、リアルタイムの再生や巻戻しなどが、すぐその場でスムーズにできるため、現場での検証も容易にできる。さらに、本実施例によれば、高機能と低コスト化を、ともに実現でき、また電力も抑制できエコロジーである。例えば、静止画を撮影するカメラ100台で撮影する場合、消費電力量においても二酸化炭素排出量においても、従来の約3分の1で済む。巻戻しにおいて、表示間隔が再生よりも短くなるだけでコマ飛ばしをしないため、巻戻し中の画像に漏れがなく、したがってチェック漏れが防止でき、またライブ画像再生に比べて画像が飛び飛びになっているような違和感がない。
【0101】
カメラが多数であっても、全ての同一のネットワーク上に設置することができ、1台の録画サーバで多数のカメラを制御できる。
【0102】
カメラから端末へデータを送信する際にパケット紛失が起きにくく、データ転送量が少なくて済む。したがって、インターネット回線(WAN)越しのクラウドサーバでのデータ蓄積が可能となる。