(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
[0014]一態様において、患者の薬剤に対する制御されていない管理の連鎖と関連するリスクを軽減するシステム10が、
図1に示される。ここで、システム10は、病院環境という状況で説明される。符号化シンボルキャラクタ12は、中央データベースと関係付けられ得る、患者に関する符号化情報を包含する。バーコードに符号化されるような、患者の符号化情報は、患者の付近にある患者のクリップボードに添付される場合があり、または、より一般的には、符号化シンボルキャラクタは、患者のリストバンド14に添付され得る。リストバンド14は、リストバンド全体に位置する複数のバーコードシンボルを含み得る。各符号化シンボルキャラクタ12は、相互の同一のコピーである場合がある。
【0012】
[0015]本明細書では、「符号化シンボルキャラクタ」は、単一の英数字キャラクタのバーコードシンボル体系での表記のような、メッセージ内の情報の単位の表記を示すことが意図されている。1つまたは複数の符号化シンボルキャラクタが、例えば、番号数字を表す12の符号化シンボルキャラクタを含むUPCバーコードの形で、製品の産地および型の識別情報のような情報を伝達するために使用され得る。さらに、符号化シンボルキャラクタは、UPCバーコードの開始、終了、および中央を示すために使用される、バーおよびスペースを含む要素のような、取り決められた協定の意味を有する非英数字キャラクタである場合がある。キャラクタを符号化シンボルとして符号化するために使用されるバーおよびスペースは、一般的に「要素」と呼ばれる。例えば、UPCシンボルでの符号化キャラクタは、4つの要素、2つのバーおよび2つのスペースからなる。同様に、符号化シンボルキャラクタは、Code39およびCode128を含む他の1次元(「1−D」)バーコードシステムのような他のバーコードシンボル体系に対して、または、PDF417を含むスタック2次元(「2−D」)バーコードシステムに対して規定され得る。好ましくは、リストバンド上の符号化シンボルキャラクタ12は、複数の2Dバーコードであり得る。
【0013】
[0016]システム10は、患者を対象とする薬剤16をさらに含む。薬剤は、多くの形態をとり得るが、好ましくは丸剤の形態である。病院環境では、中央薬局が、患者に届けるために患者の薬剤を分配する。薬剤16は、それを他の薬剤と区別するために、種々の方法で包装される。例えば、薬剤16が錠剤の形態であるならば、錠剤は、可塑剤および色素剤が含まれる、ポリマーベースの、またはポリサッカライドベースのコーティングを有し得る。コーティング、特にコーティング内の色素剤は、特有の外見を提供するために操作され得る。錠剤の特定の形状、例えば、ディスク形状またはカプレットは、特有の包装(パッケージ)のさらなる例である。錠剤はさらに、シンボル、文字、および数字が刻印される場合があり、それによって、それらは識別されることが可能になる。
【0014】
[0017]薬剤包装は、外部包装をさらに含み得る。外部包装の例には、ホイル包装またはブリスターパック、紙包装、小袋、または、薬剤を病室に届けるために病院が一般的に使用する小さな紙コップさえもある。
【0015】
[0018]このように、各薬剤は、それを他の薬剤と区別する一意的な包装属性を有し得る。本発明の一実施形態では、患者の薬剤16は、包装18内に入れられる。一例では、包装18は、丸剤の形態の薬剤16を収納するための紙小袋を含む。紙には、包装を特定の薬剤と関連付ける、特徴すなわち属性20が印刷される。様々な属性の例は、以下でより十分に説明される。
【0016】
[0019]独特の属性を伴う包装を有する薬剤は、丸剤の形態に限定されない。他の例では、薬剤は、シロップ剤、エリキシル剤、懸濁剤、および乳剤のような液体の形態であり得る。液体の薬剤は、色、または容器の形状のような特有の属性を有し得る。
【0017】
[0020]システム10は、バーコードリストバンド14のような、患者と関連付けられた符号化シンボルキャラクタ12を読み取るための、かつ、薬剤包装18と関連付けられた属性20を画像化するための光学画像装置(撮像装置、イメージャ)22をさらに含む。
図2を参照すると、CCDスキャナのような光学画像装置22のブロック図が示されている。一般的に、光学画像装置は、認識および復号化の目的で画像を取り込むために、バーコードシンボルのバーおよびスペースのすべてを一定の波長の光で同時に照射する。そのようなスキャナは、それらが、読み取られるバーコードシンボルの画像を検出するためにCCD画像検出器を使用するので、CCDスキャナとして一般に知られている。以下でより十分に説明されるように、
図2は、使用に適した画像装置の一般的な形態を一体に備え、1D撮像素子を使用する光学読取装置に対して、および、2D撮像素子を使用する光学
読取装置に対して包括的である、基本的な構造を示す。
【0018】
[0021]光学画像装置22は、1Dもしくは2Dのバーコードシンボルを含み得る符号化シンボルキャラクタ12、ならびに薬剤包装18の属性20を照射するための照射アセンブリ24を含む。光学画像装置22は、符号化シンボルキャラクタ12および属性20の画像を受信し、その中に光学的に符号化されているデータを示す電気出力信号を発生させるための画像化アセンブリ26をさらに含む。例えば、照射アセンブリ24は、1つまたは複数のLEDのような照射光源アセンブリ28を、光源28からの光をキャラクタ12および属性20の方向に向けるための、1つまたは複数の反射体のような照射光学アセンブリ30とともに含み得る。照射アセンブリ24は、周囲の光のレベルが、高画質の画像が撮影されることを可能にするのに間違いなく十分に高いならば、不要となり得る。画像化アセンブリ26は、1Dまたは2Dの、CCD、CMOS、NMOS、PMOS、CIDまたはCMDの固体撮像素子のような、画素の複数の行および列に形成される複数の画素を有する撮像素子32を、キャラクタ12または属性20の画像を撮像素子32上に受け取り、かつ集束させるための画像化光学アセンブリ34とともに含み得る。
【0019】
[0022]
図2の光学画像装置22は、好ましくは集積回路マイクロプロセッサ38、および特定用途向け集積回路すなわちASIC40を備えるプログラマブル制御手段36をさらに含む。マイクロプロセッサ38およびASIC40は、両方とも、リード/ライトのランダムアクセスメモリすなわちRAM42、および消去可能リードオンリーメモリすなわちEROM44の、いずれかまたは両方に記憶される、ストアドプログラムによってデータを受信、出力かつ処理することができるプログラマブル制御デバイスである。さらに、プロセッサ38およびASIC40は、両方とも、共通バス46に接続され、それを通って、アドレスデータを含むプログラムデータおよび作業データが、それにさらに接続される任意の回路に対するいずれかの方向で受信かつ送信され得る。しかしながら、プロセッサ38およびASIC40は、それらがどのように作製され、それらがどのように使用されるかという点で、相互に異なる。
【0020】
[0023]より詳細には、プロセッサ38は、好ましくは、EROM44に記憶されるプログラムデータによって、
図2の回路の制御全体を行うが、その時間の大部分を、RAM42に記憶される画像データを復号化することに充てる、汎用の、既製のVLSI集積回路マイクロプロセッサである。他方で、プロセッサ40は、好ましくは、その時間を画像データの復号化以外の機能に充てるようにプログラミングされ、それによって、プロセッサ38がこれらの機能を実行する負担を軽減する、プログラマブルロジックまたはゲートアレイのような専用のVLSI集積回路である。
【0021】
[0024]プロセッサ38と40との間の仕事の実際の分割は、当然ながら、利用可能である既製のマイクロプロセッサのタイプ、使用される撮像素子のタイプ、画像データが画像化アセンブリ26により出力される速度などによって決まることになる。しかしながら、原則として、仕事の何らかの特定の分割がプロセッサ38と40との間で行われることを、または、そのような分割がともかく行われることでさえ、必要とするものは存在しない。これは、汎用プロセッサ38が、企図される機能のすべてを実行するのに十分に高速かつ十分に強力であるならば、専用プロセッサ40は完全に不要となり得るためである。したがって、使用されるプロセッサの数と、それらの間の仕事の分割のいずれも、少しも基本的に重要ではないということが理解されよう。
【0022】
[0025]
図2に示されるタイプのプロセッサアーキテクチャによって、プロセッサ38と40との間の仕事の典型的な分割は、以下のようになる。プロセッサ38は、好ましくは、画像データを、そのようなデータがRAM42に記憶された後で復号化すること、メニュー選択オプションに対処すること、機能を再プログラミングすること、およびシステム
全体の一様な調整を提供することのタスクに、主として充てられる。プロセッサ40は、好ましくは、画像取得処理、A/D変換処理、および画像データの記憶を制御することに、主として充てられ、DMAチャネルを介してメモリ42および44にアクセスする能力を含む。プロセッサ40はさらに、多数のタイミングおよび通信の動作を実行し得る。例えば、プロセッサ40は、LED28の照射、撮像素子32およびアナログデジタル(A/D)変換器48のタイミング、RS−232(または他のもの)と互換性のあるI/Oデバイス50を介した、光学画像装置22の外部のプロセッサへのデータの送信、およびそれからのデータの受信、ならびに、ビーパ、グッドリードLED、および/もしくは、例えば液晶ディスプレイであり得るディスプレイのような出力デバイス52を介した、ユーザ知覚可能データの出力を制御することができる。出力デバイス52の他の例には、例えば、光学画像装置22の操作者に対して力、振動、および動きを与える触覚インターフェースのような触覚フィードバック技術がある。出力、表示およびI/Oの機能の制御は、バスドライバI/Oおよび出力/表示デバイス50’ならびに出力デバイス52’により提案されるように、プロセッサ38と40との間で分担される場合もあり、あるいは、マイクロプロセッサのシリアルI/Oポート38Aおよび38B、ならびにI/Oデバイス50’’および表示デバイス52’により提案されるように、重複される場合がある。前に説明されたように、仕事のこの分割の詳細は、重要ではない。
【0023】
[0026]
図1を再び参照すると、1つまたは複数のバーコード画像装置22が、バーコード画像装置とコンピュータとの間のデジタル通信に適した任意の方法により、ホストコンピュータ54と通信する。ホストコンピュータ54が、光学画像装置22と共同設置される場合は、通信のオプションには、シリアル、パラレル、USB、ファイヤワイヤ、イーサネット(登録商標)、もしくは他の有線インターフェース、銅線、同軸ケーブル、光ファイバ、撚線、シールドケーブル、もしくはシールド撚線によるハード配線、ならびにワイヤレスインターフェース56がある。有線インターフェースとワイヤレスインターフェース56の両方は、インターネット58にさらに接続され得る。
【0024】
[0027]デジタルワイヤレス通信の技術分野で知られているような、適したワイヤレス規格は、携帯電話を介するデータからパーソナルエリアネットワークまでにわたり、GSM(登録商標)(移動通信用グローバルシステム)、GPRS(汎用パケット無線サービス)、EDGE(GSM進化型高速データレート)、W−CDMA(FDD)(広帯域符号分割多元接続周波数分割複信)、TD−SCDMA(時分割同期符号分割多元接続)、HSDPA(高速ダウンリンクパケットアクセス)、TIA/EIA−95A/B(cdmaOneシステム)、cdma2000(1xRTT)(1x無線伝送技術)、1xEV−DO(1xエボリューションデータオンリー;高速パケットデータ)、1xEV−DV(1xエボリューションデータアンドボイス)、iDEN(統合デジタル拡張ネットワーク)、TETRA(地上基盤無線)、Bluetooth(登録商標)(ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク;PAN)、IEEE802.11a/g/h/j(ワイヤレスローカルエリアネットワーク;LAN)、IEEE802.15.3a(UWB)(超広帯域無線パーソナルエリアネットワーク;PAN)、IEEE802.16a/e(ワイヤレスメトロポリタンエリアネットワーク(MAN))を含む。従来の振幅変調(AM)、周波数変調(FM)、周波数偏移変調(FSK)、および位相偏移変調(PSK)に加えて、他の適したデータ変調タイプには、GMSK、3π/8回転8PSKを含む回転8PSK以上に高いもの、QPSK、16QAMから128QAM以上に高いもの、M16−QAM以上に高いもの、π/4DQPSK、GFSK、DBPSK、DQPSKを用いるCCK、52サブキャリアOFDMを含むサブキャリアOFDM、整形パルスの、もしくは周波数切り替えのOFDM、ならびに、QPSKを用いるOFDMがある。可視光および赤外光(IR)のLEDまたはレーザ光源と検出器とを含む、他のワイヤレス無線周波数(RF)インターフェースもしくはワイヤレス光インターフェース、ならびに、見通しの(line of sight)、もしくは光ファイバの接続を含む、他の光動作インターフェースが、同様
に使用され得る。
【0025】
[0028]共同設置されるコンピュータ54の場合では、コンピュータは、デスクトップPC、ラップトップPC、ノートブックPC、タブレットPC、ハンドヘルドPC、PDA、または他の有線もしくはワイヤレスのコンピュータであってよい。同様に、光学画像装置22は、コンピュータ54をさらに含み得る。この実施形態では、コンピュータ54は、有線またはワイヤレスの接続を介して、他のコンピュータ60と通信することができる。光学画像装置22とコンピュータ60との間のそのような通信は、コンピュータ間の直接の有線もしくはワイヤレスの通信により、または、コンピュータ54と60の両方にアクセス可能なコンピュータネットワークに対する接続により行われ得る。
【0026】
[0029]さらに、データベース62が、システム10に含まれる。データベース62は、患者の符号化シンボルキャラクタ12を患者の情報と関係付けるためのデータを包含する。患者の情報は、患者の名前、社会保障番号、誕生日、患者のデジタル画像、血液型、病院識別番号(「ID」)、生体識別情報、ならびに、患者の住所、電話番号、緊急連絡先、処方歴、担当医、保護者もしくは健康管理代理人(health proxy)の連絡先、治療歴、医療保険情報、現在の処方薬剤、薬歴、および身元確認を行う医師の名前などを含む、その患者と関連付けられる他の任意の患者記録を含み得る。現在の処方薬剤の一例として、アセトアミノフェンの1日の全服用量が4グラムを超えないように、痛みの必要に応じて6時間ごとに1つの錠剤が投与されるべき、鎮痛剤のパーコセットに対する処方があり得る。
【0027】
[0030]データベース62は、典型的には、当技術分野で知られているリレーショナルデータベースであるが、上記で列挙されたような情報を患者の符号化シンボルキャラクタ12と関係付けるための任意の適したデータベースであってよい。データベース62はさらに、RAM、ROM、EPROM、EEPROM、ハードドライブ、光学ドライブ、または任意の適したディスクドライブを含む、ポータブルデータターミナル(PDT)内の任意の適したタイプのメモリ内に存在し得るということに留意されたい。データベース62はさらに、ソリッドステートまたは回転ディスクのメモリを備えるメモリユニット内の、ドライブまたはメモリ「スティック」、ポータブルプラグの形態で、PDTに組み込まれ得るように、バーコードリーダの中に存在し、それに取り付けられる場合がある。
【0028】
[0031]データベース62はさらに、病院での供給に関する薬剤のリストと、それらの、薬剤包装のそれぞれに対する特定の属性とを記憶するための、薬剤包装属性ライブラリ64を包含し得る。本発明による属性は、患者を対象とする薬剤を包含する包装の属性に対応し得るものである。属性は、光学画像装置により画像化され、属性ライブラリに記憶される属性との比較および関係付けのために復号化され得る。一実施形態では、属性ライブラリ64は、鎮痛剤のリストを包含し、包装属性は、丸剤の形状、および丸剤に刻印された活字体を含み得る。例えば、催眠性の鎮痛剤のパーコセットは、属性ライブラリ64に記憶される以下の属性20、すなわち、白色、円形形状、1つの面の外径内に刻印された「PERCOCET」、および、(5mgオキシコドンHCl/325mgアセトアミノフェンを示すために)中央に刻印された数字「5」を有し得る。別の例では、店頭販売の鎮痛剤のBayerアスピリンが、ライブラリ64に記憶される以下の属性20、すなわち、白色、円形形状、ならびに、錠剤全体に垂直および水平に刻印された「BAYER」を有し得る。別の例では、催眠性の鎮痛剤のバイコディン(例えば、500mgパラセタモールおよび5mgヒドロコドン)が、ライブラリ64に記憶される以下の属性20、すなわち、白色、カプレット形状、および、1つの面に刻印された「VICODIN」を有し得る。そして、さらに別の例では、店頭販売の鎮痛剤のタイレノールアスピリンが、ライブラリ64に記憶される以下の属性20、すなわち、白色、カプレット形状、および、1つの面に刻印された「TYLENOL」を有し得る。
【0029】
[0032]作業過程では、看護師または助手は、符号化シンボルキャラクタ12および薬剤包装18をスキャンするために、光学画像装置22を使用することができる。スキャンされた後で、キャラクタ12内に包含される符号化情報および属性20の画像が、データのセグメントとしてコンピュータ54に伝えられ得る。コンピュータ54が光学画像装置22に含まれる場合では、デジタル情報は、画像装置22の本体内で内部的に伝達される。そうでない場合は、光学画像装置22は、前に考察された例示的な通信方法を含む、任意の適した方法により、データのセグメントをコンピュータ54に送信する。
【0030】
[0033]コンピュータ54は、データベース62を備えることができ、さらに、復号化バーコードデータおよび属性の画像に基づいて、情報の1つもしくは複数の断片を関係付け、かつ返すことができ、または、コンピュータ54は、適したコンピュータネットワークによるなどして、他のコンピュータ60とさらに通信する場合が多い。同様に、1つもしくは複数のコンピュータ60は、データベース62をさらに備えることができ、または、データベース62は、インターネット58を含む、ローカルの、もしくは遠距離のコンピュータネットワーク上のリモートコンピュータサーバのようなリモートコンピュータ上に存在し得る。IDおよび薬剤のような一部の患者情報が、地域病院内のコンピュータ60上にあるような、またはそれに関連付けられるような1つのデータベース62上に存在し得るとともに、一方で、患者の治療歴のような他の患者データが、別のデータベース62上でアクセスされ得る場合では、複数のデータベース62もまた存在し得る。すなわち、属性ライブラリ64は、別々のデータベースに記憶され得る。そのような場合では、1つまたは複数のリモートデータベースは、インターネット58上のどこででもなど、コンピュータネットワークによりどこででもアクセス可能であり得る。そのようなネットワークのセキュリティは、インターネット上に存在する仮想プライベートネットワーク(「VPN」)の使用により強化され得る。様々なレベルのVPNセキュリティが、秘密鍵および公開鍵の選択を行使して実施され得る。
【0031】
[0034]1つまたは複数のデータベース62への接続の後で、患者情報が、コンピュータ54に返され、看護師が見るために、コンピュータ54または光学画像装置22のいずれかと関連付けられるディスプレイ上に表示され得る。看護師は、わずかに患者のID情報を閲覧することができ、または、一部の実施形態では、光学画像装置22もしくはコンピュータ54のいずれかでのユーザインターフェースを使用して、1つもしくは複数のデータベース62から必要に応じて、その患者と関連付けられる他の情報にさらにアクセスすることができる。そのようなインターフェースは、グラフィカルユーザインターフェース(「GUI」)であってよい。
【0032】
[0035]薬剤自体に関して見出される薬剤包装属性に加えて、薬剤の外部包装属性が、属性ライブラリ64に記憶され得る。外部包装属性の一例が、
図1との組合せで
図3Aに示される。病院薬局により配給される薬剤包装18は、図示される例ではパーコセットの丸剤である、患者に投与されるべき薬剤16を収納する紙小袋66を含む。包装18の上部に印刷されたグリッド68は、一例では0.635cm(0.25インチ)の距離「d」だけ隔置された正方形を含む。グリッド68上に印刷されているのは、光学画像装置22により読取り可能である属性20である。図示される例では、属性20は、0.635cm(0.25インチ)離して隔置された、印刷された三角形のシンボルである。図示される例でのグリッド68のパターンは、薬剤16がグリッドパターンの背景に対して置かれるように、小袋66の背景全体を占有する場合もある。
【0033】
[0036]一態様では、小袋は、各ロールが固有の属性を有するロールの形態で、薬局内に保管され得る。薬理学者は、簡単に、適切なロールから小袋を裂き離し、その中に薬剤を入れ、患者の部屋に送ることができる。一例では、小袋66は、催眠薬と関連付けられる
赤色の属性20、血液希釈剤と関連付けられる青色の属性20、および、心臓病薬と関連付けられる緑色の属性を有し得る。
【0034】
[0037]
図3Bに移ると、病院薬局により配給される異なる薬剤包装118が、Bayerアスピリンの店頭販売の錠剤116を収納する。小袋166は、0.635cm(0.25インチ)の正方形を含むグリッド168を上部に有するが、
図3Aに示される例とは違い、属性120が異なる。図示される例では、属性120は、0.635cm(0.25インチ)離して、ただしグリッド線間に隔置された「X」シンボルのパターンである。
【0035】
[0038]作業過程の1つの例示的なモードでは、病院薬局が、
図3Aに示される小袋66に鎮痛剤のパーコセットを分配する。包装18が患者の病室に到着するとき、看護師は、患者を確実に識別するために、患者のバーコード情報に関してスキャンし、処方薬剤を含む患者の医療記録にアクセスすることができる。GUIインターフェースは、薬剤スケジュールのような患者に関する情報を表示する。その時点で、薬剤包装18の属性20が、プログラマブル制御手段36により画像化かつ処理され得るとともに、次いで、肯定的な識別に対して属性ライブラリ64と関係付けられ得る。患者を対象とする薬剤包装18の属性20が、属性ライブラリ64内の候補薬剤の属性と十分に関係するならば、肯定的な識別が報告され、薬剤の説明および/もしくは画像、または確認のビープ音のような確認メッセージが、出力デバイス52に送られ得る。
【0036】
[0039]本発明の別の実施形態では、患者を対象とする薬剤が、属性ライブラリにより識別された後で、適切な薬剤が投与されていることを保証するために、識別された薬剤が、データベース62内の患者の記録に対して照合確認され得る。例えば、
図4Aおよび4Bに移ると、開示されるシステムは、薬剤の変化が発生したときを識別し、担当看護師に警告することができる。
図4Aは、バイコディン錠剤の裏面のような、特徴のない外見を有するカプレットの形態の薬剤216を示す。病院薬局は、通常の実施要綱と矛盾しないように、バイコディン丸剤216を小袋266に入れたが、不注意にも、記述面を下にして丸剤を置いた可能性がある。包装の属性220は、白色、カプレット、および、1.27cm(0.5インチ)間隔で隔置されたグリッド268上に印刷された黒丸を含む。
【0037】
[0040]
図4Bは、薬剤216と容易に間違われる可能性がある薬剤316を示す。丸剤316は、外観は同じであり、すなわち、白色のカプレットであるが、見えない裏面に刻印された名前を有するタイレノールのカプレットである可能性がある。この例では、薬局が、記述が視界から隠された状態で丸剤316を小袋366に入れた可能性がある。属性320は、白色、カプレット、および、0.635cm(0.25インチ)離して、ただしグリッド線間に隔置された、小袋に印刷された「X」シンボルのパターンを含む。薬剤316(例えば、タイレノールのカプレット)を伴う小袋366が、意図的に、または意図的でなく、小袋266および薬剤216(例えば、バイコディンのカプレット)と交換された場合、光学画像装置22は、属性320を属性ライブラリ64と関係付け、対象とする薬剤がタイレノールのカプレットであったということを折り返し報告することになる。この時点では、識別された薬剤316が、データベース62内の患者の処方薬剤スケジュールと関係付けられ得るとともに、不一致が、例えば、警告メッセージまたはビープ音の形態で、画像装置の出力デバイス52に折り返し報告され得る。この方法では、患者を対象とする薬剤が、適切な薬剤が適切な間隔で分配されていることを保証するために、属性ライブラリ64と関係付けられ得る。
【0038】
[0041]したがって、薬剤自体と同様に、小袋上のグリッドパターンおよびシンボルが、薬剤を識別するための有用な異形を提供する。小袋66上の属性20は、薬剤の部類をさらに識別することができる。例えば、
図3Bおよび4Bを参照すると、0.635cm(0.25インチ)離して、ただしグリッド線間に隔置された、小袋に印刷された「X」シ
ンボルのパターンが、店頭販売の(例えば、制御されない)薬剤を指示する場合がある。
【0039】
[0042]薬剤を包含する包装18は、小袋に限定されない。例えば、多くの病院薬局で現在実施されているのは、薬剤を紙コップで分配することである。本明細書で開示される、説明された実施形態を使用すると、属性が上に印刷された特殊な紙コップが利用され得る。(図示されない)紙コップは、グリッドパターン、シンボル、またはその両方を含み得る。実際には、画像装置は、コップ内の丸剤を画像化し、上述のように、画像化された属性を属性ライブラリと関係付けることができる。
【0040】
[0043]薬剤包装18に関する別の有用な属性20は、色素剤、すなわち色である。着色は、外部包装、例えば色分けされた包装において、または丸剤自体に関してのいずれかで実施され得る。一実施形態では、着色は、丸剤に一意的な色を与えるために、薬剤16の賦形剤および/または結合剤に混合され得る。別の実施形態では、着色は、薬剤16上のコーティングに加えられ得る。例えば、色素剤の色素は、丸剤のポリマーベースの、またはポリサッカライドベースのコーティングにおいて利用され得る。光学画像装置22は、紫外線蛍光インクのようなカラーインクを含む属性を照射、画像化かつ復号化するように適合され得る。
【0041】
[0044]本発明の一実施形態では、光学画像装置22の照射アセンブリ24は、光を発生させるが、「光」という用語が本明細書で使用される際、それは、可視および不可視のスペクトルでのそれらの電磁波長を意味する。これらの電磁波長の例は、紫外(「UV」)光、赤外(「IR」)光、他の不可視光、および、属性20を生成するために使用される印刷材料の特性に基づいて選択される他の光を含み得る。これらの印刷材料は、照射光学アセンブリ30により励起されるときに、人間の目には見えないが、光を放出するインクのようなインクを含み得る。これらのインクは、一般によく知られており、証印読取り技術の当業者であれば、属性20の包装18への印刷で使用するための、印刷材料の特性を容易に理解することができるであろう。しかしながら、開示される実施形態は、薬剤16自体の中に一体化される新規のインク等をさらに含み得る。したがって、印刷材料との適合性がある照射光学アセンブリ30からの光が、1つまたは複数の発光ダイオード(「LED」)を備える光源から発することができる。これらのLEDは、単色のLED(例えばUVのLED)を備えることができ、または、それらは、異なった色のついたLEDを備えることができ、それらからの光は、光源から放出される全体の色が制御かつ変動され得るように組み合わされ得る。他の実施形態では、照射光学アセンブリ30は、LEDおよび/またはレーザダイオードを用いて行われ得るように、レーザ光を発生させるように動作可能に構成され得る。
【0042】
[0045](UV光を利用する)「ブラックライト」技法のような従来技法からの光は、決められたタイプの印刷材料を照射するために使用され得るが、この照射は、光学画像装置22が、属性20と、属性ライブラリ64に記憶される対応する属性との間の不変の良好な関係付けを発生させることを可能にしない場合がある。実際、属性を照射するために、UV光、IR光、ならびに同様の波長および/もしくは周波数の光を使用することは、画像装置の動作特性を限定する場合がある、というのは、画像装置は、しばしば、属性の非常に近い近傍に置かれなければならないためである。
【0043】
[0046]
図2を再び参照すると、この欠陥は、光学フィルタ70を組み込むことにより克服され得る。光学フィルタ70には、一部の実施形態では、印刷材料により放出される光の放出波長に一致する、決められた周波数通過帯域が提供され得る。他の実施形態では、フィルタ70には、照射光学アセンブリ30内の発光ダイオード(LED)の放出波長に一致する周波数通過帯域が提供され得る。これらの通過帯域が、広い範囲の波長を有する光を通過させるように構成され得る一方で、光学フィルタ70は、光が撮像素子32に渡
ることを可能にする通過帯域を含むが、可視および不可視の範囲内のすべての他の波長を効果的に遮断することになるということが企図されている。非限定的な例として、光学フィルタ70は、薬剤包装18と撮像素子32との間に配置される場合があり、それによって、包装の属性20により放出される(または、それから反射される)光は、それが撮像素子に到達する前に、光学フィルタを通過しなければならなくなる。この配置は、特定の光源および/または包装属性の印刷材料に基づいている光学フィルタの構築と組み合わされる場合に、光学画像装置が属性を復号化することを可能にし得る。この特徴は、それにより、画像装置が、符号化シンボルキャラクタ12の不変の良好な復号化を実現するその能力が低下することなく、属性に対して、例えば20cmまで離れて隔置された関係で設置されることが可能になるので、有益である。この構成の利点は、属性が、肉眼で見えず、単に画像装置により検出可能であってよいということであり、これによって、交替が抑制される。別の利点は、患者の薬剤が、個々の患者に対して色分けされ得るということであり、これによって、同部屋の患者間の混乱が抑制される。
【0044】
[0047]光学フィルタ70は、(図示されない)複数のフィルタ領域を含むことができ、それらのそれぞれは、決められた波長(または波長の範囲)が撮像素子32に渡ることを可能にするように構成され得る。例示的な範囲は、例えば、赤色、緑色、およびオレンジ色の可視光と一致する、すなわち、625nm、610nm、および510nmなどのような通過帯域波長の特定の値により規定されるような波長を含み得る。光学フィルタ70は、フィルタ領域の1つまたは複数を含むように、処理かつ/または製造される、例えばプラスチック(例えばアクリル)で作製される一体構造として構築され得る。光学フィルタ70の他の例は、フィルタ領域を形成するように特に選択される、決められたタイプの光学材料(例えば、光学コーティング、光学フィルム、光学層)が上に堆積される基板とともに構築され得る。本発明の他の実施形態では、これらの光学材料は、撮像素子32上に配設され得る、または、(図示されない)そのレンズアセンブリの一部のような、撮像素子32の一部として構築され得る。この構成は、一例では、画素アレイ内に見出される画素(および画素の領域)上に、光学材料を配設することにより実施され得る。
【0045】
[0048]薬剤包装18に関する別の有用な属性20は、相対的サイズである。
図3および4に開示されるグリッドパターンのような、薬剤小袋上の特徴は、患者を対象とする薬剤が適切なサイズであるかどうかを判定する際に有用であり得る。
図3Aに示される一例では、包装18の上部に印刷されたグリッド68は、上述のように、0.635cm(0.25インチ)の距離「d」だけ隔置された正方形を含み得る。小袋66に印刷されたシンボル20は、光学画像装置22により認識され、属性ライブラリ64と関係付けられ得るものであり、画像装置は、三角形のシンボルが、グリッド間隔距離「d」が0.635cm(0.25インチ)であることを示すということを報告する。この方法では、薬剤16の画像が復号化されるとき、丸剤の幅が、約2グリッド区画、すなわち1.27cm(0.5インチ)であることが判定され得る。他の例では、シンボルは、グリッド距離「d」がより小さい、またはより大きいということを示す場合がある。グリッドの相対的サイズを規定するためにシンボルを使用することにより、薬剤丸剤のサイズが属性として使用されることが可能になる。
【0046】
[0049]別の例では、シンボル自体が、測定基準となり得る。例えば、グリッドパターンの代わりに、属性20は、決められた大きさのサイズのシンボルであり得る。小児科の用途では、属性20は、子犬、子猫、ポニー、帆船、レースカー等のような、子供によく知られたシンボルまたはアイコンであってよい。アイコンは、光学画像装置22が、投与されようとしている薬剤16の相対的サイズを判定するために、1.27cm(0.5インチ)のような特定の大きさのサイズで印刷され得る。特定のシンボルまたはアイコンが、特定の患者と関連させるためにさらに使用され得る。この方法では、子供は、入院の際に、優先的なシンボルまたはアイコンを選択することができ、そのシンボルまたはアイコン
は、すべての処方薬剤に印刷され得る。
【0047】
[0050]本明細書で説明される薬剤包装の属性は、階層順に符号化され、ステッカーに印刷され得るとともに、ステッカーが、薬剤包装に張りつけられる。例えば、符号化される属性は、4つの個々の属性、すなわち、包装のタイプ、丸剤の形状、丸剤のサイズ(またはサイズ範囲)、および光波長(例えば着色)を含み得る。属性ライブラリでの薬剤の各フォームは、個々の属性の一意的な置換を含む。したがって、8つの包装のタイプ、4つの丸剤の形状、6つの丸剤サイズの範囲、および4つの異なる色が存在するならば、符号化される属性は、8×4×6×4=768の置換を含む。当然ながら、4つより多い、またはそれより少ない個々の属性が、階層の順序で利用され得る。
【0048】
[0051]別の態様では、薬局に保管される小袋66は、それらに印刷される複数の属性20を任意の順で有し得る。十分に多数の組の可能な属性を用いて、指紋と同様に、各小袋66を一意的に識別するために、十分な置換が発生され得る。例えば、4つの属性20が、シンボル、シンボルの色、シンボルのサイズ、および、グリッドパターンサイズのような階層順で選択され得る。例では、20の可能なシンボルのタイプ、16の可能な色、10の異なるシンボルサイズ、および、4つの異なるグリッドパターンサイズが存在し得るものであり、結果として、20×16×10×4=12,800の置換となる。薬剤16が各小袋66に分配される際に、薬剤師は、一意的な包装と関連付けられる薬剤のデジタル画像を取り込み、画像を属性ライブラリ64に入れ、それを、薬剤が与えられることになっている特定の患者と関連付けることができる。次いで、患者への分配に際して、対象とする薬剤は、確認の目的で、属性ライブラリ64に記憶される画像と相互参照され得る。この特定の例は、高度の信頼性を保証し、管理の連鎖のリスクを最小化する。
【0049】
[0052]本開示の改善の1つは、より良好な管理の連鎖が、病院薬局からの薬剤の分配において実現され得るということである。病院薬局は、光学式スキャナにより画像化かつ復号化され得る特有の属性を有する包装内に、薬剤を入れることができる。薬剤を患者に投与する前に、画像化された属性が、データベースに記憶される属性ライブラリと関係付けられ得る。画像装置は、確認として、投与されようとしている薬剤を折り返し報告することができる。あるいは、報告される薬剤が、適切な薬剤が分配されることになっていることを保証するために、患者の薬剤スケジュールと関係付けられ得る。
【0050】
[0053]本明細書に記載される装置および方法の中で、以下のものが本明細書に記載される:
A1.薬剤包装を患者に対する処方薬剤と関係付けるためのシステムであって、薬剤包装が、対象とする患者の薬剤を収容し、システムが、
符号化患者情報を含む符号化シンボルキャラクタを読み取るように適合され、薬剤包装の属性を画像化するようにさらに適合される光学画像装置であって、2次元撮像素子アレイと、2次元撮像素子アレイ上に画像を集束させるための結像レンズとを備え、2次元撮像素子アレイが、画素の複数の行および列に形成される複数の画素を有し、光学画像装置が、符号化シンボルキャラクタに符号化された患者情報と薬剤包装の属性とを含むデータのセグメントを送信するためのデジタルリンクを有する、光学画像装置と、
光学画像装置からデータのセグメントを受信するためにデジタルリンクに接続されるホストコンピュータと、
ホストコンピュータにデジタル接続を介して結合され、データのセグメントを、(a)患者記録、および(b)薬剤包装属性ライブラリと関係付けるデータベースと
を備えるシステム。
A2.患者記録が、処方薬剤を含み、薬剤包装の属性が、患者記録内の処方薬剤と関係する、A1のシステム。
A3.薬剤包装が、薬剤自体を含む、A1のシステム。
A4.薬剤包装の属性が、薬剤の形状を含む、A0のシステム。
A5.薬剤包装の属性が、薬剤のサイズを含む、A0のシステム。
A6.薬剤包装の属性が、包装に印刷される、A1のシステム。
A7.印刷される属性が、グリッドパターンである、A0のシステム。
A8.属性が、グリッドパターン上に印刷されるシンボルをさらに含む、Aのシステム。A9.薬剤包装の属性が、着色を含む、A1のシステム。
A10.着色が、薬剤と混合される、A0のシステム。
A11.着色が、薬剤のコーティングに付与される色素を含む、Aのシステム。
A12.薬剤包装と光学画像装置内の撮像素子との間に配置される光学フィルタをさらに備え、光学フィルタが、光学画像装置内の照射光源アセンブリにより放出される波長の光を通過させるように適合される通過帯域を有する、A0のシステム。
A13.着色が、紫外部である、A0のシステム。
A14.薬剤包装用の複数の属性をさらに含み、複数が、階層順に符号化される、A1のシステム。
B1.薬剤包装を患者と関係付けるための方法であって、
2次元撮像素子アレイと、2次元撮像素子アレイ上に画像を集束させるための結像レンズとを備える光学画像装置を提供するステップであって、2次元撮像素子アレイが、画素の複数の行および列に形成される複数の画素を有する、光学画像装置を提供するステップと、
患者を対象とする薬剤を提供するステップであって、薬剤が、薬剤包装により収容され、包装が、光学画像装置により読取り可能な属性を有する、薬剤を提供するステップと、
属性ライブラリを備えるデータベースを提供するステップであって、属性ライブラリが、複数の候補薬剤を含み、各候補薬剤が、関連付けられた包装属性を有する、データベースを提供するステップと、
薬剤および包装の画像を光学画像装置で取り込むステップと、
薬剤包装の属性を識別するために画像を処理するステップと、
属性ライブラリにアクセスするステップと、薬剤包装の画像化された属性を候補薬剤の記憶された属性と関係付けるステップと、
光学画像装置により、薬剤包装の画像化された属性と候補薬剤の1つとの間の一致を報告するステップと
を含む方法。
B2.符号化シンボルキャラクタフォーマットでの患者情報を提供するステップであって、患者情報が、データベース内の患者記録と関係し、患者記録が、処方薬剤を含む、患者情報を提供するステップと、
符号化シンボルキャラクタを復号化し、患者記録と関係付けるステップと、
光学画像装置により、患者記録内の処方薬剤を、患者を対象とする薬剤と関係付けるステップと
をさらに含む、B1の方法。
B3.光学画像装置上の出力デバイスを介して、ユーザ知覚可能データを出力するステップをさらに含む、B2の方法。
B4.薬剤包装の画像を取り込むステップが、包装を一定の波長の光で照射するステップを含む、B2の方法。
B5.光学画像装置が、一定の波長の光を通過させ、すべての他の波長の光を遮断するように適合される光学フィルタを備える、B4の方法。
C1.薬剤包装であって、
薬剤を収納するように適合される小袋、ならびに、
2次元撮像素子アレイと、2次元撮像素子アレイ上に画像を集束させるための結像レンズとを備える光学画像装置により読取り可能な属性を含み、2次元撮像素子アレイが、画素の複数の行および列に形成される複数の画素を有し、属性が、薬剤包装と関連付けられ、属性が、幾何学的シンボル、アイコン、幾何学的シンボルの色、アイコンの色、および
グリッドパターンからなる群から選択される、薬剤包装。
【0051】
[0054]本発明は、いくつかの具体的な実施形態を参照して説明されたが、本発明の真の趣旨および範囲は、本明細書により裏付けられ得る特許請求の範囲に関してのみで決定されるべきであることが理解されよう。さらに、本明細書では多くの場合で、システム、装置および方法が、決められた数の要素を有するように説明されているが、そのようなシステム、装置および方法は、前述の決められた数の要素より少ないものを用いて実施され得ることが理解されよう。さらに、いくつかの特定の実施形態が説明されたが、それぞれの特定の実施形態を参照して説明された特徴および態様は、それぞれの残りの特定の説明された実施形態とともに使用され得ることが理解されよう。