(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記角部保護部材は前記容器本体に嵌合するものであり、少なくとも前記角部保護用アーム部は、前記容器本体の開口端部から上方に突出していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の梱包材。
前記容器本体には、前記収納凹部の被梱包物の側辺部に沿って該側辺部を保護するように、前記収納凹部の内側壁面に着脱自在に嵌合する側辺緩衝部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の梱包材。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述した被梱包物には、
図13(b)に示すパネル状の被梱包物P2ばかりでなく、
図13(a)に示すように、矩形状のパネルPaの少なくとも1つの側辺部Psに、フレキシブル回路Pfを介して回路基板Pbが接続された被梱包物P1もある。このような被梱包物P1を梱包する場合、特許文献1〜3に示すスペーサーを用いたとしても、振動または衝撃が作用した際には、フレキシブル回路Pfは可撓性を有し、これが屈曲する。このため、スペーサーにより、フレキシブル回路Pfが付いた側辺部Psを有効に保護することは困難であった。
【0008】
したがって、このような場合には、フレキシブル回路Pfおよび回路基板Pbの形状に応じた収納凹部が形成された容器本体を新たに準備しなければならず、共通の容器本体および蓋体を兼用して、これらの被梱包物P1,P2を梱包することが難しかった。
【0009】
本発明は、このような点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、パネルの側辺部にフレキシブル回路を介して回路基板が接続された被梱包物およびパネルのみからなる被梱包物のいずれの場合であっても、共通の容器本体および蓋体を兼用して、これらを梱包することができる梱包材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、本発明に係る梱包材は、矩形状のパネルの側辺部に、フレキシブル回路を介して回路基板が接続された第1の被梱包物と、矩形状のパネルからなる第2の被梱包物と、を含む少なくとも2種類の被梱包物のいずれか1種を選択して梱包するための梱包材であって、前記梱包材は、被梱包物を収納する収納凹部が形成された容器本体と、前記収納凹部に形成された開口端部を密閉するように前記容器本体を覆う蓋体とを備えており、前記収納凹部の底面の側縁部には、該底面に配置された第1の被梱包物の回路基板を収容するための基板収容凹部が形成されており、前記収納凹部の前記基板収容凹部が形成された側の隅部には、前記容器本体または前記蓋体の少なくともいずれか一方に着脱自在に嵌合すると共に、前記第1の被梱包物のパネルの角部を保護する角部保護部材が設けられていることを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、第1の被梱包物を梱包する際には、基板収容凹部に第1の被梱包物の回路基板を逃がすように、第1の被梱包物を収納凹部内において積み重ねる。この際に、前記収納凹部の前記基板収容凹部が形成された側の一対の隅部には、第1の被梱包物のパネルの角部を保護する一対の角部保護部材が配置されているので、フレキシブル回路を介して回路基板が接続された側辺部側において、第1の被梱包物を梱包することができる。
【0012】
さらに、第2の被梱包物を梱包する際には、一対の角部保護部材を容器本体から取り外した状態で、容器本体の収納凹部内に、第2の被梱包物を積み重ねて収納すればよい。これにより、第2の被梱包物を収納凹部の内側壁面で保護することができる。このようにして、パネルの側辺部にフレキシブル回路を介して回路基板が接続された被梱包物およびパネルのみからなる被梱包物のいずれの場合であっても、共通の容器本体および蓋体を兼用して、これらを梱包することができる。
【0013】
また、第1の被梱包物のパネルの角部を保護できれば、角部保護部材の形状は特に限定されるものではなく、例えば、ブロック状のクッション材の一部を角部の形状に応じて陥没させた形状などを挙げることができる。
【0014】
さらにより好ましい態様としては、前記角部保護部材は、前記容器本体または蓋体に嵌合する嵌合部と、該嵌合部が嵌合した状態で前記収納凹部の隅部から各内側壁面に沿って延在するように、前記嵌合部に連結された一対の角部保護用アーム部と、が形成された保護部材本体と、前記パネルを保護するように前記各角部保護用アーム部の表面に配置された衝撃緩衝材と、を備えている。
【0015】
この態様によれば、容器本体または蓋体に嵌合した嵌合部から延在する一対の角部保護用アーム部の表面には、衝撃緩衝材が配置されているので、第1の被梱包物の角部から各側辺部に沿った部分を、衝撃緩衝材により保護することができる。さらに、嵌合部が嵌合した状態で、角部保護部材に衝撃が作用した際には、角部保護用アーム部に第1の被梱包物の角部が接触し、角部保護用アーム部が撓む。この結果、角部保護用アーム部により第1の被梱包物の角部の衝撃を緩衝することができる。
【0016】
また、第1の被梱包物の角部を保護することができれば、角部保護部材の材質は特に限定されるものではなく、たとえば、角部保護部材の材料は、蓋体および容器本体の材料と、同等であってもよい。さらにより好ましい態様としては、保護部材本体は、前記容器本体および蓋体よりも硬質の材料からなる。
【0017】
この態様によれば、第1の被梱包物が梱包された梱包体に衝撃または振動が作用したとしても、保護部材本体は、容器本体および蓋体に比べて硬質となっているので、これにより、角部保護部材が容器本体の保護部材としても作用し、被梱包物の角部が接触する際の容器本体の破損または欠損を抑制することができる。
【0018】
また、より好ましい態様としては、前記角部保護部材は前記容器本体に嵌合するものであり、少なくとも前記角部保護用アーム部が、前記容器本体の開口端部から突出している。
【0019】
この態様によれば、容器本体の開口端部の近傍まで、第1の被梱包物を積み重ねて、収納凹部に収納した場合であっても、角部保護用アーム部により、上段に積み重ねられた第1の被梱包物の角部が、角部保護用アーム部を乗り越えることを抑制することができる。これにより、第1の被梱包物が、梱包材から飛び出すことを防止することができる。
【0020】
また、より好ましい態様としては、前記容器本体には、前記収納凹部に収納された第2の被梱包物の側辺部に沿って該側辺部を保護するように、前記収納凹部の内側壁面に着脱自在に嵌合する側辺緩衝部材が設けられている。この態様によれば、第1および第2の被梱包物のパネルの幅が異なる場合であっても、側辺緩衝部材が第2の被梱包物の側辺部を保護することができる。
【0021】
さらに、好ましい態様としては、前記容器本体には、前記角部保護部材を収納する収納部が形成されている。この態様によれば、第2の被梱包物を収納する際には、角部保護部材は使用しないので、角部保護部材を容器本体に形成された収納部に収納することができる。そして、第1の被梱包物を収納する際には、角部保護部材を収納部から取り出して使用することができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、パネルの側辺部にフレキシブル回路を介して回路基板が接続された被梱包物およびパネルのみからなる被梱包物のいずれの場合であっても、共通の容器本体および蓋体を兼用して、これらを梱包することができる。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下に、
図1〜
図13を用いて、本発明に係る梱包材のいくつかの実施形態を説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る梱包材で、第1の被梱包物を梱包する状態を示した模式的斜視図であり、
図2(a)は、第1実施形態に係る梱包材の角部保護部材の模式的斜視図であり、(b)はその変形例を示した模式的斜視図である。
【0025】
図3は、
図2(a)に示す角部保護部材を容器本体に嵌合した状態の部分的上面図であり、
図4は、(a)
図3のA−A線矢視断面図であり、(b)は、
図3のB−B線矢視断面図である。
図5は、
図4(a)に相当する第1実施形態の変形例を示した模式的断面図であり、
図6は、第2の被梱包物を
図1に示す容器本体で収納する状態を示した模式的斜視図である。
【0026】
図1〜
図6に示すように、梱包材1は、ガラスパネル等の複数枚の被梱包物を重ねて梱包するための梱包材である。具体的には、梱包材1は、
図13(a)に示すように、矩形状のパネルPaの少なくとも1つの側辺部Psに、フレキシブル回路(フィルム回路)Pfを介して回路基板Pbが接続された第1の被梱包物P1と、
図13(b)に示す、パネルからなる第2の被梱包物P2と、の少なくとも2種類の被梱包物のいずれか1種を選択して、選択した1種の被梱包物を複数枚重ね合わせて、梱包するものである。
【0027】
梱包材1は、蓋体10と容器本体20とを備えている。蓋体10および容器本体20の材質としては、熱可塑性樹脂の発泡成形体であることが好ましい。熱可塑性樹脂には、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂(例えばポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂)、ポリエステル系樹脂(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、またはポリ乳酸)、またはポリカーボネート系樹脂などが挙げられ、単一の樹脂や複数の樹脂を複合したものを使用できる。被梱包物がガラスパネルや電子部品である場合には、帯電防止処理された発泡用原料が好ましく、例えば積水化成品工業(株)製のEPS(エスレン(登録商標)ビーズ NSELM)、ピオセラン(登録商標)Lシリーズ(LP−30ENTR等)、Oシリーズ(OP−15ENS)、Sシリーズ(SP−40DNT)などを挙げることができる。
【0028】
図1に示すように、蓋体10は、短手方向および長手方向の寸法が、容器本体20の寸法と一致しており、蓋体10には、その短手方向および厚さ方向に沿って、複数のバンド溝18,18,…が形成されている。蓋体10の裏面側の外周縁11は、凸条となるように裏面から突出しており、後述する収納凹部21の開口端部(開口部)22aの外側に形成された外縁溝22bに、嵌合するようになっている。このようにして、容器本体20の収納凹部21に形成された開口端部22aを密閉するよう、蓋体10で容器本体20を覆うことができる。
【0029】
容器本体20は、底部23と、底部23の周りから立ち上がった側壁部24と、を有しており、容器本体20の中央には、底部23および側壁部24により、被梱包物を収納するための収納凹部21が形成されている。底部23の外面(底面)と、側壁部24の外側面とには、梱包時に蓋体10のバンド溝18と連続するように、バンド溝28,28,・・・が形成されている。
【0030】
また、収納凹部21の底面21aの側縁部21bには、側縁部21bに沿って底面21aに配置された第1の被梱包物P1の回路基板Pbを収容するための基板収容凹部21cが形成されている。これにより、被梱包物P1を複数枚積み重ねた際に、上下方向に扇状に膨らむ回路基板Pb,Pb…を、開口端部22aからはみ出さないように基板収容凹部21c内に逃がすことができる。
【0031】
さらに、収納凹部21の基板収容凹部21cが形成された側の一対の隅部21d,21dには、隅部凹部21e,21eが形成されている。さらに隅部凹部21eの底面21gは、収納凹部21の底面21aよりも低い位置に形成されている。このようにして、後述する角部保護部材30を、容器本体20の隅部凹部21eに着脱自在に嵌合することができるとともに底面21gまで角部保護部材30が入り込むため、角部保護部材30の下方に、被梱包物P1の角部Pcが潜り込むことを抑えることができる。また、基板収容凹部21cが形成された側とは反対側の各隅部には、パネルPaの角部との接触を回避するように、一対の凹部21hが形成されている。
【0032】
角部保護部材30,30は、第1の被梱包物P1を梱包する際に、回路基板Pbが接続された側のパネルPaの一対の角部Pcを保護する部材である。具体的には、各角部保護部材30は、保護部材本体31および衝撃緩衝材32とからなる(
図2(a),
図3参照)。
【0033】
保護部材本体31には、容器本体20の隅部凹部21eに嵌合する嵌合部33と、嵌合部33が嵌合した状態で収納凹部21の隅部21dから各内側壁面21fに沿って延在するように、嵌合部33に一体的に成形された一対の角部保護用アーム部34,34と、が形成されている。さらに、第1の被梱包物P1の角部Pcから角部保護用アーム部34に作用する衝撃力により、角部保護用アーム部34,34同士の基端部に応力集中しないように、角部保護用アーム部34,34同士の基端部は、R形状の曲面38で連続している。さらに、衝撃緩衝材32は、例えば接着剤または接着シートなどを介して、パネルPaの角部Pcを保護するように各角部保護用アーム部34,34の表面に配置されている。
【0034】
ここで、
図2(a)に示すように、嵌合部33および一対の角部保護用アーム部34,34は、中実構造であってもよいが、例えば、
図2(b)に示すように、嵌合部33および一対の角部保護用アーム部34,34は、上下に開口が形成された中空構造であってもよく、さらには、内壁同士を接続するように形成された複数の補強リブ34a,34a,…を設けてもよい。
【0035】
また、保護部材本体31は、容器本体20および蓋体10よりも硬質の材料からなる。たとえば、保護部材本体31を構成する材料の縦弾性率は、容器本体20および蓋体10を構成する材料の縦弾性率よりも高いものが選定されている。容器本体20および蓋体10が上述した発泡樹脂材の場合、保護部材本体31は非発泡樹脂材が選定され、保護部材本体31の材料としては、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネートなどを挙げることができる。
【0036】
このように、保護部材本体31は、容器本体20および蓋体10に比べて硬質となっており、第1の被梱包物P1が梱包された梱包体に衝撃または振動が作用した際に、荷重が集中し易い収納凹部21の隅部には、角部保護部材30が配置されているので、容器本体20の破損または欠損を抑制することができる。
【0037】
さらに、衝撃緩衝材32は、第1の被梱包物P1の角部Pcからの衝撃を吸収するシート材であり、保護部材本体31よりも軟質の、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、ウレタンゴム、スチレンブタジェンゴム、ニトリルゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、フッ素ゴム、アクリルゴムなどの材料、さらにはこれらを発泡させたもの、複数積層させたものであってもよい。
【0038】
このような梱包材1を用いて、第1の被梱包物P1を梱包する際には、
図3および
図4(a)に示すように、容器本体20の隅部凹部21eに、角部保護部材30,30を嵌合させる。次に、基板収容凹部21cに第1の被梱包物P1の回路基板Pbを逃がすように、第1の被梱包物P1を収納凹部21内において合紙を挟んで積み重ねる。
【0039】
被梱包物P1を収納した容器本体20を蓋体10で覆い、容器本体20の開口端部22aを密閉するよう、蓋体10の裏面側の外周縁11を、容器本体20の外縁溝22bに嵌合させる。この嵌合状態で、バンド溝18,28に沿って3本のPPバンドなどの樹脂製バンド(図示せず)で、蓋体10および容器本体20を縛ることにより、梱包体とされる。
【0040】
この際に、
図4(a),
図4(b)に示すように、収納凹部21の基板収容凹部21cが形成された側の一対の隅部21d,21dには、第1の被梱包物P1のパネルPaの角部Pcを保護する一対の角部保護部材30,30が配置されている。これにより、振動または衝撃時には、フレキシブル回路Pfを介して回路基板Pbが接続された側辺部Ps側の角部Pcを、角部保護部材30により押さえて、第1の被梱包物P1の他の側辺部を、収納凹部21の内壁面によって押さえることができる。
【0041】
特に、角部保護部材30の嵌合部33から延在する一対の角部保護用アーム部34,34の表面には、衝撃緩衝材32が配置されているので、第1の被梱包物P1の角部Pcから各側辺部Psに沿った部分を、衝撃緩衝材32により保護することができるとともに、梱包および開梱時において、角部保護部材30により第1の被梱包物P1の角部Pcが接触することによる容器本体20の破損を防止することができる。
【0042】
さらに、嵌合部33が嵌合した状態で、角部保護部材30に衝撃が作用した際には、角部保護用アーム部34に第1の被梱包物P1の角部Pcが接触し、角部保護用アーム部34が撓む。この結果、角部保護用アーム部34により第1の被梱包物P1の角部Pcの衝撃を緩衝することができる。
【0043】
ここで、
図5に示す変形例の如く、角部保護部材30の角部保護用アーム部34を、容器本体20の開口端部22aから突出してもよい。このようにすれば、容器本体20の開口端部22aの近傍まで、第1の被梱包物P1を積み重ねて、収納凹部21に収納した場合であっても、角部保護用アーム部34により、最上段に積み重ねられた第1の被梱包物P1(
図5の一点鎖線参照)の角部Pcが、角部保護用アーム部34を乗り越えることを抑制することができる。これにより、第1の被梱包物P1が、梱包材1から飛び出すことを防止することができる。
【0044】
さらに、第2の被梱包物P2を梱包する際には、
図6に示すように、一対の角部保護部材30,30を容器本体20から取り外した状態で、容器本体20の収納凹部21内に、第2の被梱包物P2を積み重ねて収納すればよい。第2の被梱包物P2の大きさは、第1の被梱包物P1のパネルよりも短辺方向が長く、開口端部22aの大きさに略等しいので、収納された第2の被梱包物P2は、収納凹部21の内側壁面21fで保護されることになる。
【0045】
このようにして、パネルの側辺部Psにフレキシブル回路Pfを介して回路基板Pbが接続された第1の被梱包物P1およびパネルのみからなる第2の被梱包物P2のいずれの種類の被梱包物を選択した場合であっても、共通の容器本体20および蓋体10を兼用して、これらを梱包することができる。
【0046】
〔第2実施形態〕
図7は、本発明の第2実施形態に係る梱包材を説明するための模式的斜視図であり、(a)は、蓋体裏面側の模式的斜視図、(b)は、容器本体の模式的斜視図である。
【0047】
第2実施形態に係る梱包材が第1実施形態のものと相違する点は、一対の角部保護部材を蓋体に嵌合させた点である。したがって、第1実施形態と同じ構成には、同じ符号を付して、詳細な説明を省略する。
【0048】
図7(a)に示すように、本実施形態では、蓋体10の裏面側の隅部13には、角部保護部材30の嵌合部33が着脱自在に嵌合するように、嵌合凹部14が形成されている。さらに、容器本体20には、蓋体10を容器本体20に被着したときに、蓋体10の嵌合凹部14に嵌合した状態の角部保護部材30を収納するとともに、一対の角部保護用アーム部34,34のそれぞれが、収納凹部21の隅部21dから各内側壁面21fに沿って延在するように、凹部27が形成されている。
【0049】
このように構成することにより、共通の蓋体10および容器本体20を兼用して、第1および第2の被梱包物P1,P2を梱包することができるとともに、角部保護部材30が蓋体10に嵌合しているので、梱包体に衝撃または振動が作用したとしても、最上段の第1の被梱包物P1の角部Pcが容器本体20の隅部21dを乗り越えることを抑制することができる。
【0050】
〔第3実施形態〕
図8は、本発明の第3実施形態に係る梱包材で第1の被梱包物を梱包する状態を説明するための模式的斜視図である。
図9は、第2の被梱包物を
図8に示す容器本体で収納する状態を示した模式的斜視図である。
【0051】
第3実施形態に係る梱包材が第1実施形態のものと相違する点は、角部保護部材を四隅に配置するようにした点である。したがって、第3実施形態と同じ構成は、同じ符号を付して、詳細な説明を一部省略する。
【0052】
本実施形態において梱包材により梱包される第1の被梱包物P1は、
図8に示すように、矩形状のパネルPaの3つの側辺部Psに、フレキシブル回路Pfを介して回路基板Pbが接続されたものである。
【0053】
本実施形態では、
図8に示すように、容器本体20の四隅には、角部保護部材30を嵌合するための隅部凹部21eが形成されている。さらに、収納凹部21の底面21aの3つの側縁部21dには、底面21aに配置された第1の被梱包物P1の3つの側辺部Psに接続された各回路基板Pbを収容するための基板収容凹部21cが形成されている。
【0054】
このようにして、収納凹部21の四隅に形成された隅部凹部21eに、各角部保護部材30を嵌合させた状態で、第1の被梱包物P1を収納凹部21内において積み重ねて梱包することができる。これにより、梱包体に振動または衝撃が作用した場合であっても、角部保護部材30により第1の被梱包物P1の4つの角部Pcを押さえ、第1の被梱包物P1を保護することができる。
【0055】
さらに、第2の被梱包物P2は、容器本体20から角部保護部材30を取り除いた状態で、容器本体20の収納凹部21内に積み重ねることにより、第2の被梱包物P2を収納凹部21の内側壁面21fで押さえ、これを保護することができる。
【0056】
〔第4実施形態〕
図10は、本発明の第4実施形態に係る梱包材で第1の被梱包物の梱包する状態を説明するための模式的斜視図である。
図11は、第2の被梱包物を
図10に示す容器本体で収納する状態を示した模式的斜視図である。
【0057】
第4実施形態に係る梱包材が第3実施形態のものと相違する点は、容器本体の収納凹部の内側壁面に嵌合する側辺緩衝部材を設けた点である。したがって、第3実施形態と同じ構成は、同じ符号を付して、詳細な説明を一部省略する。
【0058】
図10および
図11に示すように、容器本体20の収納凹部21の内側壁面21fには、開口端部22aから底面21aに向かって、複数の嵌合溝26が形成されている。この嵌合溝26は、側辺緩衝部材40と容器本体20とを嵌合するための溝である。
【0059】
図11に示すように、側辺緩衝部材40は、
図11に示す大きさの第2の被梱包物P2’の3つの側辺部Psを押さえることができる程度の肉厚となっており、隣接する2つの嵌合溝26,26に着脱自在に嵌合するように、一対の嵌合凸条41が形成されている。側辺緩衝部材40は、上述した蓋体10または容器本体20を構成する材料と同じ材料であってもよく、衝撃緩衝材32を構成する材料と同じであってもよい。
【0060】
このようにして、第3実施形態に示したのと同様に(
図8参照)、第1の被梱包物P1の四隅に形成された隅部凹部21eに、各角部保護部材30を嵌合させた状態で、第1の被梱包物P1を収納凹部21内において積み重ねて、これらを梱包することができる。
【0061】
さらに、第3実施形態の第2の被梱包物よりも大きさの小さいパネル(第2の被梱包物)P2’を梱包する際には、
図11に示すように、収納凹部21の内側壁面21fの嵌合溝26に、側辺緩衝部材40の嵌合凸条41を嵌合させることにより、第2の被梱包物P2’の大きさに応じた収納空間が形成される。この結果、側辺緩衝部材40が、収納凹部21に収納された第2の被梱包物P2の3つの側辺部に沿って配置されることになるので、3つ側辺部を側辺緩衝部材40で保護することができる。
【0062】
〔第5実施形態〕
図12は、本発明の第5実施形態の容器本体を説明するための模式的斜視図である。第5実施形態に係る梱包材が第1実施形態のものと相違する点は、容器本体に、収納部を設けた点である。したがって、第1実施形態と同じ構成は、同じ符号を付して、詳細な説明を一部省略する。
【0063】
図12に示すように、本実施形態では、容器本体20の隅部凹部21eとは異なる位置(容器本体20の上面)に、角部保護部材30を収納する収納部29が形成されている。容器本体20に収納部29を設けることにより、第2の被梱包物P2を収納する際には、角部保護部材30は使用しないので、角部保護部材30を容器本体20に形成された収納部29に収納することができる。
【0064】
また、第1の被梱包物P1を収納する際には、角部保護部材30を収納部から取り出して使用することができる。このような結果、第1および第2の被梱包物P1,P2の梱包にかかわらず、角部保護部材30を容器本体20とともに一体的に搬送することができる。
【0065】
以上、本発明の実施の形態を用いて詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態及び実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更があっても、それらは本発明に含まれるものである。
【0066】
本実施形態では、角部保護部材は、容器本体または蓋体のいずれか一方に嵌合するようになっていたが、角部保護部材を着脱自在に嵌合することができるのであれば、角部保護部材は、容器本体および蓋体の双方に嵌合するようになっていてもよい。