(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記表示処理部は、複数の画像から一の画像を選択して前記背景画像として表示すると共に、前記スクロール操作受付部が受け付けた操作に応じて前記複数の画像から前記背景画像として選択する画像を変更することで、前記背景画像に描かれた絵をアニメーションさせる、請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0028】
<システム概要>
図1は、本実施の形態に係る情報処理システムの概要を説明するための模式図である。本実施の形態に係る情報処理システムは、一又は複数のゲーム機1と、サーバ装置5とを備えて構成されている。なお本実施の形態においては、情報処理装置として携帯型のゲーム機1を例に構成を説明するが、情報処理装置はこれに限るものではない。例えば据置型のゲーム機、PC、スマートフォン又はタブレット型端末装置等のように種々の情報処理装置に同様の構成を適用してよい。
【0029】
本実施の形態に係るゲーム機1は、略長方形の板状をなし、ユーザが持ち運び可能な大きさの筐体を有している。ゲーム機1は、筐体の一の広面(前面)の中央に配された表示部12と、表示部12上に設けられたタッチパネル13と、表示部12の周囲に配された操作部14(14a〜14f)とを備えている。操作部14は、複数のボタン又はスイッチ等を含んで構成されている。操作部14としてゲーム機1の筐体には、表示部12の左側に十字キー14aが設けられ、表示部12の右側に2つの円形プッシュボタン14b,14cが設けられ、表示部12の下側に3つの四角形プッシュボタン14d〜14fが設けられている。
【0030】
本実施の形態においては、水平方向に並べて配された3つの四角形プッシュボタン14d〜14fのうち、中央に設けられた四角形プッシュボタン14eをホームボタンとする。ホームボタンは、この他にメニューボタン又はスタートボタン等と呼ばれ得るものである。ホームボタンに対するプッシュ操作が行われた場合、ゲーム機1は、表示部12にホーム画面(メニュー画面又はスタート画面等)を表示する。
図1においては、ゲーム機1がホーム画面を表示した状態を図示してある。
【0031】
ゲーム機1のホーム画面は、ホームボタンに対する操作が行われた場合の他に、例えばゲーム機1の起動後又はアプリケーションの終了後等に表示される画面である。本実施の形態に係るホーム画面は、複数のアイコン111を適宜の配置で並べた構成である。なおホーム画面には、アイコン111に代えて、別画面へ遷移する等の機能を実現する「ボタン」などが並べられていてもよい。各アイコン111は、略正方形の土台上に種々の画像が描かれた態様である。アイコン111は、アプリケーションの起動、フォルダの展開又は設定画面の表示等の機能がそれぞれ割り当てられており、各機能をユーザに連想させる画像が描かれている。図示の例では、ホーム画面の下側部分に複数のアイコン111が水平方向に一列に並べて表示されている。
【0032】
また本実施の形態に係るゲーム機1は、ホーム画面の背景に所定の背景画像(いわゆる壁紙)を表示する。即ち本実施の形態に係るホーム画面は、一又は複数のアイコン111などの画像からなる選択画像と、この選択画像の背景となる背景画像とを含むものである。選択画像は、アイコン111ではなく、一又は複数のボタンなどから構成されるものであってもよく、ユーザの選択操作を受け付けるための画像からなるものであればよい。図示の背景画像は、所定のゲームに登場する人型のキャラクタ121が中央に描かれた画像である。
【0033】
ゲーム機1は、スピーカを内蔵しており、ホーム画面の表示中にはスピーカからBGM(BackGround Music)を出力する。またゲーム機1は、タッチパネル13にて所定の操作がなされた場合、又は、操作部14に対する操作がなされた場合等に、所定の効果音をスピーカから出力する。なおスピーカによるBGM及び効果音等の音声出力は、ユーザの設定により停止することができる。またゲーム機1にイヤホン又はヘッドホン等が接続された場合には、ゲーム機1はスピーカからの音声出力を行わず、接続されたイヤホン又はヘッドホンから音声出力を行う。
【0034】
ゲーム機1は、無線又は有線の通信により、インターネットなどを介して又は直接的に、サーバ装置5との間でデータの送受信を行う機能を有している。これによりゲーム機1は、ゲームなどのアプリケーションプログラム、所定のアプリケーションプログラムのためのデータ、並びに、動画、静止画及び音楽等のコンテンツをサーバ装置5からダウンロードして利用することができる。
【0035】
本実施の形態に係るゲーム機1は、ホーム画面の表示に関連して、以下の処理を行うことができる。
・テーマ変更
・背景画像のアニメーション
・背景画像の自動変更
・背景画像の自動配信
【0036】
”テーマ変更”は、ホーム画面などにおけるユーザインタフェースの構成に関する複数の設定項目をユーザが一括して変更することができる機能である。テーマは、いわゆるジャンル、種類、部類又は種別等であり、例えばアニメ、マンガ、自然、動物、スポーツ又はゲーム等のような形で、所定の表現群をある側面から分類したものである。本実施の形態に係る情報処理システムでは、例えばホーム画面の背景画像、アイコン111(又はボタンなど)のデザイン(意匠)、アイコン111(又はボタンなど)の配置、ソフトウェアキーボードのデザイン、BGM及び効果音等のユーザインタフェースに係る設定項目を一まとめにし、1つのテーマに関連付けて扱う。1つのテーマには、前述の複数の設定項目のうちの少なくとも1つが含まれていればよい。ユーザは、ゲーム機1の設定画面などにおいてテーマを選択することができ、ゲーム機1は選択されたテーマに関連付けられた設定項目を一括して変更する。
【0037】
また本情報処理システムでは、サーバ装置5がゲーム機1に対してテーマの配信を行う。サーバ装置5は、テーマの素材となる背景画像、BGM及び効果音等のデータ、アイコン111の配色設定及び配置設定、並びに、ソフトウェアキーボードの配色設定等を一組とし、テーマとして記憶している。サーバ装置5は、ゲーム機1からの要求に基づいて、テーマに関連付けられた情報を一括してゲーム機1へ送信する。
【0038】
”背景画像のアニメーション”は、ホーム画面においてなされた操作に応じて、ホーム画面の背景画像をアニメーションさせる機能である。本実施の形態に係るホーム画面は、アイコン111の数が1画面中に収まらないほど多い場合、複数のアイコン111が複数ページに分散して配置される。ゲーム機1は、十字キー14aによる左右方向への操作、又は、タッチパネル13に対する接触位置を左右方向へ移動させる操作をホーム画面表示中に受け付けた場合、ホーム画面のページ切り替えを行う。本実施の形態においては、前述のような左右方向への操作をスクロール操作と呼び、この操作に応じたホーム画面の切替処理をスクロール処理と呼ぶ。なおゲーム機1は、ホーム画面をページ毎に切り替えるのではなく、左右方向に長いホーム画面の一部を抽出して表示部12に表示する構成とし、スクロール操作に応じて抽出位置を左右へスクロールさせる構成としてもよい。またスクロール方向は左右方向に限らず、上下方向などその他の方向であってもよい。またゲーム機1は、傾きセンサ、照度センサ若しくはカメラ等からの入力、又は、時間経過等に基づいてホーム画面をスクロールさせる構成であってもよい。
【0039】
本実施の形態に係るゲーム機1は、ホーム画面においてスクロール操作がなされホーム画面をスクロールさせる場合に、ホーム画面の背景画像をアニメーションさせる。例えば
図1において、右向きに直立した姿勢のキャラクタ121が背景画像に描かれている。ユーザにより右方向/左方向へのスクロール操作がなされた場合、ゲーム機1は、キャラクタ121が右方向/左方向へ移動する(即ち、前進/後退する)アニメーションを行う。なおアニメーションの実現方法には、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)などの動画ファイルを再生する方法、又は、予め用意された複数の静止画を連続的に表示する方法等、様々な方法を採用し得る。またこの場合に、アニメーションの単位時間当たりのコマ数の多寡及び動きの滑らかさ等はどのようなものであってもよい。またゲーム機1は、選択画像に対するスクロール操作以外の操作、例えばタップ操作若しくはフリック操作、又は、各種の決定操作などに応じて背景画像のアニメーションを行う構成としてもよい。
【0040】
”背景画像の自動変更”は、所定の条件が満たされた場合に、ゲーム機1がホーム画面の背景画像を自動的に変更する機能である。ゲーム機1は、例えば所定の日時に至った場合、ゲームアプリケーションにおいて所定の成績を獲得した場合、又は、所定の期間内に若しくは所定の時間以上に亘って所定のゲームアプリケーションを実行した場合等に、背景画像を変更する。
【0041】
”背景画像の自動配信”は、同様にホーム画面の背景画像を自動的に変更する機能であるが、所定の条件が満たされた場合にサーバ装置5がゲーム機1へ背景画像を配信し、これを受信したゲーム機1が背景画像を変更する。
【0042】
<システム構成>
図2は、ゲーム機1の構成を示すブロック図である。本実施の形態に係るゲーム機1は、処理部10、記憶部11、表示部12、タッチパネル13、操作部14、スピーカ15、記録媒体装着部16、振動モータ17及び通信部18等を備えて構成されている。ゲーム機1の処理部10は、CPU(Central Processing Unit)などの演算処理装置を用いて構成されている。処理部10は、記憶部11に記憶されたホーム画面表示プログラム91aを読み出して実行することにより、表示部12にホーム画面を表示するための種々の情報処理を行う。なおホーム画面表示プログラム91aは、例えばオペレーティングシステムなどのプログラムに含まれるものであってもよい。
【0043】
記憶部11は、半導体メモリ素子又はハードディスクドライブ等を用いて構成されている。記憶部11は、ホーム画面表示プログラム91aなどの種々のプログラム及びこのプログラムの実行に必要なデータを記憶する。また記憶部11には、ホーム画面の背景画像及びBGM等のデータをテーマ毎に関連付けて記憶するテーマ記憶部11aが設けられている。
【0044】
表示部12は、液晶パネルなどを用いて構成され、処理部10から与えられた画像を表示する。タッチパネル13は、表示部12の表面に設けられており、ユーザによる表示部12への接触操作、即ち表示部12に表示された画像などに対する接触操作を受け付ける。タッチパネル13は、静電容量方式又は抵抗膜方式等の種々の方式を採用し得る。タッチパネル13は、接触操作がなされた場合に、接触位置の座標情報などを処理部10へ通知する。
【0045】
操作部14は、
図1に示した十字キー14a、円形プッシュボタン14b,14c及び四角形プッシュボタン14d〜14f等を含むものである。操作部14は、ユーザによる操作がなされた場合に、操作の内容(例えばボタンの押し下げ又は解放等)に応じた信号を処理部10へ与える。スピーカ15は、BGM及び効果音等の音声出力を行うものである。スピーカ15は、処理部10から与えられた音声データ又は音声信号に基づいて音声出力を行う。
【0046】
記録媒体装着部16は、カード型、カセット型又はディスク型等の記録媒体91を着脱できるように構成されている。処理部10は、記録媒体装着部16に装着された記録媒体91からホーム画面表示プログラム91a及び種々のデータを読み出して記憶部11に記憶する。これによりホーム画面表示プログラム91aのゲーム機1へのインストール又は更新等を行うことができる。処理部10は、記憶部11にインストールされたホーム画面表示プログラム91aを読み出して実行する。なおホーム画面表示プログラム91aのインストール又は更新等は、通信部18によるサーバ装置5(又は別のサーバ装置)との通信にて行うこともできる。
【0047】
振動モータ17は、回転によりゲーム機1の筐体に振動を発生させるモータである。処理部10は、振動モータ17の回転を制御して振動の発生及び停止を制御することにより、種々の振動パターンで振動を発生させることができる。通信部18は、例えばインターネットなどのネットワーク99を介して、サーバ装置5又は他のゲーム機1等との間で情報の送受信を行う。例えばゲーム機1は、通信部18にてサーバ装置5との通信を行って、ホーム画面の背景画像又はBGM等をダウンロードすることができる。
【0048】
また本実施の形態に係るゲーム機1は、処理部10がホーム画面表示プログラム91aを実行することにより、表示処理部21、操作受付部22、音声出力処理部23、テーマ変更部24、テーマ受信処理部25及び設定送信処理部26等がソフトウェア的な機能ブロックとして処理部10に実現される。表示処理部21は、
図1に示したようなホーム画面を生成して表示部12に表示する処理を行う。操作受付部22は、タッチパネル13及び操作部14から与えられる情報に基づいて、ホーム画面に係るユーザの種々の操作を受け付ける処理を行う。操作受付部22は、例えばホーム画面におけるアイコン111の選択操作、ホーム画面のスクロール操作、及び、ホーム画面に係る各種の設定操作等を受け付ける。音声出力処理部23は、ホーム画面の表示中にスピーカ15からBGMを出力する処理、及び、操作受付部22にて受け付けた操作に応じて効果音をスピーカ15から出力する処理等を行う。音声出力処理部23は、記憶部11のテーマ記憶部11aに記憶された音声データを適宜に読み出してBGM又は効果音の出力を行う。
【0049】
テーマ変更部24は、ユーザの操作に応じて又は自動的に、ホーム画面のテーマを変更する処理を行う。テーマ受信処理部25は、サーバ装置5から送信されるテーマに係るデータの受信処理を行う。設定送信処理部26は、ホーム画面の表示態様などに関する設定がユーザによりなされた場合に、設定内容をサーバ装置5へ送信する処理を行う。
【0050】
図3は、サーバ装置5の構成を示すブロック図である。本実施の形態に係るサーバ装置5は、処理部50、記憶部51、記録媒体装着部52及び通信部53等を備えて構成されている。処理部50は、CPUなどの演算処理装置を用いて構成され、記憶部51に記憶されたサーバプログラム92aを読み出して実行することにより、テーマの配信に関する種々の処理を行う。記憶部51は、不揮発性の記憶装置を用いて構成され、サーバプログラム92aなどのプログラム及び種々のデータを記憶することができる。本実施の形態において記憶部51は、ゲーム機1へ配信するテーマに係るデータを記憶するテーマ記憶部51a、及び、ゲーム機1のユーザに関する情報を記憶するユーザ情報記憶部51b等が設けられている。
【0051】
記録媒体装着部52は、ディスク形などの記録媒体92を着脱できるよう構成されている。処理部50は、記録媒体装着部52に装着された記録媒体92からサーバプログラム92a及びその他の種々のデータを読み出して記憶部51にインストールすることができる。通信部53は、インターネットなどのネットワーク99を介してゲーム機1又は他のサーバ装置との間でデータの送受信を行う。
【0052】
また本実施の形態に係るサーバ装置5は、処理部50がサーバプログラム92aを実行することにより、テーマ配信部61及び設定受信部62等がソフトウェア的な機能ブロックとして実現される。テーマ配信部61は、ゲーム機1からの要求に応じて又は自動的に、テーマ記憶部51aに記憶されたテーマに係るデータをゲーム機1へ配信する処理を行う。設定受信部62は、ゲーム機1から送信される設定情報を受信し、受信した設定情報をユーザIDなどと対応付けてユーザ情報記憶部51bに記憶する処理を行う。
【0053】
<テーマ変更>
本実施の形態に係る情報処理システムでは、ゲーム機1が表示部12に表示するホーム画面のテーマをユーザの好みに応じて変更することにより、ホーム画面のユーザインタフェースに係る設定項目を変更することができる。本実施の形態において、テーマに対して関連付けられるインタフェースに係る設定項目には以下のものを含む。
・背景画像(壁紙)
・アイコン111のデザイン
・アイコン111の配置
・ウインドウのデザイン
・ソフトウェアキーボードのデザイン
・BGM
・効果音
・振動モータ17による振動パターン
ただしこれらは一例であって、テーマには上記のもの以外を含んでもよく、上記のものを含んでいなくてもよい。
【0054】
なお本実施の形態において、背景画像は二次元の画像、三次元の画像、静止画及び動画等の様々な画像を含み得る。アイコン111のデザインは、アイコン111の土台の色及び形状、土台上に描かれる絵柄、並びに、アイコン111の大きさ等を含み得る。アイコン111の配置は、ホーム画面におけるアイコンの表示位置である。アイコン111はホーム画面において静止していてもよいが、ホーム画面中を移動してもよく、この場合にアイコン111の配置にはその移動軌跡なども含まれる。ウインドウのデザインは、ウインドウ自体の色及び形状等の他に、ウインドウ内に配置されるツールバー、ステータスバー、スクロールバー又は各種の操作ボタン等の色及び形状等が含まれ得る。ソフトウェアキーボードは、ホーム画面又はホーム画面から表示した設定画面などにおいて、ユーザが文字入力を行うためにゲーム機1が表示部12に表示するユーザインタフェース画像である。ソフトウェアキーボードのデザインは、ソフトウェアキーボードの色及び形状等の他に、キーボードのキー配置又は各キーに記載する文字のフォント等が含まれ得る。なおユーザインタフェース画像は、ソフトウェアキーボードに限らず、例えば手描入力パッドなどであってもよい。
【0055】
BGMは、ホーム画面を表示している間にゲーム機1がスピーカ15から出力する音楽などである。効果音は、ユーザがタッチパネル13又は操作部14に対する操作を行った場合、操作に対してゲーム機1が所定の処理を行った場合、又は、エラー発生時等にスピーカから出力する所定の音声である。振動パターンは、例えばゲーム機1が電子メールを受信した場合など、ゲーム機1が所定の処理を行った場合に、振動モータ17によりゲーム機1の筐体に発生させる振動のパターンである。
【0056】
ゲーム機1が表示部12に表示するホーム画面には、テーマの設定変更を行うためのアイコン111が設けられている。ユーザは、タッチパネル13又は操作部14にてこのアイコン111を選択する操作を行うことにより、ゲーム機1にテーマ選択画面を表示させることができる。
図4は、テーマ選択画面の一例を示す模式図である。ゲーム機1の操作受付部22は、テーマ設定変更のアイコン111に対する操作を受け付け、図示のテーマ選択画面を表示部12に表示する。なお本実施の形態においてテーマ選択画面は、ホーム画面上にウインドウとして表示され、ウインドウのタイトル部分(
図4において”テーマ選択”と記載された長方形領域)、ウインドウの内部及び枠部分等の色は、既定のもの又は現時点において設定されているテーマに応じたものとなる。
【0057】
ゲーム機1のテーマ選択画面には、現時点で選択されているテーマの名称を示す領域と、変更可能なテーマの名称を一覧表示する領域と、テーマ購入ボタン、OKボタン及びキャンセルボタンとが設けられている。図示の例では、現在のテーマとしてゲームキャラクタのテーマが選択されていることが示されている。テーマ選択画面には、変更可能なテーマの一覧として、動物園のテーマ、水族館のテーマ、電車のテーマ及び自動車のテーマ等が、上下方向にスクロールするリストボックスとして表示されている。テーマ一覧にて選択されたテーマは、強調表示される。図示の例では、電車のテーマが選択されており、この選択項目にハッチングを付すことで強調表示を表現してある。
【0058】
テーマ一覧においていずれかのテーマが選択された状態で、テーマ選択画面のOKボタンに対する操作が行われた場合、ゲーム機1の操作受付部22は、選択されたテーマを新たなテーマの設定として受け付ける。操作受付部22が新たなテーマの設定を受け付けた場合、ゲーム機1のテーマ変更部24は、受け付けられたテーマへの変更処理を行う。
図5は、テーマ変更を説明するための模式図である。
図5には、
図1に示したゲームキャラクタのテーマから、
図4に示したテーマ選択画面にて選択された電車のテーマへ、テーマ変更部24がホーム画面のテーマを変更した状態を図示してある。
【0059】
本例においてテーマ変更部24は、電車のテーマに対応付けられた背景画像として、電車の絵が描かれた画像をホーム画面の背景に表示している。テーマ変更部24は、アイコン111の土台の色を、電車のテーマに対応付けられた色(本図ではハッチングを付して色の違いを表現している)に変更している。テーマ変更部24は、背景画像の電車を上下から挟むように、ホーム画面の上下に複数のアイコン111をそれぞれ一列に並べて表示している。図示は省略するが、テーマ変更部24は、テーマ選択画面などのウインドウを表示する場合のウインドウの色、及び、ソフトウェアキーボードの色等を、電車のテーマに対応付けられた色に変更する。テーマ変更部24は、ホーム画面の表示中にスピーカ15から出力するBGM及び効果音を、電車のテーマに対応付けられたBGM及び効果音に変更する。
【0060】
ゲーム機1は各テーマに対する背景画像及びアイコン111の色等の設定を、記憶部11のテーマ記憶部11aにテーマテーブルとして記憶している。またテーマ記憶部11aには、背景画像及びBGM等のデータが記憶されている。
図6は、テーマテーブルの一例を示す模式図である。テーマ記憶部11aのテーマテーブルには、各テーマに対応付けて、背景画像のファイル名、アイコン111の色設定、BGMのファイル名、…等の情報が記憶されている。なお、各テーマについて必ずしもすべての項目が設定されている必要はない。図示の例では、自動車のテーマに対してBGMの項目は設定されていない。
【0061】
テーマ選択画面にてOKボタンに対する操作がなされてテーマの選択が受け付けられた場合、テーマ変更部24は、テーマ記憶部11aに記憶されたテーマテーブルを参照し、選択されたテーマに対する背景画像及びアイコンの色等の設定を取得する。テーマ変更部24は、選択されたテーマに対する背景画像の画像ファイルをテーマ記憶部11aから読み出してホーム画面の背景画像として表示する。テーマ変更部24は、選択されたテーマに対するアイコン111の色設定に応じて、ホーム画面中のアイコン111の土台の色を変更する。テーマ変更部24は、選択されたテーマに対するBGMの音楽ファイルをテーマ記憶部11aから読み出して、スピーカ15からBGMを出力する。
【0062】
なお、図示の例では自動車のテーマについてBGMが設定されていない。このようなテーマが選択された場合、テーマ変更部24は、スピーカからBGMを出力しないか、又は、変更前のテーマにて出力していたBGMを継続して使用する。又は、テーマ変更部24は、テーマ非適用時に用いられる所定のBGMをスピーカから出力してもよい。BGM以外の項目についても同様である。
【0063】
テーマ選択画面にてキャンセルボタンに対する操作が行われた場合、ゲーム機1の処理部10は、テーマの変更を行うことなくテーマ選択画面を閉じて(非表示として)、表示部12にホーム画面を表示する。またテーマ選択画面にてテーマ購入ボタンに対する操作が行われた場合、処理部10は、通信部18にてサーバ装置5との通信を行って、サーバ装置5へテーマの購入要求を与える。購入要求に応じてサーバ装置5は、販売中のテーマの一覧情報などをゲーム機1へ送信する。ゲーム機1は、サーバ装置5から受信した情報に基づき、購入可能なテーマの一覧表示などを行うと共に、購入するテーマの選択操作を受け付ける。テーマが選択された場合、ゲーム機1はサーバ装置5との間で所定の支払処理を行う。支払処理の完了後、サーバ装置5は、購入されたテーマに対応付けられた背景画像の画像ファイル、BGMの音楽ファイル、アイコン111の色設定等の情報をゲーム機1へ送信する。ゲーム機1のテーマ受信処理部25は、サーバ装置5からテーマに対応付けられたデータを受信して記憶部11のテーマ記憶部11aに記憶すると共に、購入したテーマに関する情報をテーマテーブルに追加する。
【0064】
図7は、ゲーム機1によるホーム画面のテーマ変更処理の手順を示すフローチャートである。ゲーム機1の処理部10は、例えばホーム画面に設けたテーマ変更のアイコン111に対する操作を操作受付部22が受け付けたか否かに応じて、テーマ変更の操作がなされたか否かを判定する(ステップS1)。テーマ変更の操作がなされていない場合(S1:NO)、処理部10は、テーマ変更の操作がなされるまで待機する。テーマ変更の操作がなされた場合(S1:YES)、処理部10の表示処理部21は、
図4に示したテーマ変更画面を表示部12に表示する(ステップS2)。
【0065】
処理部10は、テーマ変更画面においてキャンセルボタンに対する操作を操作受付部22が受け付けたか否かを判定する(ステップS3)。キャンセルボタンに対する操作を受け付けた場合(S3:YES)、処理部10は、テーマの変更を行わずに処理を終了する。キャンセルボタンに対する操作を受け付けていない場合(S3:NO)、処理部10は、テーマ変更画面においてOKボタンに対する操作を操作受付部22が受け付けたか否かを判定する(ステップS4)。OKボタンに対する操作を受け付けた場合(S4:YES)、処理部10のテーマ変更部24は、テーマ記憶部11aのテーマテーブルを参照し(ステップS5)、変更するテーマに対応付けられた背景画像又はBGM等のデータを取得する。テーマ変更部24は、変更するテーマに応じて取得したデータを用いて、このテーマに応じたホーム画面の変更を行い(ステップS6)、処理を終了する。
【0066】
テーマ変更画面においてOKボタンに対する操作を受け付けていない場合(S4:NO)、処理部10は、テーマ購入ボタンに対する操作を操作受付部22が受け付けたか否かを判定する(ステップS7)。テーマ購入ボタンに対する操作を受け付けていない場合(S7:NO)、処理部10は、ステップS2へ処理を戻す。テーマ購入ボタンに対する操作を受け付けた場合(S7:YES)、処理部10は、通信部18にてサーバ装置5へテーマの購入要求を送信する(ステップS8)。これに応じてサーバ装置5は、販売しているテーマのリストなどの情報を要求元のゲーム機1へ送信する。
【0067】
ゲーム機1の処理部10は、サーバ装置5から送信された販売テーマに関する情報を通信部18にて受信する(ステップS9)。処理部10の表示処理部21は、サーバ装置5から受信した情報に基づいて、購入可能なテーマの一覧を表示部12に表示する(ステップS10)。処理部10の操作受付部22は、一覧表示したテーマの中から、購入するテーマの選択を受け付ける(ステップS11)。処理部10は、通信部18にてサーバ装置5との通信を行い、購入するテーマに関する支払処理を行う(ステップS12)。その後、サーバ装置5は、支払処理を完了したテーマに関する背景画像及びBGM等のデータをゲーム機1へ送信する。ゲーム機1の処理部10は、サーバ装置5から送信されたテーマを受信すると共に、受信したテーマをテーマ記憶部11aに記憶する(ステップS13)。処理部10は、サーバ装置5からの受信内容に基づいて、テーマ記憶部11aのテーマテーブルを更新し(ステップS14)、ステップS2へ処理を戻す。
【0068】
本実施の形態に係るゲーム機1の音声出力処理部23は、ホーム画面の表示中に、選択されたテーマに対応するBGMを繰り返して再生する。
図8は、音声出力処理部23によるBGMの繰り返しを説明するための模式図である。本実施の形態に係る音声出力処理部23は、テーマに対応するBGMの一部分のみを繰り返して再生することができる。例えば、
図8に示すようにBGMがイントロ、Aメロ、Bメロ及びサビの部分が含まれているとする。音声出力処理部23は、ホーム画面が表示されて最初にBGMの出力を行う場合、イントロから順にAメロ、Bメロ及びサビの部分を再生してスピーカ15から出力する。サビの部分の出力が終了した後、音声出力処理部23は、ホーム画面の表示が継続されている限り、BGMのサビの部分のみを繰り返して再生する。なおBGMのいずれの部分を繰り返して再生するかに関する情報は、テーマテーブルに記憶していてもよく、BGMの音楽ファイル中に含まれていてもよく、これら以外の箇所に記憶されていてもよい。
【0069】
またゲーム機1の音声出力処理部23は、ホーム画面の表示中にタッチパネル13又は操作部14によるユーザの操作を受け付けた場合、テーマに応じた効果音をスピーカ15から出力する処理を行う。なお効果音は、1つのテーマに対して1つではなく、1つのテーマに対して複数が用意されていてよい。音声出力処理部23は、受け付けた操作内容に応じた効果音をスピーカ15から出力する。このためテーマテーブルには、各効果音について、効果音を出力する条件などが記憶されている。例えばホーム画面を表示する際に出力する効果音、アイコン111の選択がなされた際に出力する効果音、ホーム画面をスクロールさせる際に出力する効果音、又は、警告メッセージを表示する際に出力する効果音等を、音声出力処理部23はスピーカ15から出力する。
【0070】
またゲーム機1の処理部10は、ホーム画面の表示中などにおいて、所定のタイミングで振動モータ17を動作させることにより、ゲーム機1の筐体に振動を与えることができる。例えばゲーム機1が電子メールの送受信を行う機能を有している場合には、電子メール受信時に処理部10は振動を発生させる。また例えばゲーム機1の処理に不具合が発生した場合などに、処理部10は、警告メッセージと共に筐体を振動させることができる。処理部10は、振動モータ17のオン/オフ及び回転速度等のパターンを適宜に変更することで、種々の振動パターンで筐体を振動させることができる。振動パターンは、例えば1秒オン、0.5秒オフ、0.7秒オン…のような振動モータ17のオン/オフの条件が記載されたものがファイルとして記憶部11のテーマ記憶部11aに記憶されている。テーマテーブルには、テーマ毎に振動パターンのファイル名などが設定されている。なお振動パターンは、1つのテーマに対して1つではなく、1つのテーマに対して複数が用意されていてよい。
【0071】
(変形例1)
上述のゲーム機1は、テーマの設定を受け付けて背景画像及びBGM等を変更する構成である。これに対して変形例1に係るゲーム機1は、テーマの設定を受け付けるのではなく、背景画像の設定を受け付ける。ゲーム機1のテーマ変更部24は、背景画像の設定が変更された場合、新たに設定された背景画像に関連付けられたテーマを調べ、このテーマに対応付けられたBGM又は効果音等を変更する。よって変形例1に係るゲーム機1は、背景画像の変更に伴って、BGM又は効果音等の少なくとも1つが変更される。
【0072】
(変形例2)
変形例2に係るゲーム機1は、テーマが変更された場合にテーマ変更部24が変更する背景画像及びBGM等の各設定について、変更の可否をユーザが選択できる構成である。変形例2に係るゲーム機1の表示処理部21は、テーマによる変更対象の設定を行うためのアイコン111に対する操作がホーム画面にて行われた場合、変更対象設定画面を表示部12に表示する。
図9は、変更対象設定画面の一例を示す模式図である。変更対象設定画面においては、背景画像、アイコン111のデザイン、アイコン111の配置、…、振動パターンの各設定項目について、テーマ変更に伴う設定変更を許可するか又は禁止するかを、二者択一のチェックボックスにて設定することができる。ゲーム機1の操作受付部22は、変更対象設定画面のOKボタンに対する操作がなされた場合、各項目の変更許可/変更禁止を変更対象設定として受け付け、受け付けた変更対象設定を記憶部11に記憶しておく。ゲーム機1のテーマ変更部24は、テーマ変更が行われた際に、記憶部11に記憶された変更対象設定を参照し、変更許可とされた項目について変更を行う。
【0073】
(変形例3)
変形例3に係るゲーム機1は、ホーム画面のテーマを変更することによって、少なくともBGMと効果音とを一組にして変更する。テーマの変更に伴ってBGM及び効果音以外の設定項目を変更するか否かは、各テーマに委ねられる。テーマに対応するBGM及び効果音のデータは、サーバ装置5が配信するものをダウンロードして記憶部11のテーマ記憶部11aに記憶しておくことができる。なお変形例3に係るゲーム機1は、背景画像を変更することによって、少なくともBGMと効果音とを一組にして変更する構成であってよい。
【0074】
(変形例4)
変形例4に係るゲーム機1は、ホーム画面のテーマを変更することによって、少なくともBGM又は効果音と振動モータ17の振動パターンとを一組にして変更する。テーマの変更に伴ってBGM、効果音及び振動パターン以外の設定項目を変更するか否かは、各テーマに委ねられる。テーマに対応するBGM、効果音及び振動パターンのデータは、サーバ装置5が配信するものをダウンロードして記憶部11のテーマ記憶部11aに記憶しておくことができる。なお変形例4に係るゲーム機1は、背景画像を変更することによって、少なくともBGMと効果音と振動パターンとを一組にして変更する構成であってよい。
【0075】
<背景画像のアニメーション>
本実施の形態1に係るゲーム機1は、ホーム画面の背景画像をユーザの操作に応じてアニメーションさせる機能を有している。上述のようにゲーム機1は、ホーム画面において左右方向へのスクロール操作が行われた場合、ホーム画面のページ切り替え又は左右方向へのスクロールを行う。ゲーム機1の表示処理部21は、ホーム画面をスクロールさせると共に、背景画像をアニメーションさせる。
【0076】
図10は、背景画像のアニメーションを説明するための模式図である。なお本例では、
図1に示した背景画像のキャラクタ121をアニメーションさせる場合について説明する。ただし背景画像のアニメーションは、本例で説明するものに限らず、種々の画像をアニメーションさせることができる。本例においてゲーム機1は、背景画像として
図10に示す第1画像〜第4画像の4つの画像をテーマ記憶部11aに記憶している。表示部12にホーム画面を表示した初期状態において、表示処理部21は、第1画像をホーム画面の背景画像として表示する。タッチパネル12又は操作部14に対する操作により、ホーム画面を右方向へスクロールさせる操作を操作受付部22が受け付けた場合、表示処理部21は、第1画像→第2画像→第3画像→第4画像→第1画像…の順で背景画像を切り替えて表示する。これにより背景画像のキャラクタ121が右方向へ歩く(前進する)アニメーションが実現される。これは、いわゆるパラパラ漫画によるアニメーションである。ホーム画面を左方向へスクロールさせる操作を受け付けた場合、表示処理部21は、逆の順番で背景画像を切り替えて表示することにより、キャラクタ121が左方向へ歩く(後退する)アニメーションを実現する。なお表示処理部21は、画像を反転させる又は別の画像に切り替えることにより、後退ではなく、キャラクタ121が逆方向へ前進するアニメーションを実現してもよい。また表示処理部21は、ホーム画面をスクロールさせる速度に応じて、背景画像を切り替える速度を調整する。即ち表示処理部21は、ホーム画面を高速でスクロールさせる場合には背景画像を高速で切り替え、低速でスクロールさせる場合には背景画像を低速で切り替える。
【0077】
またゲーム機1の音声出力処理部23は、ホーム画面の左右へのスクロールを行う際に効果音をスピーカ15から出力する。本例においては、音声出力処理部23は、キャラクタ121の足音を効果音として出力する。上述のようにキャラクタ121のアニメーションの速度はホーム画面のスクロール速度に応じて変化するため、音声出力処理部23は、ホーム画面のスクロール速度に応じて効果音の再生速度を調整する。更に音声出力処理部23は、効果音の音量をホーム画面のスクロールに応じて変化させてもよい。例えば音声出力処理部23は、効果音の音量を徐々に増加させてもよく、ホーム画面のスクロールが連続して長時間に亘って行われるほど音量が大きくなるよう効果音を出力することができる。また音声出力処理部23は、例えば出力する音の高さ(音程)又は波形等を変化させてもよい。
【0078】
上述のように、ホーム画面のテーマが変更された場合、ホーム画面の背景画像はテーマに応じたものに変更される。表示処理部21による背景画像のアニメーションは、背景画像に応じて変化する。例えば
図5に示した電車のテーマに応じた背景画像が表示されている場合、表示処理部21は、ホーム画面の左右方向へのスクロールに応じて、背景画像中の電車が左右方向へ走行するアニメーションを実現する。このときに音声出力処理部23は、効果音として電車の走行音をスピーカ15から出力する。
【0079】
即ち本実施の形態に係るゲーム機1では、ユーザがテーマを設定することによって、アニメーションさせる背景画像を設定することができる。またユーザがテーマを設定することによって、スピーカ15から出力する効果音を設定することができる。ただしゲーム機1は、テーマに関連付けて背景画像及び効果音を変更するのではなく、背景画像又は効果音をそれぞれ個別に設定可能な構成であってもよい。
【0080】
なおテーマによっては、背景画像のアニメーションを行わないものが含まれていてもよい。ゲーム機1のテーマ記憶部11aに記憶されたテーマテーブルには、背景画像のアニメーションを行うか否か、並びに、アニメーションを行う場合には複数の背景画像のファイル名及び背景画像の表示順序等が設定される。表示処理部21は、テーマテーブルを参照して背景画像を行うか否かを判断することができる。
【0081】
またゲーム機1は、スクロール操作以外の操作に応じて背景画像のアニメーション及び効果音の出力を行う構成としてもよい。例えばゲーム機1は、表示部12に表示された画像などの拡大/縮小を行う操作に応じて、背景画像のアニメーション及び/又は効果音の出力を行ってもよい。また例えばゲーム機1は、電源ボタンなどが操作されて起動する際、又は、スリープ状態などから復帰する際に、背景画像のアニメーション及び/又は効果音の出力を行ってもよい。また例えばゲーム機1は、操作部14のホームボタンに対する操作に応じてアプリケーションの画面からホーム画面へ表示を変更する際に、背景画像のアニメーション及び/又は効果音の出力を行ってもよい。
【0082】
<背景画像の自動変更>
本実施の形態に係るゲーム機1は、所定の条件が満たされた場合に、ホーム画面の背景画像を自動的に変更する機能を有している。例えばゲーム機1の表示処理部21は、毎日の所定時刻に背景画像を変更し、朝昼晩で異なる背景画像を表示する構成とすることができる。例えば表示処理部21は、曜日毎に異なる背景画像を表示する構成とすることができる。例えば表示処理部21は、カレンダーの背景画像を毎月1日に変更する構成とすることができる。例えば表示処理部21は、背景画像を表示した累積時間が所定時間を超えた場合に、別の背景画像に変更する構成とすることができる。このように表示処理部21は、日時の条件に基づいて背景画像を変更する構成とすることができる。
【0083】
また、表示処理部21は、所定のゲームアプリケーションにおけるゲームのプレイ状況に応じてホーム画面の背景画像を変更してもよい。例えば表示処理部21は、ロールプレイングゲーム又はアドベンチャーゲーム等において物語の進行状況に応じて背景画像を変更する構成とすることができる。例えば表示処理部21は、アクションゲーム又はパズルゲーム等において獲得した成績に応じて背景画像を変更する構成とすることができる。例えば表示処理部21は、ゲームアプリケーションをプレイした累積時間が所定時間を超えた場合に、背景画像を変更する構成とすることができる。
【0084】
表示処理部21が変更する背景画像のデータは、テーマ記憶部11aに記憶されている。テーマ記憶部11aのテーマテーブルには、背景画像の自動的な変更を行うか否か、並びに、自動変更を行う場合にはその条件及び変更する背景画像のファイル名等が設定される。変更し得る背景画像が複数存在する場合、表示処理部21は、例えば乱数に基づいて1つの背景画像を選択してもよく、また例えば所定の順序で複数の背景画像を変更してもよい。
【0085】
また更に本実施の形態に係るゲーム機1は、アイコン111のデザイン、ウインドウのデザイン、BGM又は効果音等のテーマとして変更し得る設定項目の少なくとも1つを、背景画像と共に自動的に変更することができる。背景画像と共にいずれの設定項目を自動的に変更するかは、テーマテーブルに記憶されている。ゲーム機1の処理部10は、所定の条件が満たされたと判断した場合、テーマ記憶部11aから別の背景画像を読み出してホーム画面の背景として表示すると共に、テーマテーブルを参照して変更すべき設定項目を調べ、必要なデータをテーマ記憶部11aから読み出して設定変更を行う。
【0086】
図11は、ゲーム機1が行う自動変更処理の手順を示すフローチャートである。なお本フローチャートにおいては、日付が変わったことを所定の条件として、ゲーム機1が背景画像及びBGMを自動的に変更する構成である場合の処理を示してある。ゲーム機1の処理部10は、内部のタイマ機能などにより、現在の日時を取得する(ステップS21)。処理部10は、ステップS21にて取得した日時と、それ以前に取得した日時とを比較し、日付が変わったか否かを判定する(ステップS22)。日付が変わっていない場合(S22:NO)、処理部10は、ステップS21へ処理を戻す。
【0087】
日付が変わった場合(S22:YES)、処理部10のテーマ変更部24は、テーマ記憶部11aのテーマテーブルを参照して(ステップS23)、変更する背景画像及びBGMに関する情報を取得する。テーマ変更部24は、変更する背景画像のデータをテーマ記憶部11aから読み出して(ステップS24)、読み出した背景画像にホーム画面の背景を変更する(ステップS25)。またテーマ変更部24は、変更するBGMのデータをテーマ記憶部11aから読み出して(ステップS26)、読み出したBGMにホーム画面のBGMを変更して(ステップS27)、処理を終了する。
【0088】
なお本実施の形態においてゲーム機1は、所定の条件が満たされた判断した場合に、背景画像と、これ以外の設定項目の少なくとも1つとを自動的に変更する構成としたが、これに限るものではない。所定条件が満たされた場合の自動変更処理は、これ以外の方法で行ってもよく、例えば以下の変形例にて説明する方法が考えられる。
【0089】
(変形例5)
変形例5に係るゲーム機1は、所定の条件が満たされた場合に、ホーム画面のテーマを自動的に変更する。ゲーム機1のテーマ変更部24は、所定の条件が満たされたと判断した場合、テーマ記憶部11aのテーマテーブルを参照して、この時点で設定されているテーマとは別のテーマを1つ選択する。テーマ変更部24は、選択した1つのテーマに対応付けられた背景画像、アイコン111の色及びBGM等となるように、これらの設定変更を行う。なおテーマ変更部24は、複数のテーマから1つのテーマを選択する際に、例えば乱数に基づいて1つのテーマを選択してもよく、また例えば所定の順序で1つのテーマを選択してもよい。
【0090】
またゲーム機1は、自動変更の対象とするテーマのジャンル設定をユーザから受け付ける構成としてもよい。この場合、各テーマにはジャンルを定めておく。例えば電車のテーマ及び車のテーマ等に対しては乗り物のジャンルを定めておくことができる。また犬のテーマ及び猫のテーマ等に対しては動物のジャンルを定めておくことができる。各テーマのジャンルは、テーマテーブルに付加的な情報として記憶される。ゲーム機1の処理部10は、例えばホーム画面において自動変更のジャンル設定のアイコン111に対する操作がなされた場合、ジャンル選択画面を表示部12に表示する。なお図示は省略するが、ジャンル選択画面の構成は、
図4に示したテーマ選択画面と同様の構成とすることができる。ゲーム機1の操作受付部22は、ジャンル選択画面にてユーザによるジャンルの選択を受け付けて、受け付けたジャンルを自動変更のジャンル設定として記憶部11に記憶しておく。ゲーム機1のテーマ変更部24は、所定の条件が満たされた場合に、記憶部11に記憶されたジャンル設定を読み出し、設定されたジャンルのテーマを選択してテーマ変更を行う。
【0091】
(変形例6)
変形例6に係るゲーム機1は、上述のようなテーマによって背景画像などを変更する機能を有していない構成である。変形例6に係るゲーム機1では、各背景画像に対してジャンルが設定されている。ゲーム機1の処理部10は、自動変更のジャンル設定をユーザから受け付けて記憶部11に記憶しておき、所定の条件が満たされた場合に、設定されたジャンルの背景画像を選択してホーム画面の背景に表示する。またゲーム機1では、BGM及び効果音等についてもジャンルが設定されており、背景画像を変更する場合に、BGM又は効果音等の設定項目の少なくとも1つを変更する。
【0092】
変形例6に係るゲーム機1の処理部10は、複数の背景画像から1つの背景画像を選択する際に、例えば乱数に基づいて1つの背景画像を選択してもよく、また例えば所定の順序で1つの背景画像を選択してもよい。また処理部10は、背景画像と共に変更するBGM又は効果音等の設定項目を選択する際に、例えば乱数に基づいて1つの設定項目を選択してもよく、また例えば背景画像に対して共に変更する設定項目を予め決定しておいてもよい。
【0093】
(変形例7)
変形例7に係るゲーム機1は、所定の条件が満たされて背景画像などの自動変更を行った後、更に第2の条件が満たされた場合に自動変更前の状態にホーム画面を復帰させる。このため、変形例7に係るゲーム機1のテーマ変更部24は、背景画像などの自動変更を行った場合に、変更前の状態を記憶部11に記憶しておく。自動変更後に第2の条件が満たされた場合、テーマ変更部24は、記憶部11に記憶しておいた自動変更前の状態を読み出して、ホーム画面の背景画像などを元の状態に復帰させる。例えばゲーム機1は、午後5時から9時までなどのように、特定の期間に限定して背景画像などを自動的に変更することができる。
【0094】
<背景画像の自動配信>
本実施の形態に係る情報処理システムは、サーバ装置5からゲーム機1へホーム画面の背景画像を自動的に配信する機能を備えている。ゲーム機1の操作受付部22は、サーバ装置5からの自動配信を許可するか否か、及び、自動配信を受け付ける背景画像のジャンルに係る設定を受け付ける。操作受付部22が受け付けた自動配信の可否及びジャンルの設定は、ゲーム機1の設定送信処理部26がサーバ装置5へ送信する。サーバ装置5の設定受信部62は、ゲーム機1から自動配信に関する設定を受信して、記憶部51のユーザ情報記憶部51bにユーザ毎の設定を記憶しておく。
【0095】
図12は、サーバ装置5が記憶するユーザ情報の一例を示す模式図である。サーバ装置5がユーザ情報記憶部51bに記憶するユーザ情報には、ユーザIDに対応付けて、ゲーム機ID、自動配信可否及び自動配信ジャンル等の情報が記憶されている。ユーザIDは、各ユーザに対して一意的に付された識別情報である。ゲーム機IDは、ゲーム機1に対して一意的に付された識別情報である。本情報処理システムを利用する場合、ユーザは自らが使用するゲーム機1をサーバ装置5に対して登録する。サーバ装置5は、登録されたゲーム機1のゲーム機IDを、登録を行ったユーザのユーザIDに対応付けて記憶する。
【0096】
ユーザ情報の自動配信可否は、各ユーザによる背景画像の自動配信の可否の設定であり、許可又は拒否のいずれかが設定される。自動配信ジャンルは、自動配信を許可する場合に、配信される背景画像のジャンルを指定する情報である。自動配信の可否及び自動配信ジャンルは各ゲーム機1にて設定が受け付けられ、ゲーム機1からサーバ装置5へ送信される。サーバ装置5の設定受信部62は、ゲーム機1から受信した設定を、このゲーム機1のゲーム機IDに対応付けて記憶する。
【0097】
サーバ装置5は、ゲーム機1に対して自動配信する背景画像と、この背景画像を自動配信する条件とを記憶部51のテーマ記憶部51aに記憶している。この背景画像及び自動配信条件は、例えばサーバ装置5の管理者などにより作成又は準備されるものであってよい。自動配信条件は、例えば背景画像を配信する日時及びこの背景画像のジャンル等の情報が含まれている。
【0098】
サーバ装置5の処理部50は、背景画像の自動配信条件が満たされたか否かを判定し、条件が満たされた場合に背景画像の自動配信を行う。例えば処理部50のテーマ配信部51は、自動配信条件として設定された日時に至ったか否かを判定し、設定された日時に至った場合には、配信条件に設定されたジャンルの背景画像の自動配信を許可するユーザのゲーム機1に対して、背景画像を配信する。
【0099】
サーバ装置5が配信した背景画像は、この背景画像のジャンルについて自動配信を許可したユーザのゲーム機1にて受信される。ゲーム機1のテーマ受信処理部25は、サーバ装置5から受信した背景画像をテーマ記憶部11aに記憶する。またゲーム機1のテーマ変更部24は、ホーム画面の背景画像を受信した背景画像に変更する。
【0100】
図13は、ゲーム機1による自動配信のジャンル設定受付処理の手順を示すフローチャートである。ゲーム機1の処理部10は、例えばホーム画面に設けたジャンル設定のアイコン111に対する操作を操作受付部22が受け付けたか否かに応じて、ジャンル設定の操作がなされたか否かを判定する(ステップS31)。ジャンル設定の操作がなされていない場合(S31:NO)、処理部10は、ジャンル設定の操作がなされるまで待機する。ジャンル設定の操作がなされた場合(S31:YES)、処理部10の表示処理部21は、ジャンル設定画面(図示は省略する)を表示部12に表示する(ステップS32)。処理部10の操作受付部22は、表示したジャンル設定画面にて、自動配信の可否及び自動配信を許可するジャンルに係る設定を受け付ける(ステップS33)。処理部10は、操作受付部22が受け付けたジャンル設定を、通信部18にてサーバ装置5へ送信し(ステップS34)、処理を終了する。
【0101】
図14は、サーバ装置5によるジャンル設定受信処理の手順を示すフローチャートである。サーバ装置5の設定受信部62は、ゲーム機1から自動配信のジャンルに関する設定を受信したか否かを判定する(ステップS41)。ジャンル設定を受信していない場合(S41:NO)、設定受信部62は、ジャンル設定を受信するまで待機する。ジャンル設定を受信した場合(S41:YES)、設定受信部62は、受信したジャンル設定を反映させるべく、ユーザ情報記憶部51bに記憶したユーザ情報を更新し(ステップS42)、処理を終了する。
【0102】
図15は、サーバ装置5による背景画像の自動配信処理の手順を示すフローチャートである。なお本フローチャートにおいては、所定の配信日時に至ったことを配信条件としてサーバ装置5がゲーム機1へ背景画像を配信する構成である場合の処理を示してある。サーバ装置5のテーマ配信部61は、内部のタイマ機能などにより、現在の日時を取得する(ステップS51)。テーマ配信部61は、取得した日時に基づいて、配信条件として設定された日時に至ったか否かを判定する(ステップS52)。配信日時に至っていない場合(S52:NO)、テーマ配信部61は、ステップS51へ処理を戻す。配信日時に至った場合(S52:YES)、テーマ配信部61は、ユーザ情報記憶部51bに記憶されたユーザ情報を参照し、配信対象の背景画像のジャンルについて、自動配信を許可しているユーザを検索する(ステップS53)。テーマ配信部61は、検索されたユーザに対応付けられたゲーム機1へ背景画像を配信し(ステップS54)、処理を終了する。
【0103】
図16は、ゲーム機1による背景画像の自動受信処理の手順を示すフローチャートである。ゲーム機1のテーマ受信処理部25は、サーバ装置5から自動配信された背景画像を通信部18にて受信したか否かを判定する(ステップS61)。背景画像を受信していない場合(S61:NO)、テーマ受信処理部25は、背景画像を受信するまで待機する。背景画像を受信した場合(S61:YES)、テーマ受信処理部25は、受信した背景画像をテーマ記憶部11aに記憶する(ステップS62)。ゲーム機1のテーマ変更部24は、ホーム画面の背景画像を、サーバ装置5から新たに受信した背景画像に変更し(ステップS63)、処理を終了する。
【0104】
なお本実施の形態における情報処理システムは、ユーザがゲーム機1にて設定したジャンルに応じてサーバ装置5が背景画像を自動的に配信する構成としたが、これに限るものではない。サーバ装置5による自動配信は、これ以外の方法で行ってもよく、例えば以下の変形例にて説明する方法が考えられる。
【0105】
(変形例8)
変形例8に係る情報処理システムでは、サーバ装置5が設定されたジャンルに応じて背景画像の配信を行うのではなく、設定されたテーマに応じて背景画像の配信を行う。ゲーム機1の処理部10は、設定受付部22にてホーム画面のテーマの設定を受け付けた場合、設定送信処理部26が受け付けたテーマ設定をサーバ装置5へ送信する。サーバ装置5は、記憶部51のユーザ情報記憶部51bに、
図12に示した自動配信ジャンルに代えて、自動配信のテーマをユーザ毎に記憶している。サーバ装置5の設定受信部62は、ゲーム機1が送信したテーマ設定を受信し、ユーザ情報記憶部51bに記憶する処理を行う。
【0106】
変形例8に係るサーバ装置5では、背景画像の自動配信条件として、例えば配信日時及び背景画像のテーマ等の情報が設定されている。サーバ装置5のテーマ配信部61は、自動配信条件にて設定された配信日時に至った場合、ユーザ情報記憶部51bに記憶したユーザ情報を参照し、自動配信条件にて設定されたテーマの背景画像の自動配信を許可するユーザのゲーム機1へ背景画像を配信する。
【0107】
(変形例9)
変形例9に係る情報処理システムでは、サーバ装置5が背景画像のみでなく、例えばBGM又は効果音等の自動配信を行う。変形例9に係るサーバ装置5のテーマ配信部61は、自動配信条件が満たされて背景画像をゲーム機1へ配信する際に、この背景画像に対応付けられたBGM又は効果音等を共にゲーム機1へ配信する。サーバ装置5が配信した背景画像と、BGM又は効果音等とを受信したゲーム機1のテーマ変更部24は、ホーム画面の背景画像を受信した背景画像に変更すると共に、ホーム画面のBGM又は効果音等を受信したものに変更する。
【0108】
(変形例10)
変形例10に係る情報処理システムでは、サーバ装置5がテーマの自動配信を行う。変形例10に係るサーバ装置5は、ゲーム機1に対して自動配信するテーマと、このテーマを自動配信する条件とをテーマ記憶部51aに記憶している。サーバ装置5のテーマ配信部61は、自動配信条件に設定された日時に至った場合に、自動配信条件に設定されたジャンルのテーマの自動配信を許可するユーザのゲーム機1に対して、テーマを配信する。配信するテーマには、例えば背景画像、BGM又は効果音等のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0109】
(変形例11)
変形例11に係る情報処理システムでは、背景画像の自動配信の可否をユーザが設定することが不可能な構成である。このため変形例11に係るサーバ装置5がユーザ情報記憶部51bに記憶するユーザ情報には、自動配信可否の項目は含まれない。サーバ装置5は、例えば配信日時などの条件が満たされた場合に、通信可能なゲーム機1に対して強制的に背景画像を送信する。サーバ装置5から送信された背景画像はゲーム機1にて自動的に受信され、ホーム画面の背景画像として表示される。なおサーバ装置5は、初回の配信時にゲーム機1に対して強制配信の可否を問い合わせ、許可を得たゲーム機1に対して以後は背景画像の強制配信を行ってもよい。
【0110】
(変形例12)
変形例12に係る情報処理システムでは、自動配信する背景画像のジャンルをユーザが設定するのではなく、サーバ装置5が自動的に決定する構成である。例えばサーバ装置5は、ゲーム機1のブラウザ機能を利用してインターネットにアクセスした履歴情報を取得し、このゲーム機1を利用するユーザの好みのジャンルを判断する。サーバ装置5は、判断したジャンルをユーザ情報に記憶しておき、このジャンルの背景画像をゲーム機1に対して配信する。なおサーバ装置5がジャンルを自動的に決定するのではなく、サーバ装置5の管理者などが各ゲーム機1に対して配信する背景画像のジャンルを決定して設定する構成としてもよい。
【0111】
(変形例13)
上述の実施の形態に係る情報処理システムは、サーバ装置5が自らの判断でタイミングを決定して背景画像を配信し、この背景画像をゲーム機1が自動的に受信する構成である。これは、いわゆるプッシュ配信の構成である。これに対して変形例13に係る情報処理システムは、ゲーム機1が自らの判断でタイミングを決定して自動的に背景画像の配信要求をサーバ装置5に対して与え、この配信要求に対してサーバ装置5が背景画像をゲーム機1へ配信する。即ち変形例13に係る情報処理システムは、プル型配信を自動的に行う構成である。
【0112】
変形例13に係る情報処理システムでは、背景画像の自動配信の条件が成立したか否かをゲーム機1が判定する構成としてよい。また自動配信の可否についての設定は、各ゲーム機1にて管理してよい。また自動配信ジャンルの情報は、ゲーム機1又はサーバ装置5のいずれで記憶していてもよい。自動配信ジャンルをゲーム機1が記憶しておく場合、ゲーム機1からサーバ装置5への背景画像の配信要求に自動配信ジャンルの情報を付加しておけばよい。
【0113】
<まとめ>
以上の構成の本実施の形態に係る情報処理システムは、一又は複数のアイコン111が配されたホーム画面をゲーム機1の表示処理部21が表示部12に表示すると共に、ホーム画面のテーマの設定をタッチパネル13又は操作部14にて操作受付部22が受け付ける。本情報処理システムは、ホーム画面の背景画像、BGM、効果音、アイコン111のデザイン、アイコン111の配置、ウインドウのデザイン、ソフトウェアキーボードのデザイン及び振動モータ17による振動パターン等の設定を組みにしてテーマとして管理している。ゲーム機1のテーマ変更部24は、操作受付部22が受け付けたテーマの設定に応じて、このテーマに対応付けられた一又は複数の設定を一括して変更する。
これにより本実施の形態に係る情報処理システムは、容易な操作でホーム画面の外観などを変更することができる。また複数の設定項目が連動して変更されるため、ホーム画面の美観及び趣向性等の向上が期待できる。
【0114】
また本実施の形態に係るゲーム機1は、変更対象設定画面を表示部12に表示して、テーマの変更によりテーマ変更部24が変更するホーム画面の設定項目のうち、変更対象とする設定項目の選択を操作受付部22がユーザから受け付けてもよい。テーマ変更部24は、操作受付部22が受け付けた変更対象設定に従って、背景画像及びアイコン11のデザイン等の変更を行う。これにより、例えばアイコン111の配置をユーザが変更したくない場合など、テーマによる自動的な変更の一部をキャンセルすることができる。
【0115】
また本実施の形態に係るゲーム機1は、テーマの変更によりBGM及び効果音を一組で変更してもよい。またゲーム機1は、BGM又は効果音と、振動モータ17による振動パターンとを一組で変更してもよい。これらにより、関連性の高い設定項目を一組で変更することができる。
【0116】
また本実施の形態に係る情報処理システムは、サーバ装置5が有償又は無償にてテーマ(背景画像の画像データ、アイコン111の色の設定情報、BGMの音楽データ、効果音の音声データ及び振動パターンのデータ等のテーマの素材を一組としたもの)を配信し、ゲーム機1がこれを取得して記憶部11のテーマ記憶部11aに記憶する。ゲーム機1は、サーバ装置5から取得して記憶したテーマを用いて、ホーム画面のテーマを変更することができる。
これによりゲーム機1は、必要に応じて又はユーザの好みに応じて変更可能なテーマを増やすことができるため、ホーム画面の美観及び趣向性等の向上が期待できる。
【0117】
また本実施の形態に係るゲーム機1は、ホーム画面をスクロールさせる操作を操作受付部22が受け付けた場合に、表示処理部21が背景画像をアニメーションさせる。表示処理部21は、操作受付部22が受け付けた操作の態様に応じて背景画像のアニメーション態様を変化させる。例えば表示処理部21は、ホーム画面のスクロールに応じて、背景画像に描かれたキャラクタ121が歩くアニメーションを実現する。表示処理部21は、スクロール方向に応じて、背景画像のキャラクタ121の歩く方向を変化させる。また表示処理部21は、スクロールの速度に応じて、キャラクタ121の歩行速度を変化させる。
【0118】
アニメーションを実現する一手法として、表示処理部21は、キャラクタ121が歩く様子を複数の静止画像に分けたものを記憶しておき、複数の静止画のうちの1つを選択して背景画像として表示することができる。表示処理部21は、スクロール操作に応じて複数の静止画を順番に切り替えて表示することにより、キャラクタ121が歩くアニメーションが実現される。
【0119】
またゲーム機1は、ホーム画面のスクロールに応じてスピーカ15から効果音を出力する。背景画像のアニメーションを行う場合には、このアニメーションに適した効果音を出力することができる。例えばキャラクタ121が歩くアニメーションを行う場合、ゲーム機1の音声出力処理部23は、キャラクタ121の足音を効果音として出力することができる。また音声出力処理部23は、受け付けたスクロール操作の態様に応じて、効果音の出力態様を変化させる。例えば音声出力処理部23は、スクロールの速度に応じて効果音の再生速度又は音量等を変化させることができる。なおゲーム機1は、背景画像のアニメーションを行わない構成であっても、ホーム画面のスクロールに応じた効果音の出力を行ってよい。例えばゲーム機1は、ホーム画面がスクロールしている間に、何らかの楽曲の一部分を再生してスピーカ15から出力する構成とすることができる。
【0120】
ゲーム機1による背景画像のアニメーション及び効果音の出力は、ホーム画面のテーマ変更に伴って変更される。即ちテーマの変更が行われた場合、ゲーム機1は、ホーム画面の背景画像をテーマに応じた背景画像に変更し、この背景画像に応じたアニメーションを行う。同様に、テーマの変更が行われた場合、ゲーム機1は、効果音をテーマに応じた効果音に変更する。
【0121】
また本実施の形態に係る情報処理システムは、サーバ装置5が背景画像の配信を行い、背景画像を受信したゲーム機1はホーム画面の背景画像を受信した背景画像に変更する。このときのサーバ装置5による背景画像の配信は、ゲーム機1からの要求に応じたものではなく、自らの判断により行われる、いわゆるプッシュ配信である。これによりゲーム機1の背景画像が自動的に変更されるため、ユーザは背景画像の変更操作を行うことなく新しい背景画像を楽しむことができる。またサーバ装置5の管理者などは、例えば新発売のゲームの画像など広告的な背景画像を複数のゲーム機1に対して配信することも可能である。
【0122】
ゲーム機1は、背景画像の自動配信の可否及び自動配信するジャンルに関する設定を操作受付部22が受け付けて設定送信処理部26がサーバ装置5へ送信する。サーバ装置5の設定受信部62は、ゲーム機1からの設定を受信してユーザ情報記憶部51bに記憶する。サーバ装置5のテーマ配信部61は、自動配信を許可したユーザのゲーム機1へ背景画像の自動配信を行う。またテーマ配信部61は、ユーザが自動配信を許可したジャンルの背景画像をゲーム機1へ配信する。これにより、ユーザが望まないジャンルの背景画像が自動配信され、ゲーム機1のホーム画面の背景に望まないジャンルの画像が表示されることを防止できる。
【0123】
また本実施の形態に係るゲーム機1は、所定の条件が満たされた場合に、ホーム画面の背景画像と、テーマとして変更し得る設定項目の少なくとも1つとを自動的に変更する。所定の条件は、例えば日付、時刻又は時間等の条件とすることができ、また例えばゲームなどの特定のアプリケーションの実行結果に対する条件とすることができる。背景画像と共に変更する項目は、例えばBGM、効果音、アイコン111のデザイン、アイコン111の配置、ウインドウのデザイン、ソフトウェアキーボードのデザイン及び振動モータ17による振動パターン等である。
【0124】
なお本実施の形態においては、情報処理装置としてゲーム機1を例に説明を行ったが、これに限るものではない。例えば汎用のコンピュータ、タブレット型端末装置又は携帯電話機等の種々の情報処理装置に同様の技術を適用可能である。また本実施の形態において示したゲーム機1及びサーバ装置5の処理の手順などは一例であって、これに限るものではない。また情報処理システムの装置構成及び各装置における機能の分担は、本実施の形態にて説明したものに限らない。例えば本実施の形態においてゲーム機1の機能として説明したものの少なくとも一部を、サーバ装置5が有していてもよい。また逆に、サーバ装置5の機能として説明したものの少なくとも一部を、ゲーム機1が有していてもよい。サーバ装置5の機能は、1つのサーバ装置にて実現されるのではなく、複数のサーバ装置にて実現されるものであってよい。
【0125】
また本実施の形態においてゲーム機1で表示されたホーム画面は「基本画面」とも呼ばれる。ただし基本画面はホーム画面に限るものではなく、例えばメニュー画面又はスタート画面等であってもよく、例えばPC(Personal Computer)のデスクトップ画面などであってもよい。また図面にて示したホーム画面及び設定画面等は一例であり、これに限るものではない。
【0126】
また本実施の形態においては、テーマとして変更可能な設定項目に、背景画像、アイコン111のデザイン、アイコン111の配置、ウインドウのデザイン、ソフトウェアキーボードのデザイン、BGM、効果音及び振動パターン等を挙げたが、これらは一例である。テーマには上記のものを含まなくてもよく、テーマには上記以外のものを含んでもよい。例えばゲーム機1は、表示部12に表示するカーソルのデザイン、及び、ソフトウェアボタンのデザイン等を変更可能な構成であってよい。また例えばゲーム機1は、筐体に設けられたLEDなどによる発光部の発光色及び発光パターン等を変更可能な構成であってよい。
【0127】
また本実施の形態においては、サーバ装置5がテーマを販売し、インターネットなどのネットワークを通じてユーザがテーマを購入してゲーム機1にダウンロードする構成としたが、これに限るものではない。サーバ装置5はテーマを無償で提供してもよい。この場合、ゲーム機1及びサーバ装置5の間で支払処理などを行うことなく、サーバ装置5からゲーム機1へのテーマの配信を行ってよい。またUSB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード又はROMカード等の記憶媒体を介してゲーム機1がテーマに関するデータを取得する構成としてもよい。