特許第6357430号(P6357430)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6357430ゲート制御方法、認証装置及びゲート制御システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6357430
(24)【登録日】2018年6月22日
(45)【発行日】2018年7月11日
(54)【発明の名称】ゲート制御方法、認証装置及びゲート制御システム
(51)【国際特許分類】
   G07B 15/00 20110101AFI20180702BHJP
   G06Q 50/16 20120101ALI20180702BHJP
【FI】
   G07B15/00 M
   G06Q50/16
【請求項の数】8
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2015-21945(P2015-21945)
(22)【出願日】2015年2月6日
(62)【分割の表示】特願2014-215010(P2014-215010)の分割
【原出願日】2014年10月22日
(65)【公開番号】特開2016-85720(P2016-85720A)
(43)【公開日】2016年5月19日
【審査請求日】2017年9月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】517207934
【氏名又は名称】テックファーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(72)【発明者】
【氏名】夏野 剛
(72)【発明者】
【氏名】筒井 雄一朗
【審査官】 森林 宏和
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−25396(JP,A)
【文献】 特開昭61−82295(JP,A)
【文献】 特開2002−49946(JP,A)
【文献】 特開昭62−108359(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/280958(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07B 15/00 − 15/06
G07C 9/00 − 9/02
G06Q 10/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設の入場用のゲートの開閉を制御するゲート制御方法であって、
前記施設のユーザのクレジットカードのカード番号を特定する番号特定ステップと、
前記カード番号を特定した時点よりも前の第1期間内に前記クレジットカードを使用した決済が行われている場合に前記ゲートを開く開扉ステップと、
を備えるゲート制御方法。
【請求項2】
前記開扉ステップにおいて、前記カード番号を用いて前記クレジットカードの信用照会を行い、前記第1期間内に前記クレジットカードを使用した決済が行われていない場合であっても、前記信用照会の結果が、前記クレジットカードの利用を承認することを示している場合には前記ゲートを開く、
請求項1に記載のゲート制御方法。
【請求項3】
前記開扉ステップにおいて、前記第1期間内に前記クレジットカードを使用した決済が行われていない場合であっても、前記第1期間内に前記クレジットカードの信用照会の結果が前記クレジットカードの利用を承認することを示している場合には前記ゲートを開く、
請求項1又は2に記載のゲート制御方法。
【請求項4】
前記開扉ステップにおいて、特定した前記カード番号に関連付けられている前記クレジットカードの有効期限が切れていないとともに、前記第1期間内に前記クレジットカードを使用した決済が行われている場合に前記ゲートを開く、
請求項1から3のいずれか1項に記載のゲート制御方法。
【請求項5】
前記開扉ステップにおいて、前記カード番号を特定した時点よりも前の第1期間内に前記クレジットカードを使用した決済が行われている場合であっても、前記カード番号を特定した時点よりも前の第2期間内に前記クレジットカードの信用照会において前記クレジットカードの利用が承認されなかったときには前記ゲートを開かない、
請求項1から4のいずれか1項に記載のゲート制御方法。
【請求項6】
前記開扉ステップにおいて、前記カード番号を特定した時点よりも前の第1期間内に前記クレジットカードを使用した決済が行われている場合であっても、特定した前記カード番号に関連付けられている前記ゲートの開扉条件を満たしていないときには前記ゲートを開かない、
請求項1から5のいずれか1項に記載のゲート制御方法。
【請求項7】
施設の入場用のゲートの開閉を制御するゲート制御装置に通信可能に接続された認証装置であって、
前記施設のユーザのクレジットカードのカード番号を特定する特定部と、
前記カード番号を特定した時点よりも前の第1期間内に前記クレジットカードを使用した決済が行われている場合に前記ゲート制御装置に前記ゲートを開扉させることを示す許可情報を送信する認証処理部と、
を備える認証装置。
【請求項8】
施設の入場用のゲートの開閉を制御するゲート制御装置と、当該ゲート制御装置に通信可能に接続された認証装置とを備えるゲート制御システムであって、
前記認証装置は、
前記施設のユーザのクレジットカードのカード番号を特定する特定部と、
前記カード番号を特定した時点よりも前の第1期間内に前記クレジットカードを使用した決済が行われている場合に前記ゲート制御装置に前記ゲートを開扉させることを示す許可情報を送信する認証処理部とを有し、
前記ゲート制御装置は、
前記認証装置から前記許可情報を受信すると、前記ゲートを開扉させる開閉制御部を有する、
ゲート制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲート制御方法、認証装置及びゲート制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、保護者同伴でない未成年者や不正遊技者等のカジノ等の遊技施設への入場を制限するためのシステムが知られている。例えば、特許文献1には、カジノフロア内への入場を希望する者を特定するための各種認証データが登録機構に登録されていることを示す登録証を発行し、当該登録証に登録された入場者の氏名、生年月日、住所、本人照合用データ等の各種認証データに基づいて、カジノフロア内への入場を管理する入場者管理システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−7041号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年、ギャンブル依存症が問題になっている。しかしながら、特許文献1に記載されている入場者管理システムでは、登録証に登録された入場者の氏名、生年月日、住所、本人照合用データ等の各種認証データに基づいて、遊技施設内への入場を管理するに過ぎず、ギャンブル依存症の問題を抱えているような、遊技施設への入場が相応しくない人物の入場制限をすることができないという問題があった。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、施設に対する入場が相応しくない人物の入場を適切に制限することができるゲート制御方法、認証装置及びゲート制御システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様のゲート制御方法は、施設の入場用のゲートの開閉を制御するゲート制御方法であって、前記施設のユーザのクレジットカードのカード番号を特定する番号特定ステップと、前記カード番号を用いて前記クレジットカードの信用照会を行い、前記信用照会の結果が、前記クレジットカードの利用を承認することを示している場合に前記ゲートを開く開扉ステップと、を備える。
【0007】
前記ゲート制御方法は、前記ユーザの会員証から、当該会員証に付されている、前記ユーザを識別するユーザ識別情報を取得するステップをさらに備え、前記番号特定ステップにおいて、前記ユーザ識別情報に関連付けられている前記カード番号を特定してもよい。
【0008】
前記開扉ステップにおいて、特定した前記カード番号に関連付けられている前記クレジットカードの有効期限が切れていないとともに、前記カード番号を特定した時点よりも前の第1期間内に前記信用照会において前記利用が承認されていると判定すると、前記ゲートを開いてもよい。
【0009】
前記開扉ステップにおいて、特定した前記カード番号に関連付けられている前記クレジットカードの有効期限が切れていると過去に判定された場合であっても、当該有効期限が更新されることにより当該有効期限が切れていないと判定されると、前記ゲートを開いてもよい。
【0010】
前記開扉ステップにおいて、前記カード番号を特定した時点よりも前の第2期間内に前記信用照会において前記クレジットカードの利用が承認されなかった場合、前記クレジットカードの有効期限が切れていないとともに、前記第1期間内に前記信用照会において前記利用が承認されていると判定しても、ゲートを開かなくてもよい。
【0011】
前記開扉ステップにおいて、特定した前記カード番号に関連付けられている前記ゲートの開扉条件を満たしていない場合には、前記クレジットカードの有効期限が切れていないとともに、前記第1期間内に前記信用照会が行われていると判定しても、前記ゲートを開かなくてもよい。
【0012】
前記開扉ステップにおいて、前記開扉条件を満たしていない場合には、開扉を許可しない理由を通知してもよい。
前記開扉条件には、前記ユーザが設定可能なセルフコントロール条件が含まれており、前記ゲート制御方法は、前記ユーザから前記セルフコントロール条件の設定を受け付ける設定受付ステップをさらに備えてもよい。
【0013】
前記ゲート制御方法は、前記ユーザから前記施設への入場予定時間を受け付け、前記開扉条件に基づいて当該入場予定時間に前記施設に入場可能か否かを示す情報を通知する第1通知ステップをさらに備えてもよい。
【0014】
前記ゲート制御方法は、前記開扉ステップにおいて開扉するか否かの判定が行われたことに応じて、前記ユーザが前記施設に来場したことを前記ユーザのパートナーの連絡先に通知する第2通知ステップをさらに備えてもよい。
【0015】
前記開扉ステップにおいて、前記ユーザが前記施設において所定期間内に使用した金額と前記クレジットカードの利用限度額とが所定範囲内にある場合には、前記ゲートを開かなくてもよい。
【0016】
前記ゲート制御方法は、前記クレジットカードの前記信用照会が最後に行われてから前記第1期間よりも短い第3期間が経過すると、当該クレジットカードの前記信用照会が必要となる旨を前記ユーザに通知する第3通知ステップをさらに備えてもよい。
【0017】
本発明の第2の態様に係る認証装置は、施設の入場用のゲートの開閉を制御するゲート制御装置に通信可能に接続された認証装置であって、前記施設のユーザのクレジットカードのカード番号を特定する特定部と、前記カード番号を用いて前記クレジットカードの信用照会を行い、前記信用照会の結果が、前記クレジットカードの利用を承認することを示している場合に前記ゲート制御装置に前記ゲートを開扉させることを示す許可情報を送信する認証処理部とを備える。
【0018】
本発明の第3の態様に係るゲート制御システムは、施設の入場用のゲートの開閉を制御するゲート制御装置と、当該ゲート制御装置に通信可能に接続された認証装置とを備えるゲート制御システムであって、前記認証装置は、前記施設のユーザのクレジットカードのカード番号を特定する特定部と、前記カード番号を用いて前記クレジットカードの信用照会を行い、前記信用照会の結果が、前記クレジットカードの利用を承認することを示している場合に前記ゲート制御装置に前記ゲートを開扉させることを示す許可情報を送信する認証処理部とを有し、前記ゲート制御装置は、前記認証装置から前記許可情報を受信すると、前記ゲートを開扉させる開閉制御部を有する。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、施設に対する入場が相応しくない人物の入場を適切に制限することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本実施形態に係るゲート制御システムの概要を示す図である。
図2】本実施形態に係るゲート制御装置の構成を示す図である。
図3】本実施形態に係る認証装置の構成を示す図である。
図4】本実施形態に係る認証情報に記憶されている情報の一例を示す図である。
図5】本実施形態に係るゲートの開扉制御に係るシーケンスの一例を示す図である。
図6】本実施形態に係る認証処理に係る処理の流れを示すフローチャートである。
図7】本実施形態に係る開扉制御処理に係る処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態について説明する。
[ゲート制御システムSの概要]
図1は、本実施形態に係るゲート制御システムSの概要を示す図である。ゲート制御システムSは、ゲート制御装置1と、ゲート2と、認証装置3とを備えており、カジノ等の遊技施設の入場口等に設けられているゲート2の開扉を制御するシステムである。
【0022】
ゲート制御装置1は、例えば、ゲート2に隣接して設置されている。なお、ゲート2は、遊技施設の入場口等に複数設けられていてもよい。この場合、ゲート制御装置1は、複数のゲート2のそれぞれに対応して設けられる。
【0023】
ゲート制御装置1は、遊技施設のユーザが所有するクレジットカード5Aに記憶されているカード番号、又は遊技施設のユーザに対して発行される会員証5Bに付されている、ユーザを識別するユーザ識別情報としての会員IDを読み取る。ゲート制御装置1は、認証装置3に、読み取った情報に基づくユーザの認証を要求する。
【0024】
認証装置3は、例えば、遊技施設に設けられている管理室等に設置されており、ゲート制御装置1と通信可能に接続されている。ゲート制御システムSが複数のゲート制御装置1を有する場合、認証装置3は、複数のゲート制御装置1との間でデータを送受信する。認証装置3は、ゲート制御装置1から認証の要求を受け付けたことに応じて認証を行い、認証結果を示す情報をゲート制御装置1に送信する。
ゲート制御装置1は、認証結果を示す情報に基づいて、ゲート2の開扉制御を行う。
以下、ゲート制御装置1及び認証装置3が備える機能について詳細に説明する。
【0025】
[ゲート制御装置1の構成]
図2は、本実施形態に係るゲート制御装置1の構成を示す図である。
ゲート制御装置1は、カードリーダ11と、ディスプレイ12と、スピーカ13と、読取制御部14と、認証要求部15と、開閉制御部16と、通知制御部17とを備える。
【0026】
カードリーダ11は、クレジットカード5Aに記憶されているクレジットカード番号や、会員証5Bに記憶されている会員IDを読み取る。カードリーダ11は、読み取った情報を読取制御部14に出力する。
【0027】
ディスプレイ12は、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等と、タッチパネルとにより構成される。ディスプレイ12は、例えば、通知制御部17の制御に応じて、認証処理中である旨を示す表示や、ユーザが入場できないことを示す警告表示を行う。また、ディスプレイ12は、警告表示の解除ボタンを表示させ、タッチパネルが解除ボタンをタッチする操作を検出したことに応じて、警告表示を非表示とする。
【0028】
スピーカ13は、例えば、通知制御部17の制御に応じて、ユーザの認証が完了したことを示す音や、ユーザが入場できないことを示す警告音を出力する。
なお、カードリーダ11、ディスプレイ12及びスピーカ13は、ゲート制御装置1に設けられていなくてもよく、ゲート制御装置1に接続された外部機器であってもよい。
【0029】
読取制御部14、認証要求部15、開閉制御部16及び通知制御部17は、例えば、CPUにより構成される。
読取制御部14は、ゲート2が閉状態である場合に、カードリーダ11から、ユーザが使用するクレジットカード5Aのカード番号、又は会員証5Bに付されている会員IDを取得する。
【0030】
認証要求部15は、読取制御部14が取得したカード番号又は会員IDを含む認証要求を認証装置3に送信する。そして、認証要求部15は、認証装置3から認証結果を示す情報を受信する。認証要求部15は、認証結果を示す情報を開閉制御部16及び通知制御部17に出力する。
【0031】
開閉制御部16は、認証要求部15から認証結果を示す情報を取得すると、当該情報に基づいてゲート2を開扉するか否かを判定する。具体的には、開閉制御部16は、認証結果を示す情報が、ゲート2を開扉することを許可する許可情報である場合、ゲート2を開扉させる。また、開閉制御部16は、認証結果を示す情報が、ゲート2を開扉することを許可しない不許可情報である場合、ゲート2を開扉させない。
【0032】
通知制御部17は、認証要求部15が、カード番号又は会員IDを読取制御部14から取得したことに応じて、認証が行われていることを示す情報をディスプレイ12に表示させる。
【0033】
また、通知制御部17は、認証要求部15から認証結果を示す情報を取得すると、当該情報に基づいてディスプレイ12及びスピーカ13を制御し、認証結果を通知する。具体的には、通知制御部17は、認証結果を示す情報が、ゲート2を開扉することを許可する許可情報である場合、ゲート2の開扉が許可された旨を示すメッセージをディスプレイ12に表示させるとともに、許可された旨を示す音をスピーカ13から出力させる。また、通知制御部17は、認証結果を示す情報が、ゲート2を開扉することを許可しない不許可情報である場合、ディスプレイ12に警告メッセージを表示させるとともに、警告音をスピーカ13から出力させる。
【0034】
[認証装置3の構成]
図3は、本実施形態に係る認証装置3の構成を示す図である。
認証装置3は、認証情報DB31と、認証処理部32と、接続処理部33と、設定受付部34と、問合せ受付部35とを備える。
【0035】
認証情報DB31は、ユーザの認証に係る認証情報を記憶させる。図4は、本実施形態に係る認証情報DB31に格納される認証情報に含まれる各種項目を示す図である。
図4に示すように、認証情報には、会員IDと、クレジットカードに関する情報を示すクレジットカード情報と、ユーザのパートナーの連絡先と、ユーザが施設において利用した金額を示す使用金額と、ユーザが施設に最後に入場した日時を示す入場日時と、ゲート2を開扉するための条件である開扉条件とが関連付けて記憶されている。
【0036】
クレジットカード情報には、クレジットカード5Aのカード番号、有効期限、利用限度額、利用承認日時及び利用否認日時が含まれている。カード番号、有効期限、利用限度額は、遊技施設においてユーザの新規登録が行われた際に記憶される。
【0037】
利用承認日時は、後述の認証処理部32がクレジットカード5Aの信用照会を行った結果、当該クレジットカード5Aの利用が最後に承認された日時である。利用承認日時は、クレジットカード5Aの利用が承認されたことに応じて更新される。
【0038】
利用否認日時は、後述の認証処理部32がクレジットカード5Aの信用照会を行った結果、当該クレジットカード5Aの利用が最後に否認された日時である。利用否認日時は、クレジットカード5Aの利用が否認されたことに応じて更新される。
【0039】
開扉条件には、例えば、NGユーザフラグ、パートナーコントロールフラグ、セルフコントロール条件が設けられている。
NGユーザフラグは、ユーザが遊技施設の利用を禁止されているNGユーザであるか否かを示すフラグである。例えば、NGユーザフラグは、「0」と「1」との2値をとる。NGユーザフラグの値が「0」である場合には、ユーザがNGユーザではないことを示し、NGユーザフラグの値が「1」である場合には、ユーザがNGユーザであり、遊技施設への入場が禁止されていることを示す。
【0040】
パートナーコントロールフラグは、ユーザが、ユーザの関係者(例えば、ユーザの家族)によって遊技施設への入場を制限されているか否かを示すフラグである。例えば、パートナーコントロールフラグは、「0」と「1」との2値をとる。パートナーコントロールフラグの値が「0」である場合には、ユーザが関係者によって入場を許可されていることを示し、パートナーコントロールフラグの値が「1」である場合には、ユーザが関係者によって遊技施設への入場が禁止されていることを示す。
【0041】
セルフコントロール条件は、ユーザ自身が設定可能な入場条件である。例えば、セルフコントロール条件には、ユーザが入場する頻度(例えば、3日に1回等)、ユーザが遊技施設において所定期間内に利用可能な金額(例えば、1カ月に5万円等)が設定される。
【0042】
認証処理部32は、ゲート制御装置1から認証要求を受け付けたことに応じて、認証処理を行い、認証結果を示す情報をゲート制御装置1に送信する。具体的には、まず、認証処理部32は、特定部として機能し、認証要求に含まれている情報に基づいて、クレジットカード5Aのカード番号を特定する。認証処理部32は、認証要求に含まれている情報が、クレジットカード5Aのカード番号か、会員証5Bの会員IDであるかを判定する。認証処理部32は、認証要求に含まれている情報が会員証5Bの会員IDであると判定した場合には、認証情報DB31を参照し、当該会員IDに関連付けられているクレジットカード5Aのカード番号を特定する。
【0043】
認証処理部32は、複数の判定方法によってゲート2を開扉させるか否かを判定することができる。以下、ゲート2を開扉させるか否かの複数の判定方法について説明する。
【0044】
[信用照会の結果に基づいて判定する]
認証処理部32は、クレジットカード5Aの信用照会の結果に基づいてゲート2を開扉するか否かを判定する。信用照会は、クレジットカード5Aのユーザの信用情報を管理する管理システム(不図示)に接続し、クレジットカード5Aが利用可能か否かを問い合わせる処理である。具体的には、認証処理部32は、カード決済網4を介して管理システムに接続する接続処理部33を制御して当該管理システムに接続し、カード番号に対応するクレジットカード5Aが利用可能であるか否かを照会する信用照会を行い、信用照会の結果を取得する。
【0045】
認証処理部32は、当該信用照会の結果が、クレジットカード5Aの利用を承認することを示している場合に、ゲート制御装置1にゲート2を開かせるために、認証結果を示す情報として、許可情報をゲート制御装置1に送信するとともに、認証情報DB31に記憶されている利用承認日時を更新する。また、認証処理部32は、当該信用照会の結果が、クレジットカード5Aの利用を否認することを示している場合に、ゲート2を開扉させないことを示す不許可情報をゲート制御装置1に送信するとともに、認証情報DB31に記憶されている利用否認日時を更新する。
【0046】
[過去の信用照会の結果に基づいて判定する]
認証処理部32は、クレジットカード5Aの過去の信用照会の結果に基づいてゲート2を開扉するか否かを判定してもよい。具体的には、認証処理部32は、認証情報DB31の利用承認日時を参照し、当該カード番号を特定した時点よりも前の第1期間内(例えば、30日以内)に信用照会において利用が承認されているか否かを判定する。認証処理部32は、第1期間内に信用照会において利用が承認されていると判定すると、許可情報をゲート制御装置1に送信する。このようにすることで、ユーザがクレジットカード5Aを持参しておらず、会員証5Bのみを持参している場合であっても、認証処理部32は、会員証5Bに対応する会員IDに基づいて、ユーザの信用照会をすることができる。
【0047】
ここで、認証処理部32は、認証情報DB31の利用否認日時を参照し、カード番号を取得した時点よりも前の第2期間内(例えば、60日以内)に、信用照会において利用が承認されなかった場合、クレジットカード5Aの有効期限が切れていないとともに、第1期間内に信用照会において利用が承認されていると判定しても、ゲート制御装置1にゲート2を開かせないようにしてもよい。第2期間内に信用照会において利用が承認されない場合、ユーザが金銭不足に陥っていることが予測され、遊技施設の利用に相応しくない。これに対し、認証装置3は、このようなユーザの入場を防止することができる。認証処理部32は、第2期間を第1期間よりも長くすることにより、信用照会において利用が承認されたことよりも、利用が承認されなかったことを重視して、ユーザの入場を規制することができる。
【0048】
また、第2期間は、第1期間よりも短くてもよい。例えば、認証処理部32は、第1期間内(例えば、30日以内)に信用照会において利用が承認されていると判定しても、第2期間内(例えば、20日以内)に、信用照会において利用が承認されなかった場合、ゲート制御装置1にゲート2を開かせないようにしてもよい。このようにすることで、認証処理部32は、第1期間内に利用が承認されていたとしても、ユーザが入場しようとする日に近い第2期間内に利用が承認されなかったことを重視して、ユーザの入場を規制することができる。
【0049】
また、認証処理部32は、最後に行われた信用照会の結果に基づいて、ゲート2を開扉するか否かを判定してもよい。具体的には、認証処理部32は、認証情報DB31の利用否認日時が、利用承認日時に比べて新しい場合には、ゲート制御装置1にゲート2を開かせないようにしてもよい。このようにすることで、認証処理部32は、ユーザの最新の状況に基づいて入場するか否かを判定することができる。
【0050】
ここで、ユーザが、クレジットカード5Aの信用照会を行って遊技施設に入場した後、クレジットカード5Aを用いずに会員証5Bを用いて遊技施設への入場を行うと、ユーザの信用情報が十分に確認できないという問題がある。このため、認証処理部32は、クレジットカード5Aの信用照会が最後に行われてから第1期間よりも短い第3期間(例えば、20日)が経過すると、当該クレジットカードの信用照会が必要となる旨を示す通知情報をゲート制御装置1に送信することによって、その旨をユーザに通知してもよい。このようにすることで、クレジットカード5Aを用いて遊技施設に入場する必要があることをユーザに認識させることができ、クレジットカード5Aを持参しなかったことにより遊技施設に入場できないということを防止することができる。
【0051】
[クレジットカード5Aの有効期限に基づいて判定する]
認証処理部32は、ゲート2を開扉するか否かを判定するにあたって、クレジットカード5Aの有効期限をさらに用いてもよい。例えば、認証処理部32は、クレジットカード5Aの信用照会を行う前、又はクレジットカード5Aの過去の信用照会の結果を参照する前に、特定したカード番号に関連付けられているクレジットカード5Aの有効期限が切れているか否かを判定する。認証処理部32は、クレジットカード5Aの有効期限が切れていると判定すると、過去の信用照会において利用が承認されている場合であっても、認証結果を示す情報として、ゲート2を開扉させないことを示す不許可情報をゲート制御装置1に送信する。
【0052】
ここで、認証処理部32は、有効期限が切れているか否かの判定結果と、判定が行われた時刻とを関連付けて認証情報DB31に記憶させておき、この記憶された情報に基づいて、有効期限が切れていると過去に判定された場合に、ゲート制御装置1にゲート2を開かせないようにしてもよい。
【0053】
また、認証処理部32は、特定したカード番号に関連付けられているクレジットカード5Aの有効期限が切れていると過去に判定された場合であっても、認証情報DB31に記憶されている当該有効期限が更新されることにより当該有効期限が切れていないと判定されると、ゲート制御装置1にゲート2を開かせるようにしてもよい。有効期限が切れていることは、ユーザの信用情報との関連性が低い。これに対し、認証装置3は、過去に有効期限が切れていることによりユーザが入場できなかったことを理由として、再度の入場を許可しないことを防止することができる。
【0054】
[開扉条件に基づいて判定する]
また、認証処理部32は、クレジットカード5Aの信用照会の結果以外の他の条件にさらに基づいて、ゲート2を開扉させるか否かを判定してもよい。例えば、認証処理部32は、開扉条件としての、NGユーザフラグ、パートナーコントロールフラグ、及びセルフコントロール条件の少なくともいずれかに基づいて、ゲート2を開扉させるか否かを判定する。
【0055】
具体的には、認証処理部32は、開扉条件に含まれているNGユーザフラグが「1」、又はパートナーコントロールフラグが「1」又はセルフコントロール条件を満たしていない場合には、開扉条件を満たしていないと判定し、ゲート制御装置1にゲート2を開かせないようにしてもよい。このようにすることで、認証装置3は、パートナーコントロール及びセルフコントロールに対応して、ユーザが遊技施設に入場することを規制することができる。
【0056】
ここで、認証処理部32は、ゲート2の開扉条件を満たしていない場合には、ゲート2の開扉を許可しない理由を通知してもよい。例えば、認証処理部32は、ゲート2の開扉条件を満たしていない場合に、ゲート2を開扉させないことを示す不許可情報をゲート制御装置1に送信するとともに、許可しない理由を示す通知情報をゲート制御装置1に送信する。ゲート制御装置1の通知制御部17は、認証要求部15が、当該通知情報を受信したことに応じて、当該通知情報が示す理由をディスプレイ12に表示させる。このようにすることで、ユーザは、入場できない理由を把握し、適切な行動をとることができる。
【0057】
また、認証処理部32は、上述したゲート2を開扉するか否かの判定が行われたことに応じて、認証情報DB31を参照して、ユーザが遊技施設に来場したことを、パートナー連絡先に通知してもよい。このようにすることで、例えば、ユーザがパートナーに無断で遊技施設に来場した場合であっても、パートナーはその旨を把握し、適切な行動をとることができる。
【0058】
[利用限度額に基づいて判定する]
認証処理部32は、ユーザが遊技施設において所定期間内に使用した金額と、クレジットカード5Aの利用限度額とが所定範囲内(例えば、5万円以内等)にある場合には、ゲート2を開かないようにしてもよい。具体的には、認証処理部32は、認証情報DB31を参照し、特定したカード番号に対応するユーザの使用金額と、利用限度額とを特定する。そして、認証処理部32は、特定した使用金額と利用限度額とが所定範囲内にある場合には、ゲート2を開扉させないことを示す不許可情報をゲート制御装置1に送信してもよい。このようにすることで、認証装置3は、ユーザが、遊技施設内において金銭を使いすぎることを抑制することができる。なお、ユーザが遊技施設において所定期間内に使用した金額は、遊技施設内においてユーザが遊技に投入した金額の合計から、当該遊技においてユーザに還元された金額の合計を減算した金額であることとするが、単に遊技施設内において遊技に投入した金額の合計としてもよい。
【0059】
[複数の判定方法を組み合わせる]
上述の説明では、ゲート2を開扉させるか否かの複数の判定方法について説明したが、認証処理部32は、上述した判定方法を組み合わせてゲート2を開扉させるか否かを判定してもよい。
【0060】
例えば、認証処理部32は、特定したカード番号に関連付けられているクレジットカード5Aの有効期限が切れていないとともに、当該カード番号を特定した時点よりも前の第1期間内に信用照会において利用が承認されていると判定すると、ゲート制御装置1にゲート2を開かせてもよい。
【0061】
また、認証処理部32は、認証情報DB31を参照し、特定したカード番号に関連付けられている開扉条件を満たしていない場合には、クレジットカード5Aの有効期限が切れていないとともに、第1期間内に信用照会において利用が承認されていると判定しても、ゲート制御装置1にゲート2を開かせないようにしてもよい。
【0062】
設定受付部34は、遊技施設の窓口等において、オペレータが操作するオペレーション端末6から認証情報の設定を受け付ける。具体的には、設定受付部34は、オペレーション端末6から、新規のユーザに対応する、クレジットカード5Aのカード番号、有効期限、利用限度額を受け付けると、会員IDを生成する。そして、設定受付部34は、会員ID、クレジットカード5Aのカード番号、有効期限、利用限度額を認証情報DB31に記憶させる。また、設定受付部34は、認証処理部32及び接続処理部33を制御し、当該クレジットカード5Aの信用照会を行い、当該信用照会の結果に基づいて、当該会員IDに関連付けられている利用承認日時又は利用否認日時を更新する。
【0063】
また、設定受付部34は、ユーザが遊技施設内等で問題を起こした場合に、オペレーション端末6から当該ユーザの会員IDと、当該ユーザの遊技施設への入場を規制する旨を受け付け、認証情報DB31に記憶されている認証情報に含まれるNGユーザフラグを更新してもよい。
【0064】
また、設定受付部34は、ユーザが操作するユーザ端末7から、会員IDを受け付けるとともに、パートナー連絡先及びセルフコントロール条件の少なくともいずれかを受け付け、認証情報DB31に記憶されている認証情報に含まれるパートナー連絡先及びセルフコントロール条件を更新してもよい。
【0065】
また、設定受付部34は、ユーザの関係者が操作する関係者端末(不図示)から、ユーザの会員IDと、パートナーコントロールを行う旨を受け付け、認証情報DB31に記憶されている認証情報に含まれるパートナーコントロールフラグを更新してもよい。
【0066】
問合せ受付部35は、ユーザ端末7から、ユーザの会員IDと、遊技施設への入場予定時間を受け付ける。問合せ受付部35は、入場予定時間を受け付けたことに応じて、認証情報DB31に記憶されているクレジットカード情報、入場日時及び開扉条件の少なくともいずれかに基づいて、当該ユーザが当該入場予定時間に遊技施設に入場可能か否かを判定する。例えば、開扉条件に含まれるセルフコントロール条件において、ユーザが遊技施設に入場する頻度が1週間に1回と設定されていたとする。問合せ受付部35は、認証情報に記憶されている入場日時が、入場予定時間から1週間以内である場合、当該入場予定時間にユーザが遊技施設に入場することができないと判定する。問合せ受付部35は、判定結果を示す情報をユーザ端末7に送信することによりユーザ端末7のユーザに判定結果を通知する。
【0067】
[ゲートの開扉制御に係るシーケンス]
続いて、ゲート制御システムSにおける、ゲート2の開扉制御に係る処理の流れについて説明する。図5は、ゲート2の開扉制御に係るシーケンスの一例を示す図である。
【0068】
まず、読取制御部14は、カードリーダ11にクレジットカード5A又は会員証5Bが挿入されたか否かを判定する(S10)。読取制御部14は、挿入されたと判定すると、挿入されたクレジットカード5A又は会員証5Bに記憶されている情報を読み取る(S20)。
【0069】
続いて、通知制御部17は、読取制御部14が情報を読み取ったことに応じて、処理中を示す画面をディスプレイ12に表示させる(S30)。
続いて、認証要求部15は、読取制御部14が取得したカード番号又は会員IDを含む認証要求を認証装置3に送信する。なお、認証要求の送信と、処理中を示す画面のディスプレイ12への表示との順番は、この順番に限定されるものではない。
【0070】
続いて、認証装置3の認証処理部32は、認証要求に含まれている情報が、クレジットカード5Aのカード番号を取得したか否かを判定する(S40)。認証処理部32は、カード番号を取得したと判定すると、S60に処理を移す。また、認証処理部32は、カード番号を取得していないと判定した場合、認証要求に含まれている情報が会員IDであることから、S50に処理を移し、認証情報DB31を参照して当該会員IDに関連付けられているカード番号を特定する。
【0071】
続いて、認証処理部32は、認証処理を実行する(S60)。認証処理における処理の流れの詳細については後述する。認証処理部32は、認証処理を実行した後、認証結果を示す情報をゲート制御装置1に送信する。ゲート制御装置1の開閉制御部16は、認証結果を示す情報を取得すると、ゲート2の開扉制御処理を実行する(S70)。開扉制御処理における処理の流れの詳細については後述する。
【0072】
[認証処理のフローチャート]
続いて、認証処理に係る処理の流れについて説明する。図6は、認証処理に係る処理の流れを示すフローチャートである。
【0073】
まず、認証処理部32は、認証情報DB31を参照し、特定したカード番号に関連付けられている有効期限に基づいて、当該カード番号に対応するクレジットカード5Aが有効か否かを判定する(S61)。認証処理部32は、クレジットカード5Aが有効であると判定すると、S62に処理を移し、クレジットカード5Aが有効ではないと判定すると、S68に処理を移す。
【0074】
S62において、認証処理部32は、認証情報DB31を参照し、当該カード番号を特定した時点よりも前の30日以内(第1期間内)に信用照会において利用が承認されているか、又は、特定したカード番号に基づく決済が行われているかを判定する。認証処理部32は、30日以内に信用照会において利用が承認されている、又は特定したカード番号に基づく決済が行われていると判定すると、S65に処理を移す。また、認証処理部32は、30日以内に信用照会において利用が承認されておらず、さらに、特定したカード番号に基づく決済も行われていない場合には、S63に処理を移す。
【0075】
S63において、認証処理部32は、特定したカード番号を用いて信用照会を行う。続いて、認証処理部32は、信用照会の結果がOKか否か、すなわち、クレジットカード5Aの利用が承認されたか否かを判定する(S64)。認証処理部32は、信用照会の結果がOKである場合、S65に処理を移し、信用照会の結果がNGである場合、S68に処理を移す。
【0076】
続いて、認証処理部32は、認証情報DB31の利用否認日時を参照し、カード番号を取得した時点よりも前の60日以内(第2期間内)に、信用照会の結果がNGになったことがあるか否かを判定する(S65)。認証処理部32は、60日以内に、信用照会の結果がNGになったことがあると判定すると、S68に処理を移し、NGになったことがないと判定すると、S67に処理を移す。
【0077】
続いて、認証処理部32は、ゲート制御装置1にゲート2を開かせるために、認証結果を示す情報として、ゲート2を開扉することを許可する許可情報をゲート制御装置1に送信する(S67)。
他方、S68において、認証処理部32は、認証結果を示す情報として、ゲート2を開扉させないことを示す不許可情報をゲート制御装置1に送信する。
【0078】
[開扉制御処理のフローチャート]
続いて、開扉制御処理に係る処理の流れについて説明する。図7は、開扉制御処理に係る処理の流れを示すフローチャートである。
【0079】
まず、開閉制御部16は、認証要求部15から認証結果を示す情報を取得すると、当該情報に基づいてゲート2を開扉するか否かを判定する(S71)。開閉制御部16は、認証結果を示す情報がゲート2を開扉することを許可する許可情報である場合、S72に処理を移し、認証結果を示す情報がゲート2を開扉することを許可しない不許可情報である場合、S74に処理を移す。
【0080】
S72において、通知制御部17は、ディスプレイ12の表示を非表示にする。続いて、開閉制御部16は、ゲート2を開扉させる(S73)。
他方、通知制御部17は、ディスプレイ12に表示されている、処理中を示す画面から警告表示画面に表示を切り替えるとともに、ディスプレイ12に解除ボタンを表示させる(S74)。続いて、通知制御部17は、S75において、解除ボタンが押下されたか否かを判定する。通知制御部17は、解除ボタンが押下されたと判定すると、S77に処理を移し、ディスプレイ12に表示されている画面を非表示にする。また、通知制御部17は、解除ボタンが押下されていないと判定するとS76に処理を移す。続いて、通知制御部17は、S74において警告表示画面が表示されてから所定時間が経過し、タイムアウトとなったか否かを判定する(S76)。通知制御部17は、タイムアウトになったと判定すると、S77に処理を移し、タイムアウトになっていないと判定すると、S75に処理を移す。
【0081】
[本実施形態における効果]
以上のとおり、本実施形態に係るゲート制御システムSでは、認証装置3が、遊技施設のユーザのクレジットカード5Aのカード番号を特定し、当該カード番号を用いてクレジットカード5Aの信用照会を行い、信用照会の結果が、クレジットカード5Aの利用を承認することを示している場合にゲート制御装置1を介してゲート2を開かせる。
【0082】
クレジットカードの信用照会では、当該クレジットカードの支払いについて延滞を起こしているユーザについては、利用の承認が行われない。また、カードの支払いの延滞を起こしているユーザは、金銭的に余裕がない可能性が高い。そして、クレジットカードの利用の承認が行われないにもかかわらず、遊技施設に入場しようとするユーザは、金銭的に余裕がないにもかかわらず入場しようとしていることから、ギャンブル依存症である可能性が高い。これに対して、本実施形態に係るゲート制御システムSは、クレジットカードの承認の仕組みを利用することにより、信用できるユーザに限定してゲートを開扉させるので、ギャンブル依存症である可能性が高いユーザ等の、施設に対する入場が相応しくないユーザの入場を適切に制限することができる。
【0083】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0084】
例えば、上記の実施形態においては、ゲート制御装置1からの要求に応じて、認証装置3内の認証処理部32がユーザの信用照会を行い、ゲート2を開扉するか否かを判定する例について説明したが、このような構成に限らない。ゲート制御装置1が認証装置3の機能を有し、ゲート制御装置1がユーザの信用照会を行い、ゲート2を開扉するか否かを判定してもよい。
【符号の説明】
【0085】
1・・・ゲート制御装置、11・・・カードリーダ、12・・・ディスプレイ、13・・・スピーカ、14・・・読取制御部、15・・・認証要求部、16・・・開閉制御部、17・・・通知制御部、2・・・ゲート、3・・・認証装置、31・・・認証情報DB、32・・・認証処理部、33・・・接続処理部、34・・・設定受付部、35・・・問合せ受付部、4・・・カード決済網、5A・・・クレジットカード、5B・・・会員証、6・・・オペレーション端末、7・・・ユーザ端末、S・・・ゲート制御システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7