【発明が解決しようとする課題】
【0016】
それ故、当分野には、化学的感応性トランジスタベース装置を乾燥試験するニーズが存在する。
以下に、本発明の基本的な諸特徴および種々の態様を列挙する。
[1]
各々の画素要素が、ソース端子と、ドレイン端子と、フローティングゲート端子とを有する化学的感応性トランジスタを備える、画素要素のアレイによって構成される化学的検出装置をテストする方法であって、
該化学的感応性トランジスタのソース端子のグループを共通にして接続する工程と;
該グループの該ソース端子に第一のテスト電圧を印加する工程と;
該第一のテスト電圧によって生成された該ドレイン端子において、対応する第一の電流を測定する工程と;
該第一のテスト電圧及び電流に基づいて抵抗値を算出する工程と;
第二のテスト電圧が、少なくとも部分的に該抵抗値に基づく、該グループを異なる動作モードで操作するために該グループの該ソース端子において該第二のテスト電圧を印加する工程と、;
該第二のテスト電圧によって生成された該ドレイン端子において、対応する第二のセットの電流を測定する工程と;
該第二のテスト電圧及び電流に、並びに該化学的感応性トランジスタの動作特性に基づいて、該グループにおける各化学的感応性トランジスタのフローティングゲート電圧を算出する工程と
を含む、方法。
[2]
各々の化学的感応性トランジスタが、イオン感応性電界効果トランジスタ(ISFET)である、[1]に記載の方法。
[3]
前記グループが、前記アレイにおいてすべての前記化学的感応性トランジスタを含む、[1]に記載の方法。
[4]
前記グループが前記アレイの一つおきの行を含む、[1]に記載の方法。
[5]
前記グループが前記アレイの一つおきの列を含む、[1]に記載の方法。
[6]
前記第一のテスト電圧を前記アレイの異なる側において連続的に印加する、[1]に記載の方法。
[7]
前記第二のテスト電圧でテスト電流を印加する工程を更に含む、[1]に記載の方法。
[8]
前記第二のテスト電圧を前記アレイの異なる側において連続的に印加し、且つ前記フローティングゲート電圧を該アレイの各側に関して算出する、[1]に記載の方法。
[9]
算出した前記フローティングゲート電圧をすべての側に関してまとめて平均化する、[8]に記載の方法。
[10]
前記アレイ中のいずれかのフローティングゲート端子に接触しているか又は隣接している液体サンプルが存在しない、[2]に記載の方法。
[11]
前記化学的感応性トランジスタの異なる動作モードが、三極管モード及び飽和モードのうちの一つを含む、[1]に記載の方法。
[12]
ソースと、ドレインと、フローティングゲートとを有する化学的感応性トランジスタのアレイを乾燥試験する方法であって、
第一のテスト電圧を該化学的感応性トランジスタの共通ソース接続グループに印加する工程と;
第一のセットのテスト電圧によって生成された該第一のテスト電圧及び電流に基づいて、抵抗を算出する工程と;
第二のテスト電圧が、該化学的感応性トランジスタを駆動させて複数の動作モード間を遷移させ、かつ該第二のテスト電圧が部分的に算出された抵抗に基づく、該第二のテスト電圧を印加する工程と;
各々の駆動させた化学的感応性トランジスタのフローティングゲート電圧を算出する工程と;
各々の算出されたフローティングゲート電圧が所定の閾値内にあるかどうかを判定する工程と
を含む、方法。
[13]
前記化学的感応性トランジスタがISFETである、[12]に記載の方法。
[14]
前記共通ソース接続グループが前記アレイ全体である、[12]に記載の方法。
[15]
前記共通ソース接続グループが、前記アレイの一つおきの行を備える、[12]に記載の方法。
[16]
前記共通ソース接続グループが、前記アレイの一つおきの列を備える、[12]に記載の方法。
[17]
前記複数の動作モードが、三極管モードと飽和モードとを含む、[12]に記載の方法。
[18]
各々の化学的検出要素が、半導体ボディ端子、ソース端子、ドレイン端子、及びフローティングゲート端子を有する、化学的感応性電界効果トランジスタを備える、化学的検出要素のアレイと;
複数のソース端子及び複数のボディ端子に接続された、該アレイの各側における複数の駆動電圧端子、及び
ドレイン電流を対応する電圧測定値に変換することによって該ドレイン電流を測定するために、該アレイ中の少なくとも1つの要素の該ドレイン端子に接続された、電流源
を備える、テスト回路と
を備える、装置。
[19]
前記化学的感応性トランジスタがISFETである、[18]に記載の装置。
[20]
前記テスト回路が、前記化学的感応性電界効果トランジスタを駆動させて異なるモードで動作させるように構成される、[18]に記載の装置。
[21]
前記異なるモードが、三極管モードと飽和モードとを含む、[20]に記載の装置。
[22]
トランジスタをテストする方法であって、該トランジスタが、フローティングゲート、並びに、該フローティングゲートと第一の端子及び第二の端子のうちの少なくとも一方との間の重複静電容量を有し、該方法が、
該トランジスタの該第一の端子にテスト電圧を印加する工程と;
該トランジスタの第二の端子にバイアスをかける工程と;
該第二の端子における出力電圧を測定する工程と;
該出力電圧が所定範囲内にあるかどうかを判定する工程と
を含み、該重複静電容量を介した該テスト電圧が、該トランジスタをアクティブモードにする、方法。
[23]
前記トランジスタが、ISFETである、[22]に記載の方法。
[24]
前記第一の端子がドレイン端子であり、かつ前記第二の端子がソース端子である、[22]に記載の方法。
[25]
前記テスト電圧を別の電圧値に調整する工程と;
調整された該テスト電圧を前記第一の端子に印加する工程と;
前記第二の端子における第二の出力電圧を測定する工程と;
該出力電圧に基づいてトランジスタ特性を決定する工程と
を更に含む、[22]に記載の方法。
[26]
前記トランジスタ特性がトランジスタ利得である、[25]に記載の方法。
[27]
前記重複静電容量が、前記トランジスタの端子インプラントと部分的に重なるゲート酸化物層材料によって形成される、[22]に記載の方法。
[28]
前記フローティングゲート端子に接触しているか又は隣接している液体サンプルが存在しない、[23]に記載の方法。
[29]
各々の検出要素が、フローティングゲート、第一の端子、第二の端子、並びに該フローティングゲートと該第一の端子及び該第二の端子のうちの少なくとも一方との間の重複静電容量を有する、電界効果トランジスタを含む、検出要素のアレイと;
少なくとも1つの第一の端子に結合した、駆動電圧端子、
少なくとも1つの第二の端子に結合した、バイアス電流端子、及び
該少なくとも1つの第二の端子に結合した、出力電圧測定端子
を備える、テスト回路と
を備える、装置。
[30]
各々の電界効果トランジスタがISFETである、[29]に記載の装置。
[31]
各々の電界効果トランジスタの前記第一の端子がドレイン端子であり、かつ各々の電界効果トランジスタの前記第二の端子がソース端子である、[29]に記載の装置。
[32]
前記重複静電容量が、前記トランジスタの端子インプラントと部分的に重なるゲート酸化物層材料によって形成される、[29]に記載の装置。