特許第6357612号(P6357612)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6357612
(24)【登録日】2018年6月22日
(45)【発行日】2018年7月11日
(54)【発明の名称】口腔洗浄器
(51)【国際特許分類】
   A61C 17/02 20060101AFI20180702BHJP
   A61C 17/00 20060101ALI20180702BHJP
【FI】
   A61C17/02 B
   A61C17/02 J
   A61C17/00 T
【請求項の数】8
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2018-43544(P2018-43544)
(22)【出願日】2018年2月21日
【審査請求日】2018年2月21日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】597105924
【氏名又は名称】小池 栄
(72)【発明者】
【氏名】小池 栄
【審査官】 和田 将彦
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭54−105767(JP,U)
【文献】 特開平09−084809(JP,A)
【文献】 特開2017−143967(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3177644(JP,U)
【文献】 特開2014−200294(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61C 17/02
A61C 17/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
口腔内を洗浄する手動圧縮式ポンプ構造の口腔洗浄器において、ポンプ内部に液体
の貯留室を有すると共に手動圧縮及び自動復元が可能なポンプと、貯留室から通じ
る通水管と、通水管の先端に先端出入口部を有し、ポンプを圧縮したときに貯留室
に貯められている液体を先端出入口部から噴射し、前記噴射された液体を前記ポン
プの圧縮終了後にポンプの復元力により先端出入口部から簡単に、かつ素早くポン
プ内の貯留室に吸引され、噴射された少量の液体で繰り返し吸引と噴射をして口腔
内の洗浄をすることを特徴とする簡易な口腔洗浄器。
【請求項2】
口腔内を洗浄する手動圧縮式ポンプ構造の口腔洗浄器において、ポンプ内部に液体
の貯留室を有すると共に手動圧縮及び自動復元が可能なポンプと、貯留室から通じ
る通水管と、前記通水管に屈曲したノズルと、前記ノズルの先端に液体の先端出入
口部を有し、ポンプを圧縮したときに貯留室に貯められている液体を先端出入口部
から噴射し、前記噴射された液体を前記ポンプの圧縮終了後にポンプの復元力によ
り先端出入口部から簡単に、かつ素早くポンプ内の貯留室に吸引され、噴射された
少量の液体で繰り返し吸引と噴射をして口腔内の洗浄をすることを特徴とする簡易
な口腔洗浄器。
【請求項3】
前記ポンプが蛇腹構造のポンプであることを特徴とする請求項1又は2のいずれか
1項に記載の口腔洗浄器。
【請求項4】
前記ノズルが丸みを帯びた湾曲状であることを特徴とする請求項2に記載の口腔洗
浄器。
【請求項5】
前記先端出入口部に柔軟な管が設けられていることを特徴とする、請求項1から4
のいずれか1項に記載の口腔洗浄器。
【請求項6】
口腔洗浄器を外部から透視可能であることを特徴とする、請求項1からのいずれ
か1項に記載の口腔洗浄器。
【請求項7】
前記貯留室の前記ノズルの出入り口に柔軟性のある底給排水管が設けられているこ
とを特徴とする、請求項1からのいずれか1項に記載の口腔洗浄器。
【請求項8】
前記液体を洗口液にしたことを特徴とする、請求項1からのいずれか1項に記載
の口腔洗浄器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、手軽に持ち運びができ少量の洗口液や水などの液体及び空気で簡単に口腔内の洗浄及び歯周ポケット及び歯周溝並びに歯間などの口の中のケアをする手動圧縮式の簡易的な口腔洗浄器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、外出時に持ち運べて手動式で口腔内に液体を噴射をさせて洗浄をする装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平09−285477号公報
【特許文献2】特開2004−73558号公報
【特許文献3】特開2007−167088号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1〜3に記載のものは口腔内を水や洗口液などでケアをするときは、液体を噴射だけで洗浄する構造なので口腔内の全体を洗い流す場合や歯周溝や歯間などを丁寧に洗浄するときは、大量の洗浄液が必要なため頻繁に液体を補充しなければならず不便であった。
【0005】
更に、噴射のみで洗浄するので、噴射した液体が口腔内に溜まり、貯留した洗浄液が苦痛或いは邪魔になり、洗浄が終了するまでに何度も吐き出さなければなかった。また吐き出さないで我慢していると口腔内が満水状態になり溢れてしまう問題点があった。
【0006】
また、市販の洗口液や洗浄液などを購入して洗浄する場合は、多量に使用することになるため不経済であった。
【0007】
また、頻繁に液体を購入しなければならないので手間がかかった。
【0008】
特許文献3は、洗浄液が少なくなったときは、洗浄液にかかる圧力が低下すると、洗浄していた作業を中断して再度加圧しなければならないため面倒だった。
【0009】
軽装で出張や猛暑時などに薄着で外出したときに外出先で食事後に使用する場合は洗浄器が大きいためポケットに収納して持ち運びすることに問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明は、口腔内のケアをするときの洗浄液に使用する洗口液及び水などの液体を、吸引及び噴射が可能な小型の手動式圧縮ポンプにし、ポンプの加圧部又は側面を指又は掌で加圧しポンプ内貯水室の空気をノズルの先端出入口部から排出し、排出後ポンプが原形に戻る復元力を利用して液体をノズルの先端出入口部からポンプ内の貯留室に吸引し、吸引した液体をポンプの圧縮部又は側面を指又は掌で加圧し貯水室の液体を先端出入口部から歯周溝及び歯間、歯周ポケットになどに向けて噴射をし、その噴射した勢いで食べかすなどを排除する。そして噴射されて口腔内に含んである液体を繰り返し吸引し、再び噴射をする簡易的な口腔洗浄器を構成した。
【0011】
更に、上記のものにおいて、口腔内に含んだ前記液体を再利用して、ポンプへの圧縮とポンプの自動吸引により、噴射と吸引を連続的することを可能としたため、少量の液体で効率よく繰り返して口腔内の洗浄を終了するまで行えることとした。
【0012】
更に、口腔洗浄器は、液体の貯留室とノズルの先端出入口までを直線的に通じる構造とし、小型でコンパクトにして手軽に持ち運べるものである。
【0013】
更に、口腔洗浄器の内部の状況を外部から透視して確認できるものとした。
【0014】
更に、口腔洗浄器のタンクは、内容量3ml〜20ml程にした。
【0015】
更に、タンクは一定の形状で圧縮と復元が可能な蛇腹状のものとした。
【0016】
更に、口腔洗浄器のノズル及び先端出入口部の内径は、タンクの大きさに適した0.5mm〜4mm程とした。
【0017】
また、口腔洗浄器の全長は、操作性を良くし、また携帯にも便利な10cm〜13cm程とした。
【0018】
また、口腔洗浄器の幅は、貯留室の容量と操作性を考慮し、また携帯にも便利な1.5cm〜3cm程とした。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、少量の液体で口腔内の洗浄が終了するため液体を容器に補充する手間が省けた。
【0020】
また、少量の液体で口腔内の洗浄が終了するため余分な経費を掛けないで済むことになった。
【0021】
また、少量の洗口液で口腔内の洗浄が終了するため購入する手間が少なくなった。
【0022】
小型でコンパクトになったので軽装でもポケットに入れて移動できるようになった。
【0023】
また、外出して宿泊したときでも眠る前に歯周ポケットを洗浄すると翌朝までに歯周菌などに浸透し増殖による唾液の変色を抑えることができた。
【0024】
このため、本発明は手軽に持ち運びできるため外出先のレストランや会社、出張先、宿泊先など多様なところで食事をした後直ぐに口腔内のケアや歯周溝や歯間の洗浄ができるようになった。
【0025】
また、小型でコンパクトになり、少ない液体で口腔内を終了するまで洗浄ができるようになったので、移動が困難な下半身に障害がある方や高齢な方などが、寝床や居間などにいたままで、口腔内のケアができるようになった。
【0026】
特に、就寝前に殺菌作用の成分が入った洗口液を使用し歯周ポケットに繰り返し噴射し洗浄をしたことで、翌朝になると口腔内に溜まった唾液の変色が抑えられて、歯周病による歯の痛みが解消された。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明に係る口腔洗浄器の斜視図である。
図2】本発明の係る口腔洗浄器の平面図である。
図3】本発明の係る口腔洗浄器の右側面図である。
図4】本発明の係る口腔洗浄器の図2におけるA−A線断面図である。
図5】本発明の係る口腔洗浄器の正面図である。
図6】本発明に係る口腔洗浄器の背面図である。
図7】貯留室に底給排水管を設けた図2におけるA−A線断面図である。
図8】圧縮部の加圧と自動復元による液体と空気の動きを示した斜視図である。
図9】口腔洗浄器の先端出入口部を歯周溝に向けた模式図である。
図10】口腔洗浄器を使用されている最中の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下に、本発明の実施形態に係る手動式の簡易的な口腔洗浄器について図面を参照して詳細に説明する。この実施形態により発明が限定されるものでなく、実施形態における構成要素には当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものも含まれる。
【0029】
図1は、本発明に係る全体の斜視図、図2は全体の平面図、図3は全体の右側面図、図4は全体の断面図、図5は正面図、図6は背面図、図7は貯留室に底給排水管を設けた図2におけるA−A線断面図、図8は口腔洗浄器のポンプを加圧したときによる噴射とポンプの自動復元による吸引を示すた斜視図である。
図1から図8を参照して口腔洗浄器1の構成について説明する。
【0030】
口腔洗浄器1は、手軽に持ち運べる小型でコンパクトな口の中をケアする洗浄器で少量の洗口液や水などの液体又は空気で口腔内の洗浄及び歯周病予防などができる簡易的な手動圧縮式の口腔洗浄器1としての形態を有する。
【0031】
前記口腔洗浄器1は、口腔洗浄器1の内部状態を外部から透視確認できるものとされている。
【0032】
前記口腔洗浄器1は、ポンプ2の貯留室3から通水管4の先端出入口5までを直線的に通じる構造とされている。
【0033】
前記口腔洗浄器1は、口腔洗浄器1の内部の衛生状態を外部から透視確認できる樹脂材質でできたものとした。
【0034】
更に、前記口腔洗浄器1は同一の材質で一体化した構造を有し簡素化にした構造のポリエチレンのものが適している。
【0035】
ポンプ2は、手動によりポンプ2のグリップ部6を指先で持ち圧縮部8を指又は掌で加圧9して、先端出入口部5から貯留室3の空気を噴射7し、圧縮部8の加圧9を解除するとポンプの原形に戻る復元力10で先端出入口部5から液体又は空気を貯留室3へ吸引し、更にポンプを加圧9すると貯留室3に貯めた液体又は空気を先端出入口部5から繰り返し連続して噴射7することができる。
【0036】
また、当然のことながら、口腔洗浄器1は、液体及び
空気の噴射7と吸引11を繰り返し行うものでなく、噴射7のみで使用することも可能である。
【0037】
ポンプ2の構造は、ポンプ2の圧縮部8を片手で加圧9した際、球状や四角形状のポンプ2の場合は貯蔵室内3を加圧9できないところが生じて貯蔵室3に液体が残ってしまうことがあるため、貯めた液体を最大に噴射7するためには貯蔵室3の全体を加圧9し残量を少なくすることが可能な蛇腹状のポンプ2である。
【0038】
また、前記ポンプ2の形状は、吸引11と噴射7が連続して行えるものであれば球状又は角張ったものなどでもよい。
【0039】
また、前記ポンプ2は、口腔洗浄器内の状況を透視して確認可能なポリエチレンなどの樹脂材質が好ましいが、ゴムなどポンプを加圧9した後に復元できるものでもよい。
【0040】
通水管4は、ノズル12の先端出入部5から吸引11と噴射7を可能とし、貯蔵室3に通じる管状のものである。
【0041】
前記通水管4の材質は、金属やゴムなどでもいいが、内部の状況を確認でき口腔洗浄器1が一体化した構造が可能なポリエチレンが望ましい。
【0042】
先端出入部5の内径の最大幅は、液体を効率よく歯周ポケット21に注入でき、貯蔵室3の容量と1回の噴射量および吸引量により直径0.5mm〜4mm程とされている。
【0043】
また、貯留室3の容量は、歯周ポケット21を洗い流す最適な噴射量及び使いやすいサイズの3ml〜20ml程とされている。
【0044】
また、口腔洗浄器1の全長は、作業効率及び手軽に持ち運びやすい10cm〜13cm程とされている。
【0045】
また、口腔洗浄器1の幅は、操作性及び手軽に持ち運びやすい1.5cm〜3cm程とされている。
【0046】
ノズル4は、歯の表側及び歯間17、内側への噴射7ができ、歯の左右上下奥歯の一番外側にある奥側に回り込んで歯周ポケット21に良好な角度で噴射7しやすい湾曲状に曲がったものとされている。
【0047】
またノズル4は、直線的に真っすぐなものでもいいが、角張って折り曲がった形状で歯16の表裏や歯間17、歯周ポケット21などに向って噴射可能なものであれば好ましい。
【0048】
先端出入口部5の形状は、歯周ポケット21の細部に向けて液体を噴射7するときにコントロールしやすい丸型でもいいが、歯16の表面及び裏面の歯周ポケット21に沿って先端出入口部5を合せて液体を注入しやすい楕円形や長方形とされている。
【0049】
図7]は、貯留室出入口部13に貯蔵室内の液体に沈む柔軟性のある底給排水管14を設けた図2のA−Aを示す断面図である。
【0050】
前記底給排水管14は、柔軟素材のゴムや樹脂などの管を使用し貯留室3の液体水位が貯留室出入口部13より下がった場合でも液体を貯留室3の底部から吸い上げて排出方向22を通過し噴射を可能とした。
【0051】
前記底給排水管14は、貯留室内に液体があるときは前記底給排水管14の先端が液体の底部に沈んで底給排水管14に液体が常に入っているため素早い噴射7が可能となる。
【0052】
前記底給排水管14は、貯蔵室3が加圧9され狭くなった場合でも貯蔵室3の中で折り曲がって排出が続けられる柔らかいゴム管とされている。
【0053】
図8]は、口腔洗浄器1の貯蔵室3に貯められた液体と空気をポンプの圧縮部8への加圧9による噴射7とポンプ2の加圧9を止めたときのポンプ2の復元力10による吸引10を示した斜視図である。
【0054】
圧縮部8を加圧9することにより貯留室3の液体又は空気が先端出入口部5から噴射され、圧縮部の加圧を止めると、ポンプの復元力で液体又は空気が貯留室に吸引される。
【0055】
図9]は口腔洗浄器1の先端出入口部5を歯周溝15の方向に向けたときの口腔洗浄器1及び歯周溝15、歯16、歯肉17、歯間20、歯周ポケット21を示した模式図である。
【0056】
図10]は口腔洗浄器内1に洗口液や水などの液体又は空気が入っている口腔洗浄器1を手18に持ち唇19の隙間から口の中に先端出入口部5を挿入し、口腔内に向って液体又は空気を噴射7している使用中の状態を示している模式図である。
【0057】
上記によれば、口腔内のケアを少ない液体を使用して口腔内の洗浄は、口腔洗浄器1の貯水室3の容量を10ml程とする蛇腹状のポンプを使用し、コップなどの容器に10ml程の洗口液などの液体を入れ、予め圧縮部8を加圧9して貯留室3の空気を排出しておき、コップの中の液体に先端出入口部5を挿入し圧縮部8の加圧9を放してポンプ2の復元力10で先端出入口部5から約10mlを貯留室3に自動吸引し、先端出入口部5を唇19の隙間から口の中に挿入し、歯周溝15や歯間20などに向って噴射7し口腔内の洗浄及び挟まっているものの除去をする。その噴射7した洗口液を口の中に含んだままにしておき、その洗口液を先端出入口部5からポンプ2の復元力10により、その噴射9した液体の上層部を8ml程を吸引し、再び歯周溝15や歯間20及び口腔内に向って噴射7する。この操作を繰り返し行い其々のところの洗浄することができる。
【0058】
空気での洗浄は、食事後などに歯間20などに食べかすが挟まった物の除去するときに使用することが好ましく、先端出入口部5を唇19から口の中に差し込み、既に貯留室3に吸収されている空気を歯周溝15や歯間20などに向って圧縮部8を加圧9し噴射7して挟まっている物を排除することができる。
【0059】
更に、挟まっている物を吸込んで除去する場合は、予め圧縮部8を加圧9して貯留室3の空気を排出しておき、挟まったものに先端出入口部5を当て圧縮部8の加圧9を放しポンプ2の復元力10で吸引11することができるものとした。
【0060】
持ち運びが簡単で手軽にできるので職場や旅行先及びレストランなどの外出先や妊娠中のつわりなどで歯磨きが困難な方や高齢者など歯磨きが負担となる方も使用量10ml程の少量の液体で口腔内のケアが容易となる。
【0061】
また手軽に持ち運べて食事後すぐに口腔液又は空気を歯間20や歯周ポケット21などに噴射7して食べかすの洗浄及び歯間20などに挟まった食べかすを先端出入口部5から吸い取って排除することができるため、食べかすが原因で細菌の栄養素となる老廃物がプラークにならないよう早期に除去することが可能で、洗浄に使用する液体は、洗口液及び洗浄液、水などがあるが歯周菌の殺菌作用、歯肉+炎の炎症を抑える成分の入っているものが望ましい。
【0062】
また、歯周菌などの細菌増殖防止対策及び歯肉炎防止対策には就寝前に殺菌作用のある洗口液を歯周ポケット20及び歯肉溝15に繰り返し奥まで噴射7し口腔内をケアすることが好ましい。
【0063】
歯周菌対策の洗浄や歯周膿漏予防の場合の前記液体は、歯周病ケア用洗口液のフッ素洗口液やIPMP(イソプロピルメチルフェノール)やCPC(塩化セチルピリジニウム)、CHX(クロルヘキシジン)などの殺菌剤及び抗炎症成分等が含まれたものが望ましい。
【0064】
このように、小型でコンパクトな口腔洗浄器1は、外出先にも手軽に持参し、食事後すぐに口腔内の手入れができ、また少量の洗浄液で効率よく繰り返し歯周ポケットに供給され歯周菌の除菌及び洗浄が可能で移動が困難な下半身に障害がある方や高齢な方などが、寝床や居間などにいたままの状態でも口腔内のケアができる。更に殺菌作用のある成分及び抗炎症成分が含まれる洗浄液を供給することにより歯周溝15及び歯周ポケット21、歯間20などのケアや歯周菌の除菌や細菌増殖防止、歯肉炎防止、歯槽膿漏予防などに大いに寄与することができる。
【符号の説明】
【0065】
1 口腔洗浄器
2 ポンプ
3 貯留室
4 通水管
5 先端出入口部
6 グリップ部
7 噴射
8 圧縮部
9 加圧
10 復元力
11 吸引
12 ノズル
13 貯留室出入口部
14 底給排水管
15 歯周溝
16 歯
17 歯肉
18 手
19 唇
20 歯間
21 歯周ポケット
22 排出方向
A 断面方向
B 水位
【要約】
【課題】手軽に持ち運べて、外出先でも簡単に口腔内のケアができ、衛生上やメンテナンス上の問題が解決され、より少量の液体で洗浄を簡易にする。
【解決手段】口腔内のケアをする簡易な手動圧縮式ポンプの口腔洗浄器1において、ポンプ内の液体の貯留室3とノズルの先端出入口5までを直線的に通じる簡単な構造とし、口腔洗浄器内が透視可能な小型でコンパクトの手動圧縮式ポンプで、口腔内を少量の液体で繰り返し洗浄をする。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10