(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、乳幼児をはじめとする身体的機能が充分でない患者に対して、通常の呼吸用温湿度交換器を適用した場合に、種々の環境等により、安定してすることが困難な場合がある。
【0007】
例えば、乳児が授乳される際には、気管切開チューブの押し込みが発生しないように注意する必要があるし、患者が首を動かしたり患者の予期しない動きによって、呼吸用温湿度交換器がぶつかって気管切開チューブが動いて気道に刺激を与えて、肉芽が生じたり、呼吸用温湿度交換器の角部等が頬や顎に接触することによって、発赤、炎症を生じる可能性がある。
【0008】
また、呼吸用温湿度交換器の装着が不安定な場合に、通常の患者のように安定した姿勢で自ら支えることが容易でない場合や、患者の予期しない動きによって装着した呼吸用温湿度交換器が外れてしまう可能性があるという問題がある。
【0009】
また、例えば、痰等の分泌物の吐出に加えて、ミルクの吐き戻しやよだれの排出等に起因して、これらの液状物が湿熱蓄積体に付着した場合には、湿熱蓄積体の通気性が低下して、安定して呼吸しにくくなる場合がある。
【0010】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、気管切開チューブが接続される呼吸用温湿度交換器に関して、以下に記載される少なくともいずれか一つを解決することにより、乳幼児をはじめとする身体的機能が充分でない患者が安定して使用可能な呼吸用温湿度交換器を提供することを目的とする。
(1)ミルクの吐き戻しのように多量の液状物が降りかかったり、よだれ等の液状物が長時間にわたって排出された場合であっても、液状物が湿熱蓄積体に付着するのを抑制するのを可能とすること
(2)患者が首をはじめとする身体を動かす場合でも、違和感が抑制可能に小型化されること
(3)また、頬や顎が呼吸用温湿度交換器に接触したとしても、発赤、炎症を生じにくい形態であること
(4)安定した装着を可能とすること
(5)気管切開チューブの接続部に許容誤差がある場合でも、確実に接続されて安定した装着を可能とすること
(6)吸引窓が形成されている場合に、吸引窓から吸引チューブを挿入して吸引しても、患者に負担や苦痛が発生するのを抑制することができること
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に記載の発明は、人工気道が接続されて、患者の呼気に含まれる水分と熱を吸気に還元するための呼吸用温湿度交換器であって、前記人工気道と接続される第1開口部が第1端に開口され
第2端に第2開口部が形成された患者側管路と、前記第2開口部を挟んで左右に伸び左側及び右側に下方に開口される第3開口部が形成された流通空間を画成するとともに、前記第1開口部と前記左側及び右側の第3開口部との間をそれぞれ流通可能とするハウジングと、前記流通空間の左側及び右側のそれぞれに配置されて第1開口部側に位置される端部と前記第3開口部側に位置される端部との間で呼吸気が流通可能とされた左右一対の湿熱蓄積体と、を備えることを特徴とする。
【0012】
この発明に係る呼吸用温湿度交換器によれば、気管切開チューブと接続される第1開口部が第1端に開口される患者側管路の第2端に形成された第2開口部が開口されて、この第2開口部を挟んで左右に伸び左側及び右側に下方に開口される第3開口部が形成された流通空間を画成するとともに、第1開口部と左側及び右側のそれぞれの第3開口部との間を流通可能とするハウジングを備え、湿熱蓄積体がハウジング内に配置されているので、例えば、多量のミルクの吐き戻しがあったり、よだれが長時間にわたり排出された場合であっても、第3開口部が下側を向いている場合には、湿熱蓄積体に上記液状物が付着することが抑制される。
その結果、液状物が湿熱蓄積体に付着することに起因して、患者に負担や苦痛が生じるのを抑制しつつ湿熱蓄積体を長時間安定して使用することができる。
【0013】
また、この発明に係る呼吸用温湿度交換器によれば、湿熱蓄積体が第2開口部を挟んで左右に配置されているので、左右の重量バランスを容易に向上させることが可能とされ、安定して装着することができる。
また、外形を効率的に小型化することが可能となり、患者が装着した状態で身体を動かしても呼吸用温湿度交換器が邪魔になるのを抑制することができる。
【0014】
また、小型化することにより、患者の首部分をはじめとする身体が、予期しない動きをした場合であっても、呼吸用温湿度交換器が、患者の頬や顎と接触するのを抑制することができる。
【0015】
また、第3開口部が下方に開口していて横方向に開口部が必要とされないので、ハウジング上部の形状設計における自由度が向上し、ハウジング上部に先鋭な角部を有さない大きな角度(例えば、120°以上の鈍角)のコーナ部や曲面形状部等の緩やかに変化する緩和形状部を容易に形成することができる。
その結果、ハウジングが頬や顎に接触した場合でも、緩和形状部が接触して先鋭な角部が接触することがないので、角部が接触することに起因する発赤や炎症を効果的に抑制することができる。
【0016】
また、この発明に係る呼吸用温湿度交換器によれば、第2開口部を挟んで左右に伸びる流通空間に一対の湿熱蓄積体が配置されているので、第2開口部と左右の湿熱蓄積体の間の流通経路の長さを容易に短くすることが可能とされ、呼吸気を効率的に流通させることができる。
【0017】
この明細書において、上下及び左右は、呼吸用温湿度交換器が装着される起きた状態の患者から見たときの上下及び左右を意味する。
また、この明細書において、人工気道とは、人工呼吸器の気管チューブ、一重構造の気管切開チューブ、二重構造を有する気管切開チューブにおけるインナーカニューレが含まれる。
【0018】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の呼吸用温湿度交換器であって、前記患者側管路に、前記人工気道が所定量以上挿入されるのを防止するストッパが形成されていることを特徴とする。
【0019】
この発明に係る呼吸用温湿度交換器によれば、患者側管路に、人工気道が所定量以上挿入されるのを防止するストッパが形成されているので、第1開口部に人工気道を挿入する際や、呼吸用温湿度交換器を装着しているときに、人工気道の挿入部が第2開口部の先に押し込まれることを防止することができる。
その結果、ハウジング内の流通空間を一定に保つことができる。
【0020】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の呼吸用温湿度交換器であって、前記ハウジングは、前記流通空間内に、前記第2開口部の下方から前記左側及び右側の流通空間の上部に向かって緩やかに変位するガイド形状部が形成されていることを特徴とする。
【0021】
この発明に係る呼吸用温湿度交換器によれば、ハウジングは、流通空間内に第2開口部の下方から前記左側及び右側の流通空間の上部に向かって緩やかに変位するガイド形状部が形成されているので、第2開口部から流入した呼気が、左右の流通空間の上部に向かってスムースに流れる。
その結果、流通空間内において、呼気に乱流等が発生することに起因して背圧が発生するのが抑制されて、呼吸する際における患者の負担が軽減されて、スムースに呼吸することができる。
【0022】
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の呼吸用温湿度交換器であって、前記ハウジングは、前記流通空間の左右側に位置される上側壁部に、前記湿熱蓄積体の第1開口部側の端部と前記第2開口部との間に流通する呼吸気を整流する整流部材が形成されていることを特徴とする。
【0023】
この発明に係る呼吸用温湿度交換器によれば、ハウジングは、流通空間の左右側に位置される上側壁部に、湿熱蓄積体の第1開口部側の端部と第2開口部との間に流通する呼吸気を整流するガイド形状部材が形成されているので、第2開口部から流入した呼気が、湿熱蓄積体の第1開口部側の端部近傍で圧力損失や背圧を発生させるのが抑制されて、呼吸気がスムースに流れる。
その結果、ハウジング本体内における背圧が発生するのが抑制されて、呼吸する際における不快感や違和感が発生するのが抑制されて、患者が呼吸をスムースに行うことができる。
【0024】
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の呼吸用温湿度交換器であって、前記患者側管路は、前記ハウジングの第1開口部側壁部から上側に傾斜して形成されていることを特徴とする。
【0025】
この発明に係る呼吸用温湿度交換器によれば、患者側管路は、前記ハウジングの第1開口部側壁部から上側に傾斜して形成されているので、人工気道に装着した状態で、呼吸用温湿度交換器が患者から大きく離間することが抑制される。特に気管切開チューブに接続した場合には、第3開口部の下側に充分な空間を確保しやすくすることができる。
その結果、装着しても、着衣などに邪魔されることなく安定して呼吸することができる。
【0026】
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか1項に記載の呼吸用温湿度交換器であって、前記ハウジングにおいて前記左右の第3開口部と対応する領域を含む第4開口部が形成されたハウジング本体と、前記左右の第3開口部が開口する底枠部材及び前記底枠部材に立設され前記ハウジング本体の内面に沿って形成された立上壁部と、を有するハウジング構成部材と、を備え、前記ハウジング構成部材は、前記ハウジング本体の第4開口部から挿入するように構成されていることを特徴とする。
【0027】
この発明に係る呼吸用温湿度交換器によれば、左右の第3開口部と対応する領域を含む第4開口部が形成されたハウジング本体と、左右の第3開口部が開口する底枠部材と底枠部材に立設されハウジング本体の内面に沿って形成された立上壁部とを有するハウジング構成部材と、を備えていて、ハウジング構成部材がハウジング本体の下部に形成された第4開口部から挿入するように構成されているので、ハウジング本体にハウジング構成部材を容易に組み立てることができる。
また、ハウジング本体からハウジング構成部材を取り外すことにより、湿熱蓄積体を容易に交換することができる。
【0028】
請求項7に記載の発明は、請求項1から5のいずれか1項に記載の呼吸用温湿度交換器であって、前記第1開口部の向い側に吸入用チューブを挿入する吸引窓が前記ハウジングを貫通して形成されていて、前記吸引窓にはフィルム状の平板基板に開閉可能な切込みが形成された吸引窓シール部材が配置されていることを特徴とする。
【0029】
この発明に係る呼吸用温湿度交換器によれば、第1開口部の向い側に、吸入用チューブを挿入する吸引窓がハウジングを貫通して形成されているので、吸入用チューブを、この吸引窓から人工気道内に挿入して気管内に貯留した痰等の分泌物を容易に吸引することができる。
また、患者が咳をした場合に、切込みが開かれて、湿熱蓄積体以外からも呼気が排出される。
【0030】
また、吸引窓に配置される吸引窓シール部材が、開閉可能な切込みが形成されたフィルム状の平板基板により構成されているので、構造が簡単であり、容易かつ低コストで製造することができる。
また、ハウジング本体に対する装着や取り扱いが容易であり、吸引窓シール部材を小型化することができる。
【0031】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の呼吸用温湿度交換器であって、前記ハウジングは、前記ハウジングにおいて前記左右の第3開口部と対応する領域を含む第4開口部が形成されたハウジング本体と、前記左右の第3開口部が開口する底枠部材と、前記底枠部材に立設され前記ハウジング本体の内面に沿って形成されるとともに前記吸引窓シール部材が配置可能とされる立上壁部と、を有するハウジング構成部材を、備え、前記ハウジング構成部材は、前記ハウジング本体の第4開口部から挿入するように構成されていることを特徴とする。
【0032】
この発明に係る呼吸用温湿度交換器によれば、ハウジングが、左右の第3開口部と対応する領域を含む第4開口部が形成されたハウジング本体と、左右の第3開口部が開口する底枠部材及び底枠部材に立設されハウジング本体の内面に沿って形成されるとともに吸引窓シール部材が配置可能とされる立上壁部とを有するハウジング構成部材と、を備えていて、ハウジング構成部材がハウジング本体の下部に形成された第4開口部から挿入するように構成されているので、吸引窓シール部材を装着したハウジング構成部材をハウジング本体に挿入することで、吸引窓シール部材をハウジング本体に容易かつ効率的に組み立てることができる。
さらに、吸引窓シール部材をハウジング構成部材の立上壁部とハウジング本体内面とで保持することにより、吸引窓シール部材を密着固定することが可能となるので、吸引窓シール部材を固定するためのキャップ部材等を不要とすることができる。
また、ハウジング本体にからハウジング構成部材を取り外すことにより、湿熱蓄積体及び吸引窓シール部材を容易に交換することができる。
【0033】
請求項9に記載の発明は、請求項1から6のいずれか1項に記載の呼吸用温湿度交換器であって、前記ハウジングは、第1開口部と反対側の面に動物又はキャラクタの顔形を含む模様が形成され、前記顔形は前記ハウジングの上下方向と対応して表示されていることを特徴とする。
【0034】
この発明に係る呼吸用温湿度交換器によれば、ハウジングは、第1開口部と反対側の面に動物又はキャラクタの顔形を含む模様が形成されていて、顔形がハウジングの上下方向と対応して表示されているので、人工気道に接続する際に、呼吸用温湿度交換器の上下方向を誤って装着するのを抑制することができる。
この明細書において、動物又はキャラクタの顔形を含むとは、顔以外の身体部分(例えば、上半身、胴体等の身体の一部や全身等)を含んでもよいことを意味する。また、これらには、人を含むものとする。
【0035】
請求項10に記載の発明は、請求項7又は8に記載の呼吸用温湿度交換器であって、前記ハウジングは、前記吸引窓の周囲に動物又はキャラクタの顔形を含む模様を表示するとともに、前記顔形の口に相当する部分が前記吸引窓と対応して形成されていることを特徴とする。
【0036】
この発明に係る呼吸用温湿度交換器によれば、ハウジングは、吸引窓の周囲に動物又はキャラクタの顔形を含む模様を表示するとともに、顔形の口に相当する部分が前記吸引窓と対応して形成されているので、呼吸用温湿度交換器の上下を誤って装着するのを抑制するとともに、吸引窓の位置を容易に視認することができる。
【0037】
請求項11に記載の発明は、請求項1から10のいずれか1項に記載の呼吸用温湿度交換器であって、前記ハウジングは、前記左右の第3開口部の間に酸素分岐路が形成されていて、前記酸素分岐路に供給された酸素を左右の湿熱蓄積体の下方に配分するように構成されていることを特徴とする。
【0038】
この発明に係る呼吸用温湿度交換器によれば、ハウジングは、左右の第3開口部の間に酸素分岐路が形成されていて、酸素分岐路に供給された酸素を左右の湿熱蓄積体の下方に配分するように構成されているので、左右の湿熱蓄積体には下方からほぼ均等に酸素が供給される。
その結果、左右の湿熱蓄積体から効率的に酸素が供給されるので、患者に安定して酸素を供給することができる。
【0039】
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の呼吸用温湿度交換器であって、前記酸素分岐路に酸素を供給する酸素供給管は、前記ハウジングの下部に形成されていることを特徴とする。
【0040】
この発明に係る呼吸用温湿度交換器によれば、酸素分岐路に酸素を供給する酸素供給管が、ハウジングの下部に形成されているので、酸素分岐路に酸素を容易に供給することができる。
また、酸素供給管がハウジングの下部に形成されていることにより、患者の顔が動いた場合であっても、酸素供給管が頬や顎に接触することが抑制される。
また、接続した酸素供給チューブを腕などに接触しにくいように設置することが可能である。
【0041】
また、患者がうなだれたような場合に、ハウジング下部の第3開口部よりも先に酸素分岐路が衣服や寝具に接触して、左右の第3開口部が同時に閉塞されることが抑制される。その結果、患者は安定して呼吸することが可能となり、呼吸用温湿度交換器を装着することによる違和感等の発生を抑制することができる。
【0042】
請求項13に記載の発明は、請求項11に記載の呼吸用温湿度交換器であって、前記酸素分岐路に酸素を供給する酸素供給管は、前記ハウジングに対して左右のいずれかに形成されていることを特徴とする。
【0043】
この発明に係る呼吸用温湿度交換器によれば、酸素分岐路に酸素を供給する酸素供給管が、ハウジングに対して左右のいずれかに形成されているので、酸素供給管がハウジングの下側に突出することが抑制され、患者が姿勢を変更する際に邪魔になるのを抑制することができる。
その結果、患者が、姿勢を容易に変更することができる。
【0044】
請求項14に記載の発明は、請求項1から13のいずれか1項に記載の呼吸用温湿度交換器であって、前記第1開口部には、前記人工気道が接続された際にこれらを外方から付勢する付勢部材が配置されていることを特徴とする。
【0045】
この発明に係る呼吸用温湿度交換器によれば、第1開口部に、人工気道が接続された際に、これら人工気道の接続部(例えば、テーパ部)を外方から付勢する付勢部材が配置されているので、呼吸用温湿度交換器の患者側管路内のテーパ部と、人工気道の外周のテーパ部に許容公差内の大きな製造誤差が生じている場合であっても、人工気道を患者側管路に確実に接続することができる。
また、弱い力で(優しく)装着しても確実に保持されて脱落することが抑制されるうえ、人工気道を着脱する際に患者に与える負担を軽減することができる。
【発明の効果】
【0046】
この発明に係る呼吸用温湿度交換器によれば、第3開口部が下側を向いている場合に、湿熱蓄積体に液状物が付着することが抑制される。
その結果、液状物が湿熱蓄積体に付着することに起因する患者の負担や苦痛を抑制しつつ湿熱蓄積体を長時間安定して使用することができる。
【発明を実施するための形態】
【0048】
<第1の実施形態>
以下、
図1から
図15を参照して、本発明の第1の実施形態に係る呼吸用温湿度交換器を説明する。
図1〜
図3は、第1の実施形態に係る呼吸用温湿度交換器の概略構成を説明する斜視図であり、符号1は呼吸用温湿度交換器を、符号10はハウジングを、符号60は湿熱蓄積体を示している。
【0049】
呼吸用温湿度交換器1は、
図1〜
図3に示すように、ハウジング10と、湿熱蓄積体60とを備え、患者が気管切開チューブ(人工気道)(不図示)を通じて呼吸する際に、呼気に含まれる水分と熱を吸収して吸気に還元するように構成されている。
【0050】
ハウジング10は、例えば、ハウジング本体20と、
患者側管路30と、ハウジング構成部材50と、吸引窓シール部材18と、リング状シリコンゴム44と、を備えており、ハウジング本体20には、患者側管路30が一体に形成されている。
また、ハウジング10の上部には、先鋭な角部が頬や顎に接触するのを防止するための曲面形状部(緩和形状部)20Aが形成されている。
【0051】
また、ハウジング10は、
図2、
図4、
図5に示すように、第2開口部32が開口されていて、第2開口部32を挟んで左右に伸び左側及び右側に下方に開口される第3開口部23が形成された流通空間21を画成するとともに、第1開口部31と左側及び右側の第3開口部23との間をそれぞれ流通可能に構成されている。
【0052】
ハウジング本体20は、例えば、プラスチック樹脂により形成されていて、上方が覆われるとともに、通常の呼吸気は下向きに開口された左右の第3開口部23を通じて行われるように構成され、上側から降りかかった液状物がハウジング本体20内に進入しないようになっている。
【0053】
また、ハウジング本体20は、
図3に示すように、ハウジング構成部材50と着脱可能に構成されるとともに、ハウジング本体20からハウジング構成部材50を取り外すことにより、下部に左右の第3開口部23と対応する領域を含む第4開口部24が開口され、第4開口部24を介して、湿熱蓄積体60を容易に交換できるようになっている。
【0054】
患者側管路30は、
図4、
図5に示すように、一端(第1端)に開口する第1開口部31と、他端(第2端)に開口する第2開口部32とを有していて、内方が略円筒形状に形成されている。
【0055】
また、患者側管路30の第1開口部31側は、
図5に示すように、第1端側に向かって拡径された拡径部30Aが形成されるとともに、第1端に環状壁部31Aが形成されている。
また、拡径部30Aは、内周に第1開口部31から第2開口部32側に向うにしたがって縮径されたテーパ部31Tが形成されており、テーパ部31Tに、図示しない気管切開チューブのテーパ付接続部を挿入することにより、気管切開チューブが接続されるようになっている。
【0056】
また、患者側管路30の第2開口部32側には、
図4に示すように、患者側管路30の軸線O31と直交する方向に沿って、患者側管路30の内周側下部から内周に伸びる略三日月形の抑止板(ストッパ)30Hが形成されていて、気管切開チューブの接続部が所定位置で停止されるようになっている。
【0057】
この抑止板30Hを形成することにより、気管切開チューブの接続部が患者側管路30に当接して所定位置で停止されるので、気管切開チューブを患者側管路30に接続する際や呼吸用温湿度交換器1を装着しているときに、気管切開チューブの流通空間21への押し込みが発生するのを防止することができる。
【0058】
ハウジング本体20は、
図4、
図6に示すように、第2開口部32を挟んで左右両側に配置されて内方に流通空間21の左側に位置される左側流通空間21Lを画成する左側ハウジング部22L及び内方に流通空間21の右側に位置される右側流通空間21Rを画成する右側ハウジング部22Rと、断面略U字型に形成されて手前側に第2開口部32が開口された接続壁部22Uとを備えている。
【0059】
左側ハウジング部22L及び内方に右側ハウジング部22Rは、外形が略有底筒状に形成されていて、互いに対向する側がそれぞれ開口されている。
そして、左側ハウジング部22Lと右側ハウジング部22Rは、互いに対向する側の開口部分同士を接続壁部22Uによって接続されている。
【0060】
また、第1開口部31は、
図5に示すように、軸線O31がハウジング10の接続壁部22Uの手前側の壁部の外面と直交する方向に対して、例えば、上方に交差角θ=5°〜20°程度、傾斜して形成されている。
【0061】
また、ハウジング本体20の接続壁部22U内には、例えば、
図6に示すように、第2開口部32の下方側に沿って下方に膨出するとともに、第2開口部32に沿って左側流通空間21L及び右側流通空間21Rの上部に向かって緩やかに変位して伸びるガイド形状部54が形成されている。
【0062】
また、ガイド形状部54は、例えば、第2開口部32から離間するにつれてわずかに上方に傾斜して、第2開口部32から流入した呼気がスムースに上方に向かって流れるようになっていてもよい。
なお、この実施形態では、ガイド形状部54は、ハウジング構成部材50に形成されている。
【0063】
また、ハウジング本体20の接続壁部22U内には、
図4〜
図7に示すように、第2開口部32の前側(患者とは反対側)に、接続壁部22Uの上側壁部から下方に向かって伸びる仕切羽根27が形成されている。
【0064】
仕切羽根27は、左側流通空間21Lと右側流通空間21Rと仕切ることにより、第2開口部32から流入した呼気が、左側流通空間21L及び右側流通空間21Rに均等に流入するようになっている。
また、この実施形態において、
図5、
図7に示すように、仕切羽根27は、接続壁部22Uの第2開口部32と対向する側の壁部(患者とは反対側の壁部)との間に間隙が形成されていてもよい。
なお、仕切羽根27を設けるかどうか、また、設ける場合における仕切羽根27の形状、サイズ、向き、数については、任意に設定することができる。
【0065】
また、
図6、
図7に示すように、左側ハウジング部22L及び右側ハウジング部22Rの上側壁部の内面には、第2開口部32側から左側ハウジング部22L、右側ハウジング部22Rの端部(第2開口部32から離隔する側)に向かって伸びる整流羽根(整流部材)28が、上側壁部から下方に向かって突出して形成されている。
【0066】
このように、左側ハウジング部22L及び右側ハウジング部22Rに整流羽根28を設けることにより、第2開口部32から流入して左側ハウジング部22L及び右側ハウジング部22Rの上部に流入した呼気が、整流羽根28に沿って左右の湿熱蓄積体60の端部60Aにスムースに流れるようになっている。
【0067】
また、整流羽根28の下端は、例えば、装着された状態の湿熱蓄積体60の上端60Aに到達する長さに形成されていて、湿熱蓄積体60を上側から当接、支持するように構成してもよい。
このように、湿熱蓄積体60を上側から当接、支持する場合には、整流羽根28の長さは、湿熱蓄積体60の直径の約1/2とすることが、呼気の流路抵抗が大きくなるのを抑制しつつ呼気がスムースに流れる点で好適である。
なお、整流羽根28を設けるかどうか、また、設ける場合における整流羽根28の形状、サイズ、向き、数については、任意に設定することができる。
【0068】
そして、
図8に示すように、ハウジング本体20の第2開口部32と対向する側(第1開口部31と反対側)に位置される壁部には、ハウジング本体20の外部から流通空間21に貫通して開口する吸引窓17が形成されている。
そして、吸引窓17は、吸引窓シール部材18が装着されることにより、流通空間21が外部に開放されるのを抑制するように構成されている。
【0069】
また、この実施形態では、吸引窓17の周囲には、例えば、
図8に示すように、キャラクタの顔形10Cを表示されていて、気管切開チューブに接続する際のハウジング10の上下方向を容易に視認することができるようになっている。
【0070】
また、例えば、顔形10Cの口に相当する部分が吸引窓17と対応して形成されていて、吸引する際に、吸引窓17の位置を容易に視認することができるようになっている。
【0071】
また、吸引窓17は、例えば、横長の楕円形をベースとして上側縁部が下方に湾曲する形状、あるいは横長の長円が円弧同士を結ぶ辺の中央寄りが漸次下方に湾曲された形状に形成されていることが好適である。
吸引窓17を、このような形状に形成することにより、大きな面積を確保しつつ挿入可能とされるものの大きさが制限し易くなり、以下に示す構成、作用、効果を効率的に得ることができる。
【0072】
(1)吸引窓17の開口面積は、呼吸用温湿度交換器1が対応している(接続可能な)気管切開チューブが挿管される患者が、咳等、不意に生じる可能性がある多量の呼気が排出可能な開口面積を有していることが好適である。
このような構成とすることにより、患者が咳をした場合に、呼気がスムースに排出されて、患者に負担や苦痛を与えるのを抑制することができる。
【0073】
(2)また、吸引窓17は、吸引窓17の開口領域内に配置可能とされる最大の仮想円Cの直径(以下、吸引窓設定寸法という)Dが、呼吸用温湿度交換器1が対応している(接続可能な)気管切開チューブ(人工気道)の内径の1/2以下となるように設定することが好適である。
【0074】
このような構成とすることにより、痰等の分泌物を吸引する際に、気管切開チューブの内径の1/2よりも大きな外径を有する吸引チューブを吸引窓17に挿入することができない。すなわち、気管切開チューブの内径の1/2以下の外径の吸引チューブしか挿入することができないので、人工気道の通気断面積の約3/4以上を確保することができ、患者に負担や苦痛を与えるのを抑制することができる。
【0075】
また、吸引チューブについては、大きさが規格化されて段階的に設定されていることから、吸引に用いようとする吸引チューブよりも規格が一段階大きな吸引チューブより吸引窓設定寸法Dを小さく設定して、一段階大きな吸引チューブが挿入できないようにすることによって、吸引時における人工気道の実質的な通気面積を、できるだけ大きく確保できるように構成してもよい。
【0076】
なお、断面が円形状以外(例えば、楕円形状、矩形等)の吸引チューブが用いられる場合には、吸引窓17の形状、大きさを、挿入させてはならない吸引チューブが挿入不能な形状、大きさに設定してもよい。
【0077】
(3)さらに、吸引窓挿管可能寸法を、呼吸用温湿度交換器1が対応する患者の適用年齢等をパラメータとして設定される患者の平均的な指の太さよりも数ミリ(例えば、約1〜3mm)小さく設定することが好適である。
【0078】
このように、吸引窓設定寸法Dを、対象とされる患者の指の太さより数ミリ小さく設定することにより、患者の指が誤って吸引窓17に挿し込まれることが防止される。
その結果、患者の指が吸引窓17に挿し込まれて、吸引窓シール部材18が破損されるのを抑制することができる。
【0079】
また、例えば、患者の指が挿し込まれるのが抑制されることにより、吸引窓17の開閉面積が確保されるので、湿熱蓄積体60に痰等が付着した場合や、咳等をした場合でも、患者に負担や苦痛が発生するのを抑制することができる。
なお、乳児等を対象とする場合は、指の平均的な太さが7mm〜8mmであるので、吸引窓17の仮想円Cの設定寸法(吸引窓設定寸法)Dを6mm以下とすることで、乳児が無意識に指を挿入することが抑制されて好適である。
【0080】
ハウジング構成部材50は、例えば、プラスチック樹脂等により形成されていて、
図9に示すように、左右に間隔をあけて開口する二つの第3開口部23が形成された底枠部材51と、この底枠部材51の左右の第3開口部23を結ぶ接続部分から直角に立設された立上壁部52とを備えている。
【0081】
また、
図6に示すように、左右の第3開口部23を構成する二つの周縁壁部には、湿熱蓄積体60の外径よりもわずかに大径に形成された略円形の凹部53L、53Rが形成され、それぞれ湿熱蓄積体60を収容可能とされている。
【0082】
このような構成とすることにより、湿熱蓄積体60を収容凹部53L、53Rに収容した状態でハウジング本体20に組み付けることができるので、安定して効率的に組立てられ、湿熱蓄積体60をハウジング本体20に安定して保持させることができる。
【0083】
立上壁部52は、接続壁部22Uの第2開口部32と対向する側の壁部の内面と対応して形成されており、
図9に示すように、ハウジング本体20の下部に開口する第4開口部24から挿入可能とされていて、例えば、ラッチ等(不図示)を用いることによって、ハウジング本体20と着脱可能に構成されている。
【0084】
また、立上壁部52には、
図5、
図9に示すように、平坦凹部52Pが形成されていて、平坦凹部52Pには吸引窓シール部材18が配置可能とされている。
平坦凹部52Pは、例えば、吸引窓シール部材18の厚さと対応する深さに形成されている。
【0085】
また、平坦凹部52Pには、吸引窓17と対応して形成された吸引窓52Hが形成されている。吸引窓52Hは、ハウジング構成部材50がハウジング本体20内に挿入された状態で、吸引窓17と対応する形状、大きさとされていて、この実施形態では、例えば、吸引窓17と重なるように構成されている。
【0086】
なお、吸引窓52Hを吸引窓17と対応する形状、サイズにするかどうかについては、任意に設定してもよい。また、吸引窓17の実質的な面積を吸引窓52Hにより、又は吸引窓17と吸引窓52Hを協働させることにより設定してもよい。
【0087】
そして、吸引窓シール部材18は、ハウジング本体20内に挿入された状態で、立上壁部52によりハウジング本体20に押圧されるようになっている。
この実施形態では、
図5に示すように、立上壁部52が、仕切羽根27と続壁部22Uの第2開口部32と対向する側の壁部との間隙に挿入され、吸引窓シール部材18及び立上壁部52が仕切羽根27によりハウジング本体20に押圧、保持されるようになっている。
【0088】
吸引窓シール部材18及び立上壁部52が、仕切羽根27によってハウジング本体20に押圧されるので、ハウジング本体20に吸引窓シール部材18を確実に保持させることができる。
【0089】
また、ハウジング構成部材50の平坦凹部52Pに吸引窓シール部材18を装着させた状態で、ハウジング構成部材50をハウジング本体20に挿入することにより、吸引窓シール部材18を、ハウジング本体20に対して容易かつ効率的に組み立てることができる。
【0090】
さらに、吸引窓シール部材18を、ハウジング構成部材50の立上壁部52とハウジング本体20内面とで保持することにより、吸引窓シール部材18を密着固定することが可能となるので、吸引窓シール部材18を固定するためのキャップ等の固定部材を用いる必要がなくなる。
【0091】
吸引窓シール部材18は、この実施形態において、例えば、
図9に示すように、柔軟性及び弾性を有するシリコン樹脂等の材料を矩形に成形したフィルム状の平板基板18Fに、吸引窓17の周縁部より内方に位置され上方が連接部分とされる横向きの略C字形状とされる切込み18Cが形成された構成とされている。なお、切込みの数、形態は任意に設定することができる。
【0092】
また、ハウジング構成部材50の底枠部材51には、例えば、
図6に示すように、第3開口部23のわずかに上方の位置に、第3開口部23と湿熱蓄積体60の端部60Bの間に酸素を供給可能とする酸素分岐路56が形成されている。また、酸素分岐路56は、下方に突出する酸素供給用管路58が接続されている。
【0093】
酸素分岐路56には、例えば、
図6に示すように、酸素分岐路56の片側一方に突出して酸素の流れを抑制するバンプ56Aが形成されていて、バンプ56Aの高さを調整することによって、酸素分岐路56に供給された酸素が、左右の第3開口部23と湿熱蓄積体60の間の空間に均等に酸素を分岐するように構成されている。
【0094】
そして、酸素供給用管路58には、必要に応じて、酸素供給用チューブ(不図示)が接続可能とされていて、酸素供給用チューブを介して供給された酸素を、酸素分岐路56に形成したバンプ56Aにより均等に分岐して、左右の湿熱蓄積体60の端部60B側に流入させて、流入した酸素を吸気ととともに端部60Bから湿熱蓄積体60に取り込むようになっている。
【0095】
湿熱蓄積体60は、呼気が含む水分と熱を吸収して吸気に還元するためのものであり、この実施形態において、
図3、
図6に示すように、左右を一対として、ハウジング本体20の左側流通空間21L及び右側流通空間21R内に配置されている。
【0096】
そして、湿熱蓄積体60は、左側ハウジング部22Lと右側ハウジング部22Rの内周面及び、ハウジング構成部材50の第3開口部23周囲の周縁壁部に形成された収容凹部53L、53Rによって下方から支持されるようになっている。
【0097】
湿熱蓄積体60は、左側ハウジング部22L及び右側ハウジング部22Rのそれぞれに収納されていて、左側ハウジング部22L及び右側ハウジング部22R内に位置される端部60Aと第3開口部23側に位置される端部60Bとの間で、呼吸気を流通させるようになっている。
【0098】
そして、湿熱蓄積体60は、端部60Aにおいて、呼気を湿熱蓄積体60内に取り込むとともに、湿熱蓄積体60内を通過してきた吸気を、左側ハウジング部22L及び右側ハウジング部22R内に放出するようになっている。
【0099】
また、湿熱蓄積体60の端部60Bは、第3開口部23を介して外部に開放されていて、湿熱蓄積体60内を通過した呼気を端部60Bから放出するとともに、外部から取り入れた吸気を湿熱蓄積体60内に取り込むようになっている。
【0100】
湿熱蓄積体60は、例えば、テープ状のコルゲート紙片をスパイラル(渦巻)状に巻き重ねたスパイラル構造や、短冊状のコルゲート紙片を環状に成形した内径の異なる複数の筒体を内径の小さいものから順に大きなものに挿入して同心円状に積層した同心重層構造、又は通気性のあるスポンジや不織布等を成形することにより構成される柱状体(円柱状、多角柱状等)を適用することができる。
【0101】
また、湿熱蓄積体60は、例えば、グリセリン、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸塩類、ポリビニルアルコール、グリコール類、塩化カルシウム、塩化リチウム等の化合物が吸湿性物質として含浸されていることが好適である。なお、湿熱蓄積体60は、周知のものを用いることが可能である。
【0102】
また、第1開口部31には、気管切開チューブ(人工気道)を接続する接続構造が形成されている。第1開口部31における気管切開チューブの接続構造は、例えば、第1開口部31に挿入された気管切開チューブを外方から付勢するための付勢部材が配置されている。
以下、
図10〜
図13を参照して、第1の実施形態に係る第1開口部31における気管切開チューブの接続構造について、具体的に説明する。
【0103】
気管切開チューブを接続する接続構造は、
図10、
図11に示すように、例えば、患者側管路30の第1開口部31を構成する環状壁部31Aと、リング状シリコンゴム(付勢部材)44とを備えていて、第1開口部31に、図示しない気管切開チューブを挿入するようになっている。
【0104】
環状壁部31Aは、
図11、
図12に示すように、環状壁部31Aの周方向に間隔をあけて、環状壁部31Aの外周側から内周側に貫通する複数のリング保持孔31Hが形成されている。
この実施形態において、環状壁部31Aには、例えば、4つのリング保持孔31Hが形成されている。
【0105】
また、環状壁部31Aは、
図11(B)、
図12(E)に示すように、リング状シリコンゴム44が環状壁部31Aの外周側に引掛けられることにより、リング保持孔31Hを介して第1開口部31の内周側に突出して、気管切開チューブを外方から付勢して保持するようになっている。
【0106】
この実施形態では、
図11、
図12に示すように、例えば、環状壁部31Aの周囲には、リング状シリコンゴム44を装着するためのリング保持溝31Uが形成されていて、リング保持溝31Uの底部は、リング状シリコンゴム44の外形と略相補的に形成されている。
具体的には、リング保持溝31Uは、
図12(C)に示すように、環状壁部31Aに装着された状態におけるリング状シリコンゴム44の患者側管路30の軸線O31を含む断面と略同じ形状(例えば、略同じ曲率半径)とされている。
【0107】
また、リング保持孔31Hは、例えば、
図12(B)、(D)に示すように、リング保持溝31Uの底部に、リング状シリコンゴム44を直線状とした仮想円筒44Lを配置して、リング保持溝31Uの所定の2箇所を直線的に接続した場合に形成される下溝形状部31Cにより構成されていることが好適である。
【0108】
このとき、リング保持溝31Uと下溝形状部31Cとの相対位置は、リング状シリコンゴム44が、リング保持孔31Hから第1開口部31の内周側に突出する突出量Mに基づいて設定することが好適である。
【0109】
また、突出量Mについては、任意に設定することが可能であり、リング保持孔31Hの数、接続させる気管切開チューブの大きさ、着脱するときの着脱抵抗等によって適宜設定することが好適である。
【0110】
環状壁部31Aの周囲に、リング状シリコンゴム44を装着するためのリング保持溝31Uを形成することにより、環状壁部31Aからリング状シリコンゴム44が脱落することが抑制され、リング状シリコンゴム44が所定位置に安定して保持される。
【0111】
また、リング保持溝31Uの底部に、リング状シリコンゴム44を直線状とした仮想円筒44Lが配置可能とされる下溝形状部31Cを形成してリング保持孔31Hを設定することにより、リング状シリコンゴム44が確実に保持されるとともに、リング状シリコンゴム44の突出量Mを容易に設定することができる。
【0112】
リング状シリコンゴム44は、環状壁部31Aの外周に装着され、リング状シリコンゴム44の内周側の一部がリング保持孔31Hを介して環状壁部31Aの内周側に突出して、第1開口部31のテーパ部31Tに挿入される気管切開チューブの接続部を内方に付勢するとともに押圧して固定するようになっている。
【0113】
以下、
図13を参照して、第1の実施形態に係る接続構造の第1変形例について説明する。
図13は、第1の実施形態に係る接続構造の第1変形例を示す図である。
第1変形例は、
図13に示すように、環状壁部31Aの周方向に、6つのリング保持孔31Hが60°間隔で形成されている。なお、リング保持孔31Hの数については、任意に設定することが可能である。
【0114】
このような構成として、気管切開チューブとの接触箇所を増すととにより、リング状シリコンゴム44の突出量を小さくしても、気管切開チューブとが確実に保持される。
その結果、気管切開チューブを挿脱する際の抵抗が小さくなり、容易に着脱することができる。
【0115】
以下、第1の実施形態に係る呼吸用温湿度交換器1の作用について説明する。
呼吸用温湿度交換器1の第1開口部31には、気管切開チューブが接続されているものとする。
【0116】
(1)まず、患者が呼気を排出すると、第1開口部31から流入した呼気は、患者側管路30を経由して、ハウジング本体20内の流通空間21に、第2開口部32から流入される。
【0117】
(2)ハウジング本体内に流入された呼気は、ガイド形状部54に沿って流れるとともに仕切羽根27によって左右に仕切られ、左側流通空間21L及び右側流通空間21Rの上部に流れる。
【0118】
(3)左側流通空間21L及び右側流通空間21Rの上部に流入した呼気は、整流羽根28に沿って整流され、左右の湿熱蓄積体60の端部60A上方に向かってスムースに流れる。
【0119】
(4)そして、端部60Aから湿熱蓄積体60内を通過して端部60Bから流出され、第3開口部23から外部に放出される。このとき、呼気に含まれていた水分と熱が湿熱蓄積体60に吸収、保持される。
【0120】
(5)次に、吸気が第3開口部23から取り込まれる。
吸気に酸素を付加する場合には、酸素供給用管路58から酸素分岐路56を経由して、左右の湿熱蓄積体60の端部60Bに酸素を供給する。
【0121】
(6)取り込まれた吸気は、端部60Bから湿熱蓄積体60内を通過して端部60Aから左側流通空間21L及び右側流通空間21Rの上部に流入する。
このとき、吸気には湿熱蓄積体60が吸収、保持していた水分と熱が還元されて適度な温湿度とされる。
【0122】
(7)左側流通空間21L及び右側流通空間21R内に流入した吸気は、ガイド形状部54に沿って流れて、第2開口部32及び第1開口部31を経由して、気管切開チューブにスムースに流入する。
【0123】
また、気管等に痰等の分泌物が付着した場合には、吸引窓17を覆っている吸引窓シール部材18の切込み18Cから吸引用チューブを挿入し、吸引窓17を介して挿入した吸引用チューブによって、気管切開チューブ内又は気管内に付着した分泌物を吸引、除去することができる。
【0124】
また、吸引窓17は、通常の呼吸に於いて吸引窓シール部材18の切込み18Cは閉鎖状態を保つ。
咳と、咳に伴う分泌液が噴出された場合には、その流速による圧力によって吸引窓シール部材18の切込み18Cが外向きに開き、咳と、咳に伴う分泌液をハウジングの外に逃がし出す。
さらに湿熱蓄積体60に分泌液等が付着して閉塞あるいは通気抵抗が上昇した場合には、呼吸の圧力によって、吸引窓シール部材18の切込み18Cが開口されて、患者が安定した呼吸を可能とする。
【0125】
第1の実施形態に係る呼吸用温湿度交換器1によれば、湿熱蓄積体60がハウジング10内に配置され、ハウジング10が湿熱蓄積体60を覆うように形成されているので、例えば、多量のミルクの吐き戻しがあったり、よだれが長時間にわたり排出された場合であっても、患者が起き上がっていて第3開口部23が下側を向いている限り、湿熱蓄積体60に液状物が付着することが抑制される。
その結果、液状物が湿熱蓄積体60に付着することに起因する不快感や違和感を抑制しつつ湿熱蓄積体60を長時間安定して使用することができる。
【0126】
また、呼吸用温湿度交換器1によれば、湿熱蓄積体60が第2開口部32を挟んで左右に配置されているので、左右の重量バランスを容易に確保することができ、安定して装着することができる。
【0127】
また、呼吸用温湿度交換器1によれば、吸引窓17に配置される吸引窓シール部材18が、横向きの略C字形状の切込みが形成されたフィルムから構成されて構造が簡単であるので、吸引窓シール部材18を簡単に製造することができ、製造コストを削減することができる。
【0128】
また、吸引窓シール部材18の取扱いが簡単であるので、ハウジング本体20に対して容易に装着することができる。また、吸引窓シール部材18を容易に小型化することができる。
【0129】
また、呼吸用温湿度交換器1によれば、第2開口部32を挟んで左右に伸びる流通空間21に一対の湿熱蓄積体60が配置されているので、第2開口部32と左右の湿熱蓄積体60との流通経路の長さを容易に短くして呼吸気を効率的に流通させることができるので、容易に小型化することができる。
【0130】
また、ハウジング10の上部に曲面形状部20Aが形成されていて、角部が形成されていないので、頬や顎に接触した場合においても、発赤や炎症が発生するのを効果的に抑制することができる。
【0131】
また、呼吸用温湿度交換器1を小型化(例えば、上下方向寸法)することにより、
図14に示すように、患者Kの首が短くても容易に装着することができ、姿勢を変更する際に邪魔になるのを抑制することができる。
【0132】
また、呼吸用温湿度交換器1によれば、第1開口部31がハウジング10の患者側壁部から上側に傾斜して形成されていて、
図14に示すように、気管切開チューブを装着した状態において、呼吸用温湿度交換器1が、患者Kの胸部に接触するのを抑制することができる。
【0133】
また、第1開口部31が傾斜して形成されていることにより、患者が首等を動かした場合にも、衣類や寝具等によって塞がれるのを抑制することができる。
その結果、患者の首部分をはじめとする身体が、予期しない動きをした場合であっても、呼吸用温湿度交換器1が脱落することが抑制されて、呼吸用温湿度交換器1を安定して装着することができる。
【0134】
また、呼吸用温湿度交換器1によれば、ハウジングは、左右の第3開口部の間に酸素分岐路56が形成されていて、酸素分岐路56に供給された酸素を左右の湿熱蓄積体60の下方に配分するように構成されているので、左右の湿熱蓄積体60にほぼ均等に酸素を供給することができる。
【0135】
また、呼吸用温湿度交換器1によれば、酸素分岐路56に酸素を供給する酸素供給管58がハウジング10の下部に形成されているので、酸素分岐路56に酸素を容易に供給することができる。
【0136】
また、酸素供給管58がハウジング10の下部に形成されていることにより、
図14に示すように、患者の顔の動きに関わらず、頬や顎に接触することなく、また、接続した酸素供給チューブを腕などに接触しにくいように設置することができる。
【0137】
また、酸素供給管58が横方向に突出することが抑制されて、呼吸用温湿度交換器1の横方向の幅を小さくすることができる。
【0138】
また、患者が厚着をした場合やうなだれた場合に、ハウジング10の下部の第3開口部23よりも酸素供給管58が先に接触するので、左右の第3開口部23が同時に閉塞されることが抑制される。
その結果、患者が安定して呼吸することが可能となり、患者が呼吸用温湿度交換器1を装着することによる違和感の発生を抑制し、呼吸における負担や苦痛を軽減することができる。
【0139】
また、呼吸用温湿度交換器1によれば、ハウジング構成部材50がハウジング本体20の第4開口部24から挿入するように構成されているので、ハウジング本体20からハウジング構成部材50を容易に取り付け、又は取り外すことができる。
その結果、ハウジング本体20、ハウジング構成部材50、湿熱蓄積体60及び吸引窓シール部材18を容易に組み立てることができる。
【0140】
さらに、吸引窓シール部材18はハウジング構成部材50の立上壁部52とハウジング本体20の内壁で密着固定されるので、吸引窓シール部材18を固定するためのキャップ部材が不要である。
【0141】
また、呼吸用温湿度交換器1によれば、ハウジング10は、吸引窓17の周囲にキャラクタの顔形10Cを表示するとともに、顔形10Cの口に相当する部分が吸引窓17と対応して形成されているので、気管切開チューブに接続する際に、呼吸用温湿度交換器1の上下を誤って装着することが抑制されるとともに、吸引する際に吸引窓17の位置を容易に視認することができる。
【0142】
また、第1の実施形態に係る呼吸用温湿度交換器1によれば、第1開口部31に接続された気管切開チューブを外方からリング状シリコンゴム44により付勢するので、第1開口部31のテーパ部31Tと、気管切開チューブの外周のテーパ部のメーカーが異なる等、許容公差内の製造誤差が大きい場合であっても、気管切開チューブを容易かつ確実に接続することができる。
【0143】
また、第1の実施形態に係る呼吸用温湿度交換器1によれば、第1開口部31を構成する環状壁部31Aに設けられる付勢部材が、環状壁部31Aの外周に設けられるリング状シリコンゴム44とされているので、第1開口部31内に落下するのを抑制することができる。例えば、第1開口部31の内方にOリング等を設ける場合には、Oリングが脱落した場合に、第1開口部31内に進入しないようにする必要があるが、外周に設けることにより安全を容易に確保することができる。
【0144】
次に、
図15を参照して、第1の実施形態に係る吸引窓シール部材の変形例について説明する。
図15は、第1の実施形態に係る吸引窓シール部材の第1〜3変形例を示す図である。
図15(A)は、第1変形例に係る吸引窓シール部材181を示す図である。
第1変形例に係る吸引窓シール部材181は、
図15(A)に示すように、平板基板18Fに、外側輪郭が吸引窓17の周縁部よりわずかに小さく形成された横向きの略S字形状の切込み181Cが形成された構成とされている。
【0145】
第1変形例に係る吸引窓シール部材181によれば、平板基板18Fに吸引窓17の内周縁と対応する横向きの略S字形状の切込み181Cが形成されているので、切込み181Cを吸引窓17と容易に対応させることができ、大きな開閉面積を確保することができる。
【0146】
図15(B)は、第2変形例に係る吸引窓シール部材182を示す図である。
第2変形例に係る吸引窓シール部材182は、
図15(B)に示すように、例えば、フィルム状の平板基板18Fに、吸引窓17の周縁部よりわずかに小さい切込み182Cが形成された構成とされている。
切込み182Cは、水平方向に伸びる互いに対向する一対の切込み182Hと、一対の切込み182Hの中央部同士を接続し垂直方向に伸びる切込み182Lとを有する横向きの略H字形状の構成とされている。
【0147】
第2変形例に係る吸引窓シール部材182によれば、平板基板18Fに横向きの略H字形状の切込み182Cを形成することにより構成されているので、吸引窓17に対応させて、大きな開閉面積を確保することができる。
【0148】
図15(C)は、第3変形例に係る吸引窓シール部材183を示す図である。
第3変形例に係る吸引窓シール部材183は、
図15(C)に示すように、例えば、フィルム状の平板基板18Fに切込み183Cが形成された構成とされている。
そして、切込み183Cは、平板基板18Fの中央部から放射状に伸びる4つの切込み183D、183E、183F、183Gにより構成されている。
【0149】
第3変形例に係る吸引窓シール部材183によれば、切込み183Cが、4つの切込み183D・・・183Gにより構成されているので、それぞれの弁部材が小さな力で開閉することが可能であり、必要に応じて柔軟な設定が可能である。
【0150】
<第2の実施形態>
以下、
図16を参照して、本発明の第2の実施形態に係る呼吸用温湿度交換器について説明する。
図16において、符号1Aは呼吸用温湿度交換器を、符号10Aはハウジングを、符号50Aはハウジング構成部材を示している。
【0151】
第2の実施形態が第1の実施形態と異なるのは、第1の実施形態に係るハウジング構成部材50では、酸素供給管58がハウジング10の下方に突出して形成されていたのに対して、第2の実施形態に係るハウジング構成部材50Aでは、酸素供給管59がハウジング10Aの左側から伸びて形成されている点である。その他は、第1の実施の形態と同様であるので、同じ符号を付して説明を省略する。
【0152】
また、ハウジング構成部材50Aの下部の中央には、図示しない酸素分岐部が形成されていて、酸素分岐部の右側に位置される酸素供給管59から伸びる酸素流路には、右側の湿熱蓄積体60に流れる酸素の流量を制限するバンプ(不図示)が突出して形成されていて、左右の湿熱蓄積体60に均等に酸素を分配するように構成されている。
なお、酸素供給管59をハウジング10Aに対して左右のいずれ側に形成するかは、任意に設定することができる。
【0153】
第2の実施形態に係る呼吸用温湿度交換器1Aによれば、ハウジング構成部材50Aに形成された酸素分岐路に酸素を供給する酸素供給管59が、ハウジング10Aに対して左に形成されているので、酸素供給管59がハウジング10Aの下側に突出することが抑制され、患者が姿勢を変更する際に邪魔になるのを抑制することができる。その結果、患者が、姿勢を容易に変更することができる。
【0154】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更をすることが可能である。
【0155】
例えば、上記実施の形態においては、ハウジング10が、ハウジング本体20にハウジング構成部材50、50Aを挿入して構成される場合について説明したが、例えば、ハウジング10を接着による構成としてもよいし、ハウジング本体20及びハウジング構成部材50、50Aとは異なる形態の複数の部材を用いて構成してもよいことはいうまでもない。
【0156】
また、上記実施の形態においては、患者側管路30がハウジング本体20の第1開口部31側の壁部に対して斜め上方に傾斜して形成される場合について説明したが、患者側管路30を、第1開口部31側の壁部に対して斜め上方に傾斜させるかどうかは任意に設定することができる。また、患者側管路30を第1開口部31側の壁部に対して傾斜させる場合の傾斜角度は、任意に設定することが可能である。
【0157】
また、上記実施の形態においては、ハウジング10の上部に頬や顎に先鋭な角部が接触するのを防止するための緩和形状部として、曲面形状部20Aが形成されている場合について説明したが、緩和形状部を形成するかどうかは、任意に設定することができる。
また、緩和形状部を形成する場合に、例えば、大きな角度(例えば、先端角度が120°以上)からなる面取り形状部やその他、曲面形状部20A以外の形状部により構成してもよい。
【0158】
また、上記実施の形態においては、患者側管路30に、ストッパとして抑止板30Hが形成されている場合について説明したが、患者側管路30にストッパを形成するかどうかは任意に設定してもよい。
また、患者側管路30にストッパを形成する場合に、例えば、患者側管路30の第2開口部32側に、段差等の縮径部や凸部を形成するなど抑止板30H以外の構成を適用してもよい。
【0159】
上記実施の形態においては、ハウジング10に吸引窓17が形成されている場合について説明したが、吸引窓17を形成するかどうかは任意に設定することができる。また、吸引窓17を形成する場合、吸引窓17、吸引窓52Hの形状、大きさについては、任意に設定することができる。
【0160】
また、呼吸用温湿度交換器の上下方向の判別及び吸引窓17の視認を容易とするために、ハウジング本体20にキャラクタ等の顔形の表示をして吸引窓17を顔形の口に対応させる場合について説明したが、顔形に代えて、矢印や図形等により表示してもよいし、吸引窓17と顔形の口部分と対応させるかどうかは任意に設定してもよい。
また、例えば、吸引窓を設けずにキャラクタ等の顔形により上下方向の判別のみを容易とする構成としてもよい。
【0161】
また、上記実施の形態においては、フィルム状の平板基板18Fに、横向きのC字形状に形成された切込み18C、横向きのS字形の切込み181C、横向きのH字形の切込み182C、放射状に伸びる4つの切込み183D・・・183Gからなる切込み183Cが形成される場合について説明したが、上記以外の開閉可能とされる切込みを平板基板18Fに形成してもよい。例えば、切込み183Cに代えて、3つ又は5つ以上の放射状の切込みを有する構成としてもよい。
また、吸引窓17を設ける場合に、上記構成の吸引窓シール部材18に代えて、周知の吸引窓シール部材を装着してもよい。
【0162】
上記実施の形態においては、湿熱蓄積体60が、略円柱形状に形成されている場合について説明したが、多角柱形状としてもよい。
【0163】
また、上記実施の形態においては、ハウジング10の下部(ハウジング構成部材50の底枠部材51)に酸素分岐路56が形成される場合について説明したが、酸素分岐路56を設けるかどうかは任意に設定することができる。
【0164】
また、上記実施の形態においては、酸素分岐路56が左右の第3開口部23の間に配置される場合について説明したが、酸素分岐路56を設ける位置については、任意に設定することができる。
【0165】
また、上記実施の形態においては、酸素供給用管路58がハウジング10の下部又は左右のいずれかに伸びて形成されている場合について説明したが、酸素供給用管路58、59の形態をどのようにするかは任意に設定することができる。
【0166】
また、上記実施の形態においては、気管切開チューブを接続するための接続構造(人工気道の接続構造)が、第1開口部に接続された気管切開チューブを外方から付勢する付勢部材が配置されている場合について説明したが、付勢部材により付勢するかどうかは任意に設定することが可能である。
【0167】
また、上記実施の形態においては、接続構造(人工気道の接続構造)が、患者側管路30の第1開口部31を構成する環状壁部31Aと、リング状シリコンゴム(付勢部材)44とを備えている場合について説明したが、例えば、シリコンゴム以外のリング状付勢部材を適用してもよいし、患者側管路30内に突出する弾性体やバネ等、リング状付勢部材以外の付勢部材を適用してもよい。
【0168】
また、上記実施の形態においては、患者が乳幼児である場合について説明したが、身体が自由に動かせない大人の患者等に対しても使用できることはいうまでもない。