特許第6358046号(P6358046)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6358046内燃機関の吸気装置および内燃機関の外部ガス分配構造
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6358046
(24)【登録日】2018年6月29日
(45)【発行日】2018年7月18日
(54)【発明の名称】内燃機関の吸気装置および内燃機関の外部ガス分配構造
(51)【国際特許分類】
   F02M 26/17 20160101AFI20180709BHJP
   F02M 35/10 20060101ALI20180709BHJP
   F02M 35/104 20060101ALI20180709BHJP
   F02M 35/112 20060101ALI20180709BHJP
【FI】
   F02M26/17
   F02M35/10 311E
   F02M35/104 P
   F02M35/112
【請求項の数】6
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2014-223923(P2014-223923)
(22)【出願日】2014年11月4日
(65)【公開番号】特開2016-89687(P2016-89687A)
(43)【公開日】2016年5月23日
【審査請求日】2017年3月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000011
【氏名又は名称】アイシン精機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104433
【弁理士】
【氏名又は名称】宮園 博一
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 篤史
(72)【発明者】
【氏名】森 圭太郎
【審査官】 倉橋 紀夫
(56)【参考文献】
【文献】 実開平01−095563(JP,U)
【文献】 実開昭63−177653(JP,U)
【文献】 特開平11−351070(JP,A)
【文献】 特開平06−010776(JP,A)
【文献】 特開2011−080396(JP,A)
【文献】 特開2012−225170(JP,A)
【文献】 実開昭58−109548(JP,U)
【文献】 実開昭61−118953(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F02M 26/17
F02M 35/10
F02M 35/104
F02M 35/112
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
3の倍数の気筒数を有する内燃機関の前記気筒にそれぞれ接続される複数の吸気管を含む吸気装置本体と、
前記複数の吸気管にそれぞれ外部ガスを分配する外部ガス分配部と、を備え、
前記外部ガス分配部は、
外部ガス供給源に接続される1本の第1外部ガス分配管と、
前記第1外部ガス分配管から複数本に分岐される第2外部ガス分配管と、
前記複数本の第2外部ガス分配管からの外部ガスを集合させる外部ガス集合路と、
前記外部ガス集合路から3本に分岐され、前記吸気管にそれぞれ接続される第3外部ガス分配管と、を含み、
前記外部ガス集合路の前記第2外部ガス分配管の接続部における重力方向の内底面の部分には、前記第2外部ガス分配管の前記外部ガス集合路への出口側に向かって突出するとともに前記出口から導入された外部ガスを前記出口よりも外側および内側に分配する突出部が設けられており、
前記重力方向に対する水平方向視において、前記突出部のうち前記内側の部分の傾斜角度と前記外側の部分の傾斜角度とが異なる、内燃機関の吸気装置。
【請求項2】
前記第2外部ガス分配管は、2本であり、
前記第2外部ガス分配管の前記外部ガス集合路への出口は、前記外部ガス集合路から前記第3外部ガス分配管への隣接する2つの入口間に配置されている、請求項1に記載の内燃機関の吸気装置。
【請求項3】
前記外部ガス集合路において、前記第2外部ガス分配管から前記外部ガス集合路への出口と、前記外部ガス集合路から前記第3外部ガス分配管への3つの入口のうちの前記出口よりも内側に位置する前記入口との間の最小流路断面積は、前記出口と前記3つの入口のうちの前記出口よりも外側に位置する前記入口との間の最小流路断面積よりも小さい、請求項2に記載の内燃機関の吸気装置。
【請求項4】
記外部ガス集合路から前記第3外部ガス分配管への入口は、前記外部ガス集合路の内底面の最下部近傍に配置されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関の吸気装置。
【請求項5】
前記外部ガスは、前記内燃機関から排出された排気ガスの一部を前記内燃機関に再循環させるための排気再循環ガスである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の内燃機関の吸気装置。
【請求項6】
3の倍数の気筒数を有する内燃機関の前記気筒にそれぞれ接続される複数の吸気管を含む吸気装置本体の前記複数の吸気管にそれぞれ外部ガスを分配する外部ガス分配部を備え、
前記外部ガス分配部は、
外部ガス供給源に接続される1本の第1外部ガス分配管と、
前記第1外部ガス分配管から複数本に分岐される第2外部ガス分配管と、
前記複数本の第2外部ガス分配管からの外部ガスを集合させる外部ガス集合路と、
前記外部ガス集合路から3本に分岐され、前記吸気管にそれぞれ接続される第3外部ガス分配管と、を含み、
前記外部ガス集合路の前記第2外部ガス分配管の接続部における重力方向の内底面の部分には、前記第2外部ガス分配管の前記外部ガス集合路への出口側に向かって突出するとともに前記出口から導入された外部ガスを前記出口よりも外側および内側に分配する突出部が設けられており、
前記重力方向に対する水平方向視において、前記突出部のうち前記内側の部分の傾斜角度と前記外側の部分の傾斜角度とが異なる、内燃機関の外部ガス分配構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関の吸気装置および内燃機関の外部ガス分配構造に関し、特に、3の倍数の気筒数を有する内燃機関に接続可能に構成された内燃機関の吸気装置および内燃機関の外部ガス分配構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、3の倍数の気筒数を有する内燃機関に接続可能に構成された内燃機関の吸気装置などが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、樹脂製の吸気マニホルドが直列3気筒内燃機関に接続された内燃機関の排気還流装置が開示されている。この特許文献1に記載の内燃機関の排気還流装置では、吸気マニホルドがスペーサ部材およびガスケットを介してシリンダヘッドに接続されている。そして、スペーサ部材およびガスケットが重ね合わされた状態で、その内部に排気ガスの一部(EGRガス)を吸入ポートに導入するための排気還流通路が形成されている。なお、EGRガスが流通される排気還流通路は、上流側から下流側に向かって1本のEGRガス吸入通路が内容積を拡大された1つの集合室(チャンバ)に接続されるとともに、集合室から3本のEGRガス分岐通路に枝分かれするように構成されている。そして、3本のEGRガス分岐通路の各々が、シリンダヘッドの3つの気筒の各吸入ポートに接続されるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−8968号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載された内燃機関の排気還流装置では、1本のEGRガス吸入通路が1つの集合室を介して3本のEGRガス分岐通路に分かれる構成であるため、EGRガス(外部ガス)を3つの気筒の各吸入ポートに均等に分配することは困難であると考えられる。すなわち、1本のEGRガス吸入通路から集合室への出口と、3本のEGRガス分岐通路の各々の集合室からの入口との位置関係が適切でない場合には、集合室を流通するEGRガスが特定のEGRガス分岐通路に偏って流れやすくなる。ここで、2気筒、4気筒、8気筒などの3の倍数ではない気筒数を有する内燃機関に搭載される吸気装置においては、1本を2本に分岐させることを繰り返すトーナメント形状で外部ガス分配部を構成してEGRガスの各吸気管への分配精度を高く維持することが可能である。その一方で、3の倍数の気筒数を有する内燃機関用の吸気装置においては、上記特許文献1に記載された構成のように1本のEGRガス吸入通路を集合室から3本に分岐させる手立てしかなく、従来のトーナメント形状のように高い外部ガス(EGRガス)の分配精度を維持することができないという問題点がある。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、3の倍数の気筒数を有する内燃機関の各気筒に供給される外部ガスの分配精度を高く維持することが可能な内燃機関の吸気装置および内燃機関の外部ガス分配構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面における内燃機関の吸気装置は、3の倍数の気筒数を有する内燃機関の気筒にそれぞれ接続される複数の吸気管を含む吸気装置本体と、複数の吸気管にそれぞれ外部ガスを分配する外部ガス分配部と、を備え、外部ガス分配部は、外部ガス供給源に接続される1本の第1外部ガス分配管と、第1外部ガス分配管から複数本に分岐される第2外部ガス分配管と、複数本の第2外部ガス分配管からの外部ガスを集合させる外部ガス集合路と、外部ガス集合路から3本に分岐され、吸気管にそれぞれ接続される第3外部ガス分配管と、を含み、外部ガス集合路の第2外部ガス分配管の接続部における重力方向の内底面の部分には、第2外部ガス分配管の外部ガス集合路への出口側に向かって突出するとともに出口から導入された外部ガスを出口よりも外側および内側に分配する突出部が設けられており、突出部は、重力方向に対する水平方向視において、突出部のうち内側の部分の傾斜角度と外側の部分の傾斜角度とが異なる。
【0008】
この発明の第1の局面による内燃機関の吸気装置では、上記のように、1本の第1外部ガス分配管から複数本に分岐される第2外部ガス分配管と、複数本の第2外部ガス分配管からの外部ガスを集合させる外部ガス集合路と、外部ガス集合路から3本に分岐され、吸気管にそれぞれ接続される第3外部ガス分配管とを含むように外部ガス分配部を構成する。これにより、第1外部ガス分配管を複数本の第2外部ガス分配管に分岐した後、一旦外部ガス集合路に集合させこれを介して第3外部ガス分配管に接続するので、第2外部ガス分配管の各々の外部ガス集合路への出口位置および外部ガス集合路から各々の第3外部ガス分配管への入口位置などを適切に調整することによって、外部ガスを外部ガス集合路内に均等に拡散させる(外部ガス集合路内のガス濃度を均一化させる)ことができる。したがって、外部ガス集合路内のガス濃度が均一化された外部ガスを3本に分岐された第3外部ガス分配管の各々に均等に(3分の1ずつ)分配することができる。このように、1本の第1外部ガス分配管から最終的に3本の第3外部ガス分配管に外部ガスを均等に分配可能であるように外部ガス分配部全体を構成することができるので、3の倍数の気筒数を有する内燃機関の各気筒に供給される外部ガスの分配精度を高く維持することができる。
【0009】
なお、外部ガスには混合気の燃焼とともに排出される水分(水蒸気)が含まれている。また、外部ガスは、第1外部ガス分配管および複数本に分岐された第2外部ガス分配管を流通する過程で外気温度の影響を受けて冷却される。本発明では、外部ガスの冷却とともに水蒸気が冷却されて凝縮水となった場合であっても、3本の第3外部ガス分配管に外部ガスが均等に(3分の1ずつ)分配されるので、凝縮水についても3本のうちの特定の第3外部ガス分配管に偏って流通されるのを抑制することもできる。したがって、凝縮水も第3外部ガス分配管の各々に均等に分配されるので、特定の気筒に凝縮水が集中的に流入することに起因して気筒失火が発生するのを抑制することができる。この点でも、本発明は有用性が高い。
【0010】
上記第1の局面による内燃機関の吸気装置において、好ましくは、第2外部ガス分配管は、2本であり、第2外部ガス分配管の外部ガス集合路への出口は、外部ガス集合路から第3外部ガス分配管への隣接する2つの入口間に配置されている。このように構成すれば、3本の第3外部ガス分配管のうち互いに隣接する第3外部ガス分配管の入口間に2本の第2外部ガス分配管の片側の外部ガス集合路への出口を配置するので、外部ガスを外部ガス集合路内において均等に拡散させることができる。すなわち、外部ガス集合路内のガス濃度が均一化されるので、外部ガス集合路内の外部ガスを3本に分岐された第3外部ガス分配管の各々に均等に分配することができる。
【0011】
上記第2外部ガス分配管が2本である構成において、好ましくは、外部ガス集合路において、第2外部ガス分配管から外部ガス集合路への出口と、外部ガス集合路から第3外部ガス分配管への3つの入口のうちの出口よりも内側に位置する入口との間の最小流路断面積は、出口と3つの入口のうちの出口よりも外側に位置する入口との間の最小流路断面積よりも小さい。このように構成すれば、第2外部ガス分配管における外部ガス集合路への出口から第3外部ガス分配管における外部ガス集合路からの3つの入口のうちの出口よりも内側に位置する入口までの流路抵抗を、第2外部ガス分配管における外部ガス集合路への出口から第3外部ガス分配管における外部ガス集合路からの3つの入口のうちの出口よりも外側に位置する入口までの流路抵抗よりも大きくすることができる。これにより、片側の第2外部ガス分配管から外部ガス集合路に流入した外部ガスの、第3外部ガス分配管における外部ガス集合路からの3つの入口のうちの中央に位置する入口(片側の第2外部ガス分配管の出口よりも内側に位置する第3外部ガス分配管の入口)に流入するガス流量を、外側に位置する入口(片側の第2外部ガス分配管の出口よりも外側に位置する第3外部ガス分配管の入口)に流入するガス流量よりも相対的に少なくすることができる。これにより、2本の第2外部ガス分配管から見て中央に位置する第3外部ガス分配管の入口に流入するガス流量(合計ガス流量)を、2本の第2外部ガス分配管から見て両外側の第3外部ガス分配管の入口に流入する各々のガス流量に等しい状態に近づけることができる。この結果、外部ガス集合路内の外部ガスを3本に分岐された第3外部ガス分配管の各々に確実に均等分配することができる。
【0012】
上記第1の局面による内燃機関の吸気装置において、好ましくは、外部ガス集合路から第3外部ガス分配管への入口は、外部ガス集合路の内底面の最下部近傍に配置されている。このように構成すれば、外部ガスが第1外部ガス分配管および第2外部ガス分配管を流通する間に水蒸気が冷却されて凝縮水となった場合であっても、突出部により流下する凝縮水を外部ガス集合路から3本の第3外部ガス分配管の各々への入口に向けて容易に導くことができる。そして、外部ガス集合路の内底面の最下部近傍に3本の第3外部ガス分配管の各々への入口が配置されているので、最下部近傍に配置されたこれらの入口を介して凝縮水を確実に第3外部ガス分配管へと排出して、凝縮水が外部ガス集合路に多量に溜まり込むのを防止することができる。
【0013】
上記第1の局面による内燃機関の吸気装置において、好ましくは、外部ガスは、内燃機関から排出された排気ガスの一部を内燃機関に再循環させるための排気再循環ガスである。このように構成すれば、3の倍数の気筒数を有する内燃機関の各気筒に供給される排気再循環ガス(EGRガス)の分配精度を高く維持することができるので、3の倍数の気筒数を有する内燃機関においても、ポンピングロス(吸排気損失)の低減とともに燃費を容易に向上させることができる。また、排気再循環ガスとともに凝縮水も各気筒に均等分配されるので、気筒失火が発生するのを抑制することができエンジン品質が低下するのを容易に抑制することができる。
【0014】
この発明の第2の局面における内燃機関の外部ガス分配構造は、3の倍数の気筒数を有する内燃機関の気筒にそれぞれ接続される複数の吸気管を含む吸気装置本体の複数の吸気管にそれぞれ外部ガスを分配する外部ガス分配部を備え、外部ガス分配部は、外部ガス供給源に接続される1本の第1外部ガス分配管と、第1外部ガス分配管から複数本に分岐される第2外部ガス分配管と、複数本の第2外部ガス分配管からの外部ガスを集合させる外部ガス集合路と、外部ガス集合路から3本に分岐され、吸気管にそれぞれ接続される第3外部ガス分配管と、を含み、外部ガス集合路の第2外部ガス分配管の接続部における重力方向の内底面の部分には、第2外部ガス分配管の外部ガス集合路への出口側に向かって突出するとともに出口から導入された外部ガスを出口よりも外側および内側に分配する突出部が設けられており、突出部は、重力方向に対する水平方向視において、突出部のうち内側の部分の傾斜角度と外側の部分の傾斜角度とが異なる。
【0015】
この発明の第2の局面による内燃機関の外部ガス分配構造では、上記のように、1本の第1外部ガス分配管から複数本に分岐される第2外部ガス分配管と、複数本の第2外部ガス分配管からの外部ガスを集合させる外部ガス集合路と、外部ガス集合路から3本に分岐され、吸気管にそれぞれ接続される第3外部ガス分配管とを含むように外部ガス分配部を構成する。これにより、第1外部ガス分配管を複数本の第2外部ガス分配管に分岐した後、一旦外部ガス集合路に集合させこれを介して第3外部ガス分配管に接続するので、第2外部ガス分配管の各々の外部ガス集合路への出口位置および外部ガス集合路から各々の第3外部ガス分配管への入口位置などを適切に調整することによって、外部ガスを外部ガス集合路内に均等に拡散させる(外部ガス集合路内のガス濃度を均一化させる)ことができる。したがって、外部ガス集合路内のガス濃度が均一化された外部ガスを3本に分岐された第3外部ガス分配管の各々に均等に(3分の1ずつ)分配することができる。このように、1本の第1外部ガス分配管から最終的に3本の第3外部ガス分配管に外部ガスを均等に分配することができるので、3の倍数の気筒数を有する内燃機関の各気筒に供給される外部ガスの分配精度を高く維持することができる。
【0016】
なお、本出願では、上記第1の局面による内燃機関の吸気装置において、以下のような構成も考えられる。
【0017】
(付記項1)
すなわち、上記第1の局面による内燃機関の吸気装置において、複数本の第2外部ガス分配管は、内燃機関の気筒列に沿って延びる外部ガス集合路の一方側の壁部に接続されるとともに、3本の第3外部ガス分配管は、内燃機関の気筒列に沿って延びる外部ガス集合路の他方側の壁部に接続されている。
【0018】
(付記項2)
また、上記第1の局面による内燃機関の吸気装置において、外部ガス分配部は、吸気装置本体に一体的に設けられている。
【0019】
(付記項3)
また、上記第1の局面による内燃機関の吸気装置において、外部ガス分配部は、分割された複数の樹脂部材が接合されることによって形成されている。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、上記のように、3の倍数の気筒数を有する内燃機関の各気筒に供給される外部ガスの分配精度を高く維持することが可能な内燃機関の吸気装置および内燃機関の外部ガス分配構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の参考例による吸気装置を直列3気筒エンジンの気筒列に沿って見た場合の側面図である。
図2】本発明の参考例による吸気装置を直列3気筒エンジンの側方から見た場合の図である。
図3】本発明の参考例による吸気装置に設けられたEGRガス分配部の流路構成を模式的に示した図である。
図4】本発明の実施形態による吸気装置を直列3気筒エンジンの側方から見た場合の図である。
図5】本発明の一実施形態による吸気装置に設けられたEGRガス分配部の流路構成を模式的に示した図である。
図6】本発明の一実施形態による吸気装置に設けられたEGRガス分配部における集合管の内部構造を示した図である。
図7】本発明の一実施形態による吸気装置を直列3気筒エンジンの気筒列に沿って見た場合の側面図である。
図8】本発明の参考例の変形例による吸気装置を直列3気筒エンジンの側方から見た場合の図である。
図9】本発明の変形例による吸気装置に設けられたEGRガス分配部の流路構成を模式的に示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0023】
参考例
図1図3を参照して、本発明の参考例による吸気装置100の構成について説明する。なお、以下では、直列3気筒エンジン110を基準とした場合にX軸に沿って各気筒が配置されており、水平面内でX軸に直交する方向をY軸方向とし、Z軸方向を上下方向として説明を行う。なお、直列3気筒エンジン110は、本発明の「内燃機関」の一例である。また、Z軸方向(上下方向)は、本発明の「重力方向」の一例である。
【0024】
本発明の参考例による吸気装置100は、図1に示すように、ガソリンエンジンとしての直列3気筒エンジン110(以下、エンジン110と称す)に搭載されている。なお、エンジン110が有する3つの気筒は、図1における紙面奥側から手前に向かって、第1気筒、第2気筒および第3気筒の順にX軸に沿って列状に並んでいる。また、吸気装置100は、エンジン110に空気を供給する吸気系の一部を構成しており、吸気装置100は、サージタンク10とサージタンク10の下流に配置される吸気管部20とからなる吸気装置本体80を備えている。また、吸気装置100では、吸気路としてのエアクリーナ(図示せず)およびスロットルバルブ120(図2参照)を介して吸入空気がサージタンク10に流入される。
【0025】
サージタンク10および吸気管部20は共に樹脂(ポリアミド樹脂)製である。吸気装置本体80は、各々が樹脂製の第1ピース81と第2ピース82と第3ピース83とを振動溶着により接合することにより一体化されている。ここで、第1ピース81は、サージタンク10の約半分を構成するとともに、第2ピース82は、サージタンク10の残り約半分とサージタンク10に繋がる吸気管部20の約半分とを構成している。さらに、第3ピース83は、吸気管部20の約半分と後述するEGRガス分配部30の約半分とを構成している。
【0026】
吸気管部20は、サージタンク10に蓄えられた吸気空気をシリンダヘッド111内の各気筒に分配する役割を有する。なお、吸気管部20における矢印Z2方向側がサージタンク10に接続される吸気上流側であり、矢印Z1方向側がエンジン110(シリンダヘッド111)に接続される吸気下流側である。
【0027】
また、エンジン110は、燃焼室112(シリンダ113)から排出された排気ガスの一部であるEGR(Exhaust Gas Recirculation)ガスが吸気装置100を介して再循環されるように構成されている。ここで、排気ガスから分離されたEGRガスは、約100℃前後まで冷却された後、吸気装置本体80に導入される。また、エンジン110の排気ガス管(図示せず)から分岐したEGRガス管130がEGRガス分配部30に接続されている。なお、EGRガス管130の途中には再循環量(EGR量)を制御するEGRバルブ140が設けられている。また、EGRガスには、水分(水蒸気)が含まれている。なお、EGRガスは、本発明の「外部ガス」および「排気再循環ガス」の一例である。また、エンジン110の排気ガス管およびEGRガス管130は、本発明の「外部ガス供給源」の一例である。
【0028】
また、図2に示すように、サージタンク10は、エンジン110(図1参照)の気筒列(X軸)に沿って延びるように形成されている。また、吸気管部20は、X1側から順に、吸気管21と吸気管22と吸気管23とによって構成されている。すなわち、吸気管21〜23は、気筒列に沿って配置されている。そして、吸気管21〜23の一方端(Z2側)が、サージタンク10の側部10aに接続されている。また、吸気管21〜23の他方端(Z1側)が、エンジン110の第1気筒(最もX1側)に対応する第1吸気ポート121、第2気筒(中央位置)に対応する第2吸気ポート122および第3気筒(最もX2側)に対応する第3吸気ポート123に対して共通のフランジ部25を介してそれぞれ接続されている。また、フランジ部25は、第2ピース82に一体的に形成されている。なお、図2では、吸気装置本体80に対して紙面奥側に位置するエンジン110の図示を便宜的に省略している。
【0029】
ここで、参考例では、図1および図2に示すように、EGRガス分配部30が吸気装置本体80のY1側の外側部に設けられている。また、EGRガス分配部30は、エンジン110に再循環されるEGRガスを各気筒に対応した吸気管21〜23に分配する役割を有している。また、EGRガス分配部30は、Y2側に配置された第3ピース83(図1参照)に対して樹脂製の第4ピース84(図1参照)がY1側から振動溶着により接合されて、吸気装置本体80と一体化されており、吸気装置本体80の軽量化が図られている以下では、EGRガス分配部30の詳細な構造およびその役割について述べる。
【0030】
EGRガス分配部30は、図2に示すように、EGRバルブ140(図1参照)の下流側において接続される1本の上流側主管31と、上流側主管31から2本に分岐される上流側分岐管32および33と、2本の上流側分岐管32および33からのEGRガスを再び集合させる集合管34と、集合管34から3本に分岐され、吸気管21に接続される下流側分配管35、吸気管22に接続される下流側分配管36、および、吸気管23に接続される下流側分配管37とを含んでいる。なお、図2では、EGRガス分配部30における内壁部(内部流路)の様子を破線で示している。なお、上流側主管31は、本発明の「第1外部ガス分配管」の一例であり、上流側分岐管32および33は、本発明の「第2外部ガス分配管」の一例である。また、下流側分配管35〜37は、本発明の「第3外部ガス分配管」の一例である。
【0031】
このように、参考例では、1本の上流側主管31を2本の上流側分岐管32および33に分岐させた状態で、一旦、集合管34に集合させた後、集合管34から3本の下流側分配管35〜37に分岐させるようにしてEGRガス分配部30は構成されている。なお、上述のEGRガス分配部30が有するEGRガス分配構造は、本発明の「内燃機関の外部ガス分配構造」の一例である。
【0032】
また、EGRガス分配部30は、図1に示すように、上流側主管31から集合管34を経て下流側分配管35〜37の途中までがZ軸方向に沿って直線的に延びている。そして、下流側分配管35〜37の途中(図2参照)が徐々に矢印Y2方向に向きを変えて吸気管21〜23のY1側の側壁部に接続されるように構成されている。
【0033】
なお、吸気装置本体80がエンジン110に搭載された状態では、図2に示すように、集合管34は、気筒列(X軸)に沿って延びるとともに、水平方向に沿って直管状に延びている。したがって、集合管34は、両端部(X1側およびX2側)と中央部領域とを有している。そして、集合管34の長手方向(X軸方向)におけるZ1側(上側)の側壁部34aに対して上流側分岐管32および33が気筒列に沿って列状に接続されるとともに、Z2側(下側)の側壁部34bに対して下流側分配管35〜37が気筒列に沿って列状に接続されている。
【0034】
より詳細には、上流側分岐管32の集合管34への出口32a(X1側)と、上流側分岐管33の集合管34への出口33a(X2側)とが、所定間隔(=L1+L3:図3参照)を隔てて側壁部34aにそれぞれ設けられている。また、下流側分配管35の集合管34からの入口35a(最もX1側)と、下流側分配管36の集合管34からの入口36a(中央位置)とが、所定間隔(=L1+L2:図3参照)を隔てて側壁部34bに設けられている。また、下流側分配管37の集合管34からの入口37a(最もX2側)と入口36aとが、所定間隔(=L3+L4:図3参照)を隔てて側壁部34bに設けられている。
【0035】
そして、参考例では、上流側分岐管32の集合管34への出口32aは、下流側分配管35の集合管34からの入口35aと下流側分配管36の集合管34からの入口36aとの間に配置されている。同様に、上流側分岐管33の集合管34への出口33aは、下流側分配管37の集合管34からの入口37aと下流側分配管36の集合管34からの入口36aとの間に配置されている。
【0036】
この場合、図3に示すように、出口32aの中心は、入口35aと入口36aとの中間位置Pよりも外側(X1側)となる入口35a側に寄せられた位置(一点鎖線150の位置)に配置されている。同様に、出口33aの中心は、入口37aと入口36aとの中間位置Qよりも外側(X2側)となる入口37a側に寄せられた位置(一点鎖線160の位置)に配置されている。すなわち、出口32aから入口35aまでの水平距離L2は、出口32aから入口36aまでの水平距離L1よりも小さい。ここで、L1:L2=2:1となるように出口32aに対する水平方向の入口35aおよび36aの各々の位置関係が調整されている。同様に、出口33aから入口37aまでの水平距離L4は、出口33aから入口36aまでの水平距離L3よりも小さい。ここで、L3:L4=2:1となるように出口33aに対する水平方向の入口37aおよび36aの各々の位置関係が調整されている。なお、集合管34においては、上流側主管31から2分岐された上流側分岐管32および33が、X軸に沿って左右対称な形状を有するように、L1=L3かつL2=L4に設定されている。
【0037】
これにより、EGRガスの分配(流通状態)は、次のように調整される。まず、1本の上流側主管31が上流側分岐管32および33に分岐することにより、上流側分岐管32および33には、上流側主管31のガス流量の2分の1のEGRガスが流通される。また、EGRガスは、出口32aおよび33aから互いに等しいガス流量で集合管34内に供給される。すなわち、1本の上流側主管31を2本の上流側分岐管32および33に分岐させた後、集合管34に接続することによって、集合管34内のEGRガス濃度の均一化が極力図られるようにしてEGRガスが集合管34内に供給される。また、集合管34内のEGRガス濃度が均一化されるので、下流の下流側分配管35〜37のいずれに対しても均等に吸い込まれるようになる。
【0038】
そして、上流側分岐管32から下流側分配管35へは、L2<L1なので流路抵抗が小さい分、2分の1の3分の2(=1/2×2/3)のEGRガスが流れるととともに、下流側分配管36へは2分の1の3分の1(=1/2×1/3)のEGRガスが流れる。同様に、上流側分岐管33から下流側分配管37へは、L2<L1なので流路抵抗が小さい分、2分の1の3分の2(=1/2×2/3)のEGRガスが流れるととともに、下流側分配管36へは2分の1の3分の1(=1/2×1/3)のEGRガスが流れる。
【0039】
したがって、下流側分配管35には、上流側主管31の3分の1のEGRガスが流れるとともに、下流側分配管37にも、上流側主管31の3分の1のEGRガスが流れる。また、下流側分配管36には、上流側分岐管32からのガス流量(2分の1の3分の1)と上流側分岐管33からのガス流量(2分の1の3分の1)とが合算された上流側主管31の3分の1(=2×(1/2×1/3))のEGRガスが流れる。
【0040】
この結果、EGRガス分配部30においては、上流側主管31と下流側分配管35〜37との間に上流側分岐管32および33と集合管34とが介在することによって、集合管34内のEGRガス濃度が均一化された状態で、上流側主管31を流通するEGRガスが、互いに3分の1のガス流量となって下流側分配管35〜37の各々に等しく分配されるように構成されている。
【0041】
また、図1に示すように、吸気管部20を構成する吸気管21〜23は、サージタンク10に対して並列的に接続されている。また、吸気装置100では、吸気路としてのエアクリーナ(図示せず)およびスロットルバルブ120を介して到達する吸入空気がサージタンク10に流入される。参考例における直列3気筒エンジン110の吸気装置100は、上記のように構成されている。
【0042】
参考例では、以下のような効果を得ることができる。
【0043】
参考例では、上記のように、1本の上流側主管31から複数本(2本)に分岐される上流側分岐管32および33と、複数本(2本)の上流側分岐管32および33からのEGRガスを集合させる集合管34と、集合管34から3本に分岐され、吸気管21〜23にそれぞれ接続される下流側分配管35〜37とを含むようにEGRガス分配部30を構成する。これにより、上流側主管31を複数本(2本)の上流側分岐管32および33に分岐した後、一旦集合管34に集合させ集合管34を介して下流側分配管35〜37の各々に接続するので、上流側分岐管32および33の外部ガス集合路への出口32aおよび33aの位置および集合管34から下流側分配管35〜37への入口35a〜37aの位置を適切に調整することによって、EGRガスを集合管34内に均等に拡散させる(集合管34内のEGRガス濃度を均一化させる)ことができる。したがって、集合管34内のガス濃度が均一化されたEGRガスを3本に分岐された下流側分配管35〜37の各々に均等に(3分の1ずつ)分配することができる。このように、1本の上流側主管31から最終的に3本の下流側分配管35〜37にEGRガスを均等に分配可能であるようにEGRガス分配部30全体を構成することができるので、3の倍数の気筒数を有する直列3気筒エンジン110の各気筒に供給されるEGRガスの分配精度を高く維持することができる。
【0044】
なお、EGRガスには混合気の燃焼とともに排出される水分(水蒸気)が含まれている。また、EGRガスは、上流側主管31および2本に分岐された上流側分岐管32および33を流通する過程で外気温度の影響を受けて冷却される。参考例では、EGRガスの冷却とともに水蒸気が冷却されて凝縮水となった場合であっても、3本の下流側分配管35〜37にEGRガスが均等に(3分の1ずつ)分配されるので、凝縮水が特定の下流側分配管35〜37に偏って流通するのを抑制することもできる。したがって、凝縮水についても下流側分配管35〜37の各々に均等に分配されるので、特定の気筒に凝縮水が集中的に流入することに起因して気筒失火が発生するのを抑制することができる。このように、直列3気筒エンジン110の各気筒に供給されるEGRガス(排気再循環ガス)の分配精度を高く維持することができるので、直列3気筒エンジン110においても、ポンピングロス(吸排気損失)の低減とともに燃費を容易に向上させることができる。また、EGRガスとともに凝縮水も各気筒に3分の1ずつ均等分配されるので、気筒失火が発生するのを抑制することができエンジン品質が低下するのを容易に抑制することができる。
【0045】
また、参考例では、上流側分岐管32の集合管34への出口32aを、集合管34から隣接する第3外部ガス分配管35への入口35aおよび下流側分配管36への入口36aの間に配置する。また、上流側分岐管33の集合管34への出口33aを、集合管34から隣接する下流側分配管37への入口37aおよび下流側分配管36への入口36aの間に配置する。これにより、互いに隣接する入口35aおよび入口36aの間に上流側分岐管32の出口32aを配置し、かつ、互いに隣接する入口37aおよび入口36aの間に上流側分岐管33の出口33aを配置するので、EGRガスを集合管34内において均等に拡散させることができる。すなわち、集合管34内のEGRガス濃度が均一化されるので、集合管34内のEGRガスを3本に分岐された下流側分配管35〜37の各々に均等に分配することができる。
【0046】
(実施形態)
次に、図2および図4図7を参照して、本発明の実施形態について説明する。この実施形態では、集合管34(図2参照)が直管状に形成された上記参考例とは異なり、内壁面が起伏を有するように集合管234を形成した例について説明する。なお、集合管234は、本発明の「外部ガス集合路」の一例である。また、図中において、上記参考例と同様の構成には、参考例と同じ符号を付して図示している。
【0047】
実施形態における吸気装置200は、図4に示すように、吸気装置本体80の外側部にEGRガス分配部230が設けられている。EGRガス分配部230は、上流側主管31と、上流側分岐管32および33と、集合管234と、下流側分配管35〜37とを含んでいる。なお、図4では、EGRガス分配部230における内壁部(内部流路)の様子を破線で示している。なお、EGRガス分配部230は、本発明の「外部ガス分配部」の一例である。
【0048】
ここで、実施形態では、集合管234は、図4および図5に示すように、概略的には気筒列(X軸)に沿って水平方向に延びる一方、Z1側(上側)の側壁部234aおよびZ2側(下側)の側壁部234bは、上下方向に起伏を有している。エンジン側方から矢印Y2方向に沿って見た場合、集合管234は、M字状(あるいは逆さW字状)の外形形状を有している。そして、側壁部234aにおけるZ1側の頂部(X1側およびX2側の2箇所)に上流側分岐管32および33が接続されるとともに、側壁部234bにおけるZ2側の底部(3箇所)に下流側分配管35〜37が接続されている。
【0049】
また、図4および図6に示すように、集合管234は、側壁部234bの裏側(内面側)となる内底面234dのうち、上流側分岐管32の接続部234eにおける重力方向(矢印Z2方向)の内底面の部分には、上流側分岐管32の集合管234への出口32a側に向かって突出する突出部235が設けられている。突出部235は、出口32aから導入されたEGRガスを出口32aよりも外側(X1側)および内側(X2側)に分配する役割を果たす。また、集合管234の内底面234dのうち、上流側分岐管33の接続部234gにおける重力方向(矢印Z2方向)の内底面の部分には、上流側分岐管33の集合管234への出口33a側に向かって突出する突出部236が設けられている。突出部236は、出口33aから導入されたEGRガスを出口33aよりも外側(X2側)および内側(X1側)に分配する役割を果たす。
【0050】
なお、図6では、出口32aから集合管234の内部を覗いた場合に突出部235の稜線(エッジライン)が見えるとともに、出口33aから集合管234の内部を覗いた場合に突出部236の稜線が見えている。また、突出部235の稜線は、出口32aの断面積を約2:1の割合で分割する位置であり、突出部236の稜線は、出口33aの断面積を約2:1の割合で分割する位置である。そして、突出部235から入口35aまでが傾斜面235a(X1側)により接続され入口36aまでが傾斜面235b(X2側)により接続されている。また、突出部236から入口37aまでが傾斜面236a(X2側)により接続され入口36aまでが傾斜面236b(X1側)により接続されている。
【0051】
したがって、図4に示すように、内底面234dのうち、接続部234eおよび接続部234gにおける内底面以外の内底面の部分は、相対的に下方(矢印Z2方向)に凹状に窪まされている。そして、集合管234から下流側分配管35〜37への入口35a〜37aは、集合管234の内底面234dの最下部にそれぞれ配置されている。
【0052】
また、図5に示すように、実施形態では、集合管234において、上流側分岐管32から集合管234への出口32aと、集合管234から下流側分配管35〜37への3つの入口35a〜37aのうちの出口32aよりも内側(X2側)に位置する入口36aとの間の最小流路断面積Saは、出口32aと3つの入口35a〜37aのうちの出口32aよりも外側(X1側)に位置する入口35aとの間の最小流路断面積Sbよりも小さい。また、上流側分岐管33から集合管234への出口33aと、3つの入口35a〜37aのうちの出口33aよりも内側(X1側)に位置する入口36aとの間の最小流路断面積Scは、出口33aと3つの入口35a〜37aのうちの出口33aよりも外側(X2側)に位置する入口37aとの間の最小流路断面積Sdよりも小さい。
【0053】
これにより、上流側分岐管32(33)における集合管234への出口32a(33a)から下流側分配管35〜37における集合管234からの3つの入口35a〜37aのうちの出口32a(33a)よりも内側(中央側)に位置する入口36aまでの流路抵抗が、上流側分岐管32(33)における集合管234への出口32a(33a)から下流側分配管35〜37における集合管234からの3つの入口35a〜37aのうちの出口32a(33a)よりも外側(X1側およびX2側)に位置する入口35a(37a)までの流路抵抗よりも大きくなるように構成されている。したがって、上流側分岐管32および33から集合管234に流入したEGRガスが中央の入口36aに集中して流入することなく、外側(X1側およびX2側)の入口35aおよび37aへの流入量との均衡が保たれる。すなわち、集合管234内におけるEGRガス濃度が均一化された状態で下流側分配管35〜37に均等に吸い込まれるように構成されている。
【0054】
また、図7に示すように、吸気装置200をエンジン110の気筒列に沿って見た場合、EGRガス分配部230は、上流側主管31と上流側分岐管32および33とがZ軸方向に対して所定角度だけエンジン110側に傾斜した状態で延びている。すなわち、上流側分岐管32(33)の出口32a(33a)の近傍領域は、水平面(Y−Z平面)に対して所定角度傾けられた状態で集合管234の側壁部234aに接続されている。そして、集合管234から分岐される下流側分配管35〜37は、Z軸方向に沿って延びており、途中から徐々に矢印Y2方向に向きを変えて吸気管21〜23に接続されている。すなわち、下流側分配管35〜37の入口35a〜37aは、水平面(Y−Z平面)の状態で集合管234のZ2側(下側)の側壁部234bに接続されている。
【0055】
EGRガス分配部230が上下方向に沿って集合管234の部分で屈曲している場合であっても、突出部235は、接続部234eにおける重力方向(矢印Z2方向)の内底面の部分に設けられ、突出部236は、接続部234gにおける重力方向(矢印Z2方向)の内底面の部分に設けられている。したがって、EGRガスが出口32a(33a)から集合管234内に重力方向に対して傾斜した方向に吹き出された場合であっても、重力方向の内底面234dの部分に設けられた突出部235(236)によって2つの方向に確実に分流される。なお、ここでいう接続部234eおよび234gは、出口32a(33a)およびその周辺を含み集合管234をこの領域で輪切りにした部分のことを示す。したがって、接続部234e(234g)には、内底面234dの一部も含まれる。
【0056】
これにより、EGRガスが上流側主管31および上流側分岐管32および33を流通する間にEGRガスに含まれる水蒸気が冷却されて凝縮水となった場合であっても、集合管234内の突出部235(236)から傾斜面235aおよび235b(236aおよび236b)を伝って内底面234dの最下部(3箇所)へと流下する。そして、凝縮水は、3本の下流側分配管35〜37の各々への入口35a〜37aに導かれる。これにより、凝縮水は、集合管234の内底面234dの最下部に配置された入口35a〜37aを介して確実かつ均等(3分の1ずつ)に下流側分配管35〜37へと排出されるように構成されている。なお、吸気装置200のその他の構成は、上記参考例と同様である。
【0057】
実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0058】
実施形態では、上記のように、集合管234において、上流側分岐管32から集合管234への出口32aと、出口32aよりも内側(X2側)に位置する下流側分配管36への入口36aとの間の最小流路断面積Saを、出口32aと出口32aよりも外側(X1側)に位置する入口35aとの間の最小流路断面積Sbよりも小さく構成する。また、上流側分岐管33から集合管234への出口33aと、出口33aよりも内側(X1側)に位置する下流側分配管36への入口36aとの間の最小流路断面積Scを、出口33aと出口33aよりも外側(X2側)に位置する入口37aとの間の最小流路断面積Sdよりも小さく構成する。これにより、上流側分岐管32(33)における集合管234への出口32a(33a)から下流側分配管35〜37における集合管234からの3つの入口35a〜37aのうちの出口32a(33a)よりも内側(中央側)に位置する入口36aまでの流路抵抗を、上流側分岐管32(33)における集合管34への出口32a(33a)から下流側分配管35〜37における集合管234からの3つの入口35a〜37aのうちの出口32a(33a)よりも外側(X1側およびX2側)に位置する入口35a(37a)までの流路抵抗よりも大きくすることができる。
【0059】
また、これにより、上流側分岐管32(33)から集合管234に流入したEGRガスの、下流側分配管35〜37における集合管234からの3つの入口35a〜37aのうちの中央に位置する入口36aに流入するガス流量を、外側(X1側およびX2側)に位置する入口35a(37a)に流入するガス流量よりも相対的に少なくすることができる。そして、2本の上流側分岐管32および33から見て中央に位置する下流側分配管36の入口36aに流入するガス流量(合計ガス流量)を、2本の上流側分岐管32および33から見て両外側(X1側およびX2側)の第3外部ガス分配管35(37)の入口35a(37a)に流入する各々のガス流量に等しい状態に近づけることができる。この結果、集合管234内のEGRガスを3本に分岐された下流側分配管35〜37の各々に確実に3分の1ずつ均等分配することができる。
【0060】
また、実施形態では、集合管234の内底面234dのうち、上流側分岐管32の接続部234eにおける重力方向(矢印Z2方向)の内底面の部分に、上流側分岐管32の集合管234への出口32a側に向かって突出するとともに出口32aから導入されたEGRガスを出口32aよりも外側(X1側)および内側(X2側)に分配するための突出部235を設ける。また、集合管234の内底面234dのうち、上流側分岐管33の接続部234gにおける重力方向(矢印Z2方向)の内底面の部分に、上流側分岐管33の集合管234への出口33a側に向かって突出するとともに出口33aから導入されたEGRガスを出口33aよりも外側(X2側)および内側(X1側)に分配するための突出部236を設ける。そして、集合管234から下流側分配管35〜37への入口35a〜37aを、集合管234の内底面234dの最下部に配置するように構成する。
【0061】
これにより、EGRガスが上流側主管31および上流側分岐管32および33を流通する間に水蒸気が冷却されて凝縮水となった場合であっても、突出部235(236)により流下する凝縮水を集合管34から3本の下流側分配管35〜37の各々への入口35a〜37aに向けて容易に導くことができる。そして、集合管234の内底面234dの最下部近傍に3本の下流側分配管35〜37の各々への入口35a〜37aが配置されているので、最下部近傍に配置されたこれらの入口35a〜37aを介して凝縮水を確実に下流側分配管35〜37へと排出して、集合管234に多量に溜まり込むのを防止することができる。なお、実施形態のその他の効果は、上記参考例と同様である。
【0062】
参考例の変形例)
次に、図2および図8を参照して、参考例の変形例について説明する。この参考例の変形例では、内壁面(内底面234d)に傾斜をつけて集合管234を形成した上記実施形態とは異なり、内壁面(天井面334c)にリブ335および336を形成して集合管334を形成した例について説明する。なお、図中において、上記参考例と同様の構成には、参考例と同じ符号を付して図示している。
【0063】
参考例の変形例における吸気装置250は、図8に示すように、吸気装置本体80の外側部にEGRガス分配部330が設けられている。EGRガス分配部330は、上流側主管31と、上流側分岐管32および33と、集合管334と、下流側分配管35〜37とを含んでいる。また、EGRガス分配部330は、上記参考例の集合管34(図2参照)と同様に、気筒列(X軸)に沿って直管状に延びている
【0064】
ここで、参考例の変形例では、集合管334における天井面334cのうち、出口32aと入口36aとの間の天井面の部分には、下方に延びるリブ335(破線で示す)が設けられている。また、天井面334cのうち、出口33aと入口36aとの間の天井面の部分には、下方に延びるリブ336(破線で示す)が設けられている。これにより、出口32aと入口36aとの間の最小流路断面積が、出口32aと入口35aとの間の最小流路断面積よりも小さくなるとともに、出口33aと入口36aとの間の最小流路断面積が、出口33aと入口37aとの間の最小流路断面積よりも小さくなるように構成されている。
【0065】
これにより、出口32aと入口36aとの間および出口32aと入口36aとの間の各々の流路抵抗を、出口32aと入口35aとの間の流路抵抗や、出口33aと入口37aとの間の流路抵抗よりも小さくなる。なお、吸気装置250のその他の構成は、上記参考例と同様である。
【0066】
参考例の変形例では、以下のような効果を得ることができる。
【0067】
参考例の変形例では、上記のように、集合管334における天井面334cのうち、出口32aと入口36aとの間に下方に延びるリブ335を設けるとともに、出口33aと入口36aとの間に下方に延びるリブ336を設けることにより、出口32aと入口36aとの間の最小流路断面積および出口33aと入口36aとの間の最小流路断面積を、出口32aと入口35aとの間の最小流路断面積および出口33aと入口37aとの間の最小流路断面積よりも小さくなるように構成する。これによっても、上記実施形態と同様にEGRガス分配部330においても集合管334内の流路抵抗に差を設けて、EGRガスを3本に分岐された下流側分配管35〜37の各々に確実に3分の1ずつ均等分配することができる。なお、参考例の変形例のその他の効果は、上記参考例と同様である。
【0068】
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
【0069】
たとえば、上記実施形態およびその変形例では、上流側主管31を2本に分岐させて2本の上流側分岐管32および33を集合管24に接続した例について示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、本発明の「第1外部ガス分配管」を4本に分岐させて4本の「第2外部ガス分配管」を「外部ガス集合路」に接続するように「外部ガス分配部」を構成してもよい。
【0070】
また、上記参考例、実施形態および参考例の変形例では、L1:L2=2:1となるように出口32aに対する入口35aおよび36aの位置を調整し、L3:L4=2:1となるように出口33aに対する入口37aおよび36aの位置を調整した例について示した(ここにL1=L3)が、本発明はこれに限られない。たとえば、入口35aおよび36aの間における出口32aの位置、および、入口37aおよび36aの間における出口33aの位置に関しては、図9に示す変形例のようにEGRガス分配部430を構成してもよい。なお、EGRガス分配部430は、本発明の「外部ガス分配部」の一例である。
【0071】
具体的には、図9に示すように、EGRガス分配部430では、上流側主管31から2分岐された上流側分岐管432および433が、X軸(一点鎖線170)に対して左右非対称な形状を有している。すなわち、上流側分岐管432の出口432a(一点鎖線150の位置)を中央の入口36a寄りの位置に配置する一方、上流側分岐管433の出口433a(一点鎖線160の位置)をX2側の入口37a寄りの位置に配置する(L1<L3である)。なお、上流側分岐管432および433は、本発明の「第2外部ガス分配管」の一例である。
【0072】
直列3気筒エンジン110において、気筒の爆発順序が、第3気筒(X2側)、第2気筒(中央)、第1気筒(X1側)である場合、まず、第3気筒のピストンが下がって吸気とともに下流側分配管37からEGRガスが吸引される際、集合管434内では入口37a近傍のEGRガス濃度が瞬間的に高くなる。次に、第2気筒のピストン下降とともに下流側分配管36からEGRガスが吸引される際には入口36a近傍のEGRガス濃度が瞬間的に高くなり、最後に、第1気筒のピストン下降とともに下流側分配管35からEGRガスが吸引される際には入口35a近傍のEGRガス濃度が瞬間的に高くなる。しかしながら、実際には、入口37a近傍の高濃度EGRガスは、第2気筒のピストン下降時に入口36aから主に吸引され、入口36a近傍の高濃度EGRガスは、第3気筒のピストン下降時に入口35aから主に吸引される一方、入口35a近傍の高濃度EGRガスは、第1気筒のピストン下降時においても集合管434が横長形状であるため入口35aから遠い入口37aからは吸引されにくい。
【0073】
そこで、第1気筒のピストン下降時においても高濃度EGRガスを入口37aから容易に吸引させるために、出口433aを入口37a寄りに配置し、出口432aを中央の入口36a寄りに配置して入口35aからX2方向に遠ざける。これにより、2本の上流側分岐管432および433を用いて集合管434内の平均的なEGRガス濃度を均一化しつつも、入口37a近傍のEGRガス濃度を入口35aや入口36aのEGRガス濃度よりも相対的に高める。そして、気筒の爆発順序に起因したEGRガス濃度の瞬間的な不均衡が是正されるように構成してもよい。また、気筒の爆発順序が、第1気筒、第2気筒、第3気筒である場合には、EGRガス分配部430とは左右反対のEGRガス分配部が適用されうる。このように、集合管434への上流側分岐管432および433の接続位置を適切に調整(チューニング)して内燃機関の各気筒に供給される外部ガスのさらなる分配精度を向上させることが可能である。
【0074】
また、上記実施形態では、入口35aおよび36aの間における出口32aの位置、および、入口37aおよび36aの間における出口33aの位置を調整した例について示したが、本発明はこれに限られない。集合管24内のEGRガス濃度を均一化させることが可能であるならば、出口32aおよび33aの位置のみならず、本発明の複数本の「第2外部ガス分配管」の各々の管径および管長を互いに異ならせて集合管24に接続するように構成してもよい。
【0075】
また、上記実施形態では、集合管234から下流側分配管35〜37への入口35a〜37aを、集合管234の内底面234dの最下部に配置した例について示したが、本発明はこれに限られない。EGRガスに含まれる凝縮水を排出可能な位置であれば、入口35a〜37aを内底面234dの最下部およびその近傍に配置するように構成してもよい。
【0076】
また、上記実施形態およびその変形例では、吸気装置本体80およびEGRガス分配部20を共に樹脂(ポリアミド樹脂)製とした例について示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、吸気装置本体80の内部にEGRガス分配部20が吸気装置本体80とは別体(別部品)で設けられるのであれば、吸気装置本体80およびEGRガス分配部20が金属製であってもよい。
【0077】
また、上記実施形態およびその変形例では、EGRガス(排気再循環ガス)を直列3気筒エンジン110の各気筒に分配するEGRガス分配部20に本発明を適用した例について示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、本発明の「外部ガス」として、クランク室内の換気を目的としたブローバイガス(PCV(Positive Crankcase Ventilation)ガス)を直列3気筒エンジン110の各気筒に分配するための「外部ガス分配部」に本発明を適用することが可能である。
【0078】
また、上記実施形態およびその変形例では、直列3気筒エンジン110に接続される吸気装置20に対して本発明を適用した例について示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、3の倍数の気筒数を有する内燃機関として、3気筒を向い合せたV型6気筒エンジンや、このV型6気筒エンジンを直列に並べたV型12気筒エンジン用の吸気装置に対して本発明を適用してもよい。V型6気筒エンジンの場合、片側の3気筒分に対応するEGRガス分配部30を2個使用して実現される。すなわち、EGRバルブ140(図1参照)の下流に接続される1本のEGR配管が2本に分岐されて各々のEGRガス分配部30の上流側主管31に接続されるように構成すればよい。また、V型12気筒エンジンの場合、3気筒分に対応するEGRガス分配部30を4個使用して実現される。すなわち、EGRバルブ140の下流の1本のEGR配管が2本に分岐され、各々がさらに2本に分岐された後、各々のEGRガス分配部30の上流側主管31に接続されるように構成すればよい。
【0079】
また、上記実施形態およびその変形例では、ガソリンエンジンとしての直列3気筒エンジン110の吸気装置に対して本発明を適用した例について示したが、本発明はこれに限られない。内燃機関として、たとえば、ディーゼルエンジンおよびガスエンジンなどの吸気装置に対して本発明を適用してもよい。
【0080】
また、上記第2実施形態およびその変形例では、本発明の「吸気装置」を、自動車用の直列3気筒エンジン110に適用した例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明の吸気装置を、自動車用のエンジン以外の内燃機関に適用してもよい。また、本発明では、一般的な車両(自動車)に搭載されるエンジン(内燃機関)のみならず、列車や船舶などの輸送機器、さらには、輸送機器以外の定置型の設備機器に設置される内燃機関などに搭載される吸気装置に対しても適用可能である。
【符号の説明】
【0081】
10 サージタンク
0 吸気管部
21、22、23 吸気管
EGRガス分配部(外部ガス分配部)
31 上流側主管(第1外部ガス分配管)
32、3 上流側分岐管(第2外部ガス分配管)
32a、33a、433a 出口
4、434 集合管(外部ガス集合路)
35、36、37 下流側分配管(第3外部ガス分配管)
35a、36a、37a 入口
80 吸気装置本体
81 第1ピース
82 第2ピース
83 第3ピース
84 第4ピース
吸気装置
110 直列3気筒エンジン(内燃機関)
130 EGRガス管(外部ガス供給源)
140 EGRバルブ
234d 内底面
234e、234g 接続部
235、236 突出
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9