(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記集塵ユニットが前記本体に取り付けられた状態において、前記本体が進行する方向側である前側から見たとき、前記旋回部の中心は前記集塵室の中心から左あるいは右にずれた位置に配置されていて、前記光源ユニットの発光部は、前記旋回部と重ならない位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。
前記光源ユニットの前記発光部は、前記集塵ユニットの塵埃の蓄積方向に沿って縦長に設けられていることを特徴とする請求項1あるいは請求項2何れかに記載の電気掃除機。
前記集塵室は、可視光が透過可能な樹脂で形成され、前記光源ユニットの前記発光部が発光した光は、前記集塵室を透過可能であることを特徴とする請求項1〜請求項3何れか1項に記載の電気掃除機。
前記光源ユニットは、1つの光源と導光部材で構成され、該導光部材は可視光が透過可能な樹脂で形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項5何れか1項に記載の電気掃除機。
前記集塵室と前記集塵ユニットの前記収容部及び前記光源ユニットの前記導光部材の全部あるいは何れか1つあるいは何れか2つは、透明度90%以上の可視光が透過可能な樹脂で形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項6何れか1項に記載の電気掃除機。
前記集塵ユニットは、被清掃面に対し下方が前側にくるように傾斜して前記収容部に着脱可能に収容され、前記光源ユニットは前記集塵ユニットに沿って傾斜して設けられ、前記光源ユニットの前記発光部は斜め上方へ向けて発光するようになっていることを特徴とする請求項1〜請求項11何れか1項に記載の電気掃除機。
【発明を実施するための形態】
【0011】
実施の形態1.
(電気掃除機の構成)
図1は本発明の実施の形態1に係る電気掃除機の概略構成を示す斜視図、
図2は本発明の実施の形態1に係る電気掃除機の本体の側面図、
図3は本発明の実施の形態1に係る電気掃除機の本体の中心を前後方向で切断し側面から見た断面図、
図4は本発明の実施の形態1に係る電気掃除機の本体を、
図2に示す断面A−Aで切断した断面図、
図5は本発明の実施の形態1に係る電気掃除機の本体から集塵ユニットを少し引き出した状態を示す斜視図である。
以下、
図1から
図5により本発明の実施の形態1に係る電気掃除機の構成について説明する。
なお、それぞれの図において、同じ部分または相当する部分には同じ符号を付し、一部の説明を省略することがある。
【0012】
図1に示すように、100は本発明の実施の形態1に係る電気掃除機であり、吸込具1と延長管2と操作部4を備える把持部3とホース5から成るホース体と、電機掃除機本体6と集塵ユニット8で構成される。
【0013】
吸込具1は、外郭を射出成形で形成された硬質の樹脂部品で構成し、後述する電動送風機23の稼働により発生する吸引風により、例えば床面である被清掃面にある塵埃を空気と一緒に吸引するものである。
【0014】
延長管2も吸込具1と同様、外郭を射出成形で形成された硬質の樹脂部品で構成しており、図示しない伸縮構造を有し、一端が吸込具1と接続され、他端が把持部3と接続されて吸引風の風路の一部を構成している。
【0015】
把持部3も、外郭を射出成形で形成された硬質の樹脂部品で構成しているが、使用者が握りやすくするため、使用者が握る箇所の一部に軟質の樹脂部品を使用してもよい。把持部3の使用者が握る箇所ではない位置に、後述する電動送風機23の稼働をオン、オフする入力スイッチ4aを備えた操作部4が設けられている。
【0016】
把持部3の一部も、吸引風の風路の一部を構成しており、延長管2が接続されている側の他端がホース5と接続される。ホース5は、中空で蛇腹のような可撓性を有する軟質樹脂部品で構成されている。
【0017】
電機掃除機本体6の外郭は射出成形で形成された樹脂部品で構成されている。電機掃除機本体6には、電機掃除機本体6を持ち運ぶときに使用されるハンドル9が設けられている。ハンドル9も射出成形で形成された樹脂部品で形成されている。
【0018】
また、電機掃除機本体6には、集塵ユニット8を収容する集塵ユニット収容部6aが設けられている。集塵ユニット収容部6aは、可視光が透過可能な透明あるいは半透明の樹脂で形成されている。使用される樹脂としては、密度(比重)が0.9g/cm
3未満で透明度90%以上のポリメチルペンテン(PMP)や密度(比重)が1.08g/cm
3程度で透明度85%程度の透明ABSが考えられる。
【0019】
集塵ユニット収容部6aは、側面方向から見た箇所も透明あるいは半透明の樹脂で形成されているが、前側から見える箇所だけを透明あるいは半透明の樹脂で形成するようにしてもよい。
【0020】
また、透明樹脂の表面に蒸着加工等を施し、可視光が透過可能なハーフミラー状になるように処理してもよい。但し、蒸着加工するときは、樹脂と表面に形成される薄膜との相性の関係から、ポリメチルペンテン(PMP)ではなく透明ABSを使用する方がよい場合もある。
【0021】
集塵ユニット収容部6aには接続部7が設けられ、一端が把持部3と接続されているホース5の他端に設けられたホース挿入部5aを接続部7に挿入することで、ホース体が電機掃除機本体6に接続される。
【0022】
使用者が清掃するときに、電機掃除機本体6を被清掃面(床面)上で取り回しやすくするため、電機掃除機本体6の下面には進行方向を変えることができるキャスタータイプの前輪10を、電機掃除機本体6の両側面には口径の大きい後輪11を備えている。
【0023】
図2に示すように、集塵ユニット8は集塵ユニット収容部6aに被清掃面(床面)に対して傾斜して収容、取り付けられている。集塵ユニット8は、集塵ユニット8側に設けられた図示しない係止部が、電機掃除機本体6側に設けられた図示しない係合部に係止して固定される。係止部は図示しない付勢手段により係止するように付勢されている。
【0024】
集塵ユニット8は、集塵ユニット8の上部に設けられた係止解除ボタン38を操作することで、集塵ユニット8側に設けられた図示しない係止部が、電機掃除機本体6側に設けられた図示しない係合部から外れ、取り外し可能な状態となる。
【0025】
その状態から、集塵ユニット8に設けられた手掛け(指掛け)部8aに手(指)を掛けて、
図2に示す矢印Dの方向へ引き出すと、
図5に示すように集塵ユニット8は集塵ユニット収容部6aから取り外される。なお、集塵ユニット8の構成については、後段で詳しく説明する。
【0026】
図3、
図4に示すように電機掃除機本体6内の後方寄りに電動送風機23が設けられている。電動送風機23は、前述のように、吸込具1から塵埃を含んだ空気を吸引するための吸引風を発生させるものである。
【0027】
また、電機掃除機本体6内の後方寄りで、電動送風機23の側方には制御基板24が設けられている。制御基板24は、操作部4に設けられた入力スイッチ4aの操作により、電動送風機23の動作を制御するものである。
【0028】
電動送風機23を挟み、制御基板24の反対側に電源コード21を巻き取り保持するコードリール22が設けられている。電源コード21は、
図2に示す電源プラグ12を持って引き出すことにより本体外へ引き出される。
【0029】
コードリール22は巻き取り方向に図示しない付勢手段で付勢されているが、図示しないクラッチ機構を有しており電源コード21は引き出された位置で止まるようになっている。引き出された電源コード21は、
図2に示す電源コード巻き取りボタン13を操作することによりコードリール22のクラッチ機構が解除され、コードリール22の巻き取り方向の付勢力により巻き取られ保持される。
【0030】
(集塵ユニットの構成)
図6(a)は本発明の実施の形態1に係る電気掃除機の集塵ユニットを示す斜視図、
図6(b)は本発明の実施の形態1に係る電気掃除機の集塵ユニットから集塵室を外した状態を示す斜視図、
図7(a)は本発明の実施の形態1に係る電気掃除機の集塵ユニットを、集塵ユニット吸込み口側を前側として前側から見た図、
図7(b)本発明の実施の形態1に係る電気掃除機の集塵ユニットを旋回部の中心を通る位置で切断して前側から見た断面図、
図8(a)は本発明の実施の形態1に係る電気掃除機の集塵ユニットを側方側から見た図、
図8(b)は本発明の実施の形態1に係る電気掃除機の集塵ユニットを後側から見た図である。
以下、
図6から
図8により本発明の実施の形態1に係る電気掃除機の集塵ユニットの構成について詳しく説明する。
なお、それぞれの図において、同じ部分または相当する部分には同じ符号を付し、一部の説明を省略することがある。
【0031】
図6から
図8に示すように、集塵ユニット8は、蓋部8cを備えた分離可能な旋回部33と集塵ユニット上部8bと集塵室32で構成されたサイクロン式の集塵ユニットである。集塵ユニット8の蓋部8cにはシールパッキン40が取り付けされていて、このシールパッキン40を集塵室32の開口上部に挿入することで集塵室32が閉塞される。
【0032】
この状態で蓋部8cは、集塵室32に設けられている係止部32aにより係止され固定される。係止部32aはレバー形状で、図示しない回動軸で軸止され、図示しない係止方向に付勢する付勢手段で係止方向に回動して蓋部8cに掛かり、集塵ユニット上部8bと集塵室32が固定される。付勢手段に抗して係止部32aを回動させると係止状態が解除され、集塵ユニット上部8bが集塵室32から取り外せるようになる。
【0033】
集塵ユニット上部8bには、
図3及び
図5に示す接続部7の連通口7aと連通し空気が通気可能となる集塵ユニット吸込み口31が設けられ、その裏、後側には
図3に示す本体吸込み口25と連通し空気が通気可能となる集塵ユニット排出口37が設けられている。
【0034】
旋回部の外壁には、空気と一緒に吸引され、旋回部33で分離された塵埃を集塵室32内に排出するための塵埃排出口a34が設けられている。塵埃排出口a34から比較的大きい塵埃が排出され、塵埃排出口a34から排出されなかった小さめの細かい塵埃は、旋回部33の逆円錐状となっている下端に設けられている塵埃排出口b35から集塵室32内に排出される。
【0035】
旋回部33の上部の中心には、複数の小孔36aが設けられた排気筒36が備えられている。塵埃が分離された空気は、複数の小孔36aを通過し集塵ユニット排出口37から電機掃除機本体6側に吸引される。
【0036】
ここで、
図1及び
図3を使い空気の流れ、動作を詳しく説明すると、把持部3に設けられた操作部4の入力スイッチ4aをオンすると、電動送風機23が稼働し吸引風を発生させる。
【0037】
その吸引風により、被清掃面(床面)にある塵埃を空気と一緒に吸込具1で吸引すると、塵埃を含んだ空気が延長管2、把持部3の一部、ホース5を経由して通口7aと連通した集塵ユニット吸込み口31から集塵ユニット8内に吸引される。
【0038】
集塵ユニット8内に吸引された塵埃を含んだ空気は、旋回部33で塵埃を遠心分離しながら上方から下方へ旋回して下りていく。その過程で塵埃排出口a34から比較的大きい塵埃を集塵室32内に排出し、さらに旋回部33の逆円錐状となっている下端に向けて旋回して、小さめの細かい塵埃を塵埃排出口b35から集塵室32内に排出する。
【0039】
塵埃が分離された空気は旋回部内を上昇し、排気筒36に設けられた複数の小孔36aを通過し集塵ユニット排出口37から本体吸込み口25に吸引され、電機掃除機本体6側に入る。
【0040】
電機掃除機本体6内に吸引された空気は、集塵ユニット8で分離しきれなかった微細な塵埃を含んでいる可能性があるので、微細な塵埃で電動送風機23が不具合を起こさないよう、電動送風機23に吸引される前に吸気側フィルター26を通過させ微細な塵埃を捕集する。吸気側フィルター26はHEPAフィルターという、塵埃捕集効率の高いフィルターで構成されている。
【0041】
吸気側フィルター26を通過し電動送風機23に吸引された後、電動送風機23から排出された空気は、電機掃除機本体6外へ排出される前に、さらに排気側フィルター27を通過する。
【0042】
排気側フィルター27はULPAフィルターという、HEPAフィルターよりも塵埃捕集効率が高いフィルターで構成されている。これは電機掃除機本体6外へ排出される空気をよりきれいにするためのものである。
【0043】
排気側フィルター27を通過した空気は、電機掃除機本体6の底面付近等を通過して本体排気口28から電機掃除機本体6外へ排出される。
【0044】
ここから、集塵ユニット8の説明に戻る。集塵ユニット吸込み口31は、集塵ユニット8の左右方向のほぼ中央に設けられている。集塵ユニット8は、塵埃を含んだ空気を旋回させて塵埃と空気を遠心分離するサイクロン式の集塵ユニットであるので、旋回性能を最大限発揮させるため、集塵ユニット吸込み口31の内壁の一部と旋回部33の内壁の一部が接線となるように配置されている。
【0045】
そのため、旋回部33の中心は、前側(集塵ユニット吸込み口31側)から見ると左側にずれている。なお、旋回部33の旋回方向を反時計回りにする場合は、左側にずれるが、旋回部33の旋回方向を時計回りにする場合は、右側にずれることになる。旋回方向は何れでも設定可能であるので、それにより旋回部33の中心は左右どちらかにずれて設定される。
【0046】
旋回部33は、その一部が集塵室32内に収容されるが、旋回部33の中心が左側にずれているので、集塵室32内の右側に空間32bができる。この空間32bに、主に塵埃が捕集される。
【0047】
集塵室32は射出成形で形成された樹脂部品で有り底のカップ状であり、捕集された塵埃を視認可能にするため、可視光が透過可能な透明あるいは半透明の樹脂で形成されている。
【0048】
使用される樹脂としては、ポリメチルペンテン(PMP)や透明ABSが考えられるが、集塵室32は塵埃の廃棄等で使用者が持って作業することが多いため、取り扱いやすさを考慮すると、透明度が90%以上と高く、密度(比重)が0.9g/cm
3未満と軽いポリメチルペンテン(PMP)が好適である。
【0049】
集塵室32の前側には、塵埃を排気する目安となる塵埃廃棄目安表示(塵埃捕集量の上限表示)39が設けられている。
【0050】
集塵室32及び集塵ユニット収容部6aは、捕集された塵埃が視認できるよう、前述のように可視光が透過可能な樹脂で形成されているが、電気掃除機100を使用しているときは、集塵室32及び集塵ユニット収容部6aは被清掃面(床面)近くの低い位置にある。
【0051】
そのため、電気掃除機100を使用しているときは、捕集された塵埃の視認性があまりよくない。そこで捕集された塵埃の視認性を高くするために、集塵室32に向かって可視光を照射する光源ユニット41を電機掃除機本体6に設けている。
【0052】
(光源ユニットについて)
ここから、光源ユニット41の構成、配置等を
図9から
図13により説明する。
図9は本発明の実施の形態1に係る電気掃除機の本体を、前後方向且つ光源ユニットを通る箇所で切断し側面から見た断面図、
図10は本発明の実施の形態1に係る電気掃除機の本体から集塵ユニットを取り外した状態で光源ユニットを見た斜視図、
図11は
図9の断面図の要部拡大図、
図12は本発明の実施の形態1に係る電気掃除機の本体を、本体が進行する方向側である前側の矢印C方向から見た図、
図13は
図2に示す断面B−Bで切断した面を、矢印C方向から見た断面図である。
【0053】
図9から
図11に示すように、光源ユニット41は集塵ユニット8の後側の電機掃除機本体6に配置されている。光源ユニット41は、
図11に示すように1つの光源42と導光部材43で構成される。
【0054】
なお、光源42は基板に実装されたLEDであるが、LEDに限定されるものではなく、他の発光体を使用してもよい。また、この実施の形態では光源ユニット41は、1つの光源42と導光部材43で構成したものとして説明したが、これに限定されるものではなく、導光部材43の代わりに導光部材43の長さに相当する複数の光源を並べて構成するようにしても同様の発光性能を確保できる。
【0055】
光源ユニット41の光源42は、使用者が視認しやすいようにコンセントに電源プラグ12を挿した時点から点灯、発光するようになっている。但し、必ずコンセントに電源プラグ12を挿した時点から点灯、発光させなければならない訳ではなく、電動送風機23の稼働に合わせて点灯、発光させてもよい。
【0056】
導光部材43は射出成形で形成された樹脂部品である。光を導くため可視光が透過可能な透明あるいは半透明の樹脂で、例えば発光させたい側の反対側にメッキ等で反射膜を設け発光させる。使用される樹脂としては、ポリメチルペンテン(PMP)や透明ABS等が考えられる。導光部材43は、
図10に示すように集塵ユニット収容部6a内の後側の壁面に露出している。
【0057】
図11に示すように、導光部材43の屈曲点が発光部起点43a(発光部の上端)であり、その点から下方が発光部43bとなる。発光部起点43aは、発光部起点43aを旋回部の中心を通る線と直交する矢印Eの方向から見たとき、集塵室32に設けられた塵埃廃棄目安表示(塵埃捕集量の上限表示)39の上端とほほ同じ位置、言い換えると塵埃廃棄目安表示(塵埃捕集量の上限表示)39の上端を超えない位置になるように設けられている。
【0058】
また、光源ユニット41は
図13に示すように、電機掃除機本体6の中心を挟んで旋回部33の中心と反対側の空間32bの後方になるように設けられている。これは、旋回部33が左にずれているので、旋回部33と光源ユニット41の発光部43bが重ならないようにするためである。
【0059】
当然ながら旋回部33が電機掃除機本体6の中心から右にずれていれば、空間32bは電機掃除機本体6の中心の左側にできるので、発光部43bも電機掃除機本体6の中心の左側に設けられる。
【0060】
さらに、前述したように空間32bに主に塵埃が捕集される。光源ユニット41は集塵室32の主に塵埃が捕集される空間32bに向けて可視光を照射するように配置されている。これにより、集塵室32に捕集された塵埃へ確実に可視光を照射することができ、塵埃の状況を把握しやすくなる。
【0061】
それから、
図9に示すように、集塵ユニット8は集塵ユニット収容部6aに下方が前側にくるように傾斜して収容されている。光源ユニット41は、その傾斜に沿って設けられているので、発光部43bは前側の斜め上方へ向けて発光することになる。
【0062】
集塵ユニット8の集塵室32は被清掃面(床面)近くの低い位置で、集塵ユニット収容部6aに収容されているので、集塵ユニット8が傾斜していて、発光部43bが前側の斜め上方へ向けて発光することで、使用者は清掃中の立っている状態からでも発光が視認できて塵埃の状況を把握しやすくなっている。
【0063】
発光部43bは、塵埃が捕集されていない状態では、
図12に示すように発光部起点43aから下方全域が集塵室32及び集塵ユニット収容部6aを透過して発光している。
【0064】
塵埃が捕集され集塵室32に蓄積されていくと、蓄積された塵埃が遮蔽物となり発光部43bが下方から上方に向かって徐々に隠れていく。例えば
図14(a)に示すように塵埃が集塵室32の半分程度蓄積した状態では、蓄積された塵埃により発光部43bが半分程度隠れる。
【0065】
よって、塵埃の蓄積状況を使用者が容易に把握できるようになる。このように、発光部43bの隠れ具合で塵埃の蓄積状況を把握するため、発光部43bは塵埃の蓄積方向に沿って縦長に設けられている。
【0066】
さらに、発光部起点43aを塵埃廃棄目安表示(塵埃捕集量の上限表示)39の上端を超えない位置になるように設けることで、
図11に示すように塵埃を塵埃捕集量の上限まで捕集すると、
図14(b)に示すように蓄積された塵埃により発光部43bの全域が隠れることから、使用者が塵埃の廃棄時期がきたことを容易に確認でき、塵埃の廃棄を的確に行うことができる。
【0067】
それから、
図9及び
図11に示すように矢印Eの方向から見たとき、塵埃廃棄目安表示(塵埃捕集量の上限表示)39の上端と、塵埃排出口a34の下端がほぼ同じ高さとなっている。これは、捕集、蓄積された塵埃によって塵埃排出口a34が塞がれることがないようにするためである。
【0068】
以上のように、サイクロン式集塵ユニットの旋回部を電機掃除機本体の中心からずらし、その電機掃除機本体の中心からずらした反対側に光源ユニットを設けるようにしたので、使用者が電機掃除機本体の前側から見たときに、光源ユニットの発光部が旋回部に遮られることなく塵埃が捕集された集塵室を照射して塵埃の捕集状況を把握、確認できるため、視認性が高い。
【0069】
また、集塵ユニットが傾斜して収容されて、発光部が前側の斜め上方へ向けて発光するようになっているので、使用者は清掃中の立っている状態からでも発光が視認でき塵埃の捕集状況を把握、確認しやすい。
【0070】
さらに、発光部の上端を塵埃廃棄目安表示の上端を超えない位置になるように設けるようにしたので、塵埃を塵埃捕集量の上限まで捕集すると蓄積された塵埃により発光部が隠れることから、使用者が塵埃の廃棄時期がきたことを容易に確認でき、的確に塵埃の廃棄を行うことが可能となる。