(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記交差部が、前記第1上流経路の前記第2長手方向の端部と前記第2上流経路の前記第1長手方向の端部とを接続する第3接続経路と、前記第2下流経路の前記第2長手方向の端部と前記第1下流経路の前記第1長手方向の端部とを接続する第4接続経路と、を備えている請求項1又は2に記載の物品搬送設備。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような物品搬送設備において、第1主経路における物品搬送車の周回方向が、第2主経路において物品搬送車の周回方向とは反対周りである場合では、
図10に示すように、第1主経路105及び第2主経路106に副経路107を接続することが考えられる。つまり、副経路107に、第1主経路105から第2主経路106に向けて物品搬送車が走行する第1副経路107aと、第2主経路106から第1主経路105に向けて物品搬送車が走行する第2副経路107bとを備え、これら第1副経路107aと第2副経路107bとを副経路107の経路幅方向に並べて位置させることが考えられる。
しかし、第1副経路107aの端部や第2副経路107bの端部は第1主経路105や第2主経路106との間で物品搬送車が円滑に乗り移れるように平面視で円弧状に形成されているため、このように第1副経路107aと第2副経路107bとを副経路107の経路幅方向に並べて位置させる場合、副経路107を設定するために経路幅方向に広いスペースが必要となる。
また、
図11及び
図12に示すように、第1副経路107aや第2副経路107bの円弧状の端部を傾斜姿勢に設定して、第1副経路107aの直線部分と第2副経路107bの直線部分とを上下に並べて段違いに位置させることも考えられるが、このように第1副経路107aと第2副経路107bとを上下方向に並べて位置させることで、副経路107を設定するために上下方向に広いスペースが必要である。
【0005】
そこで、副経路を幅方向及び上下方向に狭いスペースで設定できる物品搬送設備が求められる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る物品搬送設備の特徴構成は、走行経路に沿って前進方向にのみ走行して物品を搬送する物品搬送車が設けられ、前記走行経路として、ループ状に設定された第1主経路、ループ状に設定された第2主経路、及び、前記第1主経路の第1接続部に接続され且つ前記第2主経路の第2接続部に接続された副経路を備えている物品搬送設備において、前記第1接続部と前記第2接続部との並び方向を長手方向とし、前記長手方向における前記第2接続部から前記第1接続部に向かう方向を第1長手方向とし、前記長手方向における前記第1接続部から前記第2接続部に向かう方向を第2長手方向とするとともに、前記長手方向に対して平面視で直交する幅方向に沿う一方の向きを第1幅方向とし、前記幅方向に沿う他方の向きを第2幅方向として、前記第1主経路が、前記第2主経路において前記物品搬送車が走行する方向とは反対周りに前記物品搬送車が走行する経路であり、前記副経路が、前記長手方向で前記第1主経路と前記第2主経路との間に位置する交差部と、前記第1長手方向の端部が前記第1主経路における前記物品搬送車が前記第1幅方向に走行する部分に接続され且つ前記第2長手方向の端部が前記交差部に接続された第1上流経路と、前記第2長手方向の端部が前記第2主経路における前記物品搬送車が前記第1幅方向に走行する部分に接続され且つ前記第1長手方向の端部が前記交差部に接続された第2上流経路と、前記第2上流経路に対して前記第1幅方向に位置して、前記第1長手方向の端部が前記交差部に接続され、且つ、前記第2長手方向の端部が前記第2主経路に接続される又は前記第1主経路及び前記第2主経路とは別の第1別経路に接続された第1下流経路と、前記第1上流経路に対して前記第1幅方向に位置して、前記第2長手方向の端部が前記交差部に接続され、且つ、前記第1長手方向の端部が前記第1主経路に接続される又は前記第1主経路及び前記第2主経路とは別の第2別経路に接続された第2下流経路と、を備え、前記第1上流経路及び前記第1下流経路が、前記物品搬送車が前記第2長手方向に走行する経路であり、前記第2上流経路及び前記第2下流経路が、前記物品搬送車が前記第1長手方向に走行する経路であり、前記交差部が、前記第1上流経路の前記第2長手方向の端部と前記第1下流経路の前記第1長手方向の端部とを接続する第1接続経路と、前記第2上流経路の前記第1長手方向の端部と前記第2下流経路の前記第2長手方向の端部とを接続する第2接続経路と、が同じ高さに位置し且つ交差する状態で設定されている点にある。
【0007】
この特徴構成によれば、第1主経路の第1接続部から副経路の第1上流経路に分岐走行した物品搬送車は、副経路を第1上流経路、交差部、第1下流経路の順に走行した後、第2主経路に合流走行する又は第1別経路に走行する。
また、第2主経路の第2接続部から副経路の第2上流経路に分岐走行した物品搬送車は、副経路を第2上流経路、交差部、第2下流経路の順に走行した後、第1主経路に合流走行する又は第2別経路に走行する。
【0008】
交差部は、第1主経路から分岐走行した物品搬送車が走行する経路(第1上流経路、交差部及び第1下流経路)と第2主経路から分岐走行した物品搬送車が走行する経路(第2上流経路、交差部及び第2下流経路)とを、交差部において同じ高さで交差させることで、第1上流経路を第2下流経路に対して第2幅方向に近づけて設定できながら、第1下流経路を第2上流経路に対して第1幅方向に近づけて設定できる。
【0009】
そのため、第1上流経路における第1主経路に接続される第1長手方向の端部や第2上流経路における第2主経路に接続される端部を、物品搬送車が円滑に分岐走行できるように平面視で円弧状に形成した場合でも、これらの端部を副経路の幅方向にずらす必要がないため、副経路を幅方向に狭いスペースで設定でき、また、これらの端部を幅方向で同じ位置に位置させる場合でも副経路における第1主経路から分岐走行した物品搬送車が走行する経路(第1上流経路、交差部及び第1下流経路)と第2主経路から分岐走行した物品搬送車が走行する経路(第2上流経路、交差部及び第2下流経路)とを上下にずらして設定する必要がないため、副経路を上下方向に狭いスペースで設定できる。
このように、副経路を経路幅方向及び上下方向に狭いスペースで設定することができる。
【0010】
ここで、前記第1下流経路の前記第2長手方向の端部が前記第2主経路に接続され、
前記第2下流経路の前記第1長手方向の端部が前記第1主経路に接続され
、前記第1上流経路と前記第2上流経路とが前記長手方向に沿って直線状に並ぶと共に、前記第1下流経路と前記第2下流経路とが前記長手方向に沿って直線状に並び、前記第1下流経路が、前記第2上流経路と平行となるように配置され、前記第2下流経路が、前記第1上流経路と平行となるように配置され、前記交差部が、前記第1上流経路及び前記第2下流経路と前記第2上流経路及び前記第1下流経路との間に配置されていると好適である。
【0011】
この構成によれば、第1主経路の第1接続部から副経路の第1上流経路に分岐走行した物品搬送車は、副経路を第1上流経路、交差部、第1下流経路の順に走行した後、第2主経路に合流走行することで、第2主経路に乗り継ぎできる。
また、第2主経路の第2接続部から副経路の第2上流経路に分岐走行した物品搬送車は、副経路を第2上流経路、交差部、第2下流経路の順に走行した後、第1主経路に合流走行することで、第1主経路に乗り継ぎできる。
そして、このように第1主経路から第2主経路に物品搬送車が乗り継ぎでき且つ第2主経路から第1主経路に物品搬送車が乗り継ぎできる副経路を、幅方向及び上下方向に狭いスペースに設定できる。
【0012】
また、前記第1別経路が、前記第2主経路の前記第1幅方向に位置し、前記第2別経路が、前記第1主経路の前記第1幅方向に位置し、前記第1下流経路の前記第2長手方向の端部が前記第1別経路に接続され、前記第2下流経路の前記第1長手方向の端部が前記第2別経路に接続されていると好適である。
【0013】
この構成によれば、第1主経路の第1接続部から副経路の第1上流経路に分岐走行した物品搬送車は、副経路を第1上流経路、交差部、第1下流経路の順に走行した後、第2主経路の第1幅方向に位置する第1別経路に走行する。
また、第2主経路の第2接続部から副経路の第2上流経路に分岐走行した物品搬送車は、副経路を第2上流経路、交差部、第2下流経路の順に走行した後、第1主経路の第1幅方向に位置する第2別経路に走行する。
そして、このように物品搬送車が第1主経路から第2主経路の第1幅方向に位置する第1別経路に走行し、且つ、物品搬送車が第2主経路から第1主経路の第2幅方向に位置する第2別経路に走行するための副経路を、幅方向及び上下方向に狭いスペースに設定できながら交差する2つの経路を上下方向にずらして設定していない分、物品搬送車の走行距離を短くできる。
【0014】
また、前記交差部が、前記第1上流経路の前記第2長手方向の端部と前記第2上流経路の前記第1長手方向の端部とを接続する第3接続経路と、前記第2下流経路の前記第2長手方向の端部と前記第1下流経路の前記第1長手方向の端部とを接続する第4接続経路と、を備えていると好適である。
【0015】
この構成によれば、物品搬送車が第1上流経路から交差部に進入した場合に、交差部において第3接続経路を走行せず第1接続経路を走行することで、第1上流経路を走行する物品搬送車を第1下流経路に走行させることができる。また、物品搬送車が第2上流経路から交差部に進入した場合に、交差部において第4接続経路を走行せずに第2接続経路を走行することで、第2上流経路を走行する物品搬送車を第2下流経路に走行させることができる。
【0016】
ところで、第1接続経路、第2接続経路、第3接続経路及び第4接続経路の位置関係と同じ位置関係の4つの経路を備えている交差部は、従来では、物品搬送車が長手方向で同じ方向に走行する2つの平行する経路の間で物品搬送車を相互に乗り継がせる場合に用いられている。
このような交差部において、第2接続経路が、第1接続経路を走行する物品搬送車とは長手方向において反対方向に走行させることができることを見出し、このような交差部を、第1主経路から分岐走行した物品搬送車が走行する経路と第2主経路から分岐走行した物品搬送車が走行する経路という物品搬送車が対向して走行する2つの経路の幅方向の並び順を、上流側と下流側とで入れ換えるときの経路入換用の交差部として用いている。
そのため、従来の経路間の乗継用の交差部を経路幅方向の位置を入換用の交差部として流用することで、専用の交差部を用意する場合に比べてコストを抑えることができる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明にかかる物品搬送設備の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、物品搬送設備は、第1エリアAと第2エリアBとに亘って設置されており、第1エリアAと第2エリアBとは渡りエリアCにより繋がっている。尚、第1エリアA,第2エリアB及び
渡りエリアCの夫々は、クリーンルームに設定されている。
そして、物品搬送設備には、走行経路1に沿って前進方向にのみ走行して物品を搬送する物品搬送車2と、走行経路1に沿って設置された走行レール3(
図2及び
図3等参照)と、が設置されている。尚、本実施形態では、半導体基板を収容するFOUP(Front Opening Unified Pod)を物品としている。また、走行レール3は、天井から吊り下げ支持されている。
【0019】
第1エリアAに設定された走行経路1は、ループ状に設定された複数の第1ループ状経路1aと、隣接する2つの第1ループ状経路1aに接続された複数の第1乗継経路1bと、を備えている。また、第2エリアBに設定された走行経路1は、ループ状に設定された複数の第2ループ状経路1cと、隣接する2つの第2ループ状経路1cに接続された複数の第2乗継経路1dと、を備えている。そして、図示は省略するが、第1ループ状経路1aや第2ループ状経路1cに沿って、物品を収納する保管庫や物品に収納されている半導体基板に対して処理を行う処理装置が設置されている。
【0020】
走行経路1には、第1エリアAの1つの第1ループ状経路1aと第2エリアBの1つの第2ループ状経路1cとに接続された第3乗継経路1eが備えられている。尚、以下、第3乗継経路1eを副経路7と称する。また、第3乗継経路1eに接続されている第1ループ状経路1aを第1主経路5と称し、第3乗継経路1eに接続されている第2ループ状経路1cを第2主経路6と称して説明する。つまり、走行経路1として、ループ状に設定された第1主経路5、ループ状に設定された第2主経路6、及び、第1主経路5の第1接続部9に接続され且つ第2主経路6の第2接続部10に接続された副経路7が備えられている。
【0021】
図1に矢印で示すように、第1主経路5では、物品搬送車2が反時計回りに走行するのに対して、第2主経路6では、物品搬送車2が時計回りに走行する。このように、第1主経路5は、第2主経路6において物品搬送車2が走行する方向とは反対周りに物品搬送車2が走行する経路となっている。
【0022】
次に、第1主経路5、第2主経路6及び副経路7について説明する。
尚、
図1に示すように、直線状に設定されている副経路7の長手方向X(第1接続部9と第2接続部10との並び方向)に沿う一方の方向(長手方向Xにおける第2接続部10から第1接続部9に向かう方向)を第1長手方向X1とし、長手方向Xに沿う他方の方向(長手方向Xにおける第1接続部9から第2接続部10に向かう方向)を第2長手方向X2としている。また、長手方向Xに対して平面視で直交する幅方向Yに沿う一方の向きを第1幅方向Y1とし、幅方向Yに沿う他方の向きを第2幅方向Y2としている。
【0023】
第1主経路5は、第2主経路6に対して第1長手方向X1に位置するように設定されている。
第1主経路5には、幅方向Yに直線状に設定されて物品搬送車2が第1幅方向Y1に向けて物品搬送車2が走行する第1経路部分5aが備えられている。この第1主経路5の第1経路部分5aに、物品搬送車2が第1主経路5から副経路7に分岐走行する第1接続部9と、物品搬送車2が副経路7から第1主経路5に合流走行する第3接続部11と、が備えられている。
また、第2主経路6には、幅方向Yに直線状に設定されて物品搬送車2が第1幅方向Y1に向けて物品搬送車2が走行する第2経路部分6aが備えられている。この第2主経路6の第2経路部分6aに、物品搬送車2が第2主経路6から副経路7に分岐走行する第2接続部10と、物品搬送車2が副経路7から第2主経路6に合流走行する第4接続部12と、が備えられている。
このように、副経路7が接続される第1主経路5の第1経路部分5aと第2主経路6の第2経路部分6aとは同じ方向に物品搬送車2が走行する。
【0024】
副経路7は、交差部14と第1上流経路15と第2上流経路16と第1下流経路17と第2下流経路18とを備えており、長手方向Xに沿って直線状に設定されている。交差部14は、長手方向Xにおいて第1主経路5と第2主経路6との間に位置している。
第1上流経路15と第2下流経路18とは、長手方向Xにおいて第1主経路5と交差部14との間に位置している。第2下流経路18は、第1上流経路15と平行となるように設定され且つ第1上流経路15に対して第1幅方向Y1に位置している。
第2上流経路16と第1下流経路17とは、長手方向Xにおいて第2主経路6と交差部14との間に位置している。第1下流経路17は、第2上流経路16と平行となるように設定され且つ第2上流経路16に対して第1幅方向Y1に位置している。
また、第1上流経路15と第2上流経路16とが一直線上に設定されており、第1下流経路17と第2下流経路18とが一直線状に設定されている。
また、交差部14と第1上流経路15と第2上流経路16と第1下流経路17と第2下流経路18とは、同じ高さに設定されている。
【0025】
第1上流経路15は、第1長手方向X1の端部が第1主経路5における第1経路部分5aの第1接続部9に接続され且つ第2長手方向X2の端部が交差部14に接続されている。
第1下流経路17は、第1長手方向X1の端部が交差部14に接続され且つ第2長手方向X2の端部が第2主経路6における第2経路部分6aの第4接続部12に接続されている。
第2上流経路16は、第2長手方向X2の端部が第2主経路6における第2経路部分6aの第2接続部10に接続され且つ第1長手方向X1の端部が交差部14に接続されている。
第2下流経路18は、第2長手方向X2の端部が交差部14に接続され且つ第1長手方向X1の端部が第1主経路5における第1経路部分5aの第3接続部11に接続されている。
そして、第1上流経路15及び第1下流経路17が、物品搬送車2が第2長手方向X2に走行する経路であり、第2上流経路16及び第2下流経路18が、物品搬送車2が第1長手方向X1に走行する経路である。
【0026】
第1上流経路15の第1長手方向X1の端部、第2上流経路16の第2長手方向X2の端部、第1下流経路17の第1長手方向X1の端部、及び、第2下流経路18の第2長手方向X2の端部の夫々は、第1主経路5や第2主経路6に繋がる部分は幅方向Yに沿い、副経路7に繋がる部分は長手方向Xに沿う形状となるように、円弧状の経路に設定されている。
第1接続部9と第2接続部10とは幅方向Yで同じ位置に位置し、第3接続部11と第4接続部12とは幅方向Yで同じ位置に位置している。そして、第3接続部11及び第4接続部12は、第1接続部9や第2接続部10に対して第1幅方向Y1に位置している。
【0027】
物品搬送車2が第1主経路5から第2主経路6に走行するときは、第1主経路5の第1接続部9にて副経路7の第1上流経路15に分岐走行した後、副経路7の交差部14と第1下流経路17とを走行し、第2主経路6の第4接続部12にて第2主経路6に合流するようになっている。
また、物品搬送車2が第2主経路6から第1主経路5に走行するときは、第2主経路6の第2接続部10にて副経路7の第2上流経路16に分岐走行した後、副経路7の交差部14と第2下流経路18とを走行し、第1主経路5の第3接続部11にて第1主経路5に合流するようになっている。
【0028】
交差部14には、第1上流経路15の第2長手方向X2の端部と第1下流経路17の第1長手方向X1の端部とを接続する第1接続経路21と、第2上流経路16の第
1長手方向X2の端部と第2下流経路18の第
2長手方向X
2の端部とを接続する第2接続経路22と、が設定されている。
また、交差部14には、第1上流経路15の第2長手方向X2の端部と第2上流経路16の第1長手方向X1の端部とを接続する第3接続経路23と、第2下流経路18の第2長手方向X2の端部と第1下流経路17の第1長手方向X1の端部とを接続する第4接続経路24と、を備えている。
【0029】
第1接続経路21と第2接続経路22と第3接続経路23と第4接続経路24とは同じ高さに設定されている。
第1接続経路21は、第1上流経路15の第2長手方向X2の端部から第1長手方向X1側ほど第1幅方向Y1に位置するように長手方向Xに対して傾斜するように設定され、第2接続経路22は、第2下流経路18の第2長手方向X2の端部から第1長手方向X1側ほど第2幅方向Y2に位置するように長手方向Xに対して傾斜するように設定されており、第1接続経路21と第2接続経路22とは、平面視で交差する状態で設定されている。
尚、交差部14には上述の如く第3接続経路23及び第4接続経路24が設定されているが、本実施形態の物品搬送設備では物品搬送車2はこれら第3接続経路23及び第4接続経路24を走行しないため、
図1においては第3接続経路23及び第4接続経路24を破線で図示している。
【0030】
次に、物品搬送車2について説明する。
尚、物品搬送車2を説明するにあたり、物品搬送車2の前後方向を車体前後方向と称し、物品搬送車2の横幅方向を車体横幅方向と称して説明する。また、物品搬送車2の後方から前方を見た状態で、左右方向を特定して説明する。また、走行経路1については、走行経路1に沿う方向を経路長手方向とし、その経路長手方向に対して平面視で直交する方向を経路横幅方向と称して説明する。
【0031】
物品搬送車2は、
図2及び
図3に示すように、天井から吊り下げ支持された走行レール3上をその走行レール3に沿って走行する走行部32、走行レール3の下方に位置して走行部32に吊り下げ支持された車体本体部31、及び、走行部32と車体本体部31とを連結する連結部34を備えている。車体本体部31には、物品を吊り下げ状態で支持する支持部33が備えられており、走行部32と車体本体部31とは連結部34にて連結されている。
走行部32は、車体前後方向に並ぶ前方走行部32Fと後方走行部32Rとから構成されている。そして、車体本体部31は、前後一対の連結部34の夫々に縦軸心周りに回転自在に連結されており、前方走行部32F及び後方走行部32Rの夫々は、連結されている連結部34と一体的に縦軸心周りに回動するように構成されている。前後一対の連結部34は、走行レール3を構成する左右一対のレール部3aの間に位置している。
【0032】
前方走行部32Fには、電動式の駆動モータ36にて回転駆動される左右一対の走行輪37が、左右一対のレール部3a夫々の上面にて形成される走行面を走行する状態で装備され、また、車体上下幅方向に沿う軸心周り(上下軸心周り)で自由回転する左右一対の案内輪38が、左右一対のレール部3aにおける内側面に接当する状態で装備されている。尚、左右一対の案内輪38については、車体前後方向に並ぶ状態で前方走行部32Fに2組装備されている。
尚、後方走行部32Rには、前方走行部32Fと同様に、1組の左右一対の走行輪37と2組の左右一対の案内輪38とが装備されている。
【0033】
車体本体部31の上面には、左右一対のレール部3aの夫々に沿って設置された給電線51から非接触で駆動用電力が供給される受電部52が備えられている。この受電部52は、車体前後方向で前後一対の連結部34の間に位置するように備えられており、走行レール3に形成されている連通部3b内に位置している。
尚、詳細な説明は省略するが、受電部52は車体横幅方向にスライド移動自在に支持されており、前方走行部32Fが縦軸心周りに回動するのに同期して受電部52が車体横幅方向にスライド移動するように、前方走行部32Fと受電部52とが連動機構53により連動連結されている。
【0034】
物品搬送車2は、前方走行部32F及び後方走行部32Rの案内輪38が一対のレール部3aにて案内されることによって、車体横幅方向での位置が規制されながら、前方走行部32F及び後方走行部32Rの走行輪37が回転駆動されることによって、走行経路1に沿って走行するように構成されている。
また、物品搬送車2は、車体本体部31に対して前方走行部32F及び後方走行部32Rが連結部34に対して車体上下幅方向に沿う軸心周りで揺動することにより、走行経路1が円弧状(第1上流経路15の第1長手方向X1の端部等)であっても走行経路1に沿って走行できるようになっている。
【0035】
左右一対のレール部3aの間には、連結部34と左右一対の案内輪38とが車体横幅方向(レール横幅方向)に並ぶ状態で位置しており、左右一対のレール部3aを経路横幅方向に離間させた状態で設置することで、これら左右一対のレール部3aにより、走行レール3の上方側空間と下方側空間とを連通して連結部34や左右一対の案内体28が位置する連通部3bが形成されている。この連通部3bは、走行経路1に沿って連続する状態で形成されており、例えは、第1接続部9では、第1主経路5に沿って形成されている連通部3bと第1上流経路15に沿って形成されている連通部3bとが繋がっているように、2つの経路が接続又は交差している箇所ではこれらの経路に沿って形成されている連通部3b同士は繋がっている。
また、一対のレール部3aは、走行経路1に沿って設置されているが、例えば、第1接続部9では、第1主経路5に沿って設置される左右一対のレール部3aのうちの一方のレール部3a(第1上流経路15が存在する側(右側)のレール部3a)は、連通部3bを連通させるために経路長手方向に分断されているように、2つの経路が接続又は交差している箇所ではこれらの経路に沿って設置されている左右一対のレール部3aのうちの少なくとも一方は分断箇所において経路長手方向に分断されて不連続となる不連続区間を有している。
尚、左右一対のレール部3aは、経路長手方向視で逆U字状に形成されたレール用支持体35にて連結されるとともに、このレール用支持体35を介して天井部に吊り下げ支持されている
【0036】
図2及び
図3に示すように、前方走行部32Fには、走行輪37よりも上方側箇所に、上下軸心(車体上下幅方向に沿う軸心)周りで回転する前後一対の案内補助輪39と、前後一対の案内補助輪39を一体的に車体横幅方向に移動させる駆動部40と、が装備されている。尚、後方走行部32Rには、前方走行部32Fと同様に前後一対の案内補助輪39と駆動部40とが装備されている。
【0037】
走行経路1における第1接続部9等の接続部や交差部14には、案内補助輪39を案内するガイドレール41が設けられている。このガイドレール41は、走行レール3よりも上方に、平面視で左右一対のレール部3aの中央部に位置するように設置されている。
そして、前方走行部32Fは、駆動部40にて前後一対の案内補助輪39を車体横幅方向に移動させることによって、前後一対の案内補助輪39の位置を、前後一対の案内補助輪39が前方走行部32Fの車体横幅方向の中央より右側に位置してガイドレール41に対して右側から当接する右案内位置と、前後一対の案内補助輪39が前方走行部32Fの車体横幅方向の中央より左側に位置してガイドレール41に対して左側から当接する左案内位置とに移動させるように構成されている。
後方走行部32Rは、前方走行部32Fと同様に、駆動部40にて前後一対の案内補助輪39を車体横幅方向に移動させることによって、前後一対の案内補助輪39を右案内位置と左案内位置とに移動させるように構成されている。
【0038】
前方走行部32Fに備えられている前後一対の案内補助輪39と後方走行部32Rに備えられている前後一対の案内補助輪39とは、同期した状態で同じ案内位置に移動する。
また、左右一対の案内補助輪39は、右案内位置よりも右側への移動や左案内位置よりも左側への移動が図外の規制部にて規制されている。そのため、例えば、前後一対の案内補助輪39が右案内位置に位置する状態でガイドレール41により右側から押された場合でも、規制部の規制により、前後一致の案内補助輪39は右案内位置に維持される。しかし、前後一対の案内補助輪39が右案内位置に位置する状態でガイドレール41により左側
へ押された場合は、左右一対の案内補助輪39は左案内位置に向けて移動する。
【0039】
次に、接続部における物品搬送車2の走行について第1接続部9を例に説明する。
図4に示すように、第1接続部9においては、ガイドレール41として、第1主経路5に沿って設置される第1主経路用ガイドレール41aと、第1上流経路15に沿って設置される第1上流用ガイドレール41bと、が設置されている。
また、第1主経路5に沿って設置されている左右一対のレール部3aにおける右側のレール部3aは、物品搬送車2が第1主経路5から右側の第1上流経路15に分岐走行するときに、連結部34や一対の案内輪38が通過可能なように、経路長手方向に分断されて不連続となる不連続部分を有している。
【0040】
そして、第1主経路5を走行する物品搬送車2が、2組の前後一対の案内補助輪39(以下、単に案内補助輪39と称する)を左案内位置に移動させた状態で第1接続部9に進入することで、物品搬送車2は、案内補助輪39が第1主経路用ガイドレール41aの左側に位置する状態で走行する。そのため、案内補助輪39は第1上流用ガイドレール41bにて案内されることなく、物品搬送車2は第1接続部9を直進走行する。
そして、物品搬送車2が第1主経路5の第1接続部9を直進走行するときに、左右一対の走行輪37のうちの右側の走行輪37が右側のレール部3aの不連続部分においてレール部3aにて支持されない状態が生じるが、案内補助輪39が第1主経路用ガイドレール41aに対して左側から接触することで、物品搬送車2が右側に傾倒することが規制される。
また、物品搬送車2が第1主経路5の第1接続部9を直進走行するときに、左右の案内輪38のうちの右側の案内輪38が右側のレール部3aの不連続部分においてレール部3aにて案内されない状態が生じるが、この右側の案内輪38に代えて案内補助輪39が第1主経路用ガイドレール41aに左側から接触するため、走行部32は当該案内補助輪39と左側の案内輪38とで車体横幅方向への移動が規制されながら第1主経路5に沿って案内される。
【0041】
また、第1主経路5を走行する物品搬送車2が、案内補助輪39を右案内位置に移動させた状態(
図4に示す状態)で第1接続部9に進入することで、物品搬送車2は、案内補助輪39が第1上流用ガイドレール41bの右側に位置する状態で走行する。そのため、案内補助輪39は第1上流用ガイドレール41bにて案内されながら、物品搬送車2は第1接続部9を分岐走行する。
このように物品搬送車2が第1接続部9を分岐走行するときに、左右一対の走行輪37のうちの左側の走行輪37が、第1主経路5に沿って設置されている左右一対のレール部3aの間上を移動するときに、レール部3aにて支持されない状態が生じるが、案内補助輪39が第1上流用ガイドレール41bに対して右側から接触することで、物品搬送車2が左側に傾倒することが規制される。
また、物品搬送車2が第1接続部9を分岐走行するときに、左右の案内輪38のうちの左側の案内輪38が左側のレール部3aにて案内されない状態が生じるが、この左側の案内輪38に代えて案内補助輪39が第1上流用ガイドレール41bに右側から接触するため、走行部32は当該案内補助輪39と右側の案内輪38とで車体横幅方向への移動が規制されながら第1主経路5から第1上流経路15に案内される。
【0042】
次に、交差部14について説明する。
図5及び
図6に示すように、第1接続経路21に沿って設置されている左右一対のレール部3aについては、第1接続経路21の上流部では当該第1接続経路21を走行する物品搬送車2の
左側に位置する
左側のレール部3a(以下、第1
左レール部a1と称する)のみが備えられており、第1接続経路21の下流部では当該第1接続経路21を走行する物品搬送車2の
右側に位置する
右側のレール部3a(以下、第1
右レール部a2と称する)のみが備えられている。
また、第2接続経路22に沿って設置されている左右一対のレール部3aについては、第2接続経路22の上流部では当該第2接続経路22を走行する物品搬送車2の
右側に位置する
右側のレール部3a(以下、第2
右レール部a3と称する)のみが備えられており、第2接続経路22の下流部では当該第2接続経路22を走行する物品搬送車2の
左側に位置する
左側のレール部3a(以下、第2
左レール部a4と称する)のみが備えられている。
【0043】
第1
左レール部a1と第1
右レール部a2とは、第2接続経路22に沿って物品搬送車2が走行するときに当該物品搬送車2の連結部34や左右一対の案内輪38が通過可能なように、第1接続経路21の経路長手方向に離れる状態で設置されており、第1接続経路21に沿って配設されている走行レール3は不連続区間を有している。また、第2
右レール部a3と第2
左レール部a4とは、第1接続経路21に沿って物品搬送車2が走行するときに当該物品搬送車2の連結部34や左右一対の案内輪38が通過可能なように、第2接続経路22の経路長手方向に離れる状態で設置されており、第2接続経路22に沿って配設されている走行レール3は不連続区間を有している。
【0044】
交差部14には、左右一対のレール部3aとして機能する一対の移動レール部43が備えられている。この一対の移動レール部43は、第1走行用位置(
図5参照)と第2走行用位置(
図6参照)とに切り換え自在に構成されている。
第1走行用位置では、一対の移動レール部43は、第1接続経路21の経路長手方向では第1
左レール部a1と第1
右レール部a2との間に位置しながら、第1
左レール部a1及び第1
右レール部a2と同じように、第1接続経路21の経路左右方向に離間している。
第2走行用位置では、一対の移動レール部43は、第2接続経路22の経路長手方向では第2
右レール部a3と第2
左レール部a4との間に位置しながら、第2
右レール部a3及び第2
左レール部a4と同じように、第2接続経路22の経路左右方向に離間している。
【0045】
図7及び
図8に示すように、交差部14には、第1接続経路21の上流部に沿って備えられているガイドレール41(以下、第1上流ガイドレールb1と称する)と、第1接続経路21の下流部に沿って備えられているガイドレール41(以下、第1下流ガイドレールb2と称する)と、第2接続経路22の上流部に沿って備えられているガイドレール41(以下、第2上流ガイドレールb3と称する)と第2接続経路22の下流部に沿って備えられているガイドレール41(以下、第2下流ガイドレールb4と称する)と、が備えられている。
第1上流ガイドレールb1と第1下流ガイドレールb2とは、第2接続経路22に沿って物品搬送車2が走行するときに当該物品搬送車2の案内補助輪39が通過可能なように、第1接続経路21の経路長手方向に離れる状態で設置されている。
また、第2上流ガイドレールb3と第2下流ガイドレールb4とは、第1接続経路21に沿って物品搬送車2が走行するときに当該物品搬送車2の案内補助輪39が通過可能なように、第2接続経路22の経路長手方向に離れる状態で設置されている。
【0046】
図7及び
図8に示すように、交差部14には、第1移動ガイドレールb5と第2移動ガイドレールb6との一対の移動ガイドレール44が備えられている。この一対の移動ガイドレール44は、第1上流ガイドレールb1と第1下流ガイドレールb2との間や、第2上流ガイドレールb3と第2下流ガイドレールb4との間に位置するように設置されており、一対の移動ガイドレール44の夫々がガイドレール41として機能する。
一対の移動ガイドレール44は、第1案内用位置(
図7参照)と第2案内用位置(
図8参照)とに切り換え自在に構成されている。
図7に示すように、第1案内用位置は、第1移動ガイドレールb5が第1上流ガイドレールb1に繋がり、第2移動ガイドレールb6が第1下流ガイドレールb2に繋がる位置である。
図8に示すように、第2案内用位置は、第1移動ガイドレールb5が第2
下流ガイドレールb
4に繋がり、第2移動ガイドレールb6が第2
上流ガイドレールb
3に繋がる位置である。
【0047】
図5及び
図7に示すように、第1上流経路15を走行する物品搬送車2が、案内補助輪39を左案内位置に移動させた状態で交差部14に進入することで、物品搬送車2は、案内補助輪39が第1上流ガイドレールb1の左側に位置する状態で走行する。そのため、物品搬送車2は第1接続経路21の上流部では、案内補助輪39は第1上流ガイドレールb1にて案内されて、第1上流経路15から第1接続経路21の上流部に走行する。
このように物品搬送車2が第1上流経路15から第1接続経路21の上流部に走行するときに、左右一対の走行輪37のうちの右の走行輪37がレール部3aにて支持されない状態が生じるが、案内補助輪39が第1上流ガイドレールb1に対して左側から接触することで、物品搬送車2が右側に傾倒することが規制される。
【0048】
第1接続経路21の中流部では、案内補助輪39は、第1案内位置に位置する一対の移動ガイドレール44の第1移動ガイドレールb5にて案内されながら、第2移動ガイドレールb6にて案内補助輪39が右側から接触して右側に案内されることで、案内補助輪39が右案内位置に移動する。
このように物品搬送車2が中流部を走行するときは、一対の移動レール部43が第1走行位置に位置しているため、これら一対の移動レール部43にて左右一対の走行輪37の双方が移動レール部43にて支持されている。
【0049】
そして、物品搬送車2は、第1接続経路21の下流部では、案内補助輪39は第1下流ガイドレールb2にて案内されて、第1接続経路21の下流部から第1下流経路17に走行する。
このように物品搬送車2が第1接続経路21の下流部から第1下流経路17に走行するときに、左右一対の走行輪37のうちの左側の走行輪37がレール部3aにて支持されない状態が生じるが、案内補助輪39が第1下流ガイドレールb2に対して右側から接触することで、物品搬送車2が左側に傾倒することが規制される。
【0050】
このように、第1上流経路15を走行する物品搬送車2が、交差部14の第1接続経路21を走行した後、第1下流経路17に走行する(
図5参照)。
尚、第2上流経路16を走行する物品搬送車2が、交差部14の第2接続経路22を走行した後、第2下流経路18に走行する場合(
図6参照)については、
図8に示すように、案内補助輪39を右案内位置に移動させた状態で交差部14に進入する点や、一対の移動レール部43が第2走行位置に位置し且つ一対の移動ガイドレール44が第2案内位置に位置する点以外は、物品搬送車2が第1接続経路21を走行する場合と同様であるため、説明は省略する。
【0051】
このように、第1主経路5の第1接続部9から副経路7の第1上流経路15に分岐走行した物品搬送車2は、副経路7を第1上流経路15、交差部14、第1下流経路17の順に走行した後、第2主経路6に合流走行する。(
図1参照)
また、第2主経路6の第2接続部10から副経路7の第2上流経路16に分岐走行した物品搬送車2は、副経路7を第2上流経路16、交差部14、第2下流経路18の順に走行した後、第1主経路5に合流走行する。(
図1参照)
そして、交差部14は、第1主経路5から分岐走行した物品搬送車2が走行する経路と第2主経路6から分岐走行した物品搬送車2が走行する経路とを、交差部14において同じ高さで交差させることで、副経路7を経路幅方向及び上下方向に狭いスペースで設定することができる。
【0052】
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、第1下流経路17の第2長手方向X2の端部を第2主経路6に接続し、第2下流経路18の第1長手方向X1の端部を第1主経路5に接続したが、第1下流経路17の第2長手方向X2の端部を、第1主経路5及び第2主経路6とは別の第1別経路46に接続し、第2下流経路18の第1長手方向X1の端部を、第1主経路5及び第2主経路6とは別の第2別経路47に接続してもよい。
【0053】
具体的には、次のように構成してもよい。
つまり、
図9に示すように、走行経路1として、第1主経路5と第2主経路6と副経路7とに加えて、第2主経路6の第1幅方向Y1に位置する第1別経路46と、第1主経路5の第1幅方向Y1に位置する第2別経路47と、を設定する。
そして、第1主経路5の第1経路部分5aにおける第1幅方向Y1の端部に第1接続部9を備え、第2主経路6の第2経路部分6aにおける第1幅方向Y1の端部に第2接続部10を備える。
第1主経路5の第1接続部9から副経路7の第1上流経路15に分岐走行した物品搬送車2は、副経路7を第1上流経路15、交差部14、第1下流経路17の順に走行した後、第1別経路46に走行する。
また、第2主経路6の第2接続部10から副経路7の第2上流経路16に分岐走行した物品搬送車2は、副経路7を第2上流経路16、交差部14、第2下流経路18の順に走行した後、第2別経路47に走行する。
【0054】
(2)上記実施形態では、交差部14に、第1接続経路21及び第2接続経路22に加えて、第3接続経路23及び第4接続経路24を備えたが、交差部14に第3接続経路23や第4接続経路24に沿って設置される走行レール3やガイドレール41を備えず、交差部14に、第1接続経路21及び第2接続経路22のみを備えてもよい。