(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記従業員についての前記健康状況情報を識別するために受信された前記健康データを処理することは、前記従業員についての健康特性を判断するために前記健康データを処理することを含み、
前記拡張現実感コンテンツは、前記従業員についての前記健康特性の重ね合わせを有する前記従業員の周囲の環境の実世界のビューを備える拡張現実感ビューを前記従業員に提供するように、前記従業員についての前記健康特性を備える、請求項3に記載のシステム。
前記健康センサの少なくとも1つは、前記従業員の脳活動を検知するように構成された神経センサを備え、前記従業員によって取られるべき第二の行動を予測するために前記健康データを処理することは、前記従業員の前記脳活動の少なくとも一部に基づいて前記第二の行動を予測することを含む、請求項5に記載のシステム。
前記1つ以上の健康センサの組は、前記従業員の体温を示す温度データを出力するように構成された温度センサ、前記従業員の血液酸素化レベルを示す血液状態データを出力するように構成された血液状態センサ、従業員の血圧を示す血圧データを出力するように構成された血圧センサ、従業員の体脂肪を示す体脂肪データを出力するように構成された体脂肪センサ、前記従業員の呼吸数を示す呼吸データを出力するように構成された呼吸センサ、前記従業員の脳活動を示す神経データを出力するように構成された神経センサ、前記従業員の体重もしくは前記従業員によって及ぼされた力を示す力データを出力するように構成された力センサ、前記従業員の身体の位置を示す位置データを出力するように構成された位置センサ、および、前記従業員のバイオメトリック特性もしくはバイオメカニック特性の少なくとも1つを示す画像データを出力するように構成されたカメラセンサの少なくとも1つを備える、請求項3〜8のいずれか一項に記載のシステム。
前記従業員についての前記健康状況情報を識別するために受信された前記健康データを処理することは、前記従業員についての健康特性を判断するために前記健康データを処理することを含み、
前記拡張現実感コンテンツは、前記従業員についての前記健康特性の重ね合わせを有する前記従業員の前記周囲の環境の前記実世界のビューを備える拡張現実感ビューを前記従業員に提供するように、前記従業員についての前記健康特性を備える、請求項11に記載の方法。
前記健康センサの少なくとも1つは、前記従業員の脳活動を検知するように構成された神経センサを備え、前記従業員によって取られるべき第二の行動を予測するために前記健康データを処理することは、前記従業員の前記脳活動の少なくとも一部に基づいて前記第二の行動を予測することを含む、請求項13に記載の方法。
前記ヘッドアップ表示は、前記従業員によって装着された安全ヘルメットおよび目の装着物のうちの少なくとも1つ内に提供され、且つ前記従業員が職務に従事しているときに前記従業員によって視認可能に構成された、請求項11〜14のいずれか一項に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0041】
本発明は、これから、本発明の例示的な実施形態が示される添付の図面を参照して、以下により完全に記載される。本発明は、しかしながら、多数の異なる形態で実施することができ、本明細書に記載の例示される実施形態に制限されるものと見なされるべきではなく、むしろ、これらの例示的な実施形態は、本開示を詳細かつ完全なものにし、本発明の範囲を当業者に伝えるために提供される。
【0042】
いくつかの実施形態では、ユーザ(例えば、従業員)に彼らの健康(例えば、健康情報)に関するフィードバックを提供する健康監視システムが提供される。一定の実施形態では、健康監視システムは、従業員の実世界のビューにおいて健康情報の表示を提供する拡張現実感(「AR」)表示を含む。いくつかの実施形態では、拡張現実感(「AR」)表示は、健康情報のヘッドアップ表示を提供するために実世界のユーザの視野(「FOV」)の上にオーバーレイされる健康情報を含む。そのような実施形態は、ユーザが、様々な活動に従事している間に健康情報を見ることを可能にし得る。
【0043】
一定の実施形態では、表示される健康情報は、1つ以上の健康概要(例えば、従業員についての健康特性、症状、危険性および/または同様のことのリスト)および/または1つ以上の健康警告(例えば、注意が必要とされ得る健康特性、症状、危険性および/または同様のことを従業員に警告するように意図されたメッセージもしくはグラフィック)を含む。いくつかの実施形態では、健康警告は、従業員に従業員の健康を改善する行動を取ることおよび/または従業員の健康に悪影響を及ぼし得る行動をやめさせることを促進する情報を含む。一定の実施形態では、健康警告は、従業員によって取られた行動および/または従業員によって取られることを予想される予測された行動への潜在的な結果をリスト化し得る。いくつかの実施形態では、健康警告は、従業員の健康を改善するための指導/提案を提供し得る(例えば、代替の行動を提案する)。それ故、いくつかの実施形態は、従業員が、彼らの健康に悪影響を及ぼし得る行動に従事することを阻止するのに役に立ち得る。
【0044】
一定の実施形態では、健康情報が、従業員に彼らの健康に関する実時間のフィードバックを提供するように、健康情報は、従業員についての現在の健康データに基づく。いくつかの実施形態では、健康データは、従業員が彼らの職務に従事している間に従業員上または従業員の近くに位置する(例えば、従業員によって装着された、従業員によって所持されたモバイルデバイス内に位置するおよび/または従業員のワークステーションに位置する)様々な健康センサ(例えば、バイオメトリックおよび/またはバイオメカニック健康センサ)によって収集される。そのような実施形態は、デスクで作業しているとき、遠隔の仕事場で作業しているとき、および/または移動しているときを含む従業員の就業日を通して健康データを収集することをもたらし得る。
【0045】
一定の実施形態では、健康データは、従業員の様々なバイオメトリックおよびバイオメカニック特性(例えば、特性、症状、および危険性)、例えば従業員の体重、体温、体脂肪率、心拍数、血圧、血糖値、血液酸素化レベル、身体の位置/姿勢、眼精疲労、神経活動、感情、考え、顔面運動/表情、運動技能、身体労作および同様のものなどを評価するために使用され得る。いくつかの実施形態では、健康データは、従業員によって取られた行動を判断するおよび/または従業員によって取られ得る行動を予測するために使用され得る。それ故、健康データは、従業員が彼らの日々の作業活動に従事している間の従業員の健康および行動を示し得、就業日を通して従業員の健康および行動の動的な/実時間の変化を監視することができ得る。
【0046】
健康監視システムの実施形態は、非侵入型の(例えば、受動的な)健康試験環境によって彼らの健康を監視する際に従業員に関与を促す職場環境を提供し得る。その上、健康監視システムの実施形態は、従業員が、就業日を通して彼らの行動に関する情報に基づいた決断を下すことができる(例えば、拡張現実感(AR)表示によって)従業員の健康に関する実時間のフィードバックを提供し得る。
【0047】
図1は、本発明の1つ以上の実施形態に従って従業員健康情報システム(「システム」)100を例示するブロック図である。描写されるように、システム100は、1つ以上の健康センサ(「センサ」)102の組、健康監視プロセッサ104および拡張現実感(AR)表示デバイス(「AR表示」)106を含み得る。
【0048】
いくつかの実施形態では、センサ102は、従業員110についての健康データを収集するために使われる。健康データは、AR表示106によって従業員に表示される従業員についての健康情報を生成するために、健康監視プロセッサ104によって処理され得る。例えば、センサ102は、従業員110のバイオメトリックおよび/またはバイオメカニック特性を検知する/測定するために使用されるバイオメトリックおよび/またはバイオメカニックセンサを含み得る。検知され/測定されたバイオメトリックおよび/またはバイオメカニック特性に対応する健康データは、健康監視プロセッサ104に転送され得、次いで、その健康監視プロセッサは、従業員についての健康情報を生成するために、受信された健康データを処理する。健康情報は、AR表示106によって従業員に表示され得る。
【0049】
いくつかの実施形態では、健康情報は、収集された健康データの少なくとも一部に基づく従業員についての健康プロファイルを含む。例えば、健康情報は、従業員についての健康プロファイルを含み得る。健康プロファイルは、収集された健康データを用いて判断された従業員についてのバイオメトリックおよび/またはバイオメカニック健康特性、健康状態、および/または健康の危険性を含み得る。
【0050】
いくつかの実施形態では、健康情報は、収集された健康データ、従業員の現在の健康プロファイルおよび/または取られた行動(あるいは従業員によって取られることを予測される行動)の少なくとも一部に基づく、従業員についての潜在的な健康上の結果を含む。例えば、従業員が重いものを持ち上げたことが判断される場合、健康情報は、ユーザが背中の損傷を体験することになるという高い危険性の識別された健康上の結果を含み得る。
【0051】
いくつかの実施形態では、従業員によって取られるべき行動は、収集された健康データの少なくとも一部に基づいて予測される。例えば、健康データが、従業員の脳活動を示す神経データを含む場合、神経データは、将来行動に従事することについての従業員の考えを含む従業員の考えを識別するために使用され得る。いくつかの実施形態では、将来行動に従事することに関する識別された考えは、従業員による行動を予測するために使用され、予測された行動は、行動が取られているかどうかの対応する予測された結果を識別する/予測するために使用される。例えば、識別された従業員の考えが「重い箱を持ち上げる」である場合、その考えは、ユーザが「重い箱を持ち上げる」という行動に従事するであろうことを予測し、彼らが「重い箱を持ち上げる」という予測された行動を取る場合にユーザが背中の損傷を体験するであろうという高い危険性を含む予測された結果を識別するために使用され得る。
【0052】
いくつかの実施形態では、拡張現実感(AR)表示106は、コンピュータによって生成された知覚入力、例えば音データ、動画データ、グラフィックデータまたは同様のものなどによって、拡張された要素を有する物理的な実世界の環境のビューを提供する。そのような表示は、ユーザが、追加的にコンピュータによって生成された知覚入力を見ることと組み合わせて同時に実世界を見ることを可能にし得る。いくつかの実施形態では、拡張現実感AR表示106は、実世界のユーザのビュー上に情報をオーバーレイすることを提供する。例えば、ユーザに有用であり得るデータは、ユーザが実世界を見る間にデータを同時に見ることができるように、ユーザの視野の上にオーバーレイされ得る。
【0053】
いくつかの実施形態では、AR表示106は、健康情報のいくつかまたは全てをユーザに提示するために使用される。例えば、AR表示106は、従業員についての健康プロファイルの概要が従業員の視野に表示されることが可能であり得る。それ故、従業員は、彼らが現在仕事をしていようとまたはそうではなくて集中していようとも、目をそらすことなく、彼らの健康状況を評価することができ得る。そのような実施形態は、例えば、従業員が、大きな注意を必要とする重要な職務に従事している場合であるが、従業員が彼らの現在の健康状況を監視することもまた重要である場合、あるいはそのことを少なくとも望まれている場合に、特に役に立ち得る。
【0054】
更なる例として、AR表示106は、従業員についての識別された健康上の結果が従業員の視野に表示されることを可能にし得る。それ故、従業員は、彼らの行動の結果に関して実時間のフィードバックを提供され得る。そのような実施形態は、例えば、従業員が、彼らの健康に悪影響を与え得る行動に従事している場合、特に役に立ち得、彼らの視野における潜在的な結果の実時間の表示は、従業員がその行動または類似の行動に従事することをやめさせるのに役に立ち得る。
【0055】
更なる例として、AR表示106は、従業員についての予測された健康上の結果が従業員の視野に表示されることを可能にし得る。それ故、従業員は、彼らが行動を実際に取る前でさえも、彼らの予測された行動の結果に関して実時間のフィードバックを提供され得る。そのような実施形態は、例えば、従業員が、彼らの健康に悪影響を与え得る行動に従事しようとしている場合、特に役に立ち得、予測された結果の実時間の表示は、従業員がその行動または類似の行動に従事することをやめさせるのに役に立ち得る。
【0056】
いくつかの実施形態は、悪い健康上の結果をもたらし得る行動について従業員にやめさせることに関して記載されたが、他の実施形態は、彼らの健康に良い影響を及ぼす行動に従事することを従業員に促す健康情報を含み得ることは、当業者に理解されるであろう。例えば、従業員が30分の運動に従事したことが判断されている場合、健康情報は、「素晴らしい働きです!あなたはちょうど500カロリーを燃焼しました。毎日少なくとも30分の運動を続けるようにしてください。」を述べる健康警告を含み得る。そのようなポジティブな警告は、従業員に健康的な生活様式に従事し続けるよう励ますことに役に立ち得る。
【0057】
図2は、本発明の1つ以上の実施形態に従ってAR表示デバイス106によって提供される例示的な拡張現実感(AR)ビュー200を例示する。描写されるように、ARビュー200は、従業員に見える視野(「FOV」)202を含み得る。FOV202は、どのように従業員が通常、実世界を見るかを含み得る。FOV202は、例示目的のためにバウンディングボックスを用いて例示されるが、FOVは、人間の通常のFOVの上部、下部、右、および左の周辺端部を含むユーザの視野の全体を含み得ることが、当業者によって理解されるであろう。
【0058】
いくつかの実施形態では、ARビュー200は、視野202の上にオーバーレイされた健康情報204を含む。例えば、描写されるように、健康情報204は、健康情報を従業員に通信するために使用される文字、グラフィック(例えば、アイコン)または他の情報を含み得る。健康情報は、健康情報204が、透明窓上に書かれ、その窓を通して従業員が実世界を見るかのように現れるように、FOV202内にオーバーレイされ得る。
【0059】
いくつかの実施形態では、健康情報204は、従業員についての1つ以上の健康特性、健康状態、および/または健康の危険性を含む健康状況概要206を含む。例えば、例示された実施形態では、健康状況概要206は、従業員の現在の血圧(「BP」)、心拍数(「HR」)および疲労レベルのリストを含む。本明細書中に記述されるように、健康状況概要206のコンテンツは、従業員についての収集された健康データおよび/または判断された健康プロファイルに基づくことができる。
【0060】
健康状況情報204は、従業員に至急通信される必要がある健康情報を提供する健康警告208を含み得る。例えば、例示された実施形態では、健康警告208は、重い物を持ち上げることに関する警報を示すグラフィック描写を提供する警告アイコン210(例えば、アバター)を伴う、「重い物を持ち上げない」および「重い物を持ち上げることは、腰の損傷をもたらす可能性があります」を述べる警告メッセージ209を含む。いくつかの実施形態では、健康警告208は、従業員の注意を引くように目立つものである。例えば、警告アイコン210は、従業員の注意を引くようにおよび/または彼らの注意をメッセージ209に向けるように意図された点滅する/閃光を発するアイコンを含み得る。いくつかの実施形態では、表示される必要がある現在の健康警告がない場合、健康警告209の領域は、空白であり得るか、またはデフォルトのメッセージ/アイコン(例えば、メッセージ「警告なし」を伴う、緑色のチェックアイコン)を含み得る。
【0061】
健康警告208は、従業員についての特定の健康情報に適応され得る。本明細書中に記述されるように、健康警告208のコンテンツは、収集された健康データ、従業員についての健康プロファイル、従業員によって取られたことを判断された行動、従業員によって取られることを予想された予測された行動、およびそれに関して対応する結果に基づくことができる。例えば、収集された健康データに基づいて(例えば、従業員の作業手袋および/または作業ブーツの中に集積された力センサによって取得された力データに基づいて)ユーザが重い物を持ち上げたことが判断された場合、また、腰の損傷の健康上の結果が重い物を持ち上げることに関連する場合、警告アイコン210に類似する警告アイコンは、「重い物を持ち上げない。重い物を持ち上げることは、腰の損傷をもたらす可能性があります」を述べる警告メッセージ、および/または、例えば、あなたの膝を曲げることによって重い物を持ち上げるための適切な技法を例示するアニメーションアバターを伴うメッセージ「あなたの背中ではなくて、あなたの膝を曲げることによって、重い物を持ち上げて下さい」などの結果を軽減するための指導提案と共に表示され得る。
【0062】
別の例として、収集された健康データが、重い物を持ち上げる従業員の意図を示す神経データを含み、腰の損傷の健康上の結果が、重い物を持ち上げることと関連付けられる場合、類似の警告アイコン210は、「重い物を持ち上げない。重い物を持ち上げることは、腰の損傷をもたらす可能性があります」を述べる警告メッセージ、および/または、例えば、あなたの膝を曲げることによって重い物を持ち上げるための適切な技法を例示するアニメーションアバターを伴う「あなたの背中ではなく、あなたの膝を曲げることによって、重い物を持ち上げて下さい」などの結果を軽減する指導提案と共に表示され得る。
【0063】
一定の実施形態は、例示目的のために、重い物を持ち上げることに関して記載されたが、類似の技法が、任意の様々な行動や関連付けられた健康上の結果のために健康情報を識別するおよび表示するために使用され得ることは、当業者によって理解されるであろう。例えば、健康データが(例えば、彼らがその日に消費した食品のユーザのログと彼らの健康プロファイルのカロリー摂取目標に基づいて)従業員が彼らの毎日の1500カロリー摂取目標のうち1000カロリーを消費したことを示す場合、食品の描写を含む警告アイコンが、「あなたは、あなたの毎日の1500カロリーの限度のうち1000カロリーを消費しました」を述べる警告メッセージおよび/または例えば「その日の残りには高カロリー食品を避けるようにしてください」などの指導提案と共に表示され得る。更に別の例として、健康データが、(例えば、収集された健康データを用いて判断された疲労のレベルに基づいて)従業員が疲労していることを示す場合、点滅する/閃光を発する警告アイコンは、「あなたは現在疲労しています」を述べる警告メッセージおよび/または「あなたの職務を少し休みなさい」などの指導提案と共に表示され得る。
【0064】
そのような実施形態(例えば、健康状況概要および/または健康警告を提供することを含む実施形態)は、そうでなければ従業員が彼らの現在の健康状況に気付いていないであろう期間に(例えば、伝統的な健康試験または同様のことによって彼らの健康を監視する機会を与えない職務に没頭している間に)従業員に彼らの健康に関して知らせることに役立ち得る。それ故、そのような実施形態は、従業員が、就業日を通して実時間に彼らの健康を評価し、健康的な生活様式に従事するように彼らの作業習慣や行動を動的に変えることを可能にし得る。
【0065】
AR表示106は、健康情報を従業員のFOVの上に重ね合わせる(例えば、オーバーレイする)ヘッドアップ「表示」を含み得る。そのような実施形態では、結果として生じる表示は、実世界のビューの上にオーバーレイされた/重ね合わされた情報(例えば、健康情報)を有する実世界のビューを含むヘッドアップビューを含み得る。いくつかの実施形態では、AR表示106はヘッドマウント型表示(「HMD」)を含む。HMDは、彼らが彼らの頭を動かし様々な方向を見る際に、表示される情報がユーザのFOV内にとどまるように、HMDが従業員の頭および/または目の動きと一体して動くように、従業員の頭に物理的に結合され得る。いくつかの実施形態では、HMDは、従業員の目の前に配置されたレンズであって、レンズを通して実世界の画像を伝え、レンズを用いてオーバーレイデータをユーザの目の中に反射するレンズを含む。それ故、オーバーレイデータ(例えば、健康情報)は、まるでオーバーレイデータが、透明窓上に書かれ、その窓を通して従業員が実世界を見るかのように現れるように、従業員のFOV内にオーバーレイされ得る。いくつかの実施形態では、HMDは、従業員が見ているFOVが追跡され得るように、(例えば、6自由度で)レンズの動きを追跡するセンサを含む。そのような追跡は、従業員が何を見ているかおよび/または従業員のFOVに関連するところを判断するために使用され得る。いくつかの実施形態では、HMDのレンズは、従業員用の目の装着物の中に集積される。例えば、HMDのレンズは、彼らの職務および/または他の時間の間に従業員によって装着された眼鏡、安全ゴーグル/眼鏡、透明安全シールドおよび/または同様のもののレンズを含み得る。それ故、例えば、HMDの眼鏡、安全ゴーグル/眼鏡、透明安全シールドおよび/または同様のもののレンズを通して見ているとき、従業員は、その上に反射された健康情報を有するFOVを見ることができる。それ故、従業員は、
図2のビュー200のものに類似する現実の作業のビューを提供され得る。
【0066】
いくつかの実施形態では、AR表示106は仮想網膜表示(「VRD」)を含む。VRDは、従業員の網膜の上に画像を投影する光線を含み得る。画像は、オーバーレイデータを含み得る。それ故、オーバーレイデータ(例えば、健康情報)は、まるでオーバーレイデータが、透明窓上に書かれ、その窓を通して従業員が実世界を見るかのように現れるように、従業員のFOV内にオーバーレイされ得る。そのような実施形態では、画像データは、別個のレンズによって反射されるのとは対照的に、従業員の目/網膜の上に直接投影され得る。
【0067】
いくつかの実施形態では、AR表示106は、手持ち式表示(「HHD」)を含む。HHDは、彼らの手の中に従業員によって把持され得るデバイス、例えば携帯電話、パーソナルデジタルアシスタント、タブレット型コンピュータ、カメラまたは同様のものなどを含み得る。HHDは、それが、まるで従業員がHHDの表示画面を通して見ているかのように現れるように、デバイスの後/向こうのFOVに対応する画像を提供する表示画面を含み得る。画像は、表示画面の反対方向に向いているカメラによってキャプチャされ得る。表示画面は、FOVを表示する画像と、その画像上に重ね合わされたオーバーレイデータで占められ得る。HHDは、それが位置する実世界の環境に関するHHDの位置を判断するために使用され得るHHDの位置および/または方位を追跡するセンサ(例えば、ジャイロスコープ)を含み得る。
【0068】
図3Aは、本発明の1つ以上の実施形態に係る1対の安全ゴーグル301内に集積されたAR表示デバイス106を含むAR表示システム300を例示する。安全ゴーグル300は、1対のレンズ302、および画像プロジェクタ304を含む。使用の間、画像プロジェクタ304は、安全ゴーグル300を装着している間に画像が従業員によって見られるように、従業員の目の方へ反射されるレンズ302の内部側の上に画像(例えば、健康コンテンツ204の画像)を投影し得、それによって、安全ゴーグル300のレンズ302の内部上のヘッドアップ表示を従業員に提供する。画像は、例えば、健康状況概要206、健康警告208および/または同様のものを含む健康コンテンツ204を含み得る。例示された実施形態は、1対の安全ゴーグルを含むが、他の実施形態は、従業員によって装着された例えば、眼鏡、安全眼鏡、透明安全シールドおよび/または同様のものなどの他の目の装着物内に集積されたAR表示を含み得ることが当業者によって理解されるであろう。
【0069】
図3Bは、本発明の1つ以上の実施形態に従って1対の眼鏡321(例えば、安全眼鏡、度付き眼鏡、サングラス、または同様のもの)内に集積されたAR表示デバイス106を含むAR表示システム320を例示する。安全眼鏡321は、1対のレンズ302および画像プロジェクタ304を含む。使用の間、画像プロジェクタ304は、安全眼鏡320を装着している間に画像が従業員によって見ることができるように、従業員の目の方へ反射されるレンズ302の内部側の上に画像(例えば、健康コンテンツ204の画像)を投影し得、それによって、安全眼鏡320のレンズ302の内部上のヘッドアップ表示を従業員に提供する。画像は、例えば、健康状況概要206、健康警告208および/または同様のものを含む健康コンテンツ204を含み得る。
【0070】
図3Cは、本発明の1つ以上の実施形態に従って安全ヘルメット331(例えば、保護帽)内に集積されたAR表示デバイス106を含むAR表示システム330を例示する。安全ヘルメット331は、ヘルメット332の前部分から下方に延びる透明安全シールド/レンズ334を有するヘルメット部分332を含む。従業員によって装着されるとき、シールド334は、破片または同様のものから彼らを保護するために従業員の目の前に延び得る。従業員は、シールドを通して実世界の様子を見ることができる。使用の間、画像プロジェクタ304は、安全ヘルメット330を装着している間に画像が従業員によって見られることができるように、従業員の目の方へ反射されたシールド334の内部側の上に画像(例えば、健康コンテンツ204の画像)を投影し得、それによって、安全ヘルメット330のシールド334の内部上のヘッドアップ表示を従業員に提供する。画像は、例えば、健康状況概要206、健康警告208および/または同様のものを含む健康コンテンツ204を含み得る。
【0071】
図4は、本発明の1つ以上の実施形態に従ってAR表示デバイス106の構成要素を例示するブロック図である。いくつかの実施形態では、AR表示デバイス106は、AR表示デバイス106の動作態様を制御するためのAR表示デバイスコントローラ400を含む。例えば、AR表示デバイスがARプロジェクタ402を含む場合、AR表示デバイスコントローラ400は、視野上にオーバーレイされることになるARコンテンツ(例えば、健康コンテンツ)を受信すること、画像をAR表示媒体404(例えば、302のレンズ、従業員の網膜または同様のもの)の上に投影するために受信されたARコンテンツに対応するAR画像データを(例えば、プロジェクタ304と同じまたはプロジェクタ304に類似する)ARプロジェクタ402に供給すること、ARプロジェクタ402に電力を配分すること、および/または同様のことを提供し得る。いくつかの実施形態では、AR表示デバイスコントローラ400は、メモリ406、プロセッサ408および入力/出力(入出力)インターフェース410を含む。
【0072】
メモリ406は、不揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリ、ROM、PROM、EPROM、EEPROMメモリ)、揮発性メモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、同期型ダイナミックRAM(SDRAM))、大容量記憶装置メモリ(例えば、CD‐ROMおよび/またはDVD‐ROM、ハードドライブ)または同様のものを含み得る。メモリ406は、AR表示デバイス106に関して本明細書に記載した機能動作(例えば、方法/ルーチン/プロセス)をもたらすために、コンピュータプロセッサ(例えば、プロセッサ408)によって実行可能である非一過性コンピュータ可読記憶媒体の上に格納されたプログラム命令412を有するその非一過性コンピュータ可読記憶媒体を含み得る。プログラム命令412は、AR表示デバイス106に関して本明細書に記載した機能のいくつかまたは全てを提供するために、プロセッサ408によって実行可能であるプログラム命令を含むAR表示デバイスモジュール414を含み得る。
【0073】
プロセッサ408は、プログラム命令を実行する/遂行することが可能な任意の適切なプロセッサであり得る。プロセッサ408は、本明細書に記載されたものを含むAR表示デバイス106の算術、論理、および入力/出力演算を遂行するために、プログラム命令(例えば、AR表示デバイスモジュール414のプログラム命令)を実行する中央処理装置(CPU)を含み得る。
【0074】
入出力インターフェース410は、1つ以上の入出力デバイスをAR表示デバイス106に接続するためのインターフェースを提供し得る。入出力デバイスは、ARプロジェクタ402、電源416(例えば、バッテリ)、外部デバイス418(例えば、健康監視プロセッサ104)、および/または同様のものを含み得る。外部デバイス418は、有線または無線接続によって入出力インターフェース410に接続され得る。例えば、外部デバイス418(例えば、健康監視プロセッサ104)は、ネットワークへの無線接続によって入出力インターフェースに接続され得る。
【0075】
使用の間、AR表示デバイス106は、視野上にオーバーレイされることになるARコンテンツを受信し得、プロセッサ408は、ARコンテンツを処理し得、対応するAR画像データをARプロジェクタ402に提供し得、ARプロジェクタ402は、ARコンテンツが従業員の視野内にオーバーレイされるように、AR表示媒体404の上にARコンテンツに対応する画像を投影し得る。
【0076】
図5は、本発明の1つ以上の実施形態に従って拡張現実感(AR)表示によって従業員に健康情報を提供するための方法500を例示するフローチャートである。方法500は、ブロック502に描写されるように、従業員についての健康データを収集することを含み得る。いくつかの実施形態では、従業員についての健康データを収集することは、健康監視プロセッサ104が、健康センサ102によって検知された従業員についての健康データを収集することを含む。例えば、健康監視プロセッサ104は、従業員が彼らの職務に従事している間に従業員上または従業員の近くに配置された(例えば、従業員のワークステーションにおいて、従業員によって装着された、従業員の衣類、安全器具と共に集積された、従業員によって所持されたモバイルデバイスと共に集積された等)対応する健康センサ102によって検知された健康データ(例えば、従業員についての体温、血圧、心拍数など)を収集し得る。
【0077】
方法500は、ブロック504に描写されるように、従業員についての健康情報を生成するために、従業員についての収集された健康データを処理することを含み得る。いくつかの実施形態では、収集された健康データを処理することは、健康監視プロセッサ104が、従業員によって取られた行動を識別するために、従業員によって取られる可能性がある行動を予測するために、行動の健康上の結果を識別するために、および/または同様のことのために、例えば従業員についての健康プロファイルを含む健康情報を生成するように、収集された健康データを処理することを含む。例えば、健康プロファイルを生成するように、収集された健康データを処理することは、健康監視プロセッサ104が、従業員についての健康特性(例えば、健康特性および健康特性に基づく健康状態)、従業員についての健康の危険性、従業員についての健康計画、および/または同様のことを含む健康プロファイルを生成するように、収集されたデータを処理することを含み得る。いくつかの実施形態では、従業員によって取られた行動は、健康データに基づいて判断される。例えば、健康監視プロセッサ104は、従業員の手および/または足によって及ぼされた比較的大きな力を示す従業員の作業手袋および/または作業ブーツの中に集積されたセンサから戻った力データを含む健康データに基づいて従業員が重い物を持ち上げたことを判断し得る。いくつかの実施形態では、従業員についての予測された行動は、健康データに基づいて判断される。例えば、健康データが、「重い箱を持ち上げる」という従業員の考えを示す神経データを含む場合、その考えは、ユーザが「重い箱を持ち上げる」という行動に従事するであろうことを予測するために使用され得る。いくつかの実施形態では、健康上の結果は、健康データおよび/または識別された行動に基づく。例えば、健康監視プロセッサ104は、背中の損傷と関連付けられた「重い箱を持ち上げる」という行動に基づく結果として、背中の損傷を識別し得る。
【0078】
方法500は、ブロック506に描写されるように、従業員についての健康情報を拡張現実感(AR)表示によって従業員に提示することを含み得る。いくつかの実施形態では、従業員についての健康情報を拡張現実感(AR)表示によって従業員に提示することは、健康監視プロセッサ104が、従業員の視野の上にオーバーレイされる健康情報コンテンツを提供すること含む。例えば、AR表示デバイス106は、視野が、(例えば、従業員についての判断された健康特性か従業員の健康プロファイルの他の情報のいくつかまたは全てを含む)健康状況概要および/または従業員に至急通信される必要がある健康情報を含む健康警告でオーバーレイされるように、表示用の健康情報コンテンツをレンダリングし得る(
図2を見よ)。
【0079】
いくつかの実施形態では、従業員が、彼らの健康情報の実時間の表示を提示されるように、方法500に関して記載されたプロセスが継続的に行われる。例えば、健康データは、健康データの継続的なストリームが健康監視プロセッサ104によって継続的に/定期的に収集され処理されるように、可能な限り速くまたは定期的な間隔で(例えば、0.5秒、1秒、30秒、1分、2分、5分、または同様のとき毎に)収集され得る。結果として、いくつかの実施形態では、従業員は、健康データを取得するために、健康情報を生成するよう健康データを処理するために、およびAR表示デバイス106経由の表示用に対応する健康情報コンテンツをレンダリングするために、必要とされる時間に起因する遅延を含む健康情報の実時間のAR表示を提供される。そのような実時間の提示は、従業員が警報を直ちに受信すること、例えば、従業員が行動に実際に従事する時間がある前に従業員にその行動を取ることをやめさせるために、予測された行動の予測された結果を表示することなどが重要であるとき、特に役に立ち得る。プロセスが、長い長さの定期的な間隔(例えば、1分、2分、5分、またはそれ以上)で行われるときでさえ、そのような実施形態は、従業員が就業日を通して彼らの行動を評価することを可能にするほぼ実時間のフィードバックをそれらが従業員に提供する際に特に有用であり得、彼らの健康を改善するために就業日の間に動的な調整を行う。
【0080】
いくつかの実施形態では、拡張現実感(AR)表示インターフェース経由の健康データの収集、健康データの処理、および/または健康情報の表示の提供は、従業員健康監視システムとの関連において提供され得る。例えば、健康データは、従業員上または従業員の近くに位置する(例えば、従業員によって装着された、従業員によって所持されたモバイルデバイス内に集積された、および/または従業員のワークステーションに位置する)センサから健康データを収集するように構成されたモバイルデバイスおよび/またはコンピュータワークステーションから収集され得、健康データは、従業員についての健康情報を生成するよう処理するために健康サーバに転送され得、サーバは、従業員が健康情報のヘッドアップ表示を提供されるように、AR表示デバイス(例えば、従業員によって装着された眼鏡、安全ゴーグル/眼鏡、透明安全シールドおよび/または同様のもの)経由で従業員に表示するために(例えば、健康状況概要、健康警告、または同様のものを含む)健康情報コンテンツを供給し得る。
【0081】
一定の実施形態が、健康データの収集、健康データの処理および健康情報の提示に関する様々なタスクを完了する様々なデバイスに関して記載されたが、他の実施形態は、類似の機能を提供する単一のデバイスまたは複数の他のデバイスを含み得ることが、当業者によって理解されるであろう。例えば、従業員のモバイルデバイスおよび/またはコンピュータワークステーションは、健康センサから健康データを収集し、従業員についての健康情報を生成するために収集されたものを処理し、および/またはAR表示デバイス経由の従業員への表示用に(例えば、健康状況概要、健康警告または同様のものを含む)健康コンテンツを供給するのに使われ得る。いくつかの実施形態では、モバイルデバイスは、視野(FOV)上にオーバーレイされた健康コンテンツを含む拡張現実感(AR)ビューを表示することができる手持ち式表示(「HHD」)を含み得る。
【0082】
図6は、本発明の1つ以上の実施形態に従って従業員健康監視システム(「システム」)600を例示する。描写されるように、システム600は、1つ以上のモバイル従業員健康監視システム(「モバイル健康監視システム」)602、ワークステーション603(例えば、1つ以上の従業員ワークステーション603aおよび雇用主ワークステーション603b)、健康サーバ(「サーバ」)604、(例えば、1人以上の従業員についての健康情報609(例えば、個人プロファイル情報、健康プロファイル情報、行動、結果、および/または同様のもの)を格納する)データストア608に結合されるファイルサーバ606、および1つ以上の遠隔ワークステーション612に接続されるウェブサーバ610を含み得る。いくつかの実施形態では、モバイル従業員健康監視システム602は、1つ以上の健康センサ102(例えば、モバイル健康センサ102a)および1つ以上の従業員モバイルデバイス(「モバイルデバイス」)622を含み得る。いくつかの実施形態では、従業員ワークステーション603aは、1つ以上の健康センサ102(例えば、ワークステーション健康センサ102b)および1つ以上の従業員コンピュータ(「従業員コンピュータ」)630を含み得る。いくつかの実施形態では、ワークステーション603a、603bおよび612は、ネットワーク化されたコンピュータまたは類似のネットワークアクセス端末を含み得る。いくつかの実施形態では、システム600のエンティティは、ネットワーク618経由で通信可能に結合され得る。
【0083】
いくつかの実施形態では、ネットワーク618は、システム600のエンティティ間の通信を容易にする要素またはシステムを含み得る。例えば、ネットワーク618は、電子通信ネットワーク、例えばインターネット、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)、ワイドエリア(「WAN」)、無線ローカルエリアネットワーク(「WLAN」)、セルラー式通信ネットワーク、および/または同様のものなどを含み得る。いくつかの実施形態では、ネットワーク618は、単一ネットワークまたはネットワークの組み合わせを含み得る。例えば、従業員モバイルデバイス622、ワークステーション603、サーバ604、ファイルサーバ606、および/またはウェブサーバ610は、WAN経由でウェブサーバ604に接続される遠隔ワークステーション612(例えば、従業員ホームコンピュータ、救急人員コンピュータデバイス、または同様のもの)と、プライベート/LANを用いてネットワーク化され得る。いくつかの実施形態では、従業員モバイルデバイス622は、別のネットワークノード経由でネットワーク618に接続され得る。例えば、モバイルデバイス622は、ウェブサーバ610経由のネットワーク618と、セルラー式通信ネットワークとに接続される遠隔デバイス(例えば、携帯電話)を含み得る。
【0084】
いくつかの実施形態では、モバイルデバイス622は、モバイルコンピューティングデバイスを含む。例えば、モバイルデバイス622は、モバイルコンピュータ、例えばラップトップ型コンピュータ、タブレット型コンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント(「PDA」)、携帯電話または同様のものなどを含み得る。いくつかの実施形態では、モバイルデバイスは、ネットワーク618経由で情報を通信することが可能なモバイル通信デバイスを含む。モバイルデバイス622は、LAN、WLAN、セルラー式ネットワーク、および/または同様のものに接続するおよび/またはそれら経由で通信することが可能であり得る。
【0085】
以下により詳細に記載されるように、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、従業員の健康を監視する際に使用するための従業員健康データを収集するために使われるデバイスを含み得る。いくつかの実施形態では、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、1つ以上の健康センサ102からの測定値を収集し得る。例えば、モバイルデバイス622は、1つ以上のモバイル健康センサ102aからの測定値を収集し得、および/または従業員コンピュータ630は、1つ以上のワークステーション健康センサ102bからの測定値を収集し得る。モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、従業員の健康を監視する際に使用するために検知された測定値に対応する健康データを健康サーバ604に転送し得る。例えば、サーバ604は、センサ102、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630経由で収集された健康データを用いて従業員110についての健康プロファイル(例えば、従業員についての健康特性、症状、危険性、計画、および/または同様のもの)を生成し得る。いくつかの実施形態では、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、従業員についての健康プロファイルに関する情報を表示するために使われ得る。例えば、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、従業員が、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630経由で彼らの健康に関するフィードバックを受信し得るように、従業員についての健康プロファイル情報のいくつかまたは全てを含む健康レポートを表示し得る。そのようなシステム600は、従業員の健康を彼らが働いている間または様々な職場環境間を移動する間に監視することを提供し得る。例えば、システム600は、従業員が現地で(例えば、油およびガス生産プラットフォーム、製造プラント、精製所、建設現場、および/または同様のところなどの職場で)働いている間に、彼らがワークステーション(例えば、従業員のオフィス、小部屋、アセンブリ/製造ライン上の割当ステーション、または同様のところ)に位置しているとき、および/または彼らが移動している(例えば、職場間を移動している、配達用トラックを運転している、および/または同様のことをしている)ときに、健康データの収集を可能にし得る。それ故、例えば、従業員がワークステーション603aに位置している間に、健康センサ102b経由で収集された健康データは、従業員の健康を監視するために使用され得、従業員がワークステーション603aに位置していない(例えば、遠隔の職場に移動しているか遠隔の職場で働いている)間に、モバイル健康監視システム602の健康センサ102a経由で収集された健康データは、従業員の健康を監視するために使用され得る。いくつかの実施形態は、センサ102、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630経由で収集された健康データに基づく健康プロファイルに関して記載されたが、他の実施形態は、当業者によって理解されるであろうように、任意の様々なソースから収集された健康データに基づく健康プロファイルを含み得る。
【0086】
いくつかの実施形態では、健康データは、体温、体重、体脂肪、心拍数、呼吸数、血圧、血中酸素飽和度(「血液酸素化」)、血糖値、神経/脳活動、および/または同様のものの1つ以上など、従業員の健康の様々なバイオメトリックな態様を評価するために使用され得る測定値を含み得る。いくつかの実施形態では、健康データは、身体の位置、姿勢、筋肉緊張、眼精疲労、顔面表情、運動技能、および/または同様のものの1つ以上など、従業員の健康の様々なバイオメカニックな態様を評価するために使用され得る測定値を含み得る。従業員の健康の様々なバイオメトリックな態様を評価する際に使用するための測定値を取得するために使用されるセンサは、「バイオメトリックセンサ」と称され得る。従業員の健康の様々なバイオメカニックな態様を評価する際に使用するための測定値を取得するために使用されるセンサは、「バイオメカニックセンサ」と称され得る。従業員の健康のバイオメトリックおよびバイオメカニック両方の態様を評価する際に使用するための測定値を取得するために使用される、提供されるセンサは、「バイオメトリック」および/または「バイオメカニック」センサと称され得る。
【0087】
以下により詳細に記述されるように、いくつかの実施形態では、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、従業員の健康を監視する際に使用するために様々なセンサ102から健康データを収集することおよび/または対応する健康データをサーバ604に転送することを提供し得る。例えば、従業員の健康データが収集される必要があるという(例えば、サーバ604からの要求、従業員からの要求、予め決定された試験スケジュール、または同様のものに基づく)判断に応答して、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、センサ102aおよび/または102bを監視し、そこから健康データを収集し(例えば、測定値を収集し)得、従業員の健康を監視する際に使用するために、対応する健康データをサーバ604に転送し得る。一定の実施形態は、健康データ測定値を収集し、対応する健康データをサーバ604に転送するモバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630に関して記載されたが、他の実施形態では、健康データのいくつかまたは全ては、サーバ604に直接(すなわち、データをモバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630を通して伝えさせることなく)提供され得る。例えば、センサ102は、それらがネットワーク618経由で健康データをサーバ604に直接伝送することができるように、(例えば、WLAN経由で)ネットワーク618に通信可能に結合され得る。
【0088】
図7Aおよび
図7Bは、本発明の1つ以上の実施形態に従ってネットワーク618経由でサーバ604にそれぞれ接続されるモバイル健康監視システム602およびワークステーション603aを例示するブロック図である。いくつかの実施形態では、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、従業員健康データ700を収集するためにセンサ102aおよび/または102bの1つ以上に通信可能に結合される。例えば、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、1つ以上の温度センサ(例えば、熱電対、赤外線(「IR」)センサなど)702、1つ以上の血液状態センサ(例えば、パルスオキシメーター)704、1つ以上の血圧センサ(例えば、血圧測定用カフ)706、1つ以上の力センサ(例えば、力変換器)708、1つ以上の体脂肪センサ(例えば、導電接触子)710、1つ以上の身体の位置センサ(例えば、3次元(「3D」)画像/動画カメラ)712、1つ以上の音声センサ(例えば、マイクロフォン)714、1つ以上の呼吸センサ716、1つ以上の神経センサ718、1つ以上の心拍数センサ720(例えば、心拍数モニタ)および/または同様のものに、対応する健康データ700(例えば、健康測定値)をそこから収集するために、通信可能に結合され得る。いくつかの実施形態では、健康データ700は、対応するセンサ102aおよび/または102bから収集された温度データ700a、血液状態データ700b、血圧データ700c、力データ700d、体脂肪データ700e、身体の位置データ700f、音声データ700g、呼吸データ700h、神経データ700iおよび/または心拍数データ700jを含み得る。測定に対応する健康データ700は、従業員の健康を監視する際に使用するためにサーバ604に提供され得る。
【0089】
いくつかの実施形態では、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、有線接続によってセンサ102aおよび/または102bに通信可能に結合される。例えば、センサ102aおよび/または102bのいくつかまたは全ては、個々のセンサのそれぞれと、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630との間に及ぶことが可能な通信を含み得る。いくつかの実施形態では、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、無線接続によってセンサ102aおよび/または102bに通信可能に結合され得る。例えば、センサ102aおよび/または102bのいくつかまたは全ては、例えばブルートゥース接続、ネットワーク618のWLAN、および/または同様のもの)などの無線接続によってモバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630と通信し得る。いくつかの実施形態では、健康データ700(例えば、700a〜700j)は、有線もしくは無線接続によってそれぞれのセンサ102aおよび/または102bからモバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630に伝送される。いくつかの実施形態では、健康データ700は、非一過性記憶媒体、例えばユニバーサル・シリアル・バス(「USB」)メモリスティック(例えば、フラッシュドライブ)経由で、システム600のデバイス間で転送される。例えば、センサ102aおよび/または102bから取得された健康データ700は、センサ102aおよび/または102bから、モバイルデバイス622からおよび/または従業員コンピュータ630からUSBメモリスティックにダウンロードされ得、USBメモリスティックからシステム100の別のデバイス、そのようなモバイルデバイス622、従業員コンピュータ630、雇用主ワークステーション603b、遠隔ワークステーション612、および/またはサーバ604にアップロードされ得る。
【0090】
図8は、本発明の1つ以上の実施形態に従ってモバイルデバイス622の構成要素を例示するブロック図である。いくつかの実施形態では、モバイルデバイス622は、モバイルデバイス622の動作態様を制御するためのモバイルデバイスコントローラ800を含む。例えば、モバイルデバイスコントローラ800は、集積デバイスに電力を配分すること、様々なセンサ102aから健康データ700を収集すること、および/または収集された健康データ700をサーバ604に伝送することを提供し得る。いくつかの実施形態では、モバイルデバイスコントローラは、メモリ801、プロセッサ802および入力/出力(入出力)インターフェース804を含む。
【0091】
メモリ801は、不揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリ、ROM、PROM、EPROM、EEPROMメモリ)、揮発性メモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、同期型ダイナミックRAM(SDRAM))、大容量記憶装置メモリ(例えば、CD‐ROMおよび/またはDVD‐ROM、ハードドライブ)または同様のものを含み得る。メモリ801は、モバイルデバイス622に関して本明細書に記載された機能動作(例えば、方法/ルーチン/プロセス)をもたらすためにコンピュータプロセッサ(例えば、プロセッサ802)によって実行可能であるプログラム命令であって、非一過性コンピュータ可読記憶媒体の上に格納されたプログラム命令806を有する当該非一過性コンピュータ可読記憶媒体を含み得る。プログラム命令806は、モバイルデバイス622に関して本明細書に記載された機能のいくつかまたは全てを提供するために、プロセッサ802によって実行可能であるプログラム命令を含むモバイルデバイスモジュール808を含み得る。
【0092】
プロセッサ802は、プログラム命令を実行する/遂行することが可能な任意の適切なプロセッサであり得る。プロセッサ802は、本明細書に記載されたものを含むモバイルデバイス622の算術、論理、および入力/出力演算を遂行するために(例えば、モバイルデバイスモジュール808の)プログラム命令を実行する中央処理装置(CPU)を含み得る。
【0093】
入出力インターフェース804は、モバイルデバイス622への1つ以上の入出力デバイスの接続用のインターフェースを提供し得る。入出力デバイスは、集積された入出力構成要素(例えば、ボタン、マイクロフォン、スピーカ、グラフィックによる表示(例えば、タッチ画面)、カメラ、および/または同様のもの)810、電源812(例えば、バッテリ)、集積センサ102a’、外部デバイス820(例えば、サーバ604)、および/または同様のものを含み得る。外部デバイス820は、有線または無線接続によって入出力インターフェース804に接続され得る。例えば、外部デバイス820(例えば、サーバ604)は、ネットワーク618への無線接続によって入出力インターフェースに接続され得る。いくつかの実施形態では、集積センサ102a’は、モバイルデバイス622内に物理的に集積されたセンサ102aを含む。例えば、集積センサ102a’は、測定(例えば、温度測定、体脂肪を示す抵抗測定、および/または同様のこと)が、ユーザがモバイルデバイス622の外側を握っている間に導電接触子経由で取得され得るように、モバイルデバイス622の外側の中に集積された導電接触子を含み得る。いくつかの実施形態では、外部センサ102a’’は、モバイルデバイス622から遠く離れたセンサ102aを含む。例えば、外部センサ102a’’は、従業員の体上の様々な位置で測定をするために従業員によって装着された温度センサ712、血圧センサ706、または同様のものを含み得る。
【0094】
図9は、本発明の1つ以上の実施形態に従って従業員コンピュータ630の構成要素を例示するブロック図である。いくつかの実施形態では、従業員コンピュータ630は、メモリ900、プロセッサ902および入力/出力(入出力)インターフェース904を含む。
【0095】
メモリ900は、不揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリ、ROM、PROM、EPROM、EEPROMメモリ)、揮発性メモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、同期型ダイナミックRAM(SDRAM))、大容量記憶装置メモリ(例えば、CD‐ROMおよび/またはDVD‐ROM、ハードドライブ)または同様のものを含み得る。メモリ900は、従業員コンピュータ630に関して本明細書に記載された機能動作(例えば、方法/ルーチン/プロセス)をもたらすために、コンピュータプロセッサ(例えば、プロセッサ902)によって実行可能であるプログラム命令であって、非一過性コンピュータ可読記憶媒体上に格納されたプログラム命令906を有する当該非一過性コンピュータ可読記憶媒体を含み得る。プログラム命令906は、従業員コンピュータ630に関して本明細書に記載された機能のいくつかまたは全てを提供するために、プロセッサ902によって実行可能であるプログラム命令を含む従業員コンピュータモジュール908を含み得る。
【0096】
プロセッサ902は、プログラム命令を実行する/遂行することが可能な任意の適切なプロセッサであり得る。プロセッサ902は、本明細書に記載されたものを含む従業員コンピュータ630の算術、論理、および入力/出力演算を遂行するために、(例えば、従業員コンピュータモジュール908の)プログラム命令を実行する中央処理装置(CPU)を含み得る。
【0097】
入出力インターフェース904は、従業員コンピュータ630への1つ以上の入出力デバイスの接続用のインターフェースを提供し得る。入出力デバイスは、周辺機器910、センサ102b、サーバ604、および/または同様のものを含み得る。周辺機器910は、例えば、グラフィカルユーザインターフェースディスプレイ(例えば、陰極線管(CRT)もしくは液晶ディスプレイ(LCD)モニタ)、ポインティングデバイス(例えば、コンピュータマウスもしくはトラックボール)、キーボード、キーパッド、タッチパッド、スキャニングデバイス、音声認識デバイス、ジェスチャー認識デバイス、プリンタ、音声スピーカ、マイクロフォン、カメラ、および/または同様のものを含み得る。入出力デバイス(例えば、周辺機器910、センサ102b、およびサーバ604)は、有線または無線接続によって入出力インターフェース904に接続され得る。
【0098】
モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、従業員の健康を監視する際に使用するために様々なセンサ102(例えば、モバイルセンサ102aおよび/またはワークステーションセンサ102b)から健康データ700を収集するために、ならびに/あるいは対応する健康データ700をサーバ604に転送するために使われ得る。例えば、健康データ700(例えば、温度データ700a、血液状態データ700b、血圧データ700c、位置データ700d、体脂肪データ700e、3D位置データ700f、音声データ700g、呼吸データ700h、神経データ700iおよび/または心拍数データ700j)が収集される必要があるという判断に応答して、必要とされた健康データ700が、様々なセンサ102からモバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630に伝送されるように、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、必要とされた健康データ700を検知する/測定することができる特定のセンサ102の1つ以上を使い得、またはそうでなければ監視し得、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、必要とされた健康データ700を収集する/格納する(例えば、取得された健康データ700をメモリ801および/または900内において格納する/待ち行列に入れる)、ならびに/あるいはモバイルデバイス622は、従業員の健康を監視する際に使用するために健康データ700をサーバ604に転送し得る。
【0099】
いくつかの実施形態では、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、対応する処理された健康データを生成するために、生の/取得された健康データを処理する。例えば、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630が、生の健康データ(例えば、検知された温度を示す電圧を含む温度データ700a)を受信する場合、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、サーバ604に伝送される健康データ700に含まれ得る対応する値を生成する(例えば、参照テーブル、方程式、および/または同様のものを使用して、電圧に対応する温度値を識別する)ために、生の健康データを処理し得る。従って、いくつかの実施形態では、健康データ700は、生の/取得された健康データ(例えば電圧値)および/またはそれに対応する処理された健康データ(例えば、電圧値に対応する温度値)を含み得る。類似の処理が、他の種類の健康データに提供され得る。
【0100】
いくつかの実施形態では、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、対応する健康データが受信される際に健康データ700を転送する。例えば、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、健康データ700の継続的なストリームが従業員の健康を監視する際に使用するためにサーバ604に提供されるように、センサ102aおよび/または102bから健康データ700を受信し、ほとんどか全く遅延がなく健康データ700を直ちに転送し得る。いくつかの実施形態では、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、後になって伝送するために健康データ700を格納する(例えば、待ち行列に入れるかバッファリングする)ことができる。例えば、試験ルーチンが、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630が、試験周期の終わりに、定期的な間隔で(例えば、10分毎に)、または同様のときに健康データ700のバッチを伝送することを要求する場合、健康データ700は、試験周期の終わりに、定期的な間隔で、または同様のときに、サーバ604に伝送するために待ち行列に入ったおよび/またはバッファリングされた健康データ700のバッチとして、メモリ801および/または900内に格納され得る。
【0101】
いくつかの実施形態では、温度センサ702は、熱電対、IRセンサまたは同様のものを含む。使用の間、温度センサ702は、温度センサ702によって検知された温度(例えば、温度測定値)を示す健康データ700を伝送し得る。例えば、温度センサ702が、所与の位置で(例えば、彼らの手、手首、頭、胸または同様のところで)従業員の体温を取得するために位置付けられる場合、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、所与の位置における体温(例えば、37℃(98.6°F))を示す温度データ700aを温度センサ702から受信し得る。
【0102】
いくつかの実施形態では、血液状態センサ704は、パルスオキシメーター、血糖試験デバイス、および/または同様のものを含む。血液状態センサ204は、例えば、Nellcor(商標)によって製造されるOctiveTech(商標)300IHパルスオキシメーター、またはSmiths Medical(商標)によって製造されるBCI(商標)3301携帯型パルスオキシメーターを含み得る。使用の間、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、血液状態センサ704によって検知された血液特性を示す健康データ700を受信し得る。例えば、パルスオキシメーターが、従業員の指先付近に位置する場合、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、パルスオキシメーターから、従業員の指先における従業員の血液酸素化レベル(例えば、95%酸素化)など、従業員の血液の様々な態様を示す血液状態データ700bを受信し得る。
【0103】
いくつかの実施形態では、血圧センサ706は、血圧測定用カフおよび/または同様のものを含む。血圧センサ706は、例えば、LifeSource(商標)によって販売されているUA−789PC Extra Large CuffおよびCMS(商標)によって製造されているCMS−08A Professional Upper Arm Blood Pressure Monitorを含み得る。使用の間、モバイルデバイス622および/従業員コンピュータ630は、血圧センサ706によって検知された従業員の血圧を示す健康データ700を受信し得る。例えば、血圧測定用カフが、従業員の手首/腕の周囲に位置する場合、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、血圧測定用カフから、従業員の手首/腕で検知された従業員の血圧(例えば、90/60mmHg)を示す血圧データ700cを受信し得る。
【0104】
いくつかの実施形態では、力センサ708は、力変換器、例えばひずみゲージ、ロードセルおよび/または同様のものなどを含む。使用の間、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、力センサ708によって検知された力を示す健康データ700を受信し得る。例えば、ロードセルが、従業員の履物内に(例えば、従業員の右および左の作業ブーツ内に)または従業員のワークステーション603aの床上に位置付けられ、従業員が立っている場合、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、従業員の足によって及ぼされた力を示す力データ700dをロードセルから受信し得る。そのような力データ700dは、従業員の体重(例えば、56.5kg(124.6ポンド))、従業員の身体の位置または同様のことを計算するために使用され得る。更なる例として、ロードセルが、従業員の手の装着物内(例えば、従業員の右および左の作業手袋内)に位置付けられ、従業員が物を持ち上げている場合、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、従業員の手によって及ぼされた力を示す力データ700dをロードセルから受信し得る。そのような力データ700dは、従業員によって持ち上げられた物の重さおよび/または従業員による身体労作を判断するために使用され得る。
【0105】
いくつかの実施形態では、体脂肪センサ710は、従業員の体組織内の抵抗率および/または同様のものを検知するために使用され得る導電接触子を含む。使用の間、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、体脂肪センサ710によって検知された従業員の体脂肪を示す健康データ700を受信し得る。例えば、導電接触子が、モバイルデバイス622の右および左側内に集積され、従業員が、彼らの手が導電接触子に接触するように、彼らの右および左手でモバイルデバイスの右および左側をそれぞれ握る場合、モバイルデバイス622は、従業員の体脂肪を示す導電接触子にわたる抵抗測定値を含む体脂肪データ700eを導電接触子から受信し得る。導電接触子が、従業員の椅子の座部の右および左側内に集積され、従業員が、彼らの脚/尻の右および左上部が導電接触子に接触するように、その椅子に着席する場合、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、従業員の体脂肪を示す導電接触子にわたる抵抗測定値を含む体脂肪データ700eを導電接触子から受信し得る。
【0106】
いくつかの実施形態では、身体の位置センサ712は、従業員の身体の位置を検知するために使用され得るカメラ(例えば、2次元スチル/動画カメラ、3次元(「3D」)スチル/動画カメラ、および/または同様のものを含む。使用の間、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、身体の位置センサ712によって検知される際に従業員の身体的位置を示す健康データ700を受信し得る。例えば、身体の位置センサ712が、従業員の身体がそれの視野内にあるように位置付けられた3D動画カメラを含む場合、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、従業員の位置(例えば、頭、腕、手、胴、脚、および足の位置および/または姿勢)を示す身体の位置データ700f(例えば、3次元動画画像)を3Dカメラから受信し得る。いくつかの実施形態では、画像/動画データは、従業員の目の動きを追跡するために使用され得る。例えば、従業員の頭が動画カメラの視野内にある場合、身体の位置データ700fは、従業員の目の位置、従業員の瞬目率、従業員の瞳孔拡張および/または同様のものを追跡するために使用され得る画像を含み得る。いくつかの実施形態では、3Dカメラは、例えばMicrosoft社によって製造されたKinect(商標)などのデバイスを含み得る。そのような3Dカメラは、身体の位置を含む従業員の様々なバイオメトリック態様を判断するためのバイオメカニカルセンサとしてカメラの使用を提供するソフトウェア開発キットを含み得る。特定の3D動画カメラデバイスが本明細書に記載されたが、当業者によって理解されるであろうようにインスタントシステムにおける使用のために適合され得る他のそのようなカメラが、製造され得る。例えば、3D身体画像をキャプチャすることが可能な任意のカメラは、運動が、従業員の健康を監視する際に使用するために「検知され」得、対応するデータが(例えば、姿勢分析、眼精疲労分析などによって)推定され得るように使われ得る。
【0107】
いくつかの実施形態では、身体の位置センサ712は、従業員の相対もしくは絶対位置を突き止めるために使用され得る1つ以上の位置決めデバイス(例えば、RFIDセンサ)を含む。例えば、位置決めデバイスが、従業員の椅子、ブーツ、作業手袋、ヘルメット、肘パッド、膝パッド、および/またはベルト内に設けられる場合、身体の位置データ700fは、従業員の手、足、頭、肘、膝、および/または腰の場所が判断され得るように、位置決めデバイスのそれぞれの場所を示す信号および/または座標を含み得る。そのような場所情報は、彼らの姿勢の分析を含む従業員の身体の位置を判断することのために使用され得る。いくつかの実施形態では、位置センサ712は、従業員の身体の位置を判断するために組み合わせて使用され得る異なる種類の位置センサ(例えば、3Dカメラ、位置決めデバイス、および/または同様のもの)の組み合わせを含み得る。
【0108】
いくつかの実施形態では、音声センサ714は、音声データ(例えば、従業員が話した言葉)を取得するためのマイクロフォンまたは同様のものを含む。使用の間、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、音声センサ714によって検知された音声データを示す健康データ700を受信し得る。例えば、音声センサ714がマイクロフォンを含む場合、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、音声センサ714から、従業員が話した言葉を示す音声データ700g(例えば、音声供給)を受信し得る。
【0109】
いくつかの実施形態では、呼吸センサ716は、従業員の呼吸数(例えば、一定の時間、典型的には60秒間に行われる呼吸の数)を検知するためのデバイスを含む。使用の間、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、呼吸センサ716によって検知された従業員の呼吸数(「RR」)を示す健康データ700を受信し得る。例えば、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、呼吸センサ716から、従業員が60秒間に行う呼吸の数(例えば、1分間に15回の呼吸)を示す、呼吸データ700hを受信し得る。
【0110】
いくつかの実施形態では、神経センサ718は、従業員の脳活動(例えば、神経活動)を検知するためのデバイス(例えば、電極)を含む。いくつかの実施形態では、神経センサ718は、脳のニューロン内でのイオン電流フローからもたらされる神経信号の電圧変動を測定するために、脳波記録法(「EEG」)を利用し得る。EEGとは、従業員の頭皮に配置された複数の神経センサ718からの短期間(例えば、20〜40分間)にわたる脳の自発性電気活性の記録を指し得る。例えば、複数の神経センサ718(例えば、16個の神経センサ/チャネル)は、感情状態(例えば、楽しい、悲しい、興奮しているなど)、考え(例えば、認知的考え、潜在意識的考え、意図など)、顔面運動(例えば、顔面表情)、運動機能、および/または同様のものを含む、従業員の脳の状況を判定するために使用され得る神経信号(例えば、アルファ波、ベータ波、ガンマ波、およびデルタ波を含む)を検出するように従業員の頭皮の周囲に配置され得る。使用の間、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、神経センサ718によって検知された従業員の神経活動を示す健康データ700を受信し得る。例えば、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、神経センサ718から、検知された神経信号を示す神経データ700iを受信し得る。
【0111】
いくつかの実施形態では、心拍数センサ720は心拍数モニタを含み得る。使用の間、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、心拍数センサ720よって検知された従業員の心拍数を示す健康データ700を受信し得る。例えば、心拍数モニタが従業員の胴辺りに位置付けられる場合、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、心拍数モニタから、従業員の心拍数(例えば、毎分の脈拍(「BPM」)が80)を示す心拍数データ700jを受信し得る。
【0112】
いくつかの実施形態では、センサ102のいくつかまたは全ては、従業員110にまたは従業員110の近くに位置し(例えば、従業員110によって装着され)得、および/またはモバイルデバイス622を用いて物理的に集積される。例えば、センサ102のうちのいくつかのものは、従業員の衣服、例えば彼らの衣類(例えば、シャツやズボン、手袋など)、履物(例えば、作業ブーツ)、頭の装着物(例えば、安全ヘルメット)、および目の装着物(例えば、安全眼鏡)などの中に設けられ得、および/またはセンサ102のうちのいくつかのものは、モバイルデバイス622内に位置し得る。
【0113】
図10は、本発明の1つ以上の実施形態に従って様々なセンサ102を装着する従業員110を例示する図である。いくつかの実施形態では、センサ102は、モバイルセンサ102aおよび/またはワークステーションセンサ102bを含む。いくつかの実施形態では、温度センサ702は従業員の胸に配置される。例えば、温度センサ702は、帯1004によって従業員の胴の周りに固定された体温計/熱電対1002を含み得る。他の実施形態は、例えば従業員の手、手首、腕、背中、頭、足および/または同様のところなどの任意の数の適切な場所に設けられた任意の数の温度センサを含み得る。
【0114】
いくつかの実施形態では、血液状態センサ704は従業員の指に配置される。例えば、血液状態センサ704は、従業員によって装着された作業手袋1008の指部分を用いて集積されたパルスオキシメーター1006を含み得る。他の実施形態は、例えば従業員の耳たぶ、つま先および/または同様のところなどの任意の数の適切な場所に設けられた任意の数の血液状態センサを含み得る。
【0115】
いくつかの実施形態では、血圧センサ706は従業員の腕/手首に配置される。例えば、血圧センサ706は、従業員の手首の辺りに固定された血圧測定用カフ1010を含み得る。いくつかの実施形態では、血圧測定用カフ1010は、従業員のシャツの袖1012の中に集積され得る。他の実施形態は、例えば従業員の上腕および/または同様のところなどの任意の数の適切な場所に設けられた任意の数の血圧センサを含み得る。
【0116】
いくつかの実施形態では、力センサ708は、従業員の手および/または足に配置される。例えば、力センサ708は、従業員によって装着された作業手袋1008の手のひら部分内に集積された力変換器1014を含み得る。そのような力変換器1014は、(例えば、物を持ち上げている間に)従業員の手によって及ぼされた力の判断を可能にし得る。更なる例として、力センサ708は、従業員によって装着された作業ブーツ1016の底部分内に集積された力変換器1014を含み得る。そのような力変換器1014は、例えば従業員の体重を判断するために使用され得る、従業員の足にかかる力の判断が可能であり得る。他の実施形態は、例えば従業員の背中、尻範囲および/または同様のところなどの任意の数の適切な場所に設けられた任意の数の力センサを含み得る。
【0117】
いくつかの実施形態では、体脂肪センサ710は従業員の足に配置される。例えば、体脂肪センサ710は、従業員によって装着された作業ブーツ1016の底部分内に集積された導電接触子1018を含み得る。導電接触子は、従業員の足の底に接触し得る。そのような体脂肪センサ710は、彼らの体脂肪率を示す従業員の足にわたる抵抗の判断を可能にし得る。他の実施形態は、例えば従業員の手、胸、背中、尻範囲および/または同様のところなどの任意の数の適切な場所に設けられた任意の数の体脂肪センサを含み得る。
【0118】
いくつかの実施形態では、身体の位置センサ712は、従業員の手、足、頭、腰、および/または同様のところに配置される。例えば、身体の位置センサ712は、従業員によって装着された作業手袋1008の手のひら部分内に集積され、作業ブーツ1016、ベルト1022、安全ヘルメット1024、肘パッド1026、および/または膝パッド1028内に集積された位置決めデバイス1020を含み得る。そのような位置決めデバイス1020は、従業員の手、足、腰、頭、膝および肘の絶対または相対位置の判断を可能にし得る。他の実施形態は、例えば従業員の胴/胸、背中、肩、あご、尻範囲および/または同様のところなどの任意の数の適切な場所に設けられた任意の数の場所センサを含み得る。
【0119】
いくつかの実施形態では、音声センサ714は、従業員の口の近くに設けられる。例えば、音声センサ714は、従業員のシャツの襟にまたは襟の近くに固定されたマイクロフォン/スピーカ1029を含み得る。他の実施形態は、任意の数の適切な場所に設けられた任意の数の音声センサセンサを含み得る。
【0120】
いくつかの実施形態では、呼吸センサ716は、従業員の胸に配置される。例えば、呼吸センサ716は、帯1004によって従業員の胴の周りに固定された呼吸の動きセンサ1030を含み得る。他の実施形態は、任意の数の適切な場所に設けられた任意の数の呼吸センサセンサを含み得る。
【0121】
いくつかの実施形態では、1つ以上の神経センサ718は、従業員の頭/頭皮の辺りに配置される。いくつかの実施形態では、安全ヘルメット1024は、その中に集積された(例えば、従業員がヘルメット1024を装着している間に従業員の頭に接触するようにヘルメット1024の内部に結合された)複数の神経センサ718(例えば、16個の神経センサ718)を含む。ヘルメット1024は、ヘルメット1024が従業員によって装着されている間に従業員の頭の辺りの離散的な神経センサの場所において神経センサ718の位置付けをもたらし得る。他の実施形態は、任意の数の適切な場所に設けられた任意の数の神経センサセンサを含み得る。
【0122】
いくつかの実施形態では、心拍数センサ720は、従業員の胸の辺りに配置される。例えば、心拍数センサ720は、帯1004によって従業員の胴/胸の周りに固定された心拍数モニタ1032を含み得、従業員の心拍数を検知するための2個の導電接触子を含む。他の実施形態は、任意の数の適切な場所に設けられた任意の数の心拍数センサを含み得る。
【0123】
従業員110はまた、目の安全装着物、例えば眼鏡、安全眼鏡、安全ゴーグル、シールドまたは同様のものなどを装着し得る)。いくつかの実施形態では、目の安全装着物は、AR表示デバイス106を含む。例えば、例示された実施形態では、目の装着物は、健康情報204が、ゴーグル300を通して従業員のFOVに見えるように、その上に投影された(例えば、健康状況概要206および健康警告208を含む)健康情報204を有するゴーグル300を含む。
【0124】
いくつかの実施形態では、センサ102のいくつかまたは全ては、従業員のワークステーション102および周囲のワークステーション環境全体にわたって位置し得る。例えば、センサ102のうちのいくつかのものは、従業員のデスク、椅子、コンピュータまたは同様のものにまたはそれらの近くに位置し得る。
【0125】
図11は、本発明の1つ以上の実施形態に従って例示的なワークステーション環境1100を例示する図である。いくつかの実施形態では、ワークステーション環境1100は、従業員110が彼らの就業日のいくらかまたは全て(例えば、8時間またはそれ以上)を費やす場所を含む。例えば、ワークステーション環境1100は、従業員のオフィス、従業員の小部屋、アセンブリ/製造ライン上の従業員の割当ステーションまたは同様のものを含み得る。いくつかの実施形態では、ワークステーション環境1100は、従業員ワークステーション603aを含む。ワークステーション603aは、従業員が彼らの職務を遂行することを容易にするデバイス、備品および同様のものを含み得る。例えば、ワークステーション603aは、ワークステーション表面1102(例えば、デスク)、床1103、椅子1104、および従業員コンピュータ630を含み得る。いくつかの実施形態では、従業員コンピュータ630は、様々な周辺機器、例えばコンピュータマウス(「マウス」)1108、コンピュータキーボード1110、コンピュータ表示(例えば、コンピュータモニタ)1112、音声ヘッドセット(例えば、スピーカおよび/またはマイクロフォンを含むブルートゥースヘッドセット)1114または同様のものなどを含み得る。
【0126】
いくつかの実施形態では、ワークステーション603aの周りの範囲は、ワークステーションゾーン1120を画定し得る。いくつかの実施形態では、ワークステーションゾーン1120は、従業員が典型的に彼らの就業日のうちのいくらかまたは全ての間に属する範囲(例えば、3次元領域)を含む。例えば、
図11の破線によって描写されるように、ワークステーションゾーン1120は、コンピュータ表示1112のすぐ前の領域を含み得、従業員の椅子1104の場所を含む。従業員110が、ゾーン1120内で多くの時間を費やすことを予想され得る際、ゾーン1120は、その中に位置する間の従業員の行動および全体的な健康に関する情報(例えば、健康データ)を集めることが望まれている領域であり得る。ワークステーション603aは、ゾーン1120内にまたはゾーン1120の近くに位置する間の従業員の行動および全体的な健康に関する健康データを取得するための1つ以上のセンサ102(例えば、ワークステーションセンサ102b)を含み得る。いくつかの実施形態では、様々なセンサ102は、ワークステーション603aの範囲/構成要素を用いて集積される。例えば、1つ以上の温度センサ702、体脂肪センサ710、力センサ208、および/または同様のものは、椅子1104を用いて(例えば、従業員の椅子1104上に配置されるか従業員の椅子1104を用いて集積される椅子パッドシステム(「椅子パッド」)1150によって)集積され得る。別の例として、1つ以上の温度センサ702、体脂肪センサ710、力センサ208、および/または同様のものは、(例えば、ワークステーション環境603aの床1103上に配置されるかその床1103を用いて集積される床マットシステム(「床パッド」)460によって)従業員の足の下に床1103を用いて集積され得る。更に別の例として、1つ以上の温度センサ702、血液状態センサ704、血圧センサ706および/または同様のものは、(例えば、マウスシステム1170経由で)マウス1108または従業員コンピュータ630の他の周辺機器デバイスを用いて集積され得る。別の例として、1つ以上の神経センサ718は、従業員の頭上に装着された神経ヘッドセットシステム(「神経ヘッドセット」)1180の中に集積され得る。いくつかの実施形態では、神経センサ718は、神経信号を検知するために使用され得る乾電極を含み得る。そのような乾電極は、従業員の頭皮上に電極接触を配置するために最小限の皮膚用製剤を必要とし得るか、または皮膚用製剤を必要とし得ない。本明細書に記載したように、神経センサ218は、従業員の頭に接触する/従業員の頭を支持するヘッドセットによっておよび/または様々な表面、例えば椅子/座部のヘッドレストなどに設けられ得る。
図5は、本発明の1つ以上の実施形態に従って集積センサ102を含むワークステーション102を例示するブロック図である。ワークステーション環境内のセンサ102のそのような集積化は、従業員が彼らの日々の職務に従事している間に健康データ700が取得されることを可能にすることによって、センサ102の身体プロファイルを減らすこと、そうでなければセンサ102の存在によって引き起こされ得る従業員110の気を散らすことを減らすこと、および/または従業員110に対して使い易さを高めることに役に立ち得る。例えば、センサ102は、健康試験を受けるために特別な努力を要することを従業員に要求することなく健康データ700を受動的に取得することができ得る。
【0127】
従業員110はまた、目の装着物、例えば眼鏡、安全眼鏡、安全ゴーグル、顔面シールドまたは同様のものなど)を装着し得る。いくつかの実施形態では、目の装着物は、AR表示デバイス106を含む。例えば、例示された実施形態では、目の装着物は、彼らが眼鏡320を通して従業員のFOVを見ることができるように、それのレンズ上に投影された(例えば、健康状況概要206および健康警告208を含む)健康情報204を有する眼鏡321を含む。
【0128】
図12は、本発明の1つ以上の実施形態に従って健康データ700(温度データ700a、血液状態データ700b、血圧データ700c、力データ700d、体脂肪データ700e、身体の位置データ700f、音声データ700g、呼吸データ700h、神経データ700iおよび/または心拍数データ700j)を収集する方法1200を例示するフローチャートである。方法1200は、モバイルデバイス122および/または従業員コンピュータ630によって健康データ700を収集することをもたらすために、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630によって実行され得る。
【0129】
方法1200は、ブロック1202に描写されるように、健康データ700の必要性を監視することを含み得る。いくつかの実施形態では、健康データの必要性を監視することは、センサ102の1つ以上から健康データ700を収集する必要性があるかどうかを判断することを含み得る。いくつかの実施形態では、健康データ700の必要性は、システム600の別の構成要素からの要求に基づいて識別される。例えば、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、サーバ604および/または従業員110から(例えば、健康試験を開始するためのユーザの要求によって)受信された健康データの要求(例えば、健康試験および/または健康データ700のための照会を開始する要求)に応答して健康データ700を収集する必要性があることを判断し得る。
【0130】
いくつかの実施形態では、健康データ700の必要性が、対応する健康監視試験スケジュール/ルーチンに基づいて識別される。例えば、健康試験スケジュールが午後12:00に健康データ700の収集を必要とする場合、現在の時間が午後12:00であるときに健康データ700が必要とされていることが判断され得る。別の例として、健康試験スケジュールが、午前8:00から午後6:00の健康データ700のバッチの継続的な収集を必要とする場合、現在の時間が午前8:00〜午後6:00の範囲内であるときに健康データ700が必要とされていることが判断され得る。更に別の例として、健康試験スケジュールが、午前8:00から午後6:00まで1時間の間隔で健康データ700の繰り返しの収集を必要とする場合、現在の時間が午前8:00、午前9:00などであるときに健康データ700が必要とされていることが判断され得る。これらの試験スケジュールは例示的なものであり、他の実施形態は任意の適切な試験スケジュールを含み得ることが理解されるであろう。
【0131】
ブロック1204で、健康データ700が必要とされていないことが判断される場合、方法1200は、ブロック1206に描写されるように、ルーチンが停止されるべきであるかどうかの判断に進むことを含み得る。いくつかの実施形態では、試験ルーチンが、システム600の別のデバイスからの停止する命令に基づいて停止されるべきであることが判断され得る。例えば、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、健康試験ルーチンを停止するためにサーバ604および/または従業員110からの命令(例えば、以下により詳細に記述されるように、対話型健康監視ダッシュボードによって提示される健康試験を終わらせるための従業員の要求)に応答してそれらが健康監視試験ルーチンの実行を停止するべきであることを判断し得る。健康監視試験ルーチンの実行は停止されるべきであることが判断される場合、健康試験ルーチンは停止され得る。
【0132】
ブロック1204で、健康データ700が必要とされていることが判断される場合、方法1200は、ブロック1208に描写されるように健康データ700を収集するためにセンサ102の監視に進むことを含み得る。いくつかの実施形態では、健康データ700を収集するためにセンサ102を監視することは、必要とされた特定の健康データ700を提供する特定のセンサ102を監視することを含む。例えば、必要とされた健康データ700が従業員の体温を含む場合、健康データ700を収集するためにセンサ102を監視することは、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630が、対応する温度測定値(例えば、温度データ700a)を収集するために温度センサ202の1つ以上(例えば、体温計/熱電対1002)を監視することを含み得る。類似の技法は、システム600の様々なセンサ102(例えば、モバイルセンサ102aおよび/またはワークステーションセンサ102b)から健康データ700の他の形態を収集するために使われ得る。例えば、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、温度データ700a、血液状態データ700b、血圧データ700c、力データ700d、体脂肪データ700e、身体の位置データ700f、音声データ700g、呼吸データ700h、神経データ700iおよび/または心拍数データ700jを、類似の手法で、健康監視システム600の対応する1つ以上の温度センサ702、1つ以上の血液状態センサ704、1つ以上の血圧センサ706、1つ以上の力センサ708、1つ以上の体脂肪センサ710、1つ以上の身体の位置センサ712、1つ以上の音声センサ714、1つ以上の呼吸センサ716、1つ以上の神経センサ718、および/または1つ以上の心拍数センサ720から収集し得る。
【0133】
方法1200は、ブロック1210に描写されるように、健康データ700を格納することを含み得る。いくつかの実施形態では、健康データ700を格納することは、収集された健康データ700をローカルまたは遠隔メモリ内に格納することを含み得る。例えば、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、収集された健康データ700をローカルメモリ801および/または900内に格納し得る。いくつかの実施形態では、健康データ700を格納することは、後になって伝送するために健康データ700をバッファリングすること/待ち行列に入れることを含み得る。
【0134】
方法1200は、ブロック1212に描写されるように、健康データ700を伝送することを含み得る。いくつかの実施形態では、健康データ700を伝送することは、システム600の別の構成要素/エンティティに健康データ700を伝送することを含み得る。例えば、モバイルデバイス622は、従業員110の健康を監視する際に使用するために、健康データ700(例えば、メモリ801および/または900内に格納された健康データ700)をサーバ604に伝送し得る。いくつかの実施形態では、健康データ700は、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630からネットワーク618経由でサーバ604に伝送され得る。
【0135】
いくつかの実施形態では、健康データ700の伝送は、健康データを送信する/伝送するための対応するスケジュールに基づいて調節され得る。例えば、健康試験ルーチンが午後12:00に健康データの収集を要求する場合、健康データ700は、午後12:00にまたはほぼ午後12:00に収集され伝送され得る。更なる例として、健康試験ルーチンが午前8:00から午後6:00まで健康データの継続的な収集および伝送を要求とする場合、従業員の健康を監視する際に使用するために健康データ700の実質的に継続的なストリームが(例えば、センサ102からモバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630に、ならびに/あるいはモバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630からサーバ604に)伝送されるように、健康データ700は、午前8:00から午後6:00まで収集され伝送され得る。更なる例として、健康試験スケジュールが午前8:00から午後6:00まで健康データの継続的な収集と1時間の間隔でバッチ内の健康データの伝送とを要求する場合、健康データ700は、午前8:00から午後6:00まで収集され格納され得、先の1時間毎についての健康データ700のバッチは、午前9:00、午前10:00などにまたはほぼ午前9:00、午前10:00などに伝送される。
【0136】
いくつかの実施形態では、収集された健康データを伝送した後、方法1200は、健康データの取得を継続するべきであるかどうかを判断するためにブロック1206に進み得る。従って、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、従業員の健康を監視する際に使用するために要求に応じて様々なセンサ102から健康データ700を収集し得る。
【0137】
方法1200は、本明細書に記載された技法に従って使われ得る方法の例示的な実施形態であることが理解されるであろう。方法1200は、それの実行および使用の変形を容易にするために修正され得る。方法1200は、ソフトウェア、ハードウェア、またはそれらの組み合わせにおいて実行され得る。方法1200のいくつかまたは全ては、本明細書に記載されたモジュール/アプリケーションの1つ以上、例えばモバイルデバイスモジュール808および/または従業員コンピュータモジュール908などによって実行され得る。方法1200の順序は変えることができ、様々な要素が、追加され得、並べ替えられ得、組み合わされ得、省略され得、修正され得るなどする。
【0138】
サーバ604(
図6を見よ)は、当業者によって理解されるであろうように、他のネットワークエンティティによる要求を供給するネットワークエンティティを含み得る。例えば、サーバ604は、ネットワーク618経由でクライアントエンティティ、例えばモバイルデバイス622、従業員コンピュータ630、雇用主ワークステーション603b、および/または同様のものなどによる要求を供給し得る。サーバ604は、コンテンツサイト、例えば、ウェブサイト、ファイル転送プロトコル(FTP)サイト、インターネット検索ウェブサイトまたはネットワークコンテンツの他のソースなどをホストし得る。いくつかの実施形態では、サーバ604は、1つ以上のアプリケーション、そのような従業員健康監視アプリケーションをホストする。従業員健康監視アプリケーションのいくつかまたは全ては、サーバ604上で局所的に、ならびに/あるいは様々な他のネットワークエンティティ、例えばモバイルデバイス622、従業員コンピュータ630、雇用主ワークステーション603b、遠隔ワークステーション612、および/または同様のものなどによって遠隔で実行され得る。例えば、サーバ604は、従業員から健康データ700を収集するためにモバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630上の遠隔アプリケーション/プロセス(例えば、方法1200を実行するアプリケーション)の実行を引き起こし得、従業員の健康を監視する際に使用するために、収集された健康データ700の処理を行うように局所アプリケーション(例えば、健康監視アプリケーション)を実行し得、また、モバイルデバイス622、従業員コンピュータ630、雇用主ワークステーション603b、遠隔ワークステーション612、および/または同様のもの上の表示のために健康コンテンツ(例えば、健康レポート)を供給する。
【0139】
ファイルサーバ606は、当業者によって理解されるであろうように、従業員健康情報609を管理するためにシステムによって使われ得る。例えば、ファイルサーバ606は、サーバ604を含む他のネットワークエンティティによるデータベース608へのアクセスを管理し得る。ファイルサーバ606は、データベース管理システム、例えば、データベース608内の健康情報609などのデータの編成、記憶、管理、および検索を制御する1組のソフトウェアプログラムを実行し得る。データベース608は、従業員情報データベースを含み得る。例えば、データベース608は、従業員健康情報609、ならびに/あるいはシステム600の様々な特徴および/または健康情報609にアクセスするためのユーザの権利を確かめるために使用され得る従業員アクセス情報(例えば、ユーザ信用証明データや許可データ)を格納し得る。ファイルサーバ606および/またはデータベース609は、ネットワーク接続ストレージ(「NAS」)、ストレージエリアネットワーク(「SAN」)、もしくは直接アクセスストレージ(「DAS」)、またはそれらの任意の組み合わせを含み得る。いくつかの実施形態では、データベースサーバは、ファイルサーバ606の代わりにまたはファイルサーバ606に加えて、データベース608を格納するために使用され得る。
【0140】
モバイルデバイス622、従業員コンピュータ630、雇用主ワークステーション603b、遠隔ワークステーション612は、当技術分野において知られるようにパーソナルコンピュータ(PC)を含み得る。コンピュータは、UNIX、Linux、Windows(登録商標)、または本明細書に記述したネットワーク化システムと互換性のあるいくつかの他のオペレーティングシステムを動かし得る。いくつかの実施形態では、モバイルデバイス622、従業員コンピュータ630、雇用主ワークステーション603b、遠隔ワークステーション612は、ユーザがサーバ604によって制御される様々なプロセスと対話することを可能にする遠隔端末を含み得る。例えば、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630に関して本明細書に記載された動作は、サーバ604によって実行され得、モバイルデバイス122、従業員コンピュータ126、雇用主ワークステーション603b、および/または遠隔ワークステーション112は、サーバ604によって提供される動作とのユーザ対話をもたらすネットワーク端末を含み得る。その上、モバイルデバイス622、従業員コンピュータ630、雇用主ワークステーション603b、遠隔ワークステーション612は、サーバ604上に格納されたコンピュータプログラム命令へのアクセスを与え得る。例えば、サーバ604上で動く健康監視アプリケーションは、従業員が彼らのアカウントにログインするために信用証明にアクセスすることをもたらし得るように、モバイルデバイス622、従業員コンピュータ630、雇用主ワークステーション603b、遠隔ワークステーション612経由でアクセス可能であり得、サーバ604は、彼らの信用証明/許可を確かめ得、また、従業員は、モバイルデバイス622、従業員コンピュータ630、雇用主ワークステーション603b、遠隔ワークステーション612経由で彼らの健康情報609を入力/編集することができる。モバイルデバイス622、従業員コンピュータ630、雇用主ワークステーション603b、遠隔ワークステーション612経由で提供された健康情報は、データベース608内に格納された従業員の健康情報609を更新する際に使用するためにサーバ604経由でファイルサーバ606に転送され得る。いくつかの実施形態では、モバイルデバイス622、従業員コンピュータ630、雇用主ワークステーション603b、遠隔ワークステーション612は、通信ネットワーク618経由で健康情報609にアクセスするために、異なるサーバ(例えば、ウェブまたはネットワークサーバ604、606もしくは610)とインターフェースを取ることができる。
【0141】
雇用主ワークステーション603bは、雇用主(例えば、従業員の管理者、従業員の人事管理者、または同様の人)に1人以上の従業員についての従業員健康情報609へのアクセスを与え得る。例えば、雇用主は、彼らの従業員のいくらかまたは全ての健康に関する定期的なレポートおよび/または警告を提供され得、彼らの従業員のいくらかまたは全てについての従業員健康情報609の検討を積極的に開始し得、ならびに/あるいは雇用主ワークステーション603b経由で彼らの従業員のいくらかまたは全てについての健康試験を開始し得る。いくつかの実施形態では、雇用主は、雇用主に表示される対話型ダッシュボード経由でそのような特徴にアクセスし得る。それ故、例えば、雇用主は、健康状態が所与の従業員に影響を及ぼすかどうかを判断し得、従業員が彼らの健康計画に従うか否かを判断し得、対話型健康ダッシュボードによって、(例えば、一定の施設における)従業員のグループのいくらかまたは全てがグループ全体の健康懸念を示す類似の症状を体験している(例えば、所与の施設における従業員の高い割合が喘息、慢性閉塞性肺疾患(「COPD」)、または他の慢性症状にかかった)かどうかを判断し得る。
【0142】
図13は、本発明の1つ以上の実施形態に従ってサーバ604の構成要素を例示するブロック図である。いくつかの実施形態では、サーバ604は、メモリ1302、プロセッサ1304、および入力/出力(入出力)インターフェース1306を含む。
【0143】
メモリ1302は、不揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリ、ROM、PROM、EPROM、EEPROMメモリ)、揮発性メモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、同期型ダイナミックRAM(SDRAM))、大容量記憶装置メモリ(例えば、CD−ROM、および/またはDVD−ROM、ハードドライブ)、または同様のものを含み得る。メモリ1302は、サーバ604に関して本明細書に記載した機能動作をもたらすために、コンピュータプロセッサ(例えば、プロセッサ1304)によって実行可能である非一過性コンピュータ可読記憶媒体の上に格納されたプログラム命令1308を有するその非一過性コンピュータ可読記憶媒体を含み得る。プログラム命令1308は、サーバ604に関して本明細書に記載した機能のいくつかまたは全てを提供するために、プロセッサ1304によって実行可能であるプログラム命令を含むサーバモジュール1310を含み得る。
【0144】
プロセッサ1304は、プログラム命令を実行する/遂行することが可能な任意の適切なプロセッサであり得る。プロセッサ1304は、サーバ604の算術、論理、入力/出力、および他の演算を遂行するために、(例えば、サーバモジュール1310の)プログラム命令を実行する中央処理装置(CPU)を含み得る。プロセッサ1304は、Intel Corporation製のIntel(登録商標)Xeon(登録商標)マルチコアプロセッサ、Intel Corporation製のIntel(登録商標)マイクロアーキテクチャNehalem、AMD Corporation製のAMD Opteron(商標)マルチコアプロセッサ、または同様のものなど、サーバ604で使用するために適合される、任意の市販入手可能なプロセッサまたは複数のプロセッサであり得る。当業者には理解されるように、プロセッサ1304は、サーバ604を周辺機器(例えば、プロセッサおよびメモリ1302への直接のアクセスを可能にするディスプレイおよびキーボード、ならびに/またはサーバ604を介して動作するアプリケーション)に接続することを可能にする構成要素を含み得る。
【0145】
入出力インターフェース1306は、サーバ604への1つ以上の入出力デバイスの接続用のインターフェースを提供し得る。入出力デバイスは、ファイルサーバ606、ウェブサーバ610、モバイルデバイス622、従業員ワークステーション603a(例えば、コンピュータ630)、雇用主ワークステーション603b、センサ102、および/または同様のものなど、他のネットワークデバイスを含み得る。入出力デバイスは、有線または無線接続によって入出力インターフェース1306に通信可能に結合され得る。
【0146】
いくつかの実施形態では、サーバ604は、従業員の健康を監視するために、収集された健康データ700を使用する。
図14は、本発明の1つ以上の実施形態に従って従業員の健康を監視する方法1400を例示するフローチャートである。
【0147】
方法1400は、ブロック1402に描写されるように、健康データ700を収集することを含み得る。いくつかの実施形態では、健康データを収集することは、システム100の他のエンティティから健康データ700を収集することを含み得る。例えば、サーバ604は、様々なセンサ102によって(例えば、モバイル健康監視システム102のモバイルセンサ102aおよび/またはモバイルデバイス622ならびに/あるいはワークステーション103aのワークステーションセンサ102bおよび/または従業員コンピュータ630によって)、従業員についての健康データ700(例えば、温度データ700a、血液状態データ700b、血圧データ700c、力データ700d、体脂肪データ700e、身体の位置データ700f、音声データ700g、呼吸データ700h、神経データ700iおよび/または心拍数データ700j)を収集し得る(本発明の1つ以上の実施形態に従ってシステム600内のデータフローを例示するブロック図を含む
図15を見よ)。
【0148】
いくつかの実施形態では、健康データを収集するために健康センサを監視することは、センサ102のいくつかまたは全てによる単一の測定を実行することを含む。例えば、センサ102のいくつかまたは全ては、単一の測定値を順々に(例えば、次々に)、または並行して(例えば、同時に)記録し、対応する健康データ700をモバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630に送信するために使われ得る。本明細書に記載したように、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、従業員の健康を監視する際に使用するために、センサ102から測定値を収集し、対応する健康データ700をサーバ604に送信し得る。
【0149】
いくつかの実施形態では、健康データを収集するために健康センサを監視することは、センサ102のいくつかまたは全てによる複数の測定を実行することを含む。例えば、センサ120のいくつかまたは全ては、所定の期間(例えば、5分間、1時間、8時間、または同様のもの)にわたって1組の測定値(例えば、1分毎に1つ)を記録し、対応する健康データ700をモバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630に送信するために使われ得る。本明細書に記載したように、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、従業員の健康を監視する際に使用するために、センサ102から測定値を収集し、対応する健康データ700をサーバ604に送信し得る。
【0150】
いくつかの実施形態では、健康データは、サーバ604によって開始される健康試験によって収集される。例えば、サーバ604は、健康データが所与の試験スケジュール/ルーチンに従って収集される(例えば、健康データを午前8時から午後6時まで検知/収集される、健康データを午前8時から午後6時まで1時間毎に検知/収集される、および/または同様のもの)ように要求する、健康監視ルーチンを実行し得、サーバ604は、スケジュールに基づいて健康データ700が要求されていることを判断し得、健康データ700が要求されていると判断することに応答して、サーバ604は、スケジュールに従って、モバイルデバイス622、従業員コンピュータ630、および/またはセンサ102に、健康データ700の問い合わせを行い得る。試験スケジュール/ルーチンが、午前8時から午後6時までの健康データの収集を要求する場合、サーバ604は、午前8時に、健康データ700の収集およびサーバ604への転送を開始する第1の要求を、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630に送信し得、午後6時に、健康データ700の収集およびサーバ604への転送を終了する第2の要求を、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630に送信し得る。そのような実施形態では、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、午前8時から午後6時まで、継続的に健康データ700の取得およびサーバ604への転送を行い得る。サーバ604は、任意の適切な試験スケジュール/ルーチンに従って、類似の要求を送信し得る。例えば、試験スケジュール/ルーチンが、午前8時から午後6時まで、1時間毎の健康データの収集を要求する場合、サーバ604は、午前8時、午前9時、午前10時などのそれぞれに、健康データ700を収集し、それをサーバ604に転送する要求を、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630に送信し得る。そのような実施形態では、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、午前8時から午後6時までの毎時間(例えば、午前8時、午前9時、午前10時など)、1組の健康データの収集(およびサーバ104への転送)を行い得る。
【0151】
いくつかの実施形態では、サーバ604は、ユーザによって生成される要求など、外部要求/イベントに基づいて、健康試験を開始する。例えば、従業員または雇用主が、ユーザが健康試験の実行を要求することを可能にする対話型健康ダッシュボードと、所与の従業員について対話しており、ユーザが、健康試験の実行を要求する場合、サーバ604は、その要求に基づいて健康データが要求されていると判断し得、健康データが要求されていると判断することに応答して、サーバ604は、健康データについて、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630に問い合わせを行い得る。そのような実施形態では、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630は、ユーザによる健康試験実施要求時、またはそれに近い時点で、1組の健康データ700を収集し、それをサーバ604に転送し得る。それ故、サーバ604は、自動的(例えば、試験スケジュール/ルーチンに基づいて)および/または外部要求(例えば、従業員、雇用主、または他のユーザからのユーザにより開始される要求)に応じて、健康試験を開始し得る。
【0152】
いくつかの実施形態では、1人以上の従業員についての健康データは、時間の経過に伴ってログを取られ得る。例えば、健康データ700は、従業員の1つのグループの各従業員について収集され得、従業員のそれぞれについての健康情報609は、収集された健康データを反映するために更新され得る。それ故、従業員のそれぞれについての健康データのログが生成され得る。いくつかの実施形態では、所与の従業員についての健康データのログは、従業員についてのプロファイルを生成するために使用され得る。例えば、ログを取られた健康データ700は、現在の/最近の健康データ700(例えば、1分、1時間、1日、1週、1月、または同様のときの内に収集された健康データ700)および/または過去の健康データ700(例えば、1分以上、1時間以上、1日以上、1週以上、1月以上、1年以上、または同様のときより前に収集された健康データ700)に基づく健康プロファイルおよび/またはレポートを生成するために使用され得る。いくつかの実施形態では、従業員についての健康情報609は、従業員の健康情報の記録/ログを含む。例えば、健康情報609は、各従業員について、従業員個人プロファイルデータ(例えば、名前、年齢など)、過去の/現在の従業員健康プロファイルデータ(例えば、健康データ、特性、症状、計画)および/または従業員活動データ(例えば、運動、消費した食品などのログ)などを含み得る。
【0153】
方法1400は、ブロック1404に描写されるように、1つ以上の対応する健康プロファイル1500を生成するために、収集された健康データを処理することを含み得る(
図15を見よ)。いくつかの実施形態では、健康プロファイル1500は、収集された健康データ700の処理に基づいて、サーバ604によって生成される。健康プロファイル1500は、従業員の健康特性1502、健康状態1504、健康の危険性1506、および/または健康計画1508を含み得る。
【0154】
いくつかの実施形態では、健康特性1502は、収集された健康データ700から導出される第1のレベルの健康プロファイルデータを含む。例えば、サーバ604は、従業員の種々のバイオメトリック健康特性1502aおよび/またはバイオメカニック健康特性1502bを識別するために、収集された健康データ700(例えば、バイオメトリック健康データおよび/またはバイオメトリック健康データ)を処理し得る。バイオメトリック健康特性1502aは、例えば、従業員の検知された体温1510、体重1511、体脂肪1512、心拍数1513、血圧1514、血液状態(例えば、血液酸素化、血糖値など)1515、呼吸数1516、神経/脳活動1517、および/または同様のものを含み得る。バイオメカニック健康特性1502bは、例えば、従業員の検知された身体の位置1520(例えば、従業員の頭、胴、腕、手、脚、足、および/もしくは同様のものの従業員の物理的位置決めおよび/もしくは運動)、目の動き(例えば、焦点、瞬目率、目の瞳孔拡張、および/もしくは同様のもの)1521、神経/脳活動1517、身体労作1522、ならびに/または同様のものを含み得る。
【0155】
いくつかの実施形態では、健康特性1502は、健康データ700によって直接提供され得る。例えば、心拍数データ700iは、心拍数について判断された値(例えば、毎分の脈拍(「BPM」が80)を含み得る。類似の値は、他の健康特性1502のいくつかまたは全てについて提供され得る。いくつかの実施形態では、健康特性1502は、健康データ700から推定/計算され得る。例えば、健康データ700は、一定期間にわたる心臓の鼓動を示す1組の測定値(例えば、15秒間にわたる20回の心臓の鼓動を示す血圧データ700cのログ)を含み得、サーバ604は、対応する心拍数値(例えば、80BPMの心拍数)を判断するために1組の測定値を処理し得る。類似の判断は、他の健康特性1502のいくつかまたは全てについてなされ得る。例えば、健康データ700は、他の健康特性1502のいくつかまたは全てについての値を判断するために類似の手法で(例えば、受信された値、データセット、および/または同様のものに基づいて)受信されおよび/または処理され得る。
【0156】
いくつかの実施形態では、体重1511は、1つ以上の力センサ208によって収集された力データ700dに基づく。力変換器1014によって検知された力を示す力データ700dは、従業員の体重を判断するために使用され得る。例えば、従業員のブーツ1016内の右および左の力変換器1014が約23kg(62ポンド)の力をそれぞれ検知する場合、その力は、従業員の体重が約56.5kg(124.6ポンド)であることを判断するように共に加えられ得る。更なる例として、椅子パッド1150および/または床マット1160に位置する従業員の椅子1104内の力変換器1014が合計約56.5kg(124.6ポンド)の力を検知する場合、その力は、従業員の体重が約56.5kg(124.6ポンド)であることを判断するように使用され得る。
【0157】
いくつかの実施形態では、体脂肪1512は、1つ以上の体脂肪センサ710によって収集される体脂肪データ700eに基づく。例えば、体脂肪1512は、体脂肪センサ710によって検知されたインピーダンス/抵抗力の生体電気インピーダンス分析(BIA)を用いて判断され得る。理想的には、男性従業員は、約8〜17%の体脂肪測定値を有し、女性従業員は、約10〜21%の測定値を有するであろう。体脂肪1512は、人物の脂肪の合計重量を人物の体重で除したものとして判断される、体脂肪率が含まれる。
【0158】
いくつかの実施形態では、心拍数1513は、1つ以上の心拍数センサ720によって収集された心拍数データ700jに基づく。例えば、心拍数1513は、所与の期間、典型的には60秒にわたって検知された心臓の鼓動の数を用いて判断され得る。いくつかの実施形態では、心拍数1513は、血圧センサ706の1つ以上によって収集された血圧データ700cに基づく。例えば、心拍数1513は、心拍数に対応し得る血圧の脈動率を用いて判断され得る。
【0159】
いくつかの実施形態では、血圧1514は、1つ以上の血圧センサ706によって収集される血圧データ700cに基づく。血圧1514は、血流による圧力変動を示す血圧データ700cを用いて判断され得る。例えば、血圧1514は、血圧測定用カフによって検出された最高血圧(例えば、「収縮期」血圧)および検出された最低血圧(例えば、「拡張期」血圧)に基づいて判断され得る。血圧1514は、拡張期血圧を分母とした収縮期血圧(例えば、90/60mmHg)として記録され得る。
【0160】
いくつかの実施形態では、血液状態1515は、1つ以上の血液状態センサ704によって収集される血液状態データ700bに基づく。例えば、血液酸素化、血糖値、および/または同様のものは、パルスオキシメーターまたは類似の血液状態センサによって提供される血液状態データ700bから判断され得る。
【0161】
いくつかの実施形態では、呼吸数1516は、1つ以上の呼吸センサ716によって収集される呼吸データ700hに基づく。例えば、呼吸数は、所与の期間にわたって、呼吸センサ716によって検知される、従業員の呼吸の数に基づいて判断され得る。例えば、呼吸データ700hが、従業員が15秒間に4回呼吸したことを示す場合、従業員の呼吸数1516は、1分間につき16回として判断され得る(V
f)。
【0162】
いくつかの実施形態では、脳活動1517は、1つ以上の神経センサ718によって収集される神経データ700iに基づく。いくつかの実施形態では、脳活動1517は、従業員の感情状態、考え(例えば、認知的考え、潜在意識的考え、および意図)、顔面運動(例えば、顔面表情)、運動機能、ならびに/または同様のものを含む、従業員の脳の状況を示す神経信号(例えば、アルファ波、ベータ波、ガンマ波、およびデルタ波を含む)のログを含む。脳活動1517は、神経データ700iを含み得るか、またはそうでなければそれから推定され得る。脳活動1517は、少なくとも、様々なバイオメトリックおよびバイオメカニック健康プロファイルデータ(例えば、様々なバイオメトリックおよびバイオメカニックな状態および危険性)を判断することにおけるその使用に基づく、バイオメトリック特性およびバイオメカニック特性の両方であり得る。
【0163】
いくつかの実施形態では、身体の位置1520は、1つ以上の身体の位置センサ712によって収集される身体の位置データ700fに基づく。例えば、カメラおよび/または位置決めデバイスから収集された身体の位置データ700fは、従業員の頭、胴、腕、肘、手、脚、膝、足、腰、および/または同様のものの相対および/または絶対位置を判断するために使用され得る。いくつかの実施形態では、従業員の身体の位置1520は、身体の位置データ700fを用いて判断される。いくつかの実施形態では、従業員の身体の位置は、力センサ708のいくつかのものによって検知される力に基づいて判断される。例えば、従業員の体重とおおよそ等しい力が、力変換器1014および/またはフロアマット1160の力変換器によって検知される場合、従業員は立っていると判断され得る。
【0164】
いくつかの実施形態では、身体労作1522は、力センサ708の1つ以上によって収集される力データ700dに基づく。例えば、従業員の手袋および/またはブーツに集積された力変換器1014によって検知される力を示す力データ700dは、従業員が物体を持ち上げる/動かすことによる身体労作を判断するために使用され得る。
【0165】
いくつかの実施形態では、健康特性1502の1つ以上は、1つ以上の健康状態1504を判断するために使用され得る。健康状態1504は、1つ以上の健康特性1502および/または収集された健康データ700から導出される、第2のレベルの健康プロファイルデータを含み得る。例えば、サーバ604は、従業員の種々のバイオメトリック健康状態1504aおよび/またはバイオメカニック健康状態1504bを推定するために、健康特性1502および/または収集された健康データ700を処理することができる。バイオメトリック健康状態1504aは、例えば、従業員の肥満度指数(「BMI」)1530、身体組成1531、健康レベル1532、安静時の心拍数(「RHR」)1533、最大心拍数(「MHR」)1534、目標心拍数(「THR」)1535、感情1536、考え1537、および/または同様のものを含み得る。バイオメカニック健康状態1504bは、例えば、従業員の姿勢(「姿勢分析」)1540、筋肉緊張1541、ストレスレベル1542、身体損傷1543、眼精疲労レベル1544、顔面運動1545、運動機能(例えば、しぐさ)1546、および/または同様のものを含み得る。
【0166】
いくつかの実施形態では、健康状態1504は、1つ以上の健康特性1502および/または他のデータ(例えば、従業員の個人プロファイル)に基づいて判断され得る。例えば、BMI1330および/または身体組成1531は、体重1511および体脂肪1512から推定され得る。健康レベル1532は、体重1511、心拍数1513、および/または血圧1514に基づき得る。安静時の心拍数1533、最大心拍数1534、および/または目標心拍数1535は、心拍数1513および/または従業員の年齢に基づき得る。感情1536および/または考え1537は、従業員の脳活動1517に基づき得る。姿勢1540および筋肉緊張1541は、観測された従業員の身体の位置1520(例えば、頭、胴、腕、手、脚、足、および/もしくは同様のものの物理的位置決めおよび動き)ならびに/または身体労作1522に基づき得る。ストレスレベル1541は、観測された従業員の身体の位置1520、目の動き1521、および/または脳活動1517に基づき得る。身体損傷1543は、観測された従業員の身体の位置1520、目の動き1521、脳活動1517、および/または身体労作1522に基づき得る。眼精疲労1544は、観測された従業員の目の動き1521に基づき得る。顔の動き1545および/または運動機能1546は、脳活動1517に基づいて判断され得る。
【0167】
BMI1530は、個人の体重(m)を身長(h)の二乗で除したものであり得る。いくつかの実施形態では、BMI1530は、次の方程式を使用して決定される。
BMI=m*703/h
2 (1)
【0168】
式中、「m」は、従業員の体重(kgまたはポンド単位)であり、「h」は、従業員の身長(メートルまたはインチ単位)である。この方程式から、サーバ604は、従業員が平均体重である(例えば、約18.5〜25の範囲のBMIを有する)か、過体重である(例えば、約25〜30の範囲のBMIを有する)か、または肥満である(例えば、約30を上回るBMIを有する)かが判断され得る。
【0169】
身体組成1531は、従業員の体内の骨、脂肪、および/または筋肉の割合を示し得る。いくつかの実施形態では、身体組成1531は、少なくとも体脂肪率および体重1511に基づいて判断される。
【0170】
いくつかの実施形態では、健康レベル1532は、従業員の身体が、身体的作業負荷に耐える、および/または適時に回復する能力を示す。健康レベル1532は、従業員の心拍数に基づき得る。例えば、従業員は、安静時の心拍数1534が約100BPM未満である場合、良好な健康レベルを有すると判断され得る。
【0171】
いくつかの実施形態では、呼吸数1516は、所定の時間内(例えば、60秒間)に取得された呼吸数を示す。いくつかの実施形態では、安静時の心拍数(RHR)1533は、従業員の低活動性期間(例えば、椅子1104に着席しており、いずれの激しい作業活動にも従事していない間)に取得される測定された心拍数(HR)1513である。最大心拍数(MHR)1534は、次の方程式を使用して判断され得る。
MHR=205.8−(0.685×年齢) (2)
式中、「年齢」は、年単位での従業員の年齢である。目標心拍数(THR)1535は、次の式、「カルボーネン法」を使用して計算され得る。
THR=((MHR−RHR)×強度%)+RHR (3)
式中、強度は、パーセンテージであり、通常約65%〜85%である。目標心拍数1535、安静時の心拍数1533、および最大心拍数1534は、従業員が安全な運動管理、健康計画の形成、および従業員がその日の健康計画目標を達成したかどうか、例えば、従業員が運動したことをプログラムに示した距離および時間の長さで従業員が目標心拍数1535に達したかどうかの判定を行うことを助けるために、従業員に提供され得る。さらに、従業員の安静時の心拍数1533が、1分間あたり100を上回る心拍である場合、例えば、システムは、健康ダッシュボード1512、健康レポート1510、AR表示106、および/または同様のものによって、心血管疾患、卒中、または肥満の危険性に関する健康の警告注意を従業員に提供し得る。
【0172】
いくつかの実施形態では、従業員の感情1536、考え1537、顔面運動1545、および/または運動機能1546は、検知された神経信号(例えば、脳活動1517)に基づいて判断され得る。例えば、複数の所定の脳波パターンを、対応する感情、考え、顔面運動、および/または運動機能と関連付けることができる。脳活動1517の処理の間、検知/観測された神経信号を、複数の所定の神経信号パターンと比較して、その間の一致を識別することができる。観測された神経信号と所定の神経信号パターンの1つ以上とが一致すると、従業員は、一致する所定の神経信号パターンに対応する感情(例えば、楽しい、悲しい、興奮している、落ち込んでいるなど)1536、考え(例えば、ある行動をとろうという意図など)1537、顔面運動(例えば、微笑みなどの顔のしぐさ)1545、および/または運動機能(例えば、動きの流れ)1546の状態にあると判断され得る。いくつかの実施形態では、本明細書に記載したように、アニメーション化されたアバターが、従業員の現在の感情および/または顔面のしぐさを模倣するために使用され得る。例えば、従業員が楽しいおよび/または微笑んでいると判断された場合、表示されるアバターは、笑顔を含むようにアニメーション化され、従業員または従業員の健康を確認する他の人物(例えば、雇用主)に、従業員の現在の感情状態および/または顔面表情の表示を提供し得る。いくつかの実施形態では、従業員の考えを判断する能力を用いて、従業員が業務を遂行することを助けることができる。例えば、システム600は、従業員がモバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630上で文書処理アプリケーションを開くつもりであると判断し得、システム600は、従業員よる物理的対話を全く必要とすることなく、行動しようというその判断された意図に基づいて、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630上の文書処理アプリケーションを開始し得る。いくつかの実施形態では、脳活動1517および/または考え1537は、従業員によって取られ得る行動を予測するために使用され得る。例えば、従業員が「重い箱を持ち上げる」という考えを有する場合、従業員が重い箱を持ち上げようとしていることが判断され得る。
【0173】
いくつかの実施形態では、従業員の姿勢1540の判断は、身体の位置1520に基づき得る。例えば、従業員は、従業員の手、手首、および前腕の1つ以上が、フロアと一直線、直列、およびおおよそ平行である場合;従業員の頭が、水平もしくはわずかに前方に傾いている、前を向いている、および平衡状態であり、概して胴と並んでいる場合;従業員の肩が、リラックスしており、その上腕が身体の側面で正常に垂れている場合;従業員の肘が、身体近くに保たれ、約90〜102度の角度で曲がっている場合;従業員の足が、フロアもしくはフットレスト(従業員のデスクの高さが調整可能でない場合)によって完全に支持されている場合;垂直もしくはわずかに後にもたれかかっているときに、従業員の背中が、完全に支持されている場合;従業員の太腿および臀部が、概してフロアと平行である場合;ならびに/または従業員の膝が、足がわずかに前方にある状態で、臀部とほぼ同じ高さにある場合、良い姿勢を有すると判定することができる。姿勢1540は、従業員が着席している/立っている場合の、頭、胴、腕、および足の判断された適正な配置、ならびに観測された身体の位置1520に基づく適正な配置からの従業員の偏移を含み得る。いくつかの実施形態では、理想的な身体の位置に対する従業員の実際の身体の位置を判断することが可能であり、姿勢1540は、理想的な身体の位置に対する実際の身体の位置の偏移率を示し得る、および/または従業員の姿勢を改善するための提案を含み得る(例えば、腰が椅子のランバーサポートとしっかりと接触する状態で、背筋を伸ばして椅子に着席するなど)。
【0174】
いくつかの実施形態では、筋肉緊張1541のレベルは、例えば、従業員の腕の位置および肩の高さ(例えば、従業員の肩が上がっていて腕が準最適な方向に曲がっている)を含む従業員の身体の位置1520、従業員の呼吸数1516、ならびに複数の健康試験を行う場合は従業員が身体労作1522に従事していた時間の長さに基づいて、判断され得る。例えば、従業員の腕が物体を持ち上げるために繰り返し延ばされた場合、従業員は、高いレベルの筋肉緊張を経験していると判断され得る。これらの測定値を用いて、システムは、従業員の筋肉緊張1541の推量を既知の技術を用いて判断し得る。
【0175】
いくつかの実施形態では、眼精疲労1544のレベルは、従業員の目の動き1521に基づいて判定することができる。例えば、瞬目率が1分間に15回未満に低下した、および/または従業員が実質的に同じ位置(例えば、モバイルデバイス122のディスプレイ画面)を長時間(例えば、20分間を上回って)凝視している場合、従業員が高いレベルの眼精疲労1544を経験していると判定することができる。
【0176】
例示される実施形態は健康特性1502の例示的な組およびそれらから推定された対応する健康状態1504を含むが、実施形態は、健康特性1502として提供されている列挙された健康状態1504のうちの1つ以上を含み得るか、またはその逆もまた可能であることが理解されるであろう。例えば、センサ102が、安静時の心拍数値を提供する場合、安静時の心拍数は、健康特性1502から推定される健康状態1504とは対照的な健康特性1502として提供され得る。例示される実施形態は、健康特性/状態の例示的な一覧を含むが、他の実施形態は、従業員、雇用主、および/または他のユーザにとって興味深いものであり得るあらゆる多様な健康特性/状態を評価することを含んでもよいことが理解されるであろう。
【0177】
バイオメトリックおよび/またはバイオメカニック健康特性1502および/または健康状態1504を使用して、対応する健康の危険性1506を識別することができる。健康の危険性1506は、健康状態1504、健康特性1502、および/または収集された健康データ700のうちの1つ以上から導出される、第3のレベルの健康プロファイルデータを含み得る。例えば、サーバ604は、健康状態1504、健康特性1502、および/または収集された健康データ700を処理して、従業員の種々のバイオメトリック健康の危険性1506aおよび/またはバイオメカニック健康の危険性1506b(すなわち、関連する健康状態を発症する危険性)を推定することができる。バイオメトリックな健康の危険性1506aは、例えば、肥満1550の危険性、損傷1551の危険性、糖尿病1552の危険性、感染症1553の危険性、炎症1554の危険性、循環問題1555の危険性、心血管疾患1556の危険性、心血管発作(例えば、卒中)1557の危険性、疾病(例えば、インフルエンザ)1558の危険性、喘息1559を発症する危険性、アレルギー1560を発症する危険性、気管支炎1561を発症する危険性、鬱病1562を経験する危険性、および/または同様のものを含み得る。バイオメカニックな健康の危険性1506bは、例えば、背中の損傷1563(例えば、上/下の背中の痛み)の危険性、首の損傷1564の危険性、筋骨格症候群(「MSD」)1565の危険性、手根管症候群(「CTS」)1566の危険性、上顆炎(すなわち、テニス/ゴルフ肘)1567の危険性、回旋けん板損傷1568の危険性、眼疾患1569の危険性、身体疲労の危険性、および/または同様のものを含み得る。
【0178】
いくつかの実施形態では、健康の危険性は、1つ以上の健康状態1504、健康特性1302、および/または他のデータ(例えば、従業員の個人プロファイル)に基づいて判定することができる。例えば、肥満1550、損傷1551、糖尿病1552、および心血管疾患の危険性は、BMI1530および/または身体組成1531に基づき得る。感染症1553、炎症1554、および循環問題1555の危険性は、体温1510に基づき得る。心血管疾患1556、心血管発作1557、および肥満1550の危険性は、健康レベル1532、血圧1514、および心拍数1513に基づき得る。疾病1558、喘息1559、アレルギー1560、および気管支炎1551の危険性は、呼吸数1516に基づき得る。鬱病1562の危険性は、従業員の感情1536および考え1537に基づき得る。背中の損傷1563、首の損傷1564、金骨格症候群(MSD)1565、手根管症候群(CTS)1566、上顆炎1567、回旋けん板損傷1568、および/または身体疲労1570の危険性は、従業員の身体の位置1520、身体労作1522、姿勢1540、筋肉緊張1541、損傷1543、運動機能1546、および/または同様のものに基づき得る。
【0179】
いくつかの実施形態では、肥満である従業員(例えば、約30を上回るBMIを有する)は、糖尿病1552の危険性が高い(例えば、通常よりも7.37倍高い危険性)、心血管疾患1556の危険性が高い(例えば、通常よりも2.5倍高い危険性)、循環問題1555の危険性が高い(例えば、通常の高血圧に対する危険性よりも6.38倍高い危険性)、喘息1559の危険性が高い(例えば、通常よりも2.72倍高い危険性)、および通常よりも1.88倍高い高コレステロールの危険性、通常よりも4.41倍高い関節炎の危険性などの他の状態であると判断され得る。
【0180】
いくつかの実施形態では、従業員が、38℃(101°F)を上回る体温1510、1分間に20回を超える呼吸数1533、および100BPMを超える心拍数1513のうちの1つ以上を有する場合、従業員は、インフルエンザまたは他の疾病の危険性にあるか、それを既に有していると判断され得る。
【0181】
いくつかの実施形態では、従業員は、例えば、従業員の血圧1514が上昇している、従業員の心拍数1513が不規則である、および/または体温1510が通常よりも高い(例えば、37℃(98.6°F)よりも高い)場合、炎症の危険性にあると判断され得る。
【0182】
いくつかの実施形態では、従業員は、例えば、従業員が、低い体温1510(例えば、四肢で測定して35.5℃(96°F)未満)または高い呼吸数1533(例えば、1分間に20回を上回る呼吸)を有する場合、循環問題の危険性にあると判断され得る。
【0183】
いくつかの実施形態では、従業員は、例えば、従業員の感情1536および/または考え1537が、悲観的なパターンを示す場合、鬱病の危険性にあると判定され得る。例えば、従業員は、少なくとも1週間の観測期間のうち50%を上回って、「楽しくない」感情を有すると判断された場合、鬱病の危険性にあると判断され得る。
【0184】
いくつかの実施形態では、従業員は、例えば、従業員の運動機能1546が、その通常のレベルを下回る場合、身体疲労の危険性にあると判断され得る。例えば、従業員は、その運動機能1546が、1時間を上回ってその通常レベルの75%未満である場合、身体疲労の危険性にあると判断され得る。
【0185】
いくつかの実施形態では、従業員が、背中の損傷の危険性に置かれていることが判断され得、首の損傷、回旋けん板損傷、および/または身体疲労は、悪い姿勢/身体の位置(例えば、膝とは対照的に背中を曲げること)を用いる従業員の高いレベルの身体労作(例えば、25kg(55ポンド)の所定閾値を超えて持ち上げること)に基づき得る。
【0186】
いくつかの実施形態では、健康特性1502、健康状態1504、および/または健康の危険性1506のうちのいくつかまたは全ては、データを推定するための既知の技術を用いて、判断/識別され得る。例示される実施形態は、健康の危険性の例示的な一覧を含むが、他の実施形態が、従業員、雇用主、および/または他のユーザにとって興味深いものであり得るあらゆる多様な健康の危険性を評価することを含み得ることが理解されるであろう。
【0187】
いくつかの実施形態では、1つ以上の健康計画1508は、収集された健康データ700、健康特性1502、健康状態1504、および/または健康の危険性1506に基づいて生成され得る。従って、健康計画1508は、従業員のバイオメトリックおよび/またはバイオメカニックな健康情報に基づき得る。健康計画1508は、健康目標(例えば、10ポンドの減量、1日当たり2000カロリーまでカロリー摂取を減少させるなど)、従業員が健康目標を達成するためにとる提案される行動(例えば、運動計画、食事管理、コンピュータの使用からの定期的な休憩、身体活動からの休憩などの提案)、および/または同様のものの一覧を提供することができる。いくつかの実施形態では、健康計画1508は、長期にわたって従業員の健康の維持および改善を助けるための予防的健康計画を含む。いくつかの実施形態では、健康計画1508は、従業員および/もしくは雇用主による修正、ならびに/または健康目標に対する従業員の進歩を追跡するための使用、および/または同様のことが可能である、対話型健康計画を含む。
【0188】
いくつかの実施形態では、健康計画1508は、健康試験の傾向(例えば、従業員の血圧が上昇している、従業員の体重が増加した、従業員のBMIが高くなっている、従業員が低体重である、従業員の安静時の心拍数が活動レベルに基づいて低いまたは高いなど)に基づいて、計画が判断されるように、別個の健康試験を用いて判定され得るか、または複数の健康試験(例えば、現在および過去の健康常用および/または健康プロファイルデータ)から形成され得る。いくつかの実施形態では、健康計画は、現在の健康特性/状態/危険性に基づいて、従業員の理想的な健康特性/状態を計算することによって、生成される。いくつかの実施形態では、現在の健康特性/状態/危険性と理想的な健康特性/状態/危険性との間の相違は、対応する健康計画1508を識別または生成するために使用される。
【0189】
図16は、本発明の1つ以上の実施形態に従って例示的な健康レポート1600を例示する。そのような健康レポート1600は、健康プロファイル1500および/または他の健康情報、例えば従業員についての個人プロファイルデータなどに基づいて生成され得る。例えば、例示された実施形態では、健康レポート1600は、個人プロファイル情報1602、健康プロファイル情報1604、およびログを取られた健康活動1606を含む。健康プロファイル情報1604は、(例えば、健康プロファイル1500の健康特性1502、健康状態1504、および健康の危険性1506に対応する)健康試験結果データ1608と(例えば、健康プロファイル1500の健康計画1508に対応する)健康計画データ1610とを含む。ログを取られた健康活動1606は、従業員による活動エントリに対応し得る。
【0190】
方法1400は、ブロック906に描写されるように、健康プロファイルに対応する健康レポートを提供することを含み得る。健康プロファイルに対応する健康レポートを提供することは、従業員、雇用主、医師、救急対応員、および/または同様の者に表示するために、従業員の健康情報(例えば、個人情報および/または健康プロファイル情報1000)のいくつかまたは全てを提供することを含み得る。いくつかの実施形態では、健康プロファイルデータは健康レポート書類によって提供される。例えば、サーバ604は、表示のためにモバイルデバイス622、従業員コンピュータ630および/または雇用主ワークステーション603bに
図16の健康レポート1600のものと同じまたは類似する健康レポート書類を供給し得る。そのようなレポートは、表示のために受信デバイスによってレンダリングされ得る。
【0191】
いくつかの実施形態では、健康プロファイル1500は対話型インターフェース経由で通信され得る。例えば、サーバ604は、健康プロファイル1500のいくつかまたは全てを従業員に(例えば、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ630経由で)および/または雇用主に(例えば、雇用主のワークステーション103b経由で)通信する/表示するために、対話型健康ダッシュボード1512をモバイルデバイス622、従業員コンピュータ630および/または雇用主ワークステーション603bに供給し得る。いくつかの実施形態では、対話型健康ダッシュボード1512は、ユーザ(例えば、従業員または雇用主)が、(例えば、従業員についての個人プロファイル、健康プロファイル、活動データ、および/または同様のものを含む)従業員についての健康情報609を選択的に見る/編集することを可能にし得る。例えば、従業員は、モバイルデバイス622および/またはコンピュータ630のアプリケーション(例えば、ウェブブラウザまたは他のネットワークアクセスアプリケーション)経由で健康ダッシュボード1512にログインし得、彼らの個人プロファイルデータ(例えば、名前、年齢など)を更新し、彼らの健康プロファイルを検討し、彼らの健康計画を編集し、健康活動情報(例えば、彼らが食べた食品、彼らが挑戦した運動など)を入力し、健康試験を開始することなどのためにダッシュボード1512と対話し得る。
【0192】
健康レポート(健康特性1502および状態1504を含む)を提供することにより、従業員にその健康状況に関して「情報を提供する」ことを助けることができる。健康レポート(健康の危険性1506を含む)を提供することは、対処する必要のある健康課題について従業員に警告を促すことによって、従業員の「保護」を助け得る。健康レポート(健康計画1508を含む)を提供することは、健康問題を発達させる危険性を減少させるために従業員がとるべき行動を提案する、一連の行動を提供することによって、従業員の「強化」を助け得る。
【0193】
いくつかの実施形態では、健康情報は、拡張現実感表示によって従業員に提供される。例えば、サーバ604は、拡張現実感プロセッサ104に関して上記したものに類似する機能を提供し得る。いくつかの実施形態では、サーバは、健康センサ102から健康データ700を収集し、(例えば、従業員によって取られる行動を識別するために、従業員によって取られ得る行動を予測するために、行動の健康上の結果を識別するために、および/または同様のことのために、従業員についての健康プロファイル1500を含む)健康情報を生成するために収集された健康データ700を処理し、表示のために健康コンテンツ(例えば、健康情報に基づく健康状況概要、健康警告など)を従業員に拡張現実感表示デバイス106経由で供給する。
【0194】
図17は、本技法の1つ以上の実施形態に従って拡張現実感(AR)表示デバイス経由で健康情報を表示するための方法1700を例示するフローチャートである。方法1700は、ブロック1702に描写されるように、健康データを収集することを含み得る。健康データを収集することは、方法1400のブロック1402(
図14を見よ)に関して記載したものと同じであり得るか類似し得る。例えば、健康データを収集することは、サーバ604が、様々なセンサ102によって(例えば、モバイル健康監視システム102のモバイルセンサ102aおよび/またはモバイルデバイス622ならびに/あるいはワークステーション103aのワークステーションセンサ102bおよび/または従業員コンピュータ630によって)、従業員についての健康データ700(例えば、温度データ700a、血液状態データ700b、血圧データ700c、力データ700d、体脂肪データ700e、身体の位置データ700f、音声データ700g、呼吸データ700h、神経データ700iおよび/または心拍数データ700j)を収集することを含み得る。
【0195】
方法1700は、ブロック1704に描写されるように、対応する健康プロファイルを生成するために健康データを処理することを含み得る。対応する健康プロファイルを生成するために健康データを処理することは、方法1400のブロック1404(
図14を見よ)に関して記載したものと同じであり得るか類似し得る。例えば、対応する健康プロファイルを生成するために健康データを処理することは、サーバ604が、例えば、健康特性、健康状態、健康の危険性、健康計画など)を含む対応する健康プロファイル1500を生成するために収集された健康データ700を処理することを含み得る。
【0196】
方法1700は、ブロック1706に描写されるように、拡張現実感表示デバイス経由の表示のために健康状況概要を提供することを含み得る。拡張現実感表示デバイス経由の表示のために健康状況概要を提供することは、従業員についての健康情報を含む健康状況概要、例えば、従業員についての健康特性、健康状態および/または健康の危険性のいくつかまたは全ての指示などを含む拡張現実感デバイス経由の表示のためのコンテンツを供給することを含み得る。例えば、サーバ604は、従業員の視野内のオーバーレイとしてAR表示デバイス106(例えば、従業員によって装着された安全ゴーグル301、眼鏡321、ヘルメット331および/または同様のもの)経由の表示のために従業員の現在の血圧(BP)、心拍数(HR)、および呼吸数(RR)を含む健康コンテンツを供給し得る。例えば、AR表示デバイス106は、健康状況概要206(
図2を見よ)のものと同じか類似する健康状況概要の表示を提供するために、従業員の現在の血圧(BP)、心拍数(HR)および呼吸数(RR)をAR表示媒体404(例えば、レンズ302)の上に投影するようARプロジェクタ402を使い得る。
【0197】
いくつかの実施形態では、健康状況概要によって提供される情報は、従業員についての最も最近の健康情報に基づく。例えば、従業員が、健康データ700を1時間に1度収集する健康試験を受ける場合、収集された健康データ700を受信すると、サーバ604は、最も最近に収集された健康データ700および/または最も最近に収集された健康データ700に基づく現在の健康プロファイル1500のデータに対応する健康情報を表示するために従業員の視野内にオーバーレイされた健康状況概要206が1時間に少なくとも1度更新されるように、最も最近に収集された健康データ700に基づいて健康プロファイル1500を更新し得、更新された健康状況概要を供給し得る。更なる例として、健康データ700の継続的なストリームを収集するために従業員が継続的な健康試験を(例えば、1秒に1度、1分に1度など)受ける場合、サーバ604は、最も最近に収集された健康データ700に基づいて健康プロファイル1500を更新し得、最も最近に収集された健康データ700および/または最も最近に収集された健康データ700に基づく現在の健康プロファイル1500のデータに対応する健康情報を表示するために、従業員の視野内にオーバーレイされた健康状況概要206が継続的に更新されるように、更新された健康状況概要を供給し得る。そのような実施形態は、従業員が、彼らの現在の健康状況/プロファイルに関する実時間のフィードバックを提供されることを可能にし得る。
【0198】
方法1700は、ブロック1708に描写されるように、従業員の行動を識別することを含み得る。従業員の行動を識別することは、従業員によって既に取られた行動、従業員によって現在取られている行動および/または従業員によって取られることを予測された行動を識別することを含み得る。いくつかの実施形態では、従業員によって既に取られた行動および/または現在取られている行動を識別することは、収集された健康データ700、健康プロファイル1500および/または同様のものに基づいて従業員によって取られた行動を識別することを含む。例えば、サーバ604は、重い物を持ち上げている従業員を示す力データ700dおよび/または身体労作1522を提供する従業員の作業手袋1008および/またはブーツ1016に位置する力変換器1014に基づいて、従業員が重い物を持ち上げるという行動に取りかかったこと、あるいはその行動に現在取りかかっていることを判断し得る。いくつかの実施形態では、従業員による予測された行動を識別することは、収集された健康データ700、健康プロファイル1500および/または同様のものに基づく。例えば、サーバ604は、重い物を持ち上げるという従業員の意図を示す神経データ700iおよび/または考え1537(例えば、「重い箱を持ち上げる」)に基づく重い物を持ち上げることに基づいて、従業員が重い物を持ち上げようとしていることを判断し得る。そのような実施形態は、判断され得る行動の例を提供し、他の実施形態は、類似の手法で任意の様々な行動を識別することを含み得ることが理解されるであろう。
【0199】
方法1700は、ブロック1710に描写されるように、識別された従業員行動の健康上の結果を識別することを含み得る。識別された従業員行動の健康上の結果を識別することは、従業員によって既に取られた行動、従業員によって取られている行動および/または従業員によって取られることを予測された行動の健康上の結果を識別することを含み得る。例えば、識別された従業員行動の健康上の結果を識別することは、重い物を持ち上げることについての健康上の結果を識別することを含み得る。いくつかの実施形態では、識別された行動は、それらと関連付けられた所定の結果をもたらし得る。例えば、重い物を持ち上げることは、腰の損傷の高い危険性と関連付けられ得る。更なる例として、軽い物を持ち上げることは、腰の損傷についての低い危険性と関連付けられ得るか、それどころか全く健康上の結果と関連付けられ得ない。
【0200】
方法1700は、ブロック1712に描写されるように、警告状態が存在するかどうかを判断することを含み得、警告状態が存在することが判断される場合、ブロック1714に描写されるように、警告状態についての対応する警告をもたらす。警告状態が存在するかどうかを判断することは、収集された健康データ700、健康プロファイルデータ(例えば、健康特性1502、健康状態1504および/または健康の危険性1506)、および/または行動/結果が、従業員への健康警告を許可することをもたらすレベルまで到達するかどうかを判断することを含み得る。
【0201】
いくつかの実施形態では、そのような判断は、即時の警告が必要な人員に提供され得る
ように、健康試験の過程でなされる。いくつかの実施形態では、警告状態が存在するかどうかを判断することは、収集された健康データ700および/または健康プロファイル1500が、従業員が健康危機(例えば、卒中、心臓麻ひなど)を被っていることを示すかどうかを判断することを含み、従業員が健康危機を体験していることが判断される場合、AR表示デバイス106経由で従業員の視野に表示される対応する警告を生成する。例えば、サーバ605は、(例えば、健康データ700に基づいて)従業員が卒中を体験していることを判断すると、サーバ604は、従業員の視野における表示のために卒中状態を示すグラフィック/アイコンを提供する警告アイコン210(例えば、アバター)を伴う、「あなたは卒中に襲われるかもしれません、医療関係者にすぐに連絡をとりなさい」を述べる警告メッセージ209を含む健康警告208を含んでいる健康コンテンツをAR表示デバイス106に供給し得る。いくつかの実施形態では、サーバ604はまた、救急対応人員、雇用主、または同様の者に伝送される自動警告を彼らに健康危機を通知するために生成する。
【0202】
いくつかの実施形態では、警告状態が存在するかどうかを判断することは、収集された健康データ700および/または健康プロファイル1500が、従業員が、深刻な健康の危険性(例えば、健康の危険性1006の1つについての高い潜在性または同様のこと)を被っていることを示すかどうかを判断することを含み、従業員が深刻な健康の危険性を体験していることが判断される場合には、AR表示デバイス106経由で従業員の視野に表示される対応する警告を生成する。例えば、サーバ605は、(例えば、健康データ700に基づいて)従業員が糖尿病にかかる危険性にあることを判断すると、サーバ104は、従業員に表示するための「あなたは糖尿病にかかる危険性にあります」ということを述べる警告メッセージ209を含む健康警告208を含んでいる健康コンテンツをAR表示デバイス106に供給し得る。
【0203】
いくつかの実施形態では、警告状態が存在するかどうかを判断することは、健康上の結果が識別されたかどうかを判断することを含み、健康上の結果が識別された場合、AR表示デバイス106経由で従業員の視野に表示される対応する警告を生成する。例えば、サーバ604は、重い物を持ち上げるという従業員の行動または予測された行動の結果として背中の損傷について高い危険性の健康上の結果を識別すると、サーバ104は、従業員の視野における表示のために腰の損傷のグラフィック描写を提供する警告アイコン210(例えば、アバター)を伴う、「重い物を持ち上げない。重い物を持ち上げることは、腰の損傷をもたらす可能性があります」を述べる警告メッセージ209を含む健康警告208を含んでいる健康コンテンツをAR表示デバイス106に供給し得る。(
図2、
図3A、
図3B、および10を見よ)。
【0204】
いくつかの実施形態では、従業員が警告状態を経験しているかどうかの判断は、収集された健康データ700、健康プロファイルデータ(例えば、健康特性1502、健康状態1504、および/もしくは健康の危険性1506)、ならびに/または健康上の結果と、所定の閾値との比較に基づく。例えば、上述のように、呼吸数1516が1分あたり12〜120回の呼吸という正常範囲外にある、血圧1514が90/60〜180/120という正常範囲外にある、血液酸素化レベルが90%を上回る、姿勢1238が従業員がフロアに倒れているかまたはうずくまっていることを示すなど、健康特性1502、状態1504、または健康上の結果が所定の正常/閾値範囲外にある(例えば、所定の最大および/または最小閾値を超える)場合、従業員は、深刻な病状を経験していると判断され得る。いくつかの実施形態では、警告を提供する前に、異常な特性または状態(すなわち、正常/閾値範囲外)を他の特性または状態と比較して、それらが、全体として、実際に発生している緊急事態と整合性があることを確認し、それによって、不正確な測定値(例えば、センサ120の欠陥による)に基づく誤認警告の可能性を低減させることができる。例えば、警告は、心拍数が閾値上限を上回るが、他の関連する特性および状態(例えば、血圧および血液酸素化)が相対的に変化なくとどまる(すなわち、基準値と比較して異常に高くも低くもない)場合、提供されなくてもよい。
【0205】
方法1400および1700は、本明細書に記載される技術に従って利用することができる方法の例示的な実施形態であることが理解されるであろう。方法1400および1700は、その実行および使用の変更を容易にするために修正することができる。方法1400および1700は、ソフトウェア、ハードウェア、またはそれらの組み合わせで、実行することができる。方法1400および1700の一部または全ては、サーバモジュール1310など、本明細書に記載のモジュール/アプリケーションのうちの1つ以上によって実行することができる。方法1400および1700の順序は、変更可能であり、種々の要素の追加、順序の変更、組み合わせ、省略、修正などを行うことができる。
【0206】
いくつかの実施形態では、方法1400および1700のいくつかまたは全ては、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ130によって実行され得る。例えば、モバイルデバイス622および/または従業員コンピュータ130は、センサ102から健康データ700を収集し得、健康プロファイル1500(例えば、健康特性1502、症状1504、危険性1506および/または計画108)を生成するために健康データを処理し得、従業員行動およびそれらの結果を識別し得、ならびに/あるいは健康情報204を含む(例えば、健康状況概要206および/または健康警告208を含む)健康コンテンツを従業員の視野内の表示のためにAR表示デバイス106に供給することをもたらし得る。そのような実施形態は、サーバ604上の処理負荷を減らすおよび/または排除することに役立ち得るモバイルデバイス622ならびに/あるいは従業員コンピュータ130による方法のいくつかまたは全ての局所的な実行を含む。
【0207】
図面および明細書において、本発明の典型的な好ましい実施形態が開示されており、特定の用語が利用されているが、用語は、説明の意味で使用され、限定する目的で使用されるものではない。本発明は、これらの例示される実施形態への具体的な参照により、相当に詳細に記載されている。しかしながら、種々の修正および変更が、前述の明細書に記載のように本発明の精神と範囲を逸脱することなくなされてもよいことが明らかであろう。
【0208】
本出願を通じて使用される、「可能である(may)」という用語は、必須という意味(すなわち、そうでなければならないことを意味する)ではなく、許容的な意味(すなわち、その可能性を有することを意味する)で使用される。「含む(include)」、「含まれる(including)」、「含む(includes)」という単語は、含まれるが、限定されないことを意味する。本出願を通じて使用される、単数形の「1つの(a)」、「1つの(an)」、および「その(the)」は、内容によりそうでないことが明確に示されない限り、複数形の指示対象を含む。従って、「1つの要素」への言及は、2つ以上の要素の組み合わせを含み得る。そうでないことが具体的に示されない限り、説明から明らかなように、本明細書を通じて、「処理」、「演算」、「計算」、「判断」、または同様のものなどの用語を利用した説明は、専用コンピュータまたは類似の専用電子処理/演算デバイスなど、具体的な装置の動作または処理を指すことが理解される。本明細書の文脈において、専用コンピュータまたは類似の専用電子処理/演算デバイスは、典型的には、メモリ、レジスタ、または専用コンピュータまたは類似の専用電子処理/演算デバイスの他の情報記憶デバイス、送信デバイス、または表示デバイス内の、物理的な電子または磁気量として表される信号を、操作または送信することができる。
【0209】
本明細書に記載される技術は、2012年7月2日に出願された表題「SYSTEMS,COMPUTER MEDIUM AND COMPUTER−IMPLEMENTED METHODS FOR PROVIDING HEALTH INFORMATION TO EMPLOYEES VIA AUGMENTED REALITY DISPLAY」の米国特許出願第13/540,335号、2012年6月26日に出願された表題「SYSTEMS,COMPUTER MEDIUM AND COMPUTER−IMPLEMENTED METHODS FOR PROVIDING HEALTH INFORMATION TO EMPLOYEES VIA AUGMENTED REALITY DISPLAY」の米国仮特許出願第61/664,399号、2011年7月5日に出願された表題「SYSTEM,COMPUTER PROGRAM PRODUCT AND COMPUTER−IMPLEMENTED METHOD FOR IMPROVING AND MONITORING THE HEALTH AND PRODUCTIVITY OF EMPLOYEES」の米国仮特許出願第61/504,638号、2012年6月14日に出願された表題「SYSTEMS,COMPUTER MEDIUM AND COMPUTER−IMPLEMENTED METHODS FOR MONITORING AND IMPROVING HEALTH AND PRODUCTIVITY OF EMPLOYEES」の米国仮特許出願第61/659,831号、2012年6月14日に出願された表題「SYSTEMS,COMPUTER MEDIUM AND COMPUTER−IMPLEMENTED METHODS FOR MONITORING AND IMPROVING COGNITIVE AND EMOTIVE HEALTH OF EMPLOYEES」の米国仮特許出願第61/659,790号、2012年6月14日に出願された表題「COMPUTER MOUSE SYSTEM AND ASSOCIATED,COMPUTER MEDIUM AND COMPUTER−IMPLEMENTED METHODS FOR MONITORING AND IMPROVING HEALTH AND PRODUCTIVITY OF EMPLOYEES」の米国仮特許出願第61/659,796号、2012年6月14日に出願された表題「CHAIR PAD SYSTEM AND ASSOCIATED,COMPUTER MEDIUM AND COMPUTER−IMPLEMENTED METHODS FOR MONITORING AND IMPROVING HEALTH AND PRODUCTIVITY OF EMPLOYEES」の米国仮特許出願第61/659,800号、2012年6月14日に出願された表題「FLOOR MAT SYSTEM AND ASSOCIATED,COMPUTER MEDIUM AND COMPUTER−IMPLEMENTED METHODS FOR MONITORING AND IMPROVING HEALTH AND PRODUCTIVITY OF EMPLOYEES」の米国仮特許出願第61/659,807号、2012年6月14日に出願された表題「SYSTEMS,COMPUTER MEDIUM AND COMPUTER−IMPLEMENTED METHODS FOR MONITORING AND IMPROVING BIOMETRIC HEALTH OF EMPLOYEES」の米国仮特許出願第61/659,810号、2012年6月14日に出願された表題「SYSTEMS,COMPUTER MEDIUM AND COMPUTER−IMPLEMENTED METHODS FOR MONITORING AND IMPROVING BIOMECHANICAL HEALTH OF EMPLOYEES」の米国仮特許出願第61/659,818号、2012年6月14日に出願された表題「SYSTEMS,COMPUTER MEDIUM AND COMPUTER−IMPLEMENTED METHODS FOR COACHING EMPLOYEES BASED UPON MONITORED HEALTH CONDITIONS USING AN AVATAR」の米国仮特許出願第61/659,824号、2012年6月26日に出願された表題「SYSTEMS,COMPUTER MEDIUM AND COMPUTER−IMPLEMENTED METHODS FOR MONITORING HEALTH OF EMPLOYEES USING MOBILE DEVICES」の米国仮特許出願第61/664,387号、および2012年6月26日に出願された表題「SYSTEMS,COMPUTER MEDIUM AND COMPUTER−IMPLEMENTED METHODS FOR MONITORING HEALTH AND ERGONOMIC STATUS OF DRIVERS OF VEHICLES」の米国仮特許出願第61/664,414号に記載の技術を含み得るか、またはそうでなければそれらと併用することができ、これらの開示は、それぞれ参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0210】
本特許において、ある特定の米国特許、米国特許出願、または他の資料(例えば、記事)は、参照により本明細書に組み込まれている。このような米国特許、米国特許出願、および他の資料の本文は、しかしながら、本明細書に記載のこのような資料および記述および図面に間に矛盾が存在しない範囲でのみ、参照により組み込まれる。このような矛盾がある場合、このような参照によって組み込まれる米国特許、米国特許出願、および他の資料における全てのこのような矛盾は、参照により具体的に本特許に組み込まれるものではない。