特許第6358692号(P6358692)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6358692
(24)【登録日】2018年6月29日
(45)【発行日】2018年7月18日
(54)【発明の名称】タイトジャンクション形成促進剤
(51)【国際特許分類】
   A61K 35/57 20150101AFI20180709BHJP
   A61K 8/98 20060101ALI20180709BHJP
   A61K 35/38 20150101ALI20180709BHJP
   A61P 17/00 20060101ALI20180709BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20180709BHJP
【FI】
   A61K35/57
   A61K8/98
   A61K35/38
   A61P17/00
   A61P43/00 105
【請求項の数】5
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2013-88905(P2013-88905)
(22)【出願日】2013年4月19日
(65)【公開番号】特開2014-210748(P2014-210748A)
(43)【公開日】2014年11月13日
【審査請求日】2016年4月15日
【審判番号】不服2017-7507(P2017-7507/J1)
【審判請求日】2017年5月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】594045089
【氏名又は名称】オリザ油化株式会社
(72)【発明者】
【氏名】寺澤 周子
(72)【発明者】
【氏名】下田 博司
(72)【発明者】
【氏名】村井 弘道
【合議体】
【審判長】 蔵野 雅昭
【審判官】 前田 佳与子
【審判官】 穴吹 智子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−280541(JP,A)
【文献】 特開2011−136909(JP,A)
【文献】 再公表特許第99/22709(JP,A1)
【文献】 日本皮膚科学会雑誌、2009、Vol.119、No.8、p.1515−34
【文献】 日本皮膚科学会雑誌、2007、Vol.117、No.7、p.1539−45
【文献】 医薬ジャーナル、2012、Vol.48、No.9、p.13(2099)−15(2101)
【文献】 糖尿病ケア、2011、Vol.8、No.7、p.6(638)−10(642)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A65K35/00
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
CAplus/MEDLINE/BIOSIS/EMBASE(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ツバメの巣エキスを有効成分とするケラチノサイトにおけるタイトジャンクション形成促進剤。
【請求項2】
ツバメの巣エキスを有効成分とするケラチノサイトにおけるクローディン1タンパク発現促進剤。
【請求項3】
ツバメの巣エキスを有効成分とするケラチノサイトにおけるクローディン1遺伝子発現促進剤。
【請求項4】
ツバメの巣エキスを有効成分とするケラチノサイトにおけるクローディン4タンパク発現促進剤。
【請求項5】
ツバメの巣エキスを有効成分とするケラチノサイトにおけるクローディン4遺伝子発現促進剤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規なタイトジャンクション(TJ:Tight
junction)形成促進剤に関する。本発明は、食品、化粧品等に広く利用される。
【背景技術】
【0002】
生体と外界を隔絶する皮膚は、身体内部の水分蒸散を抑制すると共に、細菌をはじめとする異物の体内侵入を防ぐなどの物質透過を抑制する皮膚バリア機能を有する。これまでの皮膚バリア機能に関する研究においては、角層形状との関連性が注目され、角層細胞の形状や分布を指標とし皮膚バリア機能の説明がなされてきた。しかしながら、正常な形状の角化細胞を有している場合でも皮膚バリア機能が低いこと、更には、皮膚バリア機能において重要な役割を果たすとされる角層をテ−プストリッピングにより除去しても経表皮水分蒸散量(TEWL:Transepidermal water loss)が上昇しない人がいること(例えば、非特許文献1を参照)などの事実が明らかとなり、角層形状及び分布のみにより皮膚バリア機能を十分に説明することは困難となってきた。近年、皮膚バリア機能を説明するために、タイトジャンクション(TJ:Tight
junction)に注目が集まり新たな皮膚バリア機能の作用機序が提唱されている。
【0003】
TJは、細胞の周囲にベルト状に存在し、隣り合った細胞同士を密着させ隙間を塞ぐと共に、連続的に細胞を繋ぎ止める役割を果たしている。表皮の顆粒層に存在し細胞同士を密着させるTJは、水や物質が細胞間隙を透過するのを防ぎ、バリア機能を維持するために重要な役割を果たしている。さらに、皮膚バリア機能は、表皮・顆粒層におけるオクル−ディン、クロ−ディン1、クロ−ディン4等のTJを構成する蛋白質の存在及びその機能に関する研究が進んだことにより、より詳細なメカニズムが解明されてきている。また、TJには、前述の物理的な皮膚バリア機能に加え、TJを介する物質の移送調節に関わる生物活性、例えば、カルシウムイオン透過性を調節しイオン分布の均衡を保つことによる表皮細胞の分化・成熟作用、更には、肌状態に影響を及ぼすことなど皮膚への様々な作用が明らかにされている(例えば、非特許文献4を参照)。さらに、表皮顆粒層以外に存在するTJとしては、消化管の粘膜上皮細胞、血管内皮細胞等のTJが報告されている。かかるTJの構造的な破壊はTJ機能低下に繋がり有害物質の透過性を高めるため、消化管におけるアレルゲンなどの有害物質の侵入を許し、消化管障害、アレルギ−性疾患等を引き起こすことが知られている。
【0004】
近年、TJ機能の解明と共にTJ機能を変化させる成分に関する研究も盛んに行われている。TJ機能を向上させる成分としては、TJ形成促進作用を有するガングリオシドのアレルゲン侵入抑制作用(例えば、特許文献1を参照)、消化管ホルモンの消化管粘膜機能維持作用(例えば、特許文献2を参照)、核酸のTJ形成促進作用(例えば、特許文献3を参照)、トコフェロ−ル誘導体のTJ形成促進作用(例えば、特許文献4を参照)、スイカズラ科スイカズラ属キンギンカより得られる植物抽出物のTJ形成促進作用(例えば、特許文献5を参照)などが報告されている。しかしながら、これまで見出されたTJ機能向上作用を有する成分は、期待される様な効果が得られなかったり、製剤中の安定性、安全性、経済面などに課題を有し、いまだ満足のいくもではなかった。
【0005】
一方、生体類似構造を有するポリマ−及びコポリマ−は、高い保湿作用を有する高分子であり、化粧料等に保湿剤として配合されている。この様な生体類似構造を有するポリマ−及びコポリマ−としては、ポリグルコシルエチルメタクリレ−ト、ポリメタクリロイルリジン、ポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン、メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・ブチルメタクリレ−トコポリマ−或いはメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・ステアリルメタクリレ−トコポリマ−等のポリマ−又はコポリマ−が存在する。前記の生体類似構造を有するポリマ−及びコポリマ−には、保湿作用、損傷した皮膚バリアに代わりバリア層を構築し皮膚バリア機能を物理的に補完する作用(例えば、特許文献7)は知られているが、かかる成分にTJ形成促進作用が存することは発明者の知る限り報告されていなかった。また、前記の生体類似構造を有するポリマ−及びコポリマ−は、その高い水溶性のため皮膚投与する場合には長時間保持させることが難しく、期待された効果が十分に得られないなどの課題が存在した。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このような背景の下、ツバメの巣エキスにタイトジャンクションを構成するタンパク質及びその遺伝子の発現を促進する作用を見出し、本発明を完成させた。
即ち、本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、新規なタイトジャンクション形成促進剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための本発明の特徴は、以下の通りである。
(1)ツバメの巣エキスを有効成分とするタイトジャンクション形成促進剤。
(2)ツバメの巣エキスを有効成分とするクローディン1タンパク発現促進剤。
(3)ツバメの巣エキスを有効成分とするクローディン1遺伝子発現促進剤。
(4)ツバメの巣エキスを有効成分とするクローディン4タンパク発現促進剤。
(5)ツバメの巣エキスを有効成分とするクローディン4遺伝子発現促進剤。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】ツバメの巣エキスにおけるクローディン1遺伝子発現作用の評価結果を示すグラフである。
図2】ツバメの巣エキスにおけるクローディン4遺伝子発現作用の評価結果を示すグラフである。
図3】ツバメの巣エキスにおけるクローディン1タンパク発現作用の評価結果を示す図である。
図4】ツバメの巣エキスにおけるクローディン4タンパク発現作用の評価結果を示す図である。
図5】蛍光顕微鏡によるケラチノサイトの顕微鏡写真(図面代用写真)である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明を詳細に説明する。
ツバメの巣(以下「燕窩」とする。)は、アナツバメが自らの唾液を糸状にして作る巣であり、その成分としては、糖タンパク質を多く含み、脂質はほとんど含まれていない。
【0010】
一般に市販されている燕窩には、毛や糞等の汚れを取り除いて洗浄しただけのものから、燕窩のクズを集めて漂白と洗浄を繰り返して成形したものまで、様々な種類があるが、本発明で用いる燕窩は、前処理において過度の洗浄や漂白等が行われていない燕窩を用いることが好ましい。
【0011】
本発明に使用するツバメの巣エキスは、燕窩又はその処理物(例えば燕窩の水抽出物)を、プロテアーゼやプロテアーゼを含む複合酵素等を用いて分解した燕窩の酵素分解物を用いても良い。
【0012】
燕窩の酵素分解物の調製は、例えば次のようにして行なうことができる。すなわち、粉砕した燕窩に、その質量の10〜50倍の水を加えて膨潤させた後、60〜130℃で、5秒〜30分間加熱処理する。その後、適量の酵素を添加して、酵素の至適pH、至適温度で0.5〜48時間酵素反応を行なう。酵素反応終了後、加熱処理等により酵素を失活させ、反応液を濾過して不溶物を除去することにより、燕窩の酵素分解物を得ることができる。また、この酵素分解物は、必要に応じて乾燥して粉末化してもよい。なお、上記の各工程においては、適宜pH調整、脱色、脱臭等の操作を行なってもよい。
【0013】
一方、燕窩の水抽出物を酵素分解する場合には、粒径2mm以下、好ましくは150μm以下に粉砕した燕窩に、その質量の10〜100倍の水を加えて、1〜60℃、0.5〜48時間静置又は撹拌して抽出を行なった後、60〜130℃、5秒〜30分間加熱処理し、必要に応じて濾過して得られた水抽出液を用いて、上記と同様にして酵素処理すればよい。
【0014】
また、本発明に使用するツバメの巣エキスは市販品のものを用いることができ、例えば株式会社東洋高圧製のものを用いることができる。
【0015】
本発明のタイトジャンクション形成促進剤は、各種飲食品の素材として使用することができる。飲食品としては、例えば、食用油(サラダ油)、菓子類(ガム、キャンディー、キャラメル、チョコレート、クッキー、スナック、ゼリー、グミ、錠菓等)、麺類(そば、うどん、ラーメン等)、乳製品(ミルク、アイスクリーム、ヨーグルト等)、調味料(味噌、醤油等)、スープ類、飲料(ジュース、コーヒー、紅茶、茶、炭酸飲料、スポーツ飲料等)をはじめとする一般食品や、健康食品(錠剤、カプセル等)、栄養補助食品(栄養ドリンク等)が挙げられる。これらの飲食品に本発明のタイトジャンクション形成促進剤を適宜配合するとよい。
【0016】
これら飲食品には、その種類に応じて種々の成分を配合することができ、例えば、ブドウ糖、果糖、ショ糖、マルトース、ソルビトール、ステビオサイド、コーンシロップ、乳糖、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸、乳酸、L−アスコルビン酸、dl−α−トコフェロール、エリソルビン酸ナトリウム、グリセリン、プロピレングリコール、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、アラビアガム、カラギーナン、カゼイン、ゼラチン、ペクチン、寒天、ビタミンB類、ニコチン酸アミド、パントテン酸カルシウム、アミノ酸類、カルシウム塩類、色素、香料、保存剤等の食品素材を使用することができる。さらに、健康維持機能をもった本タイトジャンクション形成促進剤には、他の抗酸化物質や健康食品素材など、例えば、還元型アスコルビン酸(ビタミンC)、ビタミンE、還元型グルタチン、トコトリエノール、ビタミンA誘導体、リコピン、β−クリプトキサンチン、アスタキサンチン、ゼアキサンチン、フコキサンチン、尿酸、ユビキノン、コエンザイムQ10、葉酸、ニンニクエキス、アリシン、セサミン、リグナン類、カテキン、イソフラボン、カルコン、タンニン類、フラボノイド類、クマリン、イソクマリン類、ブルーベリーエキス、健康食品素材)V.(ビタミン)A、V.B1、V.B2、V.B6、V.B12、V.C、V.D、V.E、V.P、コリン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸カルシウム、EPA、オリゴ糖、食物繊維、スクアレン、大豆レシチン、タウリン、ドナリエラ、プロテイン、オクタコサノール、DHA、卵黄レシチン、リノール酸、ラクトフェリン、マグネシウム、亜鉛、クロム、セレン、カリウム、ヘム鉄、カキ肉エキス、キトサン、キチンオリゴ糖、コラーゲン、コンドロイチン、エラスチン、ウコン、カンゾウ、クコシ、ケイヒ、サンザシ、生姜、霊芝、シジミエキス、スッポン、カンゾウ、クコシ、ケイヒ、セイヨウ、サンザシ、生姜、霊芝、オオバコ、カミツレ、カモミール、セイヨウタンポポ、ハイビスカス、ハチミツ、ボーレン、ローヤルゼリー、ライム、ラベンダー、ローズヒップ、ローズマリー、セージ、ビフィズス菌、フェーカリス菌、ラクリス、小麦胚芽油、ゴマ油、シソ油、大豆油、中鎖脂肪酸、アガリクス、イチョウ葉エキス、コンドロイチン、玄米胚芽エキス、レイシ、タマネギ、DHA、EPA、DPA、甜茶、冬虫夏草、ニンニク、蜂の子、パパイヤ、プーアル、プロポリス、メグスリの木、ヤブシタケ、ロイヤルゼリー、ノコギリヤシ、ヒアルロン酸、ギャバ、ハープシールオイル、サメ軟骨、グルコサミン、レシチン、ホスファチジルセリン、田七ニンジン、桑葉、大豆抽出物、エキナセア、エゾウコギ、大麦抽出物、オリーブ葉、オリーブ実、ギムネマ、バナバ、サラシア、ガルシニア、キトサン、セントジョーンズワート、ナツメ、ニンジン、パッションフラワー、ブロッコリー、プラセンタ、ハトムギ、ブドウ種子、ピーナッツ種皮、ビルベリー、ブラックコホシュ、マリアアザミ、月桂樹、セージ、ローズマリー、ラフマ、黒酢、ゴーヤー、マカ、紅花、亜麻、ウーロン茶、花棘、カフェイン、カプサイシン、キシロオリゴ糖、グルコサミン、ソバ、シトラス、食物繊維、プロテイン、プルーン、スピルリナ、大麦若葉、核酸、酵母、椎茸、梅肉、アミノ酸、深海鮫抽出物、ノニ、カキ肉、スッポン、シャンピニオン、オオバコ、アセロラ、パイナップル、バナナ、モモ、アンズ、メロン、イチゴ、ラズベリー、オレンジ、フコイダン、メシマコブ、クランベリー、亜鉛、鉄、シルクペプチド、グリシン、ナイアシン、チェストツリー、セラミド、L−システイン、赤ワイン果汁、ミレット、ホーステール、ビオチン、センテラアジアティカ、ハスカップ、ピクノジェノール、フキ、ルバーブ、クローブ、プーアル、クエン酸、ビール酵母、メリロート、ブラックジンガー、ショウガ、ガジュツ、ナットウキナーゼ、ベニコウジ、トコトリエノール、ラクトフェリン、韃靼ソバ、ココア、ドクダミ、キウイ、ヒハツ、ハスの葉、パフィア、スターフルーツなども配合することができる。
【0017】
具体的な製法としては、タイトジャンクション形成促進剤を粉末セルロースとともにスプレードライまたは凍結乾燥し、これを粉末、顆粒、打錠または溶液にすることで容易に飲食品(インスタント食品等)に含有させることができる。
タイトジャンクション形成促進剤を、例えば、油脂、エタノール、グリセリンあるいはこれらの混合物に溶解して液状にし、飲料に添加するか、固形食品に添加することが可能である。必要に応じてアラビアガム、デキストリン等のバインダーと混合して粉末状あるいは顆粒状にし、飲料に添加するか固形食品に添加することも可能である。
【0018】
本発明のタイトジャンクション形成促進剤を飲食品に適用する場合の添加量としては、病気予防や健康維持が主な目的であるので、飲食品に対して有効成分の含量が合計1〜20wt%以下であるのが好ましい。
【0019】
本発明のタイトジャンクション形成促進剤は、薬品(医薬品および医薬部外品を含む。)の素材として用いてもよい。薬品製剤用の原料に、本発明タイトジャンクション形成促進剤を適宜配合して製造することができる。本発明タイトジャンクション形成促進剤に配合しうる製剤原料としては、例えば、賦形剤(ブドウ糖、乳糖、白糖、塩化ナトリウム、デンプン、炭酸カルシウム、カオリン、結晶セルロース、カカオ脂、硬化植物油、カオリン、タルク等)、結合剤(蒸留水、生理食塩水、エタノール水、単シロップ、ブドウ糖液、デンプン液、ゼラチン溶液、カルボキシメチルセルロース、リン酸カリウム、ポリビニルピロリドン等)、崩壊剤(アルギン酸ナトリウム、カンテン、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリド、デンプン、乳糖、アラビアゴム末、ゼラチン、エタノール等)、崩壊抑制剤(白糖、ステアリン、カカオ脂、水素添加油等)、吸収促進剤(第四級アンモニウム塩基、ラウリル硫酸ナトリウム等)、吸着剤(グリセリン、デンプン、乳糖、カオリン、ベントナイト、硅酸等)、滑沢剤(精製タルク、ステアリン酸塩、ポリエチレングリコール等)などが挙げられる。
【0020】
本発明にタイトジャンクション形成促進剤の投与方法は、一般的には、錠剤、丸剤、軟・硬カプセル剤、細粒剤、散剤、顆粒剤、液剤等の形態で経口投与することができるが、非経口投与であってもよい。非経口剤として投与する場合は、溶液の状態、または分散剤、懸濁剤、安定剤などを添加した状態で、ハップ剤、ローション剤、軟膏剤、チンキ剤、クリーム剤などの剤形で適用することができる。
【0021】
タイトジャンクション形成促進剤の配合比は、剤型によって適宜変更することが可能であるが、通常、経口または粘膜吸収により投与される場合は約0.3〜15.0wt%、非経口投与による場合は、0.01〜10wt%程度にするとよい。なお、投与量は種々の条件で異なるので、前記投与量より少ない量で十分な場合もあるし、また、範囲を超えて投与する必要のある場合もある。
【0022】
本発明のタイトジャンクション形成促進剤は、皮膚外用剤(化粧品、医薬品および医薬部外品を含む。)として用いても、タイトジャンクション形成促進剤加作用を期待することができる。尚、上記皮膚外用剤は人間に用いても良いし、人間以外の哺乳類動物に用いても良い。
本発明のタイトジャンクション形成促進剤を配合しうる皮膚外用剤の形態としては、例えば、乳液、石鹸、洗顔料、入浴剤、クリーム、乳液、化粧水、オーデコロン、ひげ剃り用クリーム、ひげ剃り用ローション、化粧油、日焼け・日焼け止めローション、おしろいパウダー、ファンデーション、香水、パック、爪クリーム、エナメル、エナメル除去液、眉墨、ほお紅、アイクリーム、アイシャドー、マスカラ、アイライナー、口紅、リップクリーム、シャンプー、リンス、染毛料、分散液、洗浄料等が挙げられる。
また、本発明タイトジャンクション形成促進剤を配合しうる医薬品または医薬部外品の形態としては、軟膏剤、クリーム剤、外用液剤等が挙げられる。
【0023】
上記形態の皮膚外用剤には、本発明によるタイトジャンクション形成促進剤の他に、そのタイトジャンクション形成促進作用を損なわない範囲で化粧品、医薬部外品などの皮膚外用剤に配合される成分、油分、高級アルコール、脂肪酸、紫外線吸収剤、粉体、顔料、界面活性剤、多価アルコール・糖、高分子、生理活性成分、溶媒、酸化防止剤、香料、防腐剤等を配合することができる。
例を以下に羅列するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
【0024】
(1)油分の例
エステル系の油相成分:トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル、2-エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸エチル、パルミチン酸オクチル、イソステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸ブチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソステアリル、ミリスチン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソセチル、セバシン酸ジエチル、アジピン酸ジイソプロピル、ネオペンタン酸イソアラキル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、トリ2-エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、カプリル酸セチル、ラウリン酸デシル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸デシル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、ステアリン酸ステアリル、オレイン酸デシル、リシノレイン酸セチル、ラウリン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソセチル、パルミチン酸イソステアリル、ステアリン酸オクチル、ステアリン酸イソセチル、オレイン酸イソデシル、オレイン酸オクチルドデシル、リノール酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソプロピル、2-エチルヘキサン酸セトステアリル、2-エチルヘキサン酸ステアリル、イソステアリン酸ヘキシル、ジオクタン酸エチレングリコール、ジオレイン酸エチレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、トリカプリル酸グリセリル、トリウンデシル酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、ネオペンタン酸オクチルドデシル、オクタン酸イソステアリル、イソノナン酸オクチル、ネオデカン酸ヘキシルデシル、ネオデカン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸オクチルデシル、ポリグリセリンオレイン酸エステル、ポリグリセリンイソステアリン酸エステル、炭酸ジプロピル、炭酸ジアルキル(C12-18)、クエン酸トリイソセチル、クエン酸トリイソアラキル、クエン酸トリイソオクチル、乳酸ラウリル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、乳酸オクチルデシル、クエン酸トリエチル、クエン酸アセチルトリエチル、クエン酸アセチルトリブチル、クエン酸トリオクチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ヒドロキシステアリン酸2-エチルヘキシル、コハク酸ジ2-エチルヘキシル、アジピン酸ジイソブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジオクチル、ステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、オレイン酸コレステリル、オレイン酸ジヒドロコレステリル、イソステアリン酸フィトステリル、オレイン酸フィトステリル、12-ステアロイルヒドロキシステアリン酸イソセチル、12-ステアロイルヒドロキシステアリン酸ステアリル、12-ステアロイルヒドロキシステアリン酸イソステアリル等が挙げられる。
炭化水素系の油相成分:スクワラン、流動パラフィン、α-オレフィンオリゴマー、イソパラフィン、セレシン、パラフィン、流動イソパラフィン、ポリブテン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等が挙げられる。
動植物油とその硬化油、および天然由来のロウ:牛脂、硬化牛脂、豚脂、硬化豚脂、馬油、硬化馬油、ミンク油、オレンジラフィー油、魚油、硬化魚油、卵黄油等の動物油およびその硬化油、アボカド油、アルモンド油、オリーブ油、カカオ脂、キウイ種子油、杏仁油、ククイナッツ油、ゴマ油、小麦胚芽油、コメ胚芽油、コメヌカ油、サフラワー油、シアバター、大豆油、月見草油、シソ油、茶実油、ツバキ油、トウモロコシ油、ナタネ油、硬化ナタネ油、パーム核油、硬化パーム核油、パーム油、硬化パーム油、ピーナッツ油、硬化ピーナッツ油、ヒマシ油、硬化ヒマシ油、ヒマワリ油、ブドウ種子油、ホホバ油、硬化ホホバ油、マカデミアナッツ油、メドホーム油、綿実油、硬化綿実油、ヤシ油、硬化ヤシ油等の植物油およびその硬化油、ミツロウ、高酸価ミツロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬化ラノリン、液状ラノリン、カルナバロウ、モンタンロウ等のロウ等が挙げられる。
シリコーン系の油相成分:ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、オクタメチルポリシロキサン、デカメチルポリシロキサン、ドデカメチルシクロシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン、ジメチルシロキサン・メチルセチルオキシシロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチルステアロキシシロキサン共重合体、アルキル変性オルガノポリシロキサン、末端変性オルガノポリシロキサン、アミノ変性シリコーン油、アミノ変性オルガノポリシロキサン、ジメチコノール、シリコーンゲル、アクリルシリコーン、トリメチルシロキシケイ酸、シリコーンRTVゴム等が挙げられる。
フッ素系の油相成分:パーフルオロポリエーテル、フッ素変性オルガノポリシロキサン、フッ化ピッチ、フルオロカーボン、フルオロアルコール、フルオロアルキル・ポリオキシアルキレン共変性オルガノポリシロキサン等が挙げられる。
【0025】
(2)高級アルコールの例
ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、2-エチルヘキサノール、ヘキサデシルアルコール、オクチルドデカノール等が挙げられる。
【0026】
(3)脂肪酸の例
カプリル酸、カプリン酸、ウンデシレン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキン酸、アラキドン酸、ベヘン酸、エルカ酸、2-エチルヘキサン酸等が挙げられる。
【0027】
(4)紫外線吸収剤の例
パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸アミル、パラアミノ安息香酸エチルジヒドロキシプロピル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラアミノ安息香酸エチル、パラアミノ安息香酸オクチル、パラアミノ安息香酸オクチルジメチル、サリチル酸エチレングリコール、サリチル酸オクチル、サリチル酸トリエタノールアミン、サリチル酸フェニル、サリチル酸ブチルフェニル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸ホモメンチル、ケイ皮酸ベンジル、パラメトキシケイ皮酸オクチル、パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル、ジパラメトキシケイ皮酸モノ2-エチルヘキサン酸グリセリル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、パラメトキシヒドロケイ皮酸ジエタノールアミン塩、ジイソプロピル・ジイソプロピルケイ皮酸エステル混合物、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、ヒドロキシメトキシベンゾフェノン、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸及びその塩、ジヒドロキシメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシメトキシベンゾフェノンジスルホン酸ナトリウム、ジヒドロキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン、ヒドロキシオクトキシベンゾフェノン、テトラヒドロキシベンゾフェノン、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、2、4、6-トリアニリノ-p-(カルボ-2-エチルヘキシル-1-オキシ)-1、3、5-トリアジン、2-(2-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、メチル-O-アミノベンゾエート、2-エチルヘキシル-2-シアノ-3、3-ジフェニルアクリレート、フェニルベンゾイミダゾール硫酸、3-(4-メチルベンジリデン)カンフル、イソプロピルジベンゾイルメタン、4-(3、4-ジメトキシフェニルメチレン)-2、5-ジオキソ-1-イミダゾリジンプロピオン酸2-エチルヘキシル等、およびこれらの高分子誘導体やシラン誘導体等が挙げられる。
【0028】
(5)粉体・顔料の例
赤色104号、赤色201号、黄色4号、青色1号、黒色401号等の色素、黄色4号ALレーキ、黄色203号BAレーキ等のレーキ色素、ナイロンパウダー、シルクパウダー、ウレタンパウダー、テフロン(登録商標)パウダー、シリコーンパウダー、ポリメタクリル酸メチルパウダー、セルロースパウダー、デンプン、シリコーンエラストマー球状粉体、ポリエチレン末等の高分子、黄酸化鉄、赤色酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、カーボンブラック、群青、紺青等の有色顔料、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウム等の白色顔料、タルク、マイカ、セリサイト、カオリン、板状硫酸バリウム等の体質顔料、雲母チタン等のパール顔料、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム等の金属塩、シリカ、アルミナ等の無機粉体、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、パルミチン酸亜鉛、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、ラウリン酸亜鉛、ウンデシレン酸亜鉛等の金属セッケン、ベントナイト、スメクタイト、窒化ホウ素等が挙げられる。これらの粉体の形状(球状、棒状、針状、板状、不定形状、燐片状、紡錘状等)および粒子径に特に制限はない。なおこれらの粉体は、従来公知の表面処理、例えばフッ素化合物処理、シリコーン処理、シリコーン樹脂処理、ペンダント処理、シランカップリング剤処理、チタンカップリング剤処理、油剤処理、N-アシル化リジン処理、ポリアクリル酸処理、金属セッケン処理、アミノ酸処理、レシチン処理、無機化合物処理、プラズマ処理、メカノケミカル処理等によって事前に表面処理されていてもいなくても構わない。
【0029】
(6)界面活性剤の例
アニオン性界面活性剤:脂肪酸セッケン、α-アシルスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、POEアルキルエーテル硫酸塩、アルキルアミド硫酸塩、アルキルリン酸塩、POEアルキルリン酸塩、アルキルアミドリン酸塩、アルキロイルアルキルタウリン塩、N-アシルアミノ酸塩、POEアルキルエーテルカルボン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルスルホ酢酸ナトリウム、アシル化加水分解コラーゲンペプチド塩、パーフルオロアルキルリン酸エステル等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤:塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セトステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、臭化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベヘニン酸アミドプロピルジメチルヒドロキシプロピルアンモニウム、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ラノリン誘導体第四級アンモニウム塩等が挙げられる。
両性界面活性剤:カルボキシベタイン型、アミドベタイン型、スルホベタイン型、ヒドロキシスルホベタイン型、アミドスルホベタイン型、ホスホベタイン型、アミノカルボン酸塩型、イミダゾリン誘導体型、アミドアミン型等が挙げられる。
ノニオン性界面活性剤:プロピレングリコール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、POEソルビタン脂肪酸エステル、POEソルビット脂肪酸エステル、POEグリセリン脂肪酸エステル、POEアルキルエーテル、POE脂肪酸エステル、POE硬化ヒマシ油、POEヒマシ油、POE・POP共重合体、POE・POPアルキルエーテル、ポリエーテル変性シリコーンラウリン酸アルカノールアミド、アルキルアミンオキシド、水素添加大豆リン脂質等が挙げられる。
天然系界面活性剤:レシチン、サポニン、糖系界面活性剤等が挙げられる。
【0030】
(7)多価アルコール、糖の例
エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、3-メチル-1、3-ブタンジオール、1、3-ブチレングリコール、ソルビトール、マンニトール、ラフィノース、エリスリトール、グルコース、ショ糖、果糖、キシリトール、ラクトース、マルトース、マルチトール、トレハロース、アルキル化トレハロース、混合異性化糖、硫酸化トレハロース、プルラン等が挙げられる。またこれらの化学修飾体等も使用可能である。
【0031】
(8)高分子の例
アクリル酸エステル/メタクリル酸エステル共重合体(プラスサイズ、互応化学社製)、酢酸ビニル/クロトン酸共重合体(レジン28-1310、NSC社製)、酢酸ビニル/クロトン酸/ビニルネオデカネート共重合体(28-2930、NSC社製)、メチルビニルエーテルマレイン酸ハーフエステル(ガントレッツES、ISP社製)、T-ブチルアクリレート/アクリル酸エチル/メタクリル酸共重合体(ルビマー、BASF社製)、ビニルピロリドン/ビニルアセテート/ビニルプロピオネート共重合体(ルビスコールVAP、BASF社製)、ビニルアセテート/クロトン酸共重合体(ルビセットCA、BASF社製)、ビニルアセテート/クロトン酸/ビニルピロリドン共重合体(ルビセットCAP、BASF社製)、ビニルピロリドン/アクリレート共重合体(ルビフレックス、BASF社製)、アクリレート/アクリルアミド共重合体(ウルトラホールド、BASF社製)、ビニルアセテート/ブチルマレエート/イソボルニルアクリラート共重合体(アドバンテージ、ISP社製)、カルボキシビニルポリマー(カーボポール、BFGoodrich社製)、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体(ペミュレン、BF Goodrich社製)等のアニオン性高分子化合物や、ジアルキルアミノエチルメタクリレート重合体の酢酸両性化物(ユカフォーマー、三菱化学社製)、アクリル酸オクチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル共重合体(AMPHOMER、NSC社製)等の両性高分子化合物、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレートの4級化物(GAFQUAT、ISP社製)、メチルビニルイミダゾリウムクロリド/ビニルピロリドン共重合体(ルビコート、BASF社製)等のカチオン性高分子化合物、ポリビニルピロリドン(ルビスコールK、BASF社製)、ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体(ルビスコールVA、BASF社製)、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体(コポリマー937、ISP社製)、ビニルカプロラクタム/ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体(コポリマーVC713、ISP社製)等のノニオン性高分子化合物等がある。また、セルロースまたはその誘導体、ケラチン及びコラーゲンまたはその誘導体、アルギン酸カルシウム、プルラン、寒天、ゼラチン、タマリンド種子多糖類、キサンタンガム、カラギーナン、ハイメトキシルペクチン、ローメトキシルペクチン、グアーガム、アラビアゴム、結晶セルロース、アラビノガラクタン、カラヤガム、トラガカントガム、アルギン酸、アルブミン、カゼイン、カードラン、ジェランガム、デキストラン等の天然由来高分子化合物も好適に用いることができる。
【0032】
(9)生理活性成分の例
生理活性成分としては、皮膚に塗布した場合に皮膚に何らかの生理活性を与える物質が挙げられる。例えば、美白成分、免疫賦活剤、老化防止剤、紫外線防御剤、スリミング剤、ひきしめ剤、抗酸化剤、発毛剤、育毛剤、保湿剤、血行促進剤、抗菌剤、殺菌剤、乾燥剤、冷感剤、温感剤、ビタミン類、アミノ酸、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤、酵素成分等が挙げられる。これらの好適な配合成分の例としては、例えばアシタバエキス、アボカドエキス、アマチャエキス、アルテアエキス、アルニカエキス、アロエエキス、アンズエキス、アンズ核エキス、イチョウエキス、ウイキョウエキス、ウコンエキス、ウーロン茶エキス、エイジツエキス、エチナシ葉エキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オウレンエキス、オオムギエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海水乾燥物、海藻エキス、加水分解エラスチン、加水分解小麦末、加水分解シルク、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、甘草エキス、カルカデエキス、カキョクエキス、キナエキス、キューカンバ-エキス、グアノシン、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、クレマティスエキス、クロレラエキス、クワエキス、ゲンチアナエキス、紅茶エキス、酵母エキス、ゴボウエキス、コメヌカ発酵エキス、コメ胚芽油、コンフリーエキス、コラーゲン、コケモモエキス、サイシンエキス、サイコエキス、サイタイ抽出液、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、サンショウエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、シャクヤクエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、スギナエキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セ-ジエキス、ゼニアオイエキス、センキュウエキス、センブリエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、タイムエキス、茶エキス、チョウジエキス、チガヤエキス、チンピエキス、トウキエキス、トウキンセンカエキス、トウニンエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、パセリエキス、蜂蜜、ハマメリスエキス、パリエタリアエキス、ヒキオコシエキス、ビサボロール、ビワエキス、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、プロポリス、ヘチマエキス、ベニバナエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ボタンエキス、ホップエキス、マツエキス、マロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、リンゴエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス等を挙げることができる。
また、デオキシリボ核酸、ムコ多糖類、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチン、キチン、キトサン、加水分解卵殻膜などの生体高分子、アミノ酸、加水分解ペプチド、乳酸ナトリウム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ベタイン、ホエイ、トリメチルグリシンなどの保湿成分、スフィンゴ脂質、セラミド、フィトスフィンゴシン、コレステロール、コレステロール誘導体、リン脂質などの油性成分、ε-アミノカプロン酸、グリチルリチン酸、β-グリチルレチン酸、塩化リゾチーム、グアイアズレン、ヒドロコールチゾン等の免疫賦活剤、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、パントテン酸カルシウム、ビオチン、ニコチン酸アミド、ビタミンCエステル等のビタミン類、アラントイン、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、4-アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸等の活性成分、トコフェロール、カロチノイド、フラボノイド、タンニン、リグナン、サポニン等の抗酸化剤、α-ヒドロキシ酸、β-ヒドロキシ酸などの細胞賦活剤、γ-オリザノール、ビタミンE誘導体などの血行促進剤、レチノール、レチノール誘導体等の創傷治癒剤、アルブチン、コウジ酸、プラセンタエキス、イオウ、エラグ酸、リノール酸、トラネキサム酸、グルタチオン等の美白剤、セファランチン、カンゾウ抽出物、トウガラシチンキ、ヒノキチオール、ヨウ化ニンニクエキス、塩酸ピリドキシン、DL-α-トコフェロール、酢酸DL-α-トコフェロール、ニコチン酸、ニコチン酸誘導体、パントテン酸カルシウム、D-パントテニルアルコール、アセチルパントテニルエチルエーテル、ビオチン、アラントイン、イソプロピルメチルフェノール、エストラジオール、エチニルエストラジオール、塩化カプロニウム、塩化ベンザルコニウム、塩酸ジフェンヒドラミン、タカナール、カンフル、サリチル酸、ノニル酸バニリルアミド、ノナン酸バニリルアミド、ピロクトンオラミン、ペンタデカン酸グリセリル、L-メントール、モノニトログアヤコール、レゾルシン、γ-アミノ酪酸、塩化ベンゼトニウム、塩酸メキシレチン、オーキシン、女性ホルモン、カンタリスチンキ、シクロスポリン、ジンクピリチオン、ヒドロコールチゾン、ミノキシジル、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ハッカ油、ササニシキエキス等の育毛剤などが挙げられる。
【0033】
(10)酸化防止剤の例
亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、エリソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウム、チオジプロピオン酸ジラウリル、トコフェロール、トリルビグアナイド、ノルジヒドログアヤレチン酸、パラヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン、ステアリン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、没食子酸オクチル、没食子酸プロピル、カロチノイド、フラボノイド、タンニン、ローズマリーエキス、リグナン、サポニン、リンゴエキスやチョウジエキスなどの酸化防止効果の認められる植物エキス等が挙げられる。
【実施例】
【0034】
以下に本発明の実施例を示す。尚、以下の実施例は発明を限定するものではない。
実施例1:タイトジャンクション関連遺伝子発現確認試験
(1)試験方法
正常ヒトケラチノサイト(Prod#KK-4009/KURABO)をケラチノサイト増殖培地(Prod#KK-2150S HuMedia-KG2/KURABO)を用いて培養した後、トリプシン処理により細胞を回収した。回収した細胞は24ウェルプレートに5×104個/ウェルになるように播種し定着させた後、無血清培地に交換して一晩培養した。無血清培地を除去し、新たな無血清培地にツバメの巣エキス原液(株式会社東洋高圧製、以下、実施例2及び3についても同じものを用いる。)を可溶させ、0.75、1.5、7.5 mg/mLに調製したものを各ウェルに500μL添加し12時間培養した後、細胞を回収した。回収した細胞からRNA抽出キット(NucleoSpin RNA II/Code#740955)にてTotal RNAを抽出し、c DNA合成後、下記プライマーを使用しリアルタイムPCRにより遺伝子発現の確認を行った(SYBR Premix EX
Taq/TaKaRa)。内部標準としてGAPDHを用い比較を行った。
【0035】
【表1】
【0036】
(2)結果及び実施例1の効果
図1に示されるように、遺伝子発現において、クローディン1ではツバメの巣エキス無添加と比較し、ツバメの巣エキス1.5〜7.5mg/mL添加によって有意な亢進が見られた。また、図2に示されるように、クローディン4ではツバメの巣エキス1.5mg/mL添加によって有意な亢進が見られた。これにより、タイトジャンクションに形成に関連する遺伝子の発現を促進することが確認された。
【0037】
実施例2:タイトジャンクション関連タンパク発現
(1)試験方法
正常ヒトケラチノサイト(Prod#KK-4009/KURABO)をケラチノサイト増殖培地(Prod#KK-2150S HuMedia-KG2/KURABO)を用いて培養した後、トリプシン処理により細胞を回収した。回収した細胞は6ウェルプレートに30×104個/ウェルになるように播種し定着させた後、無血清培地に交換して一晩培養した。無血清培地を除去し、新たな無血清培地にツバメの巣エキス原液を可溶させ、0.75、1.5、7.5mg/mLに調製したものを各ウェルに2mL添加し72時間培養した後、細胞を回収した。回収した細胞からタンパク抽出し、BCA法によりタンパク定量後、一定濃度に調製し、ウエスタンブロット法によりクローディン1、クローディン4のタンパク発現の確認を行った。使用した1次抗体の種類と希釈倍率は下記通りである。内部標準としてアクチンを用い比較を行った。
Claudin-1 Antibody (Santa Cruz
Biotechnology,Inc)(1:1000 dilution)
Claudin-4 Antibody (Santa Cruz
Biotechnology,Inc)(1:1000 dilution)
-actin Antibody (SIGMA
ALDRICH)(1:5000 dilution)
【0038】
結果及び実施例2の効果
また、図3に示されるように、タンパク発現において、クローディン1ではツバメの巣エキス無添加と比較しツバメの巣エキス1.5〜7.5mg/mL添加によって発現増強が見られた。図4に示されるように、クローディン4ではツバメの巣エキス0.75〜7.5mg/mL添加によって発現の増強が見られた。これにより、タイトジャンクションの形成に関連するタンパク質の発現を促進することが確認された。
【0039】
実施例3:蛍光顕微鏡によるクローディン4蛍光染色されたケラチノサイトの観察・撮影
試験方法
正常ヒトケラチノサイト(Prod#KK-4009/KURABO)をケラチノサイト増殖培地(Prod#KK-2150S HuMedia-KG2/KURABO)を用いて培養した後、トリプシン処理により細胞を回収した。回収した細胞はカバーガラス(MICRO COVER GLASS
Thickness No.1 18×18mm/MATSUNAMI)を敷いた6ウェルプレートに30×104個/ウェルになるように播種し定着させた後、無血清培地に交換して一晩培養した。無血清培地を除去し、新たな無血清培地にツバメの巣エキス原液を可溶させ、1.5mg/mLに調製したものを各ウェルに2mL添加し96時間培養した。プレートからカバーガラスを取り出し、4%パラホルムアルデヒドで細胞を固定しPBSで洗浄後、細胞付着面にSignal Enhancer(Image-iT FX
Signal Enhancer/life technologies)を30分接触させ、その後1% BSAで1時間ブロッキングした。PBS洗浄後、クローディン4抗体に一晩浸漬した後、PBSで洗浄し蛍光標識2次抗体に1時間浸漬した。PBS洗浄後、細胞を封入してプレパラートを作成し蛍光顕微鏡によって観察、撮影し、クローディン4の発現を解析した。その結果を図5に示す。図5において、「位相差像」とは、ケラチノサイトの形状が分かるように撮影されたものであり、「クローディン4蛍光像」とは、これらのうちクローディン4の蛍光染色による蛍光像を撮影したものであり、「クローディン4蛍光像」の白く見える部分がクローディン4蛍光染色により発光している部分である。
尚、使用した1次抗体と2次抗体の種類と希釈倍率は下記の通りである。
Claudin-4 Antibody (Santa Cruz
Biotechnology,Inc)(1:100 dilution)
Alexa
Fluor 546 Donkey Anti-goat IgG (life technologies) (1:400 dilution)
【0040】
結果及び実施例3の効果
図5のクローディン4蛍光像によれば、ツバメの巣エキスを添加してない場合は、ケラチノサイトの一部の細胞接触面のみにクローディン4が確認されたのに対し、ツバメの巣エキスを添加した場合、クローディン4がほぼ全てのケラチノサイトの細胞接触面に確認された。
これにより、ケラチノサイトにおいて、クローディン4タンパクがツバメの巣エキス1.5mg/mL添加で細胞と細胞の隙間をトレースするように発現していることが明らかとなり、タイトジャンクションの形成を増強させることが分かった。
【0041】
実施例の効果
以上、実施例1〜3に示したとおり、ツバメの巣エキスの添加により、タイトジャンクションに関連する遺伝子及びタンパク質(クローディン1、クローディン4)の発現が促進され、更に、ケラチノサイトにおいて細胞接触面に沿ってにクローディン4発現することが判った。これにより、ツバメの巣エキスはケラチノサイトにおけるタイトジャンクションの形成を促進することが判った。
【0042】
配合例
以下に本実施例のタイトジャンクション形成促進剤の配合例を挙げるが、下記配合例は本発明を限定するものではない。
配合例1:チューインガム
砂糖 53.0wt%
ガムベース 20.0
グルコース 10.0
水飴 16.0
香料 0.5
タイトジャンクション形成促進剤 0.5
100.0wt%
【0043】
配合例2:グミ
還元水飴 40.0wt%
グラニュー糖 20.0
ブドウ糖 20.0
ゼラチン 4.7
水 9.68
イチゴ果汁 4.0
ブドウフレーバー 0.6
色素 0.02
タイトジャンクション形成促進剤 1.0
100.0wt%
【0044】
配合例3:キャンディー
砂糖 50.0wt%
水飴 33.0
水 14.4
有機酸 2.0
香料 0.2
タイトジャンクション形成促進剤 0.4
100.0wt%
【0045】
配合例4:ヨーグルト(ハード・ソフト)
牛乳 41.5wt%
脱脂粉乳 5.8
砂糖 8.0
寒天 0.15
ゼラチン 0.1
乳酸菌 0.005
タイトジャンクション形成促進剤 0.4
香料 微量
水 残余
100.0wt%
【0046】
配合例5:清涼飲料
果糖ブドウ糖液糖 30.0wt%
乳化剤 0.5
タイトジャンクション形成促進剤 0.05
香料 適量
精製水 残余
100.0wt%
【0047】
配合例6:錠菓
砂糖 76.4wt%
グルコース 19.0
ショ糖脂肪酸エステル 0.2
タイトジャンクション形成促進剤 0.5
精製水 3.9
100.0wt%
【0048】
配合例7:ソフトカプセル
イチゴ種子油 87.0wt%
乳化剤 12.0
タイトジャンクション形成促進剤 1.0
100.0wt%
【0049】
配合例8:錠剤
乳糖 54.0wt%
結晶セルロース 30.0
澱粉分解物 10.0
グリセリン脂肪酸エステル 5.0
タイトジャンクション形成促進剤 1.0
100.0wt%
【0050】
配合例9:顆粒内服剤(医薬品)
タイトジャンクション形成促進剤 1.0wt%
乳糖 30.0
コーンスターチ 60.0
結晶セルロース 8.0
ポリビニールピロリドン 1.0
100.0wt%
【0051】
配合例10:キャットフード
とうもろこし 34.0wt%
小麦粉 35.0
ミートミール 15.0
牛脂 8.9
食塩 1.0
かつおエキス 4.0
タイトジャンクション形成促進剤 1.0
タウリン 0.1
ビタミン類 0.5
ミネラル類 0.5
100.0wt%
【0052】
配合例11:ドッグフード
とうもろこし 30.0wt%
肉類(チキン) 15.0
脱脂大豆 10.0
小麦粉 25.0
糟糠類 5.0
タイトジャンクション形成促進剤 5.0
動物性油脂 8.9
オリゴ糖 0.1
ビタミン 0.5
ミネラル 0.5
100.0wt%
配合例12:化粧クリーム
スクワラン 20.0wt%
ミツロウ 5.0
精製ホホバ油 5.0
グリセリン 5.0
グリセリンモノステアレート 2.0
ポリオキシエチレン(20)ソルビタン-
モノステアレート 2.0
タイトジャンクション形成促進剤 2.0
防腐剤 適量
香料 適量
精製水 残余
100.0wt%
【0053】
配合例13:化粧水
エタノール 5.0wt%
グリセリン 2.0
1,3−ブチレングリコール 2.0
ポリエチレンオレイルエーテル 0.5
クエン酸ナトリウム 0.1
クエン酸 0.1
タイトジャンクション形成促進剤 0.1
精製水 残余
100.0wt%
【0054】
配合例14:ボディージェル
マカデミアナッツ油 2.0wt%
ミリスチン酸オクチルドデシル 10.0
メチルフェニルポリシロキサン 5.0
ベヘニルアルコール 3.0
ステアリン酸 3.0
バチルアルコール 1.0
モノステアリン酸グリセリル 1.0
テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット 2.0
水素添加大豆リン脂質 1.0
セラミド 0.1
パルミチン酸レチノール 0.1
防腐剤 適量
ツボクサ抽出物 1.0
タイトジャンクション形成促進剤 1.0
1、3−ブチレングリコール 5.0
精製水 残余
100.0wt%
【0055】
配合例15:乳液
スクワラン 4.0wt%
ワセリン 2.5
セタノール 2.0
グリセリン 2.0
親油型モノステアリン酸グリセリン 1.0
ステアリン酸 1.0
L−アルギニン 1.0
タイトジャンクション形成促進剤 0.5
水酸化カリウム 0.1
香料 微量
精製水 残余
100.0wt%
【0056】
配合例16:浴用剤(液状)
プロピレングリコール 50.0wt%
エタノール 20.0
硫酸ナトリウム 5.0
タイトジャンクション形成促進剤 0.5
ラノリン 0.5
アボガド油 0.5
色素 1.5
香料 22.0
100.0wt%
【産業上の利用可能性】
【0057】
以上により、本発明は、新規なタイトジャンクション形成促進剤を提供することができる。

図1
図2
図3
図4
図5