(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0018】
(詳細な説明)
コードから構築される履物物品が本明細書中に記載されている。この履物物品は、三次元形態の適合構造体を提供する、コード構造体中の相互接続された湾曲部を含み得る。このコード構造体は、可撓性および快適性を保持しながら、履物物品の上部パーツの動きの範囲を増加する。このコード構造体は、上記湾曲部によって提供される相対的動きに起因して、使用の間に足の形状に高度に順応し得る。例えば、側方側から中間側まで上記上部を横切り、かつ前足領域を横切る湾曲部相互連結のアレイを提供することにより、例えば、数百の調節が上記コード構造体によって自動的に作製され得、上記湾曲部の間に各コードセクションの適切な長さが達成される。結果として、上記履物の快適性は増加される。
【0019】
本明細書に記載される例示のコード構造体はまた、足型を用いるその他のタイプの靴構築物と比較するとき、履物物品の製造プロセスが単純化されることを可能にする。
【0020】
図1は、第1の例の履物物品を示す。
図2は、
図1に示される履物物品に含まれるソールの分解組立図を示す。
図3は、
図1および
図2に示される履物物品中のコードの絡み合ったパターンの例を示す。
【0021】
図4〜9は、第2の例の履物物品の異なる図を示す。
図10〜15は、第3の例の履物物品の異なる図を示す。
図16〜21は、更なる例の履物物品の図を示し、そして
図22〜24は、異なる例のソールのセクションを示す。
【0022】
図1は、例示の履物物品50を示す。この履物物品50は、ソール(履物底)52を含む。このソール52は、1つの例では、インソール/ミッドソールであり得る。それ故、インソールおよびミッドソールはこの履物物品では単一の構成要素であり得る。しかし、その他の実施例では、インソールとミッドソールは履物物品において分離された構成要素であっても良い。さらに、1つの例では、履物物品50はまた、アウトソールを含み得る。しかし、その他の実施形態では、履物物品50は、アウトソールを含まなくても良いか、またはアウトソールは、ソール52中に一体化され得る。
【0023】
ソール52は、コード構造体66に取り付けられる。このコード構造体66は、上部67に含められる。このコード構造体は、互いとインターロックする多くのコードセクションから形成され得る。コードは、ストリング、より糸(twine)、ヤーン(yarn)、ロープ、ケーブル、編み組まれたかまたはよじれた材料のストランド、および/または、一緒によじれたか、または別様に組み合わされた先に列挙した例の組み合わせを含むその他のコード様構造物を含み得る。1つの例では、コードは、外側シースおよび内側より糸を備えた約1/8インチのナイロンコードを含む。勿論、その他のサイジングもまた、用いられ得る。別例では、コードは、同じかまたは異なる材料であり得る、中央の空隙を充填する内側編み組みと、同じかまたは異なる材料であり得る外側編み組みを備えた、二重編み組みナイロンであり得る。コードは、可撓性であり得るが、自由な状態でなおその形状のいくらかを保持し得る。さらに、コードは、いくつかのエラストマー成分を有し得る。さらに、異なるコードセクション(例えば、ランドと比較され得るような爪革)は、異なる程度の可撓性、弾性、などを有し得る。1つの例では、異なる材料が、コード構造体66の異なるセクションで用いられ得る。例えば、より可撓性であるタイプのコードが、コード構造体66の上部部分で用いられても良く、そしてより可撓性でないタイプのコードが、コード構造体の下部部分で用いられても良い。さらに、ソールに連結されるコード構造体の部分は、1つの例では、ソールによって完全に完全に覆われ得る。別の例では、ソールに連結されるコード構造体の部分は、部分的にのみ覆われても良い。例えば、つま先の近傍にあるコード構造体の部分が覆われても良く、その一方、踵の近傍のコード構造体の部分は、覆われていなくても良く、またはその逆であっても良い。コード構造体の覆われる部分は、小石からの摩耗、ゴミ、および/または外部環境からのその他の粒子によって引き起こされるコードの未熟着用(premature wear)の可能性を低減する。結果として、履物物品の寿命は増大される。
【0024】
1つの例では、コード構造体66中の1つ以上のコードは、ソール52中の開口部を通って延びても良く、ソールのコード構造体への連結を容易にする。さらに、代替的に、コード構造体の一部分は、ソールに、綴じられ、接着して結合され(例えば、のり付け)、そして/またはスナップ留めされても良く、ソールとコード構造体との連結を可能にする。別の例では、コード構造体に取り付けられた複数の係留点がソールに固定して取り付けられ得る(例えば、ソールへの射出成形)。これら係留点は、個々のコードループであり得る。
【0025】
1つの例では、コード構造体66は、ループ状の上部であり得る。このような例では、このループ状の上部は、格子様パターンに形成され得るが、ソール52から離れて位置決めされる複数のスリップ可能な境界において結び目は実質的にない。
【0026】
コード構造体66は履物物品50の上部分であり得る。コード構造体66は、少なくとも部分的に足を包み込み得る。コード構造体66はランドサブ構造体68を含む。このランドサブ構造体はソール52に連結される。特に、1つの例では、ランドサブ構造体68中のソール取り付け湾曲部は、ソール中の取り付け開口部に連結され得るか、そして/またはそれを通って延び得る。1つの例では、取り付け湾曲部は、ランドサブ構造体68中の単一のコードを経由して形成され得る。従って、単一のコードは、複数の湾曲部を有し得る。湾曲部は、コード構造体66中のより大きなコードの湾曲した部分またはセクションである。それ故、湾曲部はコード中のループの一部であり得る。
【0027】
ランドサブ構造体68は、爪革取り付け湾曲部74をさらに含む。この爪革取り付け湾曲部74は、(例えば、相互接続され、インターロックされ、綴じられ、織り合わされ、そして/または摺動可能に係合されて)コード構造体66中の爪革サブ構造体78に含まれるランド取り付け湾曲部76に連結される。爪革取り付け湾曲部74とランド取り付け湾曲部との間の相互連結は、ループライン69を形成する。このループライン69は、ランドサブ構造体68と爪革サブ構造体78との間の境界であり得る。このループライン69は、履物物品60の踵側60から履物物品のつま先側58への方向に延びる。このループライン69はまた、履物物品50の脛骨側面62から履物物品の腓骨側64に延びる。このループライン69は、履物物品の周りで周縁に延び得、そして1つの例では、上部全体の周りを横切り得る。さらに、このループライン69は、履物物品50の少なくとも一部分の周りで弓状に延び得ることが認識され得る。その他のループライン構成が企図され得る。例えば、このループラインは、第1の側方側から第2の側方側に履物物品を横切って延び得る。さらに、別の例では、このループラインは、ヒールカウンタの第1の側からヒールカウンタの第2の側に弓状に延び得る。なお、さらに別の例では、このループラインは、履物物品を横切って側方に、および履物物品の前部(例えば、つま先側)の周りを弓状に履物物品の周りに延び得る。なおさらに別の例では、このループラインは、履物物品の爪先側、または踵側に隣接する部分のような、履物物品の一部の周りで延びるのみであっても良い。さらになお、1つの例では、履物物品は、複数のループラインを含み得る。
【0028】
爪革サブ構造体78は、描写された例では、ソール52から離れて間隔を置かれている(例えば、垂直に離れて間隔を置かれる)。さらに、ランドサブ構造体68は、ソール52上に垂直に位置決めされ得、そして爪革サブ構造体78は、ランドサブ構造体上に垂直に位置決めされ得る。垂直の軸が、参考のために提供されている。しかし、その他の履物物品の配向が所望であれば用いられ得ることが認識される。爪革サブ構造体78は、履物物品が着用されていないとき、ソール52から離れて間隔を置かれ得ることが認識される。コード構造体66は、爪革サブ構造体78とランドサブ構造体68との間の相互接続に起因して、コードの内部構造とともに、その形状を保持し得る。例示の相互接続は、本明細書でさらに詳細が論議される。
【0029】
図3は、爪革取り付け湾曲部74とランド取り付け湾曲部76との間の少なくとも部分的な摺動相互接続のより詳細な図を示す。
図3に描写されるように、爪革取り付け湾曲部74は、ランド取り付け湾曲部とインターロックされて示されることが認識される。このようにして、爪革サブ構造体は、所望であれば、接着剤の使用なしでランドサブ構造体に連結され得る。しかし、いくつかの例では、接着剤が、履物物品中の特定の要素を連結するために用いられ得ることが認識される。1つの例では、湾曲部間の摺動接続は、結び目がなくても良い。しかし、別例では、爪革取り付け湾曲部74の少なくとも一部分は、ランド取り付け湾曲部76の少なくとも一部分に固定して連結され得る。別の例では、綴じロックが、部分的摺動相互接続を提供するために用いられ得る。例えば、緩いかまたは堅い綴じた境界が、上記上部中のコードの接合部に提供され得る。履物物品の種々のセクションでスリップ可能な係合の量を制御することにより、所望の適合特性が、着用者の心地よさを増加するために達成され得る。
【0030】
図1に戻り、爪革サブ構造体78はさらに、レース取り付け湾曲部80を含む。このレース取り付け湾曲部80は、
図1ではレースコード82に連結されて示されている。詳細には、レースコード82は、レース取り付け湾曲部80を通って延びる。レースコード82の長さは、着用者によって調節され得る。しかし、代替のレースコード形態が考慮されている。例えば、履物物品は、レースコードなしで構築され得る。このようにして、着用者は、レースコードを結ぶ必要性なしで、履物物品を迅速かつ容易に履き、および脱ぐことができる。このような例では、エラストマー材料が履物物品に提供されても良く、コード構造体の部分の制御された拡大および縮小を可能にする。さらに、異なるレースのパターンが考慮されている。例えば、コード構造体は、アイステイ(eyestay)を含み得る。コード構造におけるコードは、アイステイを通して延び得る。さらにこのアイステイは、アイレット(eyelet)および/またはループを含み得、そして
図16に関して本明細書でより詳細に記載される。
【0031】
レースコード82は、いくつかの例では、コード構造体66に含まれ得る。しかし、その他の例では、レースコード82は、コード構造体66に含まれなくても良い。このような例では、エラストマーまたはその他の適切な材料が、スリップオン能力を備えた履物物品を提供するために用いられ得る。
【0032】
多くの相対的な、爪革コード、ランドコード、および/またはレースコードの長さが企図される。ランドコード84および爪革コード86の部分はまた、
図3に示される。ソールコード72もまた
図3に示される、ソール取り付け湾曲部70はまた、
図3に示される。このソールコードは、
図1に示されるコード構造体66に含まれ得る。図示されるように、このソールコード72は、ソール取り付け湾曲部70と絡み合わされる。
【0033】
本明細書に記載される構築方法は、いくつかの実施形態で、寸法付けを特別に変更するため、および最小の工作類支出で寸法付けを調節するための選択を可能にすることが理解される。例えば、コード長さに基づく上記上部の構築は、上部パターンを変更することなく、または異なるサイズの切断ダイを得ることなくサイズにおける変動を可能にする。従って、いくつかの実施形態では、上部のサイズは、コード長さを変えることによって変更され得る。ループは、各サイズについてそれらの相対的位置にとどまり得る。このような構成は、同じサイズの工具類を利用することによってコストを低減する。
【0034】
同様に、履物のカスタマイゼーションは、特定の使用者のために適合を改善するために適用され得る。足の電子的スキャンの生成により、カスタマイズ化され、かつ個人化されたコードが、このスキャンに基づき、カスタム化履物を生み出すために用いられ得る。例えば、ループを長くすること(または短くすること)、ループラインの位置決め、および寸法付け、ならびにコードサイズの調節は、単独または組み合わせて、スキャンされた足の特定の寸法に上部を仕立て、カスタム化適合を提供するために調節され得る。
【0035】
図1に戻り、ランドコード84および爪革コード86は、
図1では丸いコードであるとして描写されている。しかし、その他の形状が企図されている。例えば、1つ以上のコードは平坦なコードであり得るか、または1つ以上のコードは平坦な端部および丸い中間セクションを有し得る。別の例では、1つ以上のコードは、1つ以上の平坦なセクションおよび1つ以上の丸いセクションを有し得る。例えば、コードは、平坦なセクションが後に続く丸いセクションを含み、その他もろもろであり得る。従って、
図3に示されるソールコード72は、平坦でも良く、丸くても良く、あるいは、変化する幾何学的形状を備えた異なるセクションを有しても良い。さらに、ランドコード84、爪革コード86、およびレースコード82はすべて、類似の断面領域(例えば、直径)および/または幾何学的形状を有するとして描写されている。1つの例では、1つ以上のコードの直径は、1/8インチと1/16インチとの間であり得る。しかし、その他の例では、コードは変化する幅を有し得る。
図3に示されるソールコード72は、1つの例で、ランドコード、爪革コード、および/またはレースコードに類似の幾何学的形状を有し得ることが認識される。しかし、その他の例では、ランドコード84、爪革コード86、ソールコード72および/またはレースコード82の断面領域/幾何学的形状は変動し得る。例えば、ランドコードの断面領域は、爪革コードより大きくても良い。別の例では、ランドコードは円形であり得、そして爪革コードは平坦であり得る。
【0036】
さらに、いくつかの例では、ランドコード84、爪革コード86、および/またはレースコード82は、類似の材料(単数または複数)を含み得る。しかし、その他の例では、前述のコードは、異なる材料を含み得る。1つ以上のコードは、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエステル、ポリエチレン、アラミド、および/またはアクリレートポリマーのような合成繊維を含み得る。さらに、1つ以上のコードは、綿、リネン、コイアなどの天然繊維を含み得る。さらに、1つの例では、1つ以上のコードは、ポリマー材料を含み得る。
【0037】
さらに、ランドコード84、爪革コード86、および/またはレースコード82は、異なる材料性質で設計されても良く、履物物品が所望の構造的特性を有することを可能にする。例えば、レースコード82は、ランドコード84および/または爪革コード86よりも大きい弾性を有し得る。
【0038】
図1に示されるように、爪革取り付け湾曲部の垂直高さは、履物物品50の踵側60に向かって伸びる後方向に増加する。レースコードからランドコードに延びる、インターロックされた爪革コードセクションの幅はまた、履物物品50の踵側60に向かって伸びる後方向に増加し得る。
【0039】
履物物品50はまた、ヒールカウンタ97を含み得る。このヒールカウンタ、または履物物品のその他の支持構造体が、上記で論議された上部中に含まれ得る。ヒールカウンタ97の剛性/可撓性は、コード構造体66への所望の量の支持を提供するように選択され得ることが理解される。詳細には、ヒールカウンタ97は、コード構造体が、所望されない量、ソールに向かう方向に外方および/または下方に曲がることを防ぎ得る。このようにして、コード構造体は、所望の形状を維持し得る。結果として、履物物品の着用者は、履物物品を迅速かつ心地良く履き、および脱ぎ得る。ヒールカウンタ97は、皮革、合成皮革、織物などのような、コード構造体66とは異なる材料を含み得る。しかし、いくつかの例では、踵支持構造体はまた、コードを含み得る。いくつかの例では、ループライン69は、ヒールカウンタ97を通って延び得る。さらに、ヒールカウンタ97は、ソール52に連結され得る。詳細には、いくつかの例では、ヒールカウンタ構造体は、ソール52から(例えば、垂直または角度をなして)延び得る。ヒールカウンタ97は、描写された例では、ランドサブ構造体68に連結されている。接続コード98は、ランドサブ構造体68中の湾曲部を通り、そしてヒールカウンタ97中の開口部99を通って延びて示されている。このようにして、ヒールカウンタ97は、コード構造体への支持を提供し、ならびに、コード構造体の一部を外部環境から保護する。さらに、またはそれに代わって、ヒールカウンタ97は、爪革サブ構造体78に連結されても良く、それによって、このサブ構造体への支持を提供する。ヒールカウンタは、コード構造体66より大きい剛性を有し得る。1つの例では、接続コード98は、爪革コード86またはランドコード84の一部分であり得る。さらにコード構造体の一部分は、ヒールカウンタ97の幅の周りに延びる。しかし、その他のヒールカウンタ構成が企図される。1つの例では、コード構造体のコードの端部は、ヒールカウンタに連結され得るか、そして/またはヒールカウンタ内で互いに連結されても良い。1つの例では、ヒールカウンタ97は、側面方向より長手方向でより大きな堅さを有し得る。この支持体の垂直の堅固さは、コード構造体に所望の量の支持を提供し得る。しかし、その他のヒールカウンタ97材料特性が企図されている。
【0040】
図1に示される履物物品50はさらに、アイステイ110を含む。コード構造体66中のコードは、アイステイ110を通って延び得る。描写される例では、1つ以上のコードセクションがアイステイ110を通って延びることが認識される。しかし、その他の例では、代替のアイステイ設計が企図されている。アイステイ110は、コード構造体に所望のコード間隔およびコード支持を提供し得る。このようにして、アイステイ110は、それを通って延びるコードの自由な動きを制限し得る。このアイステイ110は、上部構造体112に含まれ得る。1つの例では、上部構造体112は、履物物品のタン114に隣接し得る。上部構造体は、1つの例では、コード構造体とは異なる材料を含み得る。例のアイステイ材料は、布地、皮革、合成皮革、織物、ポリマー材料などを含む。その他の例では、履物物品は、複数のアイステイを含み得る。
【0041】
さらに、
図20に示される例では、履物物品50は、コード構造体66によって少なくとも部分的に包まれるブーティ(bootie)2000を含み得る。このブーティ2000は、いくつかの例で、コード構造体66に連結され得る。しかし、その他の例では、このブーティ2000は、コード構造体66に連結されなくても良い。このブーティ2000は、1つの例では、ソックスの形状であり得る。さらに、このブーティは、1つの例では、ネオプレンのような材料を含み得る。このブーティは、着用者の足に増加した隔離を提供し、そして外部環境からのさらなる保護を提供する。
【0042】
さらに、いくつかの例では、1つ以上のシースが、ランドコード84および爪革コード86の少なくとも1つの一部分を(例えば、周辺を包み込んで)包み込み得る。従って、シースは、コード構造体中のコードの種々のセクションを取り囲み得る。例えば、複数のシースが、爪革取り付け湾曲部74からランド取り付け湾曲部76へのランドコード84の一部分を取り囲み得る。このように、シースは、コードのための保護カバーとして作用し得る。いくつかの例では、シースは、コードの外側表面と面を共有して接触していても良い。しかし、他の例では、シースは、コードの外側表面から離れて間隔を置かれても良い。これらシースは、1つの例では、円筒状であり得る。しかし、その他のシースの幾何学的形状が企図されている。さらに、複数のシースが、履物物品のつま先側の周りでつま先キャップを形成するために用いられ得る。これらのシースは、増加した構造一体性をコード構造体66の所望の領域に提供し得、コード構造体66が所望の形状を維持することを可能にする。これらシースは、爪革コード、および/またはランドコードとは異なる材料を含み得る。1つの例では、これらシースは、ポリマー材料を含み得る。これらシースはまた、コードを損傷から保護し得る。
【0043】
図2は、例のソール52の分解組立図を示す。先で論議されたように、 ソール52は、
図1に示されるように、履物物品50に含まれ得る。このソール52は、第1の部分200、第2の部分202、および第3の部分204を含む。アセンブルされた構成で、この第1および第2の部分(200および゜202)は、第3の部分204に連結され得る(例えば、綴じられ、接着剤で結合され、スナップ留めされるなど)。さらに、アセンブルされた構成で、この第1および第2の部分(200および202)の表面は、第3の部分204中の表面を備えた輪郭に順応(例えば、嵌合)し得る。従って、第2および第3の部分中の表面は、第1の部分中の表面と面を共有して接触し得る。
【0044】
さらに、第3のセクション204は、複数の開口部206を含む。1つの例では、ソールの各側面には17の開口部が存在し得る。別の例では、ソールの各側面には26未満の開口部が存在し得る。なおさらに、別の例では、ソールの各側面には30未満の開口部が、またはソールの各側面には15〜30の開口部が存在し得る。一連の開口部が4ミリメートル(mm)以上、互いから離れて間隔を置かれ得る。開口部の間隔および寸法が、ソールの構造的特性に影響することが認識される。例えば、ソールが多すぎる開口部を含む場合、ソールの一体性は損なわれ得る。従って、ソールは、1つの例では、最大数の開口部および/または最大の開口部分離を有し得る。開口部のサイズは、コードのサイズ、製造に用いられる工作機械類の機械のタイプなどに基づき決定され得る。1つの例では、コードのサイズ(例えば、コード直径または厚み)が、穴のサイズに直接相関し得る。描写された例では、開口部の一部分は、類似の幾何学的形状およびサイズを有する。しかし、その他の開口部の幾何学的形状およびサイズが企図されている。コード構造体中の1つ以上のコードが、先に論議されたように、これら開口部を通って延び得る。
【0045】
さらに、本明細書中でより詳細に論議される、コード構造体中のアイステイの数は、ソール中の開口部の数に相関し得る(例えば、直接相関する)。詳細には、1つの例では、アイステイの数は、ソール中の開口部の数と同等である。さらに、1つの例では、単一のコードがアイステイからソール中の開口部に延び得る。例えば、コードは、アイステイを通り、そして次にソール中の開口部を通って延び得、その他もろもろである。しかし、その他のコードの構成が企図されている。例えば、異なるコードがアイステイおよびソール中の取り付け開口部を通って延び得る。さらに別の例では、1つのコードがアイステイの一部および開口部を通って延び得、そして第2のコードが残りのアイステイを通って延び得、そして第3のコードが残りのアイステイを通って延び得る。
【0046】
続いて
図2を参照して、履物物品のコード構造体中に含まれるソールコードおよび/またはその他のコードは、第1の部分200と第3の部分204との間、および/または第2の部分202と第3の部分204との間に位置決めされ得る。このようにして、コードは、汚れ、小石、および/またはその他の粒子をコードに移し得る外部環境から保護される。結果として、コード構造体に対する擦り切れは低減され、それによって履物物品の寿命を増加する。しかし、その他の例では、コード構造体の少なくとも一部分は、外部環境に曝され得る。ソールを複数片で構築することはまた、履物物品アセンブリを単純にし得、それによって製造コストを低減する。さらに、
図3に示されるソールコード72は、ソールの周縁の周りに延びる窪み208中に位置決めされ得る。しかし、その他のソールコード位置が企図されている。例えば、ソールコードは、1回以上第1の横側面から第2の横側面にソールを横切って延び得る。さらに、アセンブルされていないソールのコードは、第1の端部および第2の端部を含み得る。ソールコードの端部は、アセンブルされるとき、互いに、または履物物品中のその他の構成要素に取り付けられ得ることが認識される。さらに、ソールコードは、ポリマー材料を含み得る。
【0047】
図1に示されるコード構造体66中に含まれるソール取り付け湾曲部は、
図2に示される窪み208中に位置決めされるソールコードに取り付けられ得る。ソール取り付け湾曲部は、開口部206の各々に位置決めされ得る。
図1に示されるランド取り付け湾曲部は、ソール取り付け湾曲部と連結され得る(例えば、相互接続、インターロックなど)。このようにして、ソールコードは、所望であれば、接着剤の使用なしでランドコードに連結され得る。
【0048】
図4〜9は、第2の例の履物物品50の種々の図を示す。特に、
図4は、第2の例の履物物品50の底面図を示す。図示されるように、ソールコード72は、ソール52の底部表面を通っている。特に、ソールコード72は、ソール52の周りの周縁経路に従う。従って、
図4に示されるソールコード72は、
図2に示されるように、ソールを横に複数回は横切らない。しかし、その他のソールコードの位置が企図されている。例えば、ソールコードは、第1のセクション中のソールの周縁の周りで延び、そして第2のセクションにあるソールを横切り得る。さらに、描写された例では、ソール取り付湾曲部70の各々は、ソール中の単一の開口部400を通って延びる。しかし、その他のソール取り付湾曲部構成が企図されている。開口部は、
図1に関して上記で論議され、複数の取り付け開口部54に含まれ得る。
【0049】
図5は、コード構造体66を含む第2の例の履物物品50の平面図である。レース取り付け湾曲部80のような、爪革構造体78の部分は、ストリング500および/またはその他の適切な取り付け技法によって一緒にグループ化される。グループ化レース取り付け湾曲部80は、履物物品50およびランド構造体68で用いられるべき異なったレーシングパターンを可能にする。グループ化されたコードは、所望のエンドユース特性に基づき選択的に選ばれ得る。1つの例では、コードのセクションは、グループ化され、その一方、その他のセクションは互いとは連結され得ない。
図5では、
図1に示される連結技法に類似の様式で、ランド構造体68は爪革構造体78に連結されていることが認識される。足マネキン1667およびレースコード82がまた
図5に示されている。図示されるように、レースコード82は、レース取り付け湾曲部80を通って延びる。
【0050】
図6は、第2の例の履物物品50の背面図を示す。ソール52、ランドサブ構造体68、および爪革サブ構造体78は
図6に示される。ランドコード84および爪革コード86もまた、
図6に示される。ランドコード84および爪革コード86は、テープ600を経由して取り付けられる。しかし、その他の適切な連結技法が企図されている。例えば、ランドコード84および爪革コード86は、一緒に綴じられ、スナップ、クリップなどによって取り付けられ得る。いくつかの例では、ランドコード84と爪革コード86との間の取り付け点の位置は調節可能であり、履物物品が着用者によってカスタム化されることを可能にする。ランドサブ構造体および/または爪革サブ構造体中のコードの端部は、履物物品の踵側の近傍に取り付けられ得る。これら端部は、一緒に綴じられ、接着され(例えば、セメント化され)、結ばれ、そして/またはテープ留めされ得る。さらに、またはそれに代わって、ランドサブ構造体および/または爪革サブ構造体の部分は、保護スリーブを経由して少なくとも部分的に囲われ得る。このような例では、これらサブ構造体中のコードの端部は、保護スリーブ中で、一緒にのり付けされ、綴じられ、結ばれ、そして/またはテープ留めされ得、そして/または保護スリーブの一部分に連結される。このようにして、コードの端部は、着用者の足とは直接接触せず、これは、着用者の心地良さを改善し得る。
【0051】
図7は、コード構造体66を含む第2の例の履物物品50の前面図を示す。ソール52、ソールコード72、ランドサブ構造体68、爪革構造体78、およびレースコード82である。ランドサブ構造体68は、爪革構造体78に、
図1に示される第1の例の履物物品と類似の様式で連結されていることが認識される。爪革サブ構造体中のランド取り付け湾曲部76は、ランドサブ構造体中の爪革取り付け湾曲部74と相互接続され、
図7に示されるように、第2の例の履物物品50の取り付け境界を形成する。ソール取り付湾曲部70は、再び、ソール52を通って延びて示されている。しかし、その他のソール取り付け湾曲部構成が企図されている。
【0052】
図8は、コード構造体66を含む第2の例の履物物品50の第1の側面図を示す。ソール52、ソールコード72、ランドサブ構造体68、および爪革サブ構造体78がまた、
図8に描写されている。ソールコード72は、ソール取り付け湾曲部70をとおって延びで示されている。示されるように、爪革サブ構造体中のランド取り付け湾曲部76は、爪革取り付け湾曲部74と相互接続されている。
【0053】
図9は、コード構造体66を含む第2の例の履物物品50の第2の側面図を示す。再び、ソール52、ソールコード72、ランドサブ構造体68、および爪革サブ構造体78がまた、示されている。ソールコード72はまた、ソール取り付け湾曲部70を通って延びて示されている。示されるように、爪革サブ構造体中のランド取り付け湾曲部76は、爪革取り付け湾曲部74と相互接続されている。
【0054】
図10〜15は、第3の例の履物物品50の種々の図を示す。特に、
図10は、第3の例の履物物品50の底面図を示す。ソール52およびソール取り付湾曲部70が
図10に示されている。ソールコードは、
図10に示される例の履物物品からは省略されていることが認識される。それ故、ソール取り付湾曲部70の各ソールコードは、ソール52中の2つの開口部1000を通って延びる。1つの例では、ソール取り付湾曲部70は、ソールに綴じられ、そして/またはのり付けされ得る。このようにして、より大きな量の取り付け強度が取り付け湾曲部とソールとの間に提供され得、スリップ可能な係合を低減する。1つの例では、コードは、ソールに係合され得、それは、ロックされること、部分的にロックされること、スリップ可能に係合されること、または制限されてスリップ可能に係合される。
【0055】
図11は、コード構造体66を含む第3の例の履物物品50の平面図を示す。ソール52、ランドサブ構造体68、爪革サブ構造体78、レースコード82、およびヒールカウンタ97が
図11に示される。ストリング1100またはその他の適切なコードが爪革構造体78を通って織り交ぜられ、構造体にさらなる支持を提供する。図示されるように、爪革サブ構造体中のランド取り付け湾曲部76は、爪革取り付け湾曲部74と相互接続される。第3の例の履物物品50において、ランドサブ構造体68は、爪革サブ構造体78に、上記で論議された、第1および第2の例の履物物品と類似の様式で連結されていることが認識される。しかし、その他の連結技法が企図されている。
【0056】
図12および13は、コード構造体66を含む第3の例の履物物品50の異なる側面図を示す。ソール52、ランドサブ構造体68、爪革サブ構造体78、ヒールカウンタ97、およびレースコード82がまた
図12および13に示される。示されるように、爪革サブ構造体中のランド取り付け湾曲部76は、爪革取り付け湾曲部74およびランドサブ構造体と相互接続されている。ソール取り付け湾曲部70の各々は、ソール52中の第1の開口部を通って延びる第1の部分、およびソール52中の第2の開口部を通って延びる第2の部分を含むことが認識される。このようにして、ソールコードは、所望であれば省略され得る。
【0057】
図14は、コード構造体66を含む第3の例の履物物品50の前面図を示す。ソール52、ランドサブ構造体68、爪革サブ構造体78、ヒールカウンタ97、およびレースコード82がまた
図14に示される。示されるように、爪革サブ構造体中のランド取り付け湾曲部76は、爪革取り付け湾曲部74と相互接続されている。
【0058】
図15は、履物物品50の背面図を示す。ヒールカウンタ97およびソール52が
図15に示されている。ヒールカウンタ97は、個人の踵への支持および保持を提供する。このようにして、履物物品の心地良さは増大される。コード構造体66中の選択されたコードのパーツは、ヒールカウンタ97を通って延び得る。さらにまたはそれに代わって、選択されたコードのパーツが、ヒールカウンタに連結され得る。
【0059】
図16は、別の例の履物物品50を示す。
図16に示される履物物品は、コード構造体66およびソール52を含む。上記で論議されたように、コード構造体66は、上部67に含まれる。コード構造体66は、ランドサブ構造体68および爪革構造体78を含む。爪革構造体78は、ランド取り付け湾曲部76を含み、そしてランドサブ構造体68は、爪革取り付け湾曲部74を含む。ループライン69がまた、
図16中に描写されている。レースコード82、ランドコード84、ソールコード72、および爪革コード86もまた、
図16に示されている。さらに、ヒールカウンタ97、連結コード98、および開口部99が
図16に示されている。
【0060】
履物物品50はさらに、アウトソール1653をさらに含みえる。アウトソール1653は、ソール52に連結され得る。例えば、アウトソール1653は、インソール/ミッドソール52に綴じられるか、または別様に取り付けられ得る。しかし、その他の例では、アウトソールは履物物品に含まれていなくても良いか、またはアウトソールはソール中に一体化され得る。足マネキン1667が
図16中に参考として描写されている。
【0061】
図16に描写されている例では、ランドサブ構造体68は、単一のランドコード84のみを含み、そして爪革構造体78は、単一の爪革コード86を含む。しかし、その他の例では、1つより多くのコード、またはコードセクションが、ランドサブ構造体または爪革サブ構造体を形成するために用いられ得る。コード構造体66の構築前のランドコードが1688に示されている。アセンブルされていないランドコードは、第1の端部1689および第2の端部1690を含む。ランドコードの端部は、アセンブルされるとき、互いに、または履物物品中のその他の構成要素に取り付けられ得る。コード構造体の構築前の爪革コードは、1691に示される。アセンブルされていない爪革コードは、第1の端部1692および第2の端部1693を含む。爪革コードの端部は、アセンブルされるとき、互いに、または履物物品中のその他の構成要素に取り付けられ得ることが認識される。コード構造体66の構築前のレースコードは、1694で示される。レースコードは、第1の端部1695および第2の端部1696を含む。
【0062】
ソール52は、取り付け開口部1654を含む。描写される例では、この取り付け開口部1654は、ソール52の周縁1656の周りに位置決めされたギャップである。しかし、その他の例では、取り付け開口部1654は、ソール52の周縁からオフセットされるか、または別様に間隔を置かれるアパーチャであり得る。取り付け開口部1654は、履物物品50のつま先側58から履物物品の踵側60に延びる。取り付け開口部54はまた、履物物品50の脛骨側62から履物物品の腓骨側64に延びる。
【0063】
ソール取り付け湾曲部1670は、取り付け開口部1654を通って延び得る。特に、1つの例では、ソール取り付け湾曲部1670は、ソール52の上部側からソールの底部側に延び得る。しかし、その他のソール取り付け湾曲部位置が企図されている。湾曲部は、履物物品50中の構成要素間の取り付けおよび連結のために用いられ得る。ソールコード72は、ソール取り付け湾曲部1670を通って延び得る。特に、ソールコード72中のランド取り付け湾曲部1673は、ソール取り付け湾曲部1670連結され得る(例えば、相互連結され、インターロックされ、絡み合わされ、通過させられ、押し通される)。特に、1つの例では、ソールコード72は、取り付け湾曲部1673上に固定される。しかし、別の例では、ソールコード72中の取り付け湾曲部1673は、ソール取り付け湾曲部1670に連結されなくても良い。ソールコード72と、ソールコード72中のランド取り付け湾曲部1670と、ランドコード中のソール取り付け湾曲部1670との間の取り付けとは、
図2に関して本明細書中により詳細に論議される。
【0064】
図17は、別の例の履物物品50を示す。
図17に示される履物物品50は、コード構造体66に連結されたつま先キャップ1700を含む。このつま先キャップは、概して支持構造体として称され得る。1つの例では、つま先キャップ1700は、コード構造体66の一部を囲み得る。しかし、その他の例では、コード構造体66は、つま先キャップ1700の周縁部分に連結され得る。それ故、そのような例では、つま先キャップは、コード構造体66を中断し、そしてそれを複数の別個のセクションに分割する。つま先キャップ1700は、1つの例では、コード構造体より少ない可撓性を有する材料から構築され得る。しかし、その他のつま先キャップ特性が企図され得る。
図17に示される履物物品50はさらに、ヒールカウンタ1702を含む。示されるように、このヒールカウンタ1702は、物品の長さに沿って物品の前端部に向かって延びる。さらに、描写された例では、ヒールカウンタ1702は、つま先キャップ1700から離れて位置決めされる。しかし、その他の例では、ヒールカウンタおよびつま先キャップは互いに隣接して位置決めされ得る。
【0065】
図18は、別の例の履物物品50を示す。支持構造体1800が、
図18では、履物物品50に含まれて示される。この支持構造体1800は、踵の周りに、そして物品の下方に物品の前部に向かって延びる。この支持構造体1800はさらに、物品のつま先からソール52に向かって延びる部分を含む。
図18に示される支持構造体1800は、材料の連続片である。しかし、この履物物品は、
図17に示されるように、互いから離れて間隔を置いた複数の支持構造体を含み得ることが認識される。このような例では、支持構造体の各々は、別個の材料の連続片から形成され得る。支持構造体1800は、制御細片1802および踵セクション1804を含む。制御細片および踵セクションは、構造体66に制御された支持を提供する。このようにして、所望の位置でコード構造体66に支持が提供され得る。
【0066】
図19は、別の例の履物物品50を示す。この履物物品のコード構造体66が図示されている。
図19に示されるコード構造体66は、互いから離れて間隔を置かれた第1のセクション1900および第2のセクション1902を含む。第1のセクション1900は2つ以上のコードを含み、そして第2のセクション1902は、第1のセクション中のコードとは異なる2つ以上のコードを含む。
【0067】
コード構造体66のセクション中のコード間のスリップ可能な係合は、セクション間で変動し得る。例えば、第2のセクション1902中のコードは、選択された点で部分的に固定されて係合されても良く、そして第1のセクション1900中のコードは、選択された点でスリップ可能に係合され得るか、またはその逆もあり得る。このようにして、コード構造体は、異なるセクションで様々なコンプライアンスの程度を有し得る。示されるように、これらセクションは、長手方向で分割されている。しかし、交互するセクション境界が企図されている。例えば、第1のセクションが履物物品の上部部分の周りに延び得、そして下部セクションが、ソールに隣接する履物物品の下部部分の周りに延び得る。これらセクションの境界は、所望のエンドユース特性に基づき選択され得ることが認識される。その他の例では、コード構造体は、3つ以上のセクションに分割され得る。コード構造体セクション間の係合の程度における変動は、履物物品の所望の領域が、履物物品のその他の領域より大きい動きの程度を有することを可能にする。それ故、履物物品の適合特性は、履物物品の特定の領域のために選択され得る。結果として、履物物品の適合および心地良さが改善される。さらに別の例では、コード構造体中のコードは、履物物品の選択された領域でのみ絡み合わされても良い。例えば、履物物品の踵部分およびつま先部分は、絡み合ったコードを含まなくても良く、そして、踵部分とつま先部分との間のセクションが絡み合ったコードを有しても良い。
【0068】
図20は、別の例の履物物品50を示す。先に論議されたように、この履物物品は、コード構造体66によって少なくとも部分的に囲まれるブーティ2000を含む。上記で論議されたように、コード構造体は、1つの例ではブーティに取り付けられ得る。さらにまたはそれに代わって、ブーティ2000は、ソール52に取り付けられ得る。ブーティは、1つの例では、ヒールカウンタ97に取り付けられ得る。しかし、その他の例では、ブーティ2000は、ヒールカウンタ97に取り付けられていなくても良い。ソール52がまた
図20に描写されている。
図16〜20に示される履物物品は、
図2に示されるソールと類似のソールを含み得ることが認識される。
【0069】
図21は、
図20に示される例の履物物品50の平面図である。再びブーティ2000が描写されている。このブーティ2000は、コード構造体66によって囲まれている。1つの例では、ブーティ2000は、コード構造体66の部分に取り付けられ得る(例えば、綴じられ、接着剤で連結され、など)。しかし、その他の例では、ブーティ2000は、コード構造体66に取り付けられなくても良い。さらに、ヒールカウンタ97がまた、
図21に描写されている。ヒールカウンタ97は、コード構造体66に連結されている。
【0070】
図22は、例のソール52のセクションを示す。このソールは、開口部2200を含む。開口部は、先の例で示されるように、開口部を通過することとは反対に、開口部2200中にスナップする、上記で論議されたコード構造体中に含まれるコードのセクション2202を受け取るような構成である。それ故、この開口部2200は、弾性力によってコードを保持し得る。複数のこのタイプの「スナップ取り付け」開口部がソール52に含まれ得ることが認識される。
【0071】
図23は、別の例のソール52を示す。このソール52は、コアセクション2300および外側リングセクション2302を含む。このコアセクション2300は開口部2304を含む。履物物品の構築中に、コードが開口部2304を通り抜けることが認識される。さらに、外側リングセクション2302は、コアセクション2300の周りで周縁に延び得る。いくつかの例では、ソール52は、複数の外側リングセクションを含み得る。しかし、その他の例では、ソールは、コアセクション全体の周りで周縁に延びる単一の外側リングセクションを含んでいても良い。外側リングセクション2302およびコアセクション2300は、接着剤で結合され、縫われ、または別様に適切にコアセクョン2300に取り付けられる。
【0072】
図24は、別の例のソール52を示す。このソールは、ソール52上の開口部2401中に位置するピン2400を含む。コード構造体に含まれるコード2402は、このピンの周りに延び得る。この例では、コードは、この開口部2401を2回通過する。このようにして、コードは、制限されたスリップで単一の開口部を通ってソールに取り付けられ得る。1つの例では、ピンは、ソール中の複数の開口部に含まれ得ることが認識される。さらに、別の例では、ソール中の開口部の一部がピンを含み得、そして開口部の別の部分はピンを含まなくても良い。
【0073】
本明細書に記載される構成および/またはアプローチは、本質的に例示であり、しかも、これら特定の実施形態または例は、制限する意味で考慮されるべきではないことが認識される。なぜなら、多く改変例が可能であるからである。本開示の主題は、本明細書に開示される種々の特徴、機能、作用、および/または性質、ならびにその任意でかつすべての等価物のすべての新規、かつ自明でない組み合わせ、およびサブコンビネーションを含む。