【文献】
Daniel Herrera C,et al.,Joint Depth and Color Camera Calibration with Distortion Correction,IEEE Transactions on Pattern Analysis and Machine Intelligence,2012年 5月,Vol.34,No.10,p.2058-2064
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記3次元点決定部は、前記デプス映像で前記カメラ映像を自体補正するために用いたカメラ映像特徴点に対応するデプス映像特徴点を抽出し、抽出したデプス映像特徴点に対応する3次元上の点を前記デプス映像の3次元点に決定することを特徴とする請求項1に記載のデプス映像補正装置。
前記デプス映像補正部は、前記補正情報を初期値にする費用関数を定義し、定義した費用関数を最小化する非線形最適化の過程を行ってデプスセンサの誤差とデプスセンサと撮影カメラとの間の幾何学的な幾何関係を補正することを特徴とする請求項1に記載のデプス映像補正装置。
前記3次元上の点を決定するステップは、前記デプス映像で前記カメラ映像を自体補正するために用いたカメラ映像特徴点に対応するデプス映像特徴点を抽出し、抽出したデプス映像特徴点に対応する3次元上の点を前記デプス映像の3次元点に決定することを特徴とする請求項4に記載のデプス映像補正方法。
前記デプス映像を補正するステップは、前記補正情報を初期値にする費用関数を定義し、定義した費用関数を最小化する非線形最適化の過程を行ってデプス映像を補正することを特徴とする請求項4に記載のデプス映像補正方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、対象との距離を測定するデプスセンサと対象を撮影する撮影カメラを同時に用いてデプス映像を補正する場合、デプスセンサの不正確度を改善し、デプスセンサと撮影カメラとの間の幾何関係を補正する装置及び方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態に係るデプス映像補正装置は、カメラ映像の3次元上の点と前記カメラ映像と同時に撮影されたデプス映像の3次元上の点を決定する3次元点決定部と、前記カメラ映像の3次元上の点と前記デプス映像の3次元上の点を用いて前記デプス映像を撮影したデプスセンサの誤差と前記デプスセンサと撮影カメラとの間の幾何学的な幾何関係を補正するための補正情報を決定する補正情報決定部と、前記補正情報と前記デプス映像の3次元上の点に基づいて前記デプス映像を補正するデプス映像補正部とを備える。
【0008】
本発明の一実施形態に係るデプス映像補正装置の3次元点決定部は、前記デプス映像で前記カメラ映像を自体補正するために用いたカメラ映像特徴点に対応するデプス映像特徴点を抽出し、抽出したデプス映像特徴点に対応する3次元上の点を前記デプス映像の3次元点に決定してもよい。
【0009】
本発明の一実施形態に係るデプス映像補正装置の前記補正情報決定部は、前記カメラ映像の3次元点と前記デプス映像の3次元点を用いて数式(1)、数式(2)、及び数式(3)を生成してもよい。
【0010】
本発明の一実施形態に係るデプス映像補正装置のデプス映像補正部は、前記補正情報を初期値にする費用関数を定義し、定義した費用関数を最小化する非線形最適化の過程を行ってデプスセンサの誤差とデプスセンサと撮影カメラとの間の幾何学的な幾何関係を補正してもよい。
【0011】
本発明の一実施形態に係るデプス映像補正装置は、撮影カメラが復元したパターン面の方程式と、デプスセンサが復元したパターン面の方程式を用いて前記デプス映像を撮影したデプスセンサの誤差とデプスセンサと撮影カメラとの間の幾何学的な幾何関係を補正するための補正情報を決定する補正情報決定部と、前記補正情報と前記デプス映像の3次元上の点に基づいて前記デプス映像を補正するデプス映像補正部とを備える。
【0012】
本発明の一実施形態に係るデプス映像補正装置の補正情報決定部は、撮影カメラが復元したパターン面の方程式が数式(5)であり、デプスセンサが復元したパターン面の方程式が数式(6)である場合、数式(5)と数式(6)に基づいて数式(7)、数式(8)、及び数式(9)を生成してもよい。
【0013】
本発明の一実施形態に係るデプス映像補正装置のデプス映像補正部は、前記補正情報に基づいて前記デプス映像の3次元上の点をカメラ座標系に移してもよい。
【0014】
本発明の一実施形態に係るデプス映像補正方法は、カメラ映像の3次元上の点と前記カメラ映像と同時に撮影されたデプス映像の3次元上の点を決定するステップと、前記カメラ映像の3次元上の点と前記デプス映像の3次元上の点を用いて前記デプス映像を撮影したデプスの誤差とデプスセンサと撮影カメラとの間の幾何学的な幾何関係を補正するための補正情報を決定するステップと、前記補正情報と前記デプス映像の3次元上の点に基づいて前記デプス映像を補正するステップとを含む。
【0015】
本発明の一実施形態に係るデプス映像補正方法は、撮影カメラが復元したパターン面の方程式と、デプスセンサが復元したパターン面の方程式を用いて前記カメラ映像を撮影した撮影カメラと、前記デプス映像を撮影したデプスセンサの誤差とデプスセンサと撮影カメラとの間の幾何学的な幾何関係を補正するための補正情報を決定するステップと、前記補正情報と前記デプス映像の3次元上の点に基づいて前記デプス映像を補正するステップとを含む。
【発明の効果】
【0016】
本発明の一実施形態によると、カメラ映像の3次元上の点と前記カメラ映像と同時に撮影されたデプス映像の3次元上の点を用いて、前記デプス映像を撮影したデプスセンサの誤差とデプスセンサと撮影カメラとの間の幾何学的な幾何関係を補正することによって精密なデプス映像を取得することができる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。本発明の一実施形態に係る映像補正方法はデプス映像補正装置によって行うことができる。
【0019】
図1は、本発明の一実施形態に係るデプス映像補正装置と異なる装置間の関係を示す図である。
【0020】
撮影カメラ120は、補正用パターン110を撮影して補正用パターンの含まれたカメラ映像を生成する。ここで、補正用パターン110は、撮影カメラ120とデプスセンサ130との間の幾何学的な関係を容易に識別するよう、表面に複数の表示が形成された3次元オブジェクトであってもよい。
【0021】
補正用パターン110の形態は、以下の
図2を参照して詳細に説明する。
【0022】
また、デプスセンサ130は、撮影カメラ120と同時に補正用パターン110を撮影してデプス映像を生成する。ここで、デプスセンサ130は、構造光を用いて補正用パターン110とデプスセンサ130との間の距離を三角測量し、測量した距離に基づいてデプス映像を生成する。
【0023】
そして、撮影カメラ120とデプスセンサ130は、映像補正方法によりそれぞれ複数のカメラ映像とデプス映像を生成してデプス映像補正装置100に送信する。
【0024】
デプス映像補正装置100は、デプスセンサ130から受信したデプス映像及び撮影カメラ120から受信したカメラ映像を用いて撮影カメラ120とデプスセンサ130との間の幾何学的な関係を識別し、識別した関係に基づいてデプス映像を補正する。
【0025】
図2は、本発明の一実施形態に係る補正用パターンの一例である。
【0026】
本発明の一実施形態において、撮影カメラ120とデプスセンサ130が撮影する補正用パターン110は、
図2に示すように各面が正方形の多面体200であり、各面に複数の円210が図示されている。
【0027】
ここで、デプス映像補正装置100は、補正用パターン110の各面で円210の位置に基づいてデプス映像に含まれた補正用パターン110とカメラ映像に含まれた補正用パターン110をマッチングし、マッチング結果に基づいて撮影カメラ120とデプスセンサ130との間の幾何学的な関係を識別する。
【0028】
図3は、本発明の一実施形態に係るデプス映像及びカメラ映像の一例である。
【0029】
デプスセンサ130と撮影カメラ120は、映像補正方法によりそれぞれ少なくとも1つのデプス映像310とカメラ映像320を生成してデプス映像補正装置100に送信する。
【0030】
ここで、デプス映像310とカメラ映像320は、それぞれデプスセンサ130と撮影カメラ120が同一の補正用パターン110を撮影して生成した映像である。しかし、撮影カメラ120とデプスセンサ130との間の幾何学的な関係により、
図3に示すようにデプス映像310に含まれた補正用パターン110とカメラ映像320に含まれた補正用パターン110は大きさ及び角度に差がある。
【0031】
図4は、本発明の一実施形態に係るデプス映像補正装置を示す図である。
【0032】
図4を参考すると、本発明の一実施形態に係るデプス映像補正装置100は、3次元点決定部410、補正情報決定部420、及びデプス映像補正部430を備える。
【0033】
3次元点決定部410は、カメラ映像の3次元上の点とカメラ映像と同時に撮影されたデプス映像の3次元上の点を決定する。
【0034】
ここで、3次元点決定部410はカメラ映像を自体補正し、カメラ映像を自体補正するために用いたカメラ映像特徴点の3次元上の点をカメラ映像の3次元点に決定する。ここで、3次元点決定部410は、カメラ補正分野で用いる方法のうちの1つを選択してカメラ映像を自体補正する。そして、3次元点決定部410はカメラ映像特徴点の3次元上の点をX、Y、Zと定義する。
【0035】
また、3次元点決定部410は、デプス映像でカメラ映像特徴点に対応するデプス映像特徴点を抽出し、抽出したデプス映像特徴点に対応する3次元上の点をデプス映像の3次元点に決定する。ここで、3次元点決定部410は、デプス映像特徴点の3次元上の点をX’、Y’、Z’と定義する。
【0036】
補正情報決定部420は、カメラ映像の3次元上の点とデプス映像の3次元上の点を用いてデプスセンサ130の誤差とデプスセンサ130と撮影カメラ120との間の幾何学的な幾何関係を補正するための補正情報を決定する。
【0037】
例えば、補正情報決定部420は、3次元点決定部410が決定したカメラ映像の3次元点とデプス映像の3次元点を用いて数式(1)、数式(2)、数式(3)を同時に生成する。
【数1】
【数2】
【数3】
【0038】
そして、補正情報決定部420は、カメラ映像とデプス映像で互いに対応する全ての対応点に対して数式(1)、数式(2)、数式(3)を同時に生成し、生成した数式(1)、数式(2)、数式(3)を行列の形態で表現すると、数式(4)のような同次方程式を生成する。
【数4】
【0039】
ここで、hは、変数H
11 H
12 H
13 H
14 H
21 H
22 H
23 H
24 H
31 H
32 H
33 H
34 H
41 H
42 H
43 H
44から構成された列ベクトルであってもよい。
【0040】
また、Aは、カメラ映像特徴点の3次元上の点X、Y、Zとデプス映像特徴点の3次元上の点X’、Y’、Z’から構成された3m×16行列であってもよい。
【0041】
ここで、mは、カメラ映像、またはデプス映像に含まれた3次元上の点の個数である。具体的に、デプス映像特徴点の3次元上の点は、前記カメラ映像特徴点に対応するデプス映像特徴点により決定されるため、カメラ映像に含まれたカメラ映像特徴点の3次元上の点の個数とデプス映像に含まれたデプス映像特徴点の3次元上の点の個数は同一であってもよい。したがって、補正情報決定部420は、カメラ映像に含まれた3次元上の点の個数、または、デプス映像に含まれた3次元上の点の個数のうちの1つを選択してmに設定する。
【0042】
補正情報決定部420は、数式(4)でhに含まれた変数の値を算出し、算出した変数の値を補正情報に決定する。
【0043】
また、補正情報決定部420は、撮影カメラ120が復元したパターン面の方程式とデプスセンサ130が復元したパターン面の方程式を用いて、デプス映像を撮影したデプスセンサ130の誤差とデプスセンサ130と撮影カメラ120との間の幾何学的な幾何関係を補正するための補正情報を決定する。
【0044】
例えば、撮影カメラ120がカメラ映像で復元した補正用パターン110のパターン面の方程式が数式(5)であり、デプスセンサ130が復元した補正用パターン110のパターン面の方程式が数式(6)であってもよい。
【数5】
【数6】
【0045】
ここで、補正情報決定部420は数式(1)、数式(2)、数式(3)に基づいて数式(7)、数式(8)、数式(9)を生成する。具体的に、補正情報決定部420は数式(1)、数式(2)、数式(3)のX、Y、Zをa、b、cに変更し、X’Y’、Z’をa’、b’、c’に変更して数式(7)、数式(8)、数式(9)を生成する。
【数7】
【数8】
【数9】
【0046】
そして、補正情報決定部420は数式(7)、数式(8)、数式(9)を行列の形態に表現して数式(10)のような同次方程式を生成する。
【数10】
【0047】
ここで、hは、変数H
11 H
12 H
13 H
14 H
21 H
22 H
23 H
24 H
31 H
32 H
33 H
34 H
41 H
42 H
43 H
44から構成された列ベクトルであってもよい。
【0048】
また、Bは数式(5)のa、b、cと数式(6)のa’、b’、c’から構成された3m×16行列であってもよい。
【0049】
ここで、mはカメラ映像、または、デプス映像で復元されたパターン面の個数である。具体的に、デプス映像で復元されたパターン面は、前記カメラ映像で復元されたパターン面に対応するデプス映像で復元されたパターン面により決定されるため、カメラ映像に含まれた復元されたパターン面の個数とデプス映像に含まれた復元されたパターン面の個数は同一であってもよい。したがって、補正情報決定部420は、カメラ映像に含まれた復元されたパターン面の個数、またはデプス映像に含まれた復元されたパターン面議の個数のうちの1つを選択してmに設定する。
【0050】
また、補正情報決定部420は、数式(10)のhを用いて数式(11)の行列Hを求めることができる。
【数11】
【0051】
最後に、補正情報決定部420は、数式(10)で行列Hに含まれた変数の値を算出し、算出した変数の値を補正情報に決定する。ここで、行列Hに含まれた変数H
11 H
12 H
13 H
14 H
21 H
22 H
23 H
24 H
31 H
32 H
33 H
34 H
41 H
42 H
43 H
44は数式(10)のhに含まれた変数であってもよい。すなわち、補正情報決定部420は、列ベクトルのhを行列Hの形態に変換し、変換されたHを補正情報に決定する。
【0052】
ここで、補正情報決定部420は、行列Hの逆転置行列である行列Lに含まれた因子を数式(1)、数式(2)、数式(3)に含まれた補正情報と交換してデプス映像座標とカメラ座標との間の関係情報を決定する。例えば、補正情報決定部420は数式(12)を用いて行列Lを決定する。
【数12】
【0053】
具体的に、補正情報決定部420は、行列Lの因子L
ijをカメラ映像とH
ijの代わりに用いて点X’、Y’、Z’と点X、Y、Zに対する変換系を示す関係情報を決定する。
【0054】
デプス映像補正部430は、デプス映像に含まれた3次元上の点と補正情報決定部420が決定した補正情報に基づいてデプス映像を補正する。
【0055】
例えば、デプス映像に含まれた3次元上の漸移X’、Y’、Z’である場合、デプス映像補正部430は数式(1)、数式(2)、数式(3)にX’、Y’、Z’と補正情報H
11 H
12 H
13 H
14 H
21 H
22 H
23 H
24 H
31 H
32 H
33 H
34 H
41 H
42 H
43 H
44を代入して3次元上の点X、Y、Zを決定する。
【0056】
ここで、デプス映像補正部430が決定した3次元上の点X、Y、Zは、撮影カメラ120とデプスセンサ130との間の幾何関係による誤差を補正しながら、デプス映像に含まれた3次元上の点をカメラ座標系に移動した値である。
【0057】
すなわち、デプス映像補正部430は3次元上の点X、Y、Zを決定し、撮影カメラ120とデプスセンサ130との間の幾何関係により補正する。
【0058】
また、デプス映像補正部430は、補正情報であるhを初期値にする費用関数を定義し、定義した費用関数を最小化する非線形最適化の過程を行ってデプスセンサの誤差とデプスセンサと撮影カメラとの間の幾何学的な幾何関係をより精密に補正することができる。
【0059】
例えば、デプス映像補正部430は、数式(13)のような費用関数を定義する。
【数13】
【0060】
ここで、P=X、Y、Zであり、P''=X''、Y''、Z''であってもよい。また、X''、Y''、Z''はX’、Y’、Z’を数式(1)、数式(2)、数式(3)に代入した結果である。
【0061】
図5は、本発明の一実施形態に係るデプス映像補正装置がデプス映像の特徴点とカメラ映像の特徴点をマッチングする過程の一例である。
【0062】
3次元点決定部410はカメラ映像520を自体補正し、カメラ映像を自体補正するために用いたカメラ映像特徴点521の3次元上の点をカメラ映像の3次元点に決定する。
【0063】
そして、3次元点決定部410は、デプス映像510でカメラ映像特徴点521に対応するデプス映像特徴点511を抽出し、抽出したデプス映像特徴点511に対応する3次元上の点をデプス映像の3次元点に決定する。
【0064】
図6は、本発明の一実施形態に係る映像補正方法を示すフローチャートである。
【0065】
図6は、3次元上の点を用いた映像補正方法である。
【0066】
ステップS610において、3次元点決定部410は、撮影カメラ120とデプスセンサ130が同時に撮影したカメラ映像とデプス映像を受信する。
【0067】
ステップS620において、3次元点決定部410は、ステップS610で受信したカメラ映像の3次元上の点とステップS610で受信したデプス映像の3次元上の点を決定する。
【0068】
具体的に、3次元点決定部410はカメラ映像を自体補正し、カメラ映像を自体補正するために用いたカメラ映像特徴点の3次元上の点をカメラ映像の3次元点に決定する。次に、3次元点決定部410は、デプス映像でカメラ映像特徴点に対応するデプス映像特徴点を抽出し、抽出したデプス映像特徴点に対応する3次元上の点をデプス映像の3次元点に決定する。
【0069】
ステップS630において、補正情報決定部420は、ステップS620で決定したカメラ映像の3次元上の点とデプス映像の3次元上の点を用いてデプスセンサ130の誤差とデプスセンサと撮影カメラとの間の幾何学的な幾何関係を補正するための補正情報を決定する。
【0070】
例えば、補正情報決定部420は、3次元点決定部410が決定したカメラ映像の3次元点とデプス映像の3次元点を用いて数式(1)、数式(2)、数式(3)を生成する。そして、補正情報決定部420は、カメラ映像と、デプス映像で互いに対応する全ての対応点に対して数式(1)、数式(2)、数式(3)を生成し、生成した数式(1)、数式(2)、数式(3)を行列の形態に表現すると、数式(4)のような同次方程式を生成する。最後に、補正情報決定部420は、数式(4)でhに含まれた変数の値を算出し、算出した変数の値を補正情報に決定する。
【0071】
また、補正情報決定部420は、補正情報を含む行列Hの逆転置行列である行列Lに含まれた因子を数式(1)、数式(2)、数式(3)に含まれた補正情報と交換してデプス映像の座標とカメラ座標との間の関係情報を決定する。
【0072】
ステップS640において、デプス映像補正部430は、補正情報のhを初期値にする費用関数を定義し、定義した費用関数を最小化する非線形最適化の過程を実行する。ステップS650は、カメラ映像を精密に補正しようとするとき実行され、カメラ映像の補正程度に応じてステップS650の実行が省略されてもよい。
【0073】
ステップS650において、デプス映像補正部430は、デプス映像に含まれた3次元上の点とステップS630で補正情報決定部420が決定した補正情報に基づいてデプス映像を補正する。
【0074】
例えば、デプス映像に含まれた3次元上の漸移X’、Y’、Z’である場合、デプス映像補正部430は数式(1)ないし数式(3)にX’、Y’、Z’と補正情報H
11 H
12 H
13 H
14 H
21 H
22 H
23 H
24 H
31 H
32 H
33 H
34 H
41 H
42 H
43 H
44を代入して3次元上の点X、Y、Zを決定する。
【0075】
また、デプス映像補正部430は、デプス映像に含まれた3次元上の点とステップS650で最小化した費用関数に基づいてデプス映像を補正する。
【0076】
図7は、本発明の一実施形態に係る映像補正方法の他の一例を示すフローチャートである。
【0077】
図7は、パターン面の方程式を用いた映像補正方法である。
【0078】
ステップS710において、3次元点決定部410は、撮影カメラ120とデプスセンサ130が同時に撮影したカメラ映像とデプス映像を受信する。
【0079】
ステップS720において、3次元点決定部410は、ステップS710で受信したカメラ映像で補正用パターン110のパターン面の方程式を復元する。また、3次元点決定部410は、ステップS710で受信したデプス映像で補正用パターン110のパターン面の方程式を復元する。
【0080】
ステップS730において、補正情報決定部420は、ステップS720で復元したカメラ映像のパターン面の方程式と、デプス映像のパターン面の方程式を用いてデプス映像を撮影したデプスセンサ130の誤差とデプスセンサ130と撮影カメラ120との間の幾何学的な幾何関係を補正するための補正情報を決定する。
【0081】
ここで、補正情報決定部420は、数式(1)、数式(2)、数式(3)に基づいて数式(7)、数式(8)、数式(9)を生成する。具体的に、補正情報決定部420は、数式(1)、数式(2)、数式(3)のX、Y、Zをa、b、cに変更し、X’、Y’、Z’をa’、b’、c’に変更し、数式(7)、数式(8)、数式(9)を生成する。
【0082】
そして、補正情報決定部420は、数式(7)、数式(8)、数式(9)を行列の形態に表現して数式(10)のような同次方程式を生成する。
【0083】
次に、補正情報決定部420は、数式(10)でhに含まれた変数の値を算出し、算出した変数の値を補正情報に決定する。
【0084】
また、補正情報決定部420は、補正情報を含む行列Hの逆転置行列である行列Lに含まれた因子を数式(1)、数式(2)、数式(3)に含まれた補正情報と交換してデプス映像の座標とカメラ座標との間の関係情報を決定する。
【0085】
ステップS740において、デプス映像補正部430は、補正情報のhを初期値にする費用関数を定義し、定義した費用関数を最小化する非線形最適化の過程を実行する。ステップS750は、カメラ映像を精密に補正しようとするとき実行され、カメラ映像の補正程度に応じてステップS750の実行が省略されてもよい。
【0086】
ステップS750において、デプス映像補正部430は、デプス映像に含まれた3次元上の点とステップS730で補正情報決定部420が決定した補正情報に基づいてデプス映像を補正する。
【0087】
また、デプス映像補正部430は、デプス映像に含まれた3次元上の点とステップS750で最小化した費用関数に基づいてデプス映像を補正する。
【0088】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって行うことができるプログラム命令の形態で実現されても良く、かかるプログラム命令は、コンピュータ読み出し可能媒体に記録されてもよい。前記コンピュータ読み出し可能媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独または組み合わせたものを含んでもよい。前記媒体に記録されるプログラム命令は、本発明のために特別に設計して構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知のものであり使用可能なものであってもよい。
【0089】
以上のように本発明を限定された実施形態と図面によって説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明が属する分野における通常の知識を有する者であれば、このような記載から多様な修正及び変形が可能である。
【0090】
したがって、本発明の範囲は、説明された実施形態に限定されて定められるものではなく、特許請求の範囲及び特許請求の範囲と均等なものなどによって定められるものである。