特許第6359531号(P6359531)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6359531
(24)【登録日】2018年6月29日
(45)【発行日】2018年7月18日
(54)【発明の名称】シートバック傾動装置
(51)【国際特許分類】
   B60N 2/22 20060101AFI20180709BHJP
   A47C 1/024 20060101ALI20180709BHJP
【FI】
   B60N2/22
   A47C1/024
【請求項の数】10
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2015-519307(P2015-519307)
(86)(22)【出願日】2013年7月3日
(65)【公表番号】特表2015-521972(P2015-521972A)
(43)【公表日】2015年8月3日
(86)【国際出願番号】FR2013051561
(87)【国際公開番号】WO2014006323
(87)【国際公開日】20140109
【審査請求日】2016年6月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】507308902
【氏名又は名称】ルノー エス.ア.エス.
【氏名又は名称原語表記】RENAULT S.A.S.
(73)【特許権者】
【識別番号】000003997
【氏名又は名称】日産自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100101199
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 義教
(72)【発明者】
【氏名】ドゥルコル, ダヴィド
(72)【発明者】
【氏名】ルスュール, グレゴリー
(72)【発明者】
【氏名】ムリナ, フレデリク
【審査官】 森林 宏和
(56)【参考文献】
【文献】 特表2010−502499(JP,A)
【文献】 実開平03−078440(JP,U)
【文献】 独国特許出願公開第02348364(DE,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60N 2/00 − 2/90
A47C 1/02 − 1/037
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートバック傾動装置であって、
第1の制御ハンドル(1a)および第2の制御ハンドル(1b)から選択することができる傾動制御ハンドル(1a、1b)、ならびに
動制御シャフト(2)を備えるシートバック傾動装置であって、前記傾動制御シャフト(2)は、
前記第1の制御ハンドル(1a)と関連付けられ前記第1の制御ハンドル(1a)を前記傾動制御シャフト(2)に固定することを目的とした第1の戻り部材(15)を受けるための第1の受け領域(21)、
前記第2の制御ハンドル(1b)と関連付けられ前記第2の制御ハンドル(1b)を前記傾動制御シャフト(2)に固定することを目的とした第2の戻り部材(14)を受けるための第2の受け領域(22)、ならびに
前記第1の制御ハンドル(1a)からの力および前記第2の制御ハンドル(1b)からの力を伝達するための力伝達領域(23)を備え、
前記第1の戻り部材(15)は、シール(12)を備える前記第1の制御ハンドル(1a)の一体部分を形成し、
前記第2の戻り部材(14)は、前記第2の制御ハンドル(1b)から分離されている部材であることを特徴とする、シートバック傾動装置。
【請求項2】
前記第1の戻り部材(15)を受けるための前記第1の受け領域(21)および前記第2の戻り部材(14)を受けるための前記第2の受け領域(22)は、別々に分離されていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第1の戻り部材(15)を受けるための前記第1の受け領域(21)および前記第2の戻り部材(14)を受けるための前記第2の受け領域(22)は、一致することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記第1の制御ハンドル(1a)からの力および前記第2の制御ハンドル(1b)からの力を伝達するための前記力伝達領域(23)は、長方形または正方形の断面であることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の装置。
【請求項5】
前記傾動制御シャフト(2)はまた、前記第1の制御ハンドル(1a)および前記第2の制御ハンドル(1b)を長手方向にブロックするための止め具(24)を備えることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
前記傾動制御シャフト(2)は、前記第1の制御ハンドル(1a)および前記第2の制御ハンドル(1b)が誤った角度方向で装着されることを防止するためのポラライゼーションシステムを備えることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
前記ポラライゼーションシステムは、前記傾動制御シャフト(2)の面に対する異なる寸法の使用により実現されることを特徴とする、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記ポラライゼーションシステムは、前記傾動制御シャフト(2)のリブ(26)によって実現されることを特徴とする、請求項6に記載の装置。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか一項に記載の装置を使用して自動車の座席の前記シートバックを傾動する法。
【請求項10】
シートバック傾動装置であって、
第1の制御ハンドル(1a)と、
第2の制御ハンドル(1b)と、
前記第1の制御ハンドル(1a)および前記第2の制御ハンドル(1b)のうちのいずれか一つが装着される傾動制御シャフト(2)とを備えるシートバック傾動装置であって、前記制御シャフト(2)は、
前記第1の制御ハンドル(1a)と関連付けられ前記第1の制御ハンドル(1a)を前記傾動制御シャフト(2)に固定することを目的とした第1の戻り部材(15)を受けるための第1の受け領域(21)、
前記第2の制御ハンドル(1b)と関連付けられ前記第2の制御ハンドル(1b)を前記傾動制御シャフト(2)に固定することを目的とした第2の戻り部材(14)を受けるための第2の受け領域(22)、ならびに
前記第1の制御ハンドル(1a)からの力および前記第2の制御ハンドル(1b)からの力を伝達するための力伝達領域(23)を備え、
前記第1の戻り部材(15)は、シール(12)を備える前記第1の制御ハンドル(1a)の一体部分を形成し、
前記第2の戻り部材(14)は、前記第2の制御ハンドル(1b)から分離されている部材であることを特徴とする、シートバック傾動装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の目的は、自動車用のシートバック傾動装置である。
【背景技術】
【0002】
自動車において、座席、具体的には前方座席には、通常、シートバック傾動装置が装備されている。この傾動装置により、座席は、開始位置から座席が傾いた位置まで回転することができる。
【0003】
座席の傾動は、通常、傾動制御ハンドルを備える傾動装置を使用して調節されており、この傾動制御ハンドルは、動作ハンドルまたは動作レバーとも言われるが、これにより、座席傾動が調節され、ハンドルから座席ピボットシャフトまでの移動を伝達することができる制御シャフトに固定される。
【0004】
2種類の制御ハンドルが知られている。第1の制御ハンドル1aは、図1に示されるように、例えば、断面が正方形または長方形である開口11が取り付けられている。開口11により、ハンドル1aは、傾動制御シャフト内にスライドすることができる。ハンドル1aの戻り部材は、開口11の内部に配置され、ハンドル1aを制御シャフトに固定することができる。シール(seal)12は、ハンドル1aが緩むことを防止する。
【0005】
第2の制御ハンドル1bの例は、図2に示されるように、スプリング14を受けることを目的とした溝13を備え、これにより、ハンドル1bを制御シャフトに固定することができ、ハンドル1bが緩むことを防止する。
【0006】
これら2種類のハンドルの使用は、2つの別個の傾動制御シャフトの使用を含み、調整装置の設置を複雑でコストのかかるものにする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、これらの欠点を改善することを提案する。
【0008】
具体的には、本発明は、両種類のハンドルに適合される傾動制御シャフトを備えるシートバック傾動装置を提案する。
【0009】
本発明の目的は、したがって、第1の制御ハンドルおよび第2の制御ハンドルから選択することができる傾動制御ハンドル、ならびに前記制御ハンドルが装着される傾動制御シャフトを備えるシートバック傾動装置である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明による前記装置において、前記制御シャフトは、
前記第1の制御ハンドルと関連付けられた第1の戻り部材を受けるための領域、
前記第2の制御ハンドルと関連付けられた第2の戻り部材を受けるための領域、ならびに
前記第1の制御ハンドルからの力および前記第2の制御ハンドルからの力を伝達するための領域
を備える。
【0011】
前記第1の戻り部材を受けるための前記領域および前記第2の戻り部材を受けるための前記領域は、分離することができる。
【0012】
前記第1の戻り部材を受けるための前記領域および前記第2の戻り部材を受けるための前記領域は、一致するとしてもよい。
【0013】
前記第1の制御ハンドルからの力および前記第2の制御ハンドルからの力を伝達するための前記領域は、長方形または正方形の断面とすることができる。
【0014】
前記制御シャフトはまた、前記制御ハンドルを長手方向にブロックするための止め具(stop)を備えることができる。
【0015】
前記制御シャフトは、ポラライゼーションシステム(polarization system)を備えることができる。
【0016】
前記ポラライゼーションシステムは、前記制御シャフトの面に対する異なる寸法の使用により実現することができる。
【0017】
前記ポラライゼーションシステムは、制御ハンドルのフィンガを受けることを目的とした前記制御シャフト上のリブによって実現することができる。
【0018】
前記第1の制御ハンドルと関連付けられた前記戻り部材は、シールを備える前記第1の制御ハンドルの一体部分を形成することができ、前記第2の制御ハンドルと関連付けられた前記戻り部材は、前記第2の制御ハンドルから分離されている部材とすることができる。
【0019】
本発明の目的は、さらには、自動車の座席の前記シートバックを傾動するための、先ほど説明された前記装置の使用である。
【0020】
本発明の目的はまた、
第1の傾動制御装置が装備された、先ほど説明された傾動装置、および
第2の傾動制御装置が装備された、先ほど説明された傾動装置
を備える傾動キットである。
【0021】
本発明のさらなる特徴および利点は、添付の図面を参照しつつ限定を含まない例示的な例として与えられた以下の説明を読むことからより明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1図1(すでに説明された)は、本発明による装置で使用することができる第1の種類の制御ハンドルを示す。
図2図2(すでに説明された)は、本発明による装置で使用することができる第2の種類の制御ハンドルを示す。
図3図3は、第1の実施形態による本発明の装置の一部を示す。
図4図4は、第2の実施形態による本発明の装置の一部を示す。
図5図5は、第3の実施形態による本発明の装置の一部を示す。
図6図6は、第4の実施形態による本発明の装置の一部を示す。
図7】本発明による2つの装置の断面図である。
【0023】
図3に示されるように、本発明による傾動制御シャフト2は、図1に示される第1の制御ハンドル1aの戻り部材を受けるための領域21、図2に示される第2の制御ハンドル1bの戻り部材を受けるための領域22、力伝達領域23、および制御ハンドル1a、1bを長手方向にブロックすることを目的とした止め具24を有する。
【0024】
戻り部材14および15は、制御ハンドル1bおよび1aを傾動制御シャフト2に固定することを目的とし、第1の戻り部材15は、第1の制御ハンドル1aと関連付けられ、かつ第1の制御ハンドル1aを傾動制御シャフト2に固定することを目的とし、第2の戻り部材14は、第2の制御ハンドル1bと関連付けられ、かつ第2の制御ハンドル1bを前記傾動制御シャフト2に固定することを目的とする。
【0025】
制御シャフト2は、全体的に、長方形または正方形の断面を有する形態の直方体とすることができる。
【0026】
受け領域21は、例えば、皿型、具体的にはU字型またはV字型のくぼんだ形態を取ることができる。受け領域22は、リブの形態を取ることができる。力伝達領域23は、各制御ハンドル1a、1bから制御シャフト2まで力を伝達することを目的とした領域である。
【0027】
装置はまた、ハンドル1a、1bが誤った角度方向で装着されることを防止するためのポラライゼーションシステムを備える。ポラライゼーションシステムは、制御シャフト2の面に対する異なる寸法の使用により実現することができる。また、ポラライゼーションシステムは、制御シャフト22の面のうちの1つから突出する領域25によって実現することができ、突出領域25は、例えば、円形の外面を有することができる。突出領域25はまた、制御ハンドル1a、1bに対する制御シャフト2に沿って平行移動した(in translation)止め具24を画定する。
【0028】
第2の実施形態では、図3の要素と同一の要素が同一の参照番号を有する図4において示されるように、制御シャフト2は、制御ハンドル1a、1b両方の戻り部材を受けるための単一の領域21、22を備える。この受け領域21、22は、ハンドル1a、1bに対する両方の戻り部材を受けることができるリブである。制御シャフト2はまた、戻り部材を受けるための領域21、22の両側に、2つの部分から成る力伝達領域23を備える。制御シャフト2はまた、制御シャフト2の面に対する異なる寸法の使用により実現されるポラライゼーションシステムを備える。
【0029】
図4の要素と同一の要素が同一の参照番号を有する図5において示される第3の実施形態は、制御シャフト2が力伝達領域23の延長に配置された、より大きく画定された止め具24を備えること以外は、第2の実施形態に類似する。
【0030】
最後に、図6に示される第4の実施形態において、制御シャフト2は、制御ハンドル1a、1bのフィンガを受けることを目的とし、かつポラライゼーションシステムを構成する リブ26を備える。このポラライゼーションシステムは、ポラライゼーションシステムが制御シャフト2の面の異なる寸法により実現される初めの3つの実施形態とは異なる。
【0031】
図7の下部は、制御シャフト2に設置された第1の制御ハンドル1aを示しており、それに対し、その上部は、制御シャフト2に設置された第2の制御ハンドル1bを示している。
【0032】
第1の制御ハンドル1aは、上向きの推力を制御シャフト2の方向に及ぼす戻り部材15を備える。シール12は、ハンドル1aが緩むことを防止する。
【0033】
第2の制御ハンドル1bの場合、戻り部材14は、制御ハンドル1bに含まれない。戻り部材14により、ハンドル1bは、制御シャフト2に固定することができ、ハンドル1bが緩むことを防止できる。
【0034】
また、本発明は、1つが第1の傾動制御装置1aを装備し、他の1つが第2の傾動制御装置1bを装備する、2つの傾動装置から構成される傾動キットに関するものであり、それゆえに、傾動キットは、2つの傾動制御装置1a、1b、および少なくとも1つの制御シャフト2を備える。
【0035】
また、本発明による装置は、他の種類の回転制御装置においても使用できることに留意すべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7