(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6359547
(24)【登録日】2018年6月29日
(45)【発行日】2018年7月18日
(54)【発明の名称】医療用アクセス・コネクタのための蓋閉めデバイス
(51)【国際特許分類】
A61M 39/20 20060101AFI20180709BHJP
【FI】
A61M39/20
【請求項の数】34
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2015-541826(P2015-541826)
(86)(22)【出願日】2013年11月1日
(65)【公表番号】特表2015-533614(P2015-533614A)
(43)【公表日】2015年11月26日
(86)【国際出願番号】US2013068154
(87)【国際公開番号】WO2014074419
(87)【国際公開日】20140515
【審査請求日】2016年10月25日
(31)【優先権主張番号】13/673,981
(32)【優先日】2012年11月9日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】505403186
【氏名又は名称】ケアフュージョン 303、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】特許業務法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】パニアン、タイラー、デヴィン
【審査官】
和田 将彦
(56)【参考文献】
【文献】
特表2009−529629(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2012/0016318(US,A1)
【文献】
特開平07−047137(JP,A)
【文献】
特開2001−095917(JP,A)
【文献】
実開平04−099950(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 39/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療用アクセス・コネクタのための蓋閉めデバイスであって、
前記医療用アクセス・コネクタの頂部を覆うための下側表面を有するキャップであって、前記下側表面は、隔たりによって前記医療用アクセス・コネクタの前記頂部から離間されている、キャップと、
第1の部材及び第2の部材であって、前記第1の部材が前記キャップに接続される、第1の部材及び第2の部材と、
前記第1の部材と前記第2の部材との間にあるリビング・ヒンジであって、前記キャップを用いて前記医療用アクセス・コネクタを蓋閉め及び蓋開けすることを可能にするリビング・ヒンジと
を備える蓋閉めデバイス。
【請求項2】
ユーザが前記医療用アクセス・コネクタを握持するときに、前記キャップが、自動で、前記医療用アクセス・コネクタの前記頂部から取り外され、前記ユーザが前記医療用アクセス・コネクタのその握持を解くときに、前記キャップが、自動で、前記医療用アクセス・コネクタの前記頂部に再び取り付けられる、請求項1に記載の蓋閉めデバイス。
【請求項3】
前記キャップが、前記医療用アクセス・コネクタの前記頂部のところに位置するバルブ・トップ及びリムを覆う、請求項1に記載の蓋閉めデバイス。
【請求項4】
前記医療用アクセス・コネクタが、ニードルレス・コネクタ及びニードル・ベースのコネクタからなる群から選択される、請求項1に記載の蓋閉めデバイス。
【請求項5】
前記蓋閉めデバイスの全体が単一の成形材料片から作られる、請求項1に記載の蓋閉めデバイス。
【請求項6】
前記蓋閉めデバイスが柔らかいプラスチック材料で作られる、請求項1に記載の蓋閉めデバイス。
【請求項7】
前記蓋閉めデバイスが、前記医療用アクセス・コネクタの一部として製造されたものと、前記医療用アクセス・コネクタとは別個に製造されたものと、前記医療用アクセス・コネクタと共に販売されたものと、前記医療用アクセス・コネクタとは別個に販売されたものと、前記蓋閉めデバイスを製造した会社によって販売されたものと、前記蓋閉めデバイスを製造した前記会社とは異なる会社によって販売されたものと、のうちの1つ又は複数である、請求項1に記載の蓋閉めデバイス。
【請求項8】
前記キャップの一部分が前記医療用アクセス・コネクタのスロートの側部に巻き付き、前記スロートの一部分が露出される、請求項1に記載の蓋閉めデバイス。
【請求項9】
前記蓋閉めデバイスが非対称蓋閉めデバイスである、請求項1に記載の蓋閉めデバイス。
【請求項10】
前記キャップが前記医療用アクセス・コネクタのスロートの一部のねじ山を覆わない、請求項1に記載の蓋閉めデバイス。
【請求項11】
前記第2の部材が前記医療用アクセス・コネクタのスロート上に位置する、請求項1に記載の蓋閉めデバイス。
【請求項12】
前記第2の部材が前記医療用アクセス・コネクタの胴体上に位置する、請求項1に記載の蓋閉めデバイス。
【請求項13】
前記第2の部材が、前記第2の部材を前記医療用アクセス・コネクタに結合させるのに使用され得る第2のヒンジを有する、請求項1に記載の蓋閉めデバイス。
【請求項14】
前記医療用アクセス・コネクタが、前記医療用アクセス・コネクタのスロートのところに位置する偽りのねじ山を有し、前記キャップの内部が前記偽りのねじ山に適合する、請求項1に記載の蓋閉めデバイス。
【請求項15】
前記キャップが、前記キャップを前記ねじ山から引き抜くことにより前記ねじ山から容易に取り外されるように構成される、請求項14に記載の蓋閉めデバイス。
【請求項16】
前記キャップが一部品で作られる、請求項1に記載の蓋閉めデバイス。
【請求項17】
前記リビング・ヒンジが第1のリビング・ヒンジであり、前記蓋閉めデバイスが、
前記キャップの2つの部品である第1のキャップ部品及び第2のキャップ部品であって、前記第1のキャップ部品が前記第1の部材に結合される、第1のキャップ部品及び第2のキャップ部品と、
第2のリビング・ヒンジと、
前記第2の部材に結合される第3の部材であって、前記第2のリビング・ヒンジが前記第3の部材と前記第2の部材との間にある、第3の部材と
をさらに備える、請求項1に記載の蓋閉めデバイス。
【請求項18】
前記第1のキャップ部品及び前記第2のキャップ部品のサイズが等しい比率及び異なる比率から構成される群から選択される、請求項17に記載の蓋閉めデバイス。
【請求項19】
前記キャップが閉じられるとき、前記第1のリビング・ヒンジ及び前記第2のリビング・ヒンジによって作用される力により前記第1のキャップ部品及び前記第2のキャップ部品が互いに面一となるように載置される、請求項17に記載の蓋閉めデバイス。
【請求項20】
前記蓋閉めデバイスが、前記第1のキャップ部品を前記第2のキャップ部品に締結するための締結具を有する、請求項17に記載の蓋閉めデバイス。
【請求項21】
自動蓋閉め医療用アクセス・コネクタであって、
医療用アクセス・コネクタ、及び、
前記医療用アクセス・コネクタに結合される蓋閉めデバイスであって、
前記医療用アクセス・コネクタの頂部を覆うための下側表面を有するキャップであって、前記下側表面は、隔たりによって前記医療用アクセス・コネクタの前記頂部から離間されている、キャップと、
第1の部材及び第2の部材であって、前記第1の部材が前記キャップに接続される、第1の部材及び第2の部材と、
前記第1の部材と前記第2の部材との間にあるリビング・ヒンジであって、前記蓋閉めデバイスが片手で操作されるように構成される、リビング・ヒンジと
を備える、蓋閉めデバイス
を備える、自動蓋閉め医療用アクセス・コネクタ。
【請求項22】
ユーザが前記医療用アクセス・コネクタを前記片手で握持するときに、前記キャップが自動で前記医療用アクセス・コネクタの前記頂部から取り外され、前記ユーザが前記医療用アクセス・コネクタの前記片手のその握持を解くときに、前記キャップが、自動で、前記医療用アクセス・コネクタの前記頂部に再び取り付けられる、請求項21に記載の自動蓋閉め医療用アクセス・コネクタ。
【請求項23】
前記自動蓋閉め医療用アクセス・コネクタが前記片手を用いて保持、蓋閉め及び蓋開けされるように動作可能である、請求項21に記載の自動蓋閉め医療用アクセス・コネクタ。
【請求項24】
前記蓋閉めデバイスの全体が単一の成形材料片から作られる、請求項21に記載の自動蓋閉め医療用アクセス・コネクタ。
【請求項25】
前記第2の部材が前記医療用アクセス・コネクタのスロート上に位置する、請求項21に記載の自動蓋閉め医療用アクセス・コネクタ。
【請求項26】
前記第2の部材が前記医療用アクセス・コネクタの胴体上に位置する、請求項21に記載の自動蓋閉め医療用アクセス・コネクタ。
【請求項27】
前記第2の部材が、前記第2の部材を前記医療用アクセス・コネクタに結合させるのに使用され得る第2のヒンジを有する、請求項21に記載の自動蓋閉め医療用アクセス・コネクタ。
【請求項28】
前記医療用アクセス・コネクタが、前記医療用アクセス・コネクタのスロートのところに位置する偽りのねじ山を有し、前記キャップの内部が前記偽りのねじ山に適合し、前記キャップが、前記キャップを前記ねじ山から引き抜くことにより前記ねじ山から容易に取り外されるように構成される、請求項21に記載の自動蓋閉め医療用アクセス・コネクタ。
【請求項29】
前記蓋閉めデバイスが、
前記キャップの2つの部品である第1のキャップ部品及び第2のキャップ部品であって、前記第1のキャップ部品が前記第1の部材に結合される、第1のキャップ部品及び第2のキャップ部品と、
第2のリビング・ヒンジと、
前記第2の部材に結合される第3の部材であって、前記第2のリビング・ヒンジが前記第3の部材と前記第2の部材との間にある、第3の部材と
をさらに備える、請求項21に記載の自動蓋閉め医療用アクセス・コネクタ。
【請求項30】
前記第1のキャップ部品及び前記第2のキャップ部品のサイズが等しい比率及び異なる比率から構成される群から選択される、請求項29に記載の自動蓋閉め医療用アクセス・コネクタ。
【請求項31】
医療用容器のための蓋閉めデバイスであって、
前記医療用容器の頂部を覆うための下側表面を有するキャップであって、前記下側表面は、隔たりによって前記医療用容器の前記頂部から離間されている、キャップと、
第1の部材及び第2の部材であって、前記第1の部材が前記キャップに接続される、第1の部材及び第2の部材と、
前記第1の部材と前記第2の部材との間にあるリビング・ヒンジであって、前記医療用容器を蓋閉め及び蓋開けすることを可能にするリビング・ヒンジと
を備える、蓋閉めデバイス。
【請求項32】
前記キャップが、前記医療用容器の前記頂部のところに位置するバルブ・トップ及びリムを覆う、請求項31に記載の蓋閉めデバイス。
【請求項33】
前記キャップが一部品で作られる、請求項31に記載の蓋閉めデバイス。
【請求項34】
前記蓋閉めデバイスが、
前記キャップの2つの部品である第1のキャップ部品及び第2のキャップ部品であって、前記第1のキャップ部品が前記第1の部材に結合される、第1のキャップ部品及び第2のキャップ部品と、
第2のリビング・ヒンジと、
前記第2の部材に結合される第3の部材であって、前記第2のリビング・ヒンジが前記第3の部材と前記第2の部材との間にある、第3の部材と
をさらに備える、請求項31に記載の蓋閉めデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は概して蓋閉め(capping)に関する。より詳細には、本技術は医療用アクセス・コネクタ(medical access connector)のための蓋閉めデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
医療用アクセス・コネクタは医療用流体を患者まで送達するのに又は患者から流体を抜き取るのに広く使用される。送達される医療用流体の例には、限定しないが、薬剤又は静脈内輸液が含まれる。患者から抜き取られる流体の例には血液又は体液が含まれる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
医療用アクセス・コネクタはニードルレス・コネクタ又はニードル・ベースのコネクタ(needle based connector)であってよい。医療用アクセス・コネクタは例えばカテーテルの一方の端部のところに配置されてよく、対して、カテーテルのもう一方の端部が患者に接続される。アクチュエータ又はニードルが医療用アクセス・コネクタの頂部に挿入され得る。アクチュエータはニードルレス・コネクタと共に使用され得、対して、ニードルはニードル・ベースのコネクタと共に使用され得る。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本出願に組み込まれて本出願の一部を形成する添付図面が本主題の実施例を例示し、実施例の記述と併せて、本主題の実施例の原理を説明する働きをする。本記述で参照される図面は、特に記載されない限り、正確な縮尺であると理解されるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】従来の医療用アクセス・コネクタを示す図である。
【
図2A】種々の実施例による、非対称蓋閉めデバイスを備える医療用アクセス・コネクタを示す図である。
【
図2B】種々の実施例による、非対称蓋閉めデバイスを備える医療用アクセス・コネクタを示す図である。
【
図3】一実施例による、非対称蓋閉めデバイス及び医療用アクセス・コネクタを示す図である。
【
図4A】種々の実施例による、対称蓋閉めデバイスを備える医療用アクセス・コネクタを示す図である。
【
図4B】種々の実施例による、対称蓋閉めデバイスを備える医療用アクセス・コネクタを示す図である。
【
図4C】種々の実施例による、対称蓋閉めデバイスを備える医療用アクセス・コネクタを示す図である。
【
図5】一実施例による、医療用アクセス・コネクタの表面の大部分を覆う蓋閉めデバイスを示す図である。
【
図6A】種々の実施例による、蓋閉めデバイスのための種々のタイプのキャップを示す図である。
【
図6B】種々の実施例による、蓋閉めデバイスのための種々のタイプのキャップを示す図である。
【
図6C】種々の実施例による、蓋閉めデバイスのための種々のタイプのキャップを示す図である。
【
図6D】種々の実施例による、蓋閉めデバイスのための種々のタイプのキャップを示す図である。
【
図6E】種々の実施例による、蓋閉めデバイスのための種々のタイプのキャップを示す図である。
【
図6F】種々の実施例による、蓋閉めデバイスのための種々のタイプのキャップを示す図である。
【
図6G】種々の実施例による、蓋閉めデバイスのための種々のタイプのキャップを示す図である。
【
図6H】種々の実施例による、蓋閉めデバイスのための種々のタイプのキャップを示す図である。
【
図7】一実施例による、キャップがスロートのねじ山のすべてを覆うわけではないことを理由として露出されるねじ山が存在する、別の蓋閉めデバイスを示す図である。
【
図8】一実施例による、実質的に医療用アクセス・コネクタのスロート上に存在する蓋閉めデバイスを示す図である。
【
図9】別個の蓋閉めデバイスを医療用アクセス・コネクタに結合させるのに使用され得る、一実施例による第2の部材を示す上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
図1が従来の医療用アクセス・コネクタ100を示す。
【0007】
従来の医療用アクセス・コネクタ100が、頂部2と、スロート3と、胴体4と、底部の方を向くように位置するポート5とを備えるハウジング1を有する。頂部2がハウジング1のリム6及びバルブ・トップ7を有し、アクチュエータ10がバルブ・トップ7に挿入され得る。
【0008】
一実施例によると、医療用アクセス・コネクタ100がスロート3の周りに雄ねじ8を有する。しかし、一実施例によると、雄ねじ8はアンダーカットを一切有さないことを理由として真のねじ山(true thread)ではない。したがって、雄ねじ8は「偽りのねじ山(un−true thread)」とも称されることにする。
【0009】
医療用アクセス・コネクタ100はニードルレス・コネクタ100又はニードル・ベースのコネクタ100であってよい。医療用アクセス・コネクタ100が例えばカテーテルの一方の端部のところに配置されてよく、対して、カテーテルのもう一方の端部が患者に接続される。アクチュエータ10又はニードルが医療用アクセス・コネクタ100の頂部2に挿入され得る。アクチュエータ10はニードルレス・コネクタと共に使用されることになり、対して、ニードルはニードル・ベースのコネクタと共に使用されることになる。
【0010】
ポート5が患者の静脈に接続される管材料に結合され得る。ポート5に結合される管材料は「遠位管材料」と称することにする。シリンジのアクチュエータ10が、薬剤を患者の血流に送達するために又は血液を抜き取るために、バルブ・トップ7を通してスロート3内に挿入され得る。スロート3及びシリンジは個別のねじ山8を有することができる。例えば、スロート3が雄ねじ8を有することができ、シリンジがスロート3にシリンジを確実に固定するのに使用され得る雌ねじを有することができる。管材料が、ボトル又はバッグなどの薬剤の供給源から薬剤を送達するためにシリンジに接続され得る。シリンジに結合される管材料を「近位管材料」と称することにする。
【0011】
ユーザが、従来の医療用アクセス・コネクタ100を握持し、従来のコネクタ100の頂部2を拭き、薬剤を送達するために拭かれたコネクタの頂部2を通してシリンジのアクチェエータ10を挿入し、次いで、薬剤が送達された後で従来の医療用アクセス・コネクタ100のその握持を解くことができる。
【0012】
図2A及び2Bが、種々の実施例による、非対称蓋閉めデバイス200を備える医療用アクセス・コネクタ100の図を示す。
図2Aが一実施例による非対称キャップ201を取り外した医療用アクセス・コネクタ100を示し、
図2Bが一実施例による非対称キャップ201を取り付けた医療用アクセス・コネクタ100を示す。蓋閉めデバイス200が従来の医療用アクセス・コネクタ又は非従来的な医療用アクセス・コネクタと共に使用され得る。
【0013】
蓋閉めデバイス200が、キャップ201と、第1の部材202と、第2の部材203と、リビング・ヒンジ204とを有する。キャップ201が医療用アクセス・コネクタ100の頂部2全体を覆うための1つの部品で作られる。第1の部材202がキャップ201に接続される。第2の部材203が医療用アクセス・コネクタ100に接続される。一実施例によると、キャップ201がバルブ・トップ7(
図1)及びリム6(
図1)の両方を覆う。
【0014】
一実施例によると、キャップ201が第1の部材202の一方の端部のところに位置し、リビング・ヒンジ204が第1の部材202のもう一方の端部の概して近傍に位置する。第2の部材203が、一実施例によると、医療用アクセス・コネクタ100に巻き付く。第2の部材203は医療用アクセス・コネクタ100のとりわけ胴体又はスロートに巻き付いてよい。
【0015】
リビング・ヒンジ204が第1の部材202と第2の部材203との間にある。リビング・ヒンジ204が第1の部材202と第2の部材203との間に枢動点を形成する。例えば、
図2Aにおいてキャップ201が医療用アクセス・コネクタ100の頂部2から取り外されているとき、次いで、
図2Bに描かれるように医療用アクセス・コネクタ100の頂部2に取り付けられるときに、第1の部材202がリビング・ヒンジ204のところで第2の部材203に対して枢動する。
【0016】
一実施例によると、医療用アクセス・コネクタ100がスロート3の周りに雄ねじ8を有する。しかし、一実施例によると、雄ねじ8はアンダーカットを一切有さないことを理由として真のねじ山ではなく(偽りのねじ山)、その場合にはキャップ201をねじにより取り付けること又はねじにより取り外すことが必要ない。例えば、一実施例によると、雄ねじ8はアンダーカットではない雄ねじ8の切り欠きを有し、この場合、キャップ201を回転させることなく、キャップ201を自由に引っ張ることが可能である。
【0017】
一実施例によると、医療用アクセス・コネクタ100を蓋閉め及び蓋開け(uncapping)することが、医療用アクセス・コネクタ100を操作するユーザに理解しやすい。例えば、ユーザが、
図2Aに描かれるようにキャップ201を自動で取り外すために
図2Bに描かれるように医療用アクセス・コネクタ100のロケーション210のところを握持し、医療用アクセス・コネクタ100の頂部2を拭き、薬剤を送達するために拭かれた頂部2を通してシリンジのアクチュエータ10(
図1)を挿入し、次いで、薬剤が送達された後で医療用アクセス・コネクタ100のその握持を解くことができ、それにより
図2Bに描かれるようにキャップ201が頂部2に自動で再び取り付けられる。
【0018】
見られるように、一実施例によると、蓋閉めデバイスを備えない従来の医療用アクセス・コネクタ100(
図1)の場合及び蓋閉めデバイス200を備える医療用アクセス・コネクタの場合のユーザの方法論は同じである。より具体的には、蓋閉めデバイスを備えない従来の医療用アクセス・コネクタ100(
図1)の場合及び蓋閉めデバイス200を備える医療用アクセス・コネクタの場合の両方で、ユーザがコネクタを握持し、アクチュエータを挿入し、薬剤を送達し、その握持を解く。キャップを開けること及び閉じることは、種々の実施例によると、ユーザが握持するとき及びその握持を解くときに、自動で行われ、そのことがユーザに理解しやすい。一実施例によると、キャップ201は、ユーザが医療用アクセス・コネクタ100のその握持を解くときに自動で閉じることを理由として「自動閉鎖」と称される。
【0019】
対照的に、従来のキャップを閉じるとき及び開けるときには両手を使用する必要があり、そのことがユーザに理解しやすくない。例えば、ユーザは片手で医療用アクセス・コネクタを保持してもう一方の手で従来のキャップを取り外す必要があり、シリンジを持ち上げる場合には従来のキャップを下に置く必要がある。
【0020】
さらに、一実施例によると、蓋閉めデバイス200が片手で操作されるように構成される。例えば、ユーザは、すべて同じ方の手で、医療用アクセス・コネクタ100を握持し、キャップ201を開け、キャップ201を再び取り付けることができる。
【0021】
一実施例によると、種々の実施例による蓋閉めデバイスが任意のタイプの医療用アクセス・コネクタに対して使用され得る。例えば、蓋閉めデバイスがニードルレス・コネクタ又はニードル・ベースのコネクタと共に使用され得る。ニードルレス・コネクタの例には、少なくとも、スプリット・セプタム及びノーズ・スプリット・セプタム(nose split septum)が含まれる。
【0022】
一実施例によると、種々の実施例による蓋閉めデバイス全体が単一の成形材料片(single molded piece of material)から作られる。例えば、蓋閉めデバイス全体を作るのに射出成形が使用され得る。一実施例によると、蓋閉めデバイスがアクリルニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)などの柔らかいプラスチックで作られる。
【0023】
一実施例によると、蓋閉めデバイスが医療用アクセス・コネクタの一部として販売されるか又は別個に製造若しくは販売され得るか、或いは、別個に製造・販売され得る。別個の蓋閉めデバイスは医療用アクセス・コネクタに取り付けられ得る。医療用アクセス・コネクタ及び蓋閉めデバイスの組み合わせはそれを製造する会社によって販売され得るか、又は、その組み合わせを共に製造する会社とは別の会社によって販売され得る。
【0024】
蓋閉めデバイスに付随するキャップを操作することは、種々に実施例によると、容易であり、直感的であり、ユーザ・フレンドリである。例えば、本明細書で考察するように、キャップはユーザが医療用アクセス・コネクタの1つ又は複数のロケーションを握持するときに自動で取り外され得、また、キャップはユーザが医療用アクセス・コネクタのその握持を解くときに自動で閉じられ得る。種々の実施例によると、キャップを操作するのに追加の特徴又はデバイスは使用されず、また、必要とされない。
【0025】
図3が一実施例による非対称蓋閉めデバイス300及び医療用アクセス・コネクタ100を示す。
図3に描かれるように、キャップ302の一部分301がスロート3の側部に巻き付く。スロート3の一部分303が露出し、その結果、キャップ302がコネクタ100の頂部2から取り外され得る。
【0026】
図4A〜4Cが一実施例による対称蓋閉めデバイス400を備える医療用アクセス・コネクタ100を示す。
図4Aがキャップ401が付けられた医療用アクセス・コネクタ100を示す。
図4B及び4Cがキャップ401が外された医療用アクセス・コネクタ100を示す。
【0027】
対称蓋閉めデバイス400が、第1のキャップ部分402及び第2のキャップ部分403を有するキャップ401を有する。対称蓋閉めデバイス400が、第1のキャップ部分402に接続される第1の部材404と、医療用アクセス・コネクタ100に接続される第2の部材405と、第2のキャップ部分403に接続される第3の部材406とを有する。対称蓋閉めデバイス400が第1のリビング・ヒンジ407及び第2のリビング・ヒンジ408を有する。第1のリビング・ヒンジ407が第1の部材404及び第2の部材405を接続させる。第2のリビング・ヒンジ408が第3の部材406及び第2の部材405を接続させる。リビング・ヒンジ407、408がそれぞれの部材404、405、406の間に枢動点を形成する。
【0028】
第1のキャップ部分402及び第2のキャップ部分403が第1の部材404及び第3の部材406のそれぞれの端部のところに位置する。リビング・ヒンジ407、408が、一実施例によると、第1の部材404及び第3の部材406のもう一方の端部の概して近傍に位置する。第2の部材405が、一実施例によると、医療用アクセス・コネクタ100に巻き付く。第2の部材405が医療用アクセス・コネクタ100のとりわけ胴体又はスロートに巻き付くことができる。
【0029】
一実施例によると、対称蓋閉めデバイス400が、例えば医療用アクセス・コネクタ100のロケーション410及び420のところを片手で握持することにより、ユーザに理解しやすいように開けられ得るか又は閉じられ得る。例えば、ユーザが医療用アクセス・コネクタ100を握持するとき、親指がロケーション410、420のうちの一方のところに配置され得、1本の指がロケーション410、420のうちのもう一方のところに配置され得る。
【0030】
一実施例によると、キャップ401の内部430がスロート3のねじ山8に適合するか、その形状に従うか、又は、その鏡像を形成する。本明細書で考察するように、ねじ山8はアンダーカットを有する真のねじ山ではないことから、2つのキャップ部分401、402はねじ山8に引っ掛からず、したがってスロート3から容易に引き抜かれ得る。種々の実施例によると、キャップの別のタイプの内部もねじ山8に適合し、スロート3から容易に引き抜かれ得る。
【0031】
種々の実施例が、半分に分割される二部品のキャップ401に良好に適合する。第1のキャップ部分及び第2のキャップ部分のサイズはその比率が等しくても異なっていてもよい。例えば、第1のキャップ部分402及び第2のキャップ部分403は等しいサイズでもよく又はそれらのうちの一方がもう一方より大きくてもよい。
【0032】
図5が、一実施例による、医療用アクセス・コネクタの表面の大部分を覆う蓋閉めデバイス500を示す。例えば、
図5に描かれるように、第2の部材501がハウジングの底部502からスロート3の下側縁部503まで延在する。描かれるように、第2の部材501の上側縁部506がキャップ507の下側縁部505と面一ではない。第2の部材501の上側縁部506が一実施例によるとキャップ507の下側縁部505と面一であってよい。
【0033】
種々の実施例が異なるタイプのキャップに良好に適合する。例えば、
図2A、2B及び3が、一部品で作られるキャップを備える蓋閉めデバイスを示す。
図4A〜5が、二部品で作られるキャップを備えるキャップを備える蓋閉めデバイスを示す。
【0034】
図6A〜6Hが種々の実施例による蓋閉めデバイスのための種々のタイプのキャップを示す。
【0035】
一実施例によると、キャップが閉じられるときに医療用アクセス・コネクタの頂部と面一である。
図6Aが、一実施例による、ハウジングの頂部2と面一である2つの部品を備えるキャップ600Aの断面を示す。
図6Bが、一実施例による、ハウジングの頂部2と面一である一部品で作られるキャップ600Bの断面を示す。
【0036】
図6Cが、一実施例による、ハウジングの頂部2と面一ではない2つの部品を備えるキャップ600Cの断面を示す。
図6Dが、一実施例による、ハウジングの頂部2と面一ではない一部品で作られるキャップ600Dの断面を示す。
図6C及び6Dに描かれるように、キャップ600C、600Dの下側表面602C、602Dとハウジングの頂部2との間に隔たり601C、601Dが存在する。
【0037】
一実施例によると、キャップが、例えばハウジングの頂部を拭き取るために、使用され得る微生物膜を有することができる。
図6Eが、一実施例による、微生物膜601Eを有する2つの部品を備えるキャップ600Eの断面を示す。微生物膜の第1の部分が第1のキャップ部品に結合され、微生物膜の第2の部分が第2のキャップ部品に結合される。
図6Gが、一実施例による、微生物膜601Fを有する一部品で作られるキャップ600Fの断面を示す。微生物膜601E、601Fには殺菌薬がしみ込ませてあってよい。微生物膜601E、601Fはアルコール又は何らか種類の別の殺菌薬であってよい。微生物膜601E、601Fは圧縮性材料で作られてよい。
【0038】
キャップの2つの部品が例えば何らかのタイプの締結具を使用して互いに結合され得るか、又は、締結具を使用することなく互いに面一となるように載置され得る。
図6Gが、一実施例による、2つの部品のキャップ600Gを示しており、ここでは、2つの部品601G、602Gがそれらのそれぞれの縁部603G、604Gのところで互いに面一となるように載置される。この実例では、2つのキャップ部品601G、602Gを一体に結合させるのに締結具は使用されない。例えば、それぞれの2つのキャップ部品601G、602Gに付随するそれぞれのリビング・ヒンジによって作用される力で、それぞれのキャップ部品601G、602CGの縁部603G、604Gを互いに面一となるように維持するのに十分である可能性がある。
図6Hが、一実施例による、一体に締結される2つの部品のキャップ600Hの側面図を示す。例えば、第1のキャップ部品に付随する締結具の雄部分601Hが、第2のキャップ部品に付随する雌部分602Hの内部に配置される。種々の実施例が別のタイプの締結具に良好に適合する。
【0039】
種々の実施例が種々の寸法を有する蓋閉めデバイスに良好に適合する。例えば、種々の実施例が、多様な高さ、幅、厚さを有する蓋閉めデバイスに良好に適合する。例えば、蓋閉めデバイスがより長くても又はより短くてもよく、或いは、キャップなどの部品、又は、第1、第2若しくは第3の部材がより長くても又はより短くてもよい。別の実例では、蓋閉めデバイスの幅が、例えばより広いか又はより狭い医療用アクセス・コネクタに対応するように、より広いか又はより狭くてもよい。部品の厚さは多様であってよい。例えば、とりわけ、キャップ、第1の部材、第2の部材、或いは、1つ又は複数のリビング・ヒンジはより厚いか又はより薄くてもよい。1つ又は複数のリビング・ヒンジはより短いか又はより長くてもよい。
【0040】
さらに、種々の実施例が、スロートのねじ山のすべてを覆う蓋閉めデバイス又はスロートのねじ山のすべてを覆うわけではない蓋閉めデバイスに良好に適合する。
図4A、4B、4C及び5が、スロートのねじ山のすべてを覆う蓋閉めデバイスを示す。
図2A及び2Bが、スロートのねじ山のすべてを覆うわけではない蓋閉めデバイスを示す。
【0041】
図7が、一実施例による。キャップがスロートのねじ山8のすべてを覆うわけでないことを理由としてねじ山8の一部が露出される、別の蓋閉めデバイス700を示す。さらに、
図7に描かれる第2の部材701が、一実施例によると、医療用アクセス・コネクタ100の底部702まで完全に延在するわけではない。
図7は対称蓋閉めデバイス700を用いて描かれるが、種々の実施例が、キャップがスロートのねじ山8のすべてを覆うわけではないような、非対称蓋閉めデバイスに良好に適合する。
図7は医療用アクセス・コネクタ100の底部602まで延在しない第2の部材701を用いて描かれるが、種々の実施例が、底部702まで延在するか又はスロート703の下側縁部まで延在するか或いはその両方である第2の部材に良好に適合する。
【0042】
図8が、一実施例による、実質的に医療用アクセス・コネクタのスロート3上に存在する蓋閉めデバイス800を示す。例えば、第2の部材801がスロート3上に位置する。
図8は対称蓋閉めデバイス800を用いて描かれるが、種々の実施例が、実質的に医療用アクセス・コネクタのスロート3上に存在する非対称蓋閉めデバイスに良好に適合する。
図8は第2の部材801がスロート3の底部802の方を向くように配置されるような蓋閉めデバイス800を示すが、種々の実施例が、スロート3のねじ山8の一部が第2の部材801の上方にきてねじ山8の一部が第2の部材801の下方にくるように配置される第2の部材801に良好に適合する。
【0043】
種々の実施例によると、
図2A〜8に描かれる蓋閉めデバイスは医療用アクセス・コネクタとは別個に製造さ得るか又は別個に販売され得、或いは別個に製造・販売され得る。
図9が、別個の蓋閉めデバイスを医療用アクセス・コネクタに結合させるのに使用され得る、一実施例による第2の部材900の上面図を示す。第2の部材900がヒンジ901を有することができる。ヒンジ901がリビング・ヒンジであってよい。第2の部材900が第2の部材900の2つの開端部902、903を締結するための締結具を有することができ、ここでは、締結具の一方の部品904が第1の開端部902に付随し、締結具のもう一方の部品905が締結具の第2の開端部309に付随する。
【0044】
一実施例によると、蓋閉めデバイスが、例えば、蓋閉めデバイスを医療用アクセス・コネクタ上まで摺動させることにより、医療用アクセス・コネクタに結合され得る。
【0045】
一実施例によると、種々の実施例による蓋閉めデバイスが任意のタイプの医療用アクセス・コネクタに使用され得る。例えば、蓋閉めデバイスがニードルレス・コネクタ又はニードル・ベースのコネクタと共に使用され得る。ニードルレス・コネクタの例には、少なくとも、スプリット・セプタム及びノーズ・スプリット・セプタムが含まれる。
【0046】
一実施例によると、蓋閉めデバイス全体が、種々の実施例によると、単一の成形材料片から作られる。例えば、蓋閉めデバイス全体を作るのに射出成形が使用され得る。一実施例によると、蓋閉めデバイスがアクリルニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)などの柔らかいプラスチックで作られる。
【0047】
対称蓋閉めデバイス又は非対称蓋閉めデバイスのいずれかの第2の部材が、ねじ山若しくは胴体の上に、又は、部分的にねじ山の上に若しくは部分的に胴体の上に位置することができる。
【0048】
一実施例によると、蓋閉めデバイスは医療用アクセス・コネクタの一部として販売され得るか又は別個に製造若しくは販売され得、或いは、別個に製造・販売され得る。別個の蓋閉めデバイスは医療用アクセス・コネクタに取り付けられ得る。蓋閉めデバイス及び医療用アクセス・コネクタの組み合わせはそれを製造する会社によって販売され得るか、又は、それを製造する会社とは別の会社によって販売され得る。
【0049】
蓋閉めデバイスに付随するキャップを操作することは、種々の実施例によると、容易であり、直感的であり、ユーザ・フレンドリである。例えば、本明細書で考察するように、キャップはユーザが医療用アクセス・コネクタの1つ又は複数のロケーションを握持するときに自動で取り外され得、また、キャップはユーザが医療用アクセス・コネクタを解放するときに自動で閉じられ得る。種々の実施例によると、キャップを操作するのに追加の特徴又はデバイスは使用されず、又は、必要とされない。
【0050】
従来のキャップを取り付けること及び取り外すことには両手を使用する必要があり、そのことがユーザに理解しやすくない。例えば、ユーザは片手で医療用アクセス・コネクタを保持し、その反対の手で従来のキャップを取り外し、シリンジを持ち上げる場合には従来のキャップを下に置く必要がある。従来のキャップは落下するか又は紛失する可能性がある。
【0051】
蓋閉めデバイスの種々の実施例が多くの理由から非自明である。例えば、特にスプリット・セプタムを備えるコネクタの場合にコネクタから又はコネクタの周囲又はリムの周りから微生物が侵入する可能性がある。微生物が血流に侵入すると深刻な病気に繋がる可能性があり、死にいたる場合もある。したがって、種々の実施例によると、感染の可能性を低減するような蓋閉めデバイスが必要であると長く考えられていた。
【0052】
しかし、この問題は十分に認識されていなかった。例えば、設計者らは、医療用アクセス・コネクタから血流に微生物又は別の汚染物質が侵入するのを防止するという課題が、従来の医療用アクセス・コネクタ上の頂部又は側部或いはその組み合わせのなどの表面を容易に洗浄することが可能となるように円滑に拭くことにより既に十分に対処されている、と考えていた。
【0053】
さらに、解決策を見つけることが十分に行われていなかった。例えば、設計者らは、キャップを取り外す及び取り付けるには両手を使用する必要があり、キャップが落下又は紛失する可能性がある、と考えていた。一部の状況では、ユーザが、血液を漏洩させいないように静脈を保持するのに一方の手を使用し、コネクタを操作するのにもう一方の手を使用することを必要とする場合がある。この場合、キャップを操作するための別の手は残っていない。
【0054】
したがって、医療用アクセス・コネクタ又は医療用容器を操作するユーザに理解しやすいように蓋閉め又は蓋開けされ得るか或いは片手で操作されるように構成される、医療用アクセス・コネクタのための蓋閉めデバイスは、非自明である。
【0055】
種々の実施例が、とりわけ薬剤又は静脈内輸液などの、医療用流体を含有するバッグ又はボトルなどの医療用容器を備える蓋閉めデバイスを使用することにも良好に適合する。
【0056】
図2A〜9に描かれる特徴は示される形とは別の形で構成されてもよく、本明細書で説明されるよりも多くの又は少ない特徴を実装することもできる。さらに、
図2A〜9に描かれる特徴は種々の形で組み合され得る。
【0057】
このように本主題の例示の実施例を説明してきた。本主題は構造的特徴及び/又は方法論的行為に特有の専門用語で説明されるが、添付の特許請求で定義される主題が上で説明される特定の特徴又は行為に必ずしも限定されないことを理解されたい。むしろ、上で説明される特定の特徴及び行為は特許請求の範囲を実施する例示の形態として開示される。
【0058】
種々の実施例を種々の組み合わせ及び実例で説明してきた。しかし、任意の2つ以上の実施例又は特徴が組み合され得る。さらに、任意の実施例又は特徴が任意の別の実施例又は特徴から分離されて使用され得る。本明細書で使用されるとりわけ「実施例」、「一実施例」などの用語は必ずしも同一の実施例を意味するわけではない。任意の実施例の特徴、構成又は特性が、任意適切な手法で、1つ又は複数の別の特徴、構造又は特性と組み合わされ得る。