(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
第1のTPに対応するフィードバックの周期報告と、少なくとも第2のTPおよび前記第1のTPについてのPMI/CQIフィードバックならびにTP選択に対応するフィードバックの非周期報告と、のために前記UEを構成することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
前記第2のTPは、前記第2のTPが前記1つまたは複数の他のTPによってサービスされるセルのうちのベストセルに対応することを示すフィードバックに基づいて選択される、請求項6に記載の方法。
前記複数のTPのうちの少なくとも1つが1つのアンテナを有し、前記仮想アンテナポートマッピングが少なくとも2ポートマッピングを備える、請求項1に記載の方法。
前記送信機は、第1のTPに対応するフィードバックの周期報告と、少なくとも第2のTPおよび前記第1のTPについてのPMI/CQIフィードバックならびにTP選択に対応するフィードバックの非周期報告と、のために前記UEを構成するようにさらに構成される、請求項11に記載の装置。
前記第2のTPは、前記第2のTPが前記1つまたは複数の他のTPによってサービスされるセルのうちのベストセルに対応することを示すフィードバックに基づいて選択される、請求項16に記載の装置。
前記複数のTPのうちの少なくとも1つが1つのアンテナを有し、前記仮想アンテナポートマッピングが少なくとも2ポートマッピングを備える、請求項11に記載の装置。
ユーザ機器(UE)にチャネル状態情報基準信号(CSI−RS)をジョイント送信するために1つまたは複数の他のTPと協調することと、ここにおいて、前記協調することが、仮想アンテナポートマッピングを決定することを備え、ここにおいて、前記複数の送信ポイントの各々が、非同一プリコーディング行列インジケータ(PMI)またはチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックを可能にするように構成された異なるアンテナポートマッピングを有し、前記仮想アンテナポートマッピングは、少なくとも1つの行列と、PMI制限の1つまたは複数のセットと、を備え、前記仮想アンテナポートマッピングは、特定のTPについてフィードバックすることを前記UEに強制する、
PMI制限の前記1つまたは複数のセットに基づいて、前記UEに報告制限をシグナリングすることと、前記報告制限は、前記UEによって報告され得るPMIの制限されたセットを示す、
前記ジョイント送信されたCSI−RSに基づきおよび前記報告制限に従う、前記UEからのPMIフィードバックを受信することと、
前記PMIフィードバックおよび前記報告制限に基づいて、前記UEをサービスするために前記TPのうちの1つまたは複数を選択することとを行うための命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[0026]本開示の態様は、レガシーデバイスによる多地点送信をサポートするために使用され得る単一のCSI−RSを構成するための技法を提供する。
【0012】
[0027]多地点送信は、複数の送信ポイントからUEへのデータの送信と、複数の送信ポイントにおけるUEからのデータの受信とを可能にする。多地点送信は、多地点送信のためにコンカレントに構成され得る複数のチャネル状態情報基準信号(CSI−RS)の使用によってサポートされ得る。より新しいデバイスは、複数のCSI−RSを使用する多地点送信を可能にする送信モードをサポートし得るが、レガシーデバイスは、2つ以上のCSI−RSを構成することをサポートしない送信モードのみをサポートし得る。
【0013】
[0028]本明細書で説明する技法は、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMAおよび他のネットワークなど、様々なワイヤレス通信ネットワークのために使用され得る。「ネットワーク」および「システム」という用語は、しばしば互換的に使用される。CDMAネットワークは、ユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA:Universal Terrestrial Radio Access)、cdma2000などの無線技術を実装し得る。UTRAは、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))およびCDMAの他の変形態を含む。cdma2000は、IS−2000、IS−95、およびIS−856規格をカバーする。TDMAネットワークは、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標):Global System for Mobile Communications)などの無線技術を実装し得る。OFDMAネットワークは、発展型UTRA(E−UTRA:Evolved UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE802.11(Wi−Fi(登録商標))、IEEE802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE802.20、Flash−OFDM(登録商標)などの無線技術を実装し得る。UTRAおよびE−UTRAは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)の一部である。3GPP(登録商標)ロングタームエボリューション(LTE)およびLTEアドバンスト(LTE−A)は、E−UTRAを使用するUMTSの新しいリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、LTE−AおよびGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP:3rd Generation Partnership Project)と称する団体からの文書に記載されている。cdma2000およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2:3rd Generation Partnership Project 2)と称する団体からの文書に記載されている。本明細書で説明する技法は、上記のワイヤレスネットワークおよび無線技術、ならびに他のワイヤレスネットワークおよび無線技術のために使用され得る。明快のために、本技法のいくつかの態様について以下ではLTEに関して説明し、以下の説明の大部分でLTE用語を使用する。
例示的なワイヤレスネットワーク
[0029]
図1に、本開示の態様が実行され得る、LTEネットワークであり得るワイヤレス通信ネットワーク100を示す。たとえば、発展型ノードB110は、送信ポイント選択のために単一のチャネル状態情報基準信号(CSI−RS)を構成および使用するための
図8に示す動作800、ならびに/あるいは本明細書で説明する技法のための他のプロセスまたは技法を指示または実行するように構成され得る。
【0014】
[0030]図示のように、ワイヤレスネットワーク100は、いくつかの発展型ノードB(eNB)110と他のネットワークエンティティとを含み得る。eNBは、ユーザ機器デバイス(UE)と通信する局であり得、基地局、ノードB、アクセスポイントなどと呼ばれることもある。各eNB110は、特定の地理的エリアに通信カバレージを提供し得る。3GPPでは、「セル」という用語は、この用語が使用されるコンテキストに応じて、eNBのカバレージエリアおよび/またはこのカバレージエリアをサービスしているeNBサブシステムを指すことがある。
【0015】
[0031]eNBは、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、および/または他のタイプのセルに通信カバレージを提供し得る。マクロセルは、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし得、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。ピコセルは、比較的小さい地理的エリアをカバーし得、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。フェムトセルは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、自宅)をカバーし得、フェムトセルとの関連付けを有するUE(たとえば、限定加入者グループ(CSG:Closed Subscriber Group)中のUE、自宅内のユーザのためのUEなど)による制限付きアクセスを可能にし得る。マクロセルのためのeNBは、マクロeNB(すなわち、マクロ基地局)と呼ばれることがある。ピコセルのためのeNBは、ピコeNB(すなわち、ピコ基地局)と呼ばれることがある。フェムトセルのためのeNBは、フェムトeNB(すなわち、フェムト基地局)またはホームeNBと呼ばれることがある。
図1に示された例では、eNB110a、110b、および110cは、それぞれマクロセル102a、102b、および102cのためのマクロeNBであり得る。eNB110xは、ピコセル102xのためのピコeNBであり得る。eNB110yおよび110zは、それぞれフェムトセル102yおよび102zのためのフェムトeNBであり得る。eNBは、1つまたは複数の(たとえば、3つの)セルをサポートし得る。
【0016】
[0032]ワイヤレスネットワーク100はまた、中継局を含み得る。中継局は、上流局(たとえば、eNBまたはUE)からデータおよび/または他の情報の送信を受信し、そのデータおよび/または他の情報の送信を下流局(たとえば、UEまたはeNB)に送る局である。中継局はまた、他のUEに対する送信を中継するUEであり得る。
図1に示された例では、中継局110rは、eNB110aとUE120rとの間の通信を容易にするために、eNB110aおよびUE120rと通信し得る。中継局は、リレーeNB、リレーなどと呼ばれることもある。
【0017】
[0033]ワイヤレスネットワーク100は、様々なタイプのeNB、たとえば、マクロeNB、ピコeNB、フェムトeNB、リレーなどを含む異種ネットワーク(HetNet)であり得る。これらの様々なタイプのeNBは、様々な送信電力レベル、様々なカバレージエリア、およびワイヤレスネットワーク100中の干渉に対する様々な影響を有し得る。たとえば、マクロeNBは、高い送信電力レベル(たとえば、20ワット)を有し得るが、ピコeNB、フェムトeNB、およびリレーは、より低い送信電力レベル(たとえば、1ワット)を有し得る。
【0018】
[0034]ワイヤレスネットワーク100は同期動作または非同期動作をサポートし得る。同期動作の場合、eNBは同様のフレームタイミングを有し得、異なるeNBからの送信は近似的に時間的に整合され得る。非同期動作の場合、eNBは異なるフレームタイミングを有し得、異なるeNBからの送信は時間的に整合されないことがある。本明細書で説明する技法は、同期動作と非同期動作の両方のために使用され得る。
【0019】
[0035]ネットワークコントローラ130は、eNBのセットに結合し、これらのeNBの協調および制御を提供し得る。ネットワークコントローラ130は、バックホールを介してeNB110と通信し得る。eNB110はまた、たとえば、ワイヤレスバックホールまたはワイヤラインバックホールを介して直接または間接的に互いに通信し得る。
【0020】
[0036]UE120は、ワイヤレスネットワーク100全体にわたって分散され得、各UEは固定または移動であり得る。UEは、端末、移動局、加入者ユニット、局などと呼ばれることもある。UEは、セルラーフォン、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレスフォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、タブレットなどであり得る。UEは、マクロeNB、ピコeNB、フェムトeNB、リレーなどと通信することが可能であり得る。
図1において、両矢印付きの実線は、ダウンリンクおよび/またはアップリンク上での、UEと、そのUEをサービスするように指定されたeNBであるサービングeNBとの間の所望の送信を示す。両矢印付きの破線は、UEとeNBとの間の干渉する送信を示す。いくつかの態様では、UEは、LTEリリース10UEを備え得る。
【0021】
[0037]LTEは、ダウンリンク上では直交周波数分割多重化(OFDM)を利用し、アップリンク上ではシングルキャリア周波数分割多重化(SC−FDM)を利用する。OFDMおよびSC−FDMは、システム帯域幅を、一般にトーン、ビンなどとも呼ばれる複数(K)個の直交サブキャリアに区分する。各サブキャリアはデータで変調され得る。概して、変調シンボルは、OFDMでは周波数領域で、SC−FDMでは時間領域で送られる。隣接するサブキャリア間の間隔は固定であり得、サブキャリアの総数(K)はシステム帯域幅に依存し得る。たとえば、Kは、1.25、2.5、5、10、または20メガヘルツ(MHz)のシステム帯域幅に対してそれぞれ128、256、512、1024、または2048に等しくなり得る。システム帯域幅はまた、サブバンドに区分され得る。たとえば、サブバンドは1.08MHzをカバーし得、1.25、2.5、5、10、または20MHzのシステム帯域幅に対してそれぞれ1、2、4、8、または16個のサブバンドがあり得る。
【0022】
[0038]
図2に、LTEにおいて使用されるフレーム構造を示す。ダウンリンクの送信タイムラインは無線フレームの単位に区分され得る。各無線フレームは、所定の持続時間(たとえば、10ミリ秒(ms))を有し得、0〜9のインデックスをもつ10個のサブフレームに区分され得る。各サブフレームは2つのスロットを含み得る。したがって、各無線フレームは、0〜19のインデックスをもつ20個のスロットを含み得る。各スロットは、L個のシンボル期間、たとえば、(
図2に示されているように)ノーマルサイクリックプレフィックスの場合はL=7個のシンボル期間、または拡張サイクリックプレフィックスの場合はL=6個のシンボル期間を含み得る。各サブフレーム中の2L個のシンボル期間は0〜2L−1のインデックスを割り当てられ得る。利用可能な時間周波数リソースはリソースブロックに区分され得る。各リソースブロックは、1つのスロット中でN個のサブキャリア(たとえば、12個のサブキャリア)をカバーし得る。
【0023】
[0039]LTEでは、eNBは、eNB中の各セルについて1次同期信号(PSS:primary synchronization signal)と2次同期信号(SSS:secondary synchronization signal)とを送り得る。1次同期信号および2次同期信号は、
図2に示されているように、それぞれ、ノーマルサイクリックプレフィックスをもつ各無線フレームのサブフレーム0および5の各々中のシンボル期間6および5において送られ得る。同期信号は、セル検出および収集のためにUEによって使用され得る。eNBは、サブフレーム0のスロット1中のシンボル期間0〜3において物理ブロードキャストチャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)を送り得る。PBCHはあるシステム情報を搬送し得る。
【0024】
[0040]eNBは、
図2に示されているように、各サブフレームの最初のシンボル期間中で物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH:Physical Control Format Indicator Channel)を送り得る。PCFICHは、制御チャネルのために使用されるシンボル期間の数(M)を搬送し得、ただし、Mは、1、2、または3に等しくなり得、サブフレームごとに変化し得る。Mはまた、たとえば、リソースブロックが10個未満である、小さいシステム帯域幅では4に等しくなり得る。eNBは、各サブフレームの最初のM個のシンボル期間中で物理HARQインジケータチャネル(PHICH:Physical HARQ Indicator Channel)と物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)とを送り得る(
図2に図示せず)。PHICHは、ハイブリッド自動再送要求(HARQ:hybrid automatic repeat request)をサポートするための情報を搬送し得る。PDCCHは、UEのためのリソース割振りに関する情報と、ダウンリンクチャネルのための制御情報とを搬送し得る。eNBは、各サブフレームの残りのシンボル期間中で物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)を送り得る。PDSCHは、ダウンリンク上でのデータ送信のためにスケジュールされたUEのためのデータを搬送し得る。LTEにおける様々な信号およびチャネルは、公開されている「Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical Channels and Modulation」と題する3GPP TS 36.211に記載されている。
【0025】
[0041]eNBは、eNBによって使用されるシステム帯域幅の中心1.08MHzにおいてPSS、SSS、およびPBCHを送り得る。eNBは、これらのチャネルが送られる各シンボル期間においてシステム帯域幅全体にわたってPCFICHおよびPHICHを送り得る。eNBは、システム帯域幅のいくつかの部分においてUEのグループにPDCCHを送り得る。eNBは、システム帯域幅の特定の部分において特定のUEにPDSCHを送り得る。eNBは、すべてのUEにブロードキャスト方式でPSS、SSS、PBCH、PCFICH、およびPHICHを送り得、特定のUEにユニキャスト方式でPDCCHを送り得、また特定のUEにユニキャスト方式でPDSCHを送り得る。
【0026】
[0042]各シンボル期間においていくつかのリソース要素が利用可能であり得る。各リソース要素は、1つのシンボル期間中の1つのサブキャリアをカバーし得、実数値または複素数値であり得る1つの変調シンボルを送るために使用され得る。各シンボル期間中で基準信号のために使用されないリソース要素は、リソース要素グループ(REG:resource element group)中に配置され得る。各REGは、1つのシンボル期間中に4つのリソース要素を含み得る。PCFICHは、シンボル期間0において、周波数にわたってほぼ等しく離間され得る、4つのREGを占有し得る。PHICHは、1つまたは複数の構成可能なシンボル期間において、周波数にわたって拡散され得る、3つのREGを占有し得る。たとえば、PHICHのための3つのREGは、すべてシンボル期間0に属し得るか、またはシンボル期間0、1、および2に拡散され得る。PDCCHは、最初のM個のシンボル期間において、利用可能なREGから選択され得る、9、18、32、または64個のREGを占有し得る。REGのいくつかの組合せのみがPDCCHに対して可能にされ得る。
【0027】
[0043]UEは、PHICHおよびPCFICHのために使用される特定のREGを知り得る。UEは、PDCCHのためのREGの様々な組合せをサーチし得る。サーチすべき組合せの数は、一般に、PDCCHに対して可能にされる組合せの数よりも少ない。eNBは、UEがサーチすることになる組合せのいずれかにおいてUEにPDCCHを送り得る。
【0028】
[0044]
図2Aに、LTEにおけるアップリンクのための例示的なフォーマット200Aを示す。アップリンクのための利用可能なリソースブロックは、データセクションと制御セクションとに区分され得る。制御セクションは、システム帯域幅の2つのエッジにおいて形成され得、構成可能なサイズを有し得る。制御セクション中のリソースブロックは、制御情報の送信のためにUEに割り当てられ得る。データセクションは、制御セクション中に含まれないすべてのリソースブロックを含み得る。
図2Aの設計は、単一のUEがデータセクション中の連続サブキャリアのすべてを割り当てられることを可能にし得る、連続サブキャリアを含むデータセクションを生じる。
【0029】
[0045]UEは、eNBに制御情報を送信するために、制御セクション中のリソースブロックを割り当てられ得る。UEは、eNBにデータを送信するために、データセクション中のリソースブロックをも割り当てられ得る。UEは、制御セクション中の割り当てられたリソースブロック上の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)210a、210b中で制御情報を送信し得る。UEは、データセクション中の割り当てられたリソースブロック上の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)220a、220b中でデータのみまたはデータと制御情報の両方を送信し得る。アップリンク送信は、サブフレームの両方のスロットにわたり得、
図2Aに示されているように周波数上でホッピングし得る。
【0030】
[0046]UEは、複数のeNBのカバレージ内にあり得る。これらのeNBのうちの1つが、そのUEをサービスするために選択され得る。サービングeNBは、受信電力、経路損失、信号対雑音比(SNR)など、様々な基準に基づいて選択され得る。
【0031】
[0047]UEは、UEが1つまたは複数の干渉eNBからの高い干渉を観測し得る支配的干渉シナリオにおいて動作し得る。支配的干渉シナリオは、制限付き関連付けにより発生し得る。たとえば、
図1では、UE120yは、フェムトeNB110yに近接し得、フェムトeNB110yについて高い受信電力を有し得る。しかしながら、UE120yは、制限付き関連付けによりフェムトeNB110yにアクセスすることができないことがあり、次いで、(
図1に示されているように)より低い受信電力をもつマクロeNB110cまたは同じくより低い受信電力をもつフェムトeNB110z(
図1に図示せず)に接続し得る。その場合、UE120yは、ダウンリンク上でフェムトeNB110yからの高い干渉を観測し得、また、アップリンク上でeNB110yに高い干渉を引き起こし得る。
【0032】
[0048]支配的干渉シナリオはまた、範囲拡張により発生し得、これは、UEが、UEによって検出されたすべてのeNBのうち、より低い経路損失とより低いSNRとをもつeNBに接続するシナリオである。たとえば、
図1では、UE120xは、マクロeNB110bとピコeNB110xとを検出し得、eNB110xについて、eNB110bよりも低い受信電力を有し得る。とはいえ、eNB110xの経路損失がマクロeNB110bの経路損失よりも低い場合、UE120xは、ピコeNB110xに接続することが望ましいことがある。これにより、UE120xの所与のデータレートに対してワイヤレスネットワークへの干渉が少なくなり得る。
【0033】
[0049]一態様では、支配的干渉シナリオにおける通信は、異なる周波数帯域上で異なるeNBを動作させることによってサポートされ得る。周波数帯域は、通信のために使用され得る周波数範囲であり、(i)中心周波数および帯域幅、または(ii)より低い周波数およびより高い周波数によって与えられ得る。周波数帯域は、帯域、周波数チャネルなどと呼ばれることもある。異なるeNBのための周波数帯域は、強いeNBがそれのUEと通信することを可能にしながら、UEが支配的干渉シナリオにおいてより弱いeNBと通信することができるように選択され得る。eNBは、UEにおいて受信されるeNBからの信号の受信電力に基づいて(eNBの送信電力レベルには基づかずに)「弱い」eNBまたは「強い」eNBとして分類され得る。
【0034】
[0050]
図3は、
図1の基地局/eNBのうちの1つであり得る基地局またはeNB110と、
図1のUEのうちの1つであり得るUE120との設計のブロック図である。制限付き関連付けシナリオの場合、eNB110は
図1のマクロeNB110cであり得、UE120はUE120yであり得る。eNB110はまた、何らかの他のタイプの基地局であり得る。eNB110はT個のアンテナ334a〜334tを装備し得、UE120はR個のアンテナ352a〜352rを装備し得、ただし、概してT≧1およびR≧1である。
【0035】
[0051]eNB110において、送信プロセッサ320が、データソース312からデータを受信し、コントローラ/プロセッサ340から制御情報を受信し得る。制御情報は、PBCH、PCFICH、PHICH、PDCCHなどのためのものであり得る。データは、PDSCHなどのためのものであり得る。送信プロセッサ320は、データシンボルおよび制御シンボルを取得するために、それぞれデータおよび制御情報を処理(たとえば、符号化およびシンボルマッピング)し得る。送信プロセッサ320はまた、たとえば、PSS、SSS、およびセル固有基準信号のための基準シンボルを生成し得る。送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ330は、適用可能な場合、データシンボル、制御シンボル、および/または基準シンボルに対して空間処理(たとえば、プリコーディング)を実行し得、T個の出力シンボルストリームをT個の変調器(MOD)332a〜332tに与え得る。各変調器332は、出力サンプルストリームを取得するために、(たとえば、OFDMなどのために)それぞれの出力シンボルストリームを処理し得る。各変調器332はさらに、ダウンリンク信号を取得するために、出力サンプルストリームを処理(たとえば、アナログへの変換、増幅、フィルタ処理、およびアップコンバート)し得る。変調器332a〜332tからのT個のダウンリンク信号は、それぞれT個のアンテナ334a〜334tを介して送信され得る。
【0036】
[0052]UE120において、アンテナ352a〜352rが、eNB110からダウンリンク信号を受信し得、受信信号をそれぞれ復調器(DEMOD)354a〜354rに与え得る。各復調器354は、入力サンプルを取得するために、それぞれの受信信号を調整(たとえば、フィルタ処理、増幅、ダウンコンバート、およびデジタル化)し得る。各復調器354はさらに、受信シンボルを取得するために、(たとえば、OFDMなどのために)入力サンプルを処理し得る。MIMO検出器356は、R個の復調器354a〜354rのすべてから受信シンボルを取得し、適用可能な場合は受信シンボルに対してMIMO検出を実行し、検出シンボルを与え得る。受信プロセッサ358は、検出シンボルを処理(たとえば、復調、デインターリーブ、および復号)し、UE120のための復号されたデータをデータシンク360に与え、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ380に与え得る。
【0037】
[0053]アップリンク上では、UE120において、送信プロセッサ364が、データソース362から(たとえば、PUSCHのための)データを受信し、処理し得、コントローラ/プロセッサ380から(たとえば、PUCCHのための)制御情報を受信し、処理し得る。送信プロセッサ364はまた、基準信号のための基準シンボルを生成し得る。送信プロセッサ364からのシンボルは、適用可能な場合はTX MIMOプロセッサ366によってプリコーディングされ、さらに(たとえば、SC−FDMなどのために)変調器354a〜354rによって処理され、eNB110に送信され得る。eNB110において、UE120からのアップリンク信号は、アンテナ334によって受信され、復調器332によって処理され、適用可能な場合はMIMO検出器336によって検出され、UE120によって送られた復号されたデータと制御情報とを取得するために、受信プロセッサ338によってさらに処理され得る。受信プロセッサ338は、復号されたデータをデータシンク339に与え、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ340に与え得る。
【0038】
[0054]コントローラ/プロセッサ340および380は、それぞれeNB110における動作およびUE120における動作を指示し得る。eNB110におけるコントローラ/プロセッサ340、受信プロセッサ338ならびに/または他のプロセッサおよびモジュールは、
図8の動作800、および/または本明細書で説明する技法のための他のプロセスを実行または指示し得る。メモリ342および382は、それぞれeNB110およびUE120のためのデータおよびプログラムコードを記憶し得る。スケジューラ344は、ダウンリンク上および/またはアップリンク上でのデータ送信のためにUEをスケジュールし得る。
【0039】
[0055]場合によっては、基準信号(たとえば、パイロット)が送信され得、UEは、チャネル推定を行い、チャネル品質を決定するために、測定を行うことが可能になる。一例として、基地局(たとえば、eNB)は、いくつかのアンテナポートから、特定のパターンに従ってチャネル状態情報基準信号(CSI−RS)を送信し得る。受信信号に基づいて、UEは、基地局に報告されるべきCSIフィードバックを生成し得る。
【0040】
[0056]場合によっては、LTEは、暗黙ランクインジケータ/プリコーディング行列インジケータ/チャネル品質インジケータ(RI/PMI/CQI:rank indicator/precoding matrix indicator/channel quality indicator)フィードバックフレームワークを利用する。CSIフィードバックは、UEからネットワークに、好ましい送信ランクとプリコーダとパケットフォーマットとを伝達する。UEは、RIを用いて好ましい送信ランクを伝達し、RIを条件とするPMIを用いて好ましいプリコーディング行列を伝達し、RIとPMIとを条件とするCQIを用いて好ましいパケットフォーマットを伝達する。場合によっては、フィードバック(ランク/PMI/CQI)およびTP選択は、チャネル状態に基づいて、また他のファクタ(たとえば、ネットワーク負荷分散)に基づいて決定され得る。
【0041】
[0057]RI/PMI/CQIフィードバックは帯域幅の一部分上の平均チャネル状態を反映する。RIおよびPMIなど、いくつかのメトリックは、システム帯域幅にわたる平均チャネル状態を反映するように計算され得る(たとえば、広帯域RI/PMI)。PMIおよびCQIなど、いくつかのメトリックはサブバンドごとに計算され得る。しかしながら、サブバンド粒度(granularity)はまだかなり粗い(たとえば、6つのPRB)。CSI情報の平均化は、干渉ヌリングのために望ましくないことがあり得る。CSI情報を平均化することは、UEによるCSIフィードバックを補間するネットワークの能力を制限し、復調のためにプリコーダを補間するUEの能力を制限する。
チャネル状態フィードバックおよび送信ポイント選択のためのCSI−RSの例示的なジョイント送信
[0058]本の態様は、チャネル状態フィードバックおよび/または送信ポイント(TP)選択のための、複数のTPからのチャネル状態情報基準信号(CSI−RS)のジョイント送信のための技法を提供する。
【0042】
[0059]いくつかのシステム(たとえば、ロングタームエボリューション(LTE)リリース11)では、LTEにおける多地点協調(CoMP)は、協調スケジューリング/協調ビームフォーミング(CS/CB:coordinated scheduling/coordinated beamforming)と、動的ポイント選択(DPS:dynamic point selection)と、非コヒーレント(たとえば透過的)ジョイント送信(JT:joint transmission)とを含む複数のCoMP方式をターゲットにする。
【0043】
[0060]JT方式の場合、複数の送信ポイントが複数のUEをスケジュールし得る。いくつかの態様によれば、JTは、CSIフィードバックがDPS(TP選択)のために使用されることを可能にする様式で(複数のTPから)(単一の)CSI−RSを送信するために利用され得る。
【0044】
[0061]
図4に、本開示のいくつかの態様による、例示的なCoMPクラスタ400を示す。
図4に示されているように、1つまたは複数のTPからのジョイント送信があり得る。本明細書で説明するように、複数のTP(TP1〜TP7)のうちの1つまたは複数が1つまたは複数のUE(UE1〜UE7)にCSI−RSをジョイント送信し得る。ジョイント送信されたCSI−RSに基づくUEからのフィードバックが、TP選択のために、たとえば、TP1〜TP7のうちの1つまたは複数のいずれがそのUEをサービスすべきかを選択するために使用され得る。
【0045】
[0062]本開示の態様は、レガシーUEにおける多地点送信のサポートを可能にするために、単一のチャネル状態情報基準信号(CSI−RS)をレガシーUEに提供するための技法を提供する。
【0046】
[0063]LTEリリース10UEは、単一のCSI−RSが構成されることを可能にするLTE送信モード9をサポートし得るが、LTEリリース11UEは、UEが複数の送信ポイントからのチャネルを監視することを可能にすることによって、多地点送信をサポートするために最高3つのCSI−RSがコンカレントに構成されることを可能にする、LTE送信モード10をサポートする。また、3GPP規格は、リリース11UEがキャリアごとに1つ以下のCSI−RSを監視する能力をシグナリングすることを可能にする。これらのリリース11UEはまた、複数のCSI−RSを使用して複数の送信ポイントからのチャネルを監視することが可能ではない。混合システム(たとえば、異なるUE能力をもつLTEリリース10および/またはリリース11UEを有するシステム)では、そのシステム中の送信ポイントが周波数および時間において同期していることがあるにもかかわらず、多地点送信の利益は実現されないことがある。限られた能力をもつリリース10UEまたはリリース11UEは、場合によっては、すべてのTPからのPDSCHを復号し得るが、そのようなUEは、TP選択のために使用され得るフィードバックを与えることが可能ではなく、非サービングTPのためのチャネル状態フィードバック(CSF:channel state feedback)は、従来のフィードバックを用いて取得されないことがある。しかしながら、本開示の態様は、(たとえば、本明細書で説明するジョイント送信されたCSI−RSおよびコードブック制限によって)UEによる従来のフィードバック機構がTP選択のためのフィードバックと非サービングTPのためのCSFとを与えるために使用されることを可能にする。
【0047】
[0064]
図5に、UE504にCSI−RSを送信する単一の送信ポイント502の一例を示す。仮想アンテナ対物理アンテナマッピングUが、チャネルH上で複数のCSIシンボルポート(たとえば、CSIシンボルポート0および1)からUEにCSI−RSを送信するために使用され得る。UE504は、有効チャネルHUを推定し、チャネル
【0049】
が最良スペクトル効率を与えるような制約
【0053】
を決定し得る。UE504は、たとえば、PMI報告を通して、
【0056】
[0065]H、U、およびPはそれぞれ行列であり得る。Uは、物理送信アンテナの数×CSI−RSアンテナポートの数として次元決定され得る。Hは、受信アンテナの数×物理送信アンテナの数として次元決定され得る。Pは、CSI−RSアンテナポートの数×レイヤの数として次元決定され得る。所与の数のCSI−RSアンテナポートのために使用され得るプリコーディング行列はLTE規格において定義され得、規格において定義された行列にプリコーディング行列制限が課され得る。
【0057】
[0066]
図6に、UEにCSI−RSをそれぞれ送信する複数の送信ポイントの一例を示す。
図6には2つの送信ポイントTP1 602およびTP2 604が示されているが、任意の数の送信ポイントがUEにCSI−RSを送信し得る。
図5の場合のように、各送信ポイントは、チャネルH上で複数のCSIシンボルポートからUE606にCSI−RSを送信するために、仮想アンテナ対物理アンテナマッピングUを使用することができる。多地点状況では、UE606は、各送信ポイントのための最良プリコーディング行列を見つけ、チャネルのための推定スペクトル効率に基づいて送信ポイントを選択し得る。たとえば、2つの送信ポイントTP1 602およびTP2 604の場合、プリコーディング行列は、P
1およびP
2と指定され得る。最良プリコーディング行列は、
【0061】
と指定され得、送信ポイント選択は、チャネル
【0065】
のための推定スペクトル効率に基づくことができる。U
1およびU
2は、それぞれチャネルH
1およびH
2に吸収されていると推定され得、これは、それぞれ有効チャネルH
1U
1およびH
2U
2を定義することと等価である。
【0066】
[0067]
図7A〜
図7Bに、本開示のいくつかの態様による、単一のCSI−RSをジョイント構成し、ジョイント構成されたCSI−RSをUEに送信するための、複数の送信ポイントを使用する例示的な構成700Aおよび700Bを示す。仮想アンテナポートマッピングUは、複数の送信ポイントの各々のためのポートマッピングの組合せとして構成され得る。送信ポイントは、チャネルH上でUEにCSI−RSを送信するために、仮想アンテナポートマッピングUと、複数の送信ポイントの各々からのCSIシンボルポート(たとえば、第1の送信ポイントTP1のCSIシンボルポート0および1、ならびに送信ポイントTP2のCSIシンボルポート2および3)とを使用し得る。たとえば、
図7A中の700Aによって示されているように、送信ポイントTP1 702は、ジョイント構成されたCSI−RSをUE706に送信するために、第1の仮想アンテナポート対物理アンテナマッピング(U
1)を使用し得る。対応して、
図7B中の例700Bによって示されているように、送信ポイントTP2 704は、ジョイント構成されたCSI−RSをUE706に送信するために、第2の仮想アンテナ対物理アンテナマッピング(U
2)を使用し得る。各送信ポイントTP1 702、TP2 704は、送信ポイントからのCSI−RS信号の送信電力を選択し、および/または変化させるための電力スケーリングコンポーネントを有し得る。
【0067】
[0068]
図8に、本開示のいくつかの態様による、複数の送信ポイント上で単一のCSI−RSを送信するための例示的な動作800を示す。動作800は、たとえば、CoMP動作に参加している送信ポイント(たとえば、
図4に示されたTP1〜TP7のうちの1つ)によって実行され得る。動作800は、802において、ユーザ機器にチャネル状態情報基準信号をジョイント送信するために1つまたは複数の他のTPと協調することから開始し得る。804において、送信ポイントはUEに報告制限をシグナリングする。806において、送信ポイントは、ジョイント送信されたCSI−RSに基づきおよび報告制限に従う、UEからのフィードバックを受信する。808において、送信ポイントは、フィードバックに基づいて、サービスすべきTPのうちの1つまたは複数を選択する。
【0068】
[0069]CSI−RSポートの数は、参加している送信ポイントの数と、各送信ポイントに割り振られたプリコーディング次元の数と、各送信ポイントにおける物理送信(Tx)アンテナの数とに依存し得る。
【0069】
[0070]各送信ポイントにおけるCSI−RS送信のための仮想アンテナポートマッピングは、参加している送信ポイントからの非同一PMIおよびCQIフィードバックを可能にするように設計され得る。アンテナポートマッピングは、周波数および/または時間依存であり得、周波数および時間にわたって変化し得る。アンテナポートマッピングは、物理送信ポート電力制約を満たすように構成され得る。
【0070】
[0071]PMIコードブック制限は、UEによって報告されたPMIが、送信ポイント選択と、選択された送信ポイントについてのPMIフィードバックとを示すことができるように、構成され、UEにシグナリングされ得る。コードブック制限は、別の送信ポイントからの保証報告をサポートするように再構成され得る。
【0071】
[0072]ネットワークは、送信ポイントにおいてCSI−RSの電力スケーリングを変更することができる。適切な時間スケールを用いて、各送信ポイントに対応するフィードバックがUEによって生成され、報告され得る。電力スケーリングは、UEによる時間平均化の影響が最小限に抑えられるように実行され得る。電力スケーリングはまた、たとえば、負荷分散タイプの状況において有用であり得る、TP選択におけるバイアスを作成するのを助け得る。
【0072】
[0073]周期および非周期フィードバック報告が構成され得る。周期報告と非周期報告とは、概して、同じコードブック制限を共有する。8CSI−RSポートシナリオでは、いくつかの周期報告モードは、チャネル状態フィードバックペイロード考慮事項による追加のコードブック制限を課する。
【0073】
[0074]たとえば、各送信ポイントが1つのTxアンテナを有するか、または各送信ポイントが複数のTxアンテナを有するが、PMIフィードバックを必要としない場合、2ポートCSI−RSとポートマッピングUとが構成され得る。ポートマッピングUは、次式に従って定義され得る。
【0075】
1レイヤ報告は、プリコーディング行列
【0079】
によって制約され得る。UEは次のチャネルを推定することができる。
【0081】
許容プリコーディング行列を比較することによって、UEは、
【0085】
のように定義される別のチャネルと比較する。したがって、UEがプリコーディング行列
【0087】
のためのプリコーディング行列情報(PMI:precoding matrix information)を報告した場合、eノードBは、H
1がH
2よりも良好なチャネルである(たとえば、より高いスペクトル効率を有する)と決定することができ、H
1に関してCQIが報告され得る。同様に、UEがプリコーディング行列
【0089】
に関するPMIを報告した場合、eノードBは、H
2がより良いチャネルであると決定することができる。報告されたPMIは、適切な送信ポイントを選択するためにeノードBにおいて使用され得る。
【0090】
[0075]2つのTxアンテナをもつ送信ポイントの場合、4ポートCSI−RSまたは8ポートCSI−RSがジョイント送信のために構成され得る。U行列およびプリコーディング制限{P
i}は、各P
iについて、U.P
iがブロック対角であるように構成され得る。たとえば、2レイヤプリコーディングを使用すると、U.P
iは次のように定義され得る。
【0092】
したがって、各PMIは1つの送信ポイント内でプリコーディングする。この例では、可能なプリコーディングされたチャネルは次のようになり得る。
【0094】
[0076]4ポートCSI−RSの場合、U行列は次のように定義され得る。
【0096】
UEに対する4ポートCSI−RSのためのコードブック制限は、1レイヤ送信ではプリコーディングインデックス12、13、14、または15として定義され、2レイヤ送信ではインデックス13および14として定義され得る。
【0098】
であるので、式の左辺の行列中のカラムはランク1プリコーディング行列であり得、それらのカラムは、左から右に、プリコーディングインデックス13、15、14、および12を表す。同じ行列がランク2行列をも表し得、2つの最左ロウはプリコーディングインデックス13を表し、右の2つのロウはプリコーディングインデックス15を表す。
【0099】
[0077]したがって、UEがランク1を選択し、プリコーディングインデックス13または15のためのPMIを送信した場合、eノードBは、プリコーディング行列
【0103】
を用いて、第1の送信ポイントが選択されると決定し得る。UEがランク1を選択し、プリコーディングインデックス12または14のためのPMIを送信した場合、eノードBは、第2の送信ポイントが選択されると決定し得る。
【0104】
[0078]4ポートCSI−RS構成では、eノードBが各送信ポイントのためにどのPMIを使用することができるかに関して、追加の制約が課され得る。たとえば、上記の例において使用される制限およびU行列の場合、eノードBは、送信ポイントごとのプリコーディング行列
【0106】
に関する情報を受信しないことがある。U行列とPMI制限との選定は、送信ポイントごとに異なるPMIをカバーすることができる。各送信ポイントは、同じプリコーディング行列制限を使用する必要がないことがある。
【0107】
[0079]たとえば、
図9に、本開示のいくつかの態様による、それぞれ、ランク1プリコーディング行列およびランク2プリコーディング行列のための送信ポイント選択を示す、ランク1テーブル902およびランク2テーブル904を示す。固定U行列およびPMI制限を用いると、eノードBは、4ポートPMIフィードバックに基づく送信ポイント選択に加えて、選択された送信ポイントのための2つの等価ランク1プリコーディング行列および1つの等価ランク2プリコーディング行列からのPMIフィードバックのみを取得し得る。
【0108】
[0080]2つのTxアンテナをもつ送信ポイントのための例示的な状況では、8ポートCSI−RSが構成され得る。例示的なU行列は次のように定義され得る。
【0110】
1レイヤの場合、コードブックは、i
1=0、4、8または12、およびi
2=0または2に従って制限され得る。2レイヤの場合、コードブックは、i
1=0、4、8または12、およびi
2=0に従って制限され得る。コードブック制限は次式を生じ得る。
【0112】
上式で、ψ
n=e
jπn/2およびv
m=[1 e
j2πm/32 e
j4πm/32 e
j6πm/32]
Tである。UEからのPMIフィードバックに基づいて、eノードBは、
図10に示すランク1テーブル1002またはランク2テーブル1004に従って、選択された送信ポイントとコードブックとを決定することができる。
【0113】
[0081]いくつかの態様によれば、送信ポイントが4つのTxアンテナを有する場合、送信ポイント選択のために8ポートCSI−RSが構成され得る。例示的なU行列は次のように定義され得る。
【0115】
1レイヤの場合、プリコーディング行列は、i
1=0、4、8または12、およびi
2=0または2に従って制限され得る。2レイヤの場合、プリコーディング行列は、i
1=0、4、8または12、およびi
2=0に従って制限され得る。U行列およびプリコーディング行列制限は次式を生じ得る。
【0117】
eノードBは、
図11に示すランク1テーブル1102およびランク2テーブル1104に従って、選択された送信ポイントとPMIとを計算することができる。
【0118】
[0082]8つのTxアンテナをもつ送信ポイントのためのコードブックを用いると、PMI報告は、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)タイプに関してさらに制限され得る。eノードBによるこの制限は、複数の送信ポイントのうちの1つについて報告することをUEに強制することができる。たとえば、PUCCHモード1−1、サブモード2において、UEは偶数のi
1のみを報告し得、i
2は、ランク1では0または2に限定され、ランク2では0または1に限定され得る。送信ポイントのうちの1つにマッピングするPMIが、選択されたPUCCHモードによって許容されるPMIを使用するように、U行列構成における追加の制約が追加され得る。この制限は、選択されたPUCCHモードを使用して複数の送信ポイントのうちの1つのみに関して報告することをUEに強制するために使用され得る。eノードBは、別の報告フォーマットによって他の送信ポイントのうちの最良送信ポイントについての報告を取得し続け得る。
【0119】
[0083]PUCCHモード制限をもつ例示的なU行列は次のように定義され得る。
【0121】
1レイヤの場合、コードブックは、i
1=0、1、8、または9、およびi
2=0、2に従って制限され得る。2レイヤの場合、コードブックは、i
1=0、1、8または9、およびi
2=0に従って制限され得る。UEからのPMIフィードバックに基づいて、eノードBは、
図12に示すランク1テーブル1202およびランク2テーブル1204に従って、選択された送信ポイントとコードブックインデックスとを決定することができる。
【0122】
[0084]
図12に示されているように、すべての偶数のi
1およびi
2∈{0,2}は第1の送信ポイントにマッピングされ得る。一例としてPUCCHモード1−1、サブモード2を使用すると、eノードBは、第1の送信ポイントについてのチャネル品質情報を報告することをUEに強制することができる。他の報告モードを用いると、eノードBは、送信ポイント選択と、選択された送信ポイントに基づくCQI報告の両方を受信することができる。PUCCHモード1−1、サブモード2を用いた報告は、
図13に示すランク1テーブル1302およびランク2テーブル1304において見られ得る。
【0123】
[0085]強制報告は、単一のU行列と、異なるPMI制限を用いて、異なる送信ポイントがPUCCH報告において強制され得るようなPMI制限の2つのセットとの展開を可能にし得る。たとえば、次式
【0125】
によって定義されるU行列が与えられ、ランク2報告が使用不能にされると、ランク1のための2つのPMI制限が識別され得る。第1の制限セットは、i
1=0、1、または2、およびi
2=0、10として定義され得る。第1の制限セットが執行された場合、選択された送信ポイントおよびコードブックは、
図14Aに示すテーブル1400Aに従って定義され得る。一例としてPUCCHモード1−1、サブモード2制限を使用すると、制限を満たすすべてのPMIが第1の送信ポイントを選択させることがわかり得る。
【0126】
[0086]第2の制限セットは、i
1=0、1、または2、およびi
2=2、8として定義され得る。第2の制限セットが執行された場合、選択された送信ポイントおよびコードブックは、
図14Bに示すテーブル1400Bに従って定義され得る。一例としてPUCCHモード1−1、サブモード2制限を使用すると、制限を満たすすべてのPMIが第2の送信ポイントを選択させることがわかり得る。
【0127】
[0087]同じU行列およびCSI−RSを用いて、eノードBは、PUCCHモードにおいて特定の送信ポイントについての情報を報告することをUEに強制するために、異なるPMI制限を潜在的に構成することができることに留意されたい。PMI制限セットの再構成は、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信ポイント切替えインスタンスに結び付けられ得る。
【0128】
[0088]コードブック制限は、PUCCH報告に関する送信ポイントを切り替えながら、PUSCH上でランク1報告とランク2報告の両方を可能にするように設計され得る。これのためのU行列は次式に従って定義され得る。
【0130】
第1のPMI制限セットの場合、ランク1(1レイヤ)制限は、i
1=0、およびi
2=0、14として定義され得る。ランク2(2レイヤ)制限は、i
1=5または7、およびi
2=1として定義され得る。第1の制限およびランク1の場合の送信ポイントの選択およびコードブックインデックスは、
図15Aに示すテーブル1500Aによって示され得る。第1の制限およびランク2の場合の送信ポイントの選択およびコードブックインデックスは、
図15Bに示すテーブル1500Bによって示され得る。
【0131】
[0089]第2のPMI制限セットの場合、ランク1制限は、i
1=0、およびi
2=2、12として定義され得る。ランク2制限は、i
1=5または7、およびi
2=1として定義され得る。第2の制限およびランク1の場合の送信ポイントの選択およびコードブックインデックスは、
図15Cに示すテーブル1500Cによって示され得る。第2の制限およびランク2の場合の送信ポイントの選択およびコードブックインデックスは、
図15Dに示すテーブル1500Dによって示され得る。
【0132】
[0090]UEは、eノードBによって指定されたPMI制限から、eノードBが多地点送信サポートのために単一のCSI−RSのジョイント送信を使用していることを部分的に検出することが可能であり得る。たとえば、許容プリコーディング行列のセットが、同じU行列を用いてあらゆる可能なランクのためのブロック対角行列に分解され得る場合、UEは、ネットワークが単一のCSI−RSを使用して多地点送信をサポートすると決定することができる。
【0133】
[0091]様々な数のTxアンテナをもつ送信ポイントが、多地点送信のための単一のCSI−RSのジョイント送信に参加し得る。たとえば、ある送信ポイントが単一のTxアンテナを有し、別の送信ポイントが複数のTxアンテナを有する場合、上記で説明した2Txアンテナ例のためのU行列およびプリコーディング制限が構成され得る。単一のTxアンテナをもつ送信ポイントは、単一のプリコーディング行列を使用するように制限され得る。
【0134】
[0092]ジョイント構成されたCSI−RSは、単一のセルを監視するように構成されたUEのために使用され得る。UEの環境では、UEのうちのいくつかは複数の送信ポイントを監視することができ、UEのうちのいくつかは単一の送信ポイントを監視することができる、共通U行列と、ジョイント構成されたCSI−RSと、PMI制限とが使用され得る。複数の送信ポイントを監視するUEは、複数の送信ポイントのうちの最良送信ポイントを報告することができる。単一の送信ポイントを監視するUEは、異なるPMI制限を使用して、指定された送信ポイントについて報告することができる。
【0135】
[0093]CSI−RSのジョイント構成は任意の数の送信ポイントのために使用され得る。ブロック対角行列中のブロックの数は、比較され得る送信ポイントの数を決定することができる。たとえば、8CSI−RSポート送信は、各送信ポイントに2つのTxアンテナがある4つの送信ポイントをサポートすることができる。
【0136】
[0094]いくつかの送信ポイントについてのフィードバックが保証され得る。いくつかの送信ポイントについてのフィードバックの受信を保証するために使用され得る例示的な動作について以下で説明する。本明細書で説明する例は1および2レイヤフィードバックに関係しているが、当業者は、本技法が1および2レイヤフィードバックに限定されず、上位レイヤフィードバックにも適用され得ることを認識されよう。
【0137】
[0095]ネットワークはUEのためのPMIコードブック制限を再構成することができる。たとえば、PMIコードブック制限は、報告がそれについて要求される送信ポイントを変更するために、無線リソース制御(RRC)シグナリングを通して再構成され得る。これらの動作は、たとえば、電力スケーリング、または特定のポート構成(たとえば、8CSI−RSポート構成のためのPUCCHモード2−2構成)のための特定のPUCCHモードをセットアップすることを伴うことができる。たとえば、ネットワークは、送信ポイントの数に対応するいくつかのPMI制限セットを選択し、選択されたPMI制限セットをUEにシグナリングすることができる。PMI制限は、PDSCH送信のための送信ポイントを変更することに結び付けられ得る。
【0138】
[0096]フィードバックの受信を保証するために、RRC再構成が使用され得る。RRC再構成は、UEがPDCCHのための切替えポイントを変更するとき、UEのためのPMIコードブック制限を変更し得る。別の例では、RRC再構成は、UEに対するCSI−RS構成を変更するために使用され得る。参加している送信ポイントは、各々が適切な仮想アンテナマッピングを用いて、CSI−RS構成の2つのセットをジョイント送信し得る。1つの送信ポイントについてのフィードバックが行われ得るか、または保証されるように、各CSI−RS構成のための仮想アンテナマッピングと電力スケーリングとが構成され得る。たとえば、あるCSI−RS構成は第1の送信ポイントのためのより低い電力を用いたCSI−RS送信を伴うことができ、別のCSI−RS構成は第2の送信ポイントのためのより低い電力を用いたCSI−RS送信を伴うことができる。一例として8CSI−RS構成を使用すると、1つのCSI−RS構成の仮想アンテナマッピングは、特定のPUCCHモードにおいていくつかの送信ポイントの役割を反転させることを伴い得る。
【0139】
[0097]複数のセットからの周波数選択性仮想アンテナマッピングが、サブバンドベースフィードバックとともに、いくつかの送信ポイントからのフィードバックを保証するために使用され得る。仮想アンテナマッピングは、帯域幅パートおよび/またはサブバンドと整合するように周波数にわたって変更され得る。たとえば、各帯域幅パートまたはサブバンドは、特定の帯域幅パートまたはサブバンドのための仮想アンテナマッピングが送信ポイントを使用可能にするように、その送信ポイントに関連付けられ得る。ネットワークは、サブバンドCQI報告を使用して構成された上位レイヤについての非周期報告を使用可能にすることができる。たとえば、UEはPUSCHモード3−1で構成され得、これは、UEが、PUSCH報告において複数の送信ポイントに関連付けられたサブバンドまたは帯域幅パートのためのCQIを報告することを伴い得る。ネットワークは、8CSI−RSポートを使用可能にし、UE選択サブバンドCQIおよびPMIをもつPUCCH報告モード2−2を使用可能にするように構成され得る。これは、サブバンドごとのPMIおよびCQI報告を提供し得る。1のプロシージャトランザクション識別情報(PTI:procedure transaction identity)に関連する報告インスタンスでは、サブバンドPMIおよびサブバンドCQIは帯域幅パートごとに提供され得る。
【0140】
[0098]情報および信号は多種多様な技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを、当業者は理解されよう。たとえば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0141】
[0099]さらに、本明細書の開示に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはその両方の組合せとして実装され得ることを、当業者は諒解されよう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップについて、概してそれらの機能に関して上記で説明した。そのような機能がハードウェアとして実装されるか、ソフトウェアとして実装されるかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、説明した機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じるものと解釈されるべきではない。
【0142】
[0100]本明細書の開示に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明した機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成として実装され得る。
【0143】
[0101]本明細書の開示に関して説明した方法またはアルゴリズムのステップは、直接ハードウェアで実施されるか、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで実施されるか、またはその2つの組合せで実施され得る。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROM(登録商標)メモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体中に常駐し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、および/または記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替として、記憶媒体はプロセッサと一体であり得る。プロセッサおよび記憶媒体はASIC中に常駐し得る。ASICはユーザ端末中に常駐し得る。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末中に個別構成要素として常駐し得る。概して、図に示された動作がある場合、それらの動作は、同様の番号をもつ対応するカウンターパートのミーンズプラスファンクション構成要素を有し得る。
【0144】
[0102]1つまたは複数の例示的な設計では、説明した機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアまたはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、汎用または専用コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコード手段を搬送または記憶するために使用され得、汎用もしくは専用コンピュータ、または汎用もしくは専用プロセッサによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびblu−ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0145】
[0103]本開示についての以上の説明は、いかなる当業者も本開示を作成または使用することができるように与えたものである。本開示への様々な変更は当業者には容易に明らかになり、本明細書で定義した一般原理は、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく他の変形形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書で説明した例および設計に限定されるものではなく、本明細書で開示した原理および新規の特徴に合致する最も広い範囲を与えられるべきである。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
送信ポイント(TP)によるワイヤレス通信のための方法であって、
ユーザ機器(UE)にチャネル状態情報基準信号(CSI−RS)をジョイント送信するために1つまたは複数の他のTPと協調することと、
前記UEに報告制限をシグナリングすることと、
前記ジョイント送信されたCSI−RSに基づきおよび前記報告制限に従う、前記UEからのプリコーディング行列インジケータ(PMI)フィードバックを受信することと、
前記PMIフィードバックに基づいて、サービスすべき前記TPのうちの1つまたは複数を選択することと
を備える、方法。
[C2]
前記報告制限は、前記UEによって報告されたPMIが送信ポイント選択に変換され得るようなPMIコードブック制限を備える、C1に記載の方法。
[C3]
他の送信ポイントからの報告が必要とされる場合、前記コードブック制限を修正することをさらに備える、C2に記載の方法。
[C4]
前記報告制限が、いくつかの周期報告モードを構成することによるPMI報告に対するさらなる制限を備える、C1に記載の方法。
[C5]
前記協調することが、TP上で前記ジョイント送信されたCSI−RSの送信電力を協調させることを備える、C1に記載の方法。
[C6]
前記協調することが、
仮想アンテナポートマッピングを決定することを備え、ここにおいて、前記複数の送信ポイントの各々が、非同一PMI/CQIフィードバックを可能にするように構成された異なるアンテナポートマッピングを有する、C1に記載の方法。
[C7]
第1の送信ポイントに対応するフィードバックの周期報告と、TP選択ならびに前記第1の送信ポイントおよび少なくとも第2の送信ポイントについてのPMI/CQIフィードバックに対応する非周期報告と、のために前記UEを構成すること
をさらに備える、C6に記載の方法。
[C8]
前記第2の送信ポイントは、前記第2の送信ポイントがベストセルに対応することを示すフィードバックに基づいて選択される、C7に記載の方法。
[C9]
前記複数の送信ポイントのうちの少なくとも1つが1つのアンテナを有し、前記仮想アンテナポートマッピングが少なくとも2ポートマッピングを備える、C6に記載の方法。
[C10]
前記複数の送信ポイントのうちの少なくとも1つが少なくとも2つのアンテナを有する、C6に記載の方法。
[C11]
前記仮想アンテナポートマッピングが4ポートマッピングまたは8ポートマッピングのうちの少なくとも1つを備える、C10に記載の方法。
[C12]
前記仮想アンテナポートマッピングは、単一の行列と、異なる送信ポイントに対応するフィードバックが、ある周期報告モードにおいて強制され得るようなPMI制限の1つまたは複数のセットと、を備える、C6に記載の方法。
[C13]
送信ポイント(TP)によるワイヤレス通信のための装置であって、
ユーザ機器(UE)にチャネル状態情報基準信号(CSI−RS)をジョイント送信するために1つまたは複数の他のTPと協調することと、
前記UEに報告制限をシグナリングすることと
を行うように構成された送信機と、
前記ジョイント送信されたCSI−RSに基づきおよび前記報告制限に従う、前記UEからのプリコーディング行列インジケータ(PMI)フィードバックを受信するように構成された受信機と、
前記PMIフィードバックに基づいて、サービスすべき前記TPのうちの1つまたは複数を選択するように構成されたプロセッサと
を備える、装置。
[C14]
前記報告制限は、前記UEによって報告されたPMIが送信ポイント選択に変換され得るようなPMIコードブック制限を備える、C13に記載の装置。
[C15]
前記プロセッサは、他の送信ポイントからの報告が必要とされる場合、前記コードブック制限を修正するようにさらに構成された、C14に記載の装置。
[C16]
前記報告制限が、いくつかの周期報告モードを構成することによるPMI報告に対するさらなる制限を備える、C13に記載の装置。
[C17]
前記協調することが、TP上で前記ジョイント送信されたCSI−RSの送信電力を協調させることを備える、C13に記載の装置。
[C18]
前記協調することが、
仮想アンテナポートマッピングを決定することを備え、ここにおいて、前記複数の送信ポイントの各々が、非同一PMI/CQIフィードバックを可能にするように構成された異なるアンテナポートマッピングを有する、C13に記載の装置。
[C19]
前記送信機が、
第1の送信ポイントに対応するフィードバックの周期報告と、TP選択ならびに前記第1の送信ポイントおよび少なくとも第2の送信ポイントについてのPMI/CQIフィードバックに対応する非周期報告とのために前記UEを構成するようにさらに構成された、C18に記載の装置。
[C20]
前記第2の送信ポイントは、前記第2の送信ポイントがベストセルに対応することを示すフィードバックに基づいて選択される、C19に記載の装置。
[C21]
前記複数の送信ポイントのうちの少なくとも1つが1つのアンテナを有し、前記仮想アンテナポートマッピングが少なくとも2ポートマッピングを備える、C18に記載の装置。
[C22]
前記複数の送信ポイントのうちの少なくとも1つが少なくとも2つのアンテナを有する、C18に記載の装置。
[C23]
前記仮想アンテナポートマッピングが4ポートマッピングまたは8ポートマッピングのうちの少なくとも1つを備える、C22に記載の装置。
[C24]
前記仮想アンテナポートマッピングは、単一の行列と、異なる送信ポイントに対応するフィードバックが、ある周期報告モードにおいて強制され得るようなPMI制限の1つまたは複数のセットとを備える、C18に記載の装置。
[C25]
送信ポイント(TP)によるワイヤレス通信のための装置であって、
ユーザ機器(UE)にチャネル状態情報基準信号(CSI−RS)をジョイント送信するために1つまたは複数の他のTPと協調するための手段と、
前記UEに報告制限をシグナリングするための手段と、
前記ジョイント送信されたCSI−RSに基づきおよび前記報告制限に従う、前記UEからのプリコーディング行列インジケータ(PMI)フィードバックを受信するための手段と、
前記PMIフィードバックに基づいて、サービスすべき前記TPのうちの1つまたは複数を選択するための手段と
を備える、装置。
[C26]
ユーザ機器(UE)にチャネル状態情報基準信号(CSI−RS)をジョイント送信するために1つまたは複数の他のTPと協調することと、
前記UEに報告制限をシグナリングすることと、
前記ジョイント送信されたCSI−RSに基づきおよび前記報告制限に従う、前記UEからのプリコーディング行列インジケータ(PMI)フィードバックを受信することと、
前記PMIフィードバックに基づいて、サービスすべき前記TPのうちの1つまたは複数を選択することと
を行うための命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。