(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記案件情報抽出手段により書誌情報が抽出された前記期限案件及び前記関連案件のうち少なくとも1件について、手続の要否の指示が含まれる要否情報を取得する要否情報取得手段と、
前記要否情報取得手段により取得された前記要否情報に基づいて、前記データベースにおける、前記期限案件又は前記関連案件の書誌情報の少なくとも一部を更新する更新手段と、
をさらに備える、
請求項1に記載の期限管理装置。
前記案件情報抽出手段により書誌情報が抽出された前記期限案件及び前記関連案件のうち、前記要否情報において手続が必要と指示されているが当該手続が未完の案件毎に、前記期限情報に基づいて、手続可能な時期が到来している手続可能案件、又は手続可能な時期が未だ到来してないため手続を保留する保留案件を特定する手続案件特定手段と、
前記手続案件特定手段により手続可能案件と特定された案件については、手続の処理を実行し、前記手続案件特定手段により保留案件と特定された案件については、手続の処理を保留する手続処理手段と、
を備え、
手続案件特定手段は、過去に保留案件と特定した案件について手続可能な時期が到来すると、当該案件を手続可能案件として特定し直し、前記手続処理手段は、当該案件についての手続の処理を実行する、
請求項2乃至4のうち何れか1項に記載の期限管理装置。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
【0018】
図1は、本発明の期限管理装置の一実施形態に係る年金管理納付装置の処理の概要を示す模式図である。
年金管理納付装置1は、権利者装置2及び特許庁内装置3の夫々と、図示せぬネットワークを介して相互に接続されている。
ここで、図示はしないが、年金管理納付装置1の操作者は年金管理のサービス提供者であり、権利者装置2の操作者は知的財産権の権利者等であり、特許庁内装置3の操作者は日本国特許庁の職員等であるものとする。
なお、年金の納付先は、日本国特許庁に限定されず、案件によっては外国の特許庁も存在する。従って、図示はしないが、外国の特許庁の職員等により操作される特許庁内装置も、ネットワークを介して年金管理納付装置1と相互に接続されており、後述する納付処理等の実行が可能になっている。ただし、説明の便宜上、以下、年金の納付手続の処理は、日本国特許庁の特許庁内装置3に対して行われるもののみ言及する。
【0019】
年金管理納付装置1は、複数の案件の年金管理、例えば、年金の納付期限の権利者装置2への通知や、特許庁内装置3に対する年金の納付手続等を行うべく、年金データベースDBを備えている。
年金データベースDBには、例えば、案件を一意に特定するID(Identify)、当該案件の出願番号、当該案件についての年金の納付期限、当該案件が属するグループ(本実施形態ではパテントファミリーとする)に関する情報等が、複数の案件毎に格納されている。なお、年金データベースDBに格納されている案件毎の各種情報をまとめて、以下、「書誌情報」と呼ぶ。
【0020】
年金管理納付装置1は、このような年金データベースDBに格納されている案件毎の書誌情報に基づいて、次のような一連の処理を実行する。
即ち先ず、年金管理納付装置1は、例えば年初の所定日等所定のタイミングで、所定の期間(例えば1年)以内に年金の納付期限が到来する案件を、期限案件として特定する。
次に、年金管理納付装置1は、期限案件と所定の関係性を有する案件、例えばここでは、所定の観点でクラスタリングされた同一グループに属する案件を、関連案件として1件以上特定する。
そして、年金管理納付装置1は、当該同一グループに属する期限案件及び1以上の関連案件の書誌情報を一括して抽出して、権利者装置2に送信する。
【0021】
権利者装置2は、このようにして年金管理納付装置1から送信された同一グループ内の期限案件及び1以上の関連案件の書誌情報を、受信して記憶する。
これにより、権利者等は、権利者装置2を操作して、同一グループ内の期限案件及び1以上の関連案件の書誌情報を適宜参照することで、期限案件のみならず、同一グループ内の関連案件をまとめて把握することができるので、グループ全体の総合的な見地から各種各様の判断をすることができる。
そして、権利者等は、権利者装置2を操作して、各種判断結果、例えば年金の納付の要否等の特許庁に対する応答の要否を指示する情報(以下、「要否情報」と呼ぶ)を入力する。権利者装置2は、所定のタイミングで、当該要否情報を年金管理納付装置1に送信する。
【0022】
年金管理納付装置1は、権利者装置2からの要否情報を受信した場合、当該要否情報の内容に応じて年金データベースDBの内容を更新する。
そして、年金管理納付装置1は、要否情報内に年金納付を要するという指示(以下、「応答要」の指示と表現する)があった案件について、納付期限までに特許庁内装置3に対して年金の納付手続をする。
【0023】
特許庁内装置3は、年金管理納付装置1による当該案件の年金の納付手続を受領して、その納付結果を年金管理納付装置1に出力する。
【0024】
年金管理納付装置1は、特許庁内装置3から当該案件の納付結果を受領した場合には、その旨を権利者装置2に送信すると共に、年金データベースDBにおける当該案件の書誌情報を更新する。
【0025】
このようにして、年金管理納付装置1は、同一グループ内に属する期限案件及び1以上の関連案件の書誌情報を権利者等に通知し、それらの年金の納付手続を権利者等の指示に従って適宜実行することで、案件単位の従来の管理ではなく、グループ単位での一元管理を権利者等に代行して行っている。
【0026】
ここで
図2を参照して、一元管理の対象となるグループの一例として、パテントファミリーについて説明する。
図2は、パテントファミリーの一例を説明するための模式図である。
【0027】
「パテントファミリー」とは、1の発明についての所定の1の特許出願を基礎出願として、基礎出願に基づく別出願が1以上なされた場合に、基礎出願及び1以上の別出願からなるグループをいう。
ここで、基礎出願に基づく別出願としては、例えば、もとの出願を基礎出願として当該基礎出願から分割される新たな特許出願(以下、「分割出願」と呼ぶ)や、基礎出願を先の出願として当該基礎出願に基づく優先権を主張した特許出願(基礎出願と同一国か否かは問わず、以下、「優先権主張出願」と呼ぶ)が存在する。
また例えば、特許協力条約(PCT:Patent Cooperation Treaty)に基づく国際出願がなされ、その後所定期間内に指定国に対して国内移行手続されて、当該指定国の国内法で規定された特許出願(以下、「国内移行出願」と呼ぶ)がなされた場合、国際出願が基礎出願に該当し、国内移行出願が、基礎出願に基づく別出願に該当する。
【0028】
図2の例では、基礎出願A0として、PCTに基づく国際出願が採用されている。
PCTを利用する出願人は、国際出願たる1つの基礎出願A0をした後所定期間内に、指定国のうち権利化を所望するn個(nは1以上の整数値)の国の夫々において国内移行手続をする。これにより、基礎出願A0は、n個の国内移行出願A1乃至Anとして取り扱われる。
これらの基礎出願A0及びn個の国内移行出願A1乃至Anが属するグループが、パテントファミリーとして一元管理される。
【0029】
従って、
図1の年金管理納付装置1は、
図2の例のパテントファミリーの一元管理をする場合には、例えば次のような一連の処理を実行する。
即ち先ず、年金管理納付装置1は、年金データベースDBを検索することで、n個の国内移行出願A1乃至Anの中から所定の1つを期限案件として特定する。
次に、年金管理納付装置1は、年金データベースDBを検索することで、当該期限案件の基礎出願A0を特定し、さらに、当該基礎出願A0についてのパテントファミリーに属する国内移行出願A1乃至An(期限案件のものは除く)を特定する。
そして、年金管理納付装置1は、このパテントファミリー内の基礎出願A0及びn個の国内移行出願A1乃至An(期限案件含む)の書誌情報を一括して年金データベースDBから抽出して、権利者装置2に送信する。
その後、当該パテントファミリーに関する要否情報が権利者装置2から送信されてくると、年金管理納付装置1は、当該要否情報を受信して、年金データベースDBを更新する。年金管理納付装置1は、応答要があった案件について、納付期限までに特許庁内装置3に対して年金の納付手続をする。そして、年金管理納付装置1は、特許庁内装置3から当該案件の納付結果を受領し、その旨を権利者装置2に送信すると共に、年金データベースDBにおける当該案件の書誌情報を更新する。
このようにして、案件単位の従来の管理ではなく、
図2のパテントファミリーの単位での一元管理が実現される。
【0030】
さらに以下、このような年金管理納付装置1の構成や処理等の詳細について説明する。
【0031】
図3は、本発明の一実施形態に係る年金管理納付装置1のハードウェアの構成を示すブロック図である。
【0032】
年金管理納付装置1は、例えばサーバ用のコンピュータとして構成され、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、入力部16と、出力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20と、を備えている。
【0033】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
【0034】
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0035】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、入力部16、出力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。
【0036】
入力部16は、キーボードやマウス等で構成され、ユーザの指示操作に応じて各種情報を入力する。
出力部17は、ディスプレイやスピーカ等で構成され、画像や音声を出力する。
記憶部18は、ハードディスクやDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、年金に関するデータ等各種情報を記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークを介して、権利者装置2や特許庁内装置3等他の装置との間で行う通信を制御する。
【0037】
ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア31が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア31から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。また、リムーバブルメディア31は、記憶部18に記憶されている各種のデータ等も、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0038】
図4は、このような
図3の年金管理納付装置1の機能的構成のうち、年金管理納付処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
ここで、「年金管理納付処理」とは、年金管理納付装置1が、所定のタイミングで期限案件を特定してから、当該期限案件を含む同一グループ内の各案件の書誌情報を権利者装置2に送信し、当該同一グループ内の各案件のうち権利者装置2から「応答要」の指示があった案件について年金の納付手続を特許庁内装置3に対して行い、その後処理を実行するまでの一連の処理をいう。
【0039】
図4に示すように、年金管理納付処理が実行される場合には、CPU11において、年金通知処理部51と、応答要否受領処理部52と、年金納付処理部53と、が機能する。
記憶部18の一領域には、年金データベースDBが格納される。即ち、年金データベースDBの格納場所は、特に限定されず、年金管理納付装置1の外部の任意の記憶デバイスでも構わないが、本実施形態では年金管理納付装置1の内部とされている。
【0040】
図5は、年金データベースDBの構造の具体例を示している。
図5の例の年金データベースDBにおいては、所定の1行が所定の1つの案件に対応付けられている。年金データベースDBの所定の行には、当該行に対応付けられた案件についての、「ID」,「権利者」,「国コード」,「四法」,「出願番号」,「出願日」,「登録番号」,「登録日」,「起算日」,「年次」,「納付期限」,「存続期間」,「基礎出願」,「基礎ID」等の各項目からなる書誌情報が格納されている。
なお、
図5には、年金データベースDBの一部の項目のみが示されており、本実施形態では、後述する図示せぬ項目も存在している。
ここでは、
図5に図示される範囲の各項目について説明する。
所定の行の「ID」の項目には、当該行に対応付けられた案件を一意に特定するための識別子(ID)が格納される。
「権利者」の項目には、当該案件の権利者の氏名又は名称が格納される。
「国コード」の項目には、当該案件の出願がなされた国を特定するコードが格納される。「国コード」の項目には、例えば、台湾を示す「TW」、中国を示す「CN」、韓国を示す「KR」、フランスを示す「FR」、日本を示す「JP」等が格納される。
「四法」の項目には、当該案件の出願の法域の種類を示すコードが格納される。例えば、特許法に基づく出願(特許出願)を示す「P」等が格納される。
「出願番号」の項目には、当該案件の出願番号が格納される。
「出願日」の項目には、当該案件の出願日が格納される。
「登録番号」の項目には、当該案件の登録番号が格納される。
「登録日」の項目には、当該案件の登録日が格納される。
「起算日」の項目には、当該案件の納付期限の起算日が格納される。
「年次」の項目には、当該案件の設定登録からの年次が格納される。
「納付期限」の項目には、当該案件の年金の納付期限が格納される。
「存続期間」の項目には、当該案件の権利の存続期間が格納される。
「基礎出願」の項目には、当該案件の出願に対する基礎出願の出願番号が格納される。
「基礎ID」の項目には、当該案件の出願に対する基礎出願を一意に特定する識別子(ID)が格納される。
【0041】
図4に戻り、年金通知処理部51は、期限案件及び1以上の関連案件の書誌事項を、年金データベースDBから抽出して、権利者装置2に送信するまでの一連の処理を実行する。なお、以下、「年金管理納付処理」のうち、このような年金通知処理部51による処理を「年金通知処理」と呼ぶ。
【0042】
応答要否受領処理部52は、権利者装置2から要否情報を受領した場合に、年金データベースDBにおいて、当該要否情報で指示される各案件の書誌情報を更新するまでの一連の処理を実行する。なお、以下、「年金管理納付処理」のうち、このような応答要否受領処理部52による処理を「応答要否受領処理」と呼ぶ。
【0043】
年金納付処理部53は、要否情報において「応答要」の指示がなされた案件について、特許庁内装置3に対する年金の納付手続及びそれに関する一連の処理を実行する。なお、以下、「年金管理納付処理」のうち、このような年金納付処理部53による処理を「年金納付処理」と呼ぶ。
【0044】
このように、年金管理納付処理は、年金通知処理、応答要否受領処理、及び年金納付処理の3つの処理に大別できる。そこで、以下、年金管理納付装置1について、これらの3つの処理の各々を実行するために必要な機能的構成の詳細について個別に説明する。
【0045】
図6は、年金管理納付装置1の
図4の機能的構成のうち、年金通知処理を実行するための機能的構成の詳細を示す機能ブロック図である。
【0046】
図6に示すように、年金通知処理が実行される場合には、CPU11における年金通知処理部51として、期限案件特定部71と、書誌情報特定部72と、関連案件特定部73と、案件情報抽出部74と、通知制御部75と、が機能する。
【0047】
期限案件特定部71は、所定期間内に納付期限が存在する案件を、期限案件として、年金データベースDBの「ID」により特定する。
なお、以下、各機能ブロックの理解を容易なものとすべく、
図5において、上から5行目の「ID」が「B003」の案件が期限案件として特定された場合の例(以下、「
図5の例」と呼ぶ)を適宜織り交ぜながら説明する。
【0048】
書誌情報特定部72は、年金データベースDBから、期限案件等の書誌情報として、当該期限案件と所定の関係を有する他の案件を特定可能な関連情報を特定する。
例えば
図5の例では、期限案件と同一パテントファミリーに属するという所定の関係を有する他の案件を特定可能な関連情報として、「基礎ID」が採用されている。このため、書誌情報特定部72は、期限案件の「基礎ID」として「B006」を特定する。
【0049】
関連案件特定部73は、書誌情報特定部72により特定された関連情報に基づいて、期限案件と同一グループ(本実施形態ではパテントファミリー)に属する1以上の関連案件を特定する。
図5の例では、関連案件特定部73は、関連情報たる「基礎ID」として「基礎B006」を有する他の案件、具体的には「ID」として、「B0021」,「B0022」,「B0023」,「B0024」,「B0025」,「B0004」,「B008」をそれぞれ有する案件を、パテントファミリーに属する関連案件として特定する。
【0050】
案件情報抽出部74は、期限案件特定部71により特定された期限案件、及び関連案件特定部73により特定された1以上の関連案件の各書誌情報を、年金データベースDBから抽出する。
【0051】
図7は、
図5の例について、年金データベースDBから抽出された書誌情報の一例を示している。
【0052】
通知制御部75は、抽出された各書誌情報を、通信部19を介して権利者装置2に送信することで、権利者等に通知する制御を実行する。
ここで、権利者等への通知の形態は、特に限定されず、
図7に示す表そのものであってもよいし、権利者等に応じたフォーマット(図示せず)に加工しなおしたものであってもよい。また、権利者等に通知する書誌情報の種類も、
図7に示す全種類であってもよいが、一部の種類であってもよい。
【0053】
以上、年金管理納付装置1について、年金管理納付処理のうち年金通知処理を実行するための機能的構成について説明した。次に、年金管理納付装置1について、年金管理納付処理のうち応答要否受領処理を実行するための機能的構成について説明する。
図8は、年金管理納付装置1の
図4の機能的構成のうち、応答要否受領処理を実行するための機能的構成の詳細を示す機能ブロック図である。
【0054】
図8に示すように、応答要否受領処理が実行される場合には、CPU11における応答要否受領処理部52として、応答要否受領部91と、対象案件特定部92と、対象案件情報更新部93と、が機能する。
【0055】
応答要否受領部91は、権利者装置2からの要否情報を受領したか否かを判断する。要否情報には、上述の年金通知処理によって権利者装置2に通知された期限案件及び1以上の関連案件のうち少なくとも1件について、年金納付の要否についての権利者等からの指示、具体的には例えば、「登録番号:◇◇◇◇0の案件は納付を行う」等の「応答要」の指示が含まれる。
【0056】
対象案件特定部92は、「応答要」の指示がなされた案件を対象案件として、年金データベースDBから「ID」により特定する。
図5の例では、「登録番号:◇◇◇◇0の案件は納付を行う」旨が指示された場合には、対象案件特定部92は、先ず「登録番号」が「◇◇◇◇0」となっている案件を年金データベースDBから特定し(年金データベースDBの対応する行、即ち上から5行目を特定し)、特定した案件(対応する行)の「ID」の項目に格納されている「B003」を特定する。
そして、対象案件情報更新部93は、年金データベースDBについて、対象案件が対応付けられた行(
図5の例では上から5行目)に格納された書誌情報のうち、応答要否を示す情報を更新する。なお、応答要否を示す情報は、
図5の例では図面の便宜上描画されていないが、書誌情報の1つとして「応答要否」の項目が各行毎(各案件毎に)実際に設けられており、この項目に「応答要」又は「応答不要」が格納されるものとする。
【0057】
以上、年金管理納付装置1について、年金管理納付処理のうち、応答要否受領処理を実行するための機能的構成について説明した。次に、年金管理納付装置1について、年金管理納付処理のうち、年金納付処理を実行するための機能的構成について説明する。
図9は、年金管理納付装置1の
図4の機能的構成のうち、年金納付処理を実行するための詳細な機能的構成を示す機能ブロック図である。
【0058】
図9に示すように、年金納付処理が実行される場合には、CPU11における年金納付処理部53として、納付案件特定部101と、保留情報追加部102と、納付処理部103と、が機能する。
【0059】
納付案件特定部101は、年金データベースDBを参照して、同一グループ(本実施形態ではパテントファミリー)に属する複数の案件のうち、「応答要否」の項目(
図5には図示せず)に「応答要」が格納されている案件を納付対象候補として特定する。
次に、納付案件特定部101は、納付対象候補の中から、その時点で年金の納付手続が可能な時期(以下、「納付可能時期」と呼ぶ)が到来している案件を、納付可能案件として「ID」により特定する。そして、納付案件特定部101は、当該納付可能案件の「ID」を納付処理部103に通知する。
【0060】
ここで、年金データベースDBには、案件毎の書誌情報として、年金の納付状況を示す情報が格納されている。なお、納付の納付状況を示す情報は、
図5の例では図面の便宜上描画されていないが、書誌情報の1つとして「納付状況」の項目が各行毎(各案件毎に)実際に設けられており、この項目に「納付済」又は「未納」が格納されるものとする。
この場合、「応答要否」の項目(
図5には図示せず)に「応答要」が格納されている案件であっても、「納付状況」の項目(
図5には図示せず)に「納付済」が格納されている案件は、納付対象候補から除外されるものとする。
【0061】
また、納付案件特定部101は、納付対象候補のうち、「納付可能時期」が到来してない案件、即ち、その時点では年金の納付手続が未だできないために納付を保留すべき案件(以下、「保留案件」と呼ぶ)を「ID」により特定する。そして、納付案件特定部101は、当該保留案件の「ID」を保留情報追加部102に通知する。
【0062】
保留情報追加部102は、納付案件特定部101から通知された保留案件の「ID」により、当該保留案件の書誌情報を年金データベースDBから特定し(保留案件が対応付けられた行を特定し)、納付時期が到来するまで年金の納付手続を保留にしておく旨を示す情報(以下、「保留情報」と呼ぶ)を生成する。
そして、保留情報追加部102は、年金データベースDBにおける当該保留案件の書誌情報として、保留情報を追加する。なお、保留情報は、
図5の例では図面の便宜上描画されていないが、書誌情報の1つとして「保留情報」の項目が各行毎(各案件毎に)実際に設けられており、保留案件についてはこの項目に「保留」が格納され、それ以外の案件については特に何も格納されない(無データ)ものとする。
【0063】
なお、納付案件特定部101は、年金データベースDBにおいて保留情報が追加された保留案件について、その後、納付可能な時期が到来していないかを監視する。そして、納付案件特定部101は、納付可能な時期が到来した保留案件の「ID」を年金データベースDBから取得して、それを納付可能案件の「ID」として納付処理部103に通知する。これにより、これまで保留案件であったものが納付可能案件に変更され、年金の納付手続が自動的に行われる。
【0064】
納付処理部103は、納付可能案件について、年金の納付手続を特許庁内装置3に対して行う。その後、納付処理部103は、特許庁内装置3から送信されてくる納付結果(フィードバック)を受領する。そして、納付処理部103は、年金データベースDBにおける当該納付可能案件の書誌情報のうち、納付状況(
図5には図示せず)の内容を更新する。
【0065】
次に、以上のような機能的構成を有する年金管理納付装置1が実行する年金管理納付処理の流れについて説明する。
図10は、
図4の機能的構成を有する
図3の年金管理納付装置1が実行する年金管理納付処理の流れを説明するフローチャートである。
【0066】
ステップS1において、年金通知処理部51は、年金通知処理を実行する。即ち、年金通知処理部51は、同一グループ(本実施形態ではパテントファミリー)に属する期限案件及び1以上の関連案件を特定し、これらの案件の書誌情報を年金データベースDBから抽出して、権利者装置2に送信する。
なお、年金通知処理の詳細については、
図11を参照して後述する。
【0067】
ステップS2において、応答要否受領処理部52は、応答要否受領処理を実行する。即ち、期限案件及び1以上の関連案件の送信先である権利者装置2から、要否情報が送信されると、応答要否受領処理部52は、当該要否情報を受領して、年金データベースDBを更新する。
なお、応答要否受領処理の詳細については、
図12を参照して後述する。
【0068】
ステップS3において、年金納付処理部53は、年金データベースDBを参照して、納付可能時期の案件があるか否かを判定する。
納付可能時期の案件がある場合、ステップS3においてYESであると判定されて、処理はステップS4に進む。
ステップS4において、年金納付処理部53は、年金納付処理を実行する。即ち、年金納付処理部53は、納付可能案件については年金の納付手続をし、それ以外の保留案件については納金の納付手続を保留する。
なお、年金納付処理の詳細については、
図13を参照して後述する。
【0069】
このようにしてステップS4の年金納付処理が終了するか、又は、納付可能時期の案件がなくステップS3においてNOであると判定されると、処理はステップS5に進む。
ステップS5において、年金納付処理部53は、次の年金の通知時期が到来したか否かを判定する。
次の年金の通知時期が未だ到来しいない場合、ステップS5においてNOであると判定されて、処理はステップS3に戻され、それ以降の処理が実行される。即ち、次の年金の通知時期が到来するまでの間、ステップS3、S4、及びS5のループ処理が繰り返し実行され、「応答要」と指示された各案件について、納付可能案件と特定される毎に、年金の納付手続が順次実行される。
その後、次の年金通知の時期がくると、ステップS5においてYESであると判定されて、年金管理納付処理が終了となる。そして、次の回の年金管理納付処理が改めて開始され、上述のステップS1乃至S5の新たな処理が実行される。
【0070】
さらに以下、このような
図10の年金管理納付処理の詳細として、年金通知処理、応答要否受領処理及び年金納付処理に分割してその順番で個別に説明する。
まず、
図6の機能的構成を有する
図3の年金管理納付装置1が実行する年金通知処理の詳細な流れについて説明する。
図11は、
図10の年金管理納付処理のうち、ステップS1の年金通知処理の詳細な流れを示すフローチャートである。
【0071】
ステップS11において、期限案件特定部71は、年金データベースDBから期限案件を特定する。
【0072】
ステップS12において、書誌情報特定部72は、年金データベースDBから、ステップS11の処理で特定された期限案件の書誌情報として、関連情報(本実施形態では基礎出願の「基礎ID」)を特定する。
【0073】
ステップS13において、関連案件特定部73は、ステップS12の処理で特定された関連情報に基づいて、期限案件と同一グループ(本実施形態ではパテントファミリー)に属する1以上の関連案件を特定する。
【0074】
ステップS14において、案件情報抽出部74は、ステップS11に処理で特定された期限案件、及びステップS13の処理で特定された関連案件の書誌情報を年金データベースDBから抽出する。
【0075】
ステップS15において、通知制御部75は、ステップS14の処理で抽出された期限案件及び関連案件の書誌情報を、通信部19を介して権利者装置2に送信する。
これにより、
図10のステップS1の年金通知処理は終了し、処理はステップS2の応答要否受領処理に進む。
【0076】
図12は、
図10の年金管理納付処理のうち、ステップS2の応答要否受領処理の詳細な流れを示すフローチャートである。
応答要否受領処理は、
図8の機能的構成を有する
図3の年金管理納付装置1により実行される。
【0077】
ステップS21において、応答要否受領部91は、権利者装置2から要否情報を受領したか否かを判断する。
要否情報を受領していない場合には、ステップS21においてNOであると判断されて、処理は再びステップS21に戻される。即ち、要否情報が受領されるまでの間、ステップS21の判断処理が繰り返し実行されて、応答要否受領処理は待機状態になる。その後、要否情報が受領されると、ステップS21においてYESであると判断されて、処理はステップS22に進む。
【0078】
ステップS22において、対象案件特定部92は、要否情報に「応答要」の指示が含まれているか否かを判定する。
「応答要」の指示が含まれている場合には、ステップS22においてYESであると判定されて処理はステップS23に進む。
ステップS23において、対象案件特定部92は、「応答要」の指示がなされた案件を対象案件として、年金データベースDBから「ID」により特定する。
【0079】
このようにして、要否情報に「応答要」の指示が含まれておりステップS22の処理でYESであると判定されてステップS23の処理で対象案件が特定された場合、又は、要否情報に「応答要」の指示が含まれておらずステップS22の処理でNOであると判定された場合、処理はステップS24に進む。
ステップS24において、対象案件情報更新部93は、年金データベースDBにおける応答要否の書誌情報を更新する。即ち、応答要否の書誌情報として、ステップS23の処理で対象案件として特定された案件については、「応答要」が格納され、それ以外の案件については「応答不要」が格納される。
これにより、
図10のステップS2の応答要否受領処理は終了する。その後、上述したように、納付可能時期が到来している案件が年金データベースDBに存在すると、ステップS3においてYESであると判定されて、処理はステップS4の年金納付処理に進む。
【0080】
図13は、
図10の年金管理納付処理のうち、ステップS4の年金納付処理の詳細な流れを示すフローチャートである。
年金納付処理は、
図9の機能的構成を有する
図3の年金管理納付装置1により実行される。
【0081】
ステップS31において、納付案件特定部101は、年金データベースDBにおいて、同一グループ(本実施形態ではファミリーグループ)に属する各案件について、納付可能案件、保留案件、又は納付済案件に振り分ける。
なお、納付済案件とは、前回までの年金納付処理の後述するステップS35の処理により年金の納付手続が済んでいる案件をいう。
【0082】
ステップS32において、納付案件特定部101は、ステップS31の処理で振り分けた中に、保留案件が存在するか否かを判定する。
1件以上の保留案件が存在する場合には、ステップS32においてYESであると判定されて、処理はステップS33に進む。
ステップS33において、保留情報追加部102は、年金データベースDBにおける保留案件の書誌情報として、保留情報を追加する。
【0083】
このようにして保留情報が追加されてステップS33の処理が終了するか、又は保留案件が1件も存在せずにステップS32においてNOであると判定されると、処理はステップS34に進む。
ステップS34において、納付処理部103は、一括納付処理を実行する。即ち、納付処理部103は、1以上の納付可能案件をまとめて、それらの年金の納付手続を特許庁内装置3に対して一括して行う。
このような一括納付処理を実行することによっても、同一グループ(ここではパテントファミリー)の一元的な年金管理が可能になる。
さらに、上述したように、次の年金の通知時期になるまでは
図10のステップS3乃至S5のループ処理が繰り返し実行されるので、ステップS34の一括納付処理も複数回実行される場合がある。その際、前回以前までは保留案件であった案件でも、納付可能な時期が到来すると、その次の回では納付可能案件となり、ステップS34における一括納付処理の対象になる。これにより、同一グループ(ここではパテントファミリー)に属する各案件の年金の納付期限が異なっていても、納付漏れをすることなく確実に年金の納付手続が行われる。
【0084】
ステップS35において、納付処理部103は、特許庁内装置3から納付結果を受領したか否かを判断する。
納付結果を未だ受領してない場合には、ステップS35においてNOであると判断されて、処理は再びステップS35に戻される。即ち納付結果が受領されるまでの間、ステップS35の判定処理が繰り返し実行されて、年金納付処理は待機状態となる。
その後、納付結果が受領された場合には、ステップS35においてYESであると判断されて、処理はステップS36に進む。
【0085】
ステップS36において、納付処理部103は、年金データベースDBにおける当該納付可能案件の書誌情報のうち、納付状況(
図5には図示せず)の内容を更新する。
これにより、年金納付処理は終了する。即ち、
図10のステップS4の処理が終了し、処理はステップS5に進む。
【0086】
以上説明したように、年金管理納付装置1は、知的財産権に関する案件のうち手続の期限が設定されている案件について、当該期限を管理すべく、
図6に示すように、期限案件特定部71と、書誌情報特定部72と、関連案件特定部73と、案件情報抽出部74と、を備える。
期限案件特定部71は、案件の期限を特定可能な期限情報(例えば
図5の「納付期限」)と、当該案件と所定の関係(例えばパテントファミリーに属するという関係)を有する他の案件を特定可能な関連情報(例えば
図5の基礎出願の「基礎ID」)とを含む書誌情報が案件毎に記憶されている年金データベースDBから、所定の期限の案件を期限案件として特定する。
書誌情報特定部72は、期限案件の書誌情報のうち、少なくとも関連情報を年金データベースDBから特定する。
関連案件特定部73は、当該関連情報を書誌情報に含む他の案件を、関連案件として、年金データベースDBから特定する。
案件情報抽出部74は、期限案件及び関連案件の書誌情報を、年金データベースDBから抽出して権利者装置2に出力する。
このようにして、所定の関係を有する複数の案件、例えば所定の観点でグループ化された複数の案件、より具体的には例えばパテントファミリーに属する複数の案件等を一元管理することが可能になる。即ち、知的財産権の権利者等は、所定の関係にある複数の案件をまとめて、知的財産権の維持又は更新の要否を一度の検討で判断することができる。その結果、権利者等は、要否判断を容易に検討することが可能になると共に、その検討回数を減少させることが可能になる。
【0087】
さらに、年金管理納付装置1は、応答要否受領部91と、対象案件情報更新部93と、をさらに備える。
応答要否受領部91は、案件情報抽出部74により書誌情報が抽出された期限案件及び関連案件のうち少なくとも1件について、手続の要否の指示が含まれる要否情報を取得する。
対象案件情報更新部93は、応答要否受領部91により取得された要否情報に基づいて、年金データベースDBにおける、期限案件又は関連案件の書誌情報の少なくとも一部を更新する。
これにより、年金管理納付装置1は、所定の関係を有する複数の案件についての、権利者等の判断結果(手続の要否の指示)を一元管理することができる。その結果、年金管理納付装置1は、年金の納付等の手続の処理を、例えば所定の観点でクラスタリングされたグループ、具体的には例えばパテントファミリー等の単位で効率的に実行することができる。
【0088】
さらに、年金管理納付装置1は、納付案件特定部101と、納付処理部103と、をさらに備える。
納付案件特定部101は、案件情報抽出部74により書誌情報が抽出された期限案件及び関連案件のうち、要否情報において手続が必要と指示されているが当該手続が未完の案件毎に、期限情報に基づいて、手続可能な時期が到来している手続可能案件、又は手続可能な時期が未だ到来してないため手続を保留する保留案件を特定する。
納付処理部103は、納付案件特定部101により手続可能案件と特定された案件については、手続の処理を実行し、納付案件特定部101により保留案件と特定された案件については、手続の処理を保留する。
そして、納付案件特定部101は、過去に保留案件と特定した案件について手続可能な時期が到来すると、当該案件を手続可能案件として特定し直す。納付処理部103は、当該案件についての手続の処理を実行する。
このようにして、年金管理納付装置1は、所定の関係を有する複数の案件について、書誌事項を権利者装置2に送信する管理のみならず、年金の納付手続まで含めた総合的な管理を一元化することができる。
さらに、年金管理納付装置1は、所定の関係を有する複数の案件について、期限案件の手続期限とは離れた時期に納付期限が到来する関連案件についても、保留案件として管理することで、納付忘れを防止し、年金の納付手続を効率的かつ確実に行うことができる。
【0089】
さらに、納付案件特定部101は、所定の期間内に手続の期限が到来する案件を一括して手続可能案件として特定する。納付処理部103は、手続可能案件と一括して特定された案件について、一括して手続の処理を実行する。
このようにして、年金管理納付装置1は、手続期限が近い案件を一括して手続することができるので、年金の納付手続をさらに一段と効率的かつ確実に行うことができる。
【0090】
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0091】
例えば上述の実施形態では、期限案件及び1以上の関連案件の書誌情報のみが年金管理納付装置1から権利者装置2に送信されたが、これらの書誌情報と共に各種情報も送信されるようにしてもよい。
具体的には例えば、案件情報抽出部74(
図6)は、期限案件及び関連案件の書誌情報と共に、過去の要否情報、例えば前回(1年前等)の年金管理納付処理で権利者装置2から送信された要否情報を通知制御部75に出力してもよい。なお、過去の要否情報の記憶場所は、特に限定されず、年金データベースDB内であってもよいし、年金管理納付装置1外の記憶デバイスであってもよい。
これにより、知的財産権の権利者等は、前回の年金管理納付処理等で自身がした判断結果(過去の手続要否の指示等)を適宜参照しながら、今回の年金管理納付処理で対象となる期限案件及び関連案件について、年金の納付手続等、手続の要否の指示を適切にすることが可能になる。
【0092】
例えば上述の実施形態では、年金データベースDBの格納場所は、記憶部18(
図3)とされたが、上述したように特にこれに限定されず、例えばリムーバブルメディア31であってもよいし、通信部19により通信可能な外部の装置内であってもよい。
【0093】
また例えば、上述の実施形態では、年金データベースDBは、案件毎の書誌情報を一括して格納する構造を有していたが、その構造は特にこれに限定されない。例えば、年金データベースDBは、案件のIDや登録番号等の必要最低限の書誌情報のみを格納し、それ以外の書誌情報、例えば期限案件や関連案件を特定するための書誌情報は外部から取得する構造を有するようにしてもよい。この場合、外部の取得先として、例えば、知的財産権に関する情報を公開する特許庁のデータベース等を利用してもよい。
【0094】
また例えば、上述の実施形態では、関連案件は、期限案件と所定の関連がある書誌情報(基礎出願の「基礎ID」等)に基づいて特定されて、そのまま抽出されていたが、特にこれに限定されない。例えば、年金管理納付装置1は、期限案件と所定の関連がある書誌情報に基づいて特定された案件を、関連案件の候補案件として、さらに、過去の傾向(例えば、過去の各国の応答要否の傾向)等に基づいて候補案件の中から絞り込んだものを、関連案件として抽出してもよい。
【0095】
また例えば、上述の実施形態では、期限案件に対して所定の関係を有する案件として、同一の権利者等が保有する関連案件が抽出されたが、とくにこれに限定されない。
例えば、年金データベースDBは、保有者(権利者等)が異なる複数の知的財産権に関する案件の夫々の書誌情報を記憶してもよい。そして、案件情報抽出部74は、期限案件の書誌情報と共に、当該期限案件とは異なる保有者(権利者等)の案件であって、当該期限案件と所定の関係を有する案件の書誌情報を、年金データベースDBから抽出して出力するようにしてもよい。
この場合、「所定の関係」は特に限定されないので、期限案件の保有者(権利者等)は、自身が望む任意の関係、例えば期限案件と同時期に年金の納付期限が到来する関係等、各種各様の関係を指定することができる。これにより、期限案件の保有者(権利者等)は、自身が望む任意の関係を有する他者(例えば競業他社)の案件の動向を踏まえながら、期限案件等の手続の要否を適切に決定して指示を出すことが可能になる。
さらに、期限案件の保有者(権利者等)は、期限案件と所定の関係を有する案件の書誌情報を、ライセンス交渉等の他の目的で使用することができる。このようにして、他の目的の確実かつ早期の達成に資することが可能になる。
【0096】
また例えば、上述の実施形態では、関連案件は、単一の書誌情報(基礎出願の「基礎ID」)を基にして、期限案件が属するパテントファミリー内の他の案件が特定したが、関連案件の特定手法は特にこれに限定されない。即ち、関連案件は、期限案件と何かしらの関係を有しており、当該関係に基づいて特定されるものであれば足りる。従って、関連案件の特定手法として、例えば、「担当者」や「発明の種類」等の任意の書誌情報に基づいて特定する手法を採用することができるし、さらに、任意の種類の任意の個数の書誌情報の組み合わせに基づいて特定する手法を採用することもできる。
換言すると、上述の実施形態では、期限案件及び関連案件は、パテントファミリーに属する案件とされたが、特にこれに限定されず、例えば権利者が管理的な側面でクラスタリングされたグループ、具体的には例えば新製品に関する知的財産権のグループ、研究開発部門等所定の単位でクラスタリングされたグループに属する案件とされてもよい。
【0097】
また、例えば上述の実施形態では、管理対象は、年金の納付手続に関係する案件とされたが、特にこれに限定されない。即ち、知的財産権に関する案件のうち手続の期限が設定されていれば任意の案件が管理対象となり得る。具体的には例えば、拒絶理由通知で指定された期限や拒絶査定不服審判の請求の期限等が設定された案件も管理対象となり得る。さらに、ここでいう「期限」とは、法律等で定められたもの以外にも、権利者等が個人的に定めたものも含まれる広義の概念である。
【0098】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
換言すると、
図4等の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が年金管理納付装置1に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に
図4等の例に限定されない。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
さらに言えば、年金管理納付装置1は、上述した一連の処理を実行できれば足り、その機能の全部又は一部を他の装置に移譲させ、他の装置で発揮された機能を利用(制御)できる環境さえあればよい。換言すると、
図4等に示す機能ブロックの機能の少なくとも一部は、年金管理納付装置1の外部、例えばクラウド内の任意の装置で発揮されるようにしてもよい。
【0099】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
【0100】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される
図3のリムーバブルメディア31により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。リムーバブルメディア31は、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク、又は光磁気ディスク等により構成される。光ディスクは、例えば、CD−ROM(Compact Disk−Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)等により構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini−Disk)等により構成される。また、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されている
図3のROM12や、
図3の記憶部18に含まれるハードディスク等で構成される。
【0101】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。