特許第6359813号(P6359813)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6359813出口取付け部品、および、そのためのベースボデイおよび出口ボデイ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6359813
(24)【登録日】2018年6月29日
(45)【発行日】2018年7月18日
(54)【発明の名称】出口取付け部品、および、そのためのベースボデイおよび出口ボデイ
(51)【国際特許分類】
   B67D 1/08 20060101AFI20180709BHJP
   E03C 1/04 20060101ALI20180709BHJP
【FI】
   B67D1/08 Z
   E03C1/04
【請求項の数】13
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2013-190028(P2013-190028)
(22)【出願日】2013年9月13日
(65)【公開番号】特開2014-58346(P2014-58346A)
(43)【公開日】2014年4月3日
【審査請求日】2016年2月10日
(31)【優先権主張番号】10 2012 216 428.6
(32)【優先日】2012年9月14日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】513045563
【氏名又は名称】ハンスグローエ エスエー
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100102819
【弁理士】
【氏名又は名称】島田 哲郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100153084
【弁理士】
【氏名又は名称】大橋 康史
(74)【代理人】
【識別番号】100160705
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100157211
【弁理士】
【氏名又は名称】前島 一夫
(72)【発明者】
【氏名】シュテファン アルムブルスター
(72)【発明者】
【氏名】ヨアヒム ブラットナー
(72)【発明者】
【氏名】ウルリッヒ キンレ
(72)【発明者】
【氏名】フベルト モーズマン
【審査官】 加藤 昌人
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭52−074519(JP,U)
【文献】 国際公開第2011/106259(WO,A1)
【文献】 特表2013−520376(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/091047(WO,A1)
【文献】 特表2013−517188(JP,A)
【文献】 特表2011−520566(JP,A)
【文献】 特表2009−528956(JP,A)
【文献】 国際公開第2006/084448(WO,A1)
【文献】 米国特許第01417583(US,A)
【文献】 特開平09−078641(JP,A)
【文献】 国際公開第2007/124931(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2003/0088913(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B67D 1/08
E03C 1/04−1/048
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
補給された液体を放出するための洗面台または流し台ユニットの出口取付け部品であって、
液体供給源に連結するための連結部分を有するベースボデイ(1)と、
ベースボデイ(1)に連結される出口ボデイ(3)と、を含み
ベースボデイ(1)がベースボデイ(1)を洗面台または流し台ユニットに固定する固定手段を具備し、
出口ボデイ(3)が、液体を移送するためにベースボデイ(1)から取外し可能な液体容器として設計されており、
前記出口ボデイ(3)は、解放可能な連結部分(2)を介して前記ベースボデイ(1)に連結され、前記解放可能な連結部分(2)は、一方では前記出口ボディ(3)の底面上に、他方では前記ベースボディ(1)の上部端面上に、対応する連結手段を備える、
ことを特徴とする出口取付け部品。
【請求項2】
前記連結部分(2)が差込み式連結部分を備える、ことをさらなる特徴とする請求項1に記載の出口取付け部品。
【請求項3】
前記差込み式連結部分が、前記出口ボデイの前記底面および前記ベースボデイの前記上部端面上に、付随する差込み式手段(5、1a)を含んでいる、ことをさらなる特徴とする請求項2に記載の出口取付け部品。
【請求項4】
差込み式連結部分を解放可能な形でロックするためのロッキング手段(16、17)を、さらなる特徴とする請求項2または3に記載の出口取付け部品。
【請求項5】
液体供給源から出口ボデイ内に液体を補給するための液体連結部分が、
出口ボデイの液体収容チャンバ(3a)内に通じる出口ボデイ内の流入通路(13)と;
出口ボデイがベースボデイから取外された時点で、液体収容チャンバから流出する液体に対し流入通路を遮断しかつ出口ボデイがベースボデイ上に取付けられた時点で、液体収容チャンバ内に液体を補給するためにそれを解放する自動流出バリヤ(7a、8a;25a)と;
を含む、ことをさらなる特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の出口取付け部品。
【請求項6】
液体供給源から出口ボデイ内へ液体を補給するための流体連結部分が、
自動遮断弁(14、15)であって、ベースボデイ上に具備され、かつ、出口ボデイがベースボデイ上に取付けられた時点で解放位置に保持され、出口ボデイがベースボデイから取外された時点で遮断位置をとる自動遮断弁(14、15)を含む、
ことをさらなる特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の出口取付け部品。
【請求項7】
液体供給源から出口ボデイまで液体を補給するための液体連結部分が、
渦発生手段(20;27;29)であって、遠心渦が形成されている状態で出口ボデイの液体収容チャンバ(3a)内に液体を導入するための渦発生手段(20;27;29)を有する、
ことをさらなる特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の出口取付け部品。
【請求項8】
渦発生手段が、液体収容チャンバへの進入領域内または上流側流入チャンネル(12)内に配置されている流れ誘導本体(7;7’;28)を含み、
流れ誘導本体が、
主成分が縦断チャンバ方向を横断して走行する、少なくとも1つのチャンバ進入開口部(27;29)、および、または
縦断チャンバ方向(9)を横断して延在する流れ誘導フランジ(7d;7’a)、および、または
液体収容チャンバの上流側で流入通路内に突出する区分上で縦断流入通路方向に対して斜めに走行する、少なくとも1つの流れ誘導スロット(20)、
を含む、
ことをさらなる特徴とする請求項7に記載の出口取付け部品。
【請求項9】
流入通路内へと開放する空気取入れ通路(21、22)を、さらなる特徴とする請求項5〜8のいずれか一項に記載の出口取付け部品。
【請求項10】
出口ボデイがベースボデイ上に取付けられた時点で出口ボデイの液体収容チャンバ(3a)から液体を放出するための放出通路(30、31)であって、流入通路(13)とは別個に液体収容チャンバの底部領域から離れるように通じており、ベースボデイ内に延在している放出通路を、
さらに特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の出口取付け部品。
【請求項11】
出口ボデイがベースボデイ上に取付けられた時点で出口ボデイの液体収容チャンバ(3a)から液体を放出するための放出通路(23;30)であって、流入通路(13)から延在し、弁(34)が具備され、この弁が、液体圧力制御下で流入通路との関係において放出通路を自動的に遮断し解放する放出通路(23;30)を、
さらに特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の出口取付け部品。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか一項に記載の出口取付け部品において使用されるように構成されている、ことを特徴とする出口取付け部品のベースボデイ。
【請求項13】
請求項1〜11のいずれか一項に記載の出口取付け部品において使用されるように構成されている、ことを特徴とする出口取付け部品の出口ボデイ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば液体供給源に連結するための連結部分を有するベースボデイとそれに連結される出口ボデイとを含む、補給された液体を放出するための出口取付け部品、詳細には洗面台取付け部品または流し台取付け部品などの衛生器具の出口取付け部品、ならびに対応するベースボデイおよび対応する出口ボデイに関する。本発明は同様に、このような出口取付け部品内で使用するように構成された出口ボデイおよびベースボデイにも関する。
【0002】
前記タイプの出口取付け部品は詳細には、付随する水道から洗面台、流し台ユニットなどに供給される冷水および、または温水を提供するための衛生器具において一般に使用されている。典型的には、ベースボデイは、洗面台または流し台ユニットなどの所望の利用場所で固定するための固定用手段および、ダブルハンドル水栓、シングルレバー水栓またはサーモスタットと呼称される混合および遮断弁などの給水制御用手段を含む。
【0003】
従来、出口ボデイはほとんどが1つの部品内でベースボデイと隣接しており、管状出口ポートを形成する。詳細には、流し台取付け部品の場合、ベースボデイから伸縮可能なホース部分によって出口ボデイがなおもベースボデイに連結された状態で、ベースボデイ上の差込み式連結部分を用いて出口ボデイの外側ハウジング部分を解放可能な形で着脱できるようにすることも公知である。したがって、出口ボデイはその流出開口で事実上流し台ユニットの面積全体に直接到達することができる。
【0004】
出口取付け部品により送出された液体を一時的に貯蔵して遠隔場所に液体を輸送できるようにする場合には、従来、カップ、ジャー、水入れなどの適切な容器が必要とされ、この場合、前記容器はそれを出口ボデイの開口の下に保持することにより出口取付け部品において液体で満たされる。家庭内での例としては、調理用ポット、コーヒーメーカーなどへの水を移送、および飲料としての新鮮水デカンタの充填がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上述の通りの従来の出口取付け部品に比較して改善された機能性を示す、特に衛生器具において有用な出口取付け部品、ならびにこのような出口取付け部品における使用に適応させられたベースボデイおよび出口ボデイを提供するという技術的課題に基づくものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題は、請求項1の特徴を提示する出口取付け部品ならびにこのような出口取付け部品内で使用するように構成されたベースボデイおよび出口ボデイが提供されるという点において、本発明により解決される。
【0007】
本発明に係る出口取付け部品において、出口ボデイは液体容器として設計される。すなわちこの出口ボデイは、液体を遠隔に誘導して放出するための流出開口を伴う液体収容チャンバを有している。さらに、出口ボデイはベースボデイから取外し可能であること、すなわち、ベースボデイおよび出口ボデイは、出口ボデイをベースボデイから取外しその上に再度装着できるような形で解放可能な連結部分を介して別のものに連結されることを、本発明は規定している。
【0008】
ベースボデイが液体供給源に連結され、出口ボデイがベースボデイに装着されている場合、液体供給源から出口ボデイまで、詳細にはその液体収容チャンバまでの液体補給のための流体連通が存在する。こうして、本発明に係る出口取付け部品では、出口ボデイは、ベースボデイの場所において液体供給源からの液体を充填できかつその後ベースボデイから取外すことにより所望の使用場所まで移送できる液体容器である。こうして本発明に係る出口取付け部品により、液体移送のための追加の容器は不要となる。
【0009】
本発明に係る出口取付け部品は、詳細には、例えば洗面台取付け部品または流し台取付け部品などの衛生器具の出口取付け部品としてもよい。
【0010】
本発明の1つの改良において、ベースボデイと出口ボデイの解放可能な連結部分は、差込み式連結部分として構成され、この連結部分によって出口ボデイを簡単かつ迅速にベースボデイに結合させ、そこから離脱させることができる。具体的実施形態においては、関連する差込み式手段が出口ボデイの底部面上とベースボデイの上部面上に具備される。この場合、出口ボデイの底部面をベースボデイの上部に設置することができる。さらなる一実施形態においては、ベースボデイに対する出口ボデイの差込み式連結部分を解放可能な形でロックするために、ロッキング手段が提供されている。したがって、ベースボデイからの出口ボデイの不測の取外しまたは解放が防止される。
【0011】
本発明の1つの改良において、流体連結部分には、出口ボデイの液体収容チャンバ内に通じる出口ボデイ内の流入通路と;出口ボデイがベースボデイから取外された時点で、液体収容チャンバの液体流出に対し流入通路を遮断する自動流出バリヤとが含まれる。これは、出口ボデイがベースボデイから取外された時点で、流入通路を介して液体収容チャンバから液体が流出するのを防止することを目的としている。他方で、流出バリヤは、出口ボデイがベースボデイ上に取付けられた時点で、液体収容チャンバ内に液体供給源から液体を補給できるようにするために、流入通路を解放する。
【0012】
本発明の1つの改良において、液体供給源から出口ボデイ内への液体補給用の流体連結部分は、ベースボデイ上に具備されかつ出口ボデイがベースボデイ上に取付けられた時点で解放位置に保持され、一方出口ボデイがベースボデイから取外された時点で遮断位置をとる自動遮断弁を含んでいる。これは、混合弁のような上流側液体供給源制御要素が何らかの事情で開放された場合でも、出口ボデイがベースボデイ上にない場合にベースボデイからの望ましくない液体の漏れを防止する。
【0013】
本発明の1つの改良において、液体供給源から出口ボデイまで液体を補給するための液体連結部分は、遠心渦が形成されている状態で液体収容チャンバ内に液体を導入するために渦発生手段を含む。そのことによる1つの利点は、例えば、液体収容チャンバのための対応する遠心充填特性にある。本発明の1つの改良において、渦発生手段は、液体収容チャンバへの進入領域内または流入チャンネル内に配置されている流れ誘導本体を含む。流れ誘導本体は、主成分が縦断チャンバ方向を横断して走行する少なくとも1つのチャンバ進入開口部、および、または縦断チャンバ方向を横断してチャンバ内に延在する流れ誘導フランジ、および、または流入区分内で縦断流入通路方向に対して斜めに走行する少なくとも1つの流れ誘導スロットを含む。これらは、所望の渦を伴う液体をチャンバ内に導入する構造的に有利な方法である。
【0014】
本発明の1つの改良において、流入通路内へと開放する空気取入れ通路が具備されている。こうして、吸引効果により空気を引き込み、液体収容チャンバ内に導入されるべき液体に混和させることができる。所望される場合、前記空気取入れチャンネルをさらに、出口ボデイがベースボデイ上に取付けられた時点で液体収容チャンバから液体を放出するための放出通路となるように設計してもよい。こうして、液体が、望ましくないほどに長い時間液体収容チャンバ内にとどまるのを防ぐことができる。
【0015】
後者の目的は、本発明の1つの改良において、液体収容チャンバの低部ゾーンから離れるように導きかつベースボデイ内に延在する流入通路とは別個の放出チャンネルを用いても達成され、あるいは、それぞれの放出通路は、本発明の1つの改良において、流入通路から分岐し、この場合、弁が、液体圧力制御機構により流入通路との関係において放出通路を自動的に遮断し解放する。放出通路は、例えば付随する洗面台または流し台ユニットのドレン内に開放していてよい。
【0016】
本発明に係るベースボデイは、それが本発明に係る出口取付け部品のために利用可能となるように構成されている。同様に、本発明に係る出口ボデイは、本発明に係る出口取付け部品のために利用可能となるように構成されている。
【0017】
本発明の有利な実施形態は、図面に示され、以下で説明されている。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】円筒形の液体収容チャンバと溝様の流出開口を有するベースボデイ上に取外し可能な形で設置された出口ボデイを含むシングルレバー混合弁タイプの出口取付け部品の斜視図である。
図2】支持体ベース上に設置された位置における図1の本体に比較して修正された設計での出口ボデイの縦断面図である。
図3図2の出口ボデイの下部部分のより詳細な縦断面図である。
図4図2および3のタイプに係る出口ボデイ上にが設置された状態の、図1のタイプに係るベースボデイの縦断面図である。
図5】ベースボデイと出口ボデイの遷移ゾーン内の図4の変形形態のより詳細な縦断面図である。
図6図5のラインVI−VIに沿った断面図である。
図7図2〜5の出口ボデイ内で利用される弁および流れ誘導本体の斜視図である。
図8】出口取付け部品の別の変形形態についての、図5に類似するベースボデイと出口ボデイの間の遷移ゾーンの縦断面図である。
図9】中央放出通路を含む出口取付け部品の変形形態についてのベースボデイと出口ボデイの遷移ゾーンの縦断面図である。
図10】別の出口取付け部品の変形形態に係る出口ボデイに設置された状態のベースボデイの縦断面図である。
【0019】
図1に示された出口取付け部品は、例えば洗面台または流し台ユニット上で補給水を放出するための洗面台取付け部品または流し台取付け部品として好適である。取付け部品には、従来の(したがってさらに例証しない)方法で給水源に連結するための連結部分を有するベースボデイ1と、従来の設計のシングルレバー混合弁10とが含まれている。出口ボデイ3が、解放可能な連結部分2を介して円筒形ベースボデイ1の上部端面に設置されている。解放可能な連結部分2のため、出口ボデイ3をベースボデイ1から取外し、その上に再び設置し直すことが可能である。解放可能な連結部分2は、一方では出口ボデイ3の底部面上にそして他方ではベースボデイ1の上部端面上に、対応する連結手段を含み、例えば差込み連結部分の形で実施可能である。
【0020】
出口ボデイ3は、液体収容チャンバ3aと前記チャンバから外に導く液体送出用の出口開口3bとを含む液体容器となるように設計されている。例証されている実施例において、チャンバ3aは、円筒形ベースボデイ1と整列しそこから上向きに突出する円筒であり、溝様の出口開口3bが、わずかに傾斜しながら、円筒の上部区分からつながっている。
【0021】
ベースボデイ1から取外し可能であり液体収容チャンバ3aを提示する一構成要素として出口ボデイ3を設計することにより、前記本体は、水輸送用容器用としても有用である。このため、出口ボデイ3がベースボデイ1上に取付けられた時点で、シングルレバー混合弁10を操作することによってチャンバ3aに水が充填され、その後、出口ボデイ3はベースボデイ1から取外され、所望の場所までチャンバ3a内に入った水を移送しそこで必要に応じて出口開口3bを介して水を注ぐ。
【0022】
図2は、修正された設計での出口ボデイ3を示しており、ここでは、以下の部分と同様、理解を容易にするため、同一の要素と同じく機能的に等価の要素についても同じ参照番号が使用されている。図2の例では、出口ボデイ3は、液体収容チャンバ3aの領域内で幾分か膨れて拡大されており、上向き隣接区分において、それはわずかに下向きに傾斜した出口開口3bまで連続的に推移し、チャンバ3aの円形断面は、楕円形の出口開口断面へと変化していく。
【0023】
図2の実施例では、出口ボデイ3は、支持体ベース4上に解放可能な形で設置されており、このベースにより、出口ボデイをベースボデイから取外した時にそれをテーブルなどの平坦な表面上に下ろすことができる。したがって、出口ボデイ3を例えばテーブルポットとして使用してもよい。この場合、出口ボデイ3は、ベースボデイ1および出口ボデイ3のものに対応し以下で詳述する解放可能な連結部分2により支持体ベース4に連結される。
【0024】
図3は、出口ボデイ3を介してそれぞれのベースボデイに対して、また任意には図2に係る支持体ベースに対して解放可能な形で機械的に結合されるように適応された連結ゾーン5の例示的設計を示し、こうして出口ボデイ側の連結手段を提供している。さらに、連結ゾーン5には、出口ボデイ3とベースボデイの間に必要とされる流体連通を提供するため、出口ボデイ側に所要の手段も含まれている。
【0025】
図4は、図1に係るシングルレバー混合弁10とベースボデイ1、およびその上に設置された出口ボデイ3についての1つの例示的実現を縦断面図で示しており、ここでは、下部部分のみが示されている。図5は、ベースボデイ1と出口ボデイ3の間の連結または結合区分の拡大図を示す。
【0026】
図3からわかるように、連結ゾーン5は、流体密封式に出口ボデイ3の底部孔6内に挿入され、弁体7が内部に配置される中央孔8を有する本質的に円筒形の連結ブロック本体5aを含む。弁体7は、その長手方向軸が出口ボデイ3の長手方向軸と一致する状態で位置づけされ、頭部ゾーン7a内で円錐形に広がっており、ここで、弁座として作用する中央孔8の円錐形拡大部分8aに対応している。脚部ゾーンでは、脚部部分7bが弁体7内に螺入され、ストロークを制限するため中央孔8のより低い拡大部分8bの中を誘導される。
【0027】
1つの条件において、出口ボデイ3がベースボデイ1から取外された場合、弁体7は、場合によって液体収容チャンバ3a内に格納されている液体および重力に起因して、図3に示された封止用下端位置をとる。出口ボデイ3をベースボデイ1上に設置した時点で、弁体は、図4および5に示されているように、前記下端位置からその上部解放位置へと押上げられる。こうして、ベースボデイ1がその液体供給源に連結された場合、液体供給源から液体収容チャンバ3a内に液体を補給するための流体連通が可能となる。混合弁10を操作することによって、液体収容チャンバ3aに水を充填することができる。図4および5に示されている通りの実施例において、供給源からの水はこうして混合弁10のカートリッジ11のカートリッジチャンバ11a内に入り、そこからベースボデイ1内に配置された遮断弁の環状弁通路12を通り、連結ブロック本体5aの中央孔8内に弁体7によって残される、具体的にはその連結ゾーン5内の出口ボデイ3近傍の環状間隙によって形成される流入通路13へと進入する。弁体7は、図4および5に示されているように出口ボデイ3がベースボデイ1に装着された時点で弁体が液体収容チャンバ3aへの液体の供給用の通路を解放し、図3に示されているように、出口ボデイ3がベースボデイ1から取外された時点で通路を遮断して、液体収容チャンバ3aからの液体の逆流を防止するという点において、流入通路13のための自動的流出バリヤである。
【0028】
ベースボデイ内に配置された遮断弁は、弁円錐体14と対応する弁座15とを含む。弁円錐体14は、その長手方向軸が出口ボデイ3の長手方向軸9に一致する形態で配置され、予め設定可能な弁ストロークで前記軸に沿って移動可能である。出口ボデイ3かベースボデイ1上に設置された位置において、両方の弁体7、14が共にそのそれぞれの解放位置へと促がされる。出口ボデイ弁体7はその上端位置になり、ベースボデイ弁円錐体14は下端位置にくる。出口ボデイ3がベースボデイ1から取外され、混合弁10を介した液体補給が何らかの事情でまだ閉鎖されていないかあるいは後に何らかの事情で開放された場合、カートリッジチャンバ11a内に存在する水圧が、弁円錐体14をその弁座15まで押し上げ、弁通路12を閉鎖する。その結果、弁円錐体14および関連する弁座15は、自動遮断弁を形成し、これは、出口ボデイ3がベースボデイ1から取外されかつ水圧が存在する場合、遮断位置をとり、こうして、何らかの事情で混合弁10を活動状態にしたことによる水のベースボデイ1からの流出は防止される。
【0029】
例証された実施例において、ベースボデイ1と出口ボデイ3の連結部分は、解放可能な差込み式連結部分であり、ここで出口ボデイ3の連結ブロック本体5aは、ベースボデイ1の上部端面上の対応する陥凹部またはレセプタクル1a内に挿入可能である。ベースボデイ1上に出口ボデイ3を差込みそれを差込み位置に保持することは、差込み式連結部分を解放可能な形でロックするためのロッキング手段によって確保される。図4〜6を見ればわかるように、ロッキング手段には、横方向平面内に配置され、ベースボデイ1内で予め設定可能なスナップイン運動距離で横方向に移動可能であるスナップリング16と、出口ボデイ3の連結ブロック本体5aの外周上の対応するスナップイン溝17とを含む。横移動方向において、スナップリング16には、ベースボデイ1の対応する孔を通って延在しベースボデイ1から幾分か突出している起動用つまみ16aが一方の側に具備されている。ベースボデイ1上に担持されている相対する圧力バネ18を用いて、スナップリング16は、図6に示されている通りのロッキング位置に保持され、ここでそれは内側リムにより一定の周囲角度にわたって、出口ボデイ3の連結ブロック本体5aのスナップイン溝17と係合する。差込み式連結のロックを解除するためには、ユーザーは、ベースボデイ1から突出するつまみ16a上のスナップリング16をバイアスバネ18に対し押圧してスナップイン溝17から押し出してよく、この時点で出口ボデイ3をベースボデイ1から上向きに取外すことができる。スナップリング16の移動は、スナップリング16内に形成された2つの相対する長い穴スロット対19a、19bと長い孔スロットの中に係合するベースボデイ1内のガイドピンによって誘導される。
【0030】
上面が開放している出口容器3に充填する間、混合弁10が全開状態であっても上面から水が全くこぼれないような形で、水をチャンバ3a内に導入するように注意が払われなければならない。さらなる利点さえ示すことのできる1つの選択肢は、チャンバ3a内に遠心渦流の形で水を導入することである。このために、水補給用流体連通には、適切な渦発生手段が伴う。図3〜7に示されている実施例において、前記渦発生手段は、弁体7の適切な構造的設計によって実現されている。このために、弁体7は、軸方向のほぼ中央区分内に形成された環状カラー7cを有しており、前記カラーには、軸方向成分と円周方向成分を伴い斜方向に延在する通路スロット20が具備されている。流入通路13内で下から軸方向に進入する水は、螺旋状の渦運動へと導かれる。弁体7の頭部ゾーン7aには、半径方向末端環状フランジ7bが具備され、このフランジに対して、螺旋状渦運動へと導かれた水が下から流入し、同時に流入通路13から液体収容チャンバ3a内に進入する。こうして、水の軸流成分はさらに横方向運動へと偏向させられ、そのため、対応する水圧において、水は、本質的に横方向平面内で遠心渦として液体収容チャンバ3a内に流入し、チャンバ3aから上に向かって不意に水が跳ね上がること無く、下からチャンバを満たす。さらに前記渦タイプの水のチャンバ3a内への流入は、特に出口ボデイ3の壁がガラスまたは別の透明材料で作られている場合に、光学的効果を有するかもしれない。
【0031】
渦の可視性は、チャンバ3a内に導入された水が、連行された空気と混合されることによってさらに改善され得、ここで、前記措置もまた、場合によって、さらなる利点を有し得る。図3〜7の例示的実施形態は、このような吸気および空気の混和向けに構成されている。このために、出口ボデイ3の連結ブロック本体5aは、一方では弁体7の弁座8aの領域内の流入通路13内へ、そして他方ではベースボデイ1内に具備された吸気通路22内へと終結する吸気孔21を有し、前記通路22は、ベースボデイ1の円周方向側方吸気孔22aへの流出を有する。液体収容チャンバ3aを充填するために水が流入通路13内を上向きに流れている時、空気はそれぞれに、吸気通路21、22を介して吸引効果により引き込まれ、水により連行され、それに混和される。圧力条件に起因して、ベンチュリ効果が、吸気チャンネル21、22内への水の進入を防ぐ。
【0032】
出口ボデイ3は、ベースボデイ1上に載った状態にとどまるかぎり、従来の要領での取付け部品からの水の流出のために作動することができる。水補給が停止された時点で、液体収容チャンバ3a内の水は、当面はその場にとどまる。多くの場合において、前記水を過度に長時間その場にとどめず、ゆっくりとそれを排出させることが望ましいかもしれない。示されている実施例において、前記排水は、チャンバ3aからの水が吸気通路21、22を介して放出されるように、混合弁10の閉鎖後に行うことできる。そこから、水を、洗面台/流し台のボウルに到達させるか、または付随する洗面台/流し台のドレン内に直接導くことができる。後者は、図4の実施例の中で、吸気通路22から、図示されていない従来の洗面台または流し台のドレンまで通じるベースボデイ1の排水孔23の形で示されている。ベースボデイの周囲の排水通路23から流出する横方向孔24により、場合によって排水通路23内に押し上げられる下水を、ベースボデイ1から退出させ、洗面台/流し台まで戻すことかできる。同様に、横方向孔24は、さらなる吸気孔として作動できる。
【0033】
示された実施例において、連結ブロック本体5aおよびベースボデイ1内の関連する収容用キャビティは、円筒形であり、こうして出口ボデイ3は、ベースボデイ1上に任意の回転位置で差込み可能であり、同じく、差込み位置でベースボデイ1との関係において自由に回転することができる。任意には、さらに、連結ブロック本体5aが、残りの出口ボデイ3部分との関係において枢動可能であること、ならびにチャンバ3aのハウジング壁を、例えば清浄を目的として少なくとも一定の回転位置において連結ブロック本体5aから解放できること、も規定され得る。このために、連結ブロック本体5aは、ベースボデイ1上でそのロックされた差込み式連結状態にとどまることができる。
【0034】
図8は、図2〜7の出口取付け部品の一変形形態を示しており、ここで同じ参照番号が機能的に等価の要素のために使用されており、この点において、図2〜7の例示的実施形態に関連する上述の説明に対する参照が指示される。図8の変形形態は、図2〜7の実施例と比べて、主として、流入通路13のための修正された弁体7’の使用という点で異なっている。弁体7’の環状溝の中に挿入されたゴム製封止用部材25は、本明細書において流出バリヤとして役立ち、ここで可動型封止用リングリップ25aが、前記封止用部材に対し一体として整形されており、かつ封止用リップ25が下からの水圧を受けて後退し封止用部材を圧迫して流入通路13を解放するか、または弁体7’の環状溝の中へ促され、その間上から作用する反対の水圧によってリップが展延し流入通路13の密なバリヤを形成するような形で、半径方向および軸方向に突出している。こうして、ゴム製封止用部材25は、出口ボデイ3の液体収容チャンバ3a内への水補給を可能にする一方で、特に出口ボデイ3がベースボデイ1から取外された場合に、流入通路13を介したチャンバ3aの排水を防止するための背圧弁を形成する。
【0035】
さらに、図8に係る出口取付け部品は、修正された渦発生手段を、ここでもまたチャンバ3a内に遠心渦の形で水を導入する目的で含んでいる。図8の取付け部品の場合、この効果のために、弁体7’はその頭部端部で横方向フランジ7a’内で終結しており、ここでフランジの底部面には、適切な流れ誘導用形材26が具備されており、その中には、流入通路13からチャンバ3a内に通じる流路孔27が具備されている。流れ誘導形材26および流路孔27は、流入通路13内を軸方向内向きに流れる水が本質的に横方向に延在する遠心渦内に偏向され、こうして弁体7’の上面上でチャンバ3a内に流れ込むように形成される。
【0036】
図9は、図2〜7の出口取付け部品の別の変形形態を示す。前記変形形態においては、連結ブロック本体5aに対して樋状の渦発生手段本体28が装着されており、上部横方向環状フランジ28aを伴う前記渦発生手段本体28は、およそ液体収容チャンバ3aの側壁まで半径方向に延在して、流体気密的に間在する封止用リングでチャンバ3aの底部壁の中の開口部を閉鎖する。渦発生手段本体28には、樋底部の近くに複数の周囲入口孔29が具備されており、前記孔は、本質的に横方向平面内で斜めに、すなわち半径方向成分と円周方向成分を伴って、樋の側壁を横断している。このようにして、流入通路13内を軸方向上向きに流れる水は、入口孔29を通って導かれ、こうして、本質的に横方向平面内にある渦流内へと偏向される。前記遠心渦流は、ポット(樋)の底部から上向きに、水が渦発生手段本体28から退出して遠心渦流の形でチャンバ3aを満たすまで、伝播する。
【0037】
さらに、図9に係る出口取付け部品には、対応する孔が具備された渦発生手段本体28のポット底部から下向きに出口ボデイの長手方向軸9に沿って中心を進みかつベースボデイ1内の放出ホース31に合流する直接放出通路30が具備されている。以上で説明した通り、チャンバ3a内に導入された水は、遠心渦の形で渦発生手段本体28のポット側壁に沿って流れることから、チャンバ3aの充填作業中、中央放出通路30内に下向きに進入する水の量は特筆すべきものではない。水補給の遮断の時点で、水は放出通路30を介してチャンバからゆっくりとドレンされ得、こうして出口ボデイ3がベースボデイ1上にある場合には、水は前記本体3の中に過度に長い間とどまらない。
【0038】
図10は、本発明に係る別の出口取付け部品を示しており、ここでもまた、以上で説明した例示的実施形態の場合と同様、同じ参照番号が機能的に等価の要素のために使用されており、これに関連して、それぞれの記述に対する参照が指示される。図9の変形形態と同様に、出口ボデイ3はここでもまた、適切に構成された連結ブロック本体5a上でチャンバ3aの底部孔内に保持されたポット形状の渦発生手段本体28を有する。図10に係る渦発生手段本体28は、図9の渦発生手段本体に関連して以上で説明したものと同じ要領で作動可能であり、その目的で、下部ポット側壁の領域内に、言及した渦発生手段の流路孔29を有する。
【0039】
図10の取付け部品においては、半径方向連通孔33を介して流入通路13から外に通じる対応する孔を用いてベースボデイ1の中に放出通路32が具備されている。液体圧力制御の下で自動的遮断および解放を可能にするため、遮断弁が連通孔33に結びつけられている。このために、遮断弁は、軸方向に移動可能となるようにベースボデイ1のそれぞれの中央孔35内に配置されたU字形環状弁体34を有する。図10では、弁体34は、その下端位置で示されており、この位置で弁体は、流入通路13に対する放出通路32の流体連通33を解放し、この位置から、弁体は上端位置まで促される可能性があり、この位置で流入通路13と放出通路32の間の連通孔33をブロックする。
【0040】
出口ボデイ3に水を充填する場合、給水源から補給された水は、下からベースボデイ1内の連結通路37内に入り、そこから、流入通路13のベースボデイ区分内を上向きに流れて、その後渦発生手段本体28のポットを介して遠心渦流の形でチャンバ3a内に流入する。こうして、弁体34は水圧により上向きに促され、放出通路32が遮断状態にとどまるように上端位置に保持される。水補給が停止され、水圧が弱まった場合、弁体34は、その下端位置へと促され、放出通路32に対する流入通路13の連通を解放する。こうして、液体収容チャンバ3a内に保持された水は、漸進的に流入通路13まで下方に流れて戻り、その後、放出通路32を介して例えば利用可能な洗面台/流し台のドレン内へと排水され得る。任意には、遮断弁は、さらに、連結通路37内に水圧が存在するものの出口ボデイ3がベースボデイ1から取外されている場合に、連結通路37との関係において流入通路13を遮断するように設計されてもよい。
【0041】
以上で図示し説明した例示的実施形態から明確であるように、本発明は、ベースボデイから取外し可能であり液体容器として設計されている出口ボデイを含む有利な出口取付け部品を提供している。さらに本発明は、必要に応じて可変的な方法および要領で利用してよい別個の物品として、相応に設計されたベースボデイと相応に設計された出口ボデイを提供している(すなわち、異なる設計の出口ボデイを特定のベースボデイのために使用してよく、特定の出口ボデイを異なるベースボデイ上に設置してもよい)。当業者が専門知識に基づく代用手段(expertise substitute means)から容易に認識するように、本発明には、示された実施例に対する多くの代替的実施形態が含まれるということがわかる。したがって、言及された差込み式連結部分の代りに、ベースボデイと出口ボデイの他の解放可能な連結部分、例えばネジやバイオネット連結部分を代替案として使用することも可能である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10