(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6359852
(24)【登録日】2018年6月29日
(45)【発行日】2018年7月18日
(54)【発明の名称】無線LAN装置、端末および方法
(51)【国際特許分類】
H04W 24/04 20090101AFI20180709BHJP
H04W 76/20 20180101ALI20180709BHJP
H04W 48/12 20090101ALI20180709BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20180709BHJP
H04W 84/12 20090101ALI20180709BHJP
【FI】
H04W24/04
H04W76/20
H04W48/12
H04W72/04 136
H04W84/12
【請求項の数】8
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-65069(P2014-65069)
(22)【出願日】2014年3月27日
(65)【公開番号】特開2015-188173(P2015-188173A)
(43)【公開日】2015年10月29日
【審査請求日】2017年2月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100124154
【弁理士】
【氏名又は名称】下坂 直樹
(72)【発明者】
【氏名】山本 拓也
【審査官】
望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】
特開2012−105213(JP,A)
【文献】
特開2008−263335(JP,A)
【文献】
特開2007−28210(JP,A)
【文献】
特開2013−143616(JP,A)
【文献】
特開2007−189658(JP,A)
【文献】
特開2013−118480(JP,A)
【文献】
特開2015−133678(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00−H04W99/00
H04B7/24−H04B7/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線LAN端末を帰属させる第一のビーコンまたは第二のビーコンを同一チャンネル上で送信可能な送信手段と、
前記無線LAN端末が帰属している前記第一のビーコンに対応付けられている第一のプロファイル情報が第二のプロファイル情報に変更される際、前記第一のプロファイル情報を対応付けた前記第二のビーコンを前記送信手段に送信させる制御手段と
を備えることを特徴とする無線LAN装置であって、
前記第二のビーコンによって帰属している無線LAN端末から情報取得要求を受信すると、前記プロファイル情報の変更を示す所定のメッセージを前記無線LAN端末に表示することを特徴とする無線LAN装置。
【請求項2】
前記第二のビーコンによって帰属している無線LAN端末から前記第二のプロファイル情報の取得要求を受信すると、前記第二のプロファイル情報を前記無線LAN端末に送信することを特徴とする請求項1に記載の無線LAN装置。
【請求項3】
前記第二のビーコンの送信は前記プロファイル情報の変更後に開始し、前記第二のビーコンに帰属している無線LAN端末全てが前記帰属を止めたときに停止することを特徴とする請求項1または2に記載の無線LAN装置。
【請求項4】
請求項2または3に記載の無線LAN装置と、
前記無線LAN装置における第一のビーコンに対応付けて設定されている第一のプロファイル情報が第二のプロファイル情報に変更された際、第一のプロファイル情報が対応付けて設定された第二のビーコンに帰属し、前記第二のプロファイル情報の取得要求を前記無線LAN装置に送信し、前記取得要求に応じて受信した前記第二のプロファイル情報を自身に登録することを特徴とする無線LAN端末と
を含むことを特徴とする無線LANシステム。
【請求項5】
無線LAN端末を帰属させる第一のビーコンまたは第二のビーコンを同一チャンネル上で送信する送信工程と、
前記無線LAN端末が帰属している前記第一のビーコンに対応付けられている第一のプロファイル情報が第二のプロファイル情報に変更される際、前記第一のプロファイル情報を対応付けた前記第二のビーコンを前記送信工程により送信させる制御工程と
を備えることを特徴とする無線LAN装置の制御方法であって、
前記第二のビーコンによって帰属している無線LAN端末から情報取得要求を受信すると、前記プロファイル情報の変更を示す所定のメッセージを前記無線LAN端末に表示することを特徴とする無線LAN装置の制御方法。
【請求項6】
前記第二のビーコンによって帰属している無線LAN端末から前記第二のプロファイル情報の取得要求を受信すると、前記第二のプロファイル情報を前記無線LAN端末に送信することを特徴とする請求項5に記載の無線LAN装置の制御方法。
【請求項7】
前記第二のビーコンの送信は前記プロファイル情報の変更後に開始し、前記第二のビーコンに帰属している無線LAN端末全てが前記帰属を止めたときに停止することを特徴とする請求項5または6に記載の無線LAN装置の制御方法。
【請求項8】
請求項6または7に記載の無線LAN装置の制御方法と、
前記無線LAN装置における第一のビーコンに対応付けて設定されている第一のプロファイル情報が第二のプロファイル情報に変更された際、第一のプロファイル情報が対応付けて設定された第二のビーコンに帰属し、前記第二のプロファイル情報の取得要求を前記無線LAN装置に送信し、前記取得要求に応じて受信した前記第二のプロファイル情報を登録することを特徴とする無線LAN端末の制御方法と
を含むことを特徴とする無線LANシステムの制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線LAN装置、端末および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
無線LANアクセスポイント装置と無線LAN端末との通信に関し、無線LANアクセスポイント装置において、プロファイル情報が変更された場合、プロファイル情報の変更に伴いビーコンの内容が変更されて無線LAN端末との接続が切断されてしまう。LANはLocal Area Networkの略称である。その際、ユーザが無線LAN端末を無線LANアクセスポイント装置に再接続させる必要がある。また、そのためには、ユーザが無線LANアクセスポイント装置やプロファイル情報を変更した人などに赴いて変更後のプロファイル情報を入手し、無線LAN端末に設定する必要がある。このような作業はユーザに負担となる。
【0003】
上述の無線LAN端末の接続が切断される問題に関連し、ハンドオーバー機能を備えない無線LAN端末について、無線LANアクセスポイント装置と無線LAN端末との間の通信品質が低下した場合に、ハンドオーバーを行う技術が特許文献1に記載されている。
【0004】
すなわち、特許文献1に記載の技術は次の通りである。
【0005】
無線LANアクセスポイント装置は、自身に帰属している無線LAN端末の通信品質の情報を取得する。無線LANアクセスポイント装置は、取得した通信品質の情報と、無線LAN端末との通信に使用され、通信中の無線LAN端末に個別に付与されるBSSID(Basic Service Set Identifier)とを周期的にルータ装置に送信する。ルータ装置は、受信した通信品質の情報にもとづいてハンドオーバーが必要であると判断した場合、複数の無線LANアクセスポイント装置に、受信したBSSIDを通知し、無線LAN端末の通信品質を通知するよう要求する。ルータ装置は、通知された通信品質の中で最も良いものを持つ無線LANアクセスポイント装置をハンドオーバー先とする。ハンドオーバー先となった無線LANアクセスポイント装置は、通知されたBSSIDを使用して通信を行っている無線LAN端末を帰属させ、ハンドオーバー先とならなかった無線LANアクセスポイント装置は、通知されたBSSIDを削除する。なお、ハンドオーバー先となった無線LANアクセスポイント装置がハンドオーバーの対象の無線LAN端末を帰属させるため、その無線LAN端末はハンドオーバー機能を備えないものでよい。つまり、特許文献1に記載の技術において、無線LANアクセスポイント装置と無線LAN端末との間の通信品質が低下した場合に、他の無線LANアクセスポイント装置にハンドオーバーを行って無線LAN端末の帰属を維持することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−178175号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の技術において、無線LANアクセスポイント装置と無線LAN端末との間の通信品質が低下した場合に、無線LAN端末の帰属を維持することが可能である。しかしながら、その帰属の維持は他の無線LANアクセスポイント装置へのハンドオーバーによっており、近隣に帰属可能な他の無線LANアクセスポイント装置が無い場合等に、無線LANアクセスポイント装置への無線LAN端末の帰属が維持されなくなってしまう。このため、前述のようなユーザに負担となる作業が発生する。つまり、無線LANアクセスポイント装置において、無線LAN端末の帰属中に、プロファイル情報の変更に伴いビーコンの内容が変更された場合等に、その無線LAN端末の帰属を維持することが出来ないことが課題である。
【0008】
本発明の目的は、この課題を解決する無線LAN装置、端末および方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の無線LAN装置は、無線LAN端末を帰属させる第一のビーコンまたは第二のビーコンを同一チャンネル上で送信可能な送信手段と、前記無線LAN端末が帰属している前記第一のビーコンに対応付けられている第一のプロファイル情報が第二のプロファイル情報に変更される際、前記第一のプロファイル情報を対応付けた前記第二のビーコンを前記送信手段に送信させる制御手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
本発明の無線LAN装置の制御方法は、無線LAN端末を帰属させる第一のビーコンまたは第二のビーコンを同一チャンネル上で送信する送信工程と、前記無線LAN端末が帰属している前記第一のビーコンに対応付けられている第一のプロファイル情報が第二のプロファイル情報に変更される際、前記第一のプロファイル情報を対応付けた前記第二のビーコンを前記送信工程により送信させる制御工程とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、無線LANアクセスポイント装置において、無線LAN端末の帰属中に、プロファイル情報の変更に伴いビーコンの内容が変更された場合等に、その無線LAN端末の帰属を維持することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の第1の実施形態における無線LANの構成例を示す図である。
【
図2】本発明の第1の実施形態における無線LANアクセスポイント装置の構成例を示す図である。
【
図3】本発明の第1の実施形態における無線LANについての動作フローを示す図である。
【
図4】本発明の第2の実施形態における無線LAN装置の構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0014】
本実施形態において、無線LANアクセスポイント装置が、無線LAN端末の帰属中に、プロファイル情報の変更に伴いビーコンの内容が変更された場合に、その無線LAN端末の帰属を維持する。
【0015】
図1に本実施形態における無線LANの構成例を示す。本無線LANは、無線LANアクセスポイント装置10、無線LAN端末20を有する。
【0016】
無線LANアクセスポイント装置10は、自身に無線LAN端末が帰属できるように自身の無線ネットワークを通知するビーコン(パケット)を送信する。ビーコンのパケットには送信チャンネル、プロファイル情報の一部であるネットワーク名、暗号化モードが含まれる。ビーコンは所定の間隔で送信される。また、無線LANアクセスポイント装置10は、インターネット(登録商標)にアクセス可能である。なお、無線LANアクセスポイント装置10には、無線LANアクセスポイント装置10のプロファイル情報を含む設定情報を登録・変更することが可能なパソコン等が接続される。
【0017】
無線LAN端末20には、予め、接続したい無線LANアクセスポイント装置のプロファイル情報(ネットワーク名、暗号化モード、暗号化キー)が登録される。無線LAN端末20は、無線LANアクセスポイント装置からのビーコンを受信し、ビーコンに含まれているプロファイル情報が自身に登録されているものと同じであれば帰属を行う。無線LAN端末20は、自身に登録されている暗号化モードと暗号化キーを使用して接続認証や無線パケットの送受信を行う。なお、無線LAN端末20は、無線LANアクセスポイント装置からのビーコンを所定の間隔で受信し続けることにより無線LANアクセスポイント装置への帰属・接続を維持する。無線LAN端末20は、無線LANアクセスポイント装置を介してインターネット(登録商標)にアクセス可能である。
【0018】
図2に無線LANアクセスポイント装置10の構成例を示す。無線LANアクセスポイント装置10は、無線LANインタフェース部11を有する。
【0019】
上述の構成例を踏まえ、本実施形態における無線LANについての動作について、
図1〜
図3を参照して説明する。なお、
図3は本実施形態における無線LANについての動作フローを示す図である。
【0020】
予め、ユーザにより、無線LANアクセスポイント装置10でプロファイル情報A(ネットワーク名a、暗号化モードa、暗号化キーa)が仮想インタフェースおよびビーコンに対応付けられてメモリ等に登録される。これにより、無線LANアクセスポイント装置10はネットワーク名a、暗号化モードaをパケットに含むビーコンを送信することとなる。また、ユーザにより、無線LAN端末20でプロファイル情報Aがメモリ等に登録される。
【0021】
なお、無線LANアクセスポイント装置10は同一の送信チャンネルで仮想的に設けられた複数のインタフェースから複数のビーコンをそれぞれ送信することが可能である。無線LANアクセスポイント装置10は複数のプロファイル情報がそれぞれ対応付けられた複数のビーコンを異なるタイミングで送信することにより、各プロファイル情報が登録されている無線LAN端末を帰属させることが可能である。
【0022】
ここで、無線LANアクセスポイント装置10において、無線LANインタフェース部11に仮想インタフェースA、仮想インタフェースBが設けられているものとする。また、仮想インタフェースA、仮想インタフェースBからビーコンA、ビーコンBがそれぞれ送信されるものとする。なお、プロファイル情報Aは仮想インタフェースAおよびビーコンAに対応付けられているものとする。
【0023】
まず、無線LAN端末20が無線LANアクセスポイント装置10に帰属しており、無線LANアクセスポイント装置10はネットワーク名a、暗号化モードaをパケットに含むビーコンAを仮想インタフェースAから送信している状態であるとする。なお、この状態では仮想インタフェースBは起動されていない。
【0024】
ユーザにより、無線LANアクセスポイント装置10でプロファイル情報がA(ネットワーク名a、暗号化モードa、暗号化キーa)からB(ネットワーク名b、暗号化モードb、暗号化キーb)に変更される(S1)。このプロファイル情報の変更に応じて、無線LANアクセスポイント装置10は仮想インタフェースBを起動し、仮想インタフェースAおよびビーコンAに対応付けられているプロファイル情報Aを仮想インタフェースBおよびビーコンBに対応付ける。このため、無線LANアクセスポイント装置10はネットワーク名a、暗号化モードaをパケットに含むビーコンBを仮想インタフェースBから送信する。また、無線LANアクセスポイント装置10はプロファイル情報Bを仮想インタフェースAおよびビーコンAに対応付ける。このため、無線LANアクセスポイント装置10はネットワーク名b、暗号化モードbをパケットに含むビーコンAを仮想インタフェースAから送信する。このビーコンAを受信した無線LAN端末20にはプロファイル情報Aが登録されているため、無線LAN端末20の、ビーコンAによる無線LANアクセスポイント装置10への帰属が切断される(S2)。また、無線LAN端末20はビーコンBを受信し、ビーコンBに含まれているプロファイル情報が自身に登録されているものと同じなので、ビーコンBにより無線LANアクセスポイント装置10に帰属する(S3)。
【0025】
なお、上記のプロファイル情報の変更の前後で、プロファイル情報Aに係るビーコン送信の継続性をより確実にするために、その変更の実行に先だって、仮想インタフェースBの起動、プロファイル情報Aに係るビーコンBの送信を行うようにしてもよい。
【0026】
以上のように、無線LANアクセスポイント装置10が、無線LAN端末20の帰属中に、プロファイル情報の変更に伴いビーコンの内容が変更された場合に、無線LAN端末20の帰属を維持する。
【0027】
このように、無線LANアクセスポイント装置において、無線LAN端末の帰属中に、プロファイル情報の変更に伴いビーコンの内容が変更された場合等に、その無線LAN端末の帰属を維持することが可能となる。
【0028】
ここで、前述のプロファイル情報の変更に対して無線LAN端末20の帰属が維持された状態で、そのプロファイル情報の変更がユーザに通知される方法について説明する。
【0029】
ユーザにより無線LAN端末20から無線LANアクセスポイント装置10またはインターネットへのアクセスが行われる際、無線LAN端末20はHTTP(Hypertext Transfer Protocol)で情報取得要求(GETコマンド)を送信する(S4)。無線LANアクセスポイント装置10はGETコマンドを受信すると、GETコマンドがいかなるウェブページの要求であっても一旦、予め自身に設定されている所定のウェブページを無線LAN端末20に送信する(S5)。なお、その所定のウェブページは無線LANアクセスポイント装置10でプロファイル情報の変更があったことを示す。無線LAN端末20はその所定のウェブページをディスプレイ等に表示する。ユーザはその表示により無線LANアクセスポイント装置10でプロファイル情報の変更があったことを知り、変更後のプロファイル情報を入手して、無線LAN端末20のプロファイル情報を変更後のプロファイル情報に変更する。
【0030】
さらに、上記の無線LAN端末20のプロファイル情報の変更方法について説明する。
【0031】
プロファイル情報の変更が通知されたユーザにより無線LAN端末20から無線LANアクセスポイント装置10に変更後のプロファイル情報の取得要求が送信される。無線LANアクセスポイント装置10は変更後のプロファイル情報の取得要求を受信すると、無線LAN端末20に変更後のプロファイル情報を送信する。無線LAN端末20は登録されているプロファイル情報を受信した変更後のプロファイル情報に変更する(S6)。無線LANアクセスポイント装置10は変更後のプロファイル情報に含まれているネットワーク名b、暗号化モードbをパケットに含むビーコンAを仮想インタフェースAから送信している。無線LAN端末20はビーコンAを受信し、ビーコンAに含まれているプロファイル情報が自身に登録されているものと同じなので、ビーコン1により無線LANアクセスポイント装置10に帰属する(S7)。
【0032】
なお、無線LANアクセスポイント装置10は送信しているビーコンに帰属している無線LAN端末をそのMAC(Media Access Control)アドレス等で認識する。上述のように、無線LAN端末20は無線LANアクセスポイント装置10のプロファイル情報の変更によって帰属していた仮のビーコンから上述の無線LAN端末20のプロファイル情報の変更により元のビーコンに再帰属する。無線LANアクセスポイント装置10において、仮のビーコンに帰属している無線LAN端末全てが仮のビーコンへの帰属を止めたとき、仮のビーコンの送信を停止するようにすれば、無線LANアクセスポイント装置10の消費電力の増加を抑えることが可能となる。
【0033】
次に、本発明の第2の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0034】
図4に本実施形態における無線LAN装置の構成例を示す。無線LAN装置30は、送信部31、制御部32を備える。
【0035】
送信部31は、無線LAN端末を帰属させる第一のビーコンまたは第二のビーコンを同一チャンネル上で送信可能である。
【0036】
制御部32は、プロファイル情報をビーコンに対応付け、送信部31にビーコンを送信させる。
【0037】
図4を参照して、本実施形態における無線LAN装置30の動作について説明する。
【0038】
無線LAN装置30は第一のプロファイル情報を第一のビーコンに対応付けて無線LAN端末を帰属させている状態にあるものとする。
【0039】
ユーザにより、無線LAN装置30において無線LAN端末が帰属している第一のビーコンに対応付けられている第一のプロファイル情報について第二のプロファイル情報への変更が行われる。無線LAN装置30の制御部32は、そのプロファイル情報の変更の際、第一のプロファイル情報を第二のビーコンに対応付け、送信部31に第二のビーコンを送信させる。
【0040】
以上のように、無線LAN装置30が、無線LAN端末の帰属中に、プロファイル情報の変更に伴いビーコンの内容が変更された場合に、無線LAN端末の帰属を維持する。
【0041】
このように、無線LANアクセスポイント装置において、無線LAN端末の帰属中に、プロファイル情報の変更に伴いビーコンの内容が変更された場合等に、その無線LAN端末の帰属を維持することが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明は、無線LAN装置、端末および方法に利用可能である。
【符号の説明】
【0043】
10 無線LANアクセスポイント装置
11 無線LANインタフェース部
20 無線LAN端末
30 無線LAN装置
31 送信部
32 制御部