特許第6359968号(P6359968)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6359968外転可能シース装置、システム、および、方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6359968
(24)【登録日】2018年6月29日
(45)【発行日】2018年7月18日
(54)【発明の名称】外転可能シース装置、システム、および、方法
(51)【国際特許分類】
   A61F 2/966 20130101AFI20180709BHJP
   A61F 2/958 20130101ALI20180709BHJP
【FI】
   A61F2/966
   A61F2/958
【請求項の数】13
【全頁数】29
(21)【出願番号】特願2014-525166(P2014-525166)
(86)(22)【出願日】2012年8月10日
(65)【公表番号】特表2014-525810(P2014-525810A)
(43)【公表日】2014年10月2日
(86)【国際出願番号】US2012050272
(87)【国際公開番号】WO2013025470
(87)【国際公開日】20130221
【審査請求日】2015年6月24日
【審判番号】不服2017-175(P2017-175/J1)
【審判請求日】2017年1月6日
(31)【優先権主張番号】61/523,186
(32)【優先日】2011年8月12日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】13/571,296
(32)【優先日】2012年8月9日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】391028362
【氏名又は名称】ダブリュ.エル.ゴア アンド アソシエイツ,インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】W.L. GORE & ASSOCIATES, INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100102819
【弁理士】
【氏名又は名称】島田 哲郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100153084
【弁理士】
【氏名又は名称】大橋 康史
(74)【代理人】
【識別番号】100160705
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100157211
【弁理士】
【氏名又は名称】前島 一夫
(72)【発明者】
【氏名】エドワード エイチ.カリー
(72)【発明者】
【氏名】クレイグ ダブリュ.アーウィン
(72)【発明者】
【氏名】ジェイムズ ディー.シルバーマン
【合議体】
【審判長】 内藤 真徳
【審判官】 瀬戸 康平
【審判官】 関谷 一夫
(56)【参考文献】
【文献】 特表2008−508937(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0118817(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0234933(US,A1)
【文献】 特表平9−503945(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 17/00-17/94,18/00-18/18
A61F 2/01, 2/82- 2/945, 2/966
A61M 25/10-25/12
A61N 7/00- 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内側層と外側層とを有する外転可能シースを備える拘束シースであって、前記外転可能シースは、送達形態において少なくとも部分的に医療装置を覆いかつ拘束し、前記内側層と外側層は少なくとも部分的にチャンバを構成し、および、前記チャンバを加圧することで前記外転可能シースが外転し、かつ直径が拡張し長さが短くなることによって短縮治療部位に配置するために前記医療装置を露出させる、拘束シース。
【請求項2】
前記外転可能シースは、前記チャンバが加圧される時に軸方向に移動させられる請求項1に記載の拘束シース。
【請求項3】
前記外転可能シースは、螺旋状に巻き付けられたテープを備える請求項1に記載の拘束シース。
【請求項4】
前記テープはePTFEを備える請求項3に記載の拘束シース。
【請求項5】
前記ePTFEは異方性である請求項4に記載の拘束シース。
【請求項6】
前記螺旋状に巻き付けられたテープは縮径可能である請求項3に記載の拘束シース。
【請求項7】
少なくとも前記外側層は少なくとも2つの狭窄部を備え、および、前記少なくとも2つの狭窄部において前記外側層は所定量を超えて直径が増大することがないよう拘束されている、請求項1に記載の拘束シース。
【請求項8】
前記少なくとも2つの狭窄部は、縫合糸、退縮チューブ、接着剤、ePTFE、および、FEPから成るグループから選択される請求項7に記載の拘束シース。
【請求項9】
前記外転可能シースは編み組みフィラメントを備える請求項1に記載の拘束シース。
【請求項10】
加圧されると前記チャンバの体積が増大し前記加圧は、前記チャンバ内への液体、気体、ゲル、または、これらの組み合わせの注入によって生じる、請求項1に記載の拘束シース。
【請求項11】
前記外転可能シースは、さらに、退縮部材を備える請求項1に記載の拘束シース。
【請求項12】
前記退縮部材は、ワイヤ、ポリマーテザー、および、ポリマーチューブから成るグループから選択される請求項11に記載の拘束シース。
【請求項13】
前記外転可能シースはバルーンを備える請求項1に記載の拘束シース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2011年8月12日付けで出願された、名称「外転可能シース装置、システム、および、方法(Evertable Sheath Devices,Systems,and Methods)」の米国仮特許出願第61/523,186号明細書の非仮出願でありかつ優先権を主張し、この仮出願はその全体において本明細書に参照して援用されている。
【0002】
本出願は、送達および配置装置、システム、および、方法に関し、さらに特に、管腔内および血管内送達および配置装置、システム、および、方法に関する。
【背景技術】
【0003】
腔内および血管内処置は手術よりも多くの利点をもたらし、したがって、腔内または血管内処置が選択肢である時には、一般に採択される選択肢である。この採択は、こうした処置が侵襲性が最小限である疾病治療方法であるという事実に基づいている。最小侵襲性処置の利点は、処置がより迅速であることと、入院期間がより短いことと、回復がより早いことと、合併症の危険性がより低いこととを含む。したがって、管腔内または血管内で行われることが可能な処置の数を増大させることは、多くの点で有利な試みである。
【0004】
しかし、腔内的または血管内的に行われることが可能な処置の数を増やすことは、典型的には身体の外側の場所である遠隔の場所から装置および/または治療(treatment)を送達および配置する能力を改善することを必要とする。送達を改善するために、最小可能送達輪郭(the lowest possible delivery profile)が、治療部位に対する到達を実現するように、脈管の中に導入され、および、不規則に形成された、非常に曲がりくねった、著しく分岐した、および、非常に狭幅である管腔または脈管を横切るために好ましい。小さい送達輪郭を得ることが、医療装置が折り畳まれて典型的にはカテーテル上に拘束されることを必要とする。これは、折り畳まれて圧縮された形状構成の形で医療装置を保持するために拘束装置を使用することによって実現される。しかし、拘束された医療装置を配置することが別の問題をもたらす。
【0005】
低輪郭を実現するために医療装置をカテーテル上に取り付けてコンストレイント(constraint)の中に装着することが、その医療装置が摩擦力を受けることを引き起こし、このことがその医療装置に対する損傷の原因となることがある。摩擦力は、さらに、配置システムにおける歪みも生じさせ、安定した制御された配置を妨げるだろう。摩擦力の問題は、特に、装置の外側に位置した滑動シースを使用する配置システム内と、編み組み(braid)およびニットブレイド(knit braid)コンストレイント内において、頻繁に生じる。この摩擦力の問題は、さらに、長いカテーテルを使用するシステムにおいて、および、長い装置上のまたは長い装置全体におけるコンストレイントを伴うシステムにおいて、重大であり、こうしたシステムは両方とも配置摩擦を増大させる。典型的には、低輪郭を実現することは、摩擦力を増大させることと、これに関連した有害な影響を激化させることを意味する。この結果として、摩擦力は、特に、血管内的または腔内的に配置または投与されることが可能な装置および処置のタイプを制限する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第4490421号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、摩擦がより少ない形で、かつ、送達輪郭を維持または縮小すると同時に、安定した制御された仕方で装置または処置を配置することが可能な送達および配置装置が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の実施態様が、医療装置の血管内または腔内の送達および配置のための装置とシステムと方法とに関している。本開示は、特に、医療装置の装着および配置に関連した摩擦の度合いを減少させ、および、送達輪郭を低下させ(例えば<7Fr.)、および、医療装置の配置を安定化させる拘束シースの設計または変更に関しており、この拘束シースの設計または変更が、医療装置、特に、相対的に長い(例えば25cmよりも長い)医療装置、または、長さが短くかつ直径が大きいアスペクト比を有する医療装置を正確に位置決めおよび配置する臨床医の能力を向上させる。
【0009】
本開示の一側面によって、拘束シースは外転可能(evertable)な拘束シースを備える。外転可能な拘束シースは、少なくとも部分的に医療装置を覆いかつ場合によっては医療装置を拘束するように、および、外転によって退縮(retract)し、したがって医療装置を治療部位に配置することを可能にするように構成されている、反転シース(inverted sheath)を備える。拘束シースは、そのシースの短縮および/または軸方向移動を引き起こすことが可能な任意の機構によって外転することが可能である。反転時の摩擦を減少させるために、流体がシースの中に注入されることが可能である。これに加えて、幾つかの実施形態では、流体注入によって生じさせられる流圧が短縮および/または軸方向移動を引き起こすことも可能である。さらに、シースを退縮させることが、退縮部材によって、または、シースによって拘束または被覆されている医療装置の半径方向の拡張によって、全体的または部分的に生じることが可能である。
【0010】
これに加えて、拘束シースは、より小さい送達輪郭を実現するように医療装置を拘束するために、「縮径(neck down)」するように、すなわち、(例えば、軸方向の力を加えることによる)伸長時に直径が減少するように構成されることが可能である。さらに、拘束シースは、周囲の組織との接触を促進するための、および/または、配置中または配置後に医療装置の位置または構造を拡張または調整するための、バルーンを備えることが可能である。
【0011】
本開示の他の側面が、医療装置を被覆し採用随意に拘束する反転シースを有する配置システムと、カテーテル上に反転シースで医療装置を覆い、その次に、その反転シースによって拘束された医療装置を、外転(evertion)によって配置する方法とを含む。
【0012】
同様に、本開示の別の側面が、カテーテル上に装着された反転シースと医療装置とを有する配置システムと、医療装置と反転シースとをカテーテル上に装着し,その次に、その反転シースによって拘束された医療装置を外転によって配置する方法とを含む。
【0013】
添付図面が、この開示のさらなる理解を可能にするために含まれており、本明細書に含まれておりかつ本明細書の一部分を構成し、本開示の実施形態を示し、および、この説明と共に本開示の原理を説明する役割を果たす。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1A】細長部材上に装着されている医療装置を拘束する外転可能なシースの実施形態の断面図を示す。
図1B】細長部材上に装着されている医療装置を拘束する外転可能なシースの実施形態の断面図を示す。
【0015】
図1C】拘束部材を有し、および、外転させられ、これによって拘束された医療装置を釈放する、外転可能なシースの実施形態の断面図を示す。
【0016】
図1D図1Dは、同軸のハウジングと退縮車輪(retraction wheel)とを有し、および、外転させられて拘束医療装置を釈放する,外転可能なシースの実施形態の断面図を示す。
【0017】
図2A】細長部材上に装着された医療装置を拘束する転がり構成(rolling configuration)の形の外転可能なシースの実施形態の断面図を示す。
図2B】細長部材上に装着された医療装置を拘束する転がり構成(rolling configuration)の形の外転可能なシースの実施形態の断面図を示す。
【0018】
図2C図2Cは、図2Bの線A−Aに沿った外転可能なシースの実施形態の断面図を示す。
【0019】
図2D図2Dは、図2Bの線B−Bに沿った外転可能なシースの実施形態の断面図を示す。
【0020】
図3図3は、細長部材上に装着された医療装置を拘束する転がり構成における外転可能なシースの実施形態の断面図を示す。
【0021】
図4A】細長部材上に装着された医療装置を拘束する短縮構成の形の外転可能なシースの実施形態の断面図を示す。
図4B】細長部材上に装着された医療装置を拘束する短縮構成の形の外転可能なシースの実施形態の断面図を示す。
【0022】
図5A】細長部材上に装着された医療装置を拘束する短縮構成の形の外転可能なシースの断面図を示す。
図5B】細長部材上に装着された医療装置を拘束する短縮構成の形の外転可能なシースの断面図を示す。
【0023】
図6A】バルーン部分を備える例示的な外転可能なシースの断面図を示す。
図6B】バルーン部分を備える例示的な外転可能なシースの断面図を示す。
【0024】
図6C】バルーン部分を備える例示的な外転可能なシースの様々な断面図を示す。
【0025】
図7図7は、外転可能なシースと補助的なシースとを備える外転システムの断面を示す。
【0026】
図8A】本開示の特定の寸法的関係を示す略図である。
図8B】本開示の特定の寸法的関係を示す略図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
当業者は、本開示の様々な側面が、意図された機能を果たすように構成されている任意の方法および装置によって実現されることが可能であるということを容易に理解するだろう。言い替えれば、他の方法と装置とが、この意図されている機能を果たすために、本明細書に組み入れられることが可能である。さらに、本明細書で言及されている添付図面は必ずしも一定の縮尺で描かれてはおらず、本開示の様々な側面を示すために誇張されることがあり、この点で、これらの図面が限定的なものと解釈されてはならないということを理解されたい。
【0028】
本開示は様々な原理および利益に関連して説明されることが可能であるが、本開示は理論によって拘束されるべきではない。例えば、本開示は、本明細書において、腔内および血管内の治療に関連して、特に、人工器官または内部人工器官と、腔内または管腔内薬剤送達装置との送達および配置に関連して、説明されている。しかし、本開示は、同様の構造および/または機能のあらゆる送達機構または配置機構に適用されることが可能である。さらに、本開示は、非血管内用途、および、さらには、非生物学的用途と非医療的用途とにも適用されることが可能である。
【0029】
本開示の実施形態が、医療装置の腔内または血管内送達および配置のための装置とシステムと方法とに関している。本明細書で説明されている拘束シースの設計または変形が、医療装置の装着および配置に関連した摩擦の度合いを低減させることが可能である。これに加えて、拘束シース設計または変形は、低送達輪郭(例えば、<7Fr.)と滑らかな横断形状(crossisng topography)とを実現するために有用であることが可能である。低減した送達輪郭と滑らかな横断輪郭は、治療部位に対する到達距離の改善と、血管到達切開サイズの低減とを可能にする。別の側面では、拘束シース設計または変形は、均一な装着および退縮によって医療装置の配置を安定化させることが可能であり、このことが、医療装置、特に、相対的に長い(例えば、>25cm)医療装置、または、長さが短くかつ直径が大きいアスペクト比を有する医療装置を正確に位置決めして配置する臨床医の能力を向上させる。最後に、本開示は、配置中に医療装置に対して滑動することがない拘束シースに関しており、したがって、アンカー、被覆(例えば、薬剤被覆)、または、他の隆起特徴要素のような、そうでない場合にはこうしたシースの退縮に干渉することがある外側の構造的特徴要素を有する医療装置を配置することを可能にする。
【0030】
本明細書で使用される術語「拘束シース」は、腔内または血管内の送達および配置のための医療装置のような装置を被覆または拘束するように構成されている装置である。医療装置に関連して使用される場合に、拘束シースは、医療装置の少なくとも一部分を包囲または被覆することが可能である。典型的には、管腔内医療装置は折り畳まれた形状構成であり、シースは,この折り畳まれた医療装置の周囲に填まり嵌合するだろう。様々な実施形態では、医療装置が、血管系の中を通して配置場所に搬送されるように、カテーテルのような細長部材の上に装着されているか、または、別の形でこの細長部材上に装着されているか、または、この細長部材の遠位端部を僅かに越えて配置されている。医療装置が配置部位に到達すると、拘束シースが、治療成果を促進させるために取り除かれる。
【0031】
本開示によって、拘束シースは、外転可能な拘束シースを備える。外転可能なシースは、医療装置を覆い、および、場合によっては医療装置を拘束し、外転によって退縮し、このようにして治療部位における医療装置の配置を可能にするように構成されている、あらゆるシースを備える。(本明細書で使用される場合に、術語「外転(evertion)」とその変形は、内側部分が外向きにひっくり返される動きを含む。)重要なことであるが、この医療装置は、必ずしもそうである必要はないが、本開示の拘束シースによって拘束されることが可能である。言い替えると、本開示の拘束シースは単なるカバーとしての役割を果たすことが可能である。
【0032】
外転可能な拘束シースは、遠位から近位の方向に(retract in a distal to proximal)、近位から遠位の方向に、または、この両方向に退縮するように構成されることが可能である。種々の実施形態では、拘束シースは、短縮することによって、全体的にまたは部分的に外転することが可能である。本明細書で使用する場合に、術語「短縮する(foreshorten)」は、材料または形状の長さを減少させることである。短縮は、第1の輪郭から第2の輪郭へ1つまたは複数のシースの輪郭を増大させることによって実現されることが可能である。輪郭の増大が、シースの内壁と外壁との間に流体を注入することによって、すなわち、輪郭のおける流圧増大によって生じることが可能であり、この結果として流圧外転(hydraulic eversion)が引き起こされる。特に、後述するように、流体は、液体、ゲル、または、気体を含むことが可能である。
【0033】
同一であるかまたは異なっている実施形態では、拘束シースの外転が、軸方向の移動によって全体的または部分的に促進されることが可能である。幾つかの実施形態では、拘束シースに連結されるかまたは一体的であることが可能である退縮部材の軸方向の移動が、拘束シースの軸方向移動を生じさせる。同様に、同一であるかまたは異なっている実施形態では、例えば流圧によって,第2の輪郭に増大することが、軸方向移動を促進することが可能である。拘束シースを含む別の外転モードが、拡張する医療装置によって加えられる半径方向の力によって促進されることが可能である。これらの種々の実施形態では、流体の注入が、シースの内壁と外壁の間の摩擦を減少させて、これによって外転を生じさせるために必要とされる力を減少させる役割を果たすことが可能である。
【0034】
さらに、同一であるかまたは異なっている実施形態では、外転可能な拘束シースが、拘束された医療装置の周囲で縮径して輪郭をさらに減少させるように構成されることが可能である。外転可能な拘束シースによる医療装置の拘束中または拘束後に、シースの直径および/または幅を減少させるために、張力が加えられることが可能であり、このことが、他方では、装着されるシステムの輪郭を全体的にさらに減少させる。上述したように、7Fr.未満の送達輪郭が特定の装置の場合に実現されることが可能である。縮径を伴う外転可能なシースの輪郭と、縮径を伴わない外転可能なシースの輪郭とを比較する時に、輪郭の減少が実現されることが可能である。
【0035】
本開示による医療装置は、シースで覆われるかまたは拘束されて腔内的または血管内的に送達されることが可能な任意の医療装置を含む。例えば、ステントまたはステントグラフトは、血管内に埋め込まれる時に、治療部位に対する到達を実現するために低送達輪郭の形に拘束されなければならない。同様に、グラフト、フィルター、弁、二股ステント、アンカー、オクルダー、薬剤送達装置(例えば、薬剤被覆バルーンおよびステント、または、薬剤溶出バルーンおよびステント)、留置カテーテル、潰瘍学療法(oncology therapies)、圧力流監視装置(pressure flow monitor)、エネルギー伝達装置(enegy transmission device)、または、他の類似の装置が、シースによって被覆されて、血管内的または腔内的に送達されることが可能である。医療装置は、バルーン拡張型、自己拡張型、または、この両方であることが可能である。さらに、細長部材上に置かれている複数の装置が連続的に配置されることが可能である。薬剤または他の治療剤を送達する装置の場合には、被覆が、さらに、配置前または配置中に最小限の薬剤だけしか血液流中に放出されないことを確実なものにすることが可能である。
【0036】
医療装置が治療部位に到達し終わると、その次に、この医療装置を露出させるために、シースが外転させられる。自己拡張型の医療装置の場合には、この医療装置は、シースが外転させられる時に配置されるだろう。バルーン拡張型の装置の場合には、この医療装置は、バルーンが膨張させられるまでは配置されないだろう。このバルーンは、シースの外転と同時に、または、シースの外転の後に、膨張させられることが可能である。後述するように、即時的かつ連続的な膨張と外転とが、配置の安定性を向上させる形で行われることが可能である。
【0037】
本明細書で使用される場合に、術語「細長部材(elongate member)」は、近位端部と遠位端部とを有しかつ血管の中を通って延びることが可能である可とう性の要素である。細長部材は、曲がりくねった血管系の中を通過するように屈曲可能であるように構成されることが可能であり、および、さらに、ねじれを最小化または排除するように構成されることが可能である。細長部材は、治療部位に到達するために血管系の中を通過することを可能にするのに十分な大きさの外径を備えることが可能である。この細長部材の例は、ガイドワイヤ、カテーテル、光ファイバ等を含む。細長部材は、さらに、中を通過する管腔を伴うかまたは伴わない任意の縦方向に延びる構造を含むことが可能である。したがって、細長部材は、非限定的に、管腔、中実の棒、中空または中実のワイヤ(例えば、ガイドワイヤ)、中空または中実のスタイレット、金属チューブ(例えば、ハイポチューブ)、ポリマーチューブ、操作用引紐またはテザー(tether)、ファイバー、フィラメント、電気導体、X線不透過性要素、放射性要素、および、X線要素を含む。細長部材は、幾つかの例を挙げると、平滑な、丸い、または、先細の遠位先端を備えることが可能であり、および、様々な度合いの剛性または柔軟性によって特徴付けられることが可能であり、さらには、この剛性または柔軟性は、その細長部材の長さに沿って変化することが可能である。細長部材は、円形、楕円形、三角形、正方形、多角形、または、任意の形状を含む、任意の横断面形状を有することが可能である。細長部材、または、その任意の部分が、親水性または疎水性であることが可能である。
【0038】
細長部材は任意の医療グレードの材料を含むことが可能である。細長部材は、ポリマー材料、金属材料、または、これらの組み合わせを含むことが可能である。例えば、この細長部材は、螺旋状または編み組みのニチノール補強材を伴うポリマー薄膜チューブを含むことが可能である。細長部材を形成するために使用される典型的な材料は、ポリメチルメタクリラート(PMMAまたはアクリル)とポリスチレン(PS)とアクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)とポリ塩化ビニル(PVC)と変性ポリエチレンテレフタレートグリコール(PETG)とセルロースアセテートブチレート(CAB)とを含む非晶質の汎用熱可塑性樹脂と、ポリエチレン(PE)と高密度ポリエチレン(HDPE)と低密度ポリエチレン(LDPEまたはLLDPE)とポリプロピレン(PP)とポリメチルペンテン(PMP)とを含む半晶質汎用プラスチックと、ポリカーボネート(PC)とポリフェニレンオキシド(PPO)と変性ポリフェニレンオキシド(Mod PPO)とポリフェニレンエーテル(PPE)と変性ポリフェニレンエーテル(Mod PPE)と熱可塑性ポリウレタン(TPU)とを含む非晶質エンジニアリング熱可塑性樹脂と、ポリアミド(PAまたはナイロン)とポリオキシメチレン(POMまたはアセタール)とポリエチレンテレフタレート(PET、熱可塑性ポリエステル)とポリブチレンテレフタレート(PBT、熱可塑性ポリエステル)と超高分子量ポリエチレン(UHMW−PE)とを含む半晶質エンジニアリング熱可塑性樹脂と、ポリイミド(PI、イミド化プラスチック)とポリアミドイミド(PAI、イミド化プラスチック)とポリベンゾイミダゾール(PBI、イミド化プラスチック)とを含む高性能熱可塑性樹脂と、ポリスルホン(PSU)とポリエーテルイミド(PEI)とポリエーテルスルホン(PES)とポリアリルスルホン(PAS)とを含む非晶質高性能熱可塑性樹脂と、ポリフェニレンスルフィド(PPS)とポリエーテルエーテルケトン(PEEK)を含む半晶質高性能熱可塑性樹脂と、フッ化エチレンプロピレン(FEP)とエチレンクロロトリフルオロエチレン(ECTFE)とエチレン・エチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)とポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)とポリテトラフルオロエチレン(PTFE)と延伸ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)とポリフッ化ビニリデン(PVDF)とペルフルオロアルコキシ(PFA)を含む半晶質高性能熱可塑性樹脂フルオロポリマーとのような公知の材料を含む。他の公知の医療グレードの材料が、エラストマー性有機シリコンポリマー、ポリエーテルブロックアミド、または、熱可塑性コポリエーテル(PEBAX)と、ステンレス鋼およびニッケル/チタン合金のような金属とを含む。
【0039】
次に図1A図1Bとを参照すると、本開示による外転(医学用語、evert)可能な拘束シースが、医療装置150を被覆し場合によっては拘束するように、および、外転によって退縮(retract、収縮、後退)して治療部位での医療装置150の配置を可能にするように構成されている、少なくとも部分的に反転されたシース(inverted sheath)100を備える。この反転シース100は、遠位から近位への方向に(evert in a distal to proximal direction)、近位から遠位への方向に、または,この両方の方向に外転するように構成されることが可能である。さらに、この反転シース100は、軸方向の移動および/または短縮(fore shortening)によって外転するように構成されることが可能であり、この軸方向移動および/または短縮は,例えば流圧のような圧力の印加によって引き起こされることが可能である。
【0040】
一実施形態では、反転シース100は、例えば図示されているステントのような医療装置150を被覆または拘束するように構成されている反転部分101を備える。この反転部分101は、医療装置150の長さと外周とに概ね沿って実質的に均一な形で医療装置150を半径方向に圧迫または被覆することが可能である。反転部分101は外転し、これによってシース100を医療装置150から退縮させる。様々な実施形態では、反転シース100は、さらに、首部部分102を備えることが可能である。首部部分102は、医療装置150の周囲を囲まない反転シース100の一部分を含む。
【0041】
様々な実施形態では、外転を容易にするために、反転シース100が第1の輪郭から第2の輪郭に移行することが可能である。図1Aは、第1の輪郭の形の反転シースの実施形態を示す。図1Bは、第2の輪郭の形の反転シースの実施形態を示す。本明細書で使用する場合に、術語「輪郭」は、シース幅、直径、体積、横断面積等のいずれかを含む。輪郭は、例えばシース100の縦方向の寸法のようなシース100の寸法に沿って異なっている。外転を促進するために、反転シース100は、短縮および/または軸方向移動を生じさせるために、第1の輪郭から第2の輪郭に移行する。第1の輪郭から第2の輪郭への移行は、シース100の内側壁と外側壁の間の隙間、または、シース100の壁と細長部材160との間の隙間を生じさせるための力(例えば、内部流圧)の印加によって生じる。この隙間は、さらに、環状空間と言い表されることも可能である。さらに、第2の輪郭も、最大直径のような予め決められた最大値を有することが可能であり、すなわち、反転シース100は、予め決められた圧力閾値の範囲内において、予め決められた第2の輪郭を越えて拡張または膨張することがないだろう。しかし、さらに詳細に後述するように、バルーンを備える反転シース100は、さらに第3の輪郭を有することが可能である。第3の輪郭への移行は、バルーンを膨張させることによって実現されることが可能である。
【0042】
幾つかの実施形態では、外転運動が流体120によって起動または促進されることが可能である。反転シース100は、流体120を受け入れて、反転部分101の十分な外転を引き起こすために十分な流体圧力を得ることが可能である。例えば、反転シース100は、シース100の壁の間に流体120を受け入れて十分に保持することによって第2の輪郭に移行する。この加圧された状態では、反転シース100は、反転部分101の壁104、105と首部部分102と採用随意に細長部材160とによって画定されるチャンバ130を備える。反転シース100の加圧が、壁104、105の間の十分な隙間を生じさせて実質的に摩擦を取り除くことが可能であり、および、幾つかの実施形態では、反転シース100の短縮および/または軸方向移動を生じさせることが可能である。一実施形態では、外転の促進のための圧力が約2−4気圧であることが可能である。しかし、当業者は、反転シース100を外転させるための必要圧力が様々であってよいということを理解するだろう。
【0043】
本開示による反転シース100は、重なり層を形成するために、部分的にまたは完全に、それ自体の上に内向きにひっくり返されている管状の形態を備える。この重なり層は、少なくとも1つの内側層104と外側層105とを有する。しかし、反転シース100は、3つ以上の重なり層を備えることが可能である。他の実施形態では、反転シース100は、別の管状フォーム(tubular form)の上に重ねられた管状フォームを備えることが可能であり、この場合に少なくとも1組の近位端部が互いに連結されている。
【0044】
管状フォームは、近位端部から遠位端部に貫通して延びる管腔を有する任意の細長い構造を備える。したがって、管状フォームは必ずしも円形の横断面を有する必要はないが、むしろ、長円形、楕円形、任意の多角形の形状、または、任意の形状であることが可能である。この管状フォームは、その長さに沿って均一なまたは変化する横断面を備えることが可能である。この管状フォームは、直線の、湾曲した、または、曲がった縦方向軸線を有することが可能である。
【0045】
一実施形態では、反転シース100は第1の端部107と第2の端部108とを備える。第1の端部107は、少なくとも1つの内側層104、1つの外側層105、および、1つの折り目106を形成するように内向きに折り曲げられることが可能である。折り目106は、反転シース100の近位端部または遠位端部に位置していることが可能である。遠位から近位への方向に外転するように構成されている実施形態では、第1の端部107は、医療装置150の近位にある細長部材160に固定的に連結されている。採用随意に、第2の端部108は、第1の端部107が連結されている部位の近位の、細長部材160または(これが存在する場合に)退縮部材180に滑動自在にまたは固定的に連結されることが可能である。近位から遠位への方向に外転する場合には、上述の構成が逆にされることが可能である。さらに、流圧によって外転するように構成されている実施形態では、この連結は、反転シース100が退縮させられるように、内側チャンバ130の内側で所要の圧力が実現されることを可能にするのに十分なだけ漏れ止めされていることが可能である。
【0046】
採用随意に、管状フォームは、上述したように、予め決められた第2の輪郭を越えて拡張または膨張することを阻止するように構成されることが可能である。例えば、この管状フォームは、弾性が極小な材料、または、補強部材を備えることが可能である。一実施形態では、反転シース100は、管状フォームと、斜めの部材、螺旋状に巻き付けられた部材、または、編み組み部材とを備えることが可能である。この部材は、管状フォーム上に重ねられるか、管状フォームの下に置かれるか、埋め込まれるか、または、他の形で組み合わされることが可能である。この部材は、細長い糸、ファイバー、薄膜、または、例えばePTFEを含むテープのようなテープを備えることが可能である。
【0047】
様々な実施形態では、反転シース100は、流体導管135と流体連通していることが可能である。流体導管135は、流体120をチャンバ130に搬送するように構成されている任意の構造を備える。例えば、細長部材160は、流体導管135としての役割を果たす管腔を備えることが可能である。他の実施形態では、首部部分102が流体導管135を備えることが可能である。例えば、首部部分102は細長部分160の大部分の長さに沿って延びることが可能であり、および、流体120は首部部分102と細長部材160との間の管腔空間内を搬送されることが可能である。
【0048】
種々の実施形態では、流体導管135は、流体ポート140を経由してチャンバ130と流体連通していることが可能である。流体ポート140は、チャンバ130の中に入る流体120のための到達箇所を備える。一実施形態では、流体ポート140は、流体120が管腔内を近位から遠位への方向に移動して流体ポート140を通って半径方向に出ていくように、細長部材160の壁の内側に位置している。他の実施形態では、流体ポート140は、反転シース100の壁内に、または、反転シース100の端部107、108に位置することが可能である。
【0049】
流体120は、液体、気体、ゲル、または、これらの組み合わせを含むことが可能である。一実施形態では、流体120は、生理的食塩水のような生体適合性材料である。流体120は、さらに、造影剤を含むことが可能である。流圧による配置を促進するために造影剤を使用することが、医療装置の送達および配置を臨床医が監視および評価することを可能にする。
【0050】
一実施形態では、反転シース100は、「縮径可能(neckable)」すなわち「縮径(necking down)」が可能であるように構成されることが可能である。「縮径能力(neckability)」は、張力を受ける時に伸長して横断面積が減少する材料または構造の能力を表現する。一実施形態では、反転シース100は、引っ張り状態にある時に直径が縮小して伸長するように構成されている管状フォームを備える。例えば、管状フォームは、その管状フォーム内に嵌合されているか、埋め込まれているか、または、他の形で収容されている、編み組みフィラメント、または、斜めに螺旋状に巻き付けられたテープを備えることが可能である。これに加えて、反転シース100は、医療装置150が押し付けられる圧迫力と度合いとを増大させるために、医療装置150を取り囲む、斜めの、螺旋状に巻き付けられた、または、編み組みされた管状フォームの2つ以上の層を備えることが可能である。これに加えて、シース100は、管状(長さ方向)軸線に対する巻き付け角度または編み組み角度が、異なる外転の率および形態を結果的に生じさせるように変化させられる、斜めの、螺旋状に巻き付けられた、または、編み組みされた管状フォームを備えることが可能である。
【0051】
一実施形態では、反転シース100は、短縮する能力を有することが可能である。例えば、編み組みフィラメント、または、斜めに螺旋状に巻き付けられた薄膜テープのような管状フォームおよび要素を備える反転シース100は、短縮することが可能である。一実施形態では、短縮可能な管状フォームは、中立角(neutral angle)」よりも小さい(管状軸線(tubular axis)に対する)角度に位置する要素を有する。内部均衡圧力(internal isostatic pressure)を受ける円筒形容器における中立角(「マジック角(magic angle)」と呼ばれることもある)は、理論的には54.7度であるが、外部から加えられる力と使用材料とに応じて本実施形態において、この値から変化する。一般的に、中立角(静止角)は、編み組みおよび/または巻き付け張力要素が、マトリックス材料の影響が無視される場合に、内部均衡圧力下で平衡を実現する角度である。
【0052】
様々な実施形態では、シース100は次の特徴を有する。シース100は、圧縮された医療装置150の輪郭(直径)よりも大きい、医療装置150上に装着される前の直径を有する。その次に、シース100は、装置150上で同時におよび/または連続的に縮径させられ、シース100の輪郭を減少させ、および、これによってシース100の輪郭と圧縮された医療装置150の輪郭との間の差を減少させ、したがって送達輪郭を減少させることが可能である。配置の時点では、直径が増大するのに応じて、その要素の角度が中立角に近づく。シース100は、加圧時に、縮径角度(necked angle)Φ1から中立角Φ2への変化によって短縮することが可能である。
【0053】
幾つかの実施形態では、反転シース100を形成するために使用される管状部材は次のように作られることが可能である。薄膜テープがマンドレルの周りに斜めにかつ螺旋状に巻き付けられ、すなわち、薄膜テープが特定の角度において一方向に巻き付けられた後に、反対の方向の少なくとも1つの薄膜テープが、先行して巻き付けられた薄膜テープ材料の上に、典型的には等しいが反対の角度で巻き付けられる。マンドレルの直径と、したがって巻き付けチューブの直径とが、(医療装置の装着と、医療装置をさらに拘束するためのその後の縮径とを可能にするために)圧縮された医療装置の直径よりも大きいことが望ましいが、これらの直径は、図1Aおよび図1Bと、図8Aおよび図8Bに示されている模式図とに関連して後述されている式にしたがって、より厳密に決定される。同様に、その要素が中立角に達する時のシース100の所要の直径も、次式を使用して決定されることが可能である。
【0054】
2=d1sinθ2/sinθ1
【0055】
図8A図1Aおよび1Bの模式図を参照すると、螺旋状に方向配置された巻き付け要素(800)が、管状軸線802に対して示されている。これらの複数の要素は、(巻き付けられる時に)、シース100を形成するために使用される管状部材を備える。これらの要素は、斜めの形で巻き付けられた他の要素の上に覆い被さるかまたはその下に位置することが可能である。要素800は、医療装置の上に装着される時に角度θ1(「装着角度(loaded angle)」を有する。管状部材は、医療装置上に装着される時に、長さl1と直径d1(「装着直径(loaded diameter)」とを有する。図8Bを参照すると、この要素は、中立角(θ2)が得られる箇所で示されており、および、d1からd2への装着直径の変化と、l1からl2への装着長さの変化とを示す。図8A図8Bの両方において、その要素の斜辺長さ、すなわち、強度方向に沿った長さが、その2つの状態の間で変化しないということを指摘することが重要である。
【0056】
作動時には、シース100の加圧が、θ1からθ2への角度変化と、その結果としてのd1からd2へのシース100の直径変化とを生じさせる。層104と層105との間の分離を生じさせる(および、摩擦を最小化させる)ために、および、シース100の短縮によって外転を発生させるために、反転シース100の加圧時に中立角(θ2)に少なくとも近づくことが必要である。圧力を加える時に、この圧力は、角度を変化させて、外転部分101内のシース層104、105、および/または、首部部分102および細長部材150内のシース層105の間の空間を増大させ、シース100が短縮する。これと同時に、この短縮は、医療装置のシース100を外転させ始める。角度θが変化して中立角に近づくにつれて、さらなる短縮が、外転部分101および/または首部部分102においてシース100に沿って生じる。したがって、上記の式を使用することによって、中立角における所望の直径と、装着角度(θ1)と、装着直径(d1)と、さらにはl1からl2への長さの変化とが決定されることが可能であり、および、特定の圧縮直径と送達直径とを有する特定の医療装置と共に使用するのに適しているシース100を形成するために使用されることが可能である。チャンバ130の加圧と、この結果としての層104、105の分離と、装着角度から中立角に向かう角度変化とによって、反転シース100が半径方向に拡張し、かつ、縦方向に退縮する。すなわち、内部圧力が加えられる時に編み組み角度または巻き付け角度が中立角に戻る傾向があり、および、この結果として、反転シース100が長さにおいて短くなり、すなわち、短縮する。
【0057】
シース100は、外転可能なチューブとして構成される時に、折り目106における低回転半径(low turn radius)を促進する任意の1つまたは複数の材料を含むことが可能であり、この折り目106は、シース100が外転する時の直径移行区域である。様々な実施形態では、シース100は、さらに、伸長時に直径が減少することと直径の増大時に長さが短縮することとが可能である材料を含む。シース100は、ポリアミド(例えば、ナイロン)、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、フルオロポリマー(例えば、PTFEおよびePTFE)、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、エラストマー(例えば、ポリシロキサン)、および、他の生体適合性材料によって形成されることが可能である。シース100の異なる部分が、異なるかまたは同一の材料を含むことが可能である。
【0058】
一実施形態では、シース100は、1つまたは複数の異方性材料、すなわち、異なる方向で測定される時に異なる値を有する物理的属性(例えば、引張り強度)を有する材料で形成されている。シース100は、横断方向におけるそれとは対照的に「縦方向(machine direction)」においてより高い強度を示す、例えばePTFE薄膜テープのような異方性材料で形成されていることが可能である。一実施形態では、シース100は、フィラメント編組またはフィラメント織物に類似した角度で管状フォームの形に巻き付けられている、長さ寸法において最大の強度を有する異方性薄膜テープで形成されている。言い替えると、この薄膜テープは、その巻き付け物の方向に強度配向されている(strength oriented)。シース100は、さらに、力(例えば、圧力)が加えられかつシース内に閉じ込められている限りは、編み組みフィラメントチューブまたは斜め巻き付けチューブ(bias-wrapped tube)の構造を備えることも可能である。シース100が、圧力の印加に応じて長さおよび直径において変化することが可能であることが好ましい。
【0059】
巻き付け方向または編組方向に沿った異方性材料(anisotropic material)の強度配向(strength orientation)が、直径と長さとの間の関係の予測を可能にする相対的角度を画定するので、特定の場合に異方性材料が好ましい。異方性チューブ構造体が、その引張部材を歪ませることなしに縮径を可能にすることが可能である。他方では、特定の強度配向をもたない(すなわち、等方性の(isotropic))材料は全方向において歪みを生じさせ、直径の変化と長さの変化との間のより直接的でない関係を結果的にもたらす。この欠点は、さらに、等方性材料が力の印加中に恒久的に変形させられる可能性があるという事実によって、さらに深刻化される。
【0060】
幾つかの実施形態では、シース100は、採用随意に、反転シース100の時期尚早の短縮および/または外転を防止するために、遠位先端折り目106の位置にあるかまたはその付近にある一時的なアンカーまたは取り外し可能なアンカーを備えることが可能である。遠位先端アンカーが、折り目106の位置にあるかまたはその付近にある、取り外し可能な拘束部材または取り外し可能な接着剤を備えることが可能である。例えば、図1Cを参照すると、拘束部材が、例えば、折り目に隣接している反転シースの内側層と外側層との間において、遠位端部上に嵌合させられている可とう性バンドまたはOリング108を備えることがある。この拘束部材108は、軸方向の力が拘束部材の転がり摩擦に打ち勝てば、反転シースが外転するのにつれて近位方向に転がることが可能である。他の実施形態では、拘束部材は、安定化を改善する細長部材160上の波形表面またはその類似物を備えることが可能である。同様に、時期尚早の外転を防止するために、内側層104の内側壁および/または細長部材160の遠位領域に対して、軟質ポリマー接着剤材料、ゲル、ワックス材料、または、何らかのタイプの粘着性物質または別の形の固着物質(集合的に「接着剤」と呼ぶ)を塗布することによって、遠位先端折り目106が固定されることが可能である。この軟質ポリマー接着剤材料は、細長部材160の遠位領域から取り除かれ、および、反転シース100は、軸方向の力が接着力に打ち勝つ時に外転するだろう。軟質ポリマー接着剤の例は、特に、Chang他に対する米国特許第8,048,440号明細書に説明されているテトラフルオロエチレンとパーフルオロアルキルビニルエーテルとの熱可塑性コポリマーと、アクリレート系ポリマーとを含む。
【0061】
同様に、時期尚早な外転を防止するために、接着剤が内側層104と外側層105との中間に配置されることが可能である。接着剤は、流体120の注入によって取り除かれることが可能である。流体120からの圧力が層104と層105とを分離させることが可能であり、または、流体120は接着剤を実際に水和(hydrate)させ、その接着剤の結合/接着属性の損失を生じさせることが可能である。さらに別の実施形態では、接着剤は、流体120との混合時に、実際に、流体120の潤滑性を増大させることが可能である。一実施形態では、ポリビニルアルコールのようなヒドロゲル被覆が、層104と層105との中間に塗布され、および、乾燥時に、層104と層105を一体的に固定することが可能である。水性流体の注入時には、このヒドロゲルが水和され、このことが層104と層105とを釈放し、流体120の潤滑性を増大させることが可能である。
【0062】
一実施形態では、反転シース100は、さらに、送達および配置を促進するためにX線不透過性マーカーを備えることが可能である。例えば、折り目106は、装置の位置、および/または、医療装置の外転前および外転後の状態を表示するためのX線不透過性マーカーを備えることが可能である。X線不透過性マーカーは、タングステン、金、白金等の1つまたは複数を含むことが可能である。折り目106は、さらに、細長部材160上への医療装置150の装着を容易化するためにエラストマー性であることが可能である。
【0063】
図1Dを参照すると、さらに別の実施形態において、反転シース100は、退縮部材(retracting member)180を備えることが可能である。退縮部材180は、反転シース100の外転を促進するように構成されている任意の構造を有する。例えば、退縮部材100は、反転シース100に対して軸方向の退縮力を伝達するために、反転シース100に連結されている同軸チューブ、テザー(tether)、または、ワイヤを備えることが可能である。退縮部材180は、任意の生体適合性材料を含むことが可能である。一実施形態では、退縮部材180は、ポリマー材料または金属材料を含むことが可能である。
【0064】
退縮部材180は、軸方向の移動によって退縮させられることが可能である。一例としては、軸方向移動は、退縮部材180の近位端部を手動で引っ張ることによって生じることが可能であり、または、他の実施形態では、図1Dに示されているように、退縮車輪(retraction wheel)185上に退縮部材180を巻き付けることによって生じることが可能である。この退縮車輪185は、退縮部材180が周りに巻き付けられることが可能な、近位端部に配置された任意の回転構造物であることが可能である。
【0065】
退縮部材180は、上述したように、採用随意に、反転シース100の首部部分102を取り囲む同軸の管状部材を備えることが可能である。一実施形態では、この管状部材は、退縮車輪の使用による巻き取りを容易にするために、この管状の退縮部材がその長さに沿って引き裂かれることが可能であるように、構造的に脆弱な区域181を備えることが可能である。この脆弱区域181は、引き裂き経路を開始させるための小さな切れ目、ミシン目、および/または、長さに沿った低密度区域または薄肉区域を備えることが可能である。この図示されている実施形態は、細長部材160の長さの大部分に沿って延びる首部部分102を備える反転シースを示し、および、退縮部材180が退縮車輪185上に巻き取られる時に、首部部分102は、細長部材160の近位領域161に集まることが可能である。
【0066】
流体がチャンバ内に注入され、および、退縮を促進するために反転部分101の層の間の摩擦を減少させることが可能である。流体は、さらに、短縮を生じさせるために注入されることが可能である。この短縮は、医療装置150を完全にまたは部分的に露出させることが可能である。
【0067】
様々な実施形態では、再び図1Dを参照すると、退縮を促進するために、拘束シース送達システムが、採用随意に、細長部材160の近位部分に沿って延びる同軸ハウジング187を備えることが可能である。退縮中に、この同軸ハウジング187は、例えば中立角に変化させられ終わった後に、または、他の形で直径/幅を増大させ終わった後に、シース100を収容するか、圧縮するか、または、再縮径する(reneck)ことが可能であるように、寸法決定されている。一実施形態では、ハウジング187は、可とう性に関して細長部材160と同一または同様の属性を有することが可能である細長い管状部材を備える。
【0068】
さらに、同軸ハウジング187は、(流体120が注入され終わった後に)チャンバ130の体積を固定することとの組み合わせの形で、短縮中のチャンバ130内の増大した圧力を部分的に維持することによって、シース100の外転を促進することが可能である。チャンバ130の体積は、膨張ポートを閉め切ることによって固定状態となることが可能である。同軸ハウジング187は、シース100を締め付けるように寸法決定されることが可能である。この結果として、流体が注入されて外転が始まると、チャンバ130内の絶えず減少する体積内において、そうでない場合に比べて流体120のより大きい部分が、反転部分101の周りに残る。より高い圧力が、巻き付けまたは編み組みの角度をθ2に維持するか、または、これからの逸脱を最小限に保つことを助ける。
【0069】
巻き付けられたシースを備える実施形態は、一般的に、反転部分101と同一の巻き付け角度(wrap angle)を有する首部部分102に関している。しかし、首部部分102が反転部分101とは異なる巻き付け角度を有することが可能であり、明確には、首部部分102はθ2の巻き付け角度を備えること可能であり、および、反転部分101はθ1の巻き付け角度を有することが可能である。チャンバ130内の体積を固定する時に、首部部分102の輪郭または直径を減少させるために首部部分102に張力が加えられ、これによって反転部分101の中へ入る流体120の体積を増大させることが可能である。同軸ハウジング187が、圧力が均等化する傾向を最小限にするために反転部分101の周りでシース100を締め付けることが可能である。
【0070】
一実施形態では、第1の輪郭の形の反転シース100が、その反転シース100が配置される時に加圧によって医療装置を回転させるために、捻られた形状、よじれた形状、または、非対称的な巻き付けまたは編み組み形状を備えることが可能である。
【0071】
次に図2A−2Bを参照すると、反転シース200は、流体220によるチャンバ230の加圧に応答して細長部材260に沿って転がることによって軸方向に移動させられることが可能である。例えば、反転シース200は、より大きい横断面積を有する端部の方向に細長部材260に沿って反転シース200が転がるように、流体加圧時に反転シース200の両方の端部において互いに不等な横断面積を有するように構成されている。図2Cは、反転部分201の横断面積(網掛け部分)を示す。図2Dは、首部部分202の横断面積(網掛け部分)を示す。比較において、首部部分202は反転部分201よりも大きい横断面積を有する。横断面積のこの差が、反転部分201が細長部材260に沿って転がる時に反転部分201が外転することを生じさせる。
【0072】
図3を参照すると、さらに別の実施形態が、シース300の短縮を促進するために少なくとも1つのリング371を有する反転シース300を備えることが可能である。リング371は、最初にはシース300の外側に位置しているように設置され、外転時にはシース300と細長部材360の表面との間に再配置(まき込まれる)されるように構成されている。そうすることによって、リング371は、シース300の長さ(length)を細長部材360のより短い長さにするように(take up the length of sheath 300 over a shoter length of elongate member 360)働く。リング371は、さらに、膨張可能であるように構成されることも可能である。さらに、リング371はエラストマー性材料で作られることも可能である。別の実施形態では、細長部材360の表面が、シース300が上に外転する領域内において波形にされることが可能である。
【0073】
次に図4A−4Bを参照すると、反転シース400が、チャンバ430の加圧に応答して短縮するように構成されることが可能であり、すなわち、反転シース400の直径が拡張するのに応じて反転シース400の長さが短縮する。長さの変化が、医療装置450からのシース400の外転の量に等しいが、これは、折り目406の反対側の端部が固定的に連結されており、すなわち、短縮に対して抵抗することが可能であるからである。
【0074】
一実施形態では、反転シース400は、シース400の少なくとも一部分の上に被せられているか、または、この少なくとも一部分の下に位置させられているか、または、他の形でシース400の中に組み入れられている、編み組みされているかまたは螺旋状に巻き付けられているフィラメント部材473を伴う管状フォーム(tubular form)を備える。加圧の前には、フィラメント473は、中立角よりも小さい角度474に位置している。この中立角は理論的には54.7度であるが、外部から加えられる力と使用材料とに応じてこの値から変化する。チャンバ430の加圧時には、反転シース400が半径方向に拡張し、および、フィラメント部材473との接触によって縦方向に短縮し、すなわち、内部圧力が加えられる時に編み組み角度または巻き付け角度474が中立角に戻る傾向があり、この結果として反転シースの長さが短縮する。
【0075】
さらに、加圧下における反転シース400の短縮の量が、テープのようなフィラメント部材の初期の編み組み角度または巻き付け角度474に応じて決まる。この初期の編み組み角度または巻き付け角度474は、所望の量の外転を実現するために変化させられることが可能である。同様に、反転シース400の長さは、所望の直径および長さの変化と、この結果としての加圧時の外転とを実現するように、変化させられることが可能である。
【0076】
次に図5A−5Bを参照すると、別の短縮構成が、首部部分502内に配置可能な少なくとも1つの狭窄部(constriction)572を備える反転シース500を備えることが可能である。この狭窄部572は、加圧中に、加えられる部位においてチャンバ530の実質的に一定不変の直径を維持するように構成されている任意の構造を備える。例えば、狭窄部572は、クランプ、縫合糸、または、溶接のような物理的結束具、または、接着剤のような化学的結束具を備えることが可能である。狭窄部572を備える反転シース500は、チャンバ530の加圧時に短縮するように構成されている。一実施形態では、反転シース500は、2つ以上の狭窄部572を備える。別の実施形態では、反転シース500は、螺旋状に巻き付けられた狭窄部572を備える。狭窄部572の数と首部502の長さは、所望の量の外転を実現するように変化させられることが可能である。
【0077】
図6A−6Cを参照すると、反転シース600が、反転部分601と、首部部分602と、バルーン部分603とを備えることが可能である。バルーン603は、医療装置650が取り囲む反転シース600の一部分を含む。バルーン603は、反転部分601の外転と同時に、または、この外転に後続して、膨張するように構成されることが可能である。例えば、バルーン603はチャンバ630と流体連通していることが可能である。同時に膨張するバルーンの場合には、バルーン603は、外転のために必要とされる圧力と同じ圧力で膨張するように構成されることが可能である。後続して膨張するバルーンの場合には、バルーン603は、第2の圧力で膨張するように構成されることが可能であり、この場合には、より低い第1の圧力で外転が生じる。バルーン603は、医療装置650を拡張するように構成されることが可能であり、または、既に拡張された医療装置650を位置的または構造的に調整するように構成されることが可能である。
【0078】
バルーン603は拘束シース600と一体状であることが可能であり、または、代替策としては、バルーン603は別個に製造されて一体的に組み立てられることが可能である。一実施形態では、バルーン603と反転シース601と首部部分602は、段付きマンドレル(stepped mandrel)上に一体的に巻き付けられることが可能であり、および、拘束シース600を反転させる前に、図6Bまたは図6C(1)と同様の外観を呈するだろう。
【0079】
バルーン603の形成が、さらに、既知の押出成形、射出成形、および、他の成形技術を使用して、任意の従来の方法で行われることが可能である。典型的には、管状プリフォームの押出成形と、バルーン603の成形と、バルーン603のアニーリングとを含む、3つの主要な段階が工程に含まれている。バルーン603の製造方法に応じて、プリフォームが、ブロー(blow)の前に軸方向に伸長させられることが可能である。バルーン603の形成のための技術が、Levyに対する米国特許第4,490,421号明細書と、Levyに対するRE(再発行特許)32,983と、Levyに対するRE33,561と、Wang他に対する米国特許第5,348,538号明細書とに説明されており、これらのすべては本明細書に参照として援用されている。バルーン603は、さらに、テープ巻き付けされることも可能である。バルーン602は、反転部分601および/または首部部分602と同一または類似の仕方で作られることが可能である。その次に、バルーン603が反転部分601に連結されることが可能である。
【0080】
バルーン603は、当業者に公知の任意の材料を使用して形成されることが可能である。通常使用される材料は、熱可塑性のエラストマーポリマーおよび非エラストマーポリマーと、湿気硬化性ポリマーを含む熱硬化物質とを含む。適している材料の例が、非限定的に、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリフェニレンスルファイド、ポリフェニレンオキシド、ポリエーテル、シリコーン、ポリカーボネート、スチレン系ポリマー、そのコポリマー、および、これらの混合物を含む。これらの種類の幾つかは、熱硬化物質および熱可塑性ポリマーの両方として入手可能である。例えば、本明細書に参照として援用されている、Wang他に対する米国特許第5,500,181号明細書を参照されたい。本明細書で使用される場合に、術語「コポリマー」は、例えば、2つ、3つ、4つ、5つ等のような、2つ以上のモノマーから形成されているあらゆるポリマーを意味するものとして使用されている。
【0081】
使用できるポリアミドは、非限定的に、ナイロン12、ナイロン11、ナイロン9、ナイロン6/9、および、ナイロン6/6である。こうした材料の使用が、例えば、本明細書に参照として援用されている、Pinchuk他に対する米国特許第4,906,244号明細書に説明されている。
【0082】
こうした材料の幾つかのコポリマーの例が、商標名PEBAXTMとして、Elf Atochem North America(Philadelphia,Pa.)から入手可能である、ポリエーテルブロックアミドを含む。別の適しているコポリマーがポリエーテルエステルアミドである。
【0083】
適しているポリエステルコポリマーが、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエステルエーテル、および、商標名HYTRELTMとして、DuPont(Wilmington,Del.)から入手可能なポリエステルエラストマーコポリマーのようなポリエステルエラストマーコポリマーを含む。
【0084】
スチレン末端ブロックと、ブタジエンとイソプレンとエチレン/ブチレンとエチレン/プロペン等から形成された中間ブロックとを有するコポリマーのようなブロックコポリマーエラストマーが、本開示において使用されるだろう。他のスチレン系ブロックコポリマーが、アクリロニトリル−スチレンおよびアクリロニトリル−ブタジエン−スチレンブロックコポリマーを含む。さらに、ブロックコポリマーがポリエステルまたはポリアミドの硬セグメントとポリエーテルの軟セグメントとで形成されている、ブロックコポリマー熱可塑性エラストマーが、本開示で使用されることが可能である。
【0085】
ポリエステル/ポリエーテルブロックコポリマーの特定の例が、DSM Engineering Plasticsから入手可能なARNITELTM EM740のようなポリ(ブチレンテレフタレート)−ブロック−ポリ(テトラメチレンオキシド)ポリマーと、上述したDuPont de Nemours & Co.から入手可能なHYTRELTMポリマーである。
【0086】
バルーン603の形成に使用可能である適切な材料は、さらに、例えば、Wang他に対する米国特許第6,406,457号明細書、Wang他に対する米国特許第6,284,333号明細書、Wang他に対する米国特許第6,171,278明細書、Wang他に対する米国特許第6,146,356号明細書、Wang他に対する米国特許第5,951,941号明細書、Wang他に対する米国特許第5,830,182号明細書、Wang他に対する米国特許第5,556,383号明細書、Sogard他に対する米国特許第5,447,497号明細書、Wang他に対する米国特許第5,403,340号明細書、Wang他に対する米国特許第5,348,538号明細書、Wang他に対する米国特許第5,330,428号明細書に説明されており、これらのすべては本明細書に参照として援用されている。
【0087】
上記の材料は単なる例示を目的とするものであることが意図されており、本発明の範囲に対する限定であることは意図されていない。使用のために入手可能な適切なポリマー材料は数多くあり、あまりにも多くて本明細書に列挙できないほどであり、および、当業者に公知である。
【0088】
図6C(1)から図6C(4)を参照すると、反転シース600のバルーン部分603は、図6C(2)に示されている形状構成に、従来通りに(周知であるように)折り曲げられていることが可能である。あるいは、この代わりに、バルーン部分603は、内部圧力を加える時に半径方向に膨張するように構成されていてもよく、および、したがって、小さい状態で細長部材660に加えられることが可能であり、このことが折り曲げ段階を不要にするだろう。いずれにしても、その後に、医療装置650が、図6C(3)に示されているように、血管内用途において使用するのに適した輪郭になるように直径を縮小させられる。この直径縮小状態において、反転シース600の反転部分601が医療装置650の上に配置される。その後に、反転シース600の首部部分602が細長部材660に固定されるだろう。
【0089】
図6Aに示されているように、シース600の片方の端部が、細長部材660に沿って軸方向に滑動可能であるオリーブ(olive)690に随意に取り付けられることが可能である。このオリーブ690は、細長部材660の周囲を摺動自在に封止するように構成されることが可能である。別の実施形態では、細長部材660は、オリーブ690がそれを越えて延びることが不可能な障壁を備えることが可能である。この障壁は、外転が完了していることを臨床医に示すためのインジケータとしての役割を果たすことが可能である。この障壁は、さらに、この機能をさらに促進するためのX線不透過性材料を備えることが可能である。
【0090】
他の実施形態では、細長部材は、反転シースの中に組み入れられることの代わりに、バルーンを備えることが可能であり、この場合に、バルーンは、反転シースと同一の流体導管と流体連通していることが可能である。上記と同様に、このバルーンは、外転と同時に、または、外転に後続して、膨張するように構成されることが可能である。
【0091】
装置送達システムとバルーンとの組み合わせが、移植された医療装置のバルーン「タッチアップ(touch-up)」を容易化するために別の血管内工具の交換を必要としないので有利である。より少ない交換が、周術期(peri-procedural、医療行為中又は直前直後の)時間を減少させ、この結果として、より良好な患者成果と、患者と臨床スタッフとの両者にとっての放射線被爆の総合的減少とをもたらす。
【0092】
次に図7を参照すると、配置システムが、反転シース700と、軸方向の力を増強して外転を容易化するように構成されている補助シース790とを備えることが可能である。例えば、この配置システムは、少なくとも1つの補助シース790に連結されている反転シース700を備えることが可能である。補助シース790は、本明細書に説明されている反転シースを備えることが可能であるが、短縮シースは反転させられる必要がない。この代わりに、第1の端部707が反転シース700に連結されるか摩擦によって係合させられることが可能である。
【0093】
反転シース700と補助シース790は、リンク装置791によって連結されることが可能である。したがって、リンク装置791は、補助シース790の動きが反転シース700に伝達されるように反転シース700と補助シース790とに摩擦によって係合させられているか固定的に連結されている任意の装置を備える。例えば、リンク装置791は、加圧時にシース700、790に摩擦によって嵌合させられる同軸のチューブを備えることが可能である。
【0094】
補助シース790が転がり構成を備える時には、ブリッジ(bridge)792が、医療装置の代わりに横断面積に関する差分を発生する(provide the differential for the cross-sectional area)ことが可能である。ブリッジ792は、潰れた形状と拡張した形状とを備えることが可能である。ブリッジ792は自己拡張型であることも可能である。
【0095】
同様に、他の実施形態において、配置システムは、1つまたは複数の医療装置を配置するために細長部材に沿って取り付けられている2つ以上の反転シースを備えることが可能である。あるいは、代替策として、配置システムは、1つまたは複数の医療装置を配置するように構成されている反転シースを備えることが可能である。
【0096】
別の実施形態では、配置システムは、本明細書で説明されている反転シースと、スリーブとを備えることが可能であり、この場合に、このスリーブは反転シースの遠位端部の付近に取り付けられ、および、このスリーブに対して反応するための機構であるように構成されている。この実施形態では、反転シースは、医療装置を拘束していても拘束していなくてもよい。さらに、このスリーブは、医療装置を少なくとも部分的に拘束するように構成されていることが可能である。
【0097】
本明細書で説明しているシースと同様に、スリーブは、ポリアミド(例えば、ナイロン)、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、フルオロポリマー(例えば、PTFEおよびePTFE)、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、エラストマー(例えば、ポリシロキサン)、および、他の生体適合性材料によって形成されることが可能である。スリーブは、伸長時に直径が減少し、および、直径減少時に長さが短縮することが可能な、任意の1つまたは複数の材料を含むことが可能である。一実施形態では、スリーブは、1つまたは複数の異方性の材料、すなわち、異なる方向で測定される時に異なる値を有する物理的属性(例えば、引張強度)を有する材料で構成されている。スリーブは、横断方向における強度とは対照的に「縦方向」においてより高い強度を示す、ePTFE薄膜テープのような異方性材料で形成されていることが可能である。一実施形態では、スリーブは、フィラメント編み組みまたは織物に類似した角度で管状フォームの形に巻き付けられている、長さ寸法においてその最大の強度を有する異方性薄膜テープで形成されている。スリーブは、さらに、外部から加えられる力(例えば、圧力)が加えられることが可能である限り、編み組みフィラメントチューブ構造または斜め巻き付け(bias-wrapped)チューブ構造を備えることが可能である。
【0098】
本開示によって、医療装置を装着する方法が、本明細書に説明されている医療装置を、近位端部と遠位端部とを有する細長い可とう性のカテーテルの遠位端部上に半径方向に圧縮する段階と、この医療装置とカテーテルとを、本明細書に説明されている反転シースで覆う段階と、このシースが第1の輪郭を得るように、または、このシースが医療装置の形状に実質的に形状が一致するように、医療装置をカテーテルに対して縮径させるためにシースに対して張力を加える段階とを含むことが可能である。
【0099】
同様に、医療装置を装着する方法が、管状フォームの内部に医療装置を配置し、この管状フォームが反転シースの非反転の形態であることと、医療装置上の2つの層を形成するために管状フォームを反転させることとを含むことが可能である。一実施形態では、医療装置は、細長部材の遠位領域上において、または、細長部材の遠位端部をわずかに越えて、スリーブの内側に拘束されることが可能である。配置中は、この医療装置がガイドワイヤ上にバックロード(back load)され、および、送達位置に向かってガイドワイヤを通過するだろう。カテーテルの遠位端部をわずかに越えた位置に医療装置を拘束することによって、輪郭をさらに縮小させることが実現されることが可能である。
【0100】
本開示によって、医療装置を配置する方法が、所望の位置に上述したように反転シースと医療装置とを位置決めする段階と、上述したようにチャンバを形成するために流体を注入する段階とを含むことが可能であり、および、反転シースがその流体を受け入れる時に、反転シースが第2の輪郭の形に拡張して外転し、これによって医療装置を露出させる。さらに別の段階がバルーンを膨張させることを含むことが可能である。バルーンは、周囲の組織との接触を促進するために使用されることが可能である。同様に、バルーンは、医療装置を拡張するために、または、医療装置を位置的または構造的に調整するために、拡張することが可能である。取り扱いに注意を要する、または、剥がれやすい、または、結晶構造である治療薬剤で処理された、および/または、微粒子である可能性がある被覆で処理されたバルーンが、治療部位に対する送達と配置との最中における偶発的な薬剤の損失を防止する外転する非滑動シースから大きな利益を得る。
【0101】
本開示の着想または範囲からの逸脱なしに、本開示において様々な変更と変形とが加えられることが可能であるということが、当業者に明らかだろう。したがって、本開示のこうした変更と変形とが、添付されている特許請求項とその等価物との範囲内に含まれる限り、本開示が、本開示のこうした変更と変形とを範囲内に含むことが意図されている。
参考態様として、次のものがある。
[参考態様1]
内側層と外側層とを有する反転シースを備える拘束シースであって、前記内側層と外側層は少なくとも部分的にチャンバを構成し、および、前記チャンバが加圧される時に前記反転シースが外転する拘束シース。
[参考態様2]
前記反転シースは、前記チャンバが加圧される時に短縮する参考態様1に記載の拘束シース。
[参考態様3]
前記反転シースは、前記チャンバが加圧される時に軸方向に移動させられる参考態様1に記載の拘束シース。
[参考態様4]
前記反転シースは、螺旋状に巻き付けられたテープを備える参考態様1に記載の拘束シース。
[参考態様5]
前記テープはePTFEを備える参考態様4に記載の拘束シース。
[参考態様6]
前記ePTFEは異方性である参考態様5に記載の拘束シース。
[参考態様7]
前記螺旋状に巻き付けられたシースは縮径可能である参考態様4に記載の拘束シース。
[参考態様8]
少なくとも前記外側層は少なくとも2つの狭窄部を備え、および、前記狭窄部において前記外側層は直径が増大することが不可能である参考態様1に記載の拘束シース。
[参考態様9]
前記狭窄部は、縫合糸、退縮チューブ、接着剤、ePTFE、および、FEPから成るグループから選択される参考態様8に記載の拘束シース。
[参考態様10]
前記反転シースは編み組みフィラメントを備える参考態様1に記載の拘束シース。
[参考態様11]
前記チャンバの体積の増大が、前記チャンバ内への液体、気体、ゲル、または、これらの組み合わせの注入によって生じさせられる参考態様1に記載の拘束シース。
[参考態様12]
前記反転シースは固定シールを有する参考態様1に記載の拘束シース。
[参考態様13]
前記反転シースは、さらに、退縮部材を備える参考態様1に記載の拘束シース。
[参考態様14]
前記前記退縮部材は、ワイヤ、ポリマーテザー、および、ポリマーチューブから成るグループから選択される参考態様13に記載の拘束シース。
[参考態様15]
前記反転シースはバルーンを備える参考態様1に記載の拘束シース。
[参考態様16]
直径方向に圧縮された医療装置を収容するための拘束シースであって、
第1の輪郭と第2の輪郭を有する縮径可能な反転シースを備え、
前記反転シースが前記第2の輪郭に移行する時に、前記反転シースは外転する
拘束シース。
[参考態様17]
前記反転シースは螺旋状に巻き付けられている参考態様16に記載の拘束シース。
[参考態様18]
前記反転された螺旋状に巻き付けられたシースは、医療装置を拘束するために第1の輪郭に縮径させられる参考態様17に記載の拘束シース。
[参考態様19]
前記医療装置は自己拡張型である参考態様18に記載の拘束シース。
[参考態様20]
前記医療装置は、ステント、ステントグラフト、フィルター、オクルダー、潰瘍学療法、弁、圧力流監視装置、留置カテーテル、薬剤送達装置、および、エネルギーの伝達に関するワイヤ、から成るグループから選択される参考態様18に記載の拘束シース。
[参考態様21]
前記反転された螺旋状に巻き付けられたシースはポリマーテープを備える参考態様16に記載の拘束シース。
[参考態様22]
前記ポリマーテープはePTFEを備える参考態様21に記載の拘束シース。
[参考態様23]
前記ePTFEは異方性である参考態様22に記載の拘束シース。
[参考態様24]
前記反転シースはさらに退縮部材を備える参考態様16に記載の拘束シース。
[参考態様25]
前記退縮部材は、ワイヤ、ポリマーテザー、および、ポリマーチューブから成るグループから選択される参考態様24に記載の拘束シース。
[参考態様26]
前記反転シースは、チャンバを画定する内側壁および外側壁を備え、前記第1の輪郭から前記第2の輪郭への移行は、液体、気体、ゲル、または、これらの組み合わせを前記チャンバ内に注入することによって生じさせられる参考態様16に記載の拘束シース。
[参考態様27]
前記反転シースはバルーンを備える参考態様16に記載の拘束シース。
[参考態様28]
医療装置送達システムであって、
近位端部と遠位端部とを有する細長部材と、
近位端部と遠位端部とを有する医療装置と、
第1の輪郭と第2の輪郭とを有する反転シース
とを備え、
前記医療装置は、前記医療装置の周りに配置されているその第1の輪郭の形の前記反転シースを伴って、前記細長部材の前記遠位端部の周りに配置されており、および、
前記反転シースが前記第2の輪郭に移行する時に、前記反転シースは外転する
医療装置送達システム。
[参考態様29]
前記反転シースが前記第2の輪郭に移行する時に、前記反転シースは短縮する参考態様28に記載の拘束シース。
[参考態様30]
前記反転シースが前記第2の輪郭に移行する時に、前記反転シースは軸方向に移動させられる参考態様28に記載の拘束シース。
[参考態様31]
前記反転シースは縮径可能である参考態様28に記載の医療装置送達システム。
[参考態様32]
前記反転シースは螺旋状に巻き付けられている参考態様28に記載の医療装置送達システム。
[参考態様33]
前記螺旋状に巻き付けられた反転シースは、前記医療装置を拘束するために前記第1の輪郭に縮径させられている参考態様32に記載の医療装置送達システム。
[参考態様34]
前記反転された螺旋状に巻き付けられたシースはポリマーテープを備える参考態様32に記載の医療装置送達システム。
[参考態様35]
前記ポリマーテープはePTFEを備える参考態様34に記載の医療装置送達システム。
[参考態様36]
前記ePTFEは異方性である参考態様35に記載の医療装置送達システム。
[参考態様37]
前記医療装置は、潰れた形状構成と拡張した形状構成とを備える参考態様28に記載の医療装置送達システム。
[参考態様38]
前記医療装置は自己拡張型である参考態様28に記載の医療装置送達システム。
[参考態様39]
前記医療装置は、ステント、ステントグラフト、フィルター、オクルダー、潰瘍学療法、弁、圧力流監視装置、留置カテーテル、薬剤送達装置、および、エネルギーの伝達に関するワイヤ、から成るグループから選択される参考態様28に記載の医療装置送達システム。
[参考態様40]
前記細長部材の前記近位端部と前記チャンバは流体連通している参考態様28に記載の医療装置送達システム。
[参考態様41]
前記反転シースは、チャンバを画定する内側壁および外側壁を備え、前記第1の輪郭から前記第2の輪郭への移行は、液体、気体、ゲル、または、これらの組み合わせを前記チャンバ内に注入することによって生じさせられる参考態様28に記載の医療装置送達システム。
[参考態様42]
前記反転シースは、さらに退縮部材を備える参考態様28に記載の医療装置送達システム。
[参考態様43]
前記退縮部材は、ワイヤ、ポリマーテザー、および、ポリマーチューブから成るグループから選択される参考態様42に記載の医療装置送達システム。
[参考態様44]
前記反転シースはバルーンを備える参考態様28に記載の医療装置送達システム。
[参考態様45]
医療装置を装着する方法であって、
医療装置を半径方向に圧縮する段階と、
内側層と外側層と第1の輪郭と第2の輪郭とを備える反転シースによって前記医療装置を覆う段階
とを含む方法。
[参考態様46]
前記第1の輪郭を得るために前記反転シースに対して張力を加える段階をさらに含む参考態様45に記載の方法。
[参考態様47]
医療装置を送達する方法であって、
内側層と外側層と第1の輪郭と第2の輪郭とを備える反転シースによって覆われた半径方向に圧縮された医療装置を所望の解剖学的位置に位置決めする段落を含み、前記反転シースは前記第1の輪郭で所望の解剖学的位置に位置決めされる方法。
[参考態様48]
前記第2の輪郭を得るために前記内側層と前記外側層との間に流体を注入し、これによって短縮と軸方向移動の少なくとも一方によって前記反転シースを外転させる段階を、さらに含む参考態様47に記載の方法。
[参考態様49]
バルーンを膨張させるために前記流体を前記バルーンの中に注入する段階をさらに含む参考態様48に記載の方法。
[参考態様50]
前記流体を前記バルーンの中に注入して前記バルーンを膨張させる段階をさらに含み、および、前記バルーンを膨張させるために必要とされる圧力が、前記反転シースを外転させるために必要とされる圧力よりも大きい参考態様49に記載の方法。
[参考態様51]
前記医療装置は自己拡張型である参考態様47に記載の方法。
[参考態様52]
前記医療装置は、ステント、ステントグラフト、フィルター、オクルダー、潰瘍学療法、弁、圧力流監視装置、留置カテーテル、薬剤送達装置、および、エネルギーの伝達に関するワイヤから成るグループから選択される参考態様47に記載の方法。
[参考態様53]
前記反転シースは螺旋状に巻き付けられている参考態様47に記載の方法。
[参考態様54]
前記螺旋状に巻き付けられた反転シースはポリマーテープを備える参考態様53に記載の方法。
[参考態様55]
前記ポリマーテープはePTFEを備える参考態様54に記載の方法。
[参考態様56]
前記ePTFEは異方性である参考態様55に記載の方法。
[参考態様57]
前記反転シースはさらに退縮部材を備える参考態様47に記載の方法。
[参考態様58]
前記退縮部材は、ワイヤ、ポリマーテザー、および、ポリマーチューブから成るグループから選択される参考態様57に記載の方法。
[参考態様59]
前記反転シースを外転させるために前記退縮部材を退縮させる段階をさらに含む参考態様58に記載の方法。
[参考態様60]
医療装置送達システムであって、
近位端部と遠位端部とを有する細長部材と、
近位端部と遠位端部とを有する医療装置と、
内側層と外側層とを有し、および、前記内側層と前記外側層は少なくとも部分的にチャンバを画定する反転シースと、
バルーン
とを備え、
前記バルーンと前記チャンバは流体連通しており、
前記医療装置は、前記医療装置の周りに配置されている前記反転シースを伴って、前記細長部材の前記遠位端部に向けて配置されており、および、その両方は前記バルーンの周りに配置されており、
前記チャンバが加圧される時に、前記反転シースが外転する
医療装置送達システム。
[参考態様61]
外転が第1の圧力で生じ、および、前記バルーンの膨張は第2の圧力で生じる参考態様60に記載の医療装置送達システム。
[参考態様62]
前記反転シースは、さらに退縮部材を備える参考態様60に記載の医療装置送達システム。
[参考態様63]
前記退縮部材は、ワイヤ、ポリマーテザー、および、ポリマーチューブから成るグループから選択される参考態様60に記載の医療装置送達システム。
【符号の説明】
【0102】
100 反転シース
101 反転部分
102 首部部分
104、105 壁
106 折り目
120 流体
130 チャンバ
135 流体導管
140 流体ポート
150 医療装置
160 細長部材
図1A
図1B
図1C(1)】
図1C(2)】
図1C(3)】
図1D
図2A
図2B
図2C
図2D
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
図6C(1)】
図6C(2)】
図6C(3)】
図6C(4)】
図6C(5)】
図6C(6)】
図6C(7)】
図7
図8A
図8B