(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記進退位置制御機構は、前記ケース側部材と前記進退部材側部材との相対的な移動動作を規制する、板状の案内部と、前記案内部に案内される被案内部と、を有し、前記被案内部が前記案内部の第1位置と第2位置とに案内されることにより前記進退部材が前記前進位置と前記後退位置とに移動され、
前記ケース側部材と前記進退部材側部材との何れか一方が前記被案内部を有し、他方が前記案内部を有する請求項1記載の進退移動装置。
前記ケースと前記進退部材とのいずれか一方に、前記ケースに対して相対回転しながら進退移動するように前記進退部材の移動軌跡を案内する軌跡案内部を有し、他方に前記軌跡案内部により案内される被軌跡案内部を有する、
請求項1または請求項2に記載の進退移動装置。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の各実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0012】
図1は、本発明の実施の形態に係る進退移動装置を、フューエルリッドの開閉装置に適用した構成を示す斜視図である。
図2は、進退部材の係止部とフューエルリッドの被係止部との関係を説明する図である。
【0013】
本実施の形態の開閉装置100は、車両の給油口が収容される開口の蓋を開閉する装置である。開閉装置100は、車体105に設けられた開口103と、開口103を塞ぐ蓋であるフューエルリッド101と、フューエルリッド101を旋回可能に支持するヒンジ102と、進退移動装置1とを有する。
【0014】
進退移動装置1は、進退部材11と、進退部材11の先端に設けられた係止部12とを有し、進退部材11が進退して、フューエルリッド101を開閉する。
【0015】
フューエルリッド101には、進退部材11の係止部12が係止可能な被係止部104が設けられている。
【0016】
このような開閉装置100によれば、フューエルリッド101が閉じられる際、フューエルリッド101が進退部材11を押して進退部材11が車両105の内方ヘ後退する。さらに、進退部材11の係止部12が回転して被係止部104と係止される。
図2の仮想線により、係止部12が被係止部104に当接した状態、
図2の実線により係止部12と被係止部104とが係止された状態を示す。被係止部104は、例えば、係止部12を通過する孔であり、係止部12が被係止部104の孔を通過して回転することで、係止部12が被係止部104の孔を通過できないように係止される。これにより、フューエルリッド101が閉じられてロックされる。
【0017】
フューエルリッド101により開口103が閉じられた状態で、フューエルリッド101を押すと、進退部材11にバネ力が働いて、進退部材11が車両105の外方へ前進する。このとき、進退部材11の係止部12が回転して被係止部104との係止が解かれる。これにより、フューエルリッド101が開く作動をする。
【0018】
また、進退移動装置1の進退移動が制限された制限状態であれば、フューエルリッド101が閉じられているときに、フューエルリッド101をさらに押しても、進退部材11は進退せず、フューエルリッド101は開かない。
【0019】
次に、進退移動装置1の詳細を説明する。
【0020】
図3は、本発明の実施の形態に係る進退移動装置1を示す斜視図である。
図4は、進退移動装置1において進退部材が前進位置に前進した状態を示す正面図である。
図5は、進退移動装置1において進退部材が後退位置に後退した状態を示す正面図である。
図6、
図7、
図9〜
図12には、進退移動装置1の複数の部品を分離させた分離斜視図を示す。
図8は、進退部材側部材を示す背面斜視図である。
図13は、進退部材側部材を示す、(a)正面図、(b)B−B線断面図、(c)底面図、(d)A−A線断面図である。
図14は、
図6のケースを示す、(a)正面図、(b)K−K線断面図である。
【0021】
進退移動装置1は、進退部材11と、ケース40と、進退部材側部材20と、制限部材30と、ウォームホイール34と、モータ60と、ウォーム61と、バネ71と、ピン72と、板バネ73と、蓋体58とを備えている。
【0022】
ケース40は、
図6および
図14に示すように、各部品を保持する複数の保持部を有している。ケース40は、開口を有し、開口が蓋体58に覆われて、各部品を内部に収容する。ケース40の一面には、進退部材11が、ケース40の外側に前進し、ケース40の内側に後退することが可能なように、進退部材11の一部が通過する貫通穴43が設けられている。ケース40は、開口を上部として、底部と底部に立設された壁状部により、進退部材11、制限部材30などの各部品が保持される保持部が形成されている。
【0023】
ケース40には、進退部材11を一方向に移動可能に保持する第1保持部41、制限部材30をスライド可能に保持する第3保持部50、進退部材側部材20の一部をスライド可能に保持する第2保持部51、ウォームホイール34を回転可能に支持する支軸44、ウォーム61の軸部61aを支持する軸受け46、モータ60を保持するモータ保持部45、バネ保持軸47、および、板バネ保持部48が設けられている。
【0024】
進退部材11は、円柱軸状または円筒軸状のロッド部分と、ロッド部分の先端に設けられた係止部12とを有している。ロッド部分には、後述の進退部材側部材20が相対回転可能に嵌合する被嵌合部である環状溝13を軸方向の一部に設けられ、環状溝13より後退側に螺旋状溝14が設けられている。進退部材11の軸方向が進退部材11の進退方向となる。進退部材11がケース40の外部に進む方向を前進方向、ケース40の内方に進む方向を後退方向と呼ぶ。前記被嵌合部は、進退部材11が軸周り方向に回転した際に、進退部材側部材20が変位して制限部材30による制限が阻害されないように設けられており、環状溝13については、進退部材11の軸に対して垂直となるように設けられている。
【0025】
進退部材11は、ケース40の貫通穴43に通され、且つ、ケース40の第1保持部41にスライド可能に保持される。第1保持部41には進退部材を保持する壁面が設けられ、当該壁面には突起42が設けられている。進退部材11は、ケース40の底側(蓋体が取り付けられる側と反対側)の壁面の突起42が螺旋状溝14に挿入されるように、配置される。また、進退部材11は、後述の進退部材側部材20と蓋体58とケース40の壁面とにより、軸方向に直交する方向の移動が制限され、突起42が螺旋状溝14から脱離することが抑制されるので、進退部材11が進退方向に移動すると、突起42により螺旋状溝14の周回り方向の位置が拘束されて、進退部材11が軸心を中心に回転する。螺旋状溝14については、進退部材11がフューエルリッドの開閉が回転可能であれば公知の溝として構成することができる。
【0026】
第1保持部41の突起42と、進退部材11の螺旋状溝14とは、進退部材11の回転移動の軌跡に沿うように進退部材11を案内する軌跡案内部と、被軌跡案内部とを構成する。なお、第1保持部41に螺旋状溝などの軌跡案内部を設け、進退部材11に突起などの被軌跡案内部を設けてもよい。
【0027】
図7と
図8に示すように、進退部材側部材20は、進退部材11に相対的に回転可能に嵌合する。具体的には、進退部材側部材20は、進退部材11の軸と水平に延びて案内部21を有する第1板状部20aから、進退部材11の軸に対して垂直に延びる第2板状部20bを有し、前記第2板状部20bにはC字状の嵌合部23を有し、嵌合部23が進退部材11の環状溝13に嵌合する。これにより、前記第2板状部20bは、進退部材11の軸に対して垂直方向に被嵌合部である環状溝13と摺動し、進退部材11の軸方向に対して水平方向の移動が被嵌合部である環状溝13により係止されるため、進退部材11の軸心を中心とする回転方向に、進退部材11と進退部材側部材20とが相対的に回転可能となり、且つ、進退部材11の軸方向に、進退部材11と進退部材側部材20とが相対的に移動不可となる。また、進退部材側部材20には、前記第1板状部20aと第2板状部20bとに直角に交わるように第3板状部20cが設けられ、前記第1板状部20aと第2板状部20bとに直角に交わって第3板状部20cと対向するように第4板状部20dが設けられている。前記嵌合部23が前記環状溝13に嵌合した際には、進退部材側部材20は、第1板状部20aと第3板状部20cと第4板状部20dとで、進退部材11を周方向に取り囲むように、進退部材11上に取付けられる。また、進退部材側部材20には、進退部材11のロッド部分の外面に沿った形状の曲面25が設けられている。そして、曲面25が進退部材11のロッド部分の外面に沿った状態で、進退部材側部材20と進退部材11とが相対的に回転する。これにより、がたつきのない回転が得られる。嵌合部23は、進退部材11の進退方向で、進退部材側部材20の前進側に配置されている。
【0028】
なお、進退部材11と進退部材側部材20との嵌合構造は、両者が進退部材11の軸心を中心に相対的に回転可能であれば、どのような構造でもよく、例えば、進退部材11に環状の突起が設けられ、進退部材側部材20に、環状の突起と嵌合する環状溝が設けられていてもよい。環状の突起は、複数の突起に置き換えてもよい。進退部材側部材20の嵌合部23と進退部材11の被嵌合部とは、進退部材側部材20が進退部材11の軸方向の進退移動に伴って移動し、進退部材側部材20の移動が制限された場合には進退部材11の移動も制限されながら、進退部材11が進退部材側部材20に対して相対回転できるように、嵌合すればその具体的形状が特に限定されるものではないが、一方が環状であることが取付容易なことから好ましい。
【0029】
進退部材側部材20は、第1バネ71aの一端を保持する保持軸22を有する。保持軸22は、進退部材11の進退方向において、進退部材側部材20の後退側に設けられている。保持軸22の中心軸は、進退部材11の中心軸とほぼ平行であり、進退部材11の中心軸から外れた位置に配置されている。第1バネ71aは、進退部材側部材20を付勢することができれば、進退部材11に対する取付が特に限定されるものではなく、進退部材11と同軸に設けることもできるが、進退部材11の中心軸から外れた位置に配置することによりバネのストローク量を少なくすることができるので、装置構成を小型化することができるので好ましい。
【0030】
進退部材側部材20は、
図13(b)、
図13(c)、
図13(d)にも示すように、一部が張り出すように形成された張出部26を有する。進退部材側部材20は、張出部26がケース40の第2保持部51にスライド移動可能な状態で、ケース40に保持される。第2保持部51は、進退部材11の進退方向と平行に直線状に延びており、進退部材11が進退方向に移動すると、張出部26は第2保持部51に沿って移動する。第2保持部51は、横方を壁体51a〜51dに囲まれて形成されているので、進退部材側部材11の回転を抑制することもできる。張出部26は、第3板状部20cの、第1板状部20aからの延出方向先端に設けられているが、進退部材11の進退移動において、進退部材側部材20の姿勢が安定するのであれば、特に位置やケース40との接触位置が限定されるものではない。また、進退側部材20の第4板状部20dがケースの内壁と摺動して、進退部材11の進退移動に伴う進退部材側部材20の移動の際の姿勢を安定なものとしてもよい。
【0031】
張出部26には、制限部材30と係合して、進退部材側部材の進退部材11の中心軸方向の移動を制限する係合部が設けられ、制限部材30の延出部31が進入する凹部24として張出部26の一部に設けられている。
【0032】
さらに、進退部材側部材20は、第1板状部20aに板状の部材の表面に凹凸が形成された案内部21を有する。案内部21については後述する。
【0033】
図9に示すように、制限部材30は、本体部から進退部材11の進退方向と交差する方向に延出した延出部31と、回転方向の運動を直進方向の運動に変換するための溝部32と、を有している。制限部材30は、ケース40の第3保持部50にスライド可能に保持される。第3保持部50は、延出部31が延出した方向と同方向に直線状に延びており、この方向に制限部材30をスライド可能とする。
【0034】
ウォームホイール34は、ケース40の支軸44に回動可能に支持される。ウォームホイール34の軸孔35が支軸44に回動可能に通される。ウォームホイール34には、制限部材30の溝部32にスライド可能に挿入される突出部36が設けられている。ウォームホイール34が回動することで、円弧上を移動する突出部36が溝部32をスライドし、且つ、制限部材30に運動を伝達する。これにより制限部材30が第3保持部50に沿ってスライド移動する。
【0035】
進退部材11が後退位置にあり、制限部材30が所定量以上移動すると、制限部材30の延出部31が、進退部材側部材20の凹部24に進入して係合し、進退部材11を進退移動が制限された制限状態とする(
図3参照)。延出部31の先端は、凹部24に挿入しやすくする方向のテーパーを有する。
【0036】
図5における制限部材30の位置が、進退部材11を制限状態とする制限位置であり、
図4における制限部材30の位置が進退部材11の制限状態を解除する解除位置である。制限部材30が解除位置(
図4)にあるときには、進退部材11は前進および後退が可能となる。
【0037】
なお、進退部材11を制限状態にする構成は、制限部材30の延出部31が、進退部材側部材20の凹部24に進入する構成に限られず、様々な係合構造を適用してもよい。例えば進退部材11に凸部を設け、制限部材30に凹部を設け、制限部材30が制限位置に位置すると、凹部が凸部に係合して進退部材11が制限状態になる構成としてもよい。
【0038】
図10に示すように、ウォーム61とモータ60とは、モータ60の駆動によりウォーム61が回転するように固定される。モータ60は、モータ保持部45に保持される。ウォーム61の軸部61aは、ケース40の軸受け46に支持される。ウォーム61はウォームホイール34と歯合する。モータ60の配線は、ケース40と蓋体58とに囲まれた挿通孔49を通して外部に導かれる。
【0039】
図11に示すように、バネ71は、第1バネ71aと第2バネ71bとが略平行に並んで形成されている。第1バネ71aは第2バネ71bより全長が長く、また2つのバネを一体で成形してもよい。第1バネ71aは、一端がケース40の1つのバネ保持軸47に保持され、他端が進退部材側部材20の保持軸22に保持される。これにより、第1バネ71aは、進退部材側部材20に進退部材11の軸方向に反発力を及ぼす。
【0040】
第2バネ71bは、一端が、進退部材11と同軸上におけるケース40の後退位置側に設けられたもう一つのバネ保持軸47に保持される。第2バネ71bは、進退部材11が後退方向に移動した場合に、進退部材11の係止部12とは反対側の一端に当接して、進退部材11に進退方向の反発力を与える。これにより、進退部材11が押され、進退部材11が後退方向の終端近くになると反発力がより高く変化する。
【0041】
ピン72は、一端にケース40の嵌合孔53(
図11)に嵌合される曲がり部72aを有し、他端に進退部材側部材20の案内部21に案内される被案内部となる曲がり部72bを有する。ピン72は、進退部材11の進退移動を制御可能な剛性を有していれば、弾性を有していてもよい。板バネ73は、ピン72を案内部21に押し付けるようにケース40の板バネ保持部48に固定される。これらにより、ピン72の先端の曲がり部72bが進退部材側部材20の案内部21に押圧された状態となり、ピン72がケース40の嵌合孔53を中心に回動可能に、ピン72が固定される。
【0042】
進退部材側部材20の案内部21と、ピン72の曲がり部72bとが、進退位置制御機構に含まれて、進退部材11の進退移動を制御することとなる。ピン72は、進退位置制御機構を構成するケース側部材の一例に相当する。
【0043】
進退部材側部材20の案内部21は、板状の面に周回する凹部を有し、この周回する凹部に沿うようにピン72の曲がり部72bを案内する。周回する凹部の底には段が設けられ、ピン72の曲がり部72bは、段を下る方向に案内される。これにより、ピン72の曲がり部72bは、案内部21の周回する凹部を一方向に周回するように案内される。ピン72の曲がり部72bが、案内部21の周回する凹部のうち後退側の位置(第1位置の一例に相当)にあるときに、進退部材11はケース40の外方に前進した前進位置となる。ピン72の曲がり部72bが、案内部21の周回する凹部の前進側の位置(第2位置の一例に相当)にあるときに、進退部材11はケース40の内方に後退した後退位置となる。
【0044】
また、案内部21の周回する凹部には、進退部材11の進退方向の前進側にM字状に曲がった経路部分を有する。この部分をピン72の曲がり部72bが案内されることで、進退部材11を一度ほぼ終端まで後退させると、進退部材11が少し前進して一旦停止し(ピン72の曲がり部72bがM字の谷部分に位置する状態)、もう一度ほぼ終端まで後退させると、進退部材11が前進位置まで前進するようになっている。
【0045】
進退部材11の移動は、外力によって後退方向の運動が生じ、バネ71の付勢力により前進方向の運動が生じる。
【0046】
なお、進退部材11の進退移動を制御する進退位置制御機構の構成は、上記構成に限られない。例えば、案内部21をケース40に固定し、案内部21に案内される被案内部を進退部材11に設けてもよい。
【0047】
蓋体58は、
図12に示すように、ケース40の開口を覆い、且つ、ケース40の内部に収容された複数の部品の片側を囲って、複数の部品が所定の動きをするように保持する。
【0048】
上記のように構成された進退移動装置1によれば、
図4に示すように、進退部材11が前進位置にあるとき、係止部12はフューエルリッド101の被係止部104の係止を解く方向を向いている。また、モータ60の制御により、ウォームホイール34が所定の回転位置に固定され、制限部材30を解除位置に配置する。また、このとき、進退部材11は、第1バネ71aの反発力を、進退部材側部材20を介して受けて、前進方向に付勢されている。また、ピン72の曲がり部72bが、案内部21の周回経路上の後退側に位置して、進退部材11がそれ以上前進するのを制限している。
【0049】
この状態で、進退部材11に後退する方向の外力が加えられると、進退部材11が後退する。後退中、進退部材11の先端が回転するような進退部材11の移動軌跡を生じるように、進退部材11の螺旋状溝14がケース40の突起42により案内されて後退位置へと移動する。これにより、進退部材11は軸心を中心とする回転方向に回転する。
【0050】
外力により進退部材11を最も後退した位置まで移動させると、この過程で、第1バネ71aが縮み、第2バネ71bが進退部材11に当接して進退部材11の反発力が大きくなる。また、
図5に示すように、ピン72の曲がり部72bが、案内部21の周回経路上の前進側に位置し、一旦、進退部材11が前進しないように保持する。また、進退部材11の係止部12は、フューエルリッド101の被係止部104に係止される方向を向いている。
【0051】
進退部材11が後退した状態で、モータ60の制御により、ウォームホイール34が回転すると、
図5に示すように、制限部材30が制限位置まで移動して、進退部材側部材20のスライド移動を制限する。これにより進退部材11の進退移動が制限される。
【0052】
また、進退部材11が後退した状態で、モータ60の制御により、ウォームホイール34が逆に回転すると、
図4に示すように、制限部材30が解除位置まで移動して、進退部材側部材20のスライド移動の制限が解除され、これにより進退部材11の進退移動の制限も解除される。
【0053】
この状態で、進退部材11に後退する方向の外力が加えられると、ピン72の曲がり部72bが、案内部21の周回経路上において、前進側から後退側へ案内される経路部位に移動する。そして、進退部材11の外力を無くすと、第1バネ71aの反発力により、進退部材側部材20がスライド移動して、進退部材11を前進位置まで移動させる。
【0054】
以上のように、本実施の形態の進退移動装置1によれば、進退部材側部材20が進退部材11と相対的に回転可能に嵌合していることで、進退部材11が回転しながら進退するときに、進退部材側部材20は、回転せずに進退方向にスライド移動する。そして、制限部材30が進退部材側部材20と係合して、進退部材11の進退移動を制限する。よって、部品の寸法精度がさほど高くなく、経年劣化で部品にヘタリが生じていても、制限部材30と進退部材側部材20との係合を確実に行うことができる。
【0055】
さらに、制限部材30と、ウォームホイール34とは、回転運動を直進運動に変更する機構が設けられ、制限部材30は直進して進退部材側部材20と係合する。よって、制限部材30と進退部材側部材20との係合をより確実に行うことができる。
【0056】
また、進退部材側部材20は、進退部材11の進退移動を制御する案内部21を有している。よって、進退部材11が回転しながら進退する構成でも、進退部材11の進退移動の制御を行う構造を容易に付与できる。
【0058】
なお、本発明は、上記実施の形態に制限されるものではなく、様々に変更可能である。例えば、上記実施の形態では、制限部材が直進する構成を示したが、制限部材は円運動を行って、進退部材側部材と係合する構成を採用してもよい。
【0059】
また、開閉装置として、フューエルリッドの開閉装置を例示したが、フラップ式の様々な開閉装置に、本発明の進退移動装置を同様に適用できる。さらに、進退移動装置は、開閉装置に限らず、様々な装置に搭載されてもよい。