特許第6360174号(P6360174)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6360174
(24)【登録日】2018年6月29日
(45)【発行日】2018年7月18日
(54)【発明の名称】3次元ワイヤボンド型インダクタ
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/60 20060101AFI20180709BHJP
   H01L 25/00 20060101ALI20180709BHJP
   H01F 27/00 20060101ALI20180709BHJP
   H01F 17/00 20060101ALI20180709BHJP
【FI】
   H01L21/60 301A
   H01L25/00 Z
   H01F27/00 S
   H01F17/00 C
【請求項の数】30
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2016-539293(P2016-539293)
(86)(22)【出願日】2014年12月16日
(65)【公表番号】特表2017-501574(P2017-501574A)
(43)【公表日】2017年1月12日
(86)【国際出願番号】US2014070517
(87)【国際公開番号】WO2015100067
(87)【国際公開日】20150702
【審査請求日】2017年8月18日
(31)【優先権主張番号】61/920,334
(32)【優先日】2013年12月23日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/177,620
(32)【優先日】2014年2月11日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】チェンジエ・ズオ
(72)【発明者】
【氏名】マリオ・フランシスコ・ヴェレス
(72)【発明者】
【氏名】ジョンヘ・キム
(72)【発明者】
【氏名】デイク・ダニエル・キム
(72)【発明者】
【氏名】チャンハン・ホビー・ユン
【審査官】 右田 勝則
(56)【参考文献】
【文献】 特表2006−528854(JP,A)
【文献】 特開昭60−194508(JP,A)
【文献】 特開平09−106915(JP,A)
【文献】 特開平10−074625(JP,A)
【文献】 特公昭55−017483(JP,B1)
【文献】 特開平04−354108(JP,A)
【文献】 実開昭50−044258(JP,U)
【文献】 特開2002−290186(JP,A)
【文献】 特開2005−026384(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0236701(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/60
H01F 17/00
H01F 27/00
H01L 25/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面を含む基板と、
前記基板に集積化されたキャパシタであり、前記表面に隣接する金属プレートを含む、キャパシタと、
前記表面から突出するように構成されている一連のワイヤループであり、各ワイヤループが前記表面の上方に延びるアーチを形成する、一連のワイヤループと、
前記表面の上であり、且つ、インダクタを形成するために前記ワイヤループに結合するように構成された平坦なインダクタ接続部分と、を備え、
前記インダクタが、前記一連のワイヤループのうちの第1のワイヤループの第1の端部から前記一連のワイヤループのうちの最後のワイヤループの第2の端部まで延び、前記第1のワイヤループの前記第1の端部が、前記インダクタの第1の端子を形成し、前記一連のワイヤループのうちの前記最後のワイヤループの前記第2の端部が、前記インダクタの第2の端子を形成し、さらに、前記インダクタの前記第1の端子が、前記キャパシタの前記金属プレートに直接接合される、装置。
【請求項2】
前記表面に隣接する前記平坦なインダクタ接続部分の第1のインダクタ接続部分をさらに含み、前記第1のワイヤループの第2の端部が、前記第1のインダクタ接続部分にワイヤボンディングされ、前記ワイヤループのうちの第2のワイヤループの第1の端部が、前記第1のインダクタ接続部分にワイヤボンディングされ、さらに、前記第1のインダクタ接続部分が、前記インダクタの一部を形成する、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記平坦なインダクタ接続部分の前記第1のインダクタ接続部分が、少なくとも20ミクロンの第1の厚さを有し、
前記キャパシタの前記金属プレートが、2ミクロンと3ミクロンとの間の第2の厚さを有する、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記平坦なインダクタ接続部分の内の少なくとも1つが、前記インダクタの幅よりも大きい長さを有する、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記平坦なインダクタ接続部分の内の少なくとも1つの対向する端部が、前記インダクタの軸に沿って互いにオフセットされている、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記一連のワイヤループが、切頂らせん形状を形成する、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記基板の前記表面にパッドをさらに含み、前記最後のワイヤループの前記端部が前記パッドにボンディングされる、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記一連のワイヤループにおける少なくとも1つのループの端部が、前記平坦なインダクタ接続部分の対応する平坦なインダクタ部分によって前記一連のワイヤループにおける隣接するループの端部へと前記インダクタの軸を横切って接続される、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記金属プレートが誘電体層の上に露出した第2の金属層を含み、前記キャパシタが、
前記基板の前記表面上の第1の金属層と、
前記第1の金属層と前記第2の金属層との間に配設された前記誘電体層とをさらに含む、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記平坦なインダクタ接続部分のいずれも、前記インダクタの軸に対して垂直ではない、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記一連のワイヤループにおける少なくとも1つのワイヤループの中心が、前記インダクタの軸に沿って整列される、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記基板が、パッシベーション層である、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
各ワイヤループを通って流れる電流によって誘起される磁場が、前記一連のワイヤループの内の他のワイヤループによって生成される磁場を強化するように、前記ワイヤループが構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項14】
前記キャパシタの前記金属プレートが、前記平坦なインダクタ接続部分と比較して比較的薄い、請求項1に記載の装置。
【請求項15】
基板上にキャパシタを形成するステップであり、金属プレートを形成するステップを含む、ステップと、
前記基板上にインダクタを形成するステップであり、前記インダクタを形成するステップは、各ワイヤループが前記基板の表面の上方へ伸びるアーチを形成する一連のワイヤボンディングされたループを形成するステップ、および、前記表面の上であり且つ前記インダクタを形成するために前記ワイヤループを結合するように構成された平坦なインダクタ接続部分を形成するステップを含み、前記インダクタが、第1のワイヤループの第1の端部における第1の端子から前記基板の上の最後のワイヤループの第2の端部における第2の端子まで延びる、ステップと、
前記第1のワイヤループの前記第1の端部を前記金属プレートに直接接合するステップと
を含む方法。
【請求項16】
前記基板の表面に誘電体層を堆積させるステップと、その後、前記誘電体層の表面に前記平坦なインダクタ接続部分のインダクタ接続部分を電気めっきするステップをさらに含み、前記インダクタを形成するステップが、前記第1のワイヤループの第2の端部を前記インダクタ接続部分にワイヤボンディングするステップと、第2のワイヤループの第1の端部を前記インダクタ接続部分にワイヤボンディングするステップとを含み、さらに、前記インダクタ接続部分が、前記インダクタの一部を形成する、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記キャパシタの前記金属プレートが、前記平坦なインダクタ接続部分と比較して比較的薄いように形成される、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記平坦なインダクタ接続部分の内の少なくとも1つの対向する端部が、前記インダクタの軸に沿って互いにオフセットされるように形成される、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記一連のワイヤループが、切頂らせん形状に形成される、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記一連のワイヤループにおける少なくとも1つのループの端部が、前記平坦なインダクタ接続部分の対応する平坦なインダクタ部分によって前記一連のワイヤループにおける隣接するループの端部へと前記インダクタの軸を横切って接続するように形成される、請求項15に記載の方法。
【請求項21】
前記平坦なインダクタ接続部分のいずれも、前記インダクタの軸に対して垂直に形成されない、請求項15に記載の方法。
【請求項22】
前記一連のワイヤループにおける少なくとも1つのワイヤループの中心が、前記インダクタの軸に沿って整列されるように形成される、請求項15に記載の方法。
【請求項23】
前記基板が、パッシベーション層として形成される、請求項15に記載の方法。
【請求項24】
各ワイヤループを通って流れる電流によって誘起される磁場が、前記一連のワイヤループの内の他のワイヤループによって生成される磁場を強化するように、前記ワイヤループは形成される、請求項15に記載の方法。
【請求項25】
前記キャパシタを形成するステップが、
前記基板の表面に第1の金属層を堆積させるステップと、
前記第1の金属層の上に誘電体層を堆積させるステップと、
前記誘電体層の上に第2の金属層を堆積させるステップであり、前記金属プレートが前記第2の金属層を含む、ステップと、
前記誘電体層の前記第2の金属層を露出させるステップと、
を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項26】
前記第1の金属層および第2の金属層を堆積させるステップが、スパッタリングするステップを含み、前記第1のワイヤループの前記第1の端部を接合するステップが、前記インダクタの前記第1の端子を前記金属プレートにワイヤボンディングするステップ、および、前記インダクタの前記第2の端子をパッドにワイヤボンディングするステップを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記平坦なインダクタ接続部分の内の少なくとも1つが、前記インダクタの幅よりも大きい長さを有するように形成される、請求項15に記載の方法。
【請求項28】
基板と、
キャパシタと、
各ワイヤループが前記基板の表面の上方へ伸びるアーチを形成する、第1のワイヤループから最後のワイヤループまで配列された複数のワイヤループ、および、前記基板の前記表面の上であり且つインダクタを形成するために前記ワイヤループを結合するように構成された平坦なインダクタ接続部分を含む、インダクタと
を備え、
前記インダクタが、前記第1のワイヤループの第1の端部から前記最後のワイヤループの第2の端部まで延び、前記第1のワイヤループの前記第1の端部が、前記インダクタの第1の端子を形成し、前記インダクタの前記第1の端子が、前記キャパシタへ直接ワイヤボンディングされ、
前記キャパシタ、および、前記インダクタの少なくとも一部が、前記基板上に集積化される、共振タンク回路。
【請求項29】
前記基板上に集積化された前記平坦なインダクタ接続部分の少なくとも1つのインダクタ接続部分をさらに含み、前記ワイヤループが、前記少なくとも1つのインダクタ接続部分にワイヤボンディングされ、前記少なくとも1つのインダクタ接続部分が、前記インダクタの一部を形成する、請求項28に記載の共振タンク回路。
【請求項30】
表面を有する基板と、
前記基板に集積化されたキャパシタと、
各ワイヤループが前記基板の前記表面の上方へ伸びるアーチを形成する、第1の端子を有する第1のワイヤループを含む複数のワイヤループと、
インダクタを形成するために前記表面の上の対応する平坦なインダクタ接続部分を用いて前記ワイヤループを一緒に結合させるための手段であって、前記第1のワイヤループの第1の端部が、前記インダクタの第1の端子を形成し、さらに、前記インダクタの前記第1の端子が、前記キャパシタに直接接合される、手段と
を備える装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2013年12月23日に出願された米国仮特許出願第61/920,334号の利益を主張し、それは2014年2月11日に出願された米国特許出願第14/177,620号の利益を主張し、両方とも全体が参照により明細書に組み込まれる。
【0002】
本出願は、インダクタを含む集積回路パッケージに関する。
【背景技術】
【0003】
高い品質(Q)係数のインダクタおよびキャパシタが、高性能共振タンク回路を達成するために必要とされる。たとえば、高いQの共振タンク回路を使用すると、効率が改善され、RFフロントエンドの歪みおよび高調波が低減され、フィルタおよびダイプレクサのより低い挿入損およびより高い帯域外除去が可能になり得る。加えて、高いQの共振タンク回路は、RF感度および選択性を改善する。
【0004】
インダクタまたはキャパシタの品質係数は、その直流(DC)抵抗(Rdc)に反比例する関係である。スペースを問題としない非モバイル用途では個別の従来のインダクタまたはキャパシタを使用して、高いQのインダクタまたはキャパシタを達成することが比較的容易であり得るが、コンパクトな集積化設計ではそのような個別の構成要素のためのスペースがない。したがって、構成要素密度を上げるための1つの手法は、所望のインダクタおよびキャパシタをパッケージ基板の金属層に集積化することである。キャパシタを形成するために使用される金属層は、一般に、寄生インダクタンスを低減するためにかなり薄い。しかし、結果として生じるインダクタとキャパシタとの間の相互接続部は、従来、これらの比較的薄い金属層のうちの1つに形成され、それは、DC抵抗を増加させ、したがって、結果として生じる品質係数を低下させる。代替として、受動構成要素をダイ上に集積化することができるが、最新のCMOSプロセスの金属層厚さは非常に薄いので、結果として生じる受動構成要素のDC抵抗はやはり比較的高い。その結果として、ダイ集積化またはパッケージ集積化されるインダクタ、キャパシタ、およびLC共振タンク回路の品質係数は、RF設計で必要とされる高性能にとって低すぎる値に制限されている。
【0005】
参考文献のネバダ州、Koninklijke Philips Electronicsへの国際公開第2005/008694号、Wangへの米国特許出願公開第2008/079115号明細書、Knapp等への米国特許出願公開第2005/285262号明細書、Xerox Corporationへの欧州特許出願公開第1202296号明細書、およびMatsushita Electric Ind Co LTdへの特開平10−289921号公報は、基板上にワイヤループを用いて形成されたインダクタを使用するシステムを例示している。国際公開第2005/008694号は、第1の接点パッドと回路要素との間の第1のワイヤループと、回路要素と第2の接点パッドとの間の第2のワイヤループとを含むインピーダンス変換回路をもつシステムを教示している。第1の接点パッドおよび第2の接点パッドは、入力接触部および出力接触部を形成することができる。米国特許出願公開第2008/079115号明細書は、緩衝層の上にあるパッドにワイヤボンディングされたインダクタを教示している。米国特許出願公開第2005/285262号明細書は、ワイヤボンディング型インダクタが半導体パッケージのパッドに接続された状態での半導体パッケージにおけるワイヤボンディング型インダクタを教示している。欧州特許出願公開第1202296号明細書は、ワイヤボンディング技法を使用して金属トレースに接合され接続された面外インダクタを教示している。特開平10−289921号公報は、誘導要素を形成するためにボンディングパッドに接続されたボンディングワイヤを教示している。
【0006】
それゆえに、当技術分野において、品質係数が改善された集積化共振タンク回路への必要性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】国際公開第2005/008694号
【特許文献2】米国特許出願公開第2008/079115号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2005/285262号明細書
【特許文献4】欧州特許出願公開第1202296号明細書
【特許文献5】特開平10−289921号公報
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
複数のワイヤループまたはアーチを含むインダクタが提供される。ワイヤループのうちの1つに属する端部がキャパシタにワイヤボンディングされる。ワイヤボンディングは、寄生抵抗をほとんど導入せず、その結果、インダクタとキャパシタとの間の相互接続部は事実上無損失である。このようにして、インダクタとキャパシタとによって形成されている結果として生じる共振タンク回路の品質係数は好都合に高められる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1A】本開示の一実施形態による3次元インダクタの斜視図である。
図1B図1Aのインダクタおよび隣接する金属−絶縁体−金属(MIM)キャパシタのワイヤボンディングされた部分の拡大断面図である。
図2A】MIMキャパシタの形成の後およびインダクタの形成の前の図1Aの基板の断面図である。
図2B】インダクタ接続部分を形成した後の図2Aの基板の断面図である。
図2C】ワイヤアーチまたはループをMIMキャパシタの金属層およびインダクタ接続部分にワイヤボンディングした後の図2Bの基板の断面図である。
図3】本開示の一実施形態による3次元インダクタを製造する方法の流れ図である。
図4】本開示の一実施形態による埋込み型インダクタパッケージを組み込んでいるいくつかの例示の電子システムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施形態およびその利点は、次の詳細な説明を参照することによって最も良く理解される。同様の参照番号が、図のうちの1つまたは複数に示された同様の要素を識別するために使用されていることを了解すべきである。
【0011】
高いQ係数を用意するために共振タンク回路に好都合に組み込むことができる3次元インダクタが提供される。従来の集積化共振タンク回路では、パターン化金属層に形成されたリード線またはトレースなどの相互接続部により、インダクタがキャパシタに結合されている。そのような従来の相互接続部は、パターン化金属層が一般に比較的薄いので望ましくないほどの高い量の寄生抵抗を有し、それにより、結果として生じる共振タンク回路の品質係数を低下させている。対照的に、本明細書で開示する3次元インダクタは、この問題を解決し、共振タンク回路のインダクタ(L)構成要素とキャパシタ(C)構成要素との間の相互接続部の寄生抵抗(たとえば、DC抵抗、Rdc)を低減している。インダクタ−キャパシタ相互接続部の寄生抵抗は、本明細書でさらに説明するように、事実上除去される。
【0012】
3次元(3D)インダクタは、基板から離れてアーチ形に曲がる複数のワイヤコイルまたはループを含む。ワイヤループは、1つまたは複数のインダクタ接続部分によって相互接続される。インダクタ接続部分は、基板の平坦面に堆積されるかまたはさもなければ形成される。平坦面は、2つのデカルト次元を使用して画定することができる。対照的に、ワイヤコイルまたはループは、基板の平坦面から離れてアーチ形に曲がり、それにより、第3のデカルト次元に延びる。たとえば、平坦基板表面は、デカルトxおよびy次元に延びると見なすことができ、一方、ワイヤループは、さらに、z次元中に延びる。したがって、結果として生じる集積化インダクタは、平坦構造を使用して形成された集積化インダクタとは対照的に、3次元として示すことができる。
【0013】
各インダクタ接続部分は、1対のワイヤループに結合する。その名の通り、各インダクタ接続部分は、対応する対のワイヤループを相互接続するように機能する。たとえば、第1のワイヤループ、第2のワイヤループ、および最後に第3のワイヤループに及ぶ3つのワイヤループがある場合、少なくとも2つの対応するインダクタ接続部分があることになる。そのような実施形態では、第1のワイヤループの端部が、インダクタ接続部分のうちの第1のインダクタ接続部分にワイヤボンディングされる。同様に、第2のワイヤループの端部は、やはり、第1のインダクタ接続部分にワイヤボンディングされる。第2のワイヤループの残りの端部は、第2のインダクタ接続部分にワイヤボンディングされる。最後に、第3のワイヤループの端部は、やはり、第2のインダクタ接続部分にワイヤボンディングされる。より一般的には、3次元インダクタがN個のワイヤループ(Nは2以上の整数である)を含む場合、少なくともN−1個のインダクタ接続部分があることになる。
【0014】
3つのワイヤループを有する例示の3次元インダクタを再び参照すると、第2のワイヤループの両端部が、それぞれのインダクタ接続部分に結合される、すなわち、1つの端部が第1のインダクタ接続部分に結合され、一方、残りの端部が第2のインダクタ接続部分に結合されることを了解されるであろう。第1のワイヤループは、第1のインダクタ接続部分に結合される1つの端部を有するが、もちろん、この第1のワイヤループには別の端部がある。結果として生じる3次元インダクタの第1の端子を形成するのは、第1のワイヤループのこの「自由な」端部である。同様に、第3のワイヤループは、第2のインダクタ接続部分に結合される1つの端部を有するが、もちろん、同様に別の端部を有する。3次元インダクタの残りの第2の端子を形成するのは、第3のワイヤループのこの残りの端部である。3次元インダクタ実施形態で使用されるワイヤループの数にかかわらず、1つのワイヤループは、それが自由端部のうちの1つを有することになるという点で「開始」ワイヤループと見なすことができる。同様に、別のワイヤループは、それが残りの自由端部を有することになるという点で「終了」ワイヤループと見なすことができる。第1および第2の端子を3次元インダクタに与えるのは、これらの2つのワイヤループである。
【0015】
3次元インダクタを支持する基板は、金属−絶縁体−金属(MIM)キャパシタも支持する。3次元インダクタの端子のうちの1つは、MIMキャパシタにワイヤボンディングされる。それに関連して、MIMキャパシタは、誘電体層によって第2の金属層から分離されている第1の金属層を含む。金属層は、金属プレートと呼ぶこともできる。第1の金属層は基板と誘電体層との間にあり、一方、第2の金属層は誘電体層上に露出される。言い換えれば、第2の金属層は、基板表面上の「最上部の」金属層と見なすことができる。3次元インダクタの自由端部のうちの1つが、MIMキャパシタの露出した第2の金属層にワイヤボンディングされる。これは、ワイヤボンディングが3次元インダクタとMIMキャパシタとの間に寄生相互接続抵抗を事実上もたらさないので非常に有利である。相互接続された3次元インダクタとMIMキャパシタとは、従来の集積化共振タンク構成よりも高い品質係数を備えた集積化共振タンク回路を形成することができる。その上、ワイヤボンディングプロセスは経済的でかつ信頼性が高いので、品質係数のこの改善は低コストで行われる。加えて、3次元インダクタの基板占有面積は、追加の次元を使用しているために従来の2次元インダクタよりも小さい。これらの有利な特徴は、いくつかの例示の実施形態の以下の説明を通して一層良く了解されるであろう。
【0016】
例示の実施形態
次に図面を参照すると、図1Aは、集積化受動デバイス(IPD)パッケージ100内の例示の3次元インダクタ110の斜視図である。3次元インダクタ110は、共振タンク回路を形成するためにガラス基板、半導体基板、または有機基板などの基板102上に集積化することができる。インダクタ110は、ワイヤループ135、ワイヤループ140、およびワイヤループ145を含む複数のワイヤループを含む。インダクタ110は、インダクタ接続部分155およびインダクタ接続部分160などの複数のインダクタ接続部分をさらに含む。すべてが平坦基板表面150から離れてアーチ形に曲がるワイヤループ135、140、および145とは対照的に、インダクタ接続部分155および160は、基板表面150によって画定された面と実質的に平行な平坦構造である。したがって、前に論じたように、インダクタ110は「3次元」インダクタの一実施形態である。さらに前に論じたように、ワイヤループのうちの開始ワイヤループはインダクタ接続部分に接続されていない端部を有することになる。MIMキャパシタに好都合にワイヤボンディングできるのは、この自由端部である。たとえば、ワイヤループ135は、開始ワイヤループと見なすことができ、それは、MIMキャパシタ105にワイヤボンディングされる端部165を有する。したがって、端部165はインダクタ110の第1の端子である。インダクタ接続部分155は、ワイヤループ135をワイヤループ140に直列に結合させる。同様に、インダクタ接続部分160は、ワイヤループ140をワイヤループ145に直列に結合させる。ワイヤループ145は、インダクタにおける終了ワイヤループと見なすことができ、その結果、ワイヤループ145の端部170は、インダクタ110の対向する第2の端子を形成する。端部170は、パッド、またはインダクタ110への他の好適な相互接続部にワイヤボンディングされ得る。ワイヤループの数は、インダクタ110に対して示された3つから変更することができることを了解されるであろう。一般に、ワイヤループの数は、所望のインダクタンスおよび他の要因によって決まる。たとえば、2つのワイヤループしか有していない一実施形態は、1つのインダクタ接続部分を有することになる。同様に、4つのワイヤループを有する実施形態は、3つのインダクタ接続部分を有することになる。したがって、インダクタ接続部分の数はワイヤループの数よりも1つ少ないことがわかる。
【0017】
図1Bは、ワイヤループ145およびMIMキャパシタ105のワイヤボンディングされた端部165の断面図である。MIMキャパシタ105は、誘電体層125によって第2の金属層またはプレート115から絶縁された第1の金属層またはプレート120を含むことができる。ワイヤボンディングにより、ワイヤループ135は、金属層115に直接結合し、それにより、絶縁誘電体層125を横切って金属層120に容量的に結合する。このようにして、3次元インダクタ110(図1A)は、第1のワイヤループ135のワイヤボンディングされた端部165を通してMIMキャパシタ105に結合する。図1Aを再び参照すると、MIMキャパシタ105は、基板102上のパッシベーションまたは誘電体層130内にあり得る。1つの実施形態では、MIMキャパシタ105は、基板102の平坦面150と実質的に平行である面を画定する。この平坦性のために、MIMキャパシタ105は2次元構造を構成すると見なすことができる。同様に、インダクタ接続部分155および160も2次元構造を構成すると見なすことができる。対照的に、ワイヤループまたはコイル135、140、および145は、基板表面150によって画定される面の上方にアーチを形成する。したがって、インダクタ110は、MIMキャパシタ105とは対照的に3次元構造を構成すると見なすことができる。
【0018】
3次元インダクタ110の結果として生じるインダクタンスを最大にするために、各ワイヤループの中心はすべて、いくつかの実施形態ではインダクタ110の長手軸に沿って位置合わせすることができる。このようにして、各ワイヤループを通って流れる電流によって誘起される磁場は、残りのワイヤループによって生成される磁場を強化する。そのような位置合わせを考慮すると、インダクタ接続部分155および160も互いに実質的に平行となるように位置合わせされる。しかし、ワイヤループの中心は、代替実施形態では、長手方向に位置合わせされる必要がないことを了解されるであろう。たとえば、インダクタ接続部分160は、インダクタ接続部分155の長手軸に関して傾けられている長手軸を有することができる。したがって、様々なインダクタ接続部分が、図1Aの3次元インダクタ110とは対照的に、各々と平行でない代替実施形態がある。
【0019】
インダクタ接続部分155および160は、パターン化された銅またはニッケルの金属層などのパターン化金属層を含むことができる。たとえば、銅を基板102上に電気めっきして、インダクタ接続部分155および160を形成することができる。第1の金属層120および第2の金属層115とは対照的に、インダクタ接続部分155および160を形成する金属層は、実施形態によっては、インダクタ品質係数を向上させるために厚さを少なくとも20ミクロンなどと比較的厚くすることはできる。逆に、第1の金属層120および第2の金属層115は、実施形態によっては、比較的薄くすることができる。たとえば、第1の金属層120および第2の金属層115は、それらの周囲を正確に画定することができるように厚さをわずか数ミクロン(またはそれより少なく)することがある。このようにして、キャパシタ105の結果として生じるキャパシタンスも、そのような実施形態では、正確に規定される。加えて、金属層115および120がインダクタ接続部分155および160と比較して比較的薄い場合、キャパシタ105の寄生インダクタンスは低減される。
【0020】
MIMキャパシタ105と3次元インダクタ110との間の好都合に低い寄生抵抗を実現するために、ワイヤループ135の端部165は、第2の金属層115に直接ワイヤボンディングされる。代替として、ワイヤループ135の端部165が第2の金属層115に直接ワイヤボンディングされる代わりにパッドにワイヤボンディングされるように、金属パッド(図示せず)を第2の金属層115に堆積させることができる。そのようなパッドの使用は、第2の金属層115が薄すぎてワイヤボンドを受け入れることができない場合、有利である。たとえば、第2の金属層115が2ミクロン〜3ミクロンよりも薄い場合、それは薄すぎることがあり、その結果、ワイヤボンディングが不首尾に終わることがある。したがって、そのような実施形態では、追加の金属層に形成されたパッド(図示せず)により、ワイヤループ135の端部165は、第2の金属層115にワイヤボンディングすることができるようになる。
【0021】
ワイヤループ135、140、および145は、低い抵抗を備えるために十分大きい直径にすることができる。たとえば、ワイヤループ135、140、および145は、各々、実施形態によっては、少なくとも100ミクロンの直径を有することができる。ワイヤボンディングプロセスのために、端部165は、第2の金属層115と接合するとき広がることになり、その結果、端部165は、図1Bに示すように、ワイヤループ135の本体(bulk)の直径よりも一層大きい直径Dを有することになる。したがって、ワイヤループ145の端部165の表面積は比較的大きく、その結果、寄生抵抗が最小となる。対照的に、従来のインダクタ−キャパシタ相互接続部は、第2の金属層115をパターン化して同様にリード線を形成し、それにより、リード線が今度はワイヤコイル135の端部165に結合することを含み得る。前に論じたように、第2の金属層115は比較的薄いことがあり、その結果、そのような同様に薄い金属層から形成された相互接続は、第2の金属層115の端部165へのワイヤボンディングよりも非常に大きい抵抗のものとなることがある。
【0022】
ワイヤループ135の端部165と第2の金属層115との間のインターフェース151を通る電流の流れに対する断面積は、近似的に、π(D/2)=(π/4)Dによって与えられ、ここで、Dはワイヤループ135の端部165の直径である。第2の金属層115が、キャパシタ105をインダクタ110に相互接続させるために長さDの従来のリード線(図示せず)を形成した場合、結果として生じるインダクタ−キャパシタ相互接続部は、D*tの断面積を有することになり、ここで、tは第2の金属層115の厚さである。したがって、そのような従来の相互接続断面積に対する端部165の断面積の比は、π*D/tである。一般的なワイヤコイルのDはほぼ100ミクロン以上とすることができ、一方、厚さtは3ミクロンなどと比較的薄いことがあり得るので、ワイヤボンディングされた相互接続部151は、従来のインダクタ−キャパシタ相互接続部の断面積の概略で100倍を提供する。したがって、キャパシタの露出金属層に3次元インダクタの自由端部をワイヤボンディングすると、従来のインダクタ−キャパシタ相互接続と比較して寄生抵抗が著しく低減される。キャパシタ105およびインダクタ110は、直列にまたは並列に結合されると考えることができる。共振タンク技術分野で知られているように、そのような結合に対して結果として生じる共振周波数は、1/平方根(L*C)に比例し、ここで、Lはインダクタ110のインダクタンスであり、Cはキャパシタ105のキャパシタンスである。結果として生じる共振タンク回路は、好都合に、上述で論じた理由のため高品質係数を有する。その上、インダクタ110のワイヤボンディングのおかげで、構築することが比較的経済的である。次に、製造のいくつかの例示の方法が論じられる。
【0023】
製造の例示の方法
パッケージ100の製造は、図2Aに示すように、基板102の表面150上に第1の金属層120を堆積させることによって始まることができる。たとえば、アルミニウム、または銅もしくはニッケルなどの他の金属が、表面150上にスパッタされるかまたはめっきされ、パターン化されて、第1の金属層120を形成することができる。いくつかの実施形態では、第1の金属層120は、そのパターニングの精度を上げるために、厚さをわずか数ミクロン以下とすることがある。その結果として、そのような精度は、結果として生じるMIMキャパシタ105のキャパシタンス許容差を減少させる。
【0024】
次いで、誘電体層125は、たとえば、Al、Ta、SiN、ZrO、Al/ZrOサンドイッチ、SrTiO、およびBaSr1−xTiOなどの誘電体材料の原子層堆積を使用して堆積させることができる。多種多様の他の誘電体材料も誘電体層125を形成するのに適することを了解されるであろう。たとえば、誘電体層125は、タンタル酸化物を含むことができる。誘電体層125は、結果として生じるMIMキャパシタ105のキャパシタンスを増大させるために比較的薄く堆積させることができる。たとえば、誘電体層125は、実施形態によっては、数十オングストローム〜数百オングストロームの厚さを有することができる。
【0025】
誘電体層125が堆積されパターン化された後、第2の金属層115が、第1の金属層120に関して論じたのと同様に堆積されパターン化され得る。次いで、誘電体層130が、ポリイミド、または味の素ビルドアップフィルム(Ajinomoto build−up film)などの他のタイプの誘電体ポリマー、またはベンゾシクロブテンベースポリマーのスパンオン層(spun−on layer)などにより堆積され得る。代替として、誘電体層130は、基板102上にラミネートされ得る。誘電体層130がどのように堆積されるかにかかわらず、次いで、誘電体層130は、基板102だけでなくMIMキャパシタ105も覆うことになる。誘電体層130は、第2の金属層115を露出させるためにパターン化することができる。代替として、MIMキャパシタ105は、誘電体層130の堆積の前にマスクオフされ得る。
【0026】
図2Bに示すように、次いで、部分155などのインダクタ接続部分が、誘電体層130上に堆積され得る。たとえば、銅またはニッケルなどの金属が、誘電体層130上に電着されるかまたはめっきされ得る。いくつかの実施形態では、インダクタ接続部分は、結果として生じる3次元インダクタのインダクタンスを増大させるために厚さを数十ミクロンなどと比較的厚くすることができる。
【0027】
インダクタ接続部分が形成された状態で、ワイヤループが、インダクタ接続部分およびMIMキャパシタ105にワイヤボンディングされ得る。たとえば、ワイヤループ135は、図2Cに示すように、第2の金属層115およびインダクタ接続部分155にワイヤボンディングされ得る。残りのワイヤループは、共振タンクパッケージを完成させるために同様にワイヤボンディングされる。たとえば、図1Aを再び参照すると、ワイヤループ140は、インダクタ接続部分155および160にワイヤボンディングされる。それに関連して、ワイヤループ140は、インダクタ接続部分155の第1の端部に隣接するインダクタ接続部分にワイヤボンディングされ、一方、ワイヤループ135は、インダクタ接続部分155の対向する第2の端部に隣接してワイヤボンディングされる。同様に、ワイヤループ145は、インダクタ接続部分160と、さらにパッド170とにワイヤボンディングされる。
【0028】
製造方法の実施形態は、図3の流れ図に示すように要約することができる。方法は、基板上にキャパシタを形成するステップ300から始まり、キャパシタは基板上に金属プレートを含む。そのようなステップの一例は、図2Aに関して論じたようなMIMキャパシタ105を形成するステップである。特に、金属層115は、ステップ300における金属プレートの一例を提供する。
【0029】
方法は、基板上にインダクタを形成するステップ305をさらに含み、インダクタは、第1のワイヤループの端部から第2のワイヤループの端部まで延びる一連のワイヤボンディングされたワイヤループを含む。そのようなステップの一例は、図2Cのワイヤループ135に関するなどにより上述で論じられている。
【0030】
最後に、方法は、第1のワイヤループの端部を金属プレートに接合する処置315を含む。そのような処置の一例も図2Cのワイヤループ135に関して論じられている。このようにして、インダクタとキャパシタとを含む共振LCタンク回路が、基板上に非常に経済的に高品質係数を伴って集積化される。
【0031】
次に、例示の電子システムが論じられる。
【0032】
例示の電子システム
本明細書で開示されるような共振タンク回路を含むパッケージは、多種多様の電子システムに組み込むことができる。たとえば、図4に示すように、携帯電話400、ラップトップ405、およびタブレットPC410はすべて、本開示に従って構築された共振タンク回路を組み込んでいる集積回路パッケージを含むことができる。音楽プレーヤ、ビデオプレーヤ、通信デバイス、およびパーソナルコンピュータなどの他の例示的な電子システムも、本開示に従って構築された集積回路パッケージを用いて構成することができる。
【0033】
当業者が今ではもう了解するであろうように、および手近の特定の用途に応じて、多くの変更、置換、および変形が、本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、本開示の材料、装置、構成、およびデバイスの使用の方法に加えることができる。これに照らして、本明細書で図示し説明した特定の実施形態はいくつかの例にすぎないので、本開示の範囲は本明細書で図示し説明した特定の実施形態の範囲に限定されるべきでなく、むしろ、以下に添付した特許請求の範囲およびそれらの機能的な均等物の範囲と完全に同じ範囲であるべきである。
【符号の説明】
【0034】
100 集積化受動デバイス(IPD)パッケージ
102 基板
105 MIMキャパシタ
110 3次元インダクタ、インダクタ
115 第2の金属層またはプレート
120 第1の金属層またはプレート
125 誘電体層、絶縁誘電体層
130 パッシベーションまたは誘電体層
135、140、145 ワイヤループまたはコイル
150 平坦基板表面、基板の平坦面、表面
151 インターフェース、相互接続部
155、160 インダクタ接続部分
165 端部
170 端部、パッド
400 携帯電話
405 ラップトップ
410 タブレットPC
図1A
図1B
図2A
図2B
図2C
図3
図4