(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ヘッドボックス(110)から吊り下げられる遮蔽材(130)を開閉操作可能な複数の操作コード(150)の端部同士を連結するためのブラインド(100)の操作コード用止め具(160、260)において、
収容部(161a)が側面の複数個所に凹状に形成された止め具本体(161、261)と、
前記操作コードがそれぞれ連結され、前記収容部に係合された状態で収容される複数の連結体(162、262)と、
を備え、
前記収容部の上部には、前記収容部に収容された前記連結体の上方への移動を規制する上部規制部(161b、261b)が形成され、
前記操作コードに対して前記操作コード同士が離間する方向に力が掛かると、前記連結体は前記止め具本体から傾倒するように分離されることを特徴とする、ブラインドの操作コード用止め具。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、操作コード用止め具は、遮蔽材が最も下降した状態では上昇した位置にあり、遮蔽材が最も上昇した状態では下降した位置にある。このため、遮蔽材の状態によっては、操作コード用止め具は、ユーザーが操作し易い位置よりも上方にあったり下方にあったりすることになる。したがって、操作コード用止め具がユーザーが操作し易い位置よりも上方にあり、ユーザーが操作し易い位置に補助コードがある場合、ユーザーは補助コードを持って操作することが多い。ユーザーが補助コードを持って操作すると、補助コードが連結されている止め具本体に半径方向外向き又は軸方向の荷重がかかり、この荷重が一定以上になると止め具本体が連結体から脱落する。このため、操作コード用止め具が分解されて、遮蔽材の昇降操作ができなくなるという課題があった。
【0006】
そこで本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、操作コードに人や物が引っ掛かった時には連結体と止め具本体とが分離するが、止め具本体側から連結体に作用する力では分離せずに、遮蔽材の昇降操作を継続することの可能なブラインドの操作コード用止め具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明によれば、ヘッドボックスから吊り下げられる遮蔽材を開閉操作可能な複数の操作コードの端部同士を連結するためのブラインドの操作コード用止め具において、収容部が側面に形成された止め具本体と、前記操作コードがそれぞれ連結され、前記収容部に係合された状態で収容される複数の連結体と、を備え、前記収容部の上部には、前記収容部に収容された前記連結体の上方への移動を規制する上部規制部が形成され、前記操作コードに対して前記操作コード同士が離間する方向に力が掛かると、前記連結体は前記止め具本体から傾倒するように分離されることを特徴とする、ブラインドの操作コード用止め具が提供される。
【0008】
かかる構成によれば、操作コードに対して操作コード同士が離間する方向に力が掛かると、連結体は止め具本体から傾倒するように分離される。このため、操作コードに人や物が引っ掛かっても、操作コードと操作コード用止め具によって形成されるループが解除されて引っ掛かりが解消する。これにより、操作コードに人や物が引っ掛かったときの安全性を確保することができる。
【0009】
また、操作コードに対して操作コード同士が離間する方向に力が掛からない限り、連結体と止め具本体とが分離されない。このため、遮蔽材の昇降操作時に止め具本体と連結体とが分離されることがなく、遮蔽材を継続して操作することができる。
【0010】
さらに、止め具本体に作用する下降方向の力は、止め具本体の上部規制部によって連結体にも作用する。これにより、止め具本体が下降する際に、止め具本体と連結体とが分離してしまうことをより確実に防止することができる。
【0011】
本発明において、前記止め具本体には、一端部がボトムレールに連結される補助コードの他端部が連結されるようにしてもよい。これにより、補助コードを介して止め具本体に下方へ引く力が作用すると、この力が止め具本体の上部規制部によって、連結体にも作用し、止め具本体と連結体とが一体に下降する。これにより、止め具本体と連結体とが分離されることなく、補助コードの操作を継続することができる。
【0012】
また、前記上部規制部には、前記操作コードが挿通される切欠き部が形成されるようにしてもよい。これにより、止め具本体に上部規制部があっても昇降コードを連結体に連結することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、操作コードに人や物が引っ掛かった時には連結体と止め具本体とが分離するが、止め具本体側から連結体に作用する力では分離しないため、安全性を確保しつつ遮蔽材の昇降操作を継続することが可能である。なお、本発明のその他の効果は、本明細書及び図面の全体から明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】第1の実施形態にかかる操作コード用止め具を実施したブラインドの全体構成を示す正面図である。
【
図2】第1の実施形態の操作コード用止め具の斜視図である。
【
図3】操作コードと補助コードが取り付けられたブラインドの操作コード用止め具の正面図である。
【
図4】第1の実施形態の操作コード用止め具において、一部連結体を分離した状態を示す斜視図である。
【
図5】
図3の操作コード用止め具に、操作コードと補助コードを取り付けた状態を示す斜視図である。
【
図6】操作コードと補助コードが取り付けられたブラインドの操作コード用止め具の平面図である。
【
図7】操作コードと補助コードが取り付けられたブラインドの操作コード用止め具の底面図である。
【
図8】操作コードと補助コードが取り付けられたブラインドの操作コード用止め具において、全ての連結体が止め具本体から傾倒するように分離した状態を示す平面図である。
【
図9】操作コードと補助コードが取り付けられた操作コード用止め具において、全ての連結体が止め具本体から傾倒するように分離した状態を示す底面図である。
【
図12】操作コードに外力が加わり、連結体が止め具本体から傾倒するように分離している状態を示す断面図である。
【
図14】連結体が止め具本体から分離した状態を示す断面図である。
【
図16】第2の実施形態の操作コード用止め具の正面図である。
【
図17】第2の実施形態の操作コード用止め具において、一部連結体を分離した状態を示す斜視図である。
【
図19】操作コードに外力が加わり、連結体が止め具本体から傾倒するように分離している状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0016】
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係るブラインドの操作コード用止め具は、ヘッドボックスから吊り下げられるスラットを開閉操作可能な複数の操作コードの端部同士を連結するためのものであり、本実施形態に係るブラインドの操作コード用止め具について、
図1〜
図9を参照しながら説明する。
【0017】
まず、第1の実施形態にかかる操作コード用止め具を実施したブラインドの全体構成について説明する。
図1は、第1の実施形態にかかる操作コード用止め具を実施したブラインドの全体構成を示す正面図である。
【0018】
ブラインド100は、
図1に示したように、図示していない窓枠等に固定されるヘッドボックス110と、ヘッドボックス110から傾動可能に垂下するラダーコード120と、ラダーコード120に整列状態に載置される多数のスラット130と、最下段のスラット130の下方に配置され、ラダーコード120の下端が連結されるボトムレール140と、一端部がボトムレール140に連結されるとともに他端部がヘッドボックス110内に導入されてヘッドボックス110の一端から導出され、スラット130を開閉操作可能な3本の操作コード150と、3本の操作コード150の他端部同士を連結する操作コード用止め具160と、一端部が操作コード用止め具160に連結されるとともに他端部がボトムレール140に連結され、スラット130を上昇させたときに操作コード150の垂れ下がりを防止するとともに、スラット130を下降させたときに操作コード150あるいは操作コード用止め具160が上昇することで操作部に手が届かなかなくなることを回避する補助コード170と、ヘッドボックス110の一端に設けられ、回転することによりスラット130を傾動させる操作棒180と、を備えて構成される。なお、本実施形態では、操作コード150の数を3本としたが、これに限定されず、ブラインドの大きさやデザインなどに応じて、2本にしたり、4本以上にしたりすることができる。
【0019】
以下では、本実施形態に特徴的な構成要素である操作コード用止め具160について説明する。その他の構成要素については、一般的なものを用いることができるので、詳細な説明を省略する。
【0020】
(操作コード用止め具160)
まず、本実施形態の操作コード用止め具160の全体の構成について、
図2及び
図3を参照しながら説明する。
図2は、第1の実施形態の操作コード用止め具の斜視図であり、
図3は、操作コードと補助コードが取り付けられたブラインドの操作コード用止め具の正面図である。
【0021】
操作コード用止め具160は、
図2に示したように、止め具本体161と、止め具本体161に係合される3つの連結体162と、を備えている。操作コード用止め具160は、止め具本体161に3つの連結体162が係合されると略円柱状の形状をなすように構成されている。また、操作コード用止め具160には、
図3に示したように、3本の操作コード150と、補助コード170がそれぞれ連結されている。なお、本実施形態では、連結体162の数を操作コード150の数に対応させて3つとしたが、連結体162の数は操作コード150の数と同じかそれ以上であればよい。
【0022】
次に、操作コード用止め具160の各構成について、
図4〜
図7を参照しながら詳細に説明する。
図4は、第1の実施形態の操作コード用止め具において、一部連結体を分離した状態を示す斜視図である。
図5は、
図3の操作コード用止め具に、操作コードと補助コードを取り付けた状態を示す斜視図である。
図6は、操作コードと補助コードが取り付けられた操作コード用止め具の平面図である。
図7は、
図6の操作コード用止め具の底面図である。
【0023】
(止め具本体161)
止め具本体161は、
図4及び
図5に示したように、概形が円柱状であり、円柱状の側部に形成されて連結体162を収容する凹状の収容部161aと、収容部161aの上部に形成されて連結体162の上方への移動を規制する上部規制部161bと、上部規制部161bに形成されて操作コード150が挿通される切欠き部161cと、上部規制部161bに形成されて連結体162と係合する上部係合部161dと、収容部161aの下部に形成されて連結体162の下方への移動を規制する下部規制部161eと、下部規制部161eに形成されて連結体162と係合する下部係合部161fと、補助コード170の一端部が保持される中空部161gと、を備えて構成される。
【0024】
収容部161aは、連結体162が収容される凹状に形成された部分であり、止め具本体161の円柱状の側部の円周方向3か所にそれぞれ形成されている。なお、本実施形態では、一例として凹状の収容部161aを連結体162の数に合わせて複数形成したが、これに限定されず、円周方向に連続している凹部としてもよい。
【0025】
上部規制部161bは、各収容部161aの上部にそれぞれ形成されており、各上部規制部161bは、止め具本体161の円柱状の上部の一部分よりなる。上部規制部161bは、止め具本体161に下降させる方向への力が掛かったときに、連結体162に止め具本体161とともに下降させる方向への力を加える。
【0026】
切欠き部161cは、
図6に示したように、各上部規制部161bの円周方向中央位置寄りに上部規制部161bの半径方向に伸びて形成されており、操作コード150が挿通される。
【0027】
上部係合部161dは、上部規制部161bの各切欠き部161cの両側部に、上部規制部161bを上下方向に貫通して形成された方形状の貫通孔である。上部係合部161dには連結体162の上部が係合される。なお、本実施形態では、一例として上部係合部161dを貫通孔としたが、これに限定されず、貫通していない凹部としてもよい。
【0028】
下部規制部161eは、各収容部161aの下部にそれぞれ形成されており、止め具本体161の円柱状の底部の一部分よりなる。下部規制部161eは、連結体162の下方への移動を規制する。さらに、下部規制部161eは、連結体162の底部をカバーしており、補助コード170が連結体162に接触することを防止している。このため、連結体162に補助コード170からの力が直接作用して、連結体162が止め具本体161から離脱することを防止している。
【0029】
下部係合部161fは、
図7に示したように、各下部規制部161eの円周方向中央位置に設けられた方形状の貫通孔であり、下部規制部161eを上下方向に貫通して形成されている。下部係合部161fには連結体162の下部が係合される。なお、本実施形態では、一例として下部係合部161fを貫通孔としたが、これに限定されず、貫通していない凹部としてもよい。
【0030】
中空部161gは、
図4及び
図5に示したように、止め具本体161の軸心部分に形成されている。中空部161gは、収容部161aに対して開放されており、中空部161gの下方には、
図7に示したように、中空部161gの下面と止め具本体161の下面とを挿通する挿通孔161hが形成されている。挿通孔161hは、補助コード170は挿通するが、補助コード170に形成した結び目171は通り抜けできない大きさであり、挿通孔161hを挿通した補助コード170に形成した結び目171が中空部161g内で保持されるようになっている。また、中空部161gが収容部161aに対して開放されているため、挿通孔161hを挿通した補助コード170に結び目171を形成する際に、補助コード170を止め具本体161から引き出すことができるため、結び目171を形成する作業が容易である。
【0031】
(連結体162)
連結体162は、
図4及び
図5に示したように、円弧状の外周部162aと、上部に形成されて操作コード150が挿通される凹部162bと、上面から上方に突出するように形成されて止め具本体161の上部係合部161dに係合する上部係合突部162cと、下面から下方に突出すように形成されて、止め具本体161の下部係合部161fに係合する下部係合突部162dと、操作コードの他端部が保持される保持空間部162eと、を備えて構成される。
【0032】
外周部162aは、連結体162が止め具本体161の収容部161aに収容されると、下部規制部161eの外周縁部に当接し、止め具本体161とともに略円柱状の形状をなすように構成されている。
【0033】
凹部162bは、
図6に示したように、連結体162を止め具本体161の収容部161aに収容したときに、止め具本体161の切欠き部161cと対応する位置に設けられている。これにより、操作コード150の端部が止め具本体161の切欠き部161cと連結体162の凹部162bを順次挿通して連結体162内に挿入される。
【0034】
上部係合突部162cは、凹部162bの両側部に設けられており、略円弧状に突出して形成されている。上部係合突部162cは、止め具本体161の上部係合部161dに下方から係合されるようになっている。上部係合突部162cは、略円弧状に形成されていることにより、連結体162の上部に径方向外方向の力が加えられたときに、上部係合部161dから外れやすい構成になっている。なお、本実施形態では、一例として上部係合突部162cを略円弧状に突出して形成したが、これに限定されず、上部係合部161dの形状に対応した形状としてよい。また、上部係合突部162cの凹部162b側の一側部に切欠きを形成することで上部係合突部162cにバネ性を持たせてもよい。
【0035】
下部係合突部162dは、連結体162の円周方向中央位置に設けられており、下部先端にテーパーが設けられている。下部係合突部162dは、止め具本体161の下部係合部161fに上方から係合する。下部係合突部162dは、下部先端にテーパーが設けられているため、下部係合部161fから傾倒しながら外れやすい構成になっている。
【0036】
保持空間部162eは、これの内部に挿入された操作コード150に形成した結び目151を保持する部分であり、上面の幅が下面よりも狭く構成されている。これにより、
図5に示したように、保持空間部162eの上面が、操作コード150に形成した結び目151の抜け止めになっている。
【0037】
以上、操作コード用止め具160の構成について説明した。このように構成される操作コード用止め具160において、止め具本体161から連結体162が分離される際には、
図8及び
図9に示したように、操作コード150に対して操作コード150同士が離間する方向に力が掛かると、連結体162は、下部規制部161eの外周縁部を軸にして、止め具本体161から傾倒するように分離される。
【0038】
以上、本実施形態にかかる操作コード用止め具160について説明した。以下に、この操作コード用止め具160の作用について、
図10〜
図15を参照しながら説明する。
【0039】
まず、
図10及び
図11に示したように、操作コード150に何かが引っかかったりしていないときは、操作コード150や補助コード170を操作している、していないにかかわらず、連結体162が止め具本体161の収容部161aに収容された状態が維持される。特に、従来の操作コード用止め具では、補助コードの操作により操作コード用止め具が分解してしまうようなことがあった。しかし、本実施形態では、補助コード170を下方に引っ張った際に、止め具本体161に下方へ引く力が作用しても、上部規制部161bによって連結体162にも止め具本体161と一体に下方へ移動する力が作用するため、連結体162が止め具本体161から分離されない。これにより、連結体162が止め具本体161の収容部161aに収容された状態が維持されるので、補助コード170の操作を継続することができる。
【0040】
次に、操作コード150に何かが引っ掛かるなどして、
図12及び
図13に示したように、操作コード150に対して、操作コード150同士が離間する方向(図中矢印方向)に力が掛かると、連結体162の上部係合突部162cが止め具本体161の上部係合部161dから外れる。これに伴って、連結体162は下部係合部161fを軸にして、止め具本体161から傾倒し、連結体162の下部係合突部162dが下部係合部161fから外れていく。
【0041】
その後、さらに操作コード150に対して、操作コード150同士が離間する方向に力が掛かると、
図14及び
図15に示したように、連結体162の下部係合突部162dが下部係合部161fから外れて、連結体162が止め具本体161から図中矢印で示すように分離する。
【0042】
(第1の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、操作コード150に対して操作コード150同士が離間する方向に力が掛かると、連結体162は止め具本体161から分離される。このため、操作コード150に人や物が引っ掛かっても、操作コード150と操作コード用止め具160によって形成されるループが解除されて引っ掛かりが解消する。これにより、操作コード150に人や物が引っ掛かったときの安全性を確保することができる。
【0043】
また、操作コード150に対して操作コード150同士が離間する方向に力が掛からない限り、止め具本体161と連結体162とが分離されないため、スラット130の昇降操作時に止め具本体161と連結体162とが分離されることがなく、継続して操作することができる。
【0044】
さらに、補助コード170を下方に引く操作をし、止め具本体161に下方へ引く力が作用すると、この力が止め具本体161の上部規制部161bによって、連結体162にも作用する。このため、止め具本体161と連結体162とが分離されずに、補助コード170の操作を継続することができる。
【0045】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態にかかるブラインドの操作コード用止め具の構成について、
図16〜
図18を参照しながら説明する。
図16は、本実施形態の操作コード用止め具の正面図である。
図17は、本実施形態の操作コード用止め具において、一部連結体を分離した状態を示す斜視図である。
図18は、
図16のB−B断面図である。なお、本実施形態では、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0046】
本実施形態は、上記第1の実施形態にかかる操作コード用止め具260の止め具本体261に形成されている中空部261gを収容部261aに対して閉鎖されている構成に変更したものである。このような構成にしたことにより、本実施形態の操作コード用止め具260は、
図16に示したように、第1の実施形態のものよりも径方向寸法が若干大きくなっており、これに伴い3本の操作コード150の間隔が広くなっている。その他の部分については、上記と同様であるため、重複説明を省略する。以下に、変更された構成について詳細に説明する。
【0047】
本実施形態の操作コード用止め具260は、
図17及び
図18に示したように、止め具本体261の中空部261gと収容部261aの間に壁部261iが設けられている。この壁部261iの厚み分、本実施形態の操作コード用止め具260は、前述のように第1の実施形態のものよりも径方向寸法が若干大きくなっている。また、中空部261gは止め具本体261の上部を貫通するように形成されており、このため、止め具本体261の上部に開口部261jが形成されている。
【0048】
このような構成にすることにより、補助コード170を止め具本体261に連結する際には、止め具本体261の下面から挿通孔261hを挿通して中空部261g内に導入された補助コード170は、
図17に示したように、止め具本体261の開口部261jから止め具本体261の外に一旦引き出される。そして、止め具本体261の外で補助コード170に結び目171を形成した後に、結び目171を中空部261g内に引き戻すことにより中空部261g内で保持されるようになっている。このように、本実施形態では、補助コード170に結び目171を形成する際に、止め具本体261の上部の開口部261jから補助コード170を引き出して行う。このため、止め具本体261に連結体262が係合しているかどうかに関係なく、補助コード170を止め具本体261に連結する作業を行うことができるので、作業性が良い。
【0049】
本実施形態の操作コード用止め具260の作用は第1の実施形態のものと同じであり、
図19に示したように、操作コード150に何かが引っ掛かるなどして、操作コード150に対して、操作コード150同士が離間する方向(図中矢印方向)に力が掛かると、連結体262の上部係合突部262cが止め具本体261の上部係合部261dから外れる。これに伴って、連結体262は下部規制部261eの外周縁部を軸にして、止め具本体261から傾倒するように分離される。
【0050】
(第2の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を奏するとともに、止め具本体261に連結体262が係合しているかどうかに関係なく、止め具本体261に補助コード170を連結することができる。このため、作業性が良い。
【0051】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。