(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
意匠に関する図面情報と、当該意匠を一意に特定する意匠特定情報を含む属性情報とが関連付けられた意匠情報を記憶する意匠情報データベースから、ユーザーにより設定された検索条件に適合する意匠情報を検索し、
検索された意匠情報の意匠特定情報を検索結果記憶部に記憶し、
前記記憶された意匠特定情報のうち、前記ユーザーに選択された意匠特定情報をユーザー記憶部に記憶し、
複数の前記ユーザー記憶部に対応する複数の表示領域のそれぞれに、当該ユーザー記憶部に記憶されている意匠特定情報に対応付けられている図面情報を表示させる表示制御処理を行う、
意匠情報管理方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記意匠情報の検索結果を複数のユーザーで共有する際、当該検索結果を構成する複数の意匠情報のうち再活用する可能性のある意匠情報はユーザー毎に異なる場合がある。この場合、各ユーザーは、ユーザー自身の観点で、検索結果を構成する全ての意匠情報ではなく、再活用する可能性のある意匠情報に絞って管理したいという要望があった。この要望が実現できれば、意匠情報の検索結果をユーザー毎に効率良く再利用することが可能である。
【0007】
なお、特許文献1においては、撮影された複数の写真画像の中から、複数のユーザーのそれぞれの観点で写真画像を選択することについてすら記載も示唆もされていない。そのため、特許文献1に記載の技術を用いて、上記要望を実現することはできない。
【0008】
本発明の目的は、意匠情報の検索結果をユーザー毎に効率良く再利用することが可能な意匠情報管理装置および意匠情報管理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る意匠情報管理装置は、
意匠に関する図面情報と、当該意匠を一意に特定する意匠特定情報を含む属性情報とが関連付けられた意匠情報を記憶する意匠情報データベースと、
前記意匠情報データベースから、ユーザーにより設定された検索条件に適合する意匠情報を検索する意匠情報検索部と、
前記意匠情報検索部により検索された意匠情報の意匠特定情報を記憶する検索結果記憶部と、
前記検索結果記憶部に記憶された意匠特定情報のうち、前記ユーザーに選択された意匠特定情報を
記憶するユーザー記憶部と、
複数の前記ユーザー記憶部に対応する複数の表示領域のそれぞれに、当該ユーザー記憶部に記憶されている意匠特定情報に対応付けられている図面情報を表示させる表示制御処理を行う図面情報表示制御部と、
を備える。
【0010】
本発明に係る意匠情報管理方法は、
意匠に関する図面情報と、当該意匠を一意に特定する意匠特定情報を含む属性情報とが関連付けられた意匠情報を記憶する意匠情報データベースから、ユーザーにより設定された検索条件に適合する意匠情報を検索し、
検索された意匠情報の意匠特定情報を検索結果記憶部に記憶し、
前記記憶された意匠特定情報のうち、前記ユーザーに選択された意匠特定情報をユーザー記憶部に
記憶
し、
複数の前記ユーザー記憶部に対応する複数の表示領域のそれぞれに、当該ユーザー記憶部に記憶されている意匠特定情報に対応付けられている図面情報を表示させる表示制御処理を行う。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、意匠情報の検索結果をユーザー毎に効率良く再利用することができる。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を適宜参照して、本発明の一実施の形態につき、詳細に説明する。
【0014】
<意匠情報管理装置の構成>
本発明の実施の形態に係る意匠情報管理装置100の構成につき、
図1を参照しながら、以下に詳細に説明する。
【0015】
意匠情報管理装置100は、入力部101と、検索条件設定部102と、意匠情報検索部103と、意匠情報記憶部104(本発明の「意匠情報データベース」として機能)と、記憶領域生成部105と、記憶部106と、記憶制御部107と、意匠情報表示制御部108と、表示部109(本発明の「図面情報表示部」として機能)と、図面情報表示制御部110と、表示態様設定部111と、を有している。
【0016】
入力部101は、ユーザーにより操作され、ユーザーの操作に応じた信号を検索条件設定部102、記憶領域生成部105、記憶制御部107、意匠情報表示制御部108、図面情報表示制御部110または表示態様設定部111に出力する。
【0017】
検索条件設定部102は、入力部101から入力した信号の示す第1検索条件、または入力部101から予め入力した信号の示す第2検索条件を設定し、設定した第1または第2検索条件を示す信号を意匠情報検索部103に出力する。第1検索条件は、意匠情報記憶部104に記憶されている意匠情報を検索対象とし、意匠情報を検索するための検索条件である。第2検索条件は、意匠情報記憶部104に新規に追加された意匠情報を検索対象とし、意匠情報検索部103により定期的に検索された意匠情報を配信してもらうサービスの提供を受けるために予め設定したSDI検索条件である。第1または第2検索条件(以下、まとめて単に「検索条件」ともいう)は、例えば、意匠に係る物品、意匠分類、出願番号、登録番号または意匠権者等である。
【0018】
意匠情報検索部103は、意匠情報記憶部104に記憶されている意匠情報のうち、検索条件設定部102から入力した信号の示す検索条件(第1または第2検索条件)に適合する意匠情報を検索し、その検索結果を記憶制御部107および表示部109に出力する。
【0019】
意匠情報記憶部104は、意匠に関する意匠図面情報と、当該意匠を一意に特定する意匠特定情報を含む属性情報とを対応付けて有する意匠情報を記憶している。属性情報は、例えば出願番号、登録番号、意匠出願人または意匠権者等の書誌情報である。意匠特定情報は、例えば出願番号、登録番号等である。意匠情報は、例えば意匠公開公報または意匠登録公報である。
【0020】
記憶領域生成部105は、入力部101から入力した信号に基づいて、意匠情報検索部103により検索された意匠情報の意匠特定情報のうち、ユーザーに選択された意匠特定情報を記憶するための記憶領域(本発明の「ユーザー記憶部」に対応)を記憶部106に生成する。本実施の形態では、記憶領域は、カテゴリ(カスタムDB)として生成される。
【0021】
記憶部106には、記憶領域生成部105により複数の記憶領域が生成される。記憶領域には、意匠特定情報が記憶される。
【0022】
記憶制御部107は、第1検索条件に基づいて意匠情報検索部103により検索された意匠情報の意匠特定情報を記憶部106(本発明の「検索結果記憶部」に対応)に記憶させる。また、記憶制御部107は、記憶部106に記憶させた意匠特定情報のうち、入力部101から入力した信号により選択された(すなわちユーザーに選択された)意匠特定情報を記憶領域生成部105により生成された記憶部106の記憶領域に記憶させる。なお、記憶制御部107は、フラグ情報やコメント情報を含む付加情報を記憶領域に記憶させても良い。フラグ情報は、属性情報を含む意匠情報がノイズであるか否かを示す情報である。コメント情報は、属性情報に対してユーザーがコメントを残して他のユーザーと共有可能な情報である。
【0023】
また、記憶制御部107は、記憶部106の記憶領域に記憶させる意匠特定情報が、本意匠の意匠特定情報である第1の意匠特定情報、および、本意匠に関連する関連意匠の意匠特定情報である第2の意匠特定情報である場合、入力部101から入力した信号に基づいて第1および第2の意匠特定情報を互いに関連付けて記憶領域に記憶させる。
【0024】
また、記憶制御部107は、入力部101から入力した信号に基づいて、第1の記憶領域(本発明の「第1のユーザー記憶部」に対応)に記憶されている意匠特定情報を第2の記憶領域(本発明の「第2のユーザー記憶部」に対応)に移動させる。具体的には、記憶制御部107は、表示部109により第1および第2の記憶領域に対応する第1および第2の表示領域のそれぞれに、当該第1および第2の記憶領域に記憶されている複数の意匠特定情報のそれぞれに対応付けられている複数の図面情報が表示されている場合、第1の表示領域に表示されている第1の図面情報を第2の表示領域に移動させるユーザーの指示が発生した場合、第1の図面情報に対応する第1の意匠特定情報の記憶場所を第1のユーザー記憶部から第2のユーザー記憶部に変更する。
【0025】
また、記憶制御部107は、第1の図面情報が本意匠の第1の意匠特定情報に対応する場合、第1の意匠特定情報、および、第1の意匠特定情報と同じ第1のユーザー記憶部に記憶され本意匠に関連する関連意匠の第2の意匠特定情報の記憶場所を第2の意匠特定情報記憶部に変更する。
【0026】
また、記憶制御部107は、入力部101から入力した信号に基づいて、第1の記憶領域に記憶されている意匠特定情報を第2の記憶領域に複写させる。具体的には、記憶制御部107は、表示部109により第1および第2の記憶領域に対応する第1および第2の表示領域のそれぞれに、当該第1および第2の記憶領域に記憶されている複数の意匠特定情報のそれぞれに対応付けられている複数の図面情報が表示されている場合、第1の表示領域に表示されている第1の図面情報を第2の表示領域に移動させるユーザーの指示が発生した場合、第1の図面情報に対応する第1の意匠特定情報の記憶場所を第1のユーザー記憶部から第1および第2のユーザー記憶部に変更する。
【0027】
また、記憶制御部107は、第2検索条件(SDI検索条件)に基づいて意匠情報検索部103により定期的に検索された意匠情報の意匠特定情報を記憶部106に記憶させる。また、記憶制御部107は、記憶部106に記憶させた意匠特定情報のうち、入力部101から入力した信号により選択された意匠特定情報を記憶部106の記憶領域に記憶させる。
【0028】
意匠情報表示制御部108は、記憶部106の記憶領域に記憶されている意匠特定情報のうち、入力部101から入力した信号により選択された意匠特定情報を含む意匠情報を表示部109に表示させる表示制御処理を行う。
【0029】
表示部109は、意匠情報表示制御部108における表示制御処理により意匠情報を表示する。
【0030】
また、表示部109は、図面情報表示制御部110における表示制御処理により図面情報を表示する。
【0031】
また、表示部109は、意匠情報検索部103から入力する検索結果を表示する。
【0032】
図面情報表示制御部110は、入力部101から入力した信号に基づいて、複数の記憶領域に対応する複数の表示領域のそれぞれに、当該記憶領域に記憶されている複数の意匠特定情報のそれぞれに対応付けられている複数の図面情報を、ユーザーが所望する表示態様で同時に表示させる表示制御処理を行う。
【0033】
また、図面情報表示制御部110は、表示態様設定部111により設定された表示態様に関する情報を、表示部109に表示させる表示制御処理を行う。
【0034】
表示態様設定部111は、入力部101から入力した信号に基づいて、図面情報表示制御部110における表示制御処理により表示部109に表示される図面情報(ある記憶領域に記憶されている意匠特定情報に対応付けられている図面情報)の表示態様を設定する。本実施の形態では、単一の記憶領域に対して複数の表示態様を設定することが可能である。
【0035】
また、表示態様設定部111は、設定した表示態様に関する情報を図面情報表示制御部110に出力し、当該表示態様で図面情報を表示部109に表示するように図面情報表示制御部110を制御する。また、表示態様設定部111は、設定した表示態様を記憶し、表示部109に表示されている表示態様に関する情報に対して、過去に設定した表示態様を選択する信号が入力部101から入力した際に、選択された表示態様で図面情報を表示するように図面情報表示制御部110を制御する。
【0036】
<図面情報表示方法>
本実施の形態に係る図面情報管理方法につき、
図2および
図3を参照しながら、以下に詳細に説明する。
【0037】
記憶領域であるカテゴリを生成する場合、記憶領域生成部105は、記憶領域としてのカテゴリを記憶部106に生成する。記憶領域生成部105は、ユーザーによる入力部101の操作により、階層構造を有するカテゴリを生成する。例えば記憶領域生成部105は、
図2に示すように、「冷蔵庫」のカテゴリを生成し、カテゴリ「冷蔵庫」の下位の階層に、冷蔵庫のドア構造の違いに応じて「冷蔵庫2ドア」、「冷蔵庫3ドア」および「冷蔵庫4ドア」のカテゴリを生成し、「冷蔵庫2ドア」の下位の階層に、2ドアの構造に違いに応じて「取っ手右」、「取っ手左」および「観音開き」のカテゴリを生成する。
【0038】
カテゴリに属性情報を記憶させる場合、検索条件設定部102は、ユーザーによる入力部101の操作に応じて入力部101から入力した信号により検索条件を設定する。意匠情報検索部103は、検索条件設定部102で設定した検索条件を用いて、意匠情報記憶部104に記憶されている意匠情報を検索する。
【0039】
表示部109には、例えば
図3に示す意匠情報検索部103による検索結果が表示される。表示部109に表示された検索結果には、チェックボックス1が表示されている。ユーザーは、入力部101を操作してカテゴリに追加したい意匠特定情報を含む意匠情報のチェックボックス1にチェックを記入し、入力部101を操作して表示部109に表示されている表示ボタン2を選択することにより、
図3に示すように、表示部109にカテゴリを表示させる。
【0040】
ユーザーは、入力部101を操作し、表示されたカテゴリのうち、チェックした意匠情報に含まれる意匠特定情報を追加したいカテゴリを選択する。その後、ユーザーは、入力部101を操作し、
図3に示す表示部109に表示された追加ボタン3を選択する。
【0041】
記憶制御部107は、入力部101に対するユーザーの上記の操作に応じて入力部101から入力した信号に基づいて、意匠情報検索部103から入力した検索結果より、チェックボックス1にチェックされた意匠情報の意匠特定情報を抽出し、抽出した意匠特定情報を記憶部106のユーザーにより選択されたカテゴリに記憶させる。この際、記憶制御部107は、カテゴリに記憶させる意匠特定情報が、本意匠の意匠特定情報である第1の意匠特定情報、および、本意匠に関連する関連意匠の意匠特定情報である第2の意匠特定情報である場合、入力部101から入力した信号に基づいて第1および第2の意匠特定情報を互いに関連付けて記憶領域に記憶させる。
【0042】
カテゴリに記憶されている意匠特定情報を含む意匠情報を表示部109に表示させる場合、意匠情報表示制御部108は、記憶部106の記憶領域に記憶されている意匠特定情報のうち、ユーザーによる入力部101の操作に応じて入力部101から入力した信号により選択された意匠特定情報を含む意匠情報を、表示部109に表示させる表示制御処理を行う。これにより、表示部109には、
図4に示す意匠特定情報を含む意匠情報が表示される。
【0043】
カテゴリに記憶されている意匠特定情報を異なるカテゴリに移動する場合、記憶制御部107は、ユーザーによる
図5に矢印で示す入力部101を用いたドラックアンドドロップ操作(より具体的には、意匠特定情報に対応付けられている図面情報のドラッグアンドドロップ操作)に応じて入力部101から入力した信号に基づいて、カテゴリ1に記憶されている意匠特定情報を異なるカテゴリ4(カテゴリ1の右隣に表示)またはカテゴリ5(カテゴリ4の右隣に表示)に移動させる。
図5に示すように、表示部109は、カテゴリ1、カテゴリ4およびカテゴリ5の表示領域のそれぞれに、カテゴリ1、カテゴリ4およびカテゴリ5のそれぞれに記憶されている複数の意匠特定情報のそれぞれに対応付けられている複数の図面情報を表示している。
【0044】
この際、記憶制御部107は、カテゴリ1に記憶されている本意匠の意匠特定情報および関連意匠の意匠特定情報の一方を別のカテゴリ4またはカテゴリ5に移動させるとき、カテゴリ1に記憶されている本意匠の意匠特定情報および関連意匠の意匠特定情報の他方を、一方と共に一方の移動先であるカテゴリ4またはカテゴリ5に移動させる。これにより、本意匠(関連意匠)の意匠特定情報を別のカテゴリに移動させる際、ユーザーは、関連意匠(本意匠)の意匠特定情報を別のカテゴリに移動させる操作を行う手間をなくすことができる。
【0045】
図面情報表示制御部110による図面情報の表示態様(例えば、表示並び順、表示サイズなど)を設定する。例えば、図面情報表示制御部110は、
図6に示すように、表示態様設定部111で設定した表示態様に関する情報を表示部109に表示する。このように、ユーザーは、自分好みの表示態様を設定することができ、カテゴリ内の意匠特定情報に対応付けられている図面情報を閲覧(スクリーニング)する際の速度を向上させることができる。
【0046】
また、表示態様設定部111は、表示部109に表示されている表示態様に関する情報に対して、過去に設定した表示態様を選択する信号が入力部101から入力した際に、選択された表示態様で図面情報を表示するように図面情報表示制御部110を制御する。例えば、図面情報表示制御部110は、第1のユーザーの指示に基づいて図面情報を表示させる際、第2のユーザーの指示に基づいて表示態様設定部111により設定された表示態様で表示させる。
【0047】
以上詳しく説明したように、本実施の形態では、意匠情報管理装置100は、意匠に関する図面情報と、当該意匠を一意に特定する意匠特定情報を含む属性情報とを対応付けて有する意匠情報を記憶する意匠情報記憶部104と、ユーザーの指示に基づいて、意匠情報を検索するための検索条件を設定する検索条件設定部102と、意匠情報記憶部104に記憶されている意匠情報のうち、検索条件設定部102により設定された検索条件に適合する意匠情報を検索する意匠情報検索部103と、意匠情報検索部103により検索された意匠情報の意匠特定情報を記憶する記憶部106(検索結果記憶部)と、記憶部106に記憶されている意匠特定情報のうち、ユーザーに選択された意匠特定情報を記憶する記憶領域(ユーザー記憶部)と、ユーザーの指示に基づいて、複数の記憶領域に対応する複数の表示領域のそれぞれに、当該記憶領域に記憶されている複数の意匠特定情報のそれぞれに対応付けられている複数の図面情報を、ユーザーが所望する表示態様で同時に表示する表示部109とを備える。
【0048】
このように構成した本実施の形態によれば、意匠情報の検索結果を複数のユーザーで共有する際、当該検索結果を構成する複数の意匠情報のうち再活用する可能性のある意匠情報がユーザー毎に異なる場合であっても、各ユーザーは、ユーザー自身の観点で、検索結果を構成する全ての意匠情報ではなく、再活用する可能性のある意匠情報(カテゴリに記憶されている意匠特定情報を含む意匠情報)に絞って管理することができる。また、カテゴリに記憶されている複数の意匠特定情報のそれぞれに対応付けられている複数の図面情報を、ユーザーが所望する表示態様で同時に表示することによって、ユーザーは、自分好みの表示態様で、カテゴリ内の意匠特定情報に対応付けられている図面情報を閲覧(スクリーニング)することができ、閲覧速度を向上させることができる。以上より、意匠情報の検索結果をユーザー毎に効率良く再利用することができる。
【0049】
最後に、本実施の形態の具体的な適用例について説明する。通常、冷蔵庫に関して意匠調査を行いたい場合、意匠に係る物品名や意匠分類で冷蔵庫を検索できるものの、2ドアの冷蔵庫、3ドアの冷蔵庫と言った物品の具体的な機能で限定した検索を行うことはできない。それに対して、本実施の形態では、
図2に示して説明したように、ユーザー自身の観点で、すなわち冷蔵庫に関する検索結果(意匠情報)の意匠特定情報を2ドアの冷蔵庫、3ドアの冷蔵庫にそれぞれ対応するカテゴリにあらかじめ仕分けて記憶させておくことによって、次回、物品の具体的な機能(例えば、3ドアの冷蔵庫)で限定した意匠調査を行いたい場合、重複検索の手間の削減に加えて、過去の検索結果を効率的に再活用することができる。
【0050】
なお、上記実施の形態において、単一のカテゴリに対してユーザー毎に異なる利用権限を設定しても良い。ここで、利用権限とは、例えば、カテゴリに対する全ての操作(図面情報の閲覧、表示順の変更および削除など)が可能な権限や、カテゴリ内の図面情報の閲覧のみが可能な権限等である。ユーザーは、表示部109に表示された利用権限設定画面(図示せず)に対する操作を行って、単一のカテゴリに対してユーザー毎に異なる利用権限を設定することができる。
【0051】
また、上記実施の形態において、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。