(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0016】
<1.洗浄用ブラシの構成>
図1は、それぞれ本発明の実施の形態における洗浄用ブラシ1の構成の一例を示す側面図である。ここで、洗浄用ブラシ1は、例えば浴室の床を洗浄するためのブラシである。
図1に示すように、洗浄用ブラシ1は、主として、把持部2と、植毛部3と、を備える。
【0017】
なお、
図1および以降の各図には、図面に記載された各構成要素の理解を助けるため、必要に応じて適宜、Z軸方向を鉛直方向とし、XY平面を水平面とするXYZ直交座標系が、付されている。
【0018】
把持部2は、いわゆる取っ手であり、洗浄用ブラシ1の使用者は、この把持部2をつかんだ上で洗浄作業を行う。
図1に示すように、把持部2は、植毛部3の上方に設けられている。
【0019】
植毛部3は、洗浄処理に用いられる複数のブラシ束4を有している。ここで、各ブラシ束4は、同種のブラシ毛を複数束ねたものである。また、各ブラシ束4の長さは、同程度とされている。なお、植毛部3の詳細な構成については、後述する。
【0020】
<2.植毛部の構成>
複数のブラシ束4が植毛された植毛部3は、主として、基準植毛面5と、第1から第4下部植毛面10、20、30、40と、第1および第2側部植毛面70、80と、接続植毛面50、60、90と、を有している。
【0021】
<2.1.基準植毛面および基準植毛面に沿った各面の構成>
図2から
図5は、それぞれ本発明の実施の形態における洗浄用ブラシ1の構成の一例を示す平面図、背面図、背面側斜視図、および底面側斜視図である。
図6から
図9のそれぞれは、
図2のA−A線から見た洗浄用ブラシ1の構成の一例を示す断面図である。
図4から
図6においては、図示の都合上、ブラシ束4が省略されている。
【0022】
ここで、
図2、および
図5から
図9に示すように、A−A線における断面(以下、「第1断面」とも称する)6は、基準植毛面5の延伸方向(以下、単に「延伸方向」と称する)3aと垂直であって、基準植毛面5、第1から第4下部植毛面10、20、30、40、並びに第1および第2側部植毛面70、80のそれぞれと交差する。
【0023】
基準植毛面5は、
図4および
図5に示すように、植毛部3の下側(より具体的には、植毛部3を挟んで把持部2の逆側)に形成されており、一方向(延伸方向3a)に延伸する面である。
【0024】
第1基準断面線6aは、
図6に示すように、第1断面6および基準植毛面5が交差することによって第1断面6に表れる基準植毛面5の形状である。また、第1仮想基準線6bは、第1基準断面線6aを含む仮想的な直線である。
【0025】
一対の第1および第2下部植毛面10、20のそれぞれは、
図4および
図5に示すように、植毛部3の下側に形成されるとともに、基準植毛面5を挟むように基準植毛面5の延伸方向3aに沿って延びる。
【0026】
第1下部断面線11は、
図6に示すように、第1断面6および第1下部植毛面10が交差することによって第1断面6に表れる第1下部植毛面10の形状である。また、第2下部断面線21は、第1断面6および第2下部植毛面20が交差することによって第1断面6に表れる第2下部植毛面20の形状である。
【0027】
第1および第2下部傾斜角13、23は、
図6に示すように、それぞれ第1基準断面線6aに対して第1および第2下部断面線11、21のなす角である。
図6に示すように、第1および第2下部傾斜角13、23は、互いに異なる符号とされるとともに、第1および第2下部傾斜角13、23のそれぞれの絶対値は、同程度となるように設定されている。
【0028】
第1下方距離14は、
図6および
図7に示すように、第1下部断面線11の中点11aと第1仮想基準線6bとの間の距離である。また、第2下方距離24は、第2下部断面線21の中点21aと第1仮想基準線6bとの間の距離である。
【0029】
図7に示すように、第1および第2下方距離14、24のそれぞれは、同程度となるように設定されている。また、中点11a、21aのそれぞれは、第1仮想基準線6bより下側に配置されている。
【0030】
一対の第3および第4下部植毛面30、40のそれぞれは、
図4および
図5に示すように、植毛部3の下側に形成されるとともに、一対の第1および第2下部植毛面10、20を挟むように延伸方向3aに沿って延びる。
【0031】
図4および
図5に示すように、第3下部植毛面30は、基準植毛面5を挟んで第2下部植毛面20と逆側に形成されている。また、第3下部植毛面30は、第1下部植毛面10と隣接して配置されている。
【0032】
さらに、第4下部植毛面40は、基準植毛面5を挟んで第1下部植毛面10と逆側に形成されている。また、第4下部植毛面40は、第1下部植毛面10と隣接して配置されている。
【0033】
第3下部断面線31は、
図6に示すように、第1断面6および第3下部植毛面30が交差することによって第1断面6に表れる第3下部植毛面30の形状である。また、第4下部断面線41は、第1断面6および第4下部植毛面40が交差することによって第1断面6に表れる第4下部植毛面40の形状である。
【0034】
第3および第4下部傾斜角33、43は、
図6に示すように、それぞれ第1基準断面線6aに対して第3および第4下部断面線31、41のなす角である。
図6に示すように、第3および第4下部傾斜角33、43は、互いに異なる符号となるように設定されている。また、第3および第4下部傾斜角33、43のそれぞれの絶対値は、同程度とされるとともに、第1および第2下部傾斜角13、23のそれぞれの絶対値より大きくなるように設定されている。
【0035】
第3下方距離34は、
図6および
図7に示すように、第3下部断面線31の中点31aと第1仮想基準線6bとの間の距離である。また、第4下方距離44は、第4下部断面線41の中点41aと第1仮想基準線6bとの間の距離である。
【0036】
図7に示すように、第3および第4下方距離34、44のそれぞれは、同程度となるように設定されている。また、第3および第4下方距離34、44のそれぞれは、第1および第2下方距離14、24のそれぞれより長くなるように設定されている。さらに、中点31a、41aのそれぞれは、第1仮想基準線6bより下側に配置されている。
【0037】
一対の第1および第2側部植毛面70、80のそれぞれは、
図2、
図4、および
図5に示すように、植毛部3の側面に形成されるとともに、一対の第3および第4下部植毛面30、40(また同時に、一対の第1および第2下部植毛面10、20)を挟むように延伸方向3aに沿って延びる。
【0038】
図2、
図4、および
図5に示すように、第1側部植毛面70は、基準植毛面5を挟んで第2下部植毛面20(および第4下部植毛面40)と逆側に形成されている。また、第1側部植毛面70は、第3下部植毛面30と隣接して配置されている。
【0039】
さらに、第2側部植毛面80は、基準植毛面5を挟んで第2下部植毛面10(および第3下部植毛面30)と逆側に形成されている。また、第2側部植毛面80は、第4下部植毛面40と隣接して配置されている。
【0040】
第1側部断面線71は、
図6に示すように、第1断面6および第1側部植毛面70が交差することによって第1断面6に表れる第1側部植毛面70の形状である。また、第2側部断面線81は、第1断面6および第2側部植毛面80が交差することによって第1断面6に表れる第2側部植毛面80の形状である。
【0041】
第1および第2側部傾斜角73、83は、
図6に示すように、それぞれ第1基準断面線6aに対して第1および第2側部断面線71、81のなす角である。
図6に示すように、第1および第2側部傾斜角73、83は、互いに異なる符号となるように設定されている。また、第1および第2側部傾斜角73、83のそれぞれの絶対値は、同程度とされるとともに、第1から第4下部傾斜角13、23、33、43のそれぞれの絶対値より大きくなるように設定されている。
【0042】
第1側方距離74は、
図6および
図7に示すように、第1側部断面線71の中点71aと第1仮想基準線6bとの間の距離である。また、第2側方距離84は、第2側部断面線81の中点81aと第1仮想基準線6bとの間の距離である。
【0043】
図7に示すように、第1および第2側方距離74、84のそれぞれは、同程度となるように設定されている。また、第1および第2側方距離74、84のそれぞれは、第1から第4下方距離14、24、34、44のそれぞれより長くなるように設定されている。さらに、中点71a、81aのそれぞれは、第1仮想基準線6bより下側に配置されている。
【0044】
そして、
図7に示すように、基準植毛面5と平行であって、基準植毛面5から下方に離隔して配置された仮想的な平面を仮想洗浄面9と定義する場合、本実施の形態では、基準植毛面5、第1から第4下部植毛面10、20、30、40、並びに第1および第2側部植毛面70、80のそれぞれに植毛された各ブラシ束4の先端位置4aが、仮想洗浄面9の付近(より具体的には、上限9aおよび下限9bの間)となるように、第1から第4下部傾斜角13、23、33、43、並びに第1および第2側部傾斜角73、83と、第1から第4下方距離14、24、34、44、並びに第1および第2側方距離74、84と、が設定されている。
【0045】
そのため、
図7に示すように、基準植毛面5のブラシ束4を中心に、末広がり状に各ブラシ束4を植毛する場合であっても、各ブラシ束4の毛先を切り揃えることなく、各ブラシ束4の先端位置4aを仮想洗浄面の付近に配置することができる。
【0046】
また、
図8の一点鎖線に沿って各ブラシ束4の毛先が切り揃えられ、切断後の毛先により仮想洗浄面9と平行な洗浄面1a(
図9参照)が形成される場合であっても、各ブラシ束4の切断量を最小限に抑えることができる。そのため、洗浄用ブラシ1の製造時において発生する無駄を抑制でき、洗浄用ブラシの製造コストを低減させることができる。
【0047】
ここで、ブラシ束4の先端位置4aとしては、例えば、仮想洗浄面9側においてブラシ束4の中心軸とブラシ束4の端部とが交差する位置が採用されても良い。
【0048】
<2.2.接続植毛面の構成>
図10および
図12のそれぞれ(図示の都合上、ブラシ束4が省略されている)は、
図2のC−D−E線から見た洗浄用ブラシ1の構成の一例を示す断面図である。
図11は、
図2のB−B線から見た洗浄用ブラシ1の構成の一例を示す断面図である。以下では、
図2、
図4、
図5、および
図10から
図12を参照しつつ、接続植毛面50、60、90について説明する。
【0049】
接続植毛面50は、植毛部3の下側に形成されており、第1および第2下部植毛面10、20を接続する。
図5および
図11に示すように、接続植毛面50は、主として、
(1)第1下部植毛面10と連結された第1連結面50aと、
(2)第1連結面50aと連結されており、延伸方向3aと異なった第1進行方向3bに沿って延びる第1延長面51と、
(3)第2下部植毛面20と連結された第2連結面50bと、
(4)第2連結面50bと連結されており、延伸方向3aおよび第1進行方向3bと異なった第2進行方向3cに沿って延びる第2延長面56と、
(5)第1および第2延長面51、56のそれぞれと連結された第3連結面50cと、
を有する。
【0050】
ここで、
図2、
図5、
図10、および
図12に示すように、C−D線における断面(以下、「第2断面」とも称する)7(
図10および
図12参照)は、第1進行方向3bと垂直であって、基準植毛面5および第1延長面51のそれぞれと交差する。また、D−E線における断面(以下、「第3断面」とも称する)8(
図10および
図12参照)は、第2進行方向3cと垂直であって、基準植毛面5および第2延長面56のそれぞれと交差する。
【0051】
また、第2基準断面線7aは、
図10に示すように、第2断面7および基準植毛面5が交差することによって第2断面7に表れる基準植毛面5の形状である。また、第2仮想基準線7bは、第2基準断面線7aを含む仮想的な直線である。
【0052】
さらに、第3基準断面線8aは、第3断面8および基準植毛面5が交差することによって第3断面8に表れる基準植毛面5の形状である。また、第3仮想基準線8bは、第3基準断面線8aを含む仮想的な直線である。
【0053】
第1接合断面線52は、
図10に示すように、第2断面7および第1延長面51が交差することによって第2断面7に表れる第1延長面51の形状である。また、第2接合断面線57は、第3断面8および第2延長面56が交差することによって第3断面8に表れる第2延長面56の形状である。
【0054】
第1接合傾斜角53は、
図10に示すように、第2基準断面線7aに対して第1接合断面線52のなす角である。また、第2接合傾斜角58は、第3基準断面線8aに対して第2接合断面線57のなす角である。
図10に示すように、第1および第2接合傾斜角53、58は、互いに異なる符号となるように設定されている。
【0055】
また、
図6および
図10に示すように、第1下部傾斜角13および第1接合傾斜角53、並びに第2下部傾斜角23および第2接合傾斜角58のそれぞれは、同一符号となるように設定されている。さらに、第1および第2下部傾斜角13、23、並びに第1および第2接合傾斜角53、58のそれぞれの絶対値は、同程度となるように設定されている。
【0056】
第1接続距離54は、
図10および
図12に示すように、第1接合断面線52の中点52aと第2仮想基準線7bとの間の距離である。また、第2接続距離59は、第2接合断面線57の中点57aと第3仮想基準線8bとの間の距離である。
【0057】
図7および
図12に示すように、第1および第2下方距離14、24、並びに第1および第2接続距離54、59のそれぞれは、同程度となるように設定されている。また、第1接合断面線52の中点52aは、第2仮想基準線7bより下側に配置されている。さらに、第2接合断面線57の中点57aは、第3仮想基準線8bより下側に配置されている。
【0058】
そして、本実施の形態では、基準植毛面5、並びに第1および第2下部植毛面10、20に加えて、第1および第2延長面51、56のそれぞれに植毛された各ブラシ束4の先端位置4aも、仮想洗浄面9の付近となるように、第1および第2下部傾斜角13、23、並びに第1および第2接合傾斜角53、58と、第1および第2下方距離14、24、並びに第1および第2接続距離54、59と、が設定されている。
【0059】
このように、第1および第2下部植毛面10、20に加えて、第1および第2延長面51、56がさらに付加される場合であっても、各ブラシ束4の毛先を切り揃えることなく、各ブラシ束4の先端位置を仮想洗浄面9の付近に配置することができる。また、各ブラシ束4の毛先が切り揃えられ、切断後の毛先により仮想洗浄面9と平行な洗浄面1aが形成される場合であっても、各ブラシ束4の切断量を最小限に抑えることができる。
【0060】
接続植毛面60は、接続植毛面50と同様に、植毛部3の下側に形成されており、第3および第4下部植毛面30、40を接続する。
図5および
図11に示すように、接続植毛面60は、主として、
(1)第3下部植毛面30と連結された第1連結面60aと、
(2)第1連結面60aと連結されており、第1進行方向3bに沿って延びる第1延長面61と、
(3)第4下部植毛面40と連結された第2連結面60bと、
(4)第2連結面60bと連結されており、第2進行方向3cに沿って延びる第2延長面66と、
(5)第1および第2延長面61、66のそれぞれと連結された第3連結面60cと、
を有する。
【0061】
ここで、
図2、
図5、
図10、および
図12に示すように、第2断面7(
図10および
図12参照)は、さらに第1延長面61と交差する。また、第3断面8(
図10および
図12参照)は、さらに第2延長面66と交差する。さらに、第1および第2延長面61、66は、それぞれ第1および第2延長面51、56と隣接して配置されている。
【0062】
第1接合断面線62は、
図10に示すように、第2断面7および第1延長面61が交差することによって第2断面7に表れる第1延長面61の形状である。また、第2接合断面線67は、第3断面8および第2延長面66が交差することによって第3断面8に表れる第2延長面66の形状である。
【0063】
第1接合傾斜角63は、
図10に示すように、第2基準断面線7aに対して第1接合断面線62のなす角である。また、第2接合傾斜角68は、第3基準断面線8aに対して第2接合断面線67のなす角である。
図10に示すように、第1および第2接合傾斜角63、68は、互いに異なる符号となるように設定されている。
【0064】
また、
図6および
図10に示すように、第3下部傾斜角33および第1接合傾斜角63、並びに第4下部傾斜角43および第2接合傾斜角68のそれぞれは、同一符号となるように設定されている。さらに、第3および第4下部傾斜角33、43、並びに第1および第2接合傾斜角63、68のそれぞれの絶対値は、同程度となるように設定されている。
【0065】
第1接続距離64は、
図10および
図12に示すように、第1接合断面線62の中点62aと第2仮想基準線7bとの間の距離である。また、第2接続距離69は、第2接合断面線67の中点67aと第3仮想基準線8bとの間の距離である。
【0066】
図7および
図12に示すように、第3および第4下方距離34、44、並びに第1および第2接続距離64、69のそれぞれは、同程度となるように設定されている。また、第1接合断面線62の中点62aは、第2仮想基準線7bより下側に配置されている。さらに、第2接合断面線67の中点67aは、第3仮想基準線8bより下側に配置されている。
【0067】
そして、本実施の形態では、基準植毛面5、並びに第3および第4下部植毛面30、40に加えて、第1および第2延長面61、66のそれぞれに植毛された各ブラシ束4の先端位置4aも、仮想洗浄面9の付近となるように、第3および第4下部傾斜角33、43、並びに第1および第2接合傾斜角63、68と、第3および第4下方距離34、44、並びに第1および第2接続距離54、59と、が設定されている。
【0068】
このように、第3および第4下部植毛面30、40に加えて、第1および第2延長面61、66がさらに付加される場合であっても、各ブラシ束4の毛先を切り揃えることなく、各ブラシ束4の先端位置4aを仮想洗浄面9の付近に配置することができる。また、各ブラシ束4の毛先が切り揃えられ、切断後の毛先により仮想洗浄面9と平行な洗浄面1aが形成される場合であっても、各ブラシ束4の切断量を最小限に抑えることができる。
【0069】
接続植毛面90は、植毛部3の側面に形成されており、第1および第2側部植毛面70、80を接続する。
図5および
図11に示すように、接続植毛面90は、主として、
(1)第1側部植毛面70と連結された第1連結面90aと、
(2)第1連結面90aと連結されており、延伸方向3aと異なった第1進行方向3bに沿って延びる第1延長面91と、
(3)第2側部植毛面80と連結された第2連結面90bと、
(4)第2連結面90bと連結されており、延伸方向3aおよび第1進行方向3bと異なった第2進行方向3cに沿って延びる第2延長面96と、
(5)第1および第2延長面91、96のそれぞれと連結された第3連結面90cと、
を有する。
【0070】
ここで、
図2、
図5、
図10、および
図12に示すように、第2断面7は、さらに第1延長面91と交差する。また、第3断面8は、さらに第2延長面96と交差する。
【0071】
また、第1および第2延長面91、96は、それぞれ第1および第2延長面61、66と隣接して配置されている。
【0072】
第1接合断面線92は、
図10に示すように、第2断面7および第1延長面91が交差することによって第2断面7に表れる第1延長面91の形状である。また、第2接合断面線97は、第3断面8および第2延長面96が交差することによって第3断面8に表れる第2延長面96の形状である。
【0073】
第1接合傾斜角93は、
図10に示すように、第2基準断面線7aに対して第1接合断面線92のなす角である。また、第2接合傾斜角98は、第3基準断面線8aに対して第2接合断面線97のなす角である。
図10に示すように、第1および第2接合傾斜角93、98は、互いに異なる符号となるように設定されている。
【0074】
また、
図6および
図10に示すように、第1側部傾斜角73および第1接合傾斜角93、並びに第2側部傾斜角83および第2接合傾斜角98のそれぞれは、同一符号となるように設定されている。さらに、第1および第2側部傾斜角73、83、並びに第1および第2接合傾斜角93、98のそれぞれの絶対値は、同程度となるように設定されている。
【0075】
第1接続距離94は、
図10および
図12に示すように、第1接合断面線92の中点92aと第2仮想基準線7bとの間の距離である。また、第2接続距離99は、第2接合断面線97の中点97aと第3仮想基準線8bとの間の距離である。
【0076】
図7および
図12に示すように、第1および第2側方距離74、84、並びに第1および第2接続距離94、99のそれぞれは、同程度となるように設定されている。また、第1接合断面線92の中点92aは、第2仮想基準線7bより下側に配置されている。さらに、第2接合断面線97の中点97aは、第3仮想基準線8bより下側に配置されている。
【0077】
そして、本実施の形態では、基準植毛面5、並びに第1および第2側部植毛面70、80に加えて、第1および第2延長面91、96のそれぞれに植毛された各ブラシ束4の先端位置4aも、仮想洗浄面9の付近となるように、第1および第2側部傾斜角73、83、並びに第1および第2接合傾斜角93、98と、第1および第2側方距離74、84、並びに第1および第2接続距離94、99と、が設定されている。
【0078】
このように、第1および第2側部植毛面70、80に加えて、第1および第2延長面91、96がさらに付加される場合であっても、各ブラシ束4の毛先を切り揃えることなく、各ブラシ束4の先端位置4aを仮想洗浄面9の付近に配置することができる。また、各ブラシ束4の毛先が切り揃えられ、切断後の毛先により仮想洗浄面9と平行な洗浄面1aが形成される場合であっても、各ブラシ束4の切断量を最小限に抑えることができる。
【0079】
<3.本実施の形態の洗浄用ブラシの利点>
以上のように、本実施の形態の洗浄用ブラシ1において、
(1)基準植毛面5と、
(2)基準植毛面5に対して傾斜するとともに、基準植毛面5から仮想洗浄面9側に一定距離だけ離隔して配置された第1から第4下部植毛面10、20、30、40、並びに一対の第1および第2側部植毛面70、80と、
のそれぞれには、各々の長さが同程度とされ、かつ同種のブラシ束4が、植毛されている。
【0080】
そのため、基準植毛面5のブラシ束4を中心に、末広がり状にブラシ束4が植毛される場合であっても、各ブラシ束4の毛先を切り揃えることなく、各ブラシ束4の先端位置4aを仮想洗浄面9の付近に配置することができる。
【0081】
また、各植毛面には、各々の長さが同程度とされ、かつ同種のブラシ束4が、植毛されており、各ブラシ束4の曲げ剛性は、同程度となる。そのため、末広がり状にブラシ束4が植毛される場合であっても、各ブラシ束4による洗浄力(より具体的には、各ブラシ束4の端部による擦り洗いの洗浄力)を同程度にすることができる。
【0082】
また、各ブラシ束4の毛先が切り揃えられ、切断後の毛先により仮想洗浄面9と平行な洗浄面1aが形成される場合であっても、各ブラシ束4の切断量を最小限に抑えることができる。そのため、洗浄用ブラシ1の製造時において発生する無駄を抑制でき、洗浄用ブラシ1の製造コストを低減させることができる。
【0083】
<4.変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
【0084】
(1)本実施の形態において、植毛部3には、複数のブラシ束4が植毛されるものとして説明したが、これに限定されるものでない。例えば、複数のブラシ毛が植毛部3に植毛された結果、複数のブラシ束4が植毛されものと同様の態様となる場合には、このような植毛手法が採用されても良い。
【0085】
(2)また、本実施の形態において、第2および第3断面7、8のそれぞれは、基準植毛面5と交差するものとして説明したが、これに限定されるものでない。
【0086】
例えば、第2および第3断面7、8のいずれか一方と、基準植毛面5と、が交差しない場合には、基準植毛面5を延伸方向3aに延長させた平面と第2断面7とに基づいて第2基準断面線7aが、基準植毛面5を延伸方向3aに延長させた平面と第3断面8とに基づいて第3基準断面線8aが、それぞれ規定されても良い。
【0087】
すなわち、基準植毛面5または基準植毛面5を延伸方向3aに延長させた平面が、「仮想基準面」と定義される場合、第2基準断面線7aは、この仮想基準面および第2断面7が交差することによって第2断面7に表れる仮想基準面の形状とされても良い。また、第3基準断面線8aは、この仮想基準面および第3断面8が交差することによって第3断面8に表れる仮想基準面の形状とされても良い。
【0088】
(3)また、本実施の形態において、把持部2は、植毛部3の上方に設けられるものとして説明したが、これに限定されるものでない。例えば、把持部2は、植毛部3の背面側からY軸プラス方向に延伸するように設けられても良い。また、本実施の形態のような把持部2を採用せず、植毛部3自体を把持して使用しても良い。すなわち、把持部2は、本実施の形態の洗浄用ブラシ1の必須の構成要素ではない。
【0089】
(4)また、本実施の形態において、第1から第4下部断面線11、21、31、41、第1および第2側部断面線71、81、第1接合断面線52、62、92、並びに第2接合断面線57、67、97のそれぞれは、直線状であるものとして説明したが、これに限定されるものでない。例えば、これら断面線が曲線状の場合、対応する断面線の中点として、この断面線と、この断面線の両端と、を結んだ領域の重心が採用されても良い。
【0090】
(5)また、本実施の形態において、各ブラシ束4の毛先が切り揃えられる場合、
図8および
図9に示すように、
(A)各ブラシ束4の端部を仮想洗浄面9と平行な方向に切断するとともに、
(B)植毛部3の側面に植毛されたブラシ束4については、さらに仮想洗浄面9と垂直な方向にも切断する、
ものとして説明したが、各ブラシ束4の毛先の切り揃え方の手法は、これに限定されるものでない。
【0091】
図13および
図14のそれぞれは、
図2のA−A線から見た洗浄用ブラシ1の構成の他の一例を示す断面図である。
図13および
図14に示すように、各ブラシ束4の端部を仮想洗浄面9と平行な方向にのみ切断することによって、各ブラシ束4の毛先が切り揃えられても良い。
【0092】
(6)さらに、本実施の形態において、植毛部3は、延伸方向3aに沿った植毛面として、基準植毛面5と、第1から第4下部植毛面10、20、30、40と、第1および第2側部植毛面70、80と、を有するものとして説明したが、これに限定されるものでない。
【0093】
例えば、植毛部3は、基準植毛面5、並びに第1および第2下部植毛面10、20のみを有するものであっても良い。また、植毛部3は、基準植毛面5、および第1から第4下部植毛面10、20、30、40のみを有するものであっても良い。さらに、植毛部3は、基準植毛面5、第1および第2下部植毛面10、20、並びに第1および第2側部植毛面70、80のみを有するものであっても良い。
【0094】
また、第3および第4下部植毛面30、40と、第1および第2側部植毛面70、80と、の間に、第3および第4下部植毛面40に類するものが追加されても良い。この場合、延伸方向3aに沿った植毛面の本数は、「2n+1」本(ただし、nは4以上の自然数)であっても良い。
【解決手段】仮想洗浄面9は、基準植毛面と平行であって、基準植毛面から下方に離隔して配置された平面である。基準植毛面、第1から第4下部植毛面、並びに第1および第2側部植毛面のそれぞれに植毛された各ブラシ束4の先端位置4aが、仮想洗浄面9の付近となるように、第1から第4下部傾斜角、並びに第1および第2側部傾斜角と、第1から第4下方距離14、24、34、44、並びに第1および第2側方距離74、84と、を設定する。