【文献】
CATT,UE Positioning Based on AoA+TA for LTE Rel-9,3GPP TSG-RAN WG1#56 R1-090936,2009年 2月 9日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記UEのULタイミングが前記eNodeBのタイミングに調整されているときに、前記UE UL伝送は、タイプ1の伝送であり、前記UEのULタイミングが前記eNodeBのタイミングに調整されていないときに、前記UE UL伝送は、タイプ2の伝送である、請求項5に記載のコンピュータ回路。
前記方法は、ビンの基準を用いて、前記2次元アレイの前記複数のUE分布ビンのそれぞれに対する1又は複数のUE分布ビンのサイズを選択する段階をさらに備える、請求項21に記載のプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明が開示されて説明される前に、当業者によって認識されるように、本発明は、ここで開示される特定の構造、プロセスステップ、又は材料に限定されず、それらの均等物に拡張されることが理解されるべきである。ここで採用される用語は、特定の例を説明することのみの目的のために用いられ、限定されることは意図されないことも理解されるべきである。異なる図面における同一の参照数字は、同一の要素を表す。フローチャート及びプロセスにおいて提供される数字は、ステップ及び動作を示すことにおける明確さのために提供され、必ずしも、特定の順序又はシーケンスを示さない。
【0015】
セルにおけるユーザ機器(UE)分布は、トラフィックサージイベントが生じている時間及び場所を決定するために、拡張型ノードB(eNodeB)によって測定され得る。空間データ及び時間データは、セルのトラフィック負荷のサージ又は突然の増加に対して調整するために、選択された動作をトリガするために用いられ得る。一実施形態において、選択された動作は、サージが生じているセルにおける複数のUEへの追加の容量を提供するために、より軽いトラフィック負荷を有する隣接するセルのカバレッジを調整することであり得る。他の実施形態において、選択された動作は、トラフィックの輻輳の問題を軽減するために、将来のスモールセルの配置のためのセルにおける1又は複数の位置を特定するためであり得る。
【0016】
一実施形態において、セルの容量レベル又はカバレッジエリアは、セルにおける複数のUEの連続的、半連続的、又は定期的な空間及び時間測定結果に基づいて、動的に調整され得る。他の実施形態において、セルにおける複数のUEの分布は、2次元(2D)ビン測定結果を用いて決定され得る。例えば、2次元ビン測定結果は、セル内の1又は複数のUEからの到来角(AOA)測定結果及びタイミングアドバンス(T
ADV)測定結果を含み得る。
【0017】
一実施形態において、T
ADVは、UEが、UEとeNodeBとの間の距離に起因する伝搬遅延を補償すべく、UEからeNodeBへの伝送のタイミングを早めるために用いる、eNodeBによってUEに送信される信号である。一例において、タイプ2のT
ADVは、UEとeNodeBとの間の信号のラウンドトリップ遅延を測定する。他の例において、タイプ1のT
ADVは、UEが最後のデータフレームを送信するために用いたタイミングアドバンスについてのタイミング調整を示すデルタ値を表す。他の例において、UEがタイプ1のT
ADVを受信するときに、UEが最後のデータフレームを送信するために用いたタイミングアドバンスは、アップリンクデータ伝送に対する新たなタイミングアドバンスを計算するために、タイプ1のT
ADVに従って調整され得る。
【0018】
他の実施形態において、AOAは、北の基準からの反時計回りの方向に移動しているときの正の角度等の地理的参照点又は方向に関するUEの角度の推定である。AOAは、eNodeBのアンテナによって決定され得る。例えば、eNodeBのアンテナは、AOAを決定するために、UEに対応するアップリンク(UL)チャネルを用い得る。
【0019】
一実施形態において、直近のドライブテストの最小化(MDT)は、セルにおける複数のUEの2D分布を測定するために用いられ得る。例えば、UEは、基準信号受信電力(RSRP)測定結果及び基準信号受信品質(RSRQ)測定結果を含む、選択された直近のMDT測定結果を取り出し、セルハンドオフプロシージャ中にeNodeBに測定結果をレポートし得る。一実施形態において、eNodeBは、ハンドオーバを決定するための選択された測定結果をUEがレポートすることを要求するために、無線リソース制御接続再設定(rrcConnectionReconfiguration)メッセージをUEに送信し得る。他の実施形態において、rrcConnectionReconfigurationメッセージの測定結果構成情報要素(MeasConfig IE)は、UEが隣接するセルをどのようにスキャンするかを示すスキャン情報、及びUEが選択された測定結果でレポートする条件を含み得る。一実施形態において、スキャン情報は、イントラ周波数又はインター周波数の複数のE−UTRAのセルのための情報を提供する測定対象の進化型ユニバーサル地上波無線アクセスネットワーク(MeasObjectEUTRA)メッセージを含み得る。他の実施形態において、スキャン情報は、E−UTRA測定結果レポートイベントをトリガするための基準を規定するレポート設定E−UTRA(ReportConfigEUTRA)メッセージを含み得る。
【0020】
一実施形態において、ReportConfigEUTRAメッセージは、UEがサービングセルから受信したRSRP及びRSRQが、隣接するセルから受信されたRSRP及びRSRQに比べてより高いかより低いかを決定するために、eNodeBによって監視され得る。従来、RSRP及びRSRQの測定結果は、主に、ハンドオーバの開始のための時間を決定するために用いられ、UEが隣接するセルに近接するときに、レポートイベントが生じる。RSRP及び/又はRSRQを測定するためのレポートイベントがハンドオーバの開始でトリガされると、直近のMDTは、セルの端の複数のUEに限定されてよく、セル全体にわたるUE分布を測定するために用いられなくてよい。
【0021】
一実施形態において、ReportConfigEUTRAメッセージにのけるトリガのタイプが定期的に設定されるときに、複数のUEの測定結果が定期的にレポートされ得る。一実施形態において、ハンドオーバを決定は、ネットワーク又はeNodeBによって制御される。定期的なトリガが用いられるときに、eNodeBは、ハンドオーバを決定する前に、複数のUE測定結果レポートを連続的に受信する。RSRP及びRSRQの測定結果の連続的なレポートは、通信ネットワークの負荷を増加させ得る。従来、RSRP及びRSRQの測定結果のレポートは、ハンドオーバが開始される前の複数のUE測定結果レポートを最小化するために、複数のイベントトリガに基づく。定期的にトリガされるM1測定結果が、セルにわたるUE分布情報をキャプチャするために用いられるときに、セルにおける複数のUEは、ハンドオーバに必要なUEの測定結果を提供するために、定期的なトリガを用い得る。複数のM1測定結果の使用は、UE分布情報をキャプチャするために、オーバヘッドの量を増加させる。従来、複数のUE測定結果レポートにおける位置情報及び複数のM1測定結果(MeasResults)は、任意的であり得る。したがって、MDT測定結果は、複数のUEの分布を決定するために、測定結果情報を提供しなくてよい。
【0022】
一実施形態において、eNodeBは、T
ADV測定結果及びAOA測定結果からUE分布を測定するために、UEのULタイミングアラインメントを用い得る。一実施形態において、UE ULタイミングアラインメントは、eNodeBのタイミング情報をUEのタイミング情報に同期させるために、連続的又は定期的に用いられる。複数のUEの分布を決定するためにT
ADV情報及びAOA情報を用いることの1つの利点は、オーバヘッドを増加させることなく、UE分布を決定することであり得る。
【0023】
一実施形態において、ULタイミングアラインメントは、UEからの伝送を、選択された時間ウインドウ内でeNodeBに到来させることを可能にするために用いられ得る。他の実施形態において、UEの伝送のULタイミングが、eNodeBでの選択された時間ウインドウに調整されていないときに、UEの伝送は、複数の他のUEからの伝送と干渉し得る。一例において、eNodeBは、UEからの伝送を受信し、eNodeBで定義されたウインドウ内に到来するUEからの伝送を調整するためのT
ADVを計算するために、メディアアクセスチャネル(MAC)レイヤプロトコルを用い得る。eNodeBは、T
ADVコマンドMAC制御要素を介してUEにT
ADV情報を送信し得る。
【0024】
一実施形態において、UEからのUL伝送が複数の他のUEからの伝送と干渉することを防ぐために、UEのULタイミングがeNodeBの受信時間ウインドウに調整されていることをUEが確認するまで、UEはデータを送信しない。他の実施形態において、UEは、UEのULタイミングが調整されていると仮定される時間ウインドウインターバルを決定するために、時間アラインメントタイマを用い得る。他の実施形態において、UEは、UEがタイミングアドバンスコマンドを受信するときに、時間アラインメントタイマを再始動し得る。時間アラインメントタイマが動作しているときに、UEは、ULタイミングが調整されていると仮定し得、データを送信するために割り当てられた複数のULリソースを用い得る。時間アラインメントタイマが満了するときに、ULタイミングは、調整されておらず、UEは、ULデータを送信することを中止する。
【0025】
一実施形態において、eNodeBは、ULタイミングアラインメントを維持するために、時間アラインメントタイマが満了する前に、タイミングアドバンスコマンドをUEに送信し得る。他の実施形態において、T
ADVコマンドは、タイミングアドバンスインデックス値、例えば、0と63との間の値を示す6ビットフィールドを含む。他の実施形態において、タイミングアドバンスインデックス値は、タイプ1のT
ADVコマンドと一致する。一例において、タイプ1のT
ADVコマンドは、前にタイミングが調整された複数のUEのULタイミングを調整するために用いられ得る。一実施形態において、タイプ1のT
ADVコマンドは、次の式を用いて計算され得る。
T
ADV=(eNodeB Rx time−eNodeB Tx time)+(UE Rx time−UE Tx time (1)
ここで、eNodeB Rx timeは、信号がeNodeBで受信される時間を表し、eNodeB Tx timeは、信号がeNodeBから送信される時間を表し、UE Rx timeは、信号がUEで受信される時間を表し、UE Tx timeは、信号がUEから送信される時間を表す。
【0026】
他の実施形態において、UEは、ULタイミングアラインメントを維持しなくてよい。一例において、UEは、UEがデータを送信していないときに、ULタイミングアラインメントを維持しなくてよい。他の実施形態において、ULタイミングが調整されていないときに、UEは、ランダムアクセス(RA)プロシージャを実行し、RA応答メッセージのMACペイロードにおいて、タイミングアドバンスコマンドをeNodeBから受信し得る。
【0027】
一実施形態において、タイミングアドバンスコマンドフィールドは、UEのタイミング調整を調整するために用いられるインデックス値T
aを含み得る。他の実施形態において、タイミングアドバンスコマンドフィールドは、11ビット、例えば、0と1282との間のインデックス値であり得る。他の実施形態において、11ビットのタイミングアドバンスコマンドフィールドは、UEからのプリアンブル検出及びタイミングアドバンス推定(PRACH)を含むUL無線フレームから測定されるタイプ2のT
ADVと一致する。11ビットのタイミングアドバンス値は、eNodeBで受信され得、eNodeBは、次の式を用いてN
TAを決定し得る。
N
TA=T
a×16 (2)
【0028】
一実施形態において、11ビットのタイミングアドバンスコマンドは、時間遅延又はUEとeNodeBとの間の距離を表す絶対値である。一例において、タイミングアドバンスコマンドは、UEが信号を送信すること、eNodeBが信号を受信すること、eNodeBが信号をUEに送信し返すこと、及びUEが信号を受信することの間の時間、例えば、UEとeNodeBとの間のラウンドトリップ信号時間遅延を表す値であり得る。他の実施形態において、6ビットのタイミングアドバンスコマンドは、UEが最後のデータフレームを送信するために用いたタイミングアドバンスのタイミング調整を示すデルタ値であり得る。6ビットのタイミングアドバンス値は、eNodeBで受信され得、eNodeBは、次の式を用いて新たなN
TAを決定し得る。
N
TA,new=N
TA,old+(T
A−31)×16 (3)
ここで、N
TAは、時間遅延又はUEとeNodeBとの間の距離を表し、N
TA,newは、現在の時間遅延又はUEとeNodeBとの間の距離を表し、N
TA,oldは、前の時間遅延又はUEとeNodeBとの間の距離を表す。
【0029】
一実施形態において、N
TAの単位は、T
s=1/(15000×2048)秒等の時間の基本単位であり得る。一実施形態において、UEとeNodeBとの間の距離は、例えば、時間アラインメントタイマが動作している、調整されているULタイミングを有する複数のUEに対するN
TAを用いて推定され得る。他の実施形態において、UEとeNodeBとの間の距離は、例えば、時間アラインメントタイマが動作していない、調整されていないULタイミングを有する複数のUEに対する11ビットのタイミングアドバンスコマンドを用いて推定され得る。一実施形態において、eNodeBは、ユーザデータ又はPRACH等のUL伝送又はUL伝送の部分を用いてAOAを推定し得る。他の実施形態において、eNodeBは、AOAを推定するために、複数のサウンディング参照信号(SRS)を用い得る。
【0030】
一実施形態において、2Dビン測定結果は、UEがULタイミングアラインメントを実行したときに測定されたT
ADVを用いて、及びUEがUL伝送をデータチャネル上又はPRACHチャネル上の何れかで送信するときに測定されたAOAを用いて決定され得る。
図1は、UEのT
ADV測定結果及びAOA測定結果に基づく複数の2Dビン110を有する通信ネットワークにおけるセル120を示す。
【0031】
一実施形態において、
図1に示されるようなUE分布性能管理(PM)測定結果は、セル等の地理的エリアにわたってUE分布を監視すべく、複数の2Dビン110を提供するために用いられ得る。一例において、複数の2Dビンは、T
ADV及びAOAを用いて形成され得る。一実施形態において、T
ADVインデックス及びAOAインデックスは、複数のビンの2Dテーブルにおけるビンの列及び行を特定するために用いられ、ここで、xはT
ADVを表し、yはAOAを表す。一実施形態において、T
ADVは、ULタイミングが調整されている複数のUEに対するN
TAに等しい。他の実施形態において、T
ADVは、N
TA×16に等しくてよく、ここで、N
TAは、ULタイミングが調整されていない複数のUEのための、0と1282との間の11ビットのタイミングアドバンス値である。他の実施形態において、AOAは、ユーザデータフレーム又はPRACH等のUL伝送のセグメントを用いて、又は複数のサウンディング参照信号を用いて測定され得る。他の実施形態において、UE分布PM測定結果は、コンポーネントキャリア(CC)測定結果を含み得る。他の実施形態において、eNodeBは、選択されたビンにおけるUEの数を示すために、選択された値(1等)によってT
ADV及びAOAを用いて特定されるビンの値を反復的に増加し得る。
【0032】
図2は、T
ADV測定結果及びAOA測定結果を用いて特定されるPM UE分布に対する複数のビンの2Dテーブルを示す。一実施形態において、インデックスx及びインデックスyは、複数のビンの2Dテーブルにおけるビンの列及び行を特定するために用いられ、ここで、(
図1に示されるように)xはT
ADVを表し、yはAOAを表す。他の実施形態において、T
ADVは、0から7690までの範囲に及び得る。
【0033】
他の実施形態において、AOAは、0から719までの範囲に及び得、ここで、各AOA値は、0度から360度の間の角度に対応する。一実施形態において、セクタ化されたセルは、インデックスyのサブセットを用い得る。例えば、複数の3セクタセルに対して、第1セクタに対するインデックスyは、0と3との間であり得、第2セクタに対するインデックスyは、4と7との間であり得、第3セクタに対するインデックスyは、8と11との間であり得る。他の実施形態において、UE分布PM測定結果は、アンテナアレイを有するeNodeBに用いられ得る。他の実施形態において、インデックスx及びインデックスyは、整数値であり得る。他の実施形態において、UE分布PM測定結果は、MR.UeDistribution.x.yを含み得、ここで、
図2の例に示されるように、xは0から10までの整数であり、yは0から11までの整数である。この例は、限定することを意図されない。ビンのサイズは、セルにおけるUEの位置を特定するために用いられる所望の地理的分解能を提供するために選択され得る。一実施形態において、MR.UeDistribution.x.yは、各ビンにおける値を表し得、PM測定結果のフォーマットタイプであり得る。
【0034】
一実施形態において、各2Dビンのビンのサイズは、設定可能であってよい。例えば、ビンのサイズは、UE分布情報に対する選択された詳細レベルを提供するために、セルにおける選択されたエリアに対して選択されたビンのサイズに調整され得る。各セルは、同一のサイズでなくてよい。選択された複数のエリアは、より高い分解能を提供するために、より多いビン(即ち、より小さいビン)を有してよい。例えば、より大きい数のスモールセルを有する複数の地理的エリアは、より高い分解能を提供するために、より小さい複数のビンで構成され得る。
【0035】
図3は、通信ネットワークのセルにおけるUE分布PMデータを収集する方法を示すフローチャート300を示す。一実施形態において、セルは、T
ADVインデックス及びAOAインデックスによって特定される複数の2Dビンに分割され得る。方法は、PM UE分布テーブルが作成されたときに、又はPMグラニュラリティタイマが満了するときに、ブロック310におけるように、PM UE分布テーブルの複数の分布ビンのそれぞれに配置されるUEのカウントをゼロに初期化する段階を備え得る。一例において、eNodeBは、T
ADVインデックス及びAOAインデックスに対応する各分布ビンを通して繰り返し、分布ビンをゼロに初期化し得る。ブロック320におけるように、方法は、PMグラニュラリティタイマをゼロに初期化する段階をさらに備え得る。ブロック330におけるように、方法は、UE UL伝送がeNodeBで受信されるまで、UE UL伝送がeNodeBで受信されるか否かを反復的に決定する段階をさらに備え得る。ブロック340におけるように、方法は、UE UL伝送がタイプ1の伝送であるとき、及びUE UL伝送がタイプ2の伝送であるときを決定する段階をさらに備え得る。一実施形態において、タイプ1の伝送は、UEのULタイミングがeNodeBのタイミングウインドウに調整されているUEからの伝送である。他の実施形態において、タイプ2の伝送は、UEのULタイミングがeNodeBのタイミングウインドウに調整されていないUEからの伝送である。一実施形態において、ブロック350におけるように、伝送タイプがタイプ1の伝送であるときに、T
ADVはN
TAである。他の実施形態において、ブロック360におけるように、伝送タイプがタイプ2の伝送であるときに、T
ADVは、11ビットのタイミングアドバンス値である。
【0036】
ブロック370におけるように、方法は、UEに対するAOAを計算する段階をさらに備え得る。一実施形態において、アップリンク伝送に対するAOAは、eNodeBのアンテナアレイを用いて決定され得る。ブロック380におけるように、方法は、(xで表される)T
ADVインデックス及び(yで表される)AOAインデックスを計算する段階をさらに備え得る。ブロック390におけるように、方法は、T
ADVインデックス及びAOAインデックスに対応するビンに対するUEのカウントをインクリメントする段階をさらに備え得る。ブロック392におけるように、方法は、PMグラニュラリティタイマが満了しているか否かを決定する段階をさらに備え得る。矢印394で示されるように、PMグラニュラリティタイマが満了していないときに、方法は、PMグラニュラリティタイマが満了するまで、ブロック330から390に対して開示される方法を通して戻って繰り返す段階をさらに備え得る。ブロック396におけるように、PMグラニュラリティタイマが満了しているときに、方法は、2DビンPM UE分布データをネットワークマネージャにレポートする段階をさらに備え得る。矢印398で示されるように、方法は、選択された期間、ブロック330から396に対して開示される方法を通して戻って繰り返す段階をさらに備え得る。
【0037】
図4は、通信ネットワークにおけるセル420に対する複数の分布ビン410を示す。一実施形態において、セル420のためのPM UE分布テーブルに対する複数の分布ビン410のそれぞれのサイズは、設定可能又は可変であり得る。
図4は、
図1に示される複数のビンのサイズに比べて、PM UE分布テーブルに対する複数の分布ビン410のそれぞれのより小さい複数のビンのサイズをさらに示す。一実施形態において、
図4に示されるより小さい複数のビン410は、前述のように、UE分布情報に対する増加された詳細レベルを提供し得る。
【0038】
一実施形態において、通信ネットワークのセルにおける各UEは、UE識別子(ID)を有し得る。他の実施形態において、eNodeBは、いつUEがUE IDを用いて2D PM UE分布テーブルにおいてカウントされたかを決定し得る。一例において、2D PM UE分布テーブルは、11×12ビンを含み得、eNodeBは、例えば15分に一回、選択されたPMグラニュラリティインターバルの間に、2D PM UE分布情報を2D PM UE分布テーブルからネットワークマネージャにレポートし得る。この例において、eNodeBは、複数の15分のインターバルの間に、セルにおける複数のUEに対する2D PM UE分布情報を反復的に決定し得る。一実施形態において、UEが比較的静止している、例えば、PMグラニュラリティインターバル中に同一のビン内にとどまっているときに、eNodeBは、PMグラニュラリティインターバル中、例えば、UEがPMグラニュラリティインターバル中に複数のUL伝送を送信するときに、UEを複数回カウントしてよい。一例において、複数のビン測定結果は、セルにおけるUE分布についての相対的な情報を提供し得る。一実施形態において、eNodeBは、UL伝送を送信するUEが、UEが前にUL伝送を送信したときと同一のビンにいるときを決定するために、UE IDを用い得る。一実施形態において、UEがPMグラニュラリティインターバル中に前に同一のセルに対するUL伝送を送信しているときに、eNodeBは、2D PM UE分布テーブルにおいて再びUEをカウントすることを除外し得る。
【0039】
図5においてフローチャートに示されるように、他の例は、通信ネットワークに対するUE分布情報を決定するように動作可能な通信ネットワークにおけるeNodeBのコンピュータ回路の機能性500を提供する。機能性は、方法として実装され得、機能性は、機械上で命令として実行され得、命令は、少なくとも1つのコンピュータ可読媒体又は1つの非一時的機械可読記憶媒体に含まれる。ブロック510におけるように、コンピュータ回路は、eNodeBのセルを複数のUE分布ビンにマッピングするように構成され得る。ブロック520におけるように、コンピュータ回路は、UEからeNodeBへのUL伝送のT
ADV値及びAOA測定結果を用いて決定されるセルにおけるUEの位置に基づいて、eNodeBのセルにおけるUEをUE分布ビンに関連付けるようにさらに構成され得る。ブロック530におけるように、コンピュータ回路は、また、複数のUE分布ビンのそれぞれにおけるUEの数に基づいて、セルにおける1又は複数のUEのUE分布を計算するように構成され得る。
【0040】
一実施形態において、コンピュータ回路は、選択された期間に対してPMグラニュラリティタイマを設定し、PM UE分布を形成するために、PMグラニュラリティタイマが満了するまで、UE分布情報を複数のUE分布ビンに反復的に更新するようにさらに構成され得る。他の実施形態において、コンピュータ回路は、選択された複数のイベントをトリガするために、UE分布情報を用いるようにさらに構成され得、UE分布情報は、セルの空間データ及び時間データを含む。他の実施形態において、選択された複数のイベントは、追加容量を提供するために、隣接するセルのカバレッジを調整すること、又はデータトラフィックの輻輳を軽減するために、1又は複数のスモールセルの配置位置を特定すること含む。他の実施形態において、コンピュータ回路は、複数のUE分布ビンのそれぞれにおけるUEの数を格納するために、複数の分布ビンに対するPM UE分布テーブルを作成し、PM UE分布テーブルが作成されたとき、又はPMグラニュラリティタイマが満了するときに、PM UE分布テーブルの複数の分布ビンのそれぞれに配置されるUEのカウントをゼロに初期化するようにさらに構成され得る。他の実施形態において、コンピュータ回路は、UEのeNodeBへのUL伝送に対するT
ADV値及びAOA測定結果を決定すること、T
ADV値及びAOA測定結果に基づいてUEに対するT
ADVインデックス及びAOAインデックスを選択すること、T
ADVインデックス及びAOAインデックスを用いて、PM UE分布テーブルにおける複数のUE分布ビンのうちのUE分布ビンにUEを関連付けることによって、セルに対するUE分布ビンにおけるUEの数を計算するようにさらに構成され得る。
【0041】
他の実施形態において、コンピュータ回路は、データを通信するためのUE UL伝送をeNodeBで受信し、UEから受信されたUE UL伝送のタイプを決定するようにさらに構成され得る。他の実施形態において、UE UL伝送のタイプがタイプ1の伝送であるときに、T
ADVは、N
TA値を計算するために用いられる6ビットのタイミングアドバンス値であり、UE UL伝送のタイプがタイプ2の伝送であるときに、T
ADVは、11ビットのタイミングアドバンス値である。他の実施形態において、AOA測定結果は、タイプ2のT
ADVに対する物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)又はタイプ1のT
ADVに対する物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)で受信された複数のアップリンク無線フレームからのプリアンブル検出及びタイミングアドバンス推定、SRS、又はユーザデータフレームを用いて決定される。他の実施形態において、コンピュータ回路は、N
TA,new=N
TA,old+(T
A−31)×16を用いて、UEとeNodeBとの間の距離を決定するようにさらに構成され得、ここで、N
TA,newは、UEの現在の位置とeNodeBとの間の距離のT
ADV値であり、N
TA,oldは、UEの前の位置とeNodeBとの間の距離のT
ADV値であり、T
Aは、6ビットのタイミングアラインメント値であり、(T
A−31)×16は、UEの前の位置とUEの現在の位置との間の距離を計算するためのタイム値を取得するために用いられる16倍の値であり、計算された距離は、eNodeBに到来するデータ伝送を選択された時間ウインドウ内に同期するために、UEによって用いられる。
【0042】
一実施形態において、コンピュータ回路は、N
TA=T
A×16を用いて、UEとeNodeBとの間の距離を決定するようにさらに構成され得、ここで、T
Aは、11ビットの値である。他の実施形態において、N
TA=T
A×16は、UEとeNodeBとの間の絶対距離を計算するために用いられるタイム値を取得するために用いられる。他の実施形態において、UEとeNodeBとの間の絶対距離は、UEとeNodeBとの間のラウンドトリップ距離であり得る。一例において、絶対距離は、N
TAにおける光が進む距離の半分であり得る。
【0043】
他の実施形態において、UEのULタイミングがeNodeBのタイミングに調整されているときに、UE UL伝送は、タイプ1の伝送であり、UEのULタイミングがeNodeBのタイミングに調整されていないときに、UE UL伝送は、タイプ2の伝送である。他の実施形態において、コンピュータ回路は、T
ADV=(eNodeBデータ受信時間−UEデータ送信時間)+(UEデータ受信時間−eNodeBデータ送信時間)を用いて、UE UL伝送のタイプがタイプ1の伝送のときのT
ADV測定結果を計算するようにさらに構成され得る。他の実施形態において、コンピュータ回路は、PMグラニュラリティタイマが満了するときに、PM UE分布情報をネットワークマネージャに通信するようにさらに構成され得る。他の実施形態において、コンピュータ回路は、選択された期間にPM UE分布を決定し、選択された時間にPM UE分布情報をネットワークマネージャに通信するようにさらに構成され得る。他の実施形態において、コンピュータ回路は、選択された複数の期間にセルにおける1又は複数のUEの複数のUE分布を決定し、セルにおける1又は複数のUEのそれぞれにUE IDを割り当て、新たなUEの各々をUE分布ビンに反復的に追加するようにさらに構成され得、新たなUEは、UE IDに基づいて決定される。
【0044】
図6においてフローチャートに示されるように、他の例は、eNodeBのセルに対するUE分布情報を決定するように動作可能な通信ネットワークにおけるeNodeBのコンピュータ回路の機能性600を提供する。機能性は、方法として実装され得、又は機能性は、機械上で命令として実行され得、命令は、少なくとも1つのコンピュータ可読媒体又は1つの非一時的機械可読記憶媒体に含まれる。ブロック610におけるように、コンピュータ回路は、セルにおける1又は複数のUEのそれぞれに対するT
ADV値及びAOA測定結果を用いて、セルにおけるUEとeNodeBとの間の位置を決定するように構成され得る。ブロック620におけるように、コンピュータ回路は、セルにおけるUEの位置に基づいて、セルにおける選択されたUE分布ビンに1又は複数のUEのそれぞれを割り当てるようにさらに構成され得る。ブロック630におけるように、コンピュータ回路は、また、セルにおける複数のUEの分布を決定するために、セルにおける各UE分布ビンのUEの数を特定するように構成され得る。
【0045】
一実施形態において、コンピュータ回路は、複数のUE分布ビンの2次元アレイにセルをマッピングする手順であって、各分布ビンは、選択されたT
ADV値の範囲及びAOA測定結果の範囲に関連付けられる、手順と、UEに対するT
ADV値及びAOA測定結果に基づいて、UE分布ビンに各UEを割り当てる手順とによって、セルにおける複数のUEの分布を計算するようにさらに構成され得る。一実施形態において、コンピュータ回路は、所望のUE分布ビンのサイズを提供するために、T
ADV値の範囲及びAOA測定結果の範囲を変化させることによって、UE分布ビンのサイズを変化させるようにさらに構成され得る。一実施形態において、コンピュータ回路は、セルにおける複数のUE分布ビンの複数の異なるサイズを提供するようにさらに構成され得る。一実施形態において、コンピュータ回路は、UEが通信するように構成されるノードの数に基づいて、UE分布ビンのサイズを選択するようにさらに構成され得る。一実施形態において、コンピュータ回路は、PMグラニュラリティタイマが満了するまで、セルにおけるUE分布情報を反復的に更新するようにさらに構成され得る。一実施形態において、コンピュータ回路は、PMグラニュラリティタイマが満了するときに、UE分布情報をネットワークマネージャに通信するようにさらに構成され得る。
【0046】
図7においてフローチャートに示されるように、他の例は、通信ネットワークに対するUE分布情報を決定する方法を実装するために実行されるように適合される命令をそこに格納している非一時的記憶媒体を含む製品の機能性700を提供する。製品の命令は、方法として又は機械上の命令として実装され得、命令は、少なくとも1つのコンピュータ可読媒体又は1つの非一時的機械可読記憶媒体に含まれる。ブロック710におけるように、方法は、eNodeBのセルにおけるUEから、UL信号を受信する段階を備え得る。ブロック720におけるように、方法は、UL信号のAOAを計算する段階をさらに備え得る。ブロック730におけるように、方法は、UEに対するT
ADV値を特定する段階をさらに備え得る。ブロック740におけるように、方法は、AOA及びT
ADV値を用いて、セルにおけるUEの位置を決定する段階をさらに備え得る。ブロック750におけるように、方法は、セルにおける複数のUEの分布を特定するために、セルにおける複数の他のUEの位置に対して相対的に、セルにおけるUEの位置をマッピングする段階をさらに備え得る。
【0047】
一実施形態において、方法は、複数のUEのそれぞれのAOA及びタイミングアドバンス値を用いて、セルにおける複数のUEのそれぞれに対する位置を決定する手順と、複数のUEのそれぞれの位置を複数のUE分布ビンの2次元アレイにマッピングする手順であって、各分布ビンは、選択されたT
ADV値の範囲及びAOA測定結果の範囲に関連付けられる、手順と、UEに対するT
ADV値及びAOA測定結果に基づいて、複数のUEのそれぞれをUE分布ビンに割り当てる手順とによって、セルにおける複数のUEの分布を計算する段階をさらに備え得る。他の実施形態において、方法は、ビンの基準を用いて、2次元アレイの複数のUE分布ビンのそれぞれに対する1又は複数のUE分布ビンのサイズを選択する段階をさらに備え得る。他の実施形態において、ビンの基準は、選択されたUE分布の詳細レベル、セルに対する全てのビンの選択された数、及びビン毎の選択されたセルのカバレッジエリアを含む。一実施形態において、方法は、選択された期間に対して性能管理(PM)グラニュラリティタイマを設定する段階と、PM UE分布を形成するために、PMグラニュラリティタイマが満了するまで、複数のUE分布ビンの2次元アレイにおける複数のUEのそれぞれの位置のマッピングを反復的に更新する段階と、PMグラニュラリティタイマが満了するときに、PM UE分布情報をネットワークマネージャに通信する段階とをさらに備え得る。
【0048】
一実施形態において、方法は、複数のUEのそれぞれのAOA及びタイミングアドバンス値を用いて、セルにおける複数のUEのそれぞれに対する位置を決定する手順と、複数のUEのそれぞれの位置をUE分布ビンの2次元アレイにマッピングする手順であって、各分布ビンは、選択されたT
ADV値の範囲及びAOA測定結果の範囲に関連付けられる、手順と、UEに対するT
ADV値及びAOA測定結果に基づいて、複数のUEのそれぞれをUE分布ビンに割り当てる手順とによって、セルにおける複数のUEの分布を計算する段階をさらに備え得る。他の実施形態において、方法は、ビンの基準を用いて、2次元アレイの複数のUE分布ビンのそれぞれに対する1又は複数のUE分布ビンのサイズを選択する段階をさら備え得る。他の実施形態において、ビンの基準は、選択されたUE分布の詳細レベル、セルに対する全てのビンの選択された数、及びビン毎の選択されたセルのカバレッジエリアを含む。
【0049】
他の実施形態において、方法は、選択された期間に対して性能管理(PM)グラニュラリティタイマを設定する段階と、PM UE分布を形成するために、PMグラニュラリティタイマが満了するまで、複数のUE分布ビンの2次元アレイにおける複数のUEのそれぞれの位置のマッピングを反復的に更新する段階と、PMグラニュラリティタイマが満了するときに、PM UE分布情報をネットワークマネージャに通信する段階とをさらに備え得る。
【0050】
図8は、ユーザ機器(UE)、移動局(MS)、移動無線デバイス、移動通信デバイス、タブレット、ハンドセット、又は他のタイプの無線デバイス等の無線デバイスの例示的な図を提供する。無線デバイスは、基地局(BS)、進化型ノードB(eNodeB)、ベースバンドユニット(BBU)、遠隔無線ヘッド(RRH)、遠隔無線機器(RRE)、中継局(RS)、無線機器(RE)、遠隔無線ユニット(RRU)、中央処理モジュール(CPM)、又は他のタイプの無線ワイドエリアネットワーク(WWAN)アクセスポイント等の伝送局又はノードと通信するように構成される1又は複数のアンテナを含み得る。無線デバイスは、3GPP LTE、WiMAX(登録商標)、高速パケットアクセス(HSPA)、ブルートゥース(登録商標)、及びWiFi(登録商標)を含む少なくとも1つの無線通信規格を用いて通信するように構成され得る。無線デバイスは、各無線通信規格に対して別個のアンテナを、又は複数の無線通信規格に対して共有のアンテナを用いて通信し得る。無線デバイスは、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)、及び/又はWWANにおいて通信し得る。
【0051】
図8は、また、無線デバイスからのオーディオ入出力に用いられ得るマイク及び1又は複数のスピーカの図を提供する。ディスプレイスクリーンは、液晶ディスプレイ(LCD)スクリーン、又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ等の他のタイプのディスプレイスクリーンであってよい。ディスプレイスクリーンは、タッチスクリーンとして構成され得る。タッチスクリーンは、静電容量方式、抵抗方式、又は他のタイプのタッチスクリーン技術を用いてよい。アプリケーションプロセッサ及びグラフィックスプロセッサは、処理及びディスプレイ機能を提供すべく、内部メモリに結合され得る。不揮発性メモリポートは、また、ユーザにデータ入出力のオプションを提供するために用いられ得る。不揮発性メモリポートは、また、無線デバイスのメモリ機能を拡張するために用いられてよい。キーボードは、追加のユーザ入力を提供すべく、無線デバイスと一体化され、又は無線デバイスに無線接続されてよい。仮想キーボードは、また、タッチスクリーンを用いて提供されてよい。
【0052】
様々な技術、又はその特定の態様又は部分は、フロッピ(登録商標)ディスク、CD−ROM、ハードドライブ、非一時的コンピュータ可読記憶媒体、又は任意の他の機械可読記憶媒体等の有形の媒体で具現化されるプログラムコード(即ち、命令)の形であってよく、プログラムコードがコンピュータ等の機械にロードされて実行されるときに、機械は、様々な技術を実施するための装置となる。プログラマブルなコンピュータ上でのプログラムコードの実行の場合、コンピューティングデバイスは、プロセッサ、プロセッサによって読み取り可能な記憶媒体(揮発性メモリ及び不揮発性メモリ、及び/又は記憶要素を含む)、少なくとも1つの入力デバイス、及び少なくとも1つの出力デバイスを含み得る。揮発性及び不揮発性メモリ及び/又は記憶要素は、RAM、EPROM、フラッシュドライブ、光学式ドライブ、磁気ハードドライブ、又は電子データを格納するための他の媒体であってよい。基地局及び移動局は、また、送受信機モジュール、カウンタモジュール、処理モジュール、及び/又はクロックモジュール又はタイマモジュールを含んでよい。ここで説明される様々な技術を実装又は利用し得る1又は複数のプログラムは、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)、リユーザブルコントロール、及び同種のものを用いてよい。そのようなプログラムは、コンピュータシステムと通信すべく、高水準手順型又はオブジェクト指向プログラミング言語で実装されてよい。しかし、所望の場合、(複数の)プログラムは、アセンブリ又は機械言語で実装されてよい。いずれの場合であっても、言語は、コンパイラ型又はインタプリタ型言語であってよく、ハードウェア実装と組み合わせられてよい。
【0053】
本明細書において説明される機能ユニットの多くは、それらの実装の独立性をより具体的に強調すべく、モジュールとしてラベル付けされていることが理解されるべきである。例えば、モジュールは、カスタムVLSI回路又はゲートアレイ、ロジックチップ等の既製の半導体、トランジスタ、又は他の別個のコンポーネントを備えるハードウェア回路として実装されてよい。モジュールは、また、フィールドプログラマブルゲートアレイ、プログラマブルアレイロジック、プログラマブルロジックデバイス、又は同種のもの等のプログラマブルハードウェアデバイスに実装されてよい。
【0054】
モジュールは、また、様々なタイプのプロセッサによって実行されるソフトウェアに実装されてよい。例えば、実行可能コードの特定されるモジュールは、例えば、オブジェクト、プロシージャ、又は機能として体系化され得るコンピュータ命令の1又は複数の物理的又は論理的ブロックを備えてよい。それでもなお、特定されるモジュールの実行可能ファイルは、物理的に一緒に配置される必要はないが、論理的に共に組み合わせられるときにモジュールを備え、モジュールに対して述べられた目的を達成する、異なる位置に格納される異なる命令を備えてよい。
【0055】
実際、実行可能コードのモジュールは、単一の命令又は多くの命令であってよく、さらに、いくつかの異なるコードセグメントにわたって、異なるプログラムの中で、及びいくつかのメモリデバイスをわたって分布されてよい。同様に、処理データは、ここではモジュール内で特定されて示されてよく、任意の適切な形態で具現化され、任意の適切なタイプのデータ構造内で体系化されてよい。処理データは、単一のデータセットとして収集されてよく、又は異なる記憶デバイスを亘って含む異なる位置に亘って分布させられてよく、及び単にシステム又はネットワーク上で電子信号として少なくとも部分的に存在してよい。モジュールは、受動的又は能動的であってよく、所望の機能を実行するよう動作可能であるエージェントを含む。
【0056】
本明細書全体を通じて「例」についての言及は、例に関連して説明される特定の特徴、構造、又は特性が本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体を通じて様々な箇所において「例において」という表現の出現は、必ずしも全て同一の実施形態を参照していない。
【0057】
ここで用いられるように、複数のアイテム、構造的要素、構成要素、及び/又は材料は、便宜上、共通のリストに提示されてよい。しかし、これらのリストは、リストの各部材が別個で一意的な部材として個々に特定されるかのように解釈されるべきである。したがって、そのようなリストの個々の部材は、それとは反対の指摘がない限り、共通のグループにおけるそれらの提示にのみ基づいて、同一のリストの任意の他の部材の事実上の均等物として解釈されるべきではない。さらに、本発明の様々な実施形態及び例は、それらの様々なコンポーネントの代替手段と共にここで参照されてよい。そのような実施形態、例、代替手段は、互いの事実上の均等物として解釈されず、本発明の別個で自律的な表現とみなされるべきであることが理解される。
【0058】
さらに、説明される特徴、構造、又は特性は、1又は複数の実施形態において、任意の適切なやり方で組み合わせられてよい。以下の説明において、本発明の実施形態の深い理解を提供すべく、例えば、レイアウトの例、距離、ネットワークの例等、多数の具体的な詳細が提供される。しかし、当業者は、本発明が、具体的な詳細のうちの1又は複数を用いずに、又は他の方法、コンポーネント、レイアウト等を用いて実施され得ることを認識できるであろう。他の例において、周知の構造、材料、又は動作は、本発明の態様を不明瞭にすることを防ぐべく、示されず又は詳細に説明されない。
【0059】
前述の例は、1又は複数の特定の応用における本発明の原理の例であるが、発明力を発揮することなく、本発明の原理及び概念から逸脱することなく、実装の形、使用、及び詳細における多数の修正がなされ得ることが当業者に明らかであろう。したがって、本発明が以下に記載される請求項以外によって限定されることは意図されない。