(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6361239
(24)【登録日】2018年7月6日
(45)【発行日】2018年7月25日
(54)【発明の名称】車両用表示装置
(51)【国際特許分類】
H04N 7/18 20060101AFI20180712BHJP
B60R 1/00 20060101ALI20180712BHJP
【FI】
H04N7/18 J
B60R1/00 A
【請求項の数】5
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-76610(P2014-76610)
(22)【出願日】2014年4月3日
(65)【公開番号】特開2015-198410(P2015-198410A)
(43)【公開日】2015年11月9日
【審査請求日】2017年2月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】000231512
【氏名又は名称】日本精機株式会社
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 匠
(72)【発明者】
【氏名】沼屋 宏康
【審査官】
鈴木 隆夫
(56)【参考文献】
【文献】
特開2006−168699(JP,A)
【文献】
特開平11−261998(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 7/18
B60R 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示手段と、
自車両を基点に外界を撮像する複数の撮像手段と、
前記複数の撮像手段のうち少なくとも一つで構成した撮像コンテントを含む複数のコンテンツを切り替えて前記表示手段に表示させる制御手段と、
を備えた車両用表示装置であって、
前記制御手段は、前記表示手段に前記撮像コンテントを表示させると共に、前記撮像コンテントにおける自車両の方向に対応する前記表示手段の端部に、前記自車両の方向を示す自車両方向画像を表示させ、
前記制御手段は、前記撮像コンテントとは異なる他のコンテントから前記撮像コンテントに切り替えて前記表示手段に表示させる際に、前記自車両方向画像を自車両を模した第1自車両方向画像から、前記第1自車両方向画像よりも抽象化した第2自車両方向画像に切り替えて表示させる
ことを特徴とする車両用表示装置。
【請求項2】
表示手段と、
自車両を基点に外界を撮像する複数の撮像手段と、
前記複数の撮像手段のうち少なくとも一つで構成した撮像コンテントを含む複数のコンテンツを切り替えて前記表示手段に表示させる制御手段と、
を備えた車両用表示装置であって、
前記制御手段は、前記表示手段に前記撮像コンテントを表示させると共に、前記撮像コンテントにおける自車両の方向に対応する前記表示手段の端部に、前記自車両の方向を示す自車両方向画像を表示させ、
前記制御手段は、前記撮像コンテントとは異なる他のコンテントから前記撮像コンテントに切り替えて前記表示手段に表示させる際に、前記自車両方向画像を基点として前記撮像コンテントの表示領域を増大させてコンテントを切り替える
ことを特徴とする車両用表示装置。
【請求項3】
第1表示手段と、
自車両を基点に外界を撮像する複数の撮像手段と、
前記複数の撮像手段のうち少なくとも一つで構成した撮像コンテントを含む複数のコンテンツを切り替えて前記第1表示手段に表示させる制御手段と、
を備えた車両用表示装置であって、
前記第1表示手段の前記撮像コンテントにおける自車両の方向に対応する端部近傍に、前記自車両の方向を示す第2表示手段を備え、
前記制御手段は、前記第1表示手段に前記撮像コンテントを表示させると共に、前記撮像コンテントにおける自車両の方向に対応する前記第2表示手段を光輝させる
ことを特徴とする車両用表示装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記撮像コンテントとは異なる他のコンテントから前記撮像コンテントに切り替えて前記第1表示手段に表示させる際に、前記撮像コンテントにおける自車両の方向に対応する前記第1表示手段の端部に、前記自車両の方向を示す自車両方向画像を表示させてから、前記第2表示手段を光輝させる
ことを特徴とする請求項3に記載の車両用表示装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記撮像コンテントとは異なる他のコンテントから前記撮像コンテントに切り替えて前記第1表示手段に表示させる際に、光輝している前記第2表示手段に隣接する前記第1表示手段の端部を基点として前記撮像コンテントの表示領域を増大させてコンテントを切り替える
ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の車両用表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自車両の周囲方向を複数の撮像手段で撮像して表示手段に選択的に表示するに際して、当該表示手段における撮像画像の表示領域を広く確保しつつ撮像方向を直観的に把握することのできる車両用表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自車両の周囲方向を撮像するカメラを複数備えた車両用表示装置において、複数のカメラの撮像画像のうち一つを選択的にディスプレイに表示する際に、選択されたカメラの撮像方向を表す文字を撮像画像に重畳させて表示する技術が、特許文献1に開示されている。
【0003】
また、特許文献2には、自車両を中心とした俯瞰画像と共に選択されたカメラの撮像画像をディスプレイに表示し、俯瞰画像で表される各カメラの撮像エリアと選択されたカメラの撮像画像との関係性を強調線などで関連付けて表示する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−261998号公報
【特許文献2】特開2008−17311号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示されている技術においては、選択されたカメラの撮像画像の撮像方向を文字によってディスプレイに表示していることから、視認者は当該文字を読まなければならないため直観的に撮像画像が自車両の周囲のどこを撮像しているものなのか直観的でなく、改善の余地がある。
【0006】
また、特許文献2に開示されている技術においては、俯瞰画像と撮像画像をディスプレイに表示する構成上、特許文献1に比べ直観的であるものの、撮像画像を表示する領域が狭くなり撮像画像の視認性が落ちるという欠点があった。
【0007】
そこで、本発明は上述した課題を鑑みて、自車両の周囲方向を複数の撮像手段で撮像して表示手段に選択的に表示するに際して、当該表示手段における撮像画像の表示領域を広く確保しつつ撮像方向を直観的に把握することのできる車両用表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る車両用表示装置
は
表示手段と、
自車両を基点に外界を撮像する複数の撮像手段と、
前記複数の撮像手段のうち少なくとも一つで構成した撮像コンテントを含む複数のコンテンツを切り替えて前記表示手段に表示させる制御手段と、
を備えた車両用表示装置であって、
前記制御手段は、前記表示手段に前記撮像コンテントを表示させると共に、前記撮像コンテントにおける自車両の方向に対応する前記表示手段の端部に、前記自車両の方向を示す自車両方向画像を表示させ、
前記制御手段は、前記撮像コンテントとは異なる他のコンテントから前記撮像コンテントに切り替えて前記表示手段に表示させる際に、前記自車両方向画像を自車両を模した第1自車両方向画像から、前記第1自車両方向画像よりも抽象化した第2自車両方向画像に切り替えて表示させる。
【0010】
また、本発明に係る車両用表示装置
は
表示手段と、
自車両を基点に外界を撮像する複数の撮像手段と、
前記複数の撮像手段のうち少なくとも一つで構成した撮像コンテントを含む複数のコンテンツを切り替えて前記表示手段に表示させる制御手段と、
を備えた車両用表示装置であって、
前記制御手段は、前記表示手段に前記撮像コンテントを表示させると共に、前記撮像コンテントにおける自車両の方向に対応する前記表示手段の端部に、前記自車両の方向を示す自車両方向画像を表示させ、
前記制御手段は、前記撮像コンテントとは異なる他のコンテントから前記撮像コンテントに切り替えて前記表示手段に表示させる際に、前記自車両方向画像を基点として前記撮像コンテントの表示領域を増大させてコンテントを切り替える。
【0011】
または、本発明に係る車両用表示装置は、
第1表示手段と、
自車両を基点に外界を撮像する複数の撮像手段と、
前記複数の撮像手段のうち少なくとも一つで構成した撮像コンテントを含む複数のコンテンツを切り替えて前記第1表示手段に表示させる制御手段と、
を備えた車両用表示装置であって、
前記第1表示手段の
前記撮像コンテントにおける自車両の方向に対応する端部近傍に、前記自車両の方向を示す第2表示手段を備え、
前記制御手段は、前記第1表示手段に前記撮像コンテントを表示させると共に、前記撮像コンテントにおける自車両の方向に対応する前記第2表示手段を光輝させる。
【0012】
また、好ましくは、本発明に係る車両用表示装置の
前記制御手段は、前記撮像コンテントとは異なる他のコンテントから前記撮像コンテントに切り替えて
前記第1表示手段に表示させる際に、前記撮像コンテントにおける自車両の方向に対応する前記第1表示手段の端部に、前記自車両の方向を示す自車両方向画像を表示させてから、前記第2表示手段を光輝させる。
【0013】
また、好ましくは、本発明に係る車両用表示装置の
前記制御手段は、前記撮像コンテントとは異なる他のコンテントから前記撮像コンテントに切り替えて
前記第1表示手段に表示させる際に、光輝している前記第2表示手段に隣接する前記第1表示手段の端部を基点として前記撮像コンテントの表示領域を増大させてコンテントを切り替える。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、自車両の周囲方向を複数の撮像手段で撮像して表示手段に選択的に表示するに際して、当該表示手段における撮像画像の表示領域を広く確保しつつ撮像方向を直観的に把握することのできる車両用表示装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図2】本発明の第1実施形態の電気的構成図である。
【
図3】本発明の第1,第2実施形態における撮像手段の撮像範囲を示す図である。
【
図4】本発明の第1,第2実施形態における表示コンテンツを示す図である。同図における(a)は撮像コンテント、(b)は補助計器コンテント(他のコンテント)が表示手段3に表示される様子を示している。
【
図5】本発明の第1実施形態における他のコンテントから右方撮像手段による撮像コンテントへの切替表示を示す図である。
【
図6】本発明の第1実施形態における他のコンテントから後方撮像手段による撮像コンテントへの切替表示を示す図である。
【
図8】本発明の第2実施形態の電気的構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施形態を説明する。
【0017】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る車両用表示装置1は、指針式計器2と、液晶表示器(第1表示手段)3と、制御手段4を備える。
【0018】
車両用表示装置1は、例えばCAN(Controller Area Network)やMOST(Media Oriented Systems Transport)などの車両内の各種機器間でデータを相互に通信するための通信規格に準じた通信路で構成したLAN6と接続し、LAN6を介して自車両の走行速度やエンジン回転数、残燃料量、自車両の警告情報などの各種車両情報や、撮像手段5が撮像した自車両の周囲を撮像した映像を入力し、制御手段4の制御により指針式計器2や液晶表示器3に適宜表示する。
【0019】
指針式計器2は、後述する制御手段4の制御に応じて、文字板に形成した指標部を指針で指示して計測値を表示する。
【0020】
液晶表示器3は、例えば、薄膜トランジスタ型カラー液晶モジュールからなるものであり、後述する制御手段4の制御に応じて、画像を表示する。なお、液晶表示器3は、有機EL(Electro Luminescence)モジュールで代替してもよい。
【0021】
制御手段4は、例えば、CPU、RAM、ROM、タイマ、外部周辺機器と通信するための入出力を備えたマイクロコントローラからなり、指針式計器2と、液晶表示器3と、LAN6を介して撮像手段5と接続している。
制御手段4は、LAN6を介して各種車両情報と撮像手段5が撮像した映像が入力されると、それに応じて、指針式計器2に自車両の走行速度を表示させると共に、液晶表示器3に後述するコンテンツを適宜切り替えて表示させる。
【0022】
撮像手段5は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子と、撮像素子に対向して設けたレンズとを有するカメラからなり、撮像素子によって撮像された映像を、LAN6を介して制御手段4に出力する。
【0023】
また、撮像手段5は、
図3に示すように、自車両Aの前方の領域F0を撮像する撮像手段50と、自車両Aの左方の領域F1を撮像する撮像手段51と、自車両Aの後方の領域F2を撮像する撮像手段52と、自車両Aの右方の領域F3を撮像する撮像手段53と、からなる自車両Aの周囲を撮像する複数の撮像手段から構成する。
【0024】
次に、制御手段4が液晶表示器3に表示させるコンテンツおよび、コンテントの切り替えについて説明する。
【0025】
制御手段4は、撮像手段50,51,52,53のうち一つを液晶表示器3に表示する撮像コンテント30と、各種警告情報や平均燃費、残燃料量を液晶表示器3に表示する補助計器コンテント(他のコンテント)31と、を切り替えて液晶表示器3に表示させる。
【0026】
制御手段4は、初期状態で補助計器コンテント31を液晶表示器3に表示させ、LAN6より入力された各種車両情報が所定条件を満たすと、補助計器コンテント31から撮像コンテント30に表示を切り替える。また、撮像コンテント30は、複数の撮像手段50、51、52、53から当該所定条件に対応するものが1つ選択される。
【0027】
具体的な当該所定条件と撮像コンテント30の組み合わせとしては、LAN6より自車両の警告情報として、自車両の右側後方より他の車両が迫っているとの情報が入力されたことを所定条件として、自車両Aの右方の領域F3を撮像する撮像手段53を撮像コンテント30として選択する組み合わせや、自車両のギアポジションがR(リバース)となったことを所定条件として、自車両Aの後方の領域F2を撮像する撮像手段52を撮像コンテント30として選択する組み合わせとして構成する。
【0028】
また、制御手段4は、補助計器コンテント31から撮像コンテント30に表示を切り替えるのに際して、
図5および
図6の時間T1からT8に至る表示遷移を行う。
【0029】
図5は、LAN6より自車両の警告情報として、自車両の右側後方より他の車両が迫っているとの情報が入力されたことを所定条件として、自車両Aの右方の領域F3を撮像する撮像手段53を撮像コンテント30として選択して、補助計器コンテント31から撮像コンテント30として切り替える際の表示遷移を示したものである。
まず、
図5の時間T1からT2において、制御手段4は、補助計器コンテント31の左端から自車両を模した自車両方向画像(第1自車両方向画像)301を出現させる。
次に、制御手段4は、時間T3からT4において、自車両方向画像301を左方向へ消失させると共に、自車両方向画像301よりも抽象的且つ表示面積の少ない線分で構成した自車両方向画像(第2自車両方向画像)302に切り替える。この際、自車両方向画像302は、補助計器コンテント31の左端に表示する。
次に、制御手段4は、時間T5からT8にかけて、自車両方向画像302を基点に撮像コンテント30を回転させるように補助計器コンテント31を徐々に覆って、撮像コンテント30へ切り替えて表示する。
【0030】
また、
図6は、自車両のギアポジションがR(リバース)となったことを所定条件として、自車両Aの後方の領域F2を撮像する撮像手段52を撮像コンテント30として選択して、補助計器コンテント31から撮像コンテント30として切り替える際の表示遷移を示したものである。
まず、
図6の時間T1からT2において、制御手段4は、補助計器コンテント31の上端から自車両を模した自車両方向画像301を出現させる。
次に、制御手段4は、時間T3からT4において、自車両方向画像301を上端方向へ消失させると共に、自車両方向画像よりも抽象的且つ表示面積の少ない線分で構成した自車両方向画像302に切り替える。この際、自車両方向画像302は、補助計器コンテント31の上端に表示する。
次に、制御手段4は、時間T5からT8にかけて、自車両方向画像302を基点に撮像コンテントの領域を増大させるように補助計器コンテント31を徐々に覆って、撮像コンテント30へ切り替えて表示する。
【0031】
このように構成することで、
図5および
図6のT1からT2において、撮像コンテント30における自車両の方向に対応する表示手段3の表示領域端部から、自車両を模した車両方向画像301を出現させて表示することで、補助計器コンテント31からどの撮像範囲を撮像する撮像手段5なのかを直観的に把握することができる。
【0032】
また、
図5および
図6のT3からT4において、、自車両を模した自車両方向画像301から、自車両方向画像よりも抽象的に表現し、且つ、表示面積の少ない自車両方向画像302へ切り替えることで、自車両方向画像302と自車両方向画像301とが同一の意味を持つオブジェクトであることを視認者に継続して意識させることができると共に、撮像コンテント30の表示面積を大きく確保することができる。
【0033】
また、
図5および
図6のT5からT8において、自車両方向画像302を基点として、撮像コンテント30が表示される面積を徐々に増大させて補助計器コンテント31から切り替えることで、撮像コンテント30と、撮像コンテント30おける自車両の位置を示す自車両方向画像302との関連性を強く運転者に意識させることができる。
【0034】
また、
図5のT5からT8と、
図6のT5からT8において、撮像手段の撮像方向によって、自車両方向画像302を基点として、撮像コンテント30が表示される面積を徐々に増大させて補助計器コンテント31から切り替える表現を異ならせることで、どの撮像手段に切り替わるものなのかを運転者が識別しやすくなる。
【0035】
以上、本発明の第1実施形態を示したが、次に示す第2実施形態として構成してもよい。
【0036】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態に係る車両用表示装置1は、第1実施形態の構成に加えて、第1実施形態の自車両方向画像(第2自車両方向画像)302の代替として機能する自車両方向表示器(第2表示手段)7を、液晶表示器(第1表示手段)3の四方を囲むように備える。
【0037】
自車両方向表示器7は、液晶表示器3の上に備えられる自車両方向表示器70と、液晶表示器3の左に備えられる自車両方向表示器71と、液晶表示器3の下に備えられる自車両方向表示器72と、液晶表示器3の右に備えられる自車両方向表示器73とで構成する。また、自車両方向表示器7は、LEDなどの光源と、光源の光を透過して覆う透光加飾部材からなり、制御手段4に制御されて光輝する。
【0038】
制御手段4は、補助計器コンテント31から撮像コンテント30に表示を切り替えるのに際して、第1実施形態の車両方向画像302を液晶表示器3に表示させる代わりに、対応する自車両方向画像7を光輝させる。
【0039】
第1実施形態と対比させて説明すると、
図5に示すLAN6より自車両の警告情報として、自車両の右側後方より他の車両が迫っているとの情報が入力されたことを所定条件として、自車両Aの右方の領域F3を撮像する撮像手段53を撮像コンテント30として選択して、補助計器コンテント31から撮像コンテント30として切り替える際の表示遷移においては、T4〜T8にかけて車両両方向画像302の代わりに自車両方向表示器71を光輝させる。
また、
図6に示す自車両のギアポジションがR(リバース)となったことを所定条件として、自車両Aの後方の領域F2を撮像する撮像手段52を撮像コンテント30として選択して、補助計器コンテント31から撮像コンテント30として切り替える際の表示遷移においては、T4〜T8にかけて車両両方向画像302の代わりに自車両方向表示器70を光輝させる。
【0040】
このように構成することで、第1実施形態で示した効果を得ると共に、第1実施形態に比べ撮像コンテント30の表示面積を大きく確保することができる。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明は、例えば、自動車やオートバイ、あるいは農業機械や建築機械を備えた移動体に搭載される車両情報の表示装置として好適である。
【符号の説明】
【0042】
1 …車両用表示装置
2 …指針式計器
3 …液晶表示器(第1表示手段)
30 …撮像コンテント
301 …自車両方向画像(第1自車両方向画像)
302 …自車両方向画像(第2自車両方向画像)
31 …補助計器コンテント(他のコンテント)
4 …制御手段
5 …撮像手段
50 …前方撮像手段
51 …左方撮像手段
52 …後方撮像手段
53 …右方撮像手段
6 …LAN
7 …自車方向表示器(第2表示手段)
70 …自車方向表示器
71 …自車方向表示器
72 …自車方向表示器
73 …自車方向表示器
A …自車両
F0 …前方撮像範囲
F1 …左方撮像範囲
F2 …後方撮像範囲
F3 …右方撮像範囲