特許第6361411号(P6361411)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6361411
(24)【登録日】2018年7月6日
(45)【発行日】2018年7月25日
(54)【発明の名称】携帯端末
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/00 20060101AFI20180712BHJP
   G06K 7/10 20060101ALI20180712BHJP
   H01M 10/44 20060101ALI20180712BHJP
   H01M 10/48 20060101ALI20180712BHJP
【FI】
   H02J7/00 Y
   H02J7/00 301E
   H02J7/00 301A
   G06K7/10 252
   H01M10/44 P
   H01M10/48 P
   H01M10/48 301
【請求項の数】9
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2014-191298(P2014-191298)
(22)【出願日】2014年9月19日
(65)【公開番号】特開2016-63692(P2016-63692A)
(43)【公開日】2016年4月25日
【審査請求日】2017年4月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】501428545
【氏名又は名称】株式会社デンソーウェーブ
(74)【代理人】
【識別番号】100095795
【弁理士】
【氏名又は名称】田下 明人
(74)【代理人】
【識別番号】100166017
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 和政
(74)【代理人】
【識別番号】100143454
【弁理士】
【氏名又は名称】立石 克彦
(72)【発明者】
【氏名】石橋 利治
【審査官】 高橋 優斗
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−125658(JP,A)
【文献】 特開2004−144628(JP,A)
【文献】 特開2010−022155(JP,A)
【文献】 特開2008−109742(JP,A)
【文献】 特開2001−266957(JP,A)
【文献】 特開2008−234840(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01R31/36,
G06K7/00−7/14,
H01M10/42−10/48,
H02J7/00−7/12,
H02J7/34−7/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
充放電可能な電池と、
前記電池の充電量を示す充電量情報を表示可能な表示部と、
少なくとも前記表示部における前記充電量情報の表示を制御する表示制御部と、
前記電池の充電量を検出する充電量検出部と、
前記電池の劣化度合いを検出可能に構成され、少なくとも前記電池が所定劣化度合いとなったか否かを判定可能な劣化検出部と、
を備え、
前記表示制御部は、
前記劣化検出部により前記電池の前記所定劣化度合いが検出されていない場合は、前記充電量検出部によって検出される前記電池の充電量を示す内容で前記充電量情報を表示するように前記表示部を制御し、
前記劣化検出部により前記電池の前記所定劣化度合いが検出された場合は、少なくとも前記充電量検出部によって検出される前記電池の充電量が所定条件のときに、前記充電量検出部によって検出される前記電池の充電量よりも低い充電量を示す内容で前記充電量情報を表示するように前記表示部を制御し、
前記劣化検出部は、前記電池の劣化度合いとして少なくとも前記電池の膨らみ状態を検出する膨らみ状態検出部を有し、
前記膨らみ状態検出部は、
前記電池の所定の外壁面側に向けて光を照射する照射部と、
前記電池の前記外壁面側からの光を受光する受光部と、
前記受光部による光の受光結果に基づいて前記電池の劣化度合いを判定する判定部と、
を有することを特徴とする携帯端末。
【請求項2】
前記表示制御部は、
予め複数の充電量レベルが定められると共に、各充電量レベルに対応するレベル別充電量情報が定められており、
前記劣化検出部により前記電池の前記所定劣化度合いが検出されていない場合、複数の前記充電量レベルのうちの前記充電量検出部によって検出される前記電池の充電量の属するレベルに対応する前記レベル別充電量情報を表示するように前記表示部の表示を制御し、
前記劣化検出部により前記電池の前記所定劣化度合いが検出された場合、複数の前記充電量レベルのうちの前記充電量検出部によって検出される前記電池の充電量の属するレベルよりも低いレベルに対応する前記レベル別充電量情報を表示するように前記表示部の表示を制御することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
【請求項3】
前記表示制御部は、
前記劣化検出部により前記電池の前記所定劣化度合いが検出されていない場合において、前記充電量検出部によって検出される前記電池の充電量が所定の満充電状態の場合には、前記充電量情報として所定の満充電情報を表示するように前記表示部を制御し、
前記劣化検出部により前記電池の前記所定劣化度合いが検出された場合において、前記充電量検出部によって検出される前記電池の充電量が前記満充電状態の場合には、前記満充電状態よりも低い充電状態を示す所定の低レベル情報を表示するように前記表示部を制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の携帯端末。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記劣化検出部により前記電池の前記所定劣化度合いが検出された場合において、前記充電量検出部によって検出される前記電池の充電量が前記満充電状態の場合には、前記充電量情報として前記満充電情報を表示せずに前記満充電状態よりも低い充電状態を示す所定の低レベル情報を表示するように前記表示部を制御することを特徴とする請求項3に記載の携帯端末。
【請求項5】
前記劣化検出部は、前記電池の前記所定劣化度合いとして複数段階の劣化レベルが定められ、前記電池がいずれの段階の劣化レベルに属するかを判定可能とされており、
前記表示制御部は、
予め複数の充電量レベルが定められると共に、各充電量レベルに対応するレベル別充電量情報が定められており、
前記劣化検出部により前記電池の前記所定劣化度合いが検出されていない場合において、前記充電量検出部によって検出される前記電池の充電量が前記満充電状態の場合には、複数の前記レベル別充電量のうち、前記満充電情報に対応する前記レベル別充電量情報を表示するように前記表示部を制御し、
前記劣化検出部により前記電池の前記所定劣化度合いが検出された場合において、前記充電量検出部によって検出される前記電池の充電量が前記満充電状態の場合には、前記劣化検出部によって検出された前記劣化レベルに対応する前記レベル別充電量情報を前記低レベル情報として表示するように前記表示部を制御することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の携帯端末。
【請求項6】
前記劣化検出部は、前記電池の前記所定劣化度合いとして所定の劣化顕著状態を検出可能とされており、
前記表示制御部は、
前記劣化検出部により前記電池の前記所定劣化度合いが検出されていない場合において、前記充電量検出部によって検出される前記電池の充電量が所定の充電不足状態の場合に、前記充電量情報として所定の充電不足報知情報を表示するように前記表示部を制御し、
前記劣化検出部により前記電池の前記劣化顕著状態が検出された場合において、前記充電量検出部によって検出される前記電池の充電量が前記満充電状態の場合、前記充電量情報として前記満充電情報を表示せずに前記充電不足報知情報を表示するように前記表示部を制御することを特徴とする請求項3から請求項5のいずれか一項に記載の携帯端末。
【請求項7】
前記劣化検出部は、前記電池の劣化度合いとして少なくとも前記電池の総使用時間又は総使用回数のいずれかを検出することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の携帯端末。
【請求項8】
前記照射部は、当該照射部からの光が、少なくとも前記電池の前記外壁面の外側において当該外壁面に沿った方向に通るように配置されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の携帯端末。
【請求項9】
前記電池の前記外壁面には、所定構造の反射部材が配置され、
前記反射部材の少なくとも一部には、前記電池の外面部における当該反射部材に隣接する周囲領域よりも反射率が高い高反射率領域が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の携帯端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電池を備えた携帯端末に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電池によって駆動する携帯端末では、電池の劣化状態をユーザに知らしめる技術が様々に提案されている。例えば、特許文献1の技術では、複数の電池を備えた構成を前提とし、各々の電池の劣化又は故障を、隣接する電池同士の電池温度変化率に基づいて判断している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−313087号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、充放電可能な電池を備えた携帯端末に関連する既存技術では、電池の劣化状態や電池寿命を把握しようとする思想は存在するが、状況に応じてユーザに電池交換を強く促そうとする思想は存在しなかった。このため、ユーザが、電池の劣化状態をある程度把握したまま使用し続けることが多く、その結果、ユーザの利便性を低下させる事態が発生しやすかった。
【0005】
例えば、電池がある程度劣化した状態となったとき、単にその旨をユーザに報知するだけでは、緊急性や重要性をユーザが直感的に把握し難いため、ユーザは、速やかに電池を交換せずに使用を継続してしまうが多い。この場合、電池が完全に使用できなくなるまで使用し続けてしまうことも多く、予期せぬタイミングで電池が急に使用不可能になったり、それ以外の電池の不具合(電池の膨張など)を招いたりする虞があった。
【0006】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、電池が劣化した場合にユーザに電池交換をより強く促すことが可能な構成を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の携帯端末は、
充放電可能な電池と、
前記電池の充電量を示す充電量情報を表示可能な表示部と、
少なくとも前記表示部における前記充電量情報の表示を制御する表示制御部と、
前記電池の充電量を検出する充電量検出部と、
前記電池の劣化度合いを検出可能に構成され、少なくとも前記電池が所定劣化度合いとなったか否かを判定可能な劣化検出部と、
を備え、
前記表示制御部は、
前記劣化検出部により前記電池の前記所定劣化度合いが検出されていない場合は、前記充電量検出部によって検出される前記電池の充電量を示す内容で前記充電量情報を表示するように前記表示部を制御し、
前記劣化検出部により前記電池の前記所定劣化度合いが検出された場合は、少なくとも前記充電量検出部によって検出される前記電池の充電量が所定条件のときに、前記充電量検出部によって検出される前記電池の充電量よりも低い充電量を示す内容で前記充電量情報を表示するように前記表示部を制御し、
前記劣化検出部は、前記電池の劣化度合いとして少なくとも前記電池の膨らみ状態を検出する膨らみ状態検出部を有し、
前記膨らみ状態検出部は、
前記電池の所定の外壁面側に向けて光を照射する照射部と、
前記電池の前記外壁面側からの光を受光する受光部と、
前記受光部による光の受光結果に基づいて前記電池の劣化度合いを判定する判定部と、
を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
請求項1の発明では、劣化検出部により電池の所定劣化度合いが検出された場合に、少なくとも充電量検出部によって検出される電池の充電量が所定条件のときに、充電量検出部によって検出される電池の充電量よりも低い充電量を示す内容で充電量情報を表示するように表示部を制御する。この構成では、電池が所定劣化度合いに至るまで劣化した場合に、所定条件下で、実際の電池の充電量よりも低い充電量を示すように充電量情報が表示されることになる。従って、ある程度電池が劣化した場合にユーザは充電量が不足している感覚をより強く持つことになり、これにより、ユーザは、電池が劣化状態となった場合に、より早期に電池交換を行おうとする行動を起こしやすくなる。
さらに、劣化検出部は、電池の劣化度合いとして少なくとも電池の膨らみ状態を検出する膨らみ状態検出部を有する。
このようにすれば、電池の劣化状態を、実際に生じている電池の外形変化に基づいてより正確に把握しやすくなる。
特に、膨らみ状態検出部は、電池の所定の外壁面側に向けて光を照射する照射部と、電池の外壁面側からの光を受光する受光部と、受光部による光の受光結果に基づいて電池の劣化度合いを判定する判定部と、を有する。
この構成によれば、実際に生じている電池の膨らみを、より簡易な構成で検出し易くなる。
【0009】
請求項2の発明では、表示制御部は、予め複数の充電量レベルが定められると共に、各充電量レベルに対応するレベル別充電量情報が定められており、劣化検出部により電池の所定劣化度合いが検出されていない場合、複数の充電量レベルのうちの充電量検出部によって検出される電池の充電量の属するレベルに対応するレベル別充電量情報を表示するように表示部の表示を制御する。そして、劣化検出部により電池の所定劣化度合いが検出された場合、複数の充電量レベルのうちの充電量検出部によって検出される電池の充電量の属するレベルよりも低いレベルに対応するレベル別充電量情報を表示するように表示部の表示を制御する。
この構成によれば、電池の劣化がある程度進んだ場合に、レベル別充電量情報を、通常時よりも低いレベルを示すように表示することができる。このようにすれば、電池の実際の充電量が複数の各充電量レベルのそれぞれの場合において、実際の充電量のレベルよりも低いレベルを把握することになり、ユーザは充電量が不足している感覚をより一層強く持つことになる。
【0010】
請求項3の発明では、表示制御部は、劣化検出部により電池の所定劣化度合いが検出されていない場合において、充電量検出部によって検出される電池の充電量が所定の満充電状態の場合には、充電量情報として所定の満充電情報を表示するように表示部を制御し、劣化検出部により電池の所定劣化度合いが検出された場合において、充電量検出部によって検出される電池の充電量が満充電状態の場合には、満充電状態よりも低い充電状態を示す所定の低レベル情報を表示するように表示部を制御する。
この構成によれば、電池の劣化がある程度進んだ場合に、電池の実際の充電量が満充電状態であるときでも満充電状態よりも低いレベルで示すことができる。従って、ユーザに対し、満充電になりにくい感覚を強く与えることができ、ユーザは、劣化状態をより強く認識し、より早期に電池交換を行おうとする行動を起こしやすくなる。
【0011】
請求項4の発明では、表示制御部は、劣化検出部により電池の所定劣化度合いが検出された場合において、充電量検出部によって検出される電池の充電量が満充電状態の場合には、充電量情報として満充電情報を表示せずに満充電状態よりも低い充電状態を示す所定の低レベル情報を表示するように表示部を制御する。
この構成によれば、電池の劣化がある程度進んだ場合に、電池の実際の充電量が満充電状態であるときでも満充電状態が表示されなくなる。従って、ユーザは、全然満充電にならない感覚をもつことになり、劣化状態をより一層強く認識し、より早期に電池交換を行おうとする行動を起こしやすくなる。
【0012】
請求項5の発明では、劣化検出部は、電池の所定劣化度合いとして複数段階の劣化レベルが定められ、電池がいずれの段階の劣化レベルに属するかを判定可能とされており、表示制御部は、予め複数の充電量レベルが定められると共に、各充電量レベルに対応するレベル別充電量情報が定められており、劣化検出部により電池の所定劣化度合いが検出されていない場合において、充電量検出部によって検出される電池の充電量が満充電状態の場合には、複数のレベル別充電量のうち、満充電情報に対応するレベル別充電量情報を表示するように表示部を制御し、劣化検出部により電池の所定劣化度合いが検出された場合において、充電量検出部によって検出される電池の充電量が満充電状態の場合には、劣化検出部によって検出された劣化レベルに対応するレベル別充電量情報を低レベル情報として表示するように表示部を制御する。
この構成によれば、電池の劣化がある程度進んだ場合に、電池の実際の充電量が満充電状態であるときでも満充電状態よりも低いレベルで示すことができる。しかも、満充電情報に代えて表示されるレベルは、劣化レベルに対応する低レベル情報であるため、一律に低レベル情報を表示する構成と比べて、「劣化レベルに合わせた自由度の高い促し」が可能となる。
【0013】
請求項6の発明では、劣化検出部は、電池の所定劣化度合いとして所定の劣化顕著状態を検出可能とされており、表示制御部は、劣化検出部により電池の所定劣化度合いが検出されていない場合において、充電量検出部によって検出される電池の充電量が所定の充電不足状態の場合に、充電量情報として所定の充電不足報知情報を表示するように表示部を制御し、劣化検出部により電池の劣化顕著状態が検出された場合において、充電量検出部によって検出される電池の充電量が満充電状態の場合、充電量情報として満充電情報を表示せずに充電不足報知情報を表示するように表示部を制御する。
この構成によれば、電池の劣化がある顕著になった場合、電池の実際の充電量が満充電状態であるときでも満充電状態が表示されなくなり、充電不足報知情報が表示されるようになる。従って、ユーザは、常に充電不足が報知されるような感覚をもつことになり、劣化状態を非常に強く認識し、より一層早期に電池交換を行おうとする行動を起こしやすくなる。
【0014】
請求項7の発明では、劣化検出部は、電池の劣化度合いとして少なくとも電池の総使用時間又は総使用回数のいずれかを検出する。
このようにすれば、電池の劣化状態を、総使用時間又は総使用回数という定量的且つ劣化状態と関連性の高い情報に基づき、より正確に把握しやすくなる。
【0017】
請求項の発明では、照射部は、当該照射部からの光が、少なくとも電池の外壁面の外側において当該外壁面に沿った方向に通るように配置されている。
この構成によれば、電池の外壁面に膨らみが生じた場合に、膨らみが生じていない場合と比べて照射部からの光の状態(外壁面付近を通る光の状態)が大きく変化しやすくなり、受光部による受光結果が変化しやすくなる。従って、実際に生じている電池の膨らみを、受光部による受光結果に基づいてより正確に検出し易くなる。
【0018】
請求項の発明では、電池の外壁面には、所定構造の反射部材が配置され、反射部材の少なくとも一部には、電池の外面部における当該反射部材に隣接する周囲領域よりも反射率が高い高反射率領域が設けられている。
この構成によれば、電池の外壁面に膨らみが生じた場合に、膨らみが生じていない場合と比べて照射部からの光の状態(外壁面付近を通る光の状態)がより一層大きく変化しやすくなり、受光部による受光結果がより一層変化しやすくなる。従って、実際に生じている電池の膨らみを、受光部による受光結果に基づいてより正確に検出し易くなる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1図1は、第1実施形態に係る携帯端末を概略的に示す斜視図である。
図2図2は、図1の携帯端末を図1とは異なる方向から見た斜視図である。
図3図3は、図1の携帯端末における電池の取り外しの様子を示す斜視図である。
図4図4は、図1の携帯端末の電気的構成を例示するブロック図である。
図5図5(A)は、図1の携帯端末における電池内の構成を概念的に示す説明図であり、図5(B)は、電池の端子構造を概念的に説明する説明図である。
図6図6は、図1の携帯端末における電池の劣化状態を検出するための回路構成を説明する説明図である。
図7図7は、図1の携帯端末で行われる表示制御処理の流れを例示するフローチャートである。
図8図8は、図1の携帯端末における所定劣化状態でない場合の充電量レベル毎の表示内容を説明する説明図である。
図9図9は、図1の携帯端末における第1劣化状態のときの充電量レベル毎の表示内容を説明する説明図である。
図10図10は、図1の携帯端末における第2劣化状態のときの充電量レベル毎の表示内容を説明する説明図である。
図11図11は、図1の携帯端末における第3劣化状態のときの充電量レベル毎の表示内容を説明する説明図である。
図12図12は、第2実施形態の携帯端末における劣化検出部の一部構成を概念的に説明する説明図である。
図13図13は、第2実施形態の携帯端末における照射部等の構成を示す図であり、図13(A)は、その側面図であり、図13(B)は、その正面図であり、図13(C)は、その平面図であり、図13(D)は、その断面図である。
図14図14(A)は、第2実施形態の携帯端末における電池が膨らんでない状態での検出状態を概念的に説明する説明図であり、図14(B)は、電池が膨らんだ状態での検出状態を概念的に説明する説明図であり、
図15図15は、第2実施形態の携帯端末における受光部及びその関連部分の回路構成を概略的に例示する説明図である。
図16図16は、第2実施形態の携帯端末で行われる表示制御処理の流れを例示するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
[第1実施形態]
以下、第1実施形態について、図面を参照して説明する。
(携帯端末の基本構造)
図1図3で示す携帯型情報コード読取装置1(以下、情報コード読取装置1、又は読取装置1ともいう)は、携帯端末の一例に相当するものであり、長手状の外観をなし、その一端側のほぼ半分の領域が把持領域とされ、ユーザによって把持されつつ使用される構成をなしている。この情報コード読取装置1は、例えば、ユーザによって携帯されて様々な場所で用いられる携帯型の情報端末として構成されており、バーコードや二次元コードなどの情報コードCを読み取る機能を有している。
【0021】
図1図3等で示すように、情報コード読取装置1は、例えばABS樹脂等の合成樹脂材料により形成される上側ケース体10aおよび下側ケース体10bが組み付けられて構成される長手状のケース10によって外郭が形成されている。そして、上側ケース体10aには、所定の情報を入力する際に操作されるファンクションキーおよびテンキー等の操作部42や、所定の情報を表示するための表示部(液晶表示器46)等が配置されている。なお、図1の例では、ケース10の長手方向一方側の所定第1領域において、相対的に幅の大きい大幅部が構成され、ケース10の長手方向他方側の所定第2領域において、大幅部よりも相対的に幅の狭い小幅部が構成されており、この小幅部がユーザによって把持される領域(把持部)として機能している。また、照明光や情報コードからの光の通過口となる読取口3は、上記大幅部においてケース10の長手方向一方側の先端部寄り且つ裏面部側に設けられている。
【0022】
図4に示すように、情報コード読取装置1は、主に、照明光源21、受光センサ23、フィルタ25、結像レンズ27等の光学系と、メモリ35、制御回路40、操作部42、液晶表示器46等のマイクロコンピュータ(以下「マイコン」という)系と、電源スイッチ41、電池49等の電源系と、から構成されている。なお、これらは、図略のプリント配線板に実装されたり、ケース10内に内装されたりして配置されている。
【0023】
光学系は、照明光源21、受光センサ23、フィルタ25、結像レンズ27等から構成されている。照明光源21は、照明光Lfを発光可能な照明光源として機能するもので、例えば、赤色のLEDとこのLEDの出射側に設けられる拡散レンズ、集光レンズ等とから構成されている。本構成では、受光センサ23を挟んだ両側に照明光源21が設けられており、ケース10に形成された読取口3(図2図3)を介して読取対象物Rに向けて照明光Lfを照射可能に構成されている。この読取対象物Rとしては、例えば、樹脂材料、金属材料等の様々な対象が考えられ、このような読取対象物Rに情報コードCが印刷、ダイレクトマーキングなどによって形成されている。情報コードCは、QRコード(登録商標)、データマトリックコード、マキシコード、その他の二次元コードなどであってもよく、一次元バーコードなどの一次元コードであってもよい。
【0024】
受光センサ23は、読取対象物Rや情報コードCに照射されて反射した反射光Lrを受光可能に構成されるもので、例えば、C−MOSやCCD等の固体撮像素子である受光素子を2次元に配列したエリアセンサが、これに相当する。この受光センサ23は、結像レンズ27を介して入射する入射光を受光面23aで受光可能に図略のプリント配線板に実装されている。
【0025】
フィルタ25は、反射光Lrの波長相当以下の光の通過を許容し、当該波長相当を超える光の通過を遮断し得る光学的なローパスフィルタで、ケースに形成された読取口3と結像レンズ27との間に設けられている。これにより、反射光Lrの波長相当を超える不要な光が受光センサ23に入射することを抑制している。また、結像レンズ27は、例えば、鏡筒とこの鏡筒内に収容される複数の集光レンズとによって構成されており、本構成では、ケースに形成された読取口3に入射する反射光Lrを集光し、受光センサ23の受光面23aに情報コードCのコード画像を結像するように構成されている。
【0026】
マイコン系は、増幅回路31、A/D変換回路33、メモリ35、アドレス発生回路36、同期信号発生回路38、制御回路40、操作部42、充電量センサ43、劣化センサ44、液晶表示器46、通信インタフェース48等から構成されている。このマイコン系は、マイコン(情報処理装置)として機能し得る制御回路40及びメモリ35を中心として構成され、前述した光学系によって撮像された情報コードCの画像信号をハードウェア的およびソフトウェア的に信号処理し得るものである。
【0027】
光学系の受光センサ23から出力される画像信号(アナログ信号)は増幅回路31に入力され、この増幅回路31によって所定ゲインで増幅された後、A/D変換回路33に入力され、アナログ信号からディジタル信号に変換される。そして、ディジタル化された画像信号、つまり画像データ(画像情報)は、メモリ35に入力され、当該メモリ35の画像データ蓄積領域に蓄積される。なお、同期信号発生回路38は、受光センサ23およびアドレス発生回路36に対する同期信号を発生可能に構成されており、またアドレス発生回路36は、この同期信号発生回路38から供給される同期信号に基づいて、メモリ35に格納される画像データの格納アドレスを発生可能に構成されている。
【0028】
メモリ35は、例えば半導体メモリ装置などの公知の記憶媒体によって構成され、例えばRAM、ROM、その他の不揮発性メモリなどがこれに相当する。このメモリ35のうちのRAMには、前述した画像データ蓄積領域のほかに、制御回路40が算術演算や論理演算等の各処理時に利用する作業領域や読取条件テーブルも確保可能に構成されている。またROMには、後述する読取処理等を実行可能な所定プログラムやその他、照明光源21、受光センサ23等の各ハードウェアを制御可能なシステムプログラム等が予め格納されている。
【0029】
制御回路40は、情報コード読取装置1を全体的に制御可能なマイコンなどによって構成されており、CPU、システムバス、入出力インタフェース等からなるものであり、情報処理機能を有している。この制御回路40には、内蔵された入出力インタフェースを介して種々の入出力装置(周辺装置)が接続されており、図2の構成では、電源スイッチ41、操作部42、充電量センサ43、劣化センサ44、液晶表示器46、通信インタフェース48等が接続されている。
【0030】
通信インタフェース48は、例えば、情報コード読取装置1の外部に設けられた外部装置Hと公知の通信方式で通信を行うインタフェースとして機能する。この通信インタフェース48は、例えば、公知の無線通信方式で無線通信を行う無線通信インタフェースを有しており、外部装置Hとの間でデータの送受信を行い得る構成となっている。
【0031】
電源系は、電源スイッチ41、電池49等により構成されており、制御回路40により管理される電源スイッチ41のオンオフによって、上述した各装置や各回路に、電池49から供給される駆動電圧の導通や遮断が制御されている。電池49は、所定の直流電圧を発生可能な公知の二次電池によって構成されており、例えば、リチウムイオン電池等がこれに相当する。
【0032】
(電池関連構成)
次に、読取装置1における電池49の構成及びそれに関連する部分の構成について説明する。電池49は、上述したケース10の内部の所定空間に収容されるものである。図2図3のように、ケース10の一部には、開閉可能な電池蓋10cが設けられており、図3のように電池蓋10cが開放したときに電池49をケース10内に出し入れすることができるようになっている。この電池49は、例えば図5(A)のような構成となっており、起電力を発生させるバッテリセル部106に対し所定の電池基板107が接続されている。そして、この電池基板107には、図5(A)(B)のように、電池49の正電極101と、負電極103と、温度情報を検出するための温度検出用端子102とが設けられている。更に、データを送受信するためのデータ端子104と、クロックを伝達するためのクロック端子105とが設けられている。
【0033】
電池基板107は、例えば図6のように構成されている。バッテリセル部106の正側の電極部と正電極101との間には、複数のトランジスタTr1、Tr2が介在しており、トランジスタTr1、Tr2の少なくともいずれか一方がオン状態となったときにバッテリセル部106の正側の電極部と正電極101とが導通するようになっている。また、バッテリセル部106の負側の電極部には負電極103が接続されている。この構成では、例えば、電池49を動作させて電極101、103間で電位差(出力電圧)を発生させるときには、制御IC112によってトランジスタTr1、Tr2の両方がオン状態に制御され、このときに正電極101と負電極103との間に所定の出力電圧(電池電圧)が発生するようになっている。
【0034】
また、タイマIC111は、トランジスタTr1、Tr2がオン状態となる時間を計測するようになっており、トランジスタTr1、Tr2がオン状態となる時間が計測される毎に、その計測時間がメモリ35に記憶されるようになっている。そして、制御IC112は、メモリ35に対してトランジスタTr1、Tr2がオン状態となった累積時間を記憶するように機能しており、トランジスタTr1、Tr2がオン状態となった期間ごとに、その期間の計測時間を累積時間に追加するようになっている。このような構成により、メモリ35には、電池49の総使用時間が記憶されるようになっている。なお、ここでは、電池49の総使用時間を記憶する例を示したが、この方法に代えて、或いはこの方法に加えて、電池49の総使用回数(トランジスタTr1、Tr2がオン状態となった累積回数)を記憶する構成であってもよい。また、制御IC112は、データ端子104及びクロック端子105を用いて外部と通信を行うことができるようになっており、メモリ35に記憶される電池49の総使用時間(及び/又は総使用回数)は、制御回路40が把握できるようになっている。なお、図6の構成では、電池基板107が劣化センサ44として機能している。
【0035】
(表示制御処理)
次に、図7を参照し、表示部(液晶表示器46)での表示を制御するための処理(具体的には、充電量情報の表示を制御するための処理)について説明する。図7の処理は、少なくとも所定の開始条件の成立時(例えば、電源投入時や操作部42に対する所定の開始操作時など)に初回の処理が実行されるようになっており、まず、電池49の総使用時間の確認を行う。具体的には、制御回路40と電池基板107との間で通信を行い、メモリ35に記憶されている電池49の総使用時間を制御回路40が把握する。
【0036】
S10の処理の後には、S10で把握した電池49の総使用時間が所定の第3閾値T3を超えているか否かを判断する(S11)。電池49の総使用時間が第3閾値T3を超えている場合には、S11にてYesに進み、バッテリ電圧閾値の設定を第3設定(No3.)に変更する(S12)。一方、電池49の総使用時間が第3閾値T3を超えていない場合には、S11にてNoに進み、S10で把握した電池49の総使用時間が所定の第2閾値T2を超えているか否かを判断する(S13)。電池49の総使用時間が第2閾値T2を超えている場合には、S13にてYesに進み、バッテリ電圧閾値の設定を第2設定(No2.)に変更する(S14)。また、電池49の総使用時間が第2閾値T2を超えていない場合には、S13にてNoに進み、S10で把握した電池49の総使用時間が所定の第1閾値T1を超えているか否かを判断する(S15)。そして、電池49の総使用時間が第1閾値T1を超えている場合には、S15にてYesに進み、バッテリ電圧閾値の設定を第1設定(No1.)に変更する(S16)。なお、電池49の総使用時間が第1閾値T1を超えていない場合には、S15にてNoに進み、図7の処理を終了する。なお、図7の処理は、初回の処理が実行された後には、所定条件の成立毎又は所定の短時間毎に定期的に行われるようになっており、この処理が行われる毎に電池49の総使用時間が把握され、バッテリ電圧閾値の設定が変更され得ることとなる。なお、この構成では、第1閾値T1が第2閾値T2よりも小さく、第2閾値T2が第3閾値T3よりも小さくなっている。即ち、T1<T2<T3となっている。
【0037】
そして、充電量を表示するための設定が通常設定の場合には、図8のように、充電量のレベルに応じたアイコンD1〜D4をそれぞれ表示するようになっている。なお、アイコンD1〜D4の各図形は、充電量情報の一例に相当する。具体的には、電池49の総使用時間が第1閾値T1を超えていない通常状態(「所定劣化度合い」ではない状態)では、図8のような通常設定がなされ、この通常設定では、電池49の出力電圧が第1電圧閾値V1(例えば、4.1V)以上である「満充電状態」の場合に、満充電状態を示すアイコンD1を液晶表示器46に表示する。なお、このアイコンD1は、「所定の満充電情報」の一例に相当する。また、通常設定では、電池49の出力電圧が第1電圧閾値V1未満且つ第2電圧閾値V2(例えば、3.9V)以上である「第1低レベル状態」の場合には、この第1低レベル状態を示すアイコンD2を液晶表示器46に表示する。更に、通常設定では、電池49の出力電圧が第2電圧閾値V2未満且つ第3電圧閾値V3(例えば、3.8V)以上である「第2低レベル状態」の場合には、この第2低レベル状態を示すアイコンD3を液晶表示器46に表示する。更に、通常設定では、電池49の出力電圧が第3電圧閾値V3未満である「第3低レベル状態」の場合には、この第3低レベル状態を示すアイコンD4を液晶表示器46に表示する。なお、この例ではV1>V2>V3となっている。
【0038】
また、S16の処理により、上述した通常設定から第1設定(No1.)に変更された場合には、図9のようにアイコンの表示をシフトさせる。この第1設定では、電池49の出力電圧が第1電圧閾値V1(例えば、4.1V)以上である「満充電状態」の場合に、満充電状態を示すアイコンD1を液晶表示器46に表示せず、第1低レベル状態を示すアイコンD2を液晶表示器46に表示する。また、第1設定では、電池49の出力電圧が第1電圧閾値V1未満且つ第2電圧閾値V2(例えば、3.9V)以上である「第1低レベル状態」の場合には、所定劣化状態でない通常状態のときに第1低レベル状態を示すアイコンD2を液晶表示器46に表示せず、第2低レベル状態を示すアイコンD3を液晶表示器46に表示する。更に、第1設定では、電池49の出力電圧が第2電圧閾値V2未満且つ第3電圧閾値V3(例えば、3.8V)以上である「第2低レベル状態」の場合には、所定劣化状態でない通常状態のときに第2低レベル状態を示すアイコンD2を液晶表示器46に表示せず、第3低レベル状態を示すアイコンD4を液晶表示器46に表示する。なお、第1設定では、電池49の出力電圧がV3未満である「第3低レベル状態」の場合にも、この第3低レベル状態を示すアイコンD4を液晶表示器46に表示する。
【0039】
また、S14の処理により、上述した通常設定から第2設定(No2.)に変更された場合には、図10のようにアイコンの表示をシフトさせる。この第2設定では、電池49の出力電圧がV1(例えば、4.1V)以上である「満充電状態」の場合に、所定劣化状態でない通常状態のときに満充電状態を示すアイコンD1を液晶表示器46に表示せず、第2低レベル状態を示すアイコンD3を液晶表示器46に表示する。また、第2設定では、電池49の出力電圧がV1未満且つV2(例えば、3.9V)以上である「第1低レベル状態」の場合には、所定劣化状態でない通常状態のときに第1低レベル状態を示すアイコンD2を液晶表示器46に表示せず、第3低レベル状態を示すアイコンD4を液晶表示器46に表示する。なお、第2設定では、電池49の出力電圧がV2未満且つV3(例えば、3.8V)以上である「第2低レベル状態」の場合には、通常状態のときに第2低レベル状態を示すアイコンD2を液晶表示器46に表示せず、第3低レベル状態を示すアイコンD4を液晶表示器46に表示する。また、第2設定では、電池49の出力電圧がV3未満である「第3低レベル状態」の場合にも、この第3低レベル状態を示すアイコンD4を液晶表示器46に表示する。
【0040】
また、S12の処理により、上述した通常設定から第3設定(No3.)に変更された場合には、図11のようにアイコンの表示をシフトさせる。この第3設定では、電池49の出力電圧がV1(例えば、4.1V)以上である「満充電状態」の場合、所定劣化状態でない通常状態のときに満充電状態を示すアイコンD1を液晶表示器46に表示せず、第3低レベル状態を示すアイコンD4を液晶表示器46に表示する。また、第3設定では、電池49の出力電圧がV1未満且つV2(例えば、3.9V)以上である「第1低レベル状態」の場合には、第1低レベル状態を示すアイコンD2を液晶表示器46に表示せず、第3低レベル状態を示すアイコンD4を液晶表示器46に表示する。また、第3設定では、電池49の出力電圧がV2未満且つV3(例えば、3.8V)以上である「第2低レベル状態」の場合には、第2低レベル状態を示すアイコンD2を液晶表示器46に表示せず、第3低レベル状態を示すアイコンD4を液晶表示器46に表示する。また、第3設定では、電池49の出力電圧がV3未満である「第3低レベル状態」の場合にも、この第3低レベル状態を示すアイコンD4を液晶表示器46に表示する。このように、第3設定では、電池49がどのような状態であっても、最も低い充電量レベルの状態を示すアイコンD4を液晶表示器46に表示するようになっている。
【0041】
(本構成の主な効果)
本構成では、劣化検出部により電池49の所定劣化度合いが検出された場合に、少なくとも充電量センサ43(充電量検出部)によって検出される電池49の充電量が所定条件のときに、充電量センサ43(充電量検出部)によって検出される電池49の充電量よりも低い充電量を示す内容で充電量情報を表示するように表示部(液晶表示器46)を制御する。この構成では、電池49が所定劣化度合いに至るまで劣化した場合に、所定条件下で、実際の電池49の充電量よりも低い充電量を示すように充電量情報が表示されることになる。従って、ある程度電池49が劣化した場合にユーザは充電量が不足している感覚をより強く持つことになり、これにより、ユーザは、電池49が劣化状態となった場合に、より早期に電池交換を行おうとする行動を起こしやすくなる。
【0042】
また、表示制御部は、予め複数の充電量レベル(出力電圧がV1以上、V1未満V2以上、V2未満V3以上、V3未満となる各レベル)が定められると共に、各充電量レベルに対応するレベル別充電量情報(通常状態での各充電量レベルを示す各アイコンD1,D2,D3,D4)が定められており、劣化検出部により電池49の所定劣化度合いが検出されていない場合、複数の充電量レベルのうちの充電量センサ43(充電量検出部)によって検出される電池49の充電量の属するレベルに対応するレベル別充電量情報を表示するように表示部(液晶表示器46)の表示を制御する(図8参照)。そして、劣化検出部により電池49の所定劣化度合いが検出された場合、複数の充電量レベルのうちの充電量センサ43(充電量検出部)によって検出される電池49の充電量の属するレベルよりも低いレベルに対応するレベル別充電量情報を表示するように表示部(液晶表示器46)の表示を制御する(図9図11参照)。
この構成によれば、電池49の劣化がある程度進んだ場合に、レベル別充電量情報(アイコンD1〜D4)を、通常時よりも低いレベルを示すように表示することができる。このようにすれば、電池49の実際の充電量が複数の各充電量レベルのそれぞれの場合において、実際の充電量のレベルよりも低いレベルを把握することになり、ユーザは充電量が不足している感覚をより一層強く持つことになる。
【0043】
また、表示制御部は、劣化検出部により電池49の所定劣化度合いが検出されていない場合において、充電量センサ43(充電量検出部)によって検出される電池49の充電量が所定の満充電状態の場合(即ち、電池電圧がV1以上の場合)には、充電量情報として所定の満充電情報(アイコンD1)を表示するように表示部(液晶表示器46)を制御し、劣化検出部により電池49の所定劣化度合いが検出された場合において、充電量センサ43(充電量検出部)によって検出される電池49の充電量が満充電状態の場合には、満充電状態よりも低い充電状態を示す所定の低レベル情報(例えば、図9図11のようなアイコンD2、D3、D4の情報)を表示するように表示部(液晶表示器46)を制御する。
この構成によれば、電池49の劣化がある程度進んだ場合に、電池49の実際の充電量が満充電状態であるときでも満充電状態よりも低いレベルで示すことができる。従って、ユーザに対し、満充電になりにくい感覚を強く与えることができ、ユーザは、劣化状態をより強く認識し、より早期に電池交換を行おうとする行動を起こしやすくなる。
【0044】
より具体的には、表示制御部は、劣化検出部により電池49の所定劣化度合いが検出された場合において、充電量センサ43(充電量検出部)によって検出される電池49の充電量が満充電状態の場合(即ち、電池電圧がV1以上の場合)には、充電量情報として満充電情報(アイコンD1)を表示せずに満充電状態よりも低い充電状態を示す所定の低レベル情報(アイコンD2〜D4のいずれか)を表示するように表示部(液晶表示器46)を制御する。
この構成によれば、電池49の劣化がある程度進んだ場合に、電池49の実際の充電量が満充電状態であるときでも満充電状態が表示されなくなる。従って、ユーザは、全然満充電にならない感覚をもつことになり、劣化状態をより一層強く認識し、より早期に電池交換を行おうとする行動を起こしやすくなる。
【0045】
また、劣化検出部は、電池49の所定劣化度合いとして複数段階の劣化レベル(具体的には、電池の総使用時間がT1を超えT2以下のレベル、T2を超えT3以下のレベル、T3を超えるレベル)が定められ、電池49がいずれの段階の劣化レベルに属するかを判定可能とされており、表示制御部は、予め複数の充電量レベル(出力電圧がV1以上、V1未満V2以上、V2未満V3以上、V3未満となる各レベル)が定められると共に、各充電量レベルに対応するレベル別充電量情報(アイコンD1〜D4)が定められており、劣化検出部により電池49の所定劣化度合いが検出されていない場合において、充電量センサ43(充電量検出部)によって検出される電池49の充電量が満充電状態の場合(電池電圧がV1以上の場合)には、複数のレベル別充電量のうち、満充電情報に対応するレベル別充電量情報(アイコンD1)を表示するように表示部(液晶表示器46)を制御し、劣化検出部により電池49の所定劣化度合いが検出された場合(電池の総使用時間がT1を超えた場合)において、充電量センサ43(充電量検出部)によって検出される電池49の充電量が満充電状態の場合(電池電圧がV1以上の場合)には、劣化検出部によって検出された劣化レベルに対応するレベル別充電量情報を低レベル情報として表示するように表示部(液晶表示器46)を制御する。例えば、電池の総使用時間がT1を超えT2以下のレベルであれば、図9のように表示を制御し、T2を超えT3以下のレベルであれば図10のように表示を制御し、T3を超えるレベルであれば図11のように表示を制御する。
この構成によれば、電池49の劣化がある程度進んだ場合に、電池49の実際の充電量が満充電状態であるときでも満充電状態よりも低いレベルで示すことができる。しかも、満充電情報に代えて表示されるレベルは、劣化レベルに対応する低レベル情報であるため、一律に低レベル情報を表示する構成と比べて、「劣化レベルに合わせた自由度の高い促し」が可能となる。
【0046】
また、劣化検出部は、電池49の所定劣化度合いとして所定の劣化顕著状態(電池49の総使用時間がT3を超える状態)を検出可能とされており、表示制御部は、劣化検出部により電池49の所定劣化度合いが検出されていない場合において、充電量センサ43(充電量検出部)によって検出される電池49の充電量が所定の充電不足状態の場合(電池電圧がV3未満の場合)に、充電量情報として所定の充電不足報知情報(アイコンD4)を表示するように表示部(液晶表示器46)を制御している。一方、劣化検出部により電池49の劣化顕著状態(電池49の総使用時間がT3を超える状態)が検出された場合において、充電量センサ43(充電量検出部)によって検出される電池49の充電量が満充電状態の場合、図11のように充電量情報として満充電情報(アイコンD1)を表示せずに充電不足報知情報(アイコンD4)を表示するように表示部(液晶表示器46)を制御する。
この構成によれば、電池49の劣化がある顕著になった場合、電池49の実際の充電量が満充電状態であるときでも満充電状態が表示されなくなり、充電不足報知情報が表示されるようになる。従って、ユーザは、常に充電不足が報知されるような感覚をもつことになり、劣化状態を非常に強く認識し、より一層早期に電池交換を行おうとする行動を起こしやすくなる。
【0047】
また、劣化検出部は、電池49の劣化度合いとして少なくとも電池49の総使用時間又は総使用回数のいずれかを検出する。このようにすれば、電池49の劣化状態を、総使用時間又は総使用回数という定量的且つ劣化状態と関連性の高い情報に基づき、より正確に把握しやすくなる。なお、図7の例では、電池49の総使用時間を劣化判断に用いる例を挙げて説明したが、電池の総使用回数によって劣化を判断する場合、S11、S13、S15の処理を、総使用回数を用いた判断処理とすればよい。例えば、電池49の総使用回数が閾値回数T3を超えている場合にS11にてYesに進むようにし、電池49の総使用回数が閾値回数T3以下であって閾値回数T2を超えている場合にS13にてYesに進むようにし、電池49の総使用回数が閾値回数T2以下であって閾値回数T1を超えている場合にS15にてYesに進むようにすればよい。
【0048】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について、図面を参照して説明する。
なお、第2実施形態の読取装置1は、ハードウェア構成については第1実施形態と同様である。例えば、上述した(携帯端末の基本構造)については第1実施形態と同一であり、図1図6の構成も第1実施形態と同様である。従って、適宜図1図6を参照して説明する。
【0049】
本構成では、劣化センサ44の構成が第1実施形態と異なり、例えば図12図15で示す構成となっている。図12図14等で示す劣化センサ44及び制御回路40(図4等)は、劣化検出部及び膨らみ状態検出部の一例に相当し、電池49の劣化度合いとして少なくとも電池49の膨らみ状態を検出する機能を有している。膨らみ状態検出部の一部をなす劣化センサ44は、図12図13図14のように、電池49の所定の外壁面49a(例えば、電池蓋10cと対向する外壁面)側に向けて光を照射する照射部201と、電池49の外壁面49a側からの光を受光する受光部202とを有している。更に、図15のように、受光部202による光の受光結果に基づいて電池49の劣化度合いを判定する判定部210を有している。
【0050】
この構成では、劣化センサ44が例えば図13のように構成されており、図12図14のように、照射部201は、当該照射部201からの光が、少なくとも電池49の外壁面49aの外側において当該外壁面49aに沿った方向に通るように配置されている。従って、図14(A)のような通常状態から図14(B)のように変化し、電池49の外壁面49aに膨らみが生じた場合に、膨らみが生じていない図14(A)の場合と比べて照射部201からの光の状態(外壁面49a付近を通る光の状態)が大きく変化するようになっている。また、電池49の外壁面49aには、所定構造の反射部材211が配置され、反射部材211の少なくとも一部には、電池49の外面部における当該反射部材211に隣接する周囲領域よりも反射率が高い高反射率領域が設けられている。そして、照射部201からの光は、この反射部材211の表面部の高反射率領域付近を通るようになっている。この反射部材211は、例えば公知の再帰反射材として構成されている。再帰反射材の構成としては様々な公知構造を用いることができ、プリズム反射型の反射シート構造、封入型の反射シート構造、カプセルレンズ型の反射シート構造などを好適に用いることができる。
【0051】
ここで、図16を参照し、本構成における表示部(液晶表示器46)での表示を制御するための処理(具体的には、充電量情報(アイコンD1〜D4)の表示を制御するための処理)について説明する。図16の処理は、少なくとも所定の開始条件の成立時(例えば、電源投入時や操作部42に対する所定の開始操作時など)に初回の処理が実行されるようになっており、初回の処理が終了した後には、所定の短時間毎或いは所定条件の成立毎に処理が行われるようになっている。この処理では、まず、判定部210からの出力値を確認する(S1)。そして、判定部210からの出力値(具体的には、コンパレータCpからの出力値)がHレベルであるか否かを判断する。
【0052】
判定部210は、例えば、図15のように構成されており、所定位置の電圧Vaと基準電圧VbとをコンパレータCpによって比較する構造となっている。この構成では、受光部202での受光量が低い場合にはVbがVaを上回るため、コンパレータCpからはHレベルが出力される。一方、受光部202での受光量が高い場合にはVaがVbを上回るため、コンパレータCpからはLレベルが出力される。具体的には、図14(A)のように、電池49の膨らみが少ない通常状態では、受光部202での受光量が低くなり、VbがVaを上回るようになっており、図14(B)のように、電池49が膨らんで照射部201からの光の多くが反射部材211で反射する状態となると、受光部202での受光量が大きくなり、VaがVbを上回るようになっている。図16のS2では、このように構成された判定部210からの出力値を確認し、HレベルであればYesに進み、LレベルであればNoに進む。
【0053】
S2でYesに進む場合(即ち、電池49での膨らみが少なく、劣化度合いが低い場合)には、第1実施形態と同様の通常設定を維持する。具体的には、図8のように、電池49の出力電圧がV1(例えば、4.1V)以上である「満充電状態」の場合に、満充電状態を示すアイコンD1を液晶表示器46に表示する。なお、このアイコンD1は、「所定の満充電情報」の一例に相当する。また、通常設定では、電池49の出力電圧がV1未満且つV2(例えば、3.9V)以上である「第1低レベル状態」の場合には、この第1低レベル状態を示すアイコンD2を液晶表示器46に表示する。更に、通常設定では、電池49の出力電圧がV2未満且つV3(例えば、3.8V)以上である「第2低レベル状態」の場合には、この第2低レベル状態を示すアイコンD3を液晶表示器46に表示する。更に、通常設定では、電池49の出力電圧がV3未満である「第3低レベル状態」の場合には、この第3低レベル状態を示すアイコンD4を液晶表示器46に表示する。
【0054】
一方、S2でNoに進む場合(即ち、電池49での膨らみが大きく、劣化度合いが大きい場合)には、例えば第1実施形態と同様の第1設定とする(S3)。このように通常設定から第1設定(No1.)に変更された場合には、図9のようにアイコンの表示をシフトさせる。この第1設定では、電池49の出力電圧がV1(例えば、4.1V)以上である「満充電状態」の場合に、満充電状態を示すアイコンD1を液晶表示器46に表示せず、第1低レベル状態を示すアイコンD2を液晶表示器46に表示する。また、第1設定では、電池49の出力電圧がV1未満且つV2(例えば、3.9V)以上である「第1低レベル状態」の場合には、第1低レベル状態を示すアイコンD2を液晶表示器46に表示せず、第2低レベル状態を示すアイコンD3を液晶表示器46に表示する。更に、第1設定では、電池49の出力電圧がV2未満且つV3(例えば、3.8V)以上である「第2低レベル状態」の場合には、第2低レベル状態を示すアイコンD3を液晶表示器46に表示せず、第3低レベル状態を示すアイコンD4を液晶表示器46に表示する。なお、第1設定では、電池49の出力電圧がV3未満である「第3低レベル状態」の場合にも、この第3低レベル状態を示すアイコンD4を液晶表示器46に表示する。
【0055】
なお、上述した例では、S3において第1設定に変更する例を示したが、S3において第1実施形態で説明した第2設定に変更するようにしてもよく、S3において第1実施形態で説明した第3設定に変更するようにしてもよく、
【0056】
(本構成の主な効果)
以上のように、本構成では、劣化検出部は、電池49の劣化度合いとして少なくとも電池49の膨らみ状態を検出する膨らみ状態検出部を有する。このようにすれば、電池49の劣化状態を、実際に生じている電池49の外形変化に基づいてより正確に把握しやすくなる。
【0057】
また、膨らみ状態検出部は、電池49の所定の外壁面側に向けて光を照射する照射部201と、電池49の外壁面側からの光を受光する受光部202と、受光部202による光の受光結果に基づいて電池49の劣化度合いを判定する判定部と、を有する。この構成によれば、実際に生じている電池49の膨らみを、より簡易な構成で検出し易くなる。
【0058】
また、照射部201は、当該照射部201からの光が、少なくとも電池49の外壁面の外側において当該外壁面に沿った方向に通るように配置されている。この構成によれば、電池49の外壁面に膨らみが生じた場合に、膨らみが生じていない場合と比べて照射部201からの光の状態(外壁面付近を通る光の状態)が大きく変化しやすくなり、受光部202による受光結果が変化しやすくなる。従って、実際に生じている電池49の膨らみを、受光部202による受光結果に基づいてより正確に検出し易くなる。
【0059】
また、電池49の外壁面には、所定構造の反射部材211が配置され、反射部材211の少なくとも一部には、電池49の外面部における当該反射部材211に隣接する周囲領域よりも反射率が高い高反射率領域が設けられている。この構成によれば、電池49の外壁面に膨らみが生じた場合に、膨らみが生じていない場合と比べて照射部201からの光の状態(外壁面付近を通る光の状態)がより一層大きく変化しやすくなり、受光部202による受光結果がより一層変化しやすくなる。従って、実際に生じている電池49の膨らみを、受光部202による受光結果に基づいてより正確に検出し易くなる。
【符号の説明】
【0060】
1…携帯型情報コード読取装置(携帯端末)
40…制御回路(表示制御部、劣化検出部、膨らみ状態検出部)
43…充電量センサ(充電量検出部)
44…劣化センサ(劣化検出部)
46…液晶表示器(表示部)
49…電池
201…照射部(膨らみ状態検出部)
202…受光部(膨らみ状態検出部)
210…判定部(膨らみ状態検出部)
211…反射部材
図1
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