(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
固定子における複数のティースにそれぞれ巻き付けられた複数の固定子コイルのうちの同相コイルにおける一対の端部の一方同士を電気的に接続する単相用バスリングと、前記複数の固定子コイルにおける前記一対の端部の他方同士を電気的に接続する中性点用バスリングとを備え、
前記単相用バスリング及び前記中性点用バスリングは、断面形状が一対の長辺及び一対の短辺によって画される矩形状とされた長尺の導電性平角線を有し、
前記中性点用バスリングは、前記一対の長辺が前記固定子の軸線方向に沿った姿勢で前記固定子の中心と同軸の基準円上に位置するように前記固定子の軸線方向に関し第1位置において周方向に沿い、間隙を挟んで周方向に直列状に配置された複数の中性点側円弧領域と、隣接する中性点側円弧領域の対向エッジ同士を連結する中性点側連結領域とを有し、
前記中性点側連結領域は、前記一対の長辺が前記固定子の軸線方向に沿った姿勢で隣接する中性点側円弧領域の対向エッジからそれぞれ軸線方向第1位置において径方向外方へ延在し、先端部において互いに対して連結された一対の中性点側延在片であって、両者の間に基端部から先端部へ亘って前記固定子コイルにおける他方の端部の挿通を許容し得る幅で且つ径方向内方に開くスペースを画する一対の中性点側延在片を有し、
前記単相用バスリングは、前記一対の長辺が前記固定子の軸線方向に沿った姿勢で前記固定子の中心と同軸で且つ前記基準円より小径の円形上に位置するように周方向に沿い、間隙を挟んで周方向に直列状に配置された複数の単相側円弧領域と、隣接する単相側円弧領域の対向エッジを連結する単相側連結領域と、給電領域とを有し、
前記単相側円弧領域は、軸線方向第1位置に位置する単相側基準部位と、前記単相側円弧領域のエッジを形成する単相側エッジ部位と、前記単相側基準部位及び前記単相側エッジ部位の間を連結する単相側移行部位とを有し、
前記単相側エッジ部位は、周方向に関し前記中性点側連結領域とは変位され且つ軸線方向に関し軸線方向第1位置とは変位された軸線方向第2位置に位置するように構成され、
前記単相側移行部位は、前記単相側基準部位の周方向端部から前記単相側エッジ部位へ向かうに従って軸線方向第1位置から軸線方向第2位置に位置するように傾斜され、
前記単相側連結領域は、前記一対の長辺が前記固定子の軸線方向に沿った姿勢で隣接する前記単相側円弧領域の対向エッジからそれぞれ軸線方向第2位置において径方向外方へ延びて前記中性点側円弧領域のうち軸線方向第1位置に位置する部分を越えて径方向外方へ延在し、先端部において互いに対して連結された一対の単相側延在片であって、両者の間に基端部から先端部へ亘って前記固定子コイルにおける一方の端部の挿通を許容し得る幅で且つ径方向内方に開くスペースを画する一対の単相側延在片を有しており、
前記給電領域は、前記複数の単相側円弧領域の何れか一の単相側円弧領域の単相側基準部位から前記一対の長辺及び前記一対の短辺によって画される矩形断面が前記固定子の軸線方向に対し直交する姿勢で軸線方向第2位置の方向へ延びる軸線方向延在部位と、前記軸線方向延在部位の先端部から前記一対の短辺が前記固定子の軸線方向に沿った姿勢で前記固定子の中心を基準とした径方向へ延びる径方向延在部位と、前記一対の短辺が前記固定子の軸線方向に沿った姿勢のままで前記径方向延在部位の先端から折り返されて、前記固定子の軸線方向を向く開口を画する折り返し部位とを有し、前記開口が給電端子として作用することを特徴とするバスリングユニット。
前記一対の中性点側延在片、前記一対の第1単相側延在片、前記一対の第2単相側延在片及び前記一対の第3単相側延在片は、先端部が径方向同一位置に位置するように長さが設定されていることを特徴とする請求項5から7の何れかに記載のバスリングユニット。
【背景技術】
【0002】
図17に、回転電動機200の模式横断面図を示す。
図17に示すように、回転電動機200は、略円筒状の固定子201と、前記固定子201の中央開口内に配置される回転子(
図17においては図示せず)と、前記固定子201における複数のティースに巻き付けられた複数の固定子コイル202と、前記複数の固定子コイル202における端部を電気的に接続するバスリングユニット210とを備えている。
【0003】
前記バスリングユニット210は、同相の固定子コイル202を電気的に接続する単相用バスリング211、212、213と、前記複数の固定子コイル202の電気的中性点を電気的に接続する中性点用バスリング215とを有している。
なお、
図17においては、前記単相用バスリングは、U相用バスリング211、V相用バスリング212及びW相用バスリング213の3種類のバスリングを有している。
【0004】
前記バスリングユニット200には、前記単相用バスリング211、212、213及び前記中性点用バスリング215が相互に干渉することを防止しつつ、前記固定子の軸線方向及び径方向の双方に関し全体としてコンパクト化を図ること、さらには、前記固定子コイル202の端部と前記単相用バスリング211、212、213及び前記中性点用バスリング215との接続作業の容易化を図ることが望まれる。
【0005】
例えば、下記特許文献1には、固定子の軸線方向一方側に配置された絶縁性樹脂製のホルダーと、前記ホルダーに装着される第1〜第3単相用バスリング及び中性点用バスリングとを備えたバスリングユニットが開示されている。
【0006】
前記ホルダーには、軸線方向一方側(前記固定子とは反対側)に開き、前記第1〜第3単相用バスリングがそれぞれ装着される第1〜第3単相用環状溝と、軸線方向他方側(前記固定子に面する側)に開き、前記中性点用バスリングが装着される中性点用環状溝とが設けられている。
【0007】
前記第1単相用バスリングは、第1直径の第1環状部と、前記第1環状部から径方向外方へ延在され、対応する第1相(例えばU相)の固定子コイルにおける一対の端部の一方に電気的に接続される第1接続端子部とを有している。
【0008】
前記第2単相用バスリングは、第1直径より小径の第2直径の第2環状部と、前記第2環状部から径方向外方へ延在され、対応する第2相(例えばV相)の固定子コイルにおける一対の端部の一方に電気的に接続される第2接続端子部とを有している。
【0009】
前記第3単相用バスリングは、第2直径より小径の第3直径の第3環状部と、前記第3環状部から径方向外方へ延在され、対応する第3相(例えばW相)の固定子コイルにおける一対の端部の一方に電気的に接続される第3接続端子部とを有している。
【0010】
前記第1単相用環状溝は、前記第1環状部が装着されるように第1直径を有している。
前記第2単相用環状溝は、前記第2環状部が装着されるように第2直径を有しつつ、溝深さが前記第1単相用環状溝よりも浅く形成されている。
前記第3単相用環状溝は、前記第3環状部が装着されるように第3直径を有しつつ、溝深さが前記第2単相用環状溝よりも浅く形成されている。
【0011】
そして、前記第1単相用バスリングにおいては、前記第1接続端子部は、前記第1環状部が前記第1環状溝に装着された状態で、先端部が径方向に関し前記ホルダーより外方の所定位置に位置するように、形成されている。
【0012】
前記第2単相用バスリングにおいては、前記第2接続端子部は、前記第2環状部が前記第2環状溝に装着された状態で、周方向に関し前記第1接続端子部とは変位され且つ先端部が径方向に関し前記第1接続端子部の先端部と略同一位置に位置するように、形成されている。
【0013】
前記第3単相用バスリングにおいては、前記第3接続端子部は、前記第3環状部が前記第3環状溝に装着された状態で、周方向に関し前記第1及び第2接続端子部とは変位され且つ先端部が径方向に関し前記第1及び第2接続端子部の先端部と略同一位置に位置するように、形成されている。
【0014】
このように、前記従来のバスリングユニットは、前記第1〜第3単相用バスリングを軸線方向に関し変位させて設置することにより、これらのバスリングが相互に干渉することを防止しつつ、対応する前記接続端子部と前記固定子コイルの端部との接続作業の容易化を図ると共に、前記第1〜第3単相用バスリングの前記接続端子部を径方向同一位置に位置させることにより、径方向に関し全体としてのコンパクト化を図っている。
【0015】
しかしながら、前記従来のバスリングユニットにおいては、前述の通り、前記第1〜第3単相用バスリングは軸線方向に関し変位された状態で設置されている。従って、軸線方向に関しては大型化してしまうという問題があった。
【0016】
また、前記従来のバスリングユニットにおいては、前記単相用バスリング及び前記中性点用バスリングは断面円形の丸形導線によって形成されており、これらを安定保持する為には専用の前記ホルダーが必要であった。前記専用のホルダーも前記バスリングユニット全体の大型化を招くと共に、コスト高を招く。
【0017】
さらに、前記単相用バスリングには電力供給端子部を備える必要があり、前記電力供給端子部における電気抵抗の低減を図りつつ、前記環状部、前記接続端子部及び前記電力供給端子部を含む全体構造に関し、小型化及びコスト低廉化を図る必要がある。
【0018】
例えば、下記特許文献2には、前記電力供給端子部として圧着端子を用いる構成が開示されているが、前記環状部及び前記接続端子を形成する部材と前記電力供給端子部を形成する部材(圧着端子)とが別体である為、前記電力供給端子部における電気抵抗が増大すると共に、部品点数増加によるコスト高を招く。
【0019】
又、下記特許文献3には、接続端子部及び電力供給端子部が一体形成された単相バスリングが開示されているが、この特許文献3に記載の構成は、3本の導体条線を重合させて1つの単相用バスリングを形成するものであり、導体条線間の電気抵抗が増大すると共に、部品点数増加によるコスト高の問題も生じる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0021】
本発明は、斯かる従来技術に鑑みなされたものであり、固定子に装着された複数の固定子コイルの端部を電気的接続するバスリングユニットであって、前記固定子の軸線方向及び径方向の双方に関しコンパクト化を図り得るバスリングユニットの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0022】
本発明
の第1態様は、前記目的を達成するために、固定子における複数のティースにそれぞれ巻き付けられた複数の固定子コイルのうちの同相コイルにおける一対の端部の一方同士を電気的に接続する単相用バスリングと、前記複数の固定子コイルにおける前記一対の端部の他方同士を電気的に接続する中性点用バスリングとを備え、
前記単相用バスリング及び前記中性点用バスリングは、断面形状が一対の長辺及び一対の短辺によって画される矩形状とされた長尺の導電性平角線を有し、前記中性点用バスリングは、
前記一対の長辺が前記固定子の軸線方向に沿った姿勢で前記固定子の中心と同軸の基準円上に位置するように
前記固定子の軸線方向に関し第1位置において周方向に沿い、間隙を挟んで周方向に直列状に配置された複数の中性点側円弧領域と、隣接する中性点側円弧領域の対向エッジ同士を連結する中性点側連結領域とを有し
、前記中性点側連結領域は、
前記一対の長辺が前記固定子の軸線方向に沿った姿勢で隣接する中性点側円弧領域の対向エッジから
それぞれ軸線方向第1位置において径方向外方へ延在し、先端部において互いに対して連結された一対の中性点側延在片
であって、両者の間に基端部から先端部へ亘って前記固定子コイルにおける他方の端部の挿通を許容し得る幅で且つ径方向内方に開くスペースを画する一対の中性点側延在片を有し、前記単相用バスリングは、
前記一対の長辺が前記固定子の軸線方向に沿った姿勢で前記固定子の中心と同軸で且つ前記基準円より小径の円形上に位置するように周方向に沿い、間隙を挟んで周方向に直列状に配置された複数の単相側円弧領域と、隣接する単相側円弧領域の対向エッジを連結する単相側連結領域と
、給電領域とを有し、前記単相側円弧領域は、軸線方向第1位置に位置する単相側基準部位と、前記単相側円弧領域のエッジを形成する単相側エッジ部位と、前記単相側基準部位及び前記単相側エッジ部位の間を連結する単相側移行部位とを有し、前記単相側エッジ部位
は、周方向に関し前記中性点側連結領域とは変位され且つ軸線方向に関し軸線方向第1位置とは変位された軸線方向第2位置に位置するように構成され、
前記単相側移行部位は、前記単相側基準部位の周方向端部から前記単相側エッジ部位へ向かうに従って軸線方向第1位置から軸線方向第2位置に位置するように傾斜され、前記単相側連結領域は、
前記一対の長辺が前記固定子の軸線方向に沿った姿勢で隣接する前記単相側円弧領域の対向エッジか
らそれぞれ
軸線方向第2位置において径方向外方へ延びて前記中性点側円弧領域のうち軸線方向第1位置に位置する部分を越えて径方向外方へ延在し、先端部において互いに対して連結された一対の単相側延在片
であって、両者の間に基端部から先端部へ亘って前記固定子コイルにおける一方の端部の挿通を許容し得る幅で且つ径方向内方に開くスペースを画する一対の単相側延在片を有して
おり、前記給電領域は、前記複数の単相側円弧領域の何れか一の単相側円弧領域の単相側基準部位から前記一対の長辺及び前記一対の短辺によって画される矩形断面が前記固定子の軸線方向に対し直交する姿勢で軸線方向第2位置の方向へ延びる軸線方向延在部位と、前記軸線方向延在部位の先端部から前記一対の短辺が前記固定子の軸線方向に沿った姿勢で前記固定子の中心を基準とした径方向へ延びる径方向延在部位と、前記一対の短辺が前記固定子の軸線方向に沿った姿勢のままで前記径方向延在部位の先端から折り返されて、前記固定子の軸線方向を向く開口を画する折り返し部位とを有し、前記開口が給電端子として作用するバスリングユニットを提供する。
【0023】
また、本発明の第2態様は、固定子における複数のティースにそれぞれ巻き付けられた複数の固定子コイルのうちの同相コイルにおける一対の端部の一方同士を電気的に接続する単相用バスリングと、前記複数の固定子コイルにおける前記一対の端部の他方同士を電気的に接続する中性点用バスリングとを備え、前記単相用バスリング及び前記中性点用バスリングは、断面形状が一対の長辺及び一対の短辺によって画される矩形状とされた長尺の導電性平角線を有し、前記中性点用バスリングは、前記一対の長辺が前記固定子の軸線方向に沿った姿勢で前記固定子の中心と同軸の基準円上に位置するように前記固定子の軸線方向に関し第1位置において周方向に沿い、間隙を挟んで周方向に直列状に配置された複数の中性点側円弧領域と、隣接する中性点側円弧領域の対向エッジ同士を連結する中性点側連結領域とを有し、前記中性点側連結領域は、前記一対の長辺が前記固定子の軸線方向に沿った姿勢で隣接する中性点側円弧領域の対向エッジからそれぞれ軸線方向第1位置において径方向外方へ延在し、先端部において互いに対して連結された一対の中性点側延在片であって、両者の間に基端部から先端部へ亘って前記固定子コイルにおける他方の端部の挿通を許容し得る幅で且つ径方向内方に開くスペースを画する一対の中性点側延在片を有し、前記単相用バスリングは、前記一対の長辺が前記固定子の軸線方向に沿った姿勢で前記固定子の中心と同軸で且つ前記基準円より小径の円形上に位置するように周方向に沿い、間隙を挟んで周方向に直列状に配置された複数の単相側円弧領域と、隣接する単相側円弧領域の対向エッジを連結する単相側連結領域と、給電領域とを有し、前記単相側円弧領域は、軸線方向第1位置に位置する単相側基準部位と、前記単相側円弧領域のエッジを形成する単相側エッジ部位と、前記単相側基準部位及び前記単相側エッジ部位の間を連結する単相側移行部位とを有し、前記単相側エッジ部位は、周方向に関し前記中性点側連結領域とは変位され且つ軸線方向に関し軸線方向第1位置とは変位された軸線方向第2位置に位置するように構成され、前記単相側移行部位は、前記単相側基準部位の周方向端部から前記単相側エッジ部位へ向かうに従って軸線方向第1位置から軸線方向第2位置に位置するように傾斜され、前記単相側連結領域は、前記一対の長辺が前記固定子の軸線方向に沿った姿勢で隣接する前記単相側円弧領域の対向エッジからそれぞれ軸線方向第2位置において径方向外方へ延びて前記中性点側円弧領域のうち軸線方向第1位置に位置する部分を越えて径方向外方へ延在し、先端部において互いに対して連結された一対の単相側延在片であって、両者の間に基端部から先端部へ亘って前記固定子コイルにおける一方の端部の挿通を許容し得る幅で且つ径方向内方に開くスペースを画する一対の単相側延在片を有しており、前記給電領域は、前記複数の単相側円弧領域の何れか一の単相側円弧領域の単相側基準部位から前記一対の長辺及び前記一対の短辺によって画される矩形断面が前記固定子の軸線方向に対し直交する姿勢で軸線方向第2位置とは反対方向へ延びる軸線方向延在部位と、前記一対の短辺が前記固定子の軸線方向に沿った姿勢で前記軸線方向延在部位の先端部から前記固定子の中心を基準とした径方向へ延びる径方向延在部位と、前記一対の短辺が前記固定子の軸線方向に沿った姿勢のままで前記径方向延在部位の先端から折り返されて、前記固定子の軸線方向を向く開口を画する折り返し部位とを有し、前記開口が給電端子として作用するバスリングユニットを提供する。
【0024】
前記径方向延在部位は、前記軸線方向延在部位から径方向外方へ延びるものとされ得る。
これに代えて、前記径方向延在部位は、前記軸線方向延在部位から径方向内方へ延びるものとされる。
【0025】
本発明に係るバスリングユニットは、前記単相用バスリングとして、第1〜第3単相用バスリングを含み得る。
前記第1単相用バスリングは、複数の単相側円弧領域が前記基準円より小径の第1円形上に位置し、且つ、単相側連結領域が周方向に関し前記中性点側連結領域とは変位するように構成され、前記第2単相用バスリングは、複数の単相側円弧領域が前記第1円形より小径の第2円形上に位置し、且つ、単相側連結領域が周方向に関し前記中性点側連結領域及び前記第1単相用バスリングの前記単相側連結領域とは変位するように構成され、前記第3単相用バスリングは、複数の単相側円弧領域が前記第2円形より小径の第3円形上に位置し、且つ、単相側連結領域が周方向に関し前記中性点側連結領域並びに前記第1及び第2単相用バスリングの前記単相側連結領域とは変位するように構成される。
【0026】
前記第1態様の一形態においては、前記第1〜第3単相用バスリングにおける給電領域の径方向延在部位は、周方向に関し互いに対し変位され且つ周方向に関し前記第1〜第3単相バスリングの単相側連結領域に対して変位された位置で、対応する軸線方向延在部位から径方向外方へ延びるものとされる。
【0027】
前記第1態様の他形態においては、前記第1単相用バスリングにおける給電領域の径方向延在部は、周方向に関し他の単相用バスリングの給電領域に対して変位され且つ周方向に関し前記第2及び第3単相用バスリングの前記単相側連結領域に対して変位された位置で、対応する軸線方向延在部位から径方向内方へ延び、前記第2単相用バスリングにおける給電領域の径方向延在部は、周方向に関し他の単相用バスリングの給電領域に対して変位され且つ周方向に関し前記第3単相用バスリングの前記単相側連結領域に対して変位された位置で、対応する軸線方向延在部位から径方向内方へ延び、前記第3単相用バスリングにおける給電領域の径方向延在部は、周方向に関し他の単相用バスリングの給電領域に対して変位された位置で、対応する軸線方向延在部位から径方向内方へ延びるものとされる。
【0028】
第2態様においては、前記第1〜第3単相用バスリングにおける給電領域の径方向延在部位は、周方向に関し互いに対して変位された位置で、径方向外方又は内方に延びるものとされる。
【0029】
前記種々の構成において、好ましくは、前記一対の中性点側延在片、前記一対の第1単相側延在片、前記一対の第2単相側延在片及び前記一対の第3単相側延在片は、先端部が径方向同一位置に位置するように長さが設定され得る。
【0030】
好ましくは、前記給電領域には、前記開口と同心上に位置するようにナットが固着され得る。
【発明の効果】
【0031】
本発明に係るバスリングユニットにおいては、
固定子の複数のティースに巻き付けられた複数の固定子コイルのうちの同相コイルの一方の端部同士を電気的に接続する単相用バスリング及び前記複数のコイルの他方の端部同士を電気的に接続する中性点用バスリングが、一対の長辺及び一対の短辺によって画される矩形断面の長尺の導電性平角線を有しており、中性点用バスリング
は、
前記一対の長辺が固定子の軸線方向に沿った姿勢で前記固定子の中心と同軸の基準円上に位置するように
前記固定子の軸線方向に関し第1位置において周方向に沿い且つ間隙を挟んで周方向に直列状に配置さ
れた複数の中性点側円弧領域と、隣接する中性点側円弧領域の対向エッジを連結する中性点側連結領域とを有しており、前記中性点側連結領域
は、
前記一対の長辺が前記固定子の軸線方向に沿った姿勢で隣接する前記中性点側円弧領域の対向エッジからそれぞれ
軸線方向第1位置において径方向外方へ延在し、先端部において連結された一対の中性点側延在片
であって、両者の間に基端部から先端部へ亘って前記固定子コイルにおける他方の端部の挿通を許容し得る幅で且つ径方向内方に開くスペースを画する一対の中性点側延在片を有している。一方、単相用バスリングは、
前記一対の長辺が前記固定子の軸線方向に沿った姿勢で前記基準円より小径の円形上に位置するように周方向に沿い且つ間隙を挟んで周方向に直列状に配置された複数の単相側円弧領域
と、隣接する単相側円弧領域の対向エッジを連結する単相側連結領域と、給電領域とを有しており、前記単相側円弧領域は、軸線方向第1位置に位置する単相側基準部位と、当該単相側円弧領域のエッジを形成し、周方向に関し前記中性点側連結領域とは変位され且つ軸線方向に関し軸線方向第1位置から変位された軸線方向第2位置に位置され
た単相側
エッジ部位と、
前記単相側基準部位の周方向端部から前記単相側エッジ部位へ向かうに従って軸線方向第1位置から軸線方向第2位置に位置するように傾斜された単相側移行部位とを有し、前記単相側連結領域は、前記一対の長辺が前記固定子の軸線方向に沿った姿勢で隣接する前記単相側円弧領域の対向エッジからそれぞれ
軸線方向第2位置において径方向外方へ延在して前記中性点側円弧領域のうち軸線方向第1位置に位置する部分を超えて径方向外方へ延び、先端部において連結された一対の単相側延在片
であって、両者の間に基端部から先端部へ亘って前記固定子コイルにおける一方の端部の挿通を許容し得る幅で且つ径方向内方に開くスペースを画する一対の単相側延在片とを有している。
【0032】
斯かる構成を備えた前記バスリングユニットによれば、固定子コイルの端部を前記一対の中性側延在片及び前記単相側延在片に接続する作業の容易化を図りつつ、軸線方向及び径方向の双方に関しコンパクト化を図ることができる。
【0033】
また、前記構成を備えた前記バスリングユニットによれば、剪断加工やプレス加工を行うこと無く、
断面形状が一対の長辺及び一対の短辺によって画される矩形状とされた長尺の導電性平角線に対する曲げ加工によって、前記固定子コイルの接続作業の容易化を図りつつ、軸線方向及び径方向の双方に関しコンパクト化を図り得るバスリングユニットを得ることができる。
【0034】
本発明の第1態様に係るバスリングユニットによれば、前記給電領域が、前記複数の単相側円弧領域の何れか一の単相側円弧領域の単相側基準部位から
前記一対の長辺及び前記一対の短辺によって画される矩形断面が前記固定子の軸線方向に対し直交する姿勢で軸線方向第2位置の方向へ延び
る軸線方向延在部位と、前記軸線方向延在部位
の先端部から
前記一対の短辺が前記固定子の軸線方向に沿った姿勢で前記固定子の中心を基準とした径方向へ延び
る径方向延在部位と、
前記一対の短辺が前記固定子の軸線方向に沿った姿勢のままで前記径方向延在部位の先端から
折り返されて、前記固定子の軸線方向を向く開口を画する折り返し部位とを有し、前記開口が給電端子として作用するように構成
されているので、前記給電端子への接続作業の容易化を図りつつ、前記給電領域を含む全体構成において軸線方向及び径方向の双方に関する小型化を図ることができる、
【0035】
本発明の第2態様に係るバスリングユニットによれば、前記給電領域が、前記複数の単相側円弧領域の何れか一の単相側円弧領域の単相側基準部位から
前記一対の長辺及び前記一対の短辺によって画される矩形断面が前記固定子の軸線方向に対し直交する姿勢で軸線方向第2位置とは反対方向へ延び
る軸線方向延在部位と、
前記一対の短辺が前記固定子の軸線方向に沿った姿勢で前記軸線方向延在部位
の先端部から
前記固定子の中心を基準とした径方向へ延びる径方向延在部位と、
前記一対の短辺が前記固定子の軸線方向に沿った姿勢のままで前記径方向延在部位の先端から
折り返されて、前記固定子の軸線方向を向く開口を画する折り返し部位とを有し、前記開口が給電端子として作用するように構成
されているので、前記給電端子への接続作業の容易化を図りつつ、前記給電領域を含む全体構成において軸線方向及び径方向の双方に関する小型化を図ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0037】
実施の形態1
以下、本発明に係るバスリングユニットの一実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
【0038】
図1〜
図3に、それぞれ、本実施の形態に係るバスリングユニット1Aの斜視図、平面図及び正面図を示す。
【0039】
前記バスリングユニット1Aは、固定子(図示せず)に装着された複数の固定子コイル(図示せず)における端部と電気的に接続され、外部から供給される電力を前記複数の固定子コイルに伝達する為の部材である。
【0040】
詳しくは、前記固定子は、周方向に沿って間隙を存しつつ配置された複数のティース(図示せず)を有しており、前記複数の固定子コイルは前記複数のティースに巻き付けられた状態で、一対の端部が前記固定子の軸線方向一方側へ引き出される。
【0041】
図1〜
図3に示すように、前記バスリングユニット1Aは、前記複数の固定子コイルのうちの同相コイルにおける前記一対の端部の一方(以下、単相側端部という)同士を電気的に接続する単相用バスリングユニットと、前記複数の固定子コイルにおける前記一対の端部の他方(以下、中性点側端部90(下記
図5参照)という)同士を電気的に接続する中性点用バスリング50とを備えている。
【0042】
本実施の形態に係る前記バスリングユニット1Aにおいては、
図1〜
図3に示すように、前記単相用バスリングは、第1〜第3単相用バスリング10A、20A、30Aを有している。
【0043】
前記第1単相用バスリング10Aは、U相、V相又はW相の何れかの相(例えば、U相)の固定子コイルの単相側端部同士を電気的に接続し、前記第2及び第3単相用バスリング20A、30Aは、U相、V相及びW相のうち前記第1単相用バスリング10Aによって接続される相以外の残余の相の一方(例えば、V相)及び他方(例えば、W相)の固定子コイルの単相側端部同士を、それぞれ、電気的に接続する。
【0044】
図4に、前記中性点用バスリング50の斜視図を示す。
図1〜
図4に示すように、前記中性点用バスリング50は、複数の中性点側円弧領域51及び複数の中性点側連結領域55を有している。
【0045】
前記複数の中性点側円弧領域51は、前記固定子と同軸上の基準円上に位置するように周方向に沿っており、間隙を挟んで周方向に直列状に配置されている。
【0046】
前記中性点側円弧領域51は、前記固定子の軸線方向に沿った位置に関しては、少なくとも一部が軸線方向第1位置に位置するように構成されている。
本実施の形態においては、
図1〜
図4に示すように、前記中性点側円弧領域51の全体が前記軸線方向第1位置に位置している。
【0047】
前記中性点側連結領域55は、隣接する前記中性点側円弧領域51の対向エッジ同士を連結しつつ、前記複数の固定子コイルにおける前記中性点側端部90(下記
図5参照)が接続される中性点用接続端子として作用するように構成されている。
【0048】
詳しくは、
図1〜
図4に示すように、前記中性点側連結領域55は、一の前記中性点側円弧領域51及び隣接する他の前記中性点側円弧領域51の対向エッジからそれぞれ径方向外方へ延在し、先端部において互いに対して連結された一対の中性点側延在片56を有している。
【0049】
前述の通り、本実施の形態においては、前記中性点側円弧領域51は、前記対向エッジを含む全体が前記軸線方向第1位置に位置されている。
そして、前記対向エッジから延在される前記一対の中性点側延在片56も前記軸線方向第1位置に位置されている。
【0050】
図5(a)及び(b)に、前記固定子コイルの前記中性点側端部を前記中性点側連結領域55に接続させる工程の模式図を示す。
図1、
図2、
図4及び
図5に示すように、前記一対の中性点側延在片56は、両者の間に前記中性点側端部90の挿入を許容するスペース57を有している。
【0051】
図5に示すように、前記中性点側端部90を前記スペース57に挿入した状態(
図5(a))で、前記一対の中性点側延在片56を一対の電極99によって狭圧することで、前記中性点側端部90を前記中性点側連結領域55にヒュージングによって電気的に接続することができる(
図5(b))。
【0052】
本実施の形態においては、
図2等に示すように、前記一対の中性点側延在片56は、基端側から先端側へ亘って前記中性端側端部90の挿通を許容し得る幅の前記スペース57を有するように、前記一対の中性点側延在片56を平面視U状とされている。
【0053】
斯かる構成によれば、前記中性点側端部90が前記スペース57内に位置される状態を、前記中性点側端部90に対して前記中性点用バスリング50を前記固定子の軸線方向へ相対移動させることのみならず、前記中性点側端部90に対して前記中性点用バスリング50を前記固定子の中心軸を基準にして径方向へ相対移動させることによっても現出させることができる。
【0054】
これに代えて、基端側から先端側へ向かう所定距離においては前記中性点側端部90(
図5参照)が挿通できない程度に互いに対して近接される一方で、先端側に前記スペース57が設けられた平面視Ω状に形成することも可能である。
【0055】
斯かる構成によれば、前記中性点側端部90を前記スペース57に挿入させてヒュージングによって前記中性点側連結領域55に接続させる際に、前記中性点側端部90が前記固定子の軸線を基準にして径方向に位置ズレすることを有効に防止することができる。
【0056】
なお、本実施の形態に係る前記バスリングユニット1Aは、12個の固定子コイルを電気的に接続する為に、12個の前記中性点側連結領域55を有している。
【0057】
図6〜
図8に、それぞれ、前記第1〜第3単相用バスリング10A、20A、30Aの斜視図を示す。
図1〜
図3及び
図6に示すように、前記第1単相用バスリング10Aは、複数の第1単相側円弧領域11及び複数の第1単相側連結領域15を有している。
【0058】
前記複数の第1単相側円弧領域11は、前記固定子と同軸上で且つ前記基準円より小径の第1円形上に位置するように周方向に沿っており、間隙を挟んで周方向に直列状に配置されている。
【0059】
前記第1単相側円弧領域11は、周方向エッジが周方向に関し前記中性点側連結領域55とは変位され且つ軸線方向位置に関し前記軸線方向第1位置とは変位された軸線方向第2位置に位置するように形成されている。
【0060】
詳しくは、
図6等に示すように、前記第1単相側円弧領域11は、軸線方向第1位置に位置する第1単相側基準部位12と、前記第1単相側円弧領域11の周方向エッジを形成する第1単相側エッジ部位13と、前記第1単相側基準部位12及び前記第1単相側エッジ部位13の間を連結する第1単相側移行部位14とを有し、前記第1単相側エッジ部位13が周方向に関し前記中性点側連結領域55とは変位され且つ軸線方向に関し軸線方向第1位置とは変位された軸線方向第2位置に位置するように構成されている。
【0061】
本実施の形態においては、
図6等に示すように、前記第1単相側移行部位14は、前記第1単相側基準部位12の周方向端部から前記第1単相側エッジ部位13へ向かうに従って軸線方向第1位置から軸線方向第2位置に位置するように傾斜されている。
【0062】
なお、本実施の形態においては、
図6に示すように、前記第1単相側基準部位12は周方向所定距離に亘って存在しているが、本発明は斯かる形態に限定されるものではない。
例えば、前記第1単相側基準部位12が、周方向に関し一点においてのみ存在するように構成することも可能である。
【0063】
前記第1単相側連結領域15は、隣接する一の前記第1単相側円弧領域11及び他の第1単相側円弧領域11の対向エッジを連結し、前記複数の固定子コイルのうちの一の相(例えば、U相)の固定子コイルの単相側端部が接続される第1相用接続端子として作用するように構成されている。
【0064】
詳しくは、
図1〜
図3及び
図6に示すように、前記第1単相側連結領域15は、一の前記第1単相側円弧領域11及び他の前記第1単相側円弧領域11の対向エッジからそれぞれ径方向外方へ延びる一対の第1単相側延在片16を有している。
【0065】
前述の通り、前記第1単相側円弧領域11の周方向エッジは、周方向に関し前記中性点側連結領域55とは変位され且つ軸線方向に関し軸線方向第2位置に位置されている。
【0066】
そして、前記対向エッジから径方向外方へ延びる前記一対の第1単相側延在片16は、軸線方向第2位置に位置された状態で前記中性点側円弧領域51のうち軸線方向第1位置に位置する部分を越えて径方向外方へ延在し、先端部において互いに対して連結されている。
【0067】
図6等に示すように、前記一対の第1単相側延在片16は、両者の間に、対応する相の固定子コイルの単相側端部が挿入され得るスペース17を有している。
【0068】
斯かる構成により、前記中性点側連結領域55におけると同様に、対応する前記単相側端部を前記スペース17に挿入した状態で、前記一対の第1単相側延在片16を一対の電極によって狭圧することで、前記単相側端部を前記第1単相側連結領域15にヒュージングによって電気的に接続することができる。
【0069】
本実施の形態においては、
図2等に示すように、前記一対の第1単相側延在片16は、基端側から先端側へ亘って前記単相側端部の挿通を許容し得る幅の前記スペース17を有するように、前記一対の第1単相側延在片16を平面視U状とされている。
【0070】
斯かる構成によれば、前記単相側端部が前記スペース17内に位置される状態を、前記単相側端部に対して前記第1単相用バスリング10を前記固定子の軸線方向へ相対移動させることのみならず、前記単相側端部に対して前記第1単相用バスリング10を前記固定子の中心軸を基準にして径方向へ相対移動させることによっても現出させることができる。
【0071】
これに代えて、基端側から先端側へ向かう所定距離においては前記単相側端部が挿通できない程度に互いに対して近接される一方で、先端側に前記スペース17が設けられた平面視Ω状に形成することも可能である。
【0072】
斯かる構成によれば、前記単相側端部を前記スペース17に挿入させてヒュージングによって前記第1単相側連結領域15に接続させる際に、前記単相側端部が前記固定子の軸線を基準にして径方向に位置ズレすることを有効に防止することができる。
【0073】
図1〜
図3及び
図7に示すように、前記第2単相用バスリング20Aは、複数の第2単相側円弧領域21及び複数の第2単相側連結領域25を有している。
【0074】
前記複数の第2単相側円弧領域21は、前記固定子と同軸上で且つ前記第1円形より小径の第2円形上に位置するように周方向に沿っており、間隙を挟んで周方向に直列状に配置されている。
【0075】
前記第2単相側円弧領域21は、周方向エッジが周方向に関し前記中性点側連結領域55及び前記第1単相側円弧領域15とは変位され且つ軸線方向位置に関し前記軸線方向第2位置に位置するように形成されている。
【0076】
詳しくは、
図7等に示すように、前記第2単相側円弧領域21は、軸線方向第1位置に位置する第2単相側基準部位22と、前記第2単相側円弧領域の周方向エッジを形成する第2単相側エッジ部位23と、前記第2単相側基準部位22及び前記第2単相側エッジ部位23の間を連結する第2単相側移行部位24とを有し、前記第2単相側エッジ部位23が周方向に関し前記中性点側連結領域55及び前記第1単相側連結領域15とは変位され且つ軸線方向に関し軸線方向第1位置とは変位された軸線方向第2位置に位置するように構成されている。
【0077】
本実施の形態においては、
図7に示すように、前記第2単相側移行部位24は、前記第2単相側基準部位22の周方向端部から前記第2単相側エッジ部位23へ向かうに従って軸線方向第1位置から軸線方向第2位置に位置するように傾斜されている。
【0078】
なお、本実施の形態においては、
図7に示すように、前記第2単相側基準部位22は周方向所定距離に亘って存在しているが、本発明は斯かる形態に限定されるものではない。
例えば、前記第2単相側基準部位22が、周方向に関し一点においてのみ存在するように構成することも可能である。
【0079】
前記第2単相側連結領域25は、隣接する一の前記第2単相側円弧領域21及び他の第2単相側円弧領域21の対向エッジを連結し、前記複数の固定子コイルのうちの他の相(例えば、V相)の固定子コイルの単相側端部が接続される第2相用接続端子として作用するように構成されている。
【0080】
詳しくは、
図1〜
図3及び
図7に示すように、前記第2単相側連結領域25は、一の前記第2単相側円弧領域21及び他の前記第2単相側円弧領域25の対向エッジからそれぞれ径方向外方へ延びる一対の第2単相側延在片26を有している。
【0081】
前述の通り、前記第2単相側円弧領域21の周方向エッジは、周方向に関し前記中性点側連結領域55及び前記第1単相側連結領域15とは変位され且つ軸線方向に関し軸線方向第2位置に位置されている。
【0082】
そして、前記対向エッジから径方向外方へ延びる前記一対の第2単相側延在片26は、軸線方向第2位置に位置された状態で前記中性点側円弧領域51及び前記第1単相側円弧領域11のうち軸線方向第1位置に位置する部分を越えて径方向外方へ延在し、先端部において互いに対して連結されている。
【0083】
図7等に示すように、前記一対の第2単相側延在片26は、両者の間に、対応する相の固定子コイルの単相側端部が挿入され得るスペース27を有している。
【0084】
斯かる構成により、前記中性点側連結領域55及び前記第1単相側連結領域15におけると同様に、対応する前記単相側端部を前記スペース27に挿入した状態で、前記一対の第2単相側延在片26を一対の電極によって狭圧することで、前記単相側端部を前記第2単相側連結領域25にヒュージングによって電気的に接続することができる。
【0085】
本実施の形態においては、
図2等に示すように、前記一対の第2単相側延在片26は、基端側から先端側へ亘って前記単相側端部の挿通を許容し得る幅の前記スペース27を有するように、前記一対の第2単相側延在片26を平面視U状とされている。
【0086】
斯かる構成によれば、前記単相側端部が前記スペース27内に位置される状態を、前記単相側端部に対して前記第2単相用バスリング20を前記固定子の軸線方向へ相対移動させることのみならず、前記単相側端部に対して前記第2単相用バスリング20を前記固定子の中心軸を基準にして径方向へ相対移動させることによっても現出させることができる。
【0087】
これに代えて、基端側から先端側へ向かう所定距離においては前記単相側端部が挿通できない程度に互いに対して近接される一方で、先端側に前記スペース27が設けられた平面視Ω状に形成することも可能である。
【0088】
斯かる構成によれば、前記単相側端部を前記スペース27に挿入させてヒュージングによって前記第2単相側連結領域25に接続させる際に、前記単相側端部が前記固定子の軸線を基準にして径方向に位置ズレすることを有効に防止することができる。
【0089】
図1〜
図3及び
図8に示すように、前記第3単相用バスリング30Aは、複数の第3単相側円弧領域31及び複数の第3単相側連結領域35を有している。
【0090】
前記複数の第3単相側円弧領域31は、前記固定子と同軸上で且つ前記第2円形より小径の第3円形上に位置するように周方向に沿っており、間隙を挟んで周方向に直列状に配置されている。
【0091】
前記第3単相側円弧領域31は、周方向エッジが周方向に関し前記中性点側連結領域55、前記第1単相側円弧領域15及び前記第2単相側連結領域25とは変位され且つ軸線方向位置に関し前記軸線方向第2位置に位置するように形成されている。
【0092】
詳しくは、
図8等に示すように、前記第3単相側円弧領域31は、軸線方向第1位置に位置する第3単相側基準部位32と、前記第3単相側円弧領域31の周方向エッジを形成する第3単相側エッジ部位33と、前記第3単相側基準部位32及び前記第3単相側エッジ部位33の間を連結する第3単相側移行部位34とを有し、前記第3単相側エッジ部位33が周方向に関し前記中性点側連結領域55、前記第1単相側連結領域15及び前記第2単相側連結領域25とは変位され且つ軸線方向に関し軸線方向第1位置とは変位された軸線方向第2位置に位置するように構成されている。
【0093】
本実施の形態においては、
図8に示すように、前記第3単相側移行部位34は、前記第3単相側基準部位32の周方向端部から前記第3単相側エッジ部位33へ向かうに従って軸線方向第1位置から軸線方向第2位置に位置するように傾斜されている。
【0094】
なお、本実施の形態においては、
図8に示すように、前記第3単相側基準部位32は周方向所定距離に亘って存在しているが、本発明は斯かる形態に限定されるものではない。
例えば、前記第3単相側基準部位32が、周方向に関し一点においてのみ存在するように構成することも可能である。
【0095】
前記第3単相側連結領域35は、隣接する一の前記第3単相側円弧領域31及び他の第3単相側円弧領域31の対向向エッジを連結し、前記複数の固定子コイルのうちのさらに他の相(例えば、W相)の固定子コイルの単相側端部が接続される第3相用接続端子として作用するように構成されている。
【0096】
詳しくは、
図1〜
図3及び
図8に示すように、前記第3単相側連結領域35は、一の前記第3単相側円弧領域31及び他の前記第3単相側円弧領域35の対向エッジからそれぞれ径方向外方へ延びる一対の第3単相側延在片36を有している。
【0097】
前述の通り、前記第3単相側円弧領域31の周方向エッジは、周方向に関し前記中性点側連結領域55、前記第1単相側連結領域15及び前記第2単相側連結領域25とは変位され且つ軸線方向に関し軸線方向第2位置に位置されている。
【0098】
そして、前記対向エッジから径方向外方へ延びる前記一対の第3単相側延在片36は、軸線方向第2位置に位置された状態で前記中性点側円弧領域51、前記第1単相側円弧領域11及び前記第2単相側円弧領域21のうち軸線方向第1位置に位置する部分を越えて径方向外方へ延在し、先端部において互いに対して連結されている。
【0099】
図8等に示すように、前記一対の第3単相側延在片36は、両者の間に、対応する相の固定子コイルの単相側端部が挿入され得るスペース37を有している。
【0100】
斯かる構成により、前記中性点側連結領域55、前記第1単相側連結領域15及び前記第2単相側連結領域25におけると同様に、対応する前記単相側端部を前記スペースに挿入した状態で、前記一対の第3単相側延在片36を一対の電極によって狭圧することで、前記単相側端部を前記第3単相側連結領域35にヒュージングによって電気的に接続することができる。
【0101】
本実施の形態においては、
図2等に示すように、前記一対の第3単相側延在片36は、基端側から先端側へ亘って前記単相側端部の挿通を許容し得る幅の前記スペース37を有するように、前記一対の第3単相側延在片36を平面視U状とされている。
【0102】
斯かる構成によれば、前記単相側端部が前記スペース37内に位置される状態を、前記単相側端部に対して前記第3単相用バスリング30を前記固定子の軸線方向へ相対移動させることのみならず、前記単相側端部に対して前記第3単相用バスリング30を前記固定子の中心軸を基準にして径方向へ相対移動させることによっても現出させることができる。
【0103】
これに代えて、基端側から先端側へ向かう所定距離においては前記単相側端部が挿通できない程度に互いに対して近接される一方で、先端側に前記スペース37が設けられた平面視Ω状に形成することも可能である。
【0104】
斯かる構成によれば、前記単相側端部を前記スペース37に挿入させてヒュージングによって前記第3単相側連結領域35に接続させる際に、前記単相側端部が前記固定子の軸線を基準にして径方向に位置ズレすることを有効に防止することができる。
【0105】
このように、本実施の形態に係る前記バスリングユニット1Aにおいては、前記中性点側円弧領域51は、少なくとも一部が軸線方向第1位置に位置された状態で基準円上に配置されており、隣接する中性点側円弧領域51の対向エッジを連結する中性点側連結領域55が、隣接する一の前記中性点側円弧領域51及び他の前記中性点側円弧領域51の対向エッジから径方向外方へ延在し、先端部において互いに対して連結された一対の中性点側延在片56を有している。
【0106】
一方、前記単相側円弧領域11、21、31は、少なくとも一部が軸線方向第1位置に位置された状態で前記基準円より小径の円形上に配置されつつ、周方向エッジが周方向に関し前記中性点側連結領域55とは変位され且つ軸線方向に関し軸線方向第1位置とは変位された軸線方向第2位置に位置するように形成されている。
【0107】
そして、隣接する単相側円弧領域11、21、31の対向エッジを連結する単相側連結領域15、25、35が、隣接する一の前記単相側円弧領域11、21、31及び他の前記単相側円弧領域11、21、31の対向エッジから軸線方向第2位置に位置された状態でそれぞれ径方向外方へ延びて前記中性点側円弧領域51のうち軸線方向第1位置に位置する部分を越えて径方向外方へ延在し、先端部において互いに対して連結された一対の単相側延在片16、26、36を有している。
【0108】
斯かる構成によれば、前記単相用バスリング10A、20A、30A及び前記中性点用バスリング50が相互に干渉することを防止しつつ、前記単相用バスリング10A、20A、30A及び前記中性点用バスリング50を含むバスリングユニット1Aの全体のコンパクト化、特に、軸線方向に関するコンパクト化を図ることができる。
【0109】
さらに、前記固定子コイルの端部との接続端子として作用する一対の中性点側延在片56及び前記一対の単相側延在片16、26、36が周方向に関し互いに対して変位された状態で先端部が径方向に関し前記基準円より外方へ延在されている。
従って、前記固定子コイルの前記単相用バスリング10A、20A、30A及び前記中性点用バスリング50への接続作業の容易化を図ることができる。
【0110】
なお、本実施の形態においては、
図1等に示すように、軸線方向第1位置から前記固定子コイルとは離間された方向へ所定距離だけ変位された位置を軸線方向第2位置としているが、軸線方向第1位置から前記固定コイルに近接する方向へ所定距離だけ変位された位置を軸線方向第2位置とすることも可能である。
【0111】
図9に、
図2におけるIX−IX線に沿った断面図を示す。
本実施の形態においては、
図9にも示し、且つ、前述した通り、前記単相側エッジ部位13、23、33は前記単相側移行部位14、24、34を介して軸線方向第2位置に位置されている。
【0112】
斯かる構成によれば、断面形状が一対の長辺81及び一対の短辺82によって画される矩形状とされた導電性平角線80に対してフォーミング加工を行うことによって、剪断加工やプレス加工を行うこと無く、前記一対の単相側延在片16、26、36が軸線方向に関し軸線方向第2位置に位置し且つ前記長辺81が軸線方向に沿った状態で前記一対の単相側延在片16、26、36が前記スペース17、27、37を介して互いに対して対向している前記単相用バスリング10、20、30を形成することができる。
【0113】
詳しくは、
図9に示すように、前記単相側基準部位12、22、32は、前記一対の長辺81が前記固定子の軸線方向に沿った状態で前記基準円より小径の対応する円形上に位置するように前記固定子の中心回りに曲げ加工されることで形成される。
【0114】
前記単相側移行部位14、24、34は、前記短辺82に沿った軸を曲げ支点として対応する前記単相側基準部位12、22、32から曲げ加工されることで形成され、前記単相側エッジ部位13、23、33は、前記短辺に沿った軸を曲げ支点として対応する前記単相側移行部位14、24、34から曲げ加工されることで形成される。
【0115】
前記一対の単相側延在片16、26、36の一方は、隣接する単相側円弧領域11、21、31の一方の対向エッジから前記長辺81に沿った軸を曲げ支点として曲げ加工されることで形成され、前記一対の単相側延在片16、26、36の他方は、隣接する単相側円弧領域11、21、31の他方の対向エッジから前記長辺81に沿った軸を曲げ支点として曲げ加工されることで形成される。
【0116】
そして、前記一対の単相側延在片16、26、36の先端部は前記長辺81に沿った軸を曲げ支点として曲げ加工された部位を介して互いに対して連結される。
【0117】
斯かる方法により、導電性平角線に対する曲げ加工によって、前記長辺81が軸線方向に沿い且つ互いに間に前記スペース17、27、37が設けられた状態で前記一対の単相側延在片16、26、36が対向配置された構成を得ることができる。
【0118】
そして、前記構成によれば、前記スペース17、27、37に前記固定子コイルの端部を挿入させた状態で前記一対の単相側延在片16、26、36を一対の電極によって押圧させるヒュージングによって、前記固定子コイルの端部を前記一対の単相側延在片16、26、36に電気的に接続させることができる。
【0119】
なお、本実施の形態においては、
図9に示すように、前記中性点用バスリング50も、断面形状が一対の長辺81及び一対の短辺82によって画される矩形状とされた導電性平角線80を用い、設置状態において前記長辺81が軸線方向に沿うようにフォーミング加工によって形成されている。
【0120】
好ましくは、
図2に示すように、前記一対の中性点側延在片56、前記一対の第1単相側延在片16、前記一対の第2単相側延在片26及び前記一対の第3単相側延在片36の先端部を径方向同一位置に位置させることができる。
【0121】
詳しくは、前記一対の中性点側延在片56は、先端部が前記軸線を基準にして所定半径上に位置するように形成され、前記一対の第1単相側延在片16は、先端部が前記所定半径上に位置するように前記中性点側延在片56より長く形成され、前記一対の第2単相側延在片26は、先端部が前記所定半径上に位置するように前記第1単相側延在片16よりも長く形成され、前記一対の第3単相側延在片36は、先端部が前記所定半径上に位置するように前記第2単相側延在片26よりも長く形成される。
【0122】
斯かる構成によれば、前記固定子コイルの端部の前記一対の中性点側延在片56、前記一対の第1単相側延在片16、前記一対の第2単相側延在片26及び前記一対の第3単相側延在片36への接続作業の効率化を図ることができる。
【0123】
さらに、本実施の形態に係る前記バスリングユニット1Aにおいては、前記単相用バスリング10A、20A、30Aは、前記複数の単相側円弧領域11、21、31及び前記単相側連結領域15、25、35と共に、前記導電性平角線80によって一体形成された給電領域110A、120A、130Aを有している。
【0124】
即ち、前記第1〜第3単相用バスリング10A、20A、30Aは、それぞれ、第1〜第3単相側給電領域110A、120A、130Aを一体的に有している。
【0125】
図6〜
図9に示すように、前記第1〜第3単相側給電領域110A、120A、130Aの各々は、前記複数の単相側円弧領域11、21、31における一の単相側円弧領域の単相側基準部位12、22、32から前記短辺82に沿った軸を曲げ支点として軸線方向第2位置の方向へ延びるように曲げ加工された軸線方向延在部位111A、121A、131Aと、前記軸線方向延在部位111A、121A、131Aから前記長辺81に沿った軸を曲げ支点として径方向外方へ延びるように曲げ加工された径方向延在部位112A、122A、132Aと、前記径方向延在部位112A、122A、132Aの先端から前記短辺82に沿った軸を曲げ支点として折り返し状に曲げ加工され、前記固定子の軸線方向を向く開口151、152、153を画する折り返し部位113A、123A、133Aとを有しており、前記開口151、152、153が給電端子として作用するようになっている。
【0126】
本実施の形態におけるように、前記給電領域110A、120A、130Aが前記単相側基準部位12、22、32を基準として前記単相側連結領域15、25、35と同一側に設けられ、且つ、前記給電領域110A、120A、130Aの前記径方向延在部位112A、122A、132Aが前記軸線方向延在部位111A、121A、131Aから径方向外方へ延びている構成においては、
図1等に示すように、前記第1〜第3単相側給電領域110A、120A、130Aは、周方向に関し互いに対して変位されつつ、周方向に関し前記第1〜第3単相側連結領域15、25、35に対しても変位するように形成される。
【0127】
斯かる構成によれば、給電構造を含んだ状態でのバスリングユニットの小型化を図ることができる。
【0128】
さらに、前記構成は、ヒュージングによって固定子コイルとの接続を可能とする連結領域15、25、35と固定子の軸線方向を向き、給電端子として作用する開口151、152、153を有する給電領域110A、120A、130Aとを一体的に備えた単相側バスリング10A、20A、30Aを、導電性平角線に対する曲げ加工によって形成することを可能とする。
従って、給電端子における電気抵抗を可及的に低減させつつ、部品点数削減及び製造コスト削減による前記バスリングユニット1Aのコスト低廉化を図ることができる。
【0129】
なお、前記第1〜第3単相用バスリング10A、20A、30A及び前記中性点用バスリング50を専用の絶縁性ホルダー(図示せず)に装着させることによって互いに対する相対位置を固定させることもできるし、若しくは、絶縁テープによって互いの相対位置を固定することも可能である。
【0130】
後者の場合には、前記バスリング10A、20A、30A、50のうち少なくとも互いに対して接触される部分は絶縁性被膜によってコーティングされる。
【0131】
実施の形態2
以下、本発明に係るバスリングユニットの他の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
【0132】
図10及び
図11に、それぞれ、本実施の形態に係るバスリングユニット1Bの斜視図及び平面図を示す。
なお、図中、前記実施の形態1におけると同一部材及び同一部分には同一符号を付して、その詳細な説明を適宜省略する。
【0133】
前記実施の形態1に係るバスリングユニット1Aにおいては、前記給電端子として作用する開口151、152、153が対応する軸線方向延在部位112A、122A、132Aより径方向外方側に配置されているのに対し、本実施の形態に係るバスリングユニット1Bにおいては、前記開口151、152、153が対応する軸線方向延在部位112B、122B、132Bの径方向内方側に配置されている。
【0134】
詳しくは、本実施の形態に係る前記バスリングユニット1Bは、前記実施の形態1に係るバスリングユニット1Aに比して、前記第1〜第3単相用バスリング10A,20A、30Aに代えて第1〜第3単相用バスリング10B、20B、30Bを有している。
【0135】
前記第1〜第3単相用バスリング10B、20B、30Bは、前記給電領域110A、120A、130Aが給電領域110B、120B、130Bに変更されている点においてのみ、前記第1〜第3単相用バスリング10A、20A、30Aと相違する。
【0136】
即ち、前記第1単相用バスリング10Bは、前記複数の第1単相側円弧領域11と、前記複数の第1単相側連結領域15と、前記第1単相側給電領域110Bとを有している。
【0137】
前記第1単相側給電領域110Bは、前記軸線方向延在部位111Aと、前記軸線方向延在部位111Aから前記長辺81に沿った軸を曲げ支点として径方向内方へ延びるように曲げ加工された径方向延在部位112Bと、前記径方向延在部位112Bの先端から前記短辺82に沿った軸を曲げ支点として折り返し状に曲げ加工され、前記固定子の軸線方向を向く開口151を画する折り返し部位113Bとを有している。
【0138】
前記第2単相用バスリング20Bは、前記複数の第2単相側円弧領域21と、前記複数の第2単相側連結領域25と、前記第2単相側給電領域120Bとを有している。
【0139】
前記第2単相側給電領域120Bは、前記軸線方向延在部位121Aと、前記軸線方向延在部位121Aから前記長辺81に沿った軸を曲げ支点として径方向内方へ延びるように曲げ加工された径方向延在部位122Bと、前記径方向延在部位122Bの先端から前記短辺82に沿った軸を曲げ支点として折り返し状に曲げ加工され、前記固定子の軸線方向を向く開口152を画する折り返し部位123Bとを有している。
【0140】
前記第3単相用バスリング30Bは、前記複数の第3単相側円弧領域31と、前記複数の第3単相側連結領域35と、前記第3単相側給電領域130Bとを有している。
【0141】
前記第3単相側給電領域130Bは、前記軸線方向延在部位131Aと、前記軸線方向延在部位131Aから前記長辺81に沿った軸を曲げ支点として径方向内方へ延びるように曲げ加工された径方向延在部位132Bと、前記径方向延在部位132Bの先端から前記短辺に沿った軸を曲げ支点として折り返し状に曲げ加工され、前記固定子の軸線方向を向く開口153を画する折り返し部位133Bとを有している。
【0142】
本実施の形態におけるように、前記給電領域110B、120B、130Bが軸線方向に関し前記単相側基準部位12、22、32を基準として前記単相側連結領域15、25、35と同一側に設けられ、且つ、前記給電領域110Bの前記径方向延在部位112B、122B、132Bが前記軸線方向延在部位111A、121A、131Aから径方向内方へ延びている構成においては、
図10等に示すように、 前記第1単相用バスリング10Aにおける給電領域110Aの径方向延在部112Bは、周方向に関し他の単相用バスリング20B、30Bの給電領域120B、130Bに対して変位され且つ周方向に関し前記第2及び第3単相用バスリング20B、30Bの前記単相側連結領域25、35に対して変位された位置で、対応する軸線方向延在部位111Aから径方向内方へ延びるように形成される。
【0143】
また、前記第2単相用バスリング20Bにおける給電領域120Bの径方向延在部122Bは、周方向に関し他の単相用バスリング10B、30Bの給電領域110B、130Bに対して変位され且つ周方向に関し前記第3単相用バスリング30Bの前記単相側連結領域35に対して変位された位置で、対応する軸線方向延在部位121Aから径方向内方へ延びるように形成される。
【0144】
そして、前記第3単相用バスリング30Bにおける給電領域130Bの径方向延在部132Bは、周方向に関し他の単相用バスリング10B、20Bの給電領域110B、120Bに対して変位された位置で、対応する軸線方向延在部位131Aから径方向内方へ延びるように形成される。
【0145】
斯かる構成の前記バスリングユニット1Bにおいても、前記実施の形態1におけると同様の効果を得ることができる。
【0146】
実施の形態3
以下、本発明に係るバスリングユニットの他の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
【0147】
図12及び
図13に、それぞれ、本実施の形態に係るバスリングユニット1Cの斜視図及び平面図を示す。
なお、図中、前記実施の形態1及び2におけると同一部材及び同一部分には同一符号を付して、その詳細な説明を適宜省略する。
【0148】
前記実施の形態1及び2に係るバスリングユニット1A、1Bにおいては、前記給電端子として作用する前記開口151、152、153が前記単相側基準部位12、22、32(軸線方向第1位置)を基準にして前記単相側連結領域15、25、35と同一側に配置されているのに対し、本実施の形態においては、前記開口151、152、153が前記単相側基準部位12、22、32(軸線方向第1位置)を基準にして前記単相側連結領域15、25、35とは反対側に配置されている。
【0149】
詳しくは、本実施の形態に係る前記バスリングユニット1Cは、前記実施の形態1に係るバスリングユニット1Aに比して、前記第1〜第3単相用バスリング10A、20A、30Aに代えて第1〜第3単相用バスリング10C、20C、30Cを有している。
【0150】
前記第1〜第3単相用バスリング10C、20C、30Cは、前記給電領域110A、120A、130Aが給電領域110C、120C、130Cに変更されている点においてのみ、前記第1〜第3単相用バスリング10A、20A、30Aと相違する。
【0151】
即ち、前記第1単相用バスリング10Cは、前記複数の第1単相側円弧領域11と、前記複数の第1単相側連結領域15と、前記第1単相側給電領域110Cとを有している。
【0152】
前記第1単相側給電領域110Cは、対応する前記第1単相側基準部位12から前記短辺82に沿った軸を曲げ支点として軸線方向第2位置とは反対方向へ延びるように曲げ加工された軸線方向延在部位111Cと、前記軸線方向延在部位111Cから前記長辺81に沿った軸を曲げ支点として径方向内方へ延びるように曲げ加工された径方向延在部位112Cと、前記径方向延在部位112Cの先端から前記短辺82に沿った軸を曲げ支点として折り返し状に曲げ加工され、前記固定子の軸線方向に沿った開口151を画する折り返し部位113Cとを有している。
【0153】
前記第2単相用バスリング20Cは、前記複数の第2単相側円弧領域21と、前記複数の第2単相側連結領域25と、前記第2単相側給電領域120Cとを有している。
【0154】
前記第2単相側給電領域120Cは、対応する前記第2単相側基準部位22から前記短辺82に沿った軸を曲げ支点として軸線方向第2位置とは反対方向へ延びるように曲げ加工された軸線方向延在部位121Cと、前記軸線方向延在部位121Cから前記長辺81に沿った軸を曲げ支点として径方向内方へ延びるように曲げ加工された径方向延在部位122Cと、前記径方向延在部位122Cの先端から前記短辺に沿った軸を曲げ支点として折り返し状に曲げ加工され、前記固定子の軸線方向に沿った開口152を画する折り返し部位123Cとを有している。
【0155】
前記第3単相用バスリング30Cは、前記複数の第3単相側円弧領域31と、前記複数の第3単相側連結領域35と、前記第3単相側給電領域130Cとを有している。
【0156】
前記第3単相側給電領域130Cは、対応する前記第3単相側基準部位32から前記短辺82に沿った軸を曲げ支点として軸線方向第2位置とは反対方向へ延びるように曲げ加工された軸線方向延在部位131Cと、前記軸線方向延在部位131Cから前記長辺81に沿った軸を曲げ支点として径方向内方へ延びるように曲げ加工された径方向延在部位132Cと、前記径方向延在部位132Cの先端から前記短辺82に沿った軸を曲げ支点として折り返し状に曲げ加工され、前記固定子の軸線方向に沿った開口153を画する折り返し部位133Cとを有している。
【0157】
本実施の形態におけるように、前記給電領域110C、120C、130Cが軸線方向第1位置に位置する前記単相側基準部位12、22、32を基準として軸線方向第2位置に位置する前記単相側連結領域15、25、35とは反対側に設けられている構成においては、
図12等に示すように、前記第1〜第3単相用バスリング10C、20C、30Cの前記給電領域110C、120C、130Cは、周方向に関し互いに対して変位配置される。
【0158】
斯かる構成の前記バスリングユニット1Cにおいても、前記実施の形態1及び2におけると同様の効果を得ることができる。
【0159】
なお、本実施の形態においては、前記径方向延在部位112C、122C、132Cは対応する前記軸線方向延在部位111C、121C、131Cから径方向内方へ延在されており、前記給電端子として作用する前記開口151、152、153が対応する単相側基準部位12、22、32より径方向内方に配置されているが、これに代えて、前記径方向延在部位112C、122C、132Cを対応する前記軸線方向延在部位111C、121C、131Cから径方向外方へ延在させ、前記開口151、152、153を対応する単相側基準部位12、22、32より径方向外方に配置させることも可能である。
【0160】
また、前記各実施の形態においては、前記折り返し部113A、123A、133A(113B、123B、133B;113C、123C、133C)によって方向転換された先端が前記径方向延在部位112A、122A、132A(112B、122B、132B;112C、122C、132C)の長手方向に関し中途部分で終焉しており、前記給電領域110A、120A、130A(110B、120B、130B;110C、120C、130C)は平面視において略J形状を有しているが、本発明は斯かる形態に限定されるものでは無い。
【0161】
例えば、
図14に示すように、前記給電領域110(120、130)が、前記軸線方向延在部位111(121、131)、前記径方向延在部位112(122、132)及び前記折り返し部位113(123、133)に加えて、前記折り返し部113(123、133)の先端から前記径方向延在部位112(122、132)と平行に延びる第2径方向延在部位114(124、134)と、前記第2径方向延在部位114(124、134)の先端から前記長辺81に沿った軸を曲げ支点として曲げられ、前記軸線方向延在部位111(121、131)と略平行に延びる第2軸線方向延在部位115(125,135))とをさらに備え、平面視において略U形状を有するように構成することも可能である。
【0162】
なお、
図14に示す変形例においては、前記第2軸線方向延在部位115(125、135)の先端は、対応する単相側基準部位に連結され得る。即ち、
図14に示す変形例の給電領域110(120、130)は、対応する単相側基準部位に中途に介挿され得る。
【0163】
また、
図15に示すように、前記給電領域110(120、130)が、前記軸線方向延在部位111(121、131)、前記径方向延在部位112(122、132)及び前記折り返し部位113(123、133)に加えて、前記折り返し部113(123、133)の先端から前記短辺82に沿った軸を曲げ支点として曲げられ、前記径方向延在部位112(122、132)の内側面に近接する円弧部位118(128、138)をさらに備え、平面視において略円形状を有するように構成することも可能である。
【0164】
さらに、前記開口151(152、153)と同心上にナット160を、溶接、かしめ、圧着又は接着(好ましくは導電性接着剤)等により固着することも可能である。
図16に、
図14に示す変形例において前記ナット160を固着させた構成の斜視図を示す。
斯かる構成によれば、前記給電領域110(120、130)への接続作業の容易化を図ることができる。
なお、当然ながら、前記各実施の形態及び
図15に示す変形例においても前記ナット160を固着させることができる。