特許第6362292号(P6362292)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6362292ガス回収システム、圧縮機システム及び冷凍サイクルシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6362292
(24)【登録日】2018年7月6日
(45)【発行日】2018年7月25日
(54)【発明の名称】ガス回収システム、圧縮機システム及び冷凍サイクルシステム
(51)【国際特許分類】
   F25B 43/00 20060101AFI20180712BHJP
   F25B 1/00 20060101ALI20180712BHJP
   F04D 29/10 20060101ALI20180712BHJP
【FI】
   F25B43/00 Z
   F25B1/00 387J
   F04D29/10 A
【請求項の数】8
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2017-515298(P2017-515298)
(86)(22)【出願日】2015年4月27日
(86)【国際出願番号】JP2015062656
(87)【国際公開番号】WO2016174706
(87)【国際公開日】20161103
【審査請求日】2017年9月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】310010564
【氏名又は名称】三菱重工コンプレッサ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100162868
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 英輔
(74)【代理人】
【識別番号】100161702
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 宏之
(74)【代理人】
【識別番号】100189348
【弁理士】
【氏名又は名称】古都 智
(74)【代理人】
【識別番号】100196689
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 康一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100210572
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 太一
(72)【発明者】
【氏名】渡部 拓也
(72)【発明者】
【氏名】水下 晃一
(72)【発明者】
【氏名】武田 知晃
(72)【発明者】
【氏名】毛利 靖
【審査官】 森山 拓哉
(56)【参考文献】
【文献】 特表2013−513776(JP,A)
【文献】 特開2004−28018(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3016404(JP,U)
【文献】 特開2011−52620(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0294374(US,A1)
【文献】 特許第3816066(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F25B 43/00
F04D 29/10
F25B 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧縮機で圧縮されるプロセスガスと、前記圧縮機のシール部に供給される不活性ガスとが混合された混合ガスを、前記プロセスガスと前記不活性ガスとに分離して回収するガス回収システムであって、
前記混合ガスを前記不活性ガスの凝縮温度よりも高く前記プロセスガスの凝縮温度よりも低い温度で冷却することで、前記混合ガスに含まれる前記プロセスガスを冷却して液化する冷却部と、
前記冷却部で冷却した前記混合ガスを液体状態の前記プロセスガスと、気体状態の前記不活性ガスとを分離する分離部と、
前記分離部に接続され、液体状態の前記プロセスガスを流通させて気化させた上で前記圧縮機内に供給するプロセスガス回収ラインと、
を備えるガス回収システム。
【請求項2】
前記冷却部は、液化天然ガスと前記混合ガスとを熱交換することで前記混合ガスを冷却する請求項1に記載のガス回収システム。
【請求項3】
前記冷却部は、前記プロセスガス回収ラインを流通する液体状態の前記プロセスガスと、前記混合ガスとを熱交換することで前記混合ガスを冷却する請求項1または請求項2に記載のガス回収システム。
【請求項4】
前記冷却部に供給される前の前記混合ガスを圧縮する第一圧縮機を備える請求項1から請求項3のいずれかひとつに記載のガス回収システム。
【請求項5】
前記プロセスガス回収ラインを流通する気体状態の前記プロセスガスを圧縮する第二圧縮機を備える請求項1から請求項4のいずれかひとつに記載のガス回収システム。
【請求項6】
前記分離部は、分離した液体状態の前記プロセスガスを貯留し、
液体状態の前記プロセスガスが前記分離部で液面を一定の位置に保つように、前記プロセスガス回収ラインに液体状態の前記プロセスガスを供給する供給調整部を備える請求項1から請求項5のいずれかひとつに記載のガス回収システム。
【請求項7】
圧縮機と、
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のガス回収システムと、
を備える圧縮機システム。
【請求項8】
請求項7に記載の圧縮機システムを備える冷凍サイクルシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガス回収システム、これを備える圧縮機システム及び冷凍サイクルシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
圧縮機には、内部において圧縮されるガス(プロセスガス)がケーシング両端部において回転体(ロータ)と静止体(ステータ)との隙間から外部に漏れだすことを抑制するため、ドライガスシールを設けている。ドライガスシールには、フィルタを通した清浄なプロセスガスと、ドライガスシールから微量のプロセスガスが外側の軸受にさらに漏れださないようにシールするための不活性ガスが供給されている。ドライガスシールから外側に漏れだす微量のプロセスガスと、前述した不活性ガスとが混合されたガス(以下、混合ガスと呼ぶ。)がベントガスとして圧縮機から排出される。
【0003】
特許文献1には、回収フロンからこれに含まれる油分、水分等の不純物を除去する回収フロンの再生方法が開示されている。この再生方法では、液体状態の回収フロンを蒸発器において加熱し、回収フロンに含まれるフロンをガス化することで、液体状態の油分、水分等の不純物から分離する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3816066号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記した圧縮機において、ドライガスシールから混合ガスがベントガスとして排出されると、閉ループのシステムではプロセスガスを追加で供給する必要があり、プロセスガスを追加する分だけ圧縮機のランニングコストが高くなってしまう。
【0006】
特許文献1の再生方法を利用して上記した混合ガスからプロセスガスを分離回収する場合、混合ガスを液化する必要がある。このため、混合ガスの液化に要するエネルギーの分だけ、圧縮機のランニングコストが高くなってしまう。
【0007】
本発明は、圧縮機に対して追加供給するプロセスガスの量を削減して圧縮機のランニングコストを抑えることが可能なガス回収システム、これを備える圧縮機システム及び冷凍サイクルシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第一の態様に係るガス回収システムは、圧縮機で圧縮されるプロセスガスと、前記圧縮機のシール部に供給される不活性ガスとが混合された混合ガスを、前記プロセスガスと前記不活性ガスとに分離して回収するガス回収システムであって、前記混合ガスを前記不活性ガスの凝縮温度よりも高く前記プロセスガスの凝縮温度よりも低い温度で冷却することで、前記混合ガスに含まれる前記プロセスガスを冷却して液化する冷却部と、前記冷却部で冷却した前記混合ガスを液体状態の前記プロセスガスと、気体状態の前記不活性ガスとを分離する分離部と、前記分離部に接続され、液体状態の前記プロセスガスを流通させて気化させた上で前記圧縮機内に供給するプロセスガス回収ラインと、を備える。
【0009】
このような構成によれば、冷却部において混合ガスをプロセスガスが液化するまで冷却し、分離部で液体状態のプロセスガスと、気体状態の不活性ガスとを分離してプロセスガスをプロセスガス回収ラインによって回収している。つまり、混合ガスを冷却部及び分離部によって深冷分離することで、混合ガス中のプロセスガスと不活性ガスとを分離できる。そのため、回収されたプロセスガスを、圧縮機に戻して再利用することができる。したがって、圧縮機に対して追加で供給するプロセスガスの量を減らすことができる。
【0010】
本発明の第二の態様に係るガス回収システムは、第一の態様において、前記冷却部は、液化天然ガスと前記混合ガスとを熱交換することで前記混合ガスを冷却してもよい。
【0011】
このような構成によれば、混合ガスを冷却及び凝縮するために液化天然ガスを用いることで、極低温及び低圧で深冷分離を行うことができる。そのため、混合ガス中の不活性ガスの大部分を液化することなく、気体状態のプロセスガスを効率的に液体状態にすることができる。したがって、混合ガス中のプロセスガスの回収効率を向上させることができる。
【0012】
本発明の第三の態様に係るガス回収システムは、第一または第二の態様において、前記冷却部は、前記プロセスガス回収ラインを流通する液体状態の前記プロセスガスと、前記混合ガスとを熱交換することで前記混合ガスを冷却してもよい。
【0013】
このような構成によれば、混合ガスと液体状態のプロセスガスとの間で熱交換を行わせて、混合ガスを冷却しながら、液体状態のプロセスガスを加熱することができる。したがって、混合ガスを冷却する際の冷熱エネルギーを回収して、液体状態のプロセスガスを加熱するためのエネルギーとして有効に利用することができる。
【0014】
本発明の第四の態様に係るガス回収システムは、第一から第三の態様のいずれか一つにおいて、前記冷却部に供給される前の前記混合ガスを圧縮する第一圧縮機を備えていてもよい。
【0015】
このような構成によれば、冷却部に供給する前に第一圧縮機で混合ガスを昇圧することで、混合ガスに含まれるプロセスガスの凝縮温度を上げることができる。そのため、冷却部で気体状態のプロセスガスを凝縮させるために冷却する温度を抑えることができる。したがって、冷却部でプロセスガスを液化する際の効率を向上させることができる。
【0016】
本発明の第五の態様に係るガス回収システムは、第一から第四の態様のいずれか一つにおいて、前記プロセスガス回収ラインを流通する気体状態の前記プロセスガスを圧縮する第二圧縮機を備えていてもよい。
【0017】
このような構成によれば、圧縮機から供給される低圧の混合ガスを深冷分離が最適となるような圧力条件にするとともに、分離したプロセスガスを圧力の高い圧縮機内に戻すことができる。
【0018】
本発明の第六の態様に係るガス回収システムは、第一から第五の態様いずれか一つにおいて、前記分離部は、分離した液体状態の前記プロセスガスを貯留し、液体状態の前記プロセスガスが前記分離部で液面を一定の位置に保つように、前記プロセスガス回収ラインに液体状態の前記プロセスガスを供給する供給調整部を備えていてもよい。
【0019】
このような構成によれば、分離部中の気体状態の不活性ガスがプロセスガス回収ラインに混入してしまうことを防止できる。
【0020】
本発明の第七の態様に係る圧縮機システムは、圧縮機と、第一から第六の態様のいずれか一つのガス回収システムと、を備える。
【0021】
本発明の第八の態様に係る冷凍サイクルシステムは、第七の態様の圧縮機システムを備える。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、圧縮機のシール部から排出される混合ガスからプロセスガスを分離して圧縮機に戻すことで、圧縮機に対して追加供給するプロセスガスの量を削減して圧縮機のランニングコストを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の第一実施形態に係る冷凍サイクルシステムの主要部を示す模式図である。
図2】圧縮機の要部を示す半断面図である。
図3】本発明の第一実施形態に係るガス回収システムを示す模式図である。
図4】本発明の第二実施形態に係るガス回収システムを示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面を参照して、本発明によるガス回収システム、これを備える圧縮機システム及び冷凍サイクルシステムを実施するための形態を説明する。しかし、本発明はこれらの実施形態のみに限定されるものではない。
【0025】
《第一実施形態》
図1に示すように、本発明の第一実施形態に係る冷凍サイクルシステム1は、図示しない冷却対象を冷却するためのシステムである。本実施形態の冷凍サイクルシステム1は、例えば、液化天然ガス(以下、LNG)プラントに用いられる。特に、プロセスガスG1の補充が困難であり、冷却源として冷凍機を追加するスペースの確保も困難な洋上プラントや船上プラントのような海底から天然ガスを掘り出して液化するLNGプラントに適用されることが好ましい。冷凍サイクルシステム1は、圧縮機3と、凝縮器4と、貯留部5と、蒸発器6と、を備える。これらの構成は、上記した順番で配管によって接続されている。
【0026】
圧縮機3は、気体状態の冷媒(以下、プロセスガスG1と呼ぶ。)を圧縮する。圧縮機3のロータ11(図2参照)には、これを駆動するモータ等の駆動機7が接続されている。
凝縮器4は、圧縮機3において圧縮された高温高圧のプロセスガスG1を冷却して凝縮する。
【0027】
貯留部5は、凝縮器4において液体状態とされたプロセスガスG1を貯留する。
蒸発器6は、貯留部5からバルブ8により断熱膨張して圧力及び温度が低下した状態で供給される液体状態のプロセスガスG10と、不図示の冷却対象との間で熱交換することで、液体状態のプロセスガスG10を蒸発させる(気化させる)。気化したプロセスガスG1は、再び圧縮機3に送り込まれる。
【0028】
上記のプロセスガスG1は、例えばフレオンであってもよいが、本実施形態のプロセスガスG1は炭化水素(ハイドロカーボン)である。プロセスガスG1として用いる炭化水素は、例えばメタン、エタン、プロパン、ブタン等のうち適宜選択された一種類又は複数種類の炭化水素であってよい。
【0029】
図1及び図2に示すように、上記した圧縮機3のロータ11は、回転軸13及びこれに取り付けられた不図示のインペラを備える。圧縮機3のステータ12は、ロータ11のインペラを収容する不図示のケーシングを備える。回転軸13は、その軸方向の両端である第一端部13A及び第二端部13Bが共にケーシングの外側に突出している。回転軸13は、ケーシングの外側において軸受14によってステータ12に対して回転自在に支持されている。図2には、回転軸13の軸方向の第一端部13Aのみが軸受14によってステータ12に対して支持されている状態が記載されているが、回転軸13の軸方向の第二端部13Bも同様に軸受14によって支持されている。
【0030】
図2に示すように、ステータ12と回転軸13の第一端部13A及び第二端部13Bにおけるロータ11との隙間には、シール部10が設けられている。シール部10は、前述したプロセスガスG1がケーシングの内側から外側に漏れることを抑える漏れ抑制用シール部15を備える。漏れ抑制用シール部15は、回転軸13の軸方向において軸受14よりもケーシングの内側に位置する。
【0031】
漏れ抑制用シール部15は、複数のドライガスシール17を有する。漏れ抑制用シール部15では、複数のドライガスシール17の間に、例えば他のシールが設けられなくてもよいが、本実施形態では、ラビリンスシール16が設けられている。したがって、本実施形態の漏れ抑制用シール部15は、ラビリンスシール16及びドライガスシール17が含まれる。本実施形態では、第一ラビリンスシール16A、第一ドライガスシール17A、第二ラビリンスシール16B、及び第二ドライガスシール17Bが、回転軸13の軸方向に沿ってケーシングの内側から外側に順番に配列されている。
【0032】
第一ラビリンスシール16Aと第一ドライガスシール17Aとの間には第一空間S1が形成されている。第一空間S1には、圧縮機3において圧縮されたプロセスガスG1の一部がフィルタに通して、第一シールガスとして供給される。プロセスガスG1が第一空間S1に供給されることで、第一空間S1の圧力が上昇し、ケーシングの内側から第一空間S1へのプロセスガスG1の漏れ出しを抑制する。
【0033】
第一ドライガスシール17Aと第二ラビリンスシール16Bとの間には、第二空間S2が形成されている。第二空間S2では、第一ドライガスシール17Aから漏れ出したプロセスガスG1と、第二ラビリンスシール16Bから漏れ出た後述する第二シールガスG2とが混合する。第二空間S2には、気体状態のプロセスガスG1及び第二シールガスG2が混合された混合ガスG3をガス回収システム30に排出する一次ベント18が接続されている。
【0034】
第二ラビリンスシール16Bと第二ドライガスシール17Bとの間には第三空間S3が形成されている。第三空間S3には、図1に例示する外部供給源21から第二シールガス(不活性ガス)G2が供給される。これにより、第三空間S3の圧力が上昇し、第一空間S1から第一ドライガスシール17Aを通して第二空間S2に漏れ出したプロセスガスG1が、第二ラビリンスシール16Bを通して第三空間S3に漏れ出すことを防ぐ。一方、第三空間S3に供給された第二シールガスG2は、第二ラビリンスシール16Bから漏れ出ることで、第二空間S2に流入する。
【0035】
第二シールガスG2は、プロセスガスG1よりも凝縮温度が低い不活性ガスであればよい。本実施形態の第二シールガスG2は窒素である。
【0036】
シール部10は、漏れ抑制用シール部15と軸受14との間に設置されるセパレーションシール19をさらに備える。セパレーションシール19は、気体状態のセパレーションガスG4を供給することで、軸受14において使用される潤滑油がドライガスシール17を含む漏れ抑制用シール部15に混入することを防ぐ。
【0037】
セパレーションシール19において使用するセパレーションガスG4は、第二シールガスG2と同様に、図1に例示する外部供給源21のみから供給される。セパレーションガスG4は、不活性ガスであればよいが、本実施形態のセパレーションガスG4は、第二シールガスG2と同様に、窒素である。
【0038】
ステータ12とロータ11との隙間のうち第二ドライガスシール17Bとセパレーションシール19との間には第四空間S4が形成されている。第四空間S4では、漏れ抑制用シール部15から漏れ出した微小量の第二シールガスG2と、セパレーションシール19からのセパレーションガスG4とが混合される。混合されたガスは第四空間S4から二次ベント20を介して外部(例えば大気中)に排出される。
【0039】
図2には、上記した漏れ抑制用シール部15及びセパレーションシール19等の構成を有するシール部10を回転軸13の第一端部13Aに対して設けた状態だけが記載されているが、漏れ抑制用シール部15及びセパレーションシール19等の構成を有するシール部10は回転軸13の第二端部13Bに対しても同様に設けられている。
【0040】
本実施形態の冷凍サイクルシステム1は、図2及び図3に示すように、圧縮機3の一次ベント18から排出された混合ガスG3を、プロセスガスG1と第二シールガスG2とに分離して回収するガス回収システム30を備える。ガス回収システム30は、圧縮機3と共に圧縮機システム2を構成する。ガス回収システム30は、混合ガス供給ライン31と、冷却部32と、分離部33と、プロセスガス回収ライン34と、冷媒供給ライン35と、供給調整部36と、を備える。
【0041】
混合ガス供給ライン31は、圧縮機3と分離部33とを接続している。混合ガス供給ライン31は、圧縮機3から排出された気体状態のプロセスガスG1と気体状態の第二シールガスG2とが混在した混合ガスG3を、冷却部32を介して分離部33に供給する。本実施形態の混合ガス供給ライン31は、圧縮機3の一次ベント18に接続され、冷却部32を通過して分離部33に接続されている。本実施形態の混合ガス供給ライン31には、大気圧よりも0.1〜0.2bar程度高い圧力であり、温度が30℃〜40℃程度の混合ガスG3が一次ベント18から流入する。混合ガス供給ライン31には、冷却部32よりも上流側(圧縮機3側)に第一圧縮機37が設けられている。
【0042】
第一圧縮機37は、冷却部32に供給される前の混合ガスG3を圧縮する。第一圧縮機37は、混合ガスG3中のプロセスガスG1の凝縮温度が、冷却部32で効率的に凝縮させることが可能な温度となるまで、昇圧して凝縮温度を上昇させる。第一圧縮機37で圧縮された混合ガスG3は、混合ガス供給ライン31を介して冷却部32に供給される。
【0043】
なお、本実施形態の第一圧縮機37で、混合ガスG3を8〜10bar程度まで大きく昇圧する場合には混合ガスG3の温度も大きく上昇してしまうため、昇圧した混合ガスG3を冷却部32に供給する前に冷却する構造を有していることが好ましい。例えば、混合ガス供給ライン31の第一圧縮機37と冷却部32との間にクーラを設けて、圧縮されて温度の上昇した混合ガスG3を冷却してもよい。
【0044】
冷却部32は、混合ガスG3を第二シールガスG2の凝縮温度よりも高く、プロセスガスG1の凝縮温度よりも低い温度で冷却することで、混合ガスG3に含まれる第二シールガスG2を気体状態のままとし、混合ガスG3に含まれるプロセスガスG1を冷却して液化する。本実施形態の冷却部32は、混合ガス供給ライン31の途中に設けられている。具体的には、冷却部32は、混合ガス供給ライン31と、プロセスガス回収ライン34と、冷媒供給ライン35との三つに跨って配置されている。冷却部32は、第一圧縮機37で圧縮された混合ガスG3を冷却して、混合ガスG3中の第二シールガスG2の大部分を液化させずに、プロセスガスG1を液化させる。冷却部32は、液化されたプロセスガスG1と液化されていない第二シールガスG2との混合ガスG3である第二混合ガスG30を分離部33に供給する。つまり、第二混合ガスG30は、液体状態のプロセスガスG10と気体状態の第二シールガスG2とが混合した気液混合の状態をなしている。
【0045】
なお、第二混合ガスG30における気体状態の第二シールガスG2の混入具合は、冷却部32での凝縮圧力によって変わる。そのため、許容可能な第二混合ガスG30における気体状態の第二シールガスG2の混入具合に応じて、冷却部32を通過する前に圧縮機で圧力を上げた方が好ましい場合と、低圧で分離した後に圧縮機で分離した方が好ましい場合とがある。具体的には、冷却部32を通過する前に圧力を上げた場合には、凝縮温度が上がり凝縮させやすくなるが、分離した第二混合ガスG30に第二シールガスG2である窒素が混入する割合が多くなってしまう。一方、低圧で分離した場合には、凝縮温度が低いために凝縮させにくくなるが、第二混合ガスG30に第二シールガスG2である窒素が混入する割合を低くすることができる。したがって、窒素の混入が許容できない場合には、低圧で分離することが好ましい。第一実施形態では冷却部32を通過する前に圧縮機で圧力を上げる場合を例に挙げている。
【0046】
本実施形態の冷却部32は、LNGと熱交換することで混合ガスG3を冷却する。同時に、冷却部32は、後述するプロセスガス回収ライン34を流通する液体状態のプロセスガスG10と、混合ガスG3とを熱交換することで、混合ガスG3を冷却する。
【0047】
気体状態のプロセスガスG1の温度は、液体状態のプロセスガスG10よりも高いため、混合ガスG3は、冷却部32においてプロセスガス回収ライン34を流通する液体状態のプロセスガスG10によって冷却される。さらに、プロセスガスG1の凝縮温度は−150℃〜−160℃であるLNGよりも高いため、混合ガスG3中のプロセスガスG1は、冷却部32において冷媒供給ライン35を流通するLNGよって冷却されて液化される。その結果、冷却部32は、例えば、30℃から40℃程度の温度の混合ガスG3を−150℃程度まで冷却された第二混合ガスG30として分離部33に供給する。これにより、冷却部32では、LNG及び液体状態のプロセスガスG10と、混合ガスG3との間で熱交換することで、混合ガスG3に含まれるプロセスガスG1が冷却されて液化される。同時に、冷却部32では、冷媒供給ライン35を流通するLNG及びプロセスガス回収ライン34を流通する液体状態のプロセスガスG10が加熱されて気化される。
【0048】
分離部33は、冷却部32から混合ガス供給ライン31を介して第二混合ガスG30が供給される。分離部33は、冷却部32で冷却された第二混合ガスG30を液体状態のプロセスガスG10と、気体状態の第二シールガスG2とを分離する。本実施形態の分離部33は、鉛直方向に延びて形成され、上部及び下部を閉塞した筒状に形成されている。図3において、混合ガス供給ライン31は、分離部33の鉛直方向の中間部に接続されているが、適切な高さに接続されればよい。
【0049】
本実施形態の分離部33は、例えば、デミスターのように、ミスト状の微細な粒子を捕捉しつつ、気体を通過させる機能がある部材を上方に有し、下方に液体を貯留するセパレータである。つまり、本実施形態の分離部33では、第二混合ガスG30が供給されることで、液体状態のプロセスガスG10が下方に分離され、気体状態の第二シールガスG2が上方に分離される。分離部33の上方に分離された第二シールガスG2及び僅かに混入している気体状態のプロセスガスG1は、分離部33の上方に接続されたガス排出ライン38を介して外部に排出される。ガス排出ライン38には、開閉弁381が設けられ、排出する第二シールガスG2の流量を調整可能とされている。
【0050】
プロセスガス回収ライン34は、分離部33の下部に接続され、分離部33の下部に溜められた液体状態のプロセスガスG10を流通させて気化させた上で圧縮機3内に供給する。本実施形態のプロセスガス回収ライン34は、分離部33から回収されたプロセスガスG1が再び圧縮機3において圧縮されるように、冷却部32を通過して蒸発器6と圧縮機3との間の配管に接続されている。プロセスガス回収ライン34は、冷却部32を通過することで、混合ガスG3と熱交換させることで、内部を流通する液体状態のプロセスガスG10を加熱して気化させる。例えば、プロセスガス回収ライン34では、分離部33から流入した−150℃程度の液体状態のプロセスガスG10が、冷却部32を通過することで、20℃から30℃程度の気体状態のプロセスガスG1となる。
【0051】
供給調整部36は、圧縮機3内に戻す気体状態のプロセスガスG1の量を調整する。供給調整部36は、液体状態のプロセスガスG10が分離部33で液面を一定の位置に保つように、プロセスガス回収ライン34に液体状態のプロセスガスG10を供給する。本実施形態の供給調整部36は、分離部33からプロセスガス回収ライン34に供給される液体状態のプロセスガスG10の供給量を直接調整し、圧縮機3内に戻す気体状態のプロセスガスG1の量を調整する。本実施形態の供給調整部36は、分離部33に設けられた検出部361と、検出部361から検出結果が入力される制御部362と、制御部362からの信号を受けて開度を調整可能な制御弁363とを有する。
【0052】
検出部361は、貯留されている液体状態のプロセスガスG10の液面の位置を検出し、制御部362に信号を送る。
【0053】
制御部362は、分離部33内の液体状態のプロセスガスG10の液面の位置を一定に保つように制御弁363に開度指示を送る。
【0054】
制御弁363は、プロセスガス回収ライン34の冷却部32よりも上流側(分離部33側)に設けられている。
【0055】
冷媒供給ライン35は、冷却部32で混合ガスG3を冷却するための冷媒として、LNGを冷却部32に供給する。本実施形態の冷媒供給ライン35は、LNGプラントで精製されたLNGを流用する。冷媒供給ライン35では、冷却部32で混合ガスG3と熱交換することでLNGが加熱されて気化され、ボイルオフガス(BOG)となって再びLNGプラント内に戻されて燃料ガス等にプラント内で利用される。冷媒供給ライン35には、開閉弁351が設けられ、冷却部32に供給するLNGの流量を調整可能とされている。
【0056】
上記のような冷凍サイクルシステム1によれば、圧縮機3の一次ベント18から排出された気体状態の混合ガスG3は、大気圧よりも0.1〜0.2bar程度高い圧力で、温度が30℃〜40℃程度をなして混合ガス供給ライン31に流入する。気体状態の混合ガスG3は、混合ガス供給ライン31を流れ、第一圧縮機37によって昇圧及び昇温される。この際、混合ガスG3は、昇圧されることで凝縮温度も上昇する。第一圧縮機37において昇圧及び昇温された混合ガスG3は、冷却部32に供給される。冷却部32には、プロセスガス回収ライン34を介して液体状態のプロセスガスG10が供給されると共に、冷媒供給ライン35を介してLNGが供給されている。そのため、冷却部32を通ることで、プロセスガス回収ライン34を流れる液体状態のプロセスガスG10及び冷媒供給ライン35をLNGによって、混合ガスG3は−150℃程度まで冷却される。具体的には、混合ガスG3は、第二シールガスG2の凝縮温度よりも高く、プロセスガスG1の凝縮温度よりも低い温度で冷却されることで、プロセスガスG1のみが液化する。そのため、混合ガス供給ライン31を介して、気液混合の状態のガスである第二混合ガスG30が分離部33に供給される。
【0057】
分離部33に供給された第二混合ガスG30は、液体状態のプロセスガスG10が下方に分離され、気体状態の第二シールガスG2が上方に分離される。上方に分離された第二シールガスG2は、ガス排出ライン38を介して外部に排出される。下方に貯留された液体状態のプロセスガスG10は、プロセスガス回収ライン34を介して再び冷却部32に供給される。プロセスガス回収ライン34へ流入した液体状態のプロセスガスG10は、冷却部32を通ることで混合ガス供給ライン31を流れる混合ガスG3と熱交換して加熱される。具体的には、液体状態のプロセスガスG10は、混合ガスG3と熱交換することで、20℃から30℃程度まで加熱されて気化する。そのため、プロセスガス回収ライン34を介して、気体状態のプロセスガスG1が圧縮機3に供給される。
【0058】
第一実施形態のガス回収システム30、これを備える圧縮機システム2及び冷凍サイクルシステム1によれば、圧縮機3から排出された混合ガスG3に含まれる気体状態のプロセスガスG1が冷却部32によって液化するまで冷却されて、分離部33で気体状態の第二シールガスG2と分離される。つまり、混合ガスG3を冷却部32及び分離部33によって深冷分離することで、混合ガスG3中のプロセスガスG1と第二シールガスG2とを分離できる。プロセスガス回収ライン34によって分離された液体状態のプロセスガスG10が気化されて圧縮機3に戻される。そのため、第一シールガスとして漏れ抑制用シール部15で利用されたプロセスガスG1を圧縮機3に戻して再利用することができる。したがって、圧縮機3に対して追加で供給するプロセスガスG1の量を減らすことができる。これにより、圧縮機3、これを備える圧縮機システム2、及び冷凍サイクルシステム1のランニングコストを抑えることができる。
【0059】
冷却部32で、混合ガスG3を冷却及び凝縮するためにLNGを用いることで、極低温及び低圧で深冷分離を行うことができる。不活性ガスが混ざった混合ガスG3の圧力を上げて凝縮温度を上げる必要がなく、低圧で深冷分離を行うことができる。そのため、混合ガスG3中の第二シールガスG2の大部分を液化することなく、気体状態のプロセスガスG1を効率的に液体状態にすることができる。したがって、混合ガスG3中のプロセスガスG1の回収効率を向上させることができる。
【0060】
気体状態のプロセスガスG1と第二シールガスG2とが混在している混合ガスG3は、分圧が下がるために、プロセスガスG1単体の場合に比べて、凝縮温度が低くなってしまう。特に、第二シールガスG2が窒素の場合、混合ガスG3中に含まれる割合が高くなり、凝縮温度が非常に低くなってしまうおそれがある。そのため、極低温のLNGを利用することで、混合ガスG3を昇圧させることなく、深冷分離させることができる。
【0061】
特に、本実施形態のようにLNGプラントで圧縮機3のガス回収システム30が利用される場合、極低温のLNGを冷却部32に供給することが容易にできる。そのため、冷却部32に対して、混合ガスG3を冷却するための冷熱源を新たに準備したり、大規模な装置を用意したりする必要がなくなり、簡易な構成で圧縮機3のガス回収システム30を構成することができる。
【0062】
冷却部32が混合ガス供給ライン31とプロセスガス回収ライン34とに跨って設けられていることで、混合ガスG3と液体状態のプロセスガスG10との間で熱交換を行わせて、混合ガスG3を冷却しながら、液体状態のプロセスガスG10を加熱することができる。したがって、混合ガスG3を冷却する際の冷熱エネルギーを回収して、液体状態のプロセスガスG10を加熱するためのエネルギーとして有効に利用することができる。
【0063】
冷却部32が混合ガス供給ライン31とプロセスガス回収ライン34と冷媒供給ライン35とに跨って設けられていることで、混合ガスG3をLNGだけでなく液体状態のプロセスガスG10と間でも熱交換を行わせることができる。そのため、LNGだけの場合よりも、冷却部32での混合ガスG3の冷却効率をより向上させることができる。その結果、冷却部32で供給するLNGの供給量を抑えることができる。
【0064】
冷却部32に供給する前に第一圧縮機37で混合ガスG3を昇圧することで、混合ガスG3に含まれるプロセスガスG1の凝縮温度を上げることができる。そのため、気体状態のプロセスガスG1を凝縮させるために冷却部32で冷却する温度を抑えることができる。したがって、冷却部32でプロセスガスG1を液化する際の冷却効率を向上させることができる。
【0065】
分離部33での液体状態のプロセスガスG10の液面の位置が一定に保たれることで、確実に分離部33からプロセスガス回収ライン34に液体状態のプロセスガスG10を供給することができる。したがって、分離部33内の気体状態の第二シールガスG2がプロセスガス回収ライン34に混入してしまうことを防止できる。
【0066】
《第二実施形態》
次に、図4を参照して第二実施形態のガス回収システムについて説明する。
第二実施形態においては第一実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。この第二実施形態のガス回収システムは、混合ガス供給ラインではなく、プロセスガス回収ラインに圧縮機が設けられている点について第一実施形態と相違する。
【0067】
第二実施形態のガス回収システム30Aは、第一圧縮機37を設けられていない混合ガス供給ライン31Aと、冷却部32と、分離部33と、第二圧縮機39が設けられたプロセスガス回収ライン34と、第二圧縮機39へのプロセスガスG1の供給量を調整する供給調整部36と、冷媒供給ライン35と、を備える。
【0068】
第二実施形態の混合ガス供給ライン31Aは、第一実施形態と同様に、圧縮機3の一次ベント18と分離部33とを冷却部32を介して接続している。第二実施形態の混合ガス供給ライン31Aには、途中に第一圧縮機37が設けられておらず、一次ベント18から排出された混合ガスG3は昇圧されずに冷却部32を通過して分離部33に接続されている。
【0069】
第二実施形態のプロセスガス回収ライン34Aは、第一実施形態と同様に、分離部33の下部に接続され、分離部33の下部に溜められた液体状態のプロセスガスG10を流通させて気化させた上で圧縮機3内に供給する。プロセスガス回収ライン34Aには、冷却部32よりも下流側(圧縮機3側)に気体状態のプロセスガスG1を圧縮する第二圧縮機39が設けられている。
【0070】
第二圧縮機39は、冷却部32で冷却されて圧縮機3に供給される前の気体状態のプロセスガスG1を圧縮する。第二圧縮機39は、プロセスガスG1の圧力が圧縮機3中の圧力と同程度となるまでプロセスガスG1を昇圧する。第二圧縮機39で圧縮された気体状態のプロセスガスG1は、プロセスガス回収ライン34Aを介して圧縮機3に供給される。
【0071】
上記のような第二実施形態によれば、混合ガスG3を冷却部32で低圧で深冷分離することが好ましい場合には、深冷分離後に低圧のプロセスガスG1を第二圧縮機39で昇圧することで、圧縮機43系内に戻すことができる。したがって、圧縮機3から供給される低圧の混合ガスを深冷分離が最適となるような圧力条件にするとともに、分離したプロセスガスを圧力の高い圧縮機内に戻すことができる。
【0072】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはなく、特許請求の範囲によってのみ限定される。
【0073】
なお、冷却部32は、混合ガス供給ライン31、31Aと、プロセスガス回収ライン34、34Aと、冷媒供給ライン35との三つに跨って配置されていることに限定されものではなく、混合ガス供給ライン31、31Aを流れる混合ガスG3を冷却することができればよい。また、冷却部32は混合ガス供給ライン31、31Aと、冷媒供給ライン35との二つのみに跨って配置されていてもよく、混合ガスG3をLNGのみによって冷却してもよい。この場合、液体状態のプロセスガスG10を気化させるために、プロセスガス回収ライン34、34Aに別の加熱器(熱源)を用意してもよい。
【0074】
また、冷却部32は、LNGと熱交換する構造であることに限定されるものではなく、プロセスガスG1の凝縮温度よりも低い温度で混合ガスG3を冷却できればよい。冷却部32は、LNGの代わりに冷媒供給ライン35に液化炭素や液化窒素を流通させて熱交換してもよく、冷媒供給ライン35を用いずに冷凍機等の機器を利用して混合ガスG3を冷却する構造であってもよい。
【0075】
ガス回収システム30、30Aは、第一実施形態のように第一圧縮機37のみを有する構成や、第二実施形態のように第二圧縮機39のみを有する構成に限定されるものではなく、第一圧縮機37及び第二圧縮機39を共に有していてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0076】
上記した圧縮機3のガス回収システム30Aによれば、混合ガスG3からプロセスガスG1を分離して圧縮機3に戻すことで、圧縮機3に対して追加供給するプロセスガスG1の量を削減して圧縮機3のランニングコストを抑えることができる。
【符号の説明】
【0077】
1 冷凍サイクルシステム
2 圧縮機システム
3 圧縮機
4 凝縮器
5 貯留部
6 蒸発器
7 駆動機
8 バルブ
10 シール部
11 ロータ
12 ステータ
13 回転軸
14 軸受
15 漏れ抑制用シール部
16 ラビリンスシール
16A 第一ラビリンスシール
16B 第二ラビリンスシール
17 ドライガスシール
17A 第一ドライガスシール
17B 第二ドライガスシール
18 一次ベント
19 セパレーションシール
20 二次ベント
21 外部供給源
S1 第一空間
S2 第二空間
S3 第三空間
S4 第四空間
G1 気体状態のプロセスガス
G2 第二シールガス(不活性ガス)
G3 混合ガス
G30 第二混合ガス
G4 セパレーションガス
G10 液体状態のプロセスガス
30、30A ガス回収システム
31、31A 混合ガス供給ライン
32 冷却部
33 分離部
34、34A プロセスガス回収ライン
35 冷媒供給ライン
36 供給調整部
361 検出部
362 制御部
363 制御弁
37 第一圧縮機
38 ガス排出ライン
39 第二圧縮機
図1
図2
図3
図4