【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の必要性は独立請求項によって充足され、従属請求項に実施形態を記載する。
【0008】
一態様によれば、車内の少なくとも2つの再生ゾーンで個別に第一の音声信号と第二の音声信号を混合する方法が提供される。本方法は、第一の音声信号および第二の音声信号を受け取ることと、人間の聴覚の心理音響モデルに基づいて第一の音声信号の音の大きさを決定することを含む。本方法は、第二の音響信号のタイプ情報を確立することと、車内の少なくとも2つの再生ゾーンの各々について、第二の音声信号のタイプ情報に応じて混合モードを個別に選択することとを含む。この混合モードは、音声信号(複数)の信号出力利得の相対関係に関係する。本方法はさらに、選択された混合モードに基づき、決定された音の大きさに基づいて、少なくとも2つの再生ゾーンの各々で第一の音声信号と第二の音声信号を再生のために個別に混合することを含む。
【0009】
具体的には、第一の音声信号は、たとえばCD、カセット、ラジオ、インターネットなどの娯楽音声源から受け取る娯楽音声信号に関係してもよい。また、第二の音声信号は、たとえば案内信号に関係してもよい。異なるタイプの案内信号を受け取ってもよい。る可能性があり、その例として、タイプ情報は、ナビゲーション指示、前方駐車距離制御音声信号、後方駐車距離制御音声信号、電話の通話ステータス通知、通話、前部ゴング、後部ゴングなどののうちの1つが関係していてもよい。
【0010】
混合モードに基づいて第一の音声信号と第二の音声信号を個別に混合することにより、異なる再生ゾーンに位置する使用者の必要性に従って混合の特徴を適合させることが可能になる場合がある。次いで、各再生ゾーンにおいてそれぞれの音声信号を同期的に再生することが可能になる場合がある。例として、タイプ情報によって示されるように、第二の音声信号は第一の再生ゾーンに位置する使用者に関係があり、第二の再生ゾーンに位置する使用者にとってはさほど関係がないと考えられ、一方で第一の音声信号については逆の関係になる。このとき、第二の音声信号のタイプ情報に基づいて混合モードを選択してもよい。
【0011】
たとえば、第二の音声信号の既知の音声信号源に基づいて第二の音声信号のタイプ情報が確立されてもよい。たとえば、第二の音声信号はナビゲーション指示に関係してもよく、よって、それに従ってタイプ情報が確定されてもよい。たとえば、ナビゲーション指示という形の第二の音声信号はナビゲーション装置から発生するため、タイプ情報が確定される場合がある。
【0012】
次いで、車両の少なくとも2つの再生ゾーンについて、個別にタイプ情報を混合モードと結びつける所定の設定に基づいて混合モードを選択することが可能であってもよい。たとえば、タイプ情報が「ナビゲーション指示」を特定する場合、そのナビゲーション指示は、大きい信号出力利得を使用する運転者の再生ゾーンに対し、小さい信号出力利得は後部座席乗員の再生ゾーンに対して、第一の音声信号を混合するように、所定の関係は再生ゾーンに対する混合モードを選択することができる場合がある。このとき、前部座席の乗員はナビゲーション指示を高音量で知覚する場合がある一方、後部座席乗員はナビゲーション指示が聞こえないか、または低音量でのみ聞く場合がある。しかし、特定のタイプ情報に適用される混合モードを使用者が自分の好みに応じて指定することも可能であってもよい。
【0013】
したがって、タイプ情報に基づいて混合モードを選択されてもよく、柔軟かつ状況に対応した混合が達成されてもよい。
【0014】
人間の聴覚の心理音響モデルのみを用いて、または音声入力信号の信号統計との組み合わせによって、音の大きさを決定してもよい。音の大きさの推定の1つの可能性がRecommendation ITU−R BS1770−1(「Algorithms to Measure Audio Program Loudness and to a Peak Audio Level」)に記載されている。本応用において、音の大きさは両耳定位モデルによって推定される場合がある。この両耳モデルは、音声入力信号の空間知覚をシミュレートし、音声入力信号が主にノイズなのか、またはそれ以外の音楽または話声などの入力信号なのかという判定を可能にする場合がある。
【0015】
再生のための混合は、音量設定に関係した少なくとも1つの基準信号出力利得を受け取ることと、少なくとも1つの基準信号出力利得および混合モードおよび決定された音の大きさに基づいて第一の信号出力利得および第二の信号出力利得を計算することとを含んでもよい。このとき、混合は、第一の信号出力利得を用いて第一の音声信号を増幅することと、第二の信号出力利得を用いて第二の音声信号を増幅することをさらに含んでもよい。最後に、混合は、増幅された第一と第二の音声信号を混合して単一の音声信号を得ることを含んでもよい。
【0016】
たとえば、使用者による音量設定は、基準信号出力利得によって平均信号出力レベルを指定してもよい。基準信号出力利得は、第一および第二の音声信号の増幅に関する基準レベルとみなされてもよい。この基準信号出力利得に基づいて、第一および第二の音声信号の増幅に用いられる第一および第二の信号出力利得を計算してもよい。このとき、第一の信号出力利得は、第二の信号出力利得と異なる値または等しい値を有してもよく、その結果、第一および第二の音声信号に対して同一または異なる平均信号出力レベルがもたらされる。
【0017】
一般に、音量設定をより大きくすれば、たとえば、より大きな基準信号出力利得によって、より大きな平均信号出力レベルがもたらされるが、決定された音の大きさが時間的に変化する場合があるため、実際の信号出力レベルも時間的に変化する場合がある。さらに、選択された混合モードは、第二の音声信号が存在する期間の全体的な信号出力利得設定を決定する場合がある。
【0018】
第一の音声信号と第二の音声信号とについて基準信号出力利得が異なることも可能であることを理解するべきである。たとえば、1つの音量設定が第一の音声信号および第二の音声信号について異なる基準信号出力利得をもたらせることがある。
【0019】
第一の混合モードに基づいて個別に混合する時、第二の音声信号の第二の信号出力利得と比較した場合、第一の音声信号の第一の信号出力利得を音の大きさに基づいて低減させてもよい。言い換えれば、第一の信号出力利得を低減させる量は、特定の量と等しくてもよく、その特定量が、今度は音の大きさに依存してもよい。このとき、経時的に平均化された第二の音声信号の信号出力レベルは、第一の音声信号の平均信号出力レベルよりも大きくてもよい。このようにして、第二の音声信号(たとえば案内音声信号)の可聴性向上が達成される場合がある。
【0020】
具体的には、第一の混合モードにおいて、第二の信号出力利得を音量設定に関係した基準信号出力利得と等しくし、第一の信号出力利得を基準信号出力利得と比較して低減してもよい。これには、音量設定による使用者の所望レベルと比較して、第一の音声信号の平均化した信号出力レベルが特定の量だけ減少するという効果を有する。言い換えれば、使用者は、案内信号と娯楽信号の混合が娯楽信号の減衰として知覚される一方、案内信号は音量設定による所望の信号レベルで出力される。当然、たとえば音量設定の所望レベルを超える平均信号出力レベルで案内信号を出力することも可能である。第一の音声信号の決定された音の大きさに応じて基準信号出力利得と第一および第二の信号出力利得との相対関係を設定することも可能であってもよい。
【0021】
他の混合モードが可能であってもよい。たとえば、第二の混合モードに基づいて個別に混合する時、音量設定に関係した基準信号出力利得と比較して第一の音声信号の第一の信号出力利得を変化させないまま、第二の音声信号の第二の信号出力利得を基準信号出力利得と比較して増加させてもよい。
【0022】
たとえば、第一の混合モードまたは第二の混合モードで混合する時、第一の音声信号と第二の音声信号との間の信号出力利得の相対関係は、所定の係数で第一の音声信号の信号出力利得より大きい第二の音声信号の信号出力利得であってもよく、音の大きさを増加するために所定の係数を減少し、第二の音声信号の信号利得は閾値音の大きさよりも低く一定に維持される。
【0023】
第二の音声信号に関して閾値の音の大きさよりも低い一定の信号出力利得を与えることにより、第一の音声信号が非常に低い音の大きさの値を有する場合であっても、案内などの可聴性が確保される場合がある。さらに、第二の音声信号の信号出力利得を第一の音声信号の信号利得より大きくすることにより、第二の信号の平均信号出力レベルが第一の信号の平均信号出力レベルより大きくなる場合があり、したがって、常時、案内の可聴性が確保される場合がある。
【0024】
第三の混合モードに基づいて個別に混合する時、第二の音声信号の第二の信号出力利得をゼロに設定してもよい。これは、第二の音声信号の平均信号出力レベルがゼロに等しいことに対応する。たとえば、特定の案内信号、すなわち第二の音声信号が各再生ゾーン内に位置する使用者にとってさほど重要でない場合、第三の混合モードによる混合が望ましい場合がある。第三の混合モードを使用する別の例として、特定の音響信号が特定の再生ゾーンから発生する場合が考えられる。たとえば、車内後部の各再生ゾーンから発生する特定の音声信号を運転者の背後に位置するイベントと結びつけることが望ましい場合がある。この例において、前部再生ゾーン内の混合モードは第三の混合モードであってよく、後部再生ゾーン内の混合モードは第一または第二の混合モードであってよい。
【0025】
次に、たとえば第二の音声信号のタイプ情報がナビゲーション指示または電話の通話ステータス通知に関係している場合、車両の前部座席乗員を対象とする第一の再生ゾーンのために第一の混合モードを選択してもよく、車両の後部座席乗員を対象とする第二の再生ゾーンのために第三の混合モードを選択してもよい。通話ステータス通知は、たとえば、電話の発信音、話し中信号などに関係してもよい。そのような状況において、後部座席乗員にとっての妨げは低減される場合がある。ナビゲーション指示は、車両の運転者にとってのみ関係がある場合がある。このとき、各再生ゾーン内の再生に関して第二の音声信号の第二の信号出力利得をゼロに設定することにより、後部座席乗員にとっての妨げを低減させる場合がある。
【0026】
また、第二の音声信号のタイプ情報が後方駐車距離制御音声信号または後部ゴングに関係する場合は、車両の前部座席乗員を対象とする第一の再生ゾーンのために第三の混合モードを選択してもよく、車両の後部座席乗員を対象とする第二の再生ゾーンのために第二の混合モードを選択してもよい。後部ゴングが発生する場合がある、たとえば、後部ドアが開いているか、またはトランクの蓋が開いている場合である。
【0027】
したがって、第二の音声信号のタイプ情報が前方駐車距離制御音声信号または前部ゴングに関係している場合は、車両の前部座席乗員を対象とする第一の再生ゾーンのために第二の混合モードを選択し、車両の後部座席乗員を対象とする第二の再生ゾーンのために第三の混合モードを選択してもよい。
【0028】
たとえば、駐車距離制御が動作中の状況ならば、第一の音声信号(たとえば娯楽信号)の平均信号出力レベルを低下させる必要がないかもしれない。そのような場合は、第一の音声信号に上乗せして第二の音声信号を混合すればよい。これにより、車両の乗員の妨げを低減する場合がある。
【0029】
さらに別の態様により、車内の音響システムが提供される。本音響システムは、第一の音声信号を提供する第一の音声信号源および第二の音声信号を提供する第二の音声信号源を備える。本音響システムはさらに、人間の聴覚の心理音響モデルに基づいて第一の音声信号の音の大きさを決定するように構成された音の大きさ決定ユニットおよび第二の音声信号のタイプ情報を確定するように構成されたタイプ情報ユニットを備える。本音響システムはさらに、車両の少なくとも2つの再生ゾーンの各々について、第二の音声信号のタイプ情報に応じて混合モードを個別に選択するように構成された制御ユニットを備える。この混合モードは、第一の音声信号と第二の音声信号との信号出力利得の相対関係に関係し、少なくとも2つの再生ゾーンの各々で、選択された混合モードおよび決定された音の大きさに基づいて第一の音声信号と第二の音声信号を再生のために個別に混合するように構成される。本音響システムはさらに、少なくとも2つの再生ゾーンを個別に対応する複数のスピーカーを備える。
【0030】
たとえば、複数のスピーカーが少なくとも2つの再生ゾーンに対応し、各々が車両の前部座席の運転者、車両の前部座席の運転助手、車両の左後部座席の乗員、および車両の右後部座席の乗員のうちの一人または複数を対象としてもよい。
【0031】
例えば、本願発明は以下の項目を提供する。
(項目1)
車両(1)の少なくとも2つの再生ゾーン(40、41、42、43)で第一の音声信号(10a)と第二の音声信号(11a)を個別に混合する方法であって、
上記第一の音声信号(10a)および上記第二の音声信号(11a)を受け取ることと、
人間の聴覚の心理音響モデルに基づいて上記第一の音声信号(10a)の音の大きさを決定することと、
上記第二の音声信号(11a)のタイプ情報を確立することと、
上記車両(1)の上記少なくとも2つの再生ゾーン(40、41、42、43)の各々について、上記第二の音声信号(11a)の上記タイプ情報に応じて混合モード(50、51、52)を個別に選択することであって、上記混合モード(50、51、52)は、上記第一の音声信号(10a)と第二の音声信号(11a)との信号出力利得の相対関係に関係することと、
上記少なくとも2つの再生ゾーン(40、41、42、43)の各々で、上記選択された混合モード(50、51、52)に基づき、かつ上記決定された音の大きさに基づいて、上記第一の音声信号(10a)と上記第二の音声信号(11a)を再生のために個別に混合することとを含む、方法。
(項目2)
第一の混合モード(50)に基づいて個別に混合する時、上記第一の音声信号(10a)の第一の信号出力利得が上記第二の音声信号(11a)の第二の信号出力利得と比較して特定の量だけ低減され、上記特定の量は上記音の大きさに依存する、上記項目に記載の方法。
(項目3)
第二の混合モード(51)に基づいて個別に混合する時、上記第一の音声信号(10a)の第一の信号出力利得は、音量設定に関係した基準信号出力利得と比較して変更されずに維持され、上記第二の音声信号(11a)の第二の信号出力利得は、上記基準信号出力利得と比較して増加される、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目4)
上記第一の混合モード(50)または上記第二の混合モード(51)で混合する時、上記第一の音声信号(10a)と上記第二の音声信号(11a)との上記信号出力利得の関係は、上記第二の音声信号(11a)の信号利得が上記第一の音声信号(10a)の信号出力利得よりも所定の係数だけ大きく、上記所定の係数を減少させることによって音の大きさが増加し、上記第二の出力音声信号 (11a)の上記信号出力利得は音の大きさの閾値よりも低く一定に維持される、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目5)
第三の混合モード(52)に基づいて個別に混合する時、上記第二の音声信号(11a)の第二の信号出力利得がゼロに設定される、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目6)
上記第二の音声信号(11a)は案内信号であり、上記タイプ情報は、ナビゲーション指示、前方駐車距離制御音声信号、後方駐車距離制御音声信号、電話の通話ステータス通知、電話の通話、前部ゴング、後部ゴングのうちの1つに関係する、上記項目のいずれか一項に記載の方法。
(項目7)
上記第二の音声信号(11a)の上記タイプ情報がナビゲーション指示または電話の通話ステータス通知に関係する場合、車両(1)の前部座席乗員を対象とする第一の再生ゾーン(40、41)について上記第一の混合モード(50)が選択され、上記車両(1)の後部座席乗員を対象とする第二の再生ゾーン(42、43)について上記第三の混合モード(52)が選択される、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目8)
上記第二の音声信号(11a)の上記タイプ情報が後方駐車距離制御音声信号または後部ゴングに関係する場合、上記車両(1)の前部座席乗員を対象とする第一の再生ゾーン(40、41)について上記第三の混合モード(52)が選択され、上記車両(1)の後部座席乗員を対象とする第二の再生ゾーン(42、43)について上記第二の混合モード(51)が選択される、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目9)
上記第二の音声信号(11a)の上記タイプ情報が前方駐車距離制御音声信号または前部ゴングに関係する場合、上記車両(1)の前部座席乗員を対象とする第一の再生ゾーン(40、41)について上記第二の混合モード(51)が選択され、上記車両(1)の後部座席乗員を対象とする第二の再生ゾーン(42、43)について上記第三の混合モード(52)が選択される、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目10)
各再生ゾーン(40、41、42、43)における上記各音声信号(10a、11a)の同期再生をさらに含む、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目11)
項目1〜10のいずれか一項に記載の方法であって、再生のための混合は、
音量設定に関係した少なくとも1つの基準信号出力利得(AG、EG)を受け取ることと、
上記少なくとも1つの基準信号出力利得および上記混合モード(50、51、52)および上記決定された音の大きさに基づいて、第一の信号出力利得(AEG)および第二の信号出力利得(AAG)を計算することと、
上記第一の信号出力利得を用いて上記第一の音声信号(10a)を増幅することと、
上記第二の信号出力利得を用いて上記第二の音声信号(11a)を増幅することと、
上記増幅された第一の音声信号(10a)および第二の音声信号(11a)を混合して単一の音声信号を得ることとを含む、上記項目のいずれかの方法。
(項目12)
車両(1)内の音響システム(2)であって、
第一の音声信号(10a)を提供する第一の音声信号源(10)と、
第二の音声信号(11a)を提供する第二の音声信号源(11)と、
人間の聴覚の心理音響モデルに基づいて上記第一の音声信号(10a)の音の大きさを決定するように構成された音の大きさ決定ユニット(14)と、
上記第二の音声信号(11a)のタイプ情報を確定するように構成されたタイプ情報ユニット(12)と、
上記車両(1)の少なくとも2つの再生ゾーン(40、41、42、43)の各々について、上記第二の音声信号(11a)の上記タイプ情報に応じて混合モード(50、51、52)を個別に選択するように構成された制御ユニット(13)であって、上記混合モード(50、51、52)は上記第一の音声信号(10a)と上記第二の音声信号(11a)との信号出力利得の相対関係に関係するものであり、上記少なくとも2つの再生ゾーン(40、41、42、43)の各々で、上記選択された混合モード(50、51、52)および上記決定された音の大きさに基づいて上記第一の音声信号 (10a)と上記第二の音声信号 (11a)とを再生のために個別に混合するように構成された、制御ユニット(13)と、
上記少なくとも2つの再生ゾーン(40、41、42、43)を個別に対応する複数のスピーカー(15a、15b)とを備える、音響システム(2)。
(項目13)
上記複数のスピーカー(15a、15b)は、各々が上記車両(1)の前部座席の運転者、上記車両(1)の前部座席の運転助手、上記車両(1)の左後部座席の乗員、上記車両(1)の右後部座席の乗員のうちの一つまたは複数を対象とした少なくとも2つの再生ゾーン(40、41、42、43)を対応する、上記項目の音響システム(2)。
(項目14)
上記音響システム(2)は、項目2から項目11の方法のいずれかを実行するようにさらに構成される、上記項目のいずれかの音響システム(2)。
【0032】
(摘要)
本発明は、車両内の音響システム(2)に関する。本音響システム(2)は、第一の音声信号(10a)を提供する第一の音声信号源(10)と、第二の音声信号(11a)を提供する第二の音声信号源(11)とを備える。本音響システムは、人間の聴覚の心理音響モデルに基づいて第一の音声信号(10a)の音の大きさを決定するように構成された音の大きさ決定ユニット(14)と、第二の音声信号(11a)のタイプ情報を確定するように構成されたタイプ情報ユニット(12)とをさらに備える。本音響システムは、少なくとも2つの再生ゾーン(40、41、42、43)の各々について、第二の音声信号(11a)のタイプに応じて混合モードを個別に選択するように構成された制御ユニット(13)をさらに備え、その混合モードは、第一の音声信号と第二の音声信号との信号出力利得の相対関係に関係する。この制御ユニットは、少なくとも2つの再生ゾーン(40、41、42、43)の各々で、選択された混合モードおよび決定された音の大きさに基づいて第一の音声信号(10a)および第二の音声信号(11a)を、再生のために個別に混合するようにさらに構成される。本音響システム(2)は、少なくとも2つの再生ゾーン(40、41、42、43)を個別に対応する複数のスピーカー(15a、15b)をさらに備える。
【0033】
そのような構成を有するシステムの場合、対応する方法について述べられた効果に対応する効果が得られる場合がある。
【0034】
以下、添付の図面に示す実施形態に関して、本発明をより詳しく説明する。図面の内容は次のとおりである。