特許第6362389号(P6362389)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ハタノ製作所の特許一覧

<>
  • 特許6362389-浴槽用給湯口アダプター 図000002
  • 特許6362389-浴槽用給湯口アダプター 図000003
  • 特許6362389-浴槽用給湯口アダプター 図000004
  • 特許6362389-浴槽用給湯口アダプター 図000005
  • 特許6362389-浴槽用給湯口アダプター 図000006
  • 特許6362389-浴槽用給湯口アダプター 図000007
  • 特許6362389-浴槽用給湯口アダプター 図000008
  • 特許6362389-浴槽用給湯口アダプター 図000009
  • 特許6362389-浴槽用給湯口アダプター 図000010
  • 特許6362389-浴槽用給湯口アダプター 図000011
  • 特許6362389-浴槽用給湯口アダプター 図000012
  • 特許6362389-浴槽用給湯口アダプター 図000013
  • 特許6362389-浴槽用給湯口アダプター 図000014
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6362389
(24)【登録日】2018年7月6日
(45)【発行日】2018年7月25日
(54)【発明の名称】浴槽用給湯口アダプター
(51)【国際特許分類】
   A47K 3/00 20060101AFI20180712BHJP
   F24H 9/12 20060101ALI20180712BHJP
   A61H 33/02 20060101ALI20180712BHJP
【FI】
   A47K3/00 F
   F24H9/12 B
   A61H33/02 D
【請求項の数】8
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2014-81008(P2014-81008)
(22)【出願日】2014年4月10日
(65)【公開番号】特開2015-198871(P2015-198871A)
(43)【公開日】2015年11月12日
【審査請求日】2017年2月8日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 ・KAKUDAI 総合カタログ 2014−2015,588頁,平成26年03月01日 ・株式会社カクダイに、小林伸成、田口正和および藤澤秀樹が発明した「浴槽用給湯口アダプター」を販売,平成26年2月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】594107103
【氏名又は名称】株式会社ハタノ製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100109911
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 義仁
(74)【代理人】
【識別番号】100071168
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 久義
(72)【発明者】
【氏名】小林 伸成
(72)【発明者】
【氏名】田口 正和
(72)【発明者】
【氏名】藤澤 秀樹
【審査官】 油原 博
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−017208(JP,A)
【文献】 実開平02−098931(JP,U)
【文献】 特開2010−164275(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47K 3/00、3/02
A61H 23/00、33/02
F24H 9/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴槽内に配置される槽内配置部を有するアダプター本体と、前記アダプター本体に組み込まれたバブル発生器と、前記アダプター本体に設けられ、かつ前記バブル発生器にエアーを導入するための吸気回路と、一端が前記吸気回路に連結された吸気チューブとを備え、前記吸気チューブの他端から取り込まれたエアーが前記吸気チューブおよび前記吸気回路を介して前記バブル発生器に導入されるとともに、そのエアーを基に、前記バブル発生器によってマイクロバブルが湯水に混入されたマイクロバブル水を発生させて浴槽内に噴出させるようにした給湯口アダプターであって、
前記吸気回路における前記吸気チューブの一端との連結口であるチューブ連結口が前記槽内配置部の外面に配置され、
前記吸気チューブの他端が浴室内に配置され
前記槽内配置部の前面に、前記バブル発生器によるマイクロバブル水の発生を許容するバブル発生モードと、マイクロバブルの発生を禁止するバブル禁止モードとの間で切替操作自在な切替レバーが設けられ、
前記切替レバーが、バブル発生モードでは前記チューブ連結口に対応する位置に配置されるとともに、バブル禁止モードでは前記チューブ連結口に非対応の位置に配置されるようになっていることを特徴とする給湯口アダプター。
【請求項2】
前記吸気チューブの他端にはコントローラが設けられ、
前記コントローラは、操作部と、前記吸気チューブの他端から取り込まれるエアーの取込量を変更するためのエアー取込量可変機構とを備え、
前記操作部の操作に基づいて、前記エアー取込量可変機構によって前記吸気チューブへのエアーの取込量が調整されるようになっている請求項1に記載の浴槽用給湯口アダプター。
【請求項3】
浴槽内に配置される槽内配置部を有するアダプター本体と、前記アダプター本体に組み込まれたバブル発生器と、前記アダプター本体に設けられ、かつ前記バブル発生器にエアーを導入するための吸気回路と、一端が前記吸気回路に連結された吸気チューブとを備え、前記吸気チューブの他端から取り込まれたエアーが前記吸気チューブおよび前記吸気回路を介して前記バブル発生器に導入されるとともに、そのエアーを基に、前記バブル発生器によってマイクロバブルが湯水に混入されたマイクロバブル水を発生させて浴槽内に噴出させるようにした給湯口アダプターであって、
前記吸気回路における前記吸気チューブの一端との連結口であるチューブ連結口が前記槽内配置部の外面に配置され、
前記吸気チューブの他端が浴室内に配置され
前記吸気チューブの他端にはコントローラが設けられ、
前記コントローラは、操作部と、前記吸気チューブの他端から取り込まれるエアーの取込量を変更するためのエアー取込量可変機構とを備え、
前記操作部の操作に基づいて、前記エアー取込量可変機構によって前記吸気チューブへのエアーの取込量が調整されるようになっていることを特徴とする浴槽用給湯口アダプター。
【請求項4】
前記操作部は回転操作自在なダイアルによって構成されている請求項に記載の浴槽用給湯口アダプター。
【請求項5】
前記操作部は、その操作力が前記エアー取込量可変機構に伝わる状態と、伝わらない状態との間で切換自在に構成されている請求項3または4に記載の浴槽用給湯口アダプター。
【請求項6】
前記吸気チューブの一端が前記チューブ連結口に着脱自在に取り付けられている請求項1〜5のいずれか1項に記載の浴槽用給湯口アダプター。
【請求項7】
前記槽内配置部における周側壁に前記チューブ連結口が配置されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の浴槽用給湯口アダプター。
【請求項8】
前記吸気チューブの他端に、その他端を浴室内の壁面に着脱自在に取り付けるための取付手段が設けられている請求項1〜7のいずれか1項に記載の浴槽用給湯口アダプター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、マイクロバブル等の微細気泡を発生する機構が内蔵された浴槽用給湯口アダプターに関する。
【背景技術】
【0002】
近年においては、浴槽内のお湯に直径数十μm以下の微細気泡であるマイクロバブル(ナノバブルも含む)を発生させて入浴するという入浴方法が、温浴効果、マッサージ効果、ダイエット効果、リラックス効果等を格段に向上させるという報告が多く寄せられており、注目されている。
【0003】
浴槽内にマイクロバブルを発生させる装置としては例えば、特許文献1に示すマイクロバブル発生機能付きの追焚装置が周知である。
【0004】
この追焚装置は、浴槽に設置される給湯口アダプターと、室外に設置される室外給湯機と、給湯口アダプターおよび室外給湯機間に湯水を循環させる循環路とを備え、浴槽内の湯水を室外給湯機に吸い込んで加熱した後、その湯水を給湯口アダプターから浴槽内に吐出するように温水を循環させることにより、追焚処理を行うようにしている。さらに給湯口アダプターの内部にバブル噴出ノズルが組み込まれており、必要に応じて、バブル噴出ノズルからマイクロバブルが混入されたお湯(マイクロバブル水)を浴槽内に噴出させて、浴槽内にマイクロバブルを発生させるようにしている。
【0005】
このようなバブル発生装置(給湯口アダプター)においては、アダプターにマイクロバブル発生用にエアー(外気)を供給するための吸気チューブを備えている。この吸気チューブの一端は給湯口アダプターのバブル発生ノズルに接続されるとともに、他端のエアー取込部は室外給湯機等の室外に設置されている。そして、吸気チューブの他端から取り込まれた室外のエアーが吸気チューブを通ってアダプター内に供給されて、そのエアーがアダプター内においてマイクロバブルとしてお湯に混入され、そのマイクロバブル水が浴槽内に噴出されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第4887055号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1に示すような従来の給湯口アダプターは通常、吸気チューブの他端のエアー取込部が屋外等の室外に配置されているため、室外の低温のエアー(冷気)が吸気チューブに取り込まれて、その冷気によるマイクロバブルが混入されたマイクロバブル水が浴槽内に噴出されてしまう。このため浴槽内の水温が低下してしまうおそれがあった。
【0008】
さらに吸気チューブのエアー取込部が屋外等に配置されていると、エアー取込部からエアーと共に塵埃や臭気も取り込まれて浴槽内に吐出されるため、浴槽内が塵埃によって汚染されたり、浴室内に不快な臭気が漂うようになり、快適な入浴環境を得ることができない、という課題もあった。
【0009】
また上記従来の給湯口アダプターにおいては、吸気チューブの多くの部分が露出されないように床下や壁裏等に施工されるとともに、吸気チューブの長さも長くなるため、吸気チューブの設置自体が困難であるばかりか、保守点検も困難であり、故障時の修理や交換等も面倒である、という課題もあった。
【0010】
その上さらに従来の給湯口アダプターにおいては場合によって、浴槽内の湯水がバブル発生ノズルから流入して吸気チューブを逆流し、吸気チューブの他端(エアー取込部)から室外に放出されてしまう。そうすると、湯水の放出部周辺が水分や湿気により、汚染されてしまう、という課題も抱えている。
【0011】
この発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、浴槽内への冷気の吐出や、塵埃や臭気による浴室内の汚染、湯水逆流時の不具合を防止できる上さらに、吸気チューブの保守点検が容易で修理や交換を簡単に行えるマイクロバブル発生機能付きの給湯口アダプターを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するため、本発明は以下の構成を要旨とするものである。
【0013】
[1]浴槽内に配置される槽内配置部を有するアダプター本体と、前記アダプター本体に組み込まれたバブル発生器と、前記アダプター本体に設けられ、かつ前記バブル発生器にエアーを導入するための吸気回路と、一端が前記吸気回路に連結された吸気チューブとを備え、前記吸気チューブの他端から取り込まれたエアーが前記吸気チューブおよび前記吸気回路を介して前記バブル発生器に導入されるとともに、そのエアーを基に、前記バブル発生器によってマイクロバブルが湯水に混入されたマイクロバブル水を発生させて浴槽内に噴出させるようにした給湯口アダプターであって、
前記吸気回路における前記吸気チューブの一端との連結口であるチューブ連結口が前記槽内配置部の外面に配置され、
前記吸気チューブの他端が浴室内に配置されるようにしたことを特徴とする給湯口アダプター。
【0014】
[2]前記吸気チューブの一端が前記チューブ連結口に着脱自在に取り付けられている前項1に記載の浴槽用給湯口アダプター。
【0015】
[3]前記槽内配置部における周側壁に前記チューブ連結口が配置されている前項1または2に記載の浴槽用給湯口アダプター。
【0016】
[4]前記吸気チューブの他端に、その他端を浴室内の壁面に着脱自在に取り付けるための取付手段が設けられている前項1〜3のいずれか1項に記載の浴槽用給湯口アダプター。
【0017】
[5]前記槽内配置部の前面に、前記バブル発生器によるマイクロバブル水の発生を許容するバブル発生モードと、マイクロバブルの発生を禁止するバブル禁止モードとの間で切替操作自在な切替レバーが設けられ、
前記切替レバーが、バブル発生モードでは前記チューブ連結口に対応する位置に配置されるとともに、バブル禁止モードでは前記チューブ連結口に非対応の位置に配置されるようになっている前項1〜4のいずれか1項に記載の浴槽用給湯口アダプター。
【0018】
[6]前記吸気チューブの他端にはコントローラが設けられ、
前記コントローラは、操作部と、前記吸気チューブの他端から取り込まれるエアーの取込量を変更するためのエアー取込量可変機構とを備え、
前記操作部の操作に基づいて、前記エアー取込量可変機構によって前記吸気チューブへのエアーの取込量が調整されるようになっている前項1〜5のいずれか1項に記載の浴槽用給湯口アダプター。
【0019】
[7]前記操作部は回転操作自在なダイアルによって構成されている前項6に記載の浴槽用給湯口アダプター。
【0020】
[8]前記操作部は、その操作力が前記エアー取込量可変機構に伝わる状態と、伝わらない状態との間で切換自在に構成されている前項6または7に記載の浴槽用給湯口アダプター。
【発明の効果】
【0021】
発明[1]の浴槽用給湯口アダプターによれば、吸気チューブのエアー取込部をなす他端を浴室内に配置しているため、浴室内の暖気をマイクロバブル用のエアーとして取り込むことができ、冷気の取込による浴槽水の温度低下を防止することができる。さらに吸気チューブから屋外等の塵埃や臭気が取り込まれることがなく、塵埃や臭気による汚染も有効に防止できて、快適な入浴環境を得ることができる。また吸気チューブを浴室内に露出状態に配置できるため、吸気チューブを簡単に設置できるとともに、保守点検も容易であり、故障時の修理や交換も簡単に行うことができる。さらに浴槽内の湯水が吸気チューブを逆流して他端から放出されたとしても、その放出水は浴室内に流出されるだけであり、何ら不具合が発生するようなことはない。
【0022】
発明[2]の浴槽用給湯口アダプターによれば、入浴時以外等の不必要時に、吸気チューブをアダプター本体から取り外すことができ、例えば吸気チューブの存在を気にすることなく、浴槽の清掃を行うことができる。
【0023】
発明[3]の浴槽用給湯口アダプターによれば、吸気チューブを浴槽内壁面に沿わせて収まり良く配置でき、良好な美観を得ることができる。
【0024】
発明[4]の浴槽用給湯口アダプターによれば、吸気チューブの他端を浴室内の所望の位置に取り付けることができ、使い勝手が良く汎用性を向上させることができる。
【0025】
発明[5]の浴槽用給湯口アダプターによれば、ユーザーは、切替レバーをどの位置に設定すれば、マイクロバブルを発生できるか否かを簡単かつ正確に把握でき、操作レバーの誤操作を確実に防止することができる。
【0026】
発明[6]の浴槽用給湯口アダプターによれば、エアーの取込量を調整できるため、入浴者に好み等に合わせて適切な量のマイクロバブルを浴槽内に発生させることができる。
【0027】
発明[7]の浴槽用給湯口アダプターによれば、ダイアル操作によって簡単にエアーの取込量を調整することができる。
【0028】
発明[8]の浴槽用給湯口アダプターによれば、操作不可状態に設定しておけば、子供達のいたずらや、入浴者による無意識の操作部への接触等によって、エアー取込量が変動することがないため、浴槽内でのバブル発生量の予期せぬ変動を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1図1はこの発明の実施形態である浴槽用給湯口アダプターが取り付けられた浴槽周辺を示す斜視図である。
図2図2は実施形態の給湯口アダプターを分解して示す斜視図である。
図3図3は実施形態の給湯口アダプターを示す正面断面図である。
図4図4は実施形態の給湯口アダプターを示す側面断面図である。
図5図5は実施形態の給湯口アダプターを分解して示す側面断面図である。
図6図6は実施形態の給湯口アダプターにおけるフィルター部材付きの仕切部材を示す正面図である。
図7図7は実施形態の給フィルター部材付きの仕切部材を示す下面図である。
図8図8は実施形態の給湯口アダプターにおける仕切部材を示す正面図である。
図9図9図8のIX−IX断面図であって、実施形態の仕切部材における吸込室の部分で切断した側面断面図に相当する。
図10図10は実施形態の給湯口アダプターに適用された吸気ユニットを示す図であって、図(a)は斜視図、図(b)は下面図である。
図11図11はこの発明の給湯口アダプターにおける変形例の吸気ユニットを操作許容状態で示す正面図である。
図12図12は変形例の吸気ユニットを操作不可状態で示す正面図である。
図13図13は変形例の吸気ユニットに適用されたダイアルを示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
図1はこの発明の実施形態である給湯口アダプターPが施工された浴槽Tの周辺を示す斜視図である。同図に示すように、本実施形態の給湯口アダプターPは、バブル発生機能を有しており、室外の給湯機から供給された湯水を浴槽T内に供給する湯はり処理、浴槽内の湯水を吸い込んで室外の給湯機に送り、そこで再加熱して高温のお湯を浴槽内に戻す追焚処理の他に、浴槽内の湯水に、マイクロバブル(ナノバブルも含む)が混入された湯水(マイクロバブル水)を噴出して浴槽内にマイクロバブルを発生させるバブル発生処理を行うことができる。
【0031】
なお、本明細書においては、給湯口アダプターPの軸心方向に沿って浴槽に対して内側(図6の左側)を「前側」または「正面側」とし、浴槽Tに対して外側(図6の右側)を「後側」または「裏面側」として説明する。
【0032】
図2図7は実施形態の給湯口アダプターPを説明するための図である。図1図7に示すように、本実施形態の給湯口アダプターPは、浴槽Tの壁部Wに設けられた取付孔H(図4参照)に組み付けられる。この給湯口アダプターPは、アダプター本体10と、アダプター本体10の槽内配置部4に着脱自在に取り付けられるフィルター部材(カバー部材)9と、アダプター本体10にエアー(外気)を供給するための吸気装置7とを基本的な構成要素として備えている。
【0033】
アダプター本体10は、槽外取付部材1と、雄ねじ部材2と、仕切部材3とを備えている。換言すると本実施形態において、アダプター本体10には、吸気装置7と、フィルター部材9とが含まれてない。
【0034】
図2図4および図5等に示すように槽外取付部材1は、前面側が開放され、かつ後面側が閉塞された円筒形状の外筒部12と、その外筒部12の内部に同軸心上に配置される円筒形状の内筒部11と、外筒部12の前端外周に設けられた平板リング状のフランジ部15と、外筒部12の後端閉塞壁に設けられる管状の往き管接続部1aおよび戻り管接続部1bとを有している。
【0035】
内筒部11の内部空間は、後述の往き回路Aの一部として構成されるとともに、内筒部11および外筒部12間の環状空間は、後述の戻り回路Bの一部として構成されている。この槽外取付部材1において、往き管接続部1aは往き回路Aとしての内筒部11の内部空間に連通されるとともに、戻り管接続部1bは、戻り回路Bとしての内筒部11および外筒部12間の環状空間に連通されている。
【0036】
外筒部12の前部内周面には、雄ねじ部材2をねじ込んで固定するための雌ねじが刻設されている。
【0037】
雄ねじ部材2は、前後両端が開放された円筒形状を有し、前端外周には、平板リング状のフランジ部25が一体に形成されている。
【0038】
雄ねじ部材2の外周側面には、上記槽外取付部材1における外筒部12の雌ねじに対応して、雄ねじが刻設されている。
【0039】
そして、槽外取付部材1のフランジ部15が、浴槽外壁面における取付孔Hの周縁部に沿うように配置された状態で、雄ねじ部材2のフランジ部25が浴槽内壁面における取付孔Hの周縁部に圧接されるようにして、雄ねじ部材2が浴槽壁部Wの取付孔Hを通じて、槽外取付部材1の外筒部12内にねじ込まれて固定される。これにより両部材1,2のフランジ部15,25によって、浴槽壁部Wにおける取付孔Hの周縁部が挟持されて、両部材1,2が浴槽壁部Wに貫通状態に組み付けられる。
【0040】
図4および図5に示すように、仕切部材3は、軸心方向(前後方向)に延びる円筒形状の円筒部30と、その円筒部30の前端部に設けられた略円盤状ないし略ドラム状の槽内配置部4とを有している。
【0041】
この仕切部材3が、浴槽壁部Wに固定された上記槽外取付部材1および雌ねじ部材2に固定される。すなわち仕切部材3の円筒部30が雄ねじ部材2に挿入されて槽外取付部材1の内筒部11に連通接続された状態で、仕切部材3の槽内配置部4における裏面側が雄ねじ部材2のフランジ部25に固定されている。
【0042】
この組付状態において、仕切部材3における円筒部30の内側が、槽外取付部材1の内筒部11の内側に連通接続される。さらに円筒部30および雄ねじ部材2間の環状空間が、槽外取付部材1の内筒部11および外筒部12間の環状空間に連通接続される。
【0043】
ここで本実施形態においては、槽外取付部材1の内筒部11の内側と、仕切部材3の円筒部30とによって往き回路Aが構成されている。さらに槽内取付部材1の内筒部11および外筒部12間の環状空間と、円筒部30および雄ねじ部材2間の環状空間とによって戻り回路Bが構成されている。
【0044】
仕切部材3の槽内配置部4の内部における一側部(左側部)には吐出室41(図3参照)が形成されるとともに、槽内配置部4の内部における他側部(右側部)には吸込室42(図4および図5参照)が形成されている。
【0045】
仕切部材3の槽内配置部4における周側壁の下部両側には、第1吐出口41aおよび第2吐出口42aが形成されている(図7参照)。上記吐出室41は、第1吐出口41aを介して浴槽内に連通(開放)されるとともに、吸込室42は、第2吐出口42aを介して浴槽内に連通(開放)されている。さらに図8に示すように槽内配置部4内における吸込室42の前方には、吸込室42と連通する前室44が設けられるとともに、槽内配置部4の前壁には、前室44に対応して、多数の小孔によって構成される吸込口42bが形成されている。そして吸込室42は、吸込口42bおよび前室44を介して浴槽内に連通(開放)されている。
【0046】
また吸込室42内には、第2吐出口42aに対応して吐出弁4aが設置されるともに、吸込室42および前室44間の連通部には吸込弁4bが設置されている。吐出弁4aは吸込室42から浴槽内への湯水の吐出を許容し、かつ浴槽内から吸込室42への湯水の吸込を禁止する逆止弁によって構成されている。吸込弁4bは前室44側(浴槽側)から吸込室42への湯水の吸込を許容し、かつ吸込室42から前室44側(浴槽側)への湯水の吐出を禁止する逆止弁によって構成されている。
【0047】
仕切部材3における槽内配置部4には、バブル発生器としてのバブル発生ノズル5が取り付けられている。このバブル発生ノズル5は、先端にバブル噴出口50が設けられており、このバブル噴出口50が前方に突出するように配置されている。
【0048】
仕切部材3における吸込室42と戻り回路Bとは連通されている。そして後述の追焚時やバブル発生時においては、浴槽内の湯水が吸込口42bを介して吸込室42内に取り込まれて、戻り回路Bを通って槽外取付部材1の戻り管接続部1aから流出されるようになっている。
【0049】
また図4および図5に示すように仕切部材3における吐出室41と往き回路Aとは切替弁45を介して連通されるとともに、バブル発生ノズル5内と往き回路Aとは切替弁45を介して連通されている。そして切替弁45が切り替わることによって、吐出室41および往き回路A間が連通される追焚/湯はりモード(バブル禁止モード)と、バブル発生ノズル5および往き回路A間が連通されるバブル発生モードとの2つのモードのいずれか一方を選択的に設定できるようになっている。
【0050】
本実施形態において、追焚/湯はりモードでは、槽外取付部材1の往き管接続部1aから往き回路A内に導入された湯水は、往き回路Aを通って吐出室41に導入されて第1吐出口41aから浴槽内に吐出されるようになっている。なおこの追焚/湯はりモードでは、往き回路Aからバルブ発生ノズル5内に湯水が導入されないようになっている。
【0051】
またバブル発生モードでは、槽外取付部材1の往き管接続部1aから往き回路A内に導入された湯水は、往き回路Aを通ってバブル発生ノズル5内に導入されるようになっている。なおこのバブル発生モードでは、往き回路Aから吐出室41内に湯水が導入されないようになっている。
【0052】
一方、仕切部材3の前面側における一側上部(左側上部)には、上記切替弁45を切替操作するための切替レバー55が設けられている。この切替レバー55は、図6に示すように上端に対応する位置(時計にたとえると12時の位置)と、図8に示すように上端から少し一端側(左側)に変位した位置(10時の位置)との間で回転操作ないしスライド操作自在に構成されている。そして切替レバー55を図8に示す左側の位置(10時の位置)に移動させた際には、追焚/湯はりモード、つまり往き回路Aが吐出室41に連通されるように切替弁45が切り替えられるようになっている。さらに切替レバー55を左寄り(10時の位置)から図6に示す上端位置(12時の位置)に移動させた際には、バブル発生モード、つまり往き回路Aがバブル発生ノズル5内に連通されるように切替弁45が切り替えられるようになっている。
【0053】
図3図5に示すように、仕切部材3における槽内配置部4には、上端が槽内配置部4の周側壁上端に開口し、かつ下端がバブル発生ノズル5内に開口する吸気回路47が設けられている。この吸気回路47の上端開口は、チューブ連結口46として構成されており、このチューブ連結口46から導入されたエア−は、吸気回路47を通ってバブル発生ノズル5内に導入されるようになっている。
【0054】
また吸気回路47のチューブ連結口46の内側には、接続パイプ48が固定されており、後述するように吸気チューブ71の一端をチューブ連結口46に差し込んだ際に、吸気チューブ71の一端内が接続パイプ48に外嵌することにより、吸気チューブ71の一端が吸気回路47のチューブ連結口46に安定状態で連結できるようになっている。
【0055】
図3図4および図10に示すように、吸気装置7は、吸気チューブ71と、吸気ユニット(吸気ボックス)72とを備えている。
【0056】
吸気チューブ71は、柔軟性ないし弾力性を有する軟質合成樹脂や合成ゴム等によって構成されている。この吸気チューブ71の一端(下端)が、既述したように仕切部材3における槽内配置部4のチューブ連結口46に上記接続パイプ48を介して着脱自在に挿着されている。
【0057】
吸気ユニット72は、基板73と、基板73の表面側を覆うように着脱自在に取り付けられ、かつ裏面側が開放された箱型のカバー部材74とを備えている。
【0058】
基板73の裏面側には、吸盤75が取り付けられており、この吸盤75によって吸気ユニット72は、浴室内において、壁面に着脱自在に吸引吸着できるようになっている。
【0059】
本実施形態においては、この吸盤75が吸気チューブ71の他端を浴槽内に着脱自在に取り付けるための取付手段として構成されている。また本発明において、浴室内の壁面という場合、浴室を構成する周壁の内面の他に、浴室に設置される窓の内面、収納棚の背板面、鏡面、ドアの内面、さらには浴槽(バスタブ)T自体の内外壁面も含まれる。
【0060】
基板73の表面には、チューブ連結具76が固定されている。このチューブ連結具76には上向きに開口するフィルター設置凹部761が形成されており、この凹部761内にエアーフィルター77が嵌め込まれて取り付けられている。さらにチューブ連結具76には下向きに突出し、かつ内部が上記フィルター設置凹部761内に連通するチューブ連結パイプ762が形成されている。そして、このチューブ連結パイプ62に上記吸気チューブ71の他端(上端)が着脱自在に外嵌されている。これにより吸気チューブ71の他端開口がエアーフィルター77を介して吸気ユニット72内に開放されている。
【0061】
なお、吸気ユニット72におけるカバー部材74の下壁には、吸気チューブ71との干渉を避けるための切欠部741が形成されている。そしてこの切欠部741と、基板73に設けられた吸盤取付用の切欠部731とによって、吸気ユニット72の外側のエアーを内側に取り込むことができるようになっている。
【0062】
こうして切欠部731,741から吸気ユニット72内に取り込まれたエアーは、エアーフィルター77を通過して吸気チューブ71内に導入されるとともに、そのエアーが吸気チューブ71を通って槽内配置部4の吸気回路47内に導入されるようになっている。
【0063】
図2図7に示すように、フィルター部材9は、後端が開放されたドラム状ないし円盤状の形状を有し、仕切部材3の槽内突出部4の前面から周側面を覆った状態で仕切部材3に着脱自在に取り付けられている。
【0064】
フィルター部材9の前壁には、仕切部材3の切替レバー55の操作領域に対応して操作レバー用開口部95が形成されており、開口部95を介して切替レバー55が前面側に露出されている。これによりフィルター部材9を仕切部材3に装着した状態で、切替レバー55を追焚/湯はりモード(バブル禁止モード)と、バブル発生モードとの間で切替操作可能になっている。
【0065】
さらにフィルター部材9の前壁には、バブル発生ノズル5に対応して、リング部材96が貫通状態に取り付けられており、このリング部材96の中央貫通孔を介してバブル発生ノズル5の噴出口50が前方に開放されている。これによりバブル発生ノズル5の噴出口50から噴出されるマイクロバブル水がリング部材96の貫通孔を通って浴槽内に噴出されるようになっている。
【0066】
またフィルター部材9の前壁には、多数の小孔からなる吸込口9bが形成されている。これにより、浴槽内の湯水は、フィルター部材9の吸込口9b、槽内配置部4の吸込口4bおよび前室44を通って、槽内配置部4の吸込室42に吸い込まれるようになっている。
【0067】
さらにフィルター部材9の周側壁には、槽内配置部4の第1および第2吐出口41a,42aに対応して、吐出口9a,9aが形成されている(図7等参照)。これにより、槽内配置部4の吐出室41および吸込室42内の湯水が、槽内配置部4の吐出口4a,4bおよびフィルター部材の吐出口9a,9aを介して浴槽内に吐出されるようになっている。
【0068】
またフィルター部材9の周側壁の上端部には、仕切部材3のチューブ連結口46に対応して後側に開放したスリット91が形成されており、チューブ連結口46に連結された吸気チューブ71にフィルター部材9が干渉しないようになっている。さらに仕切部材3に吸気チューブ71を連結したままの状態であっても、吸気チューブ71をスリット91に挿通させることによって、フィルター部材9を仕切部材3に取り付けることができるようになっている。
【0069】
なお本実施形態において、給湯口アダプターPを構成する各部品の接合部には、必要に応じて、水密を図るためにパッキン等の水密部材が適宜介在されている。
【0070】
以上の構成の給湯口アダプターPは、室外給湯機に配管接続される。すなわち給湯口アダプターPの往き管接続部1aおよび戻り管接続部1bが、往き側外管(往き管)および戻り側外管(戻り管)を介して給湯機の給湯管部および吸込管部に接続される。こうして室外給湯機に配管接続された本実施形態の給湯口アダプターPにおいては、上述の湯はり処理、追焚処理およびバブル発生処理を行うことができる。なお吸気装置7の吸気ユニット72は、例えば浴室内壁面における浴槽面よりも高い位置に吸盤75を介して取り付けられる。
【0071】
本実施形態の給湯口アダプターPにおいて、湯はり処理を行う場合には、切替レバー55を湯はり/追焚モード(図8に示す左側の位置)に設定しておき、給湯機操作用の操作パネル6(図1参照)の「湯はりボタン」を押操作して湯はり処理を実行する。これにより、室外給湯機の給湯管部および給湯管部の双方から、往き側外管および戻り側外管を介して槽外取付部材1の往き管接続部1aおよび戻り管接続部1bにそれぞれお湯が供給される。両接続部1a,1bに供給された湯水は、往き回路Aおよび戻り回路Bを通って吐出室41および吸込室42にそれぞれ供給され、そこから第1吐出口41aおよび第2吐出口42a、フィルター部材9の両吐出口9a,9aを通って浴槽内に供給される。このように往き回路A側と戻り回路B側との2系統で湯水が供給される。
【0072】
なお給湯機の機種等によっては、シングル搬送で湯はり処理が行われる場合があるが、その場合には、室外給湯機から戻り回路1b側には湯水が供給されず、往き回路1a側のみに湯水が供給されて、浴槽内に湯水が供給されることとなる。
【0073】
追焚処理を行う場合、切替レバー55を上記と同様、湯はり/追焚モードに設定しておき、操作パネル6の「追焚ボタン」を押操作する。これにより給湯機の吸引作用によって、浴槽内の湯水が、フィルター9の吸込口9b、槽内配置部4の吸込口42b、前室44を介して吸込室42に吸い込まれ、その湯水が戻り回路B、戻り管接続部11bおよび戻り側外管を通って、給湯機に戻される。さらに給湯機に戻された湯水は再加熱されて、往き側外管、往き回路A等を通って、フィルター部材9の吐出口9aから浴槽内に供給される。
【0074】
バブル発生処理を行う場合には、切替レバー55をバブル発生モード(図6に示す上端の位置)に設定して、往き回路Aをバブル発生ノズル5側に連通しおき、操作パネル6の「追焚ボタン」を押操作する。これにより上記と同様、浴槽内の湯水が戻り回路B側を通って給湯機に戻される一方、給湯機から湯水が、往き側外管、往き回路Aを通ってバブル発生ノズル5に供給されて噴出口50から噴出される。こうしてバブル発生ノズル5内に水流が発生すると、吸気回路47内が負圧となりその負圧によって、浴室内のエアーが吸気チューブ71の他端開口(上端開口)から取り込まれて、吸気チューブ71および吸気回路47を通ってバブル発生ノズル5内に導入される。バブル発生ノズル5内に導入されたエアーは、バブル発生ノズル5内においてマイクロバブルとして湯水に混入されて、そのマイクロバブル水がバブル発生ノズル5の噴出口50から浴槽内に噴出される。これにより浴槽内にマイクロバブルが発生する。
【0075】
以上の構成の本実施形態の給湯口アダプターPによれば、マイクロバブル用のエアーを取り込むための吸気チューブ71のエアー取込部としての他端を、浴室内に配置しているため、浴室内の暖かいエアー(暖気)をマクロバブル用のエアーとして取り込むことができる。このため、この暖気によるマイクロバブルが混入された暖かいマイクロバブル水を浴槽内に供給することができ、冷気によるマイクロバブルが浴槽内に発生して水温が不用意に低下してしまう等の不具合を確実に防止できて、快適な入浴環境を得ることができる。
【0076】
さらに吸気チューブ71の他端を浴室内に配置しているため、吸気チューブ71に、屋外等の室外の塵埃や臭気が取り込まれることはない。従って、塵埃や臭気が混入されたマイクロバブルが浴槽内に供給されるのを防止でき、浴室内において塵埃や臭気による汚染を有効に防止できて、一層快適な入浴環境を得ることができる。
【0077】
また本実施形態の給湯口アダプターPによれば、吸気チューブ71のほぼ全域を浴室内に露出した状態に配置しているため、従来のように吸気チューブを浴室外に引き出すような面倒な作業が不要であり、さらに吸気チューブ71自体の長さも短くすることができる。このため、吸気チューブ71を簡単に設置できるとともに、保守点検も容易であり、故障時の修理や交換等も簡単に行うことができる。
【0078】
また本実施形態の給湯口アダプターPにおいては、浴槽内の湯水がバブル発生ノズル5内に流入して吸気チューブ71を逆流したとしても、何ら不具合は発生しない。すなわち、吸気チューブ71の他端は浴槽内に配置されているため、浴槽内の湯水が吸気チューブ71を逆流して他端から流出されたとしても、それはただ単に、浴室内において浴槽内の少量の湯水が浴槽外に流出しただけに過ぎず、何ら問題が発生することはない。
【0079】
また本実施形態の給湯口アダプターPにおいては、槽内配置部4の周側壁にチューブ連結口46を形成しているため、吸気チューブ71の一端を槽内配置部4の周側壁に連結することができ、吸気チューブ71を浴槽内壁面に沿わせて収まり良く配設できて、良好な美観を確保することができる。特に本実施形態においては、槽内配置部4の周側壁上端に吸気チューブ71の一端を連結するようにしているため、吸気チューブ71を垂直上方に向けて直線上に見栄え良く配置でき、一層良好な美観を得ることができる。
【0080】
さらに本実施形態においては、吸気チューブ71の他端に設けられた吸気ユニット72を吸盤75によって浴室内の壁面に取り付けるようにしているため、吸気ユニット72を所望の位置に簡単に取り付けることができ、使い勝手が良く汎用性を向上させることができる。
【0081】
また本実施形態の給湯口アダプターPにおいては、槽内配置部4の前面に設けられる切替レバー55の切替位置を、バブル発生時には上端位置とし、バブル禁止時には上端から変位した位置に設定する一方、吸気チューブ71の一端を槽内配置部4の上端部に連結するようにしている。つまり、切替レバー55を吸気チューブ71に対応させる位置に配置すれば(切替レバー55を吸気チューブ71と同一線上に配置すれば)、マイクロバブルの発生を許可するバブル発生モードとなるようにしている。このため、入浴者等のユーザーは、切替レバー55をどの位置に設定すれば、マイクロバブルを発生させることができるか否かを簡単かつ正確に把握することができる。従って入浴者による切替レバー55の誤操作を確実に防止することができ、例えば追焚処理や湯はり処理を行う際に、謝ってマイクロバブル水を噴出させてしまったり、逆にマイクロバブルを発生させる際に、謝って追焚処理を行ってしまう等の不具合を確実に防止することができる。
【0082】
なお本実施形態においては、バブル発生モードの切替レバー55の位置を、ユーザーにとって最も覚えやすい上端位置(レバー55が垂直な状態)に設定しているため、この点においても、マイクロバブル発生時の切替レバー55の位置を勘違いしてしまうことがなく、誤操作をより確実に防止することができる。
【0083】
また本実施形態においては、吸気チューブ71を槽内配置部4に着脱自在に取り付けているため、風呂蓋設置時等の不要時に、吸気チューブ71を槽内配置部4から取り外しておけば、吸気チューブ71に干渉させずに、風呂蓋を難なく設置できるとともに、浴槽Tの清掃時に吸気チューブ71が邪魔になるようなこともない。
【0084】
特に本実施形態においては、吸気チューブ71の他端側に設けられる吸気ユニット72を吸盤75によって浴槽内面に着脱自在に取り付けるようにしているため、吸気チューブ71および吸気ユニット72等の吸気装置7全体を取り外しておけば、浴室の清掃等をより一層効率良く行うことができる。
【0085】
また本実施形態の給湯口アダプターPによれば、マイクロバブル発生機能のない既存の給湯口アダプターPを利用して、簡単に施工することができる。すなわち本実施形態では、バブル発生用の機構を仕切部材3に組み込むとともに、吸気装置7を浴室内に設置するようにしているため、既存の給湯口アダプターに替えて本実施形態のようなバブル発生機能付きの新たな給湯口アダプターPを組み付ける場合、既存の給湯口アダプターの槽外取付部材や雄ねじ部材を取り外さずにそのまま設置しておき、それらの部材に、新たな仕切部材3、吸気装置7およびフィルター部材9を組み付けるだけで、本実施形態の給湯口アダプターPとして使用することができる。このため、槽外取付部材の取付/取外作業の他に、吸気チューブを槽外に引き出して床下や壁裏に敷設するような面倒な作業が不要となり、給湯口アダプターPを簡単かつ確実に組み付けることができる。その上さらに、往き側外管や戻り側外管等の外管や、室外給湯機は既存のものをそのまま利用することができ、これらの設置する大規模な作業も不要となり、給湯口アダプターPをより一層簡単に組み付けることができる。
【0086】
図11および図12はこの発明の浴槽用給湯口アダプターに適用された吸気装置107の変形例を示す正面図である。同図に示すようにこの吸気装置107は、吸気チューブ71と、コントローラとしても機能する吸気ユニット172とを備えている。
【0087】
吸気ユニット172には、ダイアル設置用開口部173が設けられるとともに、その開口部173には、軸心が図11の左右方向に延びる軸部174が軸心回りに回転自在に取り付けられている。
【0088】
この軸部174は、開口部173内における一側部(右側部)にスプライン歯175が形成されるとともに、他側部(左側部)はスプライン歯がなく、円形断面に形成されている。
【0089】
また軸部174には、操作部としてのダイアル177が軸部174の軸心方向に沿ってスライド自在に外嵌された状態に取り付けられている。図13に示すようにこのダイアル177の軸部挿入用貫通孔178には、軸部174のスプライン歯175に係合可能なスプライン溝179が形成されている。
【0090】
軸部174は、開口部173内における一側部(右側部)にスプライン歯175が形成されるとともに、他側部(左側部)はスプライン歯がなく、円形断面に形成されている。
【0091】
また軸部174には、操作部としてダイヤル177が設けられている。図13に示すようにこのダイアル177には、その中央に貫通孔178が形成されており、その貫通孔178に軸部174が挿入されるようにして、ダイアル177が軸部174に軸心方向にスライド自在に取り付けられている。さらにダイアル177の貫通孔178には、軸部174のスプライン歯175に係合可能なスプライン溝179が形成されている。
【0092】
そして図11に示すように、ダイアル177を軸部174に沿って右方向にスライドさせると、スプライン溝179がスプライン歯175に係合して、ダイアル177の回転力が軸部174に伝達するようになっている。従ってこの状態(操作許容状態)では、ダイアル177を回転操作すれば軸部174が回転するようになっている。さらに図12に示すように、ダイアル177を軸部174に沿って左方向にスライドさせと、スプライン溝179がスプライン歯175から抜け出して、ダイアル177の操作力が軸部174に伝達されないようになっている。従ってこの状態(操作不可状態)では、ダイアル177が軸部174に対し空回するため、ダイアル177を回転操作しても、軸部174が回転しないようになっている。つまり本実施形態においては、ダイアル177は、操作許容状態と操作不可状態との間で切換自在に構成されている。
【0093】
また、吸気ユニット172内には、吸気チューブ71の他端開口部に取り付けられたエアー取込量可変機構176が設けられている。このエアー取込量可変機構176は、上記軸部174の回転動作に基ついて、吸気チューブ71の他端開口部から取り込まれるエアーの取込量を変更できるようになっている。従って、ダイアル177を操作許容状態に設定して回転操作して、軸部174を回転させることによって、吸気チューブ71の他端からのエアー取込量を調整できるようになっている。なお言うまでもなく、ダイアル177を操作不可状態に設定していると、ダイアル177が空回りするだけで、エアー取込量を調整できないようになっている。
【0094】
また吸気チューブ71は、上記実施形態と同様に、アダプター本体のチューブ連結口に連結されている。
【0095】
この変形例の給湯口アダプターにおいて他の構成は、上記実施形態と同様であるため、重複説明は省略する。
【0096】
この変形例の給湯口アダプターにおいても、上記と同様に同様の効果を得ることができる。
【0097】
その上さらにこの変形例の給湯口アダプターにおいては、ダイアル177によってエアーの取込量を調整できるため、入浴者に好み等に合わせて適切な量のマイクロバブルを浴槽内に発生させることができ、より一層快適な入浴環境を得ることができる。
【0098】
またダイアル操作が必要な時以外には、ダイアル177をスライドさせて操作不可状態に設定しておけば、子供達のいたずらや、入浴者の無意識の接触等により、ダイアル177が回転操作されたとしても、エアー取込量が変動することがないため、浴槽内でのバブル発生量の予期せぬ変動を確実に防止することができる。
【0099】
ところで、上記実施形態においては、吸気チューブ71の一端を槽内配置部4の周側壁に連結するようにしているが、それだけに限られず、本発明においては、吸気チューブの一端を槽内配置部の前壁(前面)に連結するようにしても良い。要は、槽内配置部4の外面であれば、どの位置に吸気チューブの一端を連結できるようにしても良い。
【0100】
さらに上記実施形態においては、吸気チューブ71の一端を直接、槽内配置部4のチューブ連結口46に挿着するようにしているが、それだけに限られず、本発明においては例えば、吸気チューブ71の一端にワンタッチ固定式の端具を取り付けておき、その端具を槽内配置部4のチューブ連結口に着脱自在に連結するようにしても良い。
【0101】
また上記実施形態においては、吸気装置7の吸気ユニット72を吸盤75によって浴槽内面に着脱自在に取り付けるようにしているが、本発明において、エアー取付器の取付方法は限定されるものではない。例えば吸気ユニットを磁気(磁石)を利用して浴槽内に吸着するようにしていも良いし、浴槽内面にねじ止めや接着処理等によって固定するようにしても良いし、浴槽内面にフック等を固定し、そのフックに吸気ユニットを係合して取り付けるようにしても良い。さらに本発明においては、吸気ユニットを必ずしも浴槽の内壁面等に固定する必要がなく、吸気ユニットを浴槽内の適当な位置、例えば浴槽壁部の上端面、収納棚等に載置(放置)するようにしても良い。
【産業上の利用可能性】
【0102】
この発明の浴槽用給湯口アダプターは、例えば一般家屋の浴槽にバブル発生機能付きの給湯用金具として採用することができる。
【符号の説明】
【0103】
4:槽内配置部
46:チューブ連結口
47:吸気回路
5:バブル発生ノズル(バブル発生器)
55:切替レバー
71:吸気チューブ
75:吸盤(取付手段)
10:アダプター本体
172:吸気ユニット(コントローラ)
176:エアー取込量可変機構
177:ダイアル(操作部)
P:給湯口アダプター
T:浴槽
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13