【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 1)展示会名;JAPAN PACK 2013(2013 日本国際包装機械展) 2)開催日;平成25年10月15日(期間;10月15日−18日) 3)主催;一般社団法人日本包装機械工業会 4)開催場所;東京ビッグサイト東展示ホール(東京国際展示場)東京都江東区有明3−11−1
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
カット肉などの数kg単位の大形肉を包装するには、相当幅の広い帯状フィルムが必要である。ただ、帯状フィルムの厚みは溶着性並びに経済性から薄いフィルムが使用される。本発明の真空包装装置は、前記のような幅広な薄い帯状フィルムを紙管に巻回したロールフィルムを使用している。
【0003】
図14は、特許文献1の真空包装装置の側面概略図である。この
図14に示す真空包装装置は、前域に、ブロック肉11の搬入用コンベア10を、後域に、包装体12の搬送用ベルト20を直線軌道上に配置している。前記搬入用コンベア10及び搬送用ベルト20は間歇移動し、ブロック肉11を覆う上域の帯状上フィルム15と、ブロック肉11を載せる下域の帯状下フィルム16とが搬入用コンベア10の回転に合わせて送り出される。
【0004】
尚、
図15,
図16に示すように、搬入用コンベア10は、すだれ状のバーコンベアであり、一対の駆動用チェン27と、これら両駆動用チェン27間に架設された多数のバー28と、両駆動用チェン27に回転駆動力を付与する駆動軸29等を有している。これらバー28は、所定の間隔をあけて、搬送方向Aと直角に配列されている。
【0005】
図14に示すように、上下両側のロールフィルム18,19から繰り出される、前記ブロック肉11を覆う上域の帯状上フィルム15と、同下域の帯状下フィルム16とを、前記搬入用コンベア10の中間部の上下一対のシールバー13,14により、ブロック肉11の前および後で溶着し製筒することにより、両側に開口縁17を備える包装体12を所定の間隔で形成する。
【0006】
また、搬送用ベルト20が配置された後域において、搬送用ベルト20の下面を支えるように定盤21が配置されている。該定盤21の上域の真空チャンバー22から垂下するバー23の両側縁を複数組の案内ロール24で支持する一方、前記バー23に固定したラック25に歯合する駆動歯車26の回転動力により、前記真空チャンバー22は上下動する。
【0007】
前記搬送用ベルト20の両側において、前記定盤21に設けたシール台31の上に、前記包装体12の両側の開口縁17が載せられ、その都度、下降する真空チャンバー22内を負圧にしたあと、真空チャンバー22内に設けられたシーラ(図示せず)を前記シール台31に押し付けて前記開口縁17を、真空環境下で密封する。
【0008】
図17は真空包装装置の側面図であるが、既に説明した上下両帯状フィルム15,16の各ロールフィルム18,19を機台フレーム32に支持している。特に上側のロールフィルム18はその芯軸の両端を、駆動軸34を介して枢支する両側一対のアーム35に支持するので、前記駆動軸34のモータの駆動力で前記アーム35を矢印36の下限位置Bまで回転して、上側の重いロールフィルム18の補充作業を低い位置で行なえる利点がある。この場合、上下ストッパー37,38に設置した電流開閉器は、前記駆動軸のモータ制御を行なう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
前記のように、ブロック肉11を包装する帯状上フィルム15を巻回した上側のロールフィルム18は重いため、特許文献1の真空包装装置では、上側のロールフィルム18を両側一対のアーム35に支持し、アーム35の駆動軸34をモータで回転して前記上側のロールフィルム18を下限位置Bまで下して、重いロールフィルム18の補充作業を行なっている。
【0011】
しかし、前記のように上側のロールフィルム18を補充するための機構を装備すると、真空包装装置はコスト高になるため、前記のような補充用の機構を設けずに、前記特許文献2に示すように、作業者が上側のロールフィルム18を抱えて真空包装装置にセットして補充作業を行うような簡略化した機構の機種も有る。
【0012】
前記特許文献2では、
図18に示すように、上側のロールフィルム18が2本の支持軸1によって回転自在に支持されている。上側のロールフィルム18を補充する場合、作業員は、使用済みのロールフィルム18を両支持軸1から持ち上げて取り外し、その後、新しいロールフィルム18を両支持軸1上に載置してセットする。
【0013】
しかし、このような作業員による補充作業も、装置上部に重いロールフィルム18を一人でセットするのは困難である。しかも、後述するように、ロールフィルム18から帯状上フィルム15が送り出される際、ロールフィルム18が左右外側方(ロールフィルム18の軸心方向)にずれないようにするため、左右外側方にガイド2(
図18の仮想線参照)を設ける必要があり、このガイド2が上方に突き出ているため、ガイド2を乗り越えてロールフィルム18を補充しなければならず、ロールフィルム18の補充作業を一人で行うことは危険であった。従って、安全性を確保するため、ロールフィルム18の補充作業は少なくとも二人の作業者を必要としていた。
【0014】
また、上側のロールフィルム18から帯状上フィルム15を送り出して真空包装作業を行うことにより、ロールフィルム18に巻回されている帯状上フィルム15の量が次第に減少し、ロールフィルム18の重量が軽くなり、強いフィルム送り出しの力に負けてロールフィルム18が浮き上がり、
図18の仮想線で示すように、帯状上フィルム15が過剰に送り出されて帯状上フィルム15に弛みが発生し、その弛みが大きくなると、帯状上フィルム15が支持軸1に巻き付いて、帯状上フィルム15を送り出すことができなくなる等の事故が発生する
虞がある。
【0015】
上記のような問題点に鑑み、本発明は機構が簡単で、幅広な薄いフィルムを巻回した重いロールフィルムであっても、補充が容易で、しかも、ロールフィルムの浮き上がりを防止することが
できる真空包装装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記目的を達成するため、本第1発明の真空包装装置は、前域に、被包装物を搬入する搬入用コンベアを配置し、
後域に、搬送用の無端回動体が前記搬入用コンベアに対して直線軌道上に配置され、
無端回動体の上部に真空チャンバーが配置され、
上域と下域の帯状フィルムの間に被包装物を挟んで搬送して真空チャンバーで真空包装する真空包装装置であって、
上域の帯状フィルム用のロールフィルムを回転可能に載置する支持ローラを備えた載置機構が機台フレームの上部に設けられ、
前記載置機構の側部に、ロールフィルムの端部をガイドする可動ガイドが設けられ、
前記可動ガイドは、起立してロールフィルムをガイドする状態と、倒れてロールフィルムを補充できる状態とに回動可能であ
り、
前記ロールフィルムが支持ローラから浮き上がるのを防止する浮上り防止部材が可動ガイドに設けられていることを特徴とする。
【0017】
これによると、支持ローラ上に載置されたロールフィルムを回転させて、上域の帯状フィルムをロールフィルムから送り出し、上域と下域の帯状フィルムの間に被包装物を挟んで真空包装する。この際、可動ガイドを起立させておくことにより、ロールフィルムが軸心方向へずれないようにガイドされる。
【0018】
ロールフィルムを使い切った後、使用済みのロールフィルムを取り除いて新品のロールフィルムを補充する場合、先ず、起立している可動ガイドを倒し、使用済みのロールフィルムを支持ローラ上から使用済みのロールフィルムの軸心方向へ引き出す。この際、可動ガイドは倒れているため、可動ガイドが使用済みのロールフィルムの引き出し作業の妨げになることはない。その後、新品のロールフィルムを、支持ローラの外側方から新品のロールフィルムの軸心方向へ押し込んで、支持ローラ上に載置する。この際、可動ガイドは倒れているため、可動ガイドが新品のロールフィルムの押し込み作業の妨げになることはない。これにより、ロールフィルムを容易に補充することができる。
【0019】
また、ロールフィルムから上域の帯状フィルムが送り出されて、ロールフィルムに巻回されている帯状フィルムの巻回量が減少し、ロールフィルムの重量が軽くなっても、浮上り防止部材によってロールフィルムの浮き上がりが防止される。これにより、上域の帯状フィルムが過剰に送り出されて帯状フィルムに弛みが発生するのを防止することができ、上域の帯状フィルムの送り出し事故を防ぐことができる。
【0020】
また、本第
2発明の真空包装装置は、ロールフィルムは、両端面に開口する円筒状の空洞部を、回転中心部に有し、
浮上り防止部材は、回転するロールフィルムの端面に外側方から摺接自在であるとともに、ロールフィルムの空洞部に挿脱自在であり、且つ、空洞部に挿入される挿入方向へ付勢されていることを特徴とする。
【0021】
これによると、十分な量の上域の帯状フィルムがロールフィルムに巻回されている状態で、ロールフィルムが支持ローラ上に載置されて回転している場合、浮上り防止部材は回転しているロールフィルムの端面に外側方から摺接する。
【0022】
その後、上域の帯状フィルムがロールフィルムから送り出されて、ロールフィルムに巻回されている帯状フィルムの巻回量が減少し、ロールフィルムの外径が縮小するにつれて、ロールフィルムの空洞部の位置が下降するため、浮上り防止部材は、ロールフィルムの端面から離脱して、ロールフィルムの空洞部に挿入される。これにより、ロールフィルムの重量が軽くなっても、ロールフィルムの浮き上がりが防止される。
【0023】
また、本第
3発明の真空包装装置は、載置機構は、ロールフィルムをロールフィルムの軸心方向へ案内する案内ローラを、側部に有し、
ロールフィルムを載置する支持ローラ間に傾斜補助板が配置され、
前記傾斜補助板は一端側が昇降自在であり、
可動ガイドの回動と傾斜補助板の昇降とを連動させる連動機構が設けられ、
連動機構は、可動ガイドが起立した状態のときに傾斜補助板の一端側が両支持ローラ間に下降し、可動ガイドが倒れた状態のときに傾斜補助板の一端側が両支持ローラ間から上方へ上昇するように連動させることを特徴とする。
【0024】
これによると、可動ガイドを倒した際、傾斜補助板の一端側が両支持ローラ間から上方へ上昇し、傾斜補助板は他端側が一端側よりも下位になるように傾斜する。これにより、ロールフィルムの一端側が傾斜補助板によって支持ローラから持ち上げられる。使用済のロールフィルムを取り除く場合、使用済のロールフィルムは、傾斜補助板の傾斜に沿って下降しながら、傾斜補助板の一端側から他端側に向かって引き出される。このため、使用済のロールフィルムを容易に支持ローラ上から外側方に引き出すことができる。
【0025】
また、新品のロールフィルムを補充する場合、新品のロールフィルムは、傾斜補助板の傾斜に沿って上昇しながら、傾斜補助板の他端側から一端側に向かって押し込まれる。このため、新品のロールフィルムは支持ローラから上方へ離間した状態で押し込まれることになり、新品のロールフィルムが支持ローラに摺接しながら押し込まれる場合に比べて摩擦抵抗が減り、新品のロールフィルムを押し込むのに要する力を軽減することができ、容易に新品のロールフィルムを押し込むことができる。
【0026】
新品のロールフィルムを押し込んだ後、可動ガイドを起立させることにより、傾斜補助板の一端側が両支持ローラ間へ下降し、新品のロールフィルムが下降して両支持ローラ上に載置される。
【0027】
また、本第
4発明の真空包装装置は、前域に、被包装物を搬入する搬入用コンベアを配置し、
後域に、搬送用の無端回動体が前記搬入用コンベアに対して直線軌道上に配置され、
無端回動体の上部に真空チャンバーが配置され、
上域と下域の帯状フィルムの間に被包装物を挟んで搬送して真空チャンバーで真空包装する真空包装装置であって、
上域の帯状フィルム用のロールフィルムを回転可能に載置する支持ローラを備えた載置機構が機台フレームの上部に設けられ、
前記載置機構の側部に、ロールフィルムの端部をガイドする可動ガイドが設けられ、
前記可動ガイドは、起立してロールフィルムをガイドする状態と、倒れてロールフィルムを補充できる状態とに回動可能であり、
前記載置機構は、ロールフィルムをロールフィルムの軸心方向へ案内する案内ローラを、側部に有し、
ロールフィルムを載置する支持ローラ間に傾斜補助板が配置され、
前記傾斜補助板は一端側が昇降自在であり、
可動ガイドの回動と傾斜補助板の昇降とを連動させる連動機構が設けられ、
連動機構は、可動ガイドが起立した状態のときに傾斜補助板の一端側が両支持ローラ間に下降し、可動ガイドが倒れた状態のときに傾斜補助板の一端側が両支持ローラ間から上方へ上昇するように連動させることを特徴とする。
【0028】
これによると、可動ガイドを倒した際、傾斜補助板の一端側が両支持ローラ間から上方へ上昇し、傾斜補助板の他端側が一端側よりも下位になるように傾斜する。これにより、ロールフィルムの一端側が傾斜補助板によって支持ローラから持ち上げられる。使用済のロールフィルムを取り除く場合、使用済のロールフィルムは、傾斜補助板の傾斜に沿って下降しながら、傾斜補助板の一端側から他端側に向かって引き出される。このため、使用済のロールフィルムを容易に支持ローラ上から外側方に引き出すことができる。
【0029】
また、新品のロールフィルムを補充する場合、新品のロールフィルムは、傾斜補助板の傾斜に沿って上昇しながら、傾斜補助板の他端側から一端側に向かって押し込まれる。このため、新品のロールフィルムは支持ローラから上方へ離間した状態で押し込まれることになり、新品のロールフィルムが支持ローラに摺接しながら押し込まれる場合に比べて摩擦抵抗が減り、新品のロールフィルムを押し込むのに要する力を軽減することができ、容易に新品のロールフィルムを押し込むことができる。
新品のロールフィルムを押し込んだ後、可動ガイドを起立させることにより、傾斜補助板の一端側が両支持ローラ間へ下降し、新品のロールフィルムが下降して両支持ローラ上に載置される。
【発明の効果】
【0030】
以上のように、本発明によれば、前記載置機構の側部に設けられたロールフィルムをガイドする可動ガイドが転倒してロールフィルムの補充が容易になる効果が
得られる。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本発明における実施の形態の真空包装装置は、幅広な薄い帯状フィルムを巻回した重いロールフィルムを使用する点については前記従来技術と同じである。また、被包装物(但し、ブロック肉には限定されない。)を上域の帯状フィルムと下域の帯状フィルムとで挟んで真空包装する点も同じであり、真空包装装置の基本的な構成も前記従来の特許文献1と略同じである。従って、本発明の真空包装装置の基本的な構成を簡単に説明し、特徴とする上側のロールフィルムの載置機構と、搬入用コンベアについて詳細に説明する。
【0033】
図1は、本発明の真空包装装置の全体の側面図である。本発明の真空包装装置も、前域に、被包装物を搬入する搬入用コンベア40を配置し、この搬入用コンベア40は駆動モータ41により間歇回転する。この搬入用コンベア40については後述する。後域には、包装体の搬送用ベルト42(搬送用の無端回動体の一例)が前記搬入用コンベア40に対して直線軌道上に配置され、この搬送用ベルト42は駆動モータ43により間歇回転する。
【0034】
上側のロールフィルム45は、回転中心部に備えられて両端面に開口する円筒状の紙管65(空洞部の一例)と、紙管65の外周に巻回された上域の帯状フィルム44とを有している。同様に、下側のロールフィルム49は、回転中心部に備えられた円筒状の紙管90と、紙管90の外周に巻回された下域の帯状フィルム48とを有している。上域の帯状フィルム44は被包装物に被せられ、下域の帯状フィルム48には被包装物が載せられる。
【0035】
上側のロールフィルム45は、機台フレーム46の上部に設けられた上部載置機構47に、回転可能に載置されている。下側のロールフィルム49は、搬入用コンベア40の前端下部に備えられた下部載置機構50に載置されている。上域の帯状フィルム44と下域の帯状フィルム49とはそれぞれ、図示しない各々の送り出し機構により搬入用コンベア40の回転に合わせて送り出される。
【0036】
作業者が搬入用コンベア40の前端部の作業領域51の下域の帯状フィルム48上に被包装物を載せると、搬入用コンベア40が回転すると共に、上域の帯状フィルム44と下域の帯状フィルム48とが送り出され、搬入用コンベア40の奥側で上域の帯状フィルム44と下域の帯状フィルム48とに挟まれた被包装物が停止する。搬入用コンベア40のほぼ中間部には、上下一対の製筒用シールバー52,53が配置され、長手方向に繰り出される上域および下域の帯状フィルム44,48を、被包装物の後側縁をクロスシールして製筒化する。即ち、両シールバー52,53に備えられた刃物により帯状フィルム44,48をカットして製筒化した包装体を形成する。
【0037】
搬送用ベルト42が配置された後域の上部に、真空チャンバー54が配置され、前記真空チャンバー54の下部で、搬送用ベルト42の両側に一対のシール台55が平行に設置されている。搬入用コンベア40と搬送用ベルト42の間歇回転により、搬入用コンベア40から搬送用ベルト42に乗り移った前記包装体が停止してその両開口縁が前記シール台55に乗せられ、真空チャンバー54が被せられて真空チャンバー54内が真空になった後、真空チャンバー54内の図示しないシーラでシール台55上の前記包装体の両開口縁をシールする。シールした包装体は搬送用ベルト42により後部から排出され、次の工程に送られる。
【0038】
次に、上側のロールフィルム45を載置する上部載置機構47について説明する。
図2は上部載置機構47の背面図、
図3は上部載置機構47の平面図、
図4は上部載置機構47の側面図である。この上部載置機構47は、
図2,
図3に示すように、両側に一対のブラケット56,57が機台フレーム46に取り付けられ、上側のロールフィルム45を支持する前後二本の平行な支持ローラ58が軸受59を介して回転自在に前記ブラケット56,57間に架設されている。二本の支持ローラ58は、真空包装装置の搬入用コンベア40の幅方向W(
図11参照)に軸支され、上側のロールフィルム45の底部が安定的に支持されて自由に回転できる間隔で配置されている。尚、両支持ローラ58の少なくともいずれか片方の支持ローラ58は、電動機等の駆動装置によって強制的に回転駆動される。
【0039】
図2〜
図4に示すように、支持ローラ58に支持された上側のロールフィルム45は、帯状フィルム44が送り出される際に、側方(上側のロールフィルム45の軸心方向C)に移動しないように、一端が一方のブラケット56でガイドされており、他端が他方のブラケット57に設けられた可動ガイド60でガイドされている。
図4〜
図6に示すように、可動ガイド60は、側面視において長方形状の板体で、上端部は多少外側に曲がり、下端部が外側にL字状に折れ曲がり、後述する回動部61にボルト62で固定され、他方のブラケット57の切り欠かれた凹部63に嵌まり込むように配置されている。
【0040】
前記可動ガイド60の中央の長手方向には、長方形状のくり抜き部64がくり抜かれて開口している。上側のロールフィルム45が支持ローラ58から浮き上がるのを防止する浮上り防止部材66が、前記可動ガイド60に、横軸91を介して揺動可能に軸支されている。この浮上り防止部材66は、下端部が可動ガイド60の内側方に傾斜するように、重量的なバランスが保たれている。これにより、浮上り防止部材66の下端部は、起立した可動ガイド60の前記くり抜き部64から可動ガイド60の内側方に突出し、
図7に示すように、回転する上側のロールフィルム45の端面に外側方から摺接自在であるとともに、
図8に示すように、上側のロールフィルム45の紙管65内に挿脱自在であり、且つ、自重によって紙管65内に挿入される挿入方向へ付勢されている。尚、浮上り防止部材66の下端部は、上側のロールフィルム45の紙管65内に挿入されると、紙管65の内壁面下部に係止する。
【0041】
尚、
図7に示すように、上側のロールフィルム45の使い始めは、巻回されている帯状フィルム44の量が多いので、上側のロールフィルム45の外径が大きく、厚みも厚いので、紙管65の位置は上方に位置し、浮上り防止部材66の下端部は、上側のロールフィルム45の端面に遮られて、紙管65内に入り込めず、紙管65の内壁面下部に係止できない。しかし、この場合、上側のロールフィルム45はまだ重量が重いのでフィルム送り出しの力に負けて浮き上がることはない。
【0042】
しかしながら、上側のロールフィルム45から送り出される帯状フィルム44の量が増加するにつれて、
図8に示すように、次第に上側のロールフィルム45の外径が縮小して紙管65の位置が下がると、浮上り防止部材66の下端部が、紙管65内に入り込んで、紙管65の内壁面下部に係止し、軽くなった上側のロールフィルム45が浮き上がるのを抑止する。
【0043】
図4〜
図6に示すように、可動ガイド60を固定した前記回動部61は、他方のブラケット57の凹部63の下部両側に取付けられた2枚の固定ブロック67間に、回動軸68を介して軸支されている。尚、回動軸68の軸心方向は上側のロールフィルム45の軸心方向Cに対して直交している。回動部61は、回動軸68を中心にして、90度の範囲で回動可能である。これにより、
図2および
図6の実線に示すように、回動部61の回転に伴って、可動ガイド60が起立した状態(起立姿勢D)と、
図6の仮想線および
図9に示すように、水平に倒れた状態(横倒姿勢E)とに回動する。前記回動部61には、レバー69が取り付けられており、このレバー69を操作することにより回動部61を介して可動ガイド60を倒したり起立させたりして横倒姿勢Eと起立姿勢Dとに切り換えることができる。
【0044】
尚、可動ガイド60は、
図2に示すように、起立姿勢Dの場合、上側のロールフィルム45の他端をガイドする状態となり、
図9に示すように、横倒姿勢Eの場合、上側のロールフィルム45を外側方から補充可能な状態となる。また、可動ガイド60を起立姿勢Dと横倒姿勢Eに維持するために、回動部61には図示しない回転係止機構を設けてもよい。
【0045】
図2〜
図4に示すように、前記可動ガイド60の外側に、前後一対の案内ローラ70が、前記可動ガイド60が横倒姿勢Eに切り換えられても接触しないだけの間隔を開けて、逆ハの字形に配置されている。各案内ローラ70はそれぞれ、上側のロールフィルム45の軸心方向Cへ上側のロールフィルム45を案内するものであり、固定板71に回転自在に取付けられている。これら固定板71は、前記他方のブラケット57の凹部63の上部両側に固定されている。可動ガイド60は一対の案内ローラ70間に配置されており、前記案内ローラ70は、後述するように、上側のロールフィルム45を補充する際に使用される。
【0046】
図2,
図3,
図10に示すように、両支持ローラ58間には、横長なM字形断面を有する長尺な傾斜補助板75が配置されている。傾斜補助板75は、一端側が昇降自在であり、他端側が他方のブラケット57に軸支され、他端側を中心に上下へ回動して一端側が昇降する。傾斜補助板75は、下降して水平な状態(
図2,
図10の仮想線参照)では、一対の支持ローラ58上に載置された上側のロールフィルム45の底部に接することはない。
【0047】
図2,
図3,
図9,
図10に示すように、上部載置機構47には、可動ガイド60の回動と傾斜補助板75の昇降とを連動させる連動機構88が設けられている。連動機構88は、
図2に示すように、可動ガイド60が起立姿勢Dのときに傾斜補助板75の一端側が両支持ローラ58間に下降し、
図9に示すように、可動ガイド60が横倒姿勢Eのときに傾斜補助板75の一端側が両支持ローラ58間から上方へ上昇するように連動させるものである。
【0048】
連動機構88は長尺な連結棒73と回動レバー74とを有している。
図5に示すように、連結棒73の一端は、回動部61の下部から下方に突出形成された連結片72に、軸支され連結されている。前記連結棒73の他端は、
図2に示す回動レバー74の下部に軸支されて連結され、前記回動部61の回動に伴って連結棒73が上側のロールフィルム45の軸心方向Cへ押し引きされ、後述する傾斜補助板75の一端を昇降動させる。
【0049】
図10は、回動レバー74に連結された連結棒73の他端側の部分断面図である。
図2に示すように、回動レバー74の上端には傾斜補助板75の底面に下方から接触する前後一対のローラ76が設けられている。また、回動レバー74の下端部は、一方のブラケット56の下部内側に取り付けられた支持板77に軸支されており、所定範囲で回動する。
図3,
図10に示すように、支持板77と回動レバー74との間には引っ張りバネ78(付勢部材の一例)が架け渡され、常時は
図2に示すように回動レバー74が倒れる状態に付勢されるとともに起立する状態でも付勢され、回動レバー74のそれぞれの姿勢が引っ張りバネ78の付勢力によって保持される。
【0050】
図9に示すように、レバー69の操作によって可動ガイド60が横倒姿勢Eに切り換えられ、連結棒73が一方向Fへ移動して回動レバー74側に押し込まれると、回動レバー74が起立し、傾斜補助板75の一端側が回動レバー74のローラ76によって持ち上げられ、役目の終わった使用済みの紙管65を取り出す際や上側のロールフィルム45を補充する際に役立つ。
次に、上側のロールフィルム45を載置する際の上部載置機構47の使用状態について説明する。
【0051】
上側のロールフィルム45を上部載置機構47に載置する場合は、
図9に示すように、水平な状態のレバー69を下方に倒して、載置する際に邪魔になる起立姿勢Dの可動ガイド60を横倒姿勢Eに切り換える。このように可動ガイド60を倒して邪魔にならない横倒姿勢Eにした状態で、両案内ローラ70に上側のロールフィルム45の一端を乗せて一方向Fへ押し込むため、可動ガイド60が上側のロールフィルム45の押し込み作業の妨げになることはない。
【0052】
尚、前記のようにレバー69を下方に倒すと、回動レバー74が起立し、傾斜補助板75の一端側が持ち上がるので、傾斜補助板75は他端側が一端側よりも下位になるように傾斜する。この状態で前記のように上側のロールフィルム45を一方向Fへ押し込む際、上側のロールフィルム45は、傾斜補助板75の傾斜に沿って上昇しながら、傾斜補助板75の他端側から一端側に向かって一方向Fへ押し込まれる。このため、上側のロールフィルム45は両支持ローラ58から上方へ離間した状態で押し込まれることになり、上側のロールフィルム45が両支持ローラ58に摺接しながら押し込まれる場合に比べて摩擦抵抗が減り、上側のロールフィルム45を押し込むのに要する力を軽減することができ、容易に上側のロールフィルム45を押し込むことができる。
【0053】
尚、支持ローラ58の両端は、支持ローラ58と上側のロールフィルム45とが回転すべりを通常運転中に起こさないようにするため、高摩擦を得るためにゴムライニング加工されている。このように支持ローラ58の両端が高摩擦のため、上側のロールフィルム45が支持ローラ58の両端に接触した状態で、上側のロールフィルム45を一方向Fに押し込むことは困難である。また、支持ローラ58の両端間の中間部分は、低摩擦で、両端に比べて径が小さく、上側のロールフィルム45交換時に一部接触することはあるが、運転中は上側のロールフィルム45に接触しない。
【0054】
その後、上側のロールフィルム45を傾斜補助板75に載せた状態で、
図2に示すように、レバー69を元の水平な状態に押し上げて戻すと、回動部61が回転して可動ガイド60が横倒姿勢Eから起立姿勢Dに切り換えられて上側のロールフィルム45の他端をガイドすると共に、連結棒73により回動レバー74が倒れて、持ち上げられていた傾斜補助板75の一端が下降して両支持ローラ58間に退避し、上側のロールフィルム45が両支持ローラ58上に載置される。
【0055】
これにより、上側のロールフィルム45は、帯状フィルム44が送り出される際に、側方(上側のロールフィルム45の軸心方向C)にずれないように、一端が一方のブラケット56でガイドされており、他端が起立姿勢Dの可動ガイド60でガイドされる。
【0056】
図7に示すように、十分な量の帯状フィルム44が上側のロールフィルム45に巻回されている状態で、上側のロールフィルム45が支持ローラ58上に載置されて回転している場合、浮上り防止部材66の下端部は回転している上側のロールフィルム45の端面に外側方から摺接する。
【0057】
その後、真空包装作業が進んで、帯状フィルム44が上側のロールフィルム45から送り出されて使用されると、紙管65に巻回された帯状フィルム44の量が次第に減少し、上側のロールフィルム45の外径が縮小するにつれて、紙管65の位置が徐々に下降する。
図8に示すように、紙管65の位置が所定位置まで下降すると、浮上り防止部材66の下端部は、上側のロールフィルム45の端面から離脱して紙管65内に入り込み、紙管65の内壁面下部に係止し、軽くなった上側のロールフィルム45を押さえて浮き上がらないようにする。この際、浮上り防止部材66の下端部は、回転している上側のロールフィルム45の紙管65の内壁面下部に摺接する。これにより、上側のロールフィルム45の浮き上がりが防止され、上側のロールフィルム45が両支持ローラ58上から脱落するのを防止できる。これにより、上側のロールフィルム45が過剰に送り出されて上側のロールフィルム45に弛みが発生するのを防止することができ、上側のロールフィルム45が支持ローラ58に巻き付く等の送り出し事故を防ぐことができる。
【0058】
上側のロールフィルム45を使い切って、紙管65に巻回された帯状フィルム44が無くなると、紙管65の回転を停止し、
図9に示すように、レバー69を下方に倒して前記と同様に、可動ガイド60を起立姿勢Dから横倒姿勢Eに切換え、傾斜補助板75により紙管65の一端側を持ち上げて両案内ローラ70に沿わせながら紙管65を他方向Gへ引き出す。
【0059】
この際、可動ガイド60は横倒姿勢Eに切換えられているため、可動ガイド60が使用済みの紙管65の引き出し作業の妨げになることはない。このとき、前記のように傾斜補助板75は他端側が一端側よりも下位になるように傾斜し、紙管65の一端側が傾斜補助板75により持ち上げられているため、紙管65は、傾斜補助板75の傾斜に沿って下降しながら、傾斜補助板75の一端側から他端側に向かって他方向Gへ引き出される。このため、紙管65を容易に両支持ローラ58上から外側方に引き出すことができる。
その後、新規の上側のロールフィルム45を補充する場合は前記の通りである。
【0060】
次は、搬入用コンベア40について説明する。
図1,
図11〜
図13に示すように、搬入用コンベア40は、バーコンベアを使用している。バーコンベアは、駆動モータ41で回転する駆動軸79(回転軸の一例)と従動軸89とに設けられた左右一対のスプロケット80にそれぞれチェン81が架け渡され、これら両チェン81間に多数のバー82が所定の間隔を開けて搬送方向Aと直角に架設されている。前記のようにバーコンベアはバー82とバー82との間に隙間86が開いているので、包装体の溶着縁がこのバー82間の隙間86に入り込み搬送用ベルト42側に乗り移る際に搬入用コンベア40と搬送用ベルト42との間に巻き込まれてしまう虞がある。
【0061】
本発明では、
図11〜
図13に示すように、駆動軸79にスペーサガイド84が設けられている。スペーサガイド84は、駆動軸79が挿入される合成樹脂製の筒状パイプ87と、バー82とバー82との隙間86に嵌まり込む複数のリブ83と、バー82が嵌まり込む複数の溝85とを有している。これらリブ83と溝85とはそれぞれ、筒状パイプ87の外周に、交互に、長手方向に形成されている。
【0062】
これによると、搬入用コンベア40の駆動軸79が回転駆動することにより、スペーサガイド84のリブ83がバー82とバー82との隙間86に嵌まり込んだ状態で、スペーサガイド84が駆動軸79と共に回転する。これにより、バー82とバー82との隙間86がスペーサガイド84のリブ83で閉じられるため、包装体の溶着端縁がバー82とバー82との隙間86に入り込むのを防ぐことができ、包装体の巻き込みを防止することができる。