特許第6362404号(P6362404)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6362404
(24)【登録日】2018年7月6日
(45)【発行日】2018年7月25日
(54)【発明の名称】加熱調理器
(51)【国際特許分類】
   F24C 3/12 20060101AFI20180712BHJP
   F24C 1/00 20060101ALI20180712BHJP
【FI】
   F24C3/12 X
   F24C3/12 C
   F24C1/00 360G
   F24C1/00 370A
【請求項の数】5
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2014-98534(P2014-98534)
(22)【出願日】2014年5月12日
(65)【公開番号】特開2015-215132(P2015-215132A)
(43)【公開日】2015年12月3日
【審査請求日】2017年5月11日
(73)【特許権者】
【識別番号】000115854
【氏名又は名称】リンナイ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100111257
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 栄二
(74)【代理人】
【識別番号】100110504
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 智裕
(72)【発明者】
【氏名】林 周作
【審査官】 沼田 規好
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−213649(JP,A)
【文献】 実開昭62−135003(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24C 3/12
F24C 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケース本体内に、
被調理物を加熱する加熱室と、
加熱室の下方に隣接配置され、外部から取り込んだ空気とガスとを燃焼させることにより熱気を発生させるバーナが収容された燃焼室と、
外部の空気を取り込み、燃焼室で発生させた熱気を加熱室に送り込んで循環させる循環ファンと、
加熱室と連通し、被調理物から発生する油煙等の排気をケース本体外に排出する排気通路と、
バーナの異常燃焼を判定するための温度検知手段と、を備え、
燃焼室は、バーナよりも熱気の流路の下流側に、熱気を加熱室に送り込むための連通口が形成された上板を有し、
燃焼室の上板は、外上板と、外上板に添設された内上板とを有し、外上板と内上板との間には、循環ファンの回転によって取り込まれた空気が流れる送風路が、熱気の流路とは区画されて形成されており、
外上板には、循環ファンの回転によってケース本体内に取り込まれた空気を送風路内に流入させる外流入口が形成され、
温度検知手段は、連通口近傍であって、バーナの燃焼炎で直接炙られないように燃焼室の上板に設けられた隔離部内に配置されており、
隔離部は、循環ファンの回転によってケース本体内に取り込まれ、外流入口から送風路に流入する空気が流通するように形成されている加熱調理器。
【請求項2】
ケース本体内に、
被調理物を加熱する加熱室と、
加熱室の下方に隣接配置され、外部から取り込んだ空気とガスとを燃焼させることにより熱気を発生させるバーナが収容された燃焼室と
外部の空気を取り込み、燃焼室で発生させた熱気を加熱室に送り込んで循環させる循環ファンと、
加熱室と連通し、被調理物から発生する油煙等の排気をケース本体外に排出する排気通路と、
バーナの異常燃焼を判定するための温度検知手段と、を備え
燃焼室は、バーナよりも熱気の流路の下流側に、熱気を加熱室に送り込むための連通口が形成された上板を有し、
燃焼室の上板は、外上板と、外上板に添設された内上板とを有し、外上板と内上板との間には、循環ファンの回転によって取り込まれた空気が流れる送風路が、熱気の流路とは区画されて形成されており、
温度検知手段は、送風路の下流側の連通口近傍であって、バーナの燃焼炎で直接炙られないように燃焼室の内上板に形成された隔離部内に配置されており
燃焼室内には、隔離部よりも送風路の上流側に、循環ファンの回転によって燃焼室内に取り込まれた空気を送風路内に流入させる内流入口が形成され、
隔離部は、循環ファンの回転によって燃焼室内に取り込まれ、内流入口から送風路に流入する空気が流通するように形成されている加熱調理器。
【請求項3】
請求項2に記載の加熱調理器において、
外上板には、循環ファンの回転によってケース本体内に取り込まれた空気を送風路内に流入させる外流入口が形成され、
隔離部は、循環ファンの回転によって燃焼室内に取り込まれ、外流入口及び内流入口から送風路に流入する空気が流通するように形成されている加熱調理器。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の加熱調理器において、
内上板は、送風路を流れる空気を燃焼室内の熱気の流路に流出させる流出口を有し、
隔離部は、流出口に近接して設けられている加熱調理器。
【請求項5】
請求項〜4のいずれか1項に記載の加熱調理器において、
送風路は、送風路を流れる空気が隔離部に向かうように、外流入口及び/または内流入口と隔離部との間で、部分的に送風路を狭める狭小部を有する加熱調理器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バーナが配設された燃焼室と被調理物を調理する加熱室とを有する加熱調理器に関する。特に、本発明は、燃焼室内のバーナの異常燃焼を早期に検知可能なビルトイン式の加熱調理器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、魚などを焼くために、被調理物を収容する加熱室内にガス燃焼式のバーナあるいは電気ヒータなどの直接加熱手段を配設してグリル調理を行う加熱調理器が知られている。この直接加熱手段を有する加熱調理器によれば、高温で被調理物を調理することができるため、被調理物にしっかりと焦げ目をつけることができ、仕上がり時の見栄えに優れる一方、被調理物の種類や大きさによっては焼きムラが生じ易く、また加熱室内にバーナなどの突出物が配設されるため、掃除時のお手入れが難しい。
【0003】
上記観点から、加熱室とは別に、熱気を発生させるバーナを配設した燃焼室を加熱室の下方に設け、発生させた熱気を循環ファンにより加熱室に送り込み循環させて被調理物を加熱調理するビルトイン式の加熱調理器を本出願人は先に提案した(特許文献1)。この加熱調理器によれば、バーナを加熱室内に設ける場合に比べて、被調理物に焼きムラが生じ難く、被調理物の内部まで均一に焼き上げることが可能となる。また、熱気を循環させることで、加熱室内全体に熱を迅速に行き渡らせることができるから、短時間の調理が可能となる。さらに、加熱室内にバーナなどの突出物が配設されないから、加熱室内のお手入れも容易に行うことができる。
【0004】
ところで、ビルトイン式の加熱調理器では、スペース的な制約が厳しく、加熱室の下方に燃焼室を配置した場合、上下方向の寸法に余裕がなくなり、一定の大きさの被調理物を調理するために加熱室の内容積を最大限確保しようとすると、加熱室と燃焼室とを隣接して配置させるとともに、燃焼室の高さを低くする必要がある。それゆえ、燃焼室内に外部の空気を取り込む給気口や加熱室から油煙等を含む排気を排出させる排気口が埃や油等により閉塞して、燃焼室内に外部の空気が取り込まれ難くなると、燃焼室内を流通する空気量が減少して、燃焼室が過熱されてしまうという問題がある。特に、排気口などのバーナよりも熱気の流路の下流側で閉塞が生じても、循環ファンが回転していれば、構成部品間の隙間から部分的に排気が排出されるため、直ちに燃焼室内に取り込まれる空気量は減少しないが、燃焼室内に取り込まれる空気量に直接影響する給気口などの給気経路が閉塞した場合、短時間で燃焼室内の温度が上昇して燃焼室を構成する金属部材の劣化や変形などが生じる可能性がある。また、閉塞が進行すると、設定回転数に応じた循環ファンの風量が得られなくなるから、不完全燃焼になる虞もある。このため、燃焼室内のバーナの異常燃焼を早期に検知することが望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2013−213649号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、燃焼室でバーナを燃焼させることにより発生させた熱気を加熱室に循環させて被調理物を加熱調理する加熱調理器において、外部の空気を燃焼室内に取り込むための給気口や加熱室から排気を外部へ排出させる排気口などの閉塞によるバーナの異常燃焼を、安価な温度検知手段を用いて、安定して早期に検知することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、
ケース本体内に、
被調理物を加熱する加熱室と、
加熱室の下方に隣接配置され、外部から取り込んだ空気とガスとを燃焼させることにより熱気を発生させるバーナが収容された燃焼室と、
外部の空気を取り込み、燃焼室で発生させた熱気を加熱室に送り込んで循環させる循環ファンと、
加熱室と連通し、被調理物から発生する油煙等の排気をケース本体外に排出する排気通路と、
バーナの異常燃焼を判定するための温度検知手段と、を備え、
燃焼室は、バーナよりも熱気の流路の下流側に、熱気を加熱室に送り込むための連通口が形成された上板を有し、
燃焼室の上板は、外上板と、外上板に添設された内上板とを有し、外上板と内上板との間には、循環ファンの回転によって取り込まれた空気が流れる送風路が、熱気の流路とは区画されて形成されており、
外上板には、循環ファンの回転によってケース本体内に取り込まれた空気を送風路内に流入させる外流入口が形成され、
温度検知手段は、連通口近傍であって、バーナの燃焼炎で直接炙られないように燃焼室の上板に設けられた隔離部内に配置されており、
隔離部は、循環ファンの回転によってケース本体内に取り込まれ、外流入口から送風路に流入する空気が流通するように形成されている加熱調理器が提供される。
【0008】
上記加熱調理器では、燃焼室の上板に燃焼室内のバーナで発生させた熱気を加熱室に送り込むための連通口が形成されているから、循環ファンを回転させると、燃焼炎が循環ファンに引っ張られてバーナよりも熱気の流路の下流側の連通口に向かって形成され、連通口近傍の燃焼室の上板が最も加熱される。従って、連通口近傍の温度に基づいてバーナの異常燃焼を検知するためには、高耐熱性の高価な温度センサを使用する必要がある。しかしながら、上記加熱調理器では、燃焼室の上板に形成した隔離部内に温度検知手段を設けているから、バーナの燃焼炎に直接炙られない状態で、高温に加熱される燃焼室の連通口近傍の温度を検知することができる。また、温度検知手段は、燃焼炎によって直接炙られないように隔離部内に配置されているから、循環ファンによって燃焼炎がふらついても、検知する温度の変化が少ない。そして、上記隔離部は、循環ファンの回転によって取り込まれた低温の空気が流通するように形成されているから、バーナの異常燃焼が生じて、燃焼室内の温度が上昇しても、隔離部内の温度が過度に上昇するのを抑えることができる。
【0009】
また、上記加熱調理器では、燃焼室の上板が外上板と内上板の二重構造を有し、温度検知手段が内上板に形成された隔離部に設けられているから、燃焼炎に炙られない状態で燃焼室内の連通口近傍の温度を検知することができる。また、燃焼室内に配置された温度検知手段は、高温のバーナの熱気に晒される可能性があるが、上記加熱調理器では、外上板と内上板との間に循環ファンの回転によって取り込まれた空気が流れる送風路が熱気の流路とは区画されて形成されており、外上板にはケース本体内に取り込まれた空気を送風路内に流入させる外流入口が形成されているから、燃焼室内の上方に低温の空気が流れる領域を形成することができ、温度検知手段は高温の熱気に晒されない状態で燃焼室内の連通口近傍の温度を検知することができる。そして、隔離部は、ケース本体内に取り込まれた空気が送風路を通って流通するように形成されているから、低温の空気で温度検知手段を冷却することができる。これにより、燃焼室内に温度検知手段が配置されている場合でも、温度検知手段が高温に過熱されるのを防止できる。
【0010】
また、本発明によれば、
ケース本体内に、
被調理物を加熱する加熱室と、
加熱室の下方に隣接配置され、外部から取り込んだ空気とガスとを燃焼させることにより熱気を発生させるバーナが収容された燃焼室と
外部の空気を取り込み、燃焼室で発生させた熱気を加熱室に送り込んで循環させる循環ファンと、
加熱室と連通し、被調理物から発生する油煙等の排気をケース本体外に排出する排気通路と、
バーナの異常燃焼を判定するための温度検知手段と、を備え
燃焼室は、バーナよりも熱気の流路の下流側に、熱気を加熱室に送り込むための連通口が形成された上板を有し、
燃焼室の上板は、外上板と、外上板に添設された内上板とを有し、外上板と内上板との間には、循環ファンの回転によって取り込まれた空気が流れる送風路が、熱気の流路とは区画されて形成されており、
温度検知手段は、送風路の下流側の連通口近傍であって、バーナの燃焼炎で直接炙られないように燃焼室の内上板に形成された隔離部内に配置されており
燃焼室内には、隔離部よりも送風路の上流側に、循環ファンの回転によって燃焼室内に取り込まれた空気を送風路内に流入させる内流入口が形成され、
隔離部は、循環ファンの回転によって燃焼室内に取り込まれ、内流入口から送風路に流入する空気が流通するように形成されている加熱調理器が提供される。
【0011】
上記加熱調理器では、燃焼室内に取り込まれた空気を送風路内に流入させる内流入口が形成されているから、外流入口と同様に、送風路に積極的に低温の空気を供給することができ、温度検知手段を効率的に冷却することができる。
【0012】
上記内流入口を有する加熱調理器において、好ましくは、
外上板には、循環ファンの回転によってケース本体内に取り込まれた空気を送風路内に流入させる外流入口が形成され、
隔離部は、循環ファンの回転によって燃焼室内に取り込まれ、外流入口及び内流入口から送風路に流入する空気が流通するように形成される。
【0013】
上記加熱調理器において、好ましくは、
内上板は、送風路を流れる空気を燃焼室内の熱気の流路に流出させる流出口を有し、
隔離部は、流出口に近接して設けられる。
【0014】
上記加熱調理器によれば、内上板が、送風路を流れる空気を燃焼室内の熱気の流路に流出させる流出口を有しているから、循環ファンを回転させると、送風路を流れる空気が流出口に引っ張られる。従って、温度検知手段が配置される隔離部をこの流出口に近接して設けることにより、送風路を流れる空気を隔離部に導くことができるから、より効率的に温度検知手段を冷却することができる。
【0015】
上記加熱調理器において、好ましくは、
送風路は、送風路を流れる空気が隔離部に向かうように、外流入口及び/または内流入口と隔離部との間で、部分的に送風路を狭める狭小部を有する。
【0016】
上記加熱調理器によれば、送風路を流れる空気が隔離部に向かうように、外上板と内上板との間に送風路が部分的に狭くなる狭小部が形成されているから、さらに効率的に隔離部に低温の空気を流通させることができる。
【発明の効果】
【0017】
以上のように、本発明によれば、バーナの異常燃焼を検知するための温度検知手段を、燃焼室の連通口近傍であって、燃焼室の上板に形成された隔離部内に配置するとともに、隔離部に低温の空気が流通するように構成したから、スペース的な制約で加熱室と燃焼室とが隣接配置されて、燃焼室が高温に加熱されるビルトイン式の加熱調理器でも、高耐熱性の高価な温度センサを使用することなく、汎用の安価な温度センサを用いて、異常燃焼時の温度上昇を安定して早期に検知することができる。従って、本発明によれば、給気経路や排気経路が部分的に閉塞した場合でも、燃焼室が過熱される前にバーナの燃焼を停止させることができ、バーナの異常燃焼による燃焼室を構成する金属部材の劣化や変形を防止できるとともに、高い安全性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の実施の形態に係る加熱調理器がシステムキッチンの開口部に収容される状態の一例を示す概略分解斜視図である。
図2】本発明の実施の形態における加熱調理器を示す概略断面斜視図である。
図3】本発明の実施の形態における加熱調理器の後方部分を示す概略要部拡大横断面図である。
図4】本発明の実施の形態における加熱調理器の燃焼室を示す概略分解斜視図である。
図5】本発明の実施の形態における加熱調理器の燃焼室を示す概略要部拡大斜視図である。
図6】本発明の実施の形態における加熱調理器の燃焼室を示す概略側方部拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1は、本実施の形態の加熱調理器が収容されるシステムキッチンの一例を示す概略分解斜視図であり、図2は、加熱調理器の加熱室周辺を示す概略断面斜視図である。なお、図2では、煩雑化を避けるため、コンロバーナなどのコンロ本体部は省略されている。
【0020】
本実施の形態の加熱調理器は、システムキッチンのカウンタートップKの開口K1に、コンロ本体100が落とし込み状態で組み込まれるビルトイン式のガスコンロであり、コンロ本体100と、コンロ本体100の上方開放部を覆う天板200とを具備する。
【0021】
コンロ本体100の外郭を構成するケース本体120は、所定形状に成形された複数枚の板金が螺子止めやカシメなどの接合手段で固定されて構成されている。コンロ本体100内には、左右に並設された2つのコンロバーナ310,310を有するガスコンロ部300と、ガスコンロ部300の下方に、遮熱金属板400を介して被調理物を収容する加熱室(オーブン庫)3aと、加熱室3aのさらに下方に、燃焼室3bとが配設されている。また、天板200の後方には、後述する排気通路5のダクト開口55と通風路8の排出口85が臨む排気口220が開設されている。なお、本明細書では、加熱室3aの開閉扉32側と奥側とが対向する方向を前後方向、加熱室3aの幅方向を左右方向、加熱室3aの高さ方向を上下方向という。
【0022】
加熱室3aは、コンロ本体100の左寄りで横長に設けられており、開閉扉32を開閉することにより、加熱室3a内に被調理物を出し入れできるようになっている。具体的には、開閉扉32を前方に回動させると、プレート13を引き出せる構成となっており、引き出されたプレート13の上に、例えば、魚等の被調理物を載置した後、開閉扉32を後方に回動させることによって被調理物が加熱室3a内に収容される。また、開閉扉32の右側には、コンロ調理やオーブン調理を行うための点消火スイッチなどのスイッチ類と、操作パネル110の下方を押圧することにより前方に開放する操作ユニット(図示せず)とが設けられている。
【0023】
図2に示すように、加熱室3aは、天井部を構成する上壁33と、下壁34と、左右の側壁35と、後方(奥側)の後壁36とを有し、前面は開閉扉32によって前方に開放可能に閉塞されている。また、加熱室3aの上壁33の後方中央部には、上壁33の上方に形成される排気通路5を介してダクト開口55に連通する多数の排気孔33aが形成されている。
【0024】
図2、及び図3に示すように、加熱室3aの後壁36には、中央部に加熱室3a内の熱気を取り込むための多数の吸込口31が形成されており、その左右両側にそれぞれ多数の吹出口21が形成されている。さらに、左右の吹出口21,21間の吸込口31が形成されている領域を除いた後壁36の後面中央部には、前後開口部38a,38bを有し、下方に開放した内部通路を形成する熱気通路部材38が添設されている。熱気通路部材38の下方は、後述する燃焼室3bの上板71に開設された連通口75に連通している。従って、熱気通路部材38の前後壁の間に、下方の燃焼室3bの連通口75と連通し、燃焼室3bで発生させた熱気を加熱室3aに供給する熱気通路44が形成される。
【0025】
熱気通路部材38の後方には、後開口部38bと連通する開口部60aを有し、熱気通路44を囲み、加熱室3aの後壁36に形成されている左右の吹出口21に連通する略コ字状の内部通路を有する循環ファンケース60が添設されている。なお、循環ファンケース60の後面は、モータ4の回転軸が挿通される挿通部以外は閉塞されている。これにより、開口部60aを介して熱気通路44と連通するとともに、加熱室3aの後壁36の左右両側に設けられた吹出口21と連通する循環用通路61が形成される。この循環用通路61に、外部の空気を取り込むとともに、加熱室3a内に熱気を強制的に循環させるための循環ファン6が配設されている。
【0026】
加熱室3aの下方に隣接して配置されている燃焼室3bは、燃焼室3bの天井部を構成する上板71と、上板71の下方に対向配置された底板72と、左右の側板74(図4参照)と、後板73とを備え、前方に開放した略矩形箱状に形成されている。
【0027】
これをより詳細に説明すると、図2、及び図4に示すように、燃焼室3bは、バーナ43が設置される本体部700と、本体部700の上方を覆い、前後方及び下方に開放する外カバー部720と、燃焼室3bの後方で、本体部700と外カバー部720との間に配設され、前方及び下方に開放する内カバー部740とを備える。そして、本体部700の上方及び側方を外カバー部720で覆うことにより、前方に外部の空気が取り込まれる給気口76が形成されている。
【0028】
本体部700は、略矩形状の底板72と、底板の72の後端から上方に立設する後板73とを備える。また、底板72上面の前後方向略中央部には、一方側方にガスが供給されるガス供給口43dを有し、後方に向かって炎孔43cが開口するバーナ43が横向きで配設されている。さらに、バーナ43と後板73との間には、底板72から斜め上後方に円弧状に延在する誘導板703が設けられている。この誘導板703は、内カバー部740によって上方から覆われている(図5参照)。
【0029】
本実施の形態におけるバーナ43は、プレス加工された1枚の板材を折り曲げて成形されており、後方に向かって開口する多数のスリット状の炎孔43cが左右方向に所定間隔で配列されているバーナボディ部43aと、バーナボディ部43aから側方に連設され、燃焼室3bの側板74を貫通するベンチュリ部43bとを備える。
【0030】
外カバー部720は、燃焼室3bの外郭を構成する略矩形状の外上板71aと、左右の側板74とを備える。外上板71aの後端部には、左右方向の略全幅に渡って楕円状の外連通口721が開設されている。また、外連通口721の周囲には、上方に向かって立設する外挿入片722が形成されている。この外挿入片722は、燃焼室3bの上方に加熱室3aと熱気通路部材38とを配設した際に、熱気通路部材38の前後壁の間に挿入される。
【0031】
外上板71aの外連通口721よりも前方には、ケース本体120に取り込まれた外部の空気を外上板71aと内上板71bとの間に形成される送風路90(図6参照)に流入させる外流入口725が左右方向に複数開設されている。また、外上板71aの外連通口721と外流入口725との間、及び外流入口725と後述する内上板71bの内流入口745との間にはそれぞれ、外連通口721と略同一の幅で下方に膨出させた膨出部726,727が形成されている。
【0032】
外カバー部720の一方の側板74には、バーナ43のガス供給口43dを側方に露出させるためのバーナ用の切り欠き部730と、側方から点火プラグ790を挿設するための点火プラグ用の切り欠き部731とがそれぞれ所定形状で形成されている。また、これらの切り欠き部730,731よりも後方であって、外連通口721の前縁側方の側板74には、後述する内上板71bに形成された凹み部750と連通する温度センサ用の配設孔732が開設されている。この側方の配設孔732から燃焼室3b内に向かって、温度センサ800(図5参照)の感熱部が突出するように配設される。なお、上記切り欠き部730,731を除いた側板74の下方周縁には、本体部700と接合するためのフランジ片735が連設されている。
【0033】
外上板71aの前後方向の大きさは、本体部700の底板72と略同一の大きさに形成されており、左右方向の大きさは、バーナ43の幅と略同一の幅で、バーナ43のガス供給口43dにガスを供給するためのノズル(図示せず)が本体部700上に配置されるよう、本体部700よりも若干小さめに形成されている。
【0034】
内カバー部740は、前方側が幅広の略台形状の内上板71bと、内上板71bの左右両端から下方に折り曲げられた左右折り曲げ片744と、内上板71bの後端から下方に折り曲げられた後方折り曲げ片743とを備える。また、内上板71bの後端部には、左右方向の略全幅に渡って、既述した外連通口721の内径と略同一の大きさを有する楕円状の内連通口741が開設されている。さらに、内連通口741の周囲には、上方に向かって立設する内挿入片742が形成されている。この内挿入片742は、既述した外上板71aの外連通口721内に挿入される。従って、本実施の形態では、外連通口721と内連通口741とによって燃焼室3b内で発生させた熱気を上方の熱気通路44に送り込む連通口75が形成される。また、内カバー部740は、上方から上記誘導板703を覆う態様でバーナ43より後方の燃焼室3b内に配設されており、従って、内カバー部740と誘導板703とで囲まれた空間内にバーナ43で発生させた燃焼排気の熱気が後方に流れる熱気の流路が形成される。
【0035】
内上板71bは、バーナ43の後端部近傍から後板73に向かって延在している。また、内上板71bの左右方向の大きさは、内カバー部740が外カバー部720で覆われて燃焼室3b内に配置されるように、外カバー部720の側板74間の内幅より若干短く形成されている。さらに、左右折り曲げ片744は、内カバー部740が誘導板703の上方に配設され、さらに外カバー部720が内カバー部740の上方に配設されたとき、連通口75よりも前方の外上板71aと内上板71bとの間に所定の高さの空間が形成される長さに形成されている。そして、外カバー部720と内カバー部740とは、内カバー部740の上方が外カバー部720で覆われると、外連通口721周囲の下面と内連通口741周囲の上面とが接触するように形成されている。従って、本実施の形態では、燃焼室3b内には、連通口75よりも前方であって、外上板71aの下面と内上板71bの上面との間に、下方の熱気の流路と区画された領域が形成され、循環ファン6の回転によって上記領域にケース本体120内や燃焼室3b内に取り込まれた空気が流れる送風路90(図6参照)が形成される。
【0036】
内上板71bの前端部は上方に折り曲げられ、その上面が対向する外上板71aの下面と当接するように形成されているとともに、折り曲げ部分には、外上板71aと内上板71bとの間に形成される送風路90に連通する内流入口745が左右方向に複数開設されている。従って、循環ファン6の回転によって前方の給気口76から燃焼室3b内に取り込まれた外部の空気は、燃焼用二次空気としてバーナ43に供給されるとともに、その一部が内流入口745を通って送風路90に流入する。なお、内流入口745は、内カバー部740が外カバー部720で覆われたときに、外上板71aに開設されている外流入口725よりも送風路90の上流側に位置するように形成されている。
【0037】
内連通口741の前縁側方には、内上板71bの一部を下方に膨出させた凹み部750が形成されている。この凹み部750には、既述した側板74の配設孔732から温度センサ800の感熱部が突出するように配設される。従って、本実施の形態では、内上板71bに形成された凹み部750が、温度検知手段を配置する隔離部を構成する。
【0038】
凹み部750の後方には、内上板71bと誘導板703との間に形成される下方の熱気の流路に送風路90を流れてきた空気を流出させる流出口751が開設されている。従って、循環ファン6を回転させると、送風路90内の空気が流出口751に引っ張られ、凹み部750内に空気が流通しやすくなる。また、既述した外上板71aに形成された膨出部726,727により、送風路90は左右方向の中央部で狭められているから、通気抵抗の少ない側方へ流れやすくなる。このため、送風路90を流れる空気がより側方に形成された凹み部750に向かって流れやすくなる。
【0039】
図2に戻って、本実施の形態の循環ファン6は、バーナ43よりも熱気の流路の下流側に配置されている吸込み式の循環ファンである。この循環ファン6は、後方に位置するモータ4の回転軸の先端に固定されているとともに、後壁36の中央の吸込口31、前後開口部38a,38b及び開口部60aの形成域に対応する位置に設置されている。従って、モータ4に通電して循環ファン6を回転させると、後壁36に形成された吸込口31を介して加熱室3a内の熱気が循環用通路61に吸い込まれるとともに、下方の燃焼室3bで発生させた熱気が熱気通路44を通って開口部60aから循環用通路61に吸い込まれる。そして、吸い込まれた熱気は、後壁36の左右両側に位置する吹出口21から加熱室3a内に送り出される。これにより、加熱室3a内に熱気が強制的に循環され、加熱室3a内の温度を急速に上昇させて、効率よく温度を均一化することができ、加熱室3a内に収容させた魚や肉等の被調理物をオーブン調理することができる。
【0040】
循環用通路61を構成する循環ファンケース60の後方には、モータ4が収容されたモータ室40が設けられている。モータ室40は、前後方向に開口を有する筒状のモータケース42から構成されており、モータケース42の前方は、隣接して配設された冷却ファンケース41の開口部41aと連通し、後方に設けられた空気導入孔150は、外部から空気が取り込まれるようにケース本体120に設けられた開口部と連通している。
【0041】
冷却ファンケース41は、循環ファンケース60とモータケース42との間に配設されており、冷却ファンケース41内には、モータ4の回転軸の軸方向中間部に固定された冷却ファン7が収容されている。このモータ4の回転軸が挿通されている開口部41aは、モータ室40と冷却ファンケース41内が連通するようにモータ4の回転軸の径よりも大きく形成されている。また、冷却ファンケース41の底面及び両側面の前端部は、循環ファンケース60の後面と接合されて閉塞されている。さらに、図示しないが、冷却ファンケース41は、前方から見て右側に張出すように冷却ファン7の径よりも大きく形成されており、その張り出した側方上部は、冷却ファン7によって空気導入孔150から取り込んだ空気を排気ダクト9によって形成される通風路8を介して排出口85から外部に排出するために上方に開放している。
【0042】
既述したように、加熱室3aの天井部を構成する上壁33の後方には、排気孔33aと連通する排気通路5が形成されている。この排気通路5は、上壁33と所定間隔、離間して対向し、さらに後方へ水平方向に延びる排気カバー51と、排気カバー51と対向配置され、後方へ水平方向に延びるとともに、折り曲げられてダクト開口55に向かって上方に延びる仕切り板52とから構成されている。この仕切り板52の上端は、排気通路5の下流端及び通風路8の下流端を形成している。また、排気通路5のダクト開口55及び通風路8の排出口85は、天板200に形成された排気口220に連通している。これにより、コンロ本体100の後方において、通風路8は、仕切り板52により排気通路5と隣接して区画分離された状態で配設され、排気通路5からの排気と通風路8からの空気は、単一の排気口220から外部に排出される。
【0043】
本実施の形態のガスコンロで加熱調理を行うために、魚や肉等の被調理物を加熱室3a内に収容し、開閉扉32を後方へ回動させた後、図示しない調理スタートスイッチをオンすると、モータ4が駆動し、循環ファン6の回転が開始されて、給気口76から燃焼室3b内に外部の空気が取り込まれる。そして、循環ファン6の回転数が所定回転数になると、図示しないノズルからガス供給口43dにガスが供給されるとともに、それに伴って燃焼用一次空気がガス供給口43dに供給されて混合され、混合ガスが炎孔43cから噴出される。さらに、循環ファン6の回転によって給気口76から燃焼室3b内に取り込まれた外部の空気は、燃焼用二次空気として炎孔43cから噴出する混合ガスと混合される。そして、点火プラグ790による点火が行われると、バーナ43の炎孔43cに燃焼炎が形成され、燃焼排気の熱気が後方に向かって放出される。
【0044】
このとき、発生させた熱気は、循環ファン6の回転によって連通口75に引っ張られるため、燃焼室3b内の後方では、内上板71bと誘導板703との間を通って連通口75に繋がる熱気の流路が形成され、それに伴って炎孔43cに形成されている燃焼炎も、燃焼室3bの後方上部の連通口75に向かって延びるように形成される。その結果、燃焼室3bの上板71に形成された連通口75の前方周辺(本実施の形態では、内連通口741の前方周辺)が燃焼炎によって直接炙られ、最も高温に加熱される。例えば、従来の燃焼室の構造を有するガスコンロで、連通口75前方の温度は、正常燃焼時でも350〜400℃であり、給気口76が部分的に閉塞した異常燃焼時には、燃焼室3b外であっても600℃以上となる。このため、このような異常燃焼時の高温を検知するためには、高耐熱性の高価な温度センサを使用する必要がある。
【0045】
しかしながら、本実施の形態のガスコンロでは、燃焼室3bの上板71を外上板71aと内上板71bとの二重構造とし、連通口75近傍であるが、内上板71bに形成した凹み部750内に温度センサ800を設けているから、燃焼室3b内であってもバーナ43の燃焼炎に直接炙られない状態で、高温に加熱される燃焼室3bの連通口75近傍の温度を検知することができる。また、温度センサ800が燃焼炎に直接炙られないから、循環ファン6によって燃焼炎がふらついても、安定して連通口75近傍の温度を検知することができる。さらに、燃焼室3b内の後方には連通口75に向かって熱気の流路が形成されるため、燃焼室3b内に温度センサ800を配置すると、高温の熱気によっても温度センサ800が加熱される。しかしながら、本実施の形態では、上板71を二重構造とし、外上板71aと内上板71bとの間の低温の空気が流れる送風路90を下方の熱気の流路とは区画して形成しているから、温度センサ800が高温の熱気に晒されるのも防ぐことができる。これにより、連通口75前方の温度センサ800近傍の温度は、正常燃焼時で200℃程度に、給気口76が80%程度、部分的に閉塞した異常燃焼時でも300℃程度に抑えることができる。
【0046】
また、外上板71aにはケース本体120内と連通する外流入口725が形成されており、内上板71bには燃焼室3b内と連通する内流入口745が形成されているから、循環ファン6を回転させると、ケース本体120内に取り込まれた外部の空気や、燃焼室3bの給気口76から取り込まれた外部の空気が、これらの流入口725,745を介して外上板71aと内上板71bとの間に流入し、後方の凹み部750に向かって流れる送風路90が形成される。これにより、高温に加熱される燃焼室3b内の連通口75近傍であるが、送風路90内に設けられた凹み部750内の温度を低下させることができ、凹み部750に配置されている温度センサ800が過熱されるのを防止できる。
【0047】
さらに、凹み部750よりも送風路90の上流側には、外上板71aに形成されている膨出部726,727によって左右方向中央部に送風路90の高さを狭める狭小部が形成されるから、送風路90を流れる空気は通気抵抗の低い凹み部750が形成されている側方に向かって流れやすくなる。そして、凹み部750の下流側には内上板71bの下方と連通する流出口751が形成されているから、循環ファン6を回転させると、送風路90を流れる空気が凹み部750に引っ張られ、さらに流出口751を介して燃焼室3b内の熱気の流路に導かれやすくなる。これにより、凹み部750に低温の空気をより効率よく流通させることができ、凹み部750に配置された温度センサ800をさらに効果的に冷却することができる。
【0048】
従って、本実施の形態のガスコンロによれば、加熱室3aと燃焼室3bとが上下に隣接配置され、燃焼室3bの連通口75近傍の上板71が高温に加熱されるビルトイン式のガスコンロであっても、バーナ43の異常燃焼を検知するための温度センサ800として、従来公知のサーミスタなどの安価な温度センサを使用することができるとともに、安定して早期にバーナ43の異常燃焼を検知することができる。これにより、燃焼室3bを構成する金属部材の劣化や変形を安価に防止できるとともに、高い安全性を確保できる。
【0049】
(その他の実施の形態)
(1)上記実施の形態では、温度検知手段を連通口の前縁側方に配置しているが、加熱されやすい連通口近傍であれば、左右方向中央部に配置してもよいし、連通口の後縁側方に配置してもよい。
(2)上記実施の形態では、送風路を狭める狭小部を形成するために、外上板に下方に膨出する膨出部が形成されているが、内上板に上方に膨出する膨出部を設けてもよいし、他の部材により狭小部を形成してもよい。
(3)上記実施の形態では、燃焼室内に形成されている送風路に燃焼室内に取り込まれた外部の空気を流入させるための内流入口を内上板に開設しているが、内上板の前端部を外上板と離間して配置させることにより内流入口を形成してもよい。また、内流入口は、高温の熱気が送風路に流入しないように熱気の流路より前方に設けられていれば、バーナより上流側の給気口近傍まで延設した内上板に形成してもよい。
(4)上記実施の形態では、燃焼室の上板を、外上板と内上板の二重構造とし、内上板の側方に温度検知手段を配置する隔離部を形成しているが、一枚の上板の連通口近傍の側方を内方に変形させて隔離部を設けてもよい。このような隔離部によっても、温度検知手段が上板によって燃焼炎に直接炙られるのを防止できるとともに、循環ファンの回転によってケース本体内に取り込まれた空気により温度検知手段を冷却することができる。また、複数の内上板を設けて、三重構造以上の上板としてもよい。
(5)上記実施の形態では、内上板を外上板と略同一の幅で形成しているが、温度検知手段がバーナの燃焼炎に直接炙られるのを防止できるのであれば、外上板に部分的に内上板を添設させてもよい。
【符号の説明】
【0050】
3a 加熱室
3b 燃焼室
43 バーナ
6 循環ファン
5 排気通路
71 上板
71a 外上板
71b 内上板
725 外流入口
745 内流入口
750 凹み部(隔離部)
751 流出口
800 温度センサ(温度検知手段)
90 送風路
120 ケース本体
図1
図2
図3
図4
図5
図6