(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
A.第1実施形態
A1.グロープラグの構成
図1は、グロープラグ10の構成を示す説明図である。グロープラグ10は、ディーゼルエンジンを始めとする内燃機関(図示しない)の始動時における着火を補助する熱源として機能する加熱装置である。
【0014】
図1には、グロープラグ10の中心線CLを境界として、紙面右側にグロープラグ10の外観形状が図示され、紙面左側にグロープラグ10の断面形状が図示されている。本実施形態の説明では、グロープラグ10における
図1の紙面下側を「先端側」といい、
図1の紙面上側を「後端側」という。
【0015】
図1には、XYZ軸が図示されている。
図1のXYZ軸は、互いに直交する3つの空間軸として、X軸、Y軸およびZ軸を有する。X軸に沿ったX軸方向のうち、+X軸方向は、正の方向であり、−X軸方向は、負の方向である。Y軸に沿ったY軸方向のうち、+Y軸方向は、正の方向であり、−Y軸方向は、負の方向である。本実施形態では、Z軸は、グロープラグ10の中心線CLに沿った軸である。Z軸に沿ったZ軸方向(軸線方向)のうち、+Z軸方向は、正の方向であり、−Z軸方向は、負の方向である。+Z軸方向は、後端側に向かう方向であり、−Z軸方向は先端側に向かう方向である。
図1のXYZ軸は、他の図におけるXYZ軸に対応する。
【0016】
グロープラグ10は、中軸200と、主体金具500と、シースヒータ800とを備える。グロープラグ10は、シースヒータ800を備えることから、メタルグロープラグとも呼ばれる。本実施形態では、グロープラグ10の中心線CLは、中軸200、主体金具500、およびシースヒータ800の各部材における中心線でもある。
【0017】
グロープラグ10の中軸200は、主体金具500の内側に設けられた導体である。本実施形態では、中軸200は、中心線CLを中心とする円柱状を成す金属製の導体である。中軸200は、シースヒータ800へと電力を中継する。
【0018】
中軸200は、先端側に設けられた先端部210と、後端側に設けられた後端部290とを有する。中軸200の先端部210は、主体金具500の先端側に接合されたシースヒータ800の内側に挿入されている。中軸200の後端部290は、主体金具500の後端側から突出している。本実施形態では、後端部290には、雄ネジが形成されている。本実施形態では、後端部290には、先端側から順に、絶縁ゴム製の環状部材であるOリング460と、絶縁樹脂製の筒状部材である絶縁ブッシュ410と、金属製の筒状部材であるリング300と、金属製のナット100とが組み付けられている。
【0019】
グロープラグ10のシースヒータ800は、電気エネルギを熱エネルギに変換することによって熱を発生させる発熱装置である。シースヒータ800は、中心線CLを中心に後端側から先端側に延びた円柱状を成す。シースヒータ800は、シースチューブ810と、発熱コイル820と、制御コイル840と、絶縁粉末870とを備える。
【0020】
シースヒータ800のシースチューブ810は、中心線CLを中心に後端側から先端側に延びた円筒状を成す金属製の導体である。シースチューブ810の先端側は、閉塞された形状であり、主体金具500の先端側から突出している。シースチューブ810の先端側における内側には、発熱コイル820が接合されている。シースチューブ810の後端側は、開放された形状であり、主体金具500に圧入されている。シースチューブ810の後端側における内側には、絶縁ゴム製の筒状部材であるパッキン600を介して中軸200が挿入されている。
【0021】
本実施形態では、シースチューブ810の材質は、ニッケル基合金である。他の実施形態では、シースチューブ810の材質は、ステンレス鋼であってもよい。本実施形態では、シースチューブ810の外径は、約4.0mm(ミリメートル)である。本実施形態では、シースチューブ810の側面における肉厚は、約0.5mmである。
【0022】
シースヒータ800の発熱コイル820は、シースチューブ810の内側に設けられ、通電によって発熱するコイルである。発熱コイル820の先端側は、シースチューブ810の内側に溶接によって接合されている。発熱コイル820の後端側は、溶接によって制御コイル840に接合されている。
【0023】
シースヒータ800の制御コイル840は、シースチューブ810の内側に設けられ、発熱コイル820による発熱を制御するコイルである。制御コイル840の先端側は、溶接によって発熱コイル820に接合されている。制御コイル840の後端側は、中軸200の先端部210に接続されている。
【0024】
シースヒータ800の絶縁粉末870は、電気絶縁性を有する粉末である。本実施例では、絶縁粉末870は、酸化マグネシウム(MgO)から主に成る。絶縁粉末870は、シースチューブ810の内側に充填され、中軸200と、シースチューブ810と、発熱コイル820と、制御コイル840との各隙間を電気的に絶縁する。
【0025】
グロープラグ10の主体金具500は、中心線CLを中心に後端側から先端側へと延びた筒状を成す金属製の導体である。主体金具500は、中心線CLを中心に延びた貫通孔を構成する部位として、軸孔部510と、軸孔部520と、軸孔部530とを有する。主体金具500は、軸孔部510,520,530の他、工具係合部560と、ネジ部570と、円筒部580と、先端部590とを有する。
【0026】
主体金具500の軸孔部510は、中心線CLを中心に後端側から先端側へ向けて、シースヒータ800の外径より大きな内径を有する。軸孔部510は、中軸200およびシースヒータ800との間に空隙を形成する。
【0027】
主体金具500の軸孔部520は、軸孔部510より先端側に位置し、軸孔部520には、シースヒータ800が圧入されている。軸孔部520の内径は、シースヒータ800を圧入可能にするためシースヒータ800の外径より小さい。
【0028】
主体金具500の軸孔部530は、軸孔部520より先端側に位置し、シースヒータ800の外径より大きな内径を有する。軸孔部530は、シースヒータ800との間に空隙を形成する。
【0029】
主体金具500の工具係合部560は、グロープラグ10の取り付けおよび取り外しに用いられる工具(図示しない)に係り合うことが可能に構成された部位である。本実施形態では、工具係合部560は、XY平面に沿った断面形状が多角形(例えば、六角形)を成す外周面を有する。
【0030】
主体金具500のネジ部570は、工具係合部560より先端側に位置し、内燃機関(図示しない)に対して嵌り合う雄ネジが外周面に形成された部位である。本実施形態では、ネジ部570に形成された雄ネジの呼び径は、M8である。他の実施形態では、ネジ部570の呼び径は、M8より小さくてもよいし、M8より大きくてもよい。
【0031】
主体金具500の円筒部580は、ネジ部570より先端側に位置し、円柱状を成す部位である。主体金具500の先端部590は、主体金具500の先端側における端部である。
【0032】
図2は、主体金具500の先端側を中心にグロープラグ10の部分断面を示す説明図である。
図2では、+Y軸方向の片側断面のみが図示され、−Y軸方向の片側断面が省略されている。
【0033】
主体金具500は、素地502と、めっき層504とを有する。主体金具500の素地502は、主体金具500の各部を形成する。本実施形態では、素地502の材質は、炭素鋼である。主体金具500のめっき層504は、素地502の表面のうち、少なくとも軸孔部520の表面の一部に形成されている。本実施形態では、めっき層504は、工具係合部560から、ネジ部570、円筒部580、先端部590および軸孔部530を経て、軸孔部520の先端側に至る範囲に形成されている。本実施形態では、めっき層504の材質は、亜鉛(Zn)である。他の実施形態では、めっき層504の材質は、ニッケル(Ni)であってもよいし、亜鉛(Zn)−ニッケル(Ni)合金であってもよい。
【0034】
主体金具500は、軸孔部520の一部として、内面521と内面522とを有する。主体金具500の内面521は、素地502がシースヒータ800と直接的に接する第1の内面である。主体金具500の内面522は、素地502がめっき層504を介してシースヒータ800と接する第2の内面である。本実施形態では、内面521および内面522は、ネジ部570より先端側に位置する。
【0035】
本実施形態では、内面522は、内面521より先端側に位置する。他の実施形態では、内面522は、内面521より後端側に位置してもよい。他の実施形態では、内面522は、内面521と混在してもよい。他の実施形態では、内面521および内面522は、先端側から後端側に向けて交互に存在してもよい。他の実施形態では、内面521および内面522は、軸孔部520の内周方向にわたって交互に存在してもよい。
【0036】
主体金具500に対してシースヒータ800を挿入する作業性を向上させる観点から、内面522は、軸孔部520の部位のうちシースヒータ800の挿入を受け入れる側(本実施形態では先端側)に位置することが好ましい。めっき層504によって軸孔部520に内面522を形成する作業性を向上させる観点から、内面522は、軸孔部520の部位のうち先端部590側に位置することが好ましい。
【0037】
内面521の面積Aと内面522の面積Bとの関係は、B/(A+B)≧0.15を満たすことが好ましい。値B/(A+B)は、0.95以下であることが好ましく、0.90以下であることがいっそう好ましい。値B/(A+B)に関する評価については後述する。
【0038】
A2.グロープラグの製造方法
図3は、グロープラグ10の製造方法を示す工程図である。グロープラグ10を製造する際には、製造者は、グロープラグ10を構成する各種部材を用意する(工程P110)。本実施形態では、製造者は、グロープラグ10の部材の1つとして、めっき層504が形成されていない主体金具500を用意する。
【0039】
各種部材を用意した後(工程P110)、製造者は、主体金具500にめっき層504を形成するメッキ工程(工程P142)を行う。メッキ工程(工程P142)において、製造者は、主体金具500の内面を部分的にめっきする。これによって、主体金具500の軸孔部520には、内面521および内面522が形成される。軸孔部520の内面521は、素地502が露出している第1の内面である。軸孔部520の内面522は、素地502の上にめっき層504が形成されている内面である。本実施形態では、製造者は、工具係合部560から、ネジ部570、円筒部580、先端部590および軸孔部530を経て、軸孔部520の先端側にわたって、めっき層504を形成する。本実施形態では、めっき層504の材質は、亜鉛(Zn)である。
【0040】
メッキ工程(工程P142)を行った後、製造者は、主体金具500にシースヒータ800を圧入する圧入工程(工程P144)を行う。圧入工程(工程P144)において、製造者は、主体金具500の内面521および内面522をシースヒータ800に接触させることによって、主体金具500にシースヒータ800を圧入する。これによって、軸孔部520の内面521では、素地502がシースヒータ800と直接的に接し、軸孔部520の内面522では、素地502がめっき層504を介してシースヒータ800と接する。本実施形態では、製造者は、シースヒータ800に中軸200を挿入した状態で、主体金具500の先端部590側から軸孔部520へとシースヒータ800を圧入する。
【0041】
主体金具500にシースヒータ800を圧入した後(工程P144)、製造者は、主体金具500に各種部材(例えば、ナット100およびリング300など)を取り付ける(工程P180)。これらの工程を経て、グロープラグ10が完成する。
【0042】
A3.グロープラグの評価
図4、
図5、
図6および
図7は、グロープラグ10の特性を評価した結果を示す表である。試験者は、評価対象となるグロープラグ10として、値B/(A+B)が異なる複数の試料を用意した。本評価試験では、試験者は、グロープラグ10の仕様ごとに50個の試料を用意した。
【0043】
図4〜
図7に示すめっき割合は、値B/(A+B)を百分率として表す値である。めっき割合0%は、値B/(A+B)が0.00であることを示す。すなわち、めっき割合0%の試料では、主体金具500の軸孔部520に、素地502がめっき層504を介してシースヒータ800と接する内面522が存在しない。めっき割合100%は、値B/(A+B)が1.00であることを示す。すなわち、めっき割合100%の試料では、主体金具500の軸孔部520に、素地502がシースヒータ800と直接的に接する内面521が存在しない。
【0044】
本評価試験では、試験者は、めっき割合を算出する際、蛍光X線分析装置を用いて、軸孔部520におけるめっき層504の厚さを測定した。蛍光X線分析装置による測定点は、主体金具500の軸孔部520の内面のうち、中心線CLに沿った異なる3つの領域上にそれぞれ0.2mm間隔で並ぶ点である。試験者は、3つの領域から得た測定値を用いて、同じZ軸上の位置から得た3つの測定値の平均値を算出した。3つの測定値の平均値が0.5μm(マイクロメートル)以上である場合、試験者は、これらの測定値が得られた軸孔部520におけるZ軸上の全周にわたって、めっき層504が存在すると判断した。試験者は、このような、めっき層504の有無の判断に基づいて、めっき割合を算出した。
【0045】
試験者は、
図4の試料として、次の仕様を満たす主体金具500およびシースヒータ800を用いて、めっき割合が異なる複数の試料を作製した。
・ネジ部570の呼び径:M8
・円筒部580における外径(金具外径)ODf:6.7mm
・素地502の材質:炭素鋼
・めっき層504の材質:Zn(亜鉛)
・シースチューブ810の外径(チューブ外径)ODt:4.0mm
【0046】
試験者は、
図5の試料として、次の仕様を満たす主体金具500およびシースヒータ800を用いて、めっき割合が異なる複数の試料を作製した。
・ネジ部570の呼び径:M10
・円筒部580における外径(金具外径)ODf:8.3mm
・素地502の材質:炭素鋼
・めっき層504の材質:Zn(亜鉛)
・シースチューブ810の外径(チューブ外径)ODt:4.0mm
【0047】
試験者は、
図6の試料として、次の仕様を満たす主体金具500およびシースヒータ800を用いて、めっき割合が異なる複数の試料を作製した。
・ネジ部570の呼び径:M8
・円筒部580における外径(金具外径)ODf:6.7mm
・素地502の材質:炭素鋼
・めっき層504の材質:Zn−Ni(亜鉛−ニッケル合金)
・シースチューブ810の外径(チューブ外径)ODt:4.0mm
【0048】
試験者は、
図7の試料として、次の仕様を満たす主体金具500およびシースヒータ800を用いて、めっき割合が異なる複数の試料を作製した。
・ネジ部570の呼び径:M10
・円筒部580における外径(金具外径)ODf:8.3mm
・素地502の材質:炭素鋼
・めっき層504の材質:Zn−Ni(亜鉛−ニッケル合金)
・シースチューブ810の外径(チューブ外径)ODt:4.0mm
【0049】
試験者は、グロープラグ10の気密性を評価するために、各試料に対して気密試験を行った。気密試験において、試験者は、日本工業規格JIS5103−1992に規定された気密試験に準拠して、シリンダーヘッドに相当する試験台にグロープラグ10を取り付けた後、グロープラグ10の先端側から4MPa(メガパスカル)の空気圧を15秒間加えている間、主体金具500の内部から空気が漏れるか否かを調べた。試験者は、次の評価基準に基づいて各試料の気密性を評価した。
○(良):50個全ての試料に空気の漏れ無し
×(劣):1個以上の試料に空気の漏れ有り
【0050】
試験者は、グロープラグ10におけるシースチューブ810の変形を評価するために、ネジ部570において中心線CLを中心にグロープラグ10を回転させて、シースチューブ810が描く軌跡の直径を測定した。試験者は、次の評価基準に基づいて、各試料におけるシースチューブ810の変形を評価した。
<ネジ部570の呼び径がM8の場合>
○(良):シースチューブ810が描く軌跡の直径が0.5mm以下
×(劣):シースチューブ810が描く軌跡の直径が0.5mm超過
<ネジ部570の呼び径がM10の場合>
○(良):シースチューブ810が描く軌跡の直径が0.7mm以下
×(劣):シースチューブ810が描く軌跡の直径が0.7mm超過
【0051】
試験者は、主体金具500からシースチューブ810を引き抜くために必要な抜け荷重を評価するために、主体金具500を把持した状態でシースチューブ810に圧力を加え、シースチューブ810が主体金具500から抜ける際の荷重を測定した。試験者は、抜け荷重の下限規格を150kgf(重量キログラム)(1471N(ニュートン))として、シースチューブ810の抜け荷重から工程能力指数(Cp)を算出した。試験者は、次の評価基準に基づいて、各試料におけるシースチューブ810の抜け荷重を評価した。
○(良):1.33≦Cp
△(可):1.00≦Cp<1.33
×(劣):Cp<1.00
【0052】
図4〜
図7に示す結果によれば、グロープラグ10の気密性を確保する観点から、めっき割合が5%以上であること、すなわち、値B/(A+B)が0.05以上であることが好ましい。また、シースチューブ810の変形を抑制する観点から、めっき割合が15%以上であること、すなわち、値B/(A+B)が0.15以上であることが好ましい。また、シースチューブ810の抜け荷重を十分に確保する観点から、めっき割合が95%以下であること、すなわち、値B/(A+B)が0.95以下であることが好ましく、めっき割合が90%以下であること、すなわち、値B/(A+B)が0.90以下であることがいっそう好ましい。
【0053】
A4.効果
以上説明した第1実施形態によれば、主体金具500は、素地502がシースヒータ800と直接的に接する内面521と、素地502がめっき層504を介してシースヒータ800と接する内面522とを有する。そのため、内面521においてシースヒータ800との摩擦力を増大させることによって、主体金具500に対するシースヒータ800の接合強度を向上させるとともに、内面522においてシースヒータ800との密着性を向上させることによって、主体金具500とシースヒータ800との間の気密漏れを防止できる。
【0054】
また、B/(A+B)≧0.15を満たすことによって、シースヒータ800を損傷させることなく、主体金具500に対するシースヒータ800の接合強度を向上させるとともに、主体金具500とシースヒータ800との間の気密漏れを防止できる。
【0055】
また、ネジ部570より肉厚を確保しにくい円筒部580に内面521および内面522が位置する場合であっても、主体金具500に対するシースヒータ800の接合強度を向上させるとともに、主体金具500とシースヒータ800との間の気密漏れを防止できる。
【0056】
B.第2実施形態
図8は、第2実施形態におけるグロープラグ10Bの構成を示す説明図である。グロープラグ10Bは、軸孔部520がネジ部570の内側に位置する点を除き、第1実施形態のグロープラグ10と同様である。第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に、内面521においてシースヒータ800との摩擦力を増大させることによって、主体金具500に対するシースヒータ800の接合強度を向上させるするとともに、内面522においてシースヒータ800との密着性を向上させることによって、主体金具500とシースヒータ800との間の気密漏れを防止できる。
【0057】
C.他の実施形態
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
【0058】
本発明は、グロープラグ(メタルグロープラグ)への適用に限らず、流体(例えば、水、燃料など)を加熱するヒータ、ならびに、触媒活性用のヒータなど、他の加熱装置に適用できる。加熱装置を固定する手法は、ネジ部570を利用する固定に限らず、加熱装置の外周に設けたフランジ(突出部)の貫通孔にボルトを通すことによる手法であってもよい。