(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記トルクオフ判定部は、(i)前記トルクオン状態において、前記デューティ指令値が第1しきい値を下回ると、前記トルクオフ状態に遷移し、(ii)前記トルクオフ状態において、前記デューティ指令値が第2しきい値を上回ると、前記トルクオン状態に遷移することを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動回路。
前記デューティ演算部において、前記デューティ指令値には、前記第1しきい値、前記第2しきい値を利用したヒステリシスが設定されることを特徴とする請求項2または3に記載のモータ駆動回路。
前記デューティ演算部は、出力デューティ比をOUTDUTY、入力デューティ比をINDUTY、傾きをSLP、前記デューティ指令値の下限をMIN、パラメータをOFS、最大値を選択する関数をmax()とするとき、
OUTDUTY=SLP×max(INDUTY,MIN)+OFS
なる関係式にもとづいて、前記デューティ指令値を演算することを特徴とする請求項9に記載のモータ駆動回路。
前記デューティ演算部は、出力デューティ比をOUTDUTY、入力デューティ比をINDUTY、傾きをSLP、前記デューティ指令値の下限をMIN、パラメータをOFS、最大値を選択する関数をmax()とするとき、
OUTDUTY=max(SLP×INDUTY+OFS,MIN)
なる関係式にもとづいて、前記デューティ指令値を演算することを特徴とする請求項9に記載のモータ駆動回路。
前記ロック保護回路がディスエーブル状態とされたことを契機として時間測定を開始し、それから所定時間の経過後に、当該モータ駆動回路の少なくとも一部を停止し、スタンバイモードに移行させるスタンバイ制御部をさらに備えることを特徴とする請求項1から14のいずれかに記載のモータ駆動回路。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明はかかる状況においてなされたものであり、ロック保護機能の有効、無効を適切に制御可能な駆動回路の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のある態様は、ファンモータをPWM(Pulse Width Modulation)駆動するモータ駆動回路に関する。モータ駆動回路は、外部からの制御入力信号にもとづいて、入力デューティ比を指示する第1デジタル値を生成する制御入力インタフェース回路と、第1デジタル値に対して、外部から設定可能な傾きで線形に増大するデューティ指令値を生成するデューティ演算部と、デューティ指令値に応じた出力デューティ比を有する制御パルスを生成するデジタルパルス幅変調器と、制御パルスにもとづきファンモータを駆動する出力回路と、イネーブル状態、ディスエイブル状態が切りかえ可能であり、イネーブル状態においてファンモータのロックが検出されると、出力回路からファンモータへの通電を停止するロック保護回路と、ファンモータの回転が指示されるトルクオン状態、ファンモータの停止が指示されるトルクオフ状態のいずれかをデューティ指令値にもとづいて判定し、トルクオフ状態において、ロック保護回路をディスエーブル状態に切りかえるトルクオフ判定部と、を備える。
【0011】
このモータ駆動回路では、入力デューティ比に対する出力デューティ比の傾きを外部から設定できる。その結果、同じ入力デューティ比に対して、出力デューティ比は異なる値を取り得る。この態様によれば、入力デューティ比を示す制御入力信号ではなく、出力デューティ比を示すデューティ指令値を監視することにより、モータの停止が意図的に指示されるトルクオフ状態を検出でき、ロック保護機能を適切に無効化できる。
【0012】
トルクオフ判定部は、(i)トルクオン状態において、デューティ指令値が第1しきい値を下回ると、トルクオフ状態に遷移し、(ii)トルクオフ状態において、デューティ指令値が第2しきい値を上回ると、トルクオン状態に遷移してもよい。
【0013】
第2しきい値は、第1しきい値より高く定められてもよい。
これにより、ロック保護回路のイネーブル、ディスエーブル状態の切りかえにヒステリシスを設定できるため、チャタリングを防止し、安定性を高めることができる。
【0014】
デューティ演算部において、デューティ指令値には、第1しきい値、第2しきい値を利用したヒステリシスが設定されてもよい。
これにより、デューティ指令値(出力デューティ比)と、トルクオン状態、トルクオフ状態の切りかえを連動させることができ、安定動作が実現できる。
【0015】
モータ駆動回路は、入力デューティ比に対する出力デューティ比の傾きを指示する情報を受ける傾き設定端子と、傾きを指示する情報に応じた第2デジタル値を取得する傾き取得部と、をさらに備えてもよい。デューティ演算部は、第1デジタル値に対して、第2デジタル値に応じた傾きで、デューティ指令値を線形に増大させてもよい。
【0016】
制御入力インタフェース回路は、制御入力信号として、入力デューティ比を有する入力パルス変調信号を外部から受けるPWM入力端子と、入力パルス変調信号を受け、入力デューティ比に応じた第1デジタル値に変換するデューティ/デジタル変換器と、を含んでもよい。
この態様によると、デューティ/デジタル変換器を設けたことで、PWM入力端子に入力パルス変調信号を直接入力することができる。
【0017】
傾き設定端子は、傾きを指示するアナログのDC電圧を受けるものであり、傾き取得部は、傾き設定端子のDC電圧を第2デジタル値に変換する第1A/Dコンバータを含んでもよい。
【0018】
傾き設定端子は、傾きを指示するシリアルあるいはパラレルのデジタルデータを受けるものであり、傾き取得部は、デジタルデータを受信するインタフェース回路と、デジタルデータに応じた第2デジタル値を格納するメモリと、を含んでもよい。
【0019】
傾き設定端子は、傾きを指示するデジタルデータを受けるものであり、傾き取得部は、デジタルデータに応じた第2デジタル値を格納する不揮発性メモリを含んでもよい。
【0020】
制御入力インタフェース回路は、アナログのDC電圧が入力されるDC入力端子と、DC入力端子のDC電圧を第3デジタル値に変換する第2A/Dコンバータと、をさらに含んでもよい。デューティ演算部は、デューティ指令値を、第3デジタル値を下限としてクランプしてもよい。
これにより、ファンモータの最低回転数を任意に設定できる。また、モータ駆動回路を、アナログの入力DC電圧によって回転数を制御するプラットフォームにも利用することが可能となる。
【0021】
デューティ演算部は、出力デューティ比をOUTDUTY、入力デューティ比をINDUTY、傾きをSLP、デューティ指令値の下限をMIN、パラメータをOFS、最大値を選択する関数をmax()とするとき、以下の関係式にもとづいて、デューティ指令値を演算してもよい。
OUTDUTY=SLP×max(INDUTY,MIN)+OFS
【0022】
デューティ演算部は、出力デューティ比をOUTDUTY、入力デューティ比をINDUTY、傾きをSLP、デューティ指令値の下限をMIN、パラメータをOFS、最大値を選択する関数をmax()とするとき、以下の関係式にもとづいて、デューティ指令値を演算してもよい。
OUTDUTY=max(SLP×INDUTY+OFS,MIN)
【0023】
パラメータOFSは、定数Kを用いて、以下のいずれかの式で与えられてもよい。
OFS=100×(K−SLP)
OFS=100×K
OFS=100×(SLP−K)
【0024】
K=1であってもよい。あるいは定数Kは、モータ駆動回路の外部から設定可能であってもよい。
【0025】
デューティ/デジタル変換器は、値が1、0の2値に変換された入力パルス変調信号に、係数2
L(Lは自然数)を乗算するレベル変換回路と、レベル変換回路の出力データをフィルタリングし、第1デジタル値を出力するデジタルローパスフィルタと、を含んでもよい。
【0026】
デジタルローパスフィルタは、1次IIR(無限インパルス応答)フィルタであり、順に直列に接続された加算器、遅延回路、係数回路を含んでもよい。加算器は、レベル変換回路の出力データに遅延回路の出力データを加算し、係数回路の出力データを減算し、遅延回路は、加算器の出力データを遅延させ、係数回路は、遅延回路の出力データに、係数2
−n(nは自然数)を乗算してもよい。
【0027】
nは、係数回路の出力データのリップル幅が1以下となるように定められてもよい。
【0028】
モータ駆動回路は、ロック保護回路がディスエーブル状態とされたことを契機として時間測定を開始し、それから所定時間の経過後に、当該モータ駆動回路の少なくとも一部を停止し、スタンバイモードに移行させるスタンバイ制御部をさらに備えてもよい。
この場合、トルクオフ状態に遷移した後であっても所定時間の経過前であれば、短時間でモータを再始動することができる(クイックスタート)。またトルクオフ状態が所定時間持続したときには、スタンバイモードに移行することで消費電力を低減できる。
【0029】
モータ駆動回路は、ひとつの半導体基板に一体集積化されてもよい。
「一体集積化」とは、回路の構成要素のすべてが半導体基板上に形成される場合や、回路の主要構成要素が一体集積化される場合が含まれ、回路定数の調節用に一部の抵抗やキャパシタなどが半導体基板の外部に設けられていてもよい。
回路を1つのIC(Integrated Circuit)として集積化することにより、回路面積を削減することができるとともに、回路素子の特性を均一に保つことができる。
【0030】
本発明の別の態様は、冷却装置である。この冷却装置は、ファンモータと、ファンモータを駆動する上述のいずれかの態様の駆動回路と、を備える。
【0031】
本発明の別の態様は電子機器である。この電子機器は、プロセッサと、前記プロセッサを冷却する上述の冷却装置と、を備える。
【0032】
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0033】
本発明のある態様によれば、ロック保護の有効、無効を適切に制御できる。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
【0036】
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合のほか、部材Aと部材Bが、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
【0037】
図1は、実施の形態に係る駆動IC100を備える冷却装置2の構成を示す回路図である。冷却装置2は、たとえばデスクトップ型あるいはラップトップ型のコンピュータ、ワークステーション、ゲーム機器、オーディオ機器、映像機器などに搭載され、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、電源装置などの冷却対象(不図示)を冷却する。冷却装置2は、冷却対象に対向して設けられたファンモータ6と、ファンモータ6を駆動する駆動装置9を備える。
【0038】
ファンモータ6は、ブラシレスDCモータである。駆動IC100は、周辺の回路部品とともに駆動装置9を構成し、ファンモータ6をPWM駆動する。ホールセンサ8は、ファンモータ6の近傍に、ロータの位置を検出するために設けられる。駆動装置9の構成部品は、共通のプリント基板上に搭載される。
図1には、駆動IC100の基本構成を説明するために必要な周辺部品の一部のみを示す。
【0039】
駆動IC100は、外部からの制御入力信号CNTINにもとづいてファンモータ6をPWM(Pulse Width Modulation)駆動する。
【0040】
駆動IC100は、制御入力インタフェース部101、傾き設定端子(以下、SLOPE端子ともいう)、傾き取得部104、デューティ演算部108、デジタルパルス幅変調器110、出力回路120、ホールコンパレータ202、ロック保護回路232、トルクオフ判定部234を備え、ひとつの半導体基板上に一体集積化された機能ICである。
【0041】
制御入力インタフェース部101は、制御入力信号CNTINにもとづいて、入力デューティ比INDUTYを指示する第1デジタル値D
PWMを生成する。制御入力信号CNTINの信号形式や制御入力インタフェース部101の回路構成は特に限定されない。
【0042】
駆動IC100は、入力デューティ比INDUTYに対する出力デューティ比OUTDUTYの傾きSLPが外部から設定可能に構成される。傾き設定端子(SLOPE端子ともいう)には、傾きSLPを指示する情報が入力される。傾き取得部104は、傾きSLPを指示する情報を受け、傾きSLPに応じた第2デジタル値D
SLPを取得する。
【0043】
デューティ演算部108は、第1デジタル値D
PWMに対して、第2デジタル値D
SLPに応じた傾き(SLP)をもって線形に増大するデューティ指令値D
DUTYを生成する。このデューティ指令値D
DUTYは、制御パルスS
CNTのデューティ比OUTDUTYを指示するデータである。デジタルパルス幅変調器110は、デューティ指令値D
DUTYに応じた出力デューティ比OUTDUTYを有する制御パルスS
CNTを生成する。
【0044】
デューティ演算部108の演算処理を説明する。たとえばデューティ演算部108は、式(1)にもとづいてデューティ指令値D
DUTYの値(出力デューティ比OUTDUTY)を演算してもよい。
OUTDUTY=SLP×INDUTY+100×(1−SLP) …(1)
ただし、OUTDUTY≧0である必要があるから、式(1)の値が負であるときには、OUTDUTY=0とする。
【0045】
式(1)の関係は、INDUTY=100%のときにOUTDUTY=100%となるように、100%を基準として定められている。
【0046】
駆動IC100には、ホールセンサ8が生成するホール信号H−、H+が入力される。ホールコンパレータ202は、ホール信号H−、H+を比較し、ロータの位置を示すパルス信号(方形波信号)S2を生成し、出力回路120に出力する。
【0047】
出力回路120は、ホールコンパレータ202の出力S2にもとづいて、出力OUT1、OUT2を交互に選択しながら、選択された出力を、制御パルスS
CNTにもとづいてスイッチングする。
【0048】
出力回路120は、コントロールロジック回路208、プリドライバ210、Hブリッジ回路212を備える。コントロールロジック回路208は、ホールコンパレータ202からのパルス信号S2と、デジタルパルス幅変調器110からの制御パルスS
CNTを論理合成し、Hブリッジ回路212の4個のトランジスタそれぞれのオン、オフを指示するパルス信号S1を生成する。プリドライバ210は、パルス信号S1にもとづいてHブリッジ回路212をスイッチングする。
【0049】
ロック保護回路232は、イネーブル状態とディスエーブル状態が切りかえ可能に構成され、イネーブル状態においてファンモータ6が回転しているか否かを検出し、ファンモータ6のロックに起因する回転停止を検出すると、ファンモータ6への通電を停止させる。ロック保護回路232は、後述するイネーブル信号ENがハイレベルである場合はイネーブル状態(有効)とされ、ローレベルである場合はディスエーブル状態(無効)とされる。
【0050】
イネーブル状態において、ロック保護回路232は、たとえばホールコンパレータ202から出力されるパルス信号S2をモニタするなどしてファンモータ112のロックの有無を検出する。ロック保護回路232は、ファンモータ112のロックを検出すると、出力回路120に出力する停止信号S3をローレベルからハイレベルに切りかえる。停止信号S3がハイレベルに切りかわると、出力回路120は、Hブリッジ回路212を構成するトランジスタをすべてオフさせる。スイッチをオフさせる期間は、数百ms〜数秒であることが好ましい。停止信号S3により通電が停止されると、ファンモータ112には電流が供給されない。
【0051】
これにより、ファンモータ112のロック時に過電流が流入することが防止される。なお、ファンモータ112が停止してからロック保護回路232にてその停止が確認されるまでには検証期間τ
LOCKが設定されている。検証期間τ
LOCKは、たとえば0.5s程度であり、ロック保護回路232の内部構成により適宜決められる。一方、ディスエーブル状態においてロック保護回路232は、一貫してローレベルの停止信号S3をプリドライバ210に出力する。
【0052】
トルクオフ判定部234は、ファンモータ6の回転が指示されるトルクオン状態、ファンモータの停止が指示されるトルクオフ状態のいずれかを、デューティ指令値D
DUTYにもとづいて判定し、トルクオフ状態において、ロック保護回路232をディスエーブル状態に切りかえる。
【0053】
以上が駆動IC100の基本構成である。
この駆動IC100によれば、SLP(傾き設定)端子および傾き取得部104を設けたことにより、入力デューティ比INDUTYに対する出力デューティ比OUTDUTYの傾きSLPを外部から設定できる。その結果、同じ入力デューティ比INDUTYに対して、出力デューティ比OUTDUTYは異なる値を取り得ることとなる。
そこでトルクオフ判定部234においては、入力デューティ比INDUTYを示す制御入力信号CNTIN(D
PWM)ではなく、出力デューティ比OUTDUTYを示すデューティ指令値D
DUTYを監視することにより、ファンモータ6の停止が意図的に指示されるトルクオフ状態を検出でき、ロック保護機能を適切に無効化できる。
【0054】
続いて、デューティ演算部108の入出力特性と、トルクオフ判定部234の判定処理について、いくつかの実施例にもとづいて説明する。
【0055】
(第1実施例)
図2は、第1実施例における入力デューティ比INDUTYと出力デューティ比OUTDUTYの関係を示す図である。
図2には、傾きSLPが0.5、1、2に設定されたときの、デューティ演算部108の入出力特性が示される。
【0056】
この実施例では、トルクオフ判定部234は、出力デューティ比OUTDUTYを示すデューティ指令値D
DUTYが0%であるとき、トルクオフ状態と判定し、デューティ指令値D
DUTYが非ゼロであるとき、トルクオン状態と判定する。
【0057】
(第2実施例)
図3(a)、(b)は、第2実施例における入力デューティ比INDUTYと出力デューティ比OUTDUTYの関係を示す図である。
図3(b)には、
図3(a)の拡大図が示される。
【0058】
第1実施例では、トルクオフ状態において、制御入力信号CNTINにノイズなどが混入すると、デューティ指令値D
DUTY(出力デューティ比)が非ゼロとなり、トルクオン状態に切りかわってしまう。
そこで第2実施例では、デューティ演算部108は、
図3(a)、(b)に示す入出力特性にもとづいて、デューティ指令値D
DUTYを生成する。具体的には、出力デューティ比D
DUTYに対して、所定の第1しきい値D
OUT1が設定される。ここではD
OUT1=5%とする。式(1)から、第1しきい値D
OUT1に対応する入力デューティ比INDUTYに対するしきい値D
IN1が計算される。しきい値D
IN1は、傾きSLPごとに異なる値をとり、SLP=1のとき、D
IN1@SLP1=5%、SLP=2のとき、D
IN1@SLP1=52.5%となる。
そしてデューティ演算部108は、INDUTY<D
IN1のとき、OUTDUTY=0とし、INDUTY>D
IN1のとき、式(1)にもとづいたOUTDUTYを生成する。
【0059】
一方でトルクオフ判定部234は、デューティ指令値D
DUTY(OUTDUTY)を、第1しきい値D
OUT1と比較し、OUTDUTY≧D
OUT1のときトルクオン状態とし、OUTDUTY<D
OUT1のときトルクオフ状態とする。
【0060】
第2実施例によれば、第1実施例よりも動作の安定性を高めることができる。
【0061】
(第3実施例)
図4(a)、(b)は、第3実施例における入力デューティ比INDUTYと出力デューティ比OUTDUTYの関係を示す図である。
図4(b)には、
図4(a)の拡大図が示される。
【0062】
第3実施例は、第2実施例にヒステリシスを設定したものと理解される。
第3実施例では、デューティ演算部108は、
図4(a)、(b)に示す入出力特性にもとづいて、デューティ指令値D
DUTYを生成する。具体的には、出力デューティ比D
DUTYに対して、所定の第1しきい値D
OUT1と、第1しきい値D
OUT1より大きい第2しきい値D
OUT2が設定される。ここでは、D
OUT1=3%、D
OUT2=5%とする。
【0063】
式(1)から、第1しきい値D
OUT1、第2しきい値D
OUT2それぞれに対して、対応する入力デューティ比INDUTYに対するしきい値D
IN1、D
IN2が計算される。
SLP=1のとき、D
IN1@SLP1=3%、D
IN2@SLP1=5%となる。
SLP=2のとき、D
IN1@SLP1=51.5%、D
IN2@SLP1=52.5%となる。
【0064】
トルクオフ判定部234は、トルクオン状態において、デューティ指令値D
DUTY(OUTDUTY)を、第1しきい値D
OUT1と比較し、OUTDUTY<D
OUT1となるとトルクオフ状態と判定する。反対に、トルクオフ状態において、OUTDUTY>D
OUT2となるとトルクオン状態と判定する。
【0065】
一方、デューティ演算部108は、トルクオン状態において、式(1)にしたがう出力デューティ比OUTDUTYを生成し、トルクオフ状態において、OUTDUTY=0%とする。
【0066】
第3実施例によれば、ヒステリシスを設定することにより、第2実施例よりもさらに安定性を高めることができる。
【0067】
以下では、駆動IC100のより具体的な構成例を説明する。
【0068】
図5は、駆動IC100の第1の構成例を示す回路図である。駆動IC100は、
図1の駆動IC100に加えて、第2A/Dコンバータ106、電流クランプコンパレータ206、基準電圧源214、スタンバイ制御部240を備える。
【0069】
10番ピンの電源端子(VCC端子ともいう)には、電源電圧V
DDが入力され、16番ピンの接地端子(GND端子ともいう)には接地電圧VSSが入力される。基準電圧源214は、所定レベルに安定化された基準電圧V
REFを生成し、11番ピンの基準電圧端子(単にREF端子ともいう)から出力する。この基準電圧V
REFは、駆動IC100の内部および外部において使用される。なお、本明細書においてピンの番号は便宜的なものであり、ピンのレイアウト等とは無関係である。
【0070】
Hブリッジ回路212の出力は、7番ピン(OUT2)、9番ピン(OUT1)を介してファンモータ6と接続される。またHブリッジ回路212の下側の端子は、8番ピン(RNF)と接続される。
【0071】
駆動IC100の2番ピン、3番ピンには、ホールセンサ8が生成するホール信号H−、H+が入力される。
【0072】
Hブリッジ回路212と接地電圧VSSが与えられる接地ラインの間には、言い換えれば8番ピンと接地ラインの間には、電流検出用の抵抗RNFが挿入される。抵抗RNFには、ファンモータ6に流れる電流に比例した検出電圧が発生する。検出電圧VNFは、RCフィルタを介して6番ピンに入力される。電流クランプコンパレータ206は、検出電圧VNFを所定の電圧Vclと比較する。電圧Vclは、ファンモータ6に流れる電流の上限を規定するものである。電流クランプコンパレータ206の出力がアサート(ハイレベル)されると、コントロールロジック回路208は、ファンモータ6への通電を停止するようにパルス信号S1の論理値を変化させる。
【0073】
本実施の形態において、SLOPE端子には、傾きSLPに応じた電圧レベルを有するアナログのDC電圧V
SLOPEが入力される。したがって傾き取得部104は、DC電圧V
SLOPEをデジタル値D
SLPに変換する第1A/Dコンバータ105で構成される。
【0074】
スタンバイ制御部240は、ロック保護回路232がディスエーブル状態とされたことを契機として、言い換えればトルクオフ判定部234がトルクオフ状態を検出したことを契機として時間測定を開始し、それから所定時間の経過後に、駆動IC100の少なくとも一部を停止し、スタンバイモードに移行させる。
これにより、トルクオフ状態となっても、所定時間の経過前であれば、短時間でモータを再始動することができる。またトルクオフ状態が所定時間持続したときには、スタンバイモードに移行することで消費電力を低減できる。
【0075】
出力回路120の構成は
図5のそれには限定されず、別の構成であってもよい。また
図5において外付けされるホールセンサ8は、駆動IC100に内蔵されてもよい。
【0076】
続いて、制御パルスS
CNTの生成について説明する。
【0077】
5番ピンのPWM入力端子(単にPWM端子ともいう)には、外部から、入力デューティ比INDUTYを有する入力パルス変調信号S
PWM(制御入力信号CNTIN)が入力される。デューティ/デジタル変換器102は、入力パルス変調信号S
PWMを受け、入力デューティ比INDUTYに応じた第1デジタル値D
PWMに変換する。PWM入力端子およびデューティ/デジタル変換器102は、
図1の制御入力インタフェース部101に対応する。
【0078】
駆動IC100は、入力デューティ比INDUTYに対する出力デューティ比OUTDUTYの傾きSLPが外部から設定可能に構成される。4番ピンの傾き設定端子(SLOPE端子ともいう)には、傾きSLPを指示する情報が入力される。傾き取得部104は、傾きSLPを指示する情報を受け、傾きSLPに応じた第2デジタル値D
SLPを取得する。
【0079】
本実施の形態において、SLOPE端子には、傾きSLPに応じた電圧レベルを有するアナログのDC電圧V
SLOPEが入力される。したがって傾き取得部104は、DC電圧V
SLOPEをデジタル値に変換する第1A/Dコンバータ105で構成される。
【0080】
たとえばV
SLOPE=V
REFのときにSLP=2、V
SLOPE=V
REF/2のときSLP=1、V
SLOPE=V
REF/4のときSLP=1/2となるように、第1A/Dコンバータ105は構成される。
【0081】
デューティ演算部108は、第1デジタル値D
PWMに対して、第2デジタル値D
SLPに応じた傾き(SLP)をもって線形に増大するデューティ指令値D
DUTYを生成する。このデューティ指令値D
DUTYは、制御パルスS
CNTのデューティ比OUTDUTYを指示するデータである。デジタルパルス幅変調器110は、デューティ指令値D
DUTYに応じた出力デューティ比OUTDUTYを有する制御パルスS
CNTを生成する。
【0082】
デューティ演算部108の演算処理を説明する。上述のように、デューティ演算部108は、式(1)にもとづいてデューティ指令値D
DUTYの値(出力デューティ比OUTDUTY)を演算してもよい。
【0083】
さらに駆動IC100は、外部から、ファンモータ6の最低回転数を設定可能となっている。12番ピンのDC入力端子(MIN端子という)には、アナログのDC電圧V
MINが入力される。第2A/Dコンバータ106は、第2DC電圧V
MINを第3デジタル値D
MINに変換する。デューティ演算部108は、デューティ指令値D
DUTYを、第3デジタル値D
MINを下限としてクランプする。
【0084】
この場合、式(1)を式(2)に修正すればよい。MINは第3デジタル値D
MINが示す最小デューティ比である。
OUTDUTY=SLP×max(INDUTY,MIN)+100×(1−SLP) …(2)
maxは、INDUTYとMINのうち大きい方を選択する関数である。なお、デューティ演算部108の具体的な構成は特に限定されず、当業者であれば、積和演算器、乗算器、加算器などの組み合わせで、デューティ演算部108を構成可能であることが理解される。
【0085】
MIN端子の電圧V
MINによっても、出力デューティ比OUTDUTYを制御可能であることから、MIN端子および第2A/Dコンバータ106も、
図1の制御入力インタフェース部101に対応づけることができる。
【0086】
なお、デューティ演算部108の入出力特性は、INDUTY=0%のときにOUTDUTY=0%となるように、0%基準で定めてもよいし、INDUTY=50%のときにOUTDUTY=50%となるように、50%基準で定めてもよい。
【0087】
図6は、デューティ/デジタル変換器102の構成を示す回路図である。デューティ/デジタル変換器102は、レベル変換回路150と、デジタルフィルタ152を備える。
【0088】
入力PWM信号S
PWMのハイレベルは1に、ローレベルは0に変換される。これはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)入力に入力PWM信号S
PWMを入力すればよい。レベル変換回路150は、1/0信号に変換された入力PWM信号に、係数2
Lを乗算する。L=7のとき、入力PWM信号S
PWMの1/0はそれぞれ128/0に変換され、後段のデジタルフィルタ152に入力される。
【0089】
デジタルフィルタ152は、1次IIR(Infinite Impulse Response)型ローパスフィルタであり、直列に設けられた加算器153、遅延回路154、係数回路156を備える。
【0090】
遅延回路154は、ビット幅(L+n)を有し、ある周期T
CLKを有するクロック信号CLKと同期して、加算器153の出力データを遅延時間T
CLK、遅延させる。
【0091】
加算器153は、遅延回路154の出力データに、係数2
−nを乗算する。定数nは、ローパスフィルタの周波数特性を決定する。加算器153、係数回路156は、入力データをnビット右シフトするビットシフタで構成してもよい。
【0092】
加算器153は、レベル変換回路150の出力データ、遅延回路154の出力データを加算し、係数回路156の出力データを減算して、演算結果を遅延回路154に出力する。
【0093】
図7(a)、(b)は、
図5のPWMデューティ/デジタル変換器の動作を示す図である。
図7(a)は、入力PWM信号のデューティ比が50%のときの、第1デジタル値D
PWMを示す。nの値を変えることにより、フィードバックループのゲイン(応答性)と、リップルが変化する。
【0094】
クロック信号CLKの周波数f
CLKを検討する。入力PWM信号S
PWMをLビットにてデューティ比に変換する場合、1/2
L以下の精度で正しく変換することが望ましい。たとえばL=7ビット(0〜127)にてデューティ比に変換する場合、1/128≒1%以下の精度が望ましい。入力PWM信号S
PWMのキャリア周波数f
PWMを28kHzと仮定すると、クロック信号CLKの周波数f
CLKをこの2
L(=128)倍、つまり3.6MHz以上にすれば、データをとりこぼすことなく、入力PWM信号の1周期ごとに、1つの第1デジタル値D
PWMを生成することができる。これによってビートの発生を防止できる。
【0095】
続いてフィルタリングの係数nについて検討する。
図7(b)は、デューティ/デジタル変換器102のローパスフィルタ特性を示す図である。第1デジタル値D
PWMのリップルを1ステップ以内とするためには、利得G=1/128=−42dB程度が目安となる。n=12とした場合、入力PWM信号PWMのキャリア周波数f
PWMが21kHzときに、−38.5dB程度の除去率が得られ、キャリア周波数f
PWMがさらに高くなれば、−42dBより低い除去率を得ることができる。
【0096】
以上が駆動IC100の構成である。続いてその動作を説明する。
駆動IC100は、制御方式が異なる複数のプラットフォームで利用可能である。
図8(a)、(b)は、異なるプラットフォームにおける冷却装置2の回路図である。
図8(a)と(b)とでは、周辺回路が異なっている。
【0097】
はじめに
図8(a)のプラットフォームについて説明する。第1プラットフォームに係る冷却装置2aでは、駆動IC100の外部のプロセッサ、たとえばCPUやマイコンから、入力PWM信号S
PWMが、抵抗R21を介してPWM端子(5番ピン)に入力される。
【0098】
VCC端子には、逆流防止用のダイオードD1を介して電源電圧V
DDが入力される。またVCC端子には、過電圧保護用のツェナーダイオードZD1および平滑化用のキャパシタC2を接続してもよい。
【0099】
REF端子(11番ピン)には、平滑化キャパシタC11が接続される。REF端子からは、内部の基準電圧源214により基準電圧V
REFが出力される。抵抗R31、R32は、REF端子の基準電圧V
REFを分圧し、ホールセンサ8のホールバイアス電圧V
HBを生成する。
【0100】
抵抗R41、R42は、基準電圧V
REFを分圧し、SLOPE端子(4番ピン)に入力する。抵抗R51、R52は、基準電圧V
REFを分圧し、MIN端子(12番ピン)に入力する。
【0101】
以上が冷却装置2aの構成である。
この冷却装置2aによれば、抵抗R41,42の分圧比によって、
図4の入出力特性の傾きを自由に設定することができる。またファンモータ6の最低回転数を、抵抗R51、R52の分圧比に応じて任意に設定することができる。
【0102】
この冷却装置2aは以下の利点を有する。
第1の利点は、
図8(a)の冷却装置2aでは、インタフェースとして抵抗R21のみで足りるため、回路の部品点数を大幅に削減できることである。
【0103】
第2の利点は、
図8(a)のプラットフォームでは、入力PWM信号のデューティ比INDUTYがデューティ/デジタル変換器102によってデジタル値に直接変換され、デジタル領域でパルス幅変調された制御入力信号S
CNTが生成される。したがって電源電圧V
DDを高める必要がなく、低消費電力化を実現できる。
【0104】
また、実施の形態に係る駆動IC100では、アナログのDC電圧に応じた回転数制御も可能である。
図8(b)のプラットフォームでは、DC端子に、外部から、ファンモータ6の回転数を指示するアナログの入力DC電圧V
DCが入力される。
【0105】
入力DC電圧V
DCは、抵抗R61を介してMIN端子に入力される。抵抗R62がREF端子とDC端子の間に設けられる。またREF端子とDC端子の間には、MIN端子の電圧をクランプするために、ダイオードD2、R63が直列に設けられる。このプラットフォームでは、PWM端子は、抵抗R21を介して接地される。
【0106】
以上が
図8(b)の冷却装置2bの構成である。この冷却装置2bでは、PWM端子が接地されるため、デューティ/デジタル変換器102の出力D
PWMはゼロとなる。また第2A/Dコンバータ106の出力D
MINは、入力DC電圧V
DCをデジタル値に変換した値でとなる。したがってD
MIN>D
PWMとなり、式(2)においてMIN>INDUTYとなり、式(3)を得る。
OUTDUTY=SLP×MIN+100×(1−SLP) …(3)
【0107】
つまり、
図8(b)の冷却装置2bでは、入力DC電圧V
DCに応じて、ファンモータ6の回転数を制御できる。
【0108】
このように実施の形態に係る駆動IC100は、PWM信号にもとづく回転制御を行うプラットフォームにも、DC電圧にもとづく回転制御を行うプラットフォームにも使用することができる。すなわち駆動IC100のユーザに、複数のプラットフォームを選択する自由度を提供することができる。
【0109】
(用途)
最後に、冷却装置2の用途を説明する。
図9は、冷却装置2を備えるコンピュータの斜視図である。コンピュータ500は、筐体502、CPU504、マザーボード506、ヒートシンク508、および複数の冷却装置2を備える。
【0110】
CPU504は、マザーボード506上にマウントされる。ヒートシンク508は、CPU504の上面に密着されている。冷却装置2_1は、ヒートシンク508と対向して設けられ、ヒートシンク508に空気を吹き付ける。冷却装置2_2は、筐体502の背面に設置され、筐体502の内部に外部の空気を送り込む。
【0111】
冷却装置2は、
図9のコンピュータ500の他、ワークステーション、ノート型コンピュータ,テレビ、冷蔵庫、などの様々な電子機器に搭載可能である。
【0112】
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例について説明する。
【0113】
(第1変形例)
実施の形態では、ファンモータ6の最低回転数を設定する方法として、式(2)を説明したが、本発明はそれには限定されず、より一般化した式(2a)を用いてもよい。
OUTDUTY=SLP×max(INDUTY,MIN)+OFS …(2a)
OFSはパラメータであり、定数Kを用いて、以下の式(4a)〜(4c)のいずれかで定義することができる。
OFS=100×(K−SLP) …(4a)
OFS=100×K …(4b)
OFS=100×(SLP−K) …(4c)
【0114】
定数Kは、シリアルインタフェースやパラレルインタフェース、あるいは設定ピンに対する入力を利用して、駆動IC100の外部から設定可能であってもよい。あるいは定数Kは固定値であってもよい。なお、式(2)は、式(4a)を採用し、K=1とした場合に相当する。
【0115】
(第2変形例)
実施の形態では、ファンモータ6の最低回転数を設定する方法として、式(2)を説明したが、本発明はそれには限定されず、式(5)を用いてもよい。
OUTDUTY=max(SLP×INDUTY+OFS,MIN) …(5)
OFSは、上記式(4a)〜(4c)のいずれかで定義される。
【0116】
式(2)は、入力デューティ比INDUTYをMINを下限としてクランプしたものと把握できる。これに対して式(5)は、出力デューティ比OUTDUTYを、MINを下限としてクランプしたものと把握できる。
【0117】
(第3変形例)
実施の形態においては、駆動対象のファンモータが単相駆動モータの場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他のモータの駆動にも利用可能である。
【0118】
(第4変形例)
実施の形態では、SLOPE端子に、アナログDC電圧を入力する構成としたが、本発明はそれに限定されない。SLOPE端子には、デジタル形式で、傾きを指示する情報を入力してもよい。
図10(a)、(b)は、第4変形例に係る駆動ICの一部の回路図である。
【0119】
図10(a)の駆動IC100aは、シリアルインタフェースのひとつであるI
2C(Inter IC)インタフェースを備える。この場合、シリアルバスと接続されるインタフェース(I/F)端子が、SLOPE端子となり、様々なデータに加えて、傾きSLPを指示するシリアルのデジタルデータD
SLOPEが入力される。駆動IC100aにおいて、傾き取得部104aは、インタフェース回路130、メモリ132を備える。インタフェース回路130は、傾きSLPを指示するデジタルデータD
SLOPEを受信する。メモリ132はレジスタであり、デジタルデータに応じた第2デジタル値D
SLPを格納する。シリアルインタフェースに代えて、パラレルインタフェースを採用してもよい。
【0120】
図10(b)の駆動IC100bは、外部から書き込み可能な不揮発性メモリを備える。SLOPE端子には、傾きSLPを指示するデジタルデータD
SLOPEが入力される。この場合、傾き取得部104bは、不揮発性メモリ134を利用して構成できる。不揮発性メモリ134は、書き込み可能なROM(Read Only Memory)であり、SLOPE端子に入力された第2デジタル値D
SLPを格納する。不揮発性メモリ134は、ソフトウェア的に書き込み可能なOTP(One Time Programmable)ROM(Read Only Memory)であってもよいし、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)などであってもよい。
【0121】
(第5変形例)
駆動IC100を構成する素子はすべて一体集積化されていてもよく、または別の集積回路に分けて構成されていてもよく、さらにはその一部がディスクリート部品で構成されていてもよい。どの部分を集積化するかは、コストや占有面積、用途などに応じて決めればよい。