特許第6362485号(P6362485)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6362485
(24)【登録日】2018年7月6日
(45)【発行日】2018年7月25日
(54)【発明の名称】建具
(51)【国際特許分類】
   E06B 9/52 20060101AFI20180712BHJP
   E05D 13/00 20060101ALI20180712BHJP
【FI】
   E06B9/52 Z
   E05D13/00 A
【請求項の数】7
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2014-179459(P2014-179459)
(22)【出願日】2014年9月3日
(65)【公開番号】特開2016-53266(P2016-53266A)
(43)【公開日】2016年4月14日
【審査請求日】2017年7月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】390005267
【氏名又は名称】YKK AP株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】高山 幸久
【審査官】 秋山 斉昭
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−174485(JP,A)
【文献】 実開昭51−137954(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 9/52
E05D 13/00
E05F 7/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上枠、下枠及び左右一対の縦枠を四周枠組みして構成された開口枠と、
前記開口枠に移動可能に設けられた網戸と、
前記網戸に設けられた外れ止め装置と
を備えた建具において、
前記外れ止め装置は、
前記網戸を構成する下框に配設されるものであって、前記下枠のレールを跨るよう下端部に形成された開口溝部に前記レールが進入することを許容し、かつ前記開口溝部の一方の縁部に前記レールに向けて突出する突起が形成されたケースと、
下端部に係止片部が形成され、かつ前記レールを挟んだ状態で前記係止片部と前記突起との見込み方向の離間距離が前記レールの上端部の見込み幅よりも小さくなるセット位置と、前記離間距離が前記見込み幅よりも大きくなる解除位置との間で前記ケースに変位可能に配設された外枠部材と、
前記ケースにおいて第1位置と第2位置とに亘って前記下枠の長手方向に沿って変位可能に配設された連動部と
を備え、
前記連動部は、前記第2位置から前記第1位置に変位する場合に、前記外枠部材を押圧することで該外枠部材を前記下枠の長手方向の一方側に向けて移動させつつ下方に向けて移動させて前記セット位置に変位させる一方、前記第1位置から前記第2位置に変位する場合に、前記外枠部材を押圧することで該外枠部材を前記下枠の長手方向の他方側に向けて移動させつつ上方に向けて移動させて前記解除位置に変位させることを特徴とする建具。
【請求項2】
前記外枠部材は、
上方に向かうに連れて漸次前記下枠の長手方向の一方側に向けて傾斜する第1傾斜面と、
下方に向かうに連れて漸次前記下枠の長手方向の他方側に向けて傾斜する第2傾斜面と
を備え、
前記連動部は、前記第2位置から前記第1位置に変位する場合に前記第1傾斜面と摺接し、前記第1位置から前記第2位置に変位する場合に前記第2傾斜面と摺接することを特徴とする請求項1に記載の建具。
【請求項3】
前記連動部は、前記第1傾斜面と摺接する第1突部と、前記第2傾斜面と摺接する第2突部とを備えたことを特徴とする請求項2に記載の建具。
【請求項4】
前記ケースは、前記下枠の長手方向の一方側に向かうに連れて漸次下方に傾斜する係合孔部を有し、
前記外枠部材は、前記係合孔部に挿通する係合突部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の建具。
【請求項5】
前記外枠部材は、車輪を回転自在に支持する内枠部材を内蔵し、かつ前記セット位置に変位した場合には、前記レールの上面を該車輪が転動可能な状態にさせる一方、前記解除位置に変位した場合には、前記レールの上面から該車輪を離隔させることを特徴とする請求項1に記載の建具。
【請求項6】
前記ケースは、突起片を有し、
前記突起片と離隔した状態で配設され、かつ該ケースが変形した場合に該突起片と当接可能な受部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の建具。
【請求項7】
前記レールは、一部に切欠開口が形成されており、
前記外枠部材は、前記セット位置に変位する場合に前記切欠開口と対向することを特徴とする請求項1に記載の建具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建具に関し、より詳細には、上枠、下枠及び左右一対の縦枠を四周枠組みして構成された開口枠と、この開口枠に移動可能に設けられた網戸と、この網戸に配設された外れ止め装置とを備えた建具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、開口枠と網戸等の障子とを備える建具では、開口枠に対して障子をいわゆるけんどん式で装着するものがある。けんどん式とは、例えば開口枠において互いに対向する上枠と下枠とにそれぞれレールが形成されるとともに、障子の上框及び下框にそれぞれ差込溝が形成されており、上框の差込溝に上枠のレールを先に挿入し、その後、下框の差込溝に下枠のレールが挿入するように障子を落とし込むようにしたものである。
【0003】
この種の建具においては、網戸が強風等により上方に浮き上がってレールから外れることを防止するために外れ止め装置が設けられている。このような外れ止め装置は、網戸の縦框の上部に取り付けられており、外れ止め部が上方に移動して上枠のレールを挟み込むようにして網戸がレールから外れることを防止している(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−127335号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記建具においては、網戸等の障子を開口枠にけんどん式で装着するために、網戸と上枠との離間距離は寸法誤差等により製品毎に異なるのが一般的である。
【0006】
そのため、上述した外れ止め装置では、縦框の上部に取り付けて外れ止め部を上方に移動させているので、外れ止め部の上方への移動必要量は取付対象となる建具毎に異なることになってしまう。そこで、建具毎に外れ止め装置の取付個所を適宜調整する必要があった。
【0007】
本発明は、上記実情に鑑みて、外れ止め装置の取付個所を適宜調整する必要がない建具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明に係る建具は、上枠、下枠及び左右一対の縦枠を四周枠組みして構成された開口枠と、前記開口枠に移動可能に設けられた網戸と、前記網戸に設けられた外れ止め装置とを備えた建具において、前記外れ止め装置は、前記網戸を構成する下框に配設されるものであって、前記下枠のレールを跨るよう下端部に形成された開口溝部に前記レールが進入することを許容し、かつ前記開口溝部の一方の縁部に前記レールに向けて突出する突起が形成されたケースと、下端部に係止片部が形成され、かつ前記レールを挟んだ状態で前記係止片部と前記突起との見込み方向の離間距離が前記レールの上端部の見込み幅よりも小さくなるセット位置と、前記離間距離が前記見込み幅よりも大きくなる解除位置との間で前記ケースに変位可能に配設された外枠部材と、前記ケースにおいて第1位置と第2位置とに亘って前記下枠の長手方向に沿って変位可能に配設された連動部とを備え、前記連動部は、前記第2位置から前記第1位置に変位する場合に、前記外枠部材を押圧することで該外枠部材を前記下枠の長手方向の一方側に向けて移動させつつ下方に向けて移動させて前記セット位置に変位させる一方、前記第1位置から前記第2位置に変位する場合に、前記外枠部材を押圧することで該外枠部材を前記下枠の長手方向の他方側に向けて移動させつつ上方に向けて移動させて前記解除位置に変位させることを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、網戸を構成する下框に外れ止め装置を配設することが可能となる。よって、網戸と開口枠の下枠との離間距離は寸法誤差等を考慮しても略一定しているので、外れ止め装置の取付個所を適宜調整する必要がない。
【0010】
また、外枠部材がセット位置に変位することにより、レールを挟んだ状態での係止片部と突起との見込み方向の離間距離がレールの上端部の見込み幅よりも小さくなるので、網戸が開口枠から抜け出すことを抑制することができる。一方、外枠部材が解除位置に変位することにより、係止片部と突起との見込み方向の離間距離がレールの上端部の見込み幅よりも大きくなるので、網戸の網の張り替え等で網戸を開口枠から取り外す必要がある場合に、網戸を開口枠から容易に取り外すことができる。
【0011】
また本発明は、上記建具において、前記外枠部材は、上方に向かうに連れて漸次前記下枠の長手方向の一方側に向けて傾斜する第1傾斜面と、下方に向かうに連れて漸次前記下枠の長手方向の他方側に向けて傾斜する第2傾斜面とを備え、前記連動部は、前記第2位置から前記第1位置に変位する場合に前記第1傾斜面と摺接し、前記第1位置から前記第2位置に変位する場合に前記第2傾斜面と摺接することを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、連動部が第2位置から第1位置に変位する場合に第1傾斜面と摺接することで外枠部材をセット位置に変位させることができる。また、連動部が第1位置から第2位置に変位する場合に第2傾斜面と摺接することで外枠部材を解除位置に変位させることができる。
【0013】
また本発明は、上記建具において、前記連動部は、前記第1傾斜面と摺接する第1突部と、前記第2傾斜面と摺接する第2突部とを備えたことを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、第1突部若しくは第2突部で摺接することで、摺動抵抗を少なくし、セット位置から解除位置のへの変位、並びに解除位置からセット位置への変位をスムーズに行うことができる。
【0015】
また本発明は、上記建具において、前記ケースは、前記下枠の長手方向の一方側に向かうに連れて漸次下方に傾斜する係合孔部を有し、前記外枠部材は、前記係合孔部に挿通する係合突部を備えたことを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、外枠部材の係合突部が、下枠の長手方向の一方側に向かうに連れて漸次下方に傾斜するケースの係合孔部に挿通しているので、係合孔部の延在方向に沿って外枠部材を変位させることができる。
【0017】
また本発明は、上記建具において、前記外枠部材は、車輪を回転自在に支持する内枠部材を内蔵し、かつ前記セット位置に変位した場合には、前記レールの上面を該車輪が転動可能な状態にさせる一方、前記解除位置に変位した場合には、前記レールの上面から該車輪を離隔させることを特徴とする。
【0018】
この発明によれば、外枠部材が車輪を回転自在に支持する内枠部材を内蔵しており、セット位置に変位した場合には、レールの上面を車輪が転動可能な状態にさせる一方、解除位置に変位した場合には、レールの上面から該車輪を離隔させるので、外枠部材がセット位置に変位している場合の網戸の移動の方が、外枠部材が解除位置に変位している場合の網戸の移動よりも抵抗を小さくすることができる。従って、利用者に対して網戸の移動操作性の違いにより、外枠部材が解除位置に位置しているかセット位置に位置しているかを認識させることができる。
【0019】
また本発明は、上記建具において、前記ケースは、突起片を有し、前記突起片と離隔した状態で配設され、かつ該ケースが変形した場合に該突起片と当接可能な受部を備えたことを特徴とする。
【0020】
この発明によれば、ケースが変形した場合に受部と突起片とが当接可能であるので、ケースの変形量を抑制できる。これにより、ケースの所定部位に応力が集中してしまうことを抑制でき、ケースの使用寿命の長大化を図ることができる。
【0021】
また本発明は、上記建具において、前記レールは、一部に切欠開口が形成されており、前記外枠部材は、前記セット位置に変位する場合に前記切欠開口と対向することを特徴とする。
【0022】
この発明によれば、外枠部材は、セット位置に変位する場合に切欠開口と対向するので、該切欠開口を通じて光等が進入することを抑制することができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、外れ止め装置の取付個所を適宜調整する必要がないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1図1は、本発明の実施の形態である建具を室内側から見た外観図である。
図2図2は、本発明の実施の形態である建具の縦断面図である。
図3図3は、本発明の実施の形態である建具の横断面図である。
図4図4は、網戸用下框に配設された外れ止め装置のうち左側端部に配設された外れ止め装置を示す分解斜視図である。
図5図5は、網戸用下框に配設された外れ止め装置のうち左側端部に配設された外れ止め装置を示す分解斜視図である。
図6図6は、外れ止め装置を室内側から見た説明図である。
図7図7は、図6に示した状態の要部を右方側から見た説明図である。
図8図8は、連動部が左方に向けて移動する直前の外れ止め装置の要部を室外側から見た説明図である。
図9図9は、外れ止め装置を室内側から見た説明図である。
図10図10は、連動部が左方に向けて移動した場合の外れ止め装置の要部を室外側から見た説明図である。
図11図11は、図9に示した状態の要部を右方側から見た説明図である。
図12図12は、連動部が右方に向けて移動する途中の外れ止め装置の要部を室外側から見た説明図である。
図13図13は、外れ止め装置の要部を室内側から見た説明図である。
図14図14は、外れ止め装置の要部を室内側から見た説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る建具の好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0026】
図1図3は、それぞれ本発明の実施の形態である建具を示すものであり、図1は室内側から見た外観図、図2は縦断面図、図3は横断面図である。ここで例示する建具は、戸建て住宅等の建物の外壁開口部に設けられ、かつ建物の室内空間と室外空間とを仕切る引違い窓であり、開口枠10に障子20と網戸30とを支持させて構成されたものである。
【0027】
開口枠10は、上枠11、下枠12及び左右の縦枠13を四周枠組みして構成されており、建物の外壁開口部に対してその縁部に沿うように設けられている。
【0028】
上枠11は、障子20の上部を案内するための障子用上レール11aと、網戸30の上部を案内するための網戸用上レール11bとを有している。
【0029】
下枠12は、障子20の下部を案内するための障子用下レール12aと、網戸30の下部を案内するための網戸用下レール12bとを有している。この網戸用下レール12bの上端部には、見込み方向の一方側(室内側)に向けて突出する上端突起12cが形成されており、かかる上端突起12cを含む部分の見込み方向の長さが網戸用下レール12bの最大見込み幅とされている。
【0030】
障子20は、上框21、下框22及び左右一対の縦框23を四周框組みした框体の内部にガラスパネル等のパネル材24が嵌め込まれて構成された面材で、室内外一組のものである。このような障子20は、上框21に形成された上差込溝21aに障子用上レール11aが差し込まれ、下框22に形成された下差込溝22aに障子用下レール12aが差し込まれており、更に下差込溝22aに回転自在に配設された障子用戸車25が障子用下レール12aの上面に転動可能に載置されている。これにより障子20は、左右方向に沿って、すなわち上枠11及び下枠12の長手方向に沿って開閉移動が可能なものである。
【0031】
網戸30は、網戸用上框31、網戸用下框32及び左右一対の網戸用縦框33を四周框組みした框の内部に網34が張設された面材である。このような網戸30は、室外側の障子20よりも更に室外側に配置されており、網戸用上框31に形成された網戸用上差込溝31aに網戸用上レール11bが差し込まれ、網戸用下框32に形成された網戸用下差込溝32aに網戸用下レール12bが差し込まれることで、上記障子20と同様に、上枠11及び下枠12の長手方向となる左右方向に沿って移動可能なものである。上記網戸30の網戸用下框32の内部における左右両端部には、外れ止め装置1が設けてある。
【0032】
図4及び図5は、それぞれ網戸用下框32に配設された外れ止め装置1のうち左側端部に配設された外れ止め装置1を示す分解斜視図である。尚、網戸用下框32の右側端部に配設された外れ止め装置1は、左側端部に配設された外れ止め装置1と左右方向及び見込み方向に対称となる構造を有しているだけであるから、以下においては、左側端部に配設された外れ止め装置1について説明し、右側端部に配設された外れ止め装置1の説明を割愛する。
【0033】
これら図4及び図5に示すように、外れ止め装置1は、ケース40と、戸車機構部50と、連動部60とを備えて構成されている。
【0034】
ケース40は、例えば樹脂材により形成されるもので、ケース本体40aと端板部40bとを備えて構成されている。
【0035】
ケース本体40aは、見込み方向に沿って一対となる室内側板状部41及び室外側板状部42と、室内側板状部41と室外側板状部42との上端部の一部同士を連結する上部板状部43と、室内側板状部41と室外側板状部42との左端部(下枠12の長手方向の一方側の端部)同士を連結する左側板状部45と、室内側板状部41と室外側板状部42との右端部(下枠12の長手方向の他方側の端部)同士を連結する右側板状部44とを備えて構成されている。
【0036】
室内側板状部41は、室外側板状部42と対向して配置されるものである。これ以降において、下枠12の長手方向の一方側を左方、他方側を右方として説明する。この室内側板状部41は、上部板状部43に連結される部分よりも右方側の上端部が切り欠かれて切欠部位が形成されている。
【0037】
このような室内側板状部41には、下端突起411、室内側係合孔(係合孔部)412及び室内側案内孔413が形成されている。下端突起411は、室内側板状部41の下端部から室外側に向けて突出するように設けられており、この下端突起411の上方に上述した切欠部位が形成されている。
【0038】
室内側係合孔412は、室内側板状部41における切欠部位よりも左方側において、左方に向かうに連れて漸次下方に傾斜するよう形成された矩形状の長孔である。室内側案内孔413は、室内側係合孔412の下方域において左方に向かうに連れて漸次下方に傾斜するよう形成された長孔である。室内側案内孔413は、室内側係合孔412に対し平行となるように形成されている。この室内側案内孔413は、室内側係合孔412よりも幅が大きく、かつ左右両端縁部が湾曲している。
【0039】
室外側板状部42は、上部板状部43に連結される部分よりも右方側の上端部が切り欠かれて切欠部位が形成されている。
【0040】
このような室外側板状部42には、突起片421、室外側係合孔(係合孔部)422及び案内切欠部423が形成されている。突起片421は、室外側板状部42の右端側上端部において上方に向けて延在した突起支持部424に室内側に向けて突出するよう形成されている。
【0041】
室外側係合孔422は、室外側板状部42における切欠部位よりも左方側において室内側係合孔412に対向して形成されている。この室外側係合孔422は、左方に向かうに連れて漸次下方に傾斜するよう形成された矩形状の長孔である。
【0042】
案内切欠部423は、室外側係合孔422の下方域において室内側案内孔413に対向する領域を含む部分に形成されており、切欠上端縁部423a、切欠右端縁部(下枠12の長手方向の他方側端縁部)423b及び切欠左端縁部(下枠12の長手方向の一方側端縁部)423cを備えている。切欠上端縁部423aは、室外側係合孔422と平行となるように形成されており、その延在長さは、室外側係合孔422の延在長さよりも大きいものである。切欠右端縁部423bは、切欠上端縁部423aの右端部より下方に向けて延在しており、室外側板状部42の下端にまで達している。切欠左端縁部423cは、切欠上端縁部423aの左端部より下方に向けて延在しており、室外側板状部42の下端にまで達している。これにより案内切欠部423は、下方が開放されるように形成されている。
【0043】
また、室外側板状部42には、脚部425が設けられている。脚部425は、左右方向(下枠12の長手方向)が長手方向となる長尺状の板状体であり、室外側板状部42における案内切欠部423よりも左方側の下端部に連結されるとともに、端板部40bの下端部に連結されている。この脚部425の右側端部は、室外側から見た場合に案内切欠部423の下方の一部を遮るように延在している。
【0044】
右側板状部44には、上端部の一部が開放されるようU字状の上側切欠部441が形成されるとともに、下端部の一部が開放されるようU字状の下側切欠部442が形成されている。左側板状部45には、詳細は後述するが、調整ネジ46を貫通させるための図示せぬ調整貫通孔が形成されている。また、左側板状部45には、下端部の一部が開放されるようU字状の下側切欠部451(図5参照)が形成されている。
【0045】
端板部40bは、ケース本体40aの左側板状部45に一体的に設けられた連結部Sを介してケース本体40aと一体的に設けられており、上下方向の長さがケース本体40aの上下方向長さよりも大きいものである。この端板部40bには、端板切欠部471、調整孔472及び取付孔473が形成されている。
【0046】
端板切欠部471は、右側板状部44及び左側板状部45の下側切欠部442,451に対向する個所に下端部の一部が開放されるようU字状に形成された切欠部分である。これにより、ケース40においては、ケース本体40aの下方が開放されるとともに、右側板状部44及び左側板状部45に下側切欠部442,451が形成され、かつ端板部40bに端板切欠部471が形成されることにより、開口溝部40cが形成されている。また、端板部40bの室外側下端部には上述した脚部425が連結されている。
【0047】
調整孔472は、左側板状部45の調整貫通孔に対応する個所に形成されたネジ孔であり、調整ネジ46を挿通させるとともにその内壁面にて調整ネジ46と螺合するものである。ここで調整ネジ46は、戸車機構部50における後述する車輪54の上下位置を調整するためのものである。
【0048】
取付孔473は、調整孔472よりも上方側に設けられたネジ孔である。この取付孔473は、網戸30の左側の網戸用縦框33の下部に形成された縦框貫通孔(図示せず)を貫通する図示せぬ取付ネジが挿通することで該取付ネジと螺合するものである。これにより、外れ止め装置1が網戸30の網戸用下框32の内部における左側端部に配設されることになる。
【0049】
戸車機構部50は、外枠部材50aと内枠部材50bとを備えて構成されている。外枠部材50aは、例えば樹脂材により形成されるもので、見込み方向の寸法は、ケース40の見込み方向の寸法よりも小さいものであり、ケース本体40aの内部に進入可能なものである。この外枠部材50aは、外枠基部51と外枠係合片52とを備えて構成されている。
【0050】
外枠基部51は、ケース本体40aと上下寸法が同等若しくは僅かに大きい板状体であり、係止片部511、第1傾斜面512、外枠貫通孔513、室外側係合突部(係合突部)514、室外側連結孔515及び案内突部516が形成されている。
【0051】
係止片部511は、例えば複数(図示の例では3つ)設けられており、外枠基部51の下端部に室内側に突出するよう設けられている。より詳細には、係止片部511は、外枠基部51の下端部の左端部、右端部及び中央部分よりやや右側部分において、上下方向が長手方向となるよう室内側に突出して形成されている。それぞれの係止片部511の下端部は、下方に向かうに連れて漸次室外側に傾斜している。
【0052】
第1傾斜面512は、外枠基部51の右端面の上端側に形成されており、上方に向かうに連れて漸次左方に傾斜するよう形成されている。外枠貫通孔513は、第1傾斜面512の近傍となる外枠基部51の右端側上端部に形成された異形孔である。この外枠貫通孔513の右側内壁面は、第1傾斜面512と平行となるように、下方に向かうに連れて漸次右方に傾斜する第2傾斜面513aを構成している。
【0053】
室外側係合突部514は、外枠基部51の室外側面において室外側に突出するよう形成された矩形状のものである。この室外側係合突部514は、上記室外側係合孔422と同様に、左方に向かうに連れて漸次下方に傾斜して形成されている。
【0054】
室外側連結孔515は、室外側係合突部514の下方域に形成された円形孔である。案内突部516は、室外側係合突部514と平行となるように、左方に向かうに連れて漸次下方に傾斜するよう形成された案内上端突部516aと、案内上端突部516aの右端部より下方に向けて延在する案内右端突部516bと、案内上端突部516aの左端部より下方に向けて延在する案内左端突部516cと、案内右端突部516bと案内左端突部516cの下端部どうしを連結する案内下端突部516dとに形成されている。ここで案内上端突部516aの延在長さは、上記切欠上端縁部423aの延在長さよりも小さいものであり、その途中に上記室外側連結孔515が形成されている。
【0055】
外枠係合片52は、外枠基部51の上端部より室内側に向けて延在する部分のうち左端側部分より下方に向けて延在するものであり、外枠基部51の一部と対向している。この外枠係合片52には、室内側係合突部(係合突部)521及び室内側連結孔522が形成されている。
【0056】
室内側係合突部521は、外枠係合片52の室内側面において上記室外側係合突部514に対応して形成されている。この室内側係合突部521は、左方に向かうに連れて漸次下方に傾斜するよう形成された矩形状のものである。室内側連結孔522は、室外側連結孔515に対向する個所に形成された円形孔である。
【0057】
内枠部材50bは、例えば樹脂材により形成されるもので、内枠基部53を備えている。内枠基部53は、左端部が外枠部材50aにおける外枠基部51と外枠係合片52との間に進入可能な板状体であり、連結突部531、当接突部532及び軸支孔533が形成されている。連結突部531は、内枠基部53の左端部の略中央領域において室外側及び室内側に突出するよう形成された円筒状部位である。この連結突部531は、その外径が上記室外側連結孔515及び上記室内側連結孔522の内径よりも僅かに小さい大きさであり、これら室外側連結孔515及び室内側連結孔522に進入可能なものである。
【0058】
当接突部532は、内枠基部53の室内側面における連結突部531よりも右方側の個所において、室内側に突出するとともに上下方向に沿って延在する矩形状のものである。軸支孔533は、内枠基部53の右側の中央部分、すなわち当接突部532よりも右方側の中央部分に形成されている。この軸支孔533は、車輪54の中央部分の車輪用貫通孔541を貫通するピン55の先端が挿入されて該ピン55を軸支するものである。これにより車輪54は、ピン55の中心軸回りに回転可能なものである。
【0059】
このような内枠部材50bは、室外側の連結突部531を室外側連結孔515に貫通させるとともに室内側の連結突部531を室内側連結孔522に貫通させるようにして内枠基部53の左端部を外枠基部51と外枠係合片52との間に挿入させることで外枠部材50aに内蔵される。この場合において、内枠部材50bの当接突部532は、外枠部材50aの外枠係合片52の右端面に当接している。
【0060】
連動部60は、例えば樹脂材により形成されるもので、連動基部61、連動受部62、第1連動突部63及び第2連動突部64を備えて構成されている。
【0061】
連動基部61は、連動部60の中央部分よりやや右側に設けられており、連動挿入孔611を有する部位である。この連動基部61の見込み方向の長さは、連動部60における見込み方向の最大幅となっており、ケース本体40aの見込み方向の長さに略同等である。ここで連動基部61の連動挿入孔611には、引手部70の引手突起部71が室内側から挿入されることで、連動部60には引手部70が連結されることになる。引手部70は、例えば樹脂材により形成されたもので、室内側には操作入力部としての操作面72が形成されている。かかる引手部70が連結される場合、連動部60における左端部の室内側面は、操作面72(引手部70)に覆われずに露出されている。
【0062】
連動受部62は、連動基部61の下方に設けられた連動下端部65の室外側部分より室外側に突出するよう設けられている。連動下端部65は、左右方向が長手方向となる長尺状部位であり、上記ケース本体40aの右側板状部44の上側切欠部441に進入可能な大きさを有している。
【0063】
第1連動突部63は、連動部60の左端部における室外側面において室外側に突出するよう設けられている。第2連動突部64は、連動部60の左端縁部における室外側面において室外側に突出するよう設けられている。この第2連動突部64は、第1連動突部63よりも下方側であって、かつ左方側に形成されている。
【0064】
上記内枠部材50bを内蔵する外枠部材50aの室外側係合突部514をケース本体40aの室外側係合孔422に挿通し、かつ室内側係合突部521をケース本体40aの室内側係合孔412に挿通し、更に室外側連結孔515を貫通する室外側の連結突部531をケース本体40aの案内切欠部423に挿通し、かつ室内側連結孔522を貫通する室内側の連結突部531を室内側案内孔413に挿通することで、外枠部材50aは、ケース本体40aの内部において室内側係合孔412及び室外側係合孔422の延在方向に沿って変位可能に配設される。
【0065】
そして、連動部60の連動下端部65をケース本体40aの右側板状部44の上側切欠部441に右方側から進入させつつ、連動基部61の下面を室内側板状部41の切欠部位の上面、並びに突起支持部424の上面に摺動可能に載置させることで、連動部60はケース40に配設される。この場合において、連動部60の第2連動突部64を外枠部材50aの外枠貫通孔513に室内側から挿通させることで、連動部60は、外枠部材50aを含む戸車機構部50に対して下枠12の長手方向、すなわち第1位置と第2位置とに亘って左右方向に沿って変位可能に係合し、これにより外れ止め装置1が形成される。ここで、第2位置は、第1位置よりも右方側となる位置である。
【0066】
このような外れ止め装置1は、上述したように網戸30の左側の網戸用縦框33の下部に形成された縦框貫通孔(図示せず)と端板部40bの取付孔473とを貫通する図示せぬ取付ネジが、網戸30の網戸用下框32に形成されたビスホールに螺合することで、網戸30の網戸用下框32の内部における左側端部に配設される。この場合において、図6及び図7に示すように、ケース40の開口溝部40cには、網戸用下レール12bが進入しており、連動部60の連動受部62は、ケース本体40aの突起片421の下方側に位置し、所定距離だけ離隔している。
【0067】
また、網戸用下框32の室内側見付け面322に形成された下框開口部321に、室内側から引手部70の引手突起部71を進入させて連動部60の連動挿入孔611に挿入させることで該連動部60に引手部70が連結される。この場合、引手部70の操作面72は、網戸用下框32の室内側見付け面322よりも室内側に配置される。
【0068】
図6及び図7に示すように、連動部60を右方に移動させて第2位置に変位させる場合、外枠部材50aの室内側係合突部521が室内側係合孔412の右方側に位置し、室外側係合突部514も室外側係合孔422の右方側に位置している。また、室内側の連結突部531も室内側案内孔413の右方側に位置している。更に、案内突部516は案内切欠部423に進入して、案内上端突部516aが切欠上端縁部423aの右方側に位置しているとともに、案内右端突部516bが切欠右端縁部423bに接している。
【0069】
この場合において、車輪54は、網戸用下レール12bから上方に離隔しており、外枠部材50aの係止片部511とケース40の下端突起411との離間距離(下端突起411と、係止片部511において下端突起411に対向した部位との見込み方向の離間距離)は、網戸用下レール12bの最大見込み幅よりも大きくなっている。従って、この状態では、外枠部材50aは網戸用下レール12bと離脱可能であり、解除位置に配置されている。
【0070】
そして、連動部60を左方に向けて移動させる場合、図8に示すように、連動部60の第1連動突部63が外枠部材50aの第1傾斜面512に当接して該第1傾斜面512と摺接する。ここで第1傾斜面512は、上方に向かうに連れて漸次左方に傾斜するよう形成されており、しかも室外側係合突部514が室外側係合孔422に案内され、かつ室内側係合突部521が室内側係合孔412に案内され、更に室内側の連結突部531が室内側案内孔413に案内され、かつ案内上端突部516aが切欠上端縁部423aに摺接しながら案内されることで、連動部60は、外枠部材50aを左方に押圧することで、該外枠部材50aを左方に向けて移動させつつ下方に向けて移動させる。
【0071】
そのようにして、図9に示すように連動部60を左方に移動させて第1位置に変位させる場合、外枠部材50aの室内側係合突部521が室内側係合孔412の左方側に位置し、室外側係合突部514も室外側係合孔422の左方側に位置している。また、室内側の連結突部531も室内側案内孔413の左方側に位置している。更に、案内上端突部516aが切欠上端縁部423aの左方側に位置しているとともに、案内左端突部516cが切欠左端縁部423cに接している。また、第1連動突部63の下面が、図10に示すように、外枠基部51の上端面(外枠貫通孔513の上方に位置する端面)と接した状態となるため、外枠基部51に対して連動部60が下方に移動することを規制し、この状態を維持することができる。
【0072】
この場合において、図11に示すように、車輪54は、網戸用下レール12bの上面に載置されて転動可能な状態にある。また、外枠部材50aの係止片部511と、ケース40の下端突起411との網戸用下レール12bを挟んだ状態での離間距離(下端突起411と、係止片部511において下端突起411と対向した部位との見込み方向の離間距離)は、網戸用下レール12bの最大見込み幅よりも小さくなっている。従って、この状態では、外枠部材50aはセット位置に配置されており、網戸30が開口枠10から外れることを規制している。つまり、外枠部材50aは、ケース40(ケース本体40a)に対して解除位置とセット位置との間で変位可能に配設されている。
【0073】
また、外枠部材50aがセット位置に配置される場合、網戸用下レール12bに水抜き等のために形成された矩形状の切欠開口12dに対向して閉塞する。
【0074】
一方、連動部60を右方に向けて移動させる場合、図12に示すように、連動部60の第2連動突部64が外枠部材50aの外枠貫通孔513の第2傾斜面513aに当接して該第2傾斜面513aと摺接する。ここで第2傾斜面513aは、下方に向かうに連れて漸次右方に傾斜するよう形成されており、しかも室外側係合突部514が室外側係合孔422に案内され、かつ室内側係合突部521が室内側係合孔412に案内され、更に室内側の連結突部531が室内側案内孔413に案内され、かつ案内上端突部516aが切欠上端縁部423aに摺接しながら案内されることで、連動部60は、外枠部材50aを右方側に押圧して右方に向けて移動させつつ上方に向けて移動させる。そのようにして、図6に示すように連動部60を右方に移動させて第2位置に変位させることで、外枠部材50aの係止片部511とケース40の下端突起411との離間距離は、網戸用下レール12bの最大見込み幅よりも大きくなり、外枠部材50aを解除位置に変位させることができる。
【0075】
以上説明したように、本実施の形態である建具によれば、外れ止め装置1が網戸用下框32に配設されているので、網戸30と下枠12との離間距離は寸法誤差等を考慮しても略一定しているので、外れ止め装置1の取付個所を適宜調整する必要がない。しかも、外枠部材50aを常時下方に付勢するような付勢手段や付勢手段による付勢力を無効化するような部材も必要としないので、部品点数の増大を抑制できる。従って、製造コストの増大化を抑制し、かつ外れ止め装置1の取付個所を適宜調整する必要がない。
【0076】
特に、上記建具によれば、連動部60を左方に向けて移動させて第2位置から第1位置に変位させる場合に、外枠部材50aを左方に向けて押圧することで該外枠部材50aを左方に向けて移動させつつ下方に向けて移動させてセット位置に変位させる一方、連動部60を右方に向けて移動させて第1位置から第2位置に変位させる場合に、外枠部材50aを右方に向けて押圧することで該外枠部材50aを右方に向けて移動させつつ上方に向けて移動させて解除位置に変位させるので、解除位置からセット位置に変位する際には外枠部材50aを左方にも移動させる一方、セット位置から解除位置に変位する場合には外枠部材50aを右方にも移動させることができる。これにより、セット位置と解除位置との変位移動の際に生ずる抵抗を小さくすることができ、外枠部材50aの変位をスムーズなものとすることができる。
【0077】
上記建具によれば、外枠部材50aがセット位置に変位した場合には、網戸用下レール12bの上面を車輪54が転動可能な状態にさせる一方、解除位置に変位した場合には、網戸用下レール12bの上面から車輪54を離隔させるので、外枠部材50aがセット位置に変位している場合の網戸30の移動の方が、外枠部材50aが解除位置に変位している場合の網戸30の移動よりも抵抗を小さくすることができる。従って、利用者に対して網戸30の移動操作性の違いにより、外枠部材50aが解除位置に位置しているかセット位置に位置しているかを認識させることができる。
【0078】
上記建具によれば、連動部60の連動受部62がケース本体40aの突起片421の下方側に位置し、所定距離だけ離隔しているので、セット位置にて下端突起411の上面が網戸用下レール12bの上端突起12cの下面と当接した状態において、更に網戸30に対して上方へ移動する力が作用してケース40(ケース本体40a)が変形した場合に、連動受部62が突起片421に当接してケース40の変形量を抑制できる。これにより、ケース本体40aにおける室内側板状部41及び室外側板状部42の切欠部位の湾曲部に応力が集中してしまうことを抑制でき、ケース40の使用寿命の長大化を図ることができる。
【0079】
上記建具によれば、外枠部材50aは、セット位置に変位した場合、網戸用下レール12bに水抜き等のために形成された矩形状の切欠開口12dに対向して閉塞するので、該切欠開口12dを通じて室内側に光等が進入することを抑制することができる。
【0080】
上記建具によれば、連動部60は、引手部70が連結される場合、左端部の室内側面は、操作面72(引手部70)に覆われずに露出されているので、図13に示すように、連動部60が右方に移動して第2位置に変位した状態においては左端部の室内側面の一部が下框開口部321から外部(室内側)に視認可能なものとすることができる。その一方、図14に示すように、連動部60が左方に向けて移動して第1位置に変位した状態においては下框開口部321を通じて連動部60が露出されないようにすることができる。そのため、連動部60自体を例えば赤色等に着色することで、利用者に対して視認性の違いにより、外枠部材50aが解除位置に変位しているかセット位置に変位しているかを認識させることができる。
【0081】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく種々の変更行うことができる。
【0082】
上述した実施の形態では、連動受部62がケース40に形成された突起片421と当接可能なものであったが、本発明においては、受部は連動部に設けられている必要はなく、網戸の下框等に形成されていても良い。
【符号の説明】
【0083】
1 外れ止め装置、 10 開口枠、12b 網戸用下レール、12c 上端突起、20 障子、30 網戸、32 網戸用下框、32a 網戸用下差込溝、40 ケース、40a ケース本体、40c 開口溝部、411 下端突起、50 戸車機構部、50a 外枠部材、50b 内枠部材、51 外枠基部、511 係止片部、512 第1傾斜面、513 外枠貫通孔、513a 第2傾斜面、54 車輪、60 連動部、62 連動受部、70 引手部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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図14