特許第6362507号(P6362507)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6362507接触ばねブロック、接触ソケット、接触ばねブロックの接触ばねを交換する方法及び接触ソケットの接触ばねを交換する方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6362507
(24)【登録日】2018年7月6日
(45)【発行日】2018年7月25日
(54)【発明の名称】接触ばねブロック、接触ソケット、接触ばねブロックの接触ばねを交換する方法及び接触ソケットの接触ばねを交換する方法
(51)【国際特許分類】
   H01R 33/76 20060101AFI20180712BHJP
   H01R 43/00 20060101ALI20180712BHJP
【FI】
   H01R33/76 503A
   H01R43/00 B
【請求項の数】14
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2014-218039(P2014-218039)
(22)【出願日】2014年10月27日
(65)【公開番号】特開2015-88494(P2015-88494A)
(43)【公開日】2015年5月7日
【審査請求日】2017年4月5日
(31)【優先権主張番号】13190519.2
(32)【優先日】2013年10月28日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】507310891
【氏名又は名称】ムルティテスト・エレクトロニッシェ・ジステーメ・ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】フォルカー レイケルモサー
(72)【発明者】
【氏名】ゲラルト スタニシェフスキ
【審査官】 高橋 学
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−086314(JP,A)
【文献】 特開2011−119070(JP,A)
【文献】 特開平07−254468(JP,A)
【文献】 特開平09−082853(JP,A)
【文献】 特開2010−008388(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 33/76
H01R 43/00
G01R 1/04−1/073
G01R 31/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子部品の逐次試験のための接触ばねブロックであって、
ベースブロックと、
第1接触ばねタイプの第1サブグループ及び第2接触ばねタイプの第2サブグループを含む単一接触ばねのグループと、
第1位置合わせ穴及び第2位置合わせ穴を有するクリッププレートを含むクリップオンデバイスと、
を含み、
前記クリップオンデバイスが前記ベースブロックに留め付けられるとき、前記単一接触ばねのグループは、固定及び整列さ
前記第1接触ばねタイプの各単一接触ばね及び前記第2接触ばねタイプの各単一接触ばねはそれぞれ第1位置合わせピン及び第2位置合わせピンを有し、
前記第1位置合わせ穴は前記第1位置合わせピンと係合し、前記第2位置合わせ穴は前記第2位置合わせピンと係合する、
接触ばねブロック。
【請求項2】
記第1接触ばねタイプの少なくとも1つの単一接触ばね又は前記第2接触ばねタイプの少なくとも1つの単一接触ばねは、コンタクトチップを含み、
第1タイプの接触ばね及び第2タイプの接触ばねは、隣接して固定され、
前記コンタクトチップから前記第1位置合わせピンへの距離は、前記コンタクトチップから前記第2位置合わせピンへの距離よりも小さい、請求項1に記載の接触ばねブロック。
【請求項3】
前記ベースブロックはクリップイン溝を含み、
前記クリップオンデバイスはフック状の突起を有する保持クリップを含み、
前記クリップオンデバイス及び前記ベースブロックは、前記クリップイン溝と前記フック状の突起との係合によって共に留め付けられる、請求項1又は2に記載の接触ばねブロック。
【請求項4】
前記ベースブロックは更なるクリップイン溝を含み、
前記クリップオンデバイスは更なるフック状の突起を有する更なる保持クリップを含み、
前記クリップオンデバイス及び前記ベースブロックは、前記更なるクリップイン溝と前記更なるフック状の突起との係合によって共に留め付けられる、請求項に記載の接触ばねブロック。
【請求項5】
前記保持クリップ及び前記更なる保持クリップは、前記クリッププレートの反対の側部から同じ方向へ突出する、請求項に記載の接触ばねブロック。
【請求項6】
前記第1位置合わせ穴及び前記第2位置合わせ穴は、前記保持クリップと前記更なる保持クリップとの間に位置する、請求項又はに記載の接触ばねブロック。
【請求項7】
前記クリップオンデバイスは1つの部品から一体的に形成され、前記クリッププレート、前記保持クリップ及び前記更なる保持クリップからなる群のうち、少なくとも2つの要素を含む、請求項からのいずれか一項に記載の接触ばねブロック。
【請求項8】
前記ベースブロックは、前記クリップオンデバイスを前記ベースブロックに留め付けるとき、前記保持クリップにプレストレスを加える面取り面を含む、請求項からのいずれか一項に記載の接触ばねブロック。
【請求項9】
前記ベースブロックは取り付けピンを含み、
前記クリップオンデバイスはクリップ取り付け穴を含み、
前記クリップオンデバイスは前記取り付けピンと前記クリップ取り付け穴との係合によって、クランプ力に対して垂直方向に固定される、請求項1からのいずれか一項に記載の接触ばねブロック。
【請求項10】
単一接触ばねの更なるグループ及びディスタンスプレートを更に含み、
前記ディスタンスプレートは前記単一接触ばねのグループと前記単一接触ばねの更なるグループとの間に配置される、請求項1から9のいずれか一項に記載の接触ばねブロック。
【請求項11】
前記ディスタンスプレートは、ディスタンスプレート取り付け穴を含み、
前記ディスタンスプレートは前記取り付けピンと前記ディスタンスプレート取りつけ穴との係合によって固定される、請求項10に記載の接触ばねブロック。
【請求項12】
電子部品が電気的に接触するように受け取られる接触部と、
請求項1から11のいずれか一項に記載のいくつかの接触ばねブロックと、
を含み、
各前記接触ばねブロックは、前記接触部の側部における取り付け位置に配置される、
接触ソケット。
【請求項13】
請求項1から11のいずれか一項に記載の接触ばねブロックの接触ばねを交換する方法であって、
前記ベースブロックから前記クリップオンデバイスを除去する工程と、
前記接触ばねブロックの単一接触ばねのグループのうち、第1接触ばねを除去し、前記第1接触ばねの位置に第2接触ばねを置く工程と、
前記第2接触ばねを含む前記単一接触ばねのグループが固定されるように、前記クリップオンデバイスを前記ベースブロックに留める付ける工程と、
を含む、方法。
【請求項14】
接触ソケットの接触ばねを交換する方法であって、
前記第1接触ばねを含む第1接触ばねブロックを取り付け位置から除去する工程と、
前記取り付け位置に前記第2接触ばねを含む第2接触ばねブロックを置く工程と、
を更に含む、請求項13に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電子部品の逐次試験のための接触ばねブロックに関する。そして、本発明は電子部品の逐次試験のための接触ソケットに関する。また、本発明は接触ばねブロックの接触ばねを交換する方法に関する。更に、本発明は接触ソケットの接触ばねを交換する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
接触ソケットは、通常、例えば接触ばね、接触ばねが配置された接触ばねブロック及び接触ばねブロックを保持するソケットフレームといったさまざまな部品から構成される。接触ばねは、通常、電子部品のバッド又はリードが接触された外端に弾性部およびコンタクトチップを有する。多くの電子部品(「DUT(Device Under Test)」と同様)の試験中、完成品はより汚染されてしまう。特に、リード材料からの汚染がコンタクトチップ上に堆積されると、コンタクトチップによる接触が妨げられたり、不可能になったりする。従って、この処理の対象となる、接触ソケットの部品は、通常、交換できるようになっている。通常、完全な接触ばねブロックの交換が接触ソケットの機能性を回復させるように、接触ばねブロックは一体的に形成され、ソケットフレーム上に完全にねじ込まれている。接触ばね間の間隔が極めて小さいため(DUTにおける「ピッチ」とも言う)、これら接触ばねブロックは極めて高精度に製造されなければならず、それゆえ、価格も高い。
【0003】
米国特許第5573408A号は、プリント回路板基板上に実装された電気エッジコネクタの筐体を開示する。電気エッジコネクタの筐体は複数のスロット及びそれぞれの複数のチャンバを形成する壁を有する。各スロットはチャンバから溝部を受け取る基板の反対側に位置する。各スロット及びチャンバは、基板に接続させるための接触子を受けとる。接触子は溝部内で受け取られる。保持チップは、位置合わせブロックと協働して筐体内に基板を整列及び保持する。
【0004】
米国特許出願公開第2010/120269A1号は、プリント回路板に半導体パッケージを電気的に接続するように採用されたソケットを開示する。ソケットは本体を備え、本体は、いくつかの接触通路及び本体の接触通路において受け取った複数の接触子を規定する。各接触子は、ベース部、ベース部から上方へ延在する第1接触部及び第2接触部、ベース部の底縁から曲げられたばねアームを有する。ばねアームは実質的に水平方向に延在し、尾部を形成するようにその自由端において下方に曲げられる。ばねアームは、尾部に対して弾性力を与え、プリント回路板を押圧するように変形することができる。
【0005】
米国特許出願公開第2007/072479A1号は、間隔を介した一対の接触部品を含む接触ブロックと接触部品を組み合わせるための電気絶縁結合ブロックを開示する。各接触部品は水平なU字形状又は水平なV字形状の中間領域、第1先端領域及び第2先端領域と共に設けられる。水平なU字形状又は水平なV字形状の中間領域は、折返し端部と、折返し端部から間隙によって垂直方向に隔てられた一対のアーム部とを有する。第1先端領域はアーム部の一つの先端部から下方に延在する。第2先端領域は他のアーム部の先端部から上方に延在する。両接触部品の折り返し端部は、結合ブロック内に埋められ、両接触部品の残りの部分は結合ブロックから突出する。これにより、電気接続装置に組み立てられる状態において、隣接する接触子は結合ブロックによって位置決めされ、接触子は接触ブロックを換えることによって交換され得る。
【0006】
国際公開第2008/062980A1号は、クリップ及びプローブを用いる独立したモジュールソケットを開示する。モジュールソケットはモジュールソケットにメモリモジュール基板を挿入するために用いられ、メモリモジュール基板を試験する。モジュールソケットはプローブ、独立したモジュールクリップ及び筐体を含む。プローブはプランジャ、プランジャカバー、そしてプランジャ端部とプランジャカバーの内部との間に弾性力を加えるための弾性体を有する。独立したモジュールクリップは、S字形状で形成され水平方向に位置し、メモリモジュール基板との接触を形成するための接触部が設けられる。筐体は筐体内に画定された空間を有し、独立したモジュールクリップはその空間に挿入され、下端に穴が形成される。プランジャはその穴に挿入され、PCB(Printed Circuit Board)と接触する。
【0007】
米国特許第5295841A号は、回路部材に実装された高密度のチップキャリアソケットで用いられる接触子を開示する。接触子はチップキャリアのリードを各接触子との電気的な係合に押し込むカバーを利用する。カバーを所定位置へ押圧している間、ソケットに加えられる力が対立して、ソケットと回路部材との間の接続、一般にはんだ接合部に加えられる力を最小限にするように、凹部を受ける器具(tool)が接触子に組み込まれる。接触凹部を係合して挿入に関連する力に拮抗する間、カバーを所定位置に押圧するため、回路部材の片側から作動する器具が設けられる。キャリア上を押圧している間にカバーのへりを係合することによって、接続に大きな力を加えなくても、カバーを接触子から外すこともできる。
【発明の概要】
【0008】
接触ソケットの維持費を削減する必要がある。更なる目的は、高い信頼性を持つ接触ソケットを容易に維持することである。
【0009】
上記の目的を達成するために、請求項1から15に従って、接触ばねブロック及び接触ソケットを提供し、そして接触ばねブロックの接触ばねを交換する方法及び接触ソケットの接触ばねを交換する方法を提供する。
【0010】
本発明の一実施形態に従って、電子部品の逐次試験のための接触ばねブロックは、ベースブロック、単一接触ばねのグループ及びクリップオンデバイスを備え、クリップオンデバイスがベースブロックに留め付けられるとき、単一接触ばねグループは固定及び整列される。
【0011】
単一又は独立接触ばねのグループの各接触ばねは、コンタクトチップを備える。クリップオンデバイスをベースブロックに留め付けるとき、単一接触ばねのグループは、ベースブロックとクリップオンデバイスとの間にしっかりと固定され得る。単一接触ばねのグループは、ベースブロックとクリップオンデバイスとの間で直接的又は非直接的に固定され得る。
【0012】
「逐次試験(sequential test)」という表現は、試験が、通常、一度に1つのDUTで行われるということを特に意味する。試験とは、例えば規定された温度、圧力、加速度、回転などといった異なる環境条件下における電子検査でよい。「電子部品(electronic component)」という用語は、いわゆるDUT(被測定素子)であり、半導体製造におけるバックエンドの生成物である。このように、「電子部品の逐次試験(sequential test of electronic components)」という表現は、規定された条件における質の機能的証明が必要であるIC(集積回路)の電子試験を特に意味する。一度に1つの電子部品に対する試験が行われ、試験は更なる電子部品(DUT)に対して繰り返され得る。電子部品の逐次試験を行う装置は、通常、自動試験装置(ATE:Automated Test Equipment)と呼ばれる。
【0013】
「単一接触ばねのグループ(group of single contact springs」という表現は、特定の数(2、3、4、5あるいはそれ以上)の電気導電性弾性ユニットを意味する。電気導電性弾性ユニットは、テスターとDUTのコンタクトパッドとの間であらゆる方向における電気信号を送信するために用いられる。「コンタクトチップ(contact tip)」という表現は、DUTの接触部分(接触子、コンタクトパッド又はグリッドボール)に対し、機械的に押圧された接触ばねの開口端を特に意味する。単一接触ばねは、典型的なS字形状を有するか、あるいはDUTのコンタクトパッドに弾性的に接触するように用いられたあらゆる形状を有することができる。
【0014】
「接触ばねブロック(contact spring block」という用語は、必要な数のDUTの接触部分に接触するために、接触ばねブロックが必要数のコンタクトチップを含むように、複数の接触ばねが固定及び整列される、構成デバイスを特に意味する。接触ばねブロックは、DUTの各コンタクトパッドに対して1つの接触ばねを備える。更に、接触ばねブロックはDUTの各コンタクトパッドに対してより多くの接触ばねを備え、接触の質を向上させるか、あるいは、いわゆる電気接触の質を導き出すために用いられるケルビンコンタクト(Kelvin contact)を可能にする。
【0015】
「ベースブロック(base block)」という用語は、接触ばねブロックの中央デバイスを意味する。従って、ベースブロックは、接触ばねブロックの一部である。接触ばねはベースブロックに配置及び整列され得る。「クリップオンデバイス(clip−on device)」という用語は、接触ばねが整列され、ベースブロックとクリップオンデバイスとの係合によって相互に固定されるように、ベースブロックの対向部品を特に意味する。「留め付けられる(clipped)」という用語は、特に「クリップで留める、締結する、あるいは固定する(to clasp, fasten, or secure with a clip)」という意味である。従って、クリップオンデバイスは、クリップオンデバイスをベースブロックに留め付けることによって、ベースブロックに締結される。「固定された(clamped)」という用語は、特に「しっかりと保持する(to hold tightly)」あるいは「クランプによって、あるいはあたかもクランプで固定する(to fasten with or as if with a clamp)」ことを意味する。「クランプ(clamp)」とは、2つ以上の部品をしっかりと保持するように固着又は押圧するように設計されたデバイスを特に意味する。「クランピング(clamping)」とは、何かを保持又は圧縮するために、部品を有するさまざまな機器や器具が接合されるという意味である。結果として、これらの部品は、共に接触ばねのグループを強固に保持するベースブロック及びクリップオンデバイスでよい。
【0016】
「整列する(align)」という用語は、特に「精密な調整状態又は正確な関連する位置にする」ことを意味する。クランピングの結果として、単一接触ばねは互いに関連する適切な位置にあるか、あるいは調整状態になる。
【0017】
「単一接触ばねのグループはクリップオンデバイスをベースブロックに留め付けることによって固定される(the group of single contact springs is clamped by clipping clip−on device to the base block)」という表現は、クリップオンデバイスをベースブロックに留め付けるとき、単一接触ばねは直接的又は非直接的に、強固に固定及び保持される、ということを意味する。
【0018】
本発明の更なる実施形態に従って、接触ソケットは、いくつかの(例えば、1つ、2つ、3つ又は4つ)の接触ばねブロックを備える。接触ばねブロックは、記載された接触ばねブロックの特徴を含む。各接触ばねブロックは、接触部の側部における取り付け位置に配置され得る。
【0019】
特に、接触ばねブロックは、接触ソケットの4つの各側部に配置される。「接触部(contact site)」とは、通常、接触ソケットの中央部を意味する。中央部では、電子部品の接触部分及び接触ソケットのコンタクトチップが一致するように電子部品は押圧される。
【0020】
クリップオンデバイスが接触ソケットの固定部分に対して押圧され、落下するのを防ぐように、接触ばねブロックが接触ソケットにねじ込まれる。特に、クリップオンデバイスは接触ソケットの取り付け位置に対して押圧され、これによって接触ばねブロックを取り付け位置の接触ソケットに取り付けるとき、クリップオンデバイスは外れない。
【0021】
本発明の他の実施形態に従って、接触ばねブロック、特に本発明の一実施形態に従った接触ばねブロック、の接触ばねを交換する方法は、以下を含む。
−ベースブロックからクリップオンデバイスを除去する工程であり、特に、クリップオンデバイス及びベースブロックは、接触ばねブロックの一部である。
−単一接触ばねのグループの第1接触ばねを接触ばねブロックから除去し、第1接触ばねの位置に第2接触ばねを取り付ける工程。
−第2接触ばねを備える単一接触ばねのグループを固定するように、クリップオンデバイスをベースブロックに留め付ける工程。
【0022】
第1及び第2接触ばねは、通常同様のタイプの接触ばねである。従って、第1及び第2接触ばねは、単一接触ばねのグループの部材であるか、あるいは単一接触ばねの更なるグループの部材である。第1及び第2接触ばねが、単一接触ばねのグループである場合、双方とも第1接触ばねタイプであるか、あるいは双方とも第2接触ばねタイプである。特に、第1接触ばねは損傷又は汚染されてもよく、第2接触ばねは新しいものでよい。
【0023】
本発明の更に他の実施形態に従って、接触ばねブロックの接触ばねを交換する方法が提供される。方法は、接触ばねブロックの接触ばねを交換する上述の方法を適用し、下記の工程を更に含む。
−第1接触ばねを備える接触ばねブロックを接触ソケットの取り付け位置から除去する工程。
−第2接触ばねを備える接触ばねブロックを接触ソケットの取り付け位置に置く工程。
【0024】
特に、接触ばねブロックを除去する工程は、第1接触ばねが除去される前に行われ得る、かつ/あるいは、接触ばねブロックを置く工程は、第2接触ばねが第1接触ばねの位置に置かれた後で行われる。第1接触ばねブロックを除去する工程では、第1接触ばねブロックを取り付け位置の領域に対する方向に配向されたクリップオンデバイスと締結する、第1及び第2ねじを除去する工程を含むことができる。第2接触ばねブロックを取り付け位置に置く工程は、クリップオンデバイスは取り付け位置に向かって配向されるので、クリップオンデバイスが落下しないようにすることを含むことができる。更に、第2接触ばねブロックを取り付け位置に置く工程は、クリップオンデバイスが取り付け位置に対して押圧されることを含むことができる。従って、クリップオンデバイスが接触ばねブロックから落下するのを妨げる、あるいは防止するように、クリップオンデバイスは取り付け位置にねじ込まれる。
【0025】
また、更に本発明の他の実施形態に従って、本発明の一実施形態に従った少なくとも1つの接触ばねブロックを備える接触ソケットの接触ばねを交換する方法が提供され、方法は、以下の工程を含む。
−本発明の一実施形態に従った、第1接触ばねブロックを接触ソケットの取り付け位置からから除去する工程。
−本発明の一実施形態に従った、第2接触ばねブロックを接触ソケットの取り付け位置に置く工程。
【0026】
接触ばねブロックの例示的な実施形態に従って、単一接触ばねのグループは、第1位置合せピンを有する第1接触ばねタイプの第1サブグループを含む。更に、単一接触ばねグループは、第2位置合わせピンを有する第2接触ばねタイプの第2サブグループを含む。第1タイプ又は第2タイプの少なくとも1つの単一接触ばねは、コンタクトチップを備える。第1タイプの接触ばね及び第2タイプの接触ばねは、隣接して固定され、コンタクトチップから第1位置合わせピンへの距離は、第2位置合わせピンへの距離よりも小さい。
【0027】
特に、第1タイプの接触ばね及び第2タイプの接触ばねは、互いに隣接してベースブロックに固定され得る。「サブグループ(subgroup)」という用語は、グループのユニット数よりも少ないユニット数を特に意味する。「第1接触ばねタイプ(first contact spring type)」という表現は、「第2接触ばねタイプ(second contact spring type)」とは異なる接触ばねの形状を特に意味する。「第1タイプの接触ばね(first type contact spring)」という表現は、「第1タイプの接触ばね(contact spring of the first type)」又は「第1接触ばねタイプのサブグループの接触ばね(contact spring of the subgroup of the first contact spring type)」という表現の省略表現である。
【0028】
「隣接した(adjacent)」という用語は、この場合、他の接触ばねが2つの接触ばねの間に存在しないように、2つの接触ばねが直接的に、あるいは互いに隣り合って位置することを特に意味する。結果として、2つの隣接して配置された接触ばねはそれぞれ、1つの位置合わせピンを含み、2つの位置合わせピンは互いに隣り合って配置され、更なる接触ばねがその間に存在しない。しかしながら、隣接した接触ばねは、互いに電気的に絶縁され得る。接触ばねが空隙によって、あるいは溝などといった接触ばねブロックの部品によって電気的に絶縁されるように、一部の接触ばねは固定され得る。
【0029】
更に、1つの位置合わせピンが他の位置合わせピンよりもコンタクトチップのより近くにあるように、2つの位置合わせピンは接触ばね上に位置する。第1及び第2位置合わせピンは、接触ばねの弾性部近くに位置することができる。
【0030】
例示的な実施形態に従って、接触ばねブロックは、第1位置合わせ穴及び第2位置合わせ穴を有するクリッププレートを更に備え、第1位置合わせ穴は第1位置合わせピンと係合し、第2位置合わせ穴は第2位置合わせピンと係合する。
【0031】
特に、係合は、クリップオンデバイスがベースブロックに留め付けられるときに起こる。例えば、クリッププレートはクリップオンデバイスの一部又は部品でよい。「第1/第2位置合わせ穴(first/second alignment hole)」という表現は、「第1/第2タイプの位置合わせ穴(alignment hole of a first/second type)」又は「第1/第2位置における位置合わせ穴(alignment hole in a first/second position)」ということを意味し得る。「クリッププレート(clip plate)」という用語は、クリップオンデバイスの一体部品を特に意味する。クリップオンデバイスは、第1位置合せ穴及び第2位置合せ穴を有するクリッププレートを備える。「第1位置合せ穴(first aligning hole)」及び「第2位置合せ穴(second aligning hole)」という表現は、開口部の異なる形状よりはむしろ、クリッププレートの開口部の異なる位置を特に意味する。各第1及び第2位置合わせ穴は、第1及び第2位置合わせピンとそれぞれ係合する。位置合わせ穴及び位置合わせピンの係合により、接触ばねは規定の位置に強固に固定及び保持され得る。位置合わせ穴と位置合わせピンとの係合は、クリップオンデバイスをベースブロックに留める付ける結果でよい。第1及び第2接触ばねのコンタクトチップを真っすぐ一列に整列するように、接触ばねは整列される、あるいは中心に置かれる一方、位置合わせ穴及び位置合わせピンは、「ジグザグ」パターンを表す。クリッププレートは接触ばねの弾性部近くに接触ばねを固定することができる。
【0032】
接触ばねブロックの例示的な実施形態に従って、ベースブロックは、クリップイン溝を含み、クリップオンデバイスはフック状の突起を有する保持クリップを備える。クリップオンデバイス及びベースブロックは、クリップイン溝とフック状の突起との係合によって共に留め付けられる。
【0033】
「保持クリップ(retaining clip)」という用語は、クリップオンデバイスの一部を特に意味する。保持クリップはクリップ状コネクタにおいてベースブロックのクリップイン溝と係合するフック又はフック状の突起を含む。クリップオンデバイスをベースブロックに留め付けることは、クリップタイプのコネクタを形成することが出来る。保持クリップのフック状の突起及びベースブロックのクリップイン溝は、溝形機能を有する。
【0034】
接触ばねブロックの例示的な実施形態に従って、ベースブロックは更なるクリップイン溝を含み、クリップオンデバイスは更なるフック状の突起を有する更なる保持クリップを含む。クリップオンデバイス及びベースブロックは、更なるクリップイン溝と更なるフック状の突起との係合により共に留め付けられる。
【0035】
クランプ力が互いに距離を置く2つの保持クリップに分散されるように、2つのクリップイン溝及び2つの保持クリップがあれば、クリップ機構は、よりバランスを取ることができる。
【0036】
接触ばねブロックの例示的な実施形態に従って、保持クリップ及び更なる保持クリップは、クリッププレートの反対の側部から外側へ延在する。
【0037】
特に、「反対(opposite)」という表現は、クリップオンデバイスがベースブロックに留め付けられるとき、保持クリップ及び更なる保持クリップが単一接触ばねのグループの反対側に配置されることを意味する。つまり、単一接触ばねのグループは保持クリップと更なる保持クリップとの間に配置され得る。「外側へ(outwardly)」という表現は、例えば、通常はクリッププレートへ向かう方向が、クリッププレートから離れるように向く方向である、ということを特に意味する。一実施形態において、クリップオンデバイスがこの保持クリップに対してL字形状を有するように、1つの保持クリップは矩形のクリッププレートから外側へ延在する。クリップオンデバイスがL字形状2つ分のヨーク形状を有するように、他の保持クリップはクリッププレートの反対側における矩形のクリッププレートから延在する。
【0038】
例示的な実施形態に従って、第1位置合わせ穴及び第2位置合わせ穴は、保持クリップと更なる保持クリップとの間に位置する。
【0039】
位置合わせ穴及び位置合わせピンのような機能的な部品が保持クリップに及ぼすクランプ力の間に位置するとき、クリップ機構はよりバランスを取ることができる。
【0040】
接触ばねブロックの例示的な実施形態に従って、クリップオンデバイスは1つの部品から一体的に形成され、クリッププレート、保持クリップ及び更なる保持クリップからなる群うちの少なくとも2つを含む。
【0041】
クリップオンデバイスはクリッププレート及び保持クリップを備える一体的なプラスチック部品でよい。クリップオンデバイスは一体的に形成され、保持クリップ及び更なる保持クリップを含む。クリップオンデバイスは、クリッププレート、保持クリップ及び更なる保持クリップを含むプラスチック部品から一体的に形成され得る。
【0042】
接触ばねブロックの例示的な実施形態に従って、クリップオンデバイスは、1つの部品から一体的に形成される。一体的に形成されたクリップオンデバイスは、続いてクリッププレート、保持クリップ及び更なる保持クリップからなる群のうち、少なくとも2つの要素を含む。クリッププレート及び/又は保持クリップ及び/又は更なる保持クリップは、上述の実施形態のうちの1つに従って形成され得る。
【0043】
接触ばねブロックの例示的な実施形態に従って、ベースブロックは、クリップオンデバイスをベースブロックに留め付けるとき、保持クリップにプレストレスを加える面取り面(chamfer)を備える。
【0044】
クリップオンデバイスをベースブロックに留め付けることを容易にするため、ベースブロックは面取り面、あるいは言い換えると「面取りを施した端(beveled edge)」、を含む。保持クリップは、プレストレスが加えられている間、面取り面の上方を滑動する(あるいは、摺動する)ことができ、続いて保持クリップのフック状の突起は、ベースブロックのクリップイン溝と少なくとも係合することができる。フック状の突起とクリップイン溝との係合に従って、接触ばねが固定されるように、クランプ力は保持クリップ及びベースブロックを共にしっかりと保持することができる。
【0045】
接触ばねブロックの例示的な実施形態に従って、ベースブロックは取り付けピンを備える。クリップオンデバイスはクリップ取り付け穴を有し、クリップオンデバイスは、取り付けピンとクリップ取り付け穴との係合によって、クランプ力に対して垂直方向に固定される。例えば、クリップオンデバイスは、取り付けピンとクリップ取り付け穴との係合によって、ベースブロックに固定され得る。固定は、特に、クリップオンデバイスをベースブロックに固定することによって影響され得るクランプ力に対し、垂直方向である。
【0046】
特にクリップオンデバイスは、クリップオンデバイスをベースブロックに留め付けるとき、取り付けピンとクリップ取り付け穴との係合によって、クランプ力に対して垂直方向にベースブロックに固定される。
【0047】
例示的な実施形態に従って、接触ばねブロックは、単一接触ばねの更なるグループ及びディスタンスプレートを特に備える。ディスタンスプレートは単一接触ばねのグループと単一接触ばねの更なるグループとの間に配置される。
【0048】
いわゆる「ケルビンコンタクト」に関し、接触ばねの2つのグループが電気的に絶縁されるように、接触ばねの2つのグループは上下に配置され得る。単一接触ばねのグループ及び単一接触ばねの更なるグループは、弾性的な動きに関連し、互いの上部に配置され得る。特定の数の接触ばねを有する各グループに関し、接触ばねは一列に、互いに並んで配置される。2つのグループの間に位置するディスタンスプレートが、単一接触ばねの2つのグループを電気的に絶縁することができる。
【0049】
接触ばねブロックの例示的な実施形態に従って、ディスタンスプレートは、ディスタンスプレート取り付け穴を有する。ディスタンスプレートは取り付けピンとディスタンスプレート取り付け穴との係合によって固定される。
【0050】
特に、クリップオンデバイスをベースブロックに留め付けるとき、ディスタンスプレートは、クランプ力に対して垂直方向において、取り付けピンとディスタンスプレート取り付け穴との係合によって、ベースブロックに固定される。
【0051】
ディスタンスプレート及びクリップオンデバイスが両方ともクランプ力に対する垂直な移動に対して固定されるように、ベースブロックから延在する取り付けピンは、ディスタンスプレート取り付け穴及びクリップ取り付け穴と係合することができる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
図1A】自動試験装置(ATE)の概略図である。
図1B】接触ユニットホルダ(CUH:Contact Unit Holder)の概略図である。
図2】接触ソケット及び接触ばねブロックの斜視図及び接触ソケットの平面図である。
図3】接触ばねブロックの斜視図及び接触ばねブロックの分解図である。
図4】上記の、クリップオン要素を有する接触ばねブロックを回転させた斜視図である。
図5】接触ソケットの断面図である。
図6】クリップタイプのコネクタの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0053】
図1は、自動試験装置(ATE)100の概略図である。電子信号が生成され、テスター101とDUT108との間のテスターケーブル110を介して送信され得るように、電子部品(DUT)108が接触ソケット200に向かう接触方向109の方向に押圧される。テスター101は、DUT108の電子試験を行う。ハンドラー106は電子部品108を保持する、移動又はプランジャユニット107を含む。試験後、ハンドラー106はDUT108を移動及び分類する。プランジャユニット107は接触ソケット200に向かう接触方向109において、電子部品108を移動させる。接触ソケット200は、接触ユニットホルダ(CUH)103に締結される。接触ユニットホルダ103は、テストヘッド102に締結される。ドッキング105はハンドラー106及びテストヘッド102を結合する。
【0054】
図1Bは、接触ユニットホルダ(CUH)103の概略図である。通常、複数の、例えば2、4、8、12、16あるいはそれ以上の接触ソケット200が、同時にDUT108に対して同一の試験回数を可能にするために用いられる。1つのハンドラー106及び1つのテスター101のみが使用されている間、DUT108の同時試験は、一定時間において、複数のDUT108を試験することを可能にする。1つの接触ソケット200を維持することは、他の接触ソケット200が作動していないという意味を含む。それゆえ、接触ソケットの維持時間は短縮すべきである。
【0055】
図2は、接触ソケット200の背面又は底面の斜視図、接触ばねブロック300の斜視図、そして接触ソケット200の前面又は上面の斜視図である。4つの接触ばねブロック300は、取り付け位置309に配置され、各取り付け位置309は接触ソケット200の1つの側部に位置する。接触ソケット200の前面又は上面の中間部分は、いわゆる「接触部」210と呼ばれる接触領域である。接触部210は電子部品108が電気的に接触するように受け取られる、ソケットの機能的な部分を画定する。接触部210の内部領域において、中央接触ブロック399はDUT108の中間部分に位置するDUTのパッドと接触するために配置される。中央接触ブロック399は4つのねじ398によって固定される。接触ばねブロック300は取り付け位置309に第1ねじ307及び第2ねじ308によって固定される。第1接触ばねブロック300は第2の、新しい又は維持された接触ばねブロック300’と同様の大きさを有することができる。これにより、接触ばねブロック300の交換が可能である。接触ばねブロック300は、ベースブロック320及びクリップオンデバイス330を備える。これらは共に留め付けられ、クリップタイプのコネクタ302を形成する(図6と同様)。
【0056】
図3に接触ばねブロック300の斜視図を再び示す。接触ばねブロック300は、クリップタイプのコネクタ302を一緒に形成する、クリップオンデバイス330及びベースブロック320を備える。図3の中央において、接触ばねブロック300を分解図で示す。接触ばねブロック300は、クリップオンデバイス330、単一又は独立接触ばねのグループ340、ディスタンスプレート350、単一接触ばねの更なるグループ360及びベースブロック320をこの順で備える。
【0057】
ベースブロック320は、クリップオンデバイス330のフック状の突起333及び更なるフック状の突起334それぞれと係合するクリップイン溝323及び更なるクリップイン溝325を備える。フック状の突起333及び更なるフック状の突起334は、保持クリップ331及び更なる保持クリップ332の外端にそれぞれ位置する。保持クリップ331及び更なる保持クリップ332は、保持クリップ331と更なる保持クリップ332との間に位置するクリッププレート339から垂直方向に延在する。クリップオンデバイス330はプラスチック部品上に一体的に形成され、プラスチック部品は、クリッププレート339、保持クリップ331及び更なる保持クリップ332からなる群のうち少なくとも2つを含む。クリップオンデバイス330をベースブロック320に留め付けるとき、保持クリップ331のフック状の突起333は面取り面324上を滑動し、クリップイン溝323に嵌合する。同様に、クリップオンデバイス330をベースブロック320に留め付けるとき、更なる保持クリップ332の更なるフック状の突起334は、更なる面取り面326上を滑動し、更なるクリップイン溝325に嵌合する。単一接触ばねのグループ340が単一接触ばねの更なるグループ360を取り囲むように、単一接触ばねのグループ340及び単一接触ばねの更なるグループ360は、一般的なS字形状を有するが、異なる寸法である。単一接触ばねのグループ340と単一接触ばねの更なるグループ360との間に位置するディスタンスプレート350は、2つのグループである、単一接触ばねのグループ340及び単一接触ばねの更なるグループ360を電気的に分離する。ディスタンスプレート350は一直線の溝357を含み、これにより、単一接触ばねのグループ340は整列される。単一接触ばねのグループ340は、テスター側の接触子349を有し、これらは、テスター101に電気接触を提供する(図1参照)。従って、単一接触ばねの更なるグループ360は、テスター101に電気接触も提供する更なるテスター側の接触子369を有する。単一接触ばねの更なるグループ360は、ベースブロック320の曲線状の溝327に嵌合し、整列され、曲線状の溝327によって互いに電気的に絶縁される。テスター側の接触子349及び更なるテスター側の接触子369が弾力性があるように、あるいは凹部329の領域に弾性的に固定されるように、ベースブロック320は単一接触ばねのグループ340及び単一接触ばねの更なるグループ360の端部に対して凹部329を有する。これにより、テスター101に適応性のある接触が提供される。
【0058】
図4は、図3と比較すると、接触ばねブロック300を180度回転させた斜視図である。従って、図4は上面又は前面側から見た上向きのコンタクトチップ491及び492を有する接触ばねブロック300を示す。
【0059】
保持クリップ331と更なる保持クリップ332との間に延在するクリッププレート339は、第1位置合わせ穴435及び第2位置合わせ穴436を有する。第1位置合わせ穴435は、第2位置合わせ穴436よりもコンタクトチップ491及び492近くに位置する。従って、第1位置合わせ穴435及び第2位置合わせ穴436は、クリッププレート339上にジグザグのパターンを形成する。結果として、クリッププレート339は、このジグザグのパターンと共により安定する。更に、単一接触ばねのグループ340のコンタクトチップ491が、第1位置合わせピン343と第1位置合わせ穴435との係合及び第2位置合わせピン346と第2位置合わせ穴436との係合によって、一直線に整列されるように、ある点では、第1位置合わせピン343及び第2位置合わせピン346は、コンタクトチップ491から距離を置く。そのため、単一接触ばねのグループ340は、第1接触ばねタイプの第1サブグループ342を含む。このタイプの各単一接触ばね342’は、第1位置合わせピン343を有する。更に、単一接触ばねのグループ340は、第2接触ばねタイプの第2サブグループ345を含む。このタイプの各単一接触ばね345’は、第2位置合わせピン346を有する。第1接触ばねタイプの第1サブグループである第1タイプ342の単一接触ばねは、従って同様のタイプの第2単一接触ばね342’と交換可能である。同様に、第2接触ばねタイプの第2サブグループである第2タイプ345の単一接触ばねは、従って同様のタイプの第2単一接触ばね345’と交換可能である。
【0060】
クリップオンデバイス330は、ベースブロック320の取り付けピン421及び更なる取り付けピン422と係合するクリップ取り付け穴431及び更なるクリップ取り付け穴432を含む。結果として、クリップオンデバイス330とベースブロック320の両方が共に留め付けられるとき、クリップオンデバイス330は、垂直方向にベースブロック320から落下しない。単一接触ばねの更なるグループ360の曲線部は、ベースブロック320の曲線状の溝327を周回し、電気的に絶縁される。ベース取り付けピン468は単一接触ばねの更なるグループ360からベースブロック320の取りつけ溝428の方向へ延在し、これによって、単一接触ばねの更なるグループ360が整列される。ベースブロック320は、第1ねじ307及び第2ねじ308に対して第1ねじ穴407及び第2ねじ穴408をそれぞれ有する。
【0061】
ディスタンスプレート350は、取り付けピン421及び422と係合されるときに、ディスタンスプレート350がベースブロック320から落下ないようにするディスタンスプレート取り付け穴451及び更なるディスタンスプレート取り付け穴452を備える。これは、いかにしてクリップオンデバイス330がベースブロック320において固定されるかという構造と同様である。
【0062】
接触ばね配置390(図3にも示す)は、単一接触ばねのグループ340、ディスタンスプレート350及び単一接触ばねの更なるグループ360を備える。単一接触ばねのグループ340及び単一接触ばねの更なるグループ360は、互いの上部に配置され、ディスタンスプレート350によって電気的に分離される。単一接触ばねのグループ340及び単一接触ばねの更なるグループ360は、コンタクトチップ491及び更なるコンタクトチップ492の方向へ弾性部に沿って延在している。コンタクトチップ491及び更なるコンタクトチップ492が電気的に絶縁された接触ばねの直線を形成するように、単一接触ばねのグループ340及び単一接触ばねの更なるグループ360は、それぞれ、一直線に並んで配置される。単一接触ばねの更なるグループ360の単一接触ばね361は、単一接触ばねの更なるグループ360の第2単一接触ばね361’によって交換可能である。
【0063】
図5は、接触ソケット200の断面図である。図5の詳細部600については、図6でより詳しく図示する。単一接触ばねのグループ340は、単一接触ばねの更なるグループ360を周回する。単一接触ばねのグループ340及び単一接触ばねの更なるグループ360の2つのグループは、ディスタンスプレート350によって分離される。単一接触ばねのグループ340は、クリップオンデバイス330によって、かつ接触ソケット200の左側における、第1位置決めピン343と第1位置合わせ穴435との係合によって、整列されている。反対側、つまり、接触ソケット200の右側において、単一接触ばねのグループ340は、第2位置合わせピン346と第2位置合わせ穴436との係合によって整列されている。単一接触ばねの更なるグループ360は、ベース取り付けピン468及びベースブロック320の取りつけ溝428によって整列されている。
【0064】
片側において、接触ばねは、テスター側の接触子349及び更なるテスター側の接触子369が接触する凹部329で、途切れる。反対側では、接触ばねは、コンタクトチップ491及び更なるコンタクトチップ492と共に途切れ、いわゆるケルビンコンタクトを提供する。単一接触ばねのグループ340及び単一接触ばねの更なるグループ360は、ベースブロック320の曲線状の溝327に組み込まれる。ベースブロック320は、フロントブロック522及びセンターブロック521を含む。フロントブロック522は、コンタクトチップ491及び492の誘導された移動を提供する。フロントフック487及びフロントエッジ387で、単一接触ばねの更なるグループ360の動きは、上方に制限される。「上方に(upwardly)」とは、「コンタクトチップの方向へ(in the direction of the contact tips)」という意味である。単一接触ばねのグループ340の上方の動きは、センタリングフレーム520に固定される当接プレート530によって、上方に制限される。センタリングフレーム520はDUT108を誘導するための傾斜面(slope)又は側面(flank)を含む。センタリングフレーム520はソケットフレーム510に固定される。更に、単一接触ばねのグループ340の弾性的な動きを導くために、上部ガイド(upper guiding)517はセンタリングフレーム520に固定される。
【0065】
接触部210は接触ソケット200の中央に位置する。中央接触ブロック399は、ポゴピンチップ(pogo pin tip)591を有する多くのポゴピン(pogo pin)590を含み、DUT108の内部接触部と接触する。
【0066】
図6は、図5の詳細部600として、クリップタイプのコネクタ302の断面図を示す。
【0067】
クリップオンデバイス330は保持クリップ331によってベースブロック320に留め付けられる。フック状の突起333が面取り面324の上を滑動し、クリップイン溝323で止まる場合、クリップタイプのコネクタ302がもたらされる。フック状の突起333の反対側において、クランプ力を加えるために、クリップオンデバイス330はベースブロック320上のクリッププレート339と共に置かれる。
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6