特許第6362534号(P6362534)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6362534
(24)【登録日】2018年7月6日
(45)【発行日】2018年7月25日
(54)【発明の名称】曲面ディスプレイ装置
(51)【国際特許分類】
   G02F 1/1333 20060101AFI20180712BHJP
   G02F 1/13357 20060101ALI20180712BHJP
【FI】
   G02F1/1333
   G02F1/13357
【請求項の数】2
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2014-258144(P2014-258144)
(22)【出願日】2014年12月20日
(65)【公開番号】特開2016-118655(P2016-118655A)
(43)【公開日】2016年6月30日
【審査請求日】2017年7月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】000101732
【氏名又は名称】アルパイン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099748
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 克志
(72)【発明者】
【氏名】安本 貴史
【審査官】 廣田 かおり
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−156015(JP,A)
【文献】 特開2006−235438(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/125976(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0125913(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F 1/1333
G02F 1/13357
G02F 1/1345
G09F 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示面が湾曲した曲面ディスプレイ装置であって、
湾曲した形状を有するLCDパネルと、
1枚または複数枚の光学シートよりなる、前記LCDの後面に重ねて配置された光学シート群と、
前記光学シート群の後方に配置された、前方に向かって光を出射するバックライト装置と
前記LCDパネル駆動用のICが搭載された、複数のCOF(Chip On Flexible)とを備え、
前記LCDパネルは、画像を表示する領域として4つの辺を有する表示領域を有すると共に、前記表示領域を囲む外縁領域を有し、
前記複数のCOFは、前記LCDパネルの前面の前記外縁領域のうちの、前記表示領域の前記4つの辺のうちの一つの辺である第1辺の外側の部分に、当該第1辺に沿った方向に間隙をおいて接続されており、
前記光学シート群は、前記LCDパネルの後面に当該後面の曲面に沿って重なるように、前記LCDパネルの前記外縁領域内の複数の接着領域において、前記LCDパネルの後面に、硬化後に弾性体となる接着剤を用いて、接着されており、
前記複数の接着領域は、
前記外縁領域内に前記表示領域を囲むように設けた領域から、前記外縁領域内の前記第1辺の外側の部分を除いた領域である接着領域と、
前記第1辺の外側の外縁領域内に、前記複数のCOF間の間隙の各々に対応して設けた、当該第1辺に沿った方向についての範囲が、対応する間隙の当該第1辺に沿った方向についての範囲内となる接着領域とを有し、
前記第1辺の外側の外縁領域の、前記複数のCOFの当該第1辺に沿った方向についての範囲と、前記第1辺に沿った方向について重複する範囲には、前記接着領域は設けられていないことを特徴とする曲面ディスプレイ装置。
【請求項2】
請求項1記載の曲面ディスプレイ装置であって、
前記光学シート群は、1枚または複数枚の拡散シートを含むことを特徴とする曲面ディスプレイ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示面が湾曲した曲面ディスプレイ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
表示面が湾曲した曲面ディスプレイ装置としては、湾曲したLCDパネル(液晶パネル)と、拡散シートと、LCDパネルの後面に沿って湾曲した形状を有する透明な裏面板と、バックライト装置とを備えた曲面ディスプレイ装置が知られている(たとえば、特許文献1)。
【0003】
ここで、この曲面ディスプレイ装置では、LCDパネル、拡散シート、裏面板、バックライト装置が、前面から後面に向かって当該順序で配置され、バックライト装置から出射された光は、裏面板、拡散シートを通って、LCDパネルを後面より照明する。
また、この曲面ディスプレイ装置では、LCDパネルと裏面板との間に挟み込んで拡散シートを固定することにより、拡散シートをLCDパネルの後面に沿って湾曲させて配置している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009-63701号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した湾曲したLCDパネルと、拡散シートと、裏面板と、バックライトとを備えた曲面ディスプレイ装置によれば、LCDパネルの曲率やサイズが異なる液晶ディスプレイ装置毎に専用の裏面板を製作する必要が生じる。また、照明光の裏面板の通過による減衰のために表示の輝度の低下を招くこととなる。
【0006】
一方、拡散シート自体を、LCDパネルの後面に沿って湾曲した形状に形成して、LCDパネルの後ろに配置することも考えられるが、このようにする場合には、LCDパネルの曲率やサイズが異なる液晶ディスプレイ装置毎に、専用の拡散シートを、専用の金型等を用いて製作する必要が生じる。
【0007】
また、拡散シートをLCDパネルの後面に貼り付けることにより、拡散シートをLCDパネルの後面に沿って湾曲させて配置することも考えられるが、このようにすると、LCDパネルと拡散シートの熱膨張率の違いにより、LCDパネルに応力が加わり、LCDパネルの機能や動作に不具合が発生する可能性が生じるため、充分な信頼性を確保することが難しい。
【0008】
そこで、本発明は、LCDパネルの後面に沿って湾曲させて配置した光学シートを備えた曲面ディスプレイ装置を、簡易かつ信頼性が高い構造で実現することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題達成のために、本発明は、表示面が湾曲した曲面ディスプレイ装置に、湾曲した形状を有するLCDパネルと、1枚または複数枚の光学シートよりなる、前記LCDの後面に重ねて配置された光学シート群と、前記光学シート群の後方に配置された、前方に向かって光を出射するバックライト装置とを備えたものである。だだし、前記LCDパネルは、画像を表示する表示領域の周囲に外縁領域を有し、前記光学シート群は、前記LCDパネルの後面に当該後面の曲面に沿って重なるように、前記LCDパネルの前記外縁領域内の位置において、前記LCDパネルの後面に、硬化後に弾性体となる接着剤を用いて、接着されているものである。
【0010】
このような曲面ディスプレイ装置によれば、光学シート群を接着剤でLCDパネルの後面に接着するだけの、光学シート群の特段の加工や、光学シート群以外の特別な部材を必要としない簡易な構造によって、LCDパネルの後面に沿って湾曲させて光学シートを配置することができる。
【0011】
また、接着剤として、硬化後に弾性体となる接着剤を用いているので、熱膨張率の違いによって生じるLCDパネルと拡散シートの変形の度合いの差を、接着剤の変形によって吸収することができる。
よって、LCDパネルと拡散シートの熱膨張率の違いによりLCDパネルに加わる応力を抑制することができる。
ここで、このような曲面ディスプレイ装置は、前記光学シート群を、前記LCDパネルの前記外縁領域内の、相互に離間した複数の位置においてのみ、前記LCDパネルの後面に前記接着剤を用いて接着することが好ましい。
このようにすることにより、接着剤による光学シート群とLCDパネルの連結部分の可撓性を高め、LCDパネルと拡散シートの変形の度合いの差を、より大きく、接着剤の変形によって吸収することができるようになる。
また、以上の曲面ディスプレイ装置において、前記LCDパネルは、当該LCDパネル駆動用のICが搭載されたCOF(Chip On Flexible)が接続されたものである場合には、前記LCDパネルと前記COFの接続位置周辺において、前記光学シート群は、前記LCDパネルに接着しないことが好ましい
このようにすることにより、外部から加わる力に対する耐性が比較的に小さいCOFや、COFのLCDパネルとの接続箇所に力が加わることを効果的に防止することができる。
【0012】
また、以上の曲面ディスプレイ装置において、前記光学シート群は、1枚または複数枚の拡散シートを含むものとしてよい。
【発明の効果】
【0013】
以上のように、本発明によれば、LCDパネルの後面に沿って湾曲させて配置した光学シートを備えた曲面ディスプレイ装置を、簡易かつ信頼性が高い構造で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施形態に係る曲面ディスプレイ装置の構成を示す図である。
図2】本発明の実施形態に係るLCDパネルと光学シート群とバックライト装置の構成を示す図である。
図3】本発明の実施形態に係る光学シートの固定構造を示す図である。
図4】本発明の実施形態に係る光学シートの固定構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1に、本実施形態に係る曲面ディスプレイ装置の構成を示す。
ここで、図1中、図1aは曲面ディスプレイ装置の前面図、図1bは曲面ディスプレイ装置の上面図、図1cは曲面ディスプレイ装置の側面図を表している。
また、図1dは、図1a中のA-A線による曲面ディスプレイ装置の断面を、図1eは、図1a中のB-B線による曲面ディスプレイ装置の断面を表している。
図示するように、曲面ディスプレイ装置は、筐体1、前方からみて凹形状に湾曲したLCDパネル2、光学シート群3、バックライト装置4、制御基板5を備えている。
そして、LCDパネル2、光学シート群3、バックライト装置4、制御基板5は、前方より後方に向かって当該順序で、筐体1に収容されている。
ここで、図2に模式的に示すように、光学シート群3は、一枚または複数枚の光学シート31より構成されている。また、各光学シート31は、10分の数mm程度の厚みのシート状の光学部材であり、可撓性を備えている。そして、光学シート群3は、LCDパネル2の後面の曲面に沿って、LCDパネル2の後面に積層された形態で配置される。
【0016】
また、光学シート31としては、光をより均一な面光源が形成されるように拡散する拡散シートや、光を前方方向に集光するプリズムシートや、種々の輝度上昇シートなどを用いることができる。
そして、光学シート群3としては、一枚の拡散シート、複数枚の拡散シート、1枚または複数枚の拡散シートとプリズムシートや輝度上昇シートとの組み合わせを用いることができる。
次に、バックライト装置4は、導光板41と、導光板41の後面に重ねて配置した反射板42と、導光板41の側面から導光板41内に光を出射する光源装置43とより構成される。
そして、このような構成において、光源装置43から出射された光は導光板41と反射板42によって前方に向かう照明光となり、光学シート群3を通過して、LCDパネル2を後面側より照明する。そして、LCDパネル2の各画素の透過率を制御することにより画像が形成される。
【0017】
以下、このような曲面ディスプレイ装置の光学シート31を固定する構造について説明する。
図3aは、LCDパネル2と光学シート群3を後面側から見たようすを表している。
ここで、図中の20の領域は、LCDパネル2が画像を表示する表示領域である。また、LCDパネル2の表示領域20の外側のLCDパネル2の領域を外縁領域21と呼ぶこととして、外縁領域21は前方から見て筐体1のベゼル部分(図1d、eの符号11の部分)によって覆われた、ユーザからは見えない領域となっている。
【0018】
次に、図中の22は、LCDパネル2のドライバICなどが搭載されたCOF(Chip On Flexible)であり、COF22は、LCDパネル2の前面側でLCDパネル2の電極にACF(Anisotropic Conductive Film:異方性導電フィルム)を用いて接続されている。また、COF22は上述した制御基板5にも接続しており、COF22のドライバICは、制御基板5からの制御に従って動作する。
【0019】
さて、図示するように、光学シート群3は、外縁領域21の内側の上下左右の複数のポイントPで、LCDパネル2の後面に接着剤を用いて接着することにより、光学シート群3がLCDパネル2の後面の曲面に沿って、LCDパネル2の後面に積層された形態となるようにLCDパネル2に固定する。ここで、光学シート群3をLCDパネル2の後面へ接着するポイントPは、COF22とLCDパネル2の接続箇所の周辺を避けて設定する。また、光学シート群3をLCDパネル2の後面へ接着するポイントP間の間隔は、たとえば、10cm程度とする。
【0020】
ここで、接着剤としては、硬化後に弾性体となる可撓性の接着剤を用いる。なお、硬化後に弾性体となる可撓性の接着剤としては、たとえば、シリコーン樹脂系接着剤、変成シリコーン樹脂系接着剤、エポキシ変成シリコーン樹脂系接着剤、シリル化ウレタン樹脂系接着剤などがある。
【0021】
なお、光学シート群3として複数の光学シート31を用いる場合には、一番前側の光学シート31の前面をLCDパネル2の後面に、外縁領域21の内側の複数のポイントPにおいて接着し、他の光学シート31は、一つ前側の光学シート31の後面の外縁領域21の内側の複数のポイントPに接着することにより各光学シート31がLCDパネル2に固定されるようにする。
【0022】
ただし、光学シート群3として複数の光学シート31を用いる場合には、図3bに示すように、各光学シート31を、LCDパネル2の後面に直接、硬化後に弾性体となる可撓性の接着剤を用いて接着するようにしてもよい。
すなわち、この場合には、図3bにLCDパネル2の一つの角付近の後面側のようすを拡大して示したように、各光学シート31がLCDパネル2の後面を覆う領域の大きさを、より前側の光学シート31がより小さくなるように設定する。ただし、一番前側の光学シート31aがLCDパネル2の後面を覆う領域の大きさは、表示領域20と外縁領域21の一部を覆う大きさとする。そして、一番前の光学シート31aを、外縁領域21の内側の上下左右の複数のポイントPで、LCDパネル2の後面に接着剤を用いて接着する。そして、他の光学シート31b、31cを、外縁領域21の内側、かつ、一つ前の光学シート31の外側の複数のポイントPでLCDパネル2の後面に接着剤を用いて接着する。
【0023】
なお、図3a、bのいずれの形態で光学シート群3を固定する場合も、表示領域20の内側では、LCDパネル2と光学シート31との接着、光学シート31同士の接着は行わないようにする。
以上、本発明の実施形態について説明した。
以上のように本実施形態によれば、光学シート群3を接着剤でLCDパネル2の後面に接着するだけの、光学シート群3以外の特別な部材を必要とせず、各光学シート31の特段の加工も必要としない簡易な構造によって、LCDパネル2の後面に沿って湾曲させて光学シート31を配置することができる。
【0024】
また、接着剤として、硬化後に弾性体となる可撓性の接着剤を用いているので、熱膨張率の違いによって生じるLCDパネルと拡散シートの変形の度合いの差を、接着剤の変形によって吸収することができる。よって、LCDパネルと拡散シートの熱膨張率の違いによりLCDパネルに加わる応力を抑制することができる。
【0025】
また、さらに、光学シート群3を、相互に離間した複数の位置Pにおいてのみ、LCDパネル2の後面に接着し、個々の硬化した接着剤の可撓性を大きく確保しているので、LCDパネルと拡散シートの変形の度合いの大きな差についても、これを吸収することができる。
【0026】
また、本実施形態によれば、COF22とLCDパネル2の接続箇所の周辺においては接着を行わないようにしているので、外部から加わる力に対する耐性が比較的に小さいCOF22やACFに力が加わることを効果的に防止することができる。
ところで、以上に示した実施形態における光学シート群3のLCDパネル2の後面への接着は、図4aに接着箇所をLによって示すように、外縁領域21内において、光学シート群3の縁に沿って光学シート群3をLCDパネル2の後面に、硬化後に弾性体となる可撓性の接着剤を用いて接着することにより行うようにしてもよい。ただし、この場合も、図示するように、COF22とLCDパネル2の接続箇所の周辺においては接着を行わないようにすることが好ましい。
【0027】
なお、光学シート群3として複数の光学シート31を用いる場合には、一番前側の光学シート31の前面をLCDパネル2の後面に、外縁領域21の内側において、光学シート31の縁に沿って接着し、他の光学シートは、一つ前側の光学シート31の後面の外縁領域21の内側において、光学シート31の縁に沿って接着することにより各光学シート31がLCDパネル2に固定されるようにする。
【0028】
ただし、光学シート群3として複数の光学シート31を用いる場合には、図4bに示すように、各光学シート31がLCDパネル2の後面を覆う領域の大きさを、より前側の光学シート31がより小さくなるように設定し、一番前の光学シート31aを、外縁領域21の内側で光学シート31aの縁に沿ってLCDパネル2の後面に接着剤を用いて接着し、他の光学シート31b、31cを、外縁領域21の内側、かつ、一つ前の光学シート31の外側で光学シート31の縁に沿ってLCDパネル2の後面に、硬化後に弾性体となる可撓性の接着剤を用いて接着するようにしてもよい。
【0029】
図4のように光学シート群3をLCDパネル2に接着しても、光学シート31とLCDパネル2の熱膨張率の違いにより発生する力を、ある程度、接着剤の可撓性で吸収し、LCDパネル2やCOF22やACFに強い応力が加わることを抑制することができる。
また、以上の実施形態では、前方からみて凹形状に湾曲したLCDパネル2を用いる曲面ディスプレイ装置について説明したが、本実施形態の、光学シート群3のLCDパネル2への接着による固定の技術は前方からみて凸形状に湾曲したLCDパネル2を用いる曲面ディスプレイ装置についても同様に適用することができる。
【0030】
また、以上の実施形態では、COF22にドライバICなどを搭載してLCDパネル2に接続した曲面ディスプレイ装置について説明したが、本実施形態の、光学シート群3のLCDパネル2への接着による固定の技術は、COG(Chip On Glass)によってLCDパネル2のガラス基板上にドライバICなどを搭載した曲面ディスプレイ装置についても同様に適用することができる。なお、この場合には、LCDパネル2と制御基板5との間の接続のためにLCDパネル2に連結されるFPCなどの配線用部材の、LCDパネル2との接続箇所周辺においては、光学シート群3とLCDパネル2の接着を行わないようにすることが好ましい。
【符号の説明】
【0031】
1…筐体、2…LCDパネル、3…光学シート群、4…バックライト装置、5…制御基板、20…表示領域、21…外縁領域、22…COF、31…光学シート、41…導光板、42…反射板、43…光源装置。
図1
図2
図3
図4