(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6362574
(24)【登録日】2018年7月6日
(45)【発行日】2018年7月25日
(54)【発明の名称】転圧機械
(51)【国際特許分類】
E01C 19/23 20060101AFI20180712BHJP
E01C 19/17 20060101ALI20180712BHJP
【FI】
E01C19/23
E01C19/17
【請求項の数】5
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2015-143754(P2015-143754)
(22)【出願日】2015年7月21日
(65)【公開番号】特開2017-25535(P2017-25535A)
(43)【公開日】2017年2月2日
【審査請求日】2017年4月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005522
【氏名又は名称】日立建機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090022
【弁理士】
【氏名又は名称】長門 侃二
(72)【発明者】
【氏名】高橋 篤
(72)【発明者】
【氏名】竹内 裕樹
(72)【発明者】
【氏名】柴田 俊徳
(72)【発明者】
【氏名】早坂 喜憲
【審査官】
西田 光宏
(56)【参考文献】
【文献】
特開平07−009954(JP,A)
【文献】
特許第2920609(JP,B2)
【文献】
特開平10−071968(JP,A)
【文献】
実開昭60−113256(JP,U)
【文献】
実開平04−118853(JP,U)
【文献】
米国特許第08500363(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60S 1/68
B62D 25/18
E01C 19/17
E01C 19/23
E01C 19/26
E01C 19/27
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体フレームに取り付けられたヨークと、
前記ヨークに揺動自在に支持された揺動フレームと、
前記揺動フレームに取り付けられた車軸と、
前記車軸に回転自在に支持され、路面に対する転圧面を有する複数の転圧輪と、
前記車体フレームの下方に前記各転圧輪の収容空間として確保された転圧輪ハウスと、
前記ヨークに支持され、前記転圧輪ハウスにて液体を噴射して前記転圧面に衝突させ、前記転圧面で偏向させる散液ノズルと、
前記ヨークに支持され、前記転圧面で偏向されて前記転圧輪ハウスの壁面に至る前の液体を遮蔽する第1遮蔽プレートと
を備える、転圧機械。
【請求項2】
前記散液ノズルは、前記転圧輪ハウスにて車体の前部側に露出して配置され、且つ前記第1遮蔽プレートは、前記転圧輪ハウスにて前記散液ノズルよりも前記車体の後部側に配置されている、請求項1に記載の転圧機械。
【請求項3】
前記第1遮蔽プレートは、前記転圧輪の側部に延長された拡張部を有する、請求項1又は2に記載の転圧機械。
【請求項4】
前記第1遮蔽プレートは弾性部材からなる、請求項1から3の何れか一項に記載の転圧機械。
【請求項5】
前記揺動フレームに支持され、隣り合う前記転圧輪間にて第1遮蔽プレートに向けて延設された第2遮蔽プレートを更に備える、請求項1から4の何れか一項に記載の転圧機械。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、路面を締め固めるための転圧機械に関する。
【背景技術】
【0002】
転圧機械、特にタイヤ駆動輪を備えたタイヤローラを用いて路面を転圧する際、タイヤにアスファルト合材が付着することを防止するために、散液装置を用いてタイヤに水や油などの液体を散布している。
そして、特許文献1には、車体フレームに取り付けられたヨークと、ヨークに揺動自在に支持された揺動フレームと、揺動フレームに取り付けられた車軸と、車軸に回転自在に支持され、路面に対する転圧面を有する複数のタイヤ(転圧輪)とを備えたタイヤローラの液体散布装置が開示されている。
【0003】
この液体散布装置を構成する液体パイプ及び散液ノズルは、揺動フレームに取り付けられているため、複数のタイヤの揺動に液体パイプ及び散液ノズルが追従し、不陸地あるいは隆起面、窪み面といった傾斜面を転圧する場合も、タイヤ表面に均一に液体を噴出させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第2920609号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来技術では、散液ノズルから噴射された散布液体は、回転するタイヤの転圧面に衝突し、偏向されて周囲に飛散する。飛散した散布液体は、車両の前部の車体フレームとタイヤとの間にタイヤの収容空間として確保されたタイヤハウスの壁面に付着するため、清掃作業に大変な労力を要する。
【0006】
しかも、タイヤハウスの壁面に付着した散布液体は、タイヤへのアスファルト合材付着防止等の本来の目的に使用されないため、無駄な散布液体が発生し、効率的に液体散布を行えないという問題もある。
そこで、散液ノズルを部材で覆って周囲への飛散を抑制することも考えられる。しかし、タイヤへのアスファルト合材付着を確実に防止するためには、散液ノズルから液体が噴出されているか、散液ノズルの噴出孔が詰まっていないか、常に確認しなければならない。従って散液ノズルを部材で覆うのは好ましくない。
【0007】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、散布液を効率的に且つ確実に転圧面に散布するとともに、飛散した散布液の清掃作業を低減することができる転圧機械を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明の転圧機械は、車体フレームに取り付けられたヨークと、ヨークに揺動自在に支持された揺動フレームと、揺動フレームに取り付けられた車軸と、車軸に回転自在に支持され、路面に対する転圧面を有する複数の転圧輪と、車体フレームの下方に各転圧輪の収容空間として確保された転圧輪ハウスと、ヨークに支持され、転圧輪ハウスにて液体を噴射して転圧面に衝突させ、転圧面で偏向させる散液ノズルと、ヨークに支持され、転圧面で偏向されて転圧輪ハウスの壁面に至る前の液体を遮蔽する第1遮蔽プレートとを備える。
【0009】
好ましくは、散液ノズルは、転圧輪ハウスにて車体の前部側に露出して配置され、且つ、第1遮蔽プレートは、転圧輪ハウスにて散液ノズルよりも車体の後部側に配置されている。
好ましくは、第1遮蔽プレートは、転圧輪の側部に延長された拡張部を有する。
好ましくは、第1遮蔽プレートは弾性部材からなる、
好ましくは、揺動フレームに支持され、隣り合う転圧輪間にて第1遮蔽プレートに向けて延設された第2遮蔽プレートを更に備える。
【発明の効果】
【0011】
本発明の転圧機械によれば、散布液を効率的に且つ確実に転圧面に散布するとともに、飛散した散布液の清掃作業を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の一実施形態に係る転圧機械であるタイヤローラの正面図である。
【
図2】
図1のタイヤローラを左側前輪のタイヤを外した状態で斜め前方から見た斜視図である。
【
図3】
図2のタイヤハウスを左側側方から見た側面図である。
【
図4】
図1の第1及び第2遮蔽プレートとヨーク及び揺動フレームとの連結状態を示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面に基づき本発明の一実施形態に係る転圧機械について説明する。
図1に示すように、転圧機械の一例であるタイヤローラ1は、前後輪であるゴム製の複数のタイヤ2と、これらタイヤ2により走行される車体4とを備えている。各タイヤ2は路面に敷きつめたアスファルト合材等の舗装材を締め固める転圧輪であり、路面に接触する転圧面2aを外周に有している。
図1に示される各タイヤ2は前輪であって、左タイヤ2L、中央タイヤ2C、及び右タイヤ2Rがアクスル(車軸)6に回転可能に支持されている。
【0014】
また、各タイヤ2のうちの図示しない後輪のタイヤ2には、走行用動力源として図示しない油圧モータがアクスル6を介し連結されている。油圧モータは、車体4内に搭載されたエンジン駆動の油圧ポンプから圧油を供給されて作動し、各タイヤ2を回転駆動することによりタイヤローラ1が走行される。また、車体4は、車体フレーム8によって形成され、車体フレーム8内には各種機器等が収容されている。例えば、車体フレーム8の後部はタンク収容室となっており、図示しない燃料タンクや作動油タンクが収容されている。
【0015】
一方、車体フレーム8の前部はエンジン収容室となっており、図示しないエンジンや油圧ポンプ等の周辺機器が収容されている。油圧ポンプはエンジンにより駆動され、後輪のタイヤ2の走行用モータ等に作動油を供給する。また、車体フレーム8のその他の部分は水が貯留される水タンクとして利用されている。
図2にも示すように、車体フレーム8には、車体フレーム8に対して左右方向に回動自在にヨーク10が取り付けられている。
【0016】
ヨーク10には、揺動フレーム12がピン14により連結され、揺動フレーム12はヨーク10に対して揺動自在に支持されている。揺動フレーム12にはアクスル6が貫通して回転自在に取り付けられている。そして、作業員による図示しないハンドルの操作に連動してヨーク10が回動し、これに伴い揺動フレーム12及びアクスル6を介して各タイヤ2の向きが変えられ、車体4の進行方向が定められる。
【0017】
図3に示すように、各タイヤ2は、車体フレーム8の前部の下方にタイヤ2の収容空間として確保されたタイヤハウス(転圧輪ハウス)16に収容されている。また、ヨーク10には各タイヤ2に対応した散液ノズル18が取り付けられている。散液ノズル18は、散水ノズル18aと、散水ノズル18aよりも車体4の前部側に位置付けられた散油ノズル18bとから構成されている。散水ノズル18aは、散水配管18a1と、散水配管18a1に開口された水噴出孔18a2とを備えている。
【0018】
一方、散油ノズル18bは散油配管18b1と散油配管18b1に開口された油噴出孔18b2とを備えている。水噴出孔18a2及び油噴出孔18b2は、タイヤハウス16にてタイヤ2の転圧面2aにそれぞれ対向して位置付けられている。散水ノズル18aにより水を転圧面2aに適宜噴射するとともに、散油ノズル18bにより油を転圧面2aに適宜噴射することで、タイヤ2へのアスファルト合材の付着を防止することができる。
【0019】
図1及び
図2からも明らかなように、散水及び散油ノズル18a、18bは、タイヤハウス16にて車体4の前部側に露出して配置されており、水噴出孔18a2及び油噴出孔18b2からの水、油の噴射の有無を常時視認できるようになっている。
また、
図3に示すように、タイヤハウス16にて水噴出孔18a2から噴射された水は、矢印で示すように車体4の後部側に向けた噴射路20aを経て転圧面2aに衝突され、転圧面2aで偏向されてタイヤハウス16の上側の壁面16aに至る偏向路20bを形成する。
【0020】
ここで、
図4に示すように、本実施形態のタイヤローラ1では、水の偏向路20bを遮蔽する第1遮蔽プレート22がヨーク10に取り付けられている。詳しくは、ヨーク10の左右側面には車幅方向に延びるブラケット24a、24bがそれぞれ取り付けられ、これらブラケット24a、24bの下部に第1遮蔽プレート22が取り付けられている。
第1遮蔽プレート22は、ゴム等の弾性部材から平面視略長板状に形成され、左タイヤ2L、中央タイヤ2C、及び右タイヤ2Rの前輪のタイヤ2の全ての転圧面2aに近接又は当接可能な車幅方向の幅W及び車高方向の高さHを有して形成されている。
【0021】
また、第1遮蔽プレート22は、右タイヤ2R及び左タイヤ2Lの外側部にそれぞれ延長された拡張部22a、22bを有している。このように形成された第1遮蔽プレート22は、タイヤハウス16にて散液ノズル18よりも車体4の後部側に配置されている。
一方、揺動フレーム12には、隣り合う左タイヤ2Lと中央タイヤ2Cとの間のスペースと、隣り合う中央タイヤ2Cと右タイヤ2Rとの間のスペースとに、それぞれ第2遮蔽プレート26a、26bが第1遮蔽プレート22に向けて延設されている。詳しくは、左タイヤ2Lと中央タイヤ2Cとの間に位置する揺動フレーム12の上面には、車高方向に延びるブラケット28aが取り付けられている。
【0022】
一方、中央タイヤ2Cと右タイヤ2Rとの間に位置する揺動フレーム12の上面には、車高方向に延びるブラケット28bが取り付けられている。これらブラケット28a、28bにそれぞれ第2遮蔽プレート26a、26bが取り付けられている。
第2遮蔽プレート26a、26bは、それぞれゴム等の弾性部材から平面視略Y字状に形成され、略Y字状のY開先26a1、26b1が下側になる向きで配置されている。
【0023】
また、第2遮蔽プレート26a、26bは、Y開先26a1、26b1を除く本体部26a2、26b2が、
図4で見て左タイヤ2Lの右側、中央タイヤ2Cの両側、及び右タイヤ2Rの左側の各側面に近接又は当接可能な車幅方向の幅W1及び車高方向の高さH1を有してそれぞれ形成されている。また、各Y開先26a1、26b1は各タイヤ2のホイール2bに入り込むようにして延設されている。
【0024】
また、第1遮蔽プレート22と第2遮蔽プレート26a、26bとは、互いにオーバーラップして配置されることにより、それぞれ重なり部30a、30bが形成されている。
以上のように本実施形態のタイヤローラ1によれば、第1遮蔽プレート22を備えることにより、偏向路20bを経て散水ノズル18aよりも車体4の後部側に位置するタイヤハウス16の壁面16aに付着しようとする水が遮蔽され、飛散した水をタイヤハウス16内の散水ノズル18a側、即ち車体4の前部側に留めることができる。
【0025】
また、第1遮蔽プレート22は、散油ノズル18bからタイヤハウス16の壁面16aに飛散して付着しようとする油も同様に遮蔽する。しかも、飛散した水や油、即ち散布液は第1遮蔽プレート22に付着して流下し、転圧面2aに誘導される。これにより、飛散した散布液の清掃作業の労力及び頻度を大幅に低減することができるし、無駄な散布液の発生を抑制することができる。即ち、タイヤ2へのアスファルト合材の付着防止を目的とした最低限の量の水及び油により、転圧面2aに対する効率的な液体散布を実現することができる。
【0026】
また、散水及び散油ノズル18a、18bは、タイヤハウス16にて車体4の前部側に露出して配置されており、且つ、第1遮蔽プレート22は、タイヤハウス16にて散水及び散油ノズル18a、18bよりも車体4の後部側に配置されている。これにより、車体4の前方からの上述した水噴出孔18a2及び油噴出孔18b2の視認が第1遮蔽プレート22により阻害されることはなく、水噴出孔18a2及び油噴出孔18b2からの水、油の噴射の有無を常時視認できる。従って、散布液を転圧面2aに確実に散布し、タイヤ2へのアスファルト合材付着を確実に防止することができる。
【0027】
また、第1遮蔽プレート22がタイヤ2の側部に延長された拡張部22a、22bを有することにより、車体4の外側のタイヤ2の側部から車体4の後部に飛散しようとする散布液を拡張部22a、22bで遮蔽することができる。従って、飛散した散布液の清掃作業を更に低減することができる。
【0028】
更に、本実施形態のタイヤローラ1が第2遮蔽プレート26a、26bを備えることにより、車体4の内側のタイヤ2の側部から車体4の後部に飛散しようとする散布液を第2遮蔽プレート26a、26bで遮蔽し、第2遮蔽プレート26a、26bに付着した散布液を流下させて下方に誘導することができる。特に、第2遮蔽プレート26a、26bが平面視略Y字状に形成され、Y開先26a1、26b1が下側になる向きで配置されている。
【0029】
これにより、第2遮蔽プレート26a、26bに付着して流下した散布液が揺動フレーム12に直接に付着し、再び飛散することが抑制される。このように、タイヤハウス16において、散液ノズル18が配置された車体4の前部の領域と、散液ノズル18よりも後部の領域との間が、第1及び第2遮蔽プレート22、26a、26bにより車体4の前面のほぼ全域に亘って区画、遮蔽される。従って、車体4の後部側への散布液の飛散が大幅に抑制され、飛散した散布液の清掃作業を確実に低減することができる。
【0030】
また、第1及び第2遮蔽プレート22、26a、26bが互いにオーバーラップした重なり部30a、30bを有する。これにより、ヨーク10の回動時や揺動フレーム12の揺動時に、第1遮蔽プレート22と第2遮蔽プレート26a、26bとの位置関係がずれたとしても、第1遮蔽プレート22と第2遮蔽プレート26a、26bとの間の遮蔽が維持される。従って、車体4の後部側への散布液の飛散をより一層確実に抑制することができる。
【0031】
また、第1及び第2遮蔽プレート22、26a、26bがゴム等の弾性部材からなることにより、ヨーク10の回動時や揺動フレーム12の揺動時に、第1及び第2遮蔽プレート22、26a、26bがよれたり、ねじれたり、或いはタイヤ2に接触したりしても、タイヤローラ1の走行及び動作を阻害することなく、第1及び第2遮蔽プレート22、26a、26bによる遮蔽が維持される。従って、散布液を効率的に且つ確実に転圧面に散布しながら、飛散した散布液の清掃作業をより一層確実に低減することができる。
【0032】
本発明は上記実施形態に制約されるものではなく、種々の変形が可能である。
例えば上記実施形態では、タイヤローラ1により本発明を具現化して説明したが、適用する転圧機械はこれに限定されるものではなく、前後輪をともに鉄輪(転圧輪)としたマカダムローラ、或いは、前輪を鉄輪とし、後輪をゴムタイヤとしたコンバインドローラ等の車両に適用してもよい。
【0033】
また、第1及び第2遮蔽プレート22、26a、26bの形状や材質は、上記実施形態に限定されない。例えば、第1遮蔽プレート22は、散液ノズル18の設置状態に応じて、偏向路20bを遮蔽可能な形状は変化し、また、タイヤハウス16の形状に応じて、タイヤ2に近接又は当接可能な形状は変化するため、種々の形状が想定される。
【符号の説明】
【0034】
1 タイヤローラ(転圧機械)
2 タイヤ(転圧輪)
2a 転圧面
6 アクスル(車軸)
8 車体フレーム
10 ヨーク
12 揺動フレーム
16 タイヤハウス(転圧輪ハウス)
16a 壁面
18 散液ノズル
18a 散水ノズル(散液ノズル)
18b 散油ノズル(散液ノズル)
22 第1遮蔽プレート
22a、22b 拡張部
26a、26b 第2遮蔽プレート
30a、30b 重なり部