【課題を解決するための手段】
【0005】
発明の要約
本発明の第1の局面に従うと、コントローラを介してメトリックを処理するコンピュータで実現される方法が提供され、コントローラは、プロセッサと、プロセッサによって実行されると、
1つ以上のソースからデジタルトラフィックおよび/または関連のユーザの挙動を特徴付けるメトリックを生成するまたは受信するステップと、
メトリックと関連付けられる表計算データセットを生成するまたは受信するステップであって、データセットはメトリックおよびディメンションの行を備え、各々の行はディメンションの組合せによって特徴付けられるメトリックグループ分けのサブセットを表わすステップと、
データセット仕切りのデータ構造を表わす1つ以上の仕切り識別子を受信するステップと、
1つ以上のメトリックグループ分けを1つ以上の仕切り識別子に割当てるステップと、
仕切り識別子に従ってデータセットを分析するステップと、を実現させるプログラム命令を格納するメモリとを備える。
【0006】
デジタルトラフィックは、広告トラフィックの流れ、または電子メール、ウェブサイト分析、およびソーシャルメディアから生じるデジタルトラフィックの流れを含んでもよい。デジタルトラフィックは、固定されたコンピューティング端末、携帯コンピューティング端末、およびタブレットを含む多数のネットワーク化された装置の任意のものの間で流れてもよい。
【0007】
データセットに関連付けられるディメンションは、日付、キャンペーン記述子、およびキーワードを含んでもよい。
【0008】
1つ以上の実施形態では、コードは、プロセッサによって実行されると、仕切り識別子をデータセットに書込むステップをさらに実現させてもよい。1つ以上の実施形態では、仕切り識別子は、データセット中のデータの行を線形の一覧、階層ツリー、または複数の接続されたグラフ構造などの予め定められたデータ構造中のノードに関連付け、こうしてメトリックグループ分けならびにそれらの関連付けられたディメンションおよびメトリックをデータセット仕切りに従って案内可能および統合可能にする。
【0009】
1つ以上の実施形態では、1つ以上のメトリックグループ分けを複数の仕切りに割当ててもよい。しかしながら、他の実施形態では、1つ以上のメトリックグループ分けを単一の仕切りに割当ててもよい。
【0010】
発明の第2の局面に従うと、コントローラを介してメトリックを処理するコンピュータで実現される方法が提供され、コントローラは、プロセッサと、プロセッサによって実行されると、
1つ以上のソースからデジタルトラフィックおよび/または関連のユーザの挙動を特徴付けるメトリックを生成するまたは受信するステップと、
メトリックと関連付けられる表計算データセットを生成するまたは受信するステップであって、データセットはメトリックおよびディメンションの行を備え、各々の行はディメンションの組合せによって特徴付けられるメトリックグループ分けのサブセットを表わすステップと、
補足メトリックおよび/またはディメンションデータを受信するステップと、
データセットに補足メトリックおよび/またはディメンションデータを書込むステップと、を実現させるプログラム命令を格納したメモリとを備える。
【0011】
1つ以上の実施形態では、前述の一連のステップは、仕切り識別子が1つ以上のメトリックグループ分けに割当てられる一連のステップとは別個にまたはそれに加えて実行されてもよい。
【0012】
本発明の別の局面に従うと、コントローラを介してメトリックを処理するコンピュータで実現される方法が提供され、コントローラは、プロセッサと、プロセッサによって実行されると、
第1および第2のソースから、デジタルトラフィックおよび/または関連のユーザの挙動を特徴付けるメトリックを生成するまたは受信するステップと、
第1のソースから導出されるメトリックの第1のデータセットXおよび第2のソースから導出されるメトリックの第2のデータセットYを生成するまたは受信するステップであって、データセットはメトリックおよびディメンションの行を備え、各々の行はディメンションの組合せによって特徴付けられるメトリックグループ分けのサブセットを表わすステップと、
第1および第2のデータセットXおよびYに対するマッピング関数の適用によって複数のデータセットを単一のデータセットに併合するステップとを実現させるコードを格納するメモリとを備え、マッピング関数は、第1のデータセット中のディメンションのどのレベルが第2のデータセット中の別のディメンションのどのレベルにマッピングされるかを決めるように機能する。
【0013】
発明の1つ以上の実施形態では、コードは、プロセッサによって実行されると、第1および第2のデータセットからマッピング関数Bを学習するステップをさらに実現させる。
【0014】
1つ以上の実施形態では、マッピング関数Bは、
【0015】
【数1】
【0016】
であり、
Aは、第2のデータセットYから構築されかつ|T|行および|Y|列からなる行列であり、A中の各々の行は、予め定められた期間の第1および第2のデータセットの両方で発生するメトリックMの値を含有し、A中の各々の列は、ディメンションY中の1つのレベルについてのMの値を含有し、
Cは、|T|行および|X|列からなる第1のデータセットXから構築される行列であり、C中の各々の行は予め定められた期間Mの値を含有し、C中の各々の列はディメンションX中の1つのレベルについてのMの値を含有する。
【0017】
1つ以上の実施形態では、予め定められた期間は1日または他の期間であってもよい。
1つ以上の実施形態では、Bが正の整数行列でありかつ行列B中のすべてのセルの和がMAX(|X|,|Y|)に等しい場合、プロセッサによって線形または非線形のソルバーが実行されてマッピング関数Bを学習する。
【0018】
1つ以上の実施形態では、プロセッサによって最小二乗行列ソルバーが実行されてマッピング関数Bを学習する。
【0019】
発明の別の局面に従うと、メトリックを処理するためのコントローラが提供され、コントローラは、プロセッサと、プロセッサによって実行されると、
1つ以上のソースからデジタルトラフィックおよび/または関連のユーザの挙動を特徴付けるメトリックを生成するまたは受信するステップと、
メトリックと関連付けられる表計算データセットを生成するまたは受信するステップであって、データセットはメトリックおよびディメンションの行を備え、各々の行はディメンションの組合せによって特徴付けられるメトリックグループ分けのサブセットを表わすステップと、
データセット仕切りのデータ構造を表わす1つ以上の仕切り識別子を受信するステップと、
1つ以上のメトリックグループ分けを1つ以上の仕切り識別子に割当てるステップと、
仕切り識別子に従ってデータセットを分析するステップと、を実現させるプログラム命令を格納するメモリとを備える。
【0020】
発明のさらなる局面に従うと、メトリックを処理するためのコントローラが提供され、コントローラは、プロセッサと、プロセッサによって実行されると、
1つ以上のソースからデジタルトラフィックおよび/または関連のユーザの挙動を特徴付けるメトリックを生成するまたは受信するステップと、
メトリックと関連付けられる表計算データセットを生成するまたは受信するステップであって、データセットはメトリックおよびディメンションの行を備え、各々の行はディメンションの組合せによって特徴付けられるメトリックグループ分けのサブセットを表わすステップと、
補足もしくは付加的なメトリックおよび/またはディメンションデータを受信するステップと、
補足もしくは付加的なメトリックおよび/またはディメンションデータをデータセットに書込むステップと、を実現させるプログラム命令を格納するメモリとを備える。
【0021】
発明のまたさらなる局面に従うと、メトリックを処理するためのコントローラが提供され、コントローラは、プロセッサと、プロセッサによって実行されると、
第1および第2のソースから、デジタルトラフィックおよび/または関連のユーザの挙動を特徴付けるメトリックを生成するまたは受信するステップと、
第1のソースから導出されるメトリックの第1のデータセットXおよび第2のソースから導出されるメトリックの第2のデータセットYを生成するまたは受信するステップであって、データセットはメトリックおよびディメンションの行を備え、各々の行はディメンションの組合せによって特徴付けられるメトリックグループ分けのサブセットを表わすステップと、
第1および第2のデータセットXおよびYに対するマッピング関数の適用によって複数のデータセットを単一のデータセットに併合するステップと、を実現させるコードを格納するメモリとを備え、マッピング関数は、第1のデータセット中のディメンションのどのレベルが第2のデータセット中の別のディメンションのどのレベルにマッピングされるかを決めるように機能する。
【0022】
発明のさらなる局面に従うと、上述のようなコントローラとともに用いるためのユーザインターフェイスが提供され、ユーザインターフェイスはウインドウ機能(windowing capability)を有し、ウインドウ機能は、ユーザが、データセット仕切りのデータ構造を表わす1つ以上の仕切り識別子を特定し、かつ1つ以上のメトリックグループ分けを1つ以上の仕切り識別子に割当てることができるようにする。
【0023】
発明のまたさらなる局面に従うと、上述のようなコントローラとともに用いるためのユーザインターフェイスが提供され、ユーザインターフェイスはウインドウ機能を有し、ウインドウ機能は、ユーザが、補足メトリックおよび/またはディメンションデータを入力し、かつ1つ以上の仕切り識別子を補足メトリックおよび/またはディメンションデータに割当てることができるようにする。
【0024】
ユーザインターフェイスは、ユーザが、データセットにメトリックおよびディメンションの付加的なデータの行を追加できるようにするウインドウ機能をさらに含んでもよい。
【0025】
ユーザインターフェイスは、ユーザが、データセット中のメトリックおよびディメンションのデータの行を分割できるようにするウインドウ機能をさらに含んでもよい。
【0026】
ユーザインターフェイスは、ユーザが、結合されるべきメトリックおよび/またはディメンションを表わすグラフィック要素上に少なくとも1つのコネクタの対向端を位置決めすることによって、結合されるべき第1および第2のデータセットからメトリックおよび/またはディメンションを選択できるようにするウインドウ機能をさらに含んでもよい。
【0027】
発明のまた別の局面に従うと、上述のようなコントローラとともに用いるためのユーザインターフェイスが提供され、ユーザインターフェイスはウインドウ機能を有し、ウインドウ機能は、ユーザが、結合されるべき第1および第2のデータセットからメトリックおよび/またはディメンションを選択できるようにする。
【0028】
本発明のまたさらなる局面に従うと、プロセッサによって実行されると上述のような方法を実現させるプログラム命令を格納する非一時的コンピュータ読出可能媒体が提供される。
【0029】
添付の図面を参照して、発明をここでさらに詳細に説明する。図面の詳細性は発明の先の説明の一般性に代わるものではないことを理解すべきである。