(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
断熱材が覆われている直線配管部分を巻く直管ダクト100と、断熱材が覆われているエルボ配管を巻くエルボダクト200と、配管の終端部に結合されるエンドキャップ300と、配管の間に設置されるバルブの断熱を仕上げるバルブダクト400及び、直管ダクトを堅固に縛ることができる縛りバンド手段とでなっている、配管用ダクトシステムを構成し、
上記直管ダクト100は、両側の重ね部の一側に折曲形成する締結溝部110が形成され、上記重ね部の他側には上記締結溝部110に嵌合する締結板部120を形成し、
上記エルボダクト200は、上・下部の分割ダクト201,202が、拡張制限部210と拡張結束突起部220とで成されている拡張制限結束手段によって、ワンタッチ結束するように構成し、
上記エンドキャップ300は、配管の断熱及び保護のため覆われて形成される直管ダクト100の端部に結合され、二つの分割エンドキャップ310として構成し、
上記分割エンドキャップ310は、配管の端部側を密閉することができるように半円形となっているエンドプレート311と、上記エンドプレート311の弧形部分に嵌合結束されて直管ダクト100の外面を被るエンドバンド部312とで構成し、
上記二つの分割エンドキャップ310のどちらか一側のエンドプレート311の直線部分には、結合される二つの分割エンドキャップ310によって配管端部を密閉することができるように延長形成されている重ね部311aが形成され、
上記重ね部311aの上・下端は分割エンドキャップ310を重ねる過程で干渉しないように干渉防止切開部311bが形成され、
上記二つの分割エンドキャップ310に形成されるエンドバンド部312は、互い違い方向へ延長形成されて重ねて結合するようにバンド重ね部312aを形成し、
上記二つの分割エンドキャップ310に各々形成されているバンド重ね部312aの一つは対応する分割エンドキャップ310のエンドバンド部312に溶接とリベットのどちらか一つの結束手段によって結束するように構成し、
エンドプレート311の中央部には配管の端部から引出される引出配管の突出のための配管引出孔313を形成し、上記配管引出孔313から配管が露出しない場合はそれを密閉できるようにする密閉キャップ320を備え、
上記バルブダクト400は配管の間に形成されるバルブを収容してカバーすることができるように二つに分割され、バンド締結具532とバンド締結輪533によって結束されるように構成し、
上記直管ダクト100の締結溝部110は、重ね部の端部を内側へ折り曲げてからまた外側へ折り曲げ、折曲端部には締結板部120の結合をガイドする結合ガイド板113を重ね部の端部より突出するように形成し、
上記重ね部には、結合された締結板部120と締結溝部110の結合状態が固定されるように固定孔151が形成され、それに対応する締結板部120には上記固定孔151を貫通させて折曲固定する固定片152が備えられ、
上記固定孔151は締結板部120の結合方向へ開口するようにスリッティング加工形成し、
上記締結溝部110と締結板部120をかみ合い結束するかみ合結束手段が設けられ、
上記かみ合結束手段は、締結溝部110の内面折畳板112の内面の中央部分を長方向に連続して線形加圧することより、内面折畳板112の外面に突出され、締結板部120をかみ合い結束する締結突起線131で構成され、
上記締結溝部110の外面折畳板111には長方向に連続して線形加圧することより、締結突起線131を中心として締結板部120を加圧し、かみ合いすることのできる支持溝線132が形成され、
上記締結溝部110の結合ガイド板113は、締結溝部110と結合する締結板部120の結合をガイドするため、締結突起線131の成型過程で内側へ傾けて折曲形成し、
上記直管ダクト100を長方向に連続施工する時、連結施工をするための締結溝部110を切開形成している、連結重ね部140を両側に備え、
上記両側の連結重ね部140の中央部には、外周縁に沿って突出形成される重ね突起160が形成されていることを特徴とする
配管用ダクトシステム。
上記縛りバンド手段は直管ダクトを堅固に縛られるように帯形のバンド部521となっていて、一端には締結具522を備え、他端には締結輪523を備えて、上記バンド部521の一側に弾性伸縮部510を形成し、上記弾性伸縮部510はバンド部521の一部を波型折曲して形成されている結束バンド520として構成するものと、
直管ダクトを堅固に縛るように重ね部の一側に結束バンド部を介して溶接やリベット結束するバンド締結部532と、重ね部の他側に結束バンド部を介して溶接やリベット結束するバンド締結輪533とで構成される結束バンド部にはバンド伸縮部531を形成し、上記バンド伸縮部531は縛りバンド部の一部を波型折曲して形成されている結束バンド530で構成するものと、
直管ダクトを堅固に縛るように、帯形のラッチバンド部541とラッチバンド部541の一端に備えられ、バンド部を掛けて拘束することができるラッチ結束具542と、上記ラッチバンド部541の反対側にラッチ結束具に掛けて結束するようにラッチ溝を連続形成しているラッチ溝部543とで構成されるラッチバンド540とのどちらかを選択して構成することを特徴とする
請求項1に記載の配管用ダクトシステム。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明は配管の断熱材の耐久性が向上され、容易に保護することができるようになるものである。
【0009】
すなわち、本発明は
図1に示すように、断熱材が覆われている直線の配管部を巻く直管ダクト100と、断熱材が覆われているエルボ配管を巻くエルボダクト200と、配管の終端部に結合されるエンドキャップ300と、配管の間に設置されるバルブの断熱を仕上げるバルブダクト400及び、直管ダクトを堅固に縛ることができる縛りバンド手段とでなっている、配管用ダクトシステムを構成するのである。
【0010】
以下、上記直管ダクト100について詳しく説明する。
上記直管ダクト100は
図2乃至
図5に示すように、両側の重ね部の一側に折曲形成する締結溝部110が形成され、上記重ね部の他側には上記締結溝部110に嵌合する締結板部120が形成される。
【0011】
上記締結溝部110は重ね部の端部を内側へ折り曲げてからまた外側へ折り曲げ、折曲端部には締結板部120の結合をガイドする結合ガイド板113が重ね部の端部より突出するように形成するのである。
【0012】
上記重ね部には、結合された締結板部120と締結溝部110の結合状態が固定されるように固定孔151が形成され、それに対応する締結板部120には上記固定孔151を貫通させて折曲固定する固定片152が備えられている。
【0013】
上記固定孔151は締結板部120の結合方向へ開口するようにスリッティング加工形成されるものである。
【0014】
上記締結溝部110と締結板部120をかみ合い結束するかみ合結束手段が設けられている。
【0015】
上記かみ合結束手段は、締結溝部110の内面折畳板112の内面の中央部分を長方向に連続して線形加圧することより、内面折畳板112の外面に突出され、締結板部120をかみ合い結束する締結突起線131で構成されている。
【0016】
上記締結溝部110の外面折畳板111には長方向に連続して線形加圧することより、締結突起線131を中心として締結板部120を加圧し、かみ合いすることのできる支持溝線132を形成して実施することができる。
【0017】
上記締結溝部110の結合ガイド板113は、締結溝部110と結合する締結板部120の結合をガイドするため、締結突起線131の成型過程で内側へ傾けて折曲形成するのである。
【0018】
上記直管ダクト100を長方向に連続施工する時、連結施工をするための締結溝部110を切開形成している、連結重ね部140を両側に備えて実施することができる。
【0019】
一方、
図6に示すように、上記両側の連結重ね部140の中央部には、外周縁に沿って突出形成される重ね突起160を形成して実施することができる。
【0020】
一方、
図7と
図8に示すように、上記縛りバンド手段は直管ダクトを堅固に縛られるように帯形のバンド部521となっていて、一端には締結具522を有し、他端には締結輪523を有する、縛りバンドを備えている。
【0021】
上記締結輪523は、他端に締結具522を拘束する締結輪523aと上記締結輪523aを拘束して長め方向へ移す縛りレバー523bを備えている。
【0022】
上記バンド部521の一側に弾性伸縮部510を形成する。上記弾性伸縮部510はバンド部521の一部を波型折曲して形成するのである。
【0023】
上記締結具522が締結された状態で外れないように、締結具522の上面へ折曲される外れ防止片501が備えられている。
【0024】
また、
図9に示すように、直管ダクトを堅固に縛るようにする縛りバンド手段は、重ね部の一側に結束バンド部を介して溶接やリベット結束するバンド締結部532と、重ね部の他側に結束バンド部を介して溶接やリベット結束するバンド締結輪533とで構成される結束バンド530を備えている。
【0025】
上記結束バンドにはバンド伸縮部531を形成する。上記バンド伸縮部531は縛りバンド部の一部を波型折曲して形成するのである。
【0026】
上記締結具532が締結されている状態から外れないように、締結具532の上面へ折曲げる外れ防止片501が備えられている。
【0027】
また、
図10と
図11で示すように、直管ダクトを堅固に縛るために、縛りバンド手段は帯形のラッチバンド部541の一端に備えられ、バンド部を掛けて拘束することができるラッチ結束具542と、上記バンド部541の反対側にラッチ結束具に掛けて結束するようにラッチ溝を連続形成しているラッチ溝部543とで構成されるラッチバンド540が構成される。
【0028】
以下、上記エルボダクト200について説明する。
上記エルボダクト200は
図12と
図13で示すように、上・下部の分割ダクト201,202が、拡張制限部210と拡張結束突起部220とで成されている拡張制限結束手段によって、ワンタッチ結束するように構成されている。
【0029】
上記上・下部の分割ダクト201,202のどちらか一側の分割ダクトの両側面に拡張制限部210を突出形成し、他の一側の分割ダクトの両側面に拡張結束突起部220を突出形成している。
【0030】
本発明の実施において、拡張制限部210は下部分割ダクト202に形成し、拡張結束突起部220は上部分割ダクト201に実施することが望ましい。
【0031】
上記拡張制限部210は、分割ダクトの両側で横方向へ突出形成されている拡張制限板211と、上記拡張制限板211から上に向かって内側に傾けに突出していて、拡張結束突起部220の拡張を制限して、弾性結束するようにし、上部への離脱を防ぐ、拡張制限爪212を備えている。
【0032】
上記拡張結束突起部220は分割ダクトの両側で横方向へ突出形成されている拡張結束板221と、上記拡張結束板221の端部側に、拡張制限部210の拡張制限爪212と滑り誘導結合するように、外側下部に結合傾斜面を形成する結合傾斜突起222を上部へ折曲形成しているのである。
【0033】
上記拡張結束突起部220が形成されている上・下部の分割ダクト201,202のどちらか一側の分割ダクトには、対応する分割ダクトの内面を支えて収縮を制限するように、両側の端部から収縮支持板230を延長形成している。
【0034】
上記拡張制限部210の拡張制限板211の下部の角と、拡張結束突起部220の拡張結束板221の上面には、折曲抵抗力を有するように、シリコンを充填している支持シリコン充填部240を形成して実施することができる。
【0035】
以下、上記エンドキャップについて説明する。
上記エンドキャップ300は
図14と
図15に示すように、配管の断熱及び保護のため覆われて形成される直管ダクト100の端部に結合されるもので、二つの分割エンドキャップ310として構成されている。
【0036】
上記分割エンドキャップ310は、配管の端部側を密閉することができるように半円形となっているエンドプレート311と、上記エンドプレート311の弧形部分に嵌合結束されて直管ダクト100の外面を被るエンドバンド部312とで構成される。
【0037】
上記二つの分割エンドキャップ310のどちらか一側のエンドプレート311の直線部分には、結合される二つの分割エンドキャップ310によって配管端部を密閉することができるように延長形成されている重ね部311aが形成される。
【0038】
上記重ね部311aの上・下端は分割エンドキャップ310を重ねる過程で干渉しないように干渉防止切開部311bが形成される。
【0039】
上記二つの分割エンドキャップ310に形成されるエンドバンド部312は、互い違い方向へ延長形成されて重ねて結合するようにバンド重ね部312aを形成している。
【0040】
上記二つの分割エンドキャップ310に各々形成されているバンド重ね部312aの一つは対応する分割エンドキャップ310のエンドバンド部312に溶接とリベットのどちらか一つの結束手段によって結束するように構成して実施することができる。
【0041】
エンドプレート311の中央部には配管の端部から引出される引出配管の突出のための配管引出孔313を形成し、上記配管引出孔313から配管が突出しない場合はそれを密閉できるようにする密閉キャップ320を備えて実施することができる。
【0042】
一方、本発明の実施において、
図16乃至
図19に示すように、バルブダクト400に関して説明する。
【0043】
上記バルブダクト400は、配管の間に形成されるバルブを収容してカバーするように、二つに分割されてバンド締結具532とバンド締結輪533によって結束されるように構成されている。
【0044】
上記バルブダクト400は半球円筒形、または円筒形として形成されている。
以下、本発明の適用による作用効果に関して説明する。
上述しているように、直管ダクトと、エルボダクトと、エンドキャップと、バルブダクト及び縛りバンド手段とでなっている配管ダクトシステムを、構成されている本発明を適用して実施することで、断熱材に覆われている配管の断熱施工がきれいで迅速に完了できる。
【0045】
そして、直管ダクト100が両側の重ね部のどちらか一側の重ね部に折曲形成されている締結溝部110が形成され、他側の重ね部には上記締結溝部110に嵌合結合される締結板部120が形成され、固定孔151と固定片152を備えるように実施することで、施工された直管ダクト100の結合状態が堅固に維持できる。
【0046】
また、上記締結溝部110と締結板部120をかみ合結束するかみ合結束手段を備えて、上記かみ合結束手段は締結溝部110の内面折畳板112の内面の中央に長方向に連続して線形加圧して、内面折畳板112の外面に突出されて締結板部120をかみ合結束する締結突起線131と構成して実施することで、締結板部120が締結溝部110と結合される際、弾性変形して、締結突起線131に摩擦支持されて、仮結合状態が堅固に維持できる。
【0047】
それに、締結溝部110の外面折畳板111には、支持溝線132が形成されると、締結溝部110に結合された締結板部120の外面を二点支持することになり、仮結合状態がより堅固になる。
【0048】
また、直管ダクト100に、
図7乃至
図11に示すように、縛りバンド手段を縛りバンド520と結束バンド530及びラッチバンド540が備えるように実施することで、結合されている直管ダクト100の装着状態が堅固に維持できる。
【0049】
一方、上記縛りバンド520に弾性伸縮部510が形成され、結束バンド530にバンド伸縮部531が備えるように実施することで、バンドの締結状態が弾性締結状態を維持するので、直管ダクト100の装着状態が堅固に維持できる。
【0050】
また、本発明を実施するにおいて、
図12と
図13に示すように、上・下部分割ダクト201,202として構成されているエルボダクト200を備えるように実施することで、エルボ配管の仕上げがきれいで迅速に完了できる。
【0051】
一方、上記エルボダクト200に、拡張制限部210と拡張結束突起部220とでなっている拡張制限結束手段によってワンタッチ結束されるような構成を実施することで、エルボダクト200の締結が迅速にできる。
【0052】
また、上記拡張制限部210の拡張制限板211の下部の角部と、拡張結束突起部220の拡張結束板221の上面には、折曲抵抗力を持つようにシリコンを充填する支持シリコン充填部240を形成して実施することで、エルボダクト200の締結状態が安定かつ堅固に維持できる。
【0053】
また、本発明を実施するにおいて、
図14と
図15に示すように、エンドキャップ300を備えて実施することで、配管の断熱材の仕上げがきれいに完了できる。
【0054】
一方、上記エンドキャップ300は分割エンドキャップ310となっていて、その装着が容易である。
【0055】
また、エンドプレート311の中央部には配管の端部で引出される引出配管の突出のために配管引出孔313を形成することで、断熱されてない配管の仕上げがきれいで容易に完了できる。
【0056】
また、密閉キャップ320を備えて実施することで、上記配管引出孔313を形成して実施する場合において、配管が突出してないとき、仕上げが容易になるのである。
【0057】
また、本発明の実施において、
図16乃至
図19に示すように、バルブダクト400を備えて実施することで、バルブの断熱仕上げがきれいで容易に完了できる。