(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第二時間を通じて収集された動きデータをセッションとして指定する際に、当該セッションとして指定された動きデータにデータを加えるように構成されたユーザ入力を受け付ける、
請求項6に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示における幾つかの態様は、アスリートによりなされるジェスチャの認識を伴う。ジェスチャ認識は、アスレチックパフォーマンスモニタリング装置に関する特定の機能を起動するために行なわれる。ジェスチャは、アスレチックデータから認識されうる。アスレチックデータは、ジェスチャ情報に加え、アスリートやユーザによって行なわれている少なくとも一つのアスレチック活動を表すデータを含む。アスレチックデータは、能動的あるいは受動的に検知されうる。これに加えてあるいは代えて、アスレチックデータは、少なくとも一つの非一時的な記憶媒体に保存されうる。アスレチックデータは、出力を生成するために使用されうる。出力の例としては、計算されたアスレチック属性、ガイダンスなどの情報を提供するためのフィードバック信号が挙げられる。これらを含む態様が、以降に示されるパーソナルトレーニングの例に関連して説明される。
【0012】
以降の様々な実施形態の説明において、開示の一部をなす添付の図面が参照される。当該図面においては、開示の態様が実施されうる様々な実施形態が例示される。本開示の趣旨から逸脱しない限りにおいて、他の実施形態が利用されうること、構造的および機能的な変更がなされうることは勿論である。また、本開示中に用いられている見出しが開示の態様を制限するものとみなされたり、実施形態例が見出しの例に制限されたりするべきではない。
【0013】
I.パーソナルトレーニングシステムの例
A.ネットワークの例
本開示における幾つかの態様は、複数のネットワークにわたって利用されうるシステムおよび方法に関連する。そのため、特定の実施形態は、動的ネットワーク環境に適合するように構成されうる。別の実施形態は、複数の異なる離散ネットワーク環境において動作しうる。
図1は、実施形態例に係るパーソナルトレーニングシステム100の一例を示している。例示のシステム100は、相互接続されたネットワークを含みうる。ネットワークの例としては、ボディエリアネットワーク(BAN)102、ローカルエリアネットワーク(LAN)104、およびワイドエリアネットワーク(WAN)106が挙げられる。
図1に示されるように、ネットワーク同士(例えばBAN102、LAN104、WAN106の少なくとも一つ)は重複関係あるいは包含関係にありうる。開示全体を通じて当該事実を前提に記載する。例示のネットワーク102〜106は、各々が少なくとも一つの異なる通信プロトコルとネットワークアーキテクチャを備える論理ネットワークであり、相互あるいは他のネットワークへのゲートウェイを有するように構成されうることは、当業者であれば理解できるであろう。例えば、BAN102、LAN104、WAN106の少なくとも一つは、同じ物理ネットワークアーキテクチャと動作可能に接続されうる。物理ネットワークアーキテクチャの例としては、セルラネットワークアーキテクチャ108やWANアーキテクチャ110が挙げられる。例えば、BAN102とLAN104双方のコンポーネントと見なされうるポータブル電子装置112は、ネットワークアダプタまたはネットワークインターフェースカード(NIC)を備えうる。これらは、少なくとも一つのアーキテクチャ108と少なくとも一つのアーキテクチャ110の少なくとも一方を通じて、データと制御信号からネットワークメッセージへ、あるいはその逆へ、少なくとも一つの通信プロトコルに基づいて変換しうる。通信プロトコルの例としては、通信制御プロトコル(TCP)、インターネットプロトコル(IP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)が挙げられる。これらのプロトコルは周知であるため、ここでは詳細に説明しない。
【0014】
ネットワークアーキテクチャ108、110は、単体と組合せを問わず、任意の種別あるいは接続形態の情報分配ネットワークを少なくとも一つ含みうる。情報分配ネットワークの例としては、ケーブル、ファイバ、衛星、電話、携帯電話、無線などが挙げられる。情報分配ネットワークは、少なくとも一つの有線あるいは無線通信チャネルを有するように、様々に構成されうる。有線あるいは無線通信チャネルは、WiFi(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)、近距離無線通信(NFC)、ANT技術の少なくとも一つを含むが、これに限られるものではない。よって、
図1のネットワークにおけるあらゆる装置(ポータブル電子装置112など本開示に記載の装置)は、少なくとも一つの異なる論理ネットワーク102〜106に包含されるとみなされうる。上記を踏まえ、BANおよびLAN(WAN106と結合されうるもの)の例におけるコンポーネントの例について説明する。
【0015】
1.ローカルエリアネットワークの例
LAN104は、少なくとも一つの電子装置(例えば演算装置114)を含みうる。演算装置114などのシステム100のコンポーネントは、モバイル端末を含みうる。モバイル端末の例としては、電話、音楽プレイヤー、タブレット、ネットブックなどのポータブル装置が挙げられる。別実施形態においては、演算装置114は、メディアプレイヤー/レコーダ、デスクトップコンピュータ、サーバ、ゲームコンソールが挙げられる。ゲームコンソールの例としては、マイクロソフトのXBOX(登録商標)、ソニーのプレイステーション(登録商標)、任天堂のWii(登録商標)が挙げられる。これらは説明を目的とした装置の例に過ぎず、本開示が特定のコンソールや演算装置に限定されないことは、当業者であれば理解できるであろう。
【0016】
用途などの要因に応じて演算装置114の設計および構造が変化しうることは、当業者であれば理解できるであろう。演算装置114の一実施例を
図2に示す。同図は、演算装置200のブロック図を示している。同図の記載が本開示に記載されたあらゆる装置に適用可能であることは、当業者であれば理解できるであろう。装置200は、少なくとも一つのプロセッサを含みうる。プロセッサの例としては、プロセッサ202−1とプロセッサ202−2が挙げられる。これらは、プロセッサ202あるいは複数のプロセッサ202として包括的に記載されうる。複数のプロセッサ202は、相互に、あるいは他のコンポーネントと、接続ネットワークやバス204を介して通信できる。プロセッサ202は、少なくとも一つの処理コアを備えている。処理コアの例としては、コア206−1とコア206−2が挙げられる。これらは、コア206あるいは複数のコア206として包括的に記載されうる。処理コアは、単一の集積回路(IC)チップ上に実現されうる。
【0017】
コア206は、共有キャッシュ208とプライベートキャッシュ(キャッシュ210−1、210−2など)の少なくとも一方を備えうる。少なくとも一つのキャッシュ208、210は、システムメモリ(メモリ212など)に保存されたデータを、プロセッサ202のコンポーネントによるより高速なアクセスのためにローカルにキャッシュできる。メモリ212は、チップセット216を介してプロセッサ202と通信できる。特定の実施形態において、キャッシュ208は、システムメモリ212の一部でありうる。メモリ212は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、少なくとも一つの半導体メモリ、光学的ストレージ、磁気的ストレージなどの電子情報を保存するために使用されうる媒体の少なくとも一つを含みうるが、これらに限られるものではない。さらに別の実施形態においては、システムメモリ212が省略されうる。
【0018】
システム200は、少なくとも一つのI/O装置(例えばI/O装置214−1〜214−3、これらは包括的にI/O装置214と表記されうる)を備えうる。少なくとも一つのI/O装置214からのI/Oデータは、少なくとも一つのキャッシュ208、210とシステムメモリ212の少なくとも一方に保存されうる。各I/O装置214は、システム100のコンポーネントと、物理的あるいは無線通信プロトコルを用いて永続的あるいは一時的に連絡するように構成されうる。
【0019】
図1には、演算装置114と通信している四つのI/O装置の例(要素116〜122)が示されている。装置116〜122の少なくとも一つは、スタンドアロンの装置であってもよいし、演算装置114とは別の装置と関連付けられていてもよいことは、当業者であれば理解できるであろう。例えば、少なくとも一つのI/O装置は、BAN102とWAN106の少なくとも一方に関連付けられているか、やり取りを行ないうる。I/O装置116〜122は、アスレチックデータ取得ユニット(例えばセンサなど)を含みうるが、これに限られるものではない。少なくとも一つのI/O装置は、ユーザ(例えばユーザ124)よりアスレチックパラメータの検知、検出、および測定の少なくとも一つを行なうように構成されうる。センサの例としては、加速度計、ジャイロスコープ、位置特定装置(GPSなど)、光センサ(不可視光を含む)、温度センサ(気温と体温の少なくとも一方)、睡眠パターンセンサ、心拍数センサ、撮像センサ、湿度センサ、力センサ、コンパス、角速度センサ、これら少なくとも二つの組合せが挙げられるが、これらに限られるものではない。
【0020】
別実施形態においては、I/O装置116〜122は、出力(音声、映像、触感など)の提供と入力(アスリート124からのユーザ入力など)の受付けの少なくとも一方を行なうように構成されうる。これら例示のI/O装置の使用例について以下説明するが、本開示の範囲内における多くの選択肢の幾つかを説明しているに過ぎないことは、当業者であれば理解できるであろう。また、データ取得ユニット、I/O装置、あるいはセンサを参照する場合、本開示に記載された、あるいは周知(単体と組合せを問わず)である少なくとも一つのI/O装置、データ取得ユニット、センサの少なくとも一つを備えうる実施形態を示していると解釈される。
【0021】
少なくとも一つの装置からの情報は、様々なパラメータ、メトリクス、生理学的特性を提供するために用いられうる(あるいは、これらを形成するために利用されうる)。これらの例としては、動作パラメータ(速度、加速度、距離、歩数、方向、特定の身体部分などの対象物同士の相対変位など)や、角速度や直線移動度の少なくとも一方により表される動作パラメータ、生理学的パラメータ(カロリー、心拍数、発汗検出、エフォート、酸素消費量、酸素反応速度など)、圧力や慣性力などの少なくとも一つのカテゴリに属しうるメトリクス、アスリートに関する情報(身長、体重、年齢、人口統計学的情報、これら少なくとも二つの組合せなど)が挙げられるが、これらに限られるものではない。
【0022】
システム100は、アスレチックデータの送信と受信の少なくとも一方を行なうように構成されうる。アスレチックデータは、パラメータ、メトリクス、あるいは生理学的特性を含んでいる。それらは、システム100内で収集された、あるいはシステム100に提供されたものである。一例として、WAN106は、サーバ111を備えている。サーバ111は、
図2のシステム200におけるコンポーネントの少なくとも一つを有している。一実施形態において、サーバ111は、少なくともプロセッサとメモリ(例えばプロセッサ206とメモリ212)を備えている。サーバ111は、コンピュータが実行可能な命令群を非一時的かつコンピュータが読み取り可能な媒体に保存するように構成されうる。当該命令群は、アスレチックデータ(生データ、あるいはシステム100内で収集された処理済データ)を含んでいる。システム100は、データ(エネルギー消費ポイントなど)をソーシャルネットワーキングウェブサイトや当該サイトのホストへ送信するように構成されうる。サーバ111は、少なくとも一人のユーザにアスレチックデータのアクセスと比較の少なくとも一方を許容するために利用されうる。この場合、サーバ111は、アスレチックデータなどの情報に基づいて通知の送信と受信の少なくとも一方を行なうように構成されうる。
【0023】
LAN104において、演算装置114が表示装置116、撮像装置118、センサ120、およびエクササイズ装置122と連絡している様子が示されている。これらについては、実施形態例を参照しつつ後述する。一実施形態において、表示装置116は、特定のアスレチック動作を行なうために視聴覚的キューをアスリート124に提供しうる。視聴覚的キューは、コンピュータが実行可能な命令群が演算装置114などの装置(BAN102とWANの少なくとも一方における装置を含む)上で実行されることに応答して提供されうる。表示装置116は、タッチスクリーン装置でありうる。あるいは、表示装置116は、ユーザ入力を受け付けるように構成されうる。
【0024】
一実施形態において、データは、撮像装置118とセンサ(センサ120など)の少なくとも一方から取得されうる。当該データは、単体で、あるいは他の装置や保存された情報との組合せにより、アスレチックパラメータの検出(と測定の少なくとも一方を)行なうために使用されうる。撮像装置118とセンサ120の少なくとも一方は、送信装置を備えうる。一実施形態において、センサ128は、赤外線(IR)送受信装置、電磁的(EM)送受信装置、音響的送受信装置を備えうる。例えば、撮像装置118とセンサ120の少なくとも一方は、波形を外部(アスリート124の方向を含む)に送信し、「反射」の受信や送信された波形の変化の検出を行ないうる。多数のデータスペクトルに対応する信号が様々な実施形態に応じて利用されうることは、当業者であれば理解できるあろう。この場合、装置118と120の少なくとも一方は、外部ソース(例えばシステム100以外)から出射された波形を検出しうる。例えば、装置118と120の少なくとも一方は、ユーザ124と周辺環境の少なくとも一方から発せられた熱を検出しうる。よって、撮像装置126とセンサ128の少なくとも一方は、少なくとも一つの熱撮像装置を含みうる。一実施形態において、撮像装置126とセンサ128の少なくとも一方は、レンジフェノメノロジーを実行するように構成されたIR装置を含みうる。
【0025】
一実施形態において、エクササイズ装置122は、アスリート124が身体動作を行なうことを許容あるいは促進するように構成されうる装置(トレッドミルやステップマシンなど)でありうる。当該装置が固定的である必要性はない。この場合、ポータブル装置の利用を無線技術が可能にする。よって、自転車などの移動エクササイズ装置が、幾つかの実施形態において利用されうる。設備122がインターフェースでありうること、あるいは設備122がインターフェースを備えうることは、当業者であれば理解できるであろう。当該インターフェースは、演算装置114から離れて動作する電子装置からアスレチックデータを受信する。例えば、ユーザは、スポーツ装置(BAN102との関係で後述する)を使用し、家や設備122の場所に戻ると、設備122やシステム100における他の装置にアスレチックデータをダウンロードしうる。本開示に記載のI/O装置は、活動データを受信するように構成されうる。
【0026】
2.ボディエリアネットワーク
BAN102は、アスレチックデータの受信、送信、あるいは収集の促進を行なうように構成された複数の装置を含みうる(パッシブ装置を含む)。例示の装置は、少なくとも一つのデータ収集ユニット、センサ、あるいは装置を含みうる。例示の装置は、I/O装置116〜112を含むが、これらに限られない。BAN102における複数のコンポーネントは、相互に通信しうる。別の実施形態において、当該通信は、第三の装置を介して行なわれうる。当該第三の装置は、BAN102、LAN104、およびWAN106の一部でありうる。LAN104とWAN106における少なくとも一つのコンポーネントは、BAN102の一部を形成しうる。特定の実施例において、ポータブル装置112のような装置がBAN102、LAN104、およびWAN106の少なくとも一つの一部であるかは、携帯電話ネットワークアーキテクチャ108およびWANアーキテクチャ110の少なくとも一つとの通信を許容するアクセスポイントに対するアスリートの近さに依存しうる。ユーザの活動と好みの少なくとも一方は、少なくとも一つのコンポーネントがBAN102の一部として利用されるかに影響を与えうる。実施形態例は以下の通りである。
【0027】
ユーザ124は、任意の数の装置と関連付けられうる(所有、運搬、装備、やり取りの少なくとも一つ)。当該装置の例としては、ポータブル装置112、靴搭載型装置126、手首装着型装置128、および検知ロケーション(検知ロケーション130など)の少なくとも一つが挙げられ、情報を収集するために使用される物理的デバイスまたはロケーションを含みうる。少なくとも一つの装置(112、126、128、および130)は、フィットネスあるいはアスレチック目的に特化した仕様である必要はない。実際、本開示における幾つかの態様は、アスレチックデータの収集、検出、および測定の少なくとも一つを行なうために複数の装置からのデータを利用することに関連する。当該複数の装置の幾つかは、フィットネス装置ではない。特定の実施形態において、BAN102(あるいは他のネットワーク)における少なくとも一つの装置は、フィットネス装置やスポーツ装置でありうる。ここで用いられている「スポーツ装置」という語は、特定のスポーツやフィットネス活動中に使用または関与されうる物体を含みうる。スポーツ装置の例は、ゴルフボール、バスケットボール、サッカーボール、フットボール、パワーボール、ホッケーパック、ウェイト、バット、クラブ、スティック、パドル、およびマットの少なくとも一つを含みうるが、これらに限られない。別実施形態において、フィットネス装置の例は、特定のスポーツが行なわれるスポーツ環境における物体を含みうる(環境それ自体を含む)。フィットネス装置の例としては、ゴールネット、フープ、バックボード、フィールドの一部(ミドルラインなど)、外側境界マーカ、およびベースの少なくとも一つが挙げられる。
【0028】
この場合、少なくとも一つのスポーツ装置も構造の一部であり(あるいは一部を形成し)、逆にある構造は少なくとも一つのスポーツ装置を備えるかスポーツ装置とやり取りするように構成されうることは、当業者であれば理解できるであろう。例えば、第一構造は、バスケットボールフープとバックボードを備えうる。これらは、ゴールポストから取り外しおよび交換可能でありうる。この場合、少なくとも一つのスポーツ装置は、少なくとも一つのセンサ(例えば
図1〜3に関連して上述した複数のセンサの少なくとも一つ)を備えうる。これらは、独立して、あるいは他のセンサと協働して、利用される情報を提供しうる。他のセンサの例としては、少なくとも一つの構造と関連付けられた少なくとも一つのセンサが挙げられる。例えば、バックボードは、第一センサを備えうる。第一センサは、バスケットボールがバックボードに当たった際の力とその向きを測定するように構成されている。フープは、力を検出するための第二センサを備えうる。同様に、ゴルフクラブは第一センサと第二センサを備えうる。第一センサは、シャフトのグリップ属性を検出するように構成されている。第二センサは、ゴルフボールとの衝突を測定するように構成されている。
【0029】
例示のポータブル装置112は、電話やデジタル音楽プレイヤーを含む多目的電子装置でありうる。それらの例としては、カリフォルニア州クパティーノのアップル社より入手可能なIPOD(登録商標)、IPAD(登録商標)、iPhone(登録商標)ブランドの装置、ワシントン州レドモンドのマイクロソフト社より入手可能なZune(登録商標)やマイクロソフトウインドウズ(登録商標)の装置が挙げられる。周知のように、デジタルメディアプレイヤーは、コンピュータの出力装置、入力装置、および記憶装置の少なくとも一つとして振る舞いうる。装置112は、BAN102、LAN104、あるいはWAN106における少なくとも一つの装置から収集された生データあるいは処理済みデータを受け付ける入力装置として構成されうる。例えば、ポータブル装置112は、モバイル端末を備えるように、ディスプレイ116、撮像装置118、およびデータ取得装置(例えば、上述のI/O装置116〜122のいずれか)の少なくとも一つを含みうる(別コンポーネントの有無は問わない)。
【0030】
2−a.衣料・アクセサリセンサの例
特定の実施形態において、I/O装置は、ユーザ124の衣料やアクセサリの内部に形成されうる。あるいは、I/O装置は、ユーザ124の衣料やアクセサリと関連付けられうる。衣料やアクセサリの例としては、時計、腕バンド、手首バンド、ネックレス、シャツ、靴などが挙げられる。これらの装置は、ユーザのアスレチック動作をモニタするように構成されうる。なお、これらの装置は、ユーザ124が演算装置14とやり取りをしている間のアスレチック動作を検出できてもよいし、演算装置114(あるいは本開示に記載された他の装置)とは独立して動作してもよい。例えば、BAN102における少なくとも一つの装置は、ユーザが演算装置114の付近にいることや、演算装置114とやり取りをしていることとは無関係に活動を測定する終日活動モニタとして機能するように構成されうる。また、
図3に示されるセンサシステム302と
図4に示される装置アセンブリ400(いずれも後述)は、例示に過ぎない。
【0031】
2−a−i.靴搭載型装置
特定の実施形態において、
図1に示される装置126は、少なくとも一つのセンサを備えた履物を含みうる。履物は、本開示に記載のものや周知のものが挙げられるが、これらに限られない。
図3は、少なくとも一つのセンサアセンブリ304を提供するセンサシステム302の一実施形態例を示している。アセンブリ304は、少なくとも一つのセンサを備えうる。センサの例としては、加速度計、ジャイロスコープ、位置特定コンポーネント、力センサ、本開示に記載された他のセンサ、周知のセンサが挙げられる。例示の実施形態において、アセンブリ304は、力感知センサ(FSR)センサ306を含む複数のセンサを内蔵している。しかしながら、他のセンサも利用されうる。ポート308は、靴のソール構造309の内部に配置されうる。ポート308は、少なくとも一つの電子装置と通信可能に構成されることが一般的である。ポート308は、電子モジュール310と通信可能とされてもよい。ソール構造309は、モジュール310を受容するハウジング311などの構造を含んでもよい。モジュール310は、靴のソール構造内における凹部や空洞内に収容されうる。ハウジング311は、当該凹部や空洞内に配置されうる。一実施形態において、少なくとも一つのジャイロスコープと少なくとも一つの加速度計が、単一のハウジング(モジュール310やハウジング311)内に設けられうる。少なくとも別実施形態においては、動作時において方向情報角速度データを提供するように構成された少なくとも一つのセンサが提供される。ポート308とモジュール310は、接続と通信のための補助インターフェース314、316を備えている。
【0032】
特定の実施形態において、
図3に示される少なくとも一つの力感知レジスタ306は、第一電極あるいは電気接点318、第二電極あるいは電気接点320、および力感知抵抗材料322を備えている。力感知抵抗材料322は、電極318、320の間に配置されて両者を電気的に接続している。圧力が力感知材料322に加えられると、力感知材料322の抵抗と導電率の少なくとも一方が変化する。これにより、電極318、320間の電位が変化する。抵抗変化は、センサシステム302により検出されうる。これにより、センサ316に加えられた力が検出される。力感知抵抗材料322は、圧力下でその抵抗を様々な手法で変化させうる。例えば、力感知材料322は、圧縮されると減少する内部抵抗を有しうる。別実施形態は、「スマート材料」を通じて実現されうる「体積依存抵抗」を利用しうる。別例として、材料322は、二つの力感知材料322間、あるいは力感知材料322と両電極318、320間の面接触の程度を変化させることにより抵抗を変化させうる。場合によっては、この種の力感知抵抗の挙動は、「接触依存抵抗」と称されうる。
【0033】
2−a−ii.手首装着型装置
図4に示されるように、装置400は、ユーザ124によって手首、腕、足首、首などの周囲に装備されるように構成されうる(
図1に示されたセンサ装置128と類似しうる、あるいはセンサ装置128を備えうる)。装置400は、入力機構を備えうる。入力機構の例としては、装置400の動作中に使用されるように構成された押下可能な入力ボタン402が挙げられる。入力ボタン402は、コントローラ404と他の電子コンポーネント(
図1に示された演算装置114との関連で説明した要素の少なくとも一つ)の少なくとも一方と動作可能に接続されている。コントローラ404は、ハウジング406に埋設されてもよいし、ハウジング406の一部でもよい。ハウジング406は、エラストマ要素を含む少なくとも一つの材料から形成されうる。ハウジング406は、少なくとも一つのディスプレイ(例えばディスプレイ408)を備えうる。当該ディスプレイは、装置400における発光可能な部分とみなされうる。ディスプレイ408は、一連の発光素子または光源部材(LED光源410など)。光源は、アレイ状に形成されうる。光源は、コントローラ404と動作可能に接続されうる。装置400は、標識システム412を備えうる。標識システム412もまた、ディスプレイ408全体の一部または要素とみなされうる。標識システム412は、ディスプレイ408と協働して発光動作可能である(画素部材414を有しうる)。標識システム412は、ディスプレイ408と完全に分離されていてもよい。実施形態例においては、標識システム412もまた、LED光源の形態をとりうる。特定の実施形態において、標識システムは、例えば標識システム412の発光部材の一部を発光させることにより、目標の視覚的標識を提供しうる。目標の視覚的標識は、少なくとも一つの目標の達成状況を表すためのものである。装置400は、ユーザにより行なわれた活動に基づいて獲得される活動ポイントや通貨の形で表されるデータを、ディスプレイ408と標識システム412の少なくとも一方を通じて表示するように構成されうる。
【0034】
締結機構416は、係合解除可能である。これにより、装置400は、ユーザ124の手首や身体の一部の周囲に配置されうる。その後、締結機構416が係合状態とされうる。一実施形態において、締結機構416は、演算装置114と他の装置(装置112と120の少なくとも一方)の少なくとも一方とやり取りをするためのインターフェースを備えうる。当該インターフェースの例としては、USBポートが挙げられるが、これに限られない。特定の実施形態において、締結部材は、少なくとも一つの磁石を備えうる。一実施形態において、締結部材は、可動部材を備えず、磁力のみに依存しうる。
【0035】
特定の実施形態において、装置400は、センサアセンブリ(
図4においては不図示)を備えうる。当該センサアセンブリは、複数の異なるセンサ(本開示に記載されたものと周知のものの少なくとも一方)を備えうる。一実施形態例において、当該センサアセンブリは、本開示に記載されたセンサまたは周知のセンサとの動作可能な接続を許容あるいは装備しうる。装置400と上記センサアセンブリの少なくとも一方は、少なくとも一つの外部センサから取得されたデータを受け付けるように構成されうる。
【0036】
2−a−iii.衣服と身体の少なくとも一方の位置検知
図1の要素130は、物理的装置(センサ、データ取得ユニットなどの装置)と対応付けられうる検知位置の例を示している。さらに別の実施形態において、当該位置は、撮像装置(撮像装置118など)を通じてモニタされる特定の身体部分あるいは領域でありうる。特定の実施形態において、要素130は、センサを備えうる。すなわち、要素130aと130bは、アスレチックウェアなどの衣服と一体化されたセンサでありうる。当該センサは、ユーザ124の身体における所望の箇所に配置されうる。センサ130a、130bは、BAN102、LAN104、およびWAN106の少なくとも一つにおける少なくとも一つの装置(他のセンサを含む)と通信しうる(例えば無線で)。特定の実施形態において、受動検知面は、撮像装置118とセンサ120の少なくとも一方から出射された波形(赤外光など)を反射しうる。一実施形態において、ユーザ124の衣服に設置された受動センサは、一般にガラスなどの透明あるいは半透明な表面からなり、当該波形を反射しうる球形構造を有しうる。様々な種類の衣服が利用されうる。ある種の衣服は、適切に装備されることによりユーザ124の身体の特定部位の近傍に配置されるように構成された特定のセンサを有する。例えば、ゴルフウェアは、第一の構成で配置された少なくとも一つのセンサを備えうる。他方、サッカーウェアは、第二の構成で配置された少なくとも一つのセンサを備えうる。
【0037】
図5は、検知入力の位置を例示している(センサの位置130a〜130o)。この場合、センサは、ユーザの衣服の上や中に配置された身体センサでありうる。別の実施形態において、検知位置130a〜130oは、二つの身体部位同士の関係の特定に基づきうる。例えば、検知位置130aは、ユーザ124の動作を撮像装置(撮像装置118など)で特定することにより決定されうる。よって、特定の実施形態において、センサは、特定の位置(センサの位置130a〜130oの少なくとも一つなど)へ物理的に配置されなくともよく、例えば撮像装置118や他の位置から収集した他のセンサデータにより当該位置の特性を検知するように構成される。この場合、ユーザの身体全体あるいは一部の形状は、特定の身体部位の特定を許容しうる。撮像装置が利用されているか、身体センサがユーザ124に配置されているか、および他の装置(センサシステム302など)からのデータを使用するか、の少なくとも一つに依らず、装置アセンブリ400と他の装置またはセンサ(本開示に記載のものや周知のもの)の少なくとも一方が利用される。センサは、身体部位の現在位置の検知と、当該身体部位の動きの追跡の少なくとも一方を行ないうる。一実施形態において、位置130mに係る検知データは、ユーザの重心(あるいは質量中心)を判断するために利用されうる。例えば、位置130aと位置130fまたは130lの位置130m〜130oの少なくとも一つに対する関係は、ユーザの重心が鉛直軸に沿って上昇したか(例えばジャンプ動作中であるか)を判断するために、あるいはユーザが膝を曲げることによってジャンプの「ふり」をしようとしているかを判断するために利用されうる。一実施形態において、センサの位置130nは、ユーザ124の胸骨の辺りとされうる。同様に、センサの位置130oは、ユーザ124のへその辺りとされうる。特定の実施形態において、センサ位置130m〜130oからのデータは、ユーザ124の重心を判断するために(単体あるいは他のデータとの組合せで)利用されうる。別実施形態において、複数のセンサ位置(例えば130m〜130o)は、ユーザ124の姿勢と回転力(ユーザ124の胴のひねりなど)の少なくとも一方を判断するために利用されうる。さらに、少なくとも一つのセンサ位置がモーメント中心位置として利用されうる。例えば、一実施形態において、少なくとも一つのセンサ位置130m〜130oは、ユーザ124のモーメント中心位置として機能しうる。別実施形態においては、少なくとも一つのセンサ位置は、特定の身体部位や領域のモーメント中心として機能しうる。
【0038】
II.エネルギー消費ポイントの計算
図6は、発明の一実施形態に係るエネルギー消費値(ポイントなど)を計算する方法を例示している。特定の実施形態は、ユーザの身体の動きを分類しうる。例えば、ステップ602に例示されるように、少なくとも一つの活動が分類されうる。システムは、ユーザの活動の分類を試みるために、上述した複数のセンサの少なくとも一つから受け付けたデータを処理しうる。例えば、システムは、センサ信号を、選択された活動に対応する少なくとも一つの信号や活動「テンプレート」あるいは「シグネチャー」と比較しうる。特定の実施形態において、テンプレートは、センサをユーザに装着し、当該ユーザが様々な活動を行なう際に生成される信号をモニタすることにより作成されうる。特定の実施形態によれば、一つの活動は、ユーザ124に特有である一つの活動テンプレートに対応付けられうる。そのような一実施形態において、ユーザ124は、特定の活動に特定のテンプレートが付与されていない限り、当該活動についてデフォルトテンプレートを付与されうる。よって、ユーザ124は、活動テンプレートを作成または受け取りしうる(但し、これらに限定されるものではない)。活動テンプレートは、ユーザと活動の少なくとも一方に対してより特有であるため、デフォルトテンプレートよりも正確でありうる。ユーザ124は、少なくとも一つの所定の活動あるいは未定義の活動についてテンプレートを作成する選択肢を持ちうる。特定のテンプレートあるいは新規のテンプレートは、複数ユーザのコミュニティにおいて共有されうる。共有されるテンプレートは、様々な種別のセンサに基づきうる。幾つかの実施形態において、テンプレートは、異なる種別のセンサと使用されるために改良あるいは調節されうる。例えば、靴ベースのセンサと使用されるために作成されたテンプレートは、手首に装備されるセンサと使用されるために改良されうる。
【0039】
活動テンプレートは、複数の種別のセンサの少なくとも一つから取得されたデータより作成されうる。例えば、第一グループのセンサ(センサ126、128など)は、第一活動テンプレートの作成あるいは改良に利用されうる。しかしながら、第二グループのセンサ(センサ138、ポータブル電子装置112に含まれるセンサなど)は、第二活動テンプレートの作成あるいは改良に利用されうる。さらに別の実施形態においては、第三グループのセンサが、ユーザ124用の第一活動テンプレートの作成に利用されるのではなく、第二ユーザ(ユーザ124ではない者)用に同テンプレートの作成に利用されうる。よって、特定の実施形態によれば、1)同じテンプレートを異なる複数のユーザが受け取る場合と、2)同じユーザが異なる複数のテンプレートを受け取る場合の少なくとも一方について、特定のセンサから受け付けるデータに制約はない。
【0040】
一実施形態において、手首装着型の加速度計(多軸加速度計でありうる)は、ユーザに装着されうる。そして、ユーザが走ったり歩いたりすると、加速度計の出力に基づく信号テンプレートが作成されうる。当該テンプレートは、使用されるセンサの機能とセンサの位置の少なくとも一方でありうる。幾つかの実施形態において、単一の信号(あるいは値)が、複数の信号(あるいは値)を組み合わせることによって生成されうる。例えば、三軸加速度計の三つの出力は、少なくとも一つの信号を生成するために、足し合わされうるか、組み合わせられうる。例示のステップ602は、単一の信号、複数の信号、あるいは複数の信号の組合せを、少なくとも一つのテンプレートと比較することを含みうる。幾つかの実施形態においては、各々の活動が分類の試みに供されるベストマッチアプローチが実施されうる。別実施形態においては、単一の信号、複数の信号、あるいは複数の信号の組合せがテンプレートと十分に合致していない場合、その活動は未分類のままとされうる。幾つかの実施形態は、ランニングとウォーキング用のテンプレートのみを利用しうる。そして、ユーザが走っているか歩いているかを判断するために、ベストフィットアプローチが使用される。
【0041】
ユーザ124の活動の少なくとも一つが分類された後、対応する活動因子を決定するためにステップ604が実施されうる。活動因子は、高速のランニング、適度なペースのランニング、低速のウォーキングなどの活動に対応しうる。ある活動についての活動因子は、当該活動を行なうために一般に必要とされるカロリーやエネルギーと関連付けられうる。ある活動がステップ602において分類されなかった場合、デフォルト活動因子が選択あるいは取得されうる。幾つかの実施形態においては、複数のデフォルト活動因子が利用されうる。活動の強度、継続時間などの特性が評価されうる。当該特性に基づいて少なくとも一つのデフォルト活動因子が適用されうる。メジアンや平均、範囲などの統計的アプローチを介して複数の活動因子が設定されうる。
【0042】
エネルギー消費ポイント計算は、ゲームや競争との関わりで使用されうる。ゲームや競争は、比較的低い活動因子を有する活動に対してエネルギー消費ポイントを授与することを制限しうる。幾つかの実施形態においては、比較的低い活動因子を有する活動に対するエネルギー消費ポイントの授与は、時間などの状況の全てにおいて制限されうる。ステップ606において、活動因子が閾値を上回っているかが判断されうる。例えば、閾値は1.0、2.0、あるいは3.0でありうる。別実施形態においては、閾値は、2.8でありうる。別のゲームや競争は、別の閾値を用いうる。活動因子が閾値を上回らない場合、対応する活動を無視し、当該活動をエネルギー消費ポイントの計算に使用しないように、ステップ608が実施されうる。
【0043】
別実施形態は、ゲームや競争(あるいは少なくとも特定のゲームや競争)が進行中でない場合に一般的に適用される閾値を持ちうる。ゲームや競争は、全てのポイントに基づきうる。別実施形態においては、複数のゲームや競争に対して一つの閾値が常に適用されうる。別実施形態においては、活動、ゲーム、および競争の少なくとも一つごとに異なる閾値が適用されうる(高速ランニング用の閾値、ランニング用の閾値、ウォーキング用の閾値、デフォルトなど)。
【0044】
発明の様々な実施形態において、活動因子は、エネルギー消費ポイントの計算に使用される。ユーザ124の活動の少なくとも一つが分類された後、ステップ610において、エネルギー消費ポイントが計算されうる。エネルギー消費ポイントの使用は、活動レベルの比較を可能にし、ユーザ同士のコラボレーションを促し、異なる能力を有するユーザ同士の競争を正規化し、活動を促しうる。一実施形態においては、エネルギー消費ポイントは、次式により計算される。
EEP=AF×継続時間 (式1)
EEPは、エネルギー消費ポイントである。AFは、ステップ604で決定された活動因子である。継続時間は、ステップ602で分類された活動の継続時間である。
【0045】
ステップ610は、活動をモニタする複数のセンサを備えている装置とプロセッサを備える装置の少なくとも一方(ポータブル電子装置112やサーバ111など)において実行されうる。別実施形態においては、式1は、他の因子、スカラー、別項の組合せの少なくとも一つを含むように修正されうる。
【0046】
幾つかの実施形態においては、式1は、活動因子と継続時間の積であるスカラーを含むように修正されうる。当該スカラーは、典型的なエネルギー消費ポイントが所望の範囲に収まるように選択されうる。当該ポイントの範囲は、様々なゲームや競争について望まれうる。当該スカラーは、活動の強度も表しうる。例えば、第一スカラーは、速いランニングに対応しうる。第二スカラーは、適度なペースのランニングに対応しうる。別実施形態においては、別の活動テンプレートと活動因子が使用されうる。それらは、ランニングやウォーキングの様々な強度に対応しうる。
【0047】
変形された式1は、発明の別実施形態において使用されうる。幾つかの実施形態においては、ユーザは、方程式と少なくとも一つの変数(スカラーなど)の少なくとも一方を選択しうる。方程式は、異なるゲームや競争に対して選択されうる。一例として、グループは、健康状態に基づいて複数のプレイヤー間にハンディキャップを設定しうる。これにより、当該複数のプレイヤーが少なくとも一つの共通の活動をより長い時間実施した場合のみ、最も健康な者がEEPを生成する。エネルギー消費ポイント競争に参加しているユーザのグループは、当該競争の開始前に特定の方程式や方法に同意しうる。発明の幾つかの実施形態において、ユーザは、複数の競争に参加し、同じ活動について異なる計算方法に基づく異なるポイントを獲得しうる。例えば、ユーザは、それぞれ固有の計算方法を有する二つの競争に参加しうる。当該ユーザは、二つの異なるゲームについて二つの異なる合計ポイントと、全体のエネルギー消費に係る第三のポイント合計を獲得しうる。幾つかのポイント合計は、全体のポイント合計とは別に維持されうる。
【0048】
発明の別実施形態は、ポイント値と他の量の少なくとも一方を計算するために、別の方程式を、上記に加えてあるいは代えて使用しうる。当該方程式は、測定された値と計算された値の少なくとも一方の微分を含みうる。微分は、時間あたりの変化量と変化率を含みうる。例えば、ある方程式は、活動ポイントやエネルギー消費ポイントの蓄積率を決定するために使用されうる。別の方程式は、所定の期間内に蓄積された活動ポイントやエネルギー消費ポイントの量を決定するために使用されうる。
【0049】
幾つかの方程式は、時間以外の変数を使用しうる。例えば、幾つかの方程式は、活動ポイントやエネルギー消費ポイントおよび歩数の関数としての値を計算するために使用されうる。活動ポイントやエネルギー消費ポイントの関数としての値と他の変数の計算は、様々な活動の効率を比較するために使用されうる。例えば、ある方程式は、より速いペースで歩くことが、より速いペースで活動ポイントやエネルギー消費ポイントを蓄積することになりうることを判断するために使用されうる。方程式の別例は、所定の距離あるいは単位距離ごとに活動ポイントやエネルギー消費ポイントを決定できる。
【0050】
幾つかの方程式は、測定あるいは計算された値の一次微分と二次微分の少なくとも一方を計算して当該値の時間当たりの変化量や変化率を示すために使用されうる。例えば、ある方程式は、所定時間における活動ポイントやエネルギー蓄積ポイントの蓄積率を計算あるいは見積もるために使用されうる。幾つかの実施形態においては、活動ポイントやエネルギー消費量の瞬間的な蓄積率が、ディスプレイ408やモバイル装置の一部であるディスプレイを介してユーザに表示されうる。
【0051】
エネルギー消費ポイントが計算された後、計算済みの値は、ステップ612において合計値に組み合されうる(例えば加算される)。合計値は、ユーザ124(これに加えてあるいは代えて、ユーザ124によって選択承認された人やグループ)が、様々な期間(日、週、月など)に獲得されたポイントの量を確認可能にしうる。合計値は、複数の期間について計算されてもよい。例えば、ユーザは、24時間、1週間、1ヶ月、および1年を含む複数の期間について合計値を受け取りうる。幾つかの実施形態において、ユーザは、他の期間を選択したり、期間の設定を解除したりできる。ユーザは、複数の期間を同時に管理し、装置の使用開始時あるいはプログラムの開始時から授与されたポイントを管理できる。任意の期間についての合計値は、複数の活動について獲得されたポイントを表しうる。例えば、ある一日において、ユーザは、複数の期間に行なわれたウォーキング、ジョギング、およびスプリントについてのポイントを受け取りうる。上述のように、各活動について獲得されたポイントは、対応する活動因子の関数でありうる。
【0052】
上述のように、システムと方法は、ユーザによる活動ポイントやエネルギー消費ポイントの蓄積率を判断するために、様々な形態で実施されうる。一実施形態においては、少なくとも一つの時間についてエネルギー消費強度値が計算されうる。複数の時間は、単一の期間内(1分、5分、10分、1時間、1日など)に含まれうる。これらが例示に過ぎないことは、当業者であれば理解できるであろう。特定の実施形態において、ユーザは、時間と期間の少なくとも一方について、長さと量の少なくとも一方を指定あるいは変更できる。
【0053】
特定の実施形態は、複数の時間に収集されたデータをコレクションとして体系化できる。一例として、ある期間内の複数の時間に収集されたデータは、「セッション」と称されうる。ここでは、セッションは、指定された時間と活動の少なくとも一方についてユーザから収集された活動データの独立したコレクションを意味する。しかしながら、活動データは、自動的に収集されうる。これに加えてあるいは代えて、活動データは、「セッション」として自動的に体系化されうる。さらに、活動データは、その収集中においてセッションやその類として指定されることを要しない。例えば、あるUIは、ユーザが過去の活動データを特定の活動、スポーツ、イベント、あるいは動きに関わるものとして指定できるように構成されうる。
【0054】
図7Aから
図7Dは、セッションユーザインターフェース(ここではセッションUI、あるいはUIと称されうる)の例を示している。まず
図7Aに示されるように、セッションUI700は、複数のセッションにおいて収集された活動データを表示するように構成されうる。例えば、一実施形態において、UI700は、過去の活動が収集されたことを示しうる。当該過去の活動は、生データあるいは処理済みデータの少なくとも一方(エネルギー消費ポイントや値などを含む)として保存されうる。
【0055】
図7Aに例示されるように、活動は、セッションとして体系化されうる。例示のセッションは、活動種別により体系化されうる。当該活動種別は、より大きなカテゴリにおける類や種により提供あるいは体系化されうる。
図7Aに示されるように、例示のセッションは、例えば、TENNISセッションやSOCCERセッションとしてグループ化されうる。複数の活動の少なくとも一つは、関連する活動種別の指定を有しうる。これらのセッションは、「タグ付けされた」セッションと称され、タグ付けセッション用の独立したリスト領域708に列挙されうる。幾つかのセッションは、例えば少なくとも一つのデータアイテム(信号テンプレート、提案された活動場所、実際の活動場所、カレンダーイベントなどの活動スケジュールを含むデータ、活動の時刻や日付、センサデータが少なくとも一人の他人の存在を示す場合における活動に関連付けられた友人のリストなど)に基づいて自動的にラベル付けされうる。
【0056】
活動種別の指定に関連付けられた変数を有しないセッションがありうる。少なくとも一つの特定の変数に係るそのようなセッションは、「タグ付けされていない」セッションと称され、タグ付けされていないセッション用の独立したリスト領域710に列挙されうる。例えば、
図7Aに確認できるように、「YESTERDAY」とラベル付けされたセッションは、関連付けられた活動種別の指定を含んでいないが、日付表示を用いるような他の変数により体系化されうる。一実施形態において、ユーザは、ユーザ入力と少なくとも一つの入力に基づく自動的トリガの少なくとも一方に基づいて停止と開始が可能とされるように構成されたモードを有するUIを提供されうる。これにより、活動がセッションとして取得され、活動の時刻や日付が表示されうる。別実施形態においては、セッションは、センサデータや位置情報に基づいて自動的に開始されうる。センサデータや位置情報は、装置400や第二の装置(携帯電話など)から到来しうる。アスレチックデータの収集、セッションの発生や特性の判断、およびセッションに関連しうる変数の判断の少なくとも一つに使用されうるセンサデータは、複数の装置から到来しうる。
【0057】
一実施形態において、ユーザは、過去のセッションに活動種別の指定を付与すべくタグ付けを行ないうる。例えば、
図7Bに示されるように、ユーザは、あるセッションの詳細を確認するために、ユーザインターフェース700を介して当該セッションを選択できる。同図に示された例においては、ユーザが「YESTERDAY」セッションを選択しており、当該セッションの詳細がインターフェース702に表示されている。インターフェース702は、当該セッションの継続時間、当該セッション中に蓄積されたエネルギー消費ポイントなどのアスレチックデータ、燃焼カロリー量などを表示しうる。セッション中に獲得された活動ポイントやエネルギー消費ポイントの量も表示されうる。同図に示されていない別種の情報(セッションが行なわれた場所、活動の開始時刻と終了時刻など)も表示されうる。一実施形態においては、ユーザは、セッションに活動種別の指定を付与するためにタグ付け可能である。例えば、
図7Cにおいては、ユーザは無名のセッションにTENNESとタグ付けすることを選択している。セッションへのタグ付けは、幾つかの方法を通じてなされうる。当該方法の例としては、ユーザインターフェースを通じて提示された活動種別のリストからのタグの選択、活動種別の名称のタイプ入力と検索などが挙げられる。さらに別の実施形態は、選択用リストの有無に依らず、任意の指定を許容しうる。特定の実施形態においては、リストの提示がなくてもよい。特定の実施形態において、セッションへの活動種別の指定の付与は、ユーザにとって有利でありうる。例えば、一旦セッションが既知の活動種別として指定されると、活動の性質に基づくなどして様々な計算の選択や改良が行なわれうる。
【0058】
加えて、様々な統計値が改善されたり、ユーザに恩恵を与えたりする。例えば、セッションに「TENNIS」とタグ付けすることにより、当該セッションは、同じ活動種別におけるユーザ、他人、他グループの少なくともいずれかの他セッションとより容易に比較されうる。特定の活動における少なくとも一部のセッションは、表示や分析のために、手動あるいは自動でグループ化されうる。
図7Cは、収集あるいは表示されうる統計値を例示している。これらがユーザにとって関心の対象でありうる多くの統計値種別の例示に過ぎず、インターフェース704に表示されうることは、当業者であれば理解できるであろう。ユーザは、タグ付けされたセッションをどのようにして他のセッションと比較するか(セッションの長さや燃焼カロリー量など)を知りたい場合がある。加えて、セッションにタグ付けすることにより、活動種別に関連するカウントなどの統計値が入手可能とされうる。
図7Cでは、インターフェース704において、32個のセッションが「TENNIS」として指定されていることが判る。
【0059】
ユーザと他人や他グループ(コーチ、トレーナ、友人、チームメイトなど)の少なくとも一方は、セッションへの付加的情報の追加が可能でありうる。例えば、付加的な統計値を取得することは、幾つかの種別の活動にとって有利である。ロッククライミングを行なうユーザは高度変化を取得できる一方、スイマーはそれを行なわなくてもよい。付加的情報は、ユーザが提供してもよいし、装置のセンサから取得されてもよい。例えば、
図7Cにはカロリー量が示されているが、幾つかの実施形態においては、歩数、平均心拍数や最大心拍数などのデータが表示されうる。
【0060】
図7Dは、特定の活動種別についての情報の表示中にユーザ入力として受け付けられるスクロールなどを通じてユーザが確認できるユーザインターフェース706を示している。当該ユーザインターフェース706においては、各セッションに関連する統計値とともに、当該活動種別に係るセッションの履歴が表示されうる。セッションは、当該セッションの日時に基づいて体系化されうる。あるいは、セッションは、ユーザにとって有利な他の手法(セッションの継続時間やエネルギー消費ポイントなどの統計値)で体系化されうる。
【0061】
別例として、入力は、将来の活動(予定されているサッカーの試合やランニングイベントなど)が「セッション」や関連するデータのコレクションであることを指定できる。少なくとも一つの指定が、電子データから提案あるいは自動的に生成されうる。当該電子データの例としては、電子装置上で動作するカレンダーアプリケーションに関連して保存された情報が挙げられる。電子データは、動きデータの少なくとも一部が収集されるセンサを備えている装置と少なくとも一つのセンサからデータを受け付けるように構成されている装置の少なくとも一方と同じ装置に保存されうる。少なくとも一つの指定が、信号テンプレートの使用を通じて提案あるいは自動的に生成されうる。
【0062】
図8Aから
図8Cは、セッションを設定するためにユーザにより操作されるように構成されうるUIを例示している。当該UIは、当該セッションに係るアスレチックデータの収集と当該セッションの発生の少なくとも一方の前、途中、あるいは後に利用されうる。一例として、当該UIは、セッションの開始を選択し、活動種別のような変数を選ぶユーザの一部として使用されうる。
図8Aは、プロンプト802においてユーザがセッション活動種別(別実施形態においては別の変数でありうる)の選択を促されうる例を示している。
図8Bは、ユーザがセッションの開始を選択したり、活動種別のような変数のタグ付けや過去または現在のセッションとの関連付けを望んだりした後に提示されうるUIの例を示している。同図においては、複数のセッション活動種別の選択肢804が、ユーザによる選択のために提示されうる。当該セッションの選択肢は、ユーザが完了した現在の活動を含みうる。当該セッションの選択肢は、ユーザがこれまでに参加したことのない活動種別を列挙しうる。例えば、ユーザがこれまでに選んだことがなかったとしても、「SNOWBOARDING」が列挙されうる。
図8Bのセッションリストに列挙された項目は、当該アプリケーションの他のユーザによって入力されたセッション種別でありうる。当該項目は、任意の数のパラメータに基づいてフィルタリングされうる。当該パラメータの例としては、場所、日付、ユーザに関する様々なパラメータ(年齢など)、デモグラフィック情報などが挙げられる。当該パラメータは、少なくとも一つの別ソースから取得されうる。
【0063】
幾つかの実施形態において、セッションのフィルタリングは、ユーザや環境に関するパラメータに基づいて、当該ユーザが選びそうもないセッション種別(ユーザが温暖な気候の場所にいる場合におけるスキーなど)を除外しうる。
【0064】
初めてのユーザや限られた回数しかアプリケーションを使用したことのないユーザには、別のセッションリストが提示されうる。これにより、新規のユーザが利用可能なセッション種別の指定に慣れることを助けうる。あるいは、当該別のセッションリストは、ユーザに係る特定の情報、活動履歴、場所、年齢などのパラメータが不在の場合に使用されうる。幾つかの実施形態において、ユーザは、セッションの選択しを自身で入力できる。例えば、ユーザは、セッションリストに列挙されていない活動に係るセッションの管理を希望する場合がある。ユーザは、セッションの指定に使用される名称を、UIを通じて入力し、以降の使用のために保存できる。入力されたセッションの選択肢は、他のユーザに共有あるいは利用可能とされうる。さらに、ユーザ、他人、他グループの少なくとも一つから得た別のセッションからのデータは、特定の活動や他のパラメータを選択するために提示されうる。幾つかの実施形態において、セッションの選択肢は、センサデータ(場所、付近の友人、日時など)に基づいて自動的に選択あるいは提示されうる。セッションは、複数の異なる入力により開始、進行、中断、終了の少なくとも一つが行なわれうる。当該入力の例としては、センサ装置のインターフェース(装置400のボタン402など)を使用するユーザによる入力が挙げられる。ソフトボタンやユーザ入力装置(タッチ入力が可能な装置など)が利用されうることは、当業者であれば理解できるであろう。別実施形態においては、ユーザが動かずにいることや閾値を下回ることを示すデータなどのセンサデータは、セッションの終了、中断、あるいは進行のために使用されうる。この場合、あるセッションは、第一の装置(腕に装備される装置など)において開始されうるが、当該セッションは、ユーザ入力と他装置(携帯電話など)から受け付けたデータの少なくとも一方に基づいて進行、終了、あるいは変更されうる。例えば、ユーザは、変数(アスレチック活動種別など)を手動で入力できる。これに加えてあるいは代えて、使用データは、ユーザが電話中であることや装置の使用中であることを示しうる。このデータの少なくとも一部は、セッションの中断、終了、あるいは進行のために使用されうる。
【0065】
図8Cは、806においてユーザが「TENNIS」を選択したUIの例を示している。同図より明らかなように、ユーザは、セッションの選択後に当該セッションを開始するオプションを提示されうる。なお、ユーザは、セッションの開始を後回しにできる。加えて、ユーザは、活動の少なくとも一部が実施された後、あるいは当該活動の実施中においてセッションを活動種別と対応付けるために、
図8Aから
図8Cに示されたインターフェースを使用できる。例えば、ユーザは、活動の開始前にセッションの開始を忘れる場合がある。当該ユーザは、活動の開始後、あるいは活動の終了後に当該セッションを選択できる。
【0066】
別実施形態においては、ある地理的領域において収集された動きデータが、特定のスポーツや活動と関連付けられるために使用されうる。例えば、GPSデータ(当該動きデータの少なくとも一部を取得した装置と同じ装置あるいは別の装置から取得されうる)は、ユーザが当該地理的領域に現在居ること、あるいは過去に居たことを判断するために利用されうる。よって、当該領域において収集されたデータは、セッションやコレクションとして相互に関連付けられうる。さらに別の実施形態においては、動きデータのコレクション(セッションなど)を指定するために情報の組合せが使用されうる。一実施形態においては、少なくとも一つの期間中に地理的場所あるいは領域付近において取得された動きデータ(例えば、サッカー場から500フィート以内において日曜日の午後2時から4時の間に収集されたデータ)は、例えばサッカーセッションに分類されるなどして相互に関連付けられうる。地理的データは、GPS、通信信号の三角測量、他信号の存在(特定のセンサによる検出)、およびユーザの手入力の少なくとも一つから取得されうる。地理的データは、例えば最も利用可能性の高いセンサデータに基づいてユーザに提示されうる。加えて、ユーザは、提示された場所リストから選択できる。特定の実施形態においては、そのようなデータは、歩数、燃焼カロリー、単位時間あたりの燃焼カロリーなどの変数が閾値に達した場合のみ、サッカーセッションにグループ分けされうる。当該閾値は、二値的な判断でありうる。これにより、いずれのデータも条件に合致しないのであれば、いずれのデータも活動種別に関連するとみなされることはない。他方、閾値に合致している期間のデータは、活動種別に関連するとみなされうる。多くの異なる組合せが使用されうることは、当業者であれば理解できるであろう。
【0067】
図9に示されるように、幾つかの実施形態においては、ユーザは、リストから友人902をタグ付け、入力あるいは選択し、セッション情報としてセッションに加えうる。この機能は、セッションを振り返るユーザにとって便利でありうる。これにより、ユーザは、誰が当該セッションに参加していたかを思い出し、比較を行ない、人々をチームやリーグの様なグループに分けたり、グループを形成したり、形成し直したりできる。
【0068】
モチベーション −称賛と応援
セッションに参加した友人をセッション情報として選択あるいは入力することに加え、例えばネットワークを介して、ソーシャル機能が選択あるいは起動可能とされうる。これにより、当該ネットワークにおける他人と他グループの少なくとも一方(友人、コーチ、チームメイト、リーグメンバーなど)が、例えば当該セッションについて通知され、当該セッション中あるいはセッション後に統計値やマイルストーンを提供されうる。例えば、ユーザが目標、マイルストーン、目的を達成したり、上達したり、強化ランを完了したりすると、当該ユーザは、励ましや称賛のメッセージを提供されうる。これに加えてあるいは代えて、応援や励ましの言葉などのメッセージがランの前あるいはランの途中に提供されうる。これらのメッセージは、音声、映像、画像、動画、あるいは触覚フィードバック(振動など)を含みうる。少なくとも一つの構成において、称賛のメッセージは、よく知られたアスリートなどの有名人からの音声メッセージと映像メッセージの少なくとも一方を含みうる。別実施形態においては、当該メッセージは、セッション設定に含まれる少なくとも一つのソーシャルネットワークにおける友人から受け取りうる。ユーザは、そのようなメッセージがいつ自身に伝えられるかの設定を許容されうる。例えば、ユーザは、活動中に有名人からのメッセージを受け取ることを希望せず、全てのメッセージがワークアウト後やワークアウトを行なっていない間に再生してほしいという希望を表明しうる。したがって、当該ユーザは、いつ当該メッセージが伝達されないかを同様に特定できる。これに加えてあるいは代えて、称賛のメッセージは、音響効果(大勢の声援、拡声器、カウベルの鳴動、ブブゼラの響き、花火の爆発、スロットマシンの当たり音など)を含みうる。
図9は、セッション設定インターフェースにおけるCHEERS設定904を提供するユーザインターフェースを例示している。ワークアウト前、ワークアウト中、あるいはワークアウト後に、ワークアウトセッション告知がオンラインコミュニティ(ツイッターやフェイスブックなどのソーシャルネットワーキングサービスなど)に投稿あるいは提供されうる。当該投稿は、センサデータ(場所、時刻などのデータ)に基づいて提供されうる。当該告知は、ユーザが行なっているワークアウトの種別(マラソントレーニングランなど)、および他のユーザ(友人や家族など)を励ますメッセージを示しうる。当該メッセージは、コメントを残したり、ワークアウトの承認(あるいは非承認)を示したりするためのものである。当該告知と併せ、コメント数や承認の意思も表示されうる。幾つかの構成においては、複数種のフィードバックと、複数の異なるオンラインコミュニティあるいはリモートネットワークサイト(ソーシャルネットワーキングサービスなど)からのフィードバックの少なくとも一方が、受け取ったフィードバックの量を判断するために集約されうる。例えば、コメント数は、受け取った承認表示の数に加えられうる。別の構成においては、各種のフィードバックが別々に計数されうる。これに加えてあるいは代えて、ポジティブなフィードバックあるいは少なくとも一つの所定の規則やパラメータ(フィードバック中に使用されるコンテンツ、単語、文字、記号などの種別、筆者やコメント者の身元情報など)に合致するフィードバックのみが、フィードバック量として計数されうる。さらに別の例においては、フィードバックの量に加えてあるいは代えて、ユーザに届けられるために選ばれるコンテンツやメッセージの種別は、少なくとも一つの所定のパラメータや規則とのマッチングに基づきうる。そのようなパラメータや規則の例としては、フィードバック中に使用されるコンテンツ(映像、音声、文字)、単語、文字、記号などの種別、筆者やコメント者の身元情報などが挙げられる。
【0069】
受け取ったフィードバック量の判断は、オンラインコミュニティ(ソーシャルネットワーキングサイトなど)からのコメントの受け取りと、受け取ったフィードバック量の計数(コメント数など)を含みうる。別例においては、フィードバック量の判断は、投稿されたワークアウト情報への応答としての、受け取ったコメントやフィードバックの数の表示の受け取りを含みうる。別例においては、フィードバック量の判断は、他の装置によって行なわれうる。そして、当該他の装置は、フィードバック量の判断をアスレチックモニタリングシステムへ提供しうる。また、当該他の装置は、ユーザに提供されるコンテンツ(音響効果、映像、文章、触覚フィードバックなど)を選択するように構成されうる。また、フィードバック量の判断の提供は、ある装置(アスレチックパフォーマンスモニタリング装置など)のソフトウェアモジュールまたはハードウェアモジュールから、同装置における別のソフトウェアモジュールまたはハードウェアモジュールへ行なわれうる。また、フィードバック量の判断の提供は、当該フィードバック量の判断のメモリへの保存を含みうる。
【0070】
幾つかの構成においては、フィードバック量の判断とコンテンツの選択は、別々の装置によって行なわれうる(アスレチックパフォーマンスモニタリングサービスとアスレチックパフォーマンスモニタリング装置など)。あるいは、フィードバック量の判断とコンテンツの選択は、同じ装置によって行なわれうる。さらに別の構成においては、フィードバック量の判断とコンテンツの選択の少なくとも一方は、オンラインコミュニティ(ソーシャルネットワーキングシステムなど)によって行なわれうる。
【0071】
幾つかの実施形態において、上述のものも含め、本開示に記載されたような動きデータは、当該データの少なくとも一部が基準に合致した場合のみ、セッションとして分類されうる。例えば、活動の少なくとも一部に係るエネルギー消費強度値が閾値に満たなかった場合、当該データの少なくとも一部は、セッションに分類されなくてもよい。ユーザは、データの収集中あるいは収集後に、セッションが特定の活動に含まれるものであることのタグ付けを行なうことができる。
【0072】
エネルギー消費強度値を含むエネルギー消費値は、ポータブル電子装置などに時間の関数として表示されうる。一実施例においては、セッションのデータが表示されうる。第一時間に収集された第一の値は、第一閾値を上回るものとして、第一表示特性で表示されうる。第二の値(同じセッションの第二時間に収集されたものでありうる)は、第二閾値を上回るものとして、第二表示特性で表示されうる。表示特性は、色、サイズ、形などの少なくとも一つに関連しうる。
【0073】
別実施形態は、同様のデータの集合(セッションデータなど)をまとめて体系化しうる。例えば、「サッカーセッション」は、異なる日時や場所の動きデータから収集された異なるセッションを通じてのトレンドをユーザが容易に確認できるように体系化されうる。さらに、第一セッションは、他のセッション中の動きデータを取得するために利用されなかった少なくとも一つのセンサにより収集されたものでありうる。少なくとも一つのセッションは、地図上のマーカによって指定されうる。
【0074】
一実施形態においては、動きデータに係る少なくとも一つの計算がリアルタイムに、あるいはデータの収集とともに行なわれうる。一実施形態においては、エネルギー消費値は、電子装置の出力部に表示されうる。
図10は、TENNISセッションのユーザを例示しており、エネルギー消費値がセッションの進行とともに増加していく様を示している。一実施形態においては、エネルギー消費値の蓄積が表示されうる。時間の関数としてのユーザのエネルギー消費量と、指定されたセッションや時間における総量の少なくとも一方に基づくなどして、色の変化といった他の情報が強度レベルを示しうる。例えば、ユーザは、セッション全体を通じて特定の目標に到達しようと思いつつも、当該セッションの少なくとも一部に係る単位時間を通じて最低の目標や基準に達していない場合がある。例えば、当該セッションで1500カロリーを燃焼するところ、セッション継続時間の少なくとも90%について毎分の最小燃焼カロリーが20カロリーの場合である。
図10におけるUI1002の例に示されているエネルギー燃焼は63ポイントと64ポイントの間である。一実施形態において、これは低エネルギー消費状態とみなされうる。この場合、第一視覚標識(赤い背景など)と関連付けた提示がなされうる。背景の一部の色が目標や基準に近づくにつれて変化するなどの、他の効果も適用されうる。1002に示されるように、着色された背景(赤い背景領域など)は、目標への進捗を示すようにディスプレイの下部を着色することにより表されうる。
【0075】
UI1004においては、中程度のエネルギー消費値(183ポイントと184ポイントの間)とみなされうるものが示されている。この値は、異なる色(黄色など)の背景上に提示されうる。これにより、目標や基準に対するエネルギー消費ポイントの進捗が中程度に達したことがユーザに示される。この場合においても、着色された背景部分は、目標や基準に対する進捗の割合を示しうる。
【0076】
UI1006においては、エネルギー消費が高いとみなされうる値(463ポイントと464ポイントの間)であることが示されている。この値は、緑色の背景上に表示されうる。これにより、目標や基準に到達したこと、あるいは到達が近いことがユーザに示される。着色された背景部分は、目標や基準に対する進捗の割合を示すように、背景全体の大部分または全部を占めうる。
【0077】
図11は、
図10と同種の情報を例示している。しかしながら、
図11においては、ユーザ入力ができないようにされている間や、他用途のディスプレイに関連付けられた装置をユーザが使用している間(別のアプリがディスプレイ上でアクティブになっている場合など)に、UIがどのように情報を表示するかが例示されている。幾つかの実施形態においては、UIは、ユーザによる不用意なインターフェースへの入力を防ぐためにロックされうる。当該インターフェースは、様々な規則に基づいてロックしうる。例えば、当該インターフェースは、セッションが一旦始まると、あるいはセッションの開始後に幾らか遅れてロックしうる。ユーザは、例えばセッションの開始後に、インターフェースを手動でロックできる。幾つかの実施形態においては、UIは、先のユーザ入力から特定の時間内にロックしうる。
図11に示されるように、UIのロックを解除する方法の一つは、例えばタッチ入力を用いてロックアイコン1102を右へスライドさせることでありうる。
【0078】
図12においては、UI1202は、UIのフォアグラウンドに表示された進行中のセッションを例示している。UI1202は、終了機能を提供している。終了機能により、ユーザは、フォアグラウンドのセッション確認を終了できる。ユーザは、UI項目1204を選択し、ディスプレイにセッション情報の表示を中止させ、別の画面(ホーム画面や装置上で動作する他のアプリケーションの画面など)に戻りうる。特定の実施形態においては、本例のセッションは依然として進行中であるが、それがUIのフォアグラウンドに表示されなくてもよい。これは、ユーザが装置上で他の機能を実行したい場合に便利である。UI1206では、セッション標識1208により示されるように、セッションはバックグラウンドで進行中であるが、ユーザは、今は例えばホーム画面を見ることができる。本例のホーム画面は、第一期間(その日など)にユーザが蓄積したエネルギー消費ポイント1212を表示している。一実施形態においては、セッションと重なる期間中に、少なくとも一つの変数(エネルギー消費値、心拍数、歩数、ペースなど)が計算されうる。例えば、エネルギー消費ポイントは、第一期間(一日、一週間など)にわたって計算されうる。また、エネルギー消費ポイントは、第一期間と重なる第二期間(少なくとも一つのセッション)にわたって計算されうる。当該実施形態においては、同じアスレチックデータ(エネルギー消費量など)の少なくとも一部が、重なる期間において行なわれる複数の計算に共通である。
図12に示されるように、セッションをフォアグラウンド表示に戻すためにセッション標識1208(バックグラウンドセッションを表すアイコンなどの表示)を選択できることを示すツールティップ1210が、ユーザに表示されうる。
【0079】
図12に示されるように、UI1210は、ホーム画面とみなされうるものを示している。ホーム画面は、セッションの少なくとも一部におけるエネルギー消費量に加えて、総エネルギー消費量に係る情報をユーザに提供できる。本例においては、ユーザは、その日に2286エネルギー消費ポイントを蓄積している。目標は、その日のうちに2500ポイントを獲得することである。ユーザの目標への進捗を示すために、プログレスバーなどの標識が使用されうる。一日におけるポイントが蓄積された時間を示すためだけでなく、先の期間(数日、数週間など)にユーザが目標に対してどのように振舞ったかを示すために、他の標識が存在しうる。進捗は、様々な手法で示されうる。当該手法の例としては、色、プログレスバー、グラフ、数値表示などが挙げられる。よって、複数の時間(24時間にわたる第一時間と、当該24時間内に行なわれたセッションに係る第二時間)に重なる計算が存在しうる。上記の例においては、計数の重複を避けるために、双方の計算結果が利用されなくてもよい。
【0080】
図13は、横表示のセッション分析画面の例を示している。当該画面は、少なくとも一つのセッションに係るより詳細な情報や統計を提供しうる(これに加えてあるいは代えて、他の情報や統計が提供されてもよい)。例えば、グラフ1302は、セッション中における強度レベルの経時変化を示すために提供されうる。マイルストーンや統計値1304は、そのセッションが過去の他セッションとどのように比較されるかをユーザに知らせるために提供されうる。セッションの詳細な統計値1306、1308、1310、1312は、継続時間、燃焼カロリー、その日のエネルギー消費ポイント目標に対する割合などの項目を含みうる。
【0081】
エネルギー消費値、強度値などの値の少なくとも一つを計算するための少なくとも一つの処理は、データの指定に少なくとも部分的に基づきうる。例えば、あるセッションがヨガセッションとして指定された場合、第一処理がエネルギー消費を計算するために使用されるのに対し、サッカーゲームが指定された場合は、別の処理がエネルギー消費の計算に使用されることになってもよい。指定は、ユーザ入力、センサデータ、場所などの因子の少なくとも一つに基づきうる。さらに、当該指定は、少なくとも一つのセンサの使用(あるいは不使用)をもたらしうる。少なくとも一つのデータのコレクションが再指定されうる。特定の実施形態においては、再指定は、当該データの少なくとも一部の再計算(別センサデータと別計算式の少なくとも一方の使用)をもたらしうる。
【0082】
特定の実施形態は、ユーザによるセッションの較正を提供しうる。特定の実施形態において、セッションは、デフォルトの強度レベルを有してもよいし、これに加えてあるいは代えて、測定された強度レベルを使用してもよい。他方、ユーザの活動をよりよく反映させるために、活動やセッションに係るデフォルトのあるいは測定された強度レベルを調節する較正が使用されうる。セッションは、当該セッションの完了後直ちに較正されてもよいし、後で較正のために選択あるいは受付け可能とされてもよい。
図14は、ユーザがセッションの強度を調節できる較正スライダ1402を備えたUIを示している。本例においては、強度設定は、「軽め」から「普通」を経て「全力」まで変化しうる。様々な実施形態において、他の強度設定が使用されうる。特定の実施形態においては、ユーザが利用可能な少なくとも一つの選択は、少なくとも一つのセンサ値に基づきうる。較正は、センサデータが限られる、あるいは皆無である活動中のユーザにとって特に便利である。そのような活動の例としては、濡れる環境のためにセンサが使えない場合があるスイミングセッションが挙げられる。本例の場合、ユーザは、スイミングセッション後において強度値を指定するためにセッションを較正できる。強度設定の変更に応答して、当該強度設定を説明するメッセージ1404がユーザに表示されうる。
【0083】
更なる態様は、複数のユーザによる他ユーザのエネルギー消費の少なくとも一部(他ユーザのセッションデータなど)へのアクセスを許容するシステムと方法に関する。例えば、バスケットボールリーグやサッカーリーグに所属するプレイヤーは、自身のエネルギー消費レベルをチームメイトや少なくとも一つの相手プレイヤーと比較したい場合がある。動きデータ(センサデータなど)のコレクションは、少なくとも一つのグループ内で共有されうる。グループは、セッションデータの一部(特定時間に収集されたデータ、特定のセンサにより収集されたデータ、特定の地域において生じたデータなど)のみが少なくとも一人のユーザにより共有されるように実現されうる。少なくとも一つの基準が共有パラメータを指定することは、当業者であれば理解できるであろう。複数のユーザは、特定の情報へのアクセスするために特定の個人やグループからの招待が必要とされるようにグループを作成できる。ユーザは、複数のグループに所属できる。その場合、活動データ(あるいはその派生物)の同じ部分あるいは異なる部分が複数の人々によって共有されうる。グループは、例えばセッションの合計時間、合計エネルギー消費、特定の基準(場所的基準など)に合致するエネルギー消費、強度、距離などに基づいて、ランキングを提供できる。さらに、グループにおける少なくとも一人のメンバは、グループ目標を設定できる。グループ目標の例としては、一定期間内あるいは特定の閾値に合致する総活動時間内に特定量のエネルギーを消費することが挙げられる。当該目標は、目標を達成するためにメンバ同士が競い合ったり、少なくとも一つの目標を達成するために少なくとも二人のメンバが協力したりすることを許容しうる。
【0084】
上述のように、ここに記載された特定の実施形態は、エネルギー消費強度値の計算に関連する。一例として、この値は、あるユーザとある期間についてエネルギー消費値を定量化することによって決定されうる。例えば、エネルギー消費値(あるいはその派生物)と期間の長さは、当該期間におけるエネルギー消費強度値を決定するために使用されうる。動きデータは、ある期間における複数の時間から取得されうる。例えば、第一センサ(加速度計など)からのデータは、一秒ごとに、あるいは一秒間に複数回取得されうる。第二センサ(力センサなど)からのデータは、同じ時間、別の時間、あるいは部分的に重なる時間に取得されうる。例えば、第二センサからのデータは、第一センサの半分のレートで収集されうる。このようにして収集されたデータは、当該期間における特定の時間に係るエネルギー消費値を決定するために使用されうる。当該期間は、一定であることを要しない。例えば、当該時間は、ローリングする連続的に続く時間でありうる。しかしながら、他の実施形態においては、当該期間は固定的でありうる。
【0085】
特定の実施形態は、当が期間中に少なくとも一つのエネルギー消費強度値が閾値に達したかを判断しうる。別の実施形態は、どのユーザあるいはユーザのグループが少なくとも一つの時間内により多くのエネルギーを消費したかを、少なくとも一人のユーザが競えるようにしうる。一実施形態においては、ある時間内に第一のユーザが強度閾値に達し、当該時間内に第二のユーザが当該強度閾値に達しない場合、第一のユーザが当該時間における勝者とみなされうる。両ユーザが当該閾値に達した場合、引き分けが宣言されうる。別実施形態においては、より長い時間(両ユーザが閾値に達する時間を少なくとも一つ含む)にわたる合計エネルギー消費が、勝者を決定するために用いられうる。特定の実施形態は、他の現実ユーザからのデータを利用しなくてもよい。特定の実施例においては、仮想AIユーザが利用されうる。別の実施形態は、現実か仮想かに依らず、他のユーザからのデータを利用しなくてもよい。この場合、ユーザのパフォーマンス(目標の達成や仮想褒賞の取得など)は、他ユーザのデータが示すものや、比較対象となる他ユーザのデータが存在しないかに依らず、当該ユーザが設定された閾値に達したかのみに基づきうる。この場合、ここに記載された競争やグループ活動の結果は「勝利」となりうるか、単独ユーザによる競争への参加となりうる。例えば、ユーザは、閾値強度レベルに達した時間や期間の長さが所定値に達することにより、「本日の勝者」になりうる。よって、第一のユーザのデータを第二のユーザのデータと比較することに関する記載は、第一のユーザのデータを電子的に保存されたデータと比較することを意図している。当該電子的に保存されたデータは、他ユーザの現実の活動から収集されたものでなくてもよい。
【0086】
一実施形態においては、ある期間内(一時間、一日など)に何度ユーザが閾値強度レベルに達したかが定量化されうる。システムと方法は、設定された時間内(一日など)に複数ユーザの各々が何度閾値に達したかを定量化するように実施されうる。特定の方法は、一日などの時間内に閾値レベルの達成をユーザ同士が競えるように構成されうる。一実施形態例として、設定された時間内に複数ユーザの誰かが閾値強度レベルに達したかが判断されうる。設定された時間内にユーザが閾値に達した場合(複数の消費値を獲得したことを確かめることで判断されうる)、当該ユーザは、より長い時間を獲得できる。特定の期間に到達された閾値強度レベルの値は、定量化されうる。そして、少なくとも一人のユーザがランク付けあるいは比較されうる。例えば、ユーザは、他ユーザよりも多くの閾値に到達することにより、あるいは閾値を上回ることにより、「本日の勝者」になりうる。上述のように、少なくとも一つの引き分け対決が行なわれうる。さらに、本開示を通じて説明したように、センサデータが考慮されるかやどのように取り扱われるかを判断するために、特定の基準が用いられうる。さらに、閾値レベルの一例を説明したが、複数の閾値レベルが用いられうることは、当業者であれば理解できるであろう。一実施形態においては、より高い閾値レベルは、ランク付けや勝者の決定に際して重み付けされうる。
【0087】
別の態様は、少なくとも一つの閾値に達しているか否かをユーザに通知することに関する。例えば、装置は、時間内に閾値に達していないユーザに対して活動を促すように構成されうる。同様に、時間内にユーザが閾値に到達できそうにないことを示す通知が提供されうる。当該時間は、当該ユーザが通知を希望する時点を含む。第二のリマインダ(第一のリマインダと同じものでも異なるものでもよい)は、残り時間が少ない場合に提供されうる。一実施形態においては、当該通知は、ユーザの動きデータの少なくとも一部を作成する少なくとも一つのセンサを備える装置で生成されるように構成されうる。一実施形態においては、当該装置は、四肢(ユーザの腕、手首、脚など)に装備されるように構成されうる。当該装置は、動きデータを取得する少なくとも一つの加速度計を備えうる。別実施形態においては、当該装置は、通知を生成するだけでなく、ディスプレイ、音声、触覚フィードバック(振動など)などの少なくとも一つを通じて当該通知の提供も行なうように構成されうる。別実施形態においては、当該通知は第一の装置(コンピュータやポータブル電子装置など)において生成され、データの収集に使用される複数のセンサの少なくとも一つを備える装置へ送信されうる。